272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が11人、人狼が1人いるようだ。
|
皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2019/11/04(Mon) 10時頃
|
「戻りたいと願った日、1日目」
行動を変えない限り、
あの日と同じ1日になってしまうでしょう。
貴方はどんな選択肢を取るのでしょうか。
(#0) 2019/11/04(Mon) 10時頃
|
[ 小箱を手に取ったあなたがたは 戻りたい、と願う日に戻ることができたでしょう “たった2日” ── 小箱を手渡すときに そんな言葉を耳にしたかも知れません。
さて、その2日で、あなたは何を変えますか? ]**
(1) 2019/11/04(Mon) 10時頃
|
|
――巻き戻った先の1日目・自宅――
[ピ、ピ、ピ アラーム音が響いて私は目を開ける。 天井は見慣れた自室のもので 手探りでアラームを止めようとした。
手の中に滑り込んできたのは 記憶よりも角張っていて 上手く画面が、付けられなくて]
――っ!?
[ガバッと起き上がってから 私のモノ「だった」携帯の画面を見つめる。
待ち受けはよく覚えている大事なもので でも問題はそんなことじゃなくて――
その機種がもう何代も前だってことだよ。]
(2) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
[ぐるりと見まわせばどう見ても私の部屋で けれど本棚の中身は高校時代のもの。 震える指で必死に携帯を操作して年数を確認し 私は思わずその場にへたり込んだ。]
ほんと、に、ほんと?
[今は、こころがいなくなる日の前日。 私が最後にこころに会った日。
あのオルゴールの効果が本物で 本当に戻っているのなら――]
(3) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
[夢かな、夢かも。きっと夢だ。 こんなこと現実に起こりっこないんだから。
自分に何度も言い聞かせながら 私は無意識のうちに朝の支度を終えていた。
階下に降りればお母さんが 今日は寝坊しないのねとか言って笑って 記憶にある通りの朝食が並んでいて お父さんの読んでいる新聞には まだ何も起きていない日の日付があった。]
お母さんあのね、あの…… こころ、のことなんだけど。
[そう切り出せば、お母さんは不思議そうな顔をして また何か迷惑をかけたの、と言ってくる。 その反応は事件の後とはとても思えなくて 私は必死に味のしない朝ご飯を詰め込んでから 駆け足で家を出ていった。]
(4) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
――音無家――
[何度も何度も訪れた家は 朝日を浴びて静かに佇んでいる。
チャイムを押すのが怖かったけど こころがいない、以上の悪いことなんてないと 覚悟を決めて押したらすぐに玄関が開いた。
写真の中の笑顔と同じに 早すぎない?と笑った、のは――]
(5) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
――っ、こ、こころ…こころっ……! こころだっ…こころ、こころ!
[私の知っている 私の大切な 大切な大切な幼馴染の、音無こころで。
我慢できず正面から抱き着いて 大粒の涙をぼろぼろ零してしまう。
抱きしめた体が温かくて いきてるんだって実感して それでまたさらに泣けてしまって
結局こころか、あるいは大和が止めるまで ずーっとわんわん泣き続けてしまった。]
(6) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
[学校の鞄も何も持ってきてなかったから 家に戻りなさいと言われたのだけど そもそも学校に行く気分にならなかったし なにより――事件を防ぎたい。
こころにはちょっと調子が悪いと言ってから 制服のまま私は事件現場へと向かう。
通学は途中まで大和と一緒で あとは人通りが多いところだし 学校にいる間は人の目があるから 誰かに襲われたりはしないはず。
なお、自分が危ないかも?とか そんなことは全然考えもしなかった。]
(7) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
――事件現場(予定)――
[事件のあと何度も足を運んだ場所。 ショッピングモールの近くの薄暗い路地。 すぐ近くの華やかさはここまで届くことなく 最初に私が来れたとき、もう事件の痕跡はなかった。
その路地がいま、目の前にあるけれど もちろん今はここには何もない。
薄暗いけれども確かに日の光はさしていて 明日の夕方にはここが――なんて 今の私にさせ、全く想像がつかない。]
ここで……こころが。
[もちろん周囲に怪しい人はいなかったし 他の事件の痕跡もなかった。 一通り調べても何も収穫はないまま 私はどうすべきかを考える。]
(8) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
[結局、あの日何が起きたかはわからないままで 確かなのは明日の夕方、こころがこの近くを通って なぜかこの路地裏で血をたくさん流すはめになったこと。
だから私がすべきことは こころの周りに怪しい人がいないかを ずっと見張っておくことだよね。
例えば通り魔のような事件なら 明日さえ回避すれば無事かもしれないけど。 ストーカーが犯人だったなら 今夜だって危険かもしれない。
もちろん明日、一人でこんなところを歩かせない。
そうなれば方針は決まっていたから 私は急いで家に帰って、お泊り道具を用意した。]
(9) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
――学校――
[登校すればそこはとても懐かしい空間で 疎遠になってしまった友達たちもたくさんいて それから――なにより、こころが笑っていた。]
こころ、もしよければね、えっとね。 今日泊まりたいな。いいかな。
[お泊り会はときどきしていたけれど 当日にいきなり言い出すことは少なくて こころは不思議そうな顔をする。]
それから、明日は一緒にいたいな。 ずっと家でもいいんだけど、とにかく こころと一緒にいたいの!
[こころがいなくなっちゃう未来を回避したいの とはさすがに言えなくて言葉を選ぶと こころはうーん、と首をひねる。]
(10) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
|
[さすがに怪しいかな、おかしいかな。 ドキドキしながら返事を待っていると こころの中で決着がついたのか そーね、と頷いて了承してくれる。]
ほんとに!? よかったぁ〜。 え、条件? 明日一緒にモールへいく?
[……正直、ショッピングモールは せめて明日だけは近づきたくなかったんだけど。 大和も一緒に行くからと言われて 三人なら大丈夫かなって思って了承した。
……あの日からずっと、 大和とうまく話せてないから もう一度ちゃんと笑っている姿をみたくて。**]
(11) 2019/11/04(Mon) 10時半頃
|
七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2019/11/04(Mon) 11時頃
|
[ ―もしも あの瞬間に 戻れるなら? ― ]
(12) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
[ 誰だって1度は考える。 そうやって傷ついて、 諦めて、乗り越えて
―――あれ、なんだっけ ]
―――ん
[ ……あれ。 夜だった筈なんだけどな、明るい。
いつのまにか寝てたんだろうか。 やべーな、結婚式何時からだっけ ]
(13) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
…………おあ?!
[ ボケた頭に突然何かがぶつかって 無様にも尻餅をついたわけだが。
かわゆな美人女子大生でもないので 誰も助けてはくれないわけです。 世知辛い世の中だ。
……ってあれ、俺車の中じゃなかったっけ。]
(14) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
「すまん富山弟! 俺の劇人生がかかってるんだ!」
おう?
[ 久々に聞いたな、名称「富山弟」 嶺二と同じ学校にいる頃は大抵そう呼ばれたっけか。
…………土?というよりは グラウンドか、これ。
周りの景色も、雰囲気も俺の母校に良く似てる。
俺が着てるのもこれ制服なのではなかろうか。 簡単に土埃を払う。]
(15) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
うん、なんだよくわからんけど夢か。 それにしたって何だか騒がしいな……?
[ 周りをぼんやり見渡して 状況把握に努めようとした矢先。
―♪♪♪♪〜
懐かしの校内アナウンスを知らせるチャイム音]
(16) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
あー、テステス。良好良好。 文化祭は楽しんでいますか? 生徒諸君、ご来賓の皆様。
さて、第67(0..100)x1回、 霜月学園高等部の学園祭ですが。 生徒会、いや生徒会長の僕が 乗っ取らせていただいた!
(17) 2019/11/04(Mon) 15時半頃
|
|
[ 嶺二の声だ。
そして騒つく校内。何が起きるのかを 大半が面白がっている中
――あの、ふざけた帽子イベントの開催が告げられるんだ ]
…………はー
[最近のオルゴールはすげーな。 実にリアルな夢の導入だ。100点をやろう。]
(18) 2019/11/04(Mon) 16時頃
|
|
よくそんな細かいことまで覚えてんな俺。 ハラ減ったわ
[ 夢なのにな。 まあいいや、明晰夢ってやつははじめてだ。 本当にあの瞬間に戻ってまた再現しないといけないなんて 俺はよっぽどおセンチお兄さんなんだろうか。
どうせ夢なら、夢だってんなら あん時の文化祭で食べ逃した焼きそばでも 食いにいってやろうじゃないか、と歩き出す** ]
(19) 2019/11/04(Mon) 16時頃
|
|
[懐かしい通学路も何だか新鮮に感じるの。>>0:329
草を見て――、 青草のいい匂いねって思ったり。 虫を見て――、 いやー虫よ!って怖がってみせたり。 雲を見て――、 都会の空より澄んでるのねって思ったり。 何かの木を見て――、 いい匂いがするけど、なんだったかしらって思ったり。
(昔の事、もう思い出せないけど)]
(20) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[高校には一応事前に連絡しといたのよ? まあ、いらなそうだったけど。 案の定無防備な学校の中をうろうろ。
部活の子達もいたけど、 気付いてないみたいだからのんびり歩く。 色んな場所を歩いて。 きゃっきゃはしゃいで(アタシ的には) 思い出せない記憶を辿るように。 高本の昔を思い返すように、
歩くけど、ねえ――……?]
(21) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[こうしてキャシーとして歩いてると。 あの子がいなくなっちゃったみたいね?
タカモト。可愛らしい男の子。 ――そう”アタシ”は思ったの]
(22) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[体育館の舞台の上。 見下ろした観客席にまどかちゃんがいる。 変わったって、言うものだから。>>0:334 幸せかって聞かれたから。>>0:336
くるりとその場で一回転。 華麗な笑みでアタシは笑うの]
アタシは幸せよ? 今、アタシはアタシの人生を全力で生きている。 面白くて楽しくて、キラキラ輝いて。
ねえ、アタシの人生ってとても綺麗。
[満足げにアタシは笑って、わらって――]
(23) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[それから、ふっと寂し気にため息をつくの]
……でも、撮影が終わればアタシはおしまい。 また次の誰かの人生を生きていくの。
そうして演じて、演じて、演じて、 演じ続けて――……、
[虚空に伸ばした手に「人生」を掴むように握って、 手を開いて視線で追えば「蝶」が羽ばたき空を舞う。 即興劇のパントマイムだ]
(24) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
そこにいつも、タカモトはいなかった。 ”あの子”はすごいのよ。 普通の人が一つの人生しか生きられないのに。 もう数十もの人生を生きている。
でも、どんなに役が素晴らしくても、報われても。 その「世界」の中にタカモトはいないの。 あの子は完璧だもの。 役と自分を混同しない、できないのよねぇ。
別人になるのよねぇ。 そこがアタシ、可哀想と思うのよ?
[まるで他人事にように、高本の人生を語る]
(25) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[そうして、困ったように小首を傾げて]
あら、あらあらあら! アタシの話じゃないわね、”高本”の話よね? ごめんなさいね、間違えちゃったわ。
あらでも、アタシはタカモトなのかしら?
他の、他の消えて行った子達も。 僕も、私も、オレも、君も、あの子も、 みんな、タカモトだったのかしら?
だとしたら、だとしたら、ねえ? タカモトって、誰? アタシは、一体……
[戸惑うようにアタシは少し目を伏せて]
(26) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[ぽんっと手を打ち合わせる。 そうして目を閉じる。 役に入り込む時のスイッチを切り替える仕草。
イメージしよう。 芝居に魅せられ人生を擦り減らしていく。 そんな哀れな男の悲劇めいた喜劇を。
そうして目を開いたなら、舞台の上。 目の前の観客に向け問いかけよう]
(27) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
俺は……、誰だ? 何に、なりたかった男なんだ……?
[まどかを真っ直ぐ見つめる瞳から、 涙が一筋零れて落ちた。 そうして優しく微笑んで]
じゃあな、まどか……。
[これで”俺”とお前はお別れだ。 もう永遠に会えないだろうな。 何故かそんな気がしてどうしようもなくて。 上手く笑う事ができなくて――]
(28) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
[そんな”アタシ”をアナタは笑えばいいと。 そう思ったの。 にっこりと笑って見せて]
……なんて、ね?
[キラキラとした笑顔。 その中に少しの寂しさが滲んだ。**]
(29) 2019/11/04(Mon) 18時頃
|
|
― 朝・自宅 ―
[ピンポン、と玄関のインターホンが鳴った。 こんな朝早くからいったい誰だ?
先に食べ終えていた姉ちゃんが出て行くのを 3枚目のトーストを齧りながら見送る。]
な、なんだぁ?
[玄関の開く音がしておよそ1分。 突如聞こえてきた大声に トーストを詰め込んで廊下に出ると、 菜摘が姉ちゃんに抱きついて泣いていた。>>6]
(30) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
え、どしたの。
どうにかしろって言われても 姉ちゃんがなんかしたんじゃねぇの?
[道場に通っている菜摘と しがない美術の姉ちゃんじゃ、 菜摘に分配があがるのは当然だった。
しがみつかれた姉ちゃんからSOSが出たけど 菜摘の大泣きに動揺している俺は まだ廊下に突っ立ったままだ。
だって菜摘が泣いている。 あんな風に声をあげているところなんて 見たことなかったんだから。
よしよしって宥めるように姉ちゃんが頭を撫でると 火が点いたように泣き声が大きくなるから、 それこそ何をしても逆効果では。]
(31) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
菜摘、そろそろ……
[結局、母さんが顔を出して そろそろ登校時間よって言うまで 俺達姉弟はおろおろしているだけだった。
てか、菜摘の声が聞こえてるだろうに そこまで出てこなかった母さんすごいな?
途中から姉ちゃんまで目を潤ませ始めたから、 最後の方は俺も泣きたい気分だったし、 引き剥がす役目をさせられて ぐずぐず鼻を鳴らしている菜摘を 姉ちゃんから離す時は、めっちゃ心が痛かった。]
(32) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
菜摘、どうしたんだろうな?
[体調が悪いからと菜摘は家に戻ったから、 姉弟、2人だけの登校中。 菜摘があんな風に泣いた心当たりを聞いてみても 姉ちゃんはさっぱりないらしい。
泣きすぎて目は充血していたし あれだけ泣いたら頭も痛くなったんじゃないか。
悪い夢でもみたんじゃないの。 姉ちゃんは多少心配しているとはいえ そこまで尾を引いてはないようで。 親友って強いなと思う。
俺はしばらく今朝のことを 忘れられそうにない。]
(33) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
[微妙に朝のことが頭から離れないまま 1日の授業を終えた頃、姉ちゃんから連絡がきた。
例の計画は変更を余儀なくされたことと、 今日菜摘が泊まりにくるってこと。>>10
たぶん菜摘が言い出したんだろう。 それは、いいんだけど。]
……デート、したかったな。
[誘えるかっていうと 姉ちゃんに背中を叩かれて ようやく今日……ってところだったけど。
ちょっと期待はしてたから 残念な気持ちがないわけではないんだ。]
(34) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
― 夕方・道場 ―
あれ、姉ちゃんも来たのか。
[いつものように学校帰りに道場に行くと、 菜摘と一緒に姉ちゃんも顔を出した。
稽古終わりの時間帯に 迎えにくる(名目で喋りに)来ることはあるけど、 最初から一緒にってのは結構珍しい。
姉ちゃんの左手が 菜摘にがっつり捕まれていたので、 もしかしなくても朝のが続いてるんだろうなって。]
菜摘、体調平気なのか?
[目元が腫れてないといいんだけど。 体調が万全じゃないなら 今日の稽古は休んだ方がいいんじゃないか。*]
(35) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
|
|
[向けられたのは“キャシー”の笑顔。 演じて、演じて、演じて、と、続けた言葉の先 伸ばされた手の先を、自然に私の目も追った
不思議。あんたがそうすると、>>24 まるで本当に何かが在るように見える
たとえば、蝶が羽ばたき、 虚空で消えていく様を。
高本のいない、高本の世界。 キャシーの世界なんかじゃない。 他の、誰の世界でもないというのに。 高本が纏った誰かの世界に 高本の世界は、覆い尽くされている
私は、あんたの独白を黙って聞く 「魅入られている」が、正しかったのかな。 あんたは舞台の上で、 私は、遠く離れた観客席にいる、ただの客。]
(36) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[あんたは確かにそこにいるっていうのに あんたが本当に、在ること。 決して証明なんて、できやしない、って
── どこかで聞いた歌が 頭の中をリフレインする
もう一回、何回やったって、 思い出すのは、別れ際の高本の顔。
……だって言うのに、]
(37) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[ ああ、嫌だなあ。 なんでその顔を再現するんだろ ]
(38) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[打ち鳴らされた手>>27 高本がたしかに目の前で表情を変えていく 人生を謳歌するキャシーの顔から、 人生をすり減らす哀れな男の顔になる
それは確かに「高本」だったけれど
……高本の演技をする、顔だ ]
(39) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
………!
[息を呑んで目を見開いた あんたが告げたのは「さよなら」の顔 頬を流れるのは一筋の涙
それでも優しく微笑む様は 大好きだった、高本の表情で、 あの日最後を告げた顔にもよく似て それでいてもっと、もっと悲惨な顔で…
ああ、もう元には戻れないんだ ]
(40) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[あんたが「高本」から「キャシー」に戻る それは、すべての終わりの合図 もう二度と、高本には会えない気がして、 ]
なんてね、じゃないよ、馬鹿!
[あれ、なんで私こんなに怒ってるんだろう それなのになんで流れる涙は止まらないんだろ] あんたなんて、高本じゃない。 私の、……私の、 私の、知ってる、高本じゃない。
[私は、舞台を背に、走り出す。]
(41) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[こんな舞台、もうまっぴらだ。 二度と高本の顔も、高本自身の声も。 手のぬくもりさえも、 思い出すことはできないんだろう
次に例えば「キャシー」じゃなくなって 私に触れてくれる時があったとしても もうそれは高本なんかじゃない 高本が纏った、誰かの人生だ。
「私の好きだった高本」なんて あんたなんかに、言ってやるものか。
高本じゃない、あんたなんかに ─── ]
(42) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[運動には自信がないから、 高本が追いかけてきたら捕まるかもしれない
だけど高校のグラウンドなんて私の庭だ “今の高本なんかに分かりっこない” 人目につかない所で泣きたくて、 私の足は校舎の裏へと回って ──── ]*
(43) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
|
|
[ ── あの日を、やり直してみませんか? >>0:2 ]
(44) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
誰ッ……
[いかにも胡散臭い人の影 校舎裏に立ってるとか不審者以外の何者でもない
誰なの。しかもなんで学校にいるの。 差し出された小箱を恐る恐る手にとったのは 男を信用したとかそんなんじゃない。 ただ、伸ばされた手が、救いの手に見えたから
たった2日、 過去に戻ることにできる小箱 そんなの、信じろっていうほうが無理 ]
(45) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[だけど、藁にもすがる思いっていうのかな ネジを巻いて、それが単なるオルゴールならば 騙された私を、皆が笑えば良いってそう思った ネジを巻いて、世界が崩壊するならば こんな世界壊れてしまっても良いとそう思った]
戻るなら、 文化祭のあの日。
私が、高本を舞台にあげなきゃ良かった 私が、高本を推さなければ良かった
私のせいだ、 私が、
[世界が、きりきりと音を立てて、廻る。]
(46) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
── 文化祭 ──
ええっ、風邪? 嘘でしょ?こんな大事な日に。
[思わず口に出たその言葉に、>>0:13 「エェッ」とあたしが一番驚いて仰け反った
「 おいおい、勘弁してくれよ……。 このままじゃ せっかくの舞台が中止になるぞ 」
良く知っている声が続く >>0:37 それに対してもう一度、 あたしは「エェッ」と仰け反った ]
(47) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[何やってんだよ、と 周りからの突っ込みを受けるあたしは スカートの下、覗く臙脂色のジャージ 髪の毛はちょんまげにして縛ってあって ─── どう考えてもあの日のあたしだ ]
(うそ、でしょ?)
