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パティに2人が投票した。
ホリーに3人が投票した。
ホリーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パティが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、メアリー、テッド、ラルフの3名。
響くチャイムの音は今回は異様に早い音を奏でていた。
何度も何度も繰り返し同じ音を繰り返す。
「なかなかのショーだったわね、コロシアイ見てて楽しいわ。
私もああやって友達を殺したのよねぇ、何回もめった刺しにして。
その子ももちろん私たちの一部になってるけど。
あ、そうそう、見てた子もいると思うけどオスカー君は死にました」
まるで明日の天気でも語るかのように気楽な声で告げる、聞いていてもとても愉快な内容ではないのに終始セシルの声は嬉しそうに弾んでいた。
(#1) 2010/07/26(Mon) 03時頃
「狐狗狸はただのバカ狐だから自分から鬼だって明かしたけど
他の子はそんな間抜けな事絶対にしないから。
だから大事な霊能者も守れない無能なアンタ達に鬼の残数、
教える義理はないわよね。
ほんっと、無能。
ただビビってるだけのお兄ちゃんに、色恋に目のくらんでるバカ、
それに頭のゆるーいお嬢ちゃん。
さて、この中の何人が鬼で誰が人間なのでしょうか。
精々ない頭振り絞って頑張って見る事ね。
もう一人の霊能者さんもすぐにこっちの仲間入り。
色恋に目のくらんだ坊やは残念ねぇ?
大好きな先輩と一緒に帰れなくて、アハハハ。」
またもゴポゴポと水音交じりに哄笑を響かせる。
セシルの声はそこにいる貴方の耳元から聞こえているようだ。
けれど辺りを見回してもセシルを見つける事は決してできない。
(#2) 2010/07/26(Mon) 03時頃
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[彼女が息絶えるその瞬間を、「ラルフ」は見なかった。 (0) 2010/07/26(Mon) 03時半頃 |
「ホリーって子とパティって子は仲が最高に悪くて良かったわ。
皆で仲良しこよしされちゃったらそれこそ面倒だったもの。
疑い合って勝手に自滅し合って、最高のショーだわ。
私の時はもう少しスマートに殺したけどねぇ。
どいつもこいつも自分の考え垂れ流して……
どうして怪しいって思ってる子に対して友好的に接して
後ろから首掻っ切るぐらいの事できないのかしら、ほんと不思議。
ま、それはともかくとして、残ってる三人も必死こいて殺し合いしてくれなきゃ
アタシがつまらないから、そうねぇ……
色恋坊やがやる気出せるようにするには簡単だけど。
ビビリのお兄ちゃんはもっと妹を嬲ればいいのかしら?
頭の緩いお嬢ちゃんはどうしてほしい?
今日はゲームの最終回、貴方達の望み叶えてあげるわ。
もちろん、私が納得できるお願いだけね。
クック……アハハ、アハハハハハハ!」
耳元で大きな嗤い声が響く、セシルの口ぶりから今日の犠牲者がパティである事は簡単に判断ができただろう。
そのつんざくような嗤い声だけを残してフ、とセシルの気配は消えてしまうのだった。
(#3) 2010/07/26(Mon) 03時半頃
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[パティの体が床に叩きつけられる音が響き、 (1) 2010/07/26(Mon) 03時半頃 |
― 回想・死の直前 ―
[ザクリと嫌な音がして足に熱が広がる、ホリーの手にしていた鋏が突き刺さったのを感じながらこちらはホリーの首へ対して鋭くもないパレットナイフを力任せに刺し込んだ]
死ねっ!この鬼め!
[痛みと怒りから不良と呼ばれる時に見せる表情になっていただろう、テッドにはあまり見られたくはないけれど、と頭の片隅で思いつつも喉に突き刺さったパレットナイフがホリーの首を突き抜けて床と接触し、折れるのを感じた]
[足に突き刺さった鋏を最後の足掻きでホリーは更に深く刺し込んだだろうか、フローリングの床と足が磔にされたように動かせない]
くそっ!
