人狼議事


155 【身内】砂煙の村

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視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ソフィアが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、ニコラス、ヨーランダ、ベネット、ピッパ、チャールズ、テッド、ペラジー、ヴェスパタイン、シメオンの9名


【人】 教え子 シメオン

[消えてしまった。
彼女は、さらさらと、音も立てずに。時間をかけて、それでいてすぐのようで。真っさらな無へと変わってしまったのだ。たった今まで生きていた一人の女が、まるで崩れる砂の城のように、指先から。きらきらと光る粒子は、彼女が生きた証であるかのように、また、無情にも一瞬で消えてしまう命のように、空中へと舞い散る。
この世界の言い伝えは本当だったのだ。
ーーー“触れれば砂へと”
昔から伝わるその言葉は、今、彼女を以って証明されてしまったのだ。]

(0) 2015/04/09(Thu) 09時頃

【人】 教え子 シメオン

おっと……。

[目の前にキラキラと、彼女"だったモノ"が散らばっている。
もうすでに彼女は完全なる砂と化していて。
生前の彼女の色もなく、無機質なそれへと変わってしまった。]

あーあ。
溶けちゃった、ね。

[誰に話しかけるでもなく、否、消えた彼女に話しかけるように。
少し悲しげな顔をして見せれば、今はいない彼女はどう思うのだろうか。あの子のことだから、多分ボクは触れられたのに自分が消えたことが理解できていないんだろうな。
まあ、無理もないかな。]

(1) 2015/04/09(Thu) 09時頃

【人】 教え子 シメオン

……さて。

[その様子を見ていた人々は、呆気にとられていて、彼女がいた場所を触ろうとする輩もいた。
言い伝えが本当だったということ。
いや、嘘で、これは手品か何かだろうかと、口にするものもいて。そのうち、彼らが座っていたベンチや地面を目でよく見てみることを始めた。
そこには砂があるだけ。いや、元から広場に散らばっている、浜辺の砂などと混ざってよくわからないのだけど。
自分だって、もうソフィアがどの砂だったかわからない。風に吹かれて、遠くへ行ってしまったものも多いだろうし。

そうしてみんなは暫くして、ソフィアが消えたことを現実だと受け入れ始める。
自分はその間ずっと大人しくしていてあげたのだけれど。中には自分に話しかける輩もいて、正直鬱陶しいと感じる。
だけど、ソフィアから触ってきて消えたのはみんな見ていたろうに。

そうして彼らは、自分を懲罰房へと入れることにしたらしい。なんでも、殺人の罪だとか。少しくだらないなんて感じてしまうけど、まあいいか。
明日にはきっと、処刑されることだろう。
それまでにこの世界の人たちがどんな行動を取るのか、楽しみで仕方がない。]

(2) 2015/04/09(Thu) 09時頃

【人】 教え子 シメオン

[人が砂になったという噂は、小さな村ではたちまち広まってゆく。
だが、中には知らないままの人もいるだろう。
はたして、彼らは。]

(3) 2015/04/09(Thu) 09時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 09時頃


【人】 許婚 ニコラス


…………っ、 ……う ぁ、

[そのままかけて行こうとしたのに
 えりをつかまれちゃったら>>1:101止まるしかないじゃん。

引きよせられるままにしかならなくっても
 そっちを向かそうとする手には、いやいや、って 首をふる
  ……だって、今はだめなんだよ ]

……、ん

[でも 結局は、おじちゃんの方を向くしかなくって
 そうしたら、真っ赤になったほっぺが見られちゃったかな。

なんでもない顔で、ばいばいしようとしてたのに
 口に入ってきたラムネに噛みそうになりながら、
  ぼくは 何も言えずにおじちゃんを睨むしかなかった ]

(4) 2015/04/09(Thu) 10時頃

【人】 許婚 ニコラス


…………また きてもいーの……?

[いやじゃないの って
 そうやって聞く声は、ちょっと ふるえちゃった。

さっき またくるからって言ったけど
 それとは別に、おじちゃんの方からさそってくれたのが
  すごく……すっごくうれしくって。

……ぼくがこんなに喜んでるってこと
 おじちゃんはきっと しらないんだろうね ]

――おじちゃんこそ おさけ、やめなよ。

[そうしないとぼく、またああいうお菓子持ってきちゃうよ。
 だってぼくは おじちゃんと一緒に食べたいんだもん。

手が離れたら、言われなくっても前を向くよ。
 こんなお顔 見られてたくないから ]

(5) 2015/04/09(Thu) 10時頃

【人】 許婚 ニコラス

[背中を押されるまま、ぼくは 小走りで扉へ。
 ……後ろから聞こえた声に、泣きたくなっちゃったのは、なんでだろう。
  いたずらだと思われればいいって、そう思ってたはずなのに。

でも からかってなんかないよ、って
 そう言うのには、すこしだけ勇気が足りなくって
  ぼくは 結局なんにも言えないまま、外に出た。

まだ あついほっぺをどうしていいかわかんなくって
 とりあえず あついのをごまかすために、ぼくは 走りだす。
  目的地なんてないけど 足は自然と、広場の方へ* ]

(6) 2015/04/09(Thu) 10時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 10時頃


【人】 許婚 ニコラス

[走って 走って……どのくらい、たったかな。
 広場まできてることに気づいたら、走るのをやめて
  息が足りなくって 深呼吸しながら口元をおさえる。

顔を上げたら、なんとはなしに辺りを見回して
 お花もあるし墓地へ行こうって そう思ったんだけど ]

…………、?

[視線の先、きら きら 光る粒子>>0が目にはいれば
 ただ 目を見ひらいて、消えていくおんなのこ>>1:111を見つめる。

最初はなにがおこってるのか、よく わかんなかった。
 でもすぐに、周りの人が騒ぎだしたから
  ようやく 何が起こったのか、わかることができて。

――人が消えるのを見るのは、はじめてじゃないはずなのに
 どうしてだろう こんなに こんなにこわいって、思うのは ]

(7) 2015/04/09(Thu) 11時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[ぼくがこの手で、あのこを消したのに。
 今更人が消えるのを見て、こわいも何もないじゃんか。

あぁ、でも……あのこって、だれだっけ?
 ちがう、そうだよ……うん、妹だ。ぼくのかわいい いもうと。
  うん だいじょーぶ。ちゃんとおぼえ てる よ ]

……っは、

[われそうに痛い頭を おさえながら、それでも視線は、外さずに。

おんなのこに触ったおとこのこが
 大人たちに連れていかれそうになってるのを見て
  ぼくは よろよろ それについて行こうと、

何をしたいのか、自分でもよく わかんない。
 でも あのおとこのこに会わなきゃ、って そう思ったから

地面が揺れてるみたいに、ふらふら しちゃって
 落ちたかごに気づかないまま ぼくはあるきだす* ]

(8) 2015/04/09(Thu) 11時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―村外れ―

[ふらつきながらついて行ったら、どこかについたみたい。
 ぼくはあの人に会わなくちゃって、近付いて行く。
  止められたかもだけど、そんなの 気にしてらんない。

檻の中にいるおとこのこの前までくれば、
 そこでようやく 何がしたかったんだろうって
  ただ 途方にくれるみたいに立ってるだけ ]

……、

[無意識に檻に触れる 腕から伸びた鎖を見れば
 ぼくの方が、よっぽど捕まった人みたいだ って、ちいさく笑っちゃう ]

ね ぇ、

[声がふるえるのは こわいからかな。
 あんまり近づくと、ぼくも 消されちゃうかも。
  ……そう思ったけど、檻から離れる気にはなれなくって ]

(9) 2015/04/09(Thu) 11時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 


           ――ねえ、どうして けしたの?

[ようやく口から出たのは、そんな言葉。
 ほんとうにそれが聞きたかったのかすら、わかんないけど
  他に何を聞けばいいかなんて、わかんなかったから ]

(10) 2015/04/09(Thu) 11時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 11時半頃


【人】 若者 テッド

[丹精込めて作った野菜を褒められるのは嬉しい事で、微かに頬を染めて口端を緩める。笑うとちょっと赤くなるのも目に笑いジワが寄るのも、癖。
いや、そんなことより。]


知り合いだった?

[てっきり他所から来たのかと、そう小さく続けて>>1:74墓守へカメラを向ける彼女に視線を送った。]

(11) 2015/04/09(Thu) 12時頃

【人】 若者 テッド

…あんたが謝ること、一つもないからさ、
だから笑っとけよ。

[萎縮する彼を見つめれば見つめるほどに、申し訳無い気持になる。追い詰めたい訳じゃ、ないんだけどな…。片方の口端をあげてニッと白い歯を指し、笑顔をアピールしてやる。]

…仕事だけど、さ

[でも汚しちゃったのはごめん、そう続けようとして、それより前に耳に飛び込んだ言葉>>1:88に、ちょっと驚いた。
更に外し出した手袋にはもっと驚いた。]

土が好きなの意外、俺も土の匂い好き、あとありがとう。
あと、あんた、手袋!

[立て続けに言いたい事を言ったから、彼は圧倒されたかも知れないけれど。然程気にとめないで。
ていうか手袋しなよ、アブナイ。そう、晒された手をビシリと指差した。]

(12) 2015/04/09(Thu) 12時頃

【人】 若者 テッド

ひまわり?たんぽぽ?
…それも意外。

[彼はもっと大人しい色合いの花が好きなのかと思ったから。少し首を傾げる。
まぁ自身を花に例えたなど、微塵も気付かない。]

あ、野菜持ってく?
じゃあ飴くれたから…うーん、ちょっと安くするよ。

[お人好しが故によく負けて売ってしまう、から母に怒られるのはしょっちゅう。でも飴もらったし。
頭を悩ませる時は分りやすく眉間に皺を寄せたけれど、思い切れば切り替えは早く。袋に選ばれた野菜を詰めようと。それを渡そうとして、彼の白い指が目に入ったら。]

そろそろ手袋着けろよ!

[語調を強めてツッコんだ。]

(13) 2015/04/09(Thu) 12時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 12時頃


若者 テッドは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 12時頃


【人】 教え子 シメオン

[ねえ、とかけられる声に気がついて顔を上げてみれば。
恐る恐る話しかけるようなその声の主>>9の手首からは鎖が伸びていて。
"異質"といった言葉が似合う人だなと、彼は思う。いや、人でなく、子供だろうか。
外見は自分とそう変わらないだろうに、その仕草と話し方は、まるで子供のそれだった。]

…ボクは消してなんかいないさ。
あの子が勝手にボクに触れて、消えていったのにさ。

[どうやら、彼が人を消したという噂はどんどん広まっているらしい。この男は見たことがないから、きっと広場で見ていたうちの一人ではないのだろう。
この純粋そうな男には、こんな話をしてみよう。]

(14) 2015/04/09(Thu) 13時半頃

【人】 教え子 シメオン

いいかい、手枷のお兄さん。よぉくお聞き。

この世で一番美味しい果実が、一つだけあるとしよう。
ただしその果実には毒がある。齧ればすぐに毒が回り、苦しみを感じないうちに死んでしまう。
だけれど、これはこの世で一番美味しくて、一つしかない。いま食べなければ、腐って朽ちてしまうかもしれない……。

[一つのたとえ話。
この世界を、いや、この世界の人間を果実に例えてみれば、この男はわかってくれるだろうか。]

君は、死を覚悟してその果実を喰らうか?
それとも、死にたくないから果実を腐らせるか?
はたまた、別の道か。

(15) 2015/04/09(Thu) 13時半頃

【人】 教え子 シメオン

[ああ、なぞなぞみたい。
こんなたとえ話をするなんて、馬鹿、みたいだね、ボクは。]

……彼女は、命と引き換えに、人の感覚。つまり一度きりの最高の味わいを、選んだのだろうね。

[まあ、彼女の気持ちなんて知らないし、これはでっち上げなのだけれど。
彼女のことだから、何にも考えずに自分に触れてきただけなのだろうな、と。
今はもう砂になってしまった彼女のことを思う。]

…君には、そんな果実はあるかい?
いや、それとも昔"あった"のかな?

[今触れなければ。タイムリミットはもう、すぐそこまで。
立ち尽くしている彼を見つめながら、もう一言。]

(16) 2015/04/09(Thu) 13時半頃

【人】 教え子 シメオン

なんて、ただのたとえ話だ。
…ああ、その手枷。

[相手の手首に繋がれた手枷を見れば、自分の腕を上げてその手枷を見せる。]

お揃いだね、なんてね。

[にっこり。その笑みが彼にどう映るのかはわからない。何か反応を示してくれたらいいのだけれど。
男がまた興味を持って話をしてくるのであればそれに素直に答えるし、男が立ち去るのなら、彼に止める術はないだろう。]

(17) 2015/04/09(Thu) 13時半頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 13時半頃


【人】 伝道師 チャールズ

[教会に戻り、坊主の座っていた椅子へと進み。置かれたままの菓子の山を見下ろして、肩を竦めて溜息を吐く。
――これを買ったのも、自分が手伝いをして得た駄賃だろうに。食えも飲めもせん癖に、ともう一度溜息を吐いたのなら、木製の椅子へと腰かける。

ポケットへと手を突っ込んだまま、眼前にある十字架をぼんやりと見つめて。時計も何もないこの教会には、何の音も響かない。
自分は酒も飲めば博打も打つし、煙草も吸えば行きずりの女と寝たりだってする。
だけれどこうして静かな教会の中、祈りを捧げるのは嫌いじゃあない――だからこうして、ここに居るんだ。]

 ……クソが。祈りくらい……落ち着いてさせろ。

[閉じた目を開き、一人小さく舌を打つ。チラチラと頭を過る、こっちを睨む坊主のいつもよりも少し赤かった頬(>>4)に――割り切りは良い方だと、これでも自負していたんだが。

なァにが、"またきてもいーの"、だ。手土産だけ置いて行きやがって、礼の一つもせんような薄情者とでも思っていたのか。
――思考の中でもそんな"建前"を並べてしまうのは、大人の狡い所だろうが。]

(18) 2015/04/09(Thu) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……はあぁ。何だってあんな……男の、餓鬼に。

[調子を狂わせられないとならんのか。
からかいやがって、餓鬼が生意気な事を。次に会ったらどう仕返してやったモンか。
……あの顔さえ見なかったら。そう呆れることも、出来たんだろうが。

目も眩むような美女――百歩譲って美少女ならば、喜んで狂わせられてやるのだが。
あの坊主には豊満な胸も無ければ、ケツだって張りの良いモンじゃあ無いだろうに。
声だって、女の鈴のような声とは程遠い――あぁだがあの変な歌は悪くは……いや、そうじゃあねェだろう。]

 …………。

[この歳で、あんな乳臭い餓鬼に翻弄される羽目になるとは誰が考えもしただろう。どうせこんなものは一時的なものだとわかってはいるのに。

……そう、一時的なもの。
あの歳の頃の餓鬼には良くある事だ。これからもう少し歳を食えば、すぐにまた気も変わるに違いない。]

(19) 2015/04/09(Thu) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……一服してくるか。

[きっとまだ、酒が残っているに違いない。
すっかり酔いの醒めた頭でそんな言い訳を並べつつ、菓子は椅子の上へと置いたまま、ひとまず教会の外へと向かった。]

(20) 2015/04/09(Thu) 14時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 14時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ふふ…、ああ、私も。………嬉しい。


[照れ臭そうに受け取って、そのまま自身の耳にピアスを取り付ける彼>>1:109
――嗚呼、矢張り。自分の目に狂いは無かったのだと、満足そうに笑みを零す。

控えめに、けれど美しく輝く青は、目の前の青年にとてもよく似合っていた。
吸い寄せられるように再びその耳へと近付こうとした、のだけれど。
それを阻んだのは、自身へと伸びてきた、彼の手で。]

(21) 2015/04/09(Thu) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

………なに。
お礼にキスでも、してくれるのかい?