[夢、なんだろう、な? きょろきょろ見渡してみるものの、 やっぱりあの日の、あの時のままで、 ジュリエット役は、やっぱり泣きそうだ]
(48) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[あたしの知ってる、高本がそこに居る。 誰かを演じ続けた鷹本星一郎でも、 あんたが演じ続けた誰かでも、ない。
あたしの知ってる、高本光一郎。]
(49) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[誰か代役演れる人いないの?って そうだ、ロミオ役の子が熱出したんだった あたしの思考はあの日と同じ回路を辿る そしてあたしは馬鹿だから、 高本が怪演を魅せることを思い出して、]
はーい。代役は、
[と言い掛けて、 >>0:11]
(50) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[知ってる。だから、高本は俳優になったんだ。 この後熟女に誑かされて、文化祭そっちのけで、 ああ、そうだ、今日から、全てが始まったんだ ]
(51) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[視線があたしに集まっている、 手を挙げてしまった馬鹿なあたしはにへらと笑う そしてすごすご手を引っ込めている矢先に ──
「遅れたーッ えっ、ロミオ役いねーの? 大丈夫かよ、俺やろっか?? お前も俺だったら安心じゃね??」
現れた救世主はジュリエット役の仲良しの子>>0:38 あたしが言わなくても、手を挙げてくれた子>>0:15
ほらね?やっぱり。居たじゃんか。]*
(52) 2019/11/04(Mon) 20時頃
|
|
[こころが体調を気づかってくれたのは 私が嘘ついたこともあるのだろうけど 玄関先でわんわん泣いたせいもあると思う。
真っ赤になった目はもう冷えたし>>33 ちょっと腫れてるけど大丈夫。
平気だよって笑えばこころは何も聞かず 道場まで手を繋ぎたがった私に やっぱり何にも言わなかった。
私は昔から単純で隠し事なんてできないから こころは私の「平気」嘘と分かってるんだよね。 でも何も聞かないでいてくれる。 こころのそういうところも、だいすきだよ。]
(53) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
――夕方・道場――
[道場は少し、新しく見えた。 それは七年後の道場を私が知っているせい。
隣にいる心の手をぎゅっと握れば ちゃんと握り返してくれる。
忘れていた手の温度すら懐かしんでいれば 早く着替えてきなさいと言われてしまう。
大丈夫、ずっとここに居れば何もないはず。 そう思っていても放しにくくて もうちょっと、と甘えていれば ガサガサ足音がして誰かが――]
……っ
[僅かに肩をこわばらせたけど ――ああ、なんだ、大和だ。]
(54) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
ふふ、大丈夫だよ。
[緊張が解けてふわふわ笑ってしまったから 大丈夫だなって思ってもらえたかな。>>35]
朝はごめんねー。 ちょっと嫌な夢見ちゃったの。
[ああ、どうやって大和と話していたっけ。 最後にちゃんと会話をしたのは 大学に入学する彼を見送ったとき。>>0:250
とっくに私の背を追い抜いて 顔立ちも大人に近づいていた大和。 さっき、式場で会った時は もう完全に大人の人になっていた。]
(55) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[記憶のままでよかったこころとは違って 大和はこれまでの経験が邪魔をして どう接したらいいか混乱しちゃう。]
えっと……組み手、する? 今日ね、家に泊めてもらうから あんまり遅くならないほうがいいと思って。
[早めに切り上げて暗くなる前に帰りたくて 二人でさくさく進められそうなものを提案した。]
(56) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[こころがちゃんと傍で見ているのを確認して 一つ、ゆっくり呼吸をした。
大和は道場に来なくなってしまっても 私はずっと通い続けていた。 いつか必要になるかもしれないから。 ――もしこころが見つかったら こんどこそ、私が、守ろうって。]
いくよ!
[あの日――勝敗はどうだったっけ。
私はこちらへ向かってきた大和の腕を取り そのまま身を沈めて彼の重心をずらす。 ターンッ! と大きな音をたてて 大和を床にたたきつけた。]
(57) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[ここ半年はあまり練習できていなかったけど どうやら腕は鈍ってなかったみたい。
大和はうまく受け身をとれたかな。 未だ床に転がっていれば 手を差し伸べて立ち上がるのを助ける。]
大和、強かったんだねー! まだ前に出るのがはやすぎるけど。
[そうだ、このころ負けることが増えたんだ。 強くなったんだなあって 嬉しくなったのをやっと思い出した。
思いだせたのが嬉しくて、懐かしくて、 じんわり浮かんだ涙を掌でこすった。]
(58) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[練習を終えて道場を出てから こころの手を握って二人の家へと向かおう。]
ごめんね、待たせたから冷たいね。 私と大和は動いてきたばかりだから あったかいってのもあるけど!
[近くにいた大和の手を握ろうと手を伸ばし でも、握る前にためらってしまう。 いいんだっけ。 大和の手は、握っていいんだっけ。
迷っている間に大和は私の荷物をとって すたすた先に行ってしまった。]
(59) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[空っぽの私の手を見て こころが、握らなかったの? と聞いた。]
……う、うん。なんか。 私に握られるのは嫌かな、とか。
[そんなわけないでしょ、というこころは なんだか楽しそうに見えるんだけど。]
――……だって、
[もうずっとまともに話せていなくて メールにだって返信できなかったんだよ。 私はこころの分までお姉ちゃんでいようって そう思っていたんだけどね。
……大和のこと、ぜんぜんわからないんだ。*]
(60) 2019/11/04(Mon) 21時頃
|
|
[大丈夫って言葉だけじゃ 朝の様子を見ているだけに疑わしかったけど、 笑っている顔と一緒なら信じられる。>>55
今朝の姉ちゃんの予想は正しかった。 さすがだと姉ちゃんを見ると 小難しい顔をしてるから、 姉ちゃん的には納得してないらしい。]
朝から何事かと思ったんだからな。 寝る前にホラー動画でも見たんじゃねぇの。
[とはいえ。姉ちゃんが聞き出せていないのに 俺が聞き出せるとは思えないから、 茶化して話題を切り上げるのが精々だった。]
(61) 2019/11/04(Mon) 21時半頃
|
|
[相手がいくら好きな相手でも 道着を身につけて対面したら遠慮は無用。
けど大丈夫なんだろうか。 朝の菜摘は調子が悪そうだったし。 でも、組み手に誘ってきたのは菜摘の方だ。>>56]
応!
[一礼の後、早々伸ばした手をいなされ やばいと思った時には くるりと視界が回っていた。>>57
……なんだよむしろ絶好調じゃん。]
(62) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ここ半年くらいは菜摘の方が忙しくて 道場に来られない日も多かったから 組み手でも俺が勝星をあげることが多かった。
それで油断していたつもりはないけど、 これだけ綺麗に負けたのはいつぶりだろう。]
調子よかったんだけどなー! 菜摘がいなすのが上手すぎんだよ。
[跳ね起きて悔しげに。 受身を取ったり力を受け流すのは 菜摘の方がやっぱり上手だ。
手を借りて立ち上がると>>58 復習のために今の流れを再現しようと 菜摘が俺の腕をいなすところからスローでもっかい。]
(63) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[稽古を終えて合流して早々 姉ちゃんの手を握っているのを見るにつけ、 余程昨日の夢か何かは怖かったらしい。
俺に対してはそんな素振りがないのを見ると そこに俺はいなかったのかな。]
中で待ってりゃいいのに。
[冷たいと姉ちゃんの手を握った菜摘が騒ぐから、 呆れた声で言えばかわいくないとのお言葉をいただいた。
中学三年生の男子にかわいさを求めないでほしい。]
(64) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ちらっと菜摘が俺を見て 手が伸ばされたけど 半端な距離で降ろされてしまう。>>59
なんだったんだろうと思ったけど このまま放っておくと 2人が歩き出すのはいつになるか分からないから、 菜摘の鞄を持って歩き出す。
今日の夕食はなんだろう。 菜摘が泊まりにくるのは先に母さんに連絡済みだし、 最近は冷えてきたからシチューあたりかな。]
いいから早く帰ろうぜ。 俺、腹減った!
[道場の敷地を出たところで まだ何か話している2人に声をかけた。]
(65) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ その人のことを、私は殆ど覚えていない。 ]
(66) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[おそらく交流めいたものはあっただろうに。 後から調べられる名前などの情報はともかく。
その人とどんな会話をしたか。 どんな仕草や、表情をしていたか。
一瞬一瞬を切り取った情報を。 思い出と呼ばれるエピソートを。 私の貧弱な記憶力は、あっさりと忘却してしまい。
そして1年、3年、―――10年と。 時が経つにつれ、 不確かな記憶は曖昧さを増していく。]
(67) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ それでも一つだけ はっきりと覚えている"一瞬"がある。 ]
「 さようなら 」
[ 別れの言葉と共に向けられた微笑みだけは。 脳裏に焼き付いて、忘れられそうにない。]
(68) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ 〜♪♪♪♪〜 ]
(69) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
……名前。 このためだったんだ。
[ 今は誰もいない生徒会室。 聞こえてきたアナウンスに、 書類に向けていた顔を上げる。>>18
ぱちり、ぱちりと眸を丸くしながら。 同時に奇抜な形の帽子と、 示された名前達を思い出して。>>0:290
全校生徒の人数を考えれば、 私一人ではなかったと思うけど。 それでも他にも文化祭の準備がある中 その全てに名前を付ける作業は骨が折れた。]
(70) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
部費十倍って。 予算どうするんだろう?
[ 末席にしろ、生徒会に席を置く身。 予算会議を思えば頭が痛い。
しかし何とかしてしまうのだろう。 その確信もある。
富山嶺二という人間は、 決して無責任な男ではないから。]
(71) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[帰り道はいつもと同じように、 姉ちゃんと菜摘が少し前を歩いて 俺が数歩後ろに続く。
モールへは3人で行くことになったから、 明日の話でもしてるのかな。
菜摘がお泊りセットを取りに自宅に戻っている間。 その玄関先で待っていると姉ちゃんから ごめんねぇって謝られたけど。]
菜摘が楽しそうな顔してるなら そっちの方がいいよ。
[2人で出かけよう計画はまたいづれ。 そう言ったらこのへたれって肩を叩かれてから、 でもいい子だねぇって撫でてくるから。
ええい気恥ずかしい。 人様の家の前で姉ちゃんぶるのやめてくれよな!*]
(72) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
[ 本日は霜月学園67回目の文化祭。
私の生徒会の仕事の割り当ては、午前中。 午後になったら、どうしよう。 お腹もすく頃合いだし。 焼きそばでも、食べに行こうかな。 暢気に、そんなことを考える。
ご飯を食べたら…… それから―――……。 ]
(73) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
うん、頑張ろう。
[ 両手で拳を握り、えいっと気合を入れると。 私にとってはごくごく普通の、
昨日から続く一日を開始する。]*
(74) 2019/11/04(Mon) 22時頃
|
|
――七星家――
[泊まりの荷物を持って お母さんには適当に理由を説明して 申し訳ないからちょっとお土産を、と クッキーの詰め合わせを用意するのを待つ間。
あのオルゴールをくれた男の人が ――たった二日 >>1 そう言っていたのを思い出していた。
二日、二日だ。つまり今日と、明日。 勝負はきっと明日だと思うし 明日何も起きなければ……その時は ちゃんとこころに気をつけるように話そい。
でも今は、こころの顔を曇らせたくない。 このきらきらした毎日が 壊れやすいものだと知ってしまったから。]
(75) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
[お土産を受け取ってから廊下に出れば こころが大和の頭を撫でていた。>>72
そうそう、こんな光景はよくみてて 大和が恥ずかしそうに嫌がるのも ほんとうに、よく、みてて。
七年前、明日、私がもっと 何かできていれば、二人はこうやって]
……ぁ、
[じわり目の奥が熱くなったと思ったら ぽたぽた廊下に水の粒が落ちてしまう。 慌てて顔をこすったけれども きっと二人には気がつかれてしまっただろうな。]
(76) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
待たせてごめんねっ! こころの好きなナッツクッキーあるから 夜に一緒に食べよ!
[太っちゃうってこころはよく言ってたけど 美味しそうに食べるのをまた見たいよ。
何でもないように笑った私に こころは目を細めたけれども やっぱり何にも言わなくて。
大和が何か言うか何か言いたげにしてても 私は視線を逸らすだけだったし 帰り道も、上手く大和と話すことができなかった。]
(77) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
――音無家――
[お邪魔します、と言いながら玄関に入れば 美味しそうな匂いが漂ってくる。 音無のおばさんは料理上手なんだよね〜。 その料理を食べるのも、七年ぶり、だけど。
こころの部屋に荷物を置かせてもらっていると 今日はどうしたのって聞かれたけれど 夢見が悪かっただけだよって返す。
「言いたくないならいいんだけど。 大和を避けるのはやめてあげたら」
えっ、ってこころのほうを向いたら 腰に手を当ててこちらを見ていた。 ……お、怒ってる、のかな?]
(78) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
[避けてるつもりはなかったし ――いや、うん、ないといえば嘘かな……。
上手く説明できないし 説明しようとすればどうしても事件の話になるし 困ってあわあわしている私を見て こころは手を降ろして頭をなでてくれた。]
ごめん――大和が悪いわけじゃ、なくて
[大和から距離をとられてしまってから 弟みたいに思って、近しいつもりだったのに 式で会ったときだってかける言葉も出てこなくて]
私、大和のことあんまりわかってないのかなって そう思ったら、接し方わかんなくなっちゃったの。
[ぼそぼそと、それだけ白状すれば こころはにっこりと笑って それじゃあパジャマパーティだね!と言った。*]
(79) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
[ ……目が覚めた私は。 懐かしい天井を見上げていた。
薬草や骨董品の匂いがしない、 本とインクと少し古い布の匂い。 枕元には小さい頃から気に入っていた、 けれど旅立ちの日に荷物になるからと 置き去りにしたぬいぐるみがある。
パチ、と目を覚ました。 ここは、いつもの部屋じゃない。 だけど、ここには覚えがある。 故郷の村だ。氷狐族のみんなの。 ガバ、と起きれば扉が開く。 起こしに来てくれたのは懐かしい顔。 二年前に別れた、母の姿がそこにあった。 ]
(80) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
[ 二日だけ戻れる。 そんな言葉が頭に思い浮かんで、 いやいやこれは夢ではないのか、と 考え事をしながらの朝食だったから 旅立ちが不安なのかと気にされてしまった。 私の三角耳が伏せられていたみたい。 …いや、だって、こんな不可解な。 大丈夫と笑うと、両親は寂しげに笑って ああそうだ、と思い出す。 この後私は、家族に別れを告げて イースと一緒に見送られながら村を発つ。 本当に、昔に来たのだろうか。 昔の出来事をなぞりながら進むみんなに 何も考え無いでいると以前のように、 ただ旅への期待と共に 以前と同じ反応を返してしまう。 だからね、村を出て少しした頃。 脚の悪い私に合わせて ゆっくり歩いていたイースが振り返った。 その時の問いかけは。 ]
(81) 2019/11/04(Mon) 22時半頃
|
|
[ 本当に、村に残らなくて良いのかとか そんな類のことだったから。 あの時の私は
「勿論! イースをほっとけないもの」
そんな自分を思い出しながら 勿論、と言いかけた唇を結んで。
そっと。 イースの指先に指先を絡めようとした。 ]
(82) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
うん。良いの。 ……だって私、イースと一緒にいたいもの。
[ ……そう、私は、自分の気持ちに鈍感だった。 離れていって初めて、イースはいつも 自分と一緒にいるわけじゃ無いんだって。 やっと気付かされて悲しくなったくらいに。
だから私は、お姉さんぶらずに 好き、を伝えたいと思ったのだけど。
顔を合わせられずに、真っ赤になって それしか言えなかったものだから。 ……せっかくチャンスかもしれないのに。
凄くチャレンジがレベル高いです。神様。
これ とても はずかしい ホント。 ]**
(83) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
[ああほら。こんなことしてる間に 菜摘が戻ってきちゃったじゃねぇか。>>76
脱・弟を目指している俺としては 菜摘と同じ歳の姉ちゃんに撫でられているのを 見られるのは気恥ずかしい。]
……菜摘?
[先に気付いたのはきっと俺。 菜摘に先に声をかけたのは姉ちゃん。
滅多に見たことのなかった菜摘の涙を 24時間以内に2回も見るなんて思わなかった。
何がそんなに悲しかったんだろう。 そんなに酷い夢だったのか。]
(84) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
[涙はすぐに菜摘自身に拭われて、 明るい表情と声で玄関に戻ってきたけど。 いくら俺でも強がりだってさすがに気付ける。>>77
姉ちゃんは物言いたげに菜摘を見ていた。 俺も何か声をかけたくて、 だけどうまい言葉が思いつかない。
その間に菜摘には視線を逸らされて、 そこから自宅までの道のりでは 菜摘から俺に話を振られることは一度もなかった。
いつもなら姉ちゃんとの会話でも ちょいちょいこっちに振ってくるのに。
胸のあたりがもやっとした。]
(85) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
― 自宅 ―
ただいま。
[家の中に漂う匂いに やっぱり今日はシチューだったな。
靴を脱いで自室に荷物を置きに行く。 菜摘にここまで預かっていた荷物を返そうとしたら ありがとうって素気ない言葉で 視線が合わないまま荷物を受け取られて。
……もしかしたら俺は 避けられていたりとかするのか?
え、俺何かした? 組み手の時は普通だったじゃん。
自分に負ける男子格好悪いとか。 ……これまで百単位で負けてるから今更だし。]
(86) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
[嫌われるような心当たりは思いつかない。 変なことを言ったかといえば むしろ何も言えてないレベルなわけで。
……俺ももっと姉ちゃんみたいに 菜摘の思ってることが汲み取れたらいいのに。
今回は姉ちゃんもてこずってるみたいだけど 俺にはその半分にも至れてない。 ……好きな人であると同時に幼馴染なのにな。
全然わかんない。情けねぇ。
ぐるぐるぐるぐる自室で悩んでいたら 早く降りてこいって怒られた。]
い ま い く !
[思春期男子のナイーブさ舐めるなよ! でもおかげで思考停止できた。ありがとう母さん。]
(87) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
[菜摘と姉ちゃんはもう先に降りていて、 父さんは残業でまだ帰ってきていないから 男女比3:1の夕食が始まった。
食べながらよく喋れるなって思うけど 今日はそれに感謝した。 ちらちら菜摘の様子を窺ってみたら 一度くらいは視線が合ったかな。
代わりに、じゃないけど 姉ちゃんとはばっちり視線が合って、 なんでか、親指を力強く、ぐってされた。
今度は何を企んだんだ姉ちゃん。 弟はちょっと凹んでるからお手柔らかに頼むよ。*]
(88) 2019/11/04(Mon) 23時頃
|
|
[夕食はおばさんも話してくれたし 私から大和に話しかけなくっても 会話は途切れることなく続いていく。
ときどき大和の様子をうかがうと 何度か目が合って慌ててそらしてしまう。>>88 ううう、嫌な思いさせてないといいな。 大和のせいじゃないんだよぅ。
そんな夕食を何とか終えて デザートを出すためおばさんとこころが席を立ち うっかり二人になってしまった。]
(89) 2019/11/04(Mon) 23時半頃
|
|
[……気まずい。 大和と気まずいなんて思ったこと このころはなかったはずなのに〜!]
あっ、あのね大和……! 大和って何が好きかな!?