このガキ、ほんとにムカつく!
[毒づきながらホリーの喉に刺したパレットナイフをグリグリと動かして彼女の傷口を広げてゆく、完全にホリーが事切れた時だろうか、突然首が何かに締め上げられて身体が強引に床に叩きつけられる]
――ッ!!
[グシャリと嫌な音を響かせて叩き付けられた頭が激しい熱を持った、痛いよりも熱くて冷たい死の感触。
狐狗狸に触れた時に感じた感覚に似ているな等とどこか冷めた思考が働きながらも最後の呟きは彼に届く事がない、すでに即死していて口が動かなかった]
(テッド、ごめんね……一緒に、帰りたかったな……)
[じわりと涙が溢れてそのまま闇に飲み込まれ、意識が剥離する]
― 現在・幽体 ―
[目を覚ませばそこは教官室だった、床に横たわり足も頭も痛みがない]
……あれ?
[きょとんとして教官室を見る、暗闇のはずが妙にはっきりとものが見えた、自分の体を見れば透けているのが確認できて自分の最期を思い出した]
――はは……ほんと、ダサいなぁ……
好きな男と添い遂げる事も出来ずに、こんな訳の分かんないところで死んじゃって。
しかも、もう彼とも一緒になれない……
アタシが側に居られないだろうって事は分かり切ってたけど……本当にそうなっちゃうと、やっぱり寂しいよ……テッド……テッド……
[教官室に入ってくるであろう彼の姿にただただ悲嘆の声を上げるのみ、悲しみに捕われて心が冷えてゆく**]
メモを貼った。
―回想―
……っ、あ……!!
[パティの持つパレットナイフが、"彼女"の首に突き刺さる。
床にじわじわと広がってゆく赤。
見開かれた自分と同じ赤銅色の、瞳。
妹ではなく憎むべき鬼なのだと、頭の中では分っているのに、
引き攣るような悲鳴が漏れる。頭の奥が酷く痛む]
…………。
[足を貫かれたパティに近付き、心配げに見上げる。
もうすぐ区切りの時間だろう。
この身体になり世界にも適応し始めたのか、何となく分かる。
酷く不安な色の瞳のまま部屋を見回せば、誰に止まったか]
――――。
[この行為の理由は、何だったのか。
それはオスカー自身にも分からなかったに違いない。
そっと、ホリーの姿の"彼女"の傍へ。
息絶えたのであろう彼女の瞳は、まだ開いていただろうか。
それならば。触れられないと分かっているけれど。
まるで瞼を閉じさせようとするように、手を、伸ばして――]
[その直後。パティが床に叩きつけられる。
跳ね起きたオスカーは咄嗟に闇から庇おうとするが、
何かに制御されたかのように身体は動かずに。
目の前でパティの灯火が消えるのを、見送るしかない]
どうして。なんで。……こんな、ことッ。
[パティの瞳から零れた涙。
闇に霧散し消えて行くそれを、目を伏せ見つめていた。
テッドはどうしていただろう。
よろけながらも傍を離れ、部屋の端に移動する。
横たわるふたりが闇に飲み込まれるまで、そこで立ち尽くす**]
テッドの名を呼ぶパティに、すぐには何も声をかけられないだろう。傍にアイリスやマリアンヌがいたなら、悲しげな瞳で見遣るか**
メモを貼った。
メモを貼った。
……やっぱり、力の差ってのは響くモンだな。
[隅の方で影は呟くように言う。
放送を聞けば、フン、と不快そうに鼻を鳴らした。]
バカはそっちだ。なぁんにも分かってねぇ。
"鬼"であることを隠さなかった理由は2つある……
だが。理解して欲しいとも思わねぇなぁ。
生きる事を自分で投げ出した阿呆と、気があうわけがねぇし。
[ケッと悪態をついた。しかもその言葉、自分で鬼の残り数言ってんじゃねぇか、と呆れたように言ったのは誰かに聞こえたか。
ゆるりと見渡せば、こちら側に来ている者が見えただろうか。]
……どういう結果になろうと、次の区切りで決着がつきそうだな。
[ぽつりと言葉を紡げば、"新入り"の方を見やる。]
……まぁ、予想通り、か。
[彼女のそういう表情を見るのも内心期待はしていたのだけれど。一緒に仲間がこちら側に来たこともあり、複雑な表情で。
やれやれ、とまた影は目を瞑り。暫くはただの黒色と化すだろう*]
メモを貼った。
![]() | 【人】 若者 テッド[メアリーの答えは何だっただろうか。 (2) 2010/07/26(Mon) 11時頃 |
![]() |
![]() | 【人】 若者 テッド[指先ひとつ触ることはなく、闇へと消えた姿に思わず立ち尽くす。 (4) 2010/07/26(Mon) 11時頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[最後に兄と妹の姿を見て、テッドは笑いも泣きもせずに、尋ねる。] (5) 2010/07/26(Mon) 11時頃 |
ふ、と辺りの空気が再び張り詰める。
「犠牲者全員の死体でも現実に送ればいいのかしら?
