212 冷たい校舎村(突)
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人
狼
墓
少
霊
全
リーに1人が投票した。
ヴェスパタインに7人が投票した。
ヴェスパタインは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ケヴィンが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ドリベル、リー、ノックス、ナユタ、イルマ、パピヨンの6名。
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2017/03/16(Thu) 00時頃
──午後8時50分──
規則正しく、君たちは4度目のチャイムを聞く。
窓の外、荒れ狂う白色は、暗闇に舞って、
今日も冷たい夜を運んでくる。
代わりに、連れ去られたかのように、
また校舎からいなくなった、二人。
彼らがそれを望んだのか、それとも望まれたのか。
それは、誰も知らぬこと。
上須賀堆と、元賀健士郎が、見当たらない。
(#1) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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― 回想:分からない話 ―
[この頃の俺は、周りのみんなと違って 自分が“変”だって気付き始めていた。 中学生の時の話だ。
悲しいとか、腹立たしいとか、怖いとか。 そういった感情が、俺には分からない、みたいで。
だから、あの日。放課後の帰りがけ。 上級生に絡まれているクラスメイトを見つけた時。 間に入ったのは、ちゃちな正義感とかじゃなくて、 ただ、知りたかっただけなんだ。
そのクラスメイトは怯えていたように見えたから、 俺にも分かるんじゃないかって。
―――― 怖いって、何なのか]
(0) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[結果だけ言えば、結局、分からなかった。
俺は殴られもしたし、蹴られもしたし、 血を流しもしたけど、やっぱり何も感じなかった。
悲しいとか、腹立たしいとか、怖いとか。 ただ、痛いだけで。
―――― でも、本当に俺が変なのか?
俺は、知りたかった。 だから、手近にあった石を掴んで、 上級生の一人目掛けて、振り被った]
(1) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[痛いのか、叫んでいる上級生を俺はじっと見ていた。 期待するように、じっと。
でも、俺の期待に反して、 その上級生の目には、怒りの色が、滲んでいた。
―――― やっぱり、何も思わない、 俺が、変なのか。
怪我を負った上級生は、 他の上級生に連れられてその場を去った。 後に残ったのは、俺と、クラスメイトの二人だけ。
帰るか、って俺は笑って言ったんだ。そいつに。 切った頭から血を流したまま、腫れた頬を向けて。
そいつは何故か、まだ怯えていた。 ―――― 俺を見ながら]
(2) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[翌日。
包帯を巻いて登校すると、教室の様子が何だかおかしかった。 遠巻きにされてるような、そんな感じ。
ひそひそ。ひそひそ。
クラスメイトが俺を見ながら、何事かを言ってる。 はっきりとは聞こえないけど、なんだか嫌な心地がする]
(3) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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「橘くん、笑いながら先輩殴ってたって、本当?」 「らしいよ」「えぇ……怖い奴だな」 「そういう時まで笑うの……?」
[俺は、何にも言えなかった。 笑ってた?俺が?そうだった、っけ。
俺は、分からなかった。 だから、何も言えなかった。
ただ、あの日。 上級生に絡まれていたクラスメイトは、 他のクラスメイトと一緒に、遠巻きに、俺を見ていた]
(4) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[ じぃと見つめる目と囁き声が、俺を突き刺す ]*
(5) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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え、あ……うん。 そうだね。此処じゃ落ち着けないだろうしね。
[あはは、って 誤魔化すみたいに、軽口。
一人じゃマネキンが重くないか心配だったけれど、 肩を組む姿>>3:343を見るに、無理してる様にも見えないし 有難く、そっちは任せる事にして、私は廊下へ。
あかいシミを、水で薄めて、広げて、消して。 ゾッとする作業でも、終わってしまえば、 綺麗になった廊下には、満足感が。
この赤色さえ無ければ、 不気味さも、ずっとずっと、無くなりますから]
(6) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[彼が戻ったのは、一通り綺麗にして モップの先を、バケツの水で洗っていた頃。
莉緒に似たマネキンが見えなくなった事に、 ほう と息を吐きながら、彼を迎えます]
そうだね、そっちの方が良いね。 此方も粗方終わったし 道具は私が片付けておくから、先に行ってて良いよ。
[落ち着かない、とか。 そっちの方が良い、とか。 マネキンを、まるで"莉緒"みたいに扱っている 自分に気付いても、そんな考えは、知らんぷり。
もう少し落ち着いたら、ただの"物"扱い出来るかな。 そうすればきっと、もっと楽になれるのに]
(7) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[私の知らない秘密>>3:344が、増えた事には まだまだ、まだ、気付けません。 気付けない方が、きっと、幸せ]
(8) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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[先に行って って その言葉に、彼はどう返したでしょう。 私の足は、再び保健室へ向かいます。
四度目のチャイム>>#0を聞くのは ──── 道具を片付けて、家庭科室に向かおうとした 時*]
(9) 2017/03/16(Thu) 00時頃
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― 病室にて ―
[目を覚ます。夢を、見ていた気がする。
まだ、感覚を失いながらも動けていたときの。
文化祭が終わってほどなくして、
ある日、とうとう、歩くことも覚束なくなって
入院してのリハビリと検査の毎日が始まっていた]
……あれは、夢、だよな。
[携帯を使うのもリハビリの一つ。
さすがに通話は病室では難しいけど、
目が覚めたのでSNSやメールをチェックしようとしたら
電源がつかなくなっていた。
そういや雪の中に落としたんだったかと考えて、
夢の中ではなかったかと首をかしげる]
[仕方なく起き上がり、
暇つぶし用のノートパソコンを引っ張り出し
そちらでメールをチェックする。
水野から連絡が入っていた]
理一……。
[あいつが、俺たちを閉じ込めていたのか。
青白い光を眺めながら、考える。
誰かの中に閉じ込められてたなんて。
三流小説にもなりはしないだろうに、
あれが現実だったって、夢ではないと
なぜかそう思えて]
To:昴
From:堆
Subject:聞いたか?
-----------------------------
水野からの連絡見たか?
俺のいる病院に運ばれてるらしいから。
様子見てくる。
-----------------------------
[背後から近付いてくる足音。
深夜の道だから、ちょっと警戒して振り向いてみる。半回転。
ちょうど、こちらに声をかけてくるその子と、向き合う形になれた。]
……莉緒ちゃん。
[ほんの一瞬だけ、不意を突かれたように間を空けて。
あの冷たい校舎に向かう道で、最初に合ったときのことを思い出した。
ふっと、硬直した表情が崩れる。]
うん、よく寝た、というか……
あそこにいた、というか。
[あの世界のこと。
彼女も知っているなら、あれは現実だったんだと思えるから、
どういう風に確かめよう。そう考えて]
[少し待ったが返事は来ない。
まだ、あの世界にいるんだろうか。
手すりにつかまりながらベッドを降り、
電動車いすに座り、
まずは様子を伺いに、ロビーへ行ってみようか**]
かまくらでパンケーキ、だめになっちゃったね。
なんて。
……おかえり?
[もしくは、ただいま、かな。わたしも一緒に。
おそるおそる、手を伸ばして彼女に触れようとする。
半分は、あれは夢じゃなかったんだと確かめたい気持ちで、
もう半分は、指先が冷たいから暖まりたい、の気持ちで。*]
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[ ―― 何時からだろう。 えとさんが おかしい、って思ったのは。 ]
(10) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 再び夜を告げる、 8時50分のチャイムが鳴ったその後。
噂めくような囁き声は、 飽きてしまったかのようにフッと途絶える。
―――― 代わりに、流れ始めたのは、 高所で吹きすさぶような、荒々しい風鳴り]*
(11) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 多分、そう。 中学二年あたり? 俺が十四、えとさんが二十三。 要は、まだこども だったんだよ。 こどもらしく過ごして、こどもらしく生きて、 こどもらしい 恋愛、を した。 …過去形。 そりゃあ、中学生の恋愛なんて、 そう長く続かないよなって …そういう話じゃあ なくて。 ]
(12) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 放課後 通った通学路。 たまたま見かけた道で 俺の"彼女"と、えとさんが並んで話していて、 そこまでなら まだ 良いと思うだろ?
俺の"彼女"の表情はちっとも笑って無くて、 えとさんの表情は それは もう、
―― 笑顔 そのもの で。 ]
(13) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ …あのときの俺の恐怖ったらなかったね。 ]
(14) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 何が 言いたいかって、 翌日 それはもう怯えながら 別れを告げてきたあの子とはさよならして、 それ以来 "彼女" は居ないって話と、 …そうそう 学生生活、貴重な夏休みと冬休みは、 それ以来滅多に家から出させて貰えなかった。 …って話に繋がるんだけど、さ。 ]
(15) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ えとさん曰く、危ないから。 ついでに言うなら 怖いから。 なにより もう××がいなくなるのは嫌だからだって。 目の届くところにいて欲しいからって、 よく分からないまま携帯も没収されて、 えとさんの料理だけ食って、 えとさんとしか 話もしなくて。 俺の家はカレンダーもテレビも無かったから、 俺の日付感覚は"休みの始まり"だけ。 そこから一日ずつ 日記に足していくだけ。 家の中で ずうっと。
…窓から出るなんて発想が無かったんだよな。 なにせえとさんって 俺のかみさま、だったから。
振り返ると刷り込みって恐ろしいね。 ]
(16) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ これって 今思えば、 なんて言うの、…軟禁?監禁? どっちだって良いけどさ でもさあ、… ]
(17) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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── 4度目の、その前 ──
じゃあ、任せる よろしく
[ そう言って、俺は家庭科室に先に向かったのだ。
別に、俺たちはお互いの保護者でもなんでもないし、 片付けくらい、投げてもいいじゃん。そうだろ?
……パンケーキ、早く食べたかったし。
俺は、一足先に家庭科室へと向かって、 その楽しげな光景に、歓声をあげ── までいかずとも、 「 うわ 」って、喜色ばんだ声をあげて、 クリーム控えめ の存在を、素直に喜んだ。]
(18) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 何で実の姉貴に閉じ込められなきゃいけないんだ?* ]
(19) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ 「 そんなんよく覚えてたな 」とか、 まあ、素直な喜び方ではなかっただろうが、 驚き半分……や、ほとんどは嬉しさ。
家庭科室のテーブルの、端っこのほう。 椅子を引っ張ってきて、陣取る。
ちゃんと、顔見て、礼は言えたかな。
口の中に広がる甘みは、思い出の味。 粉と液体が、何がどーなってこーなったか、 やっぱり、さっぱりわかんねえままだけど、
その一瞬、ただ、本当に楽しかった。 黒板を埋め尽くす眸も、廊下を浸す赤も、 繋がらないケータイも、ささやき声も。
きれいに 頭から抜け落ちる くらい。]
(20) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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― 脱衣所 ―
[ だいぶ さっぱりした…気が、する。 汗をこれでもかとながした後、 脱衣所にあったらしいタオルを拝借して、 適当に身体の水分を拭き取った。
こういうところはスマートじゃあないかもね。 というのは、さておき。 着替えながらも ぼんやりした頭で、 ―― あ、記録付けてない とか そんな 嫌な日課を考えて、 ロッカーに投げ入れたままのスマホを取り出して、 そこで、>>#0 ]
(21) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ ―― 風の吹く、音?* ]
(22) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ この場所に 意味を見出してしまう 見出してしまった 気がする。 なあ、みんな、*]
(23) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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─ 回想・おとうさん ─
ねえ、私のお母さんって どんな人だったの?
[そんな疑問を父にぶつけるのは、何度目だったでしょう。 幼い頃は、父の語る"素晴らしい母"が 聞きたくて、意味も無く尋ねた事もありました。
「とっても綺麗で、優しい人だったよ」 懐かしむ様な口調で、はにかみながら父は答えました。
"今"から、一月前。 母を名乗る女性に会って、少し経った、その日。 幾度も聞いた問いの答えは、"これまで通り"。
……けれどそれは、 私の望んだ答えとは、全く違うもの]
(24) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[本当に?嘘でしょう? そんな言葉を飲み込んで、唇を震わせて]
綺麗だったけど、優しそうには見えなかったよ。
[返ってきたのは、驚愕の表情。 それはまるで、嘘がバレた時みたいな、 誤魔化しが利かなくなった時、みたいな。 うしろぐらい、表情。
お父さん。 私、何言ってるんだ って言って欲しかったのかも。 笑って、お母さんはもう居ないんだって。 そう言ってもらえる可能性、棄ててなかったの。
言葉で答えてもらうより、ずっと、確かな答え。 あれは本当に、私の" "なんですね]
(25) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[結局、あの女に会ったとは、言えませんでしたが ああ言ってしまえば、気付かれるでしょうか? そうでなかったら良いって、 この期に及んで考えてしまう私は、馬鹿でしょうか。
散々、悩んで、悩んで 口にしてしまったものはもう、戻せない]
…………嘘吐き。
[違う。こんな事が言いたいんじゃないの。 あんな女が生みの親だって言うなら、私、 遠くに行ったって言葉を信じていたかった。 だからお父さんを責めるのは、お門違いなのに。
どうしようもない感情を、ぶつけて 気が済むのは、私だけ、なのに]
(26) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[居た堪れなくなって、私はリビングを出て行きます。 そうして、部屋に篭って 手に取ったのは、カッターとハサミ。
鏡の前、あの女によく似た、顔が 歪んで、ああ──── ]
(27) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ あんな風に、なりたく、ないよ。おとうさん ]
(28) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[部屋に散らばる、黒い、長い、髪の束。 額から垂れる、あかいろ。 取り乱してる、お父さんの姿。
その辺りの記憶、少し、掠れてしまっています。 折角、あの女から遠ざかる事が出来たのに。 頭が軽いとか、痛いなあとか。 覚えているのって、そういう事だけ]
(29) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[私を病院に連れて行った父は、 何故だか、泣きながら「ごめん」を繰り返していました。 私が聞きたいのは、そんな事じゃないけれど 「いいよ」って返したんでしたね。
お父さんは、聞いてくれないんです。 私が、"女"を棄てた理由。 ただただ、泣くばっかりで、]
[全然、聞いてくれないの]
(30) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ ──── 私、こんなに助けを求めていたのに*]
(31) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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── 8時50分 ──
[ チャイムが鳴ったとき。
俺は、遅れてやってくるはずの大和さん>>9を、 家庭科室に座ったまんま、待っていた。
洗い物とか、片付けは、 調理に参加しなかった分、受け持つと、 俺は、能久や元賀に言った。
規則正しく鳴り響くチャイムは、 浮ついていた気もちを、 無理やり、地面に引きずり戻すよう。
同時に、響く、風の音? 咄嗟に思う。 また、誰かがいなくなってしまう?*]
(32) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ ふ、と。 スピーカーに向けて顔を上げた。 チャイムが鳴ったから、 …誰かが帰ったのか とか そんな予想も 立ってしまって。 だとするならば、 古辺通はまた残ってしまったことになる。 …折角一人でいたのになあ。 シャワールーム とか、 何時かの光景をなぞるには ぴったりの場所、なのに。 ]
(33) 2017/03/16(Thu) 00時半頃
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[ あからさまにがっかりしていた、 …と 思う。 だって此処に、この場所に、 俺を閉じ込めている この世界に、 俺が居る意味を見出す必要なんて あるのか? ]
(34) 2017/03/16(Thu) 01時頃
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……屋上? [ 笑い声、泣き声、囁き声の、その次。
聞こえてくるのは 風の吹く、音。 自然と連想するのは、 此処に来てしまったばかりの時に受けた あの 高所。 冷たい 風>>1:172。
ぽつり。 出てきた場所 に、誰か行ったか? ]
(35) 2017/03/16(Thu) 01時頃
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………
[ 湿り気の残る前髪の 奥は。 ルート計算するように彼方此方に彷徨って やがて 止まる。
上履きの行き先は 教室でも家庭科室でも無くて、 もっともっと高い場所。
屋上へ 向かおうと。 ]
(36) 2017/03/16(Thu) 01時頃
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[ あ。 ] [ ―― ごめん、俺 ふらふらするわ** ]
(37) 2017/03/16(Thu) 01時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/16(Thu) 01時頃
PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/16(Thu) 01時頃
――自宅――
……ん、……?
