160 東京村
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ミルフィに11人が投票した。
メルヤに2人が投票した。
イスルギに1人が投票した。
ミルフィは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
メルヤが無残な姿で発見された。
フランクが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヒナコ、ケイト、ソフィア、ジャニス、ワタヌキ、リツ、トヨタ、ボリス、イスルギ、マユミ、エリの11名。
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[なぎさが非常識的な問いかけを畳みかけるようにした後(>>2:219)、フランクがなぎさにつかみかかる騒動を、智恵美は見ているだけしかできなかった。つかみかかってすぐはよかった、(>>2:232)]
なぎささん!
[とそう呼びかけた勢いも、なぎさの見せる態度の変化が(>>2:239)(>>2:241)、制止の機を完全に逸させた。アイリスを殺したのがなぎささんだと、フランクが糾弾する頃(>>2:266)には、ただ涙ににじんだ目でそれを見ていることしかできなかった]
……はい。 [『さっきの件、後で連絡します』というなぎさに、(>>2:276)に、智恵美はただそれだけ返した。混乱した事態に、智恵美はついていけていなかった。殺した犯人だと信じるわけではなかったが、強い狂気を、なぎさから感じていた]
(0) 2015/06/05(Fri) 06時半頃
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[マユミに質問するエリのやり取りを、横で聞く。収穫はあったのか、名前だとかを。(>>2:278)それに、可能ならばLINEやなにやらの連絡先も交換しようと試みた]
[連絡先は、フランクとも交換した。(>>2:279)]
大丈夫大丈夫、つよーい男友達、いっぱいいるから!
[と、心配してくれるエリに、笑顔で返す。本当はそんなことよりも、『リーク』に繋がりうるすべてを、智恵美はリスクを賭しても、獲得したかっただけであったが]
[もしエリとなぎさ(>>2:283)が明日以降も探索を行うなら] 何かあったら私に教えてね。私も何かあったら、報告するから。 [と告げるだろう**]
(1) 2015/06/05(Fri) 06時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 06時半頃
― 翌日 ―
その日の朝、都心の交通網はまたも混乱した。
JR山手線・新宿駅構内。
到着電車が入ってくる寸前で、二人の男女が線路に落ちた。
この人身事故によって通勤・通学ラッシュ時間帯の山手線において40分強の運転見合わせが発生。
都内ターミナル駅を結ぶ路線の遅延が、その内だけで完結するはずも無い。
他路線への影響も大きく、前日に引き続き発生した交通網の麻痺に、東京の至る所で悲鳴の声があがる。
しかし、都心ではたまにある事。
連日というのは珍しいが、人身事故それ自体はそれなりの頻度で発生する。
奇怪な点を挙げるとすれば、人身事故が発生した事ではなく、その内容だった。
(#0) 2015/06/05(Fri) 08時頃
被害者の男女の体は、現場に残されていなかった。
いや、それ以前に、人身事故でありながら何の痕跡も無いのだ。
ホームにいた乗客、駅員は二人が線路に落ちたのを見たと言う。
電車の運転士も、視界の端から人が路線内に飛び込んできたのを見たと証言する。
だが、緊急止および安全確認を行えど、その二人の姿は見つからなかった。
車体への損傷も無く、血痕すらも見当たらない。
昨年にも大阪府内で似たような事故が有り、その時は「電車停止後に車体の下から女性が這い出ていた」という間の抜けた真相があった。
今回も現場検証の結果何も見つからなかったため、警察・鉄道は同様の結論を下す事となる。
大幅な運行遅延のとともに、運転を再開した。
(#1) 2015/06/05(Fri) 08時頃
しかし、朝の新宿駅という人の目が多い場所でありながら、「脱出」の目撃情報は一切無い。
その事を指摘して心霊現象だとする者も、ネット上には一定数存在した。
また、飛び込みの目撃情報の方はそれなりに特徴的だった。
男は、日本人離れしたハーフらしい顔つき。
女は、口許に大きな痣が有った。
二人は、直前に何事かを言い争っている様子だったという。
「その男」は決して電車を使おうとしない――駅構内になど「居るはずがない」という点に関しては、
ネット上の話題としてすぐに挙がる事はなかったのだが。
(#2) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
/*
メモだと追いづらいから業務連絡許してね。
とりあえず私が村建て発言持ってる時は、舞台装置頑張ってみます。
墓ログの内容もできるだけ吸い上げたいと思うよ。
私の察しが悪い時が多々あるかもだけど許してね……。
赤の仲間には言ってくれればいつでも村建て権限お渡ししますね。
少なくとも1時間おきくらいには見てるんじゃないかな……多分……
/*
メモ連打失礼。
業務連絡了解です。
吸い上げに関してはアリガテー!なんですけど今後人が増えてきたら大変かと思うので、ご負担にならない程度にふわっとでいいと思いますよ!
ちょっと落ち着いてネリネリしたらまたメモに貼ってしまうと思います。テンション上がって盛り上がりすぎた。反省。
では潜ります。
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― 新宿・夜 ―
[>>2:282 夜の内にワタヌキは『あいり』と連絡をとろうとした。『あいり』の携帯電話に、知らない番号からの着信がある。]
(2) 2015/06/05(Fri) 09時頃
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[(>>2)神谷さんのお宅にちょうど着いた頃、ワタヌキさんからの着信がきた。 神谷さんに断って、鞄を置かせてもらいながら玄関外に出て電話をとる。]
はい……あいりです
(3) 2015/06/05(Fri) 10時頃
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[怯えながら鏡の新聞紙をそっと外す。時間だ。 果たして鏡に写ったのは…昼間のサラリーマンの姿だった]
ひっ!
[短い悲鳴を上げるあいりが起きてれば気づいたかもしれない。 覚悟はしていたけどやはり怖いものは怖かった。 サラリーマンの隣には知らない男がいて、けれど恐ろしい何かは鏡に映らなかった]
ん〜〜…。鏡に写ったからと言って悪い人とは限らないのかなぁ? あ、でもここ、あの交差点? この人達もアイリスを見に来たのかな?
[洗面台でぶつぶつと、小声で独り言を言っていた]
(4) 2015/06/05(Fri) 10時頃
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― 前夜・神谷宅 ―
[その着信(>>2)は登録していない番号だったけれど、私は咄嗟に「あいり」と名乗って電話に出た。 「ひなこ」に電話をかけてくる人なんていないから、当たり前かもって思う。]
(5) 2015/06/05(Fri) 10時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 10時半頃
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[電話越しに、いがらっぽい男の声が聞こえてくる。>>5 声は落ち着いている……というよりも、細い煙が風のない中を漂うように、抑揚が少なく無気力げだった。顔を見ながら喋る時よりも顕著に。 時折笑うことはあるのだが表情が伴っているか分からないような笑い声をしていた。]
や〜あ、あいりちゃん。 『元気』ぃ? ワタヌキです。
(6) 2015/06/05(Fri) 10時半頃
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ごめん、電話が遅くなっちゃったねえ…… 長風呂で、おじさん、すっかり清潔そのものだよ。 外で排気ガスを浴びてるのがもったいないくらい。
ねえ。寧生君から連絡あったあ?
いい男はこういう時のアクティブさが違うよね。 一目惚れだって。 そう聞いたらおじさん断れなかったんだ。
……はは。 うそうそ。
(7) 2015/06/05(Fri) 10時半頃
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『香港小吃』に行くなら 直接やり取りして貰えたら便利だよね。
特典ってやつ……きみも、おれたちの一員だもん。 平等に権利がある……。
ルールは『ミサ』が終わったら教えるよ。 彼から電話がもしあったら、きいてあげてね。
(8) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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[(>>6)そのすっきりとしない声には聞き覚えがある。]
……あ、はい、おかげさまで……
[なんだか返答としておかしい気もする。電話越しにすらまともに対話できない私に辟易する……。]
(9) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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(>>7)
えっ いや……まだ… は、ひ、ひと、ひとめ……? ………… あ、はい……わかりました
[私が何かまともに応じるより先にずらずらと喋られた。 とりあえず、あの……「ジャニス」さんから電話なんかがあったら、聞いてほしいということはわかった。 あとは「特典」「おれたち」「権利」「ミサ」……。やっぱりそういうものが気になったけど、聞けなかった。 いっそ、あいりじゃないっていうことを明かして聞けば答えてくれるかなあ……秘密団体っぽい感じあるし、無理かな……。]
(10) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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そうそう……迎えに行こうと思ってたんだけど 『あいりちゃん』のツイッターアカウント、 すこし騒ぎになったよね。 怒ってるわけじゃないんだよ。 不安がりはじめてる人がいる。 それでおじさん、少し忙しくなるから。 待ち合わせ……いや、迎えに行くのは、 もう少し先にさせてくれるかな。
『あんた』の名前、もう一度聞かせてくれる? おれは『あんた』が好きになっちゃったから、 改めて一度きかせて欲しいんだよ。
(11) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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(>>11) [あっ、と思った。 アイリスのツイッター、注目されて、いろんな人の声があって。 あんなになってなければ誤魔化すつもりだった。ツイッターの写真は他人ので、見栄はってかわいく思われたかったんだって。 でもアイリスを直接知ってる人が、信憑性のあるコメントであれをアイリスだって言ったら。 私がアイリスじゃないって思うのは当たり前だ。
どうしよう……どうしようもない。 でも、ワタヌキさんは「私」の名前が聞きたいって言ってて……。]
(12) 2015/06/05(Fri) 11時半頃
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……あ、あの……うそついて……ごめんなさい
[私は今日何度嘘をついたんだろう。なんで嘘をつくしかできないんだろう。 涙がまた出そうで、鼻をすすった。]
わた、私……ほんとは……さかしたひなこっていいます……
[ごめんなさい、アイリスのやりたいこと、知りたかったの、ともう一度謝った。]
(13) 2015/06/05(Fri) 11時半頃
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……オーケーオーケー。 ひなこちゃんだね。 おれは別に『どっちでもよかった』んだけど 名乗る側には『そうなる覚悟』が要るからね。
あいりちゃんが手に入れようとした『さんかく』と おれたちの事を教えるには ひなこちゃんにも『さんかく』になって貰うしかない。 だから預けておくけど…… 勇気が出ないなら『さんかく』は 切って捨てておいた方がいい。 そういう生き方もあるからね。
全ての民は救いを得ることができる。 おじさんたちは、怒らない。 ……さ。名前も教えてもらったし、今夜は一度切るよ。 もう遅いからね。おやすみ、ひなこちゃん。
(14) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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(>>14) [「さんかくになる」とはどういうことだろう。 わからないけど……私はどうなってもいいし、ワタヌキさんに身を任せてしまうつもりはあった。
それに、救い、という響きが気になった。 私を救ってくれる何かが、あるんだろうか。 考えながら私は電話を切ることにする……。]
(15) 2015/06/05(Fri) 12時半頃
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― 新宿・夜 ―
[『さかしたひなこ』との電話を切った。
――地上の全ての民が聖なるものに近づくことができる。 ――救いを得ることができる。
皆が皆。この街で何をする何人も。
『日ユ同祖論』
日本人とユダヤ人は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという説。主に日本人とユダヤ人によって提唱されている、古くからある都市伝説だ。**]
(16) 2015/06/05(Fri) 12時半頃
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― 早朝・新宿 ―
[回収前の張り裂けそうにパンパンのゴミ袋と、実際張り裂けてしまって転がり出たゴミ。そしてゴミの上だから乗せても平気と口を括ったゴミ袋の上から乗せられた通行人のゴミ。それらをカラスが悠々とモーニングとして楽しみ、ネズミが年中排水であたたかな巣に戻る。
ゴミ袋からでた水気か、カップやペットボトルからこぼれた水か、誰かの小便かも判別できない水溜り。 歯糞を絡めたガムは地面にへばりついている。 朝まで楽しんだ誰かのたぷたぷしたゲロと乾きかけのゲロと乾いたゲロ。色も様々。白黄茶オレンジ。 栄養満点のゴミを食べて巨大に肥った虫達。 美味しいところを全部なくした吸い殻。雑居ビルと雑居ビルの間の半分腐った使用済みタオル。
活気ある時間の残りカスと大量の排気で白く霞がかった朝。 醜汚と爽やかさが同居したこの光景に、ワタヌキは幸福を感じる。 愛を、人のぬくもりを、風情を、息づかいを感じる。 ひいては美しいとも感じているのだろうが、その言葉を用いようという感性には育ってこなかった。 『5時まで』の店舗が終わり、長い明日に備えようとしている。客達は追い出されている。]
(17) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[深夜は『ミサ』の前に不安な気持ちになってしまったブラザー&シスター達に会いに行った。 今は朝が来たので開いている喫茶店で朝の街を眺めながら取るに足らない用事を済ませている。
穏やかに談笑している相手は知り合いだ。また外国人。彼には朝刊を読む習慣がある。彼の読む新聞を彼のペースで横目に見ているが、『大平あいりちゃん』のバラバラ死体が交差点で発見された記事はない。
この人には『さかさ風船』の不要な携帯電話をまっさらピカピカにしてから買い取って貰った。 結局、『さかさ風船』の携帯電話には『アイリス』の行方を気にする人はいても、さかさ風船のことを気にする者は誰もおらず電話もかかってこなかった。 良好な交友関係ともいえる。放っておいてくれる・気づかないでくれる。 これら二つは必要な人には必要な優しさだ。
まだ始発も動き始めない。 JR山手線で男女が線路に落ちた……とされて、都心の交通網が、またぐちゃぐちゃになるまで、まだ暫し。**]
(18) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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― 早朝・神谷宅 ―
[昨日はずいぶんと疲れていたというのに、ちょっとした声で目が覚めた。(>>4) 照明の落とされた暗い廊下の先、洗面所で何かぶつぶつと言う声が聞こえる。]
……神谷さん……?
[なぜ忍び足になってしまうのだろう。おそるおそる洗面所に寄っていくと、神谷さんが何か考え事をしているのか、ぶつぶつ呟いているらしい。 何喋ってるんだろう……。
そうして彼女の背後に立つと鏡が見える。 あれ、隠されていなかったっけ。 鏡、鏡だ……しかしそこには私は映っていない。目の前に立つ神谷さんだけが……いや、その像も正しく結んでいなくて。]
(19) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[そこに映っていたのは独り言を呟く神谷さんじゃなかった。 なんだろう。スマホだろうか、光る画面に向かっている。 そこに何が映っているのか気になると、それもまた映った。
ツイッターでアイリスのアカウントを作って、犯人を指定する神谷さんがそこにいた。(>>2:3)]
(20) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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神谷さん……? ……何を……知ってるんですか?
[アイリスの、何を。]
(21) 2015/06/05(Fri) 17時頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』―
[相変らずの閑古鳥が鳴くラーメン屋。 それでも今日は5人ほど客が入ったが、今はまた、店内にいるのは堀川一人だ。
手持ち無沙汰にスマホを取り出し、Twitterを開く。 昨夜、喫煙所でたまたま『アイリス』の話をしていた男性と、アカウントを交換していたのだ。>>2:196 それから連れ立って『アイリス』の画像現場を見に行って、何もないのを確認して……。]
(ぱっと別れちゃったけど。 ちょっとおもろげだったな……関西弁だし。 リプ送っとこーかなー。 もう一人の方もツイッタやってたら気づくかな。)
ボリス @bolibolibolis @ys_lougi 昨日はども^^; てか、聞きそびれたけど、カササギって何? 鳥飼ってるんですか?
(22) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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[すぐにリプライが返ってくるのは期待していない。 こちらも一応仕事中、ではある。
ざっとタイムラインを流し見すると、今朝から数人が同じ話題をツイートしていることに気がついた。
『新宿駅で男女が線路に飛び込み』 『運転見合わせ』 『しかし、現場に男女の遺体及び事故の痕跡はなし』 『だというのに、目撃者は多数……』]
堀川は思わず糸目を閉じ、ぶるるっと身を震わせた。
(23) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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(だから……やめーや。 ホラーはやめーや……!! なんなん最近……)
[見たくないものを伏せるような気持ちでTwitterを閉じ、LINEを立ち上げる。昨日のメッセージは未だに既読もつかずに放置されていた。 脳裏に彼女の横顔がよぎる。 その首元に巻かれた自分と揃いの赤い手ぬぐいと、あいりすのコラ写真が何故か重なって見えて、堀川は再び誰もいない店内で一人、青ざめながら、犬のように身を震わせた。]
(24) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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ボリスは、首の赤い手ぬぐいに、じんわりと冷たい汗が染みていくのを感じた……**
2015/06/05(Fri) 17時半頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 17時半頃
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(>>21) …っ!
[緊張していたので、声に一瞬ビクッと跳ねた。 おそるおそる振り向くと、大平さんがいた]
……あ、大平さん。…ごめんね、起こしちゃった? …知っている? 何の事言ってるのかわからないけど、大平さんも見えるの? これ。
[私は鏡の中のサラリーマンを指差して聞いた。 もちろん全く悪びれなどしない。 それほど驚きもしない。…薄々わかっていた。 トクベツなのは私ではなく、鏡だったらしい]
(25) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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(>>25) [さっきの映像(>>20)はもう鏡に像を結んでいなかった。]
……もう、消えちゃいました……神谷さんには、何が見えてるんですか
[思い出すのは鏡の都市伝説。鏡は、こわいものだ。何かを映したり、吸い込んだり、何かが出てきたり。 こんな、陽も昇らないうちの鏡なら何を映したって不思議じゃないんじゃって、自然に思った。 私にはもう見えないけど、神谷さんはまだ鏡を指してる。別のものを見てるのかも。]
わ、私には……アイリスが失踪したことの犯人を呟く、神谷さんの姿が……
(26) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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[私の鏡の像も既にぼやけていた。]
私は昨日会ったサラリーマンが見えてたの。新宿の大平さんに会った所で知らない男と歩いていたけど…よくわからなかったかな〜…。
えっ私? えっえっ?
[鏡を見てももちろん私の顔が普通にうつるだけ。 慌てた様子になった後、一度深呼吸して]
…それは昨日の私ね。ツイッターのあの画像みたよね? その最中が、鏡に映ったの。顔に痣のある女が、アイリスを…。 見たと思うけど、ずっと映っててくれるわけじゃないから、何もかも知ってるわけじゃないけど
(27) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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―前日の夜―
[アルタ前には別段変わったものはなかった。 まぁ、そうだよな。なんとなく警察が沢山いるのを期待してはいたものの、現実はそんなものだろう。 つまりこの写真も悪戯なわけだ。最近は手の込んだ悪戯が流行っているらしい。]
[石動からツイッターアカウントを教えられたのを切っ掛けに、話の流れでその場にいた3人でアカウントを教えあう。 自分のアカウントは殆どROM専の、たいしたことを呟かないアカウントですけど。そんなことを付け足しながら。 結局その日はその後、特になにもなく解散になった。]
(28) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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―早朝 新宿―
[また電車が止まった。 早朝の通勤ラッシュの満員電車の中で寿司詰めにされること数十分、そろそろ新宿に到着かと思った矢先に新宿駅での人身事故。 仕方なく乗り換えを余儀なくされ、予定時刻を大幅に遅れてようやく新宿に辿り着いた。]
(29) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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(>>27)
鏡に……
[いままさに自分も見たように。そんなことがあるか、とは言えない。]
じゃ、じゃあ……神谷さんは、アイリスのことをいっぱい知ってるって、わけじゃないんですね……? そっか……
[それにしても]
顔に痣のある女……ですか
[なぎさのことを、思い出す。]
(30) 2015/06/05(Fri) 19時頃
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[満員電車で揉まれてクタクタになった新聞をゴミ箱に投げ入れ、コンビニでサンドイッチとコーヒーを購入。 職場へ向かう途中の横断歩道の信号待ちでなんとなしに携帯電話を手に取る。あれからまだ例の非通知着信はない。 twitterを開いてタイムラインを流し見すると、今朝の新宿駅での事故に関するツイートがいくらか目に入った。]
心霊現象……ねぇ。
[トヨタは心霊現象を信じない。幽霊なんているはずがないし、都市伝説なんてものは大抵裏があるものだと考えている。 自分自身がその都市伝説と関わることになった今でもその考えは変わらない。 変わらないのだが……]
[横断歩道を渡って暫く直進した後次の信号の前で小道に入る。 暫く路地裏のような道を進んだあと、コーヒーの空き缶を自販機の横の空き缶入れに捨て……今来た道を振り返る]
…………。
[誰もいない。誰もついて来てなどいない。そのはずなのに。 先ほどから誰かに見られているようなそんな気がして、居心地が悪い]
(31) 2015/06/05(Fri) 19時頃
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……大平さんに昨日の私が見えたなら 本当にアイリスはもう……。
(どうしよう。警察に…でもこんなのどうやって) [大平さんにも見えたことで、私は少し自信がなくなっていた]
そう、ね。顔に目立つ痣があって…まあそんな人見たらとりあえず気をつけていいと思うけど。見かけたら気をつけてね。
(32) 2015/06/05(Fri) 19時頃
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[出社してタイムカードを切り、自分のデスクについて今日の予定を確認。 上司はまだ出社していない。 顔を合わせれば昨日の件で報告書の提出を求められるだろうから、上司が来る前に外に出てしまおう。 報告書はあとで喫茶店にでも寄って書き上げればいい。こういうとき、自分が外回り担当であることを便利に思う。]
[会社の外にでて、乗り換えの確認をする振りをしながらtwitterを確認。 昨日アカウント名を交換した相手の呟きを確認したりしていると、ふと妙なアカウントからフォローされていることに気付く。 プロフィールの画像はアイリスのアカウントと同じ。だが……]
『アイリス失踪の犯人は、顔に痣がある女』 …………?
