171 獣[せんせい]と少女
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、少女が6人、囁き狂人が8人、人狼が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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あれから1年。
今日はいちばん「とくべつなひ」
とくべつが はじまるひ。
(#0) 2015/10/08(Thu) 00時頃
きょうから「せんせい」は 先生じゃなくて
あたしの なにに、なるのかな。
「 ――ねぇ、 せんせ。
わたしの「 」に なってくれる?」
(#1) 2015/10/08(Thu) 00時頃
神木から彼女たちが生まれ落ちて10年。
つい昨日のように思えるあの日から1年。
今日は此処で彼女たちの管理を務める「最後の日」
そして
彼女たちの自由が、はじまる日。
(#2) 2015/10/08(Thu) 00時頃
今日から「獣」は 「せんせい」ではなく
選んだ唯一の少女を 主として守り、生きる。
「 ――私の全てを与えよう。
御身が朽ちるまで、御護り申し上げる。」
(#3) 2015/10/08(Thu) 00時頃
寿命の半分以上を共にすごした少女たちが
全員揃って此処にいるのは
今朝が最後か、それとも今夜か、明日か。
外への期待に目を輝かすもの
不安に顔を濁らすもの
いつもどおりに過ごすもの
皆、それぞれ 選ばれ 旅立ち
数日の内に
賑やかだったまなびやは、静かな無人の時を迎える。
―――もう、すぐ。
*
(#4) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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[ いつからか、ついに喉も鳴らなくなった。 いつからか、瞼も持ち上がらなくなった。
身体の表面もだいぶ壊死がはじまって 白い被毛の下は、どす黒い斑が浮かぶ。
いま 感じることができるのは 瞼の向こうの明るさと 時折鼻をくすぐる、スープの香り。
( そういえば ) ( あの子達に「死」を教えることは、なかったな。)
それは多分、永遠を生きる自分達よりも 少女たちのほうが 本質的な「死」を理解しているように思ったからか。]
(1) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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[ 呼吸もひどく おっくうで 不規則な空気の流れだけが、獣のそばにある。
( ねぇ、せんせ? )
幻だとわかっている声ばかりが、そばにある。
( せんせーってば! )
目がひらかないから、聞こえる足音が 幻か ”あの子たち” かわからないけれど
( ヴェスは私が居ないとだめね。)
―――そう。私には―――。
夢か現か幻か、ふわりと背中が温まった。*]
(2) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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─授業中─
[反芻するように呟くヒナコに いつものように、本の物語の世界に 思いを馳せているんだろうか、と想像して。 もっとも、今日は時々ある居眠りはしていない>>426 ようなのでまあいいかと流してみたり。]
そうですね。 うはうはですかね。
[その後、大きさについてあれやこれやと答弁をしたのは また別の話。]
(3) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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─授業のあと─
[手に光るコインを手にするミツボシが不安そうに呟くのを聞いて、不安にしてしまったかと言葉をかける] ここにいるせんせい達の力を使えば お金なんてきっとすぐに手に入れられますよ。 その為の力ですからね。
[と、安心させるように。 あわよくば少女たちが 自分たちの力を使ってどう生きるのか 考えられるように、知恵を貸すつもりで。]
(4) 2015/10/08(Thu) 00時頃
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──畑──
[抜け駆けなんて語弊がある>>0:539 ユージンの声は風に乗って鼓膜をノックしたけれど、自分は肩を竦めてにやりと笑みを浮かべた。]
やっちまったなぁ。命を粗末にするなってまた誰かに怒られそうだ。
[長く無造作に伸びたままの前髪は時折便利だ。 彼の経験>>0:540を聞いても見た目は変わることなく耳を傾けられるのだから。]
困るよなぁ。
[本音を隠すには優れている。]
(5) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[彼の能力を知らない訳でもない。 実際苦労することはあったのだろう。 今でこそ少女らを風で運んだりしているようだけど、それだって一歩誤れば事故になりかねない。 その点を考慮すれば彼の努力は評価されるべきなのだけど。]