それとも死人を生き返らせて欲しいの?
残念だけどそれは無理ね、死んだ人が生き返る事は決してないわ。
そんな都合のいいことが許されるなら私が自分で命を絶つ訳ないでしょ。
魂を捕えて居るのは私という個ではないもの。
言ったでしょう、私はあくまで水先案内人だって。
坊やはまだ先輩の死が受け入れられないのかしら?
――なら、いいものを貸してアゲル。
坊やにもやる気を出してもらわないとね?」
そう言葉が聞こえたかと思うとテッドの足元にパティの青白い手首が落ちてくる。
本物の肉、先程までテッドの手と絡んでいた指。
「ビビりのお兄ちゃんと頭の緩いお嬢ちゃんもお願い言ってみなさい?
こうして死体を届けるくらいならしてあげるから」
つまらなさそうな声でそれだけ告げると張り詰めた空気は再び霧消する。
(#4) 2010/07/26(Mon) 11時半頃
![]() | 【人】 若者 テッド[セシルの声が、空気に乗る。さらに暗くなったかのような錯覚を受けつつも、スピーカーのほうを眺める。] (6) 2010/07/26(Mon) 11時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[手首とはいえ、ある程度の重さも、大きさもある。 (7) 2010/07/26(Mon) 11時半頃 |
[未だパティに声もかけられないまま、部屋の端に。
テッドの行動を呆然と目で追っていたが、手首を持ちこちらの端へ
来るのが分かれば、邪魔にはならないと分かりつつも移動する。
どうやら自分達は夜目が利くらしい。
彼がパティの指にそっと口付ける瞬間は、目を伏せ見なかった。
――次で決着。
隣を見れば、狐の影があっただろうか。
彼の呟きを頷く事もなく聞きながら、マクベイン兄妹のほうを向く。
そして再度狐を見、何かを言おうとして、止めた。
その時のオスカーの目には、憎しみだけでない静かな色があった]
[まだもう1人の"鬼"の姿は、なかっただろうか]
……パティさん。
[彼女の傍にまだ誰もいないなら、ゆっくりと近付く。
求めるのは自分ではないだろうけれど。
アイリスがしてくれたように寄り添おうと、
少しだけ離れた場所に腰を下ろし、目線だけは違う場所へ]
![]() | 【人】 華道部 メアリー[自分の身を気遣うようなテッドの言葉に、狼狽したように俯いた。 (8) 2010/07/26(Mon) 21時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリーいかないと……。 (10) 2010/07/26(Mon) 21時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー[セシルの狂笑が耳元に響く。遠く、近くに―――] (11) 2010/07/26(Mon) 21時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド―回想― (12) 2010/07/26(Mon) 21時半頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリーおねがい、きいてくれるなら。 (15) 2010/07/26(Mon) 21時半頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリーただ、殺したいだけなら、「げーむ」をする必要はないです。 (16) 2010/07/26(Mon) 22時頃 |
ふ、と空気が再び張り詰めてセシルの雰囲気のようなものを醸し出す。
「ふぅん、そんな質問に答えるだけでいいの。
答えはこれはアナタ達への罰だから。
七不思議の一つ目は『百物語を禁止する』ってものなのは張り紙で見たわね?