[なんだろう。なにかの告発だろうか。 アイリスの失踪にはやはり事件性があって、その犯行を目撃した人間が警笛を鳴らしている?]
顔に痣がある女……そういえば、今朝の人身事故関連の記事でもそんな文字列を見たな……。**
(33) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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(>>32) [アイリスはもう、と聞いて顔を暗く沈ませる……。 なんで、そんなことになるんだろう。私にはもうよくわからない。 だって、あの画像だってコラだって。そんな事件、起きてないんだから。 でも、不思議なことは、起こっている。
なぎさのことは言うべきか悩んだが、言ってどうにかなることでもないんだと思ってしまう……。]
(34) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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ヒナコは、わかりました、と言ってこの話に区切りをつけるだろう。
2015/06/05(Fri) 20時頃
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― 早朝・新宿 ―
[山手線にて人身事故。]
……あらら。
[困ったな、という調子で呟いた。 池袋に用があったからだ。 流石に幾らか待てば動くだろう。 インドの『お友達』を見送って、喫茶店で余計にゆっくりする。 人身事故についてを携帯で調べてみると、『男女が線路に落ちた』が『死体はない』とある。 地上という世間ではそれを事故というのか。]
(35) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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[ホームにいた全員で、同じ夢を見た、貴重な体験。 想像する。 都会の忙しい暮らしの中に降って湧いた浮遊感。 「とろりたりららん」と電車が来た事を告げるまるい薄紫の芯をした音色が波紋を描きながらかさなりあう。 スローモーションで電車が入ってくる。 繊細な視覚と聴覚で聞く、人の営みという音楽。 そのなかの言い争う声。望まれていない声。 誰かが言う。 『言い争いをしている男女は消えた』 いざこざは消えてしまったよ。 人の目は赤くなってる時ほどよく見える。 皆見た。 『本当だ』 いざこざをしていた男女のノイズが『視界』から消え、電車が車両の数だけ長く大きな拍手をする! きいきいという電車の金属めいた歓声と同時に、スロー、もっとスロー、よりスローになって、ゆらぎながら電車がすわりこむ。 音が止む。皆同じ夢から目が覚める。
ぐるぐる回り続けるリーフの色をした電車を40分も止めたのは、平和への望み。そういう事でどうだろう。]
(36) 2015/06/05(Fri) 20時半頃
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>>34 あ、もし、……アイリスに関係ありそうな人いたら、教えて欲しいかな。 大平さんの判断でいいから、もしかしたら、またアイリスが一緒に映るかもしれないし! 狙った人を見れるのかはわからないけど。
ええっと…電話番号、良かったら。 [自分の番号を書いた紙を渡す]
(37) 2015/06/05(Fri) 20時半頃
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―新宿・駅の近くの喫茶店―
[店員がコーヒーを持ってくるまでの間に、ノートPCを取り出して立ち上げる。画面に窓のマークが浮かび、ようこその文字。 画面が切り替わるのを待って煙草に火をつけた。客もまばらな店内にセブンスターの煙を燻らせる。]
飛び込んだのは 【日本人離れしたハーフらしい顔立ちの男】と【口許に大きな痣のある女】 [ツイッターに飛び交う目撃情報を再度整理する。二人は直前に言い争いをしていた。 事故後二人をみたものはおらず、遺体や血痕はおろか車体の損傷もなかった。 そして、アイリスをその2人を関連付ける情報はなし。 一応覗いてみたしっとブログも今朝はまだ更新されていない。]
[煙草の灰を灰皿に落とし、店員が運んできたコーヒーを口に入れる。]
(38) 2015/06/05(Fri) 20時半頃
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[興味深いが、しかし自分とは関係のない事件。 だからこそ人々は己の想像で物事を書き立て、それをみてあれやこれやと言い合う。 この事件ももう少しすれば真偽も定かでない様々な情報が次々に付け足されていくことだろう。 まぁ、自分には関係ない。適当なところで検索を切り上げて、報告書の作成に入る前に伸びをした。]
…………。
あれ、あの顔……。
[近くの席に、見覚えのある顔があることに気付く。 先日すれ違った気がするホームレス風の男だ。みればみるほど昔世話になった『笠井先輩』に似ているような気がしてくる。 勿論先輩はあんなホームレスのような身なりをするような人ではあり得ないので、単に他人の空似なのだろうが……]
[気になるので、じっと見てしまう]
(39) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[おや、と思う。
近くの席に『知った顔』がやってきた。>>39 特技といえることはそれほどないが、人の顔を覚える事だけは昔から得意だ。 忘れていた試しがない。 代わりに名前はからっきしだが。
ずっとそんな風にがんばっているんだな。 ありがちだが、立派になって。
こういう事は、都会ではたまにあることだ。 ただし、向こう側から気づかれることはそうそう無い。 当然だ。もう『笠井』という人間は居ない。 居なくした。
一方的に知ってはいても、『正真正銘の他人』だ。 今じゃ、最高にキモチのイイふかふかの花穂を摘むから『ワタヌキ』さんなんだ。 いや『四月一日』でワタヌキだったかな。まぁどちらでもいい。 そして向こうも気づくまい。――気づくまい?]
(40) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[――驚いた。]
(41) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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(>>37)
あ、はい……わかりました……
[電話番号を受け取る。 アイリスに関係するひとというとなぎさのことばかり今は思い浮かんでしまう。]
ええと……じゃあ、もうちょっとだけ寝てていいですか、神谷さんが出る時になったらおいとまするので……
(42) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[ホームレス風の男は、珍しいものを見たような顔をしてから、スーツを着込んだ男に、
悪戯をするように、――にや。 と笑った。
それから、それが気のせいであるかのように、しれっと席を立ち、レジへ向かう。釣り銭も受け取らない。 店からさっさと出ていく気だ。 ――もう電車は動いているはずだ。 >>39]
(43) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[目が合った気がした。 ホームレス風の男が一瞬呆気に取られたような顔をする。 思わず目を逸らしかけたその瞬間、男はトヨタが予想だにしなかった形に表情を変えた。]
え
[ホームレス風の男の笑みに、思わず身を強張らせる。]
先輩……なのか……?
[そそくさと席を立ち、去っていく男の背中を見つめながら トヨタは目を見開いたまま動けずにいた。]
(44) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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(>>42)
[私はそうして、許可が出れば神谷さんの出る時間まで眠りこけているだろう。 嫌な夢を見ながら……。 そうして神谷さんの家から出て、お礼を言って、別れを告げる時に思い出して言う。]
あ……そういえば私の名前、さか……さかしたひなこっていいます ず、ずっとアイリスの名前で私のこと呼んでたから……それでも、いいんですけど
[それだけ付け加えて、東京のどこかへ消えるだろう。]
(45) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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―昨夜>>2:277>>2:278>>2:279>>2:283―
[バーテンダーの男がなぎさの襟首に手をかけていたが、大事に至らぬうちに別の女性店員に引きずられていった。女子トイレから戻ってきた真弓はそのあたりの最後の方を見届け、なぎさがいなくなってから席に着いた]
ただいま。落ち着いたみたいね。なんかなあ。彼氏は欲しいけど、痴話喧嘩みたいのは本当勘弁だわ。 ……あ、好きに頼んでいいわよ。今日は特別私の方で奢ってあげるから。あら、何これ。またやればいいの?
[年下の方の少女にそう言って追加のビールを頼む。差し出されたルービックキューブを手に取って、いとも容易く1分以内に揃えあげた。初期配置は119通りしかないのだ、パターンは全て記憶している]
(46) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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デートならもう少し洒落たところに行くわよ。 そうね……一応ここでやる事は終わったかな。次の場所がどこになるかはすぐにはわからないけど…… 女子トイレのタンクの中にドライバーとレンチが入ってたわ。……ああ。袋に入ってたから汚くないわよ。このキューブにアルファベットが書いてあるでしょう。これが答え。
[手提げ袋に入れた戦利品の工具類を見せつつ、キューブのパズルについて簡単に説明した。]
力士シールの犯人がやった事かどうかわからないけど……次もまたどこかにこういう鍵があると思うの。まあ、それでどうなるか……分からないんだけどね。多分命の危険はないと思うし。
ああ、そうだ。名前言ってなかったわね。 高円寺真弓。池袋でスマホ売ってるの。そう言えばそっちは……智恵美さんと……?
[自分の名前を教えて、彼女たちが興味を示すようなら申し出も聞いた。]
そうね、昼間は私も仕事だから…… メアド、いやtwitterかLINEの方がいいかしらね。交換したら、連絡してあげられると思うわ。
(47) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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[智恵美という女の子の方はこちらの話よりはむしろアイリスの行方不明の謎を追っているようだった。確かに、これだけ一度に多くアイリスについて知る人間と会うというのは気にかかる。力士シールにはおそらくシールを張る犯人がいるのだろうが(もっとも、誰にも目撃されたことのない犯人だ)、アイリスの方は見当もつかない。 ともかく、智恵美とは連絡先は交換した。バーテンダーの男と交換、という事はさすがにしなかったが。]
まあ、だから……そうね。こっちの謎が解けたら明日にでも連絡はするから。そうね、アイリスの事。何かわかったら教えてちょうだい。「リーク」の事でもいいしね。
[「リーク」についてはそう真面目に考えているわけではなかったが、全部繋がっている、そういうことは創作物語でならいかにもありそうだな、と考えた。きっとその場合は、オムニバス形式でそれぞれ主人公がいる群像劇的な物語だろう。小説よりはビジュアルノベルといったところか。]
それじゃあ、またね。補導されたらアイリスの事どころじゃないんだし、気を付けて?
[彼女達にはそう言って駅前で別れた。中央線はとっくに復旧を終えていたようだった。]
(48) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[『笠井』という人間の人生はとっくの昔に終わっている。
だから、いつでも、こうして『知った顔』を見つけても、知らないふりをする。 してきた。そしてそれで回っていた。 向こう側は、『知った顔』だと気づくこともない。 気づかれたことがない。
それで回る程度の人生だったのだ。人間だったのだ。 『さかさ風船』の携帯電話とそう変わらない。 闘争の世界から離れたくなる人間なんて、得てしてそういうものだ。 敗者は記憶に残らない。
本当に、極稀に『もしかして』で誰かの記憶に引っかかる瞬間がある。 けれど今しがたの喫茶店のスーツの男も、目があったとして。この顔でにやりと笑ってみせたとして。 きつねに摘まれた位の驚きで、また今日の日常に、明日の日常に、皆無事に戻っていく。
家に帰って、居るかどうかも知らないが、たとえば妻に『昔の先輩に似たホームレスを見つけた』程度の話をしてみてくれてもいいだろう。言葉に出すことでスッキリして、記憶から離れていけるだろう。
――それで十分。十二分。 忘れて貰える位が、丁度いいのだから。]
(49) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[喫茶店を出た。 通りをぺたぺたとサンダルで歩く。 革靴を履いた靴底で忙しく道を歩く――そういうのは、『なかったこと』になっている。 足元のマンホールが帰りを待って、穴からひゅうひゅう鼻歌を歌っている。
やはりどうにも昨日から『変な日』が続いているらしい。 こんな風に『知った顔』と目があうとは。]
(50) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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―夜・三鷹― [環状線を離れ西に数駅行ったこの場所は東京ではあるが閑静な街並みだ。電車一本で都心にたどり着く便利さながら、少し足を伸ばせば緑の木々に覆われた公園が広がる。井之頭公園の敷地は広大で池もあり、ゆったりと一日過ごしても飽きないくらい。文豪の愛した街、近藤勇の墓のある街。生まれ育った箕面の町を思わせる場所は、多少勤務地から遠くても自分には理想の下宿先だった。
しかしそれも昨日までの話。今日駅を降りたそこは、自分の見知らぬ場所と化していた。 そう、力士シール。それも新宿とは比べ物にならないほどあちこちに、行く先々の電柱に張られている。]
(51) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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………そろそろこの顔で胸焼けしそうになってきたわ。
[最後まで厄日だ、と思いながらアパートを目指す。その間も嫌な予感は消えなかった。なぜ、自分の行く先々に現れるのか。自分が謎を追っているのではない。………むしろ、自分が力士シールの謎に追われているのかもしれない。その懸念は、自宅にたどり着いた時に確信に変わった。]
…………どうして、ここにまで。
[たどり着いたアパート。自分の部屋のドアの前に、力士シールが張られていた。]
(52) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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― 池袋 ―
[『さんかく』はあちこちに居る。 なにも新宿周辺だけに居るわけではない。 ワタヌキも新宿の喫茶店で見知った顔で懐かしい思いをしたあと、『さんかく』の日常に戻った。 葛飾区の喫茶店パール近くで、『あいりちゃん』と待ち合わせをした『さんかく』とは、今日池袋で待ち合わせた。 『ひなこちゃん』が『あいりちゃん』ではないと連絡をくれたのも彼だ。
インド産のインディーカ。鼻をくすぐる未知の果物。未知なくせしていつかどこかで食べたよな懐かしい甘い果汁の風味と甘いにおい。体にかかる重力の確かさ。まるで柔らかい布が乗っているかのような地球のおもみ。『まんなか』へ向けてたゆたうように吸い込まれていくリラックス。 そういうハイを楽しむことのできる、温厚な青年だ。]
(53) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[そんな、ばかな。 笠井先輩は自分が入社したてのころから世話になり続けていた先輩だ。 沢山の仕事のやり方を先輩から教わった。今の自分があるのは笠井先輩のお蔭といっても間違いではないくらいだ。 尊敬していたのだ。だから退職したと聞いたときはショックだった。 起業する、とも、引き抜かれた、とも言われていたが本当の理由は最後までわからなかった。 それが……]
―――追いかけるか?
[一瞬考える。それで、追いかけて、追いついて、どうする? どうもできない。 追いついてあなたは笠井先輩ですかと聞いて、はいそうですと答えが返ってきたとして、それで終わりだ。]
…………。 なんでそんなんなっちゃってるんですか、先輩。 尊敬してたんですよ、俺。
(54) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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家には……細工の跡はないみたいね。
[ドアの力士シールはちょっとやそっとでは剥がれなかった。仕方なく、恐る恐るドアを開け、家の中を見て回る。といってもキッチン、トイレ、バスタブ、自室で全て。戸締りも確認し、特にベッドとクローゼットの中は入念に調べた。目覚まし時計に、さるぼぼとアノマロカリスとシャチのぬいぐるみ。何も変わりがない]
一応大丈夫そうだけど……気味が悪いな。 目が覚めたらすぐに出勤しよう……
[戸締りをもう一度確認して、手に入れたメモを一瞥だけしてその晩は眠りについた。新宿駅の事件を聞いたのは、次の朝、電車の運行が遅れていることに気づいてからだった。]
(55) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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― 池袋駅→目白方面 ―
[あいりとの連絡の経緯と、その時の様子を改めて聞き直すことにする。まだ日が高い。よって公園をチョイスして、ホームレスにまぎれて話を聞くことにする。 ……が、池袋西口公園は三箇所の交番により『三角』で囲まれ、東口の池袋駅東口交番は見るだけで過呼吸になりそうだ。少し距離があるが、南池袋一丁目公園を選んだ。
話を聞きながら、震える手をときにはとってやる。 筋肉が意識していないのに緊張でヒクつく太ももと膝に手をおいてやる。 息がしづらい背中がギクシャクするのを撫でてやる。 別に悪い妄想の世界にいるわけではない。 そうでなくても、この位はよくあることだ。 不安になりやすい状態にはあるだろうが。]
(56) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[電話で話を聞くのを諦めた理由は、『身振り手振りと表情を見ながらでないと』と感じることが多かったからだ。とどのつまり相手がラリッて話になりそうにないので介抱しながらが早いと判断した。]
……なーるほどねぇ……。 ……たまに居るんだよねぇ。
[話をきいて、ワタヌキは煙たい声で納得をする。 ――『大平あいりちゃん』は、つまり、都市伝説を頼りに近づいてきたのだ。]
(57) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[いつもどおり、家に帰る。終電からパパが歩いて帰宅する"最速タイム"までに、シャワーとメイク落としを済ませ、部屋に戻る。 ベッドに潜れば寝てしまって、朝がやってきた。 眩しさに目を細める。パパが毎朝用意しているポリピッチャーの水を一杯飲む。トーストと卵の簡単な朝ごはんを済ませて、家を出る。 夜から朝の出来事なんて、それの繰り返しだ。]
(58) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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――昼休み――
[授業は出来るだけ真面目に聞いている。それで成績が保てれば、夜の時間が増えるからだ。 今日は"犯人探し"が待っている。普段より断然夜が待ち遠しかった。 昨日はLINE IDに加えて、絵里と名乗った。真弓さんの追う力士シールの犯人は、ただのいたずらにしては挑戦的で、わたしの興味を強く引いた。 昼休み。あと2時間と少しで、今日の"浅沼絵里"の仕事は終わる。それからはJCの絵里と、高校生のリエの時間。]
『絵里、絵里、あのさぁ! 昨日の話なんだけど』
昨日の?
[話がいろいろありすぎて、どれのことだか検討がつかない。アイリスの写真の話か、シールか、リークか、犯人探しか、それとも夜のアイドルバラエティのことか。]
(59) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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『ゆうこさんってさぁ、作れるらしいよ! だからやっぱさぁ、あの失踪の話は誰かが作ったゆうこさんのせいなんじゃないかと思うんだよね!』
[そっちか。あの写真――結局見そこねたが、ひどいと聞いた――とリークの話を合わせて、わたしの頭の中ではすっかり彼女は死んだことになっていた。]
え、でもさぁ、昨日、殺されたみたいな噂になってたよ? 死体の写真とかで。ゆうこさんに襲われたんじゃ、誰も知らないどこかに行っちゃうんでしょ?
[そうしたら死体は見つからない。その説はおかしい、と思うけれど、あの死体もそういえばリークの向こうだって話だ。 ……そうしたら、ありえないことでもない、のかもしれない。]
(60) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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『え? マジ? ほんと? なんだーもう見つかってんの? でも死んじゃったんならお兄ちゃんの恋はもう完全に失恋ってことだよね? あー、よかったあの鬱陶しいのから解放されるー』
[手を組んで軽く天井の方まで見上げながら、兄からの解放を喜ぶクラスメイト。 そういう風に思える家族がいる感覚はわからない。でも、鬱陶しいなら知らなくてもいいか。]
でさ、その作り方って?