[頬へと伸びた彼の手を、拒絶することなど勿論なかったけれど。その理由が分からなくて、一瞬不思議そうにしたあと、悪戯っぽく言葉を紡ぐ。
きっと彼も、軽い冗談と受け流してくれるだろう。――だって、この世界で他人に触れることなど、出来はしないもの。
けれど初心な彼はなんだかとても可愛らしいから、…ちょっとした悪戯心も入っているのは、事実である。

彼の手に、自身のそれを重ねて。首を傾げながら彼を見上げ、薄っすらと微笑んでみる。

本当は、美しい女性がやるべき仕草であって、自身がやっても気色が悪いだけと分かっているけれど。まあ笑い話になれば、それでもよいのだから。
さて、目の前の彼は、どんな反応を示してくれただろう。]

(22) 2015/04/09(Thu) 15時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 15時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 15時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[笑っとけよ、なんて言われたところで>>12、こちらはこちらで申し訳ない心地になる。
困ったような口角は結局、上がらないまま。

次々に向けられる言葉に目を白黒させて、だけれどそれが肯定だと知れば、固めかけた肩を緩ませた。
噛み合わない会話>>13には、そうと気付かないまま彼と同じように首を傾げて。]

(23) 2015/04/09(Thu) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  ――ぁ、ありがとう。
  それじゃあ――――…

[白いフードの女の子が抱えた人参と同じものをみっつ、ずしりと詰まって重いじゃがいもに玉葱に、蕪に大根に、日持ちのする根菜と土菜は多めに。それから瑞々しい葉を付けたほうれん草にセロリに――…、]

  ―――ぇ、…あ、いや。
  この間も負けてもらったばかり、…じゃあないか。

[こちらはこちらで、世話になった礼のつもりで、普段の倍以上を指差してしまったから。
それで負けられたら困ると、彼の手によって袋に詰められる野菜を見ながら眉を下げる。]

  あ、…ああ、そうだった。
  ――と、これで。
  釣りは取っておいてくれないか、…頼むから。

[指摘されれば今思い出したかのように手袋を嵌め直して、少し多めの紙幣と引き換えに手を差し出したけれど――申し出は受け入れられたかどうか。]

(24) 2015/04/09(Thu) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  ―――…わ、

[何にせよ。彼が手塩にかけて育てた野菜の詰まった袋を受け取ったなら、その重さに小さく声を漏らした。
後先考えずに次から次へと頼んでしまったのだから、当然と言えば当然。それでも一歩、二歩、受け取った反動でよろよろと揺れて。]

  ――――あ――…、……その。
  ええ…、…と。

[慌てて抱え直しながら、ちらりと彼を見る。
本当は、袋の中身を減らすべきだろう。
それでも、せっかくの礼を兼ねて買ったそれらを手放すのは口惜しくて、同時にやはり情けなくて、…それから。]

(25) 2015/04/09(Thu) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  …途中、までで良いのだけど。
  手伝っては――貰えないかな。

[彼なら、手を伸ばしてくれるのではないかと、先の言葉に少しだけ、期待をしてしまったものだから。
これでは世話になった礼も何もない。更に手間を掛けてしまうだけとは知っていたけれど。
村外れまで付き合わせるつもりもない。街道を抜けて、――広場を抜けて。その途中まで。]

  …あ、きみさえ良ければ。

[もちろん彼から忠告があったなら、渋々――というのも烏滸がましいのだけれど――と、袋の中身を減らして貰おうとするだろう。
それでも、カメラを抱えた少女にまで声を掛けることは、さすがにできなかった。男としての矜持が無い訳でも、ない。]

(26) 2015/04/09(Thu) 15時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 15時頃


【人】 許婚 ニコラス


……そりゃそう、だけどさ。

[広場の人たちが、この人が消したって、そうやってさわいでたから。
 だからきっと 何かあったんだろうって、思ったんだけど
  当然みたいに返された言葉には、不満顔。

続く たとえ話>>15 に、ぼくは ただただ 眉を寄せる ]

…………
ぼく むずかしいはなしは、わかんないよ。

[この人が、何を何にたとえているかなんて、さっぱりわかんないけど
 でも ぼくならそんな時、どうするだろうって
  痛みのひかない頭で、ぐらぐら しながら、考えてみる ]

(27) 2015/04/09(Thu) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス


ぼく、ぼくは――

[……やっぱりわかんない。
 出しかけた答えを引っ込めるみたいに、ぼくは 唇を噛みしめる。

それでも、おんなのこが選んだもの>>16の話をされれば
 流石に、これが どういう話 なのかって、わかって ]

…………それなら
 ぼくは いっしょにくさっていきたいって そう、おもうよ。

[たとえ話 に対する答えとしては、きっと間違いだろうけど

誰かに触れたいって気持ちと
 自分の命とをてんびんにかけるんだったら
  ぼくは きっと、どちらも選ぶことなんてできない。

この人が言いたいのは、そういう話なんだろうなって
 勝手に納得してみたけど、結局よく わかんないや ]

(28) 2015/04/09(Thu) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス


…………むかし、

[続いた問いかけに、とうとう ぼくは答えられなかった。
 ぐちゃぐちゃ してて、頭が整理できない。
  あんまり考えごとをしてると……嫌なことを、思い出しそうで

だから ただのたとえ話って言われれば、
 ちいさくちいさく 息をはいて、上げられた手枷に視線を ]

そう だね。
 ……おそろい。

[笑顔を向けられたから、こっちも笑おうとしたんだけど
 口のはしっこが引きつっちゃって、上手くいかない。

そもそも "サツジンハン"とにこにこお話できるほど、
 ぼくだって、無神経ってわけじゃあないんだよ ]

(29) 2015/04/09(Thu) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス


……あと もうひとつだけ、きかせて?

[じゃら 鎖を鳴らしながら、相手を見る。
 こんな人に入れられてる人と
  おそろいなんて言われたって、全然うれしくないや ]

あなたには、あるの?
 しんでもいいってくらいたべたい くだもの。

[これだけ聞いたら、ここを出よう。
 この人とずっと話してると、おかしくなっちゃいそう だから ]

(30) 2015/04/09(Thu) 16時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 16時頃


【人】 教え子 シメオン

ああ、気分を害してしまったのならごめんね。

[不満そうな彼>>27の顔を見て、ぺこりと頭を下げる。下げるというよりは、項垂れる方に近いか。
事実というものは、歪曲してしまうことも多くない。今回がそれだっただけ。
だから、ボクはやってもいない殺人を認めたりなんかしないさ。]

…そう、共に朽ちる道を選ぶんだね。

[その返事と表情は、迷いがないように見えて。ああ、どこかで迷っているのかも知れないけれど、きっと彼ならその道を選ぶのだろう。
その後のボクの問いに、彼は言葉が詰まったようで。触れてはいけないもの、彼の心臓の奥を指で掠め取れた気がしたが、それ以上追求することはない。その柔らかい部分に食い込むには、もっと、彼に信用されなければならないだろうから。
そんな時間は、ボクには残されていないんだよね。]

(31) 2015/04/09(Thu) 17時頃

【人】 教え子 シメオン

君が選ぶ道は、君にとって必ず正しくなる。
…それで君が後悔がないと言うのなら、それが正しい道だよ。

[今度は彼を見ずに。彼の欠けている手首を見ながら。]

ふふ、ボクももっと、センスのいい手枷と足枷がほしかったな。

[ボクは彼に微笑んでみたけれど、彼はどうにもその表情にならないようで。
作り笑いができないのは元からかな。それとも、ボクだから?そんな彼からもうひとつ、ボクに問いかけ。]

…死んでもいいくらい、食べたいものか。

[今ボクはどんな顔をしてるだろうか。
隠すこともない、人という仮面の下にあるボクの顔はきっと、無表情だ。]

今はないね。
そう思っていたものなら、さっき砂になってしまったよ。

[それは、ボクを殺人鬼と思っている彼にはどう映ったろうか。
彼が何処かへ行ってしまうのなら、ボクは止めない。それがきっと、彼の正しい道だから。*]

(32) 2015/04/09(Thu) 17時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 17時頃


【人】 本屋 ベネット

[満足そうに微笑みを零す彼>>21に、こちらもまた、照れくさくなる。
偶に見せる恥ずかしそうな表情の他には、余裕があるようにしか見えなくて、ああ、君には敵わない。ずるいな。
その彼が、自分に見せる笑みは他の人が知っているものなのだろうか。いや、その答えがイエスにしろノーにしろ、知ってしまったらもう彼という存在から戻れない気がするから。言葉にはしない。]

っ…、キス…って、

[なんと言ったろうか。キスを?
それが冗談と受け流せるほどの余裕は彼にはない。
唇を、唇へ触れるその行為の名前はもちろん聞いたことしかなくて。

悩んで、悩んで、悩み通してどのくらい沈黙が続いたろう。
彼は、この沈黙に呆れてしまっただろうか。
そんな彼の手を取り、少し遠慮を交えながら、自分の顔の元へ。

そのまま彼の指先に唇を。
ほんの数秒、それな長いようで短くて。軽く触れただけの唇の感触は、手袋越しに彼に伝わっているだろうか。]

これじゃ…だめ、かな。

[消えしまうのなら、その度胸はなくて。困ったように首を傾げて彼を覗き込めば、どのような表情をするだろうか。]

(33) 2015/04/09(Thu) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[教会を出て、いつものように裏手の方へと向かおうとするも。先程通った時とは明らかに雰囲気の変わった広場の様子につい、足が止まる。
ある者は喚き、ある者はまるで何かに怯えるように。そしてある者は、何かを探すように広場のベンチの下などを覗き込む――どう見ても、"普通"じゃあない。

自分はずっと、教会の中に居たものだから。少年が少女を"消した"所など、目撃していようはずも無く。]

 騒がしいな。……ん?

[広場の出口に消えていく、数人の村人達。その中心に居るらしいのは、金髪の少年(>>2)。
しかしそれよりも自分の目に留まったのは、床に無造作に落ちた一つの籠(>>8)――見覚えがあるどころじゃあない。つい先程まで目にしていた、あの籠だ。
地面に散らばってはいたものの、中身もそっくりそのまま……さっきと、同じ。

ギョッとして辺りを見回してみるも、その籠の持ち主は見当たらない。広場を抜けて行った者達は、もう既に道の彼方。
落ち着かない心境で眉を寄せ、しかし兎にも角にも一先ずは、落ちた籠を拾い。近くに居た奴を適当に捕まえれば、何かあったのかと尋ねてみる事にする。]

(34) 2015/04/09(Thu) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……消えた?
 ありゃ迷信じゃあ……、

[そいつの話では、何やらあの中心に居た少年がどこぞの誰かを"消して"、しまったらしい。
一体、どういう事なのか。
この村の奴らは確かに、皆手袋を付けて人に触れんように過ごしているのは知っている。
自分とて、それに疑問は抱かなかったが――心から、信じていた訳じゃあない。
そりゃあそうだろう。本当に触れば消えると言うのなら、この村の村人達はどうやって子を成して来たと言うのだと。まさかキャベツの芽から生まれたり、鳥が運んできた訳でもあるまいし。

しかし、聞いた話はどうにも嘘には思えなくて。口々にその話を噂する人の声を聞きながら、誰が知った顔でも居ないモンかとふとあたりを見回した。*]

(35) 2015/04/09(Thu) 18時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 18時頃


伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 18時頃


【人】 漂白工 ピッパ

[こんもりと積まれた彩りの山と、それに夢中な彼女(>>1:74)に引き寄せられて。
彼女の後ろへぴたりと添うと、カメラと同じ目線になるように、その肩越しに商品台を覗きこむ。]

 なるほど。絵になるわ。

[誰に言うでもなく呟いてから、商品台から少しばかりずれた所にいる青年ふたりに気付く。

うちひとりは、彼女と同じように大きな紙袋を抱えていて。]

 あー…

[先ほどまで一緒にいた彼(>>26)だと気付けば、心なしか恥ずかしくて、かける言葉が見つからない。]

(36) 2015/04/09(Thu) 19時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[もうひとりはよくよく日に焼けた健康そうな青年(>>13)。
彼はどうやら客ではなさそうだから、若く見えるけれど、ここの店主なのだろう。

――どこかで見たことある気がするけど。

彼女は不躾に青年を見つめて思考を手繰る。
どこかで、どこかで。考え巡らす彼女の顔は眉を顰めたしかめっ面。]

(37) 2015/04/09(Thu) 19時半頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 19時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[返ってきた答え>>32に、ぼくは 目を細めて
 表情のなくなったその顔を見ながら、ただ 眉を寄せる。

さっき砂に、って それは どういう意味なの?
 あなたが消したんじゃ ないの?
  ……じゃあ 何であなたは、ここにいるの?

うかんだ疑問は、結局 口にはできなくて
 気まずげに視線をそらせば、そのまま 背中を向けた ]

そう なの。
 ……ざんねんだね。

[呟くようにそう言ったら、はやく ここを離れよう。
 多分 なにを話したって、この人をわかってあげることは できないから。 ぼくが ここにいたって、意味はないから ]

……ばいばい。

[じゃら、って 鎖を鳴らして、背中ごしに手をふったら
 その後はもう、なんにも言わずに、よたよた あるきだすだけで* ]

(38) 2015/04/09(Thu) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

……あ れ、?

[うわの空であるいてたら、いまさら 肩が軽いことに気づいて
 見てみれば、かごがなくなっちゃってるじゃん。

どこかで落としたのかな。
 あぁ 誰かに取られてないと、いいんだけど
  ぼんやり考えながら 来た道を戻っていく ]

……あのひと、どうなっちゃうの かな。

[正しい道って、なんだろう。
 あの人は、後悔しない道をあるいてるのかな。
  その結果が、あれ なの?

……引きかえすつもりなんて、全然ないけど
 それでも ほんのすこし、心が落ち着かない。
  はやくはやく、って ただ足を動かして、広場の方へ ]

(39) 2015/04/09(Thu) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

[来た道をたどってれば、きょろきょろ するおじちゃん>>35を見つけて
 ちょっとだけ悩んでから、そのまま 近づいてく。

さっきの今で、どんな顔をして会えばいいんだろう。
 でも ぼくの かごをおじちゃんが持ってたから
  取りにいかないわけには、いかないじゃんね ]

……おじちゃん。 かご

[くい、って 服を引っ張りながら、それだけ言う。
 さっきまで、あんなに落ちこんだ気分だったのに
  おじちゃんに会うだけで、どうしてこんなに うわついちゃうのかな。

赤くなりそうなお顔をそっぽ向けながら
 それでも、視線だけはおじちゃんに向けて ]

          ……かえしてよ、

[拾ってもらっといて、お礼も何も言わないまま それだけ。
 それでちゃんと返してもらえるかは わかんないけどさ ]

(40) 2015/04/09(Thu) 20時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 20時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[あれから暫くの間、目当ても無しに籠を片手に広場をぶらついてみるも。見知った顔も、顔の持ち主も結局見付けられずに。
募る不安を掻き消そうと、近くを通りがかった奴に"消えた奴"の特徴を聞き――そいつが若い女と知れば、内心でほんの少しだけ安堵した。

広場に屈み、指の先で足元の砂を摘み。指を開けばサラリと落ちて、地面に、あるいは風へと流されていくこの砂粒が――もしかすると人間だったものの欠片かもしれないなんて、何ともゾッとする話じゃあないか。]

 ………、ん。

[そんな時。遠くから聞こえてきた覚えのある音に、ふと顔を上げ。金属の擦れ合う音は耳障りではあったけれど、長く聞いていれば慣れたもので。
長く深く吐いた息は、呆れと――それと、少しの安堵と。膝に手をつき立ち上がろうとしたのなら、服の引かれる感触(>>40)にもう一度溜息を混じらせ、苦笑を向けた。]

 ……坊主。"かご"、じゃあねェだろう。
 大事なお使いの籠を放っぽって、どこ行ってた。

[顔を背け視線だけをこっちに向ける坊主に、眉を持ち上げて。立ち上がって坊主の方へと向き直り、上げた眉をぐいと下げて、上から見下ろすように呆れの篭った視線を向ける。]

(41) 2015/04/09(Thu) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[――無事だったか……と。そんな一言は口には出さない。
村人達に、誰かが触れられて"消えた"と聞いた時。何が真っ先に頭に浮かんだか、なんて。

代わりに持った籠を目の前に掲げ、軽く背を屈めて背けられた坊主の顔を掴んでこっちを向かせる。
何を考えているかは知らんが、礼も言えん坊主には、素直に渡すわけが無いだろう。]

 お前さんが籠を落としたんだ。そして俺はそれを、拾った。
 "返して"、の前に何か言う事があるだろう……ん?