[こころに言われたことを思い出して 半分白くなった頭で 必死に話題を振ってみたのだけど 大和はなんて答えたかな。]
(90) 2019/11/04(Mon) 23時半頃
|
|
――夕食・風呂後――
[ぎこちなさを自覚しつつも 交代でお風呂に入らせてもらう。 お客さんだから最初ね! って言われて 家から持ってきたパジャマを着る。
寒くなってきた季節だから もこもこの白のパジャマに おろした髪が前に落ちてこないよう 同じ色と素材のヘアバンド。
久しぶりだけど着慣れてもいるパジャマで 事件が起きていないかとか携帯で見ていたけど まったく何にも見つからないまま こころと大和が来るのを待っていた。]
(91) 2019/11/04(Mon) 23時半頃
|
|
[ドアが開いて、最後にお風呂に入った大和と お茶やお菓子を持ったこころが入ってくる。 ちゃぶ台の上にそれらを広げたら 三人のパジャマパーティの始まりだ。]
三人でこうするの すっごく久しぶりだね。
[思わずそう言ってしまったけれど それは間違ってはいないはず。 こころと二人で、はあったけど 大和は…中学に入る前が最後じゃないかなあ。]
(92) 2019/11/04(Mon) 23時半頃
|
|
[こころはお気に入りのクッションをかかえて さっさとベッドを背にした位置に腰を降ろす。
大和がまだ場所に悩んでいるなら 私は自分の隣をタンタンたたいた。 せっかくこころが気づかってのパーティだもんね。 大和とたくさん話さなきゃ。]
大和も早く座りなよ〜。 こころはこのクッキー食べてね。
[どうするのが「普通」で「自然」なのか 上手く思い出せないけれど。
二人にとっては昨日までと同じ 私にとっては七年ぶりの 幼馴染の集まりが始まった。*]
(93) 2019/11/04(Mon) 23時半頃
|
|
[目が合ってもすぐ逸れる。>>89 ……ほんっとに心当たりがないんだけど!
俺がしちゃいけないことをした時は 昔から菜摘は理由と一緒に教えてくれたから、 こういう対応は初めてで混乱する。
おかげでシチューを2杯たいらげても いまいち食べた感がしなかった。
それでも食べている間は気も紛れたし 会話してなくても不自然ではなかったのに。
デザートを取りに行くのに 姉ちゃんまで一緒に行ってくれるなよ。]
(94) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
お、おう……??
[好きなもの――好きなもの?>>90 いきなり菜摘に話題を振られて驚いたけど その内容にハテナが大量に浮かんだ。
いや、菜摘、知ってるだろ。 お互い……姉ちゃんも含めると3人の 好き嫌いなんて当たり前に知ってるはずだろ。
俺が猫好きなのに猫アレルギーなこととか、 筆箱や鞄のラインは黄色を好むとか。]
(95) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
……最近初めて食べたんだけど あれ上手かったな、揚げ紅葉饅頭。
[けど菜摘からの話題をここで切ったら それこそ後数分を沈黙で過ごすことになりそうで。 菜摘に話してなさそうなものを捻り出そうと 修学旅行先で食べたものの話をした。]
菜摘は最近好きになったものとかあんの?
[聞き返したらデザートを持った2人が戻るまで ぽつぽつ会話はつながったかな。]
(96) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
[夕食後は自室に引っ込んで、 呼ばれたら姉ちゃんの後に風呂に入る。 夕方からの菜摘の態度を思い返して のぼせかけながらもギリギリであがったら、]
なに、姉ちゃん。 ふぅん。パジャマパーティとか久しぶりじゃね?
――は、俺も?
[待ち構えていたのか廊下で姉ちゃんに捕まった。 トレイに乗ったコップは3つで 最初から俺も人数に含めていたのが分かる。
いやいやいやそれって普通女子だけでやるものだろ。 俺はいいよって辞退しようとするけど 凄まれると頷いてしまうのが姉弟の覆らない力関係だ。]
(97) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
菜摘が俺のことを? ……それはないんじゃねぇの。
なんか避けられてる気もするけど どっちにしろ俺に心当たりないんだよなぁ。 姉ちゃんもないんだろ?
[もしかしたら菜摘が俺を意識し出したのかもって 姉ちゃんは薄く笑いながら言ってくるけど、 俺は真っ向から否定する。
だって俺は菜摘をどきっとするような 格好いいことなんてしていない。 もちろん避けられるようなことも自覚はなし。
けど、姉ちゃんは俺の答えに不満そうだった。 それなら余計に参加しなさいと追い立てられる先は 俺の部屋……の隣にある姉ちゃんの部屋。]
(98) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
[一番風呂に入ったんだから 菜摘が姉ちゃんの部屋にいるのは分かってたけど、 身内カテゴリでしか見れないだろう パジャマ姿にどきっとする。
昼間は後ろで縛っている髪も 風呂あがりの今は降りて肩にかかっているし ヘアバンドでちょっと額が見えていたり。>>91
こういうのは幼馴染特権なんだよな。 その代わり、脱出するのにすごい苦労してるけど。 でもちゃっかりしっかり目に焼き付けます。]
ほんとに、俺もいていいの?
[俺がいたらぎこちなくなるんじゃと心配するけど 菜摘は久しぶりだと喜んでいるようだった。>>92]
(99) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
|
[姉ちゃんがいるから平気なのかな。 それとも、もう菜摘の中で自己解決したのか。
隣に座るように促されたから>>93 ひとまずはその距離を許される位置ではあるらしい。
よく分からないままに座ると 姉ちゃんに差し出されたコップを受け取った。]
てか、明日ってショッピングモール行くんだろ? 朝早いのにいいのかよ。
[2人でパジャマパーティしている時は 翌日は大寝坊するくらい夜更かししてるのに。]
菜摘は何かほしいものあるのか?
[ついでに、と無難そうな話題を振る。 俺は新しいジャケットがほしいんだよな。**]
(100) 2019/11/05(Tue) 00時頃
|
七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2019/11/05(Tue) 00時半頃
|
[病院から家への帰路、肌寒さに帰りの車を拾おうかとした頃だった。 黒を纏う何かが掛けられた声に、返したのはまず沈黙]
―――― ……、
[眼前に現れたのは夕暮れの異物だ。帽子を被った紳士然とした服装は、その身体の異質を隠さず、呆然と見つめてしまう。 まず被毛が見られない。襟元や袖から垣間見えるのは無毛の肌。帽子で隠されている顔もどうやら毛で覆われてはおらず、更にはマズルも極端に短く、尾にしたって見当たらない。 それぞれの特徴自体はあり得るものだ。だが、短頭種の断尾されたヘアレスとまでくれば明らかに珍しく――その外見はまるで、創作で出てくる異種族のようで。
俺は夢でも見ているのか。これは夜に見る変な夢で、いや、まだ帰路だ。眠気が来るには早いし、そもそも睡魔だって感じていない。幻覚を見る精神状態でもない。そこまで疲労は溜まっていない、はずだ。 ならばなんだ。立ち尽くしたままの無反応に痺れを切らしたか、あるいは届いていなかったと解釈したか。二度同じ台詞が繰り返されたなら、ようやく言葉を返す落ち着きだけは取り戻した]
(101) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
……やり直したい、か。
[病院の敷地を振り返らず俯き、吐き出した声は苦味を帯びる。 それは幾度も幾度も考えたもしもだ。
――あの日。 四輪の運転手が違う場所を飛んでいれば。 落下地点に誰も人がいなければ。 職場に普段通り人がいれば。 ミスに気付いていれば。 荷を頼まなければ。
どれか一つでも違ったなら、変わったはずだ。この現在はなかった。ティムが足を失うことなく、約束だってちゃんと守れたはずだ。 後悔が口内に広がって、鉄錆を唾液と共に飲み込む。だからなんだ、と問う前に、眼前の“何か”は、小箱を一つよこしてきた。そして語りだす。語りだすが――]
(102) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
……何を、馬鹿なこと。
[これは不思議なオルゴールで、ネジを巻いた分だけ時が戻るなんて、まさに創作にありそうな題材の話を振られ、長い長い溜息がこぼれた。 なんだ、やはりこれは夢か。白昼夢なんてのは初めて見た。余程疲れていたのだろうか、まあ、確かに事故以降、元の生活に戻れているとは到底言い難い日々を過ごしてはいたか。
白昼夢というのなら、これは自分の深層意識が表れた結果だろうか。そうだ、戻りたい日はある。たったの二日? 十分だ、あの日に戻って過ごせるなら、ティムに荷を頼みはしない。そもそもミスだって起こさない]
(103) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
ああ――本当に、戻れたら、いいのにな。 そうすれば、ティムは…… ティムと、……
[あの日を変えて、ティムと変わらず共に過ごして、今年もまた銀世界を駆ける約束を果たせるのに。 オルゴールの蓋を開けて、箱の横に指を添える。 巻ネジをつまんで、キリ、キリ、キリ。
過るのは、夕食が楽しみだと、尻尾を大きく振る幼馴染みの笑顔――]*
(104) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
― 一日目・自宅 ―
[目を開けると、そこはいつもの自宅だった。 上体を起こして目を擦り、サイドテーブルに置いた眼鏡を取る。ぼんやりと窓を眺めると、気持ちのいい朝陽が差し込んでいた。
いつのまにか家に帰って眠っていたらしい。白昼夢を見る程だ、意識だって飛ぶ――いや、そんなことあっては困るが。ともかく、今日も仕事があるのだからとベッドから降りてみるが、どこか部屋に違和感がある。 こんな部屋だったか? いや、間違いなく自分の部屋だが、配置が妙に違うような気がしてならない。別に空き巣に入られたって感じではない、寧ろどこか“見覚えがある”ような――]
(105) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
――ま、さか
[慌てて部屋を見渡す。壁掛けのカレンダーは半年前。テレビをつければ天気予報士が、今週は春らしいあたたかな気候が続き、週末はお出かけ日和だと楽しげに笑っていた。 有り得ない、有り得ないそんなまさか。誰かの性質の悪いイタズラじゃないのか。サイドテーブルの引き出しにしまった日記を手にとって開けば、事故当日どころかそれ以降もごっそりと白紙に変わっていた。
寝間着のままベランダに飛び出せば冬には有り得ない暖かさ。本棚には夏には売ったはずの本が並んでいるし、キッチンにはチョコレートの小さな箱があった。 そうだ、覚えている、デパートで少し奮発して買った有名店のそれは、今度の週末にでもチョコレートが好きなティムと共に食べる為に用意したもので、けれどあの日、仕事を増やしてしまった詫びと感謝を兼ねて、前倒しにして今日の夕食の時にでも、開けるつもりでいた――結局食べられなかったもので]
(106) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
[本当に、戻ってきたとでもいうのか。 本当に、本当にあの日に戻ってこられた、のなら。
不意に玄関のチャイムが鳴る。 はっと時計を見ればもう“いつもの時間”だった。思い当たる人物など一人しかいない。走って勢いよく扉を開け放てば――そうだ、そう、あの日もいつも通り、俺の幼馴染みは職場まで送る為に、迎えに来てくれていたのだ。
二本の足で、しっかりと地を踏んで]
(107) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
……ティム、
[目頭が熱くなる。 立っている、彼が、自らの足で、昔と何も変わらない、自然な姿で。
本当に、戻ってきた。戻ってこられた。
その感慨が視界を滲ませて、思わず眼鏡を外して目を覆った。きっとティムは驚くだろう、迎えの時間なのに毛並み一つ整えていない寝間着のままの幼馴染みが、自分の顔を見た途端に泣き始めたなど。嗚咽が漏れそうになるのを堪えて、懸命に言い訳を紡ぐ。 寝坊したとか、少し夢見が悪かったのだ――とか。大丈夫、大丈夫だと繰り返し、すぐに用意をするから待っててくれと言い残すと、部屋に戻っていく]
(108) 2019/11/05(Tue) 04時頃
|
|
[どうして過去に戻れたかなんて考えない。そんなものどうでもいい。 すべきことは決まっている。 事故など起こさせない、決して彼を行かせない。
――何一つ、彼から失わせてなるものか]*
(109) 2019/11/05(Tue) 04時半頃
|
測量座 ハラフは、メモを貼った。
2019/11/05(Tue) 04時半頃
|
[とびきりの笑顔で笑って見せたのに。 アナタは泣いて怒るじゃない?>>41 だからアタシ、困ったように笑うの]
そう? じゃあさようなら。 まどかちゃんと一緒だった時間。 けっこう楽しかったわよ。
[舞台を背に走り出すアナタを追う事もない。 ”アタシ”には追う理由がない。 ――高本には、あるのかもしれないけど?]
(110) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
[去り行くその背に恭しく一礼を。 劇を見終えた観客への敬意。 物語の幕引きの時だ。
最高に涙を誘う一幕だったが、 アンコールは、望めないのだろう]
でもね、でも――……、
[ふぅとアタシはため息をつくの。*]
(111) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
―― 文化祭 ―― [今日は俺達の高校の文化祭。 なのに、主役のロミオは風邪で欠席だ。 みんな口々にどよめいては落胆する。
俺もジャージ姿で舞台裏に駆け付ける。 さっきまで舞台を組む裏方作業をしてたんだ。 埃と汗まみれで、お世辞にも綺麗とは言えない。 これじゃあ普段のみかん畑の手伝いと変わらない。 首元に巻いたタオルで汗を拭いつつ。
ジュリエット役の子は泣き出しそうだ。 困ったな、俺、そんなに仲良くない子だし――、 あ、そういや仲良くしてたヤツいたじゃん。 (ってきょろきょろ同級生を探して) って、いねええぇ!! こんな時に何やってんだよあのヘタレ!!]
(112) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
[そんな時、何かまどかが言いそうだったから。>>50 みんなでそっちを見て、 なのに、すごすご手を引っ込めるから]
おいおい、何にもねーのかよ。
[ぺしっと丸めた台本でまどかの頭を叩いて。 そうこうしてる間に、 丁度いい代役が立候補してくれた>>52
よかった! 丁度今から探しに行こうと思ってたんだよな]
(113) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
[みんなも代役が決まりそうな安心感から、 わいわいと無責任に応援を始める]
「そう言えばお前、演劇部だったよな!」
「顔だけはいいし、イケるんじゃね!?」
「台詞は脇から言えばイケるイケる!」
[ぐいぐいっとみんなロミオを推すから、 俺も安心して裏方の仕事に戻ろうと思う]
(114) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
よし、代役は決まったな? じゃあ裏方は各自、仕事に戻りつつ、 ロミオが台詞ど忘れした時のフォローも頼む。
じゃあ各自、劇が始まるまで持ち場に解散!
[ぽんっと監督役の俺が手を叩けば。 みんなおーっと各自の持ち場に戻っていく]
(115) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
[俺も監督として、 みんなが持ち場に困らないか見て回らないとな。 と、その前に――、 俺はさっき何か言いかけたまどかに声をかけた]
さっきはどうしたんだ、まどか? 他に良い代役の案とかあったりするか? 何か心配事があるなら俺に言っておけ。 なんてったって、俺がこの劇の監督なんだからな!
[ちょっと胸を張って監督なんだぞと強調する。 今日の劇は失敗したくはなかった。
なんたって元女優の母さんも見に来てくれてるからな。 (あと、知り合いの劇団の監督も来てるらしい) だから、いつになく俺はやる気十分だった。*]
(116) 2019/11/05(Tue) 09時半頃
|
|
[べしっと頭を叩かれたなら>>113 その痛みに、それが現実であることとか あの日を繰り返していないこととか 高本が、あの頃のままだったとか ──
そんなことばっか頭を過った
あたしの脳裏にはまだ、 「さようなら」と笑った「誰か」の声 >>110 数分前に経験したことだから焼き付いてる
あれも、これも、高本なんだよね。]
(117) 2019/11/05(Tue) 10時頃
|
|
[解散!の声がかかるまでぼーっとしていて 解散!を言われたならば、はっと我に返る
あたしの持ち場は舞台袖 台詞を忘れた時に指示する係で >>0:56 ええーと、そう、台本。台本。
8年も前の舞台だ 流石にあたしはなんもおぼえていないから 台本を食い入るように見つめて 何をすべきだったかを、思い出そうとする
そんなあたしに懐かしい顔ぶれが声を掛ける 仲の良かった親友や、クラス1のお調子者 このひと名前なんだっけまあいいか ]
(118) 2019/11/05(Tue) 10時頃
|
|
[あの頃のままの文化祭の一日が過ぎていく これは夢?それとも現実? 目に見えるそれは、本当にあの日のまま
強いて言えばロミオの衣装に腕を通したのは 高本ではなく別の男子だったってこと
高本は ─── あっ、目が合った。>>116
近づいてくる、話しかけてくる… やだなあ近いなあ、高本。若いし。
何も演じていない、高本、 それがどうにも嬉しくて、 また声が聞けたことが嬉しくて、 ちょっと泣きそうになったけど我慢した]
(119) 2019/11/05(Tue) 10時頃
|
|
べ、べつに大丈夫。 なんでもないよ、うん、
[取り繕うのは苦手だ。 近づいてくる若い高本(重要)に向けて あははと笑いながら返事して。
ああそれにしてもやる気満々だなあ…
ロミオ役を推さなかったけれど それでも高本が演劇に目覚める可能性が あるんじゃないかって、それは一抹の不安]
(120) 2019/11/05(Tue) 10時頃
|
|
た、高本、やる気だね 高本って、演劇、好きなの?
[なんで?とか聞かれたら、 お母さん女優さんだったし、って続けて。 やる気満々すぎて不安な高本に、そう問うた]**
(121) 2019/11/05(Tue) 10時頃
|
|
[解散!と声をかけてみんな持ち場に戻ってく。 俺はその様子を見回して、 あっ、まどかと目が合った。>>119
なんかいつもより挙動不審なまどか。 緊張してるんだろうか? まさか、仕事を忘れたとかじゃないだろな?
なんでもないって言われたものの。>>120 疑いの目をじーっと向けて]
本当かー? なんかあったら俺に言えよ!
[ぽんっと肩に手を置いて笑いかけた。 だいたいまどかが「大丈夫」とか言う時。 だいたい大丈夫じゃないからな]
(122) 2019/11/05(Tue) 11時頃
|
|
[演劇が好きかって聞かれたら少し考えて。>>121 母さんを思い出して素直に頷く]
ああ、けっこー好きだな。 母さんが女優だった頃の写真とか見てさ、 綺麗だなって思ったりしたしな。
なんか別人ってゆーか、別世界ってゆーの? まあ、俺達には遠い話なんだけどさ!
[そう言って、遠くを見る目で劇の世界を語る]
(123) 2019/11/05(Tue) 11時頃
|
|
[それから少し冗談めかして肩を竦めて]
まあ、俺にはこのジャージ姿が似合ってるし? 華やかな表舞台よりは裏方のがしっくりくるんだよな。
それにさ、想像してみろよ。 俺がぴっかぴかの服着て、派手な化粧してさ。 それで主役でございって舞台に出てくの!
似合わねえだろー? 笑えるだろ?