『あ、何、そっちには興味あるんだ絵里。ダメだよー作ったりしたら。ま、うちらにはちょっと難しい感じだったけど』
[ゆうこさんが、もしリークへ追い込んでしまう存在なら。 眉唾すぎる話だけれど、智恵美やその他の誰かに話してみる価値はあるかと、念のため、のつもりで話を聞いた。]
(61) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[1。子供を暗い部屋で育てる。はじめは薄暗く、だんだんより暗くしていって、最後は押し入れの奥のような光が届かない場所に押し込んで、小さな穴だけ開けておく。
2。犬の血と猫の血をほんの少しだけ混ぜた飲み物を毎日飲ませる。飲ませるものはジュースやお茶でもいいが、最終的には水がいい。
3。食事の量を少しずつ減らしていく。最終的には2の水だけになるようにする。]
(62) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[真っ暗な部屋で、穴から漏れる光だけを頼りに、水を飲み命をつないだ子供は、ある日からゆうこさんと同等のものになる。 がりがりに痩せて、肌は真っ白で、目は落ち窪んで、わずかな光を取り入れようとした結果黒目が異常に成長して目は真っ黒に染まる。 外に出した"ゆうこさん"はあまりの眩しさに暫く動けずにいる。そのうちに対象の情報を教えこませると、犬の忠誠心と猫の狩猟本能のままに駆け出し、いつまでも追いかけ続けるのだという。 極限の飢餓状態から、水や一片のパンをはじめは求めるだけ、けれどお願いを聞くうちに、満たされる子供は存在しない倫理観のままに対象を追い込んでいき、いつかは命をも欲しがって、殺す。
これがゆうこさん作りのすべてだった。 正直、あまりに現実離れしていて、そして事実だとすればあまりに惨い話で、試すために誰かに話すのは躊躇われた。 聞きはしたものの、使える情報としては何の収穫もないまま、昼休みは終わる。]
(63) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[午後の授業は夜が待ち遠しすぎて退屈だ。 あくびを何度も繰り返して、わたしの黒目がちな目には涙が随分たまった。]
(64) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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(>>45) さかしたひなこ…そっか。ありがとう、何かあったら、またね、坂下さん。
[坂下さんが帰った後、鏡に新聞紙を貼り直し、自分も出かける事にした。行き先は決めてない。新宿の方へ向かいながら、鏡の中に見た人を探しながら歩いた]
(65) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ―
[ワタヌキは参ったな、という様子で頭を掻く。
『さんかく』の青年が自宅に昼夜逆転の眠りにつきに帰ったのを見送り、そのまま目白方面へ進む。 空いているラーメン屋を見つけてそこへ入る。
風呂に入ったのは昨日の夜ごろ。着替えて丸一日もまだ経過していない。 どろどろに酔っ払っていた一昨日までとは様子が違うはずであり、喫茶店にも入れている。 『お断り』とされることもさすがにあるまい。]
(66) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22 ―
[そこは、『たまらん屋』という名のラーメン屋だった。
のんびりした雰囲気の顔の店主が、首に赤い手ぬぐいを巻いていた。店に人が入っていないせいか、店主は店に入った時は携帯電話を触っていた。 ……人の縁とは奇妙なもの。 その店主の携帯電話と、朝見たあの働き者の顔とがつながっているなど、考えられようわけもない。
エスニック風の衣類に身を包んだ男は、椅子の一つに腰掛けた。 少し困ったような表情で、上の空に携帯電話にじっと視線を落としてから、はたと気づいたように『何か頼まなければな』とメニューを見ていた。]
(67) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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―昼・池袋―
あー………やっと昼になった。
[携帯ショップの裏にあるスタッフの休憩室。ぐったりとした表情で、同僚の横で体を投げ出してテーブルに臥している姿があった。]
店長……あのハゲ、水を得た魚みたいにネチネチネチネチ嫌味言ってきて……しょうがないじゃない、電車停まってたんだから。始発で来いって言うつもりじゃないでしょうね、全く…… あー、もう腹立つ。腹立つ腹立つ。 髪の乱れは心の乱れって言うけどあいつ髪の表面積が少ないから心が狭いんだきっと。きっとそうに違いないわ。 あー……………もう、あー、もう………
………ちょっとすっきりした。
[新宿の事故の情報についてはちらちら話には聞こえてきたが、確認はしていなかった。twitterを開くと、この時間はさすがに事故の話題は減ってきていたが、代わりに情報はある程度まとまってきていた]
(68) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[昼になる少し前程。
今日の予定を確認しながら、 少ない授業割を終えた青年は学校から出て、 最寄り駅へと足を向けた。]
(69) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[Twitterを眺めながら歩く。 朝は山手線運転見合わせを嘆くだけのTLが、 今は奇妙な「消えた人身事故」>>#1の話題で賑わっていた。]
[駅員、運転士、乗客。 朝の新宿駅ならその数は膨大だろう。
その人々が「落下した男女」を 見ていたにも関わらず、その痕跡は見当たらない。
男は、日本人離れしたハーフらしい顔つき。 女は、口許に大きな痣が有った。
痕跡の見当たらない「消えた人間」と「痣の女」。 文字を追いながら、ふと「どこか似てる」と思い浮かんだのは、昨日出回った二枚の画像のことだった。]
(70) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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…………
[TLから、昨日のワタヌキからのDMを表示させる。 そこに書かれた連絡先を数秒見つめる。 少しだけの逡巡の後、青年は携帯へと打ち込んだ。]
[『あいり』の携帯に、知らない番号からの着信が入る]
(71) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 23時半頃
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「被害者は男女、ハーフ系の男と痣のある女」 「目撃者は多数」 「事故後の姿を見た者はなし」
[主な情報はこのあたりだ。ハーフ系の男、痣のある女。]
………まさか、ね?まさかとは思うけど。
[昨夜の店を騒がせた二人は確かにハーフ系の男と顔に痣のある女には違いない。しかし、だとしたらなぜ一緒にいたのだろう。なぜその後の二人を目撃した人間がいないのか。]
まさか……「リーク」ってものがあるとも思わないんだけど。
[昔読んだ推理小説を思い出した。存在するのかどうかすら不明な犯人が忽然と密室から姿を消してしまう。自殺とも他殺ともつかない奇妙な状況。主人公たちはその行方を「四次元世界の断面」と呼んでいたはずだ]
今から行くところも、それかしら。
[職場には、昼休みの遠出に便利なように自転車を1台置いてある。それに乗って目白の方へ短い昼休みの中、急いでいた]
(72) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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317613368118297411 2240A274563203856 670449720954D0247 307512327714347916 C3957234159254361 660348680550700752 358017287310B7815 264462193755244260 710853640146690651
A−B C-D
[昨夜、BARで見つけたメモには、この数字の羅列が書かれていた。それに池袋から新宿にかけて、9×9の碁盤上のマトリックスで区切られた地図。交点には1〜81の数字が割り振られていた。]
(73) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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― 山手線車内 ―
[延々と回り続ける路線に乗って、電車の動く音を聞いている。 今朝方山手線は止まっていたらしいが、今はもう運行再開していた。 だけど、私はどこに行くあてもなく揺られている。スマホを開けば今朝電車が止まった不思議な飛び込みについてのRTが目に入ってくるが、虚ろに情報が過ぎていくだけ。]
アイリス……もう、いないのかな
[アイリスの足跡を辿ったり、調べたりする理由がなくなってしまった。 すると途端に私には目的がなくなって。行く場所も、帰る場所もないから。 学校には、もう行かない。家に帰る気も、もう起きない。 私は、何をすればいいか、わからない。]
(74) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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数字の行列が9×18、地図上の数字が1から81…… ってことは、行列の方はきっと2つの数字で1組だから…… 9×9の魔方陣になってるはず。って事はどの列も合計369になるから……ええっと、Aが58、Bが33、Cが21、Dが65…… 地図上の点の58と33を結ぶ線と21と65を結ぶ線が交わるのは……
(75) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[南千住にある私の家は、一軒家だけど借家で。 両親は物静かでやさしいひとたち。真面目で、人がよく、あまり喋らないけれど静かに笑っているような。 私の行動を制限することなく、間違ったときは叱ってくれ、何かを決めた時は応援してくれた。 それが、どうしようもなく苦しかった。 門扉を開いて小さな庭を横目に玄関をくぐり、靴箱に置かれた母のアレンジメントフラワーと白い壁にかけられた家族の写真達を見る度に辛くなる。二階の自分の部屋にまっすぐ行ってしまうには、母が待つ居間の扉が目に入ってしまう。 父が仕事から帰ってくれば、明るい色をした木目調のテーブルで向かい合って夕飯を待つ。アイランドキッチンで母が微笑みながら料理するのを視界に入れながら。 苦しかった。プレッシャーだった。
私は、なんでこんなに、このひとたちを哀しませる人間にしかなれないんだろうって。
そんなことを思い返していれば、スマホに着信があった。(>>71) 知らない番号……出る必要もないように感じたが、ちょうど電車が駅に止まったのでホームに降りて、電話に出ることにした。]
はい……あいりです
[まだ、私はそんなことを言っている]
(76) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22―
……こんにちは。
[自転車を止めた場所は地図上の目的の場所。ちょうどお昼時だが、人は大していないようだった。先客が1人いた>67が、どこかで見たような気がするというぐらい。気にせず、空腹を満たす意味も兼ねて赤い手ぬぐいを巻いた店主の前の席に腰掛けた。
2日続けてラーメンと言うのはあまり良くない、週末は散歩の時間を長くしようと思いながら]
あ、私は………ランチありますよね。半チャーハン半ラーメンでお願いします。
(77) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[携帯の奥に、『あいり』の声が聞こえた。 ほんの少しの逡巡の後]
……大平さん、すか? どうもぉ。 こんにちは。 昨日、お会いしたジャニスです。
[へらへらとした軽い声を、携帯の奥へと向けた。]
すいません、いきなり電話して。 大平さんに、ちょっと連絡したいことがあてすね。 今大丈夫すか?
(78) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[退屈な午後の授業中、頭の中にあるのは黒板の板書と、それから聞いたばかりのゆうこさんの話だ。]
(……子供って、)
[どうやって"ゆうこさん"の子供は選ばれるのだろう。 まさかゆうこさんにするために子供を産もうという夫婦がいるともあまり思えない。 望まず産まれてしまった子供を、復讐のために――という話なら、あり得るのだろうか。]
(79) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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いやね、昨日 大平さんの、落し物 渡したでしょ?
それが、あれだけじゃなかたんすよ。 渡しそびれたちゃたものがあてですね…
すいません、僕の不手際す。 申し訳ないです。
(80) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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お手数おかけしちゃうんすけど、 よかたら、うちの店の方まで 取りに来てもらえませんかね?
そちの都合のいい時間でいいんで…
どうでしょう? 何時なら、とかありますか?
(81) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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[そういえば、どこかに子供が捨てられるコインロッカーがあるとか言う。 そういったところの子供が、使われたりするんだろうか。]
(あれも嘘なんじゃないの)
[そうは思いつつ、放課後までに真弓から連絡がなければ、暇つぶしがてら探してみてもいいかもしれない。 力士シールが溢れてきたっていうのも、確かコインロッカーだったはずだ。 探してみようか、と下校後すぐの予定を決めた。]
(82) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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[(>>78)ジャニスさん。そうだ、連絡がくるってワタヌキさんが言ってたっけ……。 その軽い口調に不快感は感じない。私にとってそれは、割りと慣れているもので。好きかと言われればそうではないけれど。]
あ、はい……だいじょうぶ、です
[ホームを見回しながら応える。何も考えず降りたけど、ここはどこだろう……巣鴨?]
……え、ああ、落し物……他にも? あ、いや……だ、大丈夫ですよ、きに、気にしないでください
[私にとって、相手に謝られることはとてもこわい。 そんな、私なんかに謝らないで。私は謝られるような人間じゃないから。]
あ……いいですよ、今からでも、大丈夫です 今日は一日……空いてるでしょうから
(83) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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―新宿駅―
4時44分の合わせ鏡。 名前の通りの怪談。ただその時間に合わせ鏡をすると、失踪するとか何かひどい目にあうだけの話。
けどうちの鏡は合わせ鏡じゃないよねえ…
4時44分に暗い部屋で鏡覗きこめばそりゃ雰囲気は出るけど。
[ぶらり駅を歩く。今朝ここで事故があったと噂が聞こえる。今朝…? 多いのね…]
(84) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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[ぶらり。ふらり。]
うーん、今日まで会ったアイリスに関係してそうなのは…、あ。坂下さんと一緒にいた悪臭さん。あと中華屋さんの。後は顔も知らないけどTwitterでアイリスについて聞いてくれた人も居たっけ。
痣女は、ちょっともう会いたく無いかな。
(85) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>77 ―
あぁー……、じゃあオススメの。
[今はどれでも良かったので、メニューにでかでかと「オススメ」と書いてあるものを選んで頼んだ直後。 店に人が入ってきた。 見た顔だ。比較的新しい記憶。 どこだったかなと記憶を探る。]
あっ。
[声をあげる。分かってスッキリする。 『香港小吃』に居た女性客。 セットで思い出すのは眼鏡の青年。 仲よさげに話し込んでいたのが印象深い。 これは、『ワタヌキ』としての出来事だ。 だから、赤い胡乱な目を出来る限り愛想良さそうにニコニコさせて、挨拶をした。 眼鏡の青年の友人や恋人であるのなら、ぜひお礼を改めて伝えたい。奇人変人の類と扱われることに恥ずかしさや不利益を感じる人生は、とうに終えていたのだから。]
(86) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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[携帯の向こうに、安心したような声を向ける]
は。 ほんとすか やぁあ、すいません。ほんと助かります また店長に怒られるとこでしたぁ
は、今からでも大丈夫? ありがとうございますぅ
すんませんけど、僕も今お店向かてるとこなんで…
そうですね… 13時くらいになたらお店につけるかと思うんす。
どうでしょ? 大平さん、それで大丈夫すかね?
(87) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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―新宿区・アルタ前―
[見渡す限りの人、人、人。新宿のひとのおおさにも、それ故のの歩きづらさにも慣れたつもりでいたけれど、それでも、駅前のこの場所の人の多さには辟易してしまう。ただ、今日はそれ以上に、あの画像のその場所に、これだけの人がいることに違和感を覚えてしまう。あの画像の静寂の方が、よほど正しいこの場所のあり方のように感じてしまうのだ。
用意しておいた手鏡を傾けて、鏡越しにその花が咲いているはずの場所を覗いた。
一瞬、人の血と肉でできた赤い花弁が咲いているように見えて、息を飲んだ。咄嗟に見直してもその花はもう映らず、代わりに、人でごった返したアルタ前の景色が映り込むだけだった]
(88) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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(>>87)
13時……はい、だいじょうぶです
[少しだけ時間をもてあますだろうか。でも、かまいやしない。]
じゃあ、13時に、きの、昨日のお店で
(89) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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― 昼・池袋西口公園・ベンチ ―
[大学の授業は午前中で終わり、智恵美は一人、池袋の駅前の公園に座っている]
[『リーク』。少なくとも智恵美は、朝の事件を『リーク』と判断せざるを得なかった。線路に落ちた二人が、線路にあった『リーク』に入り込んでしまったのか。 あるいは、二人の死体はそのままに、そこを『リーク』が覆っているのか。 どちらでも、『リーク』であることは変わりない。あるはずのない、ないはずがある。 それは表裏一体で、結局のところどちらから見ているかという話に過ぎない……。 智恵美はベンチに座り、ただ噴水の方を見て、黙考している]
[消えたのは、フランクとなぎさに違いなかった。 目撃情報が、二人そろって、でなければ、そうは断定できなかったかもしれない。 だが、あまりに決定的な一致。それを無視してしまうことの方が、 この際、非論理的だった]
『大丈夫ですか? 智恵美です。よかったら連絡をください』
[二人に送ったメッセージは、同じものだ。 それらには、既読がつかない]
(90) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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は。 13時に、香港小吃で。
ありがとうございます、よろしくお願いしますね
じゃあ、失礼しました。 また。
[…そう告げると、青年はゆっくりと指を動かして 通話を切った。]
(91) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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………?
[もう一人の客の方に不思議そうな顔を向ける>>86。様子を見るに、自分の事を知っているように思えた。けれど、こちらは馴染みがない。]
……あの。失礼ですが私がどうかしましたか。
[できるだけ丁寧に、愛想の良さそうに挨拶をしてくる相手に当たり障りなく尋ねてみる。中華料理店で会った時は顔より何よりも悪臭の印象が強すぎたのだから仕方がないが。]
どこかでお会いしましたっけ?
(92) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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はあ……
[人と会う。それ自体は面倒だけど、予定ができたことに少し安堵した。 アイリスの落し物も気になるし……。 ため息をつきながら電話を切ると、斜め後ろでカランと缶の落ちる音がした。]
(93) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[つい振り返れば自動販売機の横についた、空き缶専用の小さな口を開けたゴミ箱があって。そこから聞こえてきたのだろうか。でも、近くには誰もいなくて。 カラカラ、ともう一度音がする。ゴミ箱の中の缶が、転がったような。 他の音が聞こえなくなる。ただゴミ箱の穴から、カラカラと空き缶の擦れる音に加えて、何か……。 呼吸の音。 小さな小さな息の音が、何故か私の耳に届いた。それ以外の音がどんどんと小さくなって。
おかしいでしょう。そんなところに捨てられたなんて、聞いたことない。]
あ……
[ホームのゴミ箱が無くなったからだ、と気づいた。昔は駅のホームにもゴミ箱があったって聞いたことがある。 そんな、適当な、と文句の一つもつけたくなると、電車が来るアナウンスが流れた。そこで意識を逸らせたのか、視線を外すことができる。 あとは早く電車が来るように祈るだけ。 息の音は、まだ聞こえる。そしてそれに混じって、声……?]
(94) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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ヒナコは、ようやっときた電車に急いで乗り込んだ。**
2015/06/06(Sat) 00時半頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』―
[店の扉の開く音に、びくっと身をすくませる。 思わず手元のスマホを取り落としそうになりながら首を回すと、エスニック風の装いの男がメニューを見ている。>>66]
らッ↑シャイッ! (あっヤベ声が) お好きな席どうぞー。
[思わず上ずった声が出てしまった。 慌ててスマホをエプロンのポケットに仕舞うと、客が来たことの素直な喜びと、空間に一人でないという安心感に、ふっと穏やかな笑顔になった。]
(95) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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ごめんねぇ、 いきなり声かけちゃってぇ。
昨日の昼、香港小吃ってお店でご飯食べてなかった?
[女性客は、当り障りなく、穏やかに対応してくれる。 素晴らしい入浴の効果である。]
いやあわからなくても無理ないんだ。 おじさん店から追い出されちゃったもんだから。
(96) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[男を席に促す間に、また戸が開く。>>77]
っしゃい!
[彼女が迷う様子もなく自分の前に座ったので、堀川は内心ちょっとびっくりしつつ、それでも客が二人も入った事の方が嬉しくて、ニコニコしながら注文を受けた。]
あいっ、半ラー半チャー。
[とラーメン屋らしい声を返すと、 それに続いて男性のほうからも声がかかった。]
あいっ、オススメねー。
(97) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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ボリスは、手際良く注文の品を作り始めた。
2015/06/06(Sat) 00時半頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[何してるんだろうな、俺。 今朝の人身を理由に、会社に遅れることを伝えてはあるけれど、いつまでも道草をくっているわけにもいかなかった。ましてや、コラ画像のその場所を鏡で覗いて見るためにそうしたのだとなると、我ながら正気を疑ってしまう。
それでも、諦めきれずに鏡の角度を変えたり、あのコラ画像の撮影場所を探してしまう。 自分でも、どうしてそんなことをしているのかよくわからなかった。 鏡の中にアイリスが映ってほしいのか。そうじゃないのか。 いや、本音を言ってしまえば、俺はあの画像の光景が鏡の中に映っていてほしかったのだと思う。 もし映るようなら、俺はいてもいなくても同じ33番なんかではなく、 何かの役割を与えられた、名前のある誰かになれるような気がしていた。 馬鹿みたいだ]
(98) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[智恵美はスマホにブックマークしていたページを開き、それを読み始める。それは、さる掲示板に投稿された、実話という体で投稿された怪談だった]
[主人公である『俺』と、その『幼馴染』が主な登場人物の話で、やたら生活感のある日常が、しばらくつらつらと描写されている。二人はお互い電話をしているのだが、突然、
「ヤバい、『リーク』だ。ちょっと駅の方、来てくれるか?」
と、幼馴染が『俺』を呼びつける。理由をロクに説明しない幼馴染に文句を垂れながらも、ただ淡々と道順を告げる幼馴染に従って、込み入った路地裏へと『俺』が導かれる。 幼馴染は「助かったよ」と言って、その場を離れてファミレスに行く。 オフィス街の混んだファミレスにランチがなかなか届かない間に、『幼馴染』が『リーク』の話をする]
[というのが、大まかなあらすじだ]
(99) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[店主の前に座ったのは特に意味はないけれど、その作業の様子>>97を見つつ、注意は赤い手ぬぐいに向いていた。神田川だったっけ、赤い手ぬぐいをマフラーにしたのは。そう考えていると、もう一人の客の方から声が飛んだ>>96]
えっと……はい。昨日は確かに「香港小吃」にいましたけれど。 あそこにいらっしゃったんです、か………
[あの時店にいた人間の顔を一人一人思い出す。と、雰囲気だけは確かに似ている気がする人間が一人思い当った]
あなた……あの、ええと。女子高生と一緒にいた人ですか?