なぜ禁止されているのかまで誰も考えなかったみたいだけど。
もちろん私もそうだったから禁じられた行為に及んだわ、その結果がコレ。
元々この学校のある場所が霊的にかなり危険な場所なのに、
わざわざ寝ている獅子を起こすような真似をするから
こういう事になるの。
私たちを刺激しなければよっぽどの事がなければ迷い込む事はないわ。
けれどアナタ達はわざわざこの世界への扉を開いた。
禁断の果実を手にしたアダムとイヴは楽園を追い出されるという罰を受ける
それと一緒、ゲーム形式にしてるのは単純に私たちの趣味だけど。
そんなところね、趣味と実益を兼ねたお仕置きみたいなものよ。
本来なら入ってきた時点でいきなり皆殺し、でもいいんだけど。
それじゃあ永遠にここに捕われてる私たちが楽しくないんだもの。
趣味でやる狩りみたいなものよ、ご理解できて?」
(#5) 2010/07/26(Mon) 22時頃
![]() |
「ああ、それと坊や、君は二人殺せると勘違いしてるみたいだけど。
君、殺す選択間違ったらその時点で死ぬわよ。
誰かを殺す瞬間、あるいは誰かへの疑いが頂点に達した時、
それが『区切りの刻』。
私たちが力を発揮する刻でもあるわ、つまり間違ったらその時は私たちが容赦なく殺す。
君としては永遠に好きな先輩と居られる『死』の方がお好みかしら?
ここは輪廻の環から外れた場所。
いつか生まれ変わって一緒に、なんて願いも届かない場所。
君と相思相愛だった先輩は君が現世に帰る限りは二度と会う事はないわ。
文字通り二度と、ね。
また百物語をして扉でも開けば話は別だろうけど、
その時はまたゲームをしなくちゃいけないし。
それまで彼女がまともで居られるかも分からないわね。
これはお兄ちゃんとお嬢ちゃんにも当てはまるから
一人一人が必死にならなきゃダメよ?
じゃ、あとはお兄ちゃんのお願いを聞くだけね、御機嫌よう。」
黒い影のようなものが一瞬人の形を象ってすぐに霧散する、今の影がセシルと呼ばれる女学生だったのだろうか。
(#6) 2010/07/26(Mon) 22時頃
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ―回想― (18) 2010/07/26(Mon) 22時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[やけに静かなテッドの声がどちらが鬼かと聞いてきても>>5、「ラルフ」は答えない。 (19) 2010/07/26(Mon) 22時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[メアリーがセシルに語りかける間も、その返答が響く時も、 (21) 2010/07/26(Mon) 23時頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[問いに答えは>>14返らない。もとより求めているわけでもなく、ただ二人を見ていた。 (22) 2010/07/26(Mon) 23時頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ―現在― (23) 2010/07/26(Mon) 23時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー
(24) 2010/07/26(Mon) 23時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー
(25) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド――決めてるけど。 (26) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[体の横にだらりと下がる手が、「妹」が差し出したハンカチに伸びることはなかった。 (27) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー
(28) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッドそっか。 (29) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