[想像してみてくくっと吹き出して。 それからロミオが着替え終えたみたいだから、 最終確認の打ち合わせに声をかけに行く。
まどかも頑張れよって頭をくしゃっと撫でて。**]
(124) 2019/11/05(Tue) 11時頃
|
|
[さっきね、好きなものはって聞かれて>>96 何にも思いつけなかったの。 この頃のことを思い出せなかったのではなく 最近好きだなとか、楽しいなとか そう思えたものが本当に思いつけなくて。
いつまでも死んだ人間にこだわってるな! そう言ったのは何番目の彼氏だったかな。
止まっちゃった私に戸惑った顔をした大和を 心配させないように必死に 話題を見つけようと視線を滑らせた。]
(125) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[思いつけたのはなんとなく見てた連続ドラマ。 それに出てくる男の子がとても素敵だった。]
あっ、あれ。連続ドラマよかったな。 道場の子がとてもキラキラしてて ちょっと大和みたい、で……
[そのドラマは今じゃなくてもっと未来のだ>>0:119 失言に気がついて私は慌てて話題を変える。]
猫、最近会う野良猫がいるよ! 黒くて尻尾の先だけ白くてね。
[その猫も未来の猫だし よく会うのは職場に行く途中だけど、 調べたって野良猫なんてわからないだろうし 大和は猫好きだったはずだしごまかせたかな。]
(126) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[一緒に座ってコップに入ったジュースをもらう。 一口飲んでれば、大和が口を開いた。>>100
何も身構えることもなく 何か言いたげにすることもなく よそよそしくもない態度で胸がぎゅっとなる。]
欲しいもの、って言われても。
[今欲しいのはこころの未来で、 それ以外は何にもいらない。 でもそんなことは言えないから、 私はコップの液面を見下ろすしかなかった。]
……こころと、大和がそばにいてくれるなら 私、なんにもいらないよ。
[呟いたらまた辛くなってしまって こんな顔見せたくなくて膝を抱えて顔を埋める。]
(127) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[こころが居なくなっちゃったのは とても辛くて悲しかったけれど 大和が離れていってしまったのも 寂しくて悲しかったんだよ。**]
(128) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
― 一日目・ティムの家 ―
[ 俺の朝は早い! ]
(129) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[まだ日が昇るのがゆっくりな季節、 暗いうちから目が覚めると大きく伸びをした。
浴室内、うがいついでに冷たい水で顔を洗って、 ぶるるるるっと頭をふると水分が割と飛ぶ。 わしゃっと雑にタオルで毛先の水分をとるとそれで終了だ。ブラシなど通さない。
動きやすい薄手の服に着替え、 ドリンク類ばかりの冷蔵庫を開けると エネルギードリンクを取り出し軽く飲んで。 かる〜くストレッチをした後、家の外へと飛び出した。
朝の散歩、もといランニングだ。]
(130) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[まだ冷たい空気を身体に浴びる。 息が白いって事はもうないみたいだけど。
コースはいつもと同じでぐる〜っと大回り。 家と家との間隔は広く、さすがにこんな朝から ランニングをする人の姿は少なかった。 ないとは言わないけど。
途中ハラフの家の前も通ったがまだ暗い。 起きてないようだ。 どうせあとで行くんだからと通り過ぎた。
空を見上げるとちらほら飛空艇が見えた。 朝早いのにごくろうさまだ。 空路の観測はされているはずだから事故の心配はないが、下から見ると、きをつけろよ〜、と声をかけたくなる。]
(131) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[ はっはっはっはっ、]
(132) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[毛玉故に汗というものはない。 だから口を開けての体温調節を行いながら、 時にゆるゆる、時に全力ダッシュ、 好きなように、好きなだけ、走りまくって、
そしてようやく終点、自宅へと帰ってきた。]
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
[たのしかった!! 今日も朝から元気になったぞ。]
(133) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[体温を落ち着けるため、 また冷蔵庫からエネルギードリンクを取り出して飲む。 そして棚から取り出したのは朝食用のドライフードだ。クリップで留めていた袋を開けざらざらと中身をマグカップにうつす。ざらざらと揺らして均して一定量を測るとそれを持って椅子へと座った。
ぴ、
リモコンを爪の先で押すと液晶の画面に映像が映る。 今日のニュースだ、メインは天気予報だけど。 お、晴れだ。まあ走った感じそうだったしな! マグカップの中から一粒フードをつまむと口の中に入れぼりぼり噛み砕いた。流れるニュースは花の開花情報や政治、事故などどんどん流れていく。
ひょいっ、ぱく。ぼりぼり。 宙に投げて口でキャッチ。ハラフが居たら行儀が悪い!と言われるこれも一人なので問題はないのだ。でも一粒ずつは効率が悪い。 ニュースを見ながらその内マグカップを傾けて、飲むようにざらざらと口に入れていっぺんに噛み砕く、を繰り返した。]
(134) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
お、
[マグカップが空になるまでに興味を引いたのはニュースではなくCMだった。新しい空二、空四が半年後くらいに発売になるのだ。 一新されたシステムらしくめちゃくちゃに楽しみで楽しみで仕方ない。 うちの職場にも導入予定で一番に乗せてもらう事を約束している。楽しみだ。半年後か〜。浮かれた気持ちになりながら、最後のフードを飲み下した。
そういや途中レストランのCMもあったが、 なんでも時短が推奨される時世だ。料理という材料や手間、時間をかけて行うような高級な嗜好はよほど懐に余裕がなければできなかった。そういやコックになった知り合いがいるがやはり高給取りらしい。 そのうち来いとも言われてたけど、まあまあ今は余裕がないし。そのうちって感じだ。ハラフといければいいな〜。
そんな雑念に頭を支配されても日々の習慣は強かった。 職場に赴く準備は万端、 忘れものも多分ない!毛並み?は、置いといた!]
(135) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
いっ てっ き、ま〜〜〜〜〜〜すっ
[誰もいない家にリズミカルに挨拶を刻み、 軽快なステップで地を踏みしめて、 愛車である二人乗り仕様の陸二にまたがった。ゴーグルを装着する。エンジンをかけて、走り出した。]
(136) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[楽しみな事がたくさんある。 楽しい事もたくさんある。
世界の全てが楽しい!
この日は、いや、この日も。毎日。 そんな気持ちではじまっていた。]
(137) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
― 一日目・ハラフの家 ―
[家と家との間隔は広いが、実はお隣さんである。
なのですぐに着く。 いつも通りの時間、いつも通りにチャイムを鳴らした。 と、同時に家の中からばたばたと走る音がする。>>107
おや?と不思議に思うがはやいか扉が勢いよく開け放たれて、いつも通りではない、寝起きみたいな恰好の幼馴染みの姿があった。 めっずらし。]
(138) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
おはよ? って、え、え?? え?!?!?! 泣いてんのか…!?
[だったら珍しいどころじゃなくないか?!>>108 オロッ、という表情は隠さずにいたけど、寝坊(マジ?)とか夢見が悪かった(どんな夢だ??)とか色々聞いたけど、なんだかしっくりは来なかった。でも、]
?? うん、解った??? [了承すらも疑問形の響きになってしまった。 待っててくれと言われると玄関先で壁にもたれて待つ事にする。]
(139) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
ハラフ、どうしたんだろ。 ぜんぜん大丈夫に見えなかったけど。
[待つ間、ぽつり。 入っていく事に抵抗はないけどどうせすぐに出るんだし。 幼馴染みを待ちながら軽く伸びをする。
戻ってきたら、]
お、いつものハラフだ。 だいじょぶか? 具合悪いなら休んでもいいと思うぞ。
あっ言い忘れてた。
(140) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
おはよっ、今日もいい仕事日和だぞ!
[そう笑いながら。 晴れの日にいつもいう言葉を、元気よく。]*
(141) 2019/11/05(Tue) 13時頃
|
|
[ 結論からいうと、 焼きそばは食い損ねた。
買えたんだ。 買えたものの軽音部に奪われた。 変わりに嶺二の帽子を奪い取って来いとのお達し。]
若いってすげーな…… センチメンタルお兄さんついてけない……
[ いやいや、数年前の話だぞ 片手で足りないくらいの? いやまさかそんな。
ええ……?!そんな馬鹿なそんなはずは。 時の流れは残酷だなあ ]
(142) 2019/11/05(Tue) 18時頃
|
|
[ 違う意味でのセンチメンタルを感じながら 賑わう文化祭を横目に。
FMで聴いたあのBGMがどっかから流れて 懐かしいなとひとりごこち。
……あのコはこんな中でも 生徒会室で作業してるんだっけな ]
窓から顔出したら公開告白だぞ?
[ ……でもそれ、いつだろ。 飛んだから手にできたであろう、あの帽子。]
(143) 2019/11/05(Tue) 18時頃
|
|
―もしも あの日に戻れたら―
(144) 2019/11/05(Tue) 18時頃
|
|
[ 戻れたら、戻れたって、
未来は決まっているってのに。
嶺二を探す筈の足は、 向かうのは生徒会室。
昔の俺が嶺二に会ったのは別の場所。
つまり。
嶺二が居ない事を知ってるのに
居るかもしれないと言い訳付きで。 ]
(145) 2019/11/05(Tue) 18時半頃
|
|
[ そしていつも通り、かといえば いつもよりは大人しめに ノックもせず扉をひらくのでしょう 少し大人になった分くらいは、扉の音は控えめに。 ]
おーい、嶺二センパイ
帽子下さい……な?
[ 後ろめたさはゼロじゃない。 だから放つセリフも多少、勢いはない。
君が居たらどうしようっていう期待と、 君が本当に居たらどうしようっていう不安と、 色んなものがごちゃごちゃして。 夢なら早く覚めてほしい臆病な心と せめて夢なら。って欲張る気持ちと。 ]
(146) 2019/11/05(Tue) 18時半頃
|
|
[ さて、中には君の姿はあっただろうか。 ……君以外の、姿は?
我ながら、ヘタレな思いでその場に対峙するんだ。 言わなきゃフラれることも、知られることもない想いを、 変わらず居られるかもしれない未来を、
もし、あいつが言う事が本当の事だったら?>>0:#1 センチメンタルお兄さんは、さぞ悩んでいるわけだけれど** ]
(147) 2019/11/05(Tue) 19時頃
|
|
[幼い頃から高本のことは頼りにしっぱなしだ あたしより100万倍もしっかりしているんだもん ここは8年前だっていうのにさ やっぱり高本のほうが、しっかりしてる
ぽん、と肩に置かれた手 >>122 あはは、と笑いながらそんなことを思う ]
(148) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
そっか。 あたしも見たことあるよ 高本んちのお母さんの写真。 いまでもすごい綺麗だけどさ
[今の高本にとっては別世界のこと >>123 高本のお母さんが綺麗なのは本当だ。 この町イチ美人なんじゃなかろうか
しかも、たしか、今も昔も、 ずっとずっと、綺麗な人なんだよな。 それなのに子どもが4人いるなんて不思議だと 色んな人に、噂されてるのは、知ってる。]
(149) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[冗談めかして語られる高本の未来 >>124 そうだね、今の高本にとっては それが、ありえない未来だったのかもしれない
だけど、ほんの少し前までは あたしは現にその未来にいたわけだし
まだ、彼の未来が潰えたわけじゃない 彼の舞台はこれからで、 演劇の良さを讃えた監督が、 監督力を見抜いて、高本を引き抜くかもしれない]
あはは、たしかに笑えるね そんな高本居たら見てみたいよ
[………………あー、笑えない。]
(150) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[あたしのさっきの行動で 高本の未来が変わってしまえばいいのに
でもあたしの行動だけじゃ 高本の未来は変わらないかもしれない
ああ、こないだやったゲームに似てる 主人公がどんな行動を取ったって、 ヒロインの女の子は、死んじゃうの。 何度、何度、やり直しても、 何度も、何度も、死んでしまうの
あたしごときがどんなにがんばったって 高本の人生は ── 死んじゃうかもしれないの]
(151) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[でもいまのあたしにできることはこれしかなくて あたしの生み出した不器用な蝶々が、 未来の高本を変えてくれることを祈るだけ ]
うん、高本も頑張ってね
[くしゃ、っと撫でられた頭。 ─── あーあ、本当に、失いたくないな]
(152) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[文化祭の様子はね、 一応だいたい憶えているのと同じだったみたい ジュリエット役の子の演技は完璧だったし 客席の一番前の席の人が 公演中に大きなくしゃみを2回したの それも、あの時と変わらなかった (印象的すぎて憶えてたんだよね)
でも、
起きてない出来事は、 あたしにもわからないな
結果的にロミオ役に決まった彼の出来栄えは 83(0..100)x1%くらいだったかもしれない]
(153) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[なにそれ割と上手にできてんじゃん
監督さんもさぞお喜びだったことでしょう 高本のお母さんは、監督さんに 高本が監督をしていたことを言うのかな
あぁ、それは、辛いな。]*
(154) 2019/11/05(Tue) 19時半頃
|
|
[ 結論から言うと、 焼きそばは美味しかった。 午前までの予定の仕事は、午後まで伸びて。 >>0:185>>0:186 昼食は食べそびれるかなとも思ったけど……、
熱心な焼きそば売り子は、 生徒会室まで訪問販売に来てくれた。 しかもサービス付きで。 ]
(155) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
[ 私は生徒会室から出ない。 連れ出したのは、嶺二くんのアナウンス。
―――でも、 ]
(156) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
……あれ、君。
[ 窓を開けることも、きっとしなかった。]
(157) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
[ どうして君がこんなところにいるんだろう。 疑問はすぐに氷解した。>>146 ]
嶺二くんなら、いないよ。 本当なら特設ステージにいる時間だけど……
さっきの放送を聞いた限り 逃げ回っている可能性も高いかも。 [ 現にほら。 彼を求める者が、ここにも一人。 ]
(158) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
……君、嶺二くんの事好きだったの?
[ 眸を真ん丸くしながら尋ねてみる。 強制カップルイベント。 いや、部費が目当てなのかもしれないけど。
反応はなんにせよ。 私はそうだ、と一言洩らしてから。 物陰からあれを取り出した。 ]
(159) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
君、焼きそば食べる?
じゃんけんで勝ったら、 一つサービスでもらえたの。 二つは食べきれなくて……
[ 今ここにいるのは、君と私だけ。
……もし頷いてくれたなら。 せめて食べている間くらいは、 嶺二くんじゃなくて。
私と一緒にいてくれるかな。 ]*
(160) 2019/11/05(Tue) 21時半頃
|
|
おいおい……
[膝に埋もれるように顔を隠してしまう菜摘に 俺と姉ちゃんは顔を見合わせる。
別に変なこと聞いてないよな。 明日、ショッピングモールに行くから、 何を目当てにするのかって軽い質問だったはず。
それが何をどうしたら俺達の話になるんだ。>>127
普段の、夏のお日様みたいな笑顔で言われたら どきどきするくらい嬉しかったのに、 こんな状態で言われると心配が先にくる。
どんな悪夢を見たら こんなに1日引きずるっていうんだ。]
(161) 2019/11/05(Tue) 22時頃
|
|
ちっとも“大丈夫”でないじゃん。>>55
[ここに座ってたのが姉ちゃんだったら 力いっぱい抱きしめてる。 でも、今、隣に座っているのは俺なんだなぁ。
持ったままのコップをそっと抜いて ちゃぶ台の上へ置く。
ヘアバンドが落ちないよう 菜摘の頭に手を乗せてゆっくり動かすと 風呂上りの髪は少し湿っぽかった。
頭を撫でられることはあっても 撫でる側になったのは、そういや初めてだ。]
(162) 2019/11/05(Tue) 22時頃
|
|
俺と姉ちゃんが そばにいるのなんて当たり前だろ。
[できれば幼馴染じゃなく そばにいたいところではありますが。 今はそういうことを考える場面じゃないですね。]
明日だって来週だって 遊ぶ約束も道場の稽古だってあるんだからな。
[だから独りで悲しい顔を隠して 蹲らなくっていいんだ。
菜摘が欲しがっているものは あって当然のものだから。]
(163) 2019/11/05(Tue) 22時頃
|
|
[菜摘の空っぽになった方の手を 這い寄ってきた姉ちゃんが両手で包んで あやすように話しかけてる。
俺は落ち着くまではと 頭を撫で続けてたけど顔は上がったかな。*]
(164) 2019/11/05(Tue) 22時頃
|
|
[大丈夫じゃないだろ、と言われても>>162 今の私はそんなことないよって言えない。 顔を上げたらまた泣いちゃって 朝みたいに二人を困らせちゃう。
無理強いをしない二人だってわかっているから もうちょっと。落ち着くまでは、ちょっとだけ。 あと一呼吸、二呼吸して。 笑顔をつくれるようになったら、
自分に言い聞かせていると 遠慮がちに誰かが頭に触れる。>>162]
(165) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[こころかな、って思ったけど 撫でられている方向と声がする方向が同じで
――いま、私の頭を撫でてくれているのは 大和だって気がついたら 胸がぎゅうとなって、涙腺はさらに緩んでしまった。
当たり前だって言ってくれる大和は>>163 明日何が起きるのかを知らないから そう言ってくれるんだろうけど。
昨日までの大和はきっと そんなことしてくれなかったから。]
うん…うん、うん。そうだね。
[私たちにはなかった未来を並べてくれる大和に 私はくぐもった声でそう返すばかりだった。]
(166) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[大丈夫だよ。 何があっても一緒にいるんだからね。 菜摘を悲しませたりなんかしないから。
私の手を握って繰り返してくれる こころが、あなた自身が居なくなっちゃうって とてもそんなことは言えなくて。
ただただ縋るように、こころの小さな手を握れば 大和だってちゃんと一緒にいるわよって こころも、そう言うの。]
(167) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[ ……じゃあ、どうして大和は私を避けたの。 どうして県外の学校に行っちゃったの。 どうしてメールを返してくれなくて どうして距離をとったの
どうして。ねえ、どうして。 ]
(168) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[ぐるぐるぐずぐず考え続けても 堂々巡りでどこにも答えはないままだし 私にやさしく触れてくれている二人の体温が 本当の答えだってことはわかっちゃうの。]
……だいじょうぶ、だよ。 ごめんね、二人とも。
[顔を上げたら今度はもう少し上手く笑えたけど 自分でもわかるぐらい下手くそだった。 涙は何とか出さずに済んだけど こころにはぎゅうっと横から抱き着かれる。]
(169) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[ちょっと離れたところから勢い付けて さらに体重も乗せられたから ドスギュッってほうが近いけど。]
わわっ、大丈夫だって。 って、ちょ、こころ、わ――!
[ぐいぐい体重をかけるのをやめなかったから 私の体勢は崩れて横に倒れる。
隣には大和がいたけど、受け止めてくれたかな。 誰もいなかったらこころと仲良く床の上。*]
(170) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[まどかに母さんを褒められて照れ笑い。>>149]
だろー? 母さん、昔はモテたらしいぜ。 でも、今は父さん一筋なんだよな。 父さんもなかなかやるよなぁ……、
[なんでも、俺は家族の中で一番母親似らしい。 顔立ちもそうだし、性格とかもそうらしい、
昔は女顔とかからかわれる事もあってさ、 悔しい思いをした事もあったけど、 男らしさに憧れる事もあったけど、
母さんは「光一郎は光一郎なんだから」って、 そう、言ってくれたから。 まあ俺は今のままでいいかなって思ってる]
(171) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[母さんは美人だったし女優だったし、 当時のみかん農家からしたら別世界の人だった。 それでも、母さんはみかん農家に嫁ぐ事になった。
――謎だ、すごく謎だ。
よく、どうしてか母さんに聞いてみたけれど。 母さんは詳しく話してくれなかった。 ただ――、
「お父さんは、どの人生にもいてくれたもの。 気付けばそこから私の「人生」が生まれたのね。 だから私、もうお芝居ができなくなったの」
そう、よく分からない事を言われたりもした]
(172) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[幼心に首を傾げて見上げて、 母さんはそんな俺に笑いかけてくれて。
「でもね、お芝居ができなくなっても。 お父さんは私の事が好きなんですもの。 だから私、ここに嫁げて幸せなのよ」
その時の母の顔が幸せそうだったから、 芝居が出来なくなったのに、 何故そうやって満ち足りて笑えるのだろうか、と。
俺にはよく理解ができなかったのを覚えている]
(173) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[まどかと他愛ない冗談を言って笑いながら。>>150 俺は監督の仕事に戻ってく。>>152 頑張れって言われ、おうって手を振って。
ロミオや他の役者達と打ち合わせして、 舞台袖から見守る舞台。 ロミオの代役は83点くらいはつけれそうだ。>>153 うん、控え目に見ても上出来だ]
(……よしっ!)
