171 獣[せんせい]と少女
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ヴェスパタイン、オズワルド、ミッシェル、小鈴、モスキート、ユージン、パティ、ミツボシ、クリスマス、アヤワスカ、ヴェラ、ヒナコ、エフ、クラリッサ、ブローリンの15名。
――さあさ さあさ。
今年の祭は何時もと違う。
運が良けりゃぁ
蒼い空を過る 「なにか」が視えるかもしれん。
運が良けりゃぁ
祭りに紛れた 「なにか」に出会えるかもしれん。
(#0) 2015/10/11(Sun) 00時頃
御伽話や唯の伝承と揶揄される存在を
糞真面目に信じた旅人たちが
街にある少ない宿屋の客室を埋め
「なにか」をよく知る住人たちは、祝福を込めて
天使のオーナメントを屋根に括りつけ
草木を編んでマーケットを色とりどりに飾り付ける。
屋台にはパイや腸詰め肉、トイのような砂糖菓子が並び
広場の真ん中では 子供たちが噴水を背に歌を唄って
夜になれば
楽器を持った酔っぱらい達が
調律がズレたままの弦楽器で
その場限りの即興曲を奏でだす。
旅立ちの年の生誕祭はとりわけ盛大に、街と人を酔わせた。
(#1) 2015/10/11(Sun) 00時頃
「旅立ちの月」
真昼に浮かんだ1つと半のお月様は
まるで
ちいさな少女と、それに寄り添う獣のように
やわらかく 全てを見守っている。*
(#2) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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― まなびやの昼 ―
[クラリッサとユージンのフルーツタルト作りのお手伝いをしました。>>1:429 カスタードの材料となる卵や砂糖、牛乳をかき混ぜるのは、 ヒナコの役目とばかりに頑張ってみたり、 ユージンに頼んで、リンゴをウサギの形に切るのに挑戦したりしました]
鳥さんみたいなかたちはむずかしいけど、 ウサギさんくらいなら……!
[と勢いこんで取り組んだ結果、できばえは77(0..100)x1点ほどでした]
(0) 2015/10/11(Sun) 00時半頃
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― 前の日の食堂で ―
[みかん花の蜂蜜を前に気持ちはうきうき。>>1:373 ユージン先生とおいしそうに盛りつけできた>>1:348 フルーツポンチを運ぶ。
業かな朝食を、いただきますしようとして。 食堂にない、コリンとアヤワスカとエフ先生に やっと気づく。 大事なことがすっぽ抜けるくせは、まだまだ治らない。
コリンとアヤワスカは遅れても食べにくると思うけど さっき食べるのを嫌がってたエフ先生は>>1:383 もしかして逃げたんのかな、なんて。]
(1) 2015/10/11(Sun) 00時半頃
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[ゆびきりの約束通り、>>1:384 あれからエフ先生は少しずつ力の使い方を教えてくれた。 たまに、変な顔をしながら。 それが義務なんだって。不真面目なのに、真面目な先生。
治して、と頼むことが減ったのは怪我が減ったから。 怪我が減ったのは、山雀を埋めた後から。 すくっては零れ落ちる、水のような小さな命。 落ち着いてから、先生に山雀のことをお話したけど、 わたしはまた変な顔になってしまったかも。
でも今だって、あの骨ばった大きな掌は好きだから。 撫でてもらえる回数も減ってしまったことだけ、不満で。 代わりに、"おまじない"を頼むことが増えたりして。 それから──── ]
(2) 2015/10/11(Sun) 00時半頃
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[みかん花の蜂蜜たっぷりのパンを頬張る頃には コリンの姿が見えれば隣に座ろうと手招きを。>>1:379 次に食堂の入口に見えたのは、 エフ先生とアヤワスカ。>>1:432
一対のように並ぶ、"せんせい"と"少女"。 ああそうか。
いまは、みんなの"せんせい"だけど。 もうすぐ誰かの"せんせい"になるんだな。 なんて。]*
(3) 2015/10/11(Sun) 00時半頃
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そういえばねー、一年前エフせんせいがじゅぎょうで、 お金の話をしてくれたんだー。 お金があればお外でもほしいものが手に入るけど、 そのためには……役に立つおしごとをしないといけないって。
[なかなかの出来栄えとなったウサギリンゴをお皿に並べつつ、 ぽつりぽつりと話し始めるのは“せんせい”の教えの一端です。
こういう“とくべつ”な日は、 みんなかえって外のお話をしたがらないんじゃないでしょうか。ヒナコもちょっと不安だし! でもクラリッサは、“とくべつ”な一日を迎えても、 いつもと変わりないように見えたから、 なんとなく、言葉がこぼれて流れていったのです]
お菓子をつくって外のひとたちに買ってもらうのもきっと、 おしごとになるよね……すごい。
[呟いて眺めたフルーツタルトは、 ヒナコが思った通り、宝石をちりばめた箱みたいに、 きらきらしていました**]
(4) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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−昼食の後−
[太陽が、一番高い場所に昇る、頃。 長く黒いローブの裾で、足元を撫で、ながら。 静かな足取りは、ことさらに、ゆっくりと。
短い影を、従えて。 獣たちが、少女たちが。
共に過ごす、最後の瞬間を目に、焼き付けるように…。
そうして思い出すのは、最後に契った彼女のこと。
「せーんせっ!」
そうやって、恐れも戸惑いもない笑顔で。 躊躇いなくこの腕の中に、飛び込んできた少女は、もう、いない…。]
(5) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[歩くうちに、見つけた少女。 顔の左側。ミルクティー色の、柔らかそうな髪を、ひと房。 三つ編みに編んだ少女は。 いつから、上手に髪を、編めるようになったのだったか…。
周りに誰か、いたのなら。 気づくのを待って。声を、かける。]
―――……ヒナコ。
[おいで、と。手招きをした、あと。 長い上体を少しだけ、折って。]
渡したい、ものがある…から。 後で、書庫まで来て…ほしい…。
[後になって。 ヒナコが誰かを連れてきたら、どうしようかと、思ったが…。 引き返すのも、気が、引けて。 足はそのまま、書庫へと向かった。**]
(6) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―忘れられた家―
[がっこうの北西には、”忘れられた家”がある。
居住棟や巨大書庫の近くにあるから、 もちろん、本当に忘れ去られてはいないけれど。 誰がいつ呼んだのか、そこはずっと”忘れられた家”。
特に面白いものが置いてあるでもない、 誰かが住んでいるわけでもない、 行く理由が何もないから、忘れられたきりの家。]
(7) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―きのうよりも、もっとまえのこと―
[>>1:376パティシア先生の質問に、 わたしはちょっと、考え込んだ。]
うーんと、えっと。 たのしいって、いうか。おいしい?
[こっそり採って、こっそり食べる。 みんなにナイショの、ごちそう。 ちょっとつまむのが、美味しいの。]
つまみぐい、みたいな!
[そう喩えてみたけれど、 パティシア先生に伝わったかしら。]
(8) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[その家の居間に上がって、 薄らと埃の被った椅子の一つに腰かけていた。
……今日は朝から、こっそりここにいる。
昨晩のうちに自室の荷物を整理して、 次に生まれてくる少女が使えるように、 いつになく綺麗に、掃除までした。
捨てられるものはなるべく捨てたけれど、 思い出の品はどうしても手放せなくて、 でも旅に出る時には嵩張るからどうしよう、って
悩みながらまとめた木箱が一つ、 鞄やコートと一緒に、足元に転がしてある。]
(9) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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ね、ね。 せんせい、ちょっと、しゃがんで!
[わたしの手の中には、マスカットが何粒か。 先生がしゃがんでくれたなら、 その内の一粒をつまんで、 先生の唇にえいってくっつけたわ。
さっきはいらない、って言われたけれど、 食べてくれるかなぁ?
食べてくれたなら、みんなにはナイショねって、 あの日のユージン先生みたいに、 人差し指を口の前に立ててみるけれど*]
(10) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[誰か、あたしがいないことに気付いて、 ここまで探しに来てくれないかな、なんて。
アヤワスカのようにかくれんぼは上手じゃないから、 こんな反則みたいな手を使っているけれど。
忘れられた家の存在に、気付く人はいるのかな。 このままあたしも、忘れられた子になるのかな…
少し不安に思いながらも、かぶりを振って。 過去の出来事を思い返しながら、 もう暫くは、ここにいようと心に決める。
そして、最初に迎えに来てくれた先生と、
―――あたしは一緒に、旅に出るんだ。]*
(11) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―きのうの食堂にて・ユージン先生と―
ええっ!ずるいわ、せんせい!
[>>1:349お寝坊をしたわたしが悪いのだけど、 ユージン先生が果物を「とってきた」と聞けば、 もう少し早く起きていればって、悔しくなる。
そうすればきっと、 つまみ食いも出来たんだろうなぁ、って。
先生はなにもわるくないのだから、 拗ねたって意味のないことだとわかっているけども。]
…… わたしのぶんは、 ユージンせんせいにあげない!
[あの日から、果物を半分あげたりする事が増えたけど。 今日はだめ、ってそっぽを向いた。 でも、これだけあるなら半分こをする必要、ないかも*]
(12) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[ 少なくとも”がっこう”は、少女を孕む神木のために 己すらも知らぬ過去から存在し続けていて どれだけ繰り返したのかも知れぬ暖かな生活の営みは まさしく少女>>1:421の為に在った。]
此処はいつでも貴女たちのためにあるんですよ。
[ 旅立った日とまるで変わらない己の姿と 生まれて16年でこれだけ衰弱する彼女と。
まるで異質で、けれど互いに無くてはならない存在を 作った「神」とやらがもし居るのなら 悪趣味だと罵るだろう。
こんなに愛おしい存在ではなくて 有無を云わせず喰ってしまえるものであれば、 どれだけ楽か知れないのに。 触れられた指>>1:422が、焦げ付くように 熱い。]
(13) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[ ミィの手を引いてこっそりと進んだ先は居住棟。 少女たちの部屋が並ぶうちの、とある扉を開く。
今はだれも使っていなくて綺麗なままのベッドと、 本棚に残ったままになっているいくつかの絵本や 何時の誰が付けたのかもわからない 身長を刻んだ傷。
窓から差し込む陽はあたたかいままで ちょっとの埃を立てながら 木枠を押し上げれば ふわりと風が入り込む。 「あの日」から何も変わっていない 彼女の部屋だった、ひとへや。]
……ミィ。もう一度…… 私と”約束”してください。
[ こんな事をしても彼女の時は戻らないけれど 幾許かでも旅立ってゆくあの子達にあやかりたくて。]
(14) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[ 窓を背に彼女の前に跪いて 見上げた瞳は あの日よりもずっと高い位置にある。 あの日よりもずっと淡い水葵色。
恭しく彼女の片手を持ち上げ、額を寄せ 伏せた目は微かに 風で消せぬ湿り気を帯びて
私はあの日と同じように 重い口を持ち上げた。]
ミッシェル、 誰よりも風が好きで 誰よりも華やかな君。
[ 風が白金を揺らして光の筋のように 揺れ 踊る。 これは、あの日には無かったひかり。
彼女を包む吹花擘柳が、内に秘めた美を咲かせて これは、あの日から変わらないひかり。]
(15) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―― 私の全てを与えよう。
御身が朽ちるまで、御護り申し上げる。
[ あの日、己の掌から浮き上がったラピスラズリは 今は 彼女の胸元から浮き上がって
あの日、彼女の目の前で 碧々とした カボションカットに刻まれた”神の祝福”は いま 再び姿を変える。
ラピスラズリの中で咲く青薔薇は、 力を閉じ込めた風に 輪郭を削がれ ふわりと蒼い霧を立て 時間を刻み込まれ
再び彼女の 胸に戻った。]
(16) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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[ 彼女の胸を飾っていた青い聖石。
その中で咲き誇った青薔薇は いまは、石の裏から伸びた片翼に包まれて
翼の内側で咲く 一輪の花になる。
同じ少女と結ぶ、二度目の盟約は 永きを生きた己にも経験は無く それがどんな意味を持つのか、持たぬのか。
少なくとも自身にとっては 旧懐だけではない、願いと祈りを込めて。**]
(17) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―きのうの食堂にて・ブローリン先生と―
[>>1:391まかせて、って 自信満々に胸を張ったのも束の間の事。 子守唄は卒業したくないなぁって、 すぐにしょんぼりしてしまったから。]
うん。すきよ。だいすき。 せんせいの歌が、とてもすき。
[>>1:392やっぱり、聞かれてしまっていたから、 誤魔化す必要もないと思って。 眉を下げて、先生を見上げた。]
(18) 2015/10/11(Sun) 01時頃
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―きのうの朝・自室―
コリンに朝だよーって元気な声で起こしてもらえるのもだいすきだけど、せんせいに起こしてもらうのも面白かったの。 あんな声を出しているせんせい、なかなか見られないの。 自信持ってなの。
[せんせいのあんな声とはもちろん最初にかけてもらったやさしい起こし方のほうじゃなく、途中の声>418のことだ。ただし悪気はないの]
[ごはん抜きはないよと言ってくれたせんせいに安心して。 寝癖をてぐしで整えてくれるのを気持ちよさそうにごろごろとのどをうならせた]
(19) 2015/10/11(Sun) 01時半頃
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そういえばそうなの。 二度寝で思いっきり寝過ごしちゃったことあるけど、ほんとのほんとにごはん抜きにされたこと、ないの。 みんなね、やさしいのー。 うへへー、ごはん、たのしみなのー。
[はしゃぐ合間に話すのは寝過ごしちゃったときのお話。 そういうときは、パンを残しておいてくれたり、くだものの差し入れとか、みんながかくれてくれるから。むしろおなかいっぱいでお昼が入らなくなってしまったことがあったくらいなの、なんて*]
(20) 2015/10/11(Sun) 01時半頃
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[眠れない日が、また、きてしまったら。 先生の子守唄がなかったら、どうしよう。 ちゃんと眠ることが、できるのかしら。
先生を見上げるわたしの瞳は、 そんな不安に満ちていたと思う。]
………… うん。
[>>1:394褒められて、うれしい筈なのに。 ううん、それはとても、うれしいのに。 こころは、ぎゅうっと苦しかった。
わたしが一緒に歌を歌いたいのは、 先生なんだよって。 その一言は、言えないまま。]
(21) 2015/10/11(Sun) 01時半頃
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…… わたしは。
どんなに上手な歌よりも、 ブローリンせんせいの歌ってくれる、 やさしい歌がすき。なによりも、すき。
だから、せんせい。 わたしが卒業するときは、せんせいのために、歌うわ。
[ほんとは。卒業したくない。 もしかしたら、 先生と居られる最後の日かもしれないのに。 泣いてしまうのはダメだって思って。
頑張って笑顔をつくってみたけれど、 きちんと笑えているかな。
口に運んだスープがしょっぱい気がしたけれど、 泣いてなんていないから、きっと、気のせいね。 涙が一粒、ぽたりと落ちたことなんて、知らない*]
(22) 2015/10/11(Sun) 01時半頃
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― 夜の足先 ―
[ 秘密めいた彼女との時の後。夕餉を迎える前には、 あらかたの 獣達にも、少女たちにも ”ふたり”の再訪は知れ渡っていたことだろう。
「あの子たちと一緒に居てあげたいの」 と、手を振るミィを見送って 己はほうやりと、居住棟の明かりを見つめながら 屋根の上で足を組む。
ミィはすっかり輪の中に溶け込んでいるようだけれど 自分は、「”ゲスト”はゆっくりしているものですよ」 と、厨房から追い出されてしまったから
くん、と小さく鼻を鳴らして 風が運ぶいい匂いを、堪能していた。]
(23) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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[ 何も知らぬ者が見れば1年前と同じように見える夕餉も まったくちがう「とくべつなばんごはん」
去年と同じ「たんじょうび」>>1:255だけれど まったくちがう「とくべつなたんじょうび」
楽しいばかりのあの日の影は、いまも蘇りそうなのに 旅立つ者たちの間で、楽しそうに華やぐミィの笑顔が ”また来年” 咲くことが無いことに
少女を護る獣は、宵の食卓の輪の中で 口元をちいさな寂しさの笑みで彩った。**]
(24) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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―回想・星の代償―
[ブローリンが光の“お願い”を渋ったのは、 あたしが覚えている限り一度切り。
いつも微笑みを絶やさない彼は、 頼めば快く、あたし達を楽しませてくれた。>>410
だから、とびきりのアイデアを持ちかけたあの日、 困ったような反応を返されたのはとても意外だった。>>411]
(25) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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うーん。ダメ、じゃないけど… だって小さかったら、遠くから見えないよ。
[どうして、と首を傾げ見上げると、
彼はゆっくり言い聞かせるよう、 光の真実を教えてくれたのだった。>>412]
(26) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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生きているモノの力が… 闇が、必要なの?
[最初、少し婉曲的な表現をされたから、 あまり頭の良くないあたしは少し考え込んで。
大きな光、大きな力を出し渋る彼の様子、 それから、いつかの萎れた花を思い出す。>>410
……その直後に、綺麗な星が輝いたことも。]
(27) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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[物言わぬ何かの命を代わりに燃やしていたのだと、 気付いたのはようやく、この時になってから。
『―――せんせい、お星様出して!』 あたし達の無邪気な願いを叶える、それだけのために。
彼はきっと、奪う悲しみを押し殺して、 あの光を与えてくれていたのだろう。]
(28) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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[ブローリンが、空を指し示す。>>412 つられて窓の外を見上げたら、 そこには未明の一番星が輝いていた。
裾野の街よりも、ずっと遠いところから、 恐らく街の光よりも、ずっと強く輝くもの。 街の人も見上げれば、きっと同じものが見えるはず。]
そっか。……そうなんだ!
遠くに行っても、本当に同じ星が見えるなら。 みんなが、同じ星を見れるんなら、
空より低くて、見れる人も少ないがっこうに、 新しい星は必要ない――…よね?
(29) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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[星も、太陽も月も、いつも空にあったから。 当たり前すぎて、深く考えたこともなかったけれど。
遠く、まだ出会ったことのない誰かも、 同じ空を、星を、見ているんだって。>>413 そう教えて貰ったら、世界がぐっと近く感じられた。]
すごいっ、すごいね、せんせい!
この空を眺めている誰かがいて、 あたしもその人に、走って会いに行けるんだ…!
[ぱっと顔を輝かせ、ブローリンへ視線を移して。 明るい星をここにも見つけた、と笑ってみせた。]
(30) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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せんせ、ありがと! …それから、ごめんね。
あの光に何が必要かわかったから、 次からはもう、無茶なお願いは止めにする。
大きな光は要らないよ。 もっと必要なものが他に、ある気がするの。
今度、光を出してもらう時は、…… 光になってくれたものに、ありがとうって、 …ちゃんとお礼が、言えたらいいな。
(31) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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[ブローリンの出してくれる光が、 蝋燭の火より明るく、温かく見えるのは、 強く、美しい命の輝きそのものだからなんだ。
食事のために、何かの命をいただくこと。 それは生きるためには必要で、仕方のないこと。
…けれど、この光はどうだろう? どうしても、どうしても必要な時でないなら、 無理にお願いするのはやめよう、と思ったから。
まだ少し戸惑いながらも、笑顔でそう伝えた。]*
(32) 2015/10/11(Sun) 02時頃
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―回想・芽吹きの春に―
[命を使って治療するのだと、>>1:399 エフが教えてくれたのは、穏やかな春の日だった。
事実を告げる彼の瞳を、じっと見つめる。>>1:401 瞬きするまいと開いた目の端に、 ミモザの黄色がチラチラ映って、煩かった記憶。]
(33) 2015/10/11(Sun) 02時半頃
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せんせいも、命を使うんだ。 ……あたしの命を、使ったんだ…。
[いつか知った、ブローリンの力を思い出しながら、 自分の命が使われたのだということに、 少なからぬ衝撃を受けて、小さく呟く。
力の使い方を学んでほしい。 君たちには使いたくなかった。
…そんな言葉もちゃんと、聞こえていたはずなのに、]
(34) 2015/10/11(Sun) 02時半頃
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怖くない、って言ったら、
…… 嘘になる、かも。
[動揺したところに投げられたシンプルな問い。>>402
混乱しながら、思わず口走ってしまったのは、 ――“命を失うことに対する恐怖”。]
(35) 2015/10/11(Sun) 02時半頃
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――…わかんない。 わかんないよ、せんせい。
あたし、……
[彼の過去なんて、知りもしないから。 誰かを想起させる可能性には思い至らずに。
首を振りながら、一歩二歩と後ろへ退いて、 この時は踵を返して、その場から走り去ってしまった。]
(36) 2015/10/11(Sun) 02時半頃
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[その日以来暫くは、エフのことを避けていた。
本当は、エフのことが怖いのではなくて、 力を使うエフが怖いのとも、ちょっと違って、 ――あたしの命を削る、力そのものが怖かったんだ。
詳細を聞かずに逃げてしまったから、 自分がどれ程の命を削ったかという、 漠然とした不安は抱えたままで。
ただでさえ残り少ない命を無駄にすまいと、 怪我をしてもこの時期は、痩せ我慢をしてたっけ。]
(37) 2015/10/11(Sun) 03時頃
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[皿を割って右手に大きな傷を作った時も、 治療してもらった方がいい、と勧める周囲に]
嫌ッ、絶対に嫌!ダメ! これ以上命を使ったら、 あたし、外に出る前に死んじゃうかも!
そんなの嫌だぁぁぁ!!
[なんて駄々を捏ねて、困らせたりもした。
エフの前では口にしないようにしていたけれど、 この通り声が大きいから、聞こえていたかもしれない。]
(38) 2015/10/11(Sun) 03時頃
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―きのうの食堂にて・ヒナコと―
[>>1:315ご飯を食べるよりも、少し前。 ヒナコの言葉に、 わたしはえへへって笑って頬を掻いた。]
うん、お寝坊しちゃったの。 寝るのが少し、遅かったからかな? ドキドキしちゃって、ねむれなかったの。
[不安でこわかったのが一番の理由だけど、 それはもう、解決したから。 もう一つの理由だけ、話した。]
そっかぁ、ヒナコは早起きだったのね。
[ヒナコも、わたしみたいに、 ドキドキして早く目が覚めたのかな。]
(39) 2015/10/11(Sun) 03時頃
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…… ごはんがおわったら、 さいごのがっこう探検、しようかな。
[ほんとうに、今日が最後の日なんだ。 ヒナコとの会話で、 なんだかそれを実感してしまって。
しんみりしてしまいそうになったけれど、 今は、笑顔で居たかったから。
あとで、思い出の場所を辿りながら、 しんみりしよう。そうおもったの*]
(40) 2015/10/11(Sun) 03時頃
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[とても痛かったのに強情を張って、 グルグルと包帯を巻いた手で過ごすこと数日。
スプーンは上手く握れないし、 鉛筆で文字や絵も描けない。 外で遊ぼうにも、片手では木にも登れず、 土を掘り返すスコップにも力が入らない。
慣れない左手では、不器用に更に拍車がかかって 着替えができない。風呂に入れない。
生活の色々が儘ならなくて、ストレスばかり。]
(41) 2015/10/11(Sun) 03時半頃
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|
[…そんな日々の経験を通して、 一つ、思い至ったことがあったから。 意地っ張りをやめて、再びエフと話をしようと、]
ねぇ、エフせんせ。 ……あのね、
[爽やかな初夏の風が吹き始める頃、 いつもの物見小屋にいた彼を訪ねて。 おずおずと、躊躇いながら声を掛けた。
あの一件以来、自分が散々避けていたくせに、 彼に逃げられませんように…なんて 今さら、都合の良いことを願いながら。]*
(42) 2015/10/11(Sun) 03時半頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 03時半頃
|
―きのうの夜のこと―
[一日という時間は、 わたしたちの生のなかでは、 とても大切で、長い時間である。
わたしたちの生きられるじかんは、 先生たちよりも、何倍も少ない。 ううん、何十倍かしら。
そんな中の、一日。 今日という日は、 あっという間に終わってしまう。]
(43) 2015/10/11(Sun) 04時半頃
|
|
[いつかの生誕祭の日のように>>1:257 みんなと先生たちの為に食堂で唄った歌は、 誰が聞いていてくれたのだったかしら。
唄ったのは、わたしの一番のお気に入りのあの歌。 お気に入りで、いつも唄っていたから、 覚えてしまった子>>1:393も居たかもしれない。 それくらい、大好きな歌。
そういえば、あの年は、お人形さんたちが わたしの周りで踊ってくれて>>1:357 歌を唄いおわったあとに、 かわいい!って、みんなで笑いあったんだっけ。
ヴェラ先生がお人形さんたちのお洋服を 作ったって知った時は、驚いたなぁ。 だって、とってもかわいく、 おめかしをしていたんだもの。]
(44) 2015/10/11(Sun) 04時半頃
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[毎年、今日みたいに、 美味しいご馳走が並んでいて。
お昼にがっこうを探検したときに見かけた、 プレゼントの山も、同じようにあって。]
…… そんな生活も、もうおしまいなのね。
[別れはもう哀しくない――と言ったら、 嘘になるけれど。]
(45) 2015/10/11(Sun) 04時半頃
|
|
Then the traveler in the dark♪ Thanks you for your tiny spark♪
He could not see which way to go♪ If you did not twinkle so♪
(46) 2015/10/11(Sun) 04時半頃
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[わたしたちの旅路が、 明るいものでありますように。 もしも闇夜の中で迷ってしまっても、 お星さまが、道を照らしてくれますように。
部屋の窓を開けて、 キラキラと輝くお星さまを、見上げ。
わたしの歌声が、 誰かの耳に届いているといいな、なんて。 これが、がっこうで唄う最後の歌かも、しれないから**]
(47) 2015/10/11(Sun) 05時頃
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アヤワスカだけの、せんせい? 見つけてくれるのが上手なひと…?
[エフせんせいが言った言葉>>1:432をくり返してぽかんと見つめ。 そのとき、浮かんだ顔はあっただろうか。
エフせんせいはアヤワスカがかくしている気持ちを見透かしているような目をしていて。 エフせんせいは「痛い」をひろいあげて、癒してくれるひとだから、さっきコリンのことを言っていたのも、もしかしたら気が付いてのことかもしれないのと。でも]
(48) 2015/10/11(Sun) 08時半頃
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にゃ…はは、アヤワスカはせんせいが相手でも、 かんたんに見つかったりしないのー
せんせい、ほらほらはやく行こうなのー!
[アヤワスカはまだ、おうじょうぎわ悪く、隠れるのを続けるの。気づいてもらえたのは、うれしいけど。
アヤワスカは。ずーっと。せんせいだけじゃなく、ともだち皆に甘えさせてもらったから。 今日という日は、みんなが甘えられるせんせいと一緒に出ていくのを応援するの。 繋いでいた手を放して、先生の後ろの背に回ってぐいぐいと押し、みんなのいる食堂へと小走りで行く*]
(49) 2015/10/11(Sun) 08時半頃
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おはよーなのー! 遅れてごめんなさいなのー!
[せんせいの背を押しながら食堂に入れば。 げんきにあいさつをしたの。 飾り付けられた食堂は、今まで見た中でいちばんごうかなの。 もしかしたら、おねえちゃん達のときもこんな風にごうかだったかもしれないけど、今日はとくべつ、に見えて。 お手伝いできなかったのが、とっても悔しいの。
でも、アヤワスカとせんせいが来るまで食べるのを待っていてくれたのに、ありがとーって言って笑ったの*]
(50) 2015/10/11(Sun) 11時頃
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─一年前・物見小屋で─
[傷が癒えた山雀が青みがかった灰の風切羽を身体いっぱいに広げると、文字どおり風を切って大海の空を滑空する。
「約束」そう言われて差し出された小指を訝し気に見つめ 小さなそれに己の骨ばった指を絡めて 唄のリズムに合わせて繋いだ指を振る。>>1:31]
約束……ですか。 それは、守らないといけないね…。 [緩く笑む、その目は少し遠くを見つめ 遠い影に思いを馳せる。
真昼の蒼へ移り変わる空に まろげな月と半分の月。 それは今も昔も変わらずに。]
(51) 2015/10/11(Sun) 11時半頃
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[それからしばらくした頃から 誰かの窓辺で小さく可愛く囀る山雀の鳴き声。 蒼の瞳を細めて、世話をしているのかと 思えば表情も緩む。
木々の葉が一枚、また一枚と 落ちていくたびに 一度、また一度と冷えていく気温。
裾野に風花が舞い、いつしか牡丹雪となり 厚ぼったい雪が広がった頃。
気が付いたら、聞きなれた鳴き声は ぱったり止んだきり。三日待てど一週間待てど ついぞ鳴くことはなかった。]
(52) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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[使い果たした命、縮めた命。 春になれば親鳥になったろうに。 そう思うと、いつかの言葉が口をついて出た。]
「死神」
[黒髪の少女の口許が 弓なりに嗤う。]
(53) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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─その後─ [それからしばらく経って、クリスマスの口から直接 山雀の話を聞いた。>>2
まだ十にもならぬ少女だと言うのに 嬉しかった時の記憶というキャンパスの上から ぽとりと落とされた悲しみの雫が 相まって複雑な哀色に変わる。 そんな表情を湛える少女を見て 罪悪感が胸を締め付ける。
ただ、これ以上そんな顔をしてほしくなくて 髪を梳きながら優しく頭を撫でて。]
クリスマスは強いですね。
[そう言葉を掛けながら 胸の内にひたすら謝罪の言葉を紡ぐ。]
(54) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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─いつかのこと─
[黒く艶やかな髪をたなびかせて 少女は堂々とした様子で 男の前に立ちふさがった。]
「せんせいは死神だ」
[勝気な眼を吊り上げて 口をへの字に曲げて 威勢のいい少女。
さすがに怖気づくこともないが 乾いた笑いを浮かべて返事を返す。]
(55) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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随分な言葉だね。 裾野の街や遠くの街なんかでは「奇跡の力」だ と重宝がられたのに。
「怪我を治す度に寿命を縮めておいて その上で食べるんですもの。そんなのは、死神のしょぎょおだわ。だから…」
[その後契約を交わせと迫られたのにはびっくりしたけれど。最終的に彼女を選んだのは自分だった。不思議な少女は契約する際に約束事を作った。]
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×××の約束事(守らなかったら殺す) 1少女の寿命は縮めない 2私が死んでも食べない 3私に嘘を吐かない
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(56) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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[少女が提示した、脅迫めいた言葉が添えられた約束事 というのは食べるな、ということを除けば まあ可愛いものだった。
残酷に聞こえるかもしれないが 生きていくためには食べないと致し方ない。 説明しても納得してくれないので その時は破る気満々で指切りを交わした。
その時からふたりの奇妙な生活がはじまった。]
(57) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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[その時の私は髪の毛も白く 瞳は真夜中のネイビーブルー。
そして今と大きく違うのは 螺旋にうずまく一本角を生やしていたことか。]
[白い一角獣に跨る少女は長い艶やかな黒髪。 つり目の凛とした瞳は黒い森の暗さ。 身に纏うは漆黒のローブ。]
[対称的なその出で立ちは道行くものの目を 少女と獣であるという以上に惹きつけていた。
少女はいつだって強気で短い命を精いっぱい生きていた。 火薬を使って燃える燐寸のような、そんな生き方だった。
彼女の命が燃えれば燃えるほどに 首のあざは濃く、広がっていって それはチョーカーのような模様を模していった。]
(58) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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[ある時、彼女はひどい怪我を負った。
一人で黙って山に入って崖から滑落したのだ。 見つけた時は既に生きも絶え絶えに。 まだ、まだ寿命は残ってる。 だって首のあざはまだ繋がっていない。 ]
君を死なせたりなんて、しない。 私の力を使えば君はきっと…!
[そのものの命を差し出さなければ 傷が癒えないというのなら…… いっそ私の命を君のものにしてしまえば…。
後のことをかなぐり捨てとにかく生を吹き込もうと 少女の口を自分の口で覆う。]
(59) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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[切れた肉が盛り上がって 破れた皮膚が綺麗に一枚の皮になって ほっと安堵したのも束の間。
力なく笑う少女の首元はみるみるうちに黒炎が広がって あざはその細い首の周りをぐるりと一周囲う。]
「失敗してんじゃん…。ばぁか。
……食べても いいからね。」
[その言葉をつぶやき終えると 少女は静かに息を引き取った。
夜明けまで少女の遺体のもとでうずくまって それから私は角を捨てた。*]
(60) 2015/10/11(Sun) 12時頃
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― なまびやの夜 ―
[書庫に借りていた本を返して、 大広間でみんなでプレゼントを開けて。 夕食前には、真っ白な髪のおねえちゃんと オズワルド先生がやってきて。>>23
瞬く間に時間は過ぎて、 ゆっくりと空はくすんで黒く沈み、夜が来る。 なんとなく、また眠れなくなって。 ぺたぺたと廊下を歩いて、先生を探す。
荷物を片づけている時に、見つけたそれを返す為に。 いつかの井戸で借りてから 返しそびれたままのひざ掛け。>>1:382 眠れないあの夜にユージン先生に見つかった時。 仲良くしてたとりさんを、畑の隅っこに埋めたこと。 とりさんが、いつもどんな風に飛んでたか。 たまにしゃくりあげそうになるのを誤魔化しながら 喋り疲れて眠くなるまでお話したんだ。]
(61) 2015/10/11(Sun) 12時半頃
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[井戸の近くまできて、きょろきょろ。 屋根の上にいるかと思ったら、樹の傍に居た。>>1:430 樹に向かって話しかける声に、首を傾げる。 本当に先生の声かなって思うくらいか細くて。 不安になるような声。 ゆっくり離れようとして足音を立ててしまった。
気づかれてしまったなら、しょうがないよね。]
ユージンせんせい、これね。返しにきたんだ。 あのときは、ありがとう。
[まっくらな夜だから、先生の顔はよく見えないまま。 笑顔でひざ掛けを差し出したんだ。]*
(62) 2015/10/11(Sun) 12時半頃
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[男の持つ「癒しの力」
細胞の働きを活性化させることで 瞬時に細胞を新しいものに成長させる力を持つ。 それは成長を促進させるというだけで不死の能力ではない。
細胞は分裂することで新しい細胞を作り出す。 そしてその分裂できる回数は決まっている。 そう考えるとそれは不死の能力どころか 寿命を縮める行為であると言えよう。
限りなく不死に近い自分であれば その力は不死と言っても過言はないのかもしれない。]
(63) 2015/10/11(Sun) 12時半頃
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[それでも、他者、特に寿命の短い少女に関して言えば 殺人行為とも言えよう。それこそ、死神と言われても 返す言葉もない。
だから、自分の身を黒くすることにした。>>0:100 かつて黒髪の少女が言った「死神」に相応しく なるように。]
(64) 2015/10/11(Sun) 12時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 12時半頃
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― いつかの井戸の傍で ―
[前にもひざ掛けを返そうとしたことはあったんだ。 借りてから暫くしたある日、廊下を歩いてると 畑の方から帰ってきたユージン先生とばったり会った。]
あのねせんせい。 この間借りたひざ掛け、お部屋にあるの。 とってくるね!
[ぱたぱたと部屋に取りに戻ろうとした、その時。 大きなコリンの声に、びっくりして足が止まった。>>38
────命を使ったら、死んじゃうかも!
ずきん、と胸に何かが突き刺さったように痛くなって ぐしゃりと顔が歪む。 コリンの声が苦しくて、苦しくて。聞いていられなくて。 部屋とは別の方向にわたしは駆け出していた。]
(65) 2015/10/11(Sun) 13時半頃
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[誰かと擦れ違ってもぶつかっても、足を止めないで 走って走って辿り着いたのは、井戸。 そこまで走ってきたわたしの息はあがって苦しかったけど コリンの声が耳から離れない。
あの日の夜みたいに井戸の傍で、蹲る。 俯いたわたしの視界が、ぐにゃりと歪む。 追いかけてくる先生がいたとしても、気づけずに。]
……とりさんも、 コリンみたいに叫んでたのかなぁ。
[ぽたぽた、ぽたぽた。 開いた両手に落ちる雫が、溜まらず指の間をすり抜けて 地面に落ちていく。]
っごめんね、……ごめんね。
[何度も何度も、謝る。 物見小屋で手の中にあったはずの、小さな命に。]
(66) 2015/10/11(Sun) 13時半頃
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……わたし、とりさんを治してあげたいって思ったの。 でもそれを……とりさんは嫌だったのかな。
命を擦り減らすって、聞いたのに。知ってたのに。 わたし、悪いこと……しちゃったのかな。
[あの時の山雀を。その前にも怪我をしたコリンを。 誰かが怪我をする度に、 治してほしいってわたしは先生に何度お願いしただろう。
蒼い目の奥に残る、記憶の欠片の山雀がこっちを見てる。 嫌だ、嫌だって首を振ってるそんな気がして。 繰り返し、ごめんねって謝り続けた。]**
(67) 2015/10/11(Sun) 13時半頃
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―回想:タルトづくり―
[手伝ってくれたヒナコには、材料を混ぜるのを任せ。 自分はフルーツを切る方を…と思ったら。 >>0ウサギの形のリンゴに、興味津々の瞳。]
ちょっとコツがいるけど……やってみるか?