ふっと黒い影が再び人の形を成す、口許には赤い孤が描かれて。
「大事な人?居たわ、大事な大事な親友。
でも殺しちゃった、私がこの手で。
刺した時はびっくりした顔してたわねー。
でも鬼だと思っちゃったんだからしょうがないわよね。
殺さなきゃ殺されるんだもの。
それとこのゲームをやめろなんてお願いは却下ね。
そもそも違う存在と話しても意味がないんだもの。
貴女、牛や豚に食べないでくださいって言われてるのと同じようなものよ。
私の個がゲームを反対したところで他の仲間が賛同するわけがないし。
そもそも私はこのゲーム大好きだもの。
こんな真っ暗で何もないところにせっかく来た獲物ぐらい狩らせなさいよ。」
(#7) 2010/07/26(Mon) 23時半頃
「それじゃ、後は貴方達で好きに楽しんで頂戴。
出来れば罵り合って憎み合って殺し合ってくれるのが一番楽しいわ。
最高のショーだから。
アハハハ、またチャイムが鳴る時に会いましょう」
マリアンヌの最期のように黒い人影がパンと弾けて完全にセシルの気配はそこから消え失せた。
(#8) 2010/07/26(Mon) 23時半頃
……なんで。なんでそこまでして死んだヤツに肩入れする。
どーせ、もう。そいつは生き返ることはないのに。
[静かに揺れる瞳は、ただ室内の3人を見つめ。]
……救い。ここにはそんなモンはない。
だが、ゲームを課すのも。何かしらの救いを求めているのかもな。
もしかすると、強い霊能力を持ったヤツとかだったら成仏させてくれるかもしれねぇ、って。
[メアリーの言葉に目を丸くして、目をつぶる。]
……その言葉、本当だったら阿呆だよ。
あの様子、気付いてるだろうに。どうして。
[どうして、自分から命を手放すんだ、と。
悔しそうな表情で教官室内の動向を見守るだろう。]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[テッドと対峙する妹の姿を見つめる。 (30) 2010/07/26(Mon) 23時半頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー…………………。 (31) 2010/07/27(Tue) 00時頃 |
……そんな、同情。いらねぇのに。
[ぽつり、と呟くように。言葉は闇に溶けていく。]
自分が死んだら、身の上同じだから気持ちがわかるってか?
鬼がかわいそうだから、自分も一緒になりますってか?
……残された者が悲しんでくれるのに。
死んで良かった、と思われることもないのに。
人から羨ましがられる命かもしれないのに。
なんなんだよ……ふざけんなよ……
オレは、欲しくても、手にできないんだぞ。
護りたかったのに、助けて欲しかったのに。
叶わなかったんだぞ……
[歯ぎしりの音が聞こえるだろうか。]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフっ……! (32) 2010/07/27(Tue) 00時頃 |
舌打ちをして、視線を逸らした*
[ひた]
[ひた]
[人ではない者の世界に、足音が響く]
[闇から現れるのは幼い子供。
髪の長さは、擬態していた“彼女”の半分程度か。
目は前髪に隠れて見えない。
薄手の白いワンピースは裾が擦り切れ。
そこから覗く、痩せ細った腕と脚。
首には締められたような痕。
身体のあちこちに赤黒い痣。
端の切れた唇が開き]
――ただいま。
[微笑を浮かべた]
![]() | 【人】 若者 テッド[メアリーの言葉を聞きながら、反応はせずにラルフを見る。 (33) 2010/07/27(Tue) 00時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー
(34) 2010/07/27(Tue) 00時半頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 若者 テッド帰るには、殺さなきゃいけないんなら。 (35) 2010/07/27(Tue) 00時半頃 |
[浮かんだ笑みは消え。
ふ、と天を見上げた]
どうしたの?