[俺は秘かにガッツポーズ。 みんなで舞台袖からやんやと見守って。 劇の進行をてきぱきと応援していった]
(174) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[やがて舞台は無事に終了。 カーテンコールで役者達が舞台に次々と出て行く。 それを俺は舞台袖から見送って――]
なんかいいな、こういうの。 みんなで作り出す世界って感じでさ。 ほらジュリエット役の子、感動して泣いててさ。 ロミオ役のヤツと仲良かったからな。
きっと、あれが本物だと思うんだ。 お芝居の中だけど、ちゃんと心があってみんながいる。 そんな、俺達だけの芝居だったと思う。
[まどかの隣でそう語って、 ロミオとジュリエットを微笑まし気に見守る。 そうして、祝福の拍手を送った*]
(175) 2019/11/05(Tue) 22時半頃
|
|
[膝の隙間から返ってきた声は元気がないけど、 俺の言葉は聞こえているみたいだ。>>166
俺の言葉に嘘はないよ。 いつだって菜摘の近くにいたいよ。
姉ちゃんの言葉にもそうだぞって同意しながら 気持ちが伝わるよう頭を撫で続けた。]
(176) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
[本当は菜摘がこうなった原因を 揺さぶってでも吐き出させたかった。 パジャマパーティを企画した姉ちゃんも きっとそのつもりだったはず。
でもこうやって言う時は>>169 菜摘は頑固だからなぁ。
姉ちゃんよりしっかり者で 俺より年上な菜摘は、 こういう時に融通がきかなくなる。
アルバムの最初の数頁目から 一緒に写っているくらいの付き合いなんだ。 俺達相手に強がらなくたっていいのにさ。
不細工な笑顔を浮かべる頬を つまんでやろうかと思ったんだけど。]
(177) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
[俺と同じ不満を持った姉ちゃんの方が 行動に出るのが早かった。>>169
普段なら菜摘が姉ちゃんを受け止められない なんてことはありえないんだけど。 勢いとタイミングが姉ちゃんに味方した。
そうすると菜摘の体は 俺の方に傾いでくるわけで――>>170]
(178) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
ぎゅぇ
[どっから出たんだってくらい変な声が 喉から搾り出された。
健康的な女子高生の平均体重ってどれだけだ。
聞いたら圧がかかってきそうだから 絶対に聞けないけど、 どんだけ鍛えていたって 成長期前の体で2人分は支えるのは、無理。
口を開けたらまた変な声が出そう。 むしろ、肺の空気と一緒に違うものも出ない?]
(179) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
……………………
(180) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
[というか。これは。
菜摘の頭を撫でるために体を少し傾けていたから 正面から受け止める体勢になっていた。 つまり、俺の上に乗っていらっしゃる白いもこもこは。
現状を理解した俺は 手を中途半端なところで宙に彷徨わせ、 最終的に赤くなっているだろう顔を隠した。
この距離は!思春期に!!つらい!!!*]
(181) 2019/11/05(Tue) 23時頃
|
|
[こころが床に体をぶつけないように 彼女をかばうのが精いっぱいだった。
だから私が倒れる先については ぜんぜんノーマークのまま 覚悟してた衝撃はこなくて 潰れたカエルみたいな声が聞こえ>>179 大和を下敷きにしてたことに気がつく。]
わ、ごめんね!? 大丈夫? 頭打ってない?
[上半身はほとんど大和の上に乗っかっちゃってて でも私の下半身にはこころが乗っているから すぐに動くこともできない。]
(182) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[大和は黙ったまま顔を手で覆ってしまい>>181 どこか痛いのかなって心配になる。]
ほんとにごめんね? 重かったよね、頭打ってない?
[手を伸ばして頭を撫でようとすれば 顔がもう少し近づいて 手の間から見えた大和の耳は赤かった。]
……? 大和、なんか赤くない?
[もしかして熱があるのかな。 額に触れようとするとどうしても体が密着して ちょっと触りにくかったので こころがどいてくれたから、私も体を起こす。]
(183) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[座りなおしてもまだ大和が倒れたままなら 近くまで寄っていって顔を覗き込むけど 大きなたんこぶはなさそう。
その後はこころがモールの情報を教えてくれて 知らないお店がたくさんあったりとか 抹茶専門店があるとか この辺で初出店のハンバーガーショップとか そんな話をわいわいしながら
隣にいた大和をちらちら見ていたけれど ちゃんと笑っていてくれた。
もし変な様子があったらちょっとは気にするけど 話しかけてくれるのなら、大丈夫だよね。 こころが途中で部屋を出て二人になっても 食事の時のような緊張はなかったよ。]
(184) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[三人で楽しく話すと時間はあっという間に過ぎて こころが、ふゎーあと欠伸をする。
私も小さな欠伸を噛み殺してれば 寝る〜といってベッドの上にあがっちゃった。]
こころ、歯磨き! えっ、さっき出ていった間にした? いつの間に……。
[寝るというなら私たちも寝ようと寝支度をして 私も洗面所を借りて部屋に戻ろうとする。
そのまま部屋に戻ってもよかったのだけど 寝ちゃったら奇跡の「今日」はなくなるのかなって そんなことを考えてしまって つい、廊下に佇んでしまった。*]
(185) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[高本の心の中はわからない。 たとえばご両親の馴れ初めを聞けていたら? それを「もっと昔に」聞けていたら?? あたしは、「私の世界」でも 高本の隣に居る未来を、選べていたのかな
─── わからない。
未来に在って、もうあたしにとっては過去のこと あの世界に戻っても、もう、高本は居ないから
なんてね。心の中がわからないから、 そんな感傷に浸ることも、あたしにはなくて そもそも「心がまだある高本のこと」を それ以上に、驚いたのかもしれないね ]
(186) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[だからあたしと高本が交わすのは他愛ない冗談 あたしはあの日みたいに17歳の文化祭を謳歌する 83点の舞台に高本はとても嬉しそう
……… なんだろう。 ロミオ役以外は、同じはずなのに どうしてか、あの日の舞台と雰囲気が違うのは
あの日はどんなに他の演技が素晴らしくても 高本の怪演にばかり、皆の視線が奪われた 「みんなで作り出す世界」が、そこにはなくて あれは「ロミオの生み出した世界」だった ?
あたしの視線の先に、 ジュリエット役の女の子の涙が、光る。]
(187) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
心…… そうだね、 高校生らしい、お芝居ができたよね 文化祭って、良いなぁ… [なんてババ臭い台詞をしみじみ吐いた25歳は 失言を突っ込まれたりはしたのだろうか
正直あたしは芝居の世界に足を突っ込んでないし 本物のお芝居が、どちらなのかは 本当は、よく判らなかった
未来の高本はお芝居の世界で成功を収めてる 皆に好かれる役者さんで、皆の期待も集めてる 高本の怪演と、皆で作るお芝居と。 どちらが「正しい」のかは、あたしにはわからない
でも、文化祭が良いなあって思ったのは本当。]
(188) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
ね、高本。 今日文化祭のあと、 うちにご飯食べにおいでよ
[それはこの世界での、あたしの提案。 「あの日」は監督さんに引っ張られて、 ゆっくり話もできなかったから。 ]
食べさせたいものがあるんだ。
[そうだった。あたしね、思い出したんだ。 この日の前の日に、初めて自分で作ったの。 高本の好きな「みかんのしぐれ煮」。
出来栄え? 初めてにしては上出来。 でも、お母さんには到底敵わないくらいかな]**
(189) 2019/11/05(Tue) 23時半頃
|
|
[ 彼女は当たり前のようにそこに居た。 いや、居るのを知って尋ねたくせにさ。
今日は文化祭なんだ、 マナだって本当は楽しんでいい筈なのに。 ……自分追いかけさせてる場合じゃないだろ]
あ、いや ……まあ、嫌いではないけど そういうんじゃなくてだな
[ 煮え切らない否定になってしまった。 他意なんてない ]
(190) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
[ 男子高校生の日常を送っていた頃は 彼女にどんな話し方をしていたっけ。 俺ってそもそもどんな奴だよ。 考えたことすら無かった
じゃなくてだよ。 一人で押し問答をしている間に、 物陰?から、 何やらでてくる物品がひとつ。 ]
(191) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
焼きそば?!マジか ……ええ?!マジで?いいのか?
[ 焼きそば大好物みたいな反応をしてしまった。 いや、嫌いじゃないよ? ただ1番ってわけじゃないけど、ほら 求めて手に入らないとなるととても欲しくなる、そんなあれ。
……ちら、と伺う帽子の行方。 見える場所にあっただろうか。
ちなみに自分のはというと ……被ってるんだけど。
生徒会室に入るなら外して、 ポケットのなかにでもと乱雑に押し込んでおこう ]
(192) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
[ いただきます。と手を合わせる間にも 富山嶺二を探す声が響き渡る。
そりゃ、居ると思うよな。 生徒会室にも何人かは来訪したから とびらは開けておくべきだろうか ]
騒がしいな……
……あ、えと。 マナは、文化祭回ったりしないのか? 嶺二は何も言ってないのかよ
[ 結局出す話題は嶺二なのも、 ……どうなんだってな** ]
(193) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
おう……
[首だけはギリギリ持ち上げたから 頭(物理)は無事だ。>>182
重ねて確認してくる菜摘の目を ちょっと今はまっすぐ見られないので>>183 なるはやで起き上がってほしい。]
いや、ほんとダイジョウブ。 急に2人がのしかかってきたから 重みで血がのぼっただけ……
[ほらなー全然意識してないじゃん。 でもちょっと、普段の菜摘が戻ってきたかな。]
(194) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
[2人が俺の上からどいてくれれば俺の番。 肘で上半身を先に起こしたところで 菜摘が顔色を確認しようと寄ってきたから>>184 慌てて少し距離を取って座り直す羽目になったけど、 飲み物を飲み干す頃には落ち着いたかな。
仕切り直して明日の計画を立て始める。 姉ちゃんが下調べをしていたから 入っている店とか休憩場所とかがすらすら出てきた。 計画とか関係なしにチェックしてたな。]
俺はジャケット、ここで見たい。 菜摘は買いたいものとか気になる店あったか?
[意見をはっきり示しておかないと メンズの店はスルーされかねないと過去の経験より。
自分の行きたい場所を主張しつつ 菜摘にも希望を尋ねれば、 今度はちゃんと買いたいものが聞けただろうか。]
(195) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
[3人そろって色々話し込んでいる間に 早寝な姉ちゃんがごそごそベッドに潜り込んだ。 さっきのはやっぱり歯磨きだったか。
飲み物とかはそのままでいいって言われたけど それだと菜摘が寝る場所なくないか。
ベッドで一緒に寝るにしても 起き抜けに足を引っ掛けて惨事を起こしそうだ。
仕方ないなと菜摘が洗面所を使っている間に コップを片付けに行くと、 両親もすでに部屋に引っ込んだ後らしく リビングの電気は落ちていた。
俺も歯を磨いたら部屋に戻ろう。 食洗機に突っ込むだけ突っ込んで廊下に出ると 部屋に戻っているはずの菜摘がいた。>>185]
(196) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
菜摘どうした? ここにいると冷えるし、早く部屋に……
……眠くないならもうちょっと喋るか? 姉ちゃんの部屋でもいいし 飲み物がほしかったらリビングでもいいし。
[ただし、どっちも話し相手は俺しかいないけど。
姉ちゃんは一度寝たら朝まで起きないから 同じ部屋で喋ってても大声を出さない限り平気だろう。
選択肢がひとつ足りないって? 俺の精神衛生上、俺の部屋は、だめです。**]
(197) 2019/11/06(Wed) 00時頃
|
|
……君、焼きそば好きなんだね。
[ 思いもよらぬ大仰な反応。>>192 私はあっさりと誤解する。 なら、いいことをした。 あの時チョキを出してよかったと。 少しだけ、誇らしげな気持ちで。
くすくすと、笑い声を零しながら。 言われるがまま、求められるがまま。 赤い帽子は、私の頭を飾っている。 ]
(198) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
文化祭、回るつもりはあったんだけど。 仕事がまだ残っているから……。
[ 耳を澄ませば、 今も外では生徒会長狩りの真っ最中。 君は行かなくていいのかな?
……なんて、自分で君を引き止めておいて。 少しだけ心配になる。 我ながらなんて中途半端なんだろうね。 ]
(199) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
嶺二くんは…… 、、、、、、、、、 何も言わなかったよ。
[ その名を口にした瞬間。 私の眉がピクリと動く。 続いて少し頬を膨らませながら、 私は彼への不満を並べた。 ]
(200) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
……まったくもう。 こんなイベントするなら。 事前に相談してほしかったよね。
そうしたら、もっとこう……。 手伝えることもあったと思うのに……
[ 一人で羽ばたける彼みたいな存在は、 見ていてとても眩しくなる。
戦力としては微力かもしれないけど、 一応生徒会の仲間なのだからと。 私は少しだけ、ご機嫌斜め。
でも―――。 ]
(201) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
本当に告白したかった人とか、 きっと困っちゃうよね。
君も――――
[ そんな間にも、 視線は自然と、ある一点へ注がれる。 この部屋に来た時の君は、 確かに帽子をかぶっていたのに。>>192
今はポケットの中に、隠されてしまった。 手が届かないように、深く、深く。 ]
(202) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
帽子取られちゃうと、困るんでしょう? ( 好きな人、いるの? )
[ 頭の中に浮かんだ、二つの選択肢。 私は少しだけ、考える。
はて。 今私は、どちらを口にしたのだろうと。 ]**
(203) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[なんだかまどかの感想がババ臭い。>>188 思わずぶはっと吹き出して]
なんだそれ、急にババ臭くなったぞまどか! ばあちゃんじゃあるまいし。
[観客席に笑いが漏れないようにククッと堪える。 あ、ダメだ。 「絶対に笑ってはいけない文化祭」 お笑いでありそうなフレーズを思いついて、 完全にツボって、笑いを堪えるのに苦しかった。
でもこうやって腹抱えて笑って。 文化祭ってやっぱいいなと思った]
(204) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[それから笑いの発作が落ち着いて一呼吸。 まどかが夕飯に誘ってくれるから>>189]
お、いいじゃん。行く行く! まどかん家の飯はなんでも美味いからな。 今日は何が出るんだろうな。
[サクッと快諾して美味しい夕飯に思いを馳せて。
その後は文化祭劇の打ち上げ! とは言っても、 みんなで自販機でコーラ買って飲んだだけだけど。 日が暮れるまでみんなであれこれ話をして]
(205) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[帰り道の通学路、まどかと一緒に歩きながら。 道端の草をぶちって草笛を吹いたり、 でっかいカマキリを見つけたから捕獲して、 んで、まどかに投げつけてみたり]
なあなあ、あのでっかい雲の集まり!! 唐揚げみたいじゃねえ? 今日の夕飯は唐揚げがいいな。 まどかは何がいい?
[とかなんとか、くだらない話をしたり。
こんな何気ない毎日がずっと続いてくと思った。 んで、その隣には当たり前みたいにまどかがいるから]
(206) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[何気なくまどかに視線を向けて]
そーいやまどかは進路どうすんの? 俺もまだ決めてねーんだけど……、
……あ、勝手に俺”も”とか言ってたわ。 悪い悪い。
[進路とか、俺は考えてなかったから。 まどかもきっと同じなのかなって、 そんな事を考えながら進路の事を聞いてみた。
ずっと一緒なわけじゃないもんな。 なんとなく、寂しくなった秋の夕暮れ帰り道]
(207) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[まどかの家に着いて、夕飯をご馳走になって。 色々と料理が出てきたけど、 やっぱ一番に手をつけるのはみかんのしぐれ煮だ。
いただきますの挨拶もしっかりしつつ。 ぱくっと手早く食べるのは家族の多さ故だ]
んー……やっぱしぐれ煮は美味しい!! あれ?でも、いつものお母さんの味じゃないですね?
えっ、これ、まどかが作ったのか?
[好物に舌鼓を打ちつつ、味の変化に気付き。 まどかの母に聞けばまどか作との事。>>189]
(208) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
そっかぁ、まどかがなぁ……。
[もぐもぐ、ごくん。 口の中のしぐれ煮を飲み込みつつ。 (食べながら話すの行儀悪いし)]
悪くねぇんじゃねーの? うん、そういやまどか食堂継げばいいじゃん。 進路で悩まなくてもさ。 ここの料理いつでも食べれて俺も嬉しいし! 継げ、継げ。
[なんて、俺は帰り道の進路の話を思い出して。 無責任にまどかにそんな事を言うんだ]
(209) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
そしたら俺、常連になってやるよ! ……あ、もちろん今も常連だけど?
[そうしたらまどかとはずっと一緒のような気がした。 だから、いいなって。 俺は特に深く考えず笑って常連宣言。 夕飯を美味しくもぐもぐ食べる。 みかんのしぐれ煮はもちろん完食した。**]
(210) 2019/11/06(Wed) 00時半頃
|
|
[ 結論から言って 焼きそばは普通の味だった。 どっちかといえば時間が経って 美味しさが低下しているやつ。
そりゃあそうだ、 学生の文化祭で出る焼きそばなんだから。 それでもまあ良かったかな、と思うのは 君がそんなふうに笑ってくれるからなんだろう。
わらえばいいとおもうよ ニヒルに微笑む自分を想像すれば ……うん、ないな。
残念ながらキャラじゃあなかった。]
(211) 2019/11/06(Wed) 03時半頃
|
|
ご馳走さん。 ……で、なに、あとどんぐらいあんの?
焼きそばの恩の分ぐらいは 仕事出来るつもりでいますが。
[ レポートなんてもう今更怖くもないお年頃 高校生の書類なんてさっさとやっちまえる …… たぶん。
身勝手な気持ちだけど、 楽しい事はちゃんと楽しく君にも過ごしてほしい。
「できれば俺と」
……俺と。]
(212) 2019/11/06(Wed) 03時半頃
|
|
[ けれど、やっぱり脳裏に過るのは 一つしか違わない兄の事で。
……嶺二の名前を出したら、ほら 彼女は少し反応をする。
嶺二とマナには二人だけの時間がある。 二人にしか解らない時間がある。 俺が居ない世界がそこにはある。
そうしてまた、 ヘタレなセンチメンタルがやってくるから なんでもない事であるかのように
その頭にちょこんとのった帽子を>>198 奪い取って、何も乗ってない、 自分の頭へと乗せてしまおうか。]
(213) 2019/11/06(Wed) 03時半頃
|
|
[ さっきまでは騒がしかったけれど どこかで嶺二の目撃情報が出回ったらしく 嘘みたいに生徒会室の周辺には誰も居ない。
君とふたり、向き合って 喧騒は一瞬の静寂をこの空間に運んできた ]
俺の帽子は残念ながら不良品だったっぽい 穴空いててちゃんとかぶれないんだ
[ 別に、俺の帽子は誰も取りに来ることはなかったし ……とられて困るかっていえば、困るよ。 間違いじゃあない。
さっきまで被ってたって? そうだっけな、うん、そうだよ ]
(214) 2019/11/06(Wed) 03時半頃
|
|
……乗っけてみたかったんだ、マナの帽子 どう?似合う?