[包丁を器用に扱わなければいけないから ヒナコにやらせるまえに、見本をゆっくりつくって 最初の一個は、ヒナコの手の上から自分の手を添えて 包丁の動かし方を教えて上げて。]
おお。俺のウサギに仲間ができたな。
[できたウサギには、協力して 蜂蜜をつかって竹串でちょんちょんと 金色の目を作ってあげて。 可愛く出来れば、顔を見合わせ、にっこりほほえんだ。]
(68) 2015/10/11(Sun) 14時半頃
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…俺も、がっこうに来る前は 街で舟渡の仕事をしていたんだ
[>>4働いているから、街に行って果物やジャムや 皆の食料なんかも買いにいけるのだと。 そんなことを話し、聞かせて。
欲しいものを手に入れるためならお金が必要。 でもそれは、旅の間ならせんせいがなんとかしてくれるだろうし。 …他のせんせいには怒られるかもしれないけど。 自分は、今からお金のことなんて考えさせたくはなかったから。]
[だから…目の前にある、皆で盛り付けた綺麗なタルトを見て 旅への楽しみが増えるように、と 世界にいる、素敵な職業の人達を思い出し、話す。]
それは、お菓子屋さんだな。 世界中のお菓子屋さんを見てきたけれど このタルトに負けないぐらい、 綺麗で、美味しいお菓子が世界にはいっぱいあるぞ
(69) 2015/10/11(Sun) 15時頃
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[ショートケーキに、ロールケーキ。 チョコケーキに、クッキー、クレープ。
世界には色んなお菓子があるけれど 今、この時ばかりは…目の前のタルトが何より美味しそうに見える。]
でも、このフルーツタルトは皆が手伝ったから その分…本当に美味しく出来たんだろうな
[ヒナコと一緒に、フルーツタルトを眺めれば まなびやの恵みが詰まったそれは きらきら、きらきら。祝福をするように、輝いた]*
(70) 2015/10/11(Sun) 15時頃
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― まなびやの夜 ―
[樹の肌を労わるように撫でるけど 自分は、回復とか、成長を促したりとかはできないから。 ただ、優しく、撫でるだけ。]
………!
[>>62不意に、小さく立てられた足音に びくりと肩を震わせ、顔を上げる。 暗闇の中、此方に歩いてきたのは。 その顔を見て…ちょっと恥ずかしそうに、頬を掻いた。]
クリスマス、かあ。 情けないところ、見られちゃったなあ。
[遅いから部屋に送ろうと…そう言おうとして、 渡されたものを見て言葉が途切れる。 クリスマスが持っていたのは、 いつの日か、寒空の下で冷えた彼女に貸したひざ掛け。]
(71) 2015/10/11(Sun) 15時半頃
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そういやまだ貸したままだったか……ありがとう。
[毛布を受け取って、貸した経緯を思い出し ここからは遠い、畑の方角へ目線をやる。
「いきものには、必ず、終わりが来る。 とりさんは…クリスマスと仲良くできて 最期を、見届けて貰えて、 嬉しかったと、思うよ。」
あの時、クリスマスの話を静かに聞いてあげた後 背中を撫でてあげながら、そう言ったと記憶している。
もし、エフに治してもらったというのを聞いたとしても 自分は、全く同じことを言ったのだろう。 最後の最後まで、自分からクリスマスに遊んでほしいとせがみに来て。その彼女の手で、埋めて貰えたのだ。 だから、そんな幸せなことはないだろうと、微笑んだ。
―――そんな記憶が、脳裏に蘇って。 毛布を持ったまま、感慨深い気持ちになったっけ。]
(72) 2015/10/11(Sun) 15時半頃
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『〜〜〜🎵』
[夜の静寂の中、>>46何処からか聞こえる歌声。 そのミツボシの唄はいつものように、透明で、繊細で。 彼女たちのこれからを、照らすような。 そんな歌声に、樹の肌を撫でながら。 ゆっくり、目を閉じて、聞き入る。]
昔、な。何百年も昔なんだけど こいつに…痛いこと、しちゃって。
俺は…水をあげたり、声をかけたり。 撫でてあげることしか、できないから。 ずっと。不安なんだ。
[そう言って、暫く樹を撫でた後、 クリスマスの方へ向いた。 気づかれたなら、もう灯りを消したままでいる必要はない 足元にあったランタンがばちっという「電気のような音」がして、ひとりでに火が付いた。 ランタンをつけたのは、ちょっとばかりの…勇気。]
(73) 2015/10/11(Sun) 16時頃
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せんせい、のくせにこんな不安ばっかで だめだなあ、俺は。
[そう言って、ランタンを掲げて苦笑しただろう。 ランタンをつける瞬間放たれた電気は、 自分の指先から細く伸びて、気づかれたかもしれないけど。 もう、隠している理由なんてない。 気づいた彼女がどうするか…ただ、それだけだ。]*
(74) 2015/10/11(Sun) 16時頃
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−記憶の水底−
[人の街へ降りてすぐ。 祭りで賑やかな裾野の街で、彼女の白い手が、黒い皮手袋の手を引いて走る。]
そんなに、走らなくとも…。
[祭りは逃げたりしないと。 口元に苦笑いを、浮かべれば。振り返った彼女は、桜色の唇を、尖らせて、すぐに笑った。]
「せんせぇには見なれたお祭りかもしれないけど、わたしは初めてなんだから。全部見ようと思ったら、ちょっと急いだくらいでちょうどいいわ!」
[初めて見る、ものに。次々興味を示して。 彼方の店、此方の店へと。 せわしなく飛び回る様は、まるで駒鳥のよう。]
(75) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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「あ!あっちで肖像画を描いてくれるって!」
[そう言って、工房の若い弟子たちが出す露店に、彼女はまた、駆けて行く。]
君一人で、描いてもらうといい。
「ダメよ、せんせぇも一緒じゃなきゃ!」
……しかし…。
[彼女と違って、歳を取らない自分が。 肖像画に、自分の姿を残すのは…。 そう思って、若い青年画家の、前に立つのを躊躇った……が。]
「せんせぇが一緒じゃなきゃ、意味がないじゃない!ね?せんんせぇお願い!」
……………………わかった。
[結局は、彼女のお願いに敵うはずもなかった。*]
(76) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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―現在・忘れられた家―
[ほぅ、と溜息を落とし首を振る。 自分の不用意な発言で人を傷付けることも多かった。
椅子から降り、曇った窓ガラスを押し開ければ、 そこには雲一つない青空が広がっている。
どこまでも高く、遠く、果ての無い蒼。 クリスマスの瞳のように、澄んだ色。]
(77) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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クリスはまるで、太陽だなぁ…。
[陽を反射して輝く金髪、明るい笑顔。 いつも心を晴れやかにしてくれる少女。
そんな彼女の瞳が曇るのが悲しくて、 山雀が死んでしまったと聞いた時も、 ぎゅっと抱きしめ、慰めたりしたものだった。]
(78) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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[大好きな蜂蜜漬けも食べられないくらい、 小鳥の死にショックを受けていた彼女。>>1:369
エフの力で治して貰ったことは聞いていたけど、 その代償で早く死んでしまったこと―― 死なせてしまった、という感情は、 この時はまだ、上手く実感できずにいた。
あたしはいつも、自分のことばかり。 話を聞いた時も真っ先に考えたのは、 あたしも、みんなより先に死ぬのかな、だった。]
(79) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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[昨日の朝も、隣に座っていたクリスマス。>>3 手招きする笑顔はキラキラ輝いていて、 いつか降らせた雨の色は、もうどこにもなかったね。
エフの力を使ってもらうばかりだったあたしは、 力を使う人の気持ちも知らないままで。
あの日、あなたが泣いているのを見て初めて、>>66 自分が何を口にしてしまったのか、 エフを、クリスマスを、どんなに傷付けていたのか、
…ようやく、そのことに思い至ったんだ。]
(80) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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―回想・蒼空に降る涙―
[治療を勧めてくれた人に癇癪を起して、 思わず自室を飛び出してしまった。]
みんな、わかってないっ あたしみたいに、命をたくさん減らしてないから、 だから、あたしの気持ちがわかんないんだ…!
[八つ当たりに近い感情が溢れて、 どうして良いかわからなくて。
昔から、人前で泣くのは大嫌いだったから、 誰もいない場所を探して、湯沸部屋の隅に隠れた。 ここなら来る人も限られているし、声も響かない。
膝を抱え、ぎゅっと自分の肩を抱く。 ―――怖い。怖い。怖い。]
(81) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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[目に涙を滲ませながら、 それでも少し、落ち着いてきた頃。 ようやく、周囲の音が耳に入ってきた。
外で、誰かが泣いている。 ごめんね、ごめんね、って、 何度も謝っているのはクリスマスの声。>>67
死んでしまった山雀と、あたしを重ねて。>>66 何度も、何度も、繰り返し。]
(82) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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“僕は君たちに僕の力の使い方を学んでほしい。”>>1:401 “でも僕の力を君たちには使いたくはなかった。”
“僕が…怖いですか?”>>1:402
[――…あの時、エフはどんな顔をしていたっけ。
クリスマスの謝罪を聞きながら、 あたしは、さっきとは違う涙を堪えていた。]**
(83) 2015/10/11(Sun) 17時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 18時半頃
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―現在―
[見上げた空はまだ明るくて、 昨日の夜、高く上がった星は跡形もない。>>1:419
それは、いつかブローリンにねだった、 “街から見える大きな光”にも似て。 自在に姿を変えながら、高く高く飛びゆく。
ヴェスパタインを思わせる壮健な獣、 巨大魚、火の鳥、虹色の華…
天幕に流れる星々が幻と消えてしまう前に、 みんなの旅路、その幸せを願った。]
(84) 2015/10/11(Sun) 18時半頃
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[今日は、こんなところに隠れているけど。 昨日は楽しかったなぁ、なんて。
朝食を終えてから広間に向かったら、 思いの外、泥人形たちは苦戦していて。 祈りの堂まで迎えに行ったら、 一緒に包みを抱えるヒナコにばったり。>>1:409]
ヒナコ!わぁ、手伝ってくれてありがとー! すごい、今年はこんなにたくさんあるんだ…!
それ、重いでしょ。あたしも一緒に持つよー。
[去年より数が多かったり、包みが大きかったり。 最後の一つを二人で運び終わる頃には、 厨房ではフルーツタルト作りが始まろうとしていたから、]
(85) 2015/10/11(Sun) 18時半頃
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後で開けて、みんなで分けっこしよーね!
[そう、手を振って、彼女を厨房へ送り出した。
料理のできるクラリッサやヒナコが羨ましいなんて秘密。 一度手伝いを申し出てみたけれど、 何度やっても焦がしたり分量を間違えるので、 今ではすっかり足が遠のいてしまった。
代わりに洗濯や食器洗いが得意になったものの、 こんなので外に出て大丈夫かな…とは今になって思ったりする。
ヒナコを見送った後。 少し手伝ってもらったけど、と照れながら ヴェラとパティシアに勉強の成果を報告した。]
(86) 2015/10/11(Sun) 18時半頃
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[夕方には、ちょっとしたサプライズも。
去年のようにミッシェルとオズワルドが訪ねてきて、 一緒に誕生日を祝ったりもできた。]
あのね、ミッシェルおねえちゃん、聞いて! あたし達、こんなことができるようになったの…
[この一年でどれくらい成長したか、見てほしくて。 色んな先生の手を引いては、力を借りて、 覚えた使い方を片端から披露しようとしてみたり。]
(87) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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[去年は、子供っぽいところを見せちゃダメ、と 頑なに背伸びばかりしていたあたしだったけど。
今年はそんなこと忘れたように、 年甲斐もなく抱きついて、たくさん甘え倒した。
今ではすっかり白くなってしまった髪。 一年で更に色が抜けたように思える。
…彼女に残された時間が少ないということを、 あたしは本能的に、悟っていたのかもしれない。]
(88) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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―回想:あの時のこと―
[単純に長年の疑問だったことを少女に問うてみたら返ってきたのは>>8]
つまみぐい、か・・・うーん・・・
[どうもその感覚がよくわからなくて色々と考え込んでみる つまみぐいというのはこっそりやるものである以上、見つからないようにやらなければいけないのはわかる。それを楽しいとどう繋げるというのか
暫し考え込んでいたパティは唐突にポンと手を叩いた]
(89) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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・・・・・・なるほど!つまりは"狩り"だな!
[それまで喉元につっかえていた骨が取れたかのような清々しさであった 狩りというのは獲物に気づかれないように潜み、餌を取る行為だ。そこには駆け引きや緊張が常に支配している。それがある種の楽しみを生み出しているのは狼であるパティにもわかることだった]
確かに、そういう事だったら癖になるのもわからなくはないな。ふむ
[どうやら彼女なりに学ぶ(?)ことが出来たようだ それを教えてくれた少女>>10はパティにしゃがむように頼み込む。言われた通りに目線を合わせれば、唇にマスカットのキスを貰った]
(90) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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・・・そうだな。ありがたくもらおう それに、私に一つ教えてくれたお礼だ。また果物が欲しかったら好きに取りに来ると良い、ミツボシ『先生』
・・・ああ、『盗り』に来るのも良いぞ。勿論、私の監視から上手く逃れられたらの話だけどな?
[果てさて、この小さな泥棒二世はこれからも果物を盗りにくるだろうか?*]
(91) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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― 昨日・厨房にて ―
[ユージンせんせいが大きな身体を屈めて厨房の方を指さして>>1:424つられるようにそちらを見た。]
勿論、ユージンせんせいが手伝ってくれるなら大歓迎なんだよ。 私一人だとちょっと不安だったから嬉しい。
[笑顔で手伝いを受け入れて、お礼を言う。
その後はヒナも混ざって一緒にフルーツタルトを作って。 ヒナがユージンせんせいにならってウサギリンゴを作れば可愛いと目を輝かせただろう。]
(92) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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[タルト生地の作成は手馴れたもの。 一人で頑張って作って。 タルトに詰めるクリームや果物を甘く煮るのはユージンせんせいに手伝ってもらっただろうか。 出来たタルトはとても美味しそうでフルーツが沢山乗ってきらきらと宝石みたいだった。]
わあ、美味しそうに出来た! ね、ユージンせんせい、これ宝石みたいだよね? 皆にも見せなくちゃ!
[はしゃぎながら手を叩いて出来栄えを喜ぶ。 ヒナもそこにいたなら一緒に笑顔で出来栄えを褒め合って。 手伝ってくれたユージン先生にも笑顔でお礼を言って。 それから味見だと言って、少しだけ三人でつまみ食いをした。 それはとても甘くて、ちょっとだけ酸っぱくて。 とてもとても美味しいタルトだった*]
(93) 2015/10/11(Sun) 19時頃
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─雪が溶けた後─
[畑の隅に小さなお墓が出来て>>1:273 つぎの春。
暖かい陽気の中の雲の陰り。 食い入るように一瞬も反らさぬ視線から>>33 目を背けられなくて]
あ、…あぁ。
[きまり悪そうに歯切れの悪い返事を返して 頭の中で言葉を探す。
コリンの怪我は大したことなかったから きっと心配するほどじゃない。
答えはあるけれど 怯えている少女に掛けるべき言葉じゃない。 自分に怯えている少女に。]
(94) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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…すまない。 もっと、説明すれば…。
[後悔の言葉。 小さいころにした話なんてきっと 少女の頭には残っていない。 少女全員に詳しく話さなかったのは 機会がなかったから?
逃げていたから。
「 怖くない、って言ったら、 …… 嘘になる、かも。」 素直に言葉にする恐怖の言葉。>>35 変に嘘を吐かれるよりはよっぽどいい。]
(95) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
|
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そりゃ…そうだろうね。 僕も自分のことを 死神 だと 思うもの。 [独り言くらいの声量で呟き落して 続く言葉にどう言ったものか、迷っているうちに コリンはその場を離れていった。>>36 やっぱりこの時も走り去る背中を見つめるだけで 自分は追いかけようとしなかった。
もう少し勇気があれば追いかけられたのかもしれないけれど。]
(96) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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[その日以来、コリンからは避けられた。
怒らせてしまったのかもしれない。 知らずに命を縮めていたのだし。 ひどく怯えていたから 怖がらせてしまっただろう。
前にコリンが大きな声で叫んでいるのが聞こえて>>38 命とか死ぬとか何事か、とブローリンに尋ねたことがある。
自分の力は癒すだけではない。 こんな時、他のせんせいのように 与えるだけの力が羨ましい。
少女を怯えさせずに済むのに、と。 他のせんせいの内なる悩みも知らず。>>1:347]
(97) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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─昨日の朝の続き─
あんな声……。
[思わずあがってしまった声を面白いと評されて>>19 落胆の声が漏れる。]
自信持って、と言われても……。
[あっけらかんと悪びれる様子もなく 明るく笑う相手の姿に 自分の心配は杞憂だったのかと 顎に手をかけ思いふける。
だから。 己の言葉を反芻するアヤワスカの、 核心に触れられるのか>>48と 思わずじっと見つめるけれど]
(98) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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「せんせいが相手でも、かんたんに見つかったりしない。」
[そう言う>>49アヤワスカの真意は 手隠しされて見えなくなった。]
(99) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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─麦秋─
[物見小屋から見える大麦の海が気持ちよさそうに 風にたなびく。 青々と茂った牧草を食べる家畜の姿も点々と。
煙草でも吸おうか、と隠しから取り出そうとしたところで 小さな姿と掛けられた声>>42に視線をあげる。]
……コリン?
[小さく背中を丸めながら、上目がちな仕草は 躊躇いの色が見える。 それはあれ以来交わす言葉が減っていたし 気まずさからだったのだろう。]
(100) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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…やあ。今日はいい天気だね。
……、こないだはすまなかったね。 怯えさせてしまって。
[と、とりあえずそれだけは言葉を掛けて。 さて、何の話かと、しゃがんで目線を合わせた*]
(101) 2015/10/11(Sun) 19時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 20時頃
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― きのうの朝の食堂・ミツボシと ―
ドキドキかー、なんとなくわかるかなー。
[えへへ、と笑うミツボシは、どこか照れくさそうにも見えるけど、 気にしないでうんうん、と頷きました。>>39
ヒナコも面白い本を読み終わった後だと、 ドキドキして眠れないことがありますし。
不安だった心のうちについては知らないまま、 続いた言葉にはにかみ顔を咲かせました]
うん、みんなですごすのも最後になるのかなー、って思ったら、 ……ドキドキしちゃって。
[そのドキドキの中には、さみしい時に胸がキュンとなるのも混じっていましたが、 ひとまとめにしちゃいました]
(102) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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[学校を探検するのはいいアイデアだと思いました。>>40 部屋の中でしんみりしているよりも、いろんなものが見られるでしょうし。 でも、ヒナコにはやると決めたことがあったから、 それはあとまわしです]
ふふー、おやつの時間には厨房にきて、ね? いいことあるよー。
[そうして。 フルーツタルトに舌鼓を打つミツボシの笑顔も見たい! と思ったから、 自信たっぷりに誘ってみるのでした*]
(103) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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― きのうのタルトづくり ―
[アヤワスカに「おはよう!」っていつも通り挨拶して、>>50 みんなで朝ごはんを食べてから、しばらくして。
だいぶ静かになった厨房で、ヒナコは包丁を持っていました。 フルーツタルトのお手伝い――もとい、ウサギさんリンゴをつくるためです。
ヒナコの手の上にはユージンの手が添えられていて、 お手本を作るのをじっくり見るよりも分かりやすく、包丁の動かし方をを教えてくれていました]
可愛い!
[最後の仕上げは目をつくることでした。 蜂蜜色のぱっちりした目をもつウサギさんリンゴから、 ユージンの顔に視線をうつして、にっこり笑いました]
(104) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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そうなんだー。
[“せんせい”は“せんせい”なのが当たり前だと、 漠然と、思っていたけれど。 ユージンには“がっこう”に来る前があって、 その時は“わたしたち”を教え導くのとは別のおしごとをしていたとのことです。>>69
ユージンの想いとは裏腹に、お金のことはついつい、考えてしまうヒナコです。 ヒナコにも何かお仕事ができるだろうか、とか、 お金がなくなったらがまんもかんじん、とか。 だけど小さな不安はすぐに吹っ飛んでいきました。 世界中の色んなお菓子屋さんを見に行きたいなあ、って、目を輝かせながら考えて]
(105) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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― 回想・いつかの生誕祭 ―
[ミツボシの綺麗な歌に似合うようにと、布地で覆った着ぐるみ泥人形は、ヒナコの手をとってくるりとターン。>>1:367
風を操るのに長けた"せんせい"ならば、手を汚さずに軽いぬいぐるみを浮かせることもできるだろうけれど、土を操る自分の、精一杯のおめかし。]
……服は、少し難しかったけれど、なんとか…… 可愛い、と言ってもらえると、嬉しい……
[ウサギの着ぐるみ人形は、照れる仕草で自分のリボンを解くと、猫とつないだヒナコの手へと巻きつけ、蝶々結び。 聖誕祭の主役は君たちなのだから、と。 可愛らしさを、ひとつお裾分け*]
(106) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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[でもこの時は、目の前のこのフルーツタルトが、 何よりも一番の宝物に見えたのです。>>70 クラリッサが作った生地にカスタードを詰めて、その上から果物を盛り付けて。>>93 できばえの良さにクラリッサと手を叩いて喜び合ったのは言うまでもありません]
そうですねー、……このウサギリンゴさんも、 ユージンせんせいが手伝ってくれたから、けっこう上手にできたとおもうんですよ。 ありがとう!
[仲良く並ぶ、ウサギさんリンゴのかたほうだって、 ヒナコにしてみれば、とくべつな一日を彩る宝物といえました。 祭壇に置かれた、たくさんのプレゼントに負けないくらいに*]
(107) 2015/10/11(Sun) 20時頃
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― いつかの畑で、クリスマスと ―
描けば、覚えていられるだろう。 もし、忘れても……描いたものを、見れば思い出せると、思う。
[クリスマスは、きっとその小鳥のことをよく見ていたのだろうと分かる。>>1:405>>1:406>>1:407 少女の絵の中の山雀は、綺麗な声で鳴くのだろうと、思わせてくれた。
少女の心を癒す言葉は、話し下手な岩人形には難しい。 それでも、思うまま、彼女に伝えた。]
……練習、する、よ。 せんせいも、得意なことも下手なこともあるから……
[少し言い訳するようになりながら、クリスマスへ答えて。
その日はたくさんの小鳥と、沢山のモスキュートが、紙の上に残されただろう*]
(108) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― 回想・夜 ―
[夜ご飯も豪勢で、普段とは違ってきらきらとしてた。 賑やかでとても楽しくて。 沢山沢山お喋りして。 だけどそんな時間も終わって、今は一人。
もうすぐ旅立つ、それは分かってはいるのだけど。 どうしても実感が湧かなくて。 胸の中にあるのは小さな不安と、寂しさ。
私はきっとみんなと別れるのが辛いんだ。]
(109) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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…あ、ミツボシ。
[そんな事を考えていた時に聞こえてきたミツボシの歌声>>47 とっても綺麗で、まるで宝物のような歌声。
ねぇ、あなたは寂しくない?
そんな事を聞いてみたくなったけど。 今は静かに歌声を聴いていよう。 もしかしたらこれが最後に聴く彼女の歌声かもしれないから。]
(110) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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[寂しい、別れたくない。 ずっと、このがっこうで、楽しく暮らしていたいの。
お菓子を沢山作って、せんせいに褒められて。 皆が美味しいって食べてくれて。 楽しい毎日。
でもそれじゃ駄目だって分かってるし。 それに、それに。]
…選ばれたらきっと、嬉しいんだ。
[せんせいが、私を選んでくれたら。 きっと嬉しくて泣いてしまう。
だから不安で寂しいだけじゃないんだよ。 私は、ちょっと怖いだけ。 本当はとても楽しみにしてるの。 大好きなせんせいと外に出る日を、楽しみにしてる*]
(111) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― 前日、まなびやの傍から食堂へ ―
[パティへ質問した、その答えを聞く。>>1:385>>1:387]
君は……初めて、だから。 気になった部分も、ある。
[理由のひとつをそう語り、]
彼女たちの意思を尊重、したい。 同じように、そう、思う。 ……泥棒常習犯では、ないが。
[パティの言葉に頷き返した。 そして]
……此方、は。
[どうなんだ、とそのまま問われ、唇を一度閉じる。 思い出すのは、前日の夜の事。]
(112) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― 「とくべつなひ」前日、エフの部屋で ―
……酔うのが早すぎると、思うのだが。
[ぐだぐだと姿勢を崩したエフに、水を入れたグラスを差し出し。 ついでに酔い覚ましになればと手を突き出して、彼の頬に触れようと。>>1:427>>1:428]
……自分の考えていることは。 そんなに、分かりやすいか。
[決めかねていると図星を指され、む、と口をへの字に曲げた。]
いいや……他のせんせいの心は、知らない。 この質問をしたのは、君だけ、だから。
普段の行動から察せるほど、機微を感じ取れる方でも、ないし。 力になれず、すまないな。
(113) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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[そうして、明日は特に寝坊なんてできないからと、酔ったエフを無理やりベッドに押し込んで]
エフ……君は、素敵なせんせいだよ。
[眠ってくれたか、部屋の主の獣へと、嘘も飾り方も知らぬ獣はそっと告げた*]
(114) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― 前日、まなびやの傍から食堂へ ―
……ああ……、 やはり。 ……、 難しい。
[息をたっぷりと吸って、たっぷりと考えて。 心情を素直に示せば、そう言葉になった。]
自分が、難しいと、思うのは…… 他のせんせいへの遠慮では、ない。
[それはパティもだろうか、と視線を向ける。]
君や、 ……他の、せんせいたちが、素敵、だから。 自分でいいのだろうか、と……思ってしまうの、だろう、な。
[それ以上を話す時間は余りないだろう。 少女たちに聞かせたくもない。
吐く感情は、溜息のようになった*]
(115) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― 前日の、まなびやの夜 ―
[その舞台は、モスキュートの演出が夜の中に溶けて混じって、去年までのものとはまた違った迫力を見せる。>>1:414>>1:415
手伝いが必要かと尋ねるも、きっと不要だっただろう。
幻想的な舞台の観客は、場面場面を、目に焼き付ける。
想像を目に見えるものへと変える力。
コリンの手助けを頑張り戻ってきた二体の泥人形(心なしかとても得意げだ)を傍らに。 何も残らないと言いたげなせんせいの、思い出に残る力を見上げ、眩しさに目を細めた。*]
(116) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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―昨日の食堂にて―
早起きしたからなあ。いいだろー。
[>>12林檎、桃…と、取ってきた果物を数えて。 報告…を、していれば、ミツボシの顔は段々と悔しそうなものになって行って。 取ってる最中にだいぶつまみ食いしたのも確かだけど。 あげない!なんて言われちゃあ、少しのショックを受けるというもの。]
…って、ええ!?そりゃないよ。
[と。残念がってみたけれど。 もう、盗ってきたものをミツボシと半分こ、なんてできないかもしれないから。 朝食のミツボシの皿に、「半分こ」の意味で こっそり。他のりんごウサギの半分の大きさのウサギを、乗せてみる悪戯をして。 もしミツボシと目が合えば。 悪戯成功!とばかりに、へへ、と笑ったのだった。]*
(117) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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―回想・死神―
[いつも強気なくせに、その日ばかりは躊躇いがち。 …知ってる。逃げたかったのは、あたし自身だった。
でも見上げたエフの表情は落ち着いていて、>>100 久々に話すのに、良い天気だね、と暢気なもの。>>101
僅かな沈黙ののち謝罪の言葉をかけられれば、]
べ、別に!怯えてなんか、ないもん…!
[思わず返した言葉は喧嘩腰で、 言い訳染みて、全然伝えたことと違っていて、 強く首を振ってから、深呼吸した。]
(118) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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…たしかに、せんせいは、
せんせいが言ってたように、 “死神”――なのかもしれない。
[意を決して、真っ直ぐにエフを見つめながら。 春にここで、彼が呟いた言葉を繰り返す。>>96]
(119) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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…でもね、せんせい。
あたし、せんせいが怖かったんじゃない。 せんせいなんか、全っ然怖くないの。
いっつもお酒飲んで、煙草吸ってて、 二日酔い?で頭痛くて、だらしなくて、 授業は難しい話ばかりで意味わかんないし、 年中、物見小屋でぐうたらしてるし、
[だんだんと早口になりつつ並べ立てるエフの姿は、 なんだか悪口みたいになってきて少し焦ったけれど、]
(120) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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― きのうの話・余話 ―
[コリンといっしょに「こんなにたくさんある!」って驚き合ったり、 いっしょに運んだりしたプレゼントは、>>85 どれも素敵でわけっこするのは大変そうに見えたけれど。>>86
いざわけっこした時には、 ひらひらしたリボンのついた服やかばんがほしいなー、と思いながら、 あれやこれや、手を伸ばしていました。
髪にはいつかの生誕祭で、 ヴェラの操る土のお人形さんが手に結んでくれたリボンを、>>106 みつあみにした一房をいろどるように、 ちょうちょ結びにしていました。 ヒナコがせいいっぱい考えついたおめかしがこれでした。
夕方、オズワルドとミッシェルが、 去年に続いて“がっこう”にやってきた時も、 おめかししたままふたりをお迎えして、 たくさん、おはなしを聞かせてほしいってせがみもしました]
(121) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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…つ、つまり! たとえせんせいが死神だったとしても!
そんな死神っ、 これっぽっちも怖くないってこと!!
[最後は大声で叫んで誤魔化しながら、 ビシッと左の人差し指を突き付けた。]
(122) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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[夜。 とくべつな、けれど何事もない一日が、 明日も過ぎ去っていくような錯覚を覚えながら、 どうにも眠れなくって、部屋の窓を開けました。
最初は沢山開けたけど、入ってくる風が冷たかったから、 ちょっとだけ開けて、ぼんやり外を眺めていました。 かすかに、歌声が聞こえます。ミツボシが歌っているんですね。>>46
ヒナコはミツボシの歌声が好きなのです。 離れていても、ちゃんと届く感じがして。 遠くから光を届けるお星さまみたいだね、って、思ったこともありました。
今もこうして、遠くから、ヒナコを徐々におちつけていきます。
やがて窓を閉めると、きちんとベッドにもぐりこんで眠りました。
おやすみなさい、ヒナコ**]
(123) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
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──きのうの食堂にて・ミツボシと──
[歌など誰だって歌えるのに。 こちらを見上げる瞳>>18が、雨の降る水溜まりのように揺らいでいる>>21ものだから、また、泣いてしまうのではないかと息を飲んだけど、 弧を描く唇は笑みのようなもの。
わからない。何故そんな顔をするのか。 だけれど何処か腕の中で眠っていた4年目の、少女の面影を思い出したから。]
君は、いつまでも変わらないな。
[そんなことは無いのに。 加齢と共に変わる少女を何度も見てきた。 ミツボシだって成長したののに。 なのに、滑る口元は角度を保ったまま笑みとは程遠い声色で囁く。]
………案外、子離れ出来てないのは俺の方かもしれない。
[せんせいのために歌う、なんて。 泣きついてきたこどものくせに、少しだけ、驚かされてしまった。]
(124) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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[一滴おちる雫>>22は雨よりも静かだけれど。]
歌、出来たら直接聞きたいもんだな。 “ないしょ”の場所で。
[食事を終えて席を立つ際にそっとその一言だけは残した。
暗がりの廊下の奥。 小窓があるその空間。
もしかしたら誰かと連れ立って彼女は旅に出るかもしれないのに。 はじめて、彼女に対してそんな我儘じみたことを口にすれば、席を立った。]*
(125) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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[指は下ろし、肩で息をしながら。 見つめる瞳は半ば睨み付けるようにして、]
怖くないっ、せんせいなんか怖くない、 あの力で怪我を治してくれるせんせいも、 あたしはちっとも怖くないよ。
…でも、だけど、怖かったの。 あたし、たぶん死ぬのが怖い。 外に出ないまま、何もしないで死ぬのが怖い。
クリスマスの小鳥みたいに、みんなより先に……
(126) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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どれだけあたしの命が消えちゃったのか、 …それが。それだけが、怖かったの。
[本当は、ごめんねって伝えたかったけれど。 これ以上口を開いたら泣いてしまいそうだったから。
それだけ告げると唇を強く結んで、エフを見つめた。]*
(127) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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―タルト作りで―
ああ、宝石みたいだなあ。
[>>93煮たり、焼いたり、味をつけたり… 自分の専門はそれだけだったから。 クラリッサの手で作られていくタルト生地を まるで魔法かのように見つめていただろう。
出来たタルト。宝石みたい、なんて言葉には頷いて]
…そうだな。まずはヴェラやパティシアに見せるといい あの果物畑の果物がこんな素敵なタルトになったって話せば、二人とも喜ぶと思うからさ。
[>>107手を叩いて喜び合う二人を見てにっこり。 自分は、皆が喜ぶ顔が見れればそれでいいと思っていたのだけど。 でも「せんせい」なのに褒められるのは照れるもので。]
(128) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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俺の方こそ。こんな楽しい料理を手伝わせてくれて 本当にありがとう。楽しかったよ。
俺も手伝ったけど、みんな、の力作だからな 皆…美味しく食べてくれるといいなあ。
[はにかむように、照れ笑いを浮かべて。 テーブルへとタルトを運んで、お茶の準備を始めただろう。
皆が呼ばれて来る頃、テーブルには 宝石のようなタルトと、 宝石のような金の目を持ったウサギが人数分。 「とくべつ」な日のお茶会には相応しいと その光景を見て、胸が暖かくなったりしたものだった]*
(129) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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― 前日のこと ―
[普段よりさらに気合の入ったのは、朝だけではなく、きっと昼の食事も、そして、夜にも。 フルーツたっぷりのタルトは、その出来栄えが見れただろうか。
久しぶりにがっこうを訪れたオズワルドとミッシェルは相変わらず大人気だっただろう。
賑やかな、そして、静かになったその後には。 眠れない足音が幾つか。 ミツボシの歌が遠くから響く。
そんな夜。 岩人間は暗がりの中、オイルランプを灯して絵を描いていた。
時間を惜しむように、空が、明るくなるまで。*]
(130) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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―前日の日:大広間―
[コリンの言う勉強の成果。それは大広間に行ったらすぐにわかった
並べられた沢山の荷物(少し土がついている)と胸を張った誇らしげな顔をした彼女がその"成果"を物語っていた>>397]
更に彼女はヴェラの力だけでなく、此方の能力を使った成果を見せてくれると言うのだ]
(131) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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[元来、自分が平和ボケしてそんなに表立って使わなかった豊穣の力。なので少女達に見せたのはもっぱら風の力であり、しかし風の力を教えている先生は沢山いた為、彼女自身少女達に色んなことを教えてあげられている実感は何処か薄かった
そんな彼女が何時かの生誕祭に舞った剣舞・・・・・・
豊穣祭を行う人間たちが舞っていた豊穣の舞を真似た独自の物だったのだが、皆にも思ったより好評だった記憶がある
剣の稽古をしている時に隣で箒を振り回していた彼女が同じように舞ってくれるとしたら・・・彼女にとってこれほど嬉しいことはないだろう*]
(132) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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──回想・星に願いを──
[みんなを眠りの世界から引き起こしてくれる鈴のような声>>26 それでも遠く離れた誰かを起こすにはきっと、小さな鈴の音。
いつも遠回しな言葉を用いては謎かけをする。 その癖で言葉の足りない自分はまたもや困らせたかもしれないが>>27 導き出された答え>>29 輝く顔。 まるで差し込む光>>30は月明かりよりも眩く見えた。]
(133) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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強過ぎる光は眩しくて何も見えなくなってしまうことも、ある。 …本当に必要なものを探す時はそうやって、道に咲いている花に礼を言うのも悪くはないのかも、な。
[自分にとっての取り柄は不便な光と応用すれば扱える火くらい。 見た目は大柄な獅子の癖に見掛け倒しの自分からすれば、命を燃やして強い光でも見せてやればよかったのかもしれないけれど。]
(134) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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………そうだなぁ。 生きる為に必要ではきっとないけれど、摘みとってしまうことを詫びるよりは、きっと。
ありがとう、の方が、 綺麗、だからな。*
(135) 2015/10/11(Sun) 21時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 21時頃
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―一年前の巨大書庫で―
[モスキュートせんせいのお返事は、期待した通り、>>1:364やさしい答えで]
にへへー。 ありがとうなの。
ほんとはね、アヤワスカも、せんせいみたいなやさしいまほうつかいになりたいの。
コリンが、ヒナコが、クリスマスが、ミツボシが、クラリッサが。来年卒業するときに、背中を押せるような、そんなまほうが使えるようになりたいの。
だからおねがいなの。協力、してほしいの。
[そういって、モスキートせんせいに力の使い方の補習をおねがいしたの]
(136) 2015/10/11(Sun) 21時半頃
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たしかに、パティせんせいはいつもかっこよいのー。 まるでおうじさまみたい。きっとおひめさまのことも詳しいの? じゃあ、パティせんせいにもおねがいしてみるの。
[ドレスの趣味がいいというお墨付きをもらった、パティせんせいも巻き込んで]
パティせんせいー!おねがいがあるのー!! あのね、内緒にね…
[「ともだちの皆に、まほうのドレスを贈りたいの」ってこしょこしょと耳打ちしたら、せんせいは協力してくれたかな]
(137) 2015/10/11(Sun) 21時半頃
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―一年前、とある場所―
・・・まほうのドレス?
[約一年も前のこと、突然走ってきたアヤワスカに耳打ちで頼まれた>>137のは少し予想外なお願いであった]
・・・そうだな。一応世界を回ってそれなりに衣装の知識はあるつもりだが・・・ しかし、私で良いのか?
[思わずそんな疑問が出たのは普段の自分の女性らしからぬ性格のせいだろう 今このがっこうにいる明確な"女性"としての獣は自分一人だ。そういう意味では正しいのだろうけど、今一踏ん切りがつかないのも確かで*]
(138) 2015/10/11(Sun) 21時半頃
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―前日、まなびやから食堂―
・・・そうか
[難しい>>115というヴェラの言葉にただそれだけを述べて頷く しかし続けて言った言葉には彼女も思うところがあったようで]
・・・それは、私も同じだ 私は未熟故、何時も彼女達の「先生」として存在出来ているかが不安だった ・・・・・・ほら、風だったらユージンのがずっと手馴れているだろう。それに・・・
[傷つける剣は少女たちには似合わない
そう言った彼女の目は何処か遠い未来を眺めていたのかもしれない]
(139) 2015/10/11(Sun) 21時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 22時頃
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[>>138わたしでいいのか、という質問に]
もちろんなのー!