[残した仲間のこえを聞いて、不思議そうに問う。
数秒の間が空いて]
……あ、そうか。
あっちには、きこえないんだ。
[呟いた]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[場違いに微笑むメアリーの姿に、どこか怯えるように一歩あとずさる。 (36) 2010/07/27(Tue) 00時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ大体気持ち悪ぃんだよ、てめーら…! (37) 2010/07/27(Tue) 00時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[あまり驚きはなかった。副会長だと思っていたひとの豹変にも。 (38) 2010/07/27(Tue) 00時半頃 |
― 回想 ―
[魂だけだと涙も出ない、ただただ苦悶と悲痛な表情を浮かべて呻くのみ、テッドが部屋へと駆けこんできてセシルが自分の手をテッドに送った時には自分の手を見る、けれど霊体と肉体は別物らしく手はそこにあった]
テッド……せめて、せめて一人だけでも、帰って……
[言葉とは裏腹に、彼のぬくもりを忘れた体は彼を欲して、彼の死を望んでも居た]
……っ。
こういう、のが……鬼になるんだね……
[テッドの死を望む自分に気付いてぐっと胸の辺りを抑えながらうずくまる、テッドが自分の手にキスをしたのを見ると手がくすぐったい気がした]
![]() | 【人】 若者 テッド気持ち悪いとかすっげー失礼だと思うんですけど。 (39) 2010/07/27(Tue) 01時頃 |
[闇から染み出すように、光を曲げて影が現れる。
今はもう肉を持たない...の魂は、青ざめた肌で
生前の姿を形作り、ホリーに似た少女の傍らに立った
ただいま、の声に返答を返した]
……あなた 「ホリー」?
はじめまして だね
……さいしょの おかえりは とっとくね
[鈍い刃で喉を縊り、断ち切られたホリーの姿が
...の前に蒼いフラッシュバックになって浮かんだ。
こと切れる直前のホリーの顔が、この幼い子供の姿に
重なって見えた]
あなたは ホリー じゃなくて 鬼 だったんだね
[鬼の身体のあちこちに、生前彼女が遭った日々を思わせる
痛ましい痕がいくつも刻まれていた。
本来庇護するべきであろう者から与えられた服は
簡素で擦り切れ、申し訳程度に伸びた小さな手足が
棒のように細いので、...の目線が辛そうにそれた]
……でも ホリー、あなた
わたしと 生きてるあいだ ともだちになってくれて
ありがとう
[それはとても短い間だった。
...が「生きてる」間だけ、...からの「友達」
一方的な想いだけではあるが、伝えたかったことを
伝える...の目が、まっすぐホリーだった少女を見た]
![]() | 【人】 若者 テッドこんなん現実であってたまっかよ! (40) 2010/07/27(Tue) 01時頃 |
あなたの 仲間 コックリさんも
「ホリー」の だいじな人 オスカーも
ここにいるよ
でももう 今は 見てることしかできない
もう何も できないんだ
[自分の命がなくなっても「ホリー」が生きていることを
喜んだオスカーの、音を立てて割れそうな
わずかな微笑
ありがとう、と言った彼が生きたはずの
未来を思うと、言い争い憎みあうことができる
生者の様子が羨ましく、底冷えする寂しさに表情が*曇った*]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフはっ!よーく分かった。つまりそれって現実逃避だよなぁ? (41) 2010/07/27(Tue) 01時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー………わたしは、ひっしだよ。 (42) 2010/07/27(Tue) 01時頃 |
― 現在 ―
[近づいてくるオスカーの姿を見て体育座りをしながら膝に顔を埋める]
なんかさ、オスカーと昼間一緒に話してたのが、すっごい遠い昔みたいに感じるよ。
明日、早弁食えないな、二人とも。
[泣きたいのに涙が出ない、心だけがズキズキと痛む、冷えてゆく心、暗闇に閉ざされそうになる思考、体を駆け抜けていった狐狗狸の感覚が自分の中に蓄積していくようで自分が染まってしまいそうで怖い]
![]() | 【人】 若者 テッドうっせーな何が悪いってんだよ! (43) 2010/07/27(Tue) 01時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ震えて、怯えて。その先の結論があれだってのか? (44) 2010/07/27(Tue) 01時半頃 |
おはよ、あいりす。
[ちぐはぐな答えを返す口調は、見た目より更に幼い。
目を逸らしたアイリスを、髪に隠れたままの目が見上げる]
“おともだち”だよ。
これからは、ずっと。
[善悪の区別のない――それを与えられることすらなかった子供は、
にたり、笑った]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ一番最後まで生き残ったセシルは。 (45) 2010/07/27(Tue) 01時半頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリーしってる。よく、言われてた。 (46) 2010/07/27(Tue) 01時半頃 |
しってるよ。
[見える口許は笑んだままで]
みんな、そういうの。
わたしたちをうらんで、いきてるひとをうらんで――おなじになるの。
[口振りは無邪気で、けれど底無しの悪意を孕むもの。
アイリスに向かって、手を差し延べた]
……あなたは、どうする?