[ この帽子が本来選ぶのは俺じゃない。 君が選ぶのは俺じゃない。
どうせ被るなら冗談らしく 「グリフィンドー●」でも言えばよかったか。 ……いいや。
ヘタレでも、おセンチなお兄さんでも
―あの瞬間に戻れるなら―
MB分ぐらいの微かな夢に触れてみたいって ……この当時メガバイトは結構大きいんだぞおい ]
(215) 2019/11/06(Wed) 03時半頃
|
|
[ 中身は成人男性が擬態した男子高校生。 こういうのは勢いだ。海賊王がそう言っていた。
肩を抱いて真っ直ぐに君の瞳を見つめたら、 あとは祭の微熱に浮かされたみたいに そっと口唇を重ねてしまえばいい。 どうせ、覚めてしまう夢なのだから。 いつやるの、いまでしょ! ドクターリンはいっていた。誰だそれ。
君から奪った帽子をのせたまま 向き合って、それで――― ]
(216) 2019/11/06(Wed) 04時頃
|
|
ありがと。 いい夢が見られたよ。 やっぱ俺マナの事好きだわ。 だからな、ちゃんと幸せになるんだぞ。 センチメンタルお兄さんとの約束だ。
[ ぽふり。 歳下の女の子にやるみたいに、 くしゃりと頭を撫でた。
実際、現俺にとっては 目の前のコは知ってる彼女よりも幼さが残ってて それも可愛いんだけどさ。
奪った帽子はまたそのまま、彼女の頭へ戻そう。 本来のあるべき姿へと戻すために。 ]
(217) 2019/11/06(Wed) 04時半頃
|
|
[その瞬間は、ただ一言のおはようすら出てこなかった。眼前の存在を確かめるように名>>138を呼べば、みるみる形が歪んでしまう。視界を塞ぐと狼狽を隠さないティムが心配そうに声を掛けてくる。
戸惑うのも当たり前だ、こんな姿見せたことがない。確か、きっと。泣き顔を見せたことぐらいはあるが、それだって怪我をした痛みだとか心揺さぶられる作品を見たとか、理由があるもので、こんな脈絡なく泣き出すなんて余程おかしい。分かっている、分かっているが、抑えきれないものは仕方がないだろう。
理解を得るには雑な言い訳をいくつか置いて、素早く準備を済ませた。未だにそう朝が得意でない自分は、この時もいつも通りに昨夜の間に用意を終えている。 食欲どころではないから朝食はいい。さっさと着替えて鏡を覗き込み、身嗜みを整えれば、すぐにでも出られる]
(218) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
[鞄を持って玄関へと戻れば、壁に凭れて待つティムの姿があった。再び瞼が震えたが、数度の瞬きに留める]
悪い、待たせた。 いや、体調は問題ない。大丈夫だ。 休む訳にはいかない。
[気遣って休むように提案されても、悩む素振り一つ見せず首を横に振る。それをティムは生真面目さゆえだと思うだろうが、本音は違う。 彼一人を職場に向かわせる訳にはいかない。自分が居ないことで何が起こるかなんて考えてはいられないのだから。 本来あるべきだった未来にする為に、行かなければならない]
……ああ、そうだな。 今日もいつも通り、こなしていこう。
[緊張に強張る表情を隠すよう、ふっと笑みを作った。 必ず、無事に明日を迎えてみせる]*
(219) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
― 一日目・職場 ―
[家を出るのは少し遅れたが、始業には十分間に合った。職場に着けば外勤のティムとは別れ、真っ先に仕事に取り掛かる。あの日夕方まで見落としていた荷物もチェックを終わらせた。急にねじ込むのは難しいが、朝の内に同じ区画へ向かう配達員へ適切に割り振れば、業務超過の心配もない。 念の為、事故が起こった時間帯の前後に現場周辺の航路を使う人間がいないことも確認した。大きく息を吐くと、隣の男が不思議そうにこちらに目をやったが気にしない。まず、これで最低限の対応は済ませたと言えるだろう。
既知の早退の知らせを受け、以前よりも手際よく受付業務を片付けていく。それでも昼過ぎまでは雑談を交わす余裕すら無かったが、キリがついたタイミングで同僚に休憩をとると告げて席を外した。
普段食事を取る休憩室とは反対に向かい、人気のない非常口傍の階段に腰掛ける。鞄からキューブ状のドライを取り出し、がり、と噛み砕いて飲み込みながら、携帯の画面をじっと覗き込んだ。デジタルの数字が現在の時刻を示している。最後の一桁が一つ進む]
(220) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
…………
[事故が起こるまで、残り四時間を切っている。 本来ならばこの後、配達を終えたティムが帰ってきて、俺に頼まれた荷物を届けるため、現場に向かう筈だった。 だが、もうそれはない。誰もあの現場には近寄らない。つまり――事故を止める人間もいない、ということだ。
あの場に居たティムが咄嗟の判断で空四に衝突しなかったら、一体どうなるのか。ティムの病室に訪れた夫婦とその子供の顔を思い浮かべて、ぐる、と小さく唸る。 ティムが無事でも、事故そのものを防げる訳ではない。事故を起こさないようにするにはどうすればいい?]
(221) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
[どうにか、現場に近寄らないようにと女性に伝えられないか。しかし、名前は何度も報道で流れていたから覚えていても、ティムと違い、直接関わりのない俺では連絡先など分からない。 空四の運転手も似たようなものだ。最初から分かっていれば事前に調べられたものを――悔やんでも悔やみきれないが、諦めきれなかった。何かないか、直接止めることは難しいなら、どうすべきか。
運転手がどのように違法チョコレートを入手したかまでの詳細は知らされていなかった。だが包み紙が見つかったというなら、今も所持している筈。それを通報することは可能かもしれない。
匿名の通報ダイヤルに通話を繋げる。呼び出し音を聞きながら、脳内で話を組み立てていく――事故が起こるまでに、どうか警察が、運転手を止めてくれれば――……]
(222) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
[――書類から視線を上げる。 窓を眺めると、色の濃い夕焼けが覗いている。
今日の仕事も残り僅かだ。さっさと終わらせてしまおう、と思いながらも、そわそわと扉へと目を遣るのは、そろそろ時間だからだ。 もうすぐだ、確かそう、あと何分後だったか。十数秒置きにちら、ちらと何度も確認するのを繰り返す行為が二桁に乗って少しした頃。 扉の開く音と共に待ち望んだ姿を目にして、思わずぴんと耳を立てる]
――! ……ティム。 今日の分、終わったか。
[配達が終わったことに間違いないか確認を取る。そうだ、いつも通りきちんと終わらせて、飛空艇の点検等の諸々を済ませて業務を終えるはずの所を、無理に頼んでしまったのがあの日だった。 今回は違う、もう何も用はない。人知れずごくりと唾を飲む。肯定が返ると知りながらもじっと待つ内心は、気付かぬ間に揺れている尾と同じで落ち着かない。それでも確かに望んだ返事があれば、明らかに安堵した気配はきっと隠しきれない。尾だってぶんと揺れてしまうのだから]
(223) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
俺ももう終わる。一緒に帰ろう。 夜、食べていくよな?
[いつものように誘えば、ティムが断らないのを知っている。それに万一、少し用事があると言われても、今日ばかりは決して譲るつもりはなかった。
目を離さない。離したくはない。 彼の傍でその無事を確かめていたい。
普段と似た言葉でも、態度に滲む強い願望は朝のような違和感を抱かせるかもしれないが、もし何かあったのかと問われた所で、別に、と曖昧に濁してしまう。 とにかく、早く一緒に帰りたい。気持ちが急いて仕方がなかった]*
(224) 2019/11/06(Wed) 06時半頃
|
|
[ 君にとっては置いてけぼりかも知れないけど 男子ってのは身勝手なものでね 後は俺何かしたっけ?みたいな顔をしていると思う。
チューですか?してませんて。 そういうのは好きなコ同士でしてください。
帽子を戻せばそれで終わり。 だって俺のは君にのせてないし、ね 名残惜しげに帽子を戻して、
触れてみたかった髪を一房、そっと掬って散らばせた ]
さっさと片付けようぜ 文化祭終わるなんて勿体ない。
[ 嶺二の帽子を探さねばならない。 ていうか、嶺二は彼女を探さなきゃ駄目だろ。]
(225) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[帰り道だって、いつものあたしたち。 夕暮れに響く草笛も、 突然投げつけられるカマキリも(許さない) 本当に8年前に戻っちゃったのかな、って まだ半信半疑のあたしは、そう思う。
雲の形を唐揚げだと言えば、 あたしはぷっと吹き出して ]
高本いっつも唐揚げばっかり!
[あれ、おかしいな。 「最近の高本の好み」なんて知らないのに 「17歳の高本の好み」はすっとでてきた すっかりと思考だけは17歳のあたしがいる ]
(226) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[それから進路の話が高本からでたなら ほんの一瞬意識がぴっと緊張して だけど、決まってないの言葉に安堵する
いつかの8年前なら この時にはもう、役者としての道を 高本は、思い描いていたはずで。]
進路〜 うぅん、 どう、しようかな、
[この時あたしはどんな事を思ってたんだっけ それがあんまり思い出せなくて、 あたしは曖昧に返事をしてみる。]
(227) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[8年後食堂に居る未来も見えておらず それでいて大学への進学など考えてもおらず ぼんやりと、ただ毎日を過ごしてた
早々に役者への道を固めた高本を 尊敬の眼差しで見ていたことは憶えてる。]
(228) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[家に帰ればそこにいるのは すこしだけ若いお父さんとお母さん だけど食堂の様子は8年後と何も変わらなくて それがおかしくてちょっと笑っちゃった。
変わったのは、なんだろうな 炊飯器が昔の代のものだったこととか あたしの携帯がスマホじゃないこととか 流れてるワイドショーが古いってこととか。
食堂のテーブルも、常連さんの顔も、 出されている料理も、何一つ変わらない。
だから家に帰って 自然に厨房に入っていこうとしたら お前何やってんだ、とお父さんに呆れられた そっか、あたしまだ、店員さんじゃないんだ ]
(229) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[夕飯はね、食堂で食べさせてあげたよ。 食堂終わるの待ってると、遅くなっちゃうしね。
並べられたおかずの中、 しぐれ煮に真っ先に手を付けた高本を あたし、じっと見ていたよ。
そしたら最初に出てきたのが褒め言葉だったから あたし、すごく、嬉しかった。]
(230) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
えへへ。 まだお母さんには敵わないけど。
[過去にも同じ台詞があったな。 だけどそれはもう少し冬になってからだった 初めてしぐれ煮をつくったとき、じゃなくて ちょっと練習した、あとのこと。 あのときも、高本は褒めてくれたな。]
(231) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[ああ、でもそのときは。 高本から「常連になる」の言葉は無かった もう都会に出るのが決まっていたから この場所を去ることが、わかっていたから]
食堂継いで、高本が常連で… なんか、夢みたいだね。
[夢なのかも、しれない。 もしかしたら、ただ夢を見てるのかもしれない]
そんな未来だったら良かったのにって ずっと、思ってたなぁ
[あたしにとっては「叶えられない未来」だった いまのあたしたちにとっては 叶えられる未来かも知れないのに、 あたしの言葉は、過去形だったから。
それが高本にはどう、聞こえたのかな。]
(232) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
高本もさ、 ずっとここに居たらいいじゃん みかん農家、継ぎなよ。 継げ、継げ。
[常連になってくれるなら。 そんなつもりで茶化して、 だけど心の裡は本気中の本気で、 あたしは高本にそう言ったんだけど
カウンターの中からお母さんが 「あら光一郎くん、うちの食堂継ぐ?」 なんて突如言いだすから あたしは熱いお茶、思い切り吹き出した ]**
(233) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
[ 今何故か思い出したのは とても何気ない日常の。>>0:307 ]
柊季でクリスマスイブうまれ よく分かったよな
[ 誰も読めねーっつの。 けど実は嫌いじゃなかったりする。
君が綺麗って言ってくれたしな。 ああほらもう、 これだから、おセンチお兄さんはいけないんだ** ]
(234) 2019/11/06(Wed) 08時頃
|
|
え。大丈夫だよ。 せっかくだから君も、文化祭を……
[ 申し出には首を振る。>>212 焼きそばを食べる間だけ。 自身に化した時間の制約は、>>160 あっという間に過ぎ去って。
これ以上は、ただの我儘だから。]
(235) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
………。
[ 紅が描く軌跡を 私はぼんやりと見送っていた。>>213
うん。似合っていると思うよ。 君、華やかな顔立ちだから。
出かけた言葉は、音になる前に塞がれる。>>216 ]
(236) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
[ 再び離れる距離。 再び戻ってきた帽子。
何事もなかったかのように。 今の一瞬を消し去るように。
私の知らなかった顔で、 何故か君はお兄さんぶる。 ]
……お兄さんは変だよ。 同級生なのに。 それに君がクリスマス・イブ生まれなら 私の方がお姉さんだよね。
[ 11月1日生まれ。 そっと小声で添えたなら。]
(237) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
[ 髪は切ろうと思っていたの。>>0:106 ショートカットもいいかなって。 ただ、断れなかっただけで。
でも今の私は現金なことに。 伸ばしておいてよかったかな、なんて。>>225 ……そう、思ったのに。
どうして君は、好きだってキスをしながら。 さよならみたいなことを、言うんだろう? ]
(238) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
あのね、お願いがあるの。 ……もし君が、私の幸せを望んでくれるのなら。
壊れていても、不良品でも構わないから。
[ 高校二年生の文化祭。>>0:111 ]
(239) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
君の帽子を、私に頂戴?
[ 私は、君に告白した。>>0:112 ]
(240) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
私も君が、好きだから。
[ 別の世界線では 数時間後に嶺二くんの告白に頷いたくせに。 ……そんなこと、"私"は知らないから。 まるで一途で貞淑な、少女みたいな顔をして。
夢から醒めようとしている君に向かって 図々しくも、夢の続きを求める。 ]**
(241) 2019/11/06(Wed) 10時頃
|
|
[ハラフが戻るとパッと顔をそちらに向ける。>>219 マテを解除された犬なので尻尾がぶんぶんと振り回された。]
ぜんぜん!
ならいいんだけど。
[即決するのはハラフらしい。 ちょっとくらいの体調不良なら無理をおすもんな。そういうとこ良くないと思う。押し問答してもどうせ負けるから言わずにおいて、でもちょっと気にしておこう。
考えている事が全然違うとは知らないまま、 向けられた笑みに笑みを返して頷いた。 明日は普通に、なんの問題もなく来ると疑いもしていない笑顔で。]*
(242) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
― 一日目・職場、仕事 ―
[ハラフと別れるときめちゃくちゃ心配そうな顔でクゥンと鳴きつつそれはそれとしてきちんと仕事をしないと逆に迷惑をかけると気持ちを立て直した。 ぺちぺちと自分の頬を叩いてむにむに。ぐにぐに。 よーし、気合を入れ直したぞ。]
いってきまあっす!
[割り当てられた荷物を持って、愛車に向かう。 職場には発着場が勿論あるからここからすぐに飛び立てた。]
(243) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
[目的地までの空路を駆ける。 空は広くて気持ちよくて、まあ走る空域というものは決まっているんだけど、それを置いても自由に感じた。
何の問題もなく、遅延もなく、 届け先に到着してはポストに入れたり、 笑顔で荷物を手渡したりした。
ある家では荷物を受け取る母親の後ろにまだ数ヶ月くらいの子供がいて、窺うようにこちらを見上げてくることもあった。 笑顔で挨拶をすると、はにかみながら小さく挨拶をしてくれた後、ぱっと母親の足の後ろに隠れてしまったりもして、なんだか心が温まる。 足の影からぱたぱたと小さな尻尾が動いているのが見えると母親と一緒にくすくすと笑ってしまった。
おつかれさまです、 ありがとうございました。
そんな他愛もないお礼を受け取ると挨拶をして、 また愛車に乗って次に向かって―――、]
(244) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
[気付けばもう昼だった。
ハラフは大丈夫かな。 外を回っていると昼食はそのまま外で食べる事も多い。
荷物が多い場合は取りに戻った時に昼食をとる事もあるが、やっぱり内勤の昼食時間とはズレてしまうし、今日は戻る必要はなかった。 でもハラフが心配だったので、定時連絡にかこつけて様子を聞くことにする。 何か変わった事はないかの通信はだいたい休憩中に行う。ちょっと期待したけど、出たのはハラフではなかった。急な早退があったそうで、内勤の人達はなんだか大変らしい。ハラフも丁度休憩中のようだった。
手伝える事があればいいなと思ったけど、 特にないと言われてそっか〜と返事をした。 ハラフの様子を聞くと、穴埋め業務もやってるらしくいつもより集中してるくらいだと教えられ、心配は増しつつも、なら大丈夫かな、とも同時に思う。やる事がたくさんある方が悪夢も忘れられるだろうし。 具合が悪そうだったら休憩進めてあげてって伝えつつ通信を切って、昼食用のフードをもぐもぐした後、自分の仕事に戻る。
午後からの仕事も、 何の問題もなく。
空は広くて、自由で、とても心地よかった。]
(245) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
[夕焼けの色が今日は特に濃い気がして、 空を駆ける時に思わず見惚れそうになる。
―― 綺麗で、ちょっと物悲しい。
見惚れて事故ることもなく無事に職場に帰り着いて、ただいまを言う前、扉を開くと同時に声を掛けられた。>>223]
ハラフ、ただいま! 問題なくおわったぞー!
[ハラフの様子を見て具合が悪そうに見えなかったし問題もなさそうだったし、なんだか待たれていたみたいでちょっと嬉しくて尻尾がまたぶんぶか振られた。元気だ。]
(246) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
ほんと?よかった! もっちろん、じゃあ報告書出して 飛空艇点検してくる!
[夜の食事も勿論二つ返事して、尻尾を振りながら終業の準備を行った。 俺が幼馴染みであるハラフにめちゃくちゃ尻尾をふるのは職場では浸透しきっていてもはや誰も気にする事はない。 時々、仲良いな〜と笑われる事はあるけど誇らしげに「だろ!」と笑顔でいう姿にあてられたり更に笑ったりと微笑ましいものを見る目を向けられた。 仔犬扱いなのかもしれない。 気にした事は勿論ない。 むしろそういうのを気にするのはハラフな気もするが、 なんだかんだ常日頃から手綱を握ってくれているのでたぶん安心だ。たぶん。
言葉に滲んだ圧力はその場では気付く事はなかったけれど、帰る準備が整った後にでも、ふと口にする。 曖昧に濁された言葉に首を傾げるものの、 業務も終わったし後は帰ってゆっくりするだけだからと特に気にしなかった。]*
(247) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
― 一日目・ハラフの家 ―
[職場からハラフの家まで朝と同じ道を逆に走る。 二人乗り用の陸二は安全運転。 帰る頃には空はやや暗くなっていた。
ハラフを降ろしていつもの場所に駐輪して、 そうして家にお邪魔する。いつも通りの動きだ。
今日はハラフの様子も心配だし泊まる事にしたけど、 泊まる準備はしなくてもハラフの家にあるもので大体事足りる。というか、夕食を食べてだらだらしてそのまま泊まっていく事が多いので常に準備はされているというか。
勝手知ったる人の家だ。 お邪魔して上着を脱いでかけ、 夕食準備をするハラフの動きを目で追いながらくつろぐ。
そうして、いつもの動きでリモコンに手を伸ばし、 液晶の画面を付け、]
(248) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
[ 次のニュースです。 本日夕方頃に四輪飛空艇の墜落事故が起こりました。 墜落地点には歩行者が居て、───…… … ]
(249) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
うわ、事故か〜。 墜落事故ほんとこわいな。
しかもチョコ中って、 そりゃ事故るよ。
[付けた所でたまたまやってたニュースに顔を顰めた。]*
(250) 2019/11/06(Wed) 14時半頃
|
|
[もう一度買いたいものを聞かれて>>195 やっぱりなんにも思いつかなくて。
でもきっとそんな答えは求められてないと思い 大和の指しているお店をみれば 隣に女性用の服のお店の名前があった。]
私もアウター欲しいな。 寒くなるし……。
[2日間って言われたので 今日と、明日。 私がここにいるのはきっとその2日間だけ。 だからこの二人と冬を迎えることはないのだろうけど。
ないのだろうけど。 そう思えば苦しくなってしまって 自分の身勝手さにびっくりしちゃったよ。]
(251) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[こころの部屋に入る前に廊下に佇んでいると コップを片付けてくれた大和が>>197 心配したのか声をかけてくれる。
やっぱり七年前の大和で きっと本来の大和はこういう人で 事件の後は、色々あったから ——でも、どうして、ああなっちゃったの。]
……寒くはないけど
[部屋に戻ったら全部消えちゃうかもしれないとか そうでなくとも明日で全部終わりだしとか そんなことは言えなかったけど。
聞きたいことは上手く言えないままだけど ここで大和と離れたくなかったから 私は手を伸ばして彼の服の裾を掴む。]
(252) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[リビングはもう電気が消えていたから 誰にも聞かれることはないよね。]
リビング、いいかな。 飲み物はいらないから。
[大和がつき合ってくれるなら こころがいない間に、一つ頼みもあったの。]
(253) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
——リビング——
[並んでソファーに座るように促して、深く腰掛ける。 直接視線が合わない位置になるのは 今の私には都合が良かった。
何から話せばいいか悩んだんだけど 全くの作り話なんて思いつけなかったから 私はちょっとの嘘を交えたほんとうのことを言う。]
夢でね、夢で、こころが遠くに行っちゃったの。 とても辛くて、悲しかったんだけど。
[大和はどんな反応をしたかな。 聞かれても、遠くへ行っちゃったのって 私はそうとしか答えられないけど。]
(254) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
……こころは、しょうがなかったけど 大和まで離れていっちゃったの。
[居なくなっちゃったのはこころだけだったのに 大和が意図的に距離をとったんだ。 私が何かしたのかなって思ったけど ずっと考えても心当たりはなくて。]
夢の中の、大和のことだから 今の大和に言ったって意味がないけど
[私はもう子供じゃなかったから そんなことを彼に言ったりはしなかった。>>0:20 けれど今の大和をみていたら 比べちゃって、どうしてって、思っちゃうの。]
(255) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[困っちゃったかな。困っちゃったよね。 夢の中の(本当は未来だけど)自分の話とか ここにいる大和には関係のないことだもん。
それでも言いかけた言葉は止まらなくて 抱えていられなくて 私はぽろりと零してしまった。]
……さびしかったよ。
[——本当は、あのとき>>0:230 あなたにそう言いたかったの。**]
(256) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[ 今日は、遂に村を出る日だ。
剣の自主特訓は既に済んだ。 荷物は木剣とその他に必要な物を最低限を用意。 ここでの最後の朝食が終われば、出発だ。 いつでも帰って来ていいんだよ 両親はそう言ってくれるけど 俺はここに戻るつもりはなかった。 ミタシュもなんでか付いて来るって言うし アイツが帰りたがったら付き添わなくはないけど。
そうして、木剣と荷物を背負って ミタシュと二人、見送られて村を出る。 村に未練はないし振り返りはしない。 アイツがちゃんと付いて来れてるか 歩くペース合わせつつたまに振り返るだけ。 ]
(257) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
……村に残ってればいいのに 本当に出て来てよかったのか?