[どうやら机の前の椅子に座ったまま寝てしまっていたらしい。手には編み棒が握られていて、膝の上には黒い毛糸玉があった。
ああ、そうだ、今持ってるのはピンクのマフラーくらいで学校にはしていけないから、黒いマフラーを編めばいいと思ったんだった。
まだぼんやりした頭でとりあえず続きをやろうかとしたところで、机の上に置かれた携帯がチカチカと光っているのに気が付いた。
こんな時間に誰からだ、と疑問に思いつつメールを確認して、そこに記された内容に目を見開く。]
っ、あ、の、馬鹿……!
何が「俺じゃねェよ」だ……!
[一気にさっきまで見ていた夢……いや、夢のような現実か?ともかく、閉じ込められていた校舎でのことを思い出し、勢いよく立ち上がる。
橘が屋上から飛び降りた……ということは、つまり、あの世界のホストは橘だったということだろう。
共に寝袋を取りに行った時は、俺じゃないと、言っていたのに。
悩みなんて勉強のことやCD返してないことくらいだと、そう言っていたのに。
まさかCDの延滞料金払いたくないから自殺するなんて馬鹿なことするわけないだろうし、それなら――]
……っくそ!
[あの時、もう少し踏み込んでおけばよかったのだろうか。
いや、でも、無理やり踏み込んで踏み荒らすのは……。
ともかく、今は病院に急ごう。
せめて近くで、あいつの帰りを待っていてやりたい。
……きっと、帰ってくるはずだから。]
親父!クラスメートが病院に運ばれたらしいから行ってくる!
[いつもの黒いコートだけ羽織って、携帯をポケットに突っ込んで、玄関へ。
親父の返事を聞くよりも早く、家から飛び出した**]
[夜中の路上、
わたしにとっては通学路からは外れたその場所で、
振り向いたささらちゃんと向き合う。
―――これって、あの校舎に入る前と逆だよね。
あの時はわたしがささらちゃんに先に声をかけられてたから。
最初の朝のことを思い出しつつ、
不意をつかれたみたいな表情をささらちゃんが見せてた一瞬、
いきなり変なこと訊いちゃってまずかったかな、とは思ってた。
実は全部わたしひとりだけの夢だったのかな、って、
悪い想像も過ぎってたけど]
やっぱり、……いたよね。
[確認するみたいに呟いた声は震えていた。
別に寒くはないんだけど。走ってきて身体は温まってきてるし]
[もし、最初のチャイムが鳴る前にいた職員室で、
帰るでも教室行くでもない第三の選択肢として、
“かまくら作ってパンケーキ焼いてわいわい食べる”を提案してたらどうなってたんだろう。
りーくんは見慣れた笑顔で提案に乗ってくれそうな気がした。
で、そのノリで古辺くんも誘ってしまいそうな気がした。
でも、もうかまくらでパンケーキどころじゃない。
りーくんが――クラスメイトが死んじゃうかもしれない。
それは分かってるんだけど。
目の前にわたしと同じように帰ってきた子がいるってことに、
まず、ほっとしているわたしがいる]
ダメだね。こっち、全然積もってないもん。
なんか変な感じ……。
[だけどこっちこそが現実。だから]
うん。ただいま。
……それと、ささらちゃんもおかえり。
[一通り挨拶を済ませた後。
ささらちゃんの手が頬に触れて、
冷たさのあまり思わず「ひえっ」って声が出たけど、
ちょっとの間はささらちゃんの好きなようにさせておこうと思う**]
|
―チャイムの鳴る前/家庭科室>>3:330―
うん、やってみて、 パンケーキの作り方なら いつでも教えるよ!
入間さんも、って謂ってたし 此処から帰れたら皆でまた文化祭みたいなことしたいなぁ……
[元賀が抱いている罪悪感にはまるで気づかずに話した。言葉を交わしていると、ひそひそ囁き声が小さくなっている気がするから。]
だよね、憧れるよなあ、 手に技があるってことでもあるもんなぁ
[味は良くとも 飾りつけの繊細さには欠けてるな、と幼馴染に指摘される能久は、実際、そのテレビのパティシエをあこがれの眼で見ていたのだった。]
(38) 2017/03/16(Thu) 12時半頃
|
[――うん、いたよ。
って、肯定するように頷く。
あの奇妙な出来事を共有したということ。
それが確かめられたなら、安心するように微笑もう。]
うん。
わたしも、ただいま。
[ここにいるふたりと、つばさ氏は無事に現実に帰還できた。
生きていくには息苦しい現実に。
まだあの世界に残っている人たちは、いつ戻れるんだろう。
つばさ氏が手当たり次第連絡をしているみたいだから、みんなきっと気付くとは思うけど。
わたしにはもう、後は祈るしかできないらしい。]
[莉緒ちゃんの頬に触れる悴んだ指先は、きっと彼女を驚かせた。
冷たいだろうけど、遠慮せずにそのまま、ほっぺたを縦に横に、ふにっふに。
なんだか、安心できる。
少し堪能したら指を離して、ごめんねと微笑みつつ。]
大丈夫だよ。
きっと。みんな。
[それは、あの世界のホストのこともだけど、
彼女にもし心残りがあるのなら、それも意味に含めよう。
相変わらず根拠なんてない、ただの勘だけど。**]
|
―それから:家庭科室>>3:331―
元賀?
[ぽかんとしているのを見て首を傾ぐ。 なにか、おかしなことを謂ってしまったろうかと思ったのは少しの間、照れくさそうな笑みをみて、ん、と嬉しそうに頷いた。 堆の意見にも>>3:282同意である]
いいんじゃないかな! おれ応援するよ
[なー!と堆に同意を求めた。]
皆もきっと喜ぶよ、 呼んでくるから先食べててー
[そうしてまた、廊下に顔を出して。]
(39) 2017/03/16(Thu) 13時半頃
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|
[足音と声、それに姿を探す。 おーい、って手を振って、 家庭科室に招いていく。
>>343保田と、大和と、 >>345入間と、理一と、それから古辺も、戻ってきたなら出迎えて>>326。
マネキンが、と入間が保田に謂っているのをちらりと聞いてから──もしかして、と思っていた通り、やはり足りない人数。
でも、>>348 入間がわあ、と声を上げたのや >>335やっぱり笑顔で理一がパンケーキを食べてくれたなら、うれしくて、だからこそすぐに尋ねるのははばかられて。]
それはね、元賀が飾ってくれましたー! すごいでしょ!
[と、元賀に親指を立てても見せたのだ。 グッジョブ。]
(40) 2017/03/16(Thu) 14時頃
|
|
―家庭科室のそのあとは―
うん、おいしい。 …クリームの練習しようかなぁ…見ためってやっぱりだいじだよね……
[>>2:341先んじて食べ始めた幼馴染に倣って一口だけいただいた、クリーム多めのパンケーキ。果たして慣れればできるものだろうか、飾りつけ。
少しずつ集まってくる皆を 改めて見渡して、 女の子たちは一緒に寝てたのだから一緒に来そうなものなのに、天ヶ瀬も、三星も、いない。 食事が落ち着いたら、 どうなっているかを能久は尋ねた。
水野と同じように、似姿のマネキンが見つかったこと、 それから――「帰った」のではないか、という話を聞けたのは誰から、だったか。]
(41) 2017/03/16(Thu) 14時半頃
|
|
……帰った……
[かえった。かえるなら、 どうなるだろう。 幼馴染と話したように この世界が、 だれかの心の中なら。
――ひとり残されたら、 ――寂しいのでは、ないか。 ――おれなら、きっとさみしい。
父も母もあまり帰ってこなくなった 一人の家を思って、 能久昴は、少しの間目を伏せた。 泊って行けば、と謂われたこと、どんなに救いに、なったことか]
(42) 2017/03/16(Thu) 14時半頃
|
|
え。たかし、 まだ寝るの?
[>>3:341 寝てくる、 というのに眼を丸くする。 学校や家でも、そんな感じだけれど。]
食べてすぐ寝ると牛になるらしいぞー…?ちゃんとあったかくして寝てね?
[気のない返事に、 浮かぶ表情は心配そうなもの。]
……ずっと眠そうなんだよなあ……
[そう、ぽつり、零す。]
(43) 2017/03/16(Thu) 15時頃
|
|
── チャイムが鳴って ──
[ パンケーキを食べる際、 まだ、伝わっていないようであれば>>41、 三星の見目をしたマネキンを見つけた と告げて。
結局、天ケ瀬さんも、 天ケ瀬ささら としては見つからなかったのだと、 美術準備室での顛末を聞いて、知る。
それから。 鳴り響くチャイムに、揃わない人数に、 落ち着かなさを感じて。
家庭科室に残っている者に、言う。]
(44) 2017/03/16(Thu) 15時頃
|
|
── 俺、ちょっと、いねーやつ探してくる
[ 席を立つ。
一緒に来るやつがいるなら止めないけど、 止めない というか、あまり気にもせずに、 家庭科室の扉に手をかけて、外へ。
ふらふらするな って、言ったの 誰だっけ。
まるで、屋内じゃないどこかにいるように、 風の吹き荒ぶ音が廊下に響いて、違和感。**]
(45) 2017/03/16(Thu) 15時頃
|
|
[そのあとは、 >>20クリーム控えめパンケーキに 喜ぶ保田にやっぱり元賀はこういうの向いてるなあ、と謂ったとか、
――うん、楽しかったんだ。とっても。
>>32保田が片づけを 申し出てくれたのに甘えて、 皿を揃えただけで、気にかかるのは]
(46) 2017/03/16(Thu) 15時頃
|
|
……――……
[――帰った という言葉に 酷く胸騒ぎを感じたのだ。]
……ちょっと、行ってきます
[チャイムが鳴るより前。 保田が人を探しに出るより少し前>>45 能久は廊下へと少し足早に出て行った。]
(47) 2017/03/16(Thu) 15時半頃
|
|
……、
[大丈夫、 だいじょうぶなはず。
3-3あたりで転寝しているかな、 外に出られないから中庭は、ないはずだけど。 屋上じゃ雪だるまになっちゃうから、有り得ないし。
焦燥に駆られて 速めた足が、チャイムの音に ぎくりと止まる。
――ごうごうと、吹きすさぶは風の音。>>11]
……え、な、なに……
[囁き声が消えた。 代わりに叫ぶような風の音。 窓を誰かがあけたのか、違う、それは、スピーカーから 出、―――]
(48) 2017/03/16(Thu) 15時半頃
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[ふっと、通る、冷たい風の温度。]
(49) 2017/03/16(Thu) 15時半頃
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[それは。 この校舎に来たばかりの時 窓を開けたまま座り込んでいる幼馴染を見つけた時の温度によく似ていた。
それだけの理由で、 能久は風の出所を探して走りだす。
スピーカーからは ごうごうと 吹き荒ぶ風の音。]
(50) 2017/03/16(Thu) 15時半頃
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[風の出所を探して たどり着いた空き教室の一つ。>>3:346
息せき切って踏み込んで、 能久は比喩でなく、 息が一瞬止まった。
黒板にびっしりと書かれた見つめる眸は今は意識の外側に。]
(51) 2017/03/16(Thu) 16時頃
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―3階 空き教室>>3:351― [見慣れたジャージの後ろ姿が 窓枠に凭れかかっていた。 電灯に照らされて、雪がちらちらと舞い踊る。]
……たかし……?
ねえ たかし?
[――返事はない。 音を立てて 血の気が引いていくのがわかる。 ふら、と体重を前にかけ、転がるように近づいた。]
(52) 2017/03/16(Thu) 16時半頃
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たかし、 っ……!
[掴んだ肩は硬くて冷たい。 喉の奥で空気が凝る。
――マネキンだ。
力なく差し出された手は空すら掴み損ねたよう。 思い出す、小さなころ ジャングルジムから、落ちたこと。 あの時は怪我だけで済んだはず、なのに。
なら、なんで。 このマネキンの肌はぐずぐずに溶けているのか。 トレードマークの長い髪が、こんなに短く刈られているのか。
残されたマネキンは 消えた子そっくりだったって、 そう聞いていたのに――]
(53) 2017/03/16(Thu) 16時半頃
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……な に、 ……なにが、あったの、ねえ
[震える手で窓枠から離すように腕を握った。 揺らして問うてもマネキンは答えない。 かたかたと擦れるばかり。]
…ったかし、ねえたかし…!!
[呼ぶ声はだんだんと 涙交じりになる。
掴んだ腕を抱え込んで座り込んだ。ぼろぼろと落ちる雫が止まらない**]
(54) 2017/03/16(Thu) 16時半頃
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[ 風の吹く、音>>11 ]
[笑い声、啜り泣き、囁き。 チャイムが鳴る度に変わるスピーカーから 聞こえる音には、うんざりしていましたけれど。
びゅうびゅう。聞こえてくる風鳴りは、 これまでの事を考えると、少々食い違う気がします。
人の声から、どうして風の音になるのか。 恐らく"ホスト"でない私には、与り知らぬ事]
(55) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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[でも、一番マシな音かもしれない。 そんな結論に至って、考えるのを止めました。 考えたって、私には答えは解りませんもの。
……ただ。 この空間に覚えた懐かしさとか 名残惜しさみたいな感情は、 どんどん、薄れていって。
今も瞬く電飾の光りを、私はもう、綺麗だとも思いません]
(56) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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[嫌でも目に入る光に目を細め さっさと皆の居る場所に向かおうと、 階段を駆け上がっていた時の話でした。
私は丁度、三階に向けて歩いていたものですので その声>>52は、確かに上から聞こえたもの。
風の音に邪魔されて、 誰かが喋っている、くらいにしか感じられず。 家庭科室に居る筈なのに、どうしてそんな場所から 声が聞こえるのかしら。 空き教室に足が向いたのは、そんな理由から]
(57) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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誰か居るの?