ユージン。 これは泥棒じゃなくて、“採集のお手伝い”だ。
[提案には表し方を訂正しつつ二つ返事で承諾を>>0:541 収穫用の籠を探し出せば野菜を回収していく。
大きく鳴る腹の音は二重奏になったことだろう。 あまい匂い>>0:519が漂い始めれば尚更に。]
今日はご馳走だな。*
(6) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[ 砂時計の砂が落ちるよりも、物凄くあっという間な1年。
1週間、みんなと過ごしたのがつい昨日のように感じて、 でも時の流れはしっかりとわたしに刻まれていた。 ]
……うん。 やっぱり変わってない、ね。
[ 地面に降り立つと倒れそうになって、 彼の腕に抱き留められる回数も、随分と増えた。
ありがとう、とお礼を彼に伝えて すっかりまっしろになってしまった髪を揺らし、 水色に薄まった瞳を、三日月の形に細めた。** ]
(7) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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─回想・物見小屋でのこと─
[治したい、と勇気を出したクリスマス>>1:545に対し 力を貸すではなく手のひらで力を使うにとどめたのは 彼女に対して失礼だっただろうか。]
クリスマスの手で、誰かを癒すのは また、今度。
[そう濁すのは自分の勇気が足りなかったから。 せんせいである以上、力の使い方を学んでもらわないと いけないのだけれど。
両手を広げ、笑顔を浮かべるクリスマスの顔を見ると 今はそれでいいか、なんてつられて笑みを零した。]
(8) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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―いちねんまえ・お金のはなし―
…… そっか。 せんせいも、いっしょ。
[>>4ぽつんと呟いた言葉は、 エフ先生に聞こえてしまっていたみたい。 でもね、先生たちがいるよって言ってくれたから、 わたしの不安はさっきよりも減ったわ。
そう、わたしたちには、先生が居る。 おねえちゃんたちみたいに、 先生と一緒に、旅立つんだ。
だから、ひとりじゃない。
昔、ブローリン先生がわたしの不安を 拭い去ってくれたみたいに。 先生たちと一緒なら、この不安もきっと、 いつかは消えてくれるはず*]
(9) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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― 一冊の本とクッキーと ―
[モスキュート先生に借りた続きの本。>>0:298 蜂蜜を食べるくまさんの本を先に読みたいけど。 他の本の方が先に借りたから、順番に読むつもりで。
モスキュート先生から本を受け取った、三日後。 また読めない文字があって、書庫に行ったら 本を手に笑顔のヒナコが見えて。>>0:477 思わず本棚の影に隠れてしまう。
ちょっとだけ聞こえてしまった会話は、>>0:552 昨日わたしが借りた本のこと。]
(10) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[ヒナコにたまにじっと見られてることがあったりしたけど もしかして本が戻ってくるのを待ってたのかな。>>0:475
ヒナコも読みたかったのを知ってごめんねって気持ちと 同じ本が好きなのを知って、嬉しい気持ち。
うまく言える気がしなくて、 一度黙って書庫から部屋に帰ってから。 ヒナコがいなくなった後、書庫にもう一度顔を出した。 でもモスキュート先生はわたしに 本を返すようには言わなかった。>>0:554
これが、ヒナコへのごめんねが ありがとうに変わった瞬間。]
(11) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[次の日のおやつは、焼きたてのさくさくクッキー。 わたしの分を半分、こっそりヒナコのお皿に入れた。 ないしょのありがとうの気持ちといっしょに。
そして順番を入れ替えて その日の夜から読み始めることにした。 この本を次に読むヒナコはどんな顔をするだろうって そんなことを考えてたら翌朝また寝坊したのは いつものお話。]*
(12) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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―いちねんまえ・おねえちゃんと―
[その日の夜は、おねえちゃんと一緒だった。 お外の話をせがめば、おねえちゃんは、 わたしたちの知らないたくさんの世界を おしえてくれた>>0:383
そして、前とは違う、髪の色のことも。]
前の色も素敵だったけれど、 その白のいろも、とてもきれい!