[ぶらぶらと坊主の目前で籠を揺らしてみせつつ。坊主の手じゃあ、籠を奪う事など出来んだろうから。
万一飛び掛かって来たとしても、流石に餓鬼に負ける気はしない。

そうして返事を待つまでの間。脳裏を過る、さっきの一件からは目を瞑り、"いつもと同じ"ように坊主を見つめる。
――こいつがどういうつもりだろうと、自分は何も変えるつもりはない。変わるつもりも、ありはしない。
あぁ、だが籠に入った白百合は土で汚れてしまっていたから……教会のものと、変えてやるくらいはしてやっても、いいが。]

(42) 2015/04/09(Thu) 21時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 21時頃


伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 21時頃


【人】 許婚 ニコラス

おじちゃんには かんけーないでしょ!

[呆れた視線>>41に、おじちゃんを睨むようにして
 心配してくれた>>42のなんてわかんないから、ふふくそうに唇をとがらせる。

かごがかかげられれば、返してもらえるんだと思ったから
 ぐ、って 腕を差しだしてみたけど、返してもらえないみたい。
  やっぱり だけど。大人げない ]

むー……

[腕を伸ばしても意味ないってわかってるから
 揺れるかごを目で追うだけにして

素直にありがとうって言うのは、なんだかシャクだ。
 言うべきだっていうのはわかってるし、
  相手がおじちゃんじゃなきゃ、ふつうに言えるのにな。

――ううん。いつもだったら、おじちゃん相手でも言えたと思う。
  でも 今は、そういう気分になれなくって ]

(43) 2015/04/09(Thu) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[だって あんなことの後で、へーきなお顔をしてるんだもん。
 ぼくは 赤くなったのをこんなに隠してるのに
  おじちゃんばっかり、よゆーみたいで……ムカつく。

ムカつくし、胸がずきん、って 痛んで
 それでも、睨むしかできない自分に いらいらする ]

かえしてくれないなら、また いたずらするよ。

……いーの。

[いいわけないって、わかってるから
 睨みながらも、してやったふうに唇をあげる。
  どう 嫌ならさっさと、返したほうがいーよ?

そうして、それが本気だって教えるみたいに
 倒れるように抱きついて、上目づかいで 見つめてみせて。

でもこれじゃあ、ほんとにからかってるだけって 思われちゃうかもね。
 それは困るけど でも ぼくだって逃げ道はほしいから ]

(44) 2015/04/09(Thu) 22時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 23時頃


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2015/04/09(Thu) 23時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[揺れる籠を目で追いながら、不服そうにこっちを睨む坊主に薄く目を細める。関係無いとは随分じゃあないか、心配したなど口が裂けても言うつもりはないが、それでもこうして籠を拾ってやったのは事実だってのに。

ただの一言、"ありがとう"と。そう言えば良いものを――いつもなら、俺が言う前に素直に言って来るんだが。いつにも増して生意気な坊主には、まだまだ籠は返してやらん。]

 ほォう?此の期に及んで脅すつもりか……、っと。

 ――……坊主。

[そうして"悪戯"と称して倒れ込んでくる坊主には、ほんの少しだけ背筋がひやりとする。
カソックに手袋と、肌が露出してるのは首から上だけだと分かっているし、そもそもいつもならこんな事くらいで驚いたりもせんのだが。

先程、広場で聞いた事を思い出す。連れられて行った少年に触れ、"消えて"しまった人間の話を。
思わず、剥き出しになった坊主の手首に視線をやってしまったのは無意識の事――鎖で繋がれた手首が"消えて"いない事に安堵しただなんて、認めたくもない。
だから呼んだ声が僅かに咎めるようになってしまったのも、仕方のない事だろう。

――そして。]

(45) 2015/04/10(Fri) 00時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[  ―― ゴツン !

大きく鳴った拳骨の音が、辺りに小気味よく響く。坊主は呻きの一つも上げたかも知れんが、それは自業自得だろう。
小さく鼻を鳴らし、坊主の顔へと手を当てたのならその身体を引っぺがして。
頭の上に籠を乗せてやれば、落とさんようにじっとしてるしか無いだろう――コブが出来たのなら、少し痛んだかもしれんがね。]

 あんまり生意気な事を言ってんじゃあねェ。
 ……礼も言えんような餓鬼は、"嫌いになるぞ"。

[頭の籠が本当に落ちたら面倒なモンで、軽く手は添えたまま。顔を近づけ声を低め、先の坊主の言葉を真似て、忠告するように坊主に告げる。
――まぁ先にも言った通り、本当に嫌いになるなら忠告なんざせんもんだ。だが、坊主が脅してくるのなら、こっちも精々脅しをかけてやろうじゃあないか。

そうしてまた、ん?と坊主の返事を促す。
……痛みでそれどころじゃあない?そんな事は知った事か。
坊主がちゃんと礼を言ったのなら、頭を撫でてやってもいいんだが――言わんのなら、本当に"嫌いになった"ようにそっぽを向いてみようかね。]

(46) 2015/04/10(Fri) 00時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 00時頃


【人】 流浪者 ペラジー

……っあ。

[あのお兄さん、私は知っている。
森のおにーさん。昔、ちょっとだけ写真を撮らせてもらったっけ。
…あの時は、すごく驚かれちゃったけど。

そんな記憶の蘇りを一つの声に込めてしまったけど。
…あのとき、勝手に写真撮ったの怒ってるかな]

昔ね、ここに住んでたんだ、ちょっとだけ。わたし。

[知り合いかどうかなんて聞いた野菜のお兄さんに声だけで答えれば、その後首を彼に向けて。
人参、欲しいんだけどなあなんて瞳で訴えただろうか]

(47) 2015/04/10(Fri) 01時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[そうして、もし彼らが何処かに行くと言うのならば、
きっとペラジーは、ついてくるだろう、レンズ越しに2人を追いかけながら*]

(48) 2015/04/10(Fri) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[“キス”と言った途端固まってしまった彼>>33に、傾げていた首をさらに傾けることになる。どうしたものだろう。――まさか、本気にしているということはあるまい。

どのくらいの時間が経っただろう。
彼の手は、自身の頬に添えられたまま。
……本当にあんな悪ふざけに対して、真剣に悩んでくれているのだろうか。
彼の手から伝わる熱が酷く鮮明に伝わって、むず痒さと罪悪感を覚えながらも、重い口を開く。]


………すまないベネット、あの、これは――…

(49) 2015/04/10(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[―冗談だ、と続ける前に。
彼は自身の手を取って、そっと口付けを落としたことだろう。]


―――な、………、
いや……、確かに。……受け取ったよ、お礼。


[嗚呼、彼はどこまで純粋なのだろう。からかうでもなく、困ったようにこちらを覗くものだから、思わず視線を逸らしてしまうじゃないか。
長い髪で、熱が集まっているであろう顔を、隠せていればいいのだけれど。

今更“冗談だった”とも言えなくて、途切れ途切れになってしまったけれど、出来るだけ動揺を隠しながら言葉を返す。本当、彼はたちが悪くて困る。]

(50) 2015/04/10(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ああ……、ベネット。
なんだか向こう、騒がしくないかい?


[彼は未だ、自身の手を取ったままであったろうか。もしそうだったならば、そっとその手を抜き取って、何事もなかったかのように声を掛けただろう。

彼と触れ合うと、布1枚の存在さえ、もどかしくなる。
――彼女のときは、そんなこと思い浮かびもしなかったというのに。

ああ、訳のわからない感情には、取り敢えず蓋をしよう。そうして次の話題を探せば、騒がしい声が聞こえて、ちょうどよいとばかりに彼に投げ掛けてみる。

頬の熱は中々引いてはくれないけれど。広場の方へと注意が向けば、きっと彼には分かるまい。]

(51) 2015/04/10(Fri) 02時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 03時頃


【人】 若者 テッド

あ、そうなのか。
実は一緒に遊んでたりしてたり…

[もしそうならば、友を忘れるなんて大変な失礼だろう、けれど。小さい時だからしょうがない、と開き直る。
ヨーランダとの会話が終わったのなら、隙を見て質問責めくらいはしたい、気持ち。]

ん?

[その前に、瞳が此方を見つめていた>>47なら。よく分からずに首を傾げ、周りを見渡してみたり。ふと、「あ、ニンジン?」という具合に人参を指差し。
肯定の意でも示されるなら、すぐパッと顔を明るくするだろう。]

ちょっと待ってな、すぐ詰めるから!

[この飴玉騒動が落ち着いたら、すぐに野菜を詰めるつもり。]

(52) 2015/04/10(Fri) 03時半頃

【人】 若者 テッド

――うお!

[飴を拾う背後にいつの間にか佇む>>37白い影。またも白。
飴玉に夢中だったが為に気付かず、視界の端に移った時に、つい肩を跳ねさせた。]

ピッパ…?

[彼女とは余程親しいわけでは無いけれど、一方的に此方が知っている程度。顰めっ面で此方を睨む彼女には最初はたじろいだものの。
変わり者の彼女の事だ、特別な理由があるわけでは無いのだろう。そんな憶測。]

どうかした?

(53) 2015/04/10(Fri) 04時頃

【人】 若者 テッド


[ニッと笑顔のお手本を向けた先の彼の表情>>23は、やはり容易く笑顔にはならない。でも、多少は挑戦してくれても良いじゃないか。
まぁ笑顔を作るのを止めたくらいで、無茶な要求はせず、無愛想な彼を目を細めて見てやる程度で終えた。]

(54) 2015/04/10(Fri) 04時頃

【人】 若者 テッド

[ガサガサと広げたビニール袋に指名された野菜を詰め、徐々に膨れ上がる袋に少し迷って、二枚目を取り出した。なるべく、紙袋と一緒に持てるように一つに纏めたかったのだけれど。重さに無理がある。]

別にさ、生計は成り立ってるから。
みんなが喜んでくれる方がいい。

[同時に中の袋をもう一枚出して、先ほどニンジンを欲しがった彼女>>47へ注文を取る。指示された量の野菜を詰めたなら。それを白フードの彼女へ差し出して、なるべく安価で提供しよう。]

(55) 2015/04/10(Fri) 04時頃

【人】 若者 テッド

[詰め終わると、少し持ち上げてみて僅かに顔を顰める。これは運ぶのに苦労しそうだ。]

はぁ、どうも。

[漸く手袋を嵌めた手に、ほっと安堵の息を漏らしながら、お代を預かる。
差額を計算する前に>>24釣りを断られれば。最初は食い下がろうと思えども、頼むから、なんて懇願されて。しょうがなく顔を逸らして、分かった。と一言。僅かに不満を滲ませて。]

(56) 2015/04/10(Fri) 04時頃

【人】 若者 テッド

[手袋をした手に何の抵抗もなく二つの袋を預けて。すぐさま小さく声を上げる彼には。…やはり自身でも重たく感じる袋を持つのは厳しいようだ。]

…。

[よろよろと揺れながら歩く彼>>25を片眉顰めて、腕を組みながら見守る。というよりは観察。面白がっているのでなくて、倒れてしまわないかと不安の色の方が勝る。
チラリと髪の隙間から垣間見える青い目。貰った飴玉の色と似ているな。]

…喜んで。
やっぱそれ、重いだろ。

[釣りの分これで働けると思えば喜んでお手伝いしよう、という事は口には出さない。>>26おずおずと申し出る彼が、また申し訳無さそうな顔をするのが目に浮かぶようだったから。
彼に持たせた袋の一つを、せっかちにも取り上げ、もう一つも持つ?ともう片方の手も差し出す。]

何処まで、って家まで持ってってもいいよ。

[そこで突如、はっと振り返り野菜の残した机を見ては、あーと声を漏らしながら眉を寄せる。

放置が問題、よりは店番をサボる方が問題かも知れない。けれど都合よく、お客様の為であるなら。言い逃れ出来るはず。

此処までの思考には僅か数秒足らずしか費やさずに。]

(57) 2015/04/10(Fri) 04時頃

【人】 若者 テッド

まぁ、行こ。
…ん?あんたも行くのか。

[前に向き直ったなら、広場から抜けて墓地へ向かおうと足を踏み出す。必然的に先頭の方になって、レンズ越しに追ってくる>>48白フードが目に止まって。
あまりお喋りでない彼女が、例えきっかりと返事を返さなくとも。まぁ良いけど。そう笑って再び歩き出す。]

(58) 2015/04/10(Fri) 04時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 04時頃


【人】 本屋 ベネット

[なんだか謝るような声が聞こえた気がしたが、自身の目的、キスのために必死で何も聞こえなかった。
ああ、この手の熱が君>>50に伝わってしまわないだろうか。伝わっているだろうな。自分だけがこんなに熱を持っているのだろうか。恥ずかしい。
相手の体温は、緊張した彼には伝わることがなくて。
そのまま、手を取ってキスをそっと落としてしまった。
彼の反応を伺いたくて目をやってみたけれど、ふと目線を逸らされてしまえば、これが相手にとっては気に入らなかったものだったのかと不安になる。
長い髪でその表情が隠れてしまえば、それを確かめる術は言葉しかないのだろうか。]

……、

[彼の名を呼ぼうとしたが、それは言葉にならなくて、喉元に引っかかるだけとなってしまって。
このもどかしい感覚は、以前感じたそれと似ているような気がしたが、いや、まさか。
脳内に数年前に去った彼女が過ったが、軽く頭を振って無理に忘れることにしよう。]

(59) 2015/04/10(Fri) 08時半頃

【人】 本屋 ベネット

[ふと彼が別の方向を見て、自分に声をかける。取っていた手はするりと抜かれてしまう。指先が離れ、名残惜しいと思う間も無く彼の言う騒ぎとやらが目につく。
そちらを見てみれば、人々が何やら慌てて話したり、それを聞いたものたちがまた他の者へと伝えに行っていたりしているようだ。]

ああ…、本当だ。
……行ってみようか。

[そこで彼は一瞬止まり、手をもう一度、手を繋ぐことを示すように彼へと差し伸べて。]

……一緒に、どうだろうか。

[控えめに向けた視線は彼には映っているだろうか。
もし、彼がその騒動を見に行かないようだったり、共に向かわないようならば、自分は一人でその騒動の方へと足を運ぼうかな。]

(60) 2015/04/10(Fri) 08時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 08時半頃


【人】 許婚 ニコラス

……ッい゛! った!?

[ふり上げられる手に反応するのは、ちょっと遅れちゃった。
 多分 抱きついてなければ避けられたんだろうけど。

腕はおじちゃんの体に回してたし、手を止めることもできなくって
 ちかちか する視線をあっちこっちに飛ばしながら
  なんで殴るのって 混乱してたら、そのまま引きはがされて

かごを乗せられる頃には、それもおさまってたから
 痛む頭を動かすこともできずに、ただ おじさんを睨んで

――でも 続いた言葉に、自分でもびっくりするくらい、動揺しちゃった ]

……ゃ やだ、
  やだ、ごめんなさ い、

[口から出たのは、ありがとうじゃなくって ごめんなさい。
 ただでさえ涙目だったのに、今はもうそれどころじゃないよ ]

(61) 2015/04/10(Fri) 09時頃

【人】 許婚 ニコラス

[返事をうながされたって、上手く言葉が出てくれなくって
 ぼろぼろ こぼれる涙を、ぬぐうことも思いつかない。
  だから 目の前にあるはずのおじちゃんの顔だって、どんどん見えなくなっちゃう。

あやまればいいのか、お礼を言えばいいのか
 それもわからなくって、ただ ごめんなさいとありがとうをくり返すだけ。

涙のまじった声は、ちゃんと形になったかわかんないけど ]

やだ、
 きらいになっちゃ やだ!