[声の主も判断がついていませんでしたので、 小さく問いかけながら、教室を覗き込みます。 一番に目に入ったのは、 何かに語りかける級友>>54の姿。
そしてその対象がマネキンだと、 私はすぐに察す事が出来ます。
けれど声の主に近付く前に、 黒板に描かれた眼に、意識がいってしまって。 あの教室だけじゃ、なかったんだ。 そんな、怖気めいた思いに、取り憑かれてしまいます]
(58) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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…………、昴。 昴、違うよ。
[此方を見詰める眼から、視線を逸らし 座り込む昴の肩にそっと触れます。
近付いて、解った事ですが 今回のマネキン>>3:351は、今まで見たどれよりも "人"の形から、外れたものだったかもしれません。 いいえ、形、というより。 ぐずぐずに溶けた、その表面が。 人のものとは、とても思えなくって。
でもそのマネキンが身に着けるそれは、 確かに、私にも見覚えのあるもの。
サボり癖のある、けれど、何でもそつなくこなす級友。 今目の前で泣き崩れる、彼の、幼馴染]
(59) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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それは、堆じゃないよ。 堆はきっと、ちゃんと、帰れてるから。
[不確かな、慰めにもならない言葉。 ですが、それ以外に、私に言える事があったでしょうか。
泣きじゃくる男の子の心を癒やす術を、私は知りません。 だからって、このままにさせておくわけにもいきません。
彼の肩に触れる手に、力を込めて。 縋る様に掴まれたマネキンの腕から、 引き剥がす事は、*出来たでしょうか*]
(60) 2017/03/16(Thu) 17時半頃
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── 現在:2階 教室 ──
[ 今度は、声を上げて名を呼ぶでもなく、 ただ、きょろきょろしながら、歩いていただけで、
── 扉が、開いてたから。
ただ、それだけの理由で、 その教室に、足を踏み入れたこと。
きっと、その瞬間に感じたのは、後悔 で、 俺は、何もかも、なかったことにしたくなる。
ぱちん と、目があった気がした。 人形 に眸なんてないのにな。
それとも、おまえの抱えている、 その ぬいぐるみ だった? 俺の目を射抜いたのは。]
(61) 2017/03/16(Thu) 19時頃
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[ ── ぴしゃん と、乱暴に戸を閉める。]
(62) 2017/03/16(Thu) 19時頃
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[ どうしてそんなことをしたのか? なんて、言葉になおすの、あとでいいかな。
目が回っている と、思った。 視界がチカチカするのは、電飾のせいか。
黒板に描かれた、数多の眸が、 あるはずのない視線が、俺を刺すようで、 扉を閉めたところで、その人形にも、 ぐさり ぐさり と、突き刺さっているように見えたよ。 ……俺には。
いつの間にか、掌に、じとりと汗をかいていた。]
(63) 2017/03/16(Thu) 19時頃
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[ あのとき。いつか。 俺が、何気なく吐いた言葉に、 おまえ、困ったような顔してたけど、 今は? ……わかんねーよ ]
(64) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ マネキンに、背を向けるようにして、 閉めた扉に向かい合って、ゆっくり息を吐く。
やっと、 妙に寒い と気づいた。
窓も、開いていた。 風が、雪を部屋の中にもちらちら運んで、 人形や、ぬいぐるみに降りかかるから。 あんまり寒そうだし、濡れるといけないと、窓も閉じた。
閉じきった部屋の中で、 俺はようやく、ちゃんと、マネキンに視線を向ける。]
(65) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ 今までの人形より、大きい身体も。 短髪も、服装も。やっぱりおまえだろ、元賀。
だいじなもの みたいに抱えてるぬいぐるみに、 見覚えなんて、当然、ないけど、 ふわりと過る記憶は、あってさ。
俺、見ちゃダメだと思ってた。 触れずに、なにも、聞こえなかったことに。
気づかれませんように と、 自分自身が、ひとりで願ってたみたいに。
おまえは違ったんだろうか。
だって、違わなかったとしたら、 こんなの、あんまりじゃねえか。]
(66) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ ただひとつ、救いともとれるのは、
不思議と、その人形のまとう雰囲気は、 悲壮なもの とは、思えないこと。
やさしいかおをしてねむっている。 など、顔のない人形に思うのは、馬鹿げている?
……ただ さ、 だけど、それでも。 俺、なんか、いきぐるしい。]
(67) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ せめて、それが、 おまえ自身の望んだ結末でありますように ]
(68) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ なにか、展示をやっていたのだと思う。 ……文化祭、あんま回ってないし、覚えてねーけど。
たくさん、ポスターが貼られていた。 パネルから、勝手に剥いで、引き剥がして、 黒板の上 埋め尽くすように、 せめて貼り直そうと思った。
落書き と笑い飛ばせないその数多の目が、 とうてい、好意的な眼差しには、俺には思えない。
視線にさらされていること。 それさえも、おまえの望んだことなのか。 もう、わかんねーけど。
淡々と、手を動かしながら、なんか──、]
(69) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ あーーー、 泣きそう。
と思うのが、なんなのか、わかんねえや。
きっと、この部屋の光景を、その意味を、 自分に重ねた とか、 そういう理由も、確かにあって、
なんて言えばいいのかわかんねーけど、 俺は死にたかった。死にたい。]
(70) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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[ おまえらを模したマネキンを見ても、
帰れた。 じゃなくて、 いなくなってしまう。 と、思ってしまったのだ。
この場所が怖いとか、気味が悪いとか、 おかしい場所だから脱出しなければ とか、
そんなことよりも、現実を思うと、 いき苦しい。
なあ、みんな、なんでいなくなんの。
帰りたい と、思わないな。 だけど、ひとり も、苦手なんだよ。
誰かさんの言うとおり。*]
(71) 2017/03/16(Thu) 19時半頃
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―3F空き教室―
っ、う、く……っ
[涙でぐしゃぐしゃになった顔を ようやく上げられたのは 呼ぶ声、があったからだ]
――やまと、さん……?
ちが、なに、――っ、だって、たかし、 こんな、……っ
[――違う、違うって、なにが。 要領を得ない声の断片を零しながら 座り込んだまま大和を見上げた。 帽子を被るようになってから隠れてしまった顔が、きっとその角度からは覗いたろう、心配してくれている、と、わかっても]
(72) 2017/03/16(Thu) 20時半頃
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かえ、っ、……でも、 窓あいてた、落ちてたら、……っ
また、怪我、し、――、っ、
[しゃくり上げ、己の口元を手で覆う。 肩で息をして、こんな有様であるから 大和が力を込めれば、引きずられてずるりとマネキンから少しだけ離れた。
がしゃん、とゆかとぶつかる、 人間にはあるまじき音。 蒼ざめて、切れ切れに小さく吐き出す言葉は弱い]
――っ、――、 おいてかない、で よ……
(73) 2017/03/16(Thu) 20時半頃
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[――とうさんも、かあさんも あまり寄り付かなくなった家。
親権がどうとか、 ききたくなかった。 どちらを選んでも 心がおれをおいていく。
――でも、でも、たかしだけは、って、そう――]
(74) 2017/03/16(Thu) 21時頃
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……、た、――くん、……
[ひどく弱く、ひとつ呼んで。 ――錯乱じみた様子は漸く、なりを潜めた]
(75) 2017/03/16(Thu) 21時頃
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[ほっぺたふにっふにされるのは痛くはなかった。
最初は冷たい指先にびっくりしたけど、時間が経つにつれ慣れたというか、
いい具合にわたしの温度がうつってきたみたいで気にならなくなったというか]
気にしないで。
[指を離して謝るささらちゃんに、笑い返した後。
みんなを指して大丈夫、と言われれば俯いてしまう。
ただいまとおかえりを言い合って、笑い合う。
ささらちゃんとはそれができたけど―――、]
[薄情と思われるかもしれないけれど、
今この時真っ先に思い浮かぶのは、
ちよちゃんの言葉、だとか、繋いだ手にぎゅっと力がこもる感触だとか、
勝手にいなくなって慌てているかもしれない姿だとか。こっちはただの想像だけど。
泣いている姿は想像できなかった。
むしろわたしにしたみたいに誰かを励ます姿の方がしっくりくる。
そういう、しっかりしたところに、向こうでもずいぶん助けられてきた。
……ああ、元気でやってるかな。
そして無事に帰れるのかな]
………そう、だね、きっと大丈夫だよね。
[ようやっと顔をあげてほんのり笑う。
今わたしにできるのは、信じることだけ。
行こう、って言って手を差し伸べた時、
ポケットの中でスマートフォンが震えた。
ちょっとごめん、って言い置いて、ポケットから出したスマートフォンの画面をタップする。
つばさちゃんからメールが来ていた]
……つばさちゃん、夜用の出入り口のところで待ってるって。
はやく顔を見せてあげよう。
[告げて、改めてささらちゃんの手をとって、
病院に向かうことにする*]
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「 屋上、行ってみたいんだよな 」
(76) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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― 回想:春先のある日 ―
[ 確か、高校二年生。
引っ越ししたばかりで、 転入したばかりで、 …俺の狭い世界から えとさんがいなくなったばかりで、 飛び込んでくるものが 全部 真新しく見えすぎた 頃だった。
そう 真新しいもの。 目の前にいる橘も そのひとつ。 ]
(77) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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[ 昼時だった。 職員室でばったり出会ったクラスメートと 流れで翌日の昼飯を共にする、という 憧れていた"ふつう"の光景。 俺の手には 引っ越し先の家主である 伯父伯母夫婦からの小遣いで買った弁当があって、 それをつまんで 窓の外を眺めて、 ぽつりと言った>>76…、そんな 記憶。
なんで橘相手かって、 なんか 乗ってくれそうじゃん。 ]
(78) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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[ 前通っていた高校だと 鍵がかかっていて、屋上はいけなかったし。 この高校でも同じである可能性は、あって。
それなら、 橘なら何か抜け道知ってそうなんじゃ無い? とか そういう予想も 無くは無かった。 …俺は橘をどう見てたんだろうな。 思い返すと なんだか面白かったけれど。 少なくとも、 こういうことをすっと言える程度には、 呼吸がしやすい相手だったんだと、思う。 ]
(79) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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[ なんで? って聞かれたら、 "引っ越してきたばかりで街の景色が分からない" とか、言っていた筈。 だってこれ、昨晩から考えていた理由。 嘘じゃあないけれど、さ。 ずうっと出たかった外の世界の、 その景色が見てみたい とか…言えないだろ。 恥ずかしさ とか、 …言っちゃあいけない、事情とか あるし。 ]
(80) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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[ 頼みの甲斐があったのか、 そもそも普通に解放されていたのか、 今となっては 置いておくことで。
あの記憶に残っていたのは よく晴れた空と、 遠く 小さく見える建物と、 髪を撫でる柔らかい春先の風と。
隣、並んでいた橘に話しかけられるまで 俺は そう 今振り返ればやっぱり珍しく、 こどものようにずうっと 前髪の下から 憧憬 という表現がぴったりくる程に、 外を見続けていた ってこと。 ]
(81) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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[ ……俺にとっての 確かな記憶だけど。 あいつ、このこと、まだ覚えてるんだろうか* ]
(82) 2017/03/16(Thu) 21時半頃
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― → 屋上 ー
[ ふらふら うろうろ。 自分で言ったことを 守らないタイプの生徒 って 結構たちが悪いと思う。
何時かの光景と違って、 耳に飛び込んでくる音は 冷たい。 屋上への道、階段を上っているけれど、 気を抜いたら落ちてしまいそうな。 そんな 感覚で、いた。 ]
(83) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ ―― 誰かいたらいいな って、 そんな 淡い期待。
吹きすさぶ風の音は、 淡い期待毎何処かへ飛ばしてしまいそうだけど、 何かしら あるかも、って …思いたい じゃあ ないか。 此処ってホストの精神世界なんだろ? 笑い声も、泣き声も、囁き声も、 この風の音も、何かあるって言うなら 手がかりぐらい、思ったって、… ]
(84) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ ……見つけたところで、 いつか たったひとりのかみさまに 死ねと祈り続けた俺が、 何が出来るか分かったもんじゃあ ない、けど、 ]
(85) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ 上履きの音は、風鳴りの中小さく響いて。 踊り場の その更に上、 屋上の扉があっけなく開いたら、 閉めるのも忘れて 開けっ放しで、
その向こうに、歩んで、―― ]
(86) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ よく似た、風の音。 ]
(87) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ ―― 気のせい だろうか。 冷たいそれが、飛び込んできた。 教室で窓を開けたときとはまるで違って、 全身に来るものだから、 ちょっと、…いや結構 寒い。 視界の端、風に煽られる前髪を捉えつつ はっきりしているんだかそうでないんだか、 よく分からない視界で 屋上の端 まで、行って。 ]
(88) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ …飛び降りたら、死ねそうだな と。 そう思ったのは 本能 って やつで ]
(89) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ ―― 一瞬だけ、意識が逸れかけた。 目的の 誰かか 何か を探せども やっぱり 誰も居ないし、何も無い。 ……景色だって、真っ白で。 ]
…… 何も無いか…、
[ なんだ、寒い思いをしただけかもしれない。 大人しく、…行きづらいけれど、 家庭科室に戻った方が色々平和だった、かも。 まあ怒られても仕方ないか って、 のろのろ、また とって返そうと 上履きは校舎の中へ。
…マネキン、また あるのかな と そんなことを 思いながら* ]
(90) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[家庭科室でパンケーキを食べた後、 ちょっとシャワー浴びて来るって、 皆と別れて教室に戻った。
確かジャージはロッカーに入れてたはず。 そう思って、探したら、あったあった。
んで、タオルは教室の一角に積んであったから、 それを一枚拝借してシャワー室に行こうと思った時。
四度目の、チャイムが鳴った。>>#0]
(91) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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…………。
[それから。
スピーカーから流れてくるのは、 屋内なのに、まるで屋外にいるみたいな、 少し強めの風の音が、ゴゥゴゥ鳴ってる]
今まで声だったのに何で風ェ?
[応える声は当然無い。 まァいいか。声よりかマシか。 って、シャワー室へ、電飾の光を浴びながら進む]
(92) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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― シャワー室 ―
[どうも通とはすれ違いになったらしい。
シャワー室に行くって言ってた通はいなくて、 代わりに、まだ暖かい空気だけが残っていた。
烏の行水な俺は、さっさかシャワーを浴びて ぱっぱとジャージに着替えちまう。 濡れた髪をタオルでガシガシ、 タオルで拭きながら、洗面台の前に立つ。
ぼさぼさ頭の冴えない顔。 にーって笑ったら、鏡の中の俺もにーって、]
(93) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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[ 血塗れの姿で笑った ]
(94) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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|
[驚いて、目を凝らす。
だけど、また見た時には 驚いた顔の俺が映ってるだけ。
疲れてンのかなァって、上履き引っ掛けて、 ブレザー持ってまた教室に戻って、置いて、それから]
[ ―――― ぴしゃん >>62 ]
(95) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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|
[乱暴に戸が閉まる音が聞こえた。
何だ?ってそっちの方に歩み寄る。 なんだか少し寒い気がして、腕をさすりながら ゆっくりと進んで行って、扉の前に立った]
おおい、誰かいンの?