[どう切り出すか迷った挙句、そう口に出した。デザートタイムを台無しにした犯人だから心なしか警戒を強めてだ。今小ざっぱりとしている様子なのは逆に不思議でもあったけれど。]
(100) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[狭い店内にバイトの姿はない。 バイトを雇う余裕もなければ忙しさもない。 堀川は慣れた手つきで麺を二玉茹でにかかり、その間にチャーハンを炒め出した。ちらりと横目で客を見る。どうやら二人は面識があるようだ。]
(香港小吃……中華料理屋かな?)
[男の声に聞き耳を立てながらチャーハンを仕上げる。 と同時に、鶏ガラベースに香味野菜、それから隠し味にジャガイモのペーストを入れたスープの中に、茹であがった麺を滑らせる。 煮卵とチャーシュー、最後に青ネギをたっぷりと乗せれば、たまらん屋オススメ『たまらん麺』の完成だ。]
(101) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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はい、オススメー。たまらん麺ー。 おねーさんは、半ラー半チャー、お待たせしましたー。
[それぞれの前に器が置かれる。 チャーハンは焦がしネギと卵、それから細かなチャーシューが入ったシンプルなものだ。 どれも味は悪くないだろうけれども、特別なインパクトもない、いわゆる『ふつうにおいしい』止まりかもしれない。 テーブルにはセルフサービスの水、ラー油、ニンニクなどが置かれている。]
(女子高生といた?このおっさんが!? やば。こわ。何で?そんで店追い出されたって? 何でー!?こわ!!何があったの……。)
[考えが顔に出てしまうタチなのか、堀川は笑みを作りきれず、不自然に口の端を歪ませながら、素知らぬフリで二人の会話に耳を傾けている。女性の視線が自分の首もとの赤い手ぬぐいに向けられていることは、未だ気づいていないようだ。]
(102) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[昼時なのに空いてる店だなとは思っていたが、入店時、本当に客が来る可能性を考えて過ごして居なかったらしく、声をひっくり返しながら迎えてくれた『たまらん屋』の店主には笑わせられた。 二人目の客の頃にはすっかり声を落ち着けて、きびきびと注文をこなしてくれている。 それも嬉しそうに。気持ちのいいことである。]
そうそう!女子高生と居た! いやぁ〜迷惑だったあ〜〜?ごめんごめん!
[心なしか強まった警戒と、言い淀みぶりに、一応『謝る』という選択肢を選ぶが笑ってしまっている。]
まさかあんなに自分がクサいと思わなくって。 いやそれはどうでもいいんだ、よくない?よくないか。
友達? 一緒にご飯食べてたぁ……あの眼鏡のー。
おれ、追い出され際豚まん貰ったのね。 お礼言っておいてくれない?
(103) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[揺れている――……
ブランコのような揺れじゃない。刻むような、震えるような。
心臓の鼓動のようなリズム――……
ぽかぽかとした暖かみを感じる。
なんて気持ちいいんだろう。そしてひどく、懐かしい。]
!!
[目を覚ました。
聞きなれない車内放送に頭を殴られたように。
開けた視界には、
もう何年も、何年も見ていない、電車の中が広がっていた――……]
なん………
[手にある触感は、固くざらついた布生地。何故か、斑っぽい深い緑色の座席に座っている。
事態が把握できず、飛び跳ねるように立ち上がり、あたりを大げさに見回す。
車内には残念ながら誰も居ない。自分一人だ。]
はぁっ、はぁ、はぁッ、くっそ…… 嫌だ、……なんで、……
[呼吸が荒くなっている。胸が痛い。手が震えている。
怖い。どうして電車なんかに乗っているのだ。
嫌だ。怖い。怖い。
突然の恐怖に、視界がぐらつくのを感じる。]
なんとか外を見回すと、緑地がまばらにある住宅街が薄暗い黒に染まり、進行方向と反対に飛び去っていく。
わずか、太陽が遠くに顔を出している。]
(…………朝日……、始発か………?)
[急に眠気が襲ってきた。座席から突き出す銀色のカーブした手すりに掴まり、その座席にへたり込む。
頭がくらくらする。昨日の記憶が曖昧だ。断片的にしか思い出せない。
当然、どうしてここにいるのかも覚えていない。]
(……酔っ払って、始発に乗ったのか?)
(誰かに介抱されて乗せられた……?)
[とにかく次の駅で降りなければ。ここは東京だ、どこの駅で降りてもどうにかなるはず――……
そう思ったけれど、バイクは新宿駅。電車もタクシーもバスも怖くて乗れない。
だから、友人に迎えに来てもらうか、高い金を払ってレンタカーを借りるしかない。
電車の恐怖に耐えて新宿駅まで乗り換えて行くか――……
そこまで考えて、ふと我に返る。]
(俺、なんでこんな生きづらいんだろ。)
[あれほど恐ろしかった電車の中だというのに、いつの間にか呼吸の乱れは戻っていた。]
(こんなにカッコイイ顔してんのになぁ)
(結構モテんのに)
(友達も多いし)
(カクテルうまいし)
(フレアだってちょっとできる)
(今年IBA取る予定だった)
(調理師免許もあるし)
(潮だって吹かせられる)
(預金はねーけど)
[自分でオチをつけて、ふふ、と笑った。
なんだ、怖くないじゃん電車。]
[できれば友達に迎えに来て欲しかったが、こんな朝っぱらから車を出してくれる奴はいないだろう。
最後のプラン「新宿まで電車で戻るの巻」を採用することにした。
電車リハビリをしようというわけだ。完璧に克服すれば、もう自分の人生に何の問題もなくなると思った。
早速ポケットからスマホを取り出し、googleマップを起動する。
スマホを全く使いこなせていないフランクだが、googleマップはバイク乗りには心強い味方だった。
確か、乗り換え検索も対応していたはず。先程の車内放送で言っていた「つきのみや駅」を検索すると、ドーナツ状のアイコンがくるくる回った。]
『つきのみや駅の検索結果はありません。』
……あ?
[確かに「つきのみや」と言ったはずだが。それなら、現在地を確認すれば近くにあるだろう。]
『現在地が確認できません。』
壊れたのか?
[無駄なのは判っていても、スマホをうらっ返して眺めてみる。勿論何も変わったところはない。
『検索結果はありません』と出るということは、ネットはつながっているだろうか。
ブラウザを立ち上げてみると、一瞬立ち上がるが、画面が真っ黒になってアプリが強制終了した。]
はぁ?!
[何度やっても同じだった。仕方ない、諦めてとりあえず次の駅で降りて道を誰かに聞こう。
それまでの暇つぶしとして、ツイッターに書き込む。]
『なんか電車乗ってんだけど、何の電車かわかんない(笑)。大人なのに迷子。つきのみや駅ってどこ?』
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あっ、どおもお。
[ラーメンを受け取って礼を言う。>>102 『中華料理屋で』『女子高生と居て』『追い出された』『しかもあまりのクサさに追い出された』『しかもなぜか追い出され際豚まんを貰った』エスニック風タンクトップにサルエルパンツにピアスまでつけた赤緑黄のラスタターバンもどきをつけたおじさんは、充血気味の目で、しかもあやしい手元で、割り箸を一本取った。 そして上手に割れなかった。]
(104) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[何気ないツイートをしたつもりだった。
それだけでもどこか安心できた。自分のタイムラインも無事取得できている。
そこでようやく、スマホの右上の現在時刻に気がついた。
18:50。]
………うそだろ。
[あの太陽は登っているのではない。沈んでいるのだ。]
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 01時頃
[どうして気づかなかったんだろう。いや、気づかないようにしていたのか。
今度は呼吸は乱れなかった代わり息が止まって、血の気が引いた。
心臓が凍るようだった。
・ ・
――俺はまた、あの電車に乗ってしまったのだ――]
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[一人できびきびと店内の仕事をこなしている店主を見る限り、人の入りは常にこんなものだという事だろうか。確かに、自分もここを訪れた事はなかった。東京にはいくらでも食事のできる店があるのだ。固定客がいるのだろうか、そんな事も考えた。
注文の品が出来上がるまでは、他に話す相手もおらず、隣の客といやおうなしに会話をするしかない。]
いえ、私の方は特には。大丈夫ですから。 私はいいんですけれど、……やっぱり女子高生ぐらいの年頃は、一番清潔感に敏感な頃ですから。
それはいいんです。 友達というか、どちらかと言えば先輩ですが……そう言えばあの人、投げてましたね。551の豚まん。それは美味しかったでしょう。551がある時とない時では大違いですからね。 いいですよ、次に会った時にお礼は言っておきます。
(105) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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そう言えば店員さんのお知り合いだったんですね、あなた。
ああ、来ましたね、ラーメン。いただきましょう。
[出されたものを見て少し話題を変え、食べ始める。昼休みはそう長くはない。チャーハンはサイドメニューと言った感じでごく普通だったが、ラーメンについてはスープに多少こだわりが感じられて悪くない味だと感じた。突出したものは感じなかったのだけれど]
(106) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[幼馴染はアクリルで出来た伝票差しを手で弄びながら言った。 「なあ、もし普段歩きなれている道の途中で、あるはずがない別の道があったら、びっくりするだろ?」当然だ。びっくりするし、まず我が目を疑う。 「じゃあ、初めて歩く道の途中に、あるはずがない別の道があったら、びっくりするか?」 その質問は、なんとも落ち着かない質問だった。 初めて歩く道の途中なら、それがあるはずがないか、そもそもわからないのだ。 「そうだよ。だから、『リーク』を避けるっていうのは、基本的に無理なんだ」 だから、その『リーク』ってなんなんだ、と尋ねると、 「よくわからん」 と、釈然としない答えを返す。 「なんだろうな。多分、原因は色々ある。全く無害なものだったり、シャレにならんやつもある。まあ大ざっぱに言って、『バグ』みたいなもんなんじゃないかな」]
(107) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[「いやー、焦ったよ。曲がる場所を間違えたら行き止まりでさ。振り返ってみたら、進行方向と同じ壁があるの。お前が来てくれなかったら、多分一生出れなかったよ」 幼馴染は、まあ出れたらからよかったけど、といって笑う。三輪車で爆走してた頃からの仲だが、いまだにこいつのことがよくわからない。 しかし、冷静に考えてみれば、俺もその『リーク』に入り込んで、出れなくなる可能性もあったんじゃないか? 「だから、あるはずがない道じゃなくて、ある道にしたんだよ。お前は道順に従って、ちゃんと間違わずに来た。そこに俺がいるって知ってな。だからその道はある道なんだよ」 なるほど。そう納得した矢先に、 「まあ、それが上手くいくっていう確信があったわけじゃあ、ないんだけど」 と、笑いながら言うものだから、やっぱり俺は、こいつのことがわからない]
(108) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[堀川は、可哀想な具合に割れてしまった割り箸と充血した目の男とを交互に見ながら、ビクビクした様子で二人の会話を聞き続けていたが、淡々とした印象の女性が発した『豚まん投げてた』の言葉に、思わずブフォっと吹き出した。]
あ、すんませ、……いやだって、えっ? お、おにーさん豚まん投げられたんすか? 中華料理屋で?女子高生に?え?クサくて? え?追い出すのに豚まん投げられたってこと? なんで?ぶっ。
あ、すんません。割って入って……。 この通り、店、暇なんで。つい。 ていうか、うまいんすか?その店。
[と、情けない笑顔で頭の後ろを掻いた。]
(109) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[思えば女子高生の目の前で糞もした。 それに関して何か言おうとしたが「それはいいんです」と言われたので言わなかった。 たまらん屋がたまらん事になる前に話が変わって平穏無事なことである。]
あっ、ごめんねぇ、どちらかというと彼っ…… あー。 先輩ね。
そうそう、551! いやぁ美味しかったよぉ。 知り合いと分けたんだけど大喜びしてくれたからね。 ほら、貰った時に言いたいありがとうと、 食べた時に言いたいありがとうは違うじゃない?
いやあ親切なお嬢さんだな〜〜〜。 喜んでたって言っておいてね〜〜。
(110) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[智恵美はその記事を、何度も読み返した。それが存在していることを確かめるように]
[この怪談は、ただ『リーク』そう検索しただけでは、ヒットしない。『都市伝説』やら、『怪談』やら、『幼馴染シリーズ』やらと一緒に検索すれば、それなりの上位にヒットする]
[それと一緒に、
『リーク』報告スレ
という、掲示板のスレッドも、それから一つ二つ下がったところにヒットする。 その怪談がアップロードされてから数か月後に建てられたそのスレッドは、文字通り、『リーク』について報告されるスレだった。基本的に、
〜〜で『リーク』あり
という投稿が淡々とされている。情報の詳しさはまちまちで、地名だけであったり、具体的に、〜〜の交差点を曲がって5mあたり、といった、極めて具体的な投稿もある。 そうした投稿の中に、実際に『リーク』に入って起きたことの投稿であったり、知り合いが『リーク』に入って出れなくなったという投稿であったりと、『リーク』についての投稿がいくつか散見出来た]
(111) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[店主がたまらず吹き出した。]
あ 笑ってる。 たまらん屋ってね……なるほどねぇ。
そうなのおれ。 まあ女子高生には投げられてないけど。 おいしい中華料理屋を紹介しに 女子高生つれていったらおれのあまりの臭さに 無理立入禁止って言われて追い出された上 知らない関西人に豚まん投げられたのよ〜〜。 で持って帰って温めて食べたら美味しかったのよ〜〜。
あ、お兄さんのラーメンも美味しいよ。
(112) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[一度口を休めてラーメンに向かい合う。 五感が開いた状態で食べる食事は美味い。 ワタヌキはもしかすると『ふつうにおいしい』ではなく、『めちゃくちゃ美味しい』たまらん麺を食べているかもしれない。 湯気をあびながらラーメンを啜る。 咀嚼しながら頷き、飲み込んでから]
んー んーんー! ウン。
寧生君? あ、もしかしてお嬢さん彼と仲いい? 彼愛想いいからなァ〜〜
(113) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[智恵美は、その『リーク』報告スレをのぞく。そのスレッドも、何度開いたことだろう]
[真新しい投稿がある。そこには、
新宿 香港小吃
とだけ、記されていた]
(114) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ソフィアは、立ち上がり、駅の方へと向かう**
2015/06/06(Sat) 01時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ちょ、え?そのなるほどは何ゆえ? って、おにーさん、そんなクサかったんすか?ちょ。 ぶっ。何言ってんすか。わけわかんねー。ぶは。 ひー。やば。今度俺にも紹介してくださいよー。 俺も関西人に豚まん投げられてみてー。
[男の発言が謎のツボに入ったらしく、腹を抱えて笑いながら、ふと、昨日知り合った眼鏡の彼も関西人だったな、と思い出す。笑いすぎで目尻に浮かんだ涙をぬぐいながら、エプロンからスマホを取り出した。 このさりげない、自然な習慣。営業中にスマホに触れるという行為が、大変客受けが悪いのだということに、堀川は未だ気づいていない。]
(115) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[眼鏡アイコンへのリプへの反応は未だないようだった。 彼女へのLINEも、未だ既読にすらなっていない。 堀川はしょんぼりと眉尻を下げたが、うまそうにラーメンを啜る男の様子に、また気の抜けた笑顔が戻ったようだった。
そして、堀川には、もう一つ気づいていないことがある。 ちょうど堀川からは死角になる、ラー油や割り箸の置かれたカウンターの裏側。そこに10cmほどの大きさの、太った男の双頭がモチーフの不気味なシール――いわゆる、力士シール――が、ピッチャーに隠れるように貼られていることに。**]
(116) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 02時頃
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いいよぉ。 新宿にある店で香港小吃。
[へっへと掠れた咳のような笑い。 店主は癖でスマホを触ってしまうところが何か若々しい。 ワタヌキにとっては細かいことだが、人によっては「えっ」と思う客も居なくはないだろう。]
漢字四文字で ホンコンに、「ちいさい」に「どもる」、かな。 探してごらん。
[それほどスマホに慣れ親しんでるのなら、とそのように紹介した。]
(117) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[中学校の終業は早い。掃除当番でもなければ残る理由はないし、受験勉強という名目さえあれば部活も出なくて済む。 三年の特権を大いに活用して、外に出た。 スマホのロック解除、LINEを立ち上げる。]
『一度家に帰ってから、新宿に行きます。』
[真弓宛に、たったこれだけの短いメッセージを残した。 力士シールの出るロッカーとコインロッカーベイビーのロッカーが同じものかどうかなんて知らないけれど、最低でも犯人探しのネタになるかもしれないし、それで赤ちゃんがいればなおいい。]
(118) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[家に帰って15分。今日は、新宿駅のトイレには行かず、家で髪を巻いて、メイクする。 "夜遊び"するのでなければ、いつもの派手さの仮面はいらない。 簡単なメイク、巻き髪、シュシュを付けるくらい、今時中学生でも皆やることだ。
着替えて乗るのは、中央線。 電車内では、まだ朝の山手線の噂話が所々から聞こえてきた**]
(119) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[アンバランスな箸でラーメンを食べ続けてふと手が止まる。コップから水がなくなっていた。 ワタヌキは、ピッチャーに痩せた腕を伸ばし、取っ手を持ち上げた。]
……っ!?