[だだをこねるみたいに言って、
 引きはがされたばっかりの体に腕をのばす。
  そうしたら、そのままぎゅってしたいんだけど……ゆるしてもらえたかな ]

(62) 2015/04/10(Fri) 09時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 09時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

  ――むかし?
  そう、だったかな――……、ぁ、

[何かを思い出した、そんなフードの少女の声>>47に釣られるように、ぼんやりと蘇るいつかの記憶。
じわりと浮かび上がってくるのは、突然向けられたレンズの煌めきと、軽快なシャッターの音。自分はどんな反応をしていたっけ。]

  ………また、格好悪いところ、
  みせちゃった、…かな。

[自身の姿をフィルムに残されたのなんて、初めてのことだったから――きっと先程と同じ。なんとも間抜けな顔をしていたに違いない。
そんな自分の収められたフィルムは、もしかしたらまだ、彼女の手元にあるのだろうか。]

  ………そうか、なら、…おかえり。
  …その、おれより、もっと。
  綺麗なものは、…たくさんあるから…。

[青年とのやり取り>>11>>47を聞きながら、ぽつりと呟いた言葉は、あくまで二人のやり取りを邪魔しない程度の声量。
――正直なところ、レンズ越しの彼女の瞳に自身がどう写っていたのか、見せてほしくはあるけれど。
……いや、でも、それを見るのも居た堪れないかもしれない。]

(63) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[それから白フードの背後。ひょこりと現れた、つい先程会話を交わしたばかりの少女の姿>>36
僅かに唸るような声に、彼女の内心を知ってか知らずか、思わず視線を彷徨わせた。

その後彼女が野菜売りの少年に視線を向けたこともあって、自分から話しかけることは憚られたけれど。
行き場なく揺らした視界の行き着いた先。
彼女の白い足先が靴に包まれたままなのを認めれば、僅かに安堵の溜息を吐いた。

――あんなに反発めいた態度を作っていた、割には。
存外に素直で、安心したと。
ほんの少し、目元を緩ませる。]

(64) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[そうして向き合った少年の言葉>>55
みんなが喜んでくれるなら、なんてのも、理解はできても真似することなんて絶対にできない、から。
困ったように眉を落として、曖昧な表情を浮かべるのみ。

差し出した紙幣がそのまま受け取られた>>56ことには、確かな安堵と共に、ほう、と震えがちな息を吐いた。
不満げな声には、やはりおろおろと、視線を彷徨わせてしまったけれど。]

(65) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[受け取った紙袋に一歩二歩とたたらを踏む間、彼からの視線>>57はどうにも居た堪れない。
その気まずさも手伝って、彼への申し出を思考する時間も、自分にしては短かった、はず。]

  …ほんとうに、いいのかい。
  ――ぁ、…いや、ひとつくらいは持つよ。
  おれだって、…そこまで非力な訳じゃあ、ない。……はず。

[親切すぎる申し出にぶんぶんと首を振って、抱え込んだ紙袋は、無意識のうちにぎゅ、と抱き抱える。
道端でよろめいておいて、今更そんな建前もあったものじゃないとは思うけれど。]

(66) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[同じように紙袋を抱えた彼女>>36の手前では、さすがにそれは――格好が付かな過ぎた。
――どうせなら自分が、彼女の荷物を持ってあげられるような人間なら良かった。
そんな思考は、実行することはできないのだから――恨めしさと共に飲み下す。]

  家!?までなんて、…それは、さすがに。
  ぁ、――きみだって、
  あまり、ここを離れる訳にも…いかないだろ。

  ………ごめん、な。

[彼の行動は自分とは違って、ひとつひとつが機敏。
並ぶ商品の山を見て唸るその姿に、燻る罪悪感はさらに増していったけれど。]

(67) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[今更どうにもならない謝罪を絞り出す間に、彼はもう気を取り直してしまったよう。
――まったく、敵わないと。半ば畏怖めいた感情さえ抱きながら、彷徨わせた視線はひょこひょこと後ろをついて来るフードの少女>>48に。
それからその後ろから、テッドと会話を交わしていた>>53らしい彼女>>37にも。]

  ……あ、きみも、家。
  広場の方だったっけ。
  そろそろ、日も暮れてくるだろうから…。

[一緒に行かないかい、…までは、なんだか自分が出しゃばるのも違うような気がしてしまって、言えなかったけれど。
彼女がいつか飛び出したその家に、今はきちんと帰ろうとしているなら。
――送り届ける事ができたら良いのに。

なんて、自分には身に余るエゴかもしれないのも、知ってはいる。
曖昧ではあれど自分らしからぬ提案を、勝気な彼女は聞いてはくれただろうか。]

(68) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

―広場付近―

[結局、同行者はどこまで増えただろうか。

自分にとってはそれなりの大所帯は――どうしても、落ち着かない。
それでも言い出したのは自分なのだから、今更逃げ出す訳にもいかなかった。
もはや体調不良なんて言葉では誤魔化せないうっすらとした冷や汗を感じながら、広場へ続く道を進んで。

――じとりと肌を刺す、異質な空気に気付いたのも、すぐ。]

  …………、…?

[ばらばらと、ばらけ始めてはいるけれど――不穏な音色のざわめきを残した、まばらな人の群れ。
それからしばらく前にも目にした、青年と宣教師、ふたりの姿>>43>>45

いくら中心部とはいえ、こんなに人が集まることなんてあっただろうか。
怪訝そうに首を傾げながら、今度は重たい荷物を崩さないように、ゆっくり一歩一歩、近付いた。]

(69) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  何か、…あったのかな。

[奇妙な混乱めいた何かを残す人々に進んで声を掛けるほど、度胸は座ってはいないものだから。
ぽつりと呟いてから――半ば助けを求めるような心地で、同行者の顔を見渡してみる。

他に会話をできそうな相手がいたなら、そっと視線を送ることもしただろうけれど。
問いかけに、視線に。どちらも例に違わず控えめなものだったから、気付いて貰えたかは分からない。]

(70) 2015/04/10(Fri) 10時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 10時半頃


【人】 伝道師 チャールズ

[拳に伝わる鈍い感触と、坊主の目に飛び散る星(>>61)を目を細めて眺めつつ。身体を引き剥がされ、頭に籠を乗せてこっちを睨んでも何の迫力もありはしない。
拳骨を落とす刹那、どうにも傷付いたような顔を向けられた気もしたが……しかしそれも、お前さんが悪いんだろうと。

そうして仕返しに掛けてやった脅しの言葉は、予想以上に功を奏したようで。
……少し効果があり過ぎたか、とそう思ったのは、坊主の目から痛み以外の涙が溢れてからの事。]

 ――ん?嫌か。ならちゃんと……、おい。

[求めてるのは礼だってのに、詫びを口にする坊主に苦笑を向けて。"ごめんなさいじゃあ無くてありがとうだ"、と続けようとした言葉は、坊主の頬を伝う涙の雨に飲み込まれた。

……そんなに必死に泣く事か。自分は同じ事を言う癖に、いざ自分が言われたら嫌だ嫌だと駄々をこねて――まったく、餓鬼はこう我儘だから苦手なんだ。
礼と、詫びと。本人ももう、どっちを言っているのか分からんのだろう。
必死なのは分かるものの、そんな心の篭らん礼も詫びも、受け取るつもりなんざありはしないが。]

(71) 2015/04/10(Fri) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……あー、分かった分かった。分かったから、泣くな坊主。泣き止め。
 ったく……これだから餓鬼は。泣けば済むと思いやがる。

[困惑と呆れを顔に滲ませ、溜息と共に片手を上げ。伸ばされた腕(>>62)には、息を吐きながら半歩だけ坊主に近付いてやる。剥がした距離は戻ったろうから、後は抱き付こうが好きにすればいいと。

坊主が抱きついてきたのなら、また息を吐いて頭に乗った籠を退かし。コツンと一度、拳骨を落とした場所を小突いてから、軽く頭を撫でてやった。]

 嫌なら、最初から生意気な事を言ってんじゃあねェ。
 お前さんがちゃあんといい子にしてりゃ、嫌わんでおいてやる。

[口調はそれは、面倒臭そうなものだったろうが――あぁ、実際餓鬼の子守は面倒臭い。今だってそうだ、何でこんな道の往来で、びーびー泣く餓鬼を宥めんとならんのだ。
それでも、泣きやんで貰わんと困るモンで。撫でる手だけは少しだけ優しくしてやったが……この様子だと、気付かんだろうが。]

(72) 2015/04/10(Fri) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[そうしていれば、坊主は少しは落ち着いてくれたろうか。道行く人は、俺が泣かせたとそんな目でこっちを見るだろうから、それにもまたうんざりしつつ。
ある程度坊主が落ち着けば、またふと身体を離そうと。その際に、涙で濡れた顔を手袋を嵌めた指で、乱暴に拭うくらいはしてやったろうが。]

 土が付いただろう、百合を変えてやる。
 今度は籠を落とすなよ。……腕を上げろ、坊主。

[再度、坊主の前で籠を揺らし。大人しく片腕を上げたなら、籠の持ち手を腕と鎖に通して坊主の肩に掛けてやる。
その際に、花粉が落ちて汚れた百合は籠から引き抜き。百合を抱えながら煙草を一本口へと咥え、火を付けたのなら百合の代わりとばかりに片腕を差し出した。]

 ほれ、行くぞ。……もう泣かんでくれよ。
 これ以上、変な目で見られるのは御免だ。

[差し出した腕を軽く揺らし、鎖を指に引っ掛けて。百合を片手にまた来た道を戻ろうと、進みだす。
もっとも、坊主が進もうとしなければ。出した足を止めて、振り返りはしただろうが。]

(73) 2015/04/10(Fri) 12時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 12時頃


【人】 許婚 ニコラス

[おじちゃんは、ズルい人だと思う。
 ぼくがおじちゃんをすきだって、わかってるでしょ。
  なのに、どうしてこういうことを言うんだろう。

ぼくから言うのと おじちゃんから言うのと 全然、ちがうんだから。
 八つ当たりみたいに考えるけど、もちろん 口にはできないまま
  今のぼくに 言えるのは、ごめんなさいとありがとうだけ ]

…………ぅ
ご め なさ……、

[泣けばすむなんて>>72思ってないよ。
 ぼくだって、すきで泣いてるわけじゃないんだから
  泣かしておいて、そんなこといわなくてもいーじゃん。

……そう 思うんだけど。
 いつも言えてたからかうような言葉だって 今は なんにも、言えなくっちゃう。
  だって ほんとに嫌われちゃうかも しれないし ]

(74) 2015/04/10(Fri) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[あぁ、ほんとうにズルいんだ。
 近づいて、抱きつくのを許してくれるくせに
  ……そっちから 手をのばしては、くれないんだから。

たばこと お酒と。あと ほんのすこし、お花のにおい。
 抱きついてすりよった体からは、ぼくの落ち着くにおいがする。

ぎゅ、って 腕を回しても、こたえてはくれない。
 でも いいよ。我儘なんて言わないから、せめて そばにいてね ]

ほ んと、う?
 きらいに、ならない?
  うそじゃ ない?

[こっそり おじちゃんのお洋服で涙を拭きながら、こづかれたり なでられたり。
 ほんのすこし落ち着いたから なんだかいそがしい人だなって
  他人ごとみたいに、考えてみたり ]

(75) 2015/04/10(Fri) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[ぴったり 寄りそって、おじちゃんの心臓の音を聞いてたら
 どきどきするのに、すごく 落ちついて

だから ずっとそのままでいたかったのに
 結局おじちゃんに 離されちゃった>>73 ]

……、ぁ……

[離れたくないけど、でも しょーがない。
 らんぼうに目をふかれながら、わかってても 思わず不満そうにおじちゃんを見て

かごを肩にかけてもらったなら、ちいさくお礼を言いつつ
 視線は、おじちゃんの持つお花の方に
  ……別に、かえてくれなくっても いいのにな ]

ぼくといたら どうせ へんなめでみられるよ。

[ぐしぐし 袖で顔をふきながら
 呟いた言葉は、届いたって困らせるだけなんだろうけど ]

(76) 2015/04/10(Fri) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[差しだされる腕には、なんだかまた 泣きたくなる。
 どうしてかな ぼく こんなに泣き虫じゃなかったのに

腕を絡めて ぎゅ って、して。
 ほんのすこし体重をかけるみたいに寄りそわせてもらおう ]

……おはな、ね
 やっぱり おじちゃんに、もらってほしい。

[おじちゃんに合わせてあるきだしながら
 こんなこと言ったら、また いらないって言われちゃうかも。
  それでも、今回は 簡単にはあきらめてあげらんないや ]

…………
 すきなひとに もらってほしい、もん。

[告白みたいだな、って 自分でも思ったから
 赤くなった顔を隠すために、おじちゃんの腕に顔を押しつけちゃった ]

(77) 2015/04/10(Fri) 13時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 13時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……っ、


[差し出された彼の手>>60は予想外のもので、一瞬息を飲む。折角距離を置けたと思ったのに、またそう簡単に詰めてくるのか、なんて。恨みがましくすら、思ってしまう。

嗚呼、本当に困る。
――その手を拒むことなど考えられない自分が、一番。]


……ああ、一緒に。


[ふ、とほんの少し、息を吐いたあと。先程離したばかりの彼の手にもう一度、自身のそれを重ねて。
そうして共に、足を踏み出しただろう。

彼が何も感じていないのであれば、自分だけ気にしているのも馬鹿らしいじゃないか。
手袋を通して伝わる彼の温もりは矢張り、もどかしいもので。その気持ちの整理はまだ、ついていないのだけれど。あの翡翠色の視線からはきっと、逃れられないのだろうなと心の奥でひっそり思う。]

(78) 2015/04/10(Fri) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[騒ぎの中心に来てはみたものの、そこには人が集まっているだけ。騒ぎの原因はすでに、去ったあとのようだった。
慌ただしい人々に、何があったのか尋ねようとしたけれど。――ふと隣の彼と繋がれたその手に意識が向けば、唐突に羞恥が戻ってきただろう。]


ベネット…、この手はその、いつまで…


[ああ、どうして。先程の口付けまで、思い出してしまったじゃないか。柔らかな感触が思い起こされて、居た堪れなくなってしまう。
隠すように顔を俯けて、言いにくそうに言葉を紡いだ。
彼の反応はどうだっただろう。]

(79) 2015/04/10(Fri) 15時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 15時半頃


【人】 本屋 ベネット

[一瞬躊躇ったような態度を見せた彼>>78だったけれど、自分が差し出したその手に添えられたのは彼の手で。
高鳴る鼓動を抑えるように、彼の手を握る力を少しだけ強めて、歩き出すことにした。
先ほどの躊躇ったような表情は、遠慮なのだろうか。それとも、嫌われている方なのだろうか。
どうしても答えは導き出せなくて、そう思われているのならこうやって手を差し出すことなど辞めてしまいたいと思うのに、彼の中の、まだよく理解できない気持ちが勝ってしまうのだ。
彼の手の温度は緊張でわからないままだけれど、薄い手袋越しに感じるのは、その手の、男性特有の感触で。
それはとても愛おしいものに感じてしまう。]

…、これは一体…。
何があったんだろう。

[小声で呟いて、広場について騒ぎの痕跡を見た。その中心はきっと、もう去ってしまったのだろう。
その中で聞こえる"少女"、"砂に"という言葉。
――なんだか、胸の奥に不鮮明なものが溜まったような、嫌な予感がした。
そんな中、彼>>79の声でいまだに自分らが手を繋いでいることを思い出して。]

(80) 2015/04/10(Fri) 16時頃

【人】 本屋 ベネット

あ…、ごめん。
ここじゃあ、恥ずかしいよね。

[ここは大勢の人が見ているであろう広場だ。
彼の言葉にはっとさせられ、手を離す。ああ、もう少し触っていたかったなど。
もしこれが、手袋越しでなく、彼に直接触れたらと。
少しでもそう思ってしまうのは、いけないことなのだろうか。]

[広場にいる人たちは、何もしなくてもその情報を教えてくれた。
なんでも、一人の青年によって、少女が砂にされたとか。たくさんの人たちが思い思いの情報を伝えようとしているから混乱するけれど、要は青年が殺人犯で、少女に触れて砂にしてしまったということだろうか。
今まで砂になった人物などいなかったから、実際に誰かが砂になるのは初めてだ。
先ほどまで彼>>79に直接触れたいなどと思っていた自分は浮かれすぎだと思う。人が、人が死んでいるんだ。]

(81) 2015/04/10(Fri) 16時頃

【人】 本屋 ベネット

ヴェス…、

[この話を聞いて、人に軽率に触れてはいけないと思ってしまったから、先ほどまで手袋越しに触っていた彼に詫びようと、彼の方を向く。]

こんな大変な騒ぎになっている…。
…さっき、手袋越しとはいえ簡単に触れてしまって、ごめん。

[目を伏せながら彼に謝る。彼が自分に危機感を覚えて去ってしまうのなら、止めはしない。
ああ、彼の手の感触が遠のいてしまうのは寂しい気がする。
この騒動に彼はどんな反応をするのだろう。]

(82) 2015/04/10(Fri) 16時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 16時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[またひとつ落とされた謝罪の言葉(>>74)にはうんざりしつつ。ごめんなさいじゃあ無いんだと、言ってやらんと分からんのか。
一歩近づけば、胴へと回される腕肩を竦める。なるべくぞんざいにならんように頭を撫でてやりつつ、不安そうに問われた問い(>>75)には眉を寄せて頷いた――あぁ、この餓鬼が。俺の服で鼻水拭きやがった。]

 ならんならん。ならんから泣き止め。
 ……はぁ。何だって俺がこんな……、あぁクソ、ベタベタにしたな!