[扉を開けながら中を覗き込んで、 目の前に見えた光景に目を丸くした]*
(96) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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|
[拙く絞り出される、言葉>>72。 それを否定する私の言葉に、力な無いって解ってます。 それでも私は、違うよって、繰り返すだけ。
"女"の細腕ですもの。彼をマネキンから引き剥がすの、 もっと、難しいと思っていました。 だのに、しゃくり上げる彼>>73は 思った以上に簡単に、動いてくれて。
男と女の力の違い、とか そういうものを意識してきた私にとって その結果は、意外というか、拍子抜けというか。
けれど、好都合です。 マネキンの力無く垂れる腕が、 床とぶつかる音が妙に痛々しくたって。 このままで良い、筈が、ありません]
(97) 2017/03/16(Thu) 22時頃
|
|
怪我してない。怪我なんて、してないよ。 違うよ。これは、堆じゃないの。
[言い聞かせるみたいに言って、意味はあるでしょうか。
落ち着かせる為の方便だとか、 そういうつもりは、私には無いのです。 このマネキンが、堆ではないと、私は信じているのです。 ……確証は、ありませんから 否定をされてしまえば、返す言葉もありませんが]
…………、 大丈夫、だよ…また、会えるから。
[置いて行かれた。 その言葉を、どう、否定したものでしょうか。 縋る様に幼馴染を呼ぶその姿>>75を、見てしまえば その場しのぎの慰めなんて、口に出来ません]
(98) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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|
……お願いだから、泣かないで。 昴に泣かれたら、きっと、堆も困るよ。
[狡い言い方だと、そう思いながら 落ち着いていく様子を、背中を撫でて見守ります。
私より、ずっと大きな背中なのに 触れてみれば、こんなにも弱々しい。 もし……もし、私が、形振り構わず泣いたとして 彼と同じ様に、弱々しく見えるのかしら。
男だとか女だとか 弱い心に、そういうのって、関係無いのかしら]
(99) 2017/03/16(Thu) 22時頃
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|
置いてかれたなら 追いかけないと。ね、昴。
私達、帰らなきゃ。 堆は、きっと待っててくれてるから。
[零れ落ちた物を、再び拾い上げたいというのなら 置いてかれたって泣いているだけでは、 いけないと思うのです。
帰る方法なんて、解りませんけれど それは、行動しない理由にはなりません。 だから、厳しい言い方かもしれませんが どうか泣き止んで、前を向いて下さい]
(100) 2017/03/16(Thu) 22時頃
|
|
昴だって、帰りたい……でしょう?
[ぽろりと零れ落ちた疑問は どうか肯定してくれと、そんな想いを込めて*]
(101) 2017/03/16(Thu) 22時頃
|
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/16(Thu) 22時半頃
|
― 少し前 ―
[>>3:345 棘がある雰囲気がすっかり和らいだ入間に、 良かったと思ったのは一瞬の事で。 投げかけられた問いには虚を突かれた。
帰れない私たちは何なんだろう]
さァな。 まだその順番が来てないんじゃね?
[別の理由かもしれないけど、 これ以上、深刻な雰囲気になるのは御免だな。
だから、にって笑って、入間と一緒に 匂いに釣られるように家庭科室へ]
(102) 2017/03/16(Thu) 22時半頃
|
|
[そこにはなんと! 文化祭の時を彷彿とさせるような クリームが乗ったパンケーキがあった!]
へェー、健士郎が? 健ちゃん、凄いじゃーん!
[どうやら昴が作って、健士郎がクリームを 乗せたらしいそれ>>40は可愛いし美味しかった。
(通に大目玉喰らった時みたいな 山盛りクリームは無かったけど)
親指立てる昴に習って、 俺も健士郎と、そして昴にも親指を立てたのだった]*
(103) 2017/03/16(Thu) 22時半頃
|
|
── 現在:2階 教室 ──
[ パネルから剥がしたポスターの四隅を、 椅子を台にして、順に、黒板に止めているとき だった。
おうい>>96。
閉ざした扉の向こうから、 聞こえた声に、俺は、 ポスターを持った姿勢のまま、入り口に視線を移す。
聞き慣れた声。]
(104) 2017/03/16(Thu) 22時半頃
|
|
[ 咄嗟に、言葉を返そうとする。けど、 一度開いた口は、はく と、 無意味に空気だけを吐いて、閉じる。
不機嫌そうな声で、「 なんだよ 」とごまかすことも、 「 元賀だよ 」って、フツウに、告げることも、
そのどちらも、できそうになく、
つーか、口を開くと、声よりも先に、 涙とか、言っ身のない呻きとか、 そういうものがこぼれていきそうで、
俺は、無言のまま、 目を丸くしている理一>>96の反応を伺うように、 まっすぐに 視線を向けた。*]
(105) 2017/03/16(Thu) 22時半頃
|
|
― 2階 教室 ―
[真っ先に目に飛び込んできたのは、 何故か黒板にポスターを貼ってる那由多。>>104
それから。 窓際に凭れかかっているマネキンと そのマネキンが抱えているうさぎのぬいぐるみ]
これ……健士郎?
[水野のよりも、天ケ瀬のよりも大きくて、 短髪で、男子の制服を着たマネキンは、 そうとしか思えねェけど、なんでうさぎ?
ああ、でも。 包丁がぶっ刺さってるよりか、全然いい]
(106) 2017/03/16(Thu) 23時頃
|
|
つか、那由多。なに……
[やってんだよ、って聞けなかったのは 那由多の様子がなんか変だったから。
真っ直ぐに向けられた視線が、何だか、 泣きそうに、見えた気がして]
(107) 2017/03/16(Thu) 23時頃
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|
目ェ、隠してンの? 気味悪ィよなァ。
あとは俺やっとくからさァ、 那由多は……どっかで休んでたら?
[へら、って笑ってみるけど、 これは正解、なの、かなァ。
でもしんどそうに見えたから、 マネキンを見たせいかもって思って、 遠ざけようとしてみたけど、どーだろ]*
(108) 2017/03/16(Thu) 23時頃
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── うん、 元賀
[ 息を吸い込んで、吐くみたいに、ゆっくり。
呼吸のついで みたいに、言い切って、 それから、小さな声で付け足した。「 たぶん 」。
たぶん なんて言ったって、 俺はこれが元賀だ って、微塵も疑っていない。けど。
理一の眸に浮かぶのは、 戸惑い のような色>>106で、 それを見て、俺は。]
(109) 2017/03/16(Thu) 23時頃
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[ ……そうだよな って、思うし。 ]
(110) 2017/03/16(Thu) 23時頃
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[ 視線はうつろって、俺のほうへ。>>107 俺はうつむく。
うつむいたら、なんかこぼれてきそうだから、 やっぱり、上向き経由で、前を向いて。
向けた視線の先で、理一は笑った。>>108
それって、気遣いかな と、俺は思う。 やっぱり、隠せないよなあ とも、思う。
うん。泣きそう。情けないことに。]
(111) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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[ それでも、また深呼吸に混ぜ込む みたいに、 言葉と息を一緒くたに吐いて、首を横に振る。]
……いい
俺がはじめたことだから、 ちゃんと、俺が終わらせなきゃいけない気がするし
……でも、暇なら手伝え おまえ上な
[ できるだけ手短に、言葉を切り上げたって、 ぐずぐずとした声になるのは、避けられないし。
俺はそう言ったきり、また黒板に向き直って、 下唇をかみしめる。ぺたぺた テープを貼り付けてく。]
(112) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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── 理一も さ、無理してない ?
[ 手を貸してくれたか、どうかはさておき。
視線は黒板に向けて、手を動かしながら、 何気なく聞き返せたなら、大成功。*]
(113) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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[つばさ氏は夜間の出入り口のところで待っているらしい。
莉緒ちゃんからそれを聞いて、足を進める。
少し暖まった手で、ふたり揃って向かえば不安もきっと紛れる。
……紛れてくれたらいいなあって、思う。]
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「 屋上?おー、いいよォ 」
(114) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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― 回想:春風と通 ―
[転校生が俺のクラスにやってきた。 二年生の時の話だ。
ただし俺はフライングでそいつの姿を知ってた。 職員室で見かけてたからだ。
その日。真っ先に通に右手を差し出しに行った俺は、 それと同じくらい真っ先に弁当を広げに行った。
コンビニ弁当をつついていた通に 叔母さんが作ってくれた卵焼きをお裾分けして。
ふと、外を見ながらぽつりと言った通の言葉に、 俺は一も二もなく承諾した。>>78
だって、断る理由もねェし、 眺めが良くて気持ちがいい屋上は好きだったから]
(115) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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[他の高校はどうだか知らねェけど、 ここの高校の屋上は昼休みの間だけ解放されてた。
だから弁当食べ終わった後に、 通を連れて、屋上に続く階段を上がっていった。
その日は良く晴れてて、 暖かい風が吹いてて、授業が無けりゃ 昼寝するのにバッチリな日和だった。
街の景色が分からないって、通は言ってた。
だから、教えてやろうと思ってたんだけど、 通は、夢中になって街の景色を眺めてた。>>81
前髪で隠れてても、その奥の目が楽しそうで。 俺はしばらく声を掛けずに、 通と一緒に同じ方向を見てた]
(116) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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[春の風が穏やかに吹いていた。
その時は、その時間が 永遠に続くんじゃないかって錯覚してたけど、 永遠を終わらせたのは、俺だった。
だって、チャイムが鳴る時間が迫ってたから。
学校にいる間は、どうしたって時間に縛られる。 それはここで生きるためのルールだから仕方がねェ。
だから通に、戻るぞ、って言いながら、 俺はもう一言付け足した]
(117) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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「 今度、この街、案内してやるよ 」
[こんな遠い場所から見るだけじゃなくて、 もっと近くで教えてやろうって、俺は決めた。
この景色がアンタにとって、いいものであるように。 そう願いながら、俺は通に一つ、約束をした]*
(118) 2017/03/16(Thu) 23時半頃
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— 病院 —
[夜間入り口は、と探していたら、
こちらに向かって手を振るつばさ氏の姿が見えた。]
連絡ありがと。
どう? 橘くんは助かりそう?
[今の状況を、つばさ氏は教えてくれる。
現在手術中で、助かるかどうかは五分五分といったところらしい。
病院の人が言うには、生死を分つのは患者の気力と体力次第、と。
わたしたちにできるのはやっぱり、待つことだけ。
ロビーに入ったすぐのところ、雨風を避けられるくらいの場所で、
他に来るであろうクラスメートを待ちながら、静かにじっとしているしか。*]
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ 例えばさ。 お前の目の前に居る 前髪の鬱陶しい男が、 実は親を事故で亡くして、 九つ上の姉と二人暮らししていて、 そこから更に一線越えたあげく、 姉もつい最近自殺しました。
……とか 言ったら、どうよ。 ]
(119) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ ああ、やだなあ ひみつでじょーだんだって。 ]
(120) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ ざわめき。ひそひそ。囁き声。 俺は笑顔を崩さないまま、いつかの光景の中にいた。 クラスメートに聞いたあの質問だけどさ、 たとえば、 それを聞いてどうするんだろうな? 無価値な数字に当てはめたとして、 それで どうしたっていうんだろう? ]
(121) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ …何人に一人だったんだろう。 確かに興味本位だよ。 でも別に、面白がって聞いていた訳じゃあなくて、 もし こんな俺みたいな奴がいたらさ、 …どこかに ひとりでもいたらさ?
希望的観測だよ 先生。 ]
(122) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ 俺が "異常じゃない" って、 少しでも思いたいと そう願うことに 罪なんてないですよね?* ]
(123) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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― →3F廊下 ―
[ 静かに、静かに。 大和と来たときが、すっかり昔のようだ。 験担ぎ、"落ちないように"階段を降りて、 ふと 教室のひとつを覗き込めば ―― 数多の 瞳。
前髪の向こうから 俺を刺してくる。 ]
(124) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ 絵都さんが。 姉さんが 死んだ理由は 知らない。 ただ俺に分かっていたのは、 絵都さんがだんだん痩せていったこと、 俺に抱いて欲しいと願ってきたこと、 時折 長い前髪の奥、暗い瞳を宿して、 ぼうと俺を見つめていたこと。
甘い声色から掠れた声色に変わっていって、 俺にかけてくる言葉が 呪いのようだったこと。 ]
(125) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ 断ればよかったのに。 俺は 段々窮屈に感じてきた環境から 確かに絵都さんに ―― 死んで、欲しいと思っていたのに どうしてそれが出来なかったんだろう。 それも よく分からなくて、 なし崩し的に 結局 …、さあ
あれって 合ってたのかな それとも、…間違っていたのか、な。 もう絵都さん 死んじゃったし、分からないままだ。 ]
(126) 2017/03/17(Fri) 00時頃
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[ 絵都さんの 死にかけの眼差し。 あれに力なんて無いはずなのに、 俺を刺す様な あの瞳は、 何時までもそこにいそうな それ は、
…黒板の瞳に ようく 似ていた* ]
(127) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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[ 遅れたお返事。
拝啓 ホストさんへ。 人という定義に当てはまるものは分かりませんが、 俺を俺たらしめるものがあれば、 それはきっと、古辺絵都の呪いです** ]
(128) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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[>>109 呼吸をするように、 ゆっくりと吐かれた言葉は、 最後に「たぶん」ってオマケが付いてきた。
でもきっとそうなんだろうなァって、思うけど、 うさぎの謎だけが解けなくて。
那由多もきっと知らないだろうなって思ったから、 何も訊き返さず、謎は解けないまま。
可愛らしいうさぎとマネキンを見て、 そして那由多へと視線を移した]
(129) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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そっか。 はいはい、りょーかい。
[>>112 真面目だねェって どこかでも思った事をまた思って、 ポスターを剝いで、黒板の上部に貼っていく。
落書きのくせに、妙に視線を感じるソレを、 ポスターの下へと隠していく。 ぺたぺた。テープをポスターの角に貼る。
しばらく無言でその作業を続けていた時、 泣きかけ、みたいな那由多の声が飛んできた。>>113 から、俺は手は動かしたまま、へらり]
(130) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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無理なァ。 してるつもりはねェ、けど。
無理してるように見える、俺?
[おどけるように、冗談交じりに 訊き返して、また一つ目を隠していく。
笑ってばっかの俺が、 那由多にはどう見えてるんだろなァ。 だけど直接聞き返す度胸がなくて、そんな遠回りをする]*
(131) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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[人が消える度に、時間が経つほどに、 きっとみんな摩耗していく。 那由多だってそんな顔、 今までした事なかったじゃん。なァ?
何時になったら、みんな帰れると思うよ。 通が訊ねる声を思い出す。
帰りたいと思ったら帰れるのかもな、と俺は応えた。
だとしたら、さほど摩耗もせず、 強く願いもしない俺は、どうなるんだろうなァ]**
(132) 2017/03/17(Fri) 00時半頃
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[二人揃って病院へと向かう道すがら。
ささらちゃんと話せたことでわたしには、
ちょっとばかり他のことを考える余裕ができていた。
ホストが誰だったのか分かったけれど、
あの校舎(せかい)の仕組み、みたいなものについては謎はまだ多い。
つばさちゃんに似たマネキンは何だったんだろう。
つばさちゃん本人は無事に帰れていたわけだけど、
あれのおかげで無事を確認するまで色々心臓に悪かったのは事実]
……結局、帰ったひとの代わりだったのかな、あのマネキンは。
[たぶん、きっと、そう。
だとすればわたしだいぶ無残な姿だよ……とは、
口に出せないまま小さくため息をついた]
[そうこうしているうちに病院の建物が見えてきた。
夜間出入り口側に回る。
つばさちゃんの姿が見えたら大きく手を振った。
そうして彼女の口から現状を聞く]
……そっかあ。
[手術中で。
助かるかどうかは五分五分で。
あとは患者さん次第だって。
言われたわたしは粛々と頷くことしかできない]
[ロビーの、まだ出入り口に近い辺りから、
手術室のある方角に、祈るような眼差しを送っていると、]
……あれ?