[ピッチャーを持ち上げて、思わぬところから出てきた顔に、ワタヌキは声もなく急にぎくりとする。取り落としこそしなかったが、水が跳ねて、ピッチャーから少し零れた。]
……、……… ……? ………………んん……? ……………
[ピッチャーを持ったまま、出てきた顔に怪訝そうに、目を凝らすように眉根を寄せて顔を近づける。 シール、のようだった。くっついた男たち。壁に貼られているという意味ではない。顔同士がくっついている。互いどこか窮屈そうに眉を寄せて目を閉じている。]
四つ子だ……
[双子だ。**]
(120) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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…………………。
[『あいり』との通話画面から戻った携帯を、ゆっくりと握り締め。長く深く、息を吸う。]
[そうして青年は、新宿に向かう電車に乗った。山手線に巻き込まれるように、朝は遅延していたこの路線も、遅延はもう解消されていた。]
[問題なく新宿に着いたのは13時前。時間にまだ余裕がある。昨日と同じく、店までの慣れた道をゆっくりと歩く。]
[電車に揺られている間、 身体が空腹を訴えていたので、駅の売店で 大して食べたいとも思わないパンと缶コーヒーを買って 感慨もなさそうに食べながら向かった。]
(121) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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|
[遠く離れた故郷の妹なら 兄のこの様子を叱っただろうか。
食事はちゃんとしろ、とか。 歩きながら食べるな、とか。]
(122) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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|
[――故郷に居る妹は、本当に出来た妹だった。 自分よりも頭も良く才能もある、優秀な子。
成績とかそういうもので、 一度だって妹に勝てたことはない。 親の期待は兄よりも妹に注がれた。
だからといって優秀な妹へ、 青年が嫉妬することは決して無かった。
むしろ心から感謝しているほどだ。]
(123) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
[妹が居るから、今の自分は自由なのだ。
留学と銘打って遠い異国の地で 家族を背負う責任を持つこともなく。 危険な遊びすら味わって、自由に暮らせる。
今の自分の「日常」は、妹の存在の上に出来ている。]
(124) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
[…新宿駅の東口から歩いて少し。 そろそろ店が見える頃だ。
食べ終えたパンの包装袋をくしゃりと丸める。 缶コーヒーの残りを煽り、 青年は店の表側の道ではなく、 裏側の細い路地側へと足を踏み入れた。]
[店の裏には、業務用の大きなゴミ箱が置かれている。 そこにゴミを捨てて、店の表道路へと出た時だった。
――ふいに手にした携帯が震え始めた]
(125) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
、
[思わず びく、と肩が震えた。 携帯の画面に映ったのは通話画面。
――ただ、そこには見知った妹の名が表示されていた。 青年は は、と浅く息をつく。
タッチパネルに、静かに触れた。]
(126) 2015/06/06(Sat) 03時頃
|
|
――『お兄ちゃん?』
『…おー。何?』
――『昨日言った集合場所と時間なんだけど ごめん、飛行機の着陸が遅れちゃって。 ちょっと予定変更したいんだ』
[携帯越しの妹の声に、怪訝そうに眉を寄せて 黙ること数秒。次に出た声は思わず大きいものになった。]
『……〜〜は!? お前もう日本に居るの!?』
――『はぁ? 何言ってんのお兄ちゃん』
(127) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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『え、いやお前…っ 大体、勝手に回るって言ってたのは?』
――『何そのギャグ? 面白くないんだけど。 忘れたなら忘れたっていいなよ。
昨日そっちから聞いてきたくせに』
(128) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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『 ――――、 は?』
――『だから、ちゃんと都合合わせるように こっちで調整するからって。 電話で予定聞いてきたじゃない。』
(129) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[…言葉に詰まったように、声が出ない。]
[背筋に寒いものを感じる。 途端、周囲の音が嘘のように聞こえなくなる気がした。]
(130) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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――『ほんとお兄ちゃん、そういうの多すぎ。 今までだって……』
[耳の傍の妹の声すらどこか遠い。 握った携帯の感覚すら薄れていく。 彼女の言っている事に全く覚えはなく。
―――きっと僕は、 致命的な危険に気付いていなかった。]
(131) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[僕と「あいつ」の電話番号が繋がっているとして。
…僕が、「あいつ」の会話を盗み聞けるなら。
「あいつ」だって そうじゃないのか? ]
(132) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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――『お兄ちゃん? 聞いてる?』 ――『それで 時間と場所なんだけど、』
『 ―――――ッ い、 いい 』
[詰まった声を、焦ったように無理矢理吐き出す。 指の感覚が無い。気付けば強く握りしめていた。]
(133) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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『に、兄ちゃんもちょっと急用入ってさ いつ終わるかわかんないんだ
さっさと別なとこ回ってこい』
――『は…? そのつもりだけど…』
[携帯の画面をちらりと見る。 通話画面の端に、現在時刻が表示されている。
もうそろそろ、13時になるところだった。 『あいり』と会う時間だ。]
(134) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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『 っ 揚花、 』
『〜〜〜、ちょっと、… っ 画面、 携帯の画面割っちゃってさ。 ふいに変なとこ 勝手に押しちゃうみたい なんだ
電話代の無駄だから、 だから、俺からの電話は絶対出るな』
『俺からあとで連絡するから』
[携帯を耳から放す。 携帯の奥で妹は何か言っているようだったが、 青年はそれを無視して通話を切った。]
(135) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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…………………
[息を深く吸って、吐く。 それを繰り返した。]
[俯いた顔は見えない。
時間はもうすぐ13時になる。 ――――やがて、青年は顔を上げた**]
(136) 2015/06/06(Sat) 03時半頃
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[新宿駅に降りて東口から歌舞伎町方面出口を出て見ると、息がしづらくなった。 はっ、はと浅い呼吸を繰り返す。昨日色んなことがあったせいだ。 近くにあるコインロッカーや、なぎささんの真っ直ぐに見てくる瞳が思い出されて私を不安にさせる。 そして歩いていけばアルタ前の交差点、アイリスの画像の場所が見える。 何も、ない。 昨日の通り……いつも通りだ。 顔を地面に向けて、足早に通り過ぎる。
「香港小吃」に向かうにはまだ早いかなと思っていたんだけど、一度店の場所を確認しておくことに。 私は交差点の数で道を覚える癖があって。 下を向いて一つ、二つ、と曲がり角を数えながらゆるいくだり道を歩いていく。 靖国通りを渡って、また一つ、二つ、三つ……。細い路地を通って。 そうしていたらどうやら道に迷ったみたいで、あの中華料理屋がそろそろ見える頃だと思っていたはずなのにまだ違う通りだった。]
あれえ……?
(137) 2015/06/06(Sat) 09時半頃
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[覚え違っただろうか。 でも確かこの通りなら、一本か二本向こう側の道なだけだ。 ちょっと不安だったが、店はすぐに見つかった。 店の前まで行ってちゃんと確認して、よし、じゃああとどのくらい時間を潰せばいいかなとスマホで今の時刻を見れば、ちょうど13時。 ……? そんなに迷ってたかな……? 不思議に思ったけれど、気にしている時でもない。人を待たせるなんてもってのほかだ。すぐに、店内にお邪魔することにした。]
(138) 2015/06/06(Sat) 09時半頃
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ヒナコは、店内に入ろうとするまで、店の前の通りにいるジャニスに気づかなかった。
2015/06/06(Sat) 10時頃
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―新宿―
[なんとなく、新宿の街を歩いていた。 似たような道をぐるぐる回っている気がしたけれど、とくに気にすることもなく、そのまま思うままに散歩していた。 新宿アルタ前で鏡を持った人(>>88)を見てどきりとしたけれど、そそくさと通り過ぎた。 昼でも鏡にはあまり近寄りたくなかった]
(139) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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―新宿・香港小吃―
(>>136) [お店の前に見覚えのある店員が立っていた。 たしか大平…坂下さんに鏡を渡した人。]
あ、こんにちわ〜。
[何となく、反射的に挨拶していた。 とくに呼び止められたりしなければそのまま通りすぎて行く。 自然とこのお店に足が向いていたのはよっぽど気に入ったのかもしれない]
(140) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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[新宿から池袋。池袋から目白。 傍目にやっていたことといえば、
『電車で池袋に向かう。』 『公園で元気なさげな青年の背を慰めるように撫でてやりながら幾らかの時間、話をきいていた』 『携帯を触りながら、やや重い足取りで目白に向かう』 『忙しくなさげなラーメン屋に入る』 『ラーメン屋で知った顔を見て陽気に話をする』
知り合いに会った直後であるが>>44、当然、ワタヌキには後ろを気にする必要を感じなかった。 ワタヌキには、あのスーツを着た働き者の頭の中に『追いかける』という案が持ち上がった事など、発想する余地もなかった。>>54]
(141) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[忙しくやっているようだ。それで十分。 負け犬相手に暇をこいてる時間はないぜ。 戦う気があるんだろう。仕事の時間だぜ。
ありがとう。ひとつすっきりした。 『笠井』の残したもので、足を引っ張った。苦労させた。 それはなかった。 いや、仮にあったとして、それは彼にとって取り返しのつかない困難にはなることは無かった。
そう思える立派さだ。 そしてそれは彼の努力の上に立つものだ。 『笠井』には『後腐れ』はなかったと思えたよ。]
(142) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[『笠井』と『彼』は、先輩と後輩という間柄だ。 『彼』が入社したての頃、暫く一緒に働いた。 笠井は出し惜しみせず、彼が持てる分、渡せるものは全て渡したつもりだ。 消える時くらい、争いなく放っておいて貰えるよう。 せめて恨みや怒りは持たれないよう。 さよならだけで済むように。いらだちの無いように。 そう決めて、笠井の最期は極力丁寧に、慎重に生きた。
思えば。 笠井は彼を、墓標の代わりにしてしまったとも言える。
人と何か分け合う事に昔から小さな幸福を感じるたちだ。 幸せな最期だったといえる。]
(143) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[笠井の墓標は少しは身を守る術になれたかい。 教えてくれなくていい。 今は穏やかな暮らしがある。
地上の全ての民は聖なるものに近づくことができる。 救いを得ることができる。 子供の頃、大久保のホームレスに聞いた言葉だ。 おれの王国。おれたちの王国。 世界一凪いだ国。 誰もが闘争を忘れて平穏を味わう。 白内障を患ったパンダが穏やかに微笑むことのできる世界。 地球のまんなか。 金は王国に必要不可欠だったが、おかげで金はあったんだ。 『起業する』なんて話が出ていたくらいには。>>54 **]
(144) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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ワタヌキは、『たまらん屋』でラーメンを食っている。**
2015/06/06(Sat) 12時半頃
[俺は、10歳のとき、”失踪”した。
この話を誰に話しても信じてもらえないから、しなくなった。
”失踪”したときのことを覚えていないなんて―……
いや、正確には覚えているのだけど。
昔、俺は京都の六地蔵というところに住んでいた。
あのとき、母さんと一緒に梅田まで電車で遊びに行った。
六地蔵駅から梅田に行くには、宇治線に乗って中書島で京阪本線に乗り換え、それから京橋駅でJRに乗り換える必要がある。
小学生の俺にはちょっとした冒険だった。京都から大阪は、近いけどやっぱり遠い。
中書島で乗り換える京阪は、各停よりも特急のほうが多い長距離路線だ。
だから1駅の感覚も長いし、特急に乗れば尚更だ。暖かい車内の空気もあって、ガキの俺は眠りこけてしまった。
ふと目を覚ますと、車内の人が極端に少なくなっていた。いる人は全員が死んだように眠って動かない。
さっきまで、あんなに人がいっぱいで、通路に仕方なく居る大人もいたのに。
寝ぼけた頭が徐々にさえてくるとようやく、隣に母さんがいないことに気がついた。]
[子供ではあったけど10歳のプライドもあって、泣いたりせずとりあえず電車の別車両を探した。
頭から尻まで探したが、どうしても見つからない。
車内放送を掛けてもらおうと、運転席をノックしようとしたところで、俺は恐ろしくなった。
運転席に誰もいないのだ。]
きさらぎ駅……きさらぎ駅ーー…
[車内放送があって、ゆったりした減速後に電車が止まった。
全く聞き覚えのない駅名だったけど、運転手がいない電車が恐ろしくて、母親がいない電車が恐ろしくて、俺は逃げるように降りてしまった。
降りれば電話ボックスから家に電話が掛けられると思ったし。]
[駅で降りたのは俺だけだった。しかも駅は無人駅らしく、切符を入れる穴が空いた柱が改札の此方側にぼうっと立っていた。
切符を入れたら戻れない気がして、入れずに通過した。
普通は駅周辺にあるはずの公衆電話が見当たらない。それどころか、駅の外は山と、一面の原っぱが広がっているだけだった。
電車で戻ろうと思ったが、見つけた時刻表には何の記載もない。ただの白い表になっている。
俺はいよいよ心細くなって、泣いてしまった。母さんを呼んだけど、どうにもならない。]
[めそめそと泣いていると、遠くからトントン……トントン……という太鼓を叩く音が聞こえた。それから、シャン、シャンという合いの手のような鈴音も聞こえる。が、どこからしているのかわからない。
とりあえず、その時は一人ぼっちじゃないらしいことがわかって安心した。それから俺は伸びる線路を見て、これを辿れば帰れる、もしくは次の電車に見つけてもらえる、と閃くことができた。
母さんに会いたい。そう思って、俺は歩きだした。
しばらく歩くと、トントン、トントンという太鼓の音が近づいてきた気がした。
最初は自分が近づいているのだと嬉しくなったが、もうしばらくして、背後から追いかけるように近づいてきているのだと気づいた。
子供は得体の知れないものが怖い、そういう生き物だと思う。
俺は途端に怖くなって、沢山走った。線路の脇を、これ以上ないぐらいに走った。そして転んでしまった。
転んで膝をすりむき、恐怖で大泣きをした。俺は帰れないのだと思った。]
どうしたの、と声を掛けられた。
いつのまにか、線路のむこうに道路が併走するように作られていて、グレーの自動車から顔を出したおじさんに声をかけられたのだ。
そのトンネルは危ないよ、とも教えてくれた。気がついたらトンネルの前に跪いていた。
俺は安心感からまた大泣きしたけど、その知らない親切なおじさんの車に乗って、近くの駅まで送ってくれることになった。
これで大丈夫だ、もう帰れる。
そう思って窓の外を見ていた。知っている景色を探して。
でも、なんだか……どんどん山のほうに移動している気がした。
さっきまで親切だったおじさんは何も喋らなくなっている。
後部座席から、おじさんのハンドルを握る左手と、座席からはみ出た耳の後ろしか見えない。
いつのまにか外は真っ暗になっている。道の両脇にはぼんぼりのような灯りが浮いている。
おじさんが何かぶつぶつと喋りだしたので聞き返しても、同じ調子でぶつぶつと話している。
車が突然に止まった。まわりにぼんぼりがない。本当のまっくらだ。
おじさんが車から降りた。おじさんの重さの分、車がゆれた。
おじさんが車をまわって、自分の方に来ようとしているのがわかった。
俺は逃げ出そうと、ドアに手をかけて―――……
[気がついたら、俺は牧野駅のバスロータリーのオブジェの前に座っていた。
手にはあの時の切符を握りしめていた。
信じられるか?
あれから3年経っていたんだ。
その間の記憶が、全くない。
いや、なんとなく3年間の”穴”がある感覚は判る。
その間に経験した恐ろしいことを、恐ろしかった感覚を、特に孤独感を覚えている。
意識が戻って、最初に考えたのは、母さんのことだった。]
[警察に行き、自分の名前と、自分の家の住所を告げた。
捜索願が出ていたこともあって、どうにか親戚と連絡をつけることはできた。
母さんはさぞかし心配しているだろうと思ったら、
母さんは2年前に男といなくなったと聞いた。]
母さんは、俺を探してくれなかったの?
母さんは、俺を待っていてくれなかったの?
あんなに仲良く、毎日暮らしてたのに。
愛されていると思っていたのに。
父さんがいないから?俺が父さんの代わりになれないから?
それとも俺が父さんの代わりをしていたの?
その俺が居なくなったから――……
[俺には、極端すぎるほどの電車恐怖症だけが残った。]
―……あぁ、そうだ。
俺があの女にキレたのは。
失踪した家族を心配しない、あいつが許せなかったからだ。
心配してもらえないアイリスが、俺に思えたからだ。
[――痣女。
そのキーワードから、今朝の記憶がぼんやりと思い出された。
霜が降った窓を擦ってその向こうを覗いたようなの不鮮明さだが……]
[俺は、たぶん朝方に店を追い出され、新宿駅近くで座り込んでいたんじゃないだろうか。
早朝の新宿駅駅は足早に歩く人ばかりだ。自分と同じように地面にへたり込む人、死体のように転がってる人とゴミもあるが。
それらをぼんやりと眺めていたら、「なぎさ」――あの痣女が視界に入ったのだ。]
(俺はあいつを、……追いかけたのか)
[勇気いったろうなあ、と何故か客観的に自分を思う。記憶が断片的で、不確かだからだ。
駅に踏み入れるなんて、考えただけでも恐ろしかったろうに。]
(それから……どうしたんだっけ…… ホームに……)
[思い出せない。つかみ合ったような、気がする。あの女の顔と、痣ばかりが浮かぶ。]
(押……された?俺はあいつを掴んで、一緒に……)
[ホームから、落ちた?]
|
―目白 ラーメン屋『たまらん屋』―
こんにちわー。ラーメンください!
[私は新宿から移動し、鏡のサラリーマンの隣に居た男のお店へやってきた。男のお店を見つけられたのは運命や偶然かもしれないし、フォロー拒否(>>2:87)したアカウントからたどり着いたのかもしれない。 『悪臭』を見かけ一瞬足が止まりかけたけれど、思い切って踏み込んでみたら彼は悪臭ではなくなっていた。距離はあったし勘違いだったのだろうか。]
(145) 2015/06/06(Sat) 15時半頃
|
[思考がアナウンスに遮られた。窓から外を覗くと、存在しないはずの"つきのみや駅"がある。
ホームが何個もあり、路線がいくつかあるようだ。改札にも人がいる。
どこに乗っていたのか数人が降りていくが、あたりが暗いせいかそもそも人でないものなのか、黒いシルエットでしか確認できない。]
[とっさに自分も降りようとするが、開いたドアの前で足が止まった。]
(電車から降りたら……今度こそ帰れないんじゃないか……?)
[子供の頃の自分がしたことを振り返る。
電車から降りてしまった。人と口を聞いてしまった。車に乗ってしまった……
しばらく思案したあと、ドアから離れた。それをきっかけにしたかのようにドアが閉まり、電車はまた走りだした。]
ケイトは、ワタヌキを不思議そうに見ている。
2015/06/06(Sat) 15時半頃
|
[『あいり』の姿が見えた。>>138 青年は声をかける前に、 じい、と細目の奥で彼女の姿を眺めてから。
急いで店内へ入っていこうとする彼女へ、 彼女が気付くように手を振った]
大平さん 大平さん
[へら、と気の抜けた笑みが浮かんでいる]
や、すいません。 わざわざ来てもらって。
(146) 2015/06/06(Sat) 15時半頃
|
[それは、十数年前に降りた、あの駅の名前だった。]
絶対に、帰ってやる…… 絶対に……
[そう言って、スマホを手にとる。
電話も繋がらない今、twitterでしか元の世界と繋がる手段がなかった。]
[すぐに彼の「きさらぎ駅実況」はネット上で話題に上がった。
フォロワーにリアルの知り合いが多かったため本当に連絡がつかないと裏がとれたこともあったが、
合わせて設定されたアイコンが「日本人離れしたハーフらしい顔つき」だったことと、
アイリスのフォロワーであったこと、
過去のツイートから付き合っていたと思われることから、一部では「アイリスの呪い?」などとも囁かれるようになった。
彼のつぶやきはTogetterにまとめられてRTされるが、”バッテリーやばい”の言葉を最後に呟きは途切れている。**]
|
[『あいり』に向かってひとつ頭を下げていたところで、 聞いたことのある声がかかる。>>140]
あれ。昨日のお客さんじゃないすか。 こんにちはぁ。 お仕事かなんか、この近くなんですか?
[昨日店で見たときよりも彼女の顔色は良さそうに見えた。 神谷へも頭を一つ下げ、へら、気の抜けた笑みで笑う。 かけた言葉は、呼び止めるというほどのものでもない、実に無難な世間話だ。適当に返して、通り過ぎようと思えば通り過ぎられるだろう。]
[昨日初めて会った風な男女が、店の前で待ち合わせしている。女子高生を連れまわす小汚い男、よりは世間的にまともに見えるだろう。
ただ、『あいり』と彼女が顔見知りだという事を青年が知る由もない。]
(147) 2015/06/06(Sat) 16時頃
|
― twitterより抜粋 ―
フランクくん @franken0530
最悪。仕事辞めてきた。。。。
フランクくん @franken0530
本物かわかんねーけど痣女が来た。アイリスの姉とか言ってたけど全然アイリスのこと心配してないしアタマおかしいしまじでなんなの 痣は口元にあった
フランクくん @franken0530
@??? フォローありがとう。アイリス失踪の犯人、「痣女」だけじゃ分かりづらいのですが。痣のある女なんて沢山いるよ。名前とか特徴とか、はっきりしたものを教えて下さい。
(#3) 2015/06/06(Sat) 16時頃
― twitterより抜粋 ―
フランクくん @franken0530
なんか電車乗ってんだけど、何の電車かわかんない(笑)。大人なのに迷子。つきのみや駅ってどこ?
フランクくん @franken0530
やばい。誰か助けて
フランクくん @franken0530
電車、ずっと20分くらい走り続けてる
フランクくん @franken0530
夜7時近いんだけどそんなわけないよな??