[擦り寄る坊主に呆れつつ、涙で汚れた服の事は、肩を落として諦める事にして。それでも恨みがましく坊主の鼻を一度摘んでやったなら、呻きのひとつでも上がれば少し気が晴れるんだが。

籠を片手に猫でも撫でるように、坊主の頭の後ろを撫でてやり。
抱きついたまま徐々に落ち着いていく坊主には、何とかなったかとほっと安堵の一息を吐く。
まったく餓鬼の癇癪は、本当に厄介なことこの上ない。]

(83) 2015/04/10(Fri) 16時半頃

【人】 伝道師 チャールズ

[そうして落ち着いた坊主を引き剥がし、籠を肩に掛けてやり。離れ難そうな声を出されれば、少しだけ気まずくはあるものの、乱暴に涙を拭ってやればそれも不満気なモンに変わってくれる。

今度は素直に飛んできた礼には、目を細めて満足そうに頷いて。それでも残った涙を長い袖で拭きつつ呟かれた言葉(>>76)には、少しばかりきょとんとしてしまったが。]

 何を今更……そりゃあもう慣れたからいいんだよ。
 だがお前さんが泣いてりゃ、どう見ても俺が泣かせたって思われる。

[――事実、泣かせたのは自分なのだが。しかしあくまで坊主のせいだと、そういう体で話を進める。
そりゃあそうだ、今回にしても自分は籠を拾っただけだ。一人で勝手に拗ねて、いじけて、言い返されて泣いたのは坊主が悪いだろう。
"居辛くなるのは御免なんだ"、と。腕にかかる体重には気付かんフリをして、視線は前へと向けたまま、腕を引くように歩き出した。]

(84) 2015/04/10(Fri) 16時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 …………。

[歩きながら、聞こえてきた坊主の言葉に返事は返さない。花を脇に抱えて手で煙草を挟み、困ったように空を見上げるだけだ。

――何だって、この餓鬼はそう俺に花を渡したがるのか。
花を付ける自分を想像して寒気すら覚えてつつ、此の期に及んで悪戯を仕掛けて来ようとしているのなら大したモンだと――]

 ……阿保か。
 そういう言葉は、お前さんと年の近い可愛い女の子に言ってやれ。……こんなオッサンじゃあ無くな。

[しかし、その"理由"とやらが坊主の口から語られれば(>>77)。煙の混じった息を深く深く吐いて、何とも言えん顔を坊主へと向けた。

まったく今日は、どれだけ呆れさせれば気が済むんだか。今日一日の坊主の言動を思い返せば、軽く頭痛がして来やがる。
どうせこう言った所で、この坊主は聞かんのだろう事は――組んだ腕に押し付けられた、その赤らんだ顔を見れば、想像に難く無い。]

(85) 2015/04/10(Fri) 16時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……坊主。

[さて、どうしたモンか。恐らくは、言ってやるべきなのだろう。
指に煙草を挟んだ手の親指で眉間を押さえながら、数秒悩んだ後に坊主を呼べば、軽く顔を逸らして次の言葉を考える。

坊主は男で、俺も男。悪いが自分は、男に走る趣味は欠片もない――いいケツをした、柔らかい女が好きなモンでね。
坊主のこれもきっと、餓鬼特有の勘違いなんだろう。その歳だ、憧れやらを"そういう気持ち"と勘違いする事も、良くある事だ――自分が憧れられるような性格をしてるとは思えんがね。

ここで腕を振り払い、その事実を告げてやるべきなのだろう。――あるいはもう一つ、坊主の勘違いが解けるまで、そのゴッコ遊びに"付き合って"やる道もあるが……そいつは、御免だ。何が哀しくてこんな男の餓鬼と。

――だから。]

(86) 2015/04/10(Fri) 16時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……お前さんは、俺にどうして欲しいんだ。

[言ってしまってから、ひくりと口元がひくつく。自分は一体、何を言っているのかと。
つい一瞬前に、自分で否定したばかりだろうに!

あぁ、まったく。
一番の大馬鹿者は……俺か。]

(87) 2015/04/10(Fri) 16時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 16時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ぱ、と離れた温もり>>81は、すぐに空気へと溶けてしまって。ほんのりと胸が苦しく感じるけれど、きっとそれは、気の所為だろう。
自らが言った手前、その手を追いかけることなど、出来はしないのだから。

ぎゅ、と彼と繋がっていたほうの手を、もう片方の手で握り込む。
――そうしたところで、あの温もりは帰ってはこないのだけれど。]

(88) 2015/04/10(Fri) 17時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[矢継ぎ早に人々から渡される情報を整理するのは困難であったけれど、なんとか飲み込む。
少女がひとり、砂になったのだという。
人々の混乱が、それが事実であることを知らしめているようだった。]


……何を言ってるんだ。
先に君の耳に触れたのは、私だろう?


[申し訳なさそうに詫びる彼>>82に、軽く笑みを作ってそう告げる。先に触れた自身を責めるのならまだしも、彼が謝るなんて、筋違いなのだから。
あの口付けだって――そうだ、元はと言えば、自分のせい。]


それに、……触れたほうが消えるんだ。自己責任だと、私は思うけどね。


[昔ながらの言い伝えを思い起こしながら、そう告げる。思いのほか自身が冷静であることに驚きを覚えながら。いつかこんなことが起こるだろうと、考えていたからだろうか。
消えた少女のことなど、自分は知らないけれど。彼女にとってそれほどの――消えてもいいと思えるほどの価値が、その青年にあったのだろうと、そう思う。

――それは、過去の自分が選べなかった選択。ほんの少し、羨ましくも思う。そう、ほんの少しだけ。]

(89) 2015/04/10(Fri) 17時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

………ああ、ベネット。
君に触れることが出来たら、いいのだけど。


[乾いた笑みを零して、淋しそうに紡ぐ。
その手に、瞳に、耳に、直接触れることが出来たのなら、どんなに素晴らしいことかと思うけれど。]


――ひとりで消えていく感覚は、どんなものなのだろう。


[ぽつり、と最後に零した小さな言葉は、彼には届いたのだろうか。
それは酷く恐ろしいことに思えるから。きっと自分はこのまま、誰かに触れることなど出来はしないのだろうと、そう思う。
消えた少女はどうだったのだろうと、そこだけは少し、気掛かりに思った。]

(90) 2015/04/10(Fri) 17時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 17時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[あれこれお世話>>84をされて、
 お礼を言えば満足そうにされちゃったから
  また おじちゃんのお顔が見れなくなっちゃう。

自分からあんなことしておいて、勝手に意識して
 おじちゃんにはいい迷惑だとは思うけど……仕方ないじゃんね ]

……
 おじちゃんが、きらいなんていうから わるいのに、

[はあ?ってかなり納得いかないふうに、ぼくは 言う。
 そりゃ お礼を言わなかったのはぼくが悪いのかもだけどさ
  だからって、あんなこと言う方が悪いんだよ。

……でもね
 慣れたからいいなんて、当然みたいに言われちゃうと
  ぼくも どう反応していいか、わからなくなっちゃう。

となりにいていいんだって、そう思っても いいのかなあ ]

(91) 2015/04/10(Fri) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[腕を引かれながら、てくてく あるきだす。
 お花をもらってって言えば、返ってこない返事>>85にほんのすこしあせっちゃって
  いやがらせじゃないよって、続けた言葉で わかってもらえたかな。

 たばこの煙と、おじちゃんのお顔と。
  …………向けられた ことばと。

ずきずき 痛む胸に気づかないフリが、できたらいーのに。
 ぼくは へら、って 無理矢理わらって ]

いらないって、いわないんだね。

[どうしてそんなふうに、言うの。
 いらないなら、いらないって言えばいいのに。
  おじちゃんがそんなんだから、ぼくは……あきらめきれないのに、

いらなくないなら、もらってよって
 念をおすみたいに、また 言ってみせて ]

(92) 2015/04/10(Fri) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[呼ばれたら>>86ようやくお顔を離して
 おじちゃんの方は見れないまま、それでも 視線は向けてたから
  そらされたお顔が、すごく寂しかったけど。……文句は、言わないよ。

おじちゃんの言葉を待つ間、心臓はずっと 鳴りっぱなし。
 もちろん いい方にじゃなくって、悪い方に だけど。

あぁ、どうしよう。
 今からでも、冗談だよって言えば 間にあうかな。
  自分から逃げ道をふさいじゃうなんて、馬鹿みたいじゃないか。

泣きたくって、逃げだしたくて
 それでも引かれるままにあるいてれば
  投げかけられる問いに、目を見開いて ]

……、ど う?

[どうって、なんなの?答えれば、そのとおりにしてくれるの?
 こっちは無理だってわかってるのに、なんで そんなこときいてくるんだろう ]

(93) 2015/04/10(Fri) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[思いっきり腕を引いて、ささやいた言葉はきっと、おじちゃんにしか聞こえない。
 あとほんの少しで触れちゃいそうな、そんな距離で
  泣き笑いみたいなお顔で言った言葉は、どう伝わるんだろう。

さっきから、自分で逃げ道をふさいでばっかりだ ]

       ……わがままいって ごめんね

[やっぱりなかったことにしてって、そう言った方がよかったのかも。
 でも、そうしたら もう二度とおじちゃんにすきって言えなくなっちゃう。
  ……そんなの、嫌だから ]

ぼく いいこにするよ。
 ぜったいぜったい、こうかいさせないよ。

[泣きそうになるのをぐっとこらえて
 目をそらして、いいわけみたいに言葉を落としてく
  根拠もなにもないけど、大切にするって約束するから ]

(94) 2015/04/10(Fri) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス


……ぼく
 おじちゃんのそばにいたい。

[いつの間にか、足はとまってて
 ひっこんだばっかりの涙もまたあふれてきちゃって
  すごく情けなかったけど、それでもちゃんと 言えたよね ]

(95) 2015/04/10(Fri) 19時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 19時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[困惑した様な坊主の目から逃げるように視線を外し、眉を寄せて遠くを眺め。
文句を垂れる坊主の正論(>>91)には、ぎろりと睨みを向けつつ……嫌いになると言われた理由を考えんのか、この餓鬼は。
先の坊主の言葉(>>92)には、"いらんと言って欲しいなら言ってやるぞ"、と。
目を逸らしたまま言ったモンでその後の反応は分からなかった――餓鬼が無理して笑う所なんざ、見ても何もいい気分がしない。

今日一番の失言に内心頭を抱えつつ、丸く見開かれた坊主の目(>>93)に視線を掠めさせて。
あぁまったく、忌々しい。何だって自分はあんな事を言ってしまったんだろう。
坊主の期待に応える気なんて、自分にはこれっぽっちも無い。……筈だ。
それなのに、下手に期待を持たせるような事は、たとえ勘違いだったとしても酷だろうに。

それとも、応えてやるつもりか――いや、それは御免だ。目の前に居るのが美女なら、腰でも抱いて了承の言葉も吐いたろうが……何度見ても、隣に居るのは貧相な男の餓鬼が一人。
しかし、掴まれた腕は終ぞ振り払う事ら出来ずに――全く忌々しい。
坊主に向けた言葉をそのまま、胸中で自分に投げかけていれば、唐突に引かれた手に体勢を崩す。]

(96) 2015/04/10(Fri) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 …………。

[返答はまたも、無し。出来なかった、と言ってもいい。いつものように、"からかうんじゃあない"と言ってやれれば、それで良かった筈なんだが。それが言えなかったのは……坊主が決して、からかっているわけじゃあないと思い知らされてしまった後だからか。

ともすれば触れてしまいそうな距離には内心ギクリとしつつも、それ以上に狼狽させられたのが、坊主のその泣き笑いのような顔だなんて。坊主に苛ついているのか自分に苛ついているのか、既にそれも分からんくなりながら続いた言葉に舌を打った。]

 ……ハ、生意気言うな。ミルクしか飲めん餓鬼が。
 それに……、後悔するのは、お前さんの方だろうよ。

[後悔させない、だなんて。よくもまぁ、そんな事が軽々しく言えるモンだ。
ふかした煙を吐きながら、眉を寄せて軽く目を伏せて。そう、この先後悔するのなら、自分ではなく坊主の方だろう。
花の十代、まだまだ若い一番元気のあるその時期に。こんなオッサンに現を抜かして、そのうち後悔する事は目に見えている。
今は良くとも、一年、二年後。あるいは五年後に、やめておけばよかったとそう後悔するに違いないんだ。]

(97) 2015/04/10(Fri) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[自分はもう、この歳だ。未だ妻も取らずに独り身で気楽に生きている身だから、たかだか数年付き合ってやっても良いけれど。
しかし坊主のその数年と、自分のその数年は――まるで重さが、違うだろうに。
頭に浮かぶのは、そんな言い訳と、建前ばかり。]

 ……泣くなと言ったろうが……はあぁ。

[次第にゆっくりと、そしてついには止まってしまった坊主に引き止められるように足を止めて。振り返れば、そこにはまたも涙を流す坊主の姿。

その姿に、大きく一つ舌を打ち。本当によく泣く餓鬼だとうんざり顔を顰めたまま、絡められた腕を振り払い、触れる鎖をぐいと強く引く。]

 ――……勝手にしろ。今までだって勝手にしてた癖に、何を今更。
 ただし、絶対に触るんじゃあねェぞ。……いいな?

[吐いた呆れの息は、坊主に対してか――自分に、対してか。最後に一つ念を押すのは忘れずに、坊主の頭を抱き締めるように腕を回す。]

(98) 2015/04/10(Fri) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[あぁ、本当に。自分は一体何をしている。今日何度目になるだろうその疑問に情けなく眉を下げつつも、坊主が泣き止むまでは仕方がないからこうしてやろう。
それにしても、不毛な事だ。例え側に居たとしても、キスも出来なけりゃセックスなんて以ての外だ。それどころか、手を握る事も出来んと言うのに。
そう、先程の騒ぎを思い返し。この呪われた村で、側にいる事に果たしてどれだけの意味があるのだろう。]

 約束が守れんのなら、二度と来るな。
 分かったか……ん?