[病院の奥からこっちへ、
出入り口から入ってきたわたし達非入院患者とは、
逆の方からロビーに向かってくる人影を見つけた。
そっと人影に近付いていく]
こんな時間にどうし……、
[お見舞いにしては遅すぎる、というか、
電動車椅子に乗って入院着を身に着けてるからむしろ患者の可能性が高い。
ともあれ気になって声をかけたんだけど、
相手がクラスメイトだと気付いて途中から驚くような声をあげた]
あれ……上須賀くん? 上須賀くんだよね!?
[ばっさりと切られた髪。
身体のあちこちにつけられたパッド。
車椅子で移動する姿。
教室で見る姿ともあの校舎で見た姿とも違う。
入院してる、と皆方先生からちらっと聞いてたのを思い出す。
だけど、これは見たところちょっとした入院って感じじゃない。
帰ってきたのを喜ぶのも忘れて、
しばらく驚いた顔で見つめるばかり**]
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無理してるように、見えない あんまし
[ テープが皺にならないように、 端からおさえて、丁寧に貼り付ける。
降ってきた声>>131、やっぱり、 いつも通り じみていて、
ちょっとしたおふざけ みたいな声音に、 今度はもう少し、平気 に喋れていた はず。
最後の眸、白い眼差し に、 また、蓋をしながら。ぺたり。]
(133) 2017/03/17(Fri) 01時半頃
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でも、気ぃ遣ってくれたんだなって
……思ったから、
ひとのことばっか気にして、 自分のこと、気づけてないんだったら、 …………嫌じゃん
[ きっちり、ポスターを引っ張って、 ぴんと伸ばして、テープを止めたら、出来上がり。
おっしゃ って、完成形には、 ちょっと、満足げに声を上げて、 カラフルな部屋に、マネキン を見て、 ちょっと、さみしい ような、気はしたけど。]
(134) 2017/03/17(Fri) 01時半頃
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[ …………あ。 さみしい か。これ。 ]
(135) 2017/03/17(Fri) 01時半頃
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[ 振り返って、笑う。笑って言おうと、した。 さっき、理一がしてたみたいに。
……多分眉は下がり気味だったけど。]
サンキュー、満足 した
[ そう、これは自己満足。
別に、そうしてくれって言われたわけでもないし、 おまえの選択なんて、もう聞けねえじゃん、元賀。
たいせつに、ぬいぐるみを抱えたマネキン、 どかすとか、動かす気にも、なんなくて、
とりあえず、これでいいか って、 思いながら、礼を言うついでに、 一応、笑えた ついでに、こぼす。]
(136) 2017/03/17(Fri) 01時半頃
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……なんで、みんな、いなくなっちゃうんだろう なー *
(137) 2017/03/17(Fri) 01時半頃
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##
たとえば、
ある日、となりに座っていた友人に、 「 身内とカンケイしちゃって 」とか、
不意に、言われたとして。
##
(138) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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##
俺はきっと、目に見えて動揺して、 目は泳いで、うまく相槌打てなくて、 「 おう 」とか、「 そっか 」とか、 そういう返事をしていいのかさえ、迷って、
##
(139) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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|
##
…… やっぱり、そんな簡単に、スマートに、 想像もしなかったような ひみつ 、処理できねえと思うし。
##
(140) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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##
ひみつがなんだ! おまえはおまえだろ って、 あっさりと言ってのけたり、笑い飛ばすのも、 大変だったな って、涙ながらに、手を取るのも、
どちらも、自分には、過剰な気がして、 きっと、少しは びびってしまう 自分に、 そんな権利はない ような、気がして、
「 そこに驚きがあったからといって、 おまえのことを嫌いになったわけじゃない 」という、
そんな簡単なことさえも、言えなくなるのかもしれない。
##
(141) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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##
なんかさ、別に、それって、
その 誰か が、変わったわけじゃなくて、 その 誰か の本質が、変わるわけでもなくて、
……今まで、接してきた、その 誰か そのものが、 友人 たる、その 誰か 自身が、まさに、そのひとが、 そういうひみつや、なにもかも の上に、成り立ってたって、
それだけの話 のはず なんだよ なあ…… なんにも変わらないはず なんだよ、ほんとうは。
##
(142) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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##
”あたりまえ” の感覚に、縛られて生きている。
もしも だけどさ、おまえの希望的観測が、叶って、 隣りにいた クラスメートが、「 おれもだよ 」とか、 同じ境遇を、なにかを、共有できたとして、
どこかに、ひとりでも、いたとして。 あるいは、思ったより、たくさん、いたとして。
……本当に、救われんのかなあ。
##
(143) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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## 俺の家さ、 サラリーマンの父さんと、パートタイマーの母さんがいて、 口うるせえ父方のじーちゃんも一緒に住んでて、 母方の実家もこのへんで、 ひとりっこだけど、いとこがいっぱいいて、
お金に困ったこともねーし、いじめられたこともなけりゃ、 成績とか進路で悩んだことも、そんなになくて、
抱えてるものも、20人にひとり。 探せば、いくらでも共有できる相手はいるだろうし、 そういうコミュニティだって、あるし、 ネット開けば、きっと語り尽くされてる。そんな悩みだ。
すげー フツウ だろ。だけど、 だけど、死にたい。んだって。 笑える ? ##
(144) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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##
ふつうの家族なんだ。ふつうの親戚なんだ。 なのに、なんで俺だけ。 ってさ。
俺は、家族とか、友達とか、 大事な 誰か たちと、これから先、ずっと、 当たり前 の感覚を共有できないことが、悲しい。
どこかにひとりでも、 100人でも、3.5億人でも、 どんなに理解者がいたって、意味なんてないんだ。 だけど、多分、それって、どうしようもないんだよな。
どうしようもないから、死にたいんだけど。
##
(145) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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|
##
20人にひとり。クラスにひとりかふたり。5%。
どんな数字で言い表したって、俺の気もちは、変わらないし 自分の抱えるものの重みくらい、自分で決めるから、 そんな、均してくれなくて、いいから って、
……思うくせに、あれ以来、 ついつい、数えてんだ。20人。
そういう感覚 なのかな。 どこかにいるかもしれないひとり を探す 誰かさん。
それとも、やっぱり、 俺の想像も追いつかない何か なのかな。**
##
(146) 2017/03/17(Fri) 02時半頃
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— 病院への道にて —
[莉緒ちゃんが口にした、マネキンについてのこと。
そういえば、と思い出すのは、校舎で変わり果てたつばさ氏の姿。
触れた感触をなんとなく覚えている。
どこもかしこも作り物だったはずなのに下着まで身に着けて、流している血が生々しかったマネキン。]
帰った人の代わりにマネキンがあそこに残る……か。
どうしてなんだろうね。
考えても分からないけど。
[マネキンとなった自分もあの校舎に残っているのだろうか。
だとしたら、それはどんな姿をしているんだろう。
……って、少し想像を巡らせたら、
誰かに見せられる有様にはなっていないのではないか、と、思えて。
同じく口に出せないまま、髪をくるくるいじった。]
— 病院・ロビー —
[莉緒ちゃんが声を上げたほうに視線を向ければ、
車椅子に乗った患者さんがやってくるのが見えた。
一度は気に留めずに視線を戻したけど、上須賀くん、という名前を聞けばもう一度振り向く。]
……えっ、上須賀くんなの?
[そういえば、入院しているって言っていたような気がする。
あの校舎で姿を見たものだから、てっきり病状は重くないものなのだと思い込んでいた。
体のあちこちに取り付けられた電極が生々しい。
鬱陶しげに掻き上げていた髪も、短くなっていて、見違える。
文化祭以前のクラスで出会った頃は、長い髪を見兼ねて気まぐれに結んであげたりすることもあったものだけど。
何があったの、とか。
病状は、きっと聞いてはいけないことだろうなって、わたしは線を引いて口を噤む。**]
― 病院・ロビー ―
[キュルキュルと車椅子のタイヤが床をする音が
静かな病院内に響く。
ロビーについて水野はどこにいるのだろうと
探そうとしたところ、誰かが近づいてきた。
見上げれば三星で、その向こうに
天ヶ瀬と水野の姿も見える]
よ。お前らも帰ってきたんだな。
[片手を挙げて挨拶をして、
近づきつつ、驚いた様子に苦笑した]
んな驚くなって。
体は元気なんだけどな。
ちょっとこっちのほうで。
[とんとん、と自分の頭を指でたたく]
お前らもあの校舎にいたろ。
朝飯食ってるとき
天ヶ瀬と三星のマネキンが見つかったっていってたから
帰るとマネキンが残るんだろうな。
[ということは自分のマネキンも残っているのだろう。
昴が見つけてなかなきゃいいなと、思いつつ]
んで、理一は。
[聞けば水野が五分五分だと説明してくれた]
あいつは俺たち呼んで、どうしてほしかったんだろうな。
[あの校舎で届いたメールの文面と
へらへら笑っている理一の顔がどうにもうまく重ならない*]
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[ 笑えないんだよなあ。 ]
(147) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ たとえば、 今 目の前にいるクラスメートが
20人にひとり だったとして、
それを知ってしまったとして、そうしたら俺は、 ]
(148) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ ………流石に、一瞬黙って、言葉もでなくて、 スマートなんてどこぞに行ったような そんな反応、するんじゃないの。
ふうん、で 片付けられるような そんな話題でも無いだろ。
ここまで全て俺の想像。 ……だから、実際は分からない。どうなるか。 ]
(149) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ だからどうしたの、とか それでもお前、クラスメートじゃないの、とか
"お前はお前じゃん えーごが得意で、教師よりちょっと厳しくて、 だけど分かりやすくて 勉強会だって楽しそうで、 …そういうところに 変わりはないだろ" とか そういうことを言えたら良いのかも知れないけど、 言葉を探しそうな俺に、 そう言う資格 あると思うか? ]
(150) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ ……誰にだって秘密の上に成り立っているって、 それだけの話なのに。 ]
(151) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ 結局 普通から逸れすぎていた俺も、 普通に縛られていたんだと、思う。
普通だと思っている世界のなかで、普通じゃない奴を探して、 …そもそも 普通って、なんだろうな。 誰かにとっての普通が俺にとっての普通じゃなくて、 俺にとっての普通が誰かにとっての普通じゃなくて、 ……世の中やっぱりそういうもので、だから ]
(152) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ …だから 似たような誰かを探しても、 どうしようもないことは、本当は分かってるんだよ。 俺の気持ちも体験も、 どっかの数字に押し込めたとこで どーしようもないんだって。 結局やっちまったことは変わらなくて、 それは俺だけが背負うものなんだって。
…だけどそれでも、 探しちゃうんだよ、たったひとりでも 誰でも。 少しでも一般定義に収まりたい自分が いるみたいで。
多分、誰かさんの想像する感覚と、似てるんじゃない?
……なあ 俺 笑えるだろ? ]
(153) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ …違うところがあるなら 俺が死にたいか ってところ? 俺はどっちかっていうと、 死ぬタイミングを逃したんだよ ね。 あの時、親と一緒に世界からさよならしてれば、 こんなどうしようもない今までにならなくて こんなどうしようもない野郎にならなかったのかなあ
…って …それだけ** ]
(154) 2017/03/17(Fri) 12時半頃
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[ 教室のひとつ、 瞳が 何時かのあのひとが みている…から、 チョークで上塗りしようとしたけど、 "普通" に考えて 駄目なんじゃない?意味無いんじゃない? って
過ってしまえば、手を 下ろした** ]
(155) 2017/03/17(Fri) 13時頃
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―3F空き教室―
[情けないことに、――本当に情けないことに。 >>97やさしい腕を振り払うような 強い力も出なかった。
それくらい、 幼馴染がマネキンになってしまった、 ここにはもう居ない、という事実が 能久昴を打ちのめしていた。]
(156) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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[――ごめんなさい、って
謝るならどうしておいていくの
とうさん かあさん]
(157) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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……、たかしじゃ、 ない……、…
[大和の言葉が、声が、徐々に沁みてくる。 滲んだ視界に無機質の腕が横たわる。。 涙が止まらないまま、 しゃくりあげて大和を見上げる。]
―――あえ、る……でも、
……もう、たかし、 ここには、…いなく、て
[――帰る。帰った。 先に、行ってしまった。 なら、帰らないと、 どうせお前は探すだろう、という軽口さえも果たすことができない。]
(158) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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[かえらないと いけないの]
(159) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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[――みんなが居て、くれるなら。
楽しい文化祭の思い出が
続くなら
家に帰るよりずっと、いいと、
思ってしまいそうに、なっていたけれども。
――でも。]
(160) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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[能久が知ることのない、 入間の抱いた懸念が、 きっと色濃く影を落としていた。]
……ごめ ん………
[俯いて掌で、涙をこすりあげて 無理に止めようと拭き取る。 >>99 堆も、と謂われてしまうと――余計に、何も言えないまま。]
…………――ごめ ん、 なさけない、な、おれ……
[――大和さんは、ほんとうに しっかりものだと能久は思う。
自分のなんて、情けないことか。 でも、苦しくて、寂しくて、 いま、死んでしまいそうなのも本当だった。]
(161) 2017/03/17(Fri) 16時半頃
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[雪は闇の向こうからやってくるのに 何にも染まらず 白くて、白くて、さみしさを募らせる。]
……うん、……
[>>100 大和の言葉に こどものように頷いて、眼を閉じる。 深く一つ、息を吸って、吐いて、見上げながら開いた]
……そう、……だね
[>>101願うような言葉に小さく拳を握り締める。]
(162) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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おれ、が、… 勝手に、思ってる、だけだけど
どっか、行っても、 探す 約束、だから……帰らなきゃ
[此処から。帰らないと。
そう思うのは、 この世界は能久の「こころの中」ではないということの、証左であろうか。]
(163) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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――、大和さんも、 ……かえりたいん、だよね
[確かめるみたいに一つ、謂って。
ゆっくりと重い腰を上げた。 泣いて、泣いたせいで、 喉が重いし、眼の奥は痛い。]
めいわく、かけて、…ごめんよ、…ありがとう。
[少しでいい、笑っているように見えてほしいと願う。]
(164) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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ねえ
……帰ったら、 少しずつ、いなくなったら、
この世界を作った、ひとは ……さみしくない かな………
[――誰、なのだろう。 何を思って、この世界に、こうやって。 ごうごうと、スピーカーから響く風鳴りが耳を叩く。]
(165) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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[伸ばせる手は短い。 広げた手が抱えられるものが あまりに少ない。
――おれでは、 ――とうさんとかあさんの、 ――離れていく心をつなぎ留められないように。]
(166) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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……こういう風に謂ってくれるんだから、 大和さんは、…この世界を作った人じゃ、ないんだ、ね
[それに、きっと、俺でもない。 俺だったら、堆に置いていかれるせかいなんて、きっと、つくらない。]
……大和さんの、 そういうことば、とか ほしくて、
……このせかいを作ったひとは、 呼んだのかなあ……
(167) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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[ぽつ、ぽつ、つららをつくるにも足りない雫のように、能久昴は言葉を落とした。
ふと、思い立ったように、 堆の真似をして、大和の帽子の上から撫でるように触れてみた。
おっかなびっくり、ではあったせいで 滑稽だったかもしれない。]
(168) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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……、あと、どれくらい のこってるんだろう
……帰るなら。……―――
[>>3:168
何してんの、ふたりで メモくらい、置いてけよな
不機嫌そうに謂った保田那由多の声がふと甦る。 心配は、かけたくないな、と思うのだ。]
……ちゃんと、謂うか、 メモ、のこさないといけないね
(169) 2017/03/17(Fri) 17時半頃
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[幼馴染の姿を模したマネキンに近づいて、 ぐすぐすに溶けた肌の上をそっと指先でなぞってから、顔を上げ、]
……、――― わっ…!?