(#4) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
― twitterより抜粋 ―
フランクくん @franken0530
GPSだめだ。現在地しゅとくできませんってなってる
フランクくん @franken0530
いや、知らない
フランクくん @franken0530
マジでむりなんだけど 誰か助けてくれ
フランクくん @franken0530
おれ2回目なんだ
(#5) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
― twitterより抜粋 ―
フランクくん @franken0530
なんで俺ばっか………
フランクくん @franken0530
【拡散希望】きさらぎ駅からの脱出方法教えて
(#6) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
「きさらぎ駅実況」はネット上の一部で話題に上がる事となる。
そのアカウントのフォロワーにはリアルの知り合いが多かったため、
本当に連絡がつかないというツイートも見受けられた。
それと合わせて、前日より盛り上がりを見せる「アイリス」関連や、
今朝の「無かった人身事故」との関連も話題に上がる。
設定されたアイコンが「日本人離れしたハーフらしい顔つき」だった事。
アイリスのフォロワーであった事。
過去のツイートから付き合っていたと思われる事。
これらから、一部で「アイリスの呪い?」などと囁かれるようにもなる。
その後も実況は続き、TogetterにまとめられてRTもされる事となったが、
やがて『バッテリーやばい』の言葉を最後に、ツイートは*途絶えた。*
(#7) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
|
[店に入ろうとしたところ、大平さん、と呼ばれて私は自然に振り向いた。(>>146)]
あ……じゃ、ジャニス、さん そこにいたんですね……すみません、気づかなくて
[会釈していると、私の背後からジャニスさんに声がかかった。(>>140) 振り向けば神谷さんがいて驚いたが、まだ「大平あいり」としてやっているのを知られるのもばつが悪く、ジャニスに嘘がバレるのも嫌なので。軽く挨拶しておとなしくやり過ごすつもりだ。]
(148) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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いいえぇ、全然す。
[気付かなくて、という彼女へ笑顔のまま首を振る。 店内へ急いで向かおうした彼女へ、 はたと気づいたような声を出した]
あ。 もしかして おなかすいてました? お昼、食べてなかたら。 よかたら、ついでに食べていきます? [一度店内に視線を向けて、『あいり』に視線を戻す。]
(149) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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おなか……
[言われてみれば、もうお昼時だし。]
そう、ですね……じゃあ、そうします
[中華料理屋なのにここで食べようとはあまり考えていなかった。昨晩食べたところだったし。 落し物だけ受け取っていくつもりだったけど……まあいいか。お金もワタヌキさんからもらった分があって、大丈夫だしね。]
(150) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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(>>147)(>>148)
う〜ん。そういうわけじゃないんですけど、 このお店美味しいからなんとなく近くに来ちゃったのかもですね〜。
[店員が話しかけていた相手が坂下さんでびっくりしたけれど、軽い挨拶だけで流した。あまり詮索するのも悪いし…]
(151) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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[軽い挨拶だけで済ませた神谷へ、 「またいらしゃてくださいねぇ」、と手を振った後。]
[「そうします」、と答えたひなこ>>150に青年はひとつ頷いた]
そうすか。 そりゃよかた。
[笑顔のまま、青年は店の扉を開けて 彼女を店内へと促した。
見知った店員に手だけ上げて挨拶をして、 そこで彼女の方へ視線を戻す]
(152) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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[………『おなかがすいた』ら。 それが青年が客に「お茶」を渡す示し合わせだ。]
[細い目の奥、舐めるような視線を向ける。
少し膨れた下腹と ―――少女の股の方を見て。
固唾をひとつ飲んで、口を開く。]
――― 化け物に、 薬が効くとも思えないけど。
(153) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
|
|
[へらりと笑った顔のまま。 それでも細目の奥は、見定めるような色をしている。]
…なぁんて。冗談す。
先にお渡ししますね、落とし物。 店の裏の方にあるんすけど。
[案内するように、 青年は『あいり』は更に店の奥へと促した。]
(154) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
|
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[神谷さんに会釈だけして、招かれるまま店内へと。 扉の閉まる音がすれば、ジャニスさんが私を見る目が……何か。 その細い目が向ける視線の先がいやらしくて、すごく……居心地の悪い気分になる。]
化け物……?
[冗談らしいけど、何が冗談なのかもちょっとよくわからなかった。 日本語があやしいのだろうかと思ってしまう。もしくはギャグセンスの国での違いだろうか……。]
店の裏……?行って、いいんですか……? ここで待ってても、いいですけど……
[あ、なんだか聞き覚えのある言葉だな、と思った。 『あっちに置いてあるからさ』『ちょっと一緒に来てよ』 そうやって、痛い目に合わされたこともある。 でも……もう、いいけどね。
大丈夫だと言われれば、多少警戒しながらも店の奥へと私はついていくだろう。]
(155) 2015/06/06(Sat) 18時頃
|
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[……たとえばここで、彼以外の店員さんたちも合わせて私を襲ってきたとしても別にかまわないと思った。殴られて、抵抗も出来ず嬲られたとしても。 私のこのお腹をぐちゃぐちゃに掻き回して、何もかもなかったことにしてくれるならそれでもいい。
私は、どうかなってしまうべきなんだ。 ……アイリスのように。]
(156) 2015/06/06(Sat) 18時頃
|
|
[警戒されているのがわかる。 いいからいいから、大丈夫だから、と、どこに信用を置けというのかもわからない言葉と笑顔で店の奥へと迎え入れる。]
[すれ違った店の従業員は、知り合いだというと示し合わせがあったのだろう。特に何も言ってこなかった。]
…そういえば、 ツテから聞いたんす。
[店の裏口の扉に手をかけながら 『あいり』へと声をかける。 ドアを開けた先は、細く、薄暗い路地だ。 店の裏に置かれたゴミ箱の近くで立ち止まった。]
君。 「大平あいり」じゃないんでしょ。
(157) 2015/06/06(Sat) 18時頃
|
|
[置かれた椅子や雑貨などを避けながら店の奥へ、奥へ。 裏口から路地へ抜けた時、明らかなおかしさを感じた。落し物を置いておくのに、店の音にあるわけがないから。が、私にはもう彼が何を考えていようと拒否するつもりもなかった。 そうして、彼は言った。(>>157)]
…………
[私はこんなにも簡単に、多く見透かされる嘘をなんでついてしまったんだろう。 ワタヌキさんにもバレていたのだから、彼にも知られていて当然だとは思えたので今までほど動揺はしなかった。少し、声は掠れて出てしまったけど。]
……はい ……あの……嘘ついてごめんなさい……
(158) 2015/06/06(Sat) 18時半頃
|
|
[謝る彼女へ、ワタヌキのように 「どっちでもよかった」などと許容の言葉を掛けることも、 ましてや許すような言葉をかけることもなかった。
代わりに言葉にしたのは、質問だ。 浮かべた笑顔とかけ離れた、 温かみのない声をしている。]
本物の「大平あいり」は どうした?
[落し物なんて『あいり』を呼び出す為の嘘だ。 『大平あいり』を騙ったのだから、 彼女の話題をちらつかせれば乗ってくるだろうと 踏んでいた。]
(159) 2015/06/06(Sat) 18時半頃
|
|
[手をぐ、と握りしめる。 震えそうになるのを耐えるためだ。 それでも心臓はうるさい程に跳ねまわっている。]
何が目的?
[意識しないと呼吸は荒くなりそうだった。 じわりと、汗が首筋を伝う。
昨日聞いた、電車のブレーキ音のように。 頭のどこかで警鐘が鳴り響いている。]
(160) 2015/06/06(Sat) 18時半頃
|
|
お前は「何」だ?
[首筋から背筋にかけて、 ぞわりと這うような感覚がする。
踏み込みすぎている。 暴走してしまった好奇心へ、警鐘が鳴り続ける]
(161) 2015/06/06(Sat) 18時半頃
|
|
[矢継ぎ早な質問が投げかけられる。私にとってはもうこれは尋問で。 軽かったジャニスさんの声はいつの間にか、その軽さで誤魔化されていたものが消えて刺すような空気を備えている。
アイリスを?わたしがどうしたって。目的?目的ってなに。 名前を騙ってたことがバレてどうこうなんて話じゃないのはわかった。 動揺していなかったはずの心持ちが、一気にぶれる。]
え……え? ま、まっ、待って、待って…… 何だって、な、なに
[彼が何を訊いているのかわからない。彼がなんのためにそんなことを聞いているのかもわからない。 ジャニスさんはそもそも、大平あいりなんて多分知らなかったはずで。だからアイリスには関係なくて。 なんでそんなことを聞くの。 私は、緊張で吐きそうになる。]
(162) 2015/06/06(Sat) 19時頃
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|
[涙とともに、吐き気がじわりとせり上がって来る。]
な、なんで、なん…… わた、わたしが、私がアイリスを、どうかするなんて
[こんなにも、私はアイリスを想ってるのに。]
(163) 2015/06/06(Sat) 19時頃
|
|
…………
[動揺するような目の前の彼女を、 青年は細い目でじい、と見つめている]
、
[ふいに、ひゅ、と引き攣れるような息が漏れた]
(164) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
|
|
[涙を浮かべるひなこへ青年の手が伸びる]
[へらへらとしていた印象とはまるで違う、 粗雑な動きは、まるでこれから 彼女に乱暴をふるうようにも見えた]
(165) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
|
|
―カササギの卵―
[結果だけを先に記すと、答えは無かった。 豊田、堀川と別れて戻った笠左木ビルの壁には、 “答え”とは異なる返事が書かれていた。
「スグ行ク 待ッテテ 答エハ、ソコヨ」
背筋を嫌な汗が流れた。]
……なんでや
[わきまえていた、この“遊び”最大のルール。 けして“彼女”たちの姿を見ようとしてはならない。 もともと監視カメラの死角ばかりを狙った指定場所で いたずらに待ち伏せたりしてはいけない。 見ようとしてはいけない。
これは、十円分の通話時間と、 文字の一往復だけの“遊び”。]
(166) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[鞄の外ポケットで眠っていたiPhoneが震えた。 着信を知らせる規則的な振動に、 心臓がひやりと縮こまる思いをする。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
おそるおそる、端末を引き出し、 細めた目で液晶画面を見る。]
(167) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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《着信 1054846 30143》
[喉が乾く。指先が微かに震える。 ちかちか明滅する頼りない蛍光灯と蛾の羽音が ぼんやり遠い世界のもののように感じる。
電話は鳴り続ける。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン]
――……“ヤシロ”は、大当たりゆうことか
[1054834の電話番号の他に、 似た現象を引き起こす番号を探した結果だ。 1054846は少し違った展開を望んでいる。
好奇心に駆られた指が、画面をタップした。*]
(168) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[悪夢。
iPhoneが震えている。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
取ってはならない応えてはならないと 頭の片隅で警鐘が鳴り響いている。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
液晶に浮かんでいた着信の表示が歪み、 白い点に分解され、 再び、ひとつに集約されてゆく。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
ちいさな白い点が、おおきく育ち歪な円を描き、 いつのまにかころりと滑らかな卵に成った。]
(169) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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[ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
卵の中央に黒い点が浮かぶ。 そこから亀裂が走り、殻が割れる。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
見てはいけない受け入れてはいけない。 そう思うものの、視線は卵から引き剥がせない。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
卵が割れた――。]
(170) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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―朝 阿佐ヶ谷・自宅アパート―
[シーツに、顎先から落ちた汗が染む。 慌てて身体を起こしたが、 怠く重い全身が、悪夢の名残で強張っていた。]
…………夢か……夢か……?
[夢の最後に響いた プラットホームに滑りこむ列車のブレーキ音と 卵が割れるささやかな音の重なりに、 脳の奥を乱暴に揺さぶられているようだ。*]
(171) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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―twitterアカウント@ys_lougi―
イスルギ @ys_lougi @bolibolibolis カササギは新宿のアタリポイント。涼しくなりたい気分なら詳しく話すけど……ホラー苦手だったよなw店やってるって言ってたっけ?今日、飯行くわ。
イスルギ @ys_lougi このままねむりつづけてしにたい、と昨日まで思ってた自分を恥じる。朝が喜ばしい。
イスルギ @ys_lougi チェンジってきくのかな。無理だろうな。
イスルギ @ys_lougi 乗り遅れたけど、アイリスの呪い?w RT @franken0530【拡散希望】きさらぎ駅からの脱出方法教えて ttp://togetter……**
(172) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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(>>165) [乱暴に伸びてきた男の手、私は思わず悲鳴をあげる。]
やっ……!
[なんでだろう。思わず抵抗してしまった。あんまり、わけがわからなくなっているものだから。 振り払うように身体を動かして路地から逃げようとする。 けれど、身体を反転させようとしたところで鞄を掴まれた。 そうだ、どうせこうなってしまうから、抵抗なんて最初からしない方がいいに決まってるのに。]
(173) 2015/06/06(Sat) 20時頃
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[路地を逃げようとする彼女の鞄を乱暴に掴んだ。 青年の引き攣れた息は、荒々しいものになっている]
、 は、
[鞄ごと彼女の体を荒々しく引っ張ろうとする]
(174) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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[青年たちのいる裏路地は お世辞にもきれいとは言えず、 コンクリートの舗装もガタガタになっていた。
引っ張った勢いから、躓くように 青年は身体のバランスを崩し、 その際に鞄を持った手が離れた。]
[荒い息を何度も何度も繰り返す。 やがて、]
……… はは、
[にた、と彼女に向かって、 口角を吊り上がった歪んだ笑顔を向けた]
(175) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』―
(あまり見てると失礼よね。香港小吃の時みたいに睨み返されても怖いし)
[私は不思議おじさんからスマホに視線を移すと、自分のアカウントで、秘密のアカウントを見に行くと@franken0530というアカウントから痣女について聞かれていた]
(痣女の特徴か〜)
[リプライ元のアカウントを読み進めて行くと痣女はアイリスの姉らしい、とか。驚くような話がたくさん続いていた。 私は「へ〜」とか「えー?」と時々言いながらそのままTogatterのまとめまで順に読みながらラーメンを待った]
(176) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 21時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 21時頃
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[揉み合ったとも言えないが、暴れた甲斐あって何とか彼の手は離れてくれた。(>>175) 私も体のバランスを崩して転びそうになるが、何とかこらえる。 彼の顔を見れば、異様な、何を求めているかわからない、不純に楽しんでいるような笑顔をしていて、ぞっと。 吐き気も忘れるように鳥肌が立ったけど、その分こらえきれずに涙がでてきた。声も。]
なっ…… ……なんなんですかぁっ!!?
[私が出せたとは思えない大きな声。初めて襲われた時以来かも。 声を出せたら、体も動いた。引っ張られた時に手から離れて落ちていた鞄を一気に拾って、路地の逆側へ逃げ出す。 男性相手に逃げられないだろうなんて考えてる余裕はなくて。]
(177) 2015/06/06(Sat) 21時半頃
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[店の裏の細い路地に、彼女の声が響いた。 逃げ出す彼女を数秒見て、荒い息を吐いている。
走る彼女の背中は小さくなっていく。 やがて、青年もまた彼女の姿を あとをつくように路地を走り出した。]
[この細い路地は様々な店舗の裏口とも繋がっていて 少し迷路のようになっている。 近道になると思って店と店の間の細い抜け道を抜けようとしたら、思った表通りに抜けられず、いっそ遠回りになった、 …なんていうのはよくある話だった。
……とある都市伝説のスレッド>>114に この場所が記載されている事を、青年は知らない。]
(178) 2015/06/06(Sat) 21時半頃
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― きさらぎ駅 ―
[「廻谷なぎさ」の形をした女が、「きさらぎ駅」のホーム内の椅子に独り座り、スマホを操作している。]
[ただ、その顔…口許には、「痣」が無かった。]
[「痣女」の噂を「表層の世界」に残してきた事を示すかのように、「きさらぎ駅にいる廻谷なぎさ」には「痣女」の象徴と言うべき「痣」が無い。]
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[逃げる彼女の耳に、届くだろうか]
「 大丈夫です 」
[―――裏路地のどこか遠くからか。 穏やかな声がする。]
(179) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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「 寂しくなんか ないですよ 」
[やさしく物静かで、穏やかに。男の声がする]
(180) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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―目白・たまらん屋―
[随分と馴れ馴れしいオッサンだ、と思いつつも昨日のような悪臭による生理的な嫌悪感はあまりなかったので、なんだかんだと話には付き合っていた。時折はラーメンを食べながらなので半分生返事のようになってはいたが]
ええ、わかりました。あの人にはそう言っておきます。 551のお礼、喜ぶかどうかは分かりませんけど。
いえ、あの店員さん……張さんって言うんです? あの人とは特別仲がいいわけではないんです。 豚まんあげた人……石動さんとも昨日お店で会っただけですから。
友達多くないんですよ、私。
[麺とスープ自体はそう悪くないけれど人が入っていない…と思いながらカウンターの奥を見ると、店主の男性が何気なくスマホ>>115を弄っているのが目に入った。なるほど、これは良くない。厨房に立つ者として衛生的な印象も五円引きだ。食い逃げとかないのだろうか、といらぬ心配をした。]
(181) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[狭い路地を駆けているのに、行けども表通りが見えてこない。右、左、右と曲がって、分かれ道もあって、大通りの明かりが見えないなんてことがあるだろうか。 背後から追いかけてくる足音がしてきて、私は焦燥していく。息は荒く、鼓動は激しい。
そうして走っているままなのに、その声はやけに耳に届いた。 穏やかな声。]
え……?
[思わず足を緩める。]
(182) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[店主に尋ねられた質問については>>109自分もさりげなく答えておく。]
そうね。割と美味しかったです。香港の人も働いてるみたいだし、ラーメンも完全に日本人向けの味ってわけじゃないから、新鮮でしたし。 ああ、でも一番おいしかったのは杏仁豆腐かな。 あ、大丈夫ですよ。ここのお店のラーメンも普通に美味しいと思いますし。
[などと答えつつ店内を物色する。別にランチを食べに来るのが主な目的ではなかったのだ。目的のもの―――力士シールはカウンターのところ、店主から死角になるピッチャーに隠れる位置に張られていた>>116]
四つ子……?
[何度見ても不気味だと思いつつ近くにあるだろう手がかりを探す。ふと、隣の男の言葉に>>120不思議そうな表情になった。だって、四つ子ではなくどう見ても太った男の顔は2つなのだ]
(183) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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……あら。
[入ってきた別の客>>147を見て不思議そうな表情一つ。そうして、思い当たった顔になる。確か、彼女も香港小吃に昨日いたはずだ。一体、こう偶然の出会いを仕掛けてくる力士シール張りの犯人は何者なのだ。出会いのプロデューサーか?キューピッド気取りか?]
………あら。
[力士シールの張られたカウンターの傍のピッチャーにメモ用紙が挟まっていた。次もまた謎のようだ。]
エリちゃんへの連絡もあるから、これは戻りがてらゆっくり確認するとして…
[やはり自分はスマホ中毒なのか。だから職場にもあんまり溶け込めず、休日に一緒に外出する友人の一人もいないのか?しかし気が付けば、今日もカウンター席に置いたスマホを操作してtwitterのタイムラインを眺めていた。新宿での事故の話題と、それから――――]
きさらぎ駅。……って、あの定期的に上がってくる都市伝説ネタのこと……?
(184) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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――新宿駅――
……どのロッカーだか、聞いとけばよかったなー。
[スマホで調べた"赤ちゃんの捨てられたコインロッカー"は新宿の西地下らしい。とはいえ、何十年単位で昔の話。 そのロッカーがまだ新宿の西地下にあるとは言いがたい。 もちろん見にはいってみるつもりだが、はじめは昨日起きた溢れる力士シールのロッカーを探してみようと、新宿駅に降り立って、すぐの事だった。
新宿駅、というくくりだけにしたって、コインロッカーは無数にあるということに気づいたのは。]
(185) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[Togetterでツイートの内容を確認する>>#3〜>>#7。設定されたアイコンにはかなり覚えがあった。]
あのバーテンに見えるけど……
[痣女について言及するツイートもある。痣女。新宿でハーフらしい男と共に電車に轢かれたはずの女。あるいは、「roooooot!」でバーテンと話していたなぎさ。やはり痣女というのはなぎさの事なのか?それにしてはうまく話が出来過ぎている気もする。まるで、この謎自体が自分の追う力士シールの謎と同じ、現実(リアル)世界の中で起こっているリアル脱出ゲームの鍵であるかのように]
ここは本当に……私が数日前までいたところと同じ東京なのかな。
(186) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[とりあえずは、アルタで出会ったわけだしと、東側を攻めてみることにした。 西のロッカーに行くのは駅の外を歩いて行けばいいだろう。]
力士シールはまあ、どうでもいいけどさー。キモいけどシールだし。
[特に誰に言うでもない、独り言。昨日見たシール>>1:95もまだ、しっかりそこにいた。]
(187) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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(でも、)
[口にしない思考。 力士シール"は"、どうでもいいけれど。]
(ワンチャン赤ちゃんいたら、どうするつもりなんだろ、わたし)
[今、暇つぶしのようにコインロッカーを巡ってしまっている。 でも、本当に。都市伝説でなくて、本当にそこに、赤ちゃんがいたら。 次にわたしは犬猫を殺して血を抜くんだろうか。]
(188) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』 ―
張くん。ああそう。 彼結構お客さんとお喋りするし、 話に出たから友達かと思った。
[馴れ馴れしいオッサンは、生返事に慣れているようだった。>>181]
おじさんなんか一度会ったら友達で 毎日会ったらブラザーだよ。 でも、女の子はそのへんちゃんとした方がいいもんね。
(189) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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/*
あ、今日から襲撃できるのがひなこちゃんだけになるよね。
忘れない内に村建て発言を渡しておいた方が良いかしらね。
|
[彼女の背後に、追いかけるような足音が響く。]
[それとは逆の通路の方から、 穏やかな男の声が聞こえてくる。]
「 大丈夫です 」
[まるで助け導くような穏やかな声を辿るなら 路地の向こうの先に表通りが見えるだろう。
元より少し奥まった場所にあるとはいっても 昼の新宿だというのに、人気は感じられない。
穏やかな声は、表通りにある 雑居ビルの間に設けられた地下鉄への階段の方から 聞こえてくるだろう]
(190) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
|
[そんな話を交わしたのも先ほどのこと。 今はピッチャーをそろそろと机に置きながら、突然目の前に現れた力士シールを見ている。 女性客が、ワタヌキが呟いた一言を怪訝そうに繰り返す。]
……ん? ちがう……?