[それでも、どうして。冷たく突き放す事が出来ないのだろうと。
お前さんの勘違いだ、そういうつもりなら二度と顔を見せるんじゃあねェ――そう、言ってやるつもりだったのに。

坊主がその約束を了承すれば、表情は緩めないまま一度髪をくしゃりとかき混ぜる。了承せんかったのなら……ならこの話は終わりだと離れようとすれば、きっと了承するだろう。
再び鎖を引き、教会へと向かいつつ。腕を掴みたいのなら――それこそ今更だ、好きにすればいい。]

(99) 2015/04/10(Fri) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[教会の扉を開ければ、坊主を中に入れて扉を閉め。相変わらず人気のない教会に苦笑しつつも、坊主の手を払い手にした百合を代わりに坊主の腕に挟ませれば、窓際の花瓶の元へと向かう。
花瓶に刺された二輪の白百合のうち、小さい方を抜き取り、近くの棚から取り出した布を茎に巻き。坊主がその間どうしているかは知らんが、兎も角坊主の元へと戻って行く。]

 ……どうした、くれるんじゃあねェのか。

[花を片手に、ん、と手を差し出して。坊主が百合を差し出したのなら、肩を竦めてそれを受け取る。
差し出さんのならさも面倒臭そうに、坊主の前で手をぶらぶら振って、百合を催促しただろうが――何の為に、さっきその百合を返したと思っているんだか。

そうして手にした、綺麗な方の百合を代わりに腕に挟ませたのなら、小さく鼻を鳴らして坊主の頭を指で弾いた。]

(100) 2015/04/10(Fri) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 お前さんくらいの歳の餓鬼に、貰いっぱなしなのはオッサンも癪なモンでね。……"交換"だ。

[くるりと踵を返し、近くの棚の上に置かれた缶詰の袋の隣に花粉の落ちたその百合を置いて。見栄が悪いから、教会に飾るわけにもいかんから――仕方ない、部屋に飾るしかないだろうと。
そうして袋を一つ持ち、先程置き去りにした菓子の山へと向かい。一つ一つぞんざいな手付きで、袋の中へと詰め始める。

最初に言った"交換"と、今言った"交換"と。さて同じ言葉でも意味が違うと、この坊主は気付いたモンか……まぁ、餓鬼だ。どうせ気付かんだろうがね。]

(101) 2015/04/10(Fri) 21時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/10(Fri) 21時頃


村の更新日が延長されました。


天のお告げ (村建て人)

意見がありましたので1日延長させていただきました
もう暫く2dをお楽しみください

(#0) 2015/04/10(Fri) 21時半頃


【人】 漂白工 ピッパ

―別に。

[朗らかな呼びかけ(>>53)に、もごもごと返す。
すんでのところで彼を思い出すことが出来ないので、どうにも愛想の無い返事になってしまう。

会話(>>57>>67)を続ける彼をじぃと見つめ続けていれば、何か誤解が生じたらしく。]

 あ、いや、別にそんなつもりじゃなかったんだ。

[野菜売りの兄さんは、客の青年の紙袋に加えて、彼女の紙袋もひとつ持ってくれるらしい。]

 …ごめん。でも助かる。結構重くて。

[せめて軽い方を、と果物屋での紙袋を渡す。
眉の皺をふわりと弛めて口角をあげた。]

(102) 2015/04/11(Sat) 00時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[影のある青年に、眩しい青年に、フードのカメラ少女。
不思議な顔ぶれの先陣を切って歩く。

広場へと近づくほど顕著になる街のざわつきに疑問を持ったのは彼女だけではないようで。
振り返れば、一歩後ろを歩く青年(>>70)も同じように感じているらしかったから。]

 ――ねぇ、何かあったの?

[いかにも噂好きそうなおばさま2人を捕まえて、簡潔に問うてみた。

ここで初めて今日のあらましを、あることないこと含めて聴くことになる。]

(103) 2015/04/11(Sat) 00時半頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 00時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[返事が遅れると>>97やっぱり 不安になっちゃうけど
 それでも、いつもみたいにたしなめられなかったから
  それだけ 進展したって思っても、いいのかな。

でも 舌打ちされたら、思わず体がびくってしちゃう。
 怒られるのかと、そう思ったんだけど]

……こうかい、してもいいよ。
 いま おじちゃんといっしょにいれれば、それでいーもん。

[何年も先の未来のことなんて、今考えたってしょうがないじゃない。
 その時どうなるかなんて、ぼくにもおじちゃんにも わかんないんだから。

だから、今一緒にいられれば、それでいいよ。
 ぼくは それで充分、しあわせだよ。

……そもそも 後悔する気なんて、全然してないけどね。
 そんなこと言ってたら 呆れられちゃうのかな ]

(104) 2015/04/11(Sat) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス


な、ないてないもん、
 ……っわ、

[流れる涙にはっとすれば、ぐしぐし 乱暴に目をふいて
 でも腕が振りはらわれて鎖が引かれれば、思わず大勢を崩しちゃう
  いくらなんでも、そんなふうにしなくてもいーんじゃないの?

わんこにするみたいな仕草と、舌打ちに複雑そうにしながら
 それでも引かれるまま、おじちゃんに近づいて ]

…………

[そうして続いた言葉には、言葉をなくしちゃった
 勝手にしろって、言われなくたって そりゃ勝手にするけどさ
  ふふくそうにしつつも、抱きしめられるみたいにされたら、また しゃべれなくなっちゃう。

こんな時にそんなふうにするなんて、ほんとにズルいんだ
 念を押す言葉にただ こくこくうなずいて
  また どきどき し始める心臓に胸をおさえる ]

(105) 2015/04/11(Sat) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス


……、おじちゃんは、やさしーね。

[頭を抱かれながら、からかうみたいに言ったら
 その言葉は、どう受けとめられるのかな。

ほんとに優しいって、そう 思ってるけど
 でも、その気もないのに受け入れられるのは、ちょっとつらい。
  ほんのすこしの非難の気持ちは、伝わらないと いいな ]

だいじょー ぶ、だよ
 や やくそく、する、から。

[泣いてるせいかな、時々声がひきつっちゃうけど
 それでもなんとかうなずけば、手荒く頭をなでられて
  胸がどきどき するのか、ずきずき するのか、もうわかんないや。

鎖を引かれれば、ためらいがちにまた腕を取って
 組む力は、どうしてもさっきより弱くなっちゃう
  こんな会話の後に、ただ 無邪気に腕を組むなんて、ぼくにはむりだよ ]

(106) 2015/04/11(Sat) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

[聞こえた呟きには、思わず一瞬息が止まっちゃった。

……期待するなっていうなら、最初からすっぱり断ればいいのに。
 そんなふうに言われたって、言葉とおりには受けとれないよ。
  ねえ、断れないってことは、すこしは期待してもいーの?

そう思っても言えないまま ちいさくうなずいて、あけてもらった教会の扉>>100をくぐる ]

なに?

[扉のしまる音を背中に聞きながら、渡されたお花にきょとんとして
 花瓶の方に向かうおじちゃんの背中に、すっとんきょうな言葉を落とす。

おじちゃんが何をしたいのか、よくわからなかったから
 ただその場に立ちつくして、行って帰ってくるその姿を見つめちゃう。
  それで 帰ってきたおじちゃんの言葉は、すぐには意味がわかんなかった けど ]

う ん。 ……あげる。もらって、ください。

[あぁ、ほんとにもらってくれるんだ、なんて……嬉しいような、意外なような 複雑な気分 ]

(107) 2015/04/11(Sat) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

[……ほんとに 泣きたくなるくらい"やさしい"ひと。
 さっきまで花瓶にささってたお花を受けとりながら
  弾かれる頭には、痛いよって、形だけ文句を落とす。

お花の香りをいっぱい吸いこんで
 へらり、って 浮かべた笑顔は、すごく不恰好になっちゃった。
  うれしいのに、ちょっとだけ涙がにじむのは なんでかな ]

ぼくがかってに、あげてるだけなのに。
 ……、そんなんだと きたいしちゃうよ。

[できるだけ、からかうみたいな口調で
 期待するなって言うなら、そういうことするのはズルいよって
  やっぱりちょっと 責めたい気持ちにはなっちゃうけどさ。

交換の意味のちがいなんて、わからないまま
 しばらくの間、もらったお花に見とれていたけど
  ……ふ、と。さっきのことを思い出して、口をひらいてみる ]

(108) 2015/04/11(Sat) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

……ねえ、

[ゆっくり、おじちゃんの方へ近づいてって
 隣まできたなら、そのお顔を見上げながら]

もし……もしさ、

どくがあるけど、すっごいおいしいくだものがあって
 けど そのままほっといたらくさっちゃう、ってなったら
  おじちゃんは、それをたべる?

[村はずれのあの場所で。あの人にされた話を、しようと、そう思ったんだけど
 ぼく自身、よくわからなままに聞いた話だから
  どうしても、なんだかあやふやな問いかけになっちゃって ]

……、
 おじちゃんは、もうそんなくだものを みつけてるのかな。

[ちいさく呟いた言葉の意味は、きっと
 おじちゃんには伝わらなかっただろうけど ]

(109) 2015/04/11(Sat) 03時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 03時頃


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 04時頃


【人】 本屋 ベネット

[彼>>88の手を離したら、手に残る感触と、ほんの少しの熱。
細い指先を離すのは名残惜しかったけれど、こんな場所でいつまでも繋いでいるのはきっと、彼にとってよくないことなのだろう。
ああ、その手袋の下には、どのような―――――、

いや、考えてはいけない。考えていたのは一瞬。ただの気の迷いだろう。
なのに、どうして。少しでも彼と触れている時間が長かったらと考えてしまうのだろうか。]

だ、って…。
おれが消えてしまうのなら、君が、懲罰房へと連れられてしまうかもしれない…。

(110) 2015/04/11(Sat) 05時頃

【人】 本屋 ベネット


[先ほどまで騒ぎの中心にいたであろう青年のように。
>>89の言葉には、ひとつも嘘はないのだけれど、自分が謝らなければいけない理由はその先にあって。
自分が消えてしまうことに対しては、なんにも思いやしない。ただ、彼が。
彼が自分のせいで、ひどい目に遭ってしまったり、最悪の場合、処刑されてしまったりすることだけは、どうしても許せない。
それでも、その後に彼が続ける"自己責任"という言葉が心に残って。
自分が原因で自分が消えてしまうのなら、確かにそれは自己責任で。
それは、"身勝手"でもあり、"自由"でもある。
言い方も意味も違う言葉と成り得るその行為はきっと、禁断の果実のようだと、彼は思う。
だけれどそれを手にしたら、この体で感じる最高の感覚なのだろう。
なんて、以前読んだ本のような、少し詩人のような比喩をしてみたけれど。]

(111) 2015/04/11(Sat) 05時頃

【人】 本屋 ベネット


[そんなたとえをしたところで、自分には全く関係ないと考えていた彼だが、それは目の前の彼>>90の言葉によってふと引き戻される。]

触れることができたらいい、なんて……、
そんなこと、言わないでよ…。

[その言葉は、今の自分にとってはまるで引き金のよう。
彼に触れることができたらなんて、そんな嘘みたいなこと。
―――あるはずが、ない。
ああ、彼の言葉ひとつひとつが、心の柔らかいところをゆっくりと抉り取っていってしまう。
そんなこと聞いてしまったら、彼の手を名残惜しいだとか、彼の全てが愛おしいだとか、そんなことも全て、気のせいなんかではないことに気付いてしまうから。
感情が高まってしまって、目が熱くなる。まだ涙は零れていないけれど、それは時間の問題だ。
彼と目を逸らしたくて下を向けば、重力に従って涙が落ちてしまいそうだが、真っ直ぐを見つめては、彼と目が合ってしまう。
考えた末に下を向いたが、案の定涙はこの星の力に従って、地面へ数粒零れてしまった。
彼には見えていないといいのだけれど、声も途切れ途切れで震えていて、もしかしたら気付いているのかもしれない。]

(112) 2015/04/11(Sat) 05時頃

【人】 本屋 ベネット


砂になってまで、君に触れたいと思って、しまう、なんて……、
……こんなの、おかしい、だろ?

…君といると、おかしいんだ。
触れたい、…だなんて。
…こんなの…、はじめてで、


[どうしたらいいかわからない。落ちる涙はもうそのままに、下だけを見つめて言葉を紡ぐ。
いつだって、人に触れることなんて考えたことがなかったから、今のこの感情が信じられなくて。
彼に答えを求めたいけれど、彼だって答えは知らないかもしれない。
せめて、自分の気持ちが彼に伝わればいいのだけれど。]

(113) 2015/04/11(Sat) 05時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 05時頃


【人】 漂白工 ピッパ

[刺されば血を流して、こときれる。
火を放たれば焼け焦げて、こときれる。
触れれば自身が砂となって、こときれる。

ーーこの村の人間が知らないわけなどないのに。


被接触者、とでも呼べばいいのだろうか。
彼は殺人者として拘束されたというから驚きを隠せない。
ピッパに言わせれば、彼も立派な被害者だ。


そして、彼女が気に食わないもうひとつの事象。
まだ生々しい悲惨な事件について、いやにいきいきと話すおばさん方の姿が、彼女には到底理解できなかった。]

あたしの時もこうだったんだろうね。

[ため息交じりの心の声は、噂話に夢中な相手に届くはずもない。]

(114) 2015/04/11(Sat) 08時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[自分の舌打ちひとつにいちいち身体を震わせる坊主の様子には、何でそこまで、とかすかな苛立ちが募る。こうも中途半端な対応を返されれば、心中穏やかじゃあ無いだろうに。
"後悔してもいい"――そう言う坊主(>>104)は、まるで後悔するわけが無いとでも言っているようで。
何だって餓鬼はこう、無駄に自信があるんだか。先の事より今を取れる、その無鉄砲さが実に鬱陶しく……そして少しだけ、羨ましい。

乱雑に抱いた胸の中、告げた言葉を坊主がどう取ったのかは分からんものの。黙り込んだ坊主(>>105)の頭を撫でながら、ひとつひとつ建前が崩れていく感覚に目眩がする。
年を追うごとに、何の理由も無く行動を起こせなくなっていく。何かするには、もっともらしい理由と建前を用意せんとならなくなっていく。この餓鬼みたいに、ただ自分の気持ちだけで突っ走るような事は――自分にはもう、出来ん。]

(115) 2015/04/11(Sat) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ………。

["優しい"と。そう言う坊主の言葉には、またも答える事が出来なかった。
自分が優しくない事なんざ、自分が一番良く知っている。今だってそうだ、一見優しいように見えるかもしれんが、その実やっていることは……酷く、酷なこと。
それはこの坊主が一番知っているだろうから――その言葉を、言葉通りには受け取れずに。]

 ……いい子だ。

[引き攣れ頷く声に、静かに告げて。了承されたんだからとっとと腕を離しても良かったんだが、未だ腕は坊主の背に。
ここは先程と違い、教会だ。自分と坊主の他には誰も居やせんから――"人前で泣かれたら面子が立たない"という建前はもう、使えない。
ただ単に、"坊主の泣き顔はあまり見たくは無いから"と。そんな理由すら掲げられん自分は、少しすれば腕を離すしか無いんだ。

鎖を引けば、絡められる腕に少しだけ肩の力を抜く。回されたそれはいつもよりもずっと弱々しいものだったから、目を閉じて眉を寄せてしまいつつ。
指の代わりに、鎖に指を絡めながら。そのまま鎖を辿り、裾に埋もれた坊主の手首を、ほんの一瞬だけ軽く握った。]

(116) 2015/04/11(Sat) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[教会の扉を潜る際、告げた言葉はどうやら聞こえてしまったらしい。隣の坊主の息が止まるのを感じれば、あぁまたひとつ塞がれた逃げ道に心が騒つく。
こうしてひとつひとつ逃げ道を失って、建前も全て崩れ去っていった先には果たして何が残るのか。その頃にはもう――坊主はきっと、居ないだろうに。]

 ――……あぁ、クソ。

[花に布を巻きながら、自分がまだ煙草を咥えたままな事に気付く。教会では吸わんと決めているのに、どうやら自分は思った以上に動揺していたらしい。
情けないような、悔しいような。自分への呆れと侮蔑を含んだ息を吐いて近くの紙コップに花瓶の水を入れ、中に煙草を放り込んで火を消して。