[ 村の皆とゴタゴタがあるでもないし ……脚だって、良くないのに。 だから、村からそう遠くない場所で聞いたんだ。 今ならまだ引き返すのに苦にならない距離だ。 戻るなら今のうちだぞ、って
そういう意味で、言ったんだけど…… ]
(258) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
えっ
[ ミタシュがそんな事を言うから>>83 耳をピンッと立てて素直に驚いてしまった。 だって、どうせいつもみたいに 姉ぶった顔をして何か言うと思ってたから。 手を繋ぐんじゃなくて なんかこう……指を、絡めてくるし>>82 顔は合わせないし、真っ赤だし ……こんなミタシュは初めてだ。 ]
一緒に……って、言うけど 俺が冒険者目指してるの知ってるだろ 無事に冒険者になったら、旅に出たら その間はどうせ離れる事になるんだぞ?
[ 出来るなら、連れ回してやらなくもないけど 今の俺じゃまだまだ弱っちくてダメだ。 だからそう言ってやったけど いつもみたいなうんざり感は、なくて ]
(259) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[ 『あっそ』
あの時の俺が>>82 アイツの言葉に素っ気なく返していた。
そんな話、今の俺は知らないけど ]
(260) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
……そう、なっても なるべく早く、帰るようにはするけど
[ ボソッと、気付いたらそんな事を口走ってた。 ……そんなつもりなかったのに 一緒にいたいとか言うから、アイツが言うから。 尻尾はぱたぱたと落ち着かないし なんか、俺もミタシュと顔合わせられないし ……なんなんだ、この感覚。 ]
(261) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
……早く行こうぜ
[ 絡められた指は、なんとなく離せなくて 言葉で促すだけになってしまった。
あぁもう、なんでこんな なんでこんなに心臓がうるさいんだ。 ]**
(262) 2019/11/06(Wed) 15時半頃
|
|
[いつもの帰り道。 他愛ない事やりながら馬鹿やったりして。 雲を見ながら唐揚げ食いてぇって言って]
唐揚げの他にも、揚げ物全般好きだし!
[まどかが吹き出すのに一緒に笑って、 田んぼばっかの道だけど、 まどかと一緒だとやっぱ楽しい]
(263) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
[進路の話をすれば、 やっぱまどかもピンときてないらしい。 だよなぁーって俺も曖昧に返事して]
俺もそうだけど、まどかも大概ゆるいよな。 夢とか、目標とか? なんかガッついてない感じ?
俺はそれもまどかの良さだと思うけどさ。 でも、なんつーか。 見てみたいよな、お前が夢とか熱く語るとこ。
[高校の頃から一緒にゆるく歩いてきた。 だから、なんとなく分かるまどかの視界。
まどかはいつもそうなのだ。 前に進もうとするんじゃなく、 ずっとこの場所に”いてくれる”ような感じ]
(264) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
[まるで俺と歩調を合わそうとしてくれているかのような。 俺の”せい”で前に踏み出せていないような。
そうだとするなら、俺は――、 前に進んでやらないといけないのかなって。
なんとなく、そんな事をずっと考えていたんだ。 まあ、まどかの事だ。 とくにそんな深く考える事無く、 ゆるーく生きてるのかもしれないんだが]
(265) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
[まどかん家に行って、食堂で飯を食わせてもらって。 やっぱ美味い!!ってもりもり食べて。 みかんのしぐれ煮も完食して、 手作りに照れ笑いするまどかが可愛かったから。 こいつぅーって、 照れ隠しに頭をぐりぐり撫でて褒めてやった。
まどかが食堂を継いで、>>232 俺が常連にって言い出せばまどかがしんみりした。
「そんな未来だったらよかったのに」なんて。 未来を見越したような事を言うから、 俺は不思議そうに首を傾げて、 いつもと同じようで、少しだけ違う。 そんなまどかをじーっとつい見つめて]
(266) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
もしかして……、食堂、潰れるのか?
えっ、そうなんですか? まどかのお父さん、お母さん?
[慌てたようにまどかの両親を見つめて質問して、 二人が首を横に振るからほっと一安心。
だって、まどかの口ぶりからして、 食堂が続かない未来があるみたいに聞こえたから。 俺は内心ですごく焦った。
だって、まどかはずっとここにいてくれるような。 そんな気がずっとしていたから]
(267) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
[まどかが夢を語る所を見てみたいと思いつつ。 でも、 食堂がなくなると思うと、 まどかがいなくなるかもと思うと焦る。
身勝手だなぁ、俺はって。 心の中で困ったように苦笑しつつ、沢庵ぽりぽり]
(268) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
[みかん農家継げってまどかに言われて。 そうすっかなーって、 ゆるく返事をしようとしたら、 まどかの母さんが食堂継ぐって言うから。>>233
まどかがお茶を漫画みたいに吹き出すから。 俺もぶはってつられて吹き出しつつ]
えっ、いいんっすか? 俺、料理できないけど。 でも食堂かぁー。 面白そうだな! 都会に出てった同級生とかさ、 ここに残って働くヤツらとかさ、 そんなヤツらをいつも同じ場所で迎えてやるの。
そういうの、いいなって思います。 なんかホッとするっつーか。 いてくれたら嬉しいっつーか。
[まどかの母さんにそんな事を話しつつ。 気付けば家より見慣れたかもしれない食堂を見回して]
(269) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
俺、やっぱここの食堂の飯が一番好きだわ。 潰れるくらいなら、俺が継ぐけど?
[なんて、さっきのまどかの不穏な言葉を真に受けて、 潰れるくらいなら俺がって、 そんな事を食後の熱いお茶を飲みつつ俺は言った。
軽い口調だが、内心は割と真剣だ。**]
(270) 2019/11/06(Wed) 18時半頃
|
|
がっ……ついては、ないなあ あはー、夢かぁ……
[そうだね、あたしは生まれてこの方 夢なんて描いたこと、あったかなあ? 17年はおろか、25年たっても夢などなく ただ、漠然と生きていければいいって思ってた]
高本は、夢はないの?
[これを聞いたのは、 食堂でみかん農家になれなれ言う前 だからそれがどんな返答であれ、 あたしは「ふぅんそっか…」と その答えを、受け止めるんだろう。 ]
(271) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[あたしたちが互いの心の声が聞こえてるなら 俺のせいで、なんかじゃないよ、って はっきりと、言うことができたんだろう
むしろ引っ張ってるのはあたしのほうで 高本に前に進んでほしいと応援しつつ いつまでも共に在りたいって欲を言う
今だって── 全部、あたしのわがままだ
……なんてね。思っちゃっただろうから、 高本の心の声、多分聞こえて無くて、良かった]
(272) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[食堂潰れるのか?って聞いたら ごほごほごほ、って噎せてしまった さらに継ぐけど、って高本が言うから あたしはお茶を吹いたり、もう大忙しだ ]
つぶ、潰れないと思う。 このお店は、大丈夫。
[あたしは、言い切った。 大丈夫、8年後もあたしたちの居場所になってる 食堂の飯が一番好き、と言われて あたしのお母さんも、嬉しそうだった。]
(273) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
……ねえ、高本、送ってくよ といっても、隣だけど。
ちょっと、外で話そうか。
[ちょっとだけ、言いたいことがあった。 だけど、お母さんの目があるから。 しんみり話してたら、心配しちゃいそうな気がしてさ]
(274) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[そうして無事、外にでれたら、 あたしは、さっきの続きを高本に言うよ。 高本の話を聞いて、さ、弱音を吐きたくなったんだ]
あのね。 ここで、みんなを迎えるの 楽しい …… と思うよ。 でも、
[そう、楽しいのだ。 楽しいのだけど、どうしても 自分ばっかり置いてかれてる感覚になる]
(275) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
みんな、忘れちゃうかもよ、 ちっぽけな田舎のこと。 都会は、魅力的だもの。 都会に出たら、 ここにはないものがたくさんあって ここに居ないような人がたくさんいて
高本だって。 都会にでたら、きっと刺激されて、 こんな田舎よりもっと面白いことがあって 流行りの飲み物だって気軽に買えて。
あたしは、
[ ───────── ああ、そうか ]
(276) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
あたしは、 寂しくて、羨ましく思うよ。
[自分では動けないくせに。動かないくせに。 それを寂しく、羨む心だけは、一人前だった]*
(277) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[ さて、何だかんだ思い出もできた。 黒い影は何て言ってただろうか
……まあいいや。 あとは、雑談に興じるのも悪くない ]
そうだな、そういえば マナはお義姉さんだもんな 誕生日この間だったっけ
おめでと
[ 記述する表記と発音が同じなら 正しい意味なんて伝わらないだろ?
もっかいその髪に触れたいのを、我慢するんだ ]
(278) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[ なのに、さ ]
(279) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
……へあ?
[ 君のお願いごとは、予想外の方向に降ってきた ]
へ。
[ 今、何を ]
(280) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
……いま、何て
[ だって君は、嶺二の告白にうなづいて その後ずっと付き合いは続いて
結婚、するのに ]
(281) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
す、き?
[ 理解が追いつかないまんま、 さっきしたみたいに、肩を抱く。
引き寄せて、ほら、
ちゃんと逃げないと。 不良品の帽子が、頭にのっかってしまうぞ? ]
本気で、いってんの?
[ 喉元まで出かけた、"嶺二"って言葉は そのまま呑み込んだ ]
(282) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[ 魔が差したっていうんだろう ]
(283) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
俺で、いいの?
[ 充分、間はあったはず。 はやく、冗談だって否定してくれないと
もう一度、口唇重ねてしまうぞ。
それでもまだ腕の中に収まってるんだったら
収まってるっていうのなら]
(284) 2019/11/06(Wed) 20時頃
|
|
[ さて、君はなんて返事をするのだろうか。 小悪魔みたいに弄ぶつもりなのか。
……本気で、言ってんのか。
ああ―――なんだよ、もう。
俺だけ知ってるのに 俺だけきっと、何もわからない** ]
(285) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
[ あ、こたえがちがう。 私が言葉を変えたことで、 イースの答えが変わっている。>>259>>260
絡めた指に照れながら 私一人、そんなことに驚いていた。 冒険者を目指してるの知ってるよ。 だけど村より近くにいられるもの。 冒険に役立つものを作ってあげられるし 冒険で手に入れたものの鑑定もできる。 だからお店を開いて、いつでも、いつでも、 イースが帰ってこれるようにしてたんだもの。
そう言いかけて、やめる。 今の私はお店を持ってはいないのだし 待つだけの結果、イースはもっと 良い人を見つけたんだと思い出したから。 ]
(286) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
……私がもっと動けたらよかったのにね。 そうしたら、もっと一緒に居られるのに。
[ 耳がペタン、と伏せられた。 そうしたら魔法で戦うこともできるのに 一人で戦いきれない私はお荷物で 一緒に旅をするのは無理だ。 移動も、長い距離は難しい。 旅を、冒険をしたいイースの枷になる。
前は、お店を開く理由に 便利でしょ?役に立てるよって どうぞご贔屓にってお金のことばかり 伝えていた気がするけれど。 ]
(287) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
早く帰ってくれるの嬉しいけど>>261 それより何より 無事に帰ってきて欲しいな。
イースの冒険に役立てるように イースの帰る場所であるように お店開いて、そこで待ってるから。
冒険で手に入れたものの鑑定も頑張るし 一緒にいられない分、………。
(288) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
[ ちゃんと帰ってきて欲しかった。 誰かとお付き合いするなら、 先に教えて欲しかった。
ううん。
置いていかないで欲しかった。 私のこと、好きになって欲しかった。 ずっとずっとそばにいて。 そんな思いがふと溢れて、 胸いっぱいに広がって。
じわっと視界が滲んだのに気付いて 私はぐっと唇を噛んだ。 早く歩かなくちゃ、と思うから 拳でぐいっと目元を擦る。 ]
(289) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
……ちゃんと、帰ってきて?
[ 遠くに行かないで、そばにいて。 そんな本音は流石に飲み込んだ。 冒険者を目指す人にそれは流石にないから。
だから私は、そんなお願いをする。 ]
イースとなるべく一緒にいたいから 私も村を出るんだからね。
イースの役に立ちたいから。 だから、……それだけは約束。
(290) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
[ ね、と小首を傾げてイースを見る。 それとも、と少しだけ眉を寄せた。 ]
迷惑なら、帰るよ? ……私、足が悪いし 錬金と氷魔法くらいしかできないし イースはもっと遠くに冒険したくなるかも?
……それに私は。 イースのことが、……。
[ 絡めた指先をギュッと握る。 でもどうして、その先の言葉って 素直に言えないのかな。 こんなチャンス、今後二度とないと思う。 思うんだけど。
だってイースはあの子を好きになると思ったら ぎゅうっと胸が苦しくなって。 ]
(291) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
イース……。
[ そうだ、もし私がなんとも思われてないなら。 ここで帰る道もあったんだ。 見守れないけど待つこともない。 怖い人間に抱きつかれたりもしない。 はじめてのキスを、奪われたりもしない。 …でも。
ちょっと怖い。 だけど言葉はうまく紡げなくて。
私はイースを呼んで。 くい、と彼の手を引いて。 ]
(292) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
[ 真っ赤な顔で彼を見つめた後 ほんの微かな声で告げた「好きなの」は 本当に震えた声で情けなくて
答えももらわないうちに。 ボロ、と大粒の涙が 私の目からこぼれ落ちていた。 ]*
(293) 2019/11/06(Wed) 21時頃
|
|
[かわいい。>>252
服の裾を握ってくるなんて初めてされた。 本当に今日の菜摘どうしたんだ。
リビングの明かりを点けようと スイッチに手をかけると嫌がられたから、 常夜灯で最低限の視界を確保するだけにした。]
(294) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
[いつも菜摘がリビングにいるのは 賑やかな時ばかりだから 2人静かに並んで座っていると変な感じだ。
菜摘が黙っているのを 俺もソファに凭れながら待っている。
ただ雑談したいだけなら 電気をつけるのを嫌がったりしないだろ。
たぶん、数分も沈黙はなかった。 断片的に口にされたのは菜摘の夢の話。>>254 嫌な夢>>55とは聞いていたけど やっぱりというか。姉ちゃん絡みだったんだな。
それで朝イチで姉ちゃんに抱きついてたのか。]
(295) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
姉ちゃんがねぇ…… そんな泣くほど遠かったのか?
[抱きついた理由はわかったけど 悲しむほど遠くって地球の裏側にでも行ったのか? 聞いてみたけど、明確には返ってこなくて そのまま続いたのは俺について。>>255
姉ちゃんはしょうがないのに 俺はしょうがなくないってどんな状況?
状況は思いつかなくて、ただ、]
それで夕食の時とか、俺のこと避けてた?
[だとしたら俺は夢の俺に怒るぞ。 そのせいで夕飯は味気ないし 菜摘との会話がぎくしゃくしたんだからな。]
(296) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
[思いがけずといった様に落ちた言葉に その横顔をじっと見る。>>256
スタンドから漏れる鈍い明かりだけじゃ 細かな表情は分からないけど、 泣いてはいないようでほっとする。
朝と、夕方と、ついさっきと。 二度あることは三度あるっていうなら 四度目はない方がいい。
ちょっと迷って、深呼吸してから 無理に伸ばさなくても届く距離にある 菜摘の手をぎゅっと握った。 強めに握ったから、痛かったらごめんな。
けど、夢の俺と混同してぎこちなくなってたらしい 菜摘にもちょっと怒ってるんだ俺は。]
(297) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
夢の中の俺が何考えてたかは知らねぇけど、 現実の俺はここで手ぇ握ってるだろ。
悲しい夢なんて忘れちまえ。 俺達じゃない「姉ちゃん」や「俺」に 泣かされてんじゃねぇよ。
[だって夢なんだろ。 それに菜摘が泣かされてんのはすげぇ嫌だ。]
本物の俺はここにいるんだから さびしいとか言うな。
[姉ちゃん大好きな菜摘を置いていった 夢の俺の行動を、俺はさっぱり理解できないから。]
(298) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
俺は、菜摘が嫌だっていうまで居てやる。
[だって好きな人の傍を離れる選択肢とか、ないだろ。*]
(299) 2019/11/06(Wed) 22時頃
|
|
[夢はないのか聞かれて、その時はうーんと悩んで。 あまりにもぼんやりして曖昧で、 そう、雲を掴むような話だったから]
とりあえず、唐揚げいっぱい食いたいな。
「なんて、雲を見て答えたら 「ふぅんそっか」とか、適当な返事が返ってくるから」
それだけかよっ。
[とか、ツッコミを入れて帰る道中]
(300) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[食堂で美味しい飯を食わせてもらって。 色んな話をして、 食堂が潰れないって聞いて安心して。 まどかが送ってくれるって言うから、 すぐ隣の家だけど一緒に帰る事にした。
御馳走様でしたってまどかの母さんとお父さんにお辞儀して。 外に出てまどかが話すのを黙って聞く>>276]
まどか……。
[話を聞いて、まどかも色々悩んでたんだなって気付く。 んで、弱くて臆病なやつなんだなって思う]
(301) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[だから俺は、その時安心したんだ。 いっつもじゃれて楽しく遊んでるだけだったからな。 こいつはいつだってそうだ。 色んな面白い話はわいわいするくせに、 肝心な悩みとか不満とかはいっつも胸にしまい込む。
弱音を聞けて、悩みを聞けて、 なんとなく、まどかと距離が近付いた気がした]
(302) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[寂しいとか、羨ましいとか言うから。 だから俺はまどかの頭を思いっきりぐりぐり撫でてやる。 それで、俺は嬉しげにニッて笑った]
やっぱお前も色々と考えてたんじゃん。 周りの事とか、自分の事とか。 俺はそれが聞きたかったんだ、ずっと。
未来とか、将来とかさ。 帰り道に考えたけどまだまだ俺も分からない。 けどさ、けどー……
[まどかより数歩だけ先を歩いて、 未来を掴むように星に手を伸ばして]
(303) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[そうして笑って]
俺、思ったんだよな。 この先俺がどんな進路を選んでも。 まどかが変わらず俺を待っててくれるなら。
俺はどこにでも行けるし、 なんにでもなれるし、 なんでもできて、 そうして、どこまでも歩いていけるって。
[夢見るように空を見上げて、 でも、まどかに背を向けてるから、 今のまどかの顔は見えなくて]
(304) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[でも、くるりと振り向いてまどかを見て]
俺はそう思うけど、でも。 やっぱりまどかが寂しい気持ちになるのは嫌だ。
わがままかもしれないけどさ。 やっぱり、俺が進む「未来」ってやつには 当たり前みたいにまどかがいつもいてくれて、 んで、いつも笑顔で迎えてくれて、
まどかも寂しくなくていつも笑顔でいれるような、 そんな未来を、俺は生きたい。 まどかが笑ってないと、俺の帰れる場所がない。 つまり………………、
[そこまで話して、ふと思う]
(305) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[なんか、プロポーズっぽい内容なんだけど。
意識すると顔がかあっと赤くなって。 見慣れたまどかの顔が見れなくなって目を逸らして]
まあとにかく!! そんな感じなんだよ、じゃあなおやすみ!