[そこで。
そこでようやく能久昴は ぎっしり黒板に書かれた目に気づいて、 素っ頓狂な声を上げた。**]
(170) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[とうさんと かあさんの 間の 亀裂に気づいたのはいつの事だったか。
「母さん今日は帰ってこないの?」
籠る電話口の声と、 遠くで聞こえる車の音。 微かに誰かが、名前を呼んでいた。 慌てたように切れる通話。
母さんによく似た姿と、 肩を抱く知らない男の姿を見つけたのは 気紛れに出かけた先でだった。]
(171) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[(――母さん、その人は誰、 父さんと 一緒にいるんじゃ、なかったの。)
駆け寄って聞けるほど おれはものを知らないわけじゃない。 意味とか、分からないほど無邪気でもない。
見てしまった、知ってしまった、 吐き気がして止まらない。
おれのしらないところで、 亀裂は大きく走っていた。
――当てつけみたいに父さんも香水の匂いさせてくるし、もう色々、だめだろう、だめだよ、そういうの。]
(172) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[――でも面談とかには 出席するものだから、 体面は気にしていたんだろうな。
おれも、壊れるのがこわくて、 明るくふるまうようにしてたから、 きっと、誰も、知らなかったと思う。
それでも――誰かが見てたら、誰かに見られてたら、と思うとやっぱりこわくて、どうしようもなかった。
おんなじ血が流れてるって思うのも嫌で、 ああ、死にたい、しんだら、こんなこと考えずに済むのに、って思っていた。 幼馴染が、泊って行けば、と謂ってくれなければもしかして、ほんとうにおれは、しんでいたかもしれない。]
(173) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[――秘密だよ、ひみつ。 心配は、掛けたくなかったんだ。
とくに、たかし には。]
(174) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[父さんと、母さんは、 もう手遅れ、なのだろうと、 おれにだってわかる。
でも、今なら、 この校舎でのことなら 間に合うんじゃないか。 この世界をつくっただれかの、 こころの叫びがこの校舎なら、 届くのだろうか。
自分のことに手いっぱいで、 友達のことも、 深いところまでは、 知らないことばっかりだけれど、]
(175) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[文化祭、たのしかったよね、
こわいのも全部忘れられるくらい。 おれも楽しかったよ、
――皆 もそうだといいな**]
(176) 2017/03/17(Fri) 18時頃
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[私の言葉を、繰り返す姿>>158。 ああ、昴を置いていった彼に、見せてあげたいくらい。 こうして泣きじゃくる昴を慰めるのは、 きっと、私の役目じゃないのに。
擦られて赤くなった目元>>161。 それを見て、慌ててハンカチを差し出したりして それが受け取られなくたって、 あんまり擦ると、痛くなってしまいますから。 泣かないでと言っておいて 拭うその手を、やんわり止めもしたでしょう。
繰り返される謝罪には、小さく肯くだけ けれど情けないという言葉には、首を振りましょう。
「こんな状況じゃ仕方ないよ」って それは慰めでもなんでもなく、本心からの言葉でした]
(177) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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[優しく背を撫でながら 薄い虹彩が瞼に閉じこめられるのを見ています>>162]
……そうだね。帰らないと、ね。
[……どうやら、私の言葉は正しく届いた様子で "帰らないと">>163。返される肯定に、ほっと、嘆息。
昴は、"ホスト"ではないと思っていました。 昴がホストであれば、堆を一人で帰すとは思えません。 それでも、万が一があります。 そうでなくたって、"此処に居たい"と言われたら 私の力で彼を説得出来るかどうか、解りませんから。
彼が、前向きになってくれて良かった]
(178) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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[──── 確かめるみたいな、問いかけ>>164。 それの答えに、迷いはありませんでしたけれど 返事が僅かに遅れたのは、 "帰りたくない"と思った事が、あったからでしょうか]
帰りたいよ。 帰って、色々、伝えなきゃいけない事があるの。
……迷惑なんかじゃない。 全然、気にしてないから。そっちも気にしないで。
[私の事をヒーローと言ってくれた、彼女や 父の相談を聞いてくれていた、彼や 何にも聞いてくれなかった、父にだって。
言いたい事が、謝りたい事が、山程あります。 ……それを伝えるのは、帰ってからと決めていますから。 だから私は、帰らなきゃ]
(179) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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[ゆっくりでも、彼が立ち上がれば 私は背中に添えていた手を離しました。
軽く見上げるくらいの、身長差。 彼の口元に浮かべられる笑みが、 例え無理に作られたものだとしても、 今ばかりは、それを指摘する事はしません]
────……どうかな。
[寂しい>>165。 そう、思うのかもしれませんけれど そも、帰った人達は、どうやって帰っているのでしょう。
"ホスト"が私達を、心の中に招いた様に 帰すのも、"ホスト"の力が作用しているかも……なんて、 そんな考え方は、おかしいでしょうか]
(180) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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[その答えは、私には解りません。 もしかしたら、"ホスト"自身にだって 解らない事なのかも、しれませんけれど]
……どっちにしたって この世界を作った人にも、帰って来てもらうんだから 今、少し寂しいのは、我慢してもらわないと。
[例え、"ホスト"が誰だろうと。 私はその人を含めた全員で、帰りたいと思うのです。 その人に伸ばされる手が、私のものでないとしても 沈んだ"誰か"の心を掬い上げる事の出来る人は、 きっときっと、居ますから]
(181) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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多分、ね。 私だったら、こんな、キラキラした世界は作れないよ。
[曖昧に笑って、答えます>>167。 けれど続けられた言葉に、目を細め]
だったら、誰が"ホスト"でも ちゃんと、全員揃って帰れるね。
此処に居る人は皆、優しいから 一緒に帰ろうって、言ってあげられるよね。
[私は、級友達の心の闇を知りません。 だから、無邪気なまでに、そう言ってしまえるのです]
(182) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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[…………いいえ。違いますね。 止まった時間に惹かれる心を、私は知っています。 閉じ込められた世界を恋しく思う心を、知っています。
だから、そうだろうと思っているのではなく "そうであって欲しい"と思って、言うのです。 まるで、願うみたいに。乞うみたいに。
落とされる言葉を拾い上げる間>>168、視線は下へ。 伸ばされた手に気付くのは、触れられてから 頭を撫でる手に、びっくりしてしまって 小さく笑いながら、照れた様な、はにかむみたいな笑みを ええ、殆ど、帽子に隠れてしまいますけれど]
(183) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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やだ、びっくりしちゃった。堆の真似? でも、そんなにびくびくしながら しなくっても良いじゃない!
[張り詰めた心が、弛緩していく感覚。 撫でてくる大きな手が嫌だとか、そうは思いません。 覚えるのは懐かしさと、安らぎだけ。
不思議だな と、思うのです。 男の人に頭を撫でられるのって、 少し前までなら、痛みさえ伴うものだったのに。 男も女も関係無いって、そう思い始めた、お陰かしら]
(184) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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……そうだね。 急に居なくなると、びっくりされちゃうかも。
[黒板があいていれば、そこにメモも出来ますけれど びっしり描かれた眼の所為で、そうもいきません。
方法が解らなくたって 帰らなければ行けないって、そんな方針は決まりましたし 何かしら、書き置きが必要かもしれませんね]
…………え? あ……ああ、気付いてなかったの? えっと……うん。先ず、此処から出ようか。
[唐突に聞こえてきた、素っ頓狂な声>>170に 目を丸くしますが、すぐに察します。 確かにあの眼は、初見では中々のインパクトです]
(185) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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教室に、ノートがあるし それに書き置きして、帰る方法、探そう?
……あっ。ごめんなさい。
[おっと、いけません。 女子と歩いていた時の癖で、 ついつい手を繋ごうとしてしまいました。
取ろうとした手を離して、肩を竦めて 同意が貰えたなら、教室に向かいましょうか*]
(186) 2017/03/17(Fri) 19時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/17(Fri) 19時半頃
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─家庭科室のエトセトラ─
そっかぁ。すごいね! もっと前から知ってたら色々お願いしたかも。
えっと、お裁縫苦手なんだよね。
[昴からのパンケーキを飾ってくれた人の人物の名前を聞きましたら>>40 そんなことを言っていた私、でしたが。
食事を終えた後、不意に襲ってきたのは虚無感でした。 どうして私今笑っているのでしょう。 少し、不謹慎じゃあないかしらって。
帰れることが良いことなら、なら。きっと。 喜ぶことは悪いことじゃあないのに。
片付けくらいは私も出来ると思って申し込みたかったのですけども、その後私はどうも体調が優れずに一人ふらふらと保健室の方に向かっていました]
(187) 2017/03/17(Fri) 21時頃
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─保健室─
[白を基調とした部屋では一切の穢れを許さないかのように綺麗に陳列された薬品の瓶を眺めます。 私は昨日までささらちゃんや莉緒が横たわっていたベットへと近づいて]
………ねぇ、ちゃんとみんな、帰れてるよね。 帰りたい場所に、帰れてるよね。
[言い聞かすようにひとこと、ふたこと、呟いていました。 その間に鳴り響くチャイムの音。 私は一足早く家庭科室を出ていましたから、自然、ぽつりと一人で。
死ぬ覚悟、なんてありませんでしたが。 私は別に死にたいと思うほどの悩みなどきっと抱えていなかっただろうし、 多分ですけれど、もうそろそろ帰れるんじゃあないかしらと思っていたのですが]
(188) 2017/03/17(Fri) 21時頃
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どうして、帰れないの。
[空き教室とパネルを掲示された教室。 新たに加わった誰かの代わりのことも知らず]
え………私は、違う、よね。 だって、那由多も堆も言ってたもん。だから、違うよね。
[漠然と呟きながら思い出すのは理一の言葉>>102 その順番って、何。 私は、私が、閉じ込めるハズなんか、ないのに。 少しだけ目眩がして。 もしも、私が、誰かを、みんなを、閉じ込めて苦しめていたら、どうしようって]
……………………。
[スピーカーから漏れる囁き声。 私は気づけば蹲っていて、両耳を両手で塞ぎ込んでは、ブツブツと]
(189) 2017/03/17(Fri) 21時頃
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わ、たしじゃない。わたし、じゃ、ない。
[呪詛のように]
わ、私のせいなんかじゃ、ない…!
[怒号のように言い放っていました。 沈黙を守る保健室では微かに窓が震えたような気がしましたが、答える声は、どこにも]**
(190) 2017/03/17(Fri) 21時頃
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……やっぱりわかんないよね。
何も残さないでふっと消えちゃうよりはマシ、……だったかもしれないけれど。
[とは言ってみたけど……どうなんだろう。
つばさちゃんのマネキンは見るからに心臓に悪かったし。
そもそも、ふっと消えただけだとしても、
「消えた人は帰ったかも」という予想(あるいは希望的観測?)に辿り着けたんじゃないだろうか。
……結局あれこれ考えるのはやめた。
ため息をつくわたしと髪をくるくるいじるささらちゃんと。
それぞれ沈黙を抱えつつ歩いていた、病院までの道中]
― 病院ロビー/そして、再会 ―
[上須賀くんに手を振り返す間も、
わたしの表情は驚きを見せたまま固まっていた。
苦笑の後、病状を説明されて、
ようやく、そんなに深刻にとらえてほしくないんだろうか、と考えることができていた。
向こうで朝飯を食べた、ということは、
上須賀くんが帰ったのは、朝飯にありつけなかったわたしよりも後らしい。
マネキンが残っていたと聞いて苦笑いひとつ。無残な姿確定である]
……たいへんおさわがせしました。
[そしてぺこぺこ頭を下げる]
でも、上須賀くんもちゃんと帰ってこれてよかった。
……おかえりなさい。
[つばさちゃんから現状を聞いた上須賀くんがこぼした問いに、
答える術を持たず考えてこんでしまう。
そもそも―――どうして屋上から身を投げたのかだって分かっていない。
“あのメールの送り主”をりーくんに置き換えてみても、
何を求めて死んでみることにしたのか、
何があって死んでみるしかなさそうだという考えに行きついたのか―――という問いにぶち当たる。
それでも、考えてみて、]
……、誰かに答えてほしかったのかも。
ほら、メール、もう一通あったよね? 謎かけみたいな。
[言葉を紡ぎながら近くにいる皆を見回していた*]
『 人を人たらしめるものとは、何ぞや? 』
[三星莉緒としての答えを挙げるなら、
それはただ一言、“他人”となる。
ヒーローがヒーローたる条件は、
性格が当てはまるかどうかではなく、
心の強さでもなく、
誰にも正体を知られることなくさっそうと事件を解決すること―――でもなく、
第一に、助けるべき他者が存在すること。
これが人全体にも当てはまるのではないかという話]
[――ただ、多くの人の例に漏れず、
わたしにとっても最も身近な他人とは血の繋がった家族であり。
その存在――つまりはあお姉を思い浮かべればこそ、素直に答えることができなかった。
わたしからあお姉を取り去ってしまおうにもできない、
そんな気持ちを抱えているからこそ。
これがわたしの答え。
それが真の正解とは限らないけれど。
でも、わたしからすればりーくんは紛れもない人だよ。
病院に運ばれたと聞いて駆けつけてくれるクラスメイトがいるんだから*]
[病院へ急ぎながら思うのは、あの校舎での出来事だった。
能久と一緒に作った、ふわふわのパンケーキ。
「ふわふわ、きらきら、かわいい。魔法使いみたいだね」と、感嘆の声を上げた入間。「それはね、元賀が飾ってくれましたー!すごいでしょ!」と、こちらに親指を立ててみせた能久。「健ちゃん凄いじゃーん!」と、笑顔で褒めてくれた橘。
クリーム控えめのパンケーキを、「そんなんよく覚えてたな」って受け取って食べてくれた保田。喜んでくれた……と思うのは、きっと錯覚ではないだろう。
やったことといえば、生クリーム作りなどの簡単な手伝い、それと、パンケーキにクリームで飾り付けしただけ。
ほんの少しの勇気をもって、起こした行動。踏み出した一歩。
そのおかげで返ってきた言葉の数々や笑顔が、本当に、言葉に出来ないくらいに、嬉しかった。]
[今までずっと悩んできたのは、俺の考えすぎだったんじゃないか、と。
たとえ知られたとしても、自分が思っていたよりも、周りは受け入れてくれるんじゃないか、と。
無理に隠そうとして、もし知られたらっていちいち怯える必要は、無いんじゃないか、と。そう、思えた。
まあ、今すぐ、周りの人全員に、何もかも話したりするなんて、とても出来ないけれど。
それでも、本当の自分を受け入れて、周りの人にも少しずつ話して、受け入れてもらいたい。
そう思ったことはきっと、間違いなんかじゃないはずだ。]
っ水野!