差し出された白百合の花を、妙に改まった(>>107)に、"何を改まってんだ"、と苦笑を浮かべつつも受け取って。
花粉が落ちて花弁もよれた花ではなく、ちゃんとはりのある綺麗な百合を持つ坊主には少しだけほっとした。
形だけの文句(>>108)は聞き流して、浮かんだ笑みには眉を寄せ――その顔は、酷く好かんかったモンで、坊主の鼻をぎゅっと摘んでやりながら。]

(117) 2015/04/11(Sat) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 期待はするな、と言っただろう。
 餓鬼がそんな顔してんじゃあねェよ。泣きたきゃ泣け、笑いたきゃ笑え。

 ……あぁでも、俺の前では泣くな。扱いがわからん。

[ぐりぐりと鼻を揺らしつつ、支離滅裂な注文を押し付けて。じゃあどうすればいいのかと聞かれれば、知らん、と一言答えただろうが。
期待されたいのか、されたくないのか――応えたいのか、応えたくないのか。答えが例え心の奥底で出ていたとしても、それを認めるにはまだまだ時間と勇気が足りない。

そうして菓子を詰めていれば、近付いてきた坊主に――坊主の問いに、怪訝そうな顔を向けて。菓子を詰める手を止め、視線を上に向けて坊主の言葉を反芻する。
一体、何の話だろうか。話し方から、何かの比喩なんだろうが、それが何なのかが自分にはまったく分からない。
それとも、この坊主の事だから。本当に食い物の話をしているのだろうか。]

(118) 2015/04/11(Sat) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 食わん。……が、どうだろうな。
 食うなって言われりゃ、誰だってそれが実物以上に魅力的に見えちまうモンだ。

[視線を菓子へと戻し、そんな言葉を零す。
そう、神の言いつけを破り、蛇にそそのかされて果実を口にした者達のように。ひとたび禁じられてしまえば、人の心は容易くその果実に捕らえられてしまうのだろう。
どんな味なのか、歯ごたえなのか、香りなのか。日が経つにつれてその想いが、更にその果実を魅力的に見せてしまうのだろう――自分の命すらも、投げ出しても良いと思う程に。

そう、まるで今の自分のようじゃあないか。菓子を詰め終えた袋を眺め、そう思う。
食ってはならない、食うものかと。食う理由などないのだと目を背ければ背ける程に、じわじわと心を絡め取られていく自分のよう。]

(119) 2015/04/11(Sat) 12時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……坊主は食うのか。
 その果実とやらを……いや、お前さんは食いそうだな。

[手を離し、手にした花弁はその場に落とし。坊主の最後の問いには答えないまま――質問の意図がわからん以上、答えようがない――代わりの質問を口にする。
付け足した言葉には、呆れを込めて。何故だろうか、この坊主はそれを食べてしまうような、そんな気が、したモンで。
あぁ、でもそれは……俺も人の事は、言えんかも知れんな。

順調に、順調に。ひとつひとつ失われていく逃げ道と、重ねられていく失態と。
今でも頭を抱えて自分を殴り飛ばしてはやりたいけれど、あぁそう……そろそろ、慣れてきた。]

(120) 2015/04/11(Sat) 12時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 12時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[いい子だって言われるのは>>116すきだったはずなんだけどな。
 こういう場面で言われても、なんだか嬉しくないよ。
  ……ぼくが大人だったら、もっとちゃんと ぼくのこと 見てもらえたのかなあ。

触れたままの手に、ずっとこのままでいたいって、そう そう思ったけど。
 そんなことできないって、わかってるから
  だから 離されたら引さがったりはしないよ。

腕を絡めたときのおじちゃんの表情は、どういう意味があるんだろう。
 ……腕を握る手は、どういう意味があるの?
  そうやって、こっちが期待するようなことばっかりして。

やっぱりおじちゃんは、言ってることとやってることが ちぐはぐだ。
 悪い大人に、つかまっちゃったな、って こっそり 苦笑い ]

(121) 2015/04/11(Sat) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[あぁそういえば、教会ではたばこ吸わないって言ってたのに いいのかな
 って、ゆらって流れる煙を見つめる。

でも すぐに吸うのをやめてたから、やっぱりだめだったみたい。
 おじちゃんの動揺なんて知らないから、ぼくはただ 首を傾げるだけだけど]

ん、ぎゅ……
い いたいよ、おじちゃん

[何が気にくわなかったのか知らないけど、鼻をつままれれば眉を寄せながら
 いやいや、って 首をふったら、余計痛くって
  結局、されるがままになるしかないや ]

……じゃあ、だれのまえならないていーの。

[ふふくそうなお顔のまま、いーって 歯をむき出して
 知らないって答えられたら>>118、睨みつけてあげようか。

ほんのすこし戻ってきた調子には、自分でも安心しちゃう。
 さっきから、沈んだ気分になってばっかりだったから ]

(122) 2015/04/11(Sat) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[よくわからないまま尋ねたぼくの質問は
 やっぱりきちんと意味が伝わらなかったみたい。
  そもそも 色々はしょって伝えちゃったから、無理もないんだろうけど。

それでも答え>>119がもらえたなら、ひとつ うなずいて
 おじちゃんも食べないんだなって、すこしほっとしちゃう。

だってそれなら、もし おじちゃんにすきな人がいても
触って消えちゃったりは しないもんね ]

たべたくっても たべちゃだめだよ。
 おじちゃんがしんじゃったら ぼく なくからね。

[泣くどころじゃないだろうけど、からかうように言って
 お菓子の方ばっかり見るおじちゃんのお腹を、つんつん。
  ぼくがとなりにいるんだから、お菓子じゃなくってこっちを見てよ ]

(123) 2015/04/11(Sat) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[ひらひら 落ちる花びらを目で追いながら
 熱いほっぺを隠すみたいに、ぼくは うつむくしかなくって
  なんでもないふうに質問を返してくるおじちゃん>>120が、すっごくにくたらしく思える ]

……ぼく いまならたべてもいい。

[腕を絡めて、ぴったり おじちゃんにくっつく。
 ぎゅう、って 腕を抱きしめたらこのどきどき も、バレちゃうかも。

胸の辺りに、ぐって顔を押しつけて
 せめて真っ赤になったお顔は見えないようにって、思ったんだけど
  耳までは隠せないから、きっと意味はないんだろうな ]

たべなくてもいいって、おもってたのに。
 おじちゃんの せいだからね。

[言ったってきっと 意味なんて伝わらないんだろうけど
 でも 言わずにはいられないや ]

(124) 2015/04/11(Sat) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

[触れなくったって 手に入らなくったって
 となりにいれればいいって、そう思ってたのに。

死んでもいいくらい あなたに触れたい、だなんて
 ちゃんと キスがしたいだなんて
  そう思わせたのは、おじちゃんなんだから ]

……せきにん、とってよ

[ちいさくちいさく、聞こえないように呟きながら
 押しつけてた顔を上げて、おじちゃんを見上げる。
  そうしたら、どんな表情が見れたんだろう。

腕を上げて、そで越しにおじちゃんの唇に触って
 ほんのすこし背のびをして、顔を近づける]

            …………
             すきだよ、おじちゃん。

[――それでも 結局 直接触ることは、できなかったけど ]

(125) 2015/04/11(Sat) 15時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[鼻をつまみながら、素っ頓狂な呻きを上げる坊主(>>122)を見下ろして。さっきまで泣いていやがったくせに、その反応が愉快で愉快で、ついつい手に力が籠ってしまう。
歯を剥き出して睨み付けてくる坊主には、口を歪めて鼻を鳴らして。
"泣きたい気分にならなきゃいいんだよ"、と。少しばかり無茶な事を言ってやった。

本当なら、泣かせてやるのがいいんだろうが。しかしどうにも、泣いてる餓鬼の扱いが分からんモンでね。]

 ……泣き虫が。
 だがもしも、そいつを食って俺が死んじまっても、墓の前では泣くなよ。

[からかうように言われた(>>123)モンだから、こっちもまた軽口を返す。
今朝、雑貨屋に行く前のような。何年も続けてきたようなこんなやり取りが戻ってきた事に、内心少しホッとしながら。
――それでも、その時とは確実に違う坊主の表情に。またひとつざわりと、胸を引っ掻かれながら。]

(126) 2015/04/11(Sat) 17時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……はぁ?今ならって何だ、時期で味が変わりでもすんのか。

[腕を回され、真っ赤になった顔を押し付けてくる坊主には、今度はこっちが素っ頓狂な声を上げる番か。坊主の話は結局何の話か分からんかったから、一先ず言葉通りに食い物の話と受け取って。
カソックとシャツに阻まれて、坊主の心臓の音までは伝わっては来なかったが、坊主の耳と行動を見れば想像くらいは出来ようもの。

そのまま告げられた恨み言(>>124)の意味は、やっぱり分からずに。首を傾げてただただ不思議そうな視線を向けるばかり。
自分にとっての毒の果実と、坊主にとっての毒の果実。それらが同じ物だなんて、考えようともせんままに。]

 ……ん?今何つった、もう少し大きな声……

[小さく呟かれた坊主の言葉(>>125)は、この静かな教会の中でも耳に届かん程には小さいもので。聞き返そうと軽く屈んだ先、押し当てられた袖口に思わず口を噤む。

先の自分のように、布を隔てて触れてくる坊主はどんな顔をしていたろうか。じゃらりと硬い鎖の音に漸くハッとしたのなら、まるで触れようとでもするようなその腕を――いつの間にか眼前に迫る坊主の顔を振り払おうと、手を上げようとしたんだが。]

(127) 2015/04/11(Sat) 17時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ………、そりゃあもう聞いた。何度も言わんでいい、ったく……、

[つい、と。真っ直ぐに見つめてくる坊主の視線に耐えかねて、ふいに視線を逸らして。ついでに一度止まった手を再度持ち上げ、坊主の顔を押しのける。
餓鬼は本当に、これだから。自分のような歳を食って汚れたオッサンには、その真っ直ぐさが痛々しい。

言葉も、行動も。どれもこれもが"間違って"いる事など、わかっているのに。
未だその間違いも正せずに――かと言って、間違ったまま進む覚悟も決まらずに。
ただ坊主を弄ぶようにして、中途半端な事ばかりを繰り返す自分が嫌になる、が。]

 ――……考えておく、と言ったろう。俺は男に走る趣味は無ェんだよ。

[押しのけた手で坊主の前髪を掻き上げ、絞り出すように言葉を紡ぎ。あぁまた一つ潰れた逃げ道に頭を抱えるのは内心だけで、今度は逃げないように坊主の目をじっと見据える。

これじゃあまるで、期待しろとでも言っているようじゃあないか。決定的な言葉はひとつもやらずに、ただこうして餌ばかりを撒き散らす自分に、坊主が愛想を尽かすのは果たしていつになる事か。]

(128) 2015/04/11(Sat) 17時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 息子程も年の違う男の餓鬼に靡くには、オッサンは少し歳を取り過ぎたんでな。
 そう簡単に、今すぐお前さんに応えられる訳が無ェだろう。

[わしわしと頭をかき混ぜながら、眉を下げて告げる言葉は自分でも驚く程落ち着いたもので。告げた事実は坊主の顔を歪めたかも知らんが、そこは我慢して貰うしかない。

かき混ぜる手は、徐々に緩やかに。最後には手を止めてしまいながら、次の言葉を用意して。すう、と息を吐き、一度息を止めれば頭を抑え、坊主にこっちを向かせながら。]

 …………、

 結論を急くな、大人しくしてろ。じゃなきゃ考えてもやらんぞ、……ん?

[漏れた小さな嘲笑は、自分に向けて。浮かべた苦笑は、坊主に向けて。語尾を上げて、伺うように口の端を持ち上げる。
未だ揺れる心の中で、自分が出せる言葉はここまでだ、と。背に壁を感じながら眉を下げれば、諦めたように息を吐いた。]

(129) 2015/04/11(Sat) 17時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 17時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[わけがわかんないってふうにされても>>127、なんにも言えない。
 だって 触って消えてもいいなんて思ってるってバレたら、きっと 怒られちゃうもん。

もう一度っていうおじちゃんの口をふさぐみたいに、手を当てて
 見つめる表情は、真剣そのものなんだろうけど
  ほんのすこし かなしかったから、こわばっちゃったかも ]

まだ ちゃんと、言ってなかった から。
 ……うそじゃないし からかってもないからね。

[そらされる視線>>128に、また胸がズキン、って 痛む。
 笑顔をうかべようとしたけど、やっぱり、上手にはできなくって
  だから おじちゃんの手にお顔が押しのけられたら、すこし安心しちゃった。

目はそらさないでほしいけど
 でも こういうお顔は、きっと嫌がられるから ]

しゅみがないなら なんで、かんがえてくれるの?

[おじちゃんの手が前髪にいくまでには、表情もマシになったかな ]

(130) 2015/04/11(Sat) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


……そう だね。
 かんがえてくれて、ありがとう。

[こっちを見てくれたおじちゃん>>129に、にっこり、って 笑顔をうかべて言う。
 この言葉が、どう伝わるかなんてわかんないけど
  ……やっぱり少し、非難する気持ちを 言葉に隠して。

歳の差って、そんなに気にすることなのかな。
 ぼくから見たら、そりゃ おじちゃんはおじちゃんだけど
  そういうところもひっくるめてすきなんだから、それでいいんじゃないの?

疑問はあったけど、困らせたくはないから何も言わないまま
 頭をなでられれば、きっと今の表情もおじちゃんには見えないよね。

止まる手にすこしきょとんとしながら
 抱えられておじちゃんの方を向けられれば、
  ついつい さっきのことを思い出しちゃって、眉が寄っちゃう ]

(131) 2015/04/11(Sat) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス

ず るいよ。 ……おじちゃんは、ずるい。

[こんなこと言うつもりなんてなかったのに。
 眉を下げて、下手くそな笑顔を浮かべて
  ため息をつくおじちゃんに、ズキ 、胸が痛む。

そうやって、むりやり何も言えないようにして
 ぼくにばっかり我慢させるくせに、あんなことをしてくるんだから。

大人しくしてほしいなら、おじちゃんも大人しくしててよ。
 期待させたくないなら、気をもたせるようなことしないで。

……うかぶ言葉は、やっぱり口にはできない。
 言ったら、ほんとにつきはなされちゃいそうだもん ]

……ぼくがおとなだったら、よかったのかな

[それにしたって、男だっていうのはどうにもできないよ。
 おんなのこみたいなやわらかい体も、甘いにおいも、ぼくにはないから
  きっと おじちゃんを満足させることなんて、できない ]

(132) 2015/04/11(Sat) 20時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 21時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[少しだけ強張った顔で再度念を押してくる坊主にも、やはり視線を戻す事はせずに。からかっているだとか、嘘だとか。今更そんな事は思わんし、それを理由に出来るとも思っていない。

話は終わりだと言ってるにも関わらず、最後に一言付け加えられた言葉には、敢えて返事は返さずに。
――またしたくなったら、だと。これが最初で最後だと、そう言えれば一番良かったんだろうが。
それでもどうして、これが最後じゃないような。そんな気がしているんだか……また触れたいと、心の底では思っていると言うのだろうか。]

 揚げ足を取るんじゃあない。お前さんは本当に、余計な一言が好きだな……えぇ?