[ワタヌキの見るカウンターに貼られた顔は延々つばを飲み込み苦しそうに二重あごを揺らしている。シールの色は白と紫の間で明滅し、顔を延々分裂させ続けているので、正確な数がわからない。]
……おじさん乱視がひどくてね。
(191) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
|
[そして更にもうひとり来店。 視線を向ける。『香港小吃』を思い出す。 551のように強い印象を持つ取っ掛かりがあるわけではないが、おそらく。 ワタヌキは強烈な違和感を感じる事となった。 明確に感じる。『妙』だ。 相手が自分に『気づいている』ようなので、軽く頭を下げ、愛想としてへらへらはしておく。
『ただ空いていたという理由で店に辿り着いた自分』と、551の彼の隣にいた『お嬢さん』が会う事に対しても、『すごい偶然』が既に発生している。それも『同じ街・新宿』の店ではなく『目白』である。 店主の挙動から察するに、はっきり言ってしまうのも心苦しいが、おそらく『たいして流行っていない店』だ。]
(192) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
|
(そんなわけないじゃん)
[自分の思考から逃げるようにスマホを見た。 Twitterのトレンドを眺める。Twitter自体はやっていないから、いつもこうして中心の流れだけを拾い読みしていた。 朝の山手線幽霊事件の話題の隙間に「きさらぎ駅」という単語が混じる。
『電車で人が消えたのと同じ日にきさらぎ駅の実況きてんだけど、こマ?』 『マジならきさらぎ駅に行く瞬間を見たやつ大量発生ってことかよ』 『飛び降り=きさらぎ片道切符ってこと?』]
(193) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
|
[そこに重ねて。 同日にあの場に居た者が此処にいる事が、違和感でなくて、何だろう。
何か繋がりがあるはずだ。そう思うしかない。 『たまたま』で理屈をつけるのは、もう難しい。
仮に『たまたま』『星のめぐりあわせ』『偶然』『運命』……それら中身のからっぽな何かだったとしても、こういう時は気をつけるに越したことはない。]
(194) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
|
[荒い息を吐いて、細い路地を走れば 少女の背中が見える。
彼女が何度も細い路地を曲がるので、見失いそうになり 女子高生ひとりくらいすぐに追いつくかと 思われたが、そうはいかないようだった。 なにせ狭いうえに、どの店も物置や ゴミ置き場として使っていて、道が悪かったのもある。]
[路地をまた曲がったところで、 見失いそうになった少女の背中>>182が見えた。
彼女の背中を追いかけて、また青年は足を踏み出す]
(195) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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|
……はあ。一度会ったら友達で、毎日会ったらブラザー、ですか。
(「おかあさんといっしょ」かな?それとも)
もしかしてええと……あの、あれですか。昔流行ったヒッピーとかそっちの方の人ですか?それともレゲエの方とか。
[この男の正体はつかめない>>189。いや、日本人なのかどうかも徐々に自信がなくなってきた。]
乱視ですか……なら仕方がないです。大変ですね。目を酷使するお仕事とかですか。……いえ、気になったとかじゃないんですけど。
[もう一人の女性の様子にも時折目を向ける。昨日の妙におびえた様子といい、ただの挙動不審なのか、別の原因があるのか、現状ではそれにも意味があるように思えて仕方がなかった。まるでRPGの話しかけないとフラグが立たないNPCのようだ]
(196) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
|
/*
渡しちゃった…★
だって、ひなこちゃんの描写見たいじゃないですか。
でも時間とか体力の都合でちょっと…!って時には、適当に何かするから、遠慮なく投げ返してくれて良いですからね。この先いつでもね。
早々に襲撃をひなこちゃん一人に任せる事になっちゃってるので、巻き取れるとこは巻き取ります。
|
[『寂しくなんかない』とは、どういう意味だろう。 寂しさ……孤独、満ち足りなさ。 私は孤独だった。やさしい両親がいても、私は孤独だった。 どうしようもなく、私はただ自分のせいで、一人だった。 私は寂しさから救われたいと……ずっと思ってた。
『大丈夫です』と声が響く。(>>190)
大丈夫なのか、と思わせる波長をその声に感じた。 後ろからは追いかけてくる足音。 足音から逃げるように、声を頼りにするように明るさの見えた表通りに飛び出た。]
(197) 2015/06/06(Sat) 23時頃
|
|
[通りには誰もいない。人の声もしない。 新宿の路地は意外とチラシの一つも落ちていなくて、その綺麗な路面が静けさをより演出していた。 こんな場所があるだろうか。違和感がぞわぞわと足首から上がってくるような感覚で。
私は、どこにいるんだろう。
そんな思いがよぎったが、後ろからは足音が迫ってくる。 私は、声のしてくる階段を……下っていった。]
(198) 2015/06/06(Sat) 23時頃
|
/*
あ、渡しちゃった。
そしてミルフィさん以外の可能性を特に考えてなかった。
まあ、その時は日が変わってからまた、ひなこちゃんからその人に渡してくれても問題無いですし。
|
[階段は結構な高さがあるようだった。 …彼女が階段を下りようとした時だ。]
(199) 2015/06/06(Sat) 23時頃
|
|
「 見届けますから 」
[―――彼女の背中。 真後ろから、突然穏やかな声が響いた]
(200) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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|
[突然の、背後からの声。(>>200) 驚いて、振り向く――]
(201) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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|
[高い階段を降りる手前。 彼女の振り向いた先には、誰も。何もいない。
ただ、視線だけは感じるだろう。 どこかから穏やかに「事を見届ける」ような視線を。]
(202) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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|
若いのに知ってる? ヒッピーの人とかそっちの人だと思ってくれればいい。 レゲエも大好きだけど。
[どちらも肯定の為頷き『Irie』と、しみじみいがらっぽい声で続ける。やはり何人か不明。>>196]
そうそう。細かい手仕事。
[腕につけたアクセサリー類を見せてそう言った。]
……これ流行ってる? おじさんびっくりしちゃった。 お嬢さんびっくりしないんだね。
(203) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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ワタヌキは、力士シールを左手で指さした。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
|
[少女の背中を追って、細い路地を出た。 出た先のすぐ、空き缶のごみ箱が並ぶ自販機の傍で、青年は荒い息を整えるように一度立ち止まった。]
は、 …は、
[細い目が、舐めるようにひなこの背中を探す。]
(204) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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(>>192) [不思議なおじさんが軽く頭を下げたのが見えたので、当たり障りない会話を返した。]
…あ、どうも。今日も会いましたね〜。好きなんですか? 中華。
(205) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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ああ、そうなんですか。昔だったかな。学校で「映像の世紀」見せられたんですよ。その時にですね。教科書の中の話です。 あの人たち、今は何してるんでしょうね。月日が経ってただのジェントルマンになっちゃったのかしら。それともお花畑の国にでも行ったかな。
へえ、これ……あなたが作ったんですか。露店とか出してるんです?
[興味深そうに腕のアクセサリーを眺める。昨日のような薄汚れた状態で作っていると考えると買う気はわかなかったが。]
どうでしょうね。流行には疎いんです、私。見ての通り。 ………流行ってるかもしれないですね。こういうのって周期あるじゃないですか。
(206) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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|
ちいさい……に……どもる。 へー、これで吃るって読むんすか。 あざっす、俺も近々行ってみますわー。
……んおっ!?
[元気よく入って来た女の子>>145に、堀川はまた大仰に声を上げた。 だって、立て続けの3人目だ。それも、若い女の子。 普段の『たまらん屋』ではありえない事態だ。]
っしゃい!ラーメンね!
[堀川はいそいそとスマホを仕舞う。 怪しい男と淡々と会話しながらラーメンを食べる目の前の女性の考えていること>>181などつゆ知らず、手早く麺を湯がき始める。]
(207) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
|
石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
|
[力士シールを見て、溜息をつく。流行し出したらこれの類似グッズが大量に作られてアングラっぽい雑貨店で出回るのだろうか。それらが混ぜこぜになって東京の街を侵食することを考えると、今すぐ里帰りしたくなった。]
昨日から何枚も目にしてるんです。玄関の前にまで貼ってあるんです。今日帰ったら家の中にまで貼られてたりして。……なんて。 ふふ、ふふふふ………
はあ。
[溜息をつきながら、麺を完食した。スープは飲み干す気にまではならなかった]
(208) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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|
[会話を聞くだに、二人はどうやら顔見知り程度の仲のようだった。そして不思議なことに、3人目の女の子も。]
え、皆さんお知り合いさんで? えーと……あの、皆さんもしかして、 赤い手ぬぐい巻いた子に、 ここのチラシもらったりしました……?
[昨日も、一昨日も。 首にこの『たまらん屋』の手ぬぐいを巻いたままの彼女の姿を、確かに見かけた。LINEの反応は未だにない。けれども、別れた彼女が、もしも自分のこの店のために、チラシ配りを続けていてくれたとしたら……?
堀川は、思わずじーんと胸が熱くなり、鼻を一つ啜った。 涙目になりそうなのを誤摩化すように手の甲で目を拭いつつ、3人目のお客さんのラーメンを仕上げながら、ふと、二人の会話にカウンターの向こうに視線を投げる。]
(209) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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|
[何も、いない。 私は階段の上で振り返ったまま足を止めている。 聞こえてくるのは向かってくる足音で。 逆を向けば、階下が遠く感じるような階段がある。
私は、階段を――]
(210) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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|
[不思議おじさんと話してる女性客をみる。この人も香港小吃で見た気がした。 そう言えばこの変なシールもあのお店で見たような…中華屋さんではやってるのだろうか。]
(211) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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|
[>>205 軽く頭を下げた時に眼鏡の女の子は、当たり障りのない会話を持ちかけてきていた。]
偶然だねえ。 うん。君も中華好きなの? ここ、穴場のラーメン屋だったりする?
(212) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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え?なんすか。四つ子? っと、あいっ、おねーさんの『たまらん麺』ね。 お待たせー。
[3人目の彼女にラーメンを差し出したのち、二人が覗き込むカウンターの裏側を確認しにいく。そうしてそこに貼られていたシールを見て、訝しげに首を傾げた。堀川はこのシールを初めて目にするようだった。]
うわっ。誰が貼ったんだろ。 まーでも、面白いし貼っといてもいっかなぁ。
……って、えっ!? ちょ、ちょっとぉ。怖い事言わないでよおねーさん。 てか、なんすかこれ?流行ってるんすか? 俺からするとちょっとカワイイすけど。
[と、おもむろにスマホを取り出し、パシャリと一枚。 客が食事中だというのに、シールの写真を撮ったようだ。]
(213) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
|
|
[――飛ばなかった。]
(214) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
|
|
[心臓を引きちぎったような意思が私の中にあった。 身体を反転して、追ってくるであろう人に向き直る。]
わた、私は……
[何を言おうとしてるんだろう。私は、何を思ってるんだろう。]
(215) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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死にたくなんて、ない……!
[お腹が震えるような声で、絞り出した。]
(216) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[そのままスマホをいじりながらカウンター内へ戻る。 twitterの通知がある。>>172 そのリプライ内容に、堀川はまたウッと眉根を寄せた。]
ボリス@bolibolibolis @ys_lougi アタリってどういうアタリすか!?@_@; ホラー苦手すけど、興味ありますw はい、目白でラーメン屋やってます!!是非!!
[と、リプライを返しつつ、タイムラインを流し見する。 何人かがRTしているTogetterの記事。 きさらぎ駅……。 ホラーが苦手な堀川だが、ネットで流行っているその単語、内容くらいは把握していた。Togetterを読み進めるうちにスーっと背筋が寒くなっていく。]
(217) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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―新宿中華料理店「香港小吃」の近く―
[店の前まで来て、しかしすぐにそこには入らない。スマホを片手に、その店の近辺を、うろついていた。]
この投稿、お店の中のことなのかな……? うーん。ちょっと色々、見てからにしよ……。
[あまり細かい路地まで、地図は追従していないことも多い。智恵美は、いっそ『リーク』に飲まれる覚悟で、裏へ裏へと入っていく]
(218) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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(……またホラーかよ!やめーや……。)
[堀川は青ざめたままエプロンにストンとスマホを落とし、 カウンター越しに奇妙な3人組に声をかけた。]
……なぁんか、最近、ホラーっぽい事流行ってません? 女の子のバラバラ死体コラに始まって、 飛び込んでない飛び込みだとか、 きさらぎ駅とか……夏前だからっすかねー。 ツイッター見てても、そんな話ばっかで……。
(219) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[その途端、聞こえてくる『死にたくなんてない』の言葉、それをきっかけに、緊張が場を支配する]>>216
誰ですか! どこにいるんですかっ!
[周囲に響くように、ビルの合間から空を見上げるように、智恵美は呼びかける]
(220) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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―新宿駅―
[今日も、乱れたダイヤに翻弄される。 中野の事務所に寄ってなから新宿に出るには バスと東京メトロ、JR山手線を乗り継ぐことになった。
新宿駅前の喫茶店での打ち合わせを済ませ、 まだ醒めきらない夢に足を引っ張られながら 駅構内の人混みを歩いていた。 ときおり、眼鏡をずらして眼球を揉む。 ギチュリといやな音がする。 明滅した視界、不意に人とぶつかり蹌踉めいたのは、 新宿駅東口へと続く道すがら。]
――……っとと、すんません、
[さらに誰かにぶつかり謝った。 ぼやけた視界の中心に人の影とタイル状の壁。 瞬きすると、それらの像がたしかに見えた。 少女とコインロッカー(>>188)だ。]
(221) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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チラシ? ………いえ、みませんでしたよ。赤い手ぬぐい巻いた女の人なんて。私は、ちょっと気が向いたので寄ってみただけなんですけれど。
[店主の質問に>>209応えてチャーハンの最後の一口を口に運ぶ。スマホでシールを撮影する店主を横目に流し見た。あまり褒められた行いではないだろうが、どうせそう利用することもないだろうし、目くじらを立てる事もない。]
ここのお客さんが貼ったんだとは思うんですが、いつ張られたかまでは分からないでしょうね。
[水を飲み干して、視線はもう一人のメガネの女性に向かう。]
あなたも昨日は中華でしたっけ、確か。続けてだとやっぱりもたれますね。
(222) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[残り僅かな麺を片付け、箸を置く。 一度落ち着いて『大平あいりちゃん』が『さんかく』に辿り着いた経緯を確かめようと思って店に入ったので、ここから流行っていない店で少しゆっくりさせて貰うことこそ、ワタヌキの最初の入店の目的だ。 携帯電話をとり画面に視線を落としながら、最初の女性客に返事をする。>>206]
あぁそっか、教科書。 飽きてジェントルマンになる人もいれば、 いまだにそんな暮らしが好きな人もいるよねぇ。 お花畑で集落作ってさ…… 紹介する? うそうそ。全然知り合いじゃない。
[露店を出しているのか、という質問にも頷く。]
『高円寺』にお店があってね。露店もやるよ。
(223) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[寂しいから死にたいと思ったことなんてない。 死にたかった時に寂しいから嫌だなんて思ったことはない。 どんな目に遭わされたって、痛かったって、死んだほうがマシだなんて思わなかった。家ではお父さんとお母さんが笑顔で待っているのだから。]
(224) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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(>>209) う〜ん。知り合いってほどじゃないですけど〜。 赤い…? チラシは見てないですよ?
[おっと衛生的にちょっとどうかなこの人。慣れてないのかなぁ。私はあまり気にしない人だけど…]
(225) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[絞るような声>>216 それから、ビルの方から響くような声>>220]
「 そうですか 」
[それらの後に 穏やかな声が、どこか遠くから聞こえた]
(226) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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「 「あなた」は、
お気をつけてお帰り下さい 」
(227) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[私の声が響いて張り詰めた空気の路上を、新しい声が打ち破った。(>>220) 思わず私は声を張り上げて答えた。]
……っこ、ここにいます! たすけて……!!
[それから、端的に終わりを告げるような、あの穏やかな声がまた聞こえた。(>>226)]
(228) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[地下鉄へと続く階段のところに、彼女の姿が見えた。 荒い息を整えて自販機の傍から、彼女の元へ走った]
[踏み外せば危険な、高い階段の傍で 青年は後ろからひなこへ、荒々しく手を伸ばす]
(229) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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……? シールにおいかけられてるの? おいかけてるの? ストーカー?
[ひえー、と声をあげる。>>208]
(230) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[その声の響き方は、聞こえるはずのない響き方をしていたと思う。どこからやってくるのかわからない。ただ聞こえてくるそれに、あえて呼応しようと試みる。それは、女の子の悲痛な叫びに対しての呼びかけとは、いく分も、冷めたトーンで]>>226 >>227
あなたの正体は、なんですか? どこから、呼びかけているんですか?
[『リーク』。それがあのときの『リーク』と同じかどうかはわからない。でも、けれど、何か掴みたい。関わりがありえるとするのならば、何か些細な事でも]
(231) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[追いついてきた男が、再び乱暴に伸ばしてきた手(>>229)]
……や!
[やめて、と振り返りながらその手を払おうとして…… 私は、足を滑らせた。]
(232) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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(>>212)
はい、美味しいですよね〜中華。元気が出る気がしますし。 私このお店も昨日のお店も初めてで。昨日のお店、香港小吃もすごく美味しくて〜。 その香港小吃に居た人たちを見かけたから入ってみたんです。
(233) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[居場所を告げる悲鳴に、智恵美は駆け出す。『リーク』とも『リーク』でないともわからない道を、ためらわずに行く]>>228
今! 今行きますから!
[声の方へ、声の方へと道を選ぶと、 二人が階段の前で争っているところに出くわす]>>229
[そして目の前で、女の子が視界から消える――]>>232
(234) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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ホラー、ですか?
[店主から問われ>>219、スマホで休み時間の残りを計算しつつ口を開く。]
なんかtwitterで賑わってますね。新宿駅前のあれとか、きさらぎ駅でしたっけ?あれも時々話題に上がりますよね。9割がた話作ってるとは思うんですけど、妙に心当たりがあったりするのがやな感じ。
それより、私にとっては自宅の玄関にそのシールが貼られてたことの方が大分ホラーですけど。 どっちなんでしょうね。私が追ってるのか、追われてるのか。
[ヒッピーの男性のいう事は的を射ていた。>>230]
紹介?………あー、冗談。ですよね。そうですよね… まあ、でも。お店ですか。高円寺……奇遇ですね。私の苗字と同じ。
(235) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[青年の手を振り払おうとして、 ひなこが足を滑らせる。>>232]
[その青年の背後で」
「 「あなた」は、 見届けましょう 」
[もう一度、穏やかな声がした。]
(236) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[携帯から聞こえていた「あいつ」の声に 青年は驚いて振り返り、そこでぐらり、と 身体のバランスを崩す。
―――ふ、と足場を失う感覚がする。]
(237) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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「 お疲れさまでした 」
(238) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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ああ……じゃあ、私達を見かけてですか。 私よりはそっちの人かな。
[ちらと隣でラーメンを完食しかけている男を見ながらメガネの女性に声をかけた。当たり障りのない話。本来は、見ず知らずの相手とする会話はこういうもののはずだ。ここ数日で、見知らぬ相手と随分会話している気がする。]
(239) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[チラシを見ていないと聞いて、堀川はアレッという顔をした。]
あれ……そうすか。 じゃ、ふらっと入ってくれたんすね。嬉しいなぁ。 良かったらまた来てやってくださいねー。
おにーさんの高円寺のお店も、行ってみたいっすわー。 怪しいものいっぱい売ってるんでしょー。 女子高生と友達になれるお守りとか。
(240) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[―――ふいに浮かんだのは、ネットで見た記事。
「見届け役」という名前の、 得体のしれない自殺幇助者の記事]
(241) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[ 「同じ電話番号とは、 一切連絡が取れなくなる。」>>2:51]
(242) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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、ぁ
[驚いたように、目を見開いて。 何もないはずの階段の先を見て]
[高い階段の底で、青年は鈍い音を上げた]
(243) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[踏み外した階段の底。 ―――倒れた青年の頭の近くに 赤い血だまりが作られていく。]
(244) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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(>>219) アイリス流行ってますよね〜。あれ手が込んでて仕込み人一杯居そうな気がするんですけど。まだ結構続くのかな〜。
[話しながらラーメンに手をつけた。「あ、美味しい〜」とか適当に言いながら食べていく]
(245) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[足が浮いて、落ちていく。 手は何者もつかめない。肩にまだかけていた学生鞄が、腕をゆっくりと抜けていく。 体がだんだんと水平に近くなり、そのまま頭が腰より下にいくのを逆転する視界で感じた。 階段が視界にどんどんと迫ってくる。
一回目を、頭で跳ねた。
二回目までに反動で体が捻られて、肩と腰が打ち付けられる。
三回目はほとんど浮いてなかったから、そのまま、階段に体中を打ちつけながら落ちていく。
鈍くぶつかる連続音が、階段の狭い空間に反響してとても大きく、響いた。]
(246) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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うーん……
[ロッカーを端の方から開けてみる。 シールは見当たらないし、溢れてこない。 そんなに長々とシールがべったり貼られていることもないということなのか、それともここのロッカーでないのか、前者の話だったらどうしようもない。]
っ……!? すいませ、
[誰かとぶつかった>>221。]
(247) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[智恵美は、目いっぱいの全力で、走り寄り、手を差し伸べる――]
[しかし、それは届かなかった]
(248) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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しっかし、その中華料理屋、不思議っすねー。 なんかこう、縁を寄せる的なアレ、あるんすかね? 中国四千年的な。
てか本当、おねーさんの現状もホラーっすねー。 こんなしがないラーメン屋にまで、 シールに追いかけられて来ちゃって、
[そこまで言って、堀川は曖昧な笑顔のまま口を噤んだ。
例え『シールが貼られている』という実害のない、くだらないものであっても。今、自分が、その現場を目の当たりにしている。渦中にある。 その事実の方が、今までのようなごく一般的な――しかし発信源の判らない、そもそも真実かどうかもわからないホラー話よりも、堀川の背筋を凍り付かせる。 先ほどまでコミカルに見えていた力士シールの顔が、途端、とても不気味な、得体の知れないものに感じられた。]
(249) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[それから眼鏡の女の子の言葉>>245に、冷静を装って笑顔を作る。]
あーね。そう、あいりす。知ってました? 俺もフォローしてたんすよ。 なんか、いきなり、『ただいまー』とかって、 ぱっと帰ってきてくれると……いーんすけどねー……。
[複雑そうな表情でそう零していたが、美味しい、という一言に、堀川はほっと肩の力を抜いたようだった。]
(250) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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ボリスは、何か考え込んでいるようだ。*
2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[先ほどから携帯に何か打ち込んでいる。 急な連絡があったのかもしれない。 それからはたと頭をあげる。 たまらん屋のチラシに関しては、『知らない』と首を振る。 中華好きの眼鏡の子には、なるほどねと首を縦にふった。 眼鏡の子に質問をする。]
このへんに住んでるの?