[走っているとやがて病院が見えてきて、その夜間入り口に立っている水野が目に入れば、喜色を滲ませながら声をかけた。
あの校舎で、血塗れのマネキンを残して居なくなってしまった水野がこうして目の前にいるのを見て、心の底から安心したから。
入り口に着き、肩で息をしながら「連絡、ありがとう、無事で、よかった」と言えば、水野は苦笑しながら「うん。元賀も、おかえり」と返してくれた。
だが、水野から橘の容体を聞けば、徐々に表情は厳しくなっていっただろう]
……五分五分、か……。
[五分“も”ある、と思えればいいのだが、同じだけ、もう生きている橘と会えない可能性がある、と思うと、心配だし、気持ちが落ち込みそうにもなる。]
……いや、でも……きっと、大丈夫だ。
[あの校舎からこっちに帰ってくることができれば、きっと助かるだろうから。
そして、きっと……まだあの世界にいるあいつらが、橘を連れて帰ってきてくれるだろうから。
今は、そうなることを信じよう**]
[三星におかえりと言われて]
ん、ただいま。
俺は実際お前らのマネキン見てねーんだけどな。
そういや天ヶ瀬のは裸だったって聞いたぞ。
見に行きゃよかったかな。
[どういう帰り方したんだ?と首をかしげ]
せっかく昴がパンケーキ焼いて
健士郎がきれいにクリーム飾ってくれたの
食えなくて残念だったな。
焼き立てふかふかでうまかったぞ。
[そう言って自慢した]
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―3F 空き教室―
[>>177差し出されたハンカチを、能久は遠慮がちに受け取る。 けれど、涙を拭いたら汚してしまうと思って、耐えるように握り締めた。
やわらかく止められて、 やっと目元を擦るのは止まる。 赤くなって、情けない有様。]
……ごめん、ありがと、
[何度目かわからない謝罪と感謝を、仕方ないよ、と告げてくれた大和に向けた。]
(191) 2017/03/17(Fri) 21時半頃
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[>>133 そうだろ?って、からり、笑う。 無理なんて、ここに来てからした覚え、なかったし。
黒板の上の方。 ぐるぐる渦巻いてる白い瞳孔をまた隠す。 ポスターのカラフルな彩色が目に飛び込む。
涙が滲んだような声は、 少ォし、元に戻っていた気がした。 だから、続いた言葉に、少しだけ驚いて苦笑する]
(192) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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だいじょーぶだって。 ……俺、こーいうの、平気だし。
[聞こえてくる声も見つめてくる目も怖くねェし、 クラスメイトじみたマネキン見ても、悲しくねェし。
…… ヤな気分になるだけでサ。
それから、おっしゃって、満足げな声が聞こえた時、 俺も見える範囲の目は隠し終わったから、台から降りる]
(193) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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おォ、どういたしまして?
[>>136 満足げ、というには、 少しばかり眉の角度が足りねェけど、まァいいや。 さっきの湿気た顔より全然マシ。
なァ、健士郎もそう思うだろ?
うさぎのぬいぐるみを大事そうに抱えた、 白いマネキンを見遣るけど、当然答えはない。
一仕事したーって伸びをした時に、 零された一言>>137に、ぱたり、腕を下げる。
その横顔は、なんだか、]
(194) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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おォ、どういたしまして?
[>>136 満足げ、というには、 少しばかり眉の角度が足りねェけど、まァいいや。 さっきの湿気た顔より全然マシ。
なァ、健士郎もそう思うだろ?
うさぎのぬいぐるみを大事そうに抱えた、 白いマネキンを見遣るけど、当然答えはない。
一仕事したーって伸びをした時に、 零された一言>>137に、ぱたり、腕を下げる。
その横顔は、なんだか、]
(195) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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いなくなってもいいって思うから、 いなくなんじゃねェの。
[“思う”のは、この世界の主か、 消えてったヤツらの方かは分かんねェけど。
どっちかがそう思ったから、 閉じられた場所から出られたんだと思う]
何だよー。 那由多、寂しいのー?
[茶化す声色で、へらり。 それはどこまでも軽薄で、軽い言葉で]*
(196) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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……―――、ん
[>>178 大和の方を見れば、安心したようなため息を零していて。 >>179質問にしずかに答える様に、じっと、彼女を見つめていた。
頼りになる、しっかりものの委員長。 文化祭の後、髪の毛をざっくりと切ってしまった大和。 ――何があったかなんて聞けなかったけれど。 ひっそり、気にしていた。きっとみんなそうだった、と思う。]
…――、そっか、
……伝えたいこと、…か ちゃんと、……伝えられるといいね。
[伝えること、伝えられること。 能久昴は思う。母に、父に、何か、謂えば、変わるのだろうか。変らなかったとしても、伝えることに、意味は、と。
きっぱりと謂う大和を見て、――考えたのだ。]
(197) 2017/03/17(Fri) 22時頃
|
なぞかけっつーと、
人を人たらしめるものは…とかいうやつか?
[三星に言われて考える]
そんなん死んだり、死んでみたりで
見える答えじゃねーのにな。
だって、生きてるから人だろ。
俺の答えが理一の考えじゃねーだろうからな。
PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/17(Fri) 22時頃
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[>>180 ――どうかな、と 大和が謂うのはその通り。 本当のところは、どうなのかわからないけれど]
……そう、か。そうだね。
皆、…… ……きっと帰ってくるよね……
[みんな、みんな。 先にマネキンになったというひとも、 この世界の主たるひとも。]
(198) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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……そう?
[>>182きらきらした世界は作れない、と謂われ。 何故だろうと、本気の疑問符を浮かべる。 でも、大和がそう思うのなら、 そうなのかもしれない。
きらきらした世界。文化祭の思い出。 誰だろう――誰に、せよ]
……うん、
そう 思うよ、
……文化祭の学校でさ、 居残りって、ちょっと、やっぱり さみしい気がするし
[闇を拾い上げるには足りなくて、パンケーキみたいに甘い希みをほつりと零していく。]
(199) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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あ、ええと、うん ごめ、 ……慣れてなくって、……
[>>183>>184 ぎこちなく、 でも労わるような仕草で撫でた後、 そっと手を引いた。]
……ありがとう、とか、 ええと、そういう、感じで……
[幼馴染のようにはいかなくて、 慣れないことはするものではない。 はにかみ笑いが伝染した。]
(200) 2017/03/17(Fri) 22時頃
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だよね。……保田にねえ、 今日の朝怒られたからね。
[>>185ちいさく苦笑した。 悪い気持ちじゃないのだ、 ――心配してくれたのはうれしい、こんな状況だし。
ちら、と黒板に視線を向けるとすぐ逸らす。とても落ち着かない。]
……や、
うん、あの、みえて、なかったです……
[こんなに目立つ黒板なのに気づかないとか眼は節穴らしい。それどこではなかったせい、だが。 出ようかという提案には賛成で、とげとげのベルトの先を握り締めるマネキンの手をそっと振り返ってから、教室を出ようと足を踏み出して――]
(201) 2017/03/17(Fri) 22時頃
|
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── 現在:2階 教室 ──
[ 平気 という言葉>>193が、 なんかさ、ほんとに、それっぽくて、
無理すんなよって、言えないし、 無理したい ようにも、見えないし。
ほんとに? という言葉は、しっくりこなくて、 俺は、でもさ と、思いつくままに、言葉を重ねた。]
(202) 2017/03/17(Fri) 22時頃
|
|
……自分は平気でも、 ”そうじゃないやつもいる”って、
自分とは、違う ひと のこと、 想像しながら動くのも、消耗する
……しない ? ……か
[ 違うならいいや って、
自信なさげに、声はしぼんで、 俺は、丁寧にテープを剥がすことだけを考える。*]
(203) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
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|
へっ
[>>186 ごく自然と手を つなぐよう差し出されて、二度、三度と瞬いた、あと、ちょっと慌てた。]
……や、謝んなくても、いいけど……
そっか、入間さんとか、三星さんと 手、繋いでたもんね…… ふふ、おねえさんみたいだなあ、大和さん
[名前を口にして、思う。 入間は大丈夫なのだろうか―――彼女も、ちゃんと、帰れると、いい*]
(204) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
|
|
[ それから。
白い目 を埋め尽くす作業を終えて、 礼を言った俺に、理一は応えて>>195、
それから、
しまってたつもりの気もちを示されて、 言葉 の前に、まばたきをした。
すう っと、なにかに導かれるように、 視線が、三日月 みたいな眸>>196に、向かう。]
(205) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
|
|
── さみしいよ
[ と、俺は言う。まっすぐ、おまえを見て。 冗談なんて、どこにも潜まない、声で。
言葉に出してしまえば、 自分の気もち を、認めてしまったように、 続く言葉が、簡単に出てきてしまうみたいだ。
俺は、言葉を紡ぎながら、 尋ねるように、探るように、おまえを見つめる。]
(206) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
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みんなが、いなくなってくのも、 帰る ことが、いいことって思ってんのも、 さみしい し、悲しい よ
なんで、みんな、いなくなんだろう 帰りたくもない けど、ひとり も、嫌だ
って、
(207) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
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|
…… この場所って、何のためにあるんだろうな
[ そう言って、俺は、表情を緩めて、
会話の終わりに、 教室に戻るか という言葉を、付け足す。
……それはやっぱり、ちょっと困ったような顔、 だったんだと思う。たぶんだけど。
……なあ、おまえさ。 あの、遺書めいたメール 見て、何を思った?
── 俺 、 *]
(208) 2017/03/17(Fri) 22時半頃
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ううん。此方こそ、ありがとう?
[不慣れな手付き>>200に、此方からもお礼を。 その大きな手に、安らぎを覚えたのは本当ですから。
此方としても、別に、男性に頭を撫でられるのに 慣れているわけではありませんから。 そういう意味では、お相子かもしれませんね]
……そうなの? 那由多も、結構、心配性だしね。
[そういえば、私も 那由多には気遣ってもらったばっかりです。 心配性っていうのは、失礼かしら。私だって、 心配されるのは嬉しいと思っていますよ、ちゃんと]
(209) 2017/03/17(Fri) 23時頃
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あんなのがあったら、無理もないよ。
[そうです、それどころじゃなかったでしょう>>201。 堆が居なくなって、よく似たマネキンがあって あれだけ、取り乱していたんですから。
……あの眼が消えないって事は、 他の教室にもびっしり書いてあるって事は、 今は、内緒にしておきましよう。
那由多が内緒にしてくれた様に、私も。 知らなくて良い事を、教えるつもりはありません]
(210) 2017/03/17(Fri) 23時頃
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[先導して、空き教室を出て 差し出した手に返される、慌てた表情>>204。 慌てられると、此方も少し、慌てます。
他意なんてありませんよ。 そんな風に、薄く苦い笑みを浮かべてみせたりして]
お姉さん……っていうか 私も、手を繋いでると落ち着いてたからね。
────ふふ。 昴も、"おねえさん"と手、繋ぐ?
[悠と莉緒の、手の感触を思い出しながら。 冗談っぽくもう一度、彼に手を差し出します。 照れくささもありましたから、すぐに下ろして 教室に向かったでしょうけれど*]
(211) 2017/03/17(Fri) 23時頃
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─ 三年三組教室 ─
[教室に戻れば、ノートとペンを持って来て]
"私達は、帰る方法を探します。 居なくなっても、心配しないで下さい"。
──── って感じで、良いかな?
[他に何か、書き置く事はあるかしら。 あるなら、彼の言う通りに文字を綴って。 無いのなら、二人分の名前を最後に記しましょう。
書き置きは、教卓の上。 もう一つの書き置きの隣、 解りやすい場所に、置いておきましょう]
(212) 2017/03/17(Fri) 23時頃
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─ 廊下 ─
これできっと、心配はかけないよね。 …………多分、だけど。
["帰る方法"。 そんなものは、私には解りません。 だから、宛も無く学校を歩き回る事にしたでしょう。
昴は、それに付き合ってくれたでしょうか。 此処で別れるにしても、それはそれで。 少しばかり寂しいですが、強制は出来ません。
それに、二人で回ってみたとしても きっと、"それらしい"ものは、見付からないでしょう。 ……やがて、夜も更けてきて その内、体力的な限界も近付いてくる筈で]
(213) 2017/03/17(Fri) 23時頃
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|
……これ以上は、また明日…かな
[チャイムが鳴る度、誰かが消えている。 そんな法則にだって、私は気付いていませんから。 この世界での明日が来る事を、疑わずに。
今日の探索はお開きにして 保健室に、戻ろうとしたでしょう*]
(214) 2017/03/17(Fri) 23時頃
|
裸……?
[おかえりなさい、を言えてほっと一息ついた直後にまた目を丸くすることに。
それからわたしの眼差しは。
上須賀くんとささらちゃんの間を行ったり来たりしたけど下手に詮索はしない。
パンケーキの話を聞けば盛大に「いいなあ」と口にしたけれど]
………こうなったら、
昴くん帰ってきたらパンケーキ作ってもらおう。
盛り付けは健士郎くんにやってもらって。
[今は夜遅いからまたいずれ]
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/17(Fri) 23時頃
[こっち、って。
頭を示されたなら、より心配になる。
体のケガよりもヤバいやつなんじゃないのかな、それって。
でも、元気そうに振る舞うその様子に、
それ以上何をどう言えばいいのかは分からない。]
……ああ、うん。
わたしたちのマネキンもあったんだ。
[わたしたちが校舎から出たその後のこと。
聞けば、帰る順番は一斉ではなく、少しずつなのだということが分かる。
それに何の意味があるのかは分からないけど、残された人たちはどういう気持ちになるんだろう。
あの笑い声と泣き声の放送を聞き続けて、頭がやられたり、しないかな。
——なんて。チャイムが鳴るごとに変遷して行く校舎のその後の様子を、わたしは知らない。]
えっ?
[考え事をしながら顔を傾け、癖になっている髪いじりをしていると、
わたしのマネキンの有様が聞こえた。
……校舎を出る際、途切れた記憶。
あれも夢を見ていたような、ふわふわした心地だったけど、
全身を包む寒さを少し思い返して身震いした。]
そうなんだ。なんでだろうね。
よく覚えてない。……みんなもそうでしょう。
[髪をいじりながらとぼけてみる。
別にマネキンの裸を見られても大したことはないけど、
もしかしたら美術準備室の件がいろいろと筒抜けになってしまうのではないか。
そんなことを心配して、でも、上須賀くんは直接見たわけじゃなさそうだし。]
何があっても不思議じゃないもの。ね。
[莉緒ちゃんの視線を受け流して、努めて平静な表情で肩を竦める。努めて。]
朝食はパンケーキ?