![]() | 【人】 若者 テッド知るか。 (47) 2010/07/27(Tue) 02時頃 |
[仲間の“声”が、向こう側から届いて、
手を差し延べたまま振り向いた]
(だいじょうぶ、かな)
[届かないと分かっているから、思いは声にもこえにもならない。
彼がどうしてそんな顔をしているのか、決して理解はしていないけれど。
上がっていた口角が、ゆっくりと*下がった*]
![]() | 【人】 華道部 メアリー[暗闇の中、薄い紙きれが宙を舞う。 (48) 2010/07/27(Tue) 02時半頃 |
[体育座りをするパティの、少しだけ離れた隣。
同じような体勢で座り"テッド達の世界"を眺めていた]
……早弁。
そういえば、明日挑戦する!とか言ってましたね。
どんな先生だとやりやすいとか、そういうの、教えてもらって。
[昼休みの、いつもと違った日常。
それらは彼女のいうように、どこまでも遠く感じられた]
もう出来ないのは……寂しい、な。
[パティの心を想う。
瞳をそっと伺えば、冷たさに沈んでしまいそうで。
しばらくの沈黙の後、独り言のように語った]
……僕、絶対に"鬼"にはならないって、決めました。
[目は合わせないまま、ぽつぽつと]
この遊戯なんてものに勝って、終わったら。
霊体のままでいいから現実世界に戻ろうって。
ホリーの傍に戻ろうって、思うんです。
[それが簡単に叶うはずはない。それでも。
まぁ気付かれたら相当文句言われそうですけど、と苦笑して]
……パティさんは、どうしたいですか。
[小さな声で、まだ答えられなければそれでいいからと、
決して押し付けないようにそっと、問いかけただろう]
"鬼の少女"にはまだ気付かずに**
[テッドの様子を見てると…心がざわつく。
彼は、ここにいたどの『人間』よりも強い。もしかしたら、『鬼』よりも心自体は強いのかもしれない。
だからこそ、安心する。彼なら迷わない。絶対に鬼を殺せる。そして、生きて実世界へと戻っていく。そう思えるから。
だからこそ、不安になる。彼は、『鬼』を許さない。その気持ちが強くなり、『鬼』を倒すために、自らの理性までも捨ててしまうように見えて。]
駄目だよ…。周りを見過ぎて自分を見失っちゃ。
[そうすれば、きっと彼は鬼にはならない。自らを見失わない強さも持っていれば…。]
[オスカーの言葉に顔を埋めたまま首を左右に振る]
アタシ、アタシは……ここでいい……
テッドの側にいたら、嫉妬しそうだもん。
アタシはもうテッドに触れてもらえない、気づいてももらえない。
それだったら、側に居るのが苦痛なだけ……
[家族愛と恋人への愛情は違うから、と最後に呟き、そのまま押し黙る]
…………。
[恋人への愛情。
ちゃんと恋愛をすることなくここまで来たオスカーには
掴みきれなかったが、その切なさを感じることは出来た]
そうです、か。……ごめんなさい。
[無神経だった自分に後悔する。
それでも顔を埋めたままのパティの隣からは動かずに]
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ仲間だぁ?お前なんかいらねーよ! (49) 2010/07/27(Tue) 22時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド――っ! (50) 2010/07/27(Tue) 22時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフはっ、どうしたよテッド君?顔色が悪いぜぇっ!! (51) 2010/07/27(Tue) 23時頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[口では怯んでいないふりなどできるが、行動は伴わない。 (52) 2010/07/27(Tue) 23時頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ弱点だぁ!?んな訳ねーだろっ!! (53) 2010/07/27(Tue) 23時頃 |
![]() | 【人】 若者 テッドんなこといってっ、 (54) 2010/07/27(Tue) 23時半頃 |
[どれ程の間、パティの隣で座り込んで居ただろう。
部屋の中央でテッドとラルフの戦闘が始まる。
緩慢な仕草で立ち上がり、何を思ったか、ふらりと近付いて]
――――。
[振り下ろされる刃に、透ける手を伸ばした]