[坊主の顔を押し退け、投げられたどうして(>>130)には舌打ちと共に非難の言葉を。ギロリと坊主を睨み付け、指で額を押し込む。
余計な事は言わずに、そうして頷いてりゃいいんだと。笑顔と共に言われた言葉(>>140)に頷きつつも、そこに込められた別の色には気付かずに。]

(133) 2015/04/11(Sat) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[――考えんようにしていた、と。そう言った方が正しいか。そりゃあそうだ、考えてしまえば、そこから自ずと答えが出てしまうから。
骨ばった貧相な男の餓鬼に触れた所で、何も楽しくなんざ無い。それでもあの時確かに、そう願う気持ちがあったのだと……認めざるを得なく、なってしまうから。]

 大人は狡いモンなんだよ。お前さんもそのうち、狡くなる。

[きっと五年後十年後、坊主はこの時の事を忘れたいと思うのだろう。父程も年の離れた男に、こうして好きだと宣った事を。
"おとなだったらよかったのかな"、あぁまったくその通りだ。もしも坊主がもう少し歳を食っていて、色んなしがらみを知っていれば。その上でなら、自分はもう少し、臆病にならずに済んだのかもしれない。

そう、もっともらしい理由を捏ねてはいるものの、要は自分が怖いだけだ。坊主が間違いに気付いた時に、自分だけが引き返せなくなるのが――怖いだけだ。]

(134) 2015/04/11(Sat) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……その時にはきっと、後悔してるだろうがね。

[小さく呟き、坊主の頭を掴んだ手を離す。
坊主が後悔した時に、せめて少しでもその後悔が少ないようにと、そう考える自分は既に、戻れない所まで来ているのかもしれない。

あぁ、それなら。この呪われた村は好都合なのかも知れん。
触れれば消える、分かりやすく恐ろしいその呪いは、何よりの大義名分。この先決して坊主に触れずに済む……何よりの、理由になる。]

(135) 2015/04/11(Sat) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……さて。そろそろ帰れ、お袋さんが待ってんじゃあねェのか。お使いの途中だろう。
 送ってやる、行くぞ。

[坊主を引っぺがし、椅子に置いたままの袋を取り。随分と長居させてしまったから、と小さな理由を付けて同行を申し出る。
坊主の事だ、きっと断りはせんだろうと。不恰好になってしまった白百合に苦笑を向けつつも、さっきみたいに鎖を引いて、教会の扉へと向かった。

坊主はもしかしたら、駄々を捏ねはしただろうか。捏ねたのならまた鬱陶しげに、なら勝手にしろと自分一人で扉へと向かっただろうが。
そうすりゃあきっと、――追い掛けて、来るんだろう?]

(136) 2015/04/11(Sat) 23時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/11(Sat) 23時頃


【人】 許婚 ニコラス

[大人はずるいって、知ってたけどさ。
 それを自分で言うのは>>134、どうかと思うよ。

頭を離されれば>>135、おじちゃんの顔を盗み見ながら
 べぇ、って 舌をつき出して ]

こうかいするかしないかは、ぼくがきめるよ。
 そんなの、おじちゃんがしんぱいすることじゃ ないもん。

[逃げてないで、もっと真剣にぼくを見てよ。
 子供だとか、大人だとか
  そんなの どうだっていいじゃない。

人をすきになるのって、そんなに難しいことだとは思わないけどなあ。
 どうして大人って、そんなに難しく考えるんだろう。
  後悔するかもとか考えながら人をすきになってたら だれもしあわせになれないよ。

……そう考えるぼくが 単純すぎるのかもしれないけどさ ]

(137) 2015/04/12(Sun) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス


……
かえりたく ない。

[鎖を引かれても>>136素直については行けなくって
 いやいや って首を振りながら、おじちゃんの方を見る。

触ることもできないし、その代わりにしたおねだりもつっぱねられちゃったから
 せめてもうすこし、一緒にいたいと思ったんだけど ]

やっ やだ、いかないで!
 ……かえる。かえるから、

[うっとうしそうに扉に向かうおじちゃんの背中を、あわてて追いかけていく。
 おじちゃんがいないなら、ここにいたって意味ないもん。
  なんだか いいようにされてるみたいで、複雑だけど。

ふふくそうにしながら横に並んで
 おじちゃんの腕を取りながら、すりよるように腕を組んで。
  ……もっと 一緒にいてくれても、いいのにな ]

(138) 2015/04/12(Sun) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[離れないように、ちゃんと腕を組みなおして、ひらいた扉から 教会の外へと。

大人しくおうちへの道を進むけど、どうしても あゆみは遅くなっちゃう。
 おじちゃんが速くあるこうとしたって、これだけはゆずれないよ。
  言うことはちゃんと聞くから せめて もうすこしだけ、一緒にいてね ]

――おじちゃんは、

[ぐ、って腕を引きながら おじちゃんの肩のあたりに、頭をすり寄らせて
 ぽつり ちいさな声で口をひらく ]

おじちゃんは、ぼくがきえたら ないてくれる?
 かなしんで、くれる?

[だからそんなに、触られるのを嫌がるのかなって
 そんなの、ただ ぼくの願望でしかないんだけどさ。
  それでも すこしでも 悲しんでくれたらいーな ]

ぼく おじちゃんがかなしむなら
 ぜったい、きえたりしないから ね。

(139) 2015/04/12(Sun) 01時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2015/04/12(Sun) 01時半頃


【人】 若者 テッド

[ああ、>>65また困ったような顔をする。困るなら言ってくれれば良いのに。きっと、それをしないのも彼だからであると思うけれど。]

(140) 2015/04/12(Sun) 05時頃

【人】 若者 テッド

気にするなよ。
もう決まった事なんだからさ。

[>>66意地かと思えるほど袋を渡さない彼さえも面白くて、首を向けて振り返っては口元を緩めて笑う。
遠慮されたからには、じゃあいいや、って素っ気なく手を引いたけれど。]

あ。あんたは大丈夫?

[ぶらりと落ちる空いた手の手持無沙汰を埋めたくて視線を彷徨わせていたら>>102結構な荷物を抱える変わり者の彼女。
自然と手を伸ばせばそこに紙袋を受け取って。]

いーよ、持つ。

[いつも顰め面かと思ったけど、何だ、ちゃんと笑えるじゃん。]

(141) 2015/04/12(Sun) 05時頃

【人】 若者 テッド

や、暇だし。いいよ。
それとも、行かない方が、いい?

[嫌なのかもって本当は考えたりもする。けれど、気にしていては商売は出来ない。
交渉するように細めた目でチラリと、>>67遠慮する彼を一瞥しながら片腕に抱え込んだ袋を揺すって見せる。一人で持っていけるのか、と。]

いいって!

[か細く謝る彼はきっと考え過ぎだ。俺にとっては何も大したことは無い。
そんな彼を想像すると面白くて、眉を下げて困ったように笑った。]

(142) 2015/04/12(Sun) 05時頃

【人】 若者 テッド

…?

[広場に立ち入ってすぐに、皆が耳打ちをする、嫌な感じ。
隠し事をする時の細やかなざわめきと異質な静けさ。

迅速に同行する彼女が捕まえた情報源>>103の話から、原因ははっきりしたのだけど。]

(143) 2015/04/12(Sun) 05時頃

【人】 若者 テッド

…だから、気をつけろって…

[触れれば砂になる。
仕組みも、理由も、説明はできない。
それはただの常識だった。神が言う言葉が正しいように疑いようの無いものだった。

それを破るなんて。
苛だちか悔しさか不快な感情に眉間に皺を寄せる。]

(144) 2015/04/12(Sun) 05時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2015/04/12(Sun) 05時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[人が折角忠告してやってるってのに、この餓鬼は。舌を出して反論する坊主(>>137)には、まったく口の減らん奴だと呆れる。
自分が決めると、そう言うが。そりゃあそうだろうが、いざ後悔した時にそれを見るこっちの身にもなれ、と。
――頼むからそれ以上、踏み込んで来てくれるなと。そう思いつつも、手を引くことは止められずに。

駄々を捏ねる坊主を小突き、それにまた小さく上がった声に笑う。尖らせた唇を弾いてやろうかと思ったが、流石にその手は引っ込めて。
しかし、恨みがましく告げられた言葉には、思わず眉が寄ってしまう。
この坊主、まさか約束を破るつもりじゃあないだろうな、と。僅かな警戒を滲ませて坊主を睨むも、どうやら腕は大人しく引かれたようで――ほっと、安堵の息を。]

(145) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 じゃあ好きにするんだな。ただし、触ろうとした時点で話はチャラだ。
 ……俺がお前さんに、そう簡単に触らせると思うか?

[舐めてると知らんぞ、と。拗ねる坊主には、再度釘を刺しておこうか。
どうにもこの餓鬼は、ともすれば触れてきそうな気がするモンで。今なら食べてもいい、と言った坊主の言葉を思い出し、困ったように眉を寄せた。
俺には食うなと言っておきながら、と。胸に燻る苛立ちは、吐いた息へと込めて。

帰宅の話を出せば、何となくそんな気はしていたんだが……駄々を捏ねられてしまった(>>138)。それでもこのままずっと、教会に置いておく訳にはいかんだろうと、呆れたように手を振って扉へと向かえば、慌てて追いかけてくる坊主にほくそ笑む――追いかけてくるくらいなら、最初から大人しく言う事を聞きゃあいいものを。]

(146) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

【人】 伝道師 チャールズ

[扉を開けて、教会の外へと歩き出し。広場の喧騒は、少しは収まっていたろうか。
鎖の揺れる音も、時折腿に当たる感触も――組まれた、腕も。咎める事はせずに、足を進めていく。
それにしても、この坊主は今日は妙にゆっくりと歩こうとしやがる。大方時間稼ぎのつもりなんだろうが、と肩を竦めて、少し歩調を早めてやるも――どうやら、譲る気は無いらしいから、今回はこっちが負けておくか。]

 …………。

[引かれる腕に従い、肩に擦り寄る頭を見下ろす。小さく呟かれた問いには、やはり直ぐには答えずに。
あぁ、やっぱり。思った通りだ。この坊主、何かあれば……下手をすれば、触れて来るんじゃあないだろうか。
渦巻いていた懸念は、確信へと変わる。消えさせん為に約束なんぞを取り付けたのに、それすらも意味が無くなってしまいそうだと。]

(147) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……一服、付き合え。

[組んだのとは逆の手で頭を掻きながら、呆れの篭る嘆息を零し。坊主の家へと向かう足を、近くの横道へと向け直す。
言葉の通り、取り出した煙草を咥えて。ふかした煙を吐きながら空を見上げ、潮風を感じ――さて、どうしたものかと。

広場の近く、遊歩道を先よりもゆっくりとした足取りで歩きつつ。指に触れる鎖を弾き、漸く口を開く。]

 ――悲しまんと思うか。そこまで薄情なつもりは無ェんだがな。

[目線は前へと向けたまま、坊主の質問への返答を。まさかこの坊主は、自分が消えても俺が何も悲しまんと、そう思ってでもいたんだろうか。

何のために、あんな約束を取り付けたたと思っているんだと。小さな苛立ちすら覚えながらも、それでも歩調を早める事はせずに。]

(148) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 悲しんでやる、泣いてやる。お前さんがもしも、消えたらな。
 だから、約束は守るんだ……いい子にするんだろう?

[煙草を手に取り、また息を吐き。今度は坊主の方を見下ろしながら言ってやれば、坊主はどんな顔をしただろう。

この靴の下に広がる無数の砂達。隣に歩く坊主が、その砂粒のひとつになるだなんて。
泣きもせず、笑いもせず。我儘も言わん坊主なんざ今以上に御免だと。
例え、そうすれば触れられる事になろうとも。手の指の間から零れ落ちる砂になんざ、触れても何も楽しくない。]

 二度とそんな馬鹿な事は聞くな、そういう質問をする奴は好かん。
 少し考えりゃ分かるだろう、えぇ?

[忌々しそうな口振りで、そう吐き捨てて。誰かに死を連想させる問いを掛けられるのは、どうにも好かんものだから。
仕事上、そんな話を聞かされる事もあるけれど。何が悲しくて、教会の外でまでそんな事を聞かれんとならんのだと。

ゆっくり、ゆっくり。遊歩道の木々の間を歩きつつ。行こうと思えば直ぐにでも抜けれはするのだが、わざと回り道をする理由をこの坊主は気付くだろうか。]

(149) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……それにしても、散歩には鎖が邪魔だな。
 何だってそんな邪魔なモンを付けてるんだ。

[普段はさして、気にしていない事だったんだが。今日は妙にくっついてくるモンで、鎖が当たって邪魔臭くて仕方がない。
だから、ふと。普段から疑問に思いつつも、聞けなかった事を口にする。
まさか、ファッションでもあるまいし、何か理由があるのだろうが――どっちにしろ、面倒な理由には違い無いと。面倒事を嫌う自分は、今まで決して聞こうとしなかったのだが。

口にしてから、少し。しまったと思いはしたものだから。少しだけ気まずげに坊主を見つつ、誤魔化すように煙を吸った。]

(150) 2015/04/12(Sun) 06時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2015/04/12(Sun) 06時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[控えめな疑問を拾ってくれたのは、軽やかに先陣を切って進んだ彼女>>103だった。
さらりと投げかけられる問いは、正に自分が求めていたものだったから。
礼は言えないまま、それでも安堵したように表情を緩めて――――そうして、その表情は再び強張る。]

  ――砂、に。

[次々と告げられる婦人の言葉を聞きながら、その反復は上手くできなかった。
じわりじわりと、それこそ散った砂に水が染み込むように。
思考に浸透してゆく現実に、言葉に成りきらない息を吐いて。]

(151) 2015/04/12(Sun) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  ……だから。
  何が起きるか、理解らないんだから。
  人と関わるのは、…恐ろしいって。

[ ――知ってたよ、おれは。
最後の一言は、心の内でのみ。

だって今日は、自分にしては余りにも。多くの人に関わりすぎたから。
無意識のうちに一歩退がった足は、ざわめく群衆からも、それから連れ立って歩いたばかりの三人からも、離れるように。

 じゃり、 と。
靴の裏で鳴る砂の音さえ、風に吹かれて散ってしまったらしい"彼女"のものかも知れないと思えば、湧き上がる耳鳴りを加速させる。

触れれば砂になるなんて、それは確かに、酷く恐ろしいことだけれど。
――それを建前に人との接触を避けていたのも事実だから。
証明されてしまった現実は、それを助長させることしかしない。]

(152) 2015/04/12(Sun) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[はきはきと言葉を並べる少女らしからぬ、溜息に溶けた小さな言葉>>114は、耳に届いてはいたけれど。
僅かに退がったこの場所からは、自分が何を言おうと届くとは思えなかった。

どこか不穏な色の混ざる彼の言葉>>144も、また同じく。
先まであんなに近くで会話を交わした、彼に至っては手袋まで外してみせた事実が、改めて恐ろしくて堪らない。

喧騒に紛れて、このまま村外れへと逃げ帰ってしまうのが、自分の中ではきっと最善。
それでも、ほんの僅かに距離を置いたものの――それ以上に離れることはできないまま。]

  ――…また、墓が増えるのか。

[跡形もなくなってしまった少女と、これから殺人者として処刑されるらしい青年と。
次に村外れへ戻るときは、ふたつの棺もきっと共に。
自分にとっては確実に、指を折って数えることのできる死。]

(153) 2015/04/12(Sun) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


  さっきまで、…あんなに、

[近場の壁へ支えを求めて凭れ掛かりながら、嘆くように呟いた言葉の続きに詰まる。

 ――あんなに、"楽しかったのに"?

振り回されて一喜一憂した今日は、避けていたはずの人との接触は――嗚呼、確かに"楽しかった"と思えていたのだと。
それならば、哀れむように呟いた先の言葉>>152は、けして自分に言えたことではない。

目の前に広がるざわめきを、横たわる死を、――自身の"望んだ先の末路"を。ぼんやりと眺めた。]**

(154) 2015/04/12(Sun) 07時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2015/04/12(Sun) 07時頃


【人】 教え子 シメオン


この世界の真相を、君たちに。

(155) 2015/04/12(Sun) 09時頃

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ニコラス
34回 注目
ヨーランダ
3回 注目
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3回 注目
ピッパ
2回 注目
チャールズ
41回 注目
テッド
2回 注目
ペラジー
0回 注目
ヴェスパタイン
8回 注目

犠牲者 (1人)

ソフィア
2回 (2d)

処刑者 (1人)

シメオン
6回 (3d) 注目

突然死 (0人)

舞台に (0人)

村を出た人達

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