あっ、いいな。ずるい。
元賀くんがクリーム係したの。
見たかったな。文化祭の時、フリル手伝ってもらったの、すごく上手かったし。
向いてそうだよね。
[自慢された。ストレートにそう思った。
パンケーキといえば我々にとって思い出の食べ物ですし。
文化祭を模した校舎でそれを食べることができたなんて、羨ましいとさえ思う。
どこか、緊張感の欠けているわたし。
クラスメートが死の淵にいるというのに。
必ず戻ってくると確信しているのか、それとも、どうでもいいと思っているのか。
……後者ではない、と、思いたい裸のわたし。
自分の気持ちさえ、殺して生きていこうとしたこれまでのわたし。
どうすればいいかは、ゆっくり考えていく。]
[さて、どうして橘くんはわたしたちを呼んだのか。
わたしはあの校舎で推測をした。古辺くんと話していたこと、それをそのまま口に出す。]
みんなにも自分の気持ちを知って欲しかった、から?
だって、あの校舎は文化祭みたいだったけど、
明らかに文化祭にはなかったもので彩られていたから。
橘くんには、ああいう風に見えていたのかも。
[……目映すぎる電飾に、止まらない放送。
あれはきっと、橘くんの苦悩に直結している。と思えた。
莉緒ちゃんの言葉で、あの最初のメールの文面を思い出して、
そういえば、あれは答えを問いかける形式だったっけ。]
[あれに対するわたしの回答は、
きっと、橘くんが求めていた回答にはならないのではないか。
そう思うから、上須賀くんに頷く。]
そうだね。
少なくとも、死んでみたって答えは見つからない。
……と思うけど。
それとも、……答えを見つけたくなかったのかも。
[これも、ただの勘。今度ばかりは自信もない。
誰かに答えを突き付けられたら絶望するかもしれない。そう思えたなら、って。
わたしは橘くんの何を知っているというんだろうね。
自分で吐いた言葉を掻き消すように、苦笑いして頭を振った。*]
|
[―――― 見透かされたみてェに思ったんだよ。 那由多の言葉にサ。>>203
だから、その時だけ、 ポスターを張るテープがよれた。 それを誤魔化すように、上からテープを貼りなおす]
…… へーき、へーき。
[誤魔化すには、ちょっと演技が下手だった。
だから、しぼんだ声に釣られたようにサ、 聞こえてたらいいなって思うんだよ。 ズルいよな、俺]
(215) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[だからサ、寂しいかって聞いた時も、 本当は、否定されることを期待してた。 そんなわけないだろって、怒ってくれるかと思ってたのに。
>>206 あまりにも真っ直ぐ言われたもんだから、 すぅって、茶化した空気が息を潜める。
帰りたくないって、那由多は言う。 でもそれは、つまり、]
…… ワガママだなァ、那由多。 帰るか、みんなに置いてかれるか。 多分、どっちかしか選べねェよ。
[那由多にとって、現実は辛かった? 聞こうと思って、止めた。 踏み込んでいいのかが、分からなくて。でも、]
(216) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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帰れよ、那由多。 選ぶんだったらサ、そっちだ。
[それだけは、何となくだけど、思えるから、 どっち付かずなら、そっちの選択肢を挙げとこう。
そして、独り言めいたそれに>>208俺は、
スピーカーから流れる風の音を聞いて、 ポスターに埋め尽くされた黒板を見て、 至る所で飽きずに輝く電飾を見遣って、
思う]
(217) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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それはこの世界の主に 聞くしかないンじゃねェの?
[何となく。なんとなく、だけど、 那由多が主なんじゃねェかって、過った。
でも、俺は、 困ったような顔で付け足された言葉に、 そーだな、戻るかって言う事しかできなかった。
そろそろ眠らなきゃなって。 明日目覚めた時、またここかは知らねェけど。
那由多が帰れてりゃいいって、そう思ったんだ]*
(218) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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― 3-3教室 ―
[ "私達は、帰る方法を探します。 居なくなっても、心配しないでください。"
ふらり、ふら。 きっともう、夜も更けている頃だ。 家…とは、違うけれど きっと誰より最初に戻るべき場所に戻ってきて、 先ず見たのは それ>>212。
大和先生の文字。 保田のやつを参考にしたプリント、 …懐かしいよな とか、 日常を思い起こさせる書き置きに、 ]
(219) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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"了解" [ さら と、 筆圧の弱い文字で 傍にお返事。 届くかどうかは、分からない けど、
…ちゃんと見ましたよ って、 そういう印 大事だろう。 欠伸をひとつ。 ちらと振り返るのは、 異世界限定 自分の寝床* ]
(220) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[探索を終えた私は、軽く食事をして、シャワーを浴びて 保健室で、二度目の眠りに就いたでしょう。
眠りに就く前、悠の姿は見えたでしょうか? もしその様子がおかしかったのなら、 軽く、窺う様にしたでしょうけれど。 "明日聞けば良いや"って、気疲れを理由に 早々にベッドに入り込んだに違いありません。
電気は消せないから、頭まで布団を被り そりゃあ熟睡なんて出来ませんが いつの間にか、意識は深く沈んでいって。
……その"音"が聞こえたのは、朝方の事]
(221) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[ ──── 着信音 ]
(222) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[枕の横から聞こえてきたそれに、耳を疑います。 初期設定から変えていない、無機質な機械音。
……圏外の筈なのに、どうして? 慌ててスマホを手に取り、ロック画面を見て そこに表示された名前に、目を瞬くのです]
────……お父さん?
[その着信音は、きっと 私以外の誰にも聞こえていないのでしょう。 だから隣で悠が寝ていても、起こす事はありません。 ロック画面だって、他の人が覗き込んだのなら 何にも表示されず、真っ暗な画面に私を映すだけで。
けれど私にとっては、それは間違いなく父からの電話。 帽子を被り廊下に出て、それを取ろうとして────]
(223) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[視界の隅に、さらりと揺れる黒髪。
"見慣れた" それに 咄嗟にそちらを向き、 私は誘われるみたいに駆け出しました]
(224) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[その黒髪の持ち主には、すぐ追い付けたでしょう。 ……けれど、辺りの様子が昨日とは違った様に思えます。 私の視界に広がるのは、"いつも通り"の校舎。
文化祭の飾りも、電飾も、無くなって。 窓の外では静かに雪が降り積もる、変哲の無い、それ。
黒髪の持ち主……"彼女"は、私に背を向けています。 足を止め、私を待つみたいに、立っています。 私は、近付きました。 近付いて、近付いて、そっと 彼女の手を取りました]
(225) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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["彼女"は、"私"でした。 いいえ、ようく似ていますが、違います。
"彼女"はまるで……そう、 "私が おとな になったなら、 こう なるみたい な"?]
(226) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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["彼女"は私に優しく微笑みかけました。 抱いた戸惑いは、たったそれだけで、解けてしまって するりと取られ、引かれる手のまま、歩き出します。
歩き出す直前、"彼女"は私の肩に触れました。 まるで、「安心して」とでも言うみたいに 微笑みだって、きっと、そう。 混乱する私を、落ち着かせる為のものなのでしょう。
私が棄てた黒髪は、肩にかかるくらい。 如何にもお姉さん然とした、落ち着いた物腰。 絶やされない、穏やかな微笑み。 そうして他人を気遣える、その優しさ。
……いいなあ と、思うのです。 まさに、私がなりたかった、"私"。 私が諦めていた、"私"]
(227) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[お母さん。 私は、貴女みたいになりたくありません。
私によく似て、正反対の貴女。 貴女になるくらいなら、私 女としての生を棄てたって、良かった。
いいえ、棄ててしまえば 貴女には決して、ならないんだと思っていました]
(228) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[でも、違うのかなって思うんです。
性根の悪さとか、心の弱さって 多分、性別で決まるものじゃありませんね。 貴女は女を武器にしているだけで "女"が皆、そうなるわけでは、ないですよね。
男の子でも、 料理が上手くて、優しい子は居ます。 可愛いものが好きな子だって、居ます。
性別なんて、ただの記号みたいなもの 大切なのは、正しくありたいと思う心なのでしょう]
(229) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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["彼女"に導かれた先は、昇降口。 見れば、開かないと言われていた扉は、開いています。 外から、冷たい風が吹き付けています。 けれど私は、出ていかなければいけないと思いました。
帰って、色々な人に、 言わなければいけない事があります。
きらきら。煌めいていた校舎への執着は、薄く。 私は隣に立つ"私"を向くのです]
……私、貴女みたいになれる?
[憧れの"貴女"。 私は向こうへ帰って、 母の呪縛から解き放たれる事が出来るでしょうか。 忌まわしき、呪わしき血は、 未だに私の体を駆け巡っているのに]
(230) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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["彼女"は微笑みます。 微笑んで、私の目深に被った帽子を外しました。 くしゃりと一度、頭を撫でられる感触。 そして背中を、優しく、強く、押される感触。
一歩、校舎の外。
出てしまえば、私は前を向いて 後ろで扉が閉じる音がしても 振り向きもせず、歩き出しました。 そうする事が、一番自然に思えたのです]
(231) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[チャイムの後。外を見れば、きっと目に入るでしょう。 降り積もる雪の上、それも気にせず まるで居眠りでもするみたいに座り込む、 一体のマネキンの姿。
長い黒髪の、少女然とした、それ。 制服は、きちりと校則通り。 長過ぎるスカートを纏う少女は、もう居ません。 隠されない顔には、傷の一つだってないでしょう。 真っ白な顔に、桃色の唇が、微笑みを形作るだけ。
少女の顔を隠していた帽子は、 下駄箱に、無造作に棄てられています。 まるで、用無しになったとばかりに]
(232) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[……さようなら、冷たい校舎。 "其処"は、とても居心地良くも思えましたが けれど、私の居場所ではありませんでした。
残っているのは、誰でしょう。 残りたいと思っているのは、誰でしょう。 文化祭の様相を呈した校舎は、何故か居心地良く 止まった時間は、妙に心惹かれるものでした。
私がそう思うくらいなのです この世界を作った"誰か"は、 もしかしたら、それ以外の誰かだって 出たくないと、思っているのかもしれません]
(233) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[けれど、私は待っています。 皆で、笑顔の卒業式を迎える為。
私は私らしく 自分の居るべき場所で、皆の帰りを、待っています]
(234) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[ だから早く、*かえってきてね* ]
(235) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/17(Fri) 23時半頃
|
―空き教室と、それから。―
…どういたしまして?
[>>209照れ交じりで、眼を細めた。 嫌がられたりしなくて、よかったと思いながら。]
うん、……心配性、かな、 そうなのかも…
[どうだろうか、 ちょっとクールに見えて、英語を教えたりしてたらしいから、面倒見はいいのかもしれない。]
……ん、
[思い出すとまだ、怖くて 咽喉の奥が締め付けられる。>>210
黒板の方もまっすぐ見られない。 廊下に出て、風の音にほっとする始末だ。]
(236) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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[>>211女の子の方が大人びてる、とは テレビとかでもよく言われるけど、 本当にそうだと思う。 苦い笑みに、またごめん、と一言付け加えて。]
そうなんだ? なんだっけ、体温は、落ち着くのにいい、とか…… ドラマでいってた、ような……って、
ええっ
[慌てて、頬を紅くしてしまったのは、手を繋ぐなんて運動課目以外でしてこなかったからだ。降りた手に、でも、きっと、随分と助けられていた。]
(237) 2017/03/17(Fri) 23時半頃
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|
―3-3教室―
うん、…うん、いいと思う。 あとは、そう、だな。
[端っこに、小さく祈るような文字。
「皆で帰ろうね」
能久の祈り、願い。
>>213大和があちらこちら見てみるというなら、一緒に行くよと謂って、見慣れたはずの見慣れない校舎を見て回った。
でも、何も無い。 扉は開かなくて、窓も開かなくて。 すっかり足も棒になったころ。]
(238) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
|
…ないもんだなぁ… そうだね、理一とかにも、聞いてみよっか……
[ちょっと疲れた、と苦笑して。 その場はそこでお開き。 明日のことを、考えていた。]
(239) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
|
[――あした。
明日は来ない。 チャイムが鳴っても、 同じ日を繰り返している校舎。
――あした。
あしたがこなければいいと 思ったことって、あるかな。
――とうさんも、かあさんも 帰ってこないなら、 このまま目が覚めなければいい、なんて]
(240) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
|
[風の音に混じってすすり泣き。
――泣いていたのは、おれ。
いかないで、 いかないで、って あの家で 泣き叫んだこと、 あったっけ。
怖くて、母さんと父さんから逃げていたのは、
――おれ、もじゃ なかっただろうか。]
(241) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
|
…… 話し、聞いてくれると思う?
[夜明け前の 白んだ空を幻視する。
――わからないな ――やってみないと。
ちょっと髪の長い、 戦隊もののレッドの面影。 小さく笑った。]
… ……そうだね。
(242) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
…………。
[帰った時のこと、
よく覚えてないとささらちゃんは言うけれど。
わたしもそうだ、ってすぐには答えられなくて、
誤魔化すみたいに手をひらりと振った。
今にして思えば、あお姉があの校舎にいるのなんてどう考えてもおかしいのに、
なんで、逃げなかったんだろう、あの時のわたし。
……過ぎた話だ、と気持ちを切り替える]
そうだね、
……機械のコンセント抜いても声が止まなかったりもしたし。
[結局提案するだけで終わった、“機材を椅子で殴って止める”というのは誰かやったんだろうか、
いっつもあの調子じゃ力ずくで止めたくなる人が出てもおかしくはないんじゃなかろうか。
わたしが帰った後もさらに鳴る音が変わり続けている、とは、
さすがに想像の外側にあった]
|
[開いたのは2階の窓。
不思議と、今は怖くない。 高いところから、どれだけ飛べるか、 小さな頃に、競争したみたいに。
――今なら飛べる気がした]
(243) 2017/03/18(Sat) 00時頃
|
[パンケーキにはしあわせな思い出があればいい。
そんなことを昴くんが思っているとは知らないけれど、
事実として、パンケーキにはしあわせな思い出が詰まっている。
思い出の再来を願って、心を軽くできたのはほんのわずかの間。
だって、誰か一人でも戻ってこなかったら、
パンケーキどころじゃないって思うわたしがいる。
なかなか、ささらちゃんみたいにどんと構えていられないのは、
わたしが心配しすぎなだけなのかな。
でも無理もない話だと思う。
心の中に閉じ込められて広がる景色を見てみたところで、
りーくんのことが分かったわけでもなし]
[それでも、]
りーくんが生きたくなくなったって、
答えを見つけたくなくなったって、
………わたしは生きててほしいよ。
[願うことは、ひとつ*]
|
[2階の階段の前。
マネキンは空を飛ぶ夢を見ていたかのように 静かに、横たわっていた**]
(244) 2017/03/18(Sat) 00時頃
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