![]() | 【人】 華道部 メアリー『鬱陶しい』 (55) 2010/07/27(Tue) 23時半頃 |
[しかし止められるはずもない。分かりきったこと。
床へと沈むテッドに、パティはどうしていただろうか。
オスカーは酷く悲しげな笑みを浮かべると、
テッド達の傍から離れ、ひとり教官室を出て行こうと]
……あ。
[途中、鬼の少女を見かけたかもしれない。
それでも一瞬見遣っただけで何も声をかけることはなく]
![]() | 【人】 華道部 メアリー…………おにいちゃん!! (56) 2010/07/27(Tue) 23時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフうるせぇ!!うるせえうるせえ!!黙れってんだよ、この野郎!! (57) 2010/07/27(Tue) 23時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[慣れ親しんだ呼び名に、「体」がゆっくりと振り返る。 (58) 2010/07/27(Tue) 23時半頃 |
[白い貌を動かし、隠れた目を向けて、
オスカーが既にこちらを見ていなかったとしても、にぃと笑いかけた。
そこには罪悪感など欠片もなくて]
[視界の端に、“あちら”の光景が映る]
あ。
[短くこえを上げた。
風の影響も受けない筈の前髪がふわりと浮きあがり、その素顔を晒す。
光のない真黒な目を、瞠っていた]
![]() | 【人】 華道部 メアリー[滲む視界に刹那に映ったのは、驚いた「兄」の顔] (59) 2010/07/28(Wed) 00時頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ[「妹」と向き合った「兄」の体は、 (60) 2010/07/28(Wed) 00時頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 華道部 メアリー……………あ、ぁあ、あ。 (61) 2010/07/28(Wed) 00時半頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフ――はっ……なんだよ。なんでお前が、泣くんだよ…… (62) 2010/07/28(Wed) 00時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[もう一度殴られでもしたら今度こそ落ちるだろうと。 (63) 2010/07/28(Wed) 00時半頃 |
![]() | 【人】 若者 テッド[まだずきずきと痛む頭を抑えながら、メアリーの声を聞いて、彼女へと視線の方向を変える。] (65) 2010/07/28(Wed) 01時頃 |
![]() | 【人】 華道部 メアリー[幼い頃は、暗闇が怖かった。そこにお化けの姿が、沢山視えていたから。 (66) 2010/07/28(Wed) 01時頃 |
![]() | 【人】 生徒会執行部 ラルフうるせえ……いらねーつってんだろ、お前なんか…… (67) 2010/07/28(Wed) 01時頃 |
[終わりの刻は近い。
最後の鬼に引導が渡されるシーンも
...には鏡の中の世界のようで遠く、
陽の光を見るように目を細めた]
おはよう ホリー
って呼ぶのでいいの?
あなたの 名前は なに?
[返事を待って、「ホリー」を見た。
乾いた髪の毛が落ちかかった額に、どうにか見えた
眼窩が落ち窪んで暗く、深い穴のようだった]
おともだち だね ずっと だね
[にたりと笑った少女の笑みが何を意味するかは
知らない。でも、ずっと続くともだち、というのは
生前、そして死後の...には魅力的なものだった
差し出された手を、握ろうと手を伸ばした]
わたしは わたしももう 鬼なのかも
恨んでは ないけど 羨ましい
よくわからないけど
[...に残ったのはさみしいという気持ちだ
青ざめた表情が、文字で刻み付けられたような
淋しさと空虚を物語っていた]
あなたや …オスカーも ここにいるなら
[ここにいようかな、と小さく呟き
鬼であるラルフの動きを目で追った]
![]() | 【人】 若者 テッド戻んねえよ。 (68) 2010/07/28(Wed) 01時頃 |
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