[その時のわたしは、まだ体の変化の理由を きちんとは知らなくて。 だから、笑顔でそう言った。そう言ってしまった。
そんなわたしの言葉にも、 おねえちゃんは笑ってくれていたのだろうか。 それとも――、 *]
(13) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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−記憶の水底−
Rock-a-bye baby, on the treetop, When the wind blows, the cradle will rock,
[暗い、暗い。 月も、ない。夜の、がっこう。
エフの部屋からの、帰り道。
歌とも言えない。 静かなメロディーを、口ずさんでいると。
彼女が…。 まだ、10歳にも満たなかった、幼い彼女が、いた。]
(14) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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「せんせぇ、それ、なぁーに?」
[彼女は、よく夜中に、こっそり部屋を、抜け出す子だった。 何度言っても、夜の散歩を、やめないから。 見付ける度に、部屋まで送ることを、何度も繰り返していた。
歌は、私などより。 ブローリンの方が、上手いだろうと。 子守歌なら、彼に頼みなさいと。
言っても、聞かない彼女が。 何度も何度も、続きを、強請るから…。]
(15) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[嗚呼、私が喰らった、最後の主。
雪の精に、色を分け与えられた。 小さな花の名を持つ、君よ。
旅の初めに。 戯れに、力を使って私の顔を、隠した君は。 死んでもなお、私の顔を、返してはくれなかった…ね。]
(16) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[羊の頭骨を、肩に乗せた。 異形の獣が、歌を口ずさむなど。
誰も
―――誰も
知らない、だろう…*]
(17) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[オズウェルを交えた酒の席では 結局自分だけモスキュートの力を借りた酒を 呑むことになったのは不服だったが、それでも 久しぶりに大勢で話が出来たので結果良しとなったか。
あの時からあっという間に一年。 一年前より大きくそして大人になった 少女は、契りの年を迎える。
日に日に表情を変えるのは まるで万華鏡のような。 煌めいて 輝いて 色や模様は違っても 毎日を美しくのびやかに生きる彼女たちは 黒髪に染め、角を失った我が身からはとても眩しく見えた。]
(18) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[その日もいつもと変わらぬ 石の寝台には 寝そべる男と 傍らの酒瓶。 机の上には針山のようにねじ込まれた吸い殻と灰皿。]
あぁ…。頭が痛い……。
[気怠そうに頭に手を当ててごろりと寝がえりを打って また再び鐘が鳴り響くまどろみの中へ**]
(19) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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― 9歳の思い出・一冊の本とクッキーと ―
[“わたしたち”は同じ神木から生まれ、 同じ“がっこう”で時を過ごし、 同じものを分け合って過ごしてきました。
少なくともヒナコは、いつからか、 素敵なものはみんなで分け合うべきだと、 そう強く思いながら時を過ごしてきました。
お茶会の場にみんなが集まる前に、 タルトタタンを先だって味見した時だって、 みんなの分を残しておくように気を付けていましたし。
何より、本を読み終わるよろこびをよーく知っていましたけれど、 それをはやいものがちでひとりじめしようとは、 思うことはありませんでした。巨大書庫の本はみんなのものだから、と]
(20) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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― 一年前、畑での事 ―
…わかってるよ。採集、採集な。
[>>6自分だけでなくブローリンのお腹も鳴ったなら 一緒に隣の林檎を盗む提案をしようかとも思ったけれど。
そんなことをしたら、やましい気持ちを隠したまま、タルトタタンを食べることになってしまいそう。
盗み時はわきまえている。 盗むのは…一番楽しそうなときに、一番おいしそうなものを、ほんのちょっとだけ。 …今はその時とは、ちょっと違う。]
皆で食べるごちそうほど 美味しいものはないしなあ。
[ そして、美味しそうなにおいに、 楽しみだ、と笑って。 「採集のお手伝い」にせいを出した。]
(21) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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いいんです。 わたしがせがんだら、クリスマスのたのしみがへっちゃいますからねー。
[だから、それでいいのかと訊ねてくるモスキュートに、>>0:554 はっきり頷いてそう告げました。
さすがに、その時借りようと思ってた本の他に、 クリスマスがすでに3冊読み終わってない本を抱えているとまでは、>>0:298 思っていなかったヒナコですが。
そして、このやりとりを、当のクリスマスに、ちょっとだけ聞かれていたとも。>>11]
(22) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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― 去年 ―
[ ハムと、夜用の酒をひとつミィに抱えてもらって 帰る頃にはユージンとブローリンの作る夕餉の匂いと すっかり乾いた洗濯物。
ふよりふよりと風に繰られて畳まれるソレを 爛々と見る瞳の数は幾つあったか。
留守にしていたミィの分のタルトタタンはあったかな。
夜の酒の席に姿を見せた獣は何匹だったか。 翌日の屋根の上での朝ごはん、 大部屋でのミィの話にわくわく、眠れなくなって ねぼうした子はいなかった?