[女性、男性の区別がないアヤワスカにはわかんないけど。 おうじさまみたいにかっこいいけど、パティせんせいはせんせいたちのなかで唯一かわいい服をきているひとなの。]
「いっつも黒いローブをきているモスキュートせんせい」と、「かくれんぼやお手伝いで汚れてもだいじょうぶなシンプルな服」しかきないアヤワスカじゃ、げんかい?があるってきづいたのー
モスキュートせんせいも、アヤワスカも、せんせいみたいなかわいい服くわしくないの。 せんせいにしかたのめないのー。
[だいぶひどいことも言ってしまいつつも、お願い!とパティせんせいの両手をにぎって。]
(140) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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― 当日 昼間・鐘楼 ―
[鐘楼に上って、鐘を見上げた。 コリンが毎朝打っていた鐘を。]
わ…高い。
[もうすぐ皆ともお別れだから、だから皆の足跡を辿りたくて。 その一歩としてまずは鐘楼へとやってきた。 毎朝コリンが鳴らしていた鐘。 今まで見た事がなかった。 だって高い所は苦手だったから。
下を見下ろせば足が竦む。 怖いけど、ちょっとだけ身を乗り出してみた。 がっこうは広く見えるけど、外の世界はもっともっと大きいらしい。 それはどのせんせいに聞いたんだったっけ。]
(141) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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─久しぶりの会話>>101─ [もしかしたら。
件の話であろう予感はあった。 終わっていない話を有耶無耶にしたまま また関係が続けられるほど器用な少女じゃなかったから。
だから喧嘩腰の言葉>>118から続く 本題も多少は冷静に受け取れた。] ぜ、全然怖くないって言われると… 年長者としての面目が…、ありませんね。
[続く悪口>>120にぐうの音も出ない、と 思わず真顔になってしまったけど。]
(142) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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― 朝食後に ―
[もう旅立つ準備をした獣と少女はいただろうか。 コリンの姿は。 一人二人と欠けても、周りが騒いでいなければ、つまりは、と結論付ける。 ただ、心配性な時間外の泥人形が、がっこう内を駆け回って、姿を探していたけれど。
鈍間な獣は、数枚の紙を手に、モスキュートの姿を探していた。
書庫にいただろうか彼に出会うと、二枚の紙を手渡す。 時間をかけて練習した、記憶頼りの似顔絵は、前回よりも大分上達していただろう。
角のあるモスも、髪を結んだモスも。
今朝の出来立てだと、自信作を手に少し胸を張って見せた*]
(143) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[ わたしが神木から生まれて、せんせいと6年を過ごした頃 6人の彼女たちも同じように生まれた。
せんせいと違って、年下の守るべき存在が出来て、 すごくすごく喜んだことを覚えているの。 街の人も、同じだったのかなってお祭りのたびに思う。
でも、そうならなんで10歳まで街の外に出られなくて 街の人もめったにがっこうに来ないんだろう。 それを彼に聞くのは、何となく、出来ないけれど。>>13
我が儘をという彼に手を引かれ、辿り着いたのは昔の部屋。 ちっとも変ってないのは、新しい少女がいないから。>>14
今いるみんなが全員旅立って、新たな少女が生まれれば わたしがいたことすら知られずにいるのだろう。
わたしの目の前にいる、彼以外には。 ]
(144) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[ きらきらと舞い上がった埃が太陽の光に輝いて、 オズウェルと、わたしの目の中にもその光が射し込んだ。 不思議と眩しくないのは、夏が過ぎたせいかしら。
光を背にした彼が、約束をと口にして。 ]
”約束”? どんな”約束”なのかな。
[ ゆるり、首を傾げて彼の言葉を待つ。 神妙な顔だから、簡単な約束じゃないのだけは分かった。 ]
(145) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[ 光がなくても、跪いて見上げる彼の目が輝いて見えるのは 泣きそうなんだろうか、って。
あの日と違う彼を探してしまうのは、 もうわたしが長くないのを自分でも知ってるからなのかな。
それでも、わたしの手に感じる温もりは、 あの日からずっと、いつだって変わらない。>>15
彼の言葉に合わせて、風が部屋の中をダンスして 頬をくすぐり、わたしの髪をふわりと揺らす。
くす、と三日月を作って微笑むわたしは 鏡を見なくても分かるくらい、幸せの形をしていた。 ]
(146) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[ 浮かんだ瑠璃に目が吸い寄せられるのも、 目の前の光景に息を飲むのも、あの日と同じ。>>16 違うのは、胸の奥を締め付けられる何かに負けないよう、 ぎゅうっと胸の前で、きつく手を握り締めたこと。
不可能を意味する青い薔薇が刻まれた石が胸に戻り ほう、と詰めていた息を吐き、睫毛を揺らす。 どんな模様が刻まれたのかを見るのは、後回し。 ]
それならわたしは、 あなたがくれる時間を、世界を糧にして これからをあなたの為に生き、輝くと誓うわ。
[ あの日は、彼に選ばれたことが嬉しくて、嬉しくて、 朽ちるまでという意味を殆ど理解していなかった。
でも今は違う。 まっしろになった髪が、震える足が、衰えを知らせて来るの。 ]
(147) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[ 握っていた掌を解いて、彼に向かって腕を伸ばす。 足がふらついたのを言い訳にして、その首にしがみついて じわりと滲んでしまう涙なんて気のせいだと言い聞かせる。 ]
わたしが死ななかったら、ずっと一緒なのにね。
[ 獣だったら、同じ時を生きられるけど、 少女と獣のどちらに生まれるかを選ぶなら、 わたしが選ぶのはいつだって、同じで少女なのだろう。
ここを旅立つ時は、わたしが死んだあとは オズウェルに食べて貰うのが誇らしくて、待ち遠しかった。
なのに、もうすぐ命が尽きそうなのが怖いだなんて。 ねえ、わたしは間違っているのかな。* ]
(148) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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― まなびやの夜 ―
[情けないところってなんだろう。>>71 元の姿もだけど、まだまだ知らない先生がいっぱいある。 さっきほどではないけど、まだちょっと弱々しい声。]
見ちゃった。 せんせい、ここで誰に謝ってたの?
[ひざ掛けを返しながら、 これを借りた時のユージン先生を思い出す。>>72
背中を撫でてくれた大きな掌。 微笑んでゆっくり話を聞いて、話してくれた声は いつも先生の周りを吹き抜ける風のように優しくて。 ユージン先生の言葉があったから、 わたしはそれから畑の隅っこに通うようになったんだ。 わたしも仲良くできて嬉しかったから。 遊びに来れなくなってしまったとりさんに、 今度はわたしが遊びにいこうって。]
(149) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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[夜風に乗って、ミツボシの唄が聞こえてくる。>>73 ゆっくりと目を閉じて、唄が終わるまで耳を澄ます。 葉擦れの音がかさかさ、さわさわ。 伴奏するみたいに、唄と一緒に夜空に響いていた。]
……だから、ごめんねなんだね。
[先生が昔何をしたのか、わからないし。 先生の優しい手が、痛いことするなんて想像できない。 でも、わたしも不安になってここで泣いたみたいに 先生も不安なのかな。]
(150) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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あのね、わたしもすっごく不安な時あったんだ。 とりさんに……悪いこと、しちゃったかなって。 ほんとは嫌われちゃってたんじゃないかなって。
[あの時も、涙と声が枯れるくらい謝った後で>>67 先生の言葉を思い出したんだ。 ヴェラ先生と一緒に描いた絵の中みたいに。 元気に飛んでた姿を。遊びにきてくれた姿を。]
とりさんみたいに、この子も嬉しいんじゃないかなぁ。 こうして先生が遊びに来て、撫でてもらって。
[かさかさと今度は葉擦れの音だけが響く。 先生の樹を撫でる手は、とっても優しい。 それはきっと、伝わってると思うから。]
(151) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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― 前日の食堂 ―
[未熟さを口にしたパティシアに、同じように悩んでいたのかと意外な気持ちを抱く。>>139]
……風を……操れる、だけで、素晴らしいと、思うが。
[土より数段、使い道のあるものだと思うのは、自分にはない能力だからだろうか。]
……畑を、果実を、丁寧に育てているのも、君の大切な、能力だと、思う。 それに、意外に君は、真面目で、少女たちを見守っていると……知っている。
しっかりと、少女を守ることのできる、いい、せんせいだと、思う、が。
[自分より年若い、自分よりしっかり者だと信じていた獣の不安に、首を傾げた。*]
(152) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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────ひゃっ!?
[わたしも一緒に樹を撫でて隣の先生を見上げた瞬間、 先生の指先が強く光った。>>74 足元の音にびっくりして、樹の影に逃げ隠れる。 おそるおそる半分だけ顔を覗かせれば光るランタン。]
……今の、せんせいがやったの?
[わからないものは、怖いけど。 わかってしまえば、怖くない。 だって先生は傷つけたりしないって、信じてるから。]
(153) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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すごい、すごい! これなら夜でも転んだりしないね。
[樹の影からひょこりと、先生の隣に戻って。 ランタンを持ってない先生の光った手に、手を伸ばした。 小さい頃、暗い夜だといつもよりよく転んだから、 いつもコリンや先生に手を繋いでもらったみたいに ぎゅっと掴めば、ちょっとだけ甘えて。
そして井戸からまなびやへの入口まで、送ってもらおう。 その先から部屋までは、わたし一人で帰れるから。]*
(154) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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―"つまみぐい"と"狩り"のおはなし―
[>>89やっぱり先生には伝わらなかったかなぁ。 パティシア先生がつまみ食いをしているところ、 見た事がないもの。
悩んでいる先生を見てそう思っていたら、 先生が、ひらめいたようにぽんと手を叩いた。]
狩り?狩りと一緒なの?
[>>90狩り。絵本の中では、 狼が兎を追いかけていたっけ。 結局逃げられてしまっていたけど。
こっそり隠れて、動物を捕まえる。 なるほど。ちょっと似ているかもしれない。]
(155) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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でしょう?でしょう?
[わたしはえっへんって胸を張った。 そして、声を潜めてこう言ったわ。]
あのね……、 ナイショのごはんは、おいしいの。
[こっそり果物を手に入れれた時の達成感。 そして、皆にナイショで食べる、わくわく感。 それが楽しいんだよ、って、 先生にこっそり教えてあげたの。]
(156) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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せんせい?わたしが、せんせい?
[>>91マスカットを受け取ってもらえて、 よかったって思ってたとき。 先生の言葉に、わたしの目がまんまるになった。
先生たちが、たくさんの事を教えてくれるように。 わたしも、先生に、 楽しいことを教えてあげれたんだ。
そう気付いたとき、とっても嬉しかった。 先生、って呼ばれるのも、 照れくさいけれど、なんだかうれしくって。 頬を掻いて、笑ったわ。]
(157) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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…… うん! また、果物を"とり"にくるね!
[次に畑に来る時は、"取り"にくるときか、 "盗り"にくるときか。
それは、わたしとパティシア先生だけしか、 しらないひみつ*]
(158) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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…えぇと。 話を総括すると。 僕は死神であっても怖くない。
ということかな?
[凄んで息を切らす。 先程まで突き付けられていた人差し指は納められ その拳が小さく震えているのを見て しゃがんだまま、骨ばった手で頭を撫でた。]
話してくれてありがとう。 嫌われたかなって思ってたから。 嬉しいよ。
大丈夫、コリンはまだこれからいろいろやれるさ。 人より、僕らより短いのかもしれないけど 人には絶対に出来ないことがたくさん出来る。
(159) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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―きのうの朝・ヒナコと―
[>>102頷くヒナコに、でしょう?って笑った。 色んなドキドキで眠れないことは、 みんなもよくあるのかもしれない。]
そうだよね……今日が、さいごかも。
でもね、でもね! わたし、みんなのこと絶対忘れないよ。 ヒナコのことも、絶対覚えてるからね。
[ヒナコも、みんなとの別れを 寂しく思っているのかな。
きっと大丈夫だよって、 わたしの気持ちを伝えたくなって。 忘れないよって、ヒナコの手をぎゅっと握って、 そう言ったの。]
(160) 2015/10/11(Sun) 22時頃
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えっ、なんだろう!とても楽しみ!
[>>103おやつの時間に、厨房へ。 何だろうってわくわくしたから、 絶対に行くからね!って、ヒナコと約束をした。]
あ、そうだ! あのね、ヒナコの淹れてくれた紅茶、 とってもおいしかった!
[そう伝えることも、忘れずに。 だって、本当においしかったのよ。 自信作と言うだけあるって、感心しちゃった。]
(161) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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それに、こないだは言いそびれてしまったけれど コリンはちょっと擦りむいたくらいですぐ力を使ってたけど 大きな怪我じゃなければ、きっとそんなに支障はないよ。 って、気休めかもしれないけど…。
[そこまで口にして、ひとつ気にかかったことがあって 目線を同じ高さにしたまま、おそるおそる尋ねる。]
力の話…、クリスマスから聞いたんだよね? ということは…クリスマスも 怖がってた?
(162) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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[おやつの時間になって、 わたしがわくわくしながら厨房に行った時。
そこにあった、おいしそうなタルトを見て、 すごい、すごいって、わたしの目は キラキラ輝いていたわ。
果物が宝石のようにキラキラ光ってる、 とってもすてきなフルーツタルト。
あまりに素敵で、感動しちゃったものだから、 そこに居たみんなに、 ぎゅーって抱きついて回っちゃった。 たぶん、テンションがおかしくなっていたのね*]
(163) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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[モスキュートと分かれた後。
泥人形が、見つけたよ、と上を指差して。 鐘楼は、コリンが朝に上る場所で、そこだったのかと指差す先を見上げると、別の少女の姿がちらりと見える。>>141
危なくはない、と思う。 毎朝コリンが上っている位だ。 けれど、不慣れだろうクラリッサだから、と心配性が顔を出しかける。
上っても大丈夫か、自重を心配しながら下から手を振れば、少女には見えるだろうか。]
(164) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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―きのうの朝・ユージンせんせいと―
[>>117最後の日、 先生と一緒に果物を取りにいけたら、 きっと楽しかったと思うのに。
パティシア先生に見つからないように、 果物を盗む最後のチャンスでもあった。 よく見つかってしまっていたから、 リベンジしようって思っていたのだけど。]
しーりませんっ。
[そうしてぷいって、先生と反対のほうを向いた。
でもね、わたしのお皿の上に、 小さなりんごのウサギさんが 乗ってるのに気付いてしまったから。]
(165) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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…… しかたないなぁ!
[半分こしてあげる!って。 ユージン先生と一緒に笑って、 肩を竦めたわ。おねえさんみたいに。
……だって。 半分こするのも、今日が最後かもしれないもの*]
(166) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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[高さにも大分慣れてきた。 それでも怖いけど。
下を眺めていれば手を振る人物が目に入った>>164 大きく手を振り、それが思った以上に安定が悪くて。 落っこちるなんて事はないのだろうけど、怖くて小さく手を振る様に切り替えた。]
ヴェラせんせい、お散歩?
[大きな声で話しかけてはみるけど、ちょっと遠い。 私の声はヴェラ先生に届いただろうか。]
(167) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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−昼食後、巨大書庫−
[当面の用事を済ませ、あとは特にすることも、無く。 どこか落ち着きのない、がっこうの空気を愛しく肌で感じながら。 定位置と化した書庫の奥で、静かに本の、頁をめくっていた。]
―――……ヴェラ、か…?
[こんな、奥の席まで。 彼がやって来ることは、珍しい…と。 文字から顔を、上げて。親しい友の、顔を見れば。
差し出された、二枚の紙>>143
そこに描かれた、羊の頭骨は。 最初に貰った5枚>>1:153よりも、ずっと上達していて。多分、誰に見せても、「これはモスキュートだ」と、答えただろう。]
また…描いてくれた…のか。
[ない表情の代わりに。声色を、優しく緩ませる。]
(168) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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[そして、一緒に差し出された、二枚目には…。 成人した、男性を思わせる、顔は…。
確かに。クラリッサだと言うのには、無理があり。 あの日、一目でこれを自分ではないと、見抜いたクラリッサの洞察眼に、内心で賞賛を送る。>>1:161>>1:234
私には、この男性に覚えが、ない。 だが、ヴェラがわざわざ、二度も描いて寄越したという事は…。
おそらく、知らない人物では、ないのだろう…。]
………ヴェラ。 また、間違っていたら、すまないんだが…。
[座ったまま、隣に立つ、ヴェラを、見上げて。]
これは……私、か…?
[彼女と共に、このまなびやを、去る前の。*]
(169) 2015/10/11(Sun) 22時半頃
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[風の音に紛れ、クラリッサの声が届く。>>167 怖がっていそうな手の振り方に、此方から振っていた手を下ろす。
少女の高くよく響く声に応えようと、息を吸って]
……クラリッサ、を、さがしていた!
[相変わらず通りの悪い、少し枯れた中性的な声だったけれど、届いただろうか。]
(170) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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―今日のおひる “ないしょ”の場所―
―――― ♪
[なんでもない、鼻歌を。 ないしょの場所>>125で、小さくうたう。
もう、旅立った子も居るのかな。 そんな事を、思いながら。
誰かと旅に出てしまったかもしれない、 ブローリン先生を待ちながら。 わたしは、ひとりで音を奏でるの。]
(171) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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[怖いけど、ヴェラせんせいが見てるから怖くない。 手を振るのをやめて、耳を欹てる。 うん、遠いけどちゃんと聞こえる。]
探してたの、私を?
[ぽつり、と呟いてゆるりと首を傾げた。]
ヴェラせんせー! 私、降りた方がいいかなー?
[ヴェラ先生と私の距離は遠い。 会話をするには不向きだ。 それならば下に降りた方がいいだろう。 そう思って、大きな声で叫んだ。]
(172) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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─畑の隅─
[昨日は珍しく飲まなかった。 終わりの夜くらいは酒を断って これからのことを考えようと。
自分が何をしたいか今一つはっきりしないまま ただ、少女との思い出があれで終わりだなんて 切なくて。
自分には神木の元で蹲る白い獣のように 彼女の思い出だけを抱いていくには 弱くて。
君にしてしまった過ちを償うのに 他の少女に尽くす、ってのは都合の良い考えかな。 さて、探していた他の少女はそこに居ただろうか。]
(173) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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[もしも、お別れをすることになるのなら。 最後にわたしの歌を聞いてほしいの。
先生と、先生が選んだ子の旅路が、 素敵なものでありますようにって。 そう祈りたかったから。]
ら、ら、ら、 ♪
[ひとりで唄うのは、大好きな歌とは違うもの。 大好きな歌は、先生が来るまで、 唄わずに待っているつもりで。]
(174) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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― 巨大書庫にて ―
[書庫の奥の席にモスの姿を見つけ、まだいてくれたことに感謝を少し。>>168>>169 座ったモスキュートに見上げ、尋ねられて、今度は間違わずに伝わったと、微笑んだ。]
やはり、練習したら、ちゃんと、上手くなるものだな。
[自己満足な感想を、一つ。]
モス……もしも、君が忘れても、覚えて、いる。
そして、きっと、それは、自分だけでなくて。
少女もだ、と。 思う。
[二人向き合えば、視線は、二つ分。 忘れそうならば紙に記憶の欠片を託していけばいい。
いつかに言いそびれた言葉を呟いた*]
(175) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 23時頃
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―いちねんかんドレス計画・はじめの日、どこかのばしょで―
[ほかのみんなに内緒で、ああでもない、こうでもないと皆に似合うドレスを三人で頭をひねらせて考えてたの]
[誰にはどんな色が似合うとか、こんな服が似合いそうだとか]
ヒナコに、お花の女神さまのお話を読んでるの、きかせてもらったことあるの。女神さまの服、ドレスにできないかな?
[そんな風に案を出せば、何と答えられただろうか*]
(176) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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― 鐘楼の下 ―
[降りてきたほうが良いと、叫ぶ代わりに両腕を丸の形に。>>172]
……気を、つけて!
[しかし、注意は声に出さなくては届かないと、もう一度叫んだ。 こんなに大きな声を出したのはいつ以来だろう。
いつだったかに怪我をした少女を見た時には、驚きに声はむしろ出なかった。
記憶を辿りながら、岩人間は降りてくる少女を見守っている。]
(177) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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― きょうのお昼 ―
[太陽はてっぺんにのぼって、映るものの影をごくごく小さくさせていました。 ヒナコの真下におちる影も、 巨大書庫に行く途中で右手に見ることのできる、 たくさん、立ち並んだ家の影も。
“がっこう”の中にあって、この沢山の家はいつも、 本で読んだり話に聞いたりした「街」をヒナコに連想させます。 ほんものの「街」は、もっと賑やかなのでしょうけれど。
そんなことを考えていると、モスキュートが歩いてくるのが見えました。>>6 手招きされれば近付きます。 白いお顔が、うんと見上げなくてもいい程度に少し、低くなって]
渡したいもの? なんですかー?
[ちょうど書庫に行こうと思っていたところです。 たたたっ、と足音を響かせて、ローブ姿の後ろをついていきます]
(178) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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[手を丸型にしたヴェラ先生を見て大きく頷いた。]
わかったー! 今から降りるねー!!
[大きな声で叫ぶ。 普段こんなに大きな声を出す事はないからちょっと喉が痛い。 でも少しだけ気持ちよくて爽快な気分になる。 大きな声を出す事は楽しいんだと初めて知った。
急いで階段を降りたいけど、ころんでしまいそうで慎重な足取りになる。 だからヴェラせんせいの前に着くまで思ったよりも時間がかかってしまって。]
待たせてごめんなさい、ヴェラせんせい。
[着いてすぐ、ぺこりと頭を下げて謝った。]
(179) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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ああ………そうか。そうだったな。 俺が言ったことだったのに。
[>>151ひざ掛けを受け取った後。 クリスマスが話してくれたのは、昔、彼女が不安だったこと。直接悩みの相談に乗ってやれなかったのが悔しいけれど… 彼女が話してくれたことは、彼女自身、悩みから立ち直るきっかけになった言葉のようで。そしてそれは昔、自分がクリスマスに贈った言葉そのもので。 それに気づけば、そうだったのか、と。はっとして。 やっと…声に力が戻ってきた。]
こんな大事な事教えて貰えるなんてなあ これじゃあ、どっちがせんせいだかわからないな
[今後も、がっこうに居る時は この樹に会いにきてあげよう… そう心に決めて、微笑んだ。]
また、来るからな。
[樹に語り掛けると。 そよぐ葉っぱが「待ってるよ」と言ってくれた気がした。]
(180) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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[>>153閃光と共についたランタンにびっくりするクリスマス。影に隠れてしまった彼女に笑いかけて、手招きすれば、近寄ってくれるだろうか。 「せんせいがやったの?」という問いには、ゆっくりと頷いて。ランタンを持っていない方の手の中で、もう一度電気を起こして見せた。]
実は、俺の力は雷と風でさ 嵐を起こしたりできるんだけれど 雷も嵐も、傷つけるだけだから…隠して、ごめんな。
[と。電気を収めた後、謝って。 こわい!と叫ばれるかと思ったけど >>301獣の姿も怖くないと言った時と同じ 全然怖がるそぶりを見せない彼女に、拍子抜けして、目をぱちぱち。] 雷、なのに………こわく、ないのか…?
[片手を握って、此方を見上げるクリスマスは どこまでも、屈託のない笑顔で。 そんな笑顔を見ているうちに、>>1:347100年前にできてしまった自分の能力への怯えが、溶けるように無くなった…そんな、気がした。]
(181) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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― その日の夜 ―
[ 皆の前に現れたのは、それから少し後。 泣いてない、って泣きべそをかいてたのは皆には内緒で 晩ご飯のお手伝いをすることにしたの。 外で待ってるオズウェルの為にも、 せっせと野菜の皮を剥いたり、お皿を用意したり。
見て見て、と色んな力を使って見せてくれたコリンに>>87 すごいねと目を細めて、その体を抱き締めてあげる。]
すごいすごい。いっぱい出来ることが増えたのね。
[ 去年より素直になったのは、多分もう会えなくなるのを、 彼女も悟っているからだと分かると、胸が苦しくて。>>88 お話をしてってせがむヒナコのおめかしを見て、 可愛いねと崩さないように頭を撫でたりしたの。>>121
寂しそうな彼の微笑みを見ながら、>>24 悲しい顔は出さずに、特別な誕生日をお祝いした。* ]
(182) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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[ランタンを掲げ。くらい夜、柔らかな灯りの中。 手をしっかり繋いで、まなびやまでを送る道。
明日までには部屋の荷物は整理したほうがいい、 と言ったら、>>61もう片付けは大体住んでいるらしく。 おっとりしているけど、しっかりもののクリスマスらしいと、手を少し離して、頭を撫でた。]
[>>153驚かれはしても、怖がられはしなかったから。 >>301まだ獣の姿は見せていないけれど、こわくはない、と言ってくれたから。
まなびやの入口に着いた頃。 クリスマスの首が痛くならないよう、すこおし屈んで。 いちねんまえより、ちょっとだけ大きくなったクリスマスに。昨日話したことを、もう一度。]
(183) 2015/10/11(Sun) 23時頃
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なあ…クリスマス。
世界の、いろんなものを見よう。 蜂蜜より、美味しいものを食べよう。 本の挿絵より、綺麗な景色を探そう。 街のお祭りも、 大きな海に浮かぶ、沢山の船も見に行こう。 [その内容は、昨日と全く同じだけれど 口にするたびに、胸が高鳴るような、そんな気持ち。]
[自分の能力を、自分の姿を、 怖くないと、優しいと そう言ってくれる彼女の願いなら なんだって聞いてやるつもりだと
彼女の蒼の瞳を、その色以上に、輝かせてやるのだと その想いを込めて、最後の言葉は一拍置いて。]
俺と―――一緒に。
(184) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 23時半頃
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……いや、謝る必要は、ない。 降りてきてくれて、ありがとう。
[降りてきて早々に謝られて、首を横に振る。>>179 じっとしているのも待つのも苦ではない。 途中で転んでやしないかとはらはらはしたけれど。]
もし、何か、あそこに用事があったなら…… 邪魔した、と、謝る。
だが、クラリッサに、聞きたいことが、あった。
(185) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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──昨日のこと──
[お寝坊さん>>50と共に現れたのはエフだった。 食事の準備に来てくれた彼が姿を見せないことに首を傾げたのだけど、現れたのなら機嫌よく口角を上げたはずだ。
このまやびやに集まる面々の中。 初めて盟約を結ぶ者や四桁を超える者も様々だけれど、 誰が誰を連れて行くかなんて今日になってやっと自覚し始めた。
毎年贈られてくる門の隣に聳え立つ祈りの堂。 今年は誰が何を選び、何を感じるのだろうか。]
(186) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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……わたしに、まだ、君に教えられることは、あるだろうか。 あるいは……、……
[拙いと、自分で思う。 何とか今自分が思っていることを口にしようとして、言葉に迷い、詰まりながら。]
あるいは、君の。
新しい、世界を、手伝える、だろうか?
[唐突だったかもしれない。 それでもこれが、器用な方ではない自分の、精一杯だった。]
(187) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[“自然の恵みを粗末にすること”>>0:311 彼女は少女達をどのような存在だと認識するのだろう。
祈りの堂なんて、仰々しい名前。 誰が何のために建てたのか。 その理由は未だに知らないけれど。
パティシアは、自分とは正反対の特質>>0:307を持っている。 事あるごとに彼女が育んだ命を何度も枯らしていた。 (たまにヴェラの泥人形>>0:459にも迷惑をかけていたような気もするけれど。)
そんな彼女が少女の遺骸を口にする時、どのように感じるのか。 そんな悪趣味なことを考えてしまうのは、まだ若かった頃>>0:516
モスキュートへと会いに行った時。 好奇心ばかりを胸に手渡された本>>0:535を貰った時の自分と若い獣の姿を少しだけ重ねてしまったからだ。]*
(188) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[大き過ぎる力の代償。 コリンに伝えた自分の特性。
ふと注意を見誤るとすぐにこの手で命を枯らしてしまう。 それも誰かの命を奪ってまで得た力は誰かの命を救うことには使えない。
ユージンのよくやっていた頃>>0:540 それを自分は詳しくは知らない>>1:34 雷>>1:35のこともエフから伝え聞くまでは彼が齎したものだということに驚いたものだ。
これこそが彼の“よくやっていたこと”なのだとすれば何故、彼は何故普段から力を用いらないのだろう。]
(189) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[そして、その後、どんな答えが得られただろう。
クリスマスを無事送り届けてから。 返事がどうだったとしても、 その日の夜はなかなか寝付けなくて。 たまには屋根じゃなく、久しぶりに自室で寝ようと、ベッドに横になったけど。
普段寝つきの良い自分が、なかなか寝付けなくて、寝坊寸前の時刻まで寝てたなんて。 何百年ぶりのことだろう、と。笑ったものだ。]*
(190) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[彼がもし誰かと旅立つならば、その力とも向き合う必要性もあるかもしれないのに。 今もユージンがそう思っているかは分からないけれども。 でもだからこそ、今になってはあの時の言葉の気持ちが少しだけ“わかる”かもしれない。
自分は獣にも少女にも詳しく教えることはしなかったから。 知らなくともいいならば知らなくともいいと思っていたから。
世界はそんなに綺麗じゃない。]
(191) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[ でも、
あの子に会いたいだけ、なんて>>0:445
そう口にした獣の言葉だけは今も強く、未だに根付いている。
]
(192) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[途中で転びそうにはなったけど転んではない。 私は何時もヴェラ先生に心配されているように思う。 きっとそれは気のせいではないけど。 でも心配される事は嬉しい事だ。 私の事を気にしてもらえるのは嬉しい。]
ううん、ちょっとコリンの見ていた景色を見てみたくて。 十分見られたから大丈夫。
だからヴェラせんせいが謝る必要なんてないんだよ。
(193) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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聞きたい事ってなぁに?
[こてん、と首を傾げて問いかける。
ヴェラせんせいが何か言いにくそうにしているように見えて。 とても大事な事を伝えようとしているのだと思った。 だから相槌も打たないで真剣な顔で先生の言葉を待って。]
新しい、世界……? それは、お外の世界? ヴェラせんせいが私を、外に連れてってくれるの?
[伝えられた言葉に目を丸くした。 外の世界、がっこうしか知らない私をヴェラせんせいが連れていってくれるのなら。 それはきっと、素敵な事。]
(194) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[景色を見ていただけ、その邪魔をしなかったのなら良かったと、思う。>>193>>194]
……ああ。 もしも、君が、嫌でなければ。
他のせんせいと外へ行きたいと、クラリッサが思うのなら、断ってくれて構わない。
けれど、もし自分に、君のために、何か出来るのであれば。
[手を差し出す。 細かな傷がいくつかある、冷えた、硬い、岩の掌を。]
(195) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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―前日の夕飯のこと―
[晩御飯はオズワルドとミッシェルが来て、久しぶりの来訪に、皆が沸いた。
…けれど。>>147より真っ白になった髪に、時折震える足。 ミッシェルは、皆の前では笑顔だったけれど 「残りの時間」は僅かだと見て取れて。
晩御飯の準備や、皆と一緒に過ごす時間を少しでも楽しいと思ってくれれば。…そう思うのは、みんな一緒だろう。
>>1:414夜にやる幻想の舞台はまさに、神秘的そのもので。 >>1:419虹色の星の花は、空一面に星を散らしたように、虹に輝いて…
その光景は、 此処にいる全員の心に残るものだっただろうし ミッシェルが居たことも、彼女と過ごした楽しいひとときと共に、皆の心に残っただろう。]*
(196) 2015/10/11(Sun) 23時半頃
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[ヴェラせんせいの言葉に胸がほわり、と温かくなるのを感じる。 嬉しい、せんせいに選んでもらえた事が。 きっと他のせんせいじゃなくて、ヴェラ先生に選んで貰えたから嬉しいんだ。]
ヴェラせんせい。 私、せんせいの事好き、大好きだよ。
[差し出された手にそっと自分の手を乗せる。 冷えた、硬い手。 でもとても優しいんだって知ってる。]
だからね、ヴェラせんせいと一緒に行きたい。 私は、ヴェラ先生がいいの。
[その、優しい手をぎゅっと握って。 それから嬉しそうに笑みを浮かべた**]
(197) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[燃える太陽が沈んで、 輝くものが何もなくなった後、 小さな光を放ち出す。 夜じゅうずっと、きらきらと。きらきらと。
遠くにいる誰かと同じ空を見て生きている。]
(198) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[ヴェラが操る着飾ったお人形のように>>1:357 みんなが楽しく歌に合わせて踊ったり美味しいものを食べたり、時には悲しんだり怒ったり迷ったり。
普段の日々も嬉しいことばかりではなかったけれど。 ずっと守られてきた空間とは違う外の世界。 足を踏み出せば、そこは知らない世界だ。
同じ世界に生きているのに、 違う世界に溺れてしまいそうな感覚。 本だけでは表せられないリアル。 同じ景色だとしてもきっとまた異なって見える。
あの歌にかけた願いは、そんな中でも少しは力になれるように、というもの。 昔、自分が教えてもらったものだった。]
(199) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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………In the dark blue sky you keep, And often through my curtains peep,
[少女たちはどのように過ごしているだろう。 ある時は小窓から星を眺めて、 ある時は小瓶に手を伸ばす少女を諌めたり。 猫の手を作ってまな板と向き合ったり、 お茶会と称して差し入れてやった少女を牛やら駒鳥と呼んだりもした。 ああ、逆に美味しいデザートを頂戴したこともあったっけ。
彼女達から教わったことは、沢山ある。 お腹が空いたままだと倒れちゃう>>0:3し、97 …走って会いに行けるかもしれないこと>>30 他にもたくさんあるのだけども、]
(200) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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For you never shut your eye, Till the sun is in the sky.
[くらいのが、こわいことも>>0:368
少し離れて歌うのは月明かりの下で。 微かに声>>46
それとはまた別にちいさく、ちいさく、口遊んだ。]*
(201) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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― 昨日:二度目の誓い ―
[ >>147「私の為に」なんて こんなに健気で、気高い少女はいつぶりだろう。
「もーちょっとで死んじゃうんだから、 まいにち違う景色に連れてって!」
「遠くはこわいから、ずっと居られる場所がいい」
「森の中で、鳥のままのオズワルドと一緒にいたい」
「しぬってどんなかな?オズはしって…るわけないか!」
そのほかにも、たくさん たくさん 湧くように溢れてくる「少女」たちの声と過去。
己と少女の晩年は、どれも十人十色で ひとつとしておなじものはない 唯一の時間。]
(202) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[言いたいことが上手く纏まらなくて、 いつもどこかで脱線してしまうものだから。
色々と無駄を省いてしまえば、 言いたいことは、とっても単純。>>159
たった一言で終わってしまったエフの総括に、 今度はあたしの表情が固まった。 …うーん、ぐうの音も出ない。>>142]
(203) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[ 跪いた己に伸ばされた腕>>148 小柄な身体と 押し付けられた頬がじわりと熱を伝えて 彼女が押し込めた万感を、微かに推し量る。
まだ小さかったミィをはじめて空に連れて行った時と おなじか、それ以上か いつもより力の篭った指先が「こわい」と云うから
抱きしめたまま、その耳元で ちいさくちいさく語りかけよう。]
…何を云ってる。 ミィが、死んだら…… そうしたら、 骨の一片、髪のひとふさまで 全部が私の糧になるんですから、
ミィ、私はこれからもずっとずっと一緒です。
(204) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[ がっこうに居た時から、撫でる髪の色は変わったけれど 己のしぐさは何処も変わりなく 幼子をあやすように 撫で、包んで ]
怖かったら、隠さなくて良い。 けれど 「しぬ」ってことは「なくなる」のとは違う。
ミィと共に、風を従え何処かの遠い國を見に行って ミィと共に、神木を支えて 何時か生まれる「妹」を ミィと私で、守るんですよ。
……ミィは、私とひとつになるのが怖いですか。
[ 髪の隙間をぬって撫でる背中は、心なしか小さく いま、何よりも愛しい少女を 柔らかな午後の陽光の中で、抱きしめ続けた。*]
(205) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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―きのうのお夕飯時のこと―
[>>182去年のこの日、 おねえちゃんとオズワルド先生は、 ここに帰ってきた。
そして、今年も、また。
おねえちゃんの髪の毛は真っ白で、 わたしの胸が、ぎゅうってくるしくなったわ。
去年は似合ってる、って言った白い髪。 改めて見上げたその髪のいろは、 なにかが消えていってしまうような、 儚い印象を、抱いてしまったから。]
(206) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[頭を撫でてくれる手は相変わらず優しくて、>>159 色々やれるという言葉に、無言でこくりと頷いた。
――人には絶対に出来ないことがたくさん出来る。
大きな怪我でなければ支障がないことだって、 エフの口から直接聞くことで安心もした。
続いて気遣わしげに尋ねるエフに、>>162 ふっと息をついてから、静かに答えた。]
(207) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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クリスは、 ……クリスは、泣いてた。 あたしが、泣かせちゃったの。
でもせんせいのこと、怖がってなんかいないよ。 雀を治してくれたことだって、喜んでたもん。
ただ、あたしが死にたくないって叫んでたから、 それを聞いて、ごめんねって謝ってた。 とりさんは、嫌だったのかな…って。
(208) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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ねぇ、せんせいも誰かの怪我を治した時、 クリスと同じこと、考えてる…?
[なるべく使いたくないと言っていたから、 たぶん、似たようなことを思うのだろうけれど。
真っ直ぐ瞳を見つめて、真剣に問う。]*
(209) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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おねえちゃん、おかえりなさい! まえよりも、もっとたくさん、 歌の練習をしたのよ!