[どんな感じなんだと思いつつ。 慌てた様子で手を振って俺は家にダッシュで帰っていった。**]
(306) 2019/11/06(Wed) 22時半頃
|
|
[やっと互いの顔が見えるかどうかぐらいの 薄暗い中の方が今はありがたかった。
だから避けてた? って聞かれたときは>>296 こころに言われたことも思い出して>>78 顔色を変えていたんだけど、気がつかなかったはず。]
避けてた、というか どう接すればいいかわかんなくて。 大和が悪いんじゃないの。 私が大和のこと、わかってなかったなって。
[私から離れていってしまって どう声をかければいいかわからなくて 接し方までわからなくなって困ってたのは 十五歳の大和に対してじゃないんだけど。]
(307) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[つい零してしまった言葉を なかったことにすることはできなくて。 大和が嫌な思いしてないかなと 探るために顔を見るのもできなくて。
でもだいじょうぶ、って言おうとしたら さっき私が繋げなかった手から ぎゅっと握られた。>>297]
(308) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[今日ずっと握っていた、こころとは違う 私より大きくて皮膚もちょっと硬い手。 最後に大和が手を握ってくれたのいつかな やだな 全然思い出せないな。
ほんとは全部夢じゃなくて これからくる未来のことなんだけど いまの大和がここに居てくれるのは 本当にほんとうに、嬉しいんだよ。]
うん、……うん、 わかった、いわない。
[十五歳の、まだ何も知らない大和の言葉は だからこそ彼の本音なんだろうなと思えて 七年間私の中にあったもやもやを さあっと払っていってくれた。]
(309) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[ふふ、なんかおかしいね。 大和は小さい頃から私より年下で 私が護ってあげなきゃいけないと思ってて
今の私は本当は二十四歳で 大和よりずっとずっと年上なのに。
大和の一言でこんなに楽になっちゃったよ。]
(310) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[今度こそちゃんと笑顔で ありがとうねって言おうと思ったのに 手を掴んだまま言われた大和の言葉に>>299 びっくりして彼の方を見てしまう。
こちらを見ていれば至近距離で視線が合うし そうじゃなかったら近くにある横顔を見つめた。
こころにからかわれたり笑っているときは まだまだ小さい頃の大和の顔だと思ってたけど。 薄明りの中で見る彼は 葬儀場でいた大人の人の顔に近くて。
急にドキドキしてきちゃって 握られた手が恥ずかしくなってくる。]
(311) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[夢じゃないよね。ううん、夢かもしれないけど。 ちゃんとここに、大和はいるよね。]
……いわない。嫌なんて言わないよ。 絶対言わないから、
[ドキドキが頭の方にまであがってきて 口を開いたら音が聞こえちゃわないかな。 触れてる手から伝わっちゃわないかな。
大和の手、大きいなあ。]
(312) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[私は大和の手をぎゅっと握り返す。]
ずっと、そばにいてね。
[居て欲しいの。*]
(313) 2019/11/06(Wed) 23時頃
|
|
[高本の手が伸びてきて あたしの頭をぐりぐり撫でまくるから あたしはひぎゃあ゛って、 思わずうめき声をあげる
うううううれしくないわけじゃないけど おせんちめんたるなときだったし あたしにとって高本の頭ぐりぐりは 8年ぶりにも近いわけだし? あたしは、高本が好、 ]
ひぎゃぁ…
[か細いうめき声。 これはおとなしく高本の言葉を 拝聴するのが良さそうなターンである。]
(314) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[どこにでも行ける、なんにでもなれる。 その言葉には >>304 どきりとしたけど だけど、そのあとこんなに嬉しい事言うんだよ あたしが笑ってないと帰れる場所がない、なんて
……… 未来のあたしは、 ちゃんと、笑えてたかな。
高本のいない未来で、 あたしはちゃんと笑えてたかな。
笑えてなかったから、 高本は、もう、帰ってこなかったのかな。]
(315) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[ 私の告白を受けた君の反応。 なんだか狐に包まれたような、素っ頓狂な顔。
……想像していたのとは、少し違うね? ]
(316) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
好きだよ。
[ しっかりと頷いて。 私は、君の双眸を見詰める。
再び近付く距離。 別の世界の記憶を持たない私では、 君の戸惑いの理由はわからない。 ] うん、本気。
(317) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
あたしも、
[なんて、言いかけたときに!
突然高本が目を反らして、逃げ帰ってく 恋愛偏差値ゼロのあたしは それがどうしてなのだか気づけずに ぽーっとしながらその背を見送って。
ちいさく「おやすみ」と手を振った。 ]**
(318) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
……君が、いいよ。
[ 他の誰でもなく。 私は君がいい。
今君が何を考えているのか。 私には分からない。 だからせめて問いかけには、 一つ一つ、きちんと考えながら。
そして最後には、囁くような吐息と共に。 ]
(319) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[ 少し背伸びをしたのなら、 君の唇に、私の唇(答え)を押し付けた。 ]*
(320) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[そこは、なぁ。>>307
もし全部分かられているなら 俺が菜摘を好きなのもばれてるはずだし。
幼馴染でも全部が全部を理解するのは難しい。 俺だって菜摘のことを どれだけ分かってるかっていえば、 他人より分かる自負はあっても 姉ちゃんや菜摘のおじさんおばさんには敵わない。
でも、だからこそ話をしたり手をつないで その隙間を埋めたいと思うんだ。]
(321) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[姉ちゃんの手よりは大きいけど 俺の方がいつのまにか大きくなっていた掌を しっかり合わせるようにくっつける。
菜摘を独りになんかしないって 気持ちが伝わるように。
やがて聞こえた声が柔くなっていたから>>309 菜摘の不安を少なからず上書きできたようだった。
よかったと思っていたら 隣で菜摘が大きめに動いた気配がして、 横を見るとびっくりしたみたいな菜摘と目が合う。
俺、おかしなこと言ったか?
幼馴染枠としては言葉が過ぎたかもしれないけど 菜摘の不安を消したいと思ったら 勝手に口から出てたんだから仕方ないだろ。]
(322) 2019/11/06(Wed) 23時半頃
|
|
[ずっと。ずっと、かぁ。>>313
嫌と言わないかどうかは 未来の菜摘にかかってるんだけどな。>>312
だって自分の気持ちを殺してまで 幼馴染に徹するような大人じゃねぇもん。 青春真っ盛りの中学生ぞ?
薄暗いリビングで2人きり。 握り返された手から伝わる体温は 冷えてきたリビングの中でもぬくくて。
告白には絶好のシチュエーションなんだろうけど さっきまで弱ってた菜摘を見ていたから つけこむようなことはしたくない。
……でも、ちょっとだけ。]
(323) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[菜摘の視線はまだこっちを向いていただろうか。 いてもいなくてもつながっている手を引いて 白いもこもこを今度は自発的に抱きしめにいった。]
本当にさびしい時とかは、 無理に笑ったり我慢しなくていいんだからな。
手でも肩でも胸でも貸してやるからさ、
(324) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[ぽんぽん、とパジャマの背を軽く叩くと ぱっと体を離して立ち上がった。 あ、ヘアバンドずれてる。 けどもう寝るだけだろうし、いいかな。]
そろそろ寝るか! 明日、寝坊したら姉ちゃんに怒られるぞ。
[俺は歯磨きがまだだからと、 菜摘には姉ちゃんの部屋に戻るように促して そそくさとリビングを出る。
だって廊下はまだ照明が煌々と点いてるんだ。 一緒に出たら顔が赤いのばれちゃうだろ。
洗面所に到着したら まだ熱の残っている掌を見つめて溜息ひとつ。
……今日、俺寝れるかな。**]
(325) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[私の一言は、振り返ればとてもずるかった。>>313
大和は私を心配してくれているのに 私の一方的な感情で 大和に「ずっと」を願っちゃいけないのに。
なのに、握っていた手が引かれて 私の体は大和の腕の中に閉じ込められる。>>324
何が起きたかわからなかったのは一瞬で 状態を理解したらじわじわ顔に熱がのぼっていった。 まって。話しちゃだめ。 ドキドキがうるさすぎて良く聞こえない。]
(326) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[抵抗しようなんてちっとも思えなくて 額を大和の首のあたりに押し付ける。 大和の心臓の音もも聞こえる気がしたけど 自分のを聞いちゃってるだけなのかな。
私の耳にそっとささやかれた言葉に 耳がざわざわして、変な声が出ちゃいそう。
思わずぎゅっと唇を噛んだから 何にも返事はできなかったし すぐに体は離れていってしまった。>>325]
あっ……うん、うん。 そうだね。寝よう、ね。おやすみ。
[さっさとたちあがって出ていった大和は いつの間にあんなドキドキさせること できるようになっちゃったの。
……天然の女たらしなのかな……。]
(327) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
――こころの部屋――
[こころの部屋に戻って 私用に用意してもらっている毛布にくるまって 空けてくれているベッドの端に腰かける。
さっきまでのことを思いだせば まだ抱きしめられた感触は残っている気がして 胸がぎゅっとなってドキドキして ボボッと顔に熱が集まった。
さすがに知らない振りをするのは無理で 恥ずかしさが限界突破して私は頭から毛布をかぶる。]
(328) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[なんで 大和にときめいてるの!!]
(329) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[いやいやいやいや。 大和だよ。弟みたいなものだし。 何よりまだ中学生だし 中学生だし!!
これは犯罪、いや今の私は十七だからいいのかな……? ときめいてるだけなら無罪かな?
っていうかなんでいまさら! ずーっと一緒だったじゃん! 弟枠だったのに! かわいーって思ってたのに!
だってあんな、真剣な顔で あんなこと言われちゃったら かっこいいなって、思っちゃうじゃん……!]
(330) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[抱きしめられた腕の力は強くて 囁かれた声は低くて、
私の後ろをついてきていた泣き虫の子が 本当はもう大人の入り口にたとうとしてる 一人の男の子なんだなって
実感しちゃったじゃん! あんなのドキドキしちゃうじゃん!]
(331) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[うわぁあああ。とじたじたしても 眠りが深いこころが起きなかったのは幸いだった。
いま色々聞かれたらむり。 なんにもごまかせない。むり。 そもそも明日起きて 何もなかった顔ができる気もしない。むり。
今日とは全く違う理由で 明日の大和を避けてしまいそうだけど さっきはちょっと怒ってるみたいだったし また嫌な思いをさせちゃうかな‥…。
でも!ちょっと!無理な気がするよ!]
(332) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
[しばらくごろごろしてから ベッドの空いたスペースに丸まれば 背中にこころの体温を感じる。
……こころを護りたくて私は戻ってきたの。 だから明日は絶対に失敗できない。
大和にこころを護ってねって そう頼もうと思ってたんだけど 今日はとても顔を合わせられないから 明日言うことにしよう。
大丈夫、明日はきっとくる。]
おやすみ、こころ。
[後ろにいる親友にそう呟いて、 私はようやく目を閉じた。**]
(333) 2019/11/07(Thu) 00時頃
|
|
ずっと、ずっと 好きだったんだ、俺
マナの事が、好きだった
[ 黒い影はなんていってた?>>0:#1 ようやく触れられたんだ、この手で抱きしめられた。
もう一度腕の中に隠してしまう。 シャンプーの匂い、マナの感触
全部嶺二は知ってるんだよな ]
(334) 2019/11/07(Thu) 03時半頃
|
|
[ そう、嶺二は。 ]
(335) 2019/11/07(Thu) 03時半頃
|
|
なあ もし 今日この後も普通に過ごして
それでも明日も、マナの心が変わらなければ 好きだ、って言ってくれるんだったら
俺とデートしよう
[ ポケットの中に入れたままの帽子は 結局彼女の頭には乗せなかった。
最もそれでも、奪い取られるほどに求められんのなら
素直に君の頭を青が飾ったかもしれないけれど。]
(336) 2019/11/07(Thu) 03時半頃
|
|
[風を切る陸二に乗っての道すがらでは、なるべく常の調子に近付けた会話ができたと思ったのだが、別れ際に耳にした鳴き声や表情には心配が如実に表れていた。やはり朝は余程様子がおかしく見えたらしい。自覚があるだけに居た堪れない。
気遣われること自体は嬉しくもあったが、かといって変にこちらを気にかけすぎて集中を欠かれても困る。折角変えられるというのに、新たに別の事故に遭われでもすればどうしたらいい。
大丈夫だ。努めて普段の声を作って笑えば、多少は不安も拭えるだろうか。そうでなくては困るが、最後には笑い返してくれたからきっと、大丈夫だと信じたい]
(337) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[休憩の間に通報を終えた。 事故が起こった現場と時刻は分かっている。とはいえ確実にいつどこで事故が起こる――などと伝えては逆に不審だろう。その為、記憶を振り絞り、当日運転手が取っていた航路を思い出しながら、「違法チョコレートを所持している空四の運転手がいること」「今日乗るらしく重大な事故の危険性が高いこと」を取りうる航路とおよそ時間を合わせて伝えた。 情報提供の感謝を告げられて会話は終える。後は警察が動き、事故が起こる前に止めてくれることを祈るばかりだ。
平静を保ち、普段通りの表情を繕ってから受付の手伝いに戻ると、“体調に問題はないのか”と声を掛けられて思わず目を瞠る。
いきなり何を。仕事は常より手早く進めたぐらいだったし、彼らに伝えた覚えはなければ、悟られるような態度を取ったつもりもない。となると、考えられるのは一つか]
(338) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
……ティムか? ああ、いや、大丈夫だ。 朝、少し怠くてな。今は平気だ、心配要らない。
[ちらとデスクに置いた時計を確認すれば、確かに定時連絡の時間を過ぎた辺り。普段なら自分が受けることも多いが、今日は休憩でずれこんでしまった。 気付かなかったと言われると、それぐらい大したことがないってことだと笑う。きちんと笑えているだろうか。不安を押し隠しながら表情を覗くと、あちらも緩く微笑んで、ならよかった、と再び仕事へと戻っていった。ほっと息をつき、安堵する。うまくやれたらしい。
ただ、やはりティムはずっと気にしてしまっているようだ。心配をかけないよう、どうにか普段通りを装いたいのだが――結局、ティムを前にすると無理らしいと知るのは、もう少し後のこと>>223>>224で。 ――人前でなかっただけ、良かったと思うしかない]
(339) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
― 一日目・自宅 ―
[帰路もいつものように安全運転。日が落ちる前に無事に着き、家に上がるのをきちんと確認してから、夕食の用意の為にキッチンへ向かう。
そうしてティムの視界から自分の姿を隠してから、壁に凭れかかって長く長く息をつく。 事故が起こった時間は既に過ぎている、はずだ。 だが、二人で家に帰ってきた。彼は居る。ここに居る。過去は確かに変わっている。
――何も失わせないで済んだ、のだ。 胸がそわりと浮き立つ、もうこれで、これできっと大丈夫]
(340) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[いつまでもぼんやりしていてもいけないと、夕食の準備に取り掛かる。
面倒くさがりの幼馴染みは、放っておけばドライやウェットの封を開けて食べるだけだ。別に一概にそれを悪いとは言わないが、レンジや湯煎の一手間を惜しまなければ、開けるだけの品より美味しいものは店にいくらでも並んでいる。
戸棚を開けて、レトルトパウチの平袋を二つ掴む。クラムチャウダーと印字された銀の袋を鍋で湯煎しながら、冷凍庫からはパイの箱を取り出した。 以前CMで見て試しに買った、濃厚なグレービーソースのミートパイ。大きくカットされた肉がごろごろとたっぷり入って、濃い目の味付けとさくさくのパイ生地との相性は抜群。ティムと二人して、これは当たりだと気に入ってからずっとリピートしてる品を、皿に乗せてレンジで軽く加熱する]
(341) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[ついでにトースターを温めておき、その間に冷蔵庫からポテトサラダを取り出して盛り付けた。後は、チンと音を立てて加熱終了を知らせたレンジのパイをトースターに突っ込んでおく。そうすれば、十分に温まったクラムチャウダーをスープカップに移し変える頃に、香ばしくカリっと焼き上がったパイが完成だ。 ふわりと鼻腔を擽るパイの香り、ティムにはもう何を出すかバレているかもしれない。
夕食の準備なんてのはあっという間だ。 キッチンに入ってからリビングまで温かい料理を運んでくるのも、ティムがのんびり寛ぎ始めてそう間もない時間で]
(342) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[――それは、何の気無しに付けられたテレビが、ニュース>>249を読み上げたタイミングだった]
…………、 ぁ、……
[湯気の立ち上るスープの器を持って立ち尽くしたまま、視線は液晶に釘付けられる。四輪飛空艇の“墜落”事故。淡々と読み上げるアナウンサーの声、その背景には中継の文字と共に、機体が無残にも拉げて破損した空四が映し出されていて、 運転手も歩行者も、意識不明の重体で 病院に 搬送 されて 、――――]
(343) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[ぐらり、と体が傾いで倒れかけた――のだと、気付いたのは、ティムに支えられてからだった。様子がおかしいことに気付いたティムが、熱い器を奪って机に置き、そのまま背を支えてくれたらしい]
あ、あ ……わる、い。 少し ぼんやりしてた、…………
[謝罪も咄嗟の言い訳も上っ面をなぞるような響きで、そんなもので納得してくれはしないだろう。だが、なんと言えば、いいのか。事故を防げなかった――なんて、言っても訳が分からない顔をするだろうから。何を、何を……]
(344) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
…………、 知っている、人で。
[連絡先どころか直接の面識も無い。 ただ知るだけの、縁の遠い相手だが―― だから驚いてしまったのだと、そう伝えればまだ、この動揺も受け入れてもらえるだろうか]
(345) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
だいじょうぶ、大丈夫、だ。
夕食はもう、できてるから。 ……冷めてしまうな、早く食べよう。
[強張っていたかもしれないが、なんとか笑みを作って浮かべて。 運ぶのを手伝って貰い、綺麗に食卓に並べて夕食をとる]
(346) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
|
[最初こそニュースのこともあり言葉少なだったが、酒を持ち出してグラスに注ぎ、互いに杯を進めていけば、いつものように穏やかな会話を交わすことができた。それは、明るい話題を選ぼうとする自分を察し、合わせてくれたティムの気遣いがあってこそだったのかもしれないが。 最後には、朝にキッチンで見かけた小箱を食卓にことりと置いて、その蓋を開けもした]
……明日は休み、だからな。
[笑顔で食べてくれることを期待し、封を開けたチョコレートをティムの方へ軽く押す。彼が食べたのを確認すれば、自分も一粒つまんで、口に含む。 そうか、こんな味だったのか―― あの時は包も開けずに捨ててしまったから、半年越しにようやく知ることが出来た。
その後、幾らか話をすれば、どちらからともなくそろそろ眠ろうと席を立つだろう。その際、いつも通りソファあたりを借りて眠ると言うなら、別段、それを止めはしない]*
(347) 2019/11/07(Thu) 06時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る