(251) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[そうして、智恵美の遠く、 後ろの方から穏やかな声が届くだろうか]
「 あなたが、見届けてほしいなら
いつでも、どこでも
ご連絡をお待ちします 」
[答え>>231にはならない応えを返して それだけ声は響くと、何も聞こえなくなった]
(252) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[階段の下は何者も息をしない無音さで静まり返っている。 もし私を追って下りてきたならば、階段に転々と、だんだんと多く飛び散った血がある。 そして、階段の一番下には、何も無い。
まるで今朝、山手線から消えた二人のように。]
(253) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[ぶつかったはずみでずれた眼鏡が、 また起きた軽い目眩に振るった頭から落ちた。 カシャンと細やかな音がして、 道行く誰かの足に蹴飛ばされて何処かへ行った。]
は、ぁぁぁ ? ちょ……ええええ
[追いかけようとするが、 何せ石動の視力は脆弱だ。]
なあ、すんませんついでに、 眼鏡……眼鏡……
[完全にパニックに陥ってた。 しゃがみこみ、眼鏡、眼鏡、と床を探る。 まるで漫画のような光景である。]
(254) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[届けられた言葉を最後に、張り詰めた空気は、途端に平常のものへとほつれてゆく。決定的に、何かが終わってしまったかのように]>>252
[智恵美の乱れた呼気と、恐る恐る、階段を降りる足音が響く。スマホのライトを起動し、その先を照らす。 赤い液体の溜まりに、智恵美は]
ひっ……!
[と、短い悲鳴を上げる]
(255) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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あ、私もフォローしてたんですよ。アイリス自身も仕掛け人で、ネタばらしとかあるといいですね〜。まぁ、帰ってこなくても、あのアカウントやめちゃっただけかも知れないですし。無事ならいいんですけど。 [と、>>250に]
あ、うちですか? 池袋ですよ〜。 [と、(>>251)に返事をした。]
(256) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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縁……ねえ。確かに呼び寄せてるのかもしれませんね。 でも……ねえ。縁って言ったっていいものとばっかり限らないじゃないですか。いや、ほら…それこそそういうスポットとか。 私も、このシールが目につくようになったのあのお店行ったあたりからでしたし。本当……困ったもんです。
[こうして出歩けば出歩くほどますます事態が入り組んで感じられる。一体足を踏み込んだ先に何があるのだろう。すでに抜け出せない深みにはまりこんでいるのではないかという不安が頭をよぎった]
アイリスが戻ってくればそうね、安心できるんだろうけど。 ………どうでしょうね。
(257) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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ソフィアは、震える手で、110番をコールした**
2015/06/07(Sun) 00時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 00時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 00時半頃
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眼鏡? ああ。 ちょっと待ってて。
[かしゃん、と蹴られる音がした>>254先を目で追う。 逆に彼自身を見失わないようここで待っているように言い置いた上で、眼鏡を追って数mの先へ。]
はい。 ――これだよね?
[こんな時間でも人の多すぎる新宿駅だ。周りに同じように眼鏡を落としたような人はいなかったが、眼鏡の落とし物が0とはいえない。 一応確認するように、できるだけ目の前に、眼鏡を差し出して見せた。]
(258) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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気持ち悪いね。 シールもそうだけど。最近、色々。
[『アイリス』『アイリス』『アイリス』 なるほど繋がりの一つはここだ。]
高円寺さんか。奇遇。愛着ある街だし嬉しいよ。何か。 ……悪戯だとは思うけど、……
[ざらざら声が、抑揚少なく言う。 陽気さは、いつのまにかに失せていた。]
『追いかける』って 相手が『追いかけなきゃいけない』理由になり得るんだ。 本当に気をつけた方がいい。
……さて。 ごちそうさま。
[携帯ばかり見ていたのは急用だったのか、箸をおいて立ち上がる。]
(259) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[天使か、女神か。 眼鏡を連れ戻しに行ってくれる少女を コインロッカーのふもとに蹲ったまま待った。]
黒の……せや、たぶん合っとる ――ありがとうな。助かったわ、ほんま。
[戻ってきた眼鏡は、確かに石動のものである。
天使か、女神か。 眼鏡のレンズ越しの明瞭な視界に少女をおさめ 内心、改めて安易な神格化。]
竜宮城に招待したりツヅラやったりは出来んけど なんかお礼しなあかんなあ
[眼鏡のつるを弄って位置を正しながら。]
(260) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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(>>259) [携帯を見ていた不思議おじさんが箸を起いて立ち上がった。]
あ、またどこかの中華で縁があれば〜。
[名前も知らないおじさんにそんな声をかけて、残りのラーメンをすする。 うん、普通においしい、のかな? 色々手慣れてない感じはするけど。]
(261) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[店主に、店に行ってみたいと言われると>>240]
雨の日においで。露店をやってるんだ。 女子高生と友達になれるお守りも、 シールを貼られないお守りも、 アイリスさんが見つかるお守りも売ってるよ。 おじさん『4月1日』でワタヌキっていうんだけどね。
[ワタヌキは千円札で、余計に払う。]
急いでるから、お釣りはいいや。美味しかったよ。
(262) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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合ってる? よかった。 ……大阪かなんかの人?
[関西弁イコール大阪になる、安易な発想。 目の前の男性の頭の中>>260でより安易に神格化されているとは思いもよらない。]
そんなの、いいよ。眼鏡拾っただけだし、欲しいもんとかないし。
[福沢諭吉の描かれた紙ならいつでも欲しいが、昼間から、しかもそれを求めてきたわけでもないただの通りすがりの男性に言うことではない。 そして"求めてきた人"にそれを貰えば大抵のことは済むから、つまり欲しいものはなくなってしまう。]
(263) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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ええ、高円寺。あそこの雰囲気も嫌いじゃないです。 そっちの方が職場から近いですしね。下宿先の候補で迷いました。
え………?
[急に真面目と言うより真剣な調子で>>259で言われた言葉に、思わずはっとしたように相手を見る。この男は、結局一体何者だったのか。]
………気を付けます。 そう言えば、なんていうお店なんですか、あなたの…
[答えは帰ってきたろうか。どちらにせよ、自分もそろそろ店を出ないと昼休みが終わってしまう]
私も仕事に戻らないと。ごちそうさまでした。
[勘定を払って店を出るため立ち上がる。最後に一度、力士シールを見た]
逃げるには、もう遅いかもしれないね。
(264) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[店の出入口で、慣れた様子で電話番号を押しながら、高円寺という女性に返すことには]
あ。 またきてさんかく。
お店ね。
[と付け加えて、店を早歩きに出ていった。]
(265) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[香港小吃に電話をかける。]
……もしもし。
バイトの寧生君はきてませんか? ……、…… あ、すみません。 よろしくおねがいします。 かけ直しますので。
(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[『さかしたひなこ』に電話をかける。 コール音を聞きながら、ワタヌキは駅に引き返していった。**]
(267) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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お姉さんも、もしゆっくり会うことあったらシールの事教えて下さいね〜。お仕事がんばってください!
[ラーメンを食べながら、仕事に戻る女性に手をふった(>>264)]
(268) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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今は、阿佐ヶ谷のひとやけどな。 さらに限定的な話になると、今は新宿の人や。
そっちは、旅行中かなんかなん?
[若い女性のコインロッカー用途を想像するに 旅行の大荷物を預け入れるくらいしか思いつかず。 礼はいらないという無欲な少女と コインロッカーを交互に見ながら問いかけた。
家出――という線も考えたが、 不穏な可能性については触れない方が良いだろう。]
……欲しいもん、ないんか。 珍しい子やな。
[いまどき女子の財布事情の黒さは与り知らない。 少女に感心し、 寝不足気味でくすんだ色の頬を緩めた。]
(269) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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―目白 ラーメン屋『たまらん屋』―
[残ったラーメンを食べながら] そう言えば、ラーメン屋さん。昨日の夜、いかにもサラリーマンっぽい人とアルタ前に居ませんでした? …そういう夢を見たんですけど。
(270) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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またきてさんかく。
[>>265復唱する。さよなら三角。は聞いたことがある。またきて四角も。]
またきてさんかくですね。わかりました。 ええ、あなたも気を付けて。
[お元気で。ではなくてなぜか気を付けて、と言ってしまった>>268。ただそれよりも昼休みの終了が迫っている方が今は大事で、結局そのまま職場の携帯ショップへと戻っていった。 エリからの連絡には「了解。連絡なければ7時にこの間の新宿駅前で。」とだけ一報を入れておいた**]
(271) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[職場で、新宿駅の事故の遅延に巻き込まれたのは俺だけではなかったから、いくらこの会社でもとやかく言われることはなかった。どうせご奉仕でもしないと終わらない量の仕事だ。ほんとのところは始業時間に意味なんてない。会社からすれば、33番という歯車が滞りなく回ってればそれでいいのだ]
「33番、お前、ここサインしとけよ」
[不意に上司に渡された書類に、33番と書いて突き返すと、上司は「ハア?」と怪訝そうな顔を浮かべた]
「ちげえよ、オマエの名前だよ」
[そりゃそうだ。なにしてんだ俺。 ついヘラヘラと笑ってしまうと、上司が人を小バカにでもするように笑う。鏡みたいだ。
改めて書類に、自分の名前をサインしようとして、その手がふと止まった。誰にでもあることだと思う。他人の名前が急に出てこなくなることが、まるでそれと同じような空白が頭のなかに広がっている えと……俺の名前……]
「……お前さ、今日はもう帰れ」
[顔をあげると、見たことのない顔をした上司が、俺を見下ろしていた。ああ、いや、違う、この顔は見たことがある。 確か、突然PCがブルースクリーンになったときも、こんな顔をしていた]
(272) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[面々の発言を、堀川は青い顔で黙って聞いていたが、男性の言葉>>262にふと顔を上げる。]
雨の日……すか?露天なのに? ふはっ、でも、そのお守り、ほしーっすわ……切に。 ワタヌキさん、すね。
[と、千円札を受け取り、レジから釣り銭を出そうとする間に、ワタヌキは出口へ向かってしまう。慌てて追いかけようとしたが、美味かったよ、の言葉に、へらっと細い目を更に細めた。]
……あじゃっす!! おにーさ……あーと、ワタヌキさん。 じゃ今度、店行きます!!
(273) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[続いて、席を立つ女性の勘定を受け取り。]
ちょ、ちょー……おねーさん…… 怖い事言わないで……。 逃げ切ってくださいよねー……。
[ふと、去り際のワタヌキの言葉が耳に届く。]
またきて。さよならさんかくじゃなくって? あ、お店。 ……あざーっしたー……。 ウチにもまたきてさんかくしてくださいねー……。
[と、身を縮めながらその姿を見送った。]
(274) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[そうして、最後に残った女性の声>>270に振り返る。]
……え? いた……けど、え。……待って待って。 いやその場におねーさんもいたんじゃなくて? 夢?夢って何? や、やめてー。怖いからー。まじでー。
[堀川は決して華奢ではない自身の身体を両手で抱きながら、ぶるると震えた。 そうしてちらりと店の入り口を見る。
彼女が店を出て行ったら、少し早いが閉じてしまおう。 この時間に3人入った。それで充分じゃあないか。 これ以上、背筋の寒くなる話を持ち込まれるのは、耐えられなかった。]
(275) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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ボリスは、落ち着かない様子で二人分の器を下げている。**
2015/06/07(Sun) 02時頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 02時頃
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じゃあ、東京で暮らしてるんだ。 ううん、全然。わたしは、荻窪の人かな。西荻のが近いけど。
[旅行中か聞かれて、首を横に振る。 思わず実際の家の場所を言っていた。渋谷の人、とでも答えるべきだったのかもしれない。 けれど、渋谷に本当に住んでる中学生、っていうのは、ちょっと想像がつかなかった。]
んー、そりゃさ、新しいシュシュほしいなー、とか、マツ育美容液買おうかなー、とかくらいは思うけど、なんか、お礼でなんかしてもらうもんじゃないってゆーか? でもそしたら何もないな、みたいな? お兄さんがなんかしたいなら、わたしにしたいことしてよ。 暇なんだ。夜待ち合わせしてんだけど、それまで。
["したいこと"がなんであったとて構わない。構わないが、目の前の男の倫理観が構うかもしれない。]
(276) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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―新宿駅・ホーム―
[電車を待ちながらケータイをいじっていると、今朝の事故に関するニュースが目に飛び込んできた。人身事故だけなら、べつにただそれだけのよくある出来事にすぎないはずなのに、俺はその記事から目を離せなくなってしまっていた。 ニュースなのかただの虚構にすぎないのか、まるで判断できないひとつの記事。
今朝の人身事故の被害者は、『口許に大きな痣のある女』と『ハーフらしい男』 飛び込んだところを目撃した証言は幾つもあるのに、肝心の死体は消えてしまっていること。
つい、鏡を取り出していた。 あっちにならいるんじゃないかと、思ってしまっていた。 鏡を線路に向けてみても、俺にはなにも見えない]
(277) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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(>>275) ふふ、大丈夫ですよ〜。ただの夢ですし〜。 …ふぅ、ごちそうさま。
[箸を置く。…みんな変わっているけど、普通の人。やっぱり何も、不思議なことなんて起きない。 …短い間に何度も会ってしまう事以外は。]
おいしかったですよ〜。またそのうち来ますね。なんだったらまた呼びに来てください。
[そんな冗談を言いながら会計して、そのまま真っすぐ家に帰った]
(278) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[電車が減速したのを感じてすぐ、駅名のアナウンスが始まった。
電池が切れて使い物にならないスマホをポケットにしまう。
twitterでも「降りるな」と言われていたし、以前の経験からも降りるつもりもなかった。
それとなく、きさらぎ駅を車内から見下ろしてみる。]
………!
[ホームに誰か、いる。ホームに設置された簡素なベンチに、誰かが座っていた。
あれは……]
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[『犯人は痣女』『それと、きっと複数犯』 足元のおぼつかないふわふわした感覚のまま、昨夜のリプライを思い出す。 これも、アイリスのあの画像の続きなのだろうか。 アイリスを失踪させた二人に誰かが復讐した。つい、そんなことを考えてしまって、まさかと思い直す。 なんでもかんでも、くっつけて考え好きだ。 たまたま、アイリスが失踪したと噂が広まり無惨な姿のコラ画像が出回り、 たまたま、犯人は痣女という告発のツイートを見たその翌日に、痣のある女が飛び降りて死体が消失しただけだ。 ……? そんなたまたまがあるか? そもそも、本当に犯人は痣女なのか?]
[震える手を必死に押さえつけて、俺はあのアカウントにリプライを打った。 まさか……]
『共犯と一緒に痣女も消えたかもしれない。本当に痣女は犯人だったのか? お前が消したんじゃないか?』
[痣女が犯人と拡散したのはこの(ケイトさん)のアカウントじゃないか!]
(279) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[気がつくと、自分の足はホームにあった。
ゆっくり、その人影に近づく。走っては逃げてしまう気がしたから。
]
[お互いの顔が視認できるところまで近づく。
その女の顔を、まじまじと見た。]
…………ッ………は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………
[大きく、吐き出すようなため息をついた。
落胆したような、安堵したような。
膝に手をおいて、前屈するように上半身を屈める。
長い髪が流れて、表情は読み取れない。」
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[そしてPM4時44分。私はまた、鏡の前に立った。 また、誰か映る。ほとんど確信していた。 それも今日会った人の誰か。
私が会った人が映る。 映る人に私が会った。 言葉は似ているけどロジックでは逆になる。]
[私は紛れ込んでいたことさえ気付いていなかったけれど、魔鏡は鞄からなくなっていた]
(280) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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…………あー………
[言いたいことは沢山ある。
言い足りなくてたまらなかったはずなのに、
どれにも優先順位がつけられなくて言葉につまる。]
………何でここにいんの。
[言葉を発すると。
電車は出発してしまった。
振り返らず。顔を上げず。
音だけでそれを見送る。]
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 02時半頃
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一応な。……そろそろ、大阪帰るけどな。 [世間話をする口振りに、一抹の陰りが滲む。 つきまとう悪夢が現実にならないうちに 一度、大阪へ逃れるべきだと今朝から考えていた。 505kmの距離が怪異を隔ててくれると信じて。
――そんな思考はさておき。 東京住まいの少女が、コインロッカーで何を?と 思わないでもなかったが。 そこを掘り下げることもないかと浅く頷いた。]
物欲はそこそこ大事なもんやで。 まあ、知らんヤツに買うてもらうんもアレやけどな。 ……暇つぶしな、……そしたら何か話聞かしてや。 なんでもええよ。僕、おもしろい話集めてんねん。
[そう言って、手近な喫茶店へでも誘おうかと。]
(281) 2015/06/07(Sun) 02時半頃
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あーーーー!
[そう地面に向かって叫ぶと、勢い良く顔を上げた。
姿勢を正すと、首の後ろをかくように右手を置いて、目の前の女性をもう一度見た。]
なんでって………俺のせいだよな。たぶん。
[それから、嫌がられたとしても構わず、そのベンチの隣へどっかと座った。
知らない人同士が座る、適当な間隔をあけて。]
……痣、無いんだな。
[それから少し間をあけて。]
なぁ。この際だから本当のこと教えろよ。
あんた、本当に「あいり」を………
[その先はあえて口にしなかった。]
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ふぅん、帰っちゃうんだ。
[東京にいるのは、仕事か何かかだろうか。 どこか雰囲気が変わった口調に、東京に愛着がわいたのかと思う。 大阪に"逃げる"なんて、真逆のことは出てこない。]
ないわけじゃないけど、じゃあお礼に万札ちょうだいなんて言われても困るだけでしょ。眼鏡拾ってそんだけもらえんなら、いくらでも拾うけどさ。
面白い話、できるかわかんないけど、いいよ。 ルミネん中においしいカフェあるんだ。そこでもいい?
[東口付近は、西より飲食店が割合少なめに感じる。 自然、よく通う場所が決まっていて、今日もそこを指定する**]
(282) 2015/06/07(Sun) 03時頃
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