[ふっと胸に沸いた不安かくして、 おねえちゃんに駆け寄った。
……コリンも、なにかに気付いたのかな。 いつもよりも、甘えん坊だったから>>88]
一緒にお夕飯をたべれるの?やった!
[そうして、おねえちゃんのお話に耳を傾けるのも、 今日で最後、なのかな。 旅に出たあと、どこかで会えるかもしれないけれど。
きっとそれは、難しいのだろうなって。 心のどこかで、気付いていた*]
(210) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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−巨大書庫−
[書庫に、用事があると言うヒナコと共に。>>178 一度書庫へ戻り。 以前、ヴェラに渡した、紙と、ペンを、しまっていた場所から。 包みをひとつ、取り出す。]
………これ、だ。
[それは裾野の街の、職人に作ってもらった。 ミルクティー色をしたの皮手帳。 私の手には、少し小さくとも。 ヒナコの手には、丁度いい大きさだろうか?]
私の力で、作ったものではないから…。 消えることは、ない。 荷物でなければ、君の旅の、共に連れて行って、やってくれ。
[携帯用のペンと共に、それをヒナコに、差し出した。]
(211) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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……それと。 ひとつだけ、覚えておいてほしい、ことがある…。
[少女の前で、初めて膝を折り。 同じ高さから、ヒナコの目を見つめる。暗い眼窩の中に浮かぶ、青い鬼火のような光。]
私が。 君の旅の、見届けたいと願ったことを…。
[このまなびやから巣立ち、これから見るであろう、たくさんの物が。街が。人が。 外にある全ての物が、ヒナコの目にどう、映るのかを。 その傍に寄り添って、獣に比べれば短い、少女の命が終わるまで…。]
(212) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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ただ、これは私の希望だ。
[言い聞かせる声は、文字や言葉を、教えていたあの頃と同じように。 つとめて穏やかに…。]
君が、他のせんせいと旅に、出たいと望むなら。 私はそれを。 ヒナコの意思を、尊重したい。
[だからこれは、ただ、知っておいて欲しかった、だけなのだと。*]
(213) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[少女の言葉に、目を見開く。>>197 温もりある、柔らかな感触をその手に感じた。]
……ありがとう、クラリッサ。
嬉しくて……どう、言えばいいか、分からないくらい、嬉しい。
[握ってくれる手も、見える笑みも、何よりも大切にしたいもの。 忠誠を姿勢に膝を折ると、目線は少女の高さになった。]
――私の全てを、与えよう。 御身が朽ちるまで、御護り申し上げる。
[頭を下げ、赤茶色の髪を揺らし。 握る手の甲へと、唇を落とした*]
(214) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 00時頃
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[ランタンの灯りに照らされる笑顔は ちょっとだけ元気がないような。>>181 でも優しい笑顔に変わりはなくて ユージン先生をこわいって思う人なんて、いるのかな。
もう一度、ユージン先生の指先が光る。 びっくりしたけど、こわがらないことに驚く先生に わたしのも蒼い目を丸くして、ぱちぱち。ぱちぱち。]
嵐のように強い吹き飛ばしてしまう風とか 大きな音で樹を真っ二つにしてしまう雷とか そういうのはこわいけど。
ユージンせんせいは、こわくないから。 だから、せんせいの雷も風もこわくないよ。
[昔はどうであっても、 今の先生の手は、誰かを傷つける手じゃないこと。 繋いでるわたしは、ちゃんと知ってる。>>183] だから優しく撫でてくれる先生を見上げたんだ。]
(215) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[まなびやの入口でに着けば、 屈んだ先生と目線が近くなる。]
せんせい、どうしたの?
[だんだん、蒼い目が丸くなる。>>184 世界のいろんなもの。 蜂蜜より、おいしいものも。 本の中でしか見たことのない海に、たくさんの船も。
ぜんぶ、ぜんぶ。]
(216) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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せんせいと、一緒に?
[きっと楽しいと思う。 蜂蜜を食べた時みたいに、 おいしい葡萄を一粒もらったときみたいに ふにゃりと顔が緩んだ。 先生と一緒なら、きっとなんだって楽しい。]
うん!
[大きく頷いたわたしの蒼い目は、夜空の下で 昼間のように、輝いて。 ぎゅう、もう一度放す前の手を強く強く握ったんだ。]*
(217) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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−巨大書庫にて−
練習…したのか…
[練習したと言う、ヴェラの言葉>>175に。感嘆を込めて呟く。 見上げれば、向かい合う視線。
伝わったと、嬉しそうに微笑んだヴェラから、もう一度手元の似顔絵に、視線を移して。 ほんの、数百年前。 彼女と旅立つ前までは、自分の顔だったはずの、それと。途切れた記憶を、結びつけるように。]
(218) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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………そう…、だな。
[少なくともヴェラは、覚えていた。 覚えていて、くれた。
なら、懺悔や未練を、紡ぐように。 少女たちとの旅を、記してきた私の行動も、無駄ではないのだろう…。]
……ありがとう、ヴェラ。
―――我が友。
[面と向かって、口にしたことのない言葉に。 微かに照れや、気恥ずかしさを感じながら。*]
(219) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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[不思議な顔になるコリン>>203に首を傾げながら 手を伸ばして。 わかろう、と努力する甲斐甲斐しさが微笑ましい。 安堵の表情を確認すると、ここできちんと話が出来てよかったな、なんて。]
泣いた。
[本人には聞く勇気のなかった問いかけの答え>>208に 想像はしていたけど微かに気落ちする。 小さい少女に生死の話を軽々しくすべきではなかったのか、と。 友達を気遣ったコリンの言葉を胸に刻んで まっすぐな問いに向き合う。]
(220) 2015/10/12(Mon) 00時頃
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考えてないと言えば… 嘘になる、…んでしょうかね。 でも僕はあのトリは幸せだったと思います。 クリスが助けてあげたいと願ったから あの時消えそうな命が生き繋いだ。 嫌な思いをしていたら決して窓辺で さえずりなんてしなかったと思います。
だから、クリスマスが謝る必要なんて どこにもないんですけどね…。
[そうさせた自分の罪深さに静かに目を伏せた*]
(221) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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― 現在、畑の隅っこ ―
[朝食を終えてから、荷づくりの終わった荷物を 部屋に転がしたまま。
向かったのは、畑の隅っこ。 小さく盛られた土の山の前で、しゃがみこんで。 いつものように声をかける。]
おはよう、とりさん。 もうすぐわたし、ここにあまり会いにこれなくなるんだ。
[旅立った後もおねえちゃんみたいに遊びにはこれるけど。 これまでみたいに来れないのは、確かだから。]
(222) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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今日は、鐘が鳴らなかったなー……。
[昨日とっても楽しかった分だけ。 ぽっかりと穴が開いたような気持ちになってしまう。
変わらず寝坊助なアヤワスカの元気な声。>>50 ヒナコとクラリッサがユージン先生と作った、 きらきらの宝石みたいなフルーツタルト。>>4 星空に咲いた光の花。>>1:419 その星空を唄う、ミツボシの声。>>46
今日はみんな支度したり、ばたばた、ばたばた。 気になるのは、朝から見ていないコリンの姿。 幼い頃、どんくさいわたしの手を引っ張ってくれた。 おそろいの怪我をたくさん作った。 わたしが悲しい時は、抱きしめてくれた。>>78]
(223) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[コリンは、どの先生と並んでここを出て行くんだろう。 わたしが井戸の傍で泣いてたのを、 コリンに聞かれてたなんて知らなかったから。>>82
包帯ぐるぐる巻きの怪我した手で過ごすコリンに 着替えとか食事の片づけを、隣で手伝いながら。 エフ先生のところへなんて言うこともできなくて。
包帯が取れた時は、すごくホッとしたのを覚えてる。]
(224) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[畑の隅にいる彼女を物見小屋から見かけたことがある。 それは雪が降るようになってから。 山雀がさえずるのをやめてから。
だから多分ここにいるのだろうと思った。 心優しいクリスマスのことだから。]
[きっと言われなければそれと気づかないだろう 小さなお墓には傾いた木の枝が立っていた。
そんなお墓の前にしゃがみ込むクリスマスの背中に 心が少し暖かくなった。]
クリスマス。
[声を掛けた時、少女は何を考えていただろう。]
ずっと、言いたかったことがあるんだ。
(225) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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──むかしばなし──
[ミッシェルの色素の薄くなった髪や、交代で世話をしていた鶏。 萎れた花。稼ぐということ。コイン。 まなびやを卒業して外へ巣立つことへの意味を、ここにいる者達はどのように認識しているのだろうか。]
[デリカシーがないとも、分かってないとも。 口煩く指を指して「タダでなんてあげない!やすくないのよ!」 なんて怒鳴りながら飛び蹴りをしてくるあの子には本当に困ったものだった。
口を開けば不平不満を積み重ね、その都度お手上げだと肩を竦めたらなってない!と来たものだ。 しまいには「命について学んでこい」なんて支持する始末。 自分としてはちょうど退屈していたところだから乗ってやったのだ。]
(226) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[始めは包丁で指を切ったり、塩と砂糖を間違えたり、うっかり食物を全滅させたり湯を沸かしたまま放置してパスタが伸び切ったり。
そんなことばかりしていたのだけど、隣で椅子に乗りながら司令官よろしく指示をしていたあの子が回を重ねるごとにおとなしく食事をするようになったから、“悪くはない”と思った。]
「せんせい、どうせ私たちを食べるんでしょ?」
[ある日、試作品とばかりに作った食事を口にしながら彼女は尋ねた。 自分は獣だ。だから当然だとばかりに頷いたのだけど、]
「今食べてる卵と同じみたいに食べられるのはなんか、さびしいよ。」
[何をバカなことを。 その時は、スカして笑ったが]
(227) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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「命に重さなんて、ないんだよ。」
[寂しそうにわらうくせに、 外に行けば考えも変わるかもな? なんて気まぐれで発した自分に対してあの子は「なら、私が連れて行ってあげる。」と。
外のことを何も知らない癖に、]
「世界で一番こわがらせてあげる。」
[なんて、まだ丸くて柔らかそうな指でこちらの前髪を払って。
彼女は笑った。]*
(228) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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──おひる “ないしょ”の場所──
[あっという間に一日が明けてしまった。 残っているのは、誰だろうか。 どんな気持ちでどんな想いで各々は声をかけ決めたのだろうか。
自分はといえば引き続き郷愁へと思いを馳せるのだけど。
世界で一番こわがらせてあげる、なんて。 そんなことなどないと思っていた。 何故なら命を奪うといっても自分のものではない。 他人のものなのだから。
なのに、正しく理解した命の奪い方。喰らい方。重さ。 星が散らばる夜空の下の記憶。 いつまでも忘れないように。 たったそれだけで重さと均衡がとれるならばと生きてきた。
暗いのがこわい、なんて。 ならば光など見えなければいいととうとう伸びっぱなしの髪は都合よく表情を隠してくれていたのだけど。]
(229) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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………いつまでも待ち続けるなんて、そんなこと。
[自分には、出来ない。 それは何故か、まだ、答えが出そうになくて。]
(230) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[行くべき道が分からないなんて、今更過ぎて。]
(231) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[そんな時に迷い込む足は自然と過去の記憶をなぞり上げる。 誘われるように声の方へと>>174]
…………、
[その先にいた少女に、 差し込む光を浴びた姿に、]
ミツボシ。
[昔と同じ。 けれど口遊む方は、彼女の方。
生誕祭でも辺りを引き込んだ歌声。 それが誰かの傍で奏でられるのなら素敵なことだろう。]
(232) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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なんだ。もう誰かと行ったもんだと思ってた。
[だから彼女がこの場にいたことが意外で。 でも約束を守ってくれた彼女がいつかつまみ食いの共犯者であったとしても。
抜けるように溢れた笑みは丸く。]
君の歌に誘われてきたんだ。 ……歌ってくれないか。
[その癖して歯切れ悪い言葉は尻すぼみに小さくなる。 これが最後の機会かもしれない。
そう思うと、何度も繰り返した筈の光景だというのに。 忘れていた感情が綻び始めるのは自分と遠い太陽が小窓を照らすせいか。……それとも。]**
(233) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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−アヤワスカのドレス計画−
[アヤワスカの勧誘で、仲間に加わった、パティシアと共に。>>176
話すのは、主にアヤワスカと、パティシアの二人で。 私はほとんど、聞いているだけだったのだが…]
アヤワスカが、出来ると思えば。
[言えば、意外に思うかもしれないが。 触れることのない、風景や現象を想像することは、それほど難しくは…ない。
実際は、生き物や、食べ物の次に。 見に付ける衣服のほうが、想像は難しいのだが…。
アヤワスカの言葉に、頷き。 パティシアは、どう思うだろうかと。向けた視線で、尋ねた。*]
(234) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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一年前…、僕は君の力で その子を助けなかったこと、後悔してるんだ。
[物見小屋でクリスマスの掌で力を使った時 少し覗かせた残念そうな顔がずっと引っかかっていた。>>1:31 もしかして、力を使った瞬間に亡くなったら…。 あの時の想い>>60を味合わせるのでは、と勇気がでなかった。] 僕はもう後悔はしたくない。 君を笑顔にできなかったことをやり直したい。 君のその眼が好きだ。蒼くて優しい眼が。 君の物語が終わる時、僕はその隣に居たい。
[契約の時にはどんなことを言おう 一晩寝ずに考えたはずなのに。肝心な時には出てこない。]
…だから、僕と一緒に来てほしい。
[真に迫った顔は力を使ってと頼まれた時のように変な顔だったろうか*]
(235) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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―一年前―
お、おう・・・そうか そういうことなら仕方ないな
[さらっと自分の服まで貶したアヤワスカに少し驚きつつ>>140も、自分がかなり頼られているのだと自覚すれば自然と笑みが溢れた]
・・・良し!じゃあとびっきり良いまほうのドレスを用意しないとな 一緒に手伝ってくれるか?
[彼女にそう尋ねれば快諾してくれるだろうか
その後は書庫で色んな服の資料を漁ったり実際作ってみたりもしただろう。・・・全て良い思い出だ*]
(236) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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―前日の食堂―
[旅立ち、即ち別れの日だけあって色々センチな気分になっていたのだろう でないとこんな不安は口に出さない筈だ。そんな彼女にヴェラが言った>>152言葉は割とストレートに彼女を褒めており、嬉しいと思うと同時に少し気恥ずかしさがあったか]
・・・ありがとう ヴェラもそうやってあの子達や同じ獣の私を気遣ってくれる優しさがあるんだ そう自信を弱くする必要は無いと思うぞ
[彼だって自分の立場を誇って良いんだぞと背中を叩いて元気づけてやろうとしたか*]
(237) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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―今朝のはなし―
[今日のわたしは、お寝坊さんではなかった。
目が覚めてからは、昨日のお昼と同じように、 がっこうの中を歩いて回ってた。
朝食の時間になっても、 わたしは食堂には行かなかった。 あれだけ別れを寂しく思っていたのに、 いまは、ひとりで居たいと思ってしまったから。]
………… らん、ら♪
[そんなわたしがないしょの場所へ向かったのは、 お昼を過ぎた頃。 朝早くじゃなかったのは、 卒業したくないっていう、少しのわがまま*]
(238) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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―“ないしょ”の場所―
[目を閉じれば、たくさんの事を思い出す。 たのしかった、がっこうでの生活のことを。]
…………せんせい。
[>>232聞こえてきた、足音。 振り返った先には、ブローリン先生が居た。]
せんせいこそ。 誰かと、行っちゃったのかなって、 おもっていたわ。
[>>233うそ。きっと、来てくれるって思ってた。 先生が誰かと旅立つことになっても、 歌を聞きに来てくれるって、思ってた。]
(239) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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―ある日のドレス計画―
[事前に聞かされていたとはいえ、モスキュートも含んだドレス計画は少しだけシュールであった まあ、普段から書庫にいる彼がこうしてドレスを一緒に考えてくれることが少し新鮮だったのかもしれない]
女神さまか・・・うん、良いと思う。絶対似合うだろうなぁ
[あの明るい黄色を脳内に描きながら同意してみる>>176]
なぁ、アヤワスカ もしどんなイメージが良いのかあるんだったらモスキュートの力を借りて見せてみてくれないか?
[実は衣服の投影がかなりの難易度>>234とは知らず、そんなことを口にしてみたか**]
(240) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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―昨日の夜―
[>>217段々と、丸く、輝いていく彼女の瞳。 昔より、色はくすんだけれど それでも。クリスマスの蒼がこうして輝くのを見るのが、自分は好きだった。
だから…昨日、一緒に果物を取った時も ちょっとだけ風を吹かせて、彼女の着地を手助けした時も 美味しい、って、蜂蜜を食べた時も。
その目が、嬉しそうに輝けば 此方まで嬉しくなったんだ]
(241) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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……うん。 今はブローリンせんせいのためだけに、 たくさん、歌うね。
[わたしは、きちんと笑えているかしら?
わたしが眠れなかったあの日に聞いた、 あの、とてもやさしい歌を。 先生がわたしのために歌うのじゃあなくて、 わたしが、先生のために、歌おう。]
(242) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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それなら………明日。お昼に、畑で。
最後に、とっておきの林檎、 がっこうから「もらって」いこうぜ?
[>>217ぎゅ、と手を握り返して。 そう言う自分の声も、弾んで、明るくて。
こわくない、と言ってくれたからだろうか 普段見せないぐらいの、満面の笑みで ランタンと、月の光の中、 とても嬉しそうに、笑ったことだろう。]*
(243) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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― きのうの朝の食堂で・ミツボシと ―
………。
[忘れない、覚えてる。>>160 そんな言葉とともにミツボシが手をぎゅっと握ってきたから、 ちょっとだけ固まってしまったヒナコです。
だって、みんなここを出て、離れ離れになったら、 他のみんなや“せんせい”たちのことを忘れてしまうかもしれない、なんて、 考えたこともなかったからです。そんなさみしいことは。 なぜかというと、]
(244) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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わ、 ……わたしも、ミツボシのこと絶対覚えてるからっ! さみしくなったらおうたのこと思い出してがんばる!
[もう、同じものや、気持ちを、分け合うことはできなくなっても。 かつて、一緒に分け合ったり、もらったりしたものを、 たいせつにしながら進んでいく、そうできるって信じたいから。
上手く言葉に出来なくても気持ちが伝わるようにと、 ミツボシの手をぎゅっと握り返しました]
(245) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are―― ……
[ねえ、先生。
先生の歌がわたしの光になってくれたように、 わたしの歌は、先生の光になれるかしら。 先生の行く道を照らす、光になれるかしら。
なにもこわくないよって、 包み込んでくれるような優しいものに、 やさしい光に、なれるかしら。]
(246) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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[朝の紅茶はとってもおいしかったって言ってもらえたから、>>161 おやつの時間にも頑張って振る舞いました。 果物たくさんのタルトに合うように、 ほんのりリンゴの香りのした葉っぱを使って。
だけどもちろん、一番見てもらいたかったのはタルトです。 ちょっぴりドキドキしながらミツボシのようすをうかがって……。
いきなりぎゅーって抱きつかれたものだから、朝以上に固まって、>>163 だけどその後、たくさん笑いました。 ミツボシのテンションがうつっちゃったのかもしれませんね*]
(247) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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― 巨大書庫 ―
[昨日のことを、ぽつぽつ思い出しながら、ヒナコは考えます。 この目で見て、この耳で聞いて、触れて香りを感じて味わって、 そうしてきたものについて、ヒナコの記憶にだけ残しておいていいのか――と。
“わたしたち”のいのちは短いのです。 ミッシェルだって、一年、会わないうちに、 もっと髪の毛がまっしろになってしまいました。>>147 それでも撫でてくる手の温かさは変わらなくって、>>148 切なくなったけれど、そんな顔は見せたくなかったから、 ありがとうって笑ったんでした]
(248) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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……。
[モスキュートが取り出した包みがたてたかさり、という音で我に返ります。>>211 差し出された、授業で使うノート……というには小さめのそれを、 ぱらぱらとめくっているうちに、ヒナコの表情は喜び一色に塗りつぶされました]
すごい……すごいです、これならいろんなことがかけますよー! モスキュートせんせい! ありがとう!
[どこもかしこも真っ白なページ。 きっとこれから書きこまれるべきページ、なのでしょう。
なおもモスキュートを見上げていれば、 眼前で膝を折り、白いお顔と目玉の代わりの青い光を、同じ高さまで近付けて。>>212 告げられる言葉は、まなびやで文字や言葉を教わっていた時のように、 どこまでも優しい響きを持ってヒナコに染みわたります]
(249) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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わたしの旅を、見届けたい……
[その響きがヒナコだけに向けられているのが、とっても嬉しかったから、]
えへへ。 じゃあ、わたしが、 モスキュートせんせいと、ふたりで世界を見に行きたい、 ……ううん、見に行こう! って言ったら、いっしょにきて、くれるんですね。
[白紙の、手帳。 ヒナコの髪の色のような表紙を持った手ごと、 モスキュートの手をぎゅって握ろうとします]
おぼえる、よ。せんせいがそう言ってくれたこと。 だからせんせいもおぼえていて、わたしを。
―――はじまりの時から、おわりまで。**
(250) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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……―― Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are♪
[長い長い、5つの歌詞を歌い終えた後。
わたしは、そっと口を閉じて、 今度は歌うためじゃあなくて、 言葉を紡ぐために、口を開いた。]
(251) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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ブローリンせんせい。 わたしね、せんせいの歌も、お星さまも、だいすき。 優しいせんせいは、もっとすき。
[だから、だからね―― ]
わたしの歌、せんせいのお星さまに、なれるかな。
[闇夜を行く旅人の道を示すお星さま。 もしもブローリン先生が他の子を選んでも、 この歌が、お星さまになれますように、って。]
(252) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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[…… ほんとうは、ね。 一緒に行きたい、って、 ワガママ言いたい気持ちはあるけれど。
最後になるかもしれないときに、 悪い子でいたくないの。
でも、わたしの表情は。 笑顔を浮かべているつもりで、 泣きそうになっているかもしれない*]
(253) 2015/10/12(Mon) 01時頃
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[呼ぶ声が聞こえて振り返る。>>225 そこにいる先生の姿を見れば、 蒼い目を輝かせて立ち上がった。]
エフせんせい! おはよう、今日は"ふつかよい"は大丈夫?
[エフ先生に畑の隅っこに山雀を埋めたこと>>54 伝えたあの時は、まだ顔が歪んでしまって。 俯いていたら、大きな手で頭を撫でてくれた。 ちらと顔を上げたら掌の向こうに 覚えのある先生の変な顔が見えて、また俯いてしまった。
今なら力の話をする度に変な顔をしてた先生の気持ちが わたしにもちょっとだけ、わかるのかもしれない。]
(254) 2015/10/12(Mon) 01時半頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 01時半頃
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[見上げたエフ先生の顔色はいつもよりいいけど、 ちょっとだけ表情がかたいような気がする。
なんだろう。 すごく大事なお話なことはわかるから、 瞬きもせずに先生を見上げた。]
──……一年前のこと?
[なんで、先生が後悔するんだろう。 山雀を治したいって、頼んだのはわたしで わたしが力を使ったのとは違ったけど、治してくれた。
わたしはまだ、先生の過去も。何を後悔してるかも。 知らないままだから、不思議な顔をしてしまう。 けど。]
(255) 2015/10/12(Mon) 01時半頃
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せんせいと、一緒に?
[びっくりして、ぽかんと口を開いてしまう。 昨日の夜と同じ言葉を繰り返して、 ようやくエフ先生の言葉が理解できて慌ててしまった。
どうしよう、どうしたらいいんだろう。
昨日つないだ手を握った指先が、ぎゅうと服の裾を掴む。 たぶんもうすぐ、ユージン先生がここにくる。>>243 とっておきの林檎を、一緒にとろうって。 笑顔でわたしは、もう一度大きく頷いたから。]
(256) 2015/10/12(Mon) 01時半頃
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[誰かと、なんて>>239 肩を竦めては可笑しいとばかりに、笑ったけれど。
夜空に浮かぶ星の歌。 ひとつひとつは小さいけれど散らばるそれは夜道を照らしてくれる。
そんな優しい歌をミツボシへと届けたくなったのは、 夜の気配に冷えた体で、怯える姿が、似ても似つかないのに、昔の自分を僅かに思い出させたなんて。] Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are―― ……
[流れ込む歌声は鼓膜を叩く。 静かに浸るように耳を傾けて、一言も割り込むことなく瞼を下ろした。]
(257) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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[終わりが訪れるのは、5番目が終わった頃。 訪れる沈黙に下ろした瞼を上げて瞬きしようとした瞳は少しだけ丸みを帯びる。]
、
[すぐに 「優しいか。照れるな。なれるよ君なら。素敵だった。これで一人前だな。良かったよ。」 、なんて。
こんな、用意してた言葉を音に乗せて届けようとしたのに。]
(258) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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────…………、
どうして、
そんな顔をしてるんだ、ミツボシ。
[無意識に視線を合わせようとした体は、膝をついて。 片腕を伸ばして触れようとしたところで、指先が痙攣したように強張っては落ちていく。
今は昼だ。 彼女の体もきっと冷え切っていないのだから、他の子に触れるように頭でも撫でてやればいいのに。
躊躇ってしまうのは、どこか壊れてしまいそうに見えたから。]
(259) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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…………なるさ。きっと。
[振り絞るような声は掠れている。] ………でも星になってしまったら手は届かない。
[今更に返す言葉>>252 膝に固定させた自分の右手をゆるく上げてはその小さな体へと、伸ばして、]
君が……、苦しそうなのはどうしてなのか、分からない。
[指が滑り落ちそうなのを耐えるように握っては開いて。 やがてその背を抱こうと、不器用な腕が縋る。]
(260) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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どうすれば君は、笑ってくれる。
[今思えば思い出の中のミツボシを自分は悲しませてばかりいるような気がして。
誰かと元へ彼女がこれから導かれる可能性はあっても、自分は優しくなんかないのだから。]
………何でもいい。いや、嘘だ。 出来ることは限られているけど、ワガママくらい言ってくれよ。
……だって君は誰かと行ってしまうんだろう? “優しい先生”としてさいごまでそばに、今は君のためだけに、
(261) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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何でも聞いてあげるから。*
(262) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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[狼狽えるわたしは、それでも嘘なんてつけなくて。 ぐるぐる、ぐるぐる。 真っ白になりそうな頭で考える。]
……わたしね、 ユージンせんせいに、昨日一緒に行こうって言われて。 うん、って言ったんだ。
[色んなものを、ユージン先生と見たらきっと楽しいって。 うきうきと一晩中それを考えて眠りに落ちたんだ。
今のエフ先生の顔は変な顔じゃなくて、 はじめて見る、とってもとっても真剣な顔で。 苦しくなる。 言葉が、喉でつっかえてしまって、続かない。]
(263) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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[わたしは、誰と一緒に行きたい? わたしは、"おしまい"までの時間をどう過ごしたい?
思い出すのは、何度も何度も掬った水。 小さな命のように零れ落ちてしまう水は、 きっと先生より先に"おしまい"を迎えるわたし。]
(264) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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[わたしは、わたしの"おしまい"を迎える時に ────誰の手の中に、いたいんだろう。]
(265) 2015/10/12(Mon) 02時頃
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[ 彼と過ごした少女がどんな子だったか知らないし、 わたしもそれを聞こうとしたことはないの。>>202
( だって、聞いたら比べたくなっちゃうから。 )
わたしとどっちが” ”だったの?なんて聞きたくないの。 好きな物を独り占めするのは、悪い子だもの。
困らせてしまうし、何よりも、 彼女らがいてくれたから、今のオズウェルがあるのに。 ]
(266) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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[ 初めて空を飛んだ時よりも、頭の中がぐるぐるする。>>204 あの時はこわくて、どきどきして、はらはらして。
強く握りすぎて羽根を毟っても、優しく許してくれた彼は 今もまた、わたしを赦そうとしてくれるの。 安心させるように、顔を無理矢理覗かずに。 ]
そう、だけど、 一緒だけど ───… でも、 でも、
[ ぐす、と鼻を鳴らしちゃったら泣くのがバレちゃうのに 言葉にしきれない想いが涙となって、彼の首筋を濡らすの。 ]
(267) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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[ ぽんぽん、と撫でる手が優しいから、甘やかそうとするから しっかり者のおねえちゃんでいられなくなる。
こわいんじゃないの、と口に出来なくて、ただ首を振って しゃくりあげながら、ゆっくり、彼に伝える。>>205 ]
…………こわいんじゃ、ないの。 わたしがいたことはなくならないって、分かってるし、 オズウェルも忘れずにいてくれるのも、分かってるの。
もう、抱き締めてあげられなくなるのが、 どうしようもなく、せつないの……。
[ 夜、目が覚めた時に歌と掌で寝かしつけてくれる彼。>>1:431 ごはんを食べさせて、って大きく口を開く彼。>>1:321 食べられたらひとつになる代わりに、撫でることも出来ない。 わたしがいなくなった後、寂しがる彼を、 わたしが一番に慰めたいのに、それが、出来ない。** ]
(268) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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―昼過ぎ:井戸脇で―
[朝を過ぎた時間に起きて、 部屋にあった、元々少ない荷物をまとめた。 渡し船の仕事で稼いだお金に、作ったジャムの残り。 少しばかりの着替えと あとは、捨てられなかった、色々を詰め込んで。]
………さて。俺は、そろそろいくよ。
[井戸の脇にそびえる、大樹を撫でる。 撫でればやっぱり。かさりと葉っぱは揺れて。 自分のせいでちょっと枝が曲がってしまったのに すこぶる元気な姿を見て、ふわりと笑った。]
また、戻ってくるからさ それまで…このがっこうを見守っていてくれよな
[>>151会いに来て、撫でて貰えればうれしいと そう言ってくれたのも彼女だった。]
(269) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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まったく。どっちがせんせいだかわからないな
[獣は笑って、尻尾を振れば 樹に背を向けて]
それじゃ。行ってきます―――
[今、クリスマスがどんな状況かも知らぬまま 野菜畑の方へと、ゆっくり向かって行った。]**
(270) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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[ねぇ、なんで褒めてくれないの? なんで、哀しい声を、しているの? わたしの歌は、だめだった?]
―― せんせい。
[>>259しゃがんでくれた先生の瞳は、 前髪の奥に、かくれたまま。
先生のために、頑張って歌ったよって。 笑って、伝えなくちゃ、いけないのに。 わたしの顔は、言うことを聞いてくれない。
だって。先生の声が、あまりにも哀しくて。 その哀しさが、わたしにまで伝染したかのように、 泣きたくて、たまらない。]
(271) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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わたし、わたしね。 みんなとお別れするときは、 笑顔でいようって思っていたの。
ブローリンせんせいとお別れするときだって、 笑顔で、ばいばいって、
[言おうと、思っていたのに。 わたしの声は思った以上に震えていて、 そんな細い声は、途中で消えてしまった。]
(272) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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[>>260ねえ、先生。 もしも、わたしじゃない子を、 選びたいって思っているのなら。
こんなの、ずるいわ。 もっと、離れたくなくなってしまう。 一緒に居たいって、おもってしまう。
大好きな、先生のあたたかな手も。 いまは、ただ、かなしいだけ。]
………… せんせい。 わたし、最後までいいこでいようって、 おもったけれど。
[零れそうな涙をぐっと堪えた。まだ、泣いたらだめ。]
(273) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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せんせいが優しいせんせいじゃあ、 なくなってしまったから。
[優しい声。優しい言葉。
でもね、先生。 わたしと別れを考えているのなら、 それはまったく優しくない。
それは棘となってわたしに突き刺さる、 とてもかなしい、言葉なの。]
わたし、 わるいこになるわ。
[だから、我慢するのはやめた。 いじわるな先生は、めいっぱい困らせてあげようって。]
(274) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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わたし、せんせいとお別れしたくない!
(275) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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せんせいの子守唄を卒業したくない!
(276) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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せんせいがわたしじゃない誰かと旅立つのがいや!
(277) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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わたしじゃない誰かを選ぶのがいやだ!
(278) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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せんせいの隣にいるのはわたしがいい!
(279) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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わたしの隣にいてくれるのは、せんせいがいい!
(280) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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わたしは、わたしは……ッ!
[ずっと、言えなかった。 最後かもしれないって思っていたから、 我慢していた、言葉。]
(281) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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せんせいだけのわたしに、なりたいの……。
(282) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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[ぽろぽろと、零れ落ちる涙と共に。 ぽつりと、小さく呟いた。 みっともなく、先生にすがり付いて。
こんなわるいこは、嫌われてしまうかな。 こんなわるいこは、お断りされてしまうかな。 先生は優しい《イジワルだ》から、 優しい言葉でわたしを宥めてくれるのかもしれない。
いいこをやめた、わるいわたしは、 目から零れる涙を、止められない**]
(283) 2015/10/12(Mon) 02時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 03時頃
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―生誕祭の日の朝・朝食後―
[寝坊助しちゃってごはんの準備はお手伝いできなかったけど。 計画は最後の最後に間にあったの。 ごちそうさまをした皆が、食堂を出て行っちゃう前にひきとめるの。 パティせんせいとモスキートせんせいに今からやるのと目くばせして。]
待って、待って。クリスマス、ミツボシ、ヒナコ、クラリッサ、コリン。みんなに贈り物があるのー!
[集まってもらったみんなにならんでもらって。 モスキートせんせいには、今の間だけ、そばにきてもらったの]
(284) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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クリスマス。
[いつでも一緒に遊んで悪戯して。楽しいはいっつもクリスマスが教えてくれたの。 ククリスマスに贈るのは、ふわふわと舞う雪の妖精みたいに真っ白なドレス。]
(285) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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ミツボシ。
[ミツボシがお部屋で歌っているうたをきくと、よく眠れたの。ミツボシはせんせいから教えてもらったと言っていたけど、アヤワスカにとっての子守歌は、ミツボシのうたううただったの。ミツボシに贈るのは、ミツボシの目の色、林檎みたいに真っ赤なドレス。キラキラと星みたいに生地が光るの]
(286) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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ヒナコ。
[ヒナコはどんどん読み書きを覚えて、アヤワスカにもえほんを読み聞かせてくれてたの。本はみんなのものだからって。ヒナコに贈るのは、ヒナコの読んでいた本、お花の女神様みたいに、白いドレスに色とりどりの花をあしらったドレス。]
(287) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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クラリッサ。
[クラリッサはタルト・タタンのまえからも、ほんわかやさしく料理を教えてくれたの。照れた笑顔がとってもかわいい。クラリッサに贈ったのは秋桜で胸元を飾った薄いピンク色のドレス]
(288) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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コリン。
[まいあさ、アヤワスカを見つけてくれてありがとう。コリンが朝へと連れ出してくれるのが、だいすきだったの。コリンに贈ったのは、赤と白のドレス。コリンが舞い、パティせんせいが見たという舞踊のドレスをイメージして]
(289) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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[一度に創造できるのはひとつだけ。 モスキュートせんせいに力を借りてできるアヤワスカのせいいっぱい。 だから、えほんのように靴も髪も「アヤワスカ」には変えられないけど。
一人ずつ順番に1分と持たないまほうのドレスを贈って、最後のコリンのまほうがとけたとき、]
(290) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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お誕生日おめでとうなの。 みんながすてきなおうじさまと旅だてられますように。 みんな、だいすき!!
[なんにものこらないまほうだけど。それでも「ちいさなおねえさん」のように甘やかしてくれたみんなへ。「しあわせになりますように」って願いは、とどくといいな*]
(291) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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― 今:使い慣れた小屋の中 ―
[ ミィが編み上げた石を持って 妹たちの処へ行ったのは、夜のうちか 朝のことか。
去年>>0:12、高らかに早朝の山なみへ響いていた鐘も コリンの元気な声もしないがっこうの朝は、 どこか寂しく、凛とした空気が張って 風がざわめいた。
昼を過ぎても賑やかだったあの声>>87は 聞こえて来ないまま ]
…………もう、居ないのか…?
[ さわり、そよぐ風へ あの子の声を運んでくれと囁きかければ 耳に届いたのは、小さな小さなため息>>77。]
(292) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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[ 湿気ごと吹き飛ばすはずの あの子の声。 それなのに、しめっぽいため息に混ざるのは 使っていない部屋の時間の経った埃のにおい。
( どうしてまたそんな場所に、 )
書庫? 使ってない教室? ……それとも……、
心当たりはあれど、理由がわからずに首を捻る。 誰かと喧嘩でもしたのか まさか ”かくれんぼ” ではあるまい。
部屋の窓から ふう、と息をひとふき。
己の「心当たり」が正しければ 曇った窓ガラスがあった場所から落ち葉が舞い込み ちいさな少女の傍らに、文字を成す。]
(293) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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[ ( ド ウ シ タ ノ )
「何か」から隠れているのだろうと察するけども 意図は汲めずに ただ、ひとりで不安にしていなければ良いと
大きな獣の、大きなお節介が 風といっしょに「忘れられた家」へと飛んでいった。**]
(294) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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―まほうをかけ終わったあと―
モスキュートせんせい、パティせんせい。ありがとうなの。 一年間、この五分のためにたくさん時間をもらったの。
[2人の手を握って今までありがとうなのって手を握り]
せんせいたちのおひめさまを、迎えにいってあげてなの。
[せんせい達のようなやさしくてすてきなおうじさまに迎えにいってもらえるおひめさまは、きっとしあわせなの。 そう笑って、手を放して背中を押したの*]
(295) 2015/10/12(Mon) 03時頃
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[服の裾を握り締めていた指先から、力が抜ける。 すとんと落ちてきた気持ちを、 つっかえそうになる言葉で、ゆっくり形にする。]
────…わたしが、
[最期の最期まで遊びにきてくれた山雀のように、 怪我をしたら、治してと何度もせがんだ。
治療の力で命を縮めてしまうってわかってから 怪我をしないようにしたら、 撫でてもらえることも減ってしまって。 代わりに、"おまじない"をせがんだのは。]
(296) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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わたしが笑ったら、 エフせんせいもまた、笑ってくれる?
[エフ先生に治してもらった時、 わたしが笑顔なのは痛いのがなくなったのもあるけど。 わたしが笑えば、エフ先生もつられて笑ってくれるから。
けど。山雀を埋めた時は、笑えなかったから。 わたしの記憶の欠片の先生は、あの時の変な顔のまま。
まるで、鏡のような先生を。わたしは。 あの時のままには、したくない。]
(297) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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わたしは、 もっとせんせいに笑って欲しい。 もっとせんせいに撫でて欲しい。 もっとせんせいのことが知りたい。
(298) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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[澄んだ蒼い目で、先生を見つめる。 命の折り返し地点を越えて、 くすみはじめた色は、ちょうど昼下がりの空の色。
この色が、沈んでしまうまで。]
エフせんせいと、一緒に行きたい!
[気持ちのままに紡いだ言葉が、 吹き抜けた風に乗って、昼下がりの畑に響いた。]**
(299) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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―野菜畑で―
[「エフせんせいと、一緒に行きたい!」>>299
その言葉が聞こえたのは… 野菜畑が見えてきた時のこと、だっただろうか。
その一言で、何が起こったのかを悟った。 一瞬、足が止まって。空を仰ぎ見る。 確かに、残念っていう気持ちはちょびっとあったけれど
(一番行きたい人が…見つかったんだな)
自分は…最初に思った通り。 一番、本人が行きたい人と旅に出て欲しかったから。 どちらかといえば…嬉しい、という気持ちが強かった。 ふう、と空に向かって息を吐いてから 二人の前にいく足取りは軽く。]
(300) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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あーあ。取られちゃった…なーんて、ね。
[そんなことを言いながらいきなり現れれば もしかしたら、驚かれただろうか。
ちょっとは驚いてくれると面白いなあなんて そんな期待半分。 「一緒に行きたい!」って、気持ちのいい声が聞けて 嬉しさ半分、と言ったところ。]
俺はクリスマスが一番行きたい人と行ってほしいからさ ……エフせんせー、クリスマスのこと、頼んだよ。
[エフと、クリスマスの顔を交互に見て。 クリスマスといるときのエフは、いつもよりも少し表情が柔らかだったなあということに気づいたなら…
(なあんだ。最初からきまってたんじゃないか)
と。一人、おかしくなって、クスリと笑った。 そうして。二つの、美味しそうな林檎を風で落として投げて。]
(301) 2015/10/12(Mon) 03時半頃
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これは、俺から二人にせんべつ。 クリスマス…また、いつか会える日まで (もしかしたら、もう会えないかもしれないけど) 笑顔で、元気で。
[彼女の目を輝かせたい。 笑顔にしてあげたい。 自分が使用としていたその役目は… エフなら、自分以上に、こなすはず。
なんたって、クリスマス自身が選んだのだから。 でも、笑顔のクリスマスに、仏頂面の男は似合わないと…]
エフせんせいの仏頂面も、笑顔にしてやるんだぞ?
[最後に、そう言い微笑んで。 クリスマスの頭を撫でようとして、もうそれは自分の役目ではないと、撫でようとした手は降ろした。]
(302) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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|
[それから、今までのことや、これからどうするのかについて…幾らか話をしたかもしれない。 しかし。もう、盟約の日の次の日。]
俺は、俺の少女を迎えに行ってくるよ。 あまり待たせちゃあ、怒られちゃうからな。
[と、切りのいいところで話を切り上げて、 自分も「二つの林檎」を林檎畑から盗めば…二人と、別れただろう。]
(303) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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― 畑→ ―
[実は二人に投げたのは、 自分が目をつけていたうちの 「3番目に美味しそうな林檎」と 「4番目に美味しそうな林檎」。
別に、意地悪をしたかったわけじゃあない。 「1番目に美味しそうな林檎」と 「2番目に美味しそうな林檎」は… 盟約をした子と、一緒に…と思っていたのだから。]
(304) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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|
[そして…今朝から、一つ気になることがあった。
今日は朝に鐘の音がならなかったこと… 鐘をいつもならしている少女は、 自分によく風をせがんだ、コリン。
もう誰かと盟約を済ましているのかもしれないけれど いや…済ましていたとしても 最後にもう一度……高く、高く。 今までで一番高く、飛ばせてやりたかった。 それは、クリスマスと旅に出ようと言っていた時も 断られてしまった今も、同じ気持ちで。
だから。 まずは、彼女を探そうと]
(305) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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―回想:いつか。極意を聞かれて―
[>>1:238みかんの甘いとき、甘い位置を教えてもらったから、とこころよく教えたの]
ひとつめ。ちょっとの動きですぐ隠れられる場所は、同じくちょっとの動きで見つかっちゃうの。
[戸棚の中に隠れる。草むらに隠れる。 それだけじゃ、鬼も開けるとか、のぞくとか、それだけしか動かずに済むからさがすのはかんたんになってしまうの。なんて訳知り顔で]
だから、戸棚の奥の整頓されたものの中とか、草むらでも、くっつき虫がついちゃうような藪の中とか、そういう、ちょっと入ったり探すのたいへんだなってところが狙い目なのー。
[だから、まえのとき枯葉に隠れたのは、ちょっぴり失敗だったのだけど、枯葉のおふとんがきもちよさそうだなってうずうずしちゃったから仕方ないの、なんて笑って言って。]
(306) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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ふたつめ。普段みているところ以外、なかなか注意して見れないの。 だから、ひくーーーい場所とか、たかーーーーい場所なら、なかなか見つかったりしないのー。
[ひくーいを地面ぎりぎりまでピシっと伸ばした掌を浮かせたあと、たかーいを背伸びしてぷるぷるとふるえたままの位置で持ち上げて]
(307) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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みっつめ。みんながふだん行かないような場所。 そういう場所は、忘れられちゃうから、隠れるのにうってつけなの。
それに、鬼がきているかどうか確認できる場所もいいと思うの。よくない場所なら、移動するのもありなのー。
たとえばどこなの?って?
にへへー、そこまでは教えないの。だって、教えたらかくれんぼがつまらなくなっちゃうの。 ヒントはここまでなのー。
[その秘訣を、ユージンせんせいが使うことができたのかなあ、と思い出して*]
(308) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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コリン…どこかなあ。
[畑に背を向け、歩き出す。 鐘が鳴っていないのだから、鐘楼にはいないだろう。 朝にまなびや…にいるぐらいなら、鐘楼に向かうに違いない。 …と、考えた所で、ぴたりと足を止める。]
………まさかもう、いない…?
[コリンが誰と盟約を結んでも、 彼女が好きな先生と行けるなら、自分は祝福するつもりだ。 でも………その前に、自分の風で空を舞わせてあげたい。 間に合わないかも、と焦る想いで、風を使って、屋根に登ったけれど
クリスマスと、エフ。 ミツボシと、ブローリン。 ヴェラとクラリッサが見えても
まなびやの出口の方にも、 それどころか、外にもコリンの姿は見えなかった。]
(309) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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なんか、かくれんぼの鬼してるきぶん………ん?
[かくれんぼ、と自分で言って。 ふと。前にアヤワスカから教えて貰った >>306極意を思い出した。
「ひとつめ。」 「ふたつめ。」 「みっつめ。」
ひとつずつ、アヤワスカの言葉が脳内に再生される。 教えてくれたときの、物知り顔や、低くした姿勢、たかーくした姿勢まで思い出してしまって。 「枯葉の中は…すぐ見つかっちゃったもんなあ」 って言って、一緒に笑ったことも思い出して なつかしさに、ふふ、と笑った。]
(310) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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………これがほんとに、かくれんぼなら。
[まさか。とはおもうけれど。 アヤワスカの。「みっつめ」のアドバイスが、頭にこびりついて離れなかった。
『みっつめ。みんながふだん行かないような場所。』
普段いかないような場所なんて、がっこうにあっただろうか?うーーん、と、屋根の上で腕組み。]
(311) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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―いちねんかんドレス計画・いつかのひ、書庫にて―
[>>236書庫で調べているとき、偶然みつけた本の絵にあったのは、不思議なかたちをしたドレス。剣を持って踊っている人の姿があるのをみて]
ねえねえ、パティせんせいとコリンみたいなのー!
[と、何年か前の生誕祭で2人が剣を持って踊っていたのを思いだしてかっこいいのーときゃあきゃあと騒げば、パティせんせいはなんて答えたろう]
(312) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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書庫…は、俺がいかないだけだろ 野菜畑は良く行くし
他には………あ。
[屋根の上から見える、小さな、小さな家。 あの家は、今は殆ど使っていない。 入る者も………少ない、はずだ。]
行ってみる価値は、あるか。
[ぴょん、と屋根から飛び降りると。 「忘れられた家」と呼ばれる…ほんとうに、今まで自分も忘れられていた家に、向かっていった。
自分がそこについたとき 果たして、コリンはいるのだろうか。 もし、盟約がすんでいるのなら、祝福してあげたい気持ちで すんでいないなら、自分が…と言いたいところだったけど。それは彼女が決めることだ、と。 また今回の食事抜きも覚悟のうえで。]*
(313) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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―いちねんかんドレス計画・いつかのひ、どこかのばしょで―
[>>240パティせんせいにたのまれれば、]
うん、やってみるの…
[おねがい、とモスキュートせんせいに力を借りて、想像する]
胴体はきゅっとしていて、スカートはふんわり、ふわふわな、白いドレスなの。 に花は…どんな花がいいかなあ。黄色?ピンク?むらさき?きっとたくさんついているの
[細かい場所がふわふわといたイメージで想像してしまったせいか
―――ボフン]
(314) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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う…。しっぱいしちゃったの。 こ、こーいうのじゃないのー。
[―――――――現れた創造のドレスは、ふわふわを通り越してひつじのようにもっこもこのなにかで。つけたかった花もひとつきりだった。 モスキュートせんせいが言うように>>234服を作るのは難しくて]
[まずはおはなから挑戦、なんてハードルも下げて再挑戦をくりかえしたの*]
(315) 2015/10/12(Mon) 04時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 07時頃
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昨日はお酒を飲まなかったので… ふつかよいじゃない日なんです。
[今までそんな日があったかなかったか。 いつもより状態の良い顔色>>255は クリスマスは見慣れていなかったかもしれない。]
…はい、僕と 一緒に。
[意を決して伝えた相手の口が ぽっかり 開いたままで 可笑しいなと思ったのも束の間。 固く裾を握りしめるその手を見て>>256 確信めいた何かを悟る。]
もしかして、誰かに誘われた?
(316) 2015/10/12(Mon) 07時半頃
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[躊躇いがちに伝えられた言葉に>>263 ユージンと旅立つクリスマスの姿を思い浮かべる。 それはとても楽しそうで幸せそうな姿。]
そうなんだ…。 それは…、悪いことをしたね。
[旅立つふたりの水を差してしまって。 続く言葉は飲み込んでしまった。 それを口に出してしまったら もう受け入れるしかなくなるから。]
------------------ [それからどのくらい時間が経ったか。 気まずい沈黙の後、先に動いたのはクリスマスだった。]
(317) 2015/10/12(Mon) 07時半頃
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え…? 僕、ですか…?
[急に自分に振られた理由がわからずに 本意を読み取る前に]
はい、クリスマスが笑ったら きっと笑いますね。
[なんて答える。]
…僕で、いいんですか?
[見る度に目がそらせなかった あの蒼色がこちらをまっすぐに見上げるから。>>299 思わず欲を出す。 ユージンせんせいのところへ行かなくていいの と、せんせいらしいことが言えなくなる。]
(318) 2015/10/12(Mon) 08時頃
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ありがとう。 …すみません。本当は、ユージンせんせいの事を 聞くべきだろうに。君の心変わりが怖くて…。 せんせい失格ですね。 でも、もう「せんせい」じゃなくて 「従者」になるんだったら許されるでしょうか。 [そう言って、悪戯そうな表情で緩く口元をつりあげて 蒼色にこたえた。]
(319) 2015/10/12(Mon) 08時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 08時頃
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「あーあ。取られちゃった」
[遠くの方からそんな声>>301が風に乗って届くもんだから 慌ててそちらを振り返る。 少し前まで締りのない表情をしていた顔は すぐにいつもの仏頂面へ。]
あ、ユージンせんせい…。
[軽く会釈して、表情では驚きを隠せたかもしれないが やや落ち着かない挙動が驚きを伝えただろう。
ユージンの後押しに この人、大人だなあ それに比べ僕は業が深い。
と人知れず落ち込んでいると 秋の空にぽーんと 真っ赤な林檎が風に乗って手元に落ちる。]
(320) 2015/10/12(Mon) 10時頃
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…ありがとう。 僕はいつもクリスマスの一番でいられるように がんばるよ。
[おそらくこの林檎はユージン先生がクリスマスと食べようと取ってきたもの。 であればこそ、なおさら食べないわけにはいかないな。
そんな風に、力強く林檎の肌を指の腹でこすりながら**]
(321) 2015/10/12(Mon) 10時頃
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[ もっと子供でいい。 私を振り回すくらい聞き分けがなくたって構わない。 ミィはとてもいい子だから、 時折見せる小さな我儘>>1:420がひどく愛おしい。 顔にまで出てしまっていたことは、気付かぬ事実だが 私の前ではおねえちゃんでなくて良いのに と 涙で震える背中>>268を撫でさする。]
……ミィをしあわせにするのが私の役目なのに 心配をかけるとは、まだまだだな。
私を抱きしめてくれる腕はなくとも 一番近くにある温度は変わりません。
内側か、外側か、それだけのこと。
[ 柔らかな少女との間にある境界線を、抱き埋めて とくり とくり、小さな鼓動と温度を共有する。]
(322) 2015/10/12(Mon) 14時半頃
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[ ”もっと近くに” ”もっとひとつに” 叫ぶ本能。
水を求める枯渇した喉のように、貪欲に。
それは「あの日」よりももっと強く 目の前にある白い項の下で流れるいのちが 己の渇望を露呈させる。
若かった昔は、この欲求から目を逸らしたこともあるが それはそれで不義理であると 食欲を認めるようになったのは、いつかの少女の言葉。
( かわいそうだからたべたくない って獣になんか あたし食べられたくないわ! 「その日」を楽しみにするくらいじゃなきゃ。 )
――何人目かの、豪傑のような主だった。]
(323) 2015/10/12(Mon) 14時半頃
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[ ふ、と溢れるは笑み。 「楽しみに」はいまだ出来そうにないと、 弱い自分を嗤う。
腕の中の存在を、欲しいと思うことも 腕の中の温かな命を、惜しいと思うことも どちらも真実なのだと開き直るのが 数千を生きてなお 己の精一杯だった。
ゆっくりと、涙で浮いた薄青の瞳と向き合って 微笑みと指で 透明な雫をぬぐってゆく。]
こんなに白くて綺麗なミィだから きっと、美味しいだろうし。
[ 冗談めかして告げたことばは、 彼女の心を少しでも軽くすることができるだろうか。]
(324) 2015/10/12(Mon) 14時半頃
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[ 微笑みながら、ほんの少し困ったように眉を下げて 拭いきれずに湿った頬を両手で包む。
己の手と、白い頬と 彼女の「色」が際立って
目を伏せて 額と額を合わせながら、赦しを希う。]
ミィがいなくなっても、私は独りにはなりません。
……でも すこし落ち込むくらいは 赦して、( ほしい )
[ 語尾が消えた先は、彼女の濡れた目元。
腔内にひろがる淡い泪の味は、 どんな果実よりも甘かった。*]
(325) 2015/10/12(Mon) 14時半頃
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― 今:使い慣れた小屋の中 ―
[ コリンへ向けて風で小さなメッセージを送った後。 こちらも小さなため息と共に、小さな家から空を見上げる。
触れていく風は、明らかにいつもとは違っていて そわそわとどこか落ち着きがない。
旧友も、まだ慣れぬ若人たちも 皆がただひとりの主の手を取れるよう 祈り、願って。
寄りかかっていた出窓に 山雀が客として降り立てば 今朝も彼女のために焼いたスコーンの残りカスを ほんの少しだけおすそわけ。
ミィが居て、私はいま とても幸せだから 彼等の路の先に、もっともっと大きな幸があらんことを。
ミィの笑顔がひとつでも多ければ良いと、願って。*]
(326) 2015/10/12(Mon) 15時半頃
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−アヤワスカのドレス計画−
[衣服を想像する場合…。 正面から見たイメージだけでなく、横、後ろと。 全体の姿を、イメージしなくてはならない…。 それに、姿だけではダメ…、だ。 布の質感、触り心地。 布の服と、毛皮の服では、着心地が違う…ように。 そういったものも、イメージしなくては、ならない。
そうして、苦心してイメージしても…。 幻想を途切れさせれば、初めからなにも、なかったように。 霧散してしまう…。]
本当に…
[つくづく、なにも、残らない力…だ…。]
難しい…な… だが、繰り返せば…慣れる、さ。
(327) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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−生誕祭の日の朝・朝食後−
[少女たちが、食堂を出る…前に。 皆を引き止める、アヤワスカの傍に、さりげなく立つ。>>284 物理的な距離は、それほど関係ない…が。 やはり、近くにいたほうが、安心するのだろう。
アヤワスカに、ひとつ、頷き。 私の意識と、力を。 アヤワスカの心に、重ねる。
繋がる細い、力の糸を結び…。]
君なら、できる…。
[一年間。ひとりで、こつこつと、頑張った君…だから。]
(328) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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[クリスマスの雪のような白。>>285 ミツボシの瞳の色をした赤。>>286 ヒナコの白と色とりどりの花。>>287 クラリッサの薄い桜色。>>288 コリンの鮮やかな赤と白。>>289
アヤワスカの、一年の努力の成果を、たっぷり5分間、目と記憶に収める。
今までの誰も…。彼女だって…。 アヤワスカほど、短期間で、ここまで見事に、衣服を織り上げた少女は…いなかった、はずだ。
姉妹たちに、「誕生日おめでとう」>>291と。 満面の笑みで、だいすきと言うアヤワスカ、に。 私とパティシアに、ありがとうと、言うアヤワスカに。]
(329) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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…まだ、お礼を言うのは…。早い。
[取られた手>>295に、僅かな緊張。 少女の手は、やはり小さく。暖かい…。]
君にだって、ドレスが必要…だろう…?
[一年前。 巨大書庫で、君が言ったこと…だ。
灰かぶりの少女に、ドレスを着せた魔法使いを、指差して。 『この本にはせんせいがいるから』>>1:206…と。
魔法使いの、役は。]
(330) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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――― パチン
[魔法使いらしく。 指をひとつ、鳴らす。 表情を、浮かべることができれば。 少しだけ、何かを企むような、笑みを浮かべていた…かもしれない。
一年間。秘密の練習をしていたのは…、アヤワスカだけでは、ないのだ。]
……誕生日、おめでとう。
[パティシアに知恵を、貸してもらい。 想像したのは、アヤワスカの髪と、同じ色。 宝石のように、輝く、葡萄色。 丸いシルエットを描く、スカートには。 レースをふんだんにあしらい。 胸元には、穢れのない、白い一輪の薔薇を。]
(331) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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魔法は、3分間だけ……だ。
[クリスマス、ミツボシ、ヒナコ、クラリッサ、コリン。 5人の少女たちへ、順に視線を、巡らせて。
先ほど、アヤワスカがプレゼントしたドレスを。 “少女たち全員が、ドレスを着ている姿”を、想像する。
ずるいと。言われる…だろうか? けれど、最後にひとつくらい…。 せんせいらしいことをしても、いいだろう…と。
努力した、アヤワスカへのご褒美…。 その、つもりで。 姉妹たちの、元へ。アヤワスカの背を、押した。*]
(332) 2015/10/12(Mon) 16時頃
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―1000年前:雷の渓谷―
[自分は強くなったのだと 故郷を飛び出て暫くの後、また、故郷に戻ったことがあった。
高くそびえる谷を越え、山を越え 高い高い山のてっぺん。 そこは大小様々な木の実がなり 花が咲き乱れ、色々な動物が住む秘境]
「俺はもう、弱くない!強くなったんだ!」
『ヘェ?その力、見せてくれよ?』 『そうだぜ、臆病もんの、ユーリーン。』
[四足の、鹿のような獣達が囃し立てる。 黒いもの。青いもの。白いもの。赤いもの。 それさが黄色い麒麟を取り囲んで。 その角や、脚で、殴る、蹴る。 どうせなにもできないと…そう思っていたのだろう。]
(333) 2015/10/12(Mon) 17時頃
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「うる………さい!!」
[倒れ、うずくまる四足が淡く発光する。 これは、こいつが電気を使う前兆だ。 というのは一族の中では周知の事実で それも、対して強い電気をだしたことはなかったから みんな……特に警戒することもなく、俺を殴り続けた。
しかし、俺を含め全員が勘違いしていたことは… 麒麟・「ユージン」はただ、臆病なだけで その力は…一族のどのものよりも、 ずっと、強大だということだった。]
―――ばちばちばち、ばちっ
[麒麟に集まった光が増幅し、一気に放たれる。 力の暴走は…破壊を、嵐を呼んだ。 雷が地を焼き、風が動物や草木を切り倒し。 一族の者が対抗しようとしても 麒麟の風や、雷に打ち負けていった。]
(334) 2015/10/12(Mon) 17時頃
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[―――怒りが収まり、我に返って辺りを見渡したけれど
そこは一面、焼け野原。 動く動物は一体もおらず。 残っていたのは……一本の、雷の樹だけ。]
俺は………なんていうことを。
[最期に、此方をみていた黒の角端の目が、酷く怯えていたのが、とても悲しかった。 自分は…皆を怯えさせたかったんじゃない。 怖がらせたかったんじゃない。
ただ…認めて貰って、仲間に入れて欲しかっただけなのに。]
(335) 2015/10/12(Mon) 17時頃
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[もう、力を暴走させはしない。 特に雷は、生き物を痺れさせ、燃やすだけだ。
もう、生きるのにどうしても必要な時以外、いきものの命を取ったりしない。 俺は今日…取る必要のない大勢の命を奪っただろう。
もう、力を誇示したりはしない。 仲間に怯えられるような姿も隠そう。 風も、練習して。強い風以外を使えるようになるんだ。 俺は皆に、怖がられたくは…ないから。]
(336) 2015/10/12(Mon) 17時頃
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[―――それが、1000年も前の話。 それからは 一本の樹を残し、焼け野原になってしまった故郷を出て。 暫くは、暇さえあれば能力の繊細な制御の練習。 雷を抑えて、風だけを出す練習。その逆。 雷を喜んでくれる少女も多かったけど 拒絶する子も多かったのは確かで、悲しくて。
やっと、完全に分離して制御できるようになったのは ここ、数百年の間の話だ。
しかし。いくら制御がきくようになったとはいえ こわい、と思われるのがこわい…など。 臆病な性格は相変わらず。 変わることはなかったんだ。]*
(337) 2015/10/12(Mon) 17時頃
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―現在・忘れられた家―
[開け放したままの窓辺から離れ、 再び椅子に、膝を抱えて座る。
誰の声も聞こえなくて、とっても静か。 目を閉じれば、このまま消えてしまいそう…
そんな錯覚に陥りかけた時、一陣の風が吹いて。 舞い込む落ち葉が、文字を紡いだ。>>293]
――――……っ!!
[―――見つけてくれた!
こちらを気遣うような言葉だけれど。>>294 …でも、誰?いったい、誰が?]
(338) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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[風の力を使うといえば、 思い浮かぶのは、ユージンとパティシアの顔。]
…だぁれ?
[急いで窓辺に駆け寄って、辺りを見渡したけれど、 誰かがいたとしても、すぐには見つけられなかったから。 試しに小さく、問いを投げてみて、]
あたしね、最初に迎えに来てくれたせんせいと、 一緒に旅に出ようと思うの。
あたしがいないことに気付いて、 どこにいても、探しに来てくれるせんせい。
[一秒、二秒、…僅かな沈黙。]
(339) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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……でも、そんなせんせい、いるのかな。
(340) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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ねぇ、
………いるのかな。
(341) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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…せんせっ、
――… せんせいっ!
(342) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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ねぇ、ねぇ、
鐘楼の鐘みたいに、大きくもないし! 空飛ぶ鳥みたいに、通りもしないけど!
(343) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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……あたしの声、
聞こえてる…?
(344) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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[最後に、小さく小さく、唇が紡いだ名は。 風に攫われて、自分の耳にも届かなかった。
お願い、お願い、流れゆく風よ。
あたしの声を届けて。 あの人まで、届けて。
…このまま忘れられた子になんか、なりたくない。]*
(345) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 19時頃
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[なんで…自分の風の能力をあれだけ気に入ってくれていたコリンに、雷の力や、獣の姿について…全然、話してこなかったのか。
そんなの、簡単だ。 彼女の前では、最後まで 「風の力をつかう、優しいせんせい」 でありたかったから。
盟約をしたら、自分は、コリンにとって 「風の」せんせい、ではなくなってしまうかもしれない。 いや。空は飛べるけど。 それだけじゃないって知ったら…彼女はどう思うのだろう。]
(346) 2015/10/12(Mon) 19時頃
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[コリンには、地を駆け、空を飛んで。 きらきら輝く笑顔で、大冒険をしてほしい。
でも…それは、自分ではなくて、 他のせんせいでもできるのではないか。と。
そんな、臆病な、後ろ向きな考えで 本心は心の奥底に沈めて
自分はきっと、 コリンだけのせんせいにはなれないのだと 勝手に、そう……思っていたのに。]*
(347) 2015/10/12(Mon) 19時頃
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−巨大書庫・昼−
[用意した手帳は、思っていた以上に喜んでもらえた、ようだ。>>249 白で統一されたページ、は。 この先にある、少女たちの…。 ヒナコの、未来のように…。
その白紙のページに、なにを、記すかは…。 ヒナコの、自由だと。 どこへ行くのも。何を、見るのも。]
………いい、のか…?
(348) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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[渡した手帳ごと。 小さな手に包まれる、黒い皮手袋。>>250 無機質な皮ごしに伝わる、ヒナコの、手の感触と、温もりを。
握り返そうとして、まだ、躊躇う…。]
契約は、一度きり…だ。 本当に…。
[私でいいのか…?
その言葉を、飲み込んだ私は狡いのだろう…な。]
(349) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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[静かに伏せて、頭を垂れる。]
神木の枝に実りし果実より、 生まれた穢れなき御身よ…
我が身を盾とし、我が牙を剣とし 我が力の、全てを以って…
御身を守り、御心に従い…、 御身が朽ちるその時まで、
御守り申し上げると、誓約申し上げる…。
(350) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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我が誓いを、受け入れてくれると言うなら…
どうか、赦すと…。
[せんせいと少女から、少女と従者へと。 過去に、幾度となく謳った、誓文を奉げて赦しを待った。*]
(351) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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『…せんせっ、
――… せんせいっ!』
[ふわり。 >>342流れる風に乗って、小さな声が聞こえてくる。
それは、間違いようもなく 自分の風が大好きで どこまでも明るくて、
そして。そのくせ。 ちょっと……いや、かなり。寂しがりやな
自分の風が大好きな…コリンの、声。
>>344流れてくる声は、いつものコリンの声と比べて 酷く、寂しそうで、そのまま消えてしまいそうで。]
(352) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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…………っ!!
[がり。と奥歯を噛みしめる。 風を使って、速度を上げて。
いつも笑顔のコリン。 その彼女が、どんな顔で、この言葉を風に乗せているのか それを考えただけで、胸が苦しくて。]
[そうやって急いだものだから 忘れられた家の前に着いた瞬間 その窓は、風に煽られてかたかたと揺れ。 「なにか」が来たことを知らせたに違いない。
風とは、もう長年の付き合いで、腐れ縁のようなもの。 だから…もしかしたら。勝手に、俺の到着を知らせようと、ざわめいてくれたのかもしれないけれど。]
(353) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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―――ばたんっ!!
[勢いよくドアを開ければ、 部屋の中には太陽の光が一気に差し込んで
…中のコリンは、どんな目で俺を見ただろう。 普段滅多に切らさない息を切らしながら
相手を笑顔にするには、まずは自分からと コリンの顔を見て、にいっと笑えば。]
へへ……みーつけ、た!
[「かくれんぼ」の終わりを 笑顔で、コリンに告げたんだ。]*
(354) 2015/10/12(Mon) 19時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 19時半頃
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[ヴェラせんせいの視線が同じになった。 こんなに間近で顔を見た事なくて、じぃっとつい見つめてしまう。]
わ…私の全部もあなたのものだよ。
[頭を下げて、赤茶の髪の毛が揺れて。 手の甲に唇を落されれば顔が真っ赤に染まった。
まるで、本で読んだ王子様とお姫様みたいで。 それからじわじわと嬉しさが込み上げてきた。]
(355) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[聞き返してくる、エフ先生の声。>>318]
わたしは、エフせんせいがいい。
[だからもう一回。黒い先生の目を見て繰り返す。 なんとなくまだ続きがあるような気がするのに、 エフ先生の口からそれは出てこない。]
……だめ、かな。
[ちょっとだけ、不安になる。 けど。]
(356) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[ユージン先生と聞いて、蒼い目を丸くした。>>319 そうだ、どうしよう。 また慌てだしてしまいそうなわたしを止めたのは、 今度こそ聞こえた、言葉の続きと。]
────うんっ!
[わたしが驚かそうとした時みたいに笑う先生の顔に、 ぱっと笑顔になってエフ先生に抱きついた。 エフ先生が、わたしだけの"せんせい"になる。 そのことがとってもとっても、嬉しくて。]*
(357) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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……ひゃっ! ユージンせんせい?
[いつから、そこにいたんだろう。>>301 ユージン先生の声にびっくりして 抱きついていた手を放して、振り返る。]
あのね、ユージンせんせい。 わたし…───
[エフ先生と行きたいって、言わなきゃ。 でも、ユージン先生の方がちょっと早くて。 わたしのさっきの声が聞こえちゃったこと、 わかってしまった。
ユージン先生の風が、通り抜ける。林檎が落ちる。 ぶわっと小麦色の髪を巻き上げる風はやっぱ優しくて ほんのちょっとだけ、さみしさが頬を撫ぜた。 蒼い空に弧を描いて飛んできた林檎を エフ先生と一緒にわたしも受け取って。]
(358) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[美味しそうな林檎に、わたしは笑顔になる。]
ありがとう、ユージンせんせい! うんっ。いっぱいいっぱい笑顔にするよ!
[ユージン先生の手が、ちょっと上がって。 そのまま下ろされる。 そして、ユージン先生の少女を迎えに行く背中に、 わたしは一歩だけ前に足を踏み出した。]
(359) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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あのね、せんせい!
わたしね、今のせんせいを見て こわいっておもう人は、いないと思う!
それでも、もしこわがらせちゃったら…… そのときは、昨日してたみたいに "ごめんね"って謝ればいいんだよー!
[きっとその気持ちは、今の先生なら伝わると思うから。 ちょっと小さくなった背中に、わたしの声は届いたかな。 届かなくてもきっと、誰かが ユージン先生にそれを伝えてくれるって。信じてる。]*
(360) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[あたしの興味は、いつもがっこうの外。
朝、鐘楼を鳴らすのも、大きな声で叫ぶのも、 先生の力をどうやって使うか考えるのも、 全部全部、口にするのは外にいる誰かのこと。
…そこに、誰がいるの? ―――知らない。 …その人に、何をしたいの? ―――わからない。
わからないまま漠然と、それを求めていたのは。 あたしが、物事の表面しか見ない子だったから。]
(361) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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|
[近くにいる人のことは、全部知ってると思ってた。 10年も一緒にいるんだから…、って。
本を読むより、身体を動かす方が得意だったから、 ”新しいもの”に出会う一番手っ取り早い方法は、 自分がそこへ――外へ、行くことだと思っていたの。
あたしのすぐ傍にも、 不思議や驚きはたくさん、転がってたのにね。]
(362) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[忘れられた家で、忘れられた子になって、 こうして失ってみて、初めて、 当たり前に考えていた存在の大きさを想う。
先生達のこと。少女達のこと。 あたしは一体、どれくらい知ってるんだろう。
迎えに来て、って願った先生の顔を思い浮かべても、 果たして彼が自分のことを好いているのか、 確信が持てず、途端に自信がなくなってしまった。
もっと、内側に目を向けていれば、 みんなの色んな気持ちに、気付けたかもしれない。 それに触れる機会も、あったかもしれないのに。]
(363) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[窓枠に手をかけたまま、項垂れて。 返ってこない声に半ば諦めかけた頃、 カタカタ鳴る窓が、風の訪れを告げた。>>353
不思議に思って見上げたところで、]
“―――ばたんっ!!”
[突然背後から響いた音に驚いて、>>354 反射的に振り向くと、逆光の中に一人の姿。]
(364) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[影になっていても、すぐにわかる。 だって、ずっと待っていたから。
大きく見開いた瞳から、 ぽろりぽろりと、涙が零れた。]
………っ、遅い!
[かくれんぼの終わりを告げた待ち人に、 なりふり構わず駆け寄って、 ぎゅう、と強く、強く抱きついた。]
(365) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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遅いっ、遅すぎる! ずっと、待ってたんだから! 誰も来ないかと、思ったんだから!
[名を呼んだ人が、本当に来てくれた。
それが嬉しくて、悲しくもないのに涙が溢れて。 文句を言いながら、彼の服をたくさん濡らしてしまった。
それでも、見上げたユージンが笑ってたから、>>354]
(366) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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遅いけど、許し、あげるっ、 見つけ、くれて、
……あり、がと…っ
[しゃくりあげながらだけど、あたしも。 精一杯の笑顔で、今の気持ちを伝えたんだ。]*
バカっ、 でも、大好き! …せんせいっ!
(367) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 20時半頃
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― 鐘楼の足元で ―
……ありがとう。
[クラリッサの言葉は、自分だけが独占する。 特製のフルーツタルトよりも甘く。
じんわりと染み込む暖かい感情と共に微笑み、立ち上がる。]
出立の準備を、しようか。 挨拶も、必要なだけ。
……それから。 クラリッサ、君は、何処に行きたい?
[手は繋いだまま、クラリッサへと問いかける。 短くて長い、少女の時間を、沢山の喜びと溢れる幸せで満たすべく。]
(368) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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[ユージン先生の背中を見送ってから。 エフ先生の隣に戻ってくれば、 仏頂面に戻ってしまったエフ先生。>>320 ちょっとだけがっかりするけど、 ずっと笑ってにこやかなエフ先生も、想像できない。
でも少しずつ、 わたしが笑う時、一緒に楽しいって嬉しいって思って 笑ってくれるようになったらいいな。]
せんせい、林檎一緒に食べよう!
……あ。 もうせんせいって呼んじゃ、だめ?
[盟約したら、"従者"になるんだっけ。 おねえちゃんも、オズワルド先生を名前で呼んでた。 すぐに変えなきゃいけないのかな。 林檎を持っていない方の手を伸ばして、 エフ先生の空いてる手をぎゅうっと握った。>>321]*
(369) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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[ヴェラせんせいが立ちあがれば自然と視線は上を向いて。]
うん、準備しないとだね。 皆に挨拶もしないと。
[頷いて。 それから続く問いかけに暫し考える。 行きたい場所は沢山あるけど。]
ヴェラせんせいがいるならどこでも。 でも、お祭り行ってみたいなぁ。 お祭りって本の中でしか知らないけど、色んなお祭りがあるって。
[地元の聖誕祭も行ってみたいけど、色んな国の色んなお祭りを見たい。 ヴェラせんせいと見たらきっと楽しいだろう。]
(370) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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― きのうの朝の食堂・おくりもの ―
[アヤワスカに呼び止められて、みんなで並んでいました。>>284 アヤワスカのそばにモスキュートがやってきて、>>328 白いお顔がひとつ、頷いた後に、魔法のような時間が始まりました。
みんなの着ていた服が一瞬で、綺麗なドレスに変身したのです。 ひとつひとつはあんまり長くもたなかったけれど、 どれもみんなに似合っていたから、がっかりする暇もありませんでした。
ヒナコにアヤワスカがおくってくれたのは、 色とりどりの花があしらわれた、白いドレス。>>287
いつかアヤワスカに読みきかせた本の中で“お花のめがみさま”が身にまとっていた、>>176 いつかの夢の中で“お花のめがみさま”になりきったヒナコが身にまとっていた、>>0:77]
(371) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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……わぁ!
[思わずほっぺをむにむにしたり引っ張ったりしてみましたが、 いっこうにベッドに戻る気配はありません。つまり夢じゃないのです!]
ありがとうアヤワスカ。 わたしも、……だいすき!
[かくれんぼでやっと見つけた時には「こんなところに隠れてたんだ、すごい!」ってほめたり。 たくさん、甘えてきた時には“おねえちゃん”のまねして甘やかしたり。 そんな時間が楽しかったってこと、ずっと、忘れないから――]
(372) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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[魔法の時間の余韻に浸っていると、 手に手を取って喜び合うかのような面々の一角、つまりはモスキュートが、 パチン、と指を鳴らしました。>>331 アヤワスカの、見慣れたシンプルな服がふんだんにレースのあしらわれたドレスに変身して、 モスキュートがヒナコたちに視線を巡らせたとたん、 みんな、また、魔法の時間に元通り!]
さんぷん……
[さっき、ひとりひとりがドレスを着ていた時間よりも長く、>>332 それでもぶとうかいで、 まるまる一曲終わっちゃうような時間だったように思いました]
(373) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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はやく、はやくっ!
[そう言ってアヤワスカを手招きしつつ、 ヒナコはそっと、アヤワスカに協力した“せんせい”たちを見上げていました。
パティシアが書庫で服に関する本を読み漁っていたのを見たことがありましたが、>>236 もしかしてこの時のためだったのでしょうか。 そうして、想像を現実にしたのはモスキュートのちから]
(ねえ、モスキュートせんせい。
何分かあとにはあとかたもなく消えてしまう、 それだけのちからだって。
わたしのこころにはちゃーんとのこってるんだよ!)
(374) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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― 現在・巨大書庫 ―
[いまのヒナコはきのう朝早くに目覚めた時より、 それ以前のどんな時よりもずっとドキドキしています。
書庫があまりに静かだから、 あんまり大きくならないで、って思ってもどうにもできないままです]
ずるい……、ずるいですよー、せんせい。 そうやって、せんせいじゃわたしのいちばんになれないって、 あきらめちゃうんですかー?
[だからドキドキの音をかき消すように、>>348>>349 ちょっとだけ大きな声を出してしまいました。書庫にいるのに。 肩をすくめたけれど、モスキュートと合わせた視線は真剣なまま]
(375) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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わたしは、わたしの、いちばんかがやいてるところも、 ……そうじゃないところも、
せんせいにいちばん、見てほしいんです。
[そうじゃないところ、つまりは命のおしまいの時。 こんなつたない言葉で伝わればいいのですけれど。
やがて、モスキュートが頭を垂れて、>>350 大好きなお話の中の“きしさま”のように、誓いの言葉を述べていきます。 初めてだらけでますますドキドキしてきたけれど、 “お花のめがみさま”のように、返す言葉はなるべく堂々とした態度で]
(376) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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わたしは ―――ヒナコは、ゆるします。
き、きでんのせいやくを……
[この後どういえばいいんでしたっけ。 頭は真っ白なまま、だけど身体はおずおずと動いて、 モスキュートの白いお顔、その額に、触れるようなくちづけをおとしたのです。
―――“せんせい”が“せんせい”じゃなくなる日、 そのはじまりを祝福するために]
よ、………よろしくおねがい、しますっ
[顔が離れれば真っ赤になっているのがよく見えたことでしょう**]
(377) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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……ずっと、傍にいる。 クラリッサの、傍に。 何処に行くのも、一緒だ。
[首を痛めてしまう気がする。>>370 間近で見上げる視線に、少し考えて。 手を離すと、遠慮なくひょいと横抱きにしてしまおうか。]
ならば、まずはお祭りに、行こう。 色んな地域を回れば、珍しい美味しいお菓子も、ある。 グルメな旅、も、良いと思う。
[少女の一つ目の希望に、こくりと頷いた。]
(378) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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わ……っ
[ひょい、と軽く持ち上げられて横抱きにされれば紅潮していた頬が更に紅く。 でもちょっと考えてヴェラせんせいの首にそっと手を回した。]
うん、お祭り行こう。 きっとヴェラせんせいとなら楽しいと思うの。
お菓子、美味しいのいっぱい食べたい! あ、でもせんせいに私の作ったお菓子も食べてほしいの。 お菓子作りとか出来るかなぁ?
[旅をしながらお菓子作りは難しいかもしれない。 ああ、でもミッシェルおねえちゃんのように時々がっこうに帰ってこればいいのだ。 がっこうからそつぎょうするけど、でもまた来る事は出来るのだから。]
(379) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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後は海も見てみたい。 海って広いんだよね? 波ってなんだろう、どんな感じなのかな。 しょっぱい水って不思議。 この目で見てみたいの。
[青い空と同じように青い水が広がっていると本で読んだ。 がっこうから出た事がないから本で読んだだけの海は想像も出来ない。 とても広くて、空と海は繋がって青く広がっているなんて、どんな景色なんだろう。 他にも本でも読んだ色んな景色を見たい、ヴェラせんせいと二人で。 いっぱいいっぱい二人で見て目に焼き付けて。 沢山の思い出を作っていきたい。]
(380) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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― 窓辺 ―
[ 彼女の言葉>>339の委細が聞こえるわけではない。 風が教えてくれるのは、 背中に乗せてとせがんでいた小さなおんなのこが どこか不安な気持ちのまま 迎えにきてくれるだれかを、待ってること。
( 少女を蔑ろにする獣など、この世に居るものか )
けれどそう知っているのは、己が獣だからで。]
>>341 …………いるさ。
[ 誰に聴かせるでもなく 落ち葉で描くでもなく こぼれた声は、駆ける獣>>353の背中を押す。 風を喚ぶ少女の元へ、あのビリッと痛いあいつが 一歩でも疾く辿り着くように と。*]
(381) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[盟約を終えた後、旅立って。 朝の鐘の音を聞いても、夜空の星を見上げても、 また全員と会えるかどうかは分からないから。
笑顔でさよならを>>272 途中でかき消えてしまった声の行方は分からない。
聞き分けが良かったいいこが言う>>273 せんせいが優しいせんせいじゃなくなったら、わるいこ>>274になるって。]
(382) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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( 知ってるさ。自分が優しくないことくらい。 )
[すっかり枯れ果てた枝葉のような指先に髪を撫でられ梳かれた時だって自分は、涙さえ出なかった。
ただ、ただ、こわくないよ 、と。 そう口にする彼女に、 「忘れない。覚えてる。」 と。 口にして笑顔でサヨナラをした。
あの子は少しだけ寂しそうに笑った。 命が潰えてしまう瞬間まで自分は縫いとめられたように動けなくて、 指先一本すら触れられずにただ、横たわる体を眺めていた。]
(383) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[最初から、出会わなければ別れることなどなかった。 あんな歌を知らなければ良かった。 せめて、せめて、せめて。 自分ではない誰かと旅立てば幸せになれたかもしれない。 自分ではない誰かを選べば、或いは───、]
[浮かび上がる可能性。 綻ぶ記憶の中。封じ込めた後悔。
彼女の声>>279>>280が、 彼女の言葉>>282が、]
(384) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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………やめてくれよ。
(385) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[心臓を炙っていく。 瓦解していくこころをまだ、自分は、自覚しない。
拒絶する癖に、縋り付くその体>>283から距離を置くことは出来ない。 ただ落ちる涙がじんわりと強張った唇をこじ開けさせた。]
(386) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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そんなことを言われたら、…… 君とお別れしたくなくなってしまう。
[君だって理解しているはずだ。 獣と少女の行く末を。
おねえさん、鶏の世話、本の知識、 せんせいとの会話、少女らとの語らいから、きっと。
君は確かにわるいこだ。 子どもみたいな我儘>>279で、 傍にいたいと口にする癖に、]
………、君は優しい《イジワルだ》な。
[結局、さいごはひとりにしてしまうんだろう。]
(387) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[忘れようたって忘れられなかった。 だから幸福だと何度も言い聞かせていたのだ。 ひとりで生きるのがどれ程孤独なことか分かっている。
途方もなく生き延びることを自分は耐えられなかったから、記憶に縋り、記憶と繋げ、記憶とする。
繰り返しの出来事。 そうやって少女らと関わっていたのに。]
(388) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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俺は、イジワルだから優しくなんかしてやれない。
[本質を表すように能力だって、 空を飛んだり怪我を癒したり、何かを生み出したりすることは出来ない。
手に入れたってきっと、大した力ではない。]
瞬間移動も出来ないし、絵本も大して読んでやれないし。 …空の散歩も、絵を描くことも。 気の利いたことも言えない。 そんな俺でもいいのなら。
[区切る。 体を起こしてその時は相手と向かい合う。]
(389) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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みんなのせんせいをやめて、 ミツボシ、君だけのものに。
[いつかの別れ。 何枚もあるフィルムのように光景が脳裏を過っては心臓を苦しめるのだけど。
目の前にいる少女を見据えて、選ぶ。]
………星を探しに行こう。**
(390) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[>>365此方を見上げるコリンの瞳からは 大粒の涙が、ぽろぽろとこぼれて そのまま抱き付いてくるものだから]
わ、わ、っ!
[その勢いで倒れそうになって、なんとか持ちこたえ。 遅すぎたなあと後悔しつつも、 両腕でコリンを包み込み、抱きしめた。]
…ごめん。ごめんって。
…いや。大体、俺にかくれんぼの鬼をさせるなんて 俺は隠れるほうが得意なんだからな。
(391) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[受け取った林檎とクリスマスを横目で見て これからどうしようか、と目くばせ。]
林檎、食べましょうか。
[誘いに同意して>>369 「呼び方」の話を振られれば、 嗚呼と感嘆の声。]
そうですね。 どうかな、僕は今までどおりクリスマスと呼んでるし クリスマスの呼びたいように呼べばいいんじゃないかな。
あ、それとも僕も呼び方変えた方がいいのかな。
[「ご主人様」とか浮かんだけれど、さすがに 誰も望んでいないだろうと頭を振って。 握られた手に少し力を返した。]
(392) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[得意げに、冗談を言って見せても、だめ。 親指でコリンの目元を拭いても吹いても出てくる涙。 暫くは、困ったように… でも、コリンを見つけ安心したような微笑みのまま。 服が濡れるのは、全然構わないといった風に
誰も来ない、という言葉に笑って反論した。]
…俺が、来ただろう? どこにいても、見つけるさ。今、見つけたように。
(393) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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クラリッサは、面白いな。
[ヴェラ先生と一緒なら。 そんなことを言われるとは思っておらず、嬉しさがくすぐったい。 もしも赤くなる顔を岩の肌が持っていたならば、二人して頬を染めていたに違いない。
照れている少女を抱いたまま、ゆったりとクラリッサの部屋まで運ぶことにしよう。]
知らない味を、沢山知っていこう。 クラリッサのお菓子は、とても美味しいから、楽しみだ。
作るには……またここに戻ってくるのも良い。 どこかに、一時的に家を借りるのも、良いだろう。
(394) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[言おうか迷ったけれど、後悔しないと言った矢先 いつかの授業のように淡々と言葉を紡ぐ。]
さっきの。 嬉しかったよ。僕「が」いいって…。 獣ってのは単純なのかもしれないね。
君が選んでくれたって思うと、気持ちがどんどん 君に向かっていくような気がする。
一応、他の子たちと贔屓はしてないつもりだったけど。 君しか見えなくなっちゃいそうな気がする。 [それならそれでもいいのだけど。と開き直り。 きっと相手の顔に不安は見えなかっただろう。 男自身の顔に不安の色がなかったから。]
(395) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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ああ……海は、広い。 そして、海の水は、しょっぱい。 それから、人の身体は、普通の水よりも浮かぶんだ。
[クラリッサの見たことのない、見たいと願う景色はきっと沢山。 それらを、クラリッサの傍らで。 隣に腰掛けて、手を繋いで、時にはこうして抱き上げて。 二人で眺め、思い出に刻んでいこう。
楽しみを胸に、間近の少女へ頬擦りをする。]
(396) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[「大好き」という言葉を聞いて その笑顔を見て。 ぎゅうと、コリンを抱きしめれば]
……許して貰えて、良かったよ。 なんてったって… 俺だって、コリンが大好きだからな。
[と。負けないぐらいの笑顔で、答えて。 コリンの柔らかい赤毛を、優しく、何度も撫でたのだった。 撫でながら、小さく、落とした言葉は]
ごめんな……もう、一人にしないから。
[そんな。誓いめいたことば。]
(397) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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>>360『今のせんせいを見て こわいっておもう人は、いないと思う―――』
[ほんとうにそうだろうか。 少し…心配だったけれど。
ミツボシも、クリスマスも、自分の事を、こわくないと言ってくれたから―――やっと、決心がついて。
コリンの背中を撫でて、体から離せば 鞄の中から、林檎を二つ、取り出して]
この林檎。 今日…俺が盟約をする子と 一緒に食べようと思って取ってきたんだ。
[そのまま、コリンに渡す前に。 自分の能力を、伝えなければと。 林檎はまだ渡さず、話す。]
(398) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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俺は…コリンを、色んな所に連れて行ってあげたい。 外の世界を、見せてあげたい。 やりたいことは、なんでもさせてあげたい。
でも。ほんとうは、風だけじゃなくて。
[頭を軽く揺らすと、 額の角の先で、ばちばちと音が鳴って角が青く光った。]
俺の本当の力は…雷と風を操る、嵐の力。 だから、その…俺のことが怖かったり、 違う先生と行きたいっていうなら…
[コリンは驚いただろうか? 怖がったり、しないだろうか?
やっぱり、それが怖くて、 まだ青さがのこる角と一緒に下を向いて。 コリンがどんな返事をくれるのか―――それを待つ時間が、とても長く感じられた。]*
(399) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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面白い? 私、変な事言ったかな…?
[ゆるりと首を傾げた。 ヴェラせんせいに抱きかかえられたまま部屋に向かって進んでいく。]
いっぱい美味しい物食べるの、楽しみだなぁ。
お菓子作りも出来るのね。 ヴェラせんせいの為なら頑張って作るんだよ。
[時々でもがっこうに帰ってこられると聞いてぱっと顔が輝く。 外の世界は楽しみだけど、やっぱりここを離れる事は不安もあったから。 ヴェラせんせいと一緒なら怖くはないんだけど。]
(400) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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浮くの? お水に浮くってどんな感じなのかな。
[お水に入るなんてお風呂くらいしか知らないから。 水に浮かぶ感覚がよく分からない。 今から海に行くのが楽しみだ。
本は沢山読んだ。 いっぱい色んな景色が本にはあって、それらを全部見る事は出来ないかもしれないけど。 一つ一つをこの目に焼き付けて、沢山の思い出を作っていきたい。
頬擦りにすり、と頬擦りをし返した。 ヴェラせんせいの頬はちょっと冷たくて硬いけど。 温かい心が伝わってきて、とても心地がよかった。]
(401) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[古いだけの、誓約の文言。 今ではこれを、言う獣も少なくなったか…。 私にとって、これを口にするのは、ひとつの、くぎり。 そして…。
赦すと言った、ヒナコの言葉に小さく安堵する。>>377
そして、言葉を詰まらせた、ヒナコに。 顔を、上げようとして…。]
ヒナ……?!
[
―――不覚……、だ。
ヒナコの唇が、触れたあたりに手を、伸ばす。 顔を上げれば、林檎のように、顔を赤くしたヒナコと、目が、あった…。]
(402) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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………あぁ。 私こそ、よろしく…頼む…。
[無表情な、骨の頭では。 分からない…だろうが…。
私は今、主たる少女の愛らしい様子を。 ただ、目を細めて見つめている…。
そして、改めて決意…する…。 君の、命の物語を記そうと…。 楽しいことも、悲しいことも、苦しいことも、ひとつ、残さず…。 もちろん、楽しいことが、沢山あればいいと…。 そう、願うし…。出来る限り、そうするつもり…だが…。
その…、命の、終わりまで…。 片時も、離れることなく…。*]
(403) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[ ひくっ、ひくっ、と泣きじゃくって、彼の服を濡らして、 背中を撫でる手が、わたしに呼吸をさせてくれる。>>322
オズウェルは優しいから、もっと怒ってくれてもいいのにって わたしが思ってるのも、気付いてないんだろう。 少女と従者の立場だけど、わたしの方がちっぽけなのに。 ]
さいきん、わたしおかしいみたい。 寂しかったり、焦ったりしてるの。
オズウェルがずっとこうしてくれるのに。
[ 距離が詰まると、とくとくと彼のゆっくりな鼓動に合わさり、 五感の全部が彼で満たされたようにも感じる。 柔らかい風の匂い。背中に回った大きな手。ぬくもり。
死ぬ時は、このまま死ねればさびしいけど、さびしくない。 ]
(404) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[ いつまでも一番近くにいられるだろうか。 ふわふわ揺れる風のように、彼と共に在れるだろうか。
どうすればずっと一緒にいられるのか、なんて、 何人もの少女が思ってきたし、考えてきたんだろう。 食べて貰うのが当然って子には、笑われちゃうね。>>323
ふ、と小さな笑い声に目をぱちくりと瞬かせ、>>324 涙を拭ってくれる指に頬を擦り寄せて、甘える仕草。 ]
……ねえ、せんせい。 わたしは食べたら、どんな味がすると思う?
[ 美味しいのは、当たり前でしょうと囁いて、 彼に合わせて冗談っぽく“せんせい“なんてわざと呼ぶ。 たまにしか呼ばないけど、彼のその反応が好きだから。 ]
(405) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[ こつんと大きな額とわたしの額を合わせて、 頬を包む手に、そっと掌を添える。>>325
彼の目にちらりと映った色の差は、随分大きくなっていた。 彼の力の影響で真っ白になるのだとしたら、 死んだ時、そのまま塵にならないかな、って不安で。
そんな不安を吸い取るように、触れた唇に口許を綻ばせる。 ]
………………やだ。
すこし落ち込むなんて駄目。めいっぱい落ち込んで。 しばらくご飯食べられなくなって、眠れなくなるくらい。
[ 泪を湛えた目は、相変わらず震えていたけれど、 我が儘を口にする声音だけはハキハキとしていて。 ]
(406) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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さびしいって泣いて、悲しんで。
でも───… 最後には、美味しかった、って、笑ってくれる?
[ 馬鹿なお願いだと思ってる。
でも、それ以上に叶えて欲しいものはないからと ゆっくり目を閉じて、鼻先に、キスを贈った。* ]
(407) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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─物見小屋─
[林檎を食べるなら、と繋いだ手をそのまま引いて 物見小屋の階段をあがる。 秋の風は少し肌寒く。照り付ける日差しの暖かさと丁度いい。]
クリスマス。 実は話さないといけないことが…。
[林檎を食べる前に、と。 少女に、その瞳の蒼に向き合う。]
実は私、ここに来てからと言うもの 久しく獣の身体になってないんです。 それで…、どうなるかわからないけど…。 できたら驚かないでくださいね。
[その後、角の折れた一角獣が白かったので 驚かれたのはまた別の話。]
(408) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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変じゃない。 ……こんなに、嬉しいことを言われたことが無いから……貴重な、というか。
[上手い言葉を捜す。>>400>>401 嫌ではないことを伝えたくて、少し必死になりながら。]
水に浮くのは……実は、わたしも、経験が無い。 わたしは、人間よりも重いから。
[船で浮かぶのとは、別に。 基本的に、海であっても水の中では沈んでしまう。]
だから、出来れば。 クラリッサに、感想を聞かせてほしい。
(409) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 22時頃
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[頬擦りを返してくれる、柔らかく暖かいクラリッサ。 甘えすぎて甘やかしすぎただろうか、と、考えるのはもう少し後のこと。 少女の部屋に着けば、そっと降ろしてあげて]
準備が出来るまで、待……いや、さすがにそこまでは、邪魔、いや、過保護、か? 後で、まなびやの入り口で、落ち合うほうが、良いのだろうか。
[そんな判断を、早速主人へと委ねた。]
(410) 2015/10/12(Mon) 22時頃
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嬉しいの? ヴェラせんせいが嬉しいなら私も嬉しいんだよ。
[貴重というのはよく分からなかった。 でもヴェラせんせいが喜んでくれるのなら、それだけで嬉しい。
ヴェラせんせいは海でも沈んでしまうらしい。 私はちゃんと浮かべるのだろうか。 そんなに沢山の水の中に入った事がないからよく分からない。
なんだか分からない事だらけだ。 でもきっと、そんな分からない事もこれから沢山知っていけるのだろう。]
(411) 2015/10/12(Mon) 22時頃
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うん、感想なら沢山言うよ。 水に浮かんだり美味しい物食べたり綺麗なものを見たり。 たくさんせんせいに伝えるの。
だから、ヴェラせんせい。 私を色んな場所に連れて行ってね。 知らないものを沢山この目で見て、せんせいと一緒に感じたいの。
[きらきらと希望に輝く目でヴェラせんせいを見つめた**]
(412) 2015/10/12(Mon) 22時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 22時頃
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―いつの日かの書庫―
[書庫で本を読みながらドレスの姿を考えていた時だ アヤワスカがふと示した本の中>>312には剣舞を行う人々の姿が描かれていた]
・・・そうだな、私が前に舞ったのと似たものじゃないか?
[かっこいい、と喜んでくれる彼女の反応が素直に嬉しいと共に少し気恥ずかしくて誤魔化すように頭を掻きながらそう答えたか]
(413) 2015/10/12(Mon) 22時頃
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ありがとう、クラリッサ。
[軽い軽いクラリッサ。 嬉しい言葉を沢山くれる、感想を沢山言うと約束してくれる、優しい少女。 希望に輝く眸に、応えてあげたくなる。]
色んな場所に、連れて行こう。 一緒に、沢山の思い出を作ろう。
君の好きなものが、これからきっと、沢山増える。 それをずっと、一番傍で見守れるのは……しあわせだ。
(414) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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―いつの日か、どこか―
[アヤワスカに無茶ぶりをしたことに気づかず、彼女が思い描くドレスを見学する しばらく悩んでいた彼女>>314がやがて表したのは――――――]
ぷっ
[ひつじのようなモフモフ>>315とした服に思わず吹き出してしまったのは申し訳ないと思う 彼女としては一生懸命やっていたのだ。流石に失礼だと咳をして整えれば落ち込んでる様子の彼女の頭を優しく撫でて励ましたか]
大丈夫、まだ始めたばっかりなんだ まずは一つずつ、練習していこう
[そう言っておはなから創り始める彼女のことをしばらく付きっきりで見ていてあげただろう]
(415) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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[止まる事を知らないわたしの涙は、 先生の服を濡らしていく。
やめてくれ>>385って。 いつもより、強い言葉で言われても。 わたしの涙はとまらないし、 先生から離れようとも、思わなかった。
けれど、心はぎゅって痛かった。 やめてくれ。そのひとことは、 わたしを拒絶したように感じたから。]
せんせ、
[それでもわたしは、先生がいいの。 そう言おうとしたわたしの唇は、 すぐに閉じてしまった。]
(416) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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[先生の服に埋めていた顔を、勢いよく上げる。 涙で滲んでいる視界では、 先生の表情がよくわからないけれど。
ただ、確かに、聞こえたの。 お別れしたくなくなる>>387って、ことば。
しってるよ。 ずっと、先生と一緒にいられないこと。 わたしよりも、先生のほうが、 ずっと、長生きだってこと。]
…… せんせいと、おそろいね。
[優しい《イジワルな》先生と、わたし。 涙はまだ、止まらないけれど。 小さく笑って呟いた。]
(417) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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[もし、先生がわたしと旅に出たとして、 先生にとっては、お別れの日が すこし遠くなるだけなんだろうなって。
でも、その『すこし』は、 わたしにとっての、一生なの。 その一生を、先生と一緒にいたい。
それが、わたしの、一生に一度のお願い。
一緒に居たいって言ったわたしが、 先生をおいていってしまう。 わがまますぎる、お願い。]
(418) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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………… しってる。
[>>389先生がイジワルだってこと。 今日で、よくわかったわ。]
しってるよ。
[先生の能力のこと。 知らないこともたくさんあるかもしれないけど、 お花が枯れてしまうところ、見たことあるわ。]
それでもわたしは、せんせいがいいの。
[ブローリン先生にだけしか言えない、 一生に一度のお願いを。]
(419) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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―まほうにかけられて―
え?
[>>330礼を言うには早いというモスキュートせんせいを見上げて。みんなに喜んでもらえて>>372もう、これで皆をみおくることができたと思ったのに]
「君にだって、ドレスが必要…だろう…?」
――パチン
[その瞬間、アヤワスカのいつもの服が、胸に白バラを刺した葡萄のように鮮やかな色のドレスになって。みんなの姿も、さきほど一人一人に贈った姿に一度に変わり]
(420) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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[手の甲で、涙をごしごし拭う。 ここからでは見えそうで見えない、前髪の下。 隠れた瞳を見つめるようにして、わたしは言ったわ。]
わたしがせんせいのお星さまを見つけてあげる。 だから、せんせいはわたしのお星さまを見つけてね。
[今日、わたしは初めて、ほんとうの笑顔を浮かべた。 ほんとうの笑顔になることが、できた。
やっぱり、わたしを笑顔にしてくれたのは。 わたしの涙を止めてくれたのは、 大好きなブローリン先生だった*]
(421) 2015/10/12(Mon) 22時半頃
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…ずるいの、もすきゅーとせんせい、ぱてぃせんせい!
[こんなの予想外で。いつのまに。 まほうつかいのモスキュートせんせいだけでなく、このセンスにはパティせんせいがきっとぜったいかかわっているの。
ねえ、アヤワスカも、ぶとうかいにいっていいのかな。 ずっと、がっこうでひとりきりになるこわさに怯えてたの。でも、アヤワスカも]
ありがとうなの!
[>>374はやくはやくとヒナコに手招きされ、おひめさまたちの中にとびこんで。]
[たのしいねって。きれいねって。まほうがとけるまでの三分間、泣きそうになるのをこらえて、笑顔でみんなとおどったの*]
(422) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[目くばせする先生の目は、もう落ち着いていて。 いつものように、とても優しい。>>392 握り返してくれるあったかい手に、嬉しくなる。]
呼びたいように……?
[じゃあちょっとだけ、 おねえちゃんの真似をしてみようとして。]
エフ……せんせい。 へへ、やっぱせんせいって呼ばないと落ち着かないや。 これまで通りでも、いい?
(423) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[落ち着かないのが半分。 残りの半分ははずかしいような照れるような くすぐったさに胸の辺りがふわふわする。 これをなんて言えばいいかわからなくて、 今は笑って誤魔化しちゃおう。]
せんせいも変えなくていいけど。 たまにでいいから……クリスって呼んでほしいな。
[コリンみたいに。仲良しの呼び方で。]
(424) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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―生誕祭の日の朝・朝食後―
[朝食を終え、食堂にいる少女達へと一時の「まほう」をかける 此方に目配せしたアヤワスカ>>284の背を押すようにこっそりウィンクをしてあげれば彼女は勇気を得ただろうか]
・・・綺麗だな
[モスキュートの力を借りて>>328見せるまほうに思わずそんな言葉が溢れる こんなにも夢溢れる光景、自分には出来ないことだ
愛するみんなへこんなにも素敵なまほうを使える彼女に、己が強い『憧憬』を感じていたことをきっとアヤワスカは知らないだろう*]
(425) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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―「まほう」のその後―
[此方に礼を言う彼女>>295に頭を撫でてその成功を祝えば、優しく微笑んだ]
ふふ、そうだぞ まだ「まほう」は終わってない
[そのまま一歩離れれば事前にモスキュートから聞かれていたとっておきの"サプライズ"を彼女に見せた]
誕生日、おめでとう。アヤワスカ
[彼がかけたまほうが解けるまでの三分間>>332 笑顔で他の少女達と踊る彼女の姿を眺める内に、パティもある"決意"を固めただろう]
(426) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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―少し前:畑で―
[>>358クリスマスを驚かせることはできたみたいだ。 そのことに満足して、二人の前に出た。
>>320落ち着かないような挙動にくすくす。 ちょっと離れた所から見えた時は素敵な笑顔だったのに、もう仏頂面になってしまうなんて。]
ん。そうしてほしいな。
俺のことは気にしないでくれよ? きっと…一番言わなきゃいけない相手から、 逃げつづけた結果だろうから。
[がんばれ、と>>321角のない、角のせんせいにそう言った。 結局、彼の角が無い理由はわからずじまいだったけれど。 角なんて無くても、クリスマスをこんなに笑顔にできるんだから。]
(427) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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エフせんせい、今凄いかっこいいよ。 でも…そんな顔ばっかしてちゃだめだからな?
[別れ際にそう言って、はにかんで。 彼に背を向け、探し人を探しに行こうと
そこで。>>360後ろから聞こえてくる…声。]
………ありがとうな
[一度振り向いて、笑顔で手を振ると 早く迎えに行かなくちゃと、早足になった。 その言葉をしっかりと、頭に刻み付けて。]*
(428) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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― まなびやの入口 ―
[ 渡そう、渡そうと思っていたのに、時間の流れは残酷で 楽しいお喋りをする間に日は跨いでしまった。
旅立つ時は一緒に暮らした少女たちにお別れを言うから まだ焦るような時間でないのは分かってるけど。 まなびやの入口にちょこんと座りながら、 彼女たちが近くを通るのをぼんやりと待っていた。
風の音を聞けば、彼女たちがどこにいるかは なんとなく分かるけど、契約の邪魔はしたくないし。 何より、わたしがそんなに移動出来る体力もない。
瞬きする間に、気が付いたら昼になっていて、 くぅ、とお腹が鳴った音がした。 動かなくてもおなかって空くのね、と胸に咲く青薔薇を、 それを囲う翼が彫られた石を握り締めて、くすりと笑う。 ]
(429) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[ クリスマスは空みたいに澄んだ青色。 クラリッサには果物のジャムの橙色。 アヤワスカには甘酸っぱい葡萄の紫色。 ミツボシにはきらきら、お星様の黄色。 ヒナコには柔らかなミルクティーの色。 コリンには春に飛び跳ねてるピンク色。
中心に皆をイメージした色を添えて、 祈りを籠めて三つ編みよりも複雑な編み込みをしたの。
その紐に、彼が選んでくれた石を結び付けて、 彼女たちの為だけの、世界にひとつだけのお守り。
もう、わたしがしてあげられるのは、 これくらいしか残ってないから。
近くに来てくれた彼女たちにひとつひとつ手渡して、 おめでとうと、生まれてきてくれてありがとうを伝えよう。* ]
(430) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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…………。
[顔を真っ赤にしたところは、ばっちり、見られてしまいました。>>402 モスキュートの白いお顔は、表情の変化が全くわかりません。 だから、笑われちゃったかどうかもわからないけれど、 笑われてもいい、そういうところも見てほしいって思うヒナコです。
ふしぎなことです。 きのうだったら、“せんせい”のままの時だったら、 はずかしくて全力で目をそらしたに違いないのに。
それでもやっぱり他のみんなに見られるのは恥ずかしくて、 落ち着いた頃にひっそりと、ローブの裾を引っ張って、]
(431) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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――お姫様、私に少し、時間をくださいませんか?
[タイミングを見計らえば、彼女の前に恭しく膝をつく]
よろしければ、お手を拝借・・・
[そのまま彼女の手を握れば、食堂から飛び出してとある場所へと彼女を導いた]
(432) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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あのねー、……あの本を取ってほしいの。
[書棚の一角、まだ踏み台を使わないと届かない高い場所。 そこにはかつて、勇気を出して、 モスキュートに取ってもらうように頼んだ本があるはずです。>>0:169 盛大にお引越しとかしていなければ]
ここを出ていく前に読みたくなったんだー。
[そんな、さいしょのわがままを言うことにしたのです*]
(433) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[たどり着いた場所は広い野菜畑の中でも土中の栄養が枯れ、荒廃してしまった畑の一部]
―――さあさあこれから見せますは本物の「まほう」! どうぞ目を離さず、最後までご覧ください!
[世界を回った時に見た旅の一座のような口上を真似れば、そのまま空へと勢いよく指を鳴らした]
(434) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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ぽつり、ぽつり
(435) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[それを合図としたように荒地へ降り出したのは、潤いをもたらず空の涙 荒地だけを濡らして段々と激しくなっていく雨は、やがて土を肥やし、変化をもたらした
徐々に、そこに密かに埋められていた花の種が芽吹き、急速に成長を遂げていく 赤、黄、青・・・・・・雨が止む頃、そこには色とりどりの花が世界に溢れていたのだ]
(436) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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・・・礼を言うのは私の方だ、アヤワスカ この一年間、私の世界は随分と広がった。・・・自分の『可能性』が広がった、とでも言えば良いのかもしれない
君のように他の子を思いやって力を使うのが何よりも素敵なことなのだと、感動した。 こうやって力を使おうと思えるくらいには、な
[彼女の手を握ったまま微笑むパティは何処か吹っ切れたような表情をしていただろう]
(437) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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・・・・・・世界は広い。がっこうよりも、裾野の街よりも、ずっとずっと広いんだ 私はまた、世界を見て周りたいと思っている。
・・・なあ、アヤワスカ
(438) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[林檎を持ったまま手を引かれて、並んで歩き出す。 隣で授業中みたいな、ちょっと硬い先生の声。>>395 落ち着いている、いつもの先生。
真面目にお話する先生は、贔屓するように見えないけど それってわたしが特別ってことかな。 だったら、嬉しくて笑顔がこぼれる。]
わたしね。 むずかしいこと考えるの得意じゃないし、 がっこうを出ていくのも、おしまいがくるのも。 そういうものなんだって思ってて。
わたしは誰と並んでがっこうから出てくのかなって、 ずっとぼんやりとしか考えてなかったんだ。
[がっこうの中でゆっくり流れる時間に、 ぼんやりしたまま"とくべつなひ"を迎えてしまった。 どんくさいわたしが誰かを選ぶなんて思ってなかった。]
(439) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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良ければ、私と共に、世界を歩んではくれないか?
大切なことを気づかせてくれた「キミ」だから良いんだ
[どうだろう 表情に変化はないものの、少しだけ強く握った手が緊張を物語っていた*]
(440) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 23時頃
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でもさっき、エフせんせいがいいって言ってから。 エフせんせいが、わたしだけのせんせいになるって そう思ったら、とっても嬉しかったんだ。
せんせいがわたしだけ見てくれるならもっと嬉しいし、 これから、いっぱい構ってほしい!
[そうして山雀みたいにおしまいを迎える時は、 先生の手の中にいたい。 なんとなくだけど続く言葉をそっと飲みこんだのは、 先生の今の顔を変えたくはなかったから。]*
(441) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 23時半頃
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― まなびやの入り口:旅立ちの見送り ―
……ミィ、 ミィ。 一生懸命つくったお守り、皆に渡すんでしょう?
[ ひとりひとりを風に訊いて見つけても良いのだけれど
( あんまり野暮は、したくないからなあ ) きっとミィ>>429も、同じ気持ち。
色とりどり、全員分の編み紐と石のおまもり。 どれを誰にあげるのかは、ミィしか知らないから。 ]
先生達の方を ” 喚んで ” みます。
[ すぅ、と目を閉じて 滅多に使わない獣の声を、頭のなかに響かせた。]
(442) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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まなびやの出口で待ってる、と 伝えました。
……一緒に待ちましょう。 きっとみんな旅立つ前に来てくれますよ。
[ ちょこんと座ったミィの頭を撫でて。
久方ぶりに、野菜畑の木から収穫した橙の蜜柑を くぅ、と小さな音>>429を立てた主と分け合いながら あたらしい主と、それに従う者達が現れるのを待つ。
名残惜しげに触れ合う少女たちを、すぐそばで見守って 己も幾つか言葉をかけたかもしれない。*]
(443) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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―――……?
[つんと、引かれたローブの裾。>>431 ヒナコの視線を追う、ように。>>433 指差す先を、振り返る。
ヒナコには、まだ、手の届かない棚の、上。 一列に、行儀よく並ぶ本の。 背表紙に刻印された、文字を目でなぞって…]
………あぁ、わかった…。
[立ち上がり、自分には、幾らか低い位置にある。 その本の、背表紙に、指をかけて。 懐かしい一冊を、手の内に収めた…]
(444) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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これで、あっているかな…?
[初めの頃…。 ヒナコは、私の外見に怯えていたのだ。 理由は…、考えるまでも、ない。
それが、たった一冊の本で、変わった。 この本が、私とヒナコを、結びつけたと言っても…。 間違いでは、ないのだろう…。]
気に入ったのなら… 持って、行くか…?
[手渡した、本のタイトルは――……。*]
(445) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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−巨大書庫にて−
[それは、少しだけ前のこと。
我が友、と言ってくれた獣に、少しだけ驚いて。>>218>>219 くすくすと、珍しく声を出して笑った。]
モス。 モスキュート。
……ありがとう。
[友と呼んでくれたことも。 こうして、絵を練習する機会を与えてくれたことも。
そして。
きっと、モスキュートが気付かないだろう、もうひとつの感謝があった。]
(446) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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― 物見小屋 ―
[階段を上がれば、気持ちい風が髪と服を攫う。>>408 あの日みたいに見下ろした裾野の街は、賑やかで。>>#1 もうすぐあそこに行けたりするのかなって思うと 心がわくわくと飛び跳ねた。 先生の隣に並んで座り林檎を齧ろうとして、 向けられた黒い瞳に、開けた口をそのまま閉じた。]
なぁに、せんせい?
[蒼い目をきょとりとする。 またあの、真剣な顔だ。きっと大事なことなんだろう。]
獣の姿の、せんせい……。 どうなるかわからないって、 どういうこと?
(447) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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「これは、クラリッサか?」
[モスキュートのつもりで、伝わらなかった以前のこと。>>1:191 言われ、自分はこれまでよりも、より、少女や獣のことを観察するようになった。
それぞれの特徴を掴もうと。 それぞれの良さをより理解したいと。
色んな獣の貌と、色んな少女の姿を描いた。
そして。 一番練習しようと思ったモスキュートと同じくらい、間違えられたクラリッサを描いた。
初めは、間違った原因を探るべく。 こっそりと観察していた視線は、少女にはあまり気付かれていなかったと思いたい。
よく見ていれば、見落としていた色々に気付く。]
(448) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[本を読んでいるときの好奇心に満ちた表情。 授業を難しいと悩む表情。 厨房に立つときの真剣な表情。 大成功のタルトに喜ぶ表情。 美味しいものを食べたときの、嬉しそうな表情。
そしていつしか、クラリッサを描くのが楽しくなっていた。
もしも自分だけの少女に、"何故自分を選んだのか"と問われたら、
"クラリッサの素直な表情がだいすきだから"
そう、答えよう*]
(449) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[がっこうでは先生はみんな いつもわたし達と同じような姿してるから。 モスキュート先生だけちょっと違うけど、 エフ先生の元の姿も、上手く想像なんてできなくて。]
せんせいって、獣だとどんな姿をしているの? どうなるかわからなくても…… わたしは、わたしの知らないせんせいを、 もっと知りたい!
[教えてくれるかな。 わたしはまた、せんせいの言葉が理解できるまで 時間がかかるかもしれないけど。
元の姿になった先生に驚いて、林檎を落としちゃったのは たぶんもうちょっと後のお話。]*
(450) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[まだまだないしょにしていることはある。 垣間見せた一面以外も、自分の能力のことも。
おそろい>>417は柔らかな響きだけど、また自分の中のないしょのはなしが彼女の目尻を涙で濡らしてしまうこともやっぱり、何処か頭の片隅で描いてしまったのだけど。
それでもいいといいとその唇が紡ぐ。 自分にとっては流れ星のように瞬く間に過ぎる数年が。 彼女にとってはかけがえのない一生を。]
………君は、
[一体何者なんだ。 問いかけることは出来ずただ、小さく笑った。]
(451) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[伸びきった前髪さえも見透かすような瞳>>421は少しだけどきりとさせるものだったけれど、]
………困ったな。あんまり目は良くないのに。 君のお願い事ならば叶えてやるしかなさそうた。
[唇は欠けた月のように弧を描いている。 彼女が望むのは三つ並ぶからすきの星>>1:27だろうか。…それとも。
まだ真意はわからないのだけど。 いつかのこと>>1:95を思い出した。]
まだ、外に出かけるには時間がある、か。 きらきら星が見えるのは夜だ。
笑顔でお別れ、するんだろ。 [ここまで来て勘違いだったらそれはそれで笑ってしまうのだけど。]
(452) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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泣かせたからな。 このまま連れ去って君の怒りを買って気が変わったら! ………なんて言われたら流石にショックだ。
[彼女が笑みを浮かべるならば、しんみりとした余韻は今は昼の日差しの中に隠してしまおう。
だから切り替えるように少し唐突にトーンを変えて、でも伸ばした右腕は一瞬躊躇いつつも小さな頭に向けられて。]
………君のやりたいように従うけれど、まさか歌だけがわたしの荷物!じゃないだろ? ……挨拶がまだなら行こうか。ガールズトークとやらなら流石に立場は弁えるが。
[口ではそう言うものの、ないしょの場所とのお別れも今日によって完結するのだろう。
だから、ちょっとだけ惜しむ気持ちはそのまま微かに涙の跡の残る頬に向けては、一度だけ、掠るように撫でた。*]**
(453) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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―きのうの朝のこと・アヤワスカのおくりもの―
[>>284おいしいご飯を食べ終えたわたしは、 みんなに歌を送ろうって思っていたから>>44 ちょっとまって、って呼び止めようとした。
でも、それより先に、アヤワスカの声。 なんだろうって目を丸くして、 みんなと首を傾げたのだったっけ。
そうして並んだわたしたちに送られたのは、 とても素敵な、お姫様のようなドレス。 身に纏うのは毎回誰かひとりだったけれど、 どれもがみんなに似合っていて、素敵だった。
わたしに送ってくれた、 わたしの瞳の色と同じような、ドレス>>286 よく見てみれば、キラキラ光っていて、 もとの格好に戻った後も、嬉しくて、 心臓がドキドキしたままだった。]
(454) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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アヤワスカ、ありがとう! とっても素敵な『まほう』だったわ!
[そういって、みんなでお礼を言った。 でも、気になる事がひとつだけ。 アヤワスカのドレス姿も、見てみたい。 お姫様なのは、アヤワスカも一緒でしょう?
そう思っていたら、 モスキュート先生が指を鳴らした>>331]
すごい、すごいすごい!とっても綺麗!
[お姫様のドレスを着た、アヤワスカ。 見たいと思っていた姿を見れたわたしは、 飛んで喜んだわ。]
(455) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[跳ねることをやめたのは、 わたしの服が、あの素敵なドレスに変わったから>>332 今度は、わたしたちみんながドレスを着ていて、 まるで、絵本で読んだ舞踏会みたいだった。
でもね、三分間、って先生が言っていたから、 わたしは急いで口を開いたわ。 折角だから、この格好で歌いたいって思って。]
わたしも、みんなにおくりものがあるの!
[それは、形に残らないものだけど。 みんなの旅路を照らすものに なれたらいいと、願いをこめて。
わたしは、大好きな歌を、歌ったの>>44*]
(456) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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― クラリッサの部屋の前 ―
[遠くから響いた、珍しい音に顔を上げる。 獣は結局、少女の準備を部屋の前で待っていた所で。
クラリッサが出てくれば、]
クラリッサ……ミッシェルと、オズワルドが、まなびやの出口で待っているそうだ。 お守りを、渡したい、と。
[聞こえたそのままに、クラリッサに伝える。>>442>>443 何時そんな話をしたのか、問われれば素直に答えた。
クラリッサの荷物を持たせてほしいと頼み、それから、ヴェラの自室へ。 元々物の少ない部屋は更にがらんとして、出立の準備を既に終えた泥人形が旅行鞄と共に待っている。
髪をすっかり白く染めたミッシェルと、付き添うオズワルドの元へ、向かうだろう。**]
(457) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 00時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 00時頃
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[>>451先生がなにかを言いかけたから、 なぁに、って首を傾げてみたけれど。 笑って誤魔化されてしまったかしら?]
せんせいなら、きっと、見つけてくれるわ。
[>>452根拠のない言葉。でも信じてるの。
わたしのお星さま。 わたしの知ってる(自分ではさがせないけど!) わたしの名前と同じお星さまかな? それとも、もっと別に、あるのかな?
それは、ブローリン先生との旅路で、 見つけられるって信じてる。]
(458) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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|
…… うんっ!
[みんなとは、笑顔でお別れしたい。 またね、って言いたいから。
出発するのはそれから。 一緒に歌を歌いながら、 お星さまの下を歩きたいの。]
わたし、どんなことがあっても、 せんせいの事はきらいにならないわ!
[>>453さっきまでとは違う声色。 少し明るくなった気がする声に、 わたしは頬を膨らませて、文句を言った。
気が変わるなんてことないよ、って。]
(459) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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|
ありがとう!
[はにかみ笑いとともに、お目当ての本が書棚から、 モスキュートの手におさまるのを見守ります。>>444 本を手渡されれば表紙の文字を目に通して、]
『めがみのとおいきおく』……うん、これであってるよー。
[またまたにっこり笑います。 この本は、ヒナコが生まれるよりずーっと前の、 この“世界”のどこかの物語。 人と、かみさまと、それからあくまと呼ばれるいきものの共存の物語を、 ちっちゃい頃のヒナコにも分かるように記しています。
はじめてこの本を手にとった時のような、 目の前の白いお顔を怖がる様子はもうどこにもありません]
(460) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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……いいの?
[ヒナコは迷いました。 全部は持っていけなくても一、二冊くらいなら……という思いと、 ここの本をひとりじめするのはよくない、という思いがせめぎあって、]
じゃあ、……借りるだけ、にしておくよー。 もし、わたしにもいもうとができたら、読ませてあげたいし。
[そうして、この本がまた、 誰かと誰かの絆の芽生えになったとしたら。 とっても素敵だな、って思うヒナコです*]
(461) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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[そんなわたしの機嫌も、 先生が頭を撫でてくれたことで、 よくなったのだけれど。
もっと、っていうように、 先生の掌に頭を押し付けたこと、 やっぱり気付かれちゃってるかな?]
お部屋は片付けてあるし、 旅に出る準備はだいじょうぶ! だから、みんなにご挨拶、しにいこう!
[みんな、どこに居るのかな。 わたしは先生の手を引っ張った。
一度だけ。ないしょの場所を振り返って、 ばいばい、きっとまたあそびにくるね、って。 声には出さずに、さよならをした**]
(462) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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― 昨日のおくりものと、3分の魔法 ―
[昨日の朝食後。 アヤワスカの声が食堂に響いたんだ。>>284
なんだろうと首を傾げていれば アヤワスカの傍にはモスキュート先生。>>328 パティシア先生も近くにいたのかな。]
………わぁ! きれい!
[真っ白なドレスに歓声を上げる。 たまに書庫でモスキュート先生の周りを>>0:18 ふわふわしてる綿毛を集めたみたいに、真っ白な。
くるりとその場で一回転すれば、裾がふわりと広がって すぐにドレスは消えてしまったけど。
次々に変わるみんなの、色とりどりのドレスに 拍手をするのも忘れて蒼い目を輝かせていたんだ。]
(463) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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アヤワスカ、ありがとう! わたしも大好き!!
[アヤワスカを、ぎゅうと抱きしめるけど。 贈り物をしたアヤワスカのドレス姿は見ていない。 ヒナコもミツボシも、そのことには気づいたみたい。 どうにかならないかな。 モスキュート先生を振り返ったら、音がして。>>331 今度は6人全員揃っての魔法の時間が、 もう一度やってきた。]
(464) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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[ミツボシからのおくりものに合わせて、>>456 お花のおひめさまみたいなヒナコが呼ぶ声>>374 わたしはドレス姿のアヤワスカの手を取った。>>422 こういう時は、なんて言うんだったかな。 前に読んだ本のせりふを思い出して。]
……一曲おねがいできますか、おひめさま?
[わたしもドレス姿だけど、いいよね。 くすくす笑いながら、 ドレスの裾を広げて、くるくる。くるくる。 みんな大好きって抱きついて手を取って、 3分の夢のような魔法は、わたしの宝物になったんだ。]*
(465) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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[きっと>>458 教え子から、いや主人から…というのもまだ慣れてはいないのだけど、彼女からの希望だというのならば、]
………よし、任せとけ。
[ハードルくらい蹴飛ばそう。
よくいう>>459 どこでそんなセリフ覚えてきたんだか。 胸中でゴチながらも少しだけ緩んだ口元は微かに笑って。]
……………困ったな。
[ただ、押し付けられる柔らかい頭>>462の感触には、恐々と。 ばれてるぞ、とは口に出さすにもう一度だけ親指で旋毛を撫でた。]*
(466) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[準備は万端なようで。 自分の荷物ももとより多くはないから厨房で適当に幾らか日持ちする食材やらを盗…取ったりしたり。
その間もきっと手を引っ張られながら>>462足を動かす。 その途中だったか、頭に響く声>>442 体の動きを止めて耳を澄ませるように黙り込んだ。]
………旅の幸せ、か。
[ちらっとミツボシへと視線を向ける。 そう言えば、そう言えば。 口を開くことなくそっと自分も頭の中で返す。]
(467) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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ミツボシ。
[場所が何処であろうと跪けばいいのかもしれないけれど、自分はしゃがむこともせずにただ目下へと視線を向けて、]
俺の全てを与えよう。 御身が───…朽ちるまで、御護り申し上げる。
[仰々しい言葉遣いに彼女はどのように感じただろうか。 分からないけれど、少しだけまだ言葉に躊躇いを残しつつも続ける。]
(468) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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まなびやの出口でミッシェルとオズワルドが待っているみたいだ。 もしかしたら、みんなにも会えるかもしれない。
[もう既に巣立った可能性はあるけれども、きっとみんな集まるだろうと。 勝手に目論んで。]
………俺たちも何かプレゼント用意できるもんかな。
[ただ、この一言だけは困ったように呟いて彼女のアイデアを強請るのだった。]**
(469) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[その本を…。 よほど、気に入ってるのだろう。
表紙のタイトルを、確かめて。 また、嬉しそうに笑うヒナコの様子に。>>460 人知れず、目を、細める。
その本を、持って行くかと提案した私に。 迷いながらも、持って行きたいと…心の中では、思っているのだろう。 その背を、押すように。 短く肯定の、意を示す。]
(470) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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……あぁ。
[実際に、そうして過去…。 持ち去られた本は、あるのだ。 返って来た本も、返ってこなかった本も…。]
そう…か。 なら、次に来る時には…忘れないように、しないとな…。
[借りるだけ。 なら、いつか返しに来ようと…。 先の、約束をして…。
頭の中に、直接響いた声。>>442]
(471) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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………ヒナコ。 まなびやの、出口で。 ミッシェルが、妹たちに渡したい…、物がある…らしい。
[ヒナコには、獣の声について…話したことが、あっただろうか…? それとも、他のせんせいから、聞いていた…だろうか?
知らなければ、教えるが…。]
行く、準備が出来たら…。 まずは、ミッシェルたち二人に会いに…行こうか…。
[そう、提案した。**]
(472) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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うん。病気とか怪我してほしくないもの。
[ お守りは、絡まないように小さな布袋に入れてある。
ひとりでいいのに、って言ったのだけれど 風で体が冷えるからだなんて、言いくるめられてしまって。 でも独りぼっちにさせるのもわたしは嫌だったし、 これでいっか、と二人でみんなを待つ。>>442 ]
……ああ、そっか。 そういうの使えるんだったね。
[ 獣同士はわたしたちには聞こえない声を使って、 口を動かさずにお話が出来るって聞いたことがある。 頑張って念じれば、わたしの声だけは聞こえるよ、って 言ってくれたけど、本当なんだろうか。よく分からない。 ]
(473) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[ 雫の形をした、いくつもの石たち。>>1:260
クリスマスは森色の翡翠に瞳の空色を。 クラリッサは草花色の孔雀石に橙色を。 アヤワスカは真っ白な月長石に紫色を。 ミツボシは、透き通った玻璃に黄色を。 ヒナコは、温かい黒の瑪瑙に亜麻色を。 コリンは、真っ赤な紅玉にピンク色を。
この紐の色にはこの石がいい、なんて聞いたりはしたけど どれを誰にあげるかまでは彼にも言ってないの。
偶然、アヤワスカにあげるおまもりの石が その昔、オズウェルがパティせんせいにあげた石と 同じだったのも、わたしはまだ気付いてない。>>0:47 ]
(474) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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わたしが寂しがると思って、 そうやって頭を撫でてくれるの?
[ さらりと指を抜けていく白の髪を見ながら、 そんな意地悪なことを言ってみたり。
瑞々しいみかんを一房ずつ口に運んで、>>443 オズウェルがじっと見てくれば口の中に入れてあげる。
さて、最初に現れるのは誰だろうか。 笑顔で出迎えてあげることに変わりはないのだけど。** ]
(475) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[ぎゅっと抱き留めてくれたユージンは、>>391 昔と変わらないまま、大きくて、温かかった。
謝ってくれる優しい声も、 冗談で笑わせようとするところも、 不安を笑い飛ばしてくれるのも、>>393 柔く髪を撫でてくれる手も、>>397 全部、あたしのよく知ってるユージン。
『大好き』という言葉が嬉しくて、 あたしもだよ、って何度も大きく頷いた。]
(476) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[けれど最後の最後にユージンは、 あたしの知らない一面も見せてくれた。
鞄の中から取り出された、真っ赤な林檎。>>398 無意識に手を伸ばしかけ慌てて引っ込め、 盟約、と聞いて神妙な面持ちになる。
真っ直ぐに金色の双眸を見つめていたけれど、 唐突に角が青く光ったことで、声を上げてしまった。>>399]
わっ!!?
[あんまりにも驚いたから、 目を瞠って、口はポカンと開けたまま。
本当は雷と風、嵐の力を持っていると、 不安げな告白を、間抜けな顔で聞くことに。]
(477) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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[そのまま言い淀んで、下を向いてしまった彼。 だんだんと事態が飲み込めて、
…そしたらあたし、こんな時だというのに 何だか無性に、笑えてきてしまって、]
あは、あはは! やだ、もう…、 せんせいが、雷?…嵐? ふ、ふふ…! 全っ然! 似合わない!!
[向こうは真剣だったのに、失礼だったかもしれない。 でも、これがあたしなの。ごめんね、ユージン。
怖がられたらどうしよう、って 拒絶されたらどうしよう、って そんな心配しているユージンが、 とっても愛しくて、堪らなくて、]
(478) 2015/10/13(Tue) 01時頃
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……怖くなんて、ないよ。
違うせんせいとも、行きたくない。
[下を向いてしまった彼の首を抱き寄せて、 さっきの笑いが嘘みたいに、 静かに、優しく、耳元に囁きを落とした。]
(479) 2015/10/13(Tue) 01時頃
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…さっき、約束してくれたじゃない。
[一瞬、両腕から解放して、 もしまだ彼が下を向いているようなら、 その頬をぺちりと挟んで、金色を見つめる。
乾き始めた秋の空気、 まだ青い角の発する静電気を帯びて、 ふわり、前髪は風を受けたように膨らんだ。]
(480) 2015/10/13(Tue) 01時頃
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あなたと、一緒がいい。 あなたじゃなきゃ、ダメ。
…他の人じゃ、嫌!
……これが、あたしの答えだよ。
(481) 2015/10/13(Tue) 01時頃
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だから、 そんなこと言うなら、もう一度。
――…ちゃんと、約束して。
[どこにいても、見つけるって。>>393 ……もう、一人にしないって。>>397
もう一度あたしと、約束して。]*
(482) 2015/10/13(Tue) 01時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 01時頃
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[“がっこう”の外のことを知りたい、と思って手にしたこの本からは、>>470 ほんわかした空気があふれ出していて、 一目で気にいってしまいました。 他の本だと怖い存在として描かれているあくまも、 怖くはみえなくって。 こんな場所がおそとにあるなら行ってみたいとは、今もなお思っています。
モスキュートも頷いてくれましたので。 あらためて『めがみのとおいきおく』を、胸の中にぎゅっと、 抱え込むように持ちました。>>471]
(483) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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うんっ、次にここにくるまで、だいじにするんだー。
[世界は広いのです。 いろんなところを見ていたら、 次に帰ってくるのがいつになるか、わからなくなりそうだけど。 きっと帰ってくるんだって決意を露わにします。
どうせなら、昼にひとつと半分の月が、 ヒナコとモスキュートと、そしてみんなを見守る頃がいいですね]
(484) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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[またまた、渡したいもの、と聞いて、>>472 ヒナコの顔はぱっと輝きました。
どうしてここには二人しかいないのに、 モスキュートはミッシェルのことを知ることができたのか。
“せんせい”たちが不思議な声で遠くにいてもお話できることは、 やっぱりこの書庫で知った記憶があります。 モスキュートに、別の“せんせい”を呼び出してもらったんでしたっけ]
えへへ、準備はもうだいたいすんでるから、 すぐにでも会えるけど……、
[部屋の片づけはして、荷物はまとめました。 あとはこの手帳と本を加えるばかり]
ちょっとだけ、待っててねー。
[提案を受け入れてから、ヒナコは一度、自分のお部屋に戻るのでした**]
(485) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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― 昨日:二度目の誓い ―
………せんせい、は もう店じまい。 いま此処にいるのは、ミィだけの私だ。
[ 彼女>>405が己をせんせいと呼ぶ時は、 決まって構って欲しい時や、困らせたい時。 だから決まって口ごもって苦く笑うのが、きまり。]
ミィの味か、……そうだな。 ココアの上のマシュマロみたいにフワフワで ドーナツの上のアイシングみたいに甘くて
それに…… …………どんなだろう、な。
[ 過去が微かに蘇り、笑い顔は苦いままで元に戻せず。 誤魔化すのが下手なのは 昔から変わらない。]
(486) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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きっと、ミィを食べた後は悲しくて 100年くらいは何も喉を通らないよ。
眠れないのは今もだ。……知ってるだろう?
[ めいっぱい落ち込め>>406と、泣いて悲しめ>>407と 今、彼女が望むなら それに否とは返さない。 真に喪ったときに己がどうするのかは、
( ”今回” はどうだろうな、)
何度喪っても、その後のことは分からない。 けれど、必ずと約束できることが ひとつだけ。]
最後は必ず、ミィのために笑うと約束するよ。
[ 目を開けたまま、彼女の閉じた瞼とキスを受け取った。]
(487) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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さあ、折角来たんだ。 皆と、ミィの おたんじょうびのごちそうを作ろうじゃないか。
私の我儘を聞いてくれて、有難う。
[ 長く跪いていた足を伸ばして 己の”したかったこと”はこれでお終い。
あの子たちの新しい門出に、 あたらしいいのちのかたちに、 少しでも己とこの大切な”ひかり”が肖れますようにと。
大きな手を、いつものように 差し出した。**]
(488) 2015/10/13(Tue) 01時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 02時頃
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……なっ…!? に、あ、わな……
[>>478…笑われた。 こっちは、コリンにどう思われるのか、 不安で仕方なかったというのに。
思わず顔をあげようとしたところで、引き寄せられて。 少し屈んだ状態だったのが、更に、首は下に。
そして、とすんと、コリンの肩口に頭は収まって。 囁かれた言葉が…耳を伝って体の中へ 暖かく―――染み渡っていけば。 今までの不安が嘘のように すっかり、消えて行ってしまった。]
(489) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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そうか…でも、 いてっ
[本当にそれでいいのかと、聞き返そうとして >>480頬を挟まれ、驚いた丸い目でコリンを見つめれば。 ふわりと浮かぶ前髪は、自分の電気のせいで。 小さな唇から紡がれる言葉は、全部自分に向けたもので。 しかも、その内容は…自分が、一番欲しかったもの。
『あなたじゃなきゃ、ダメ。』
だなんて。それを聞いた瞬間。
『もう一回!』と風を強請る楽しそうな笑顔や。 『おいしい!』って、ご飯を食べる美味しそうな笑顔や。 『おきろー!』って、叩きおこしにくる笑顔を。
これからは、自分が、守っていくのだと 自分だけが、全部見れるのだと そう思うと…込み上げる物が多くて。 コリンの背を、強く、抱きしめて。]
(490) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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俺がいいなんて、言ってくれるなんて。
[嬉しそうだけど…コリンの言葉に揺さぶられて、泣きそうな震えた声。 目が潤み、さっきのコリンみたいに泣きそうになったけど それだけは「せんせい」として…なんとか、ぎりぎりで持ちこたえて。]
俺も、コリンと一緒がいい。 皆を幸せにする笑顔を。コリンが経験する全てを。 最後まで…見守りたい。
[…それだけじゃ足りない、そんなのはわかっている。 でも…約束、もいいけれど。 約束よりも強いものが、少女と獣にはあるのだから]
(491) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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だから………そうだな。
[>>482ちゃんと、「盟約」をしよう。 と、一度、コリンの頭を撫でて体を離し その場に跪き、頭を垂れるように。 角は、コリンの丁度前、触れる位置。
すう、と息を吸うと、努めて静かに 誓いの言葉を述べていく。]
(492) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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俺は――― コリンが呼べば、何処にいても探し出そう コリンが寂しいと思わないよう、 ずっとそばに居よう。 この霊獣の角に誓って 俺の全てを与えよう。
御身が朽ちるまで、貴方を ―――御護り、申し上げる。
(493) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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[ちら、と、伏せた目を少し上げて、にっと笑えば 角に触れるように、と目くばせ。
もしコリンが角に触れたなら 決して痛くはなく、暖かい、盟約の青い電気が コリンを包んで……コリンの体を青く輝かせ 辺りに吹く風がふわりと、体を浮かせた後
盟約は完了した、と言うように、 青い電気と風は消えていっただろう。
(これ、儀式みたいなもんだから 別にいつでもできるなんて言ったら…)
後でまたやって!とか強請られそうだと思ったけど 今はまだ、黙っておこう]*
(494) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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― 今:まなびやの出口 ―
………ヴェラはクラリッサと、 ブローリンはミツボシと。
モスは、まだナイショらしいが必ず来るそうだ。
[ 頭を撫でながら、響いた声たちをミィへ伝える。
本に埋まったまま出て行かないのでは、と 思っていた旧友から声があれば、漸くか、と綻んで
どこか不器用さが見えた若い岩の彼の声には 大きな安堵を織り交ぜて
自身の力を厭う彼を、歌が星へ導くのだろうと思えば 柔らかな希望が光を燈す。]
(495) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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……いえ。 私がしたいから、ですよ。
[ 撫でる理由を問う声>>475に、しれっと。
本当は、まだ己がせんせいだった頃。 撫でると彼女がわらうものだから それが見たくて たびたび撫でていたものが 「主」となって、頻度が増した……のだ。 だから、嘘は言っていないつもり。
口の中に広がる秋の恵みに感謝をしながら 旅路の支度ができた者たちを待つ。**]
(496) 2015/10/13(Tue) 02時頃
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―パティせんせいの「まほう」―
パティせんせい? もちろんいいの?
[「おひめさま」、と言いながらアヤワスカの前に膝をついたせんせ>>432はまるでほんもののおうじさまみたいでびっくりして、語尾がへんにあがってしまったのだけど、だいじょうぶだと答えれば]
[せんせいに手を引かれ、食堂を出てエスコートされたのは、いつもせんせいがどろぼうさんから守っている野菜畑。 けど案内されたそこはもうずっと何も植えられていなかった場所。うまくそだたないんだって誰かが言ってたのをきいたことがあるの]
(497) 2015/10/13(Tue) 05時頃
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[けどそこに響く、芝居がかった声>>434につづいて、指が鳴ればせんせいが言った通り、「まほう」が、起きたの]
[とつぜん、この場所だけに降り始めた雨はそだたないはずの荒地にみるみるうちに緑を育て、 やがて、まるで、世界が変わったように鮮やかで色とりどりの花が咲き乱れたの]
わああ!すごいの!!! せんせいは、こんなこともできたの? 知らなかったのー!
[思わず手が拍手を打とうとしたけど、せんせいとつないだままだったことに気づいて手首をぺちぺちと打ったの]
(498) 2015/10/13(Tue) 05時頃
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[>>437紡がれていくことばに頬をそめて]
せんせいにみとめられたの、すごくうれしいの。 アヤワスカのために、こんなきれいな世界を見せてくれたのも。
でも、でもアヤワスカは、そんなにすごくないの! せんせいを幻滅させちゃうの。ただの、すっごい甘えん坊の強がりなだけなの。
[勿論一緒にいくと答えられたら、きっとせんせいはよろこんでくれるのに。わざわざ隠していた弱音が出てしまうのは、>>440まっすぐに言葉をくれるせんせいのまえで隠れられないと。 つよく握られた手に、心がぎゅっとしたから]
アヤワスカは、みんなとはなれちゃうのも、がっこうの外にいくのも、ほんとうはこわいの。 卒業なんてしたくない、みんなとずっと一緒にいたいって思ってたの。
[みんなの前でこらえていた涙がじんわり出てくるの]
(499) 2015/10/13(Tue) 05時頃
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それでも、せんせいが支えてくれたから、背中を押したいっていうつよがりもほんとうにできたの。
知らない世界に憧れている自分がいることにも気づけたの。
(500) 2015/10/13(Tue) 05時頃
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パティせんせいが、一緒なら。 みんなとはなれるのも。 ひろい世界を歩くのも。
こわくても一緒にがんばれるから。
こんなアヤワスカでもいいなら。
パティせんせいといっしょに、行くの。…行きたいの!
[ぽろぽろと涙を流し、握られた手にもう片方の手も重ねて、震えながらお願いをした**]
(501) 2015/10/13(Tue) 05時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 18時頃
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[部屋の前に辿り着くと優しく降ろしてくれた。 ヴェラせんせいは本当に優しい。 まるでお姫様のように扱ってくれて嬉しいけど、くすぐったい気持ちにもなる。 こんなに甘やかされて大丈夫なんだろうか。 外に出てやっていけるのだろうかとちょっとだけ心配になった。]
まなびやの入り口で待ち合わせでいいんだよ?
[そう言ったけど結局ヴェラせんせいは部屋の前で待ってくれた。 これは優しいのか、過保護なのか。 待ってくれるのは嬉しいけど、そこまで子供じゃないのに、とも思う。]
(502) 2015/10/13(Tue) 20時頃
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ミッシェルおねえちゃんとオズワルドせんせいが? お守り?
[ミッシェルおねえちゃんは人気者だから、がっこうに来てもあんまりお話できなくて。 憧れのおねえちゃんがお守りをくれると聞けば目を輝かせる。
早く行こうとヴェラせんせいを急かして。 荷物は自分で持てるけど、結局頼まれてしまえば言葉に甘える事になった。 なんだか自分が我儘になったような気がして、甘えてばっかりな気がしてむぅ、と眉を寄せた。 それでも大好きなおねえちゃんと会えるのだからと意識はすっかりそちらへと向く。]
(503) 2015/10/13(Tue) 20時頃
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ミッシェルおねえちゃん!
[ヴェラせんせいと共にミッシェルおねえちゃんとオズワルドせんせいの元へとやってきた。]
お守りくれるって聞いたの。 それも嬉しいけど、おねえちゃんと話せる事が嬉しいんだよ。
[にこにこと笑いながらミッシェルおねえちゃんに話しかける。 真っ白な髪の毛に一瞬目を奪われた。 きらきらと輝く金色も綺麗だったけど、真っ白に輝く髪の毛も綺麗だと思った。]
(504) 2015/10/13(Tue) 20時頃
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[硬い声で隠すのは むずがゆい心地。
溢れんばかりの笑顔>>439>>440に 少し歩みを早める。]
僕もですよ。 僕も、誰かと、なんてぼんやりとしか。 ただ、みんなが外に出ても困らなければいいな、と。
でも、これからは…そうだね。 クリスマスのことだけ、見るよ。 君の元気なときも、落ち込んでる時も。
[彼女と契った時は こんなことは言えなかった。
昔のことがシンクロして。 あの時と似ているようで全然違う。 そんなひと時を。]
(505) 2015/10/13(Tue) 20時半頃
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─名前の話─
[おうむ返しに言葉を繰り返して 少し考えていたようだけど>>423 短く 「エフ」と 自分の名前を 呼ばれると 心がどきんと跳ねる。
思わず手にいっていた視線が瞳をとらえる。
それからすぐに付け足された「せんせい」と言う いつも通りの呼称に安堵する。]
そ、そうですね。 僕も落ち着かないので それが…ありがたい。
(506) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[小さな唇が開いて窄まって。 それだけのはずなのに 耳がぴくりと心はどきんと。]
クリス。
[自分も同じように言われた言葉を繰り返して。>>424]
…わかった。 コリンが呼んでいたね、クリスって。 [コリンみたいに、クリスマスと仲良く。 いや、それ以上になれるように。]
(507) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[世界は広い。 それでも、ヒナコが再びここへ戻って来たいと、望むのであれば…。 その望みを叶えるのが、私の務め。 幸いなことに…。 高い山を越える足も、海を渡る翼も。 私にはある、のだから…。
オズワルドの事を伝えた後。 ちょっとだけ待っててと、言うヒナコに。>>485]
分かった。 なら…、私も少し、時間が欲しい。 用事が済んだら、まなびやまで…、来なさい。
[そう言って、ヒナコの背を、見送り…。 私も一度、自分の部屋へ足を…向けた。]
(508) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[まさか、見付けてすぐに、ヒナコが書庫へ来るとは…思わず。 それ、どころか…。 ヒナコと契約を、結ぶことになるとも、思っていなかったから…。
ろくな荷物が、無いとはいえ。 なんの準備も、出来ていないとは…。 流石に言い、にくかったのだ…。]
とは、いえ…
[本当に…、持って行くべき、荷物など…。 呆れるほどに、少ない…。]
(509) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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−まなびや−
[ヒナコと別れて、10分と経たず。 約束していた、まなびやの出口に着く。 そこに、オズワルドとミッシェル。 二人の姿を見付ければ…]
オズワルド、ミッシェル…
[荷袋をひとつ、背負った黒いローブの… 肩の上に、羊の頭骨を乗せた、けものがひとり…。
他にも、旅立つ少女と。 従者となった、獣の姿は…あった、だろうか…?*]
(510) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[強く抱きしめられて、ふわり踵が浮く。>>490]
……せんせい?
[表情はよく見えないけれど、 泣く前のあたしみたいに、震える声。>>491
こんなにも思いやりに溢れていて、 温かくて、優しい人だというのに。 どうしてこの人はこんなにも、 自分に自信がないんだろう。]
(511) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[…あぁ、でも。きっと。 そんな臆病なあなただから、好きなんだ。
ありがとう。大好きな せんせい。
あたしと一緒がいいと、言ってくれて。 最後まで見守りたいと、言ってくれて。]
(512) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[身体を離すユージンを追う瞳は、 期待に満ちて、きらきらと輝く。
お願いしたのは“約束”だったけれど、 大きな身体を折って跪き、>>492 角を差し出されるような姿勢を目にして、 思わず息を飲み、無言で見守った。]
(513) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[――発せられたのは、約束の中の約束。
主たる少女と、従者たる獣にのみ 交わすことを許された“盟約”の言葉。>>493
悪戯っぽい笑みと目配せを受け、>>494 この角に触れることでそれが完了すると知れる。
先程はバチバチと音を立てていた青い角だけれど、 触れるのが怖いだなんて、一欠片も思わない。
迷うことなく、真っ直ぐに、手を伸ばそう。]
(514) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[輝きにそっと触れた指先から、 全身を、暖かな力の波が駆け抜けてゆく。
ふわりと風に持ち上げられた一瞬、 世界はただ二人きりのような錯覚に襲われて]
…、許しましょう。 終の日まで、共に。 ―― ユージン。
[許すという言葉の真の意味を、 当時は理解していなかったけれど。
不意に過った音を零して、小さく微笑んだ。]
(515) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[あなたの誓いを許しましょう。
最期の刻まで、それを果たしてくれたなら。 あたしもあなたに報いるでしょう。
あたしの全てを、あなたに―― 許しましょう。]
(516) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[永遠にも感じられた一瞬が過ぎて、 また、埃っぽい家屋の世界に帰ってきた。 …青い光と風は、白昼夢のように跡形もなく。]
―――……。
………っ!?
[はたはたと瞬いて我に返ると、 先までの厳かさもやはり、跡形なく消え去って。]
ねぇ、今のなに?! すごい!こんなこともできるんだ!
かっこい〜〜〜!!
[今はまた、ユージンの周りをぴょんぴょんと、 興奮したように飛び跳ねているのでした。]*
(517) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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─物見小屋にて─
[クリスマスの「知りたい!」という言葉に後押し されて、口ごもりながらも]
実はね、こんな成りなんだけど ……ユ、ユニコーンだったり…… するんですよね…。 [気恥ずかしそうに告げると クリスマスは蒼の眼を大きく見開いて 半信半疑で瞬きした。]
がっかりするなら、今のうちです。
(518) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[ 既に三人、契約が終わったと聞いて、>>495 ほっと胸を撫で下ろすのはわたしも過保護過ぎるかな。
誰かから教わった歌を誇らしげに歌って、 みんなの前ではおねえさんっぽく振る舞うミツボシに。 メレンゲみたいな笑い声が印象に残ってる、 お菓子作りがずいぶんと上手くなったクラリッサ。
彼女たちも、彼女たちだけのせんせいを選べたんだ、って。 ]
…………えっち。
[ 頭を撫でながら、悪びれないオズウェルに、ぼそり。>>496
『何かされた時は、そう言い返すと面白いよ。』 そう言ってくれたのはエフせんせいだっけ、 ユージンせんせいだっけ。ただ、夢の中だった気もする。
従者になってから頭を撫でてくれることが増えて 嬉しいから、離そうとすればじぃっと見つめておねだりしたり。 ]
(519) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[ 蜜柑の皮は捨てずに、今日のお風呂にいれようかな。 肥料にも良いし、ジャムにもなるし、靴や床磨きも出来て 万能なんだよって教えてくれたのはヴェラせんせいだっけ。
そんなことを考えていたら、声が聞こえて来た。>>504 オズウェルの手を借りて立ち上がると、ふわりと笑って。 ]
わたしもあなたと話せると楽しいし、嬉しいの。 あなたにはこれをあげる。オレンジがお花みたいでしょう? きっと、クラリッサちゃんを守ってくれるわ。
[ はしゃぐ彼女に、孔雀石のお守りを手渡した。>>474 わたしが着けても良いけど、その役目はヴェラせんせいに 譲った方がいいかな、って彼の方をちらりと見上げて。
代わりにぎゅう、とまだまだ小さい彼女の体を抱き締める。 大人しいけど、しっかりしていて皆を笑顔にしてくれる。 そんな優しい彼女との別れを惜しむように、強く、優しく。 ]
(520) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 21時半頃
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わぁ、綺麗。 オレンジのお花みたいで素敵。 ミッシェルおねえちゃんがくれたものだもん、大事にするね。
[渡されたお守りをしげしげと見つめた。 それをヴェラせんせいにも見てほしくて、お守りを見せようとしたけど。 ぎゅうってミッシェルおねえちゃんが抱き締めてくれたから見せられなかった。]
ミッシェルおねえちゃん、大好き。
[強く、優しく抱き締められて嬉しそうに笑って。 それから両腕をおねえちゃんの背中に回してぎゅって抱き締め返す。 温かくて、とてもいい匂いがして。 ああ、大好きなおねえちゃんだって感じた。]
(521) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[おねえちゃんが離れたらちょっと寂しさを感じた。 でも私にはヴェラせんせいがいるから寂しくはないの。 お守りをヴェラせんせいに手渡して。]
ねえ、ヴェラせんせい。 お守りつけてくれる? せんせいがつけてくれたら、もっともっと効果があるような気がするの。
[ちらりと上目でヴェラせんせいを見ておねだりをした。]
(522) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[そう言って、久しぶりに獣へと身を転じようと 意識を集中させる。
白くなるか黒くなるか、そんな心配は杞憂だと言うように。自分は何者でもない自分でしかない。 そんな事実を知らしめさせるように。
己の身は真っ白な白馬へと身を変えた。 角の折れた白馬は深い紺色の眼。
声は念じるとそのまま自然と 相手の頭の中に響くだろう。]
…やっぱり、腐っても鯛ですね。
(523) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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………全く……… ほんとうに、それ。 誰から教わったんですか。
[ 抱き上げても頬を寄せても、拒まれることは無いのだが 時折いたずらのように云われるそれ>>519に わかりやすく口元をへの字に曲げる。
最初、言われたからといって手を収めたら 「やめちゃうの?ほんとにやましかった?」と返されて さらに苦い顔をする羽目になってからは 弄られてもやめたことはない。
どちらにしても、彼女が笑ってくれるなら 私としてはどちらでもいいのだけれど この妙な弄りだけは どうにも…慣れぬ。]
(524) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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クラリッサ、良く来てくれた。 ヴェラも、 ……有難う。
[ 訪れてくれた彼等に声をかけて。 ミィがクラリッサとの別れを惜しむ間、 ヴェラの耳元にぽつりと、ほんの少しの言葉を落とす。
彼のずっしりとした体躯をぱんぱん、と二度叩き 別れと激励に代えて。
クラリッサにも、膝を折って小さく手招きをして ちょっとばかりのナイショの話。 ヴェラの視線が刺さるようなら、 にひりと小さく笑ってみせただろう。]
よい旅を。
[ 彼等に向けて結ぶのは、等しく同じ4文字。*]
(525) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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───そうか。すごい、かあ。 カッコいいなら…(練習したかいがあったなあ) [語尾は聞こえるかどうかわからないくらい小さく。 一瞬だけでも、人畜無害な雷を出せる特技が活かせる時がくるなんて。と、頬は緩んで嬉しそう。
盟約を終え、ぴょんぴょんと跳ね回るコリンを抱きしめる。 そして、自分の力を、正しく使ってほしいと、優しく教える口調で]
空は…長くは「飛べ」ないけれど、 獣の姿で「空を駆ける」ことはできる。 風は、今まで使ってきたかんじで使ってほしい。
電気は、誰かを傷つけない使い方を考えてくれると …せんせいは、嬉しいなあ。
[と、そこまで言ったあたりで ある事実に気がついて、笑うのだ。]
(526) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[>>467一緒に旅の準備をすることがたのしくて、 先生の手を引きながら、 えへへってちょっと笑ってしまった。
何で笑ってるんだろうって、 思われてしまうかもしれないけど、 そのときは、こう言ってあげるのよ。
先生と一緒に旅に出れることが幸せなの、って。]
せんせい?
[急に先生が立ち止まったから、 先生の手を引いていたわたしは、 前につんのめりそうになった。
ギリギリ転ばずに済んだわたしは、 振り返って、首をかしげたわ。忘れ物かしら。]
(527) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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そっか…もう、せんせいじゃ、ないんだな。 ………コリン様、…とか、呼んだ方がいいか?
[さっきまで纏わせていた神聖な雰囲気はもうそこにはなく 様、をつけて微笑む姿は、いつものユージンせんせい、と全く変わらないものだった。
コリンに怒られたら変えるつもりはあるけれど 変に態度を変えた方が怒られそうな気がして。
『 許しましょう─── 』
…コリンに、似合わなすぎる言葉。 でもそう言われた時……彼女の、微笑みを見た時 ああ、己の仕える少女はコリンで間違いないと そう、確信したんだ。
何も変わってないように見えて、盟約の直後の嬉しさからか、内心落ち着かないのは… 悟られていないと、いいなあ。なんて。]*
(528) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[どうしたのって、聞く前に。 先生が、わたしの名前をよんだ。
じっと見上げる先生の瞳は、 やっぱり見えないけれど。 先生の声色は、とても真剣なもの。]
………… わたしは、
[だから、わたしも一度、深呼吸をした。 とても大切なことだって思ったから。]
(529) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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……ん。
[盟約をしてからほどなくして。 頭に声が響いて…ちゃんと聞き取ろうと、 片手を耳に当てて目を閉じた。 響きが収まれば、目を開けて。]
ミッシェルとオズワルドが出口で待ってるそうだ。 お守り…くれるみたいだぜ?
[そう言って、がっこうのでいりぐちを指差す。 が。ちょっと困ったように頭を掻いて。]
ほんとうは、皆がまだ聞こえる場所にいるうちに 鐘を鳴らしに行こうって言おうと思ったんだけどな…
[がっこうを出る前に。 (自分が、コリンの鐘を聞きたいだけのわがままで) 今日はまだ聞いていない、鐘楼の鐘を、コリンと鳴らそうかと。思ったのだが…]
(530) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[ヴェラせんせいはお守りをつけてくれるだろうか。
オズワルドせんせいが手招きをしてきたから、とと、と蕎麦に寄って。 耳打ちされた言葉にちょっとだけ目を丸くして。 それから頷いた。]
(531) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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ミッシェルおねえちゃん、オズワルドせんせい、行ってきます。
[ふわりと笑ってそう言って。 それからヴェラせんせいの手をぎゅっと握って。 せんせいが歩きだせば私も歩いて。 二人の第一歩が踏み出された*]
(532) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[足元に転がる林檎を踏まないように蹄で避けて 近づくと相手の反応を見るより早く 鼻頭を相手にこすりつけてブルンと一度啼く。]
盟約を。
僕が欲しいのは 乙女のくちづけです。
それで僕は、君の命が尽きるその日まで
御身に忠誠と真心を。
[重たい睫毛を少しあげて、紺色の瞳で 貫くように、蒼を見据えた。]
(533) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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わたしはずっと、ブローリンせんせいと一緒よ。 だから、せんせいには、わたしのぜんぶをあげる。
[わたしの一生、すべて。 この身が朽ち果てても、わたしは先生のもの。
わたしが一生を終えても、 ずっと、あなたの傍にいるよって。 ―― そう伝えるのは、もっと後にしようかな。
ああ、ほんとうに、先生と一緒に居られるんだ。 そう、再確認することができたわたしは、 目を細めて、にっこりわらった。]
(534) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 22時頃
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ええっ、ほんとう!?はやく行こう!
[>>469先生の言葉を聞けば、 わたしはまた、先生の手を引いた。
みんなが居るかもしれないなら、 はやく行かなきゃ。 もう、旅立ってしまうかもしれないし。]
プレゼント?…… 歌じゃ、だめ?
[形に残るものじゃなくても。 思い出に残るものでも、 良いんじゃないかなって、思っていたから。]
(535) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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何だモス、まだ「おひめさま」は内緒なのかい。
[ ひとりで現れた旧知の顔>>510へ気安い挨拶。 この本の虫を巨大書庫からひっぱり出したのは いったいどこの天使だろうと ひっそりと楽しみにしているのはここだけの話。
たびに出るには少なすぎるように見える荷物も 実際のところ、ほんとうに必要なものなんて そうそう無いのだ。 傍らの愛しい存在と、ちょっとした小金だけあれば どうにかなってしまうことが多い。 特に、この顔を忘れた者の場合は。
彼の「主」がまだ来ぬようなら、と 遠くの樹から蜜柑をひとつ、取り寄せながら声を掛け
風で ぽうん、 橙色が 青い空をよぎる。*]
(536) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[昨日の朝、わたしはみんなのために歌ったわ。 寝る前だって、こっそりだけど歌った。
でも、先生と一緒に、 みんなの前でちゃんと歌うことって、 そういえば、なかったとおもう。
だから、今度はわたしと先生から、 みんなに歌を送ったらどうだろうって、 思ったのだけど。]
………… だめ?
[ちらりと先生を振り返って、聞いてみる。
…… そうしているうちにも。 おねえちゃんたちが待っている出口は、 すぐそこまで迫っていたのだけど*]
(537) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[用事が済んだらまなびやで落ち合うことにして。>>508 ヒナコはいったん、モスキュートと別れました。 よもやモスキュートが準備万端ではないとは思いもせずに。>>509 井戸側の出入り口から入って、自分の部屋に戻ります。
鞄の中に、手帳とペンと、『めがみのとおいきおく』をしっかりつめこむ直前。 ヒナコの目は、先に鞄につめこんでいた何枚もの紙に、 吸い寄せられていました。
かつて書庫の本の真似をして書こうとして、 途中でやめた物語を綴った紙です。 すてることもできなくて、持っていくことにしたけれど、 今はなんだか、続きを書いてあげられそうな気分! ひとりぼっちの少女のもとにも、いつか、 大切なもう一人が現れて―――
そこから先は、また、いつか、書き記すことにしましょう]
(538) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[荷物をしっかり詰め込んだ鞄を手に、 ヒナコはまなびやをぐるりと回って、 さいごに神木の下に辿り着きました。
“わたしたち”のはじまりの場所。 “わたしたち”をはぐくんだ巣の、中核とも言える場所]
………ばいばい。
[見えるもの全てに手を振って、ヒナコは歩き出しました。 もう一度井戸のそばを通って、ぐるり、と。 まなびやの入り口を目指して]
(539) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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折角の皆と会える機会だから、鐘は後回しか …でも、うん。行く前に。
[オズワルドに軽く連絡を飛ばした後。 「一番美味しそう」なリンゴを、コリンに渡して。 自分も、持ってきた「二番目に美味しそう」なリンゴを手に取る。]
……一番美味しそうなの、取ってきたんだからな。 旅立つ前の最後の盗み食い。ごちそうだろ?
[盗み食いと堂々と言ってのければ、にいっと笑って。 コリンと一緒に、美味しそうにリンゴに齧りついただろう。 もし、「一番美味しそう」な理由を聞かれたら 色とか、匂いとか、それっぽいことを言って誤魔化した。 だいたい美味しそうなの…というだけで、あとは気持ちの問題というだけなんて。口が裂けても言えやしない。]
食べおわって、準備ができたらミッシェルのところにいこうか。
[と、言ったけど。 どうするかはコリンに任せるつもりで。]**
(540) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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― まなびや ―
[ヒナコは知りませんでした。 モスキュートが主とし、ともに歩むことを決めたのはヒナコだってことを、 オズワルドには内緒にしているって。>>495
だから、驚かせてあげようなんて意図も何もなく、 荷袋ひとつ背負った、黒いローブに白いお顔の獣《きしさま》に駆け寄りました。>>510]
おまたせー。
[それからオズワルドとミッシェルに、 渡したいものってなーに? とうきうきした顔を見せようとして、]
(541) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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…………んー、いまさらだけど、 なんだか目立つ、ねー?
こわがらせちゃったり、しない?
[そう、実に今さらながら、 モスキュートのお顔の心配を始めたヒナコです。 モスキュートのちからなら、ヒナコたちにドレスを着せたように、 お顔をべつのものに見せることもできそうですが。
ちょっと首をひねってから、結局はミッシェル達に向き直り]
あっ、みかんだー!
[蒼の中を飛ぶ橙色の果物に視線を釘づけにされ、>>536 それからようやくちゃんとした挨拶をするのでした]
えへへ、……お見送りにきてくれて、ありがとう。
(542) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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はは、それを言ったら私なんて新人の小娘だぞ? 他のベテラン先生と比べれば心許ないかもしれないな!
[自分を卑下する>>499彼女に向けて笑い飛ばすようにそう言ってやる その物言いは卑屈な感情など一切入っていなかった]
・・・そうだな。きっと、他の子もそう思っている
[離れたくない、卒業したくないという想いを痛いほど感じ手を強く握り返す]
(543) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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こんな、なんてとんでもない 私に新しい世界を教えてくれるのは、きっとキミしかいないんだ。アヤワスカ
[ポロポロと泣き出す彼女>>501の前に立てば、膝をついて恭しく彼女を見上げる]
(544) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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―――御身が朽ちるまで、貴女のお傍に
[彼女の手を取れば共に旅する未来に誓って、その手に口付けを落としたか*]
(545) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 22時半頃
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おお、 本の森のおひめさま。 そうかそうか。 ヒナコは本が好きだものなあ。
[ モスのために取って飛ばした蜜柑だけれど 姫が来た>>542とあらば、献上する先は当然、ねえ?
蜜柑はモスの前からふわりと逃げて ヒナコの目の前で、受け取ってほしげにふわふわ。
こちらもみんなと同じように、 ミィとの話がおわったあたりで ちょいと手招き。 「あわよくば」のおねがいを、 ちいさな主にしたのでした。*]
(546) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[口ごもる先生に、身を乗り出してしまう。>>518 ユニコーンって一度本で読んだことがあったはずだけど すぐには思い出せなくて。
どんな姿をしてるって書いてあったかな。 確か、あれは──── ]
────…エフ、せんせい?
[ぼとん、と落ちた林檎が床を転がる。>>523 目の前に現れた姿にびっくりしすぎて瞬きもできない。]
(547) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[だって、先生のいつもぼさぼさな髪は真っ黒だし。 目だって真っ黒だし。 不精髭まで生えてるし、ってそれは関係ないかもだけど だって、だって、だって。
今、わたしの前にいるのは 頭から尻尾の先まで、眩しいくらい真っ白できれいな馬。 ううん、その額に折れた角がある──ユニコーン。]
ほんとうに、せんせい………?
[頭の中に響いてくる声は、落ち着いた先生のもの。 わかってても、すぐには信じられなくて。 わたしの方に踏み出す蹄にびくっと肩が跳ねて 近付いてくる鼻先にぎゅうと思わず目を瞑ってしまった。
甘えるように擦り付けられた鼻頭はちょっと湿っていて 啼く声が物見小屋に響く。 かかる吐息に、ドキドキと騒がしい心臓をおさえて ゆっくりと目を開いた。]
(548) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[ ふふ、と目を細めて微笑みながら 拗ねた風な口ぶりには、両手で口を押さえる。>>524 ]
――……ないしょ。
[ 口許を緩めたり、優しい表情ばかり見せる彼が、 今みたいに子供っぽく嫌そうにするのが面白いんだもの。 教えたことは内緒だよって約束を破る訳にはいかないし、 せんせいを怒ったら、次の少女にも同じ手を使われそうだし。
セーターの毛玉がちくちくしてそうな苦い顔も、 わたしはお気に入りなのも、ないしょにしておこう。 一年に数回言ってるから、バレちゃってるかもだけど。 ]
(549) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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石もね、オズウェルが手伝ってくれて こんなに綺麗に磨けたんだ。
[ じっくりと見てくれる彼女を見ていたら、>>521 急に寂しさが押し寄せて、抱き締めずにはいられなかった。 この子がこれから成長する姿を、見られないから。 でも、それはヴェラせんせいがしっかり見てくれる、よね。 ]
わたしも、大好きよ。 会えなくなっても、ずっとずっと見守ってるから。
[ 微かに甘い香りがするのはお砂糖なのか、 お花なのか、それともクラリッサ本人の香りなのか。 彼女の背中をぽんぽんと撫でて、 心の中で、もう叶うことのない”またね”を紡ぐ。 ]
(550) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[ クラリッサから離れると今度はオズウェルが手招きして、 屈んでから彼女の耳元で秘密のお話。>>525
何を言ったの、と視線だけで聞いてはみるけど、 答えてくれなくてもいいの。 だって、わたしが今はいちばんなんだもの。 ]
いってらっしゃい。 あなたも、良い旅を!
[ 口にしたのはオズウェルと同じ言葉だけど、 きっと、獣と少女では含む気持ちは違うのかな。
小さなクラリッサと大きなヴェラせんせいが手を握って、 旅立っていく姿は、薄くなった瞳に焼き付けようと 出来るだけ瞬きせずに見つめていた。* ]
(551) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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─少し前の畑でのこと─
[ユージンせんせいの告白>>427に確かに、と小さくうなずく。]
そうだよね、僕は… ユージン君はてっきり“あの子”と行くんだと思ってたよ。
ふふ…。 君、案外臆病なんだね。
[頑張れと、自分だけが言われると妙に小恥ずかしい ものだから、そんな風にからかってみたり。]
かっこいいとか…やめてください。 でも、ありがとう。 君も頑張ってね。 [そう言ってはにかみ顔の相手の背中が小さくなるまで見送った。]
(552) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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――………? 言って、いなかった…か…?
[一人で現れた、私に。 旧知の鷲が、悪戯めいた顔で、言うのに>>536 肩に乗せた、頭骨をカタリ…。傾ける。
そう言えば、先に応えたヴェラと、ブローリンは…。 クラリッサと、ミツボシの名を、言っていた…ような…。]
私は……
[言いかけて、止める。 オズワルドの顔に、浮かぶ。楽しげな笑みに、気付いたから…。]
私の、おひめさま…なら。 時期に来る…さ。
[そうして。風に乗って、飛んできた橙色の果実を、ひとつ。 空中で受け取った。]
(553) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[さっきはポロポロと雨粒みたいに涙してたこの子が、笑っているものだから。 どうして笑ってるんだ? 教えて欲しくて尋ねた。
その答え>>527には少し眉を下げて、 そんな彼女にこんな風に返しただろう。
おかしなこ。朝寝坊は出来ないかもしれないが、な。 なんて。 その割に微かに緩んだ口元は見られてしまったかもしれないが。]
(554) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[傾く体に咄嗟にこちらへ引き寄せようとしたけれど、何とかなったらしい。 だからすこしだけ詰まった息を吐き捨てて、こちらを見るふたつの瞳に向き合った。
息を飲む音>>529を耳にしながら、 他ならぬ君の声を待った。 それは時間にしては数分の出来事だったかもしれない。 だが、心臓から指のつま先まで送り届けられる僅かな時間が、一瞬だけ止まって見えた。]
………そうか。 なら、…なら。……全部、貰い受けよう。 君が、俺のそばにいてくれる間は。
[絞った声は真夜中の明かりのように揺らいでしまったけれど、笑みを浮かべる彼女に不相応だ。
だから自分も真似するように息を大きく吸い込んでは静かに笑んだ。]
(555) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[頭の中に響く声。>>533 真っ白な睫毛が揺れて、 優しくて深い紺色の瞳がわたしを見つめる。
"少女"のわたしは、知っている。]
ゆるします。 わたしが、わたしの"おしまい"を迎えるまで──
[伸ばした手で、真っ白な毛並みを撫ぜ 蒼い目を細める。 それからほんの少し身を乗り出して、 湿った鼻先にゆっくりと、くちびるを 押し当てた。]
(556) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[それも腕を引かれる頃>>535にはいつものように口角を上げていたのだけど。
でも、彼女の案には口元が丸の形に開く。]
………おんなじことを考えてたって言ったら、君は笑うか?
[それが可笑しいな、と緩む頃には頭をゆるく振って>>537]
だめ…そうだな。
[一度言葉を濁した後は、歩幅を広げて彼女の隣に立とうか。]
(557) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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特等席は頂戴したからな、俺と君でお裾分けしてやろう。
[なんてあまりに捻くれた言い方が彼女な伝わるかどうかは分からない。 つまりは、一緒に歌をプレゼントしようということ。
そのまま今度はエスコートでもするようにゆるく腕を引く。 まだ、すこしばかりぎこちない動きだけれど歩幅は合わせて共に、迫る出口へと向かって、歩いていこう。]*
(558) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[小さく囁いてから、くすぐったそうに笑って。 今度はその首に抱きついて、白馬に頬ずりした。 がっかりなんて、とんでもない。
まだ心臓はドキドキしてるし、 ひなたぼっこしすぎたみたいにぽかぽか頬が火照る。]
大好きだよ、せんせい!
[やっぱり、すぐには主になんてなれなくて。 今度は物見小屋いっぱいに響くくらい 大きな声と笑顔で告げたんだ。]*
(559) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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─まなびやの入り口─
[空を飛ぶことも風に乗ることも時空を捻じ曲げることも海を渡ることも、そんな芸当など出来ないけれど。
歩く速度を合わせることくらいは出来る。 たどり着いた先、他の獣や少女の姿はあっただろうか。]
そういや、まずはどこに行きたいんだ。後で考えといてくれよ。
[裾野でお祭りもあるだろうから、もしかしたらそこで会える可能性だってある。 入れ違いに会えなかったとても寄り道は大いに結構。
ただ、獣だけが聞こえる声で為されていた会話を思い出せば一眼くらい会いたい気持ちはあるのだけど。]
(560) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[そうしてたどり着いた場所で待っていたのは誰だろう。 到着すれば声の主とその主人に視線をやっては言葉を待つのだが。]
(561) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[空中で、受け取ろうとした果実は。]
――――………。
[送り主の、気まぐれで。 そのまま、やってきたヒナコの手に、行儀よくおさまり…。>>546]
………ふむ…。
[ヒナコと話す、二人の姿を眺め…ながら。 先ほど、ヒナコに言われた言葉を、思い出す。>>542
数百年。 まなびやに籠っていると、忘れがちだが…。 街へ、降りれば…。 この顔は、流石にマズいか…と。
三人の視線が、私から逸れている…間に…。]
(562) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[ローブのフードを、目深に、被り。 羊の頭骨の、代わりに。 ヴェラが描いた、似顔絵の顔を、思い浮かべる。>>1:161>>1:191]
こんな…ものか…。
[ただ。 ヴェラの描いた絵では…色、までは、分からなかった…から。 適当につけた、髪と目の、色。
振り返れば、目に、止まる…だろう。 見なれたローブを着た、ミルクティー色の長い、髪に。 鬼火にも似た、蒼玉色の瞳の男が。*]
(563) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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こんにちは、モスキュートせんせい。
[ 目の前に現れたモスキュートせんせいは一人で、>>510 おひめさまをないしょにしたいのかしら、と首を傾げる。 直に来るなら、待てばいいわと顔の位置を戻した。>>553
図書館はわたしも何度も本を読んだりしたし、 綴りを教えてくれた後、何度もお礼を言ったりしたの。 オズワルドせんせいにいっぱい褒められたの、って。>>1:319
そういえば、あの本は書き終えたんだろうか。>>0:526 せんせいが白い紙に書いているお話は読めなかったけど、 そのおひめさまが、いっぱい、本になる前のお話を 聞くことが出来るんだろうなって思った。 ]
(564) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[ そうこうしている間に駆け寄ってきた姿は、 ミルクティーみたいにふわふわなヒナコだった。>>541 ]
大丈夫よ、そんなに待っていないから。
[ うきうきした顔を向けてきた彼女が、 モスキュートせんせいの姿を心配して、 今度は蜜柑に目が釘付けになってるのをくすりと笑う。
こういう、自由な空気感がヒナコの良いところ。 モスキュートせんせいも振り回されちゃうかもだけど、 その明るさについ微笑んじゃうんだろうね。
今は、真っ白な骨だから、表情は分かりづらくても、 なんとなく、雰囲気で分かるもの。 ]
ううん。お見送りさせてくれて、ありがとう。
[ ふるりと首を振って白銀を揺らし、目を細める。 ]
(565) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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…………誰かと思ったぞ、モス。 ちょっと若すぎやしないか? っはは、冗談だ。
[ 突然現れたローブの男>>563に目を丸くして。 姫様とお揃いだ、と揶揄するさまは 何時もの自分よりかなり砕けた空気。
”お似合い”のふたりに、自然と頬は緩んでいた*]
(566) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[>>554あ、いま、わらった。 なんでかはわからないけど、 先生が笑ってくれるのは、うれしかった。
これからも、先生は笑ってくれるかな。 ううん、わたしが笑わせてあげるの。 いっしょに、笑うの。
先生のこえの揺らぎ>>555も、 時々感じる、躊躇いも>>468
忘れてしまえるくらい、たのしい日々を。 笑顔でさよならできるくらいに、素敵な旅を。
先生としていけたらいいなって、思うのよ*]
(567) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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お、 お………
[一方、“本の森のおひめさま”当人は、>>546 ふいにおひめさまとよばれたことで、 みんなの前では恥ずかしい顔をするまいと決めたというのに、 かあっと、そらを舞うみかんよりも赤くなってしまいました。
みかんはふわふわ浮いていましたから、 こんな状態でも、受け取ることはできましたが。
そういえば、昨日の朝のドレス姿、 オズワルドやミッシェルにも見せてあげたかったなあ。
―――なんて思っているうちにおちついてきて、 お礼の言葉を告げたのでした]
(568) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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―まなびやの入口―
[さっきはわたしが先生の手を引いていたけど、 こんどは、先生がわたしの腕をひく>>558
わたしみたいに強引なものじゃなくて、 やさしくて、かっこよくて、 なんだか、お姫様みたいな気分だ。]
歌はどれだけ歌っても、なくならないもの。 みんなにお裾分け、しましょ?
[>>560隣に居る先生に、相応しいように。 わたしはしゃんと背をのばして、 ゆっくり歩いた。
……まだ、目が腫れてしまっているかも しれないけど。]
(569) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[笑い飛ばすせんせいの顔に、げんめつも暗さもない。 この明るさに、ドレスの失敗を繰り返した時間、何度も何度も慰められたの。 パティせんせいが笑ってくれれば、悩み事も越えられる]
[きっと、アヤワスカにも、パティせんせいだけ。]
(570) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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ううんと、えっと……。 わたし、おまつりをみたい! とっても楽しいんでしょう?
[先生たちに話を聞いた事はあっても、 実際にみたことはない。 それはぜったいに見ておきたいと思っていたから、 先生の問いにはそう答えた。]
そのあとは……まだ決めてないの。 あとで一緒に決めようね、せんせい。
[そこから先は、なにも決めてなかった。 素敵なせかいを見たいとはおもっていたくらい。 漠然としたものだから、これはあとで、 先生と一緒に決めればいいや。]
(571) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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ありがとうなの、せんせい。 ―――だいすき。
アヤワスカのぜんぶを、パティせんせいにあげる。
[これからの時間をせんせいといっしょに、さいごの日まで。 膝をついて誓いのことばと共に口づけを手に落とすパティせんせいにの首にぎゅうと抱きついた*]
(572) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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いらっしゃい、いらっしゃい、 小さな歌姫とその従者。
今日の演目は何でしょうか。
[ 生命を吸う彼と、渇かす己と、 どちらも夢があるとは云えぬ力を持つ同士 勝手に抱いている小さな仲間意識。 けれど自分より随分と湿っぽい彼>>560の姿が見えれば まるで華やかな演目がはじまるように迎えて。
ミィが彼等と話はじめれば、それを見守って。 彼等からお守りの”おかえし”があると聞けば 拍手をもって歓迎するだろう。
己が彼等に耳打つのはその後、 別れ間際の 見送りの隙間で。*]
(573) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[恐る恐る伸ばした小さな手が>>556 この身を毛並みに沿う様にゆっくりと 撫で、心地よさに一度目を閉じる。
柔らかな肉厚が鼻先に押し当てられ 囁かれた言葉に 心底今が獣の身でよかったと 胸をなで下ろした。]
(574) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[頬ずりに同じように頬を擦りつけ応えると それかた少し身を離しその身を人型に戻す。
いつものようにぼさぼさの黒い髪に無精ひげ。 ただ瞳だけは紺色のまま。]
僕も大好きですよ、クリス。
[大きな声に精いっぱいの明るい声で 緩い笑顔で、幸せのお返しを。]
(575) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[瞳の色だけが紺色に戻ったのは あの瞳を見つめていて、あの色を深くしたような 自分の紺色が好きになれた気がした。
そんな無意識が働いたのかもしれない。
鏡が手元にないので自分の今の外見を クリスマスに尋ねて確認すると、そこでようやく林檎をひと齧り。
林檎を平らげる頃 風が流れてきた方>>442を仰ぎ見る。それに返事を返すと]
クリスマス。 出口の方に行ってみよう。 素敵な贈り物が あるみたいだよ。
[そう促した*]
(576) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[練習した甲斐があったと呟く語尾は>>526 最後まで上手く聞き取れず、]
え?なぁに?れんしゅ? …もう、これ以上秘密は無しなんだからね?
[なんて、頬を膨らましてみたものの、 すぐにクスクス笑ってしまう。]
うん、風の力はもっと練習して、 ユージンと一緒に空を駆けられるようになりたい!
…雷の力も。約束するよ。 ユージンみたいに、誰も傷付けない使い方を、 きっと、探してみせるから。
(577) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[優しい腕の中から金色の瞳を見上げて、 自信たっぷりに頷いてみせた。
真面目だった彼が急に笑い出したから 何事かと首を傾げれば、>>528]
そう呼びたいなら、許可しましょう。
――…なんて、言うと思った? もうっ、コリン様とかやめてよね! 今まで通り、コリンでいい。 …でも、どうしても変えたかったら、 そこは、ユージンに任せるよ。
[最初はふんぞり返って、…すぐに笑いながら。 彼のしたいようにしてくれれば、 それがあたしの喜びでもあるのだから、と。]
(578) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[お守りのこと、鐘を鳴らしに行こうと誘われれば、>>530]
よーし、決めた! 最初のお願い! あたしを乗せて空を駆けて!
(579) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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旅の幸運を願って、運試しするの。
ミッシェルおねえちゃんのところに全力で駆けて、 一瞬で、お守りを受け取れたら大成功。
そのまま止まらずに、鐘楼に上って?
……あたし、湿っぽいのは苦手だから。 ユージンと一緒に鐘を鳴らして――
――…そしたら、がっこうを出よう。
[そんな、無茶な提案を一つ。]
(580) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[ ヒナコに向けていた目を、オズウェルがからかう声で モスキュートせんせいに移して。>>566 見慣れない姿に、ぱちぱち、何度も瞬きした。>>563
柔らかい木の肌みたいな色は、ヒナコと同じ物で、 お揃いだね、と真っ赤になっていたヒナコを見れば>>568 どんな表情をしていたんだろう。
二人の会話が落ち着くのを待ってから、 皮の袋から取り出すのは彼女だけのお守り。>>474
温かい黒の瑪瑙を亜麻色がぎゅっと抱きしめたような、 そんなお守りをヒナコの掌に乗せてあげる。 ]
ヒナコが、これからの旅、怪我や病気をせずに 楽しいことがうんとありますように、って。 そんな気持ちを込めて作ったの。受け取ってくれる?
[ 柔らかな髪を撫でながら、そう彼女に囁いた。 ]
(581) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[もう、外に行っちゃった子もいるかもしれない。 それでもきっと、わたしと先生の歌は、 みんなのもとへ届いてくれるはず。
そんなことを考えながら、見えてきた入口――、 ううん、出口になるのかしら。
わたしたちを迎えた、オズワルド先生の声>>573 おねえちゃんや、ヒナコ、そしてモスキュート先生の 姿も見えて、わたしはブローリン先生をそっと見上げた。
歌える?って。問うように*]
(582) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[行く前に、と手渡されたのは、 最初に見せて貰った林檎。>>540]
わあ……っ!! このリンゴ、とっても綺麗!
これまで見た中で、一番赤いリンゴかも! 真っ赤で、つやつや光ってて、まるで宝石みたい!
んん〜、いい匂〜い!
[一番美味しそうなの、と言われた通り、 それは紅玉のように輝いて見えた。]
(583) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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ありがとう、アヤワスカ
[首に抱きついてくる愛子>>572を強く抱き返す それはこれから先、一生の中ではほんの刹那かもしれないが、それでも忘れられない時間を共に過ごす彼女を決して離さないという意志の現れでもあったかもしれない]
(584) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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最後の盗み食い! ふふっ、なんだかワクワクしちゃう。
食べるのが勿体ない、けど… えへへ。
いっただっきまーす!
[勢いよく齧りつくと、 甘い果汁が口いっぱいに広がる。
幸せをたくさん、噛みしめながら、 笑顔でユージンを見上げよう。]
(585) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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―旅立ちの時―
[二人の旅立ちの準備は出来ただろうか? 準備が終わった少女を迎えて表へ出たところでパティは一回立ち止まる]
・・・そうだ。なあ、アヤワスカ まなびやの出口へ行かないか?きっと良いことがある
[獣にしか聞こえない"声"が頭に響いたことは黙りつつ、彼女をそう誘ってやれば荷物を持ってまなびやの出口へ 果たして、甘えんぼの彼女は久方ぶりの少女との再会にどう思うだろうか]
(586) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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今まで食べた中で、一番美味しいっ!
[過去に食べた林檎のどれよりも、 これが一番美味しく感じられたのは。
――間違いなく。 隣に、あなたがいたからだよ。]*
(587) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/14(Wed) 00時頃
子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/14(Wed) 00時頃
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せんせい……、が教えてくれたの、 おねえちゃんが、渡したいものがあるって。
[まだいつも通りの呼び方が抜けないまま、 お礼を言うならモスキュートの方だって続けようとして、 ふいに聞こえた言葉に、目をぱちくりさせました。>>566
振り返れば、黒いローブ姿は相変わらずだけれど、 白いお顔から、みんなと同じお顔になっていました。>>563]
………、わ、これならこわくないし、 おそろいだね、わたしと!
[オズワルドのからかうような声もちっとも恥ずかしくないくらいに、 おそろいを喜ぶヒナコです。 髪の色だけじゃなくって、 長さは違うけれどみつあみもおそろいだったでしょうか。
すぐにミッシェルとお話の途中だったのを思い出して、 にっこり笑って近付きます]
(588) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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きれー……。
[手のひらの上にのせられたのは、>>581 複雑そうな編みこみがされた紐に、雫のかたちをした石を結びつけたもの。 石の色はモスキュートのローブのような温かな黒色。 紐には、今やヒナコとモスキュートの色になった、 柔らかなミルクティーの色が中心に添えられています。
手のひらの上の感触と髪をなでられる感触、 両方に気持ちよさそうに目を細めて囁き返すのは、お礼の言葉]
ありがとう、ミッシェルおねえちゃん。 うんと大事にするね……!
(589) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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…ヴェラが。 私の顔だと描いた、絵を真似たんだが…。
[オズワルドの反応に。>>566 なにか、不自然なところがあるのだろうか…と。 まだ、表情の乏しい顔で、首をかしげる。]
確かに。 オズワルドよりは…若く、見えるかもしれない…な。
[普段より砕けた表情で、笑う旧知の友に。 返す笑みは、無機質な骨よりも、分かりやすく。]
そう…だな。 おそろい…だ。
[思った以上に、喜ぶヒナコに、小さく笑う>>588 その後やって来たブローリンと、ミツボシの姿に目を、止めて。>>582 ミッシェルから、御守りを受け取ったヒナコの。>>289 耳元へ、耳打ちをひとつ。]
(590) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[さて、花のお姫様は、どんな花を咲かせただろうか…?
それぞれの用事が終われば。 ヒナコの手を、取り…。]
さぁ、行こうか…。 おひめさま?
[まなびやに、暫しの別れを告げようか。*]
(591) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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―旅立ちのとき―
[支度を終え、さいごに裾野の町のひとたちからの贈り物のあたたかいポンチョを羽織れば旅立ちの準備は終わり。お待たせなの、と飛びつけばせんせいは疑いようなくしっかりと支えてくれただろう。立ち止まり、まなびやの出口へ行こうかと誘われれば]
まなびやの出口?うん、もちろんいいの。 いいことってせんせいなにか知ってるのー?
[せんせいが獣だけにしか使えない声があるなんてことは知らないから、疑問符を浮かべて。そこでだいすきなひととまた会うことができるなんて考えもつかないまま*]
(592) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[どれだけ歌ってもなくならない>>569 喉がすこし枯れてしまうことはあるかもしれないけれど、いつまでも耳に馴染む声は確かに失われることはない。]
………、……、 …。
[時が経てばそれは、何処にも残らなくなるとも、思っているけれど。 今は、背伸びする姿に、情けない口元を引き結んでは歩いた。
赤い目尻はすこし気にはなったけれど。]
(593) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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お祭り、行くか。 コインの使い方は覚えてるか。 ないとは思うがぼったくられても知らないからな。
[希望>>571を耳にすれば頷く。 ただ、未来の地図はまだ思ったよりも真っ白だ。
綺麗なばかりではないとは思うのだけど、機体に花咲くこの子に野暮なことを口にする唇は閉ざしてしまおう。]
あぁ、急いで転けたら元も子もないからな。
[取り留めのない言葉を代わりに置いて。 でも、不透明な未来はすこしばかり不安で、道が見えないけれど、嫌だとは思わなかった。]
(594) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[それは出迎えてくれた声>>573に、その台詞に思わず鼻を鳴らしてしまう。
いつか彼が口にした言葉>>0:268を自分はまだ覚えている。 まなびやで暮らしていた少女が新たに旅立つこということの意味を彼は知っているだろうけれど。
小さな仲間意識。 まだ、言葉は、口にしないままこちらを見上げる二つの瞳>>582に向き合う。
歌えるよって、答えるように息を吸い込んだ。]
(595) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[ 命を終える場所に 何百年と変わらず命を育む神木の元を選んだ理由は どうしてなのか。
喚ばれたような、此処がいちばん落ち着くような 暖かな感傷。
瞳が映すのは昏い瞼の裏だけだけれど ありありと浮かぶのは 何年と見続けた神木越しの夜空と がっこうを訪れた、知った顔や うら若い獣
そして、いま 旅立ちつつある少女達の 声。
( どうか君たちに 幸あらん ) ]
(596) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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Twinkle, twinkle, little star. How I wonder what you are…
[歌い出しは彼女の目を見て、共に。 合わせるように開けた。 口元から溢れる声はプレゼントというにはささやかなもの。 いつかの聖誕祭の時のように指を灯らせ光で照らしたりすることは、しなかったけれど、]
so high, Like a diamond in the sky.
[宝石のように散らばる星々が、 旅人達を照らせばいいと。
それはここを去り行く同胞にも、そして、見送ってくれる彼女と彼にも。]
(597) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are!
[きらきらと光る星が輝くことを、祈って。]*
(598) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[それから、飛び跳ねるみたいなうきうき度合で、 モスキュートのところに戻ろうとしたところで――、]
なんですかー?
[ちょいっと手招きされて、こしょこしょと。>>546 囁かれたあわよくばの“おねがい”を聞いて、 もちろん! と言いたげに、 何度も頷くヒナコの姿が見えたことでしょう]
(599) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[ す、う と吐き出した最期の呼吸音は 滑らかな白い木肌に吸い込まれて。
「 ごめんなさい、 またね 。」
……あのとき、確かにあの子はそう云ったから
( ああ、もうすぐだ ) ( …謝るのはわたしの方だというのに。 )
護ってやれずに、 こんな己でも待っていてくれるものだろうか。
咥内に蘇る彼女の味は苦くて、甘くて、苦かった。]
(600) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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[ 光を失った瞳はゆっくりと帳を降ろして 友>>1:415の記憶とは対照的に、
重く、深く、沈んで
まるで眠るように
――燈は 消えた。*]
(601) 2015/10/14(Wed) 00時頃
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