どれもこれも、まるで昨日のことのようなのに 目の前で揺れるのは あの日と違う、真白の髪。*]
(23) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[その日は、美味しいタルトタタンをご馳走になって。 あまりに美味しかったものだから。 目を輝かせて、クラリッサに作り方を教えてくれと頼む間も、口の中にタルトタタンを頬張って。]
美味いなあ。これ。 また作ってくれよ
[こんな美味しいタルトタタンを食べられるなら 林檎を盗るのは少し控えようと…そう心に決めた。]
[夜は、取ってきた野菜で、スープを作って。 朝手伝えなかった分。 食事の準備から、片付けまで。 最後まで厨房の番を。
そして、後片付けを済ませた後。 >>18オズウェルを交えて酒盛りをするという話を獣の誰かから聞けば、前に街で手に入れたっきり飲み時を伺っていた、秘蔵の果実酒を持って行って参加した。]
(24) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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(…そういえば。)
[>>18エフの角がないのが、 同じように角を持つ自分には、気になって。 ちょっとやそっと、触ったぐらいじゃ角が折れるわけがない。 不思議そうな視線を彼の額に向けたのは僅かな間。
この飲み会で聞くのも野暮だと思って 気づかれないよう、直ぐ目を逸らし。 オズワルドがいない間の話や、彼の話。 色々な話を聞いて…夜は、あっという間に更けていった。]*
(25) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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―いちねんまえ・眠れない夜―
[みんなが寝てしまったあと、 わたしはこっそり、部屋を抜け出した。 ポケットから取り出したコインが、 月の光を浴びて、きらりと光る。
先生は大丈夫って言ってくれたけど、 やっぱり、不安だった。
ほんとうは、おねえちゃんに、 お金の話も聞きたかったのだけれど。 不安を抱えているって、 みんなに知られたくなかったから。]
…… お外は、素敵なところ、なのかな。
[キラキラした世界が広がってるって思っていた。 でも、今はどうだろう。 不安ばかりが、わたしの胸の中にある。]
(26) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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わたしのお星さま、どれだっけ。 まだ、みえないのかしら?
[考えたらもっと不安になってしまうって わかっていたから、わたしは空を見上げたの。
夜空にキラキラ光るお星さま。 その中にわたしと同じ名前のお星さまがあるって、 ブローリン先生に教わった>>0:474
そのお星さまを探してみたけれど、 ううん、どれだかわからない。
何回先生に教えてもらっても、 みっつが並ぶからすきの星を、 ひとりで見つけることはできなくって。]
(27) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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[次の日のおやつの時間。>>12
ヒナコのお皿の上の焼きたてさくさくクッキーがいつのまにか増えていて、 それとは反対に、クリスマスのお皿の上からはクッキーがごっそり減っているのが、 ちらっと見えてしまったから、 思わず「どーしちゃったの」って訊きたくなったけれど。
昨日のヒナコみたいにないしょにしたかったのかなー、とピンと来たものですから、 ないしょも分け合おうって思って、 その時はこっそりまなざしだけで、「ありがとう」を告げました。
数日経って、ヒナコもくまさんの本を読み終わった後。
本の感想を語りあってる最中に、 ないしょにしてた「ありがとう」が、 ついつい口から飛び出てしまい、慌ててごまかしたのは、また別のおはなし*]
(28) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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Twinkle, twinkle, little star♪
How I wonder what you are♪
[わたしのお星さまは、 今度また、先生に教えてもらおう。 お星さまを探すのは諦めて、 不安を紛らわすように、静かに歌ったわ。]
[その後は、どうしたのだったっけ。
窓際で歌うわたしに気付いて、 部屋に戻してくれた子が、先生が、居たかもしれない。 とても眠くて、あまり、覚えてないのだけど**]
(29) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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― 再訪の少し前 ―
「おまもり」作るんでしょう?
[ がっこうの裾野の街よりも、もっと小さな近郊の村。 原石になりそうな塊を6つ 宿のまるい木の机の上に、コロコロと並べた。
”とくべつ”>>0:548なのは、石に刻んだ細かな紋様。 選んだ少女を表すような花を ひとつひとつ ただひとりのために選んで、刻む。
白くなりゆく肌の上で、いまも変わらない瑠璃の碧は 石の上で見事な青薔薇を咲かせ続けている。]
丸くするだけなら、きっとミィでも出来ますよ。 ……どうしますか?
[ いままで、彼女がこの「力」を使ったことはない。 伺うように躰を向け、是ならば膝の上に座るようにと*]
(30) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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― 一年前のあの日のこと ―
[そうか、あれはわたしの力じゃなくて先生の力。>>8 ちょっとだけがっかりしたけど。 羽をいっぱいに広げて飛ぶ山雀を見れば そんな気持ちもすぐに空の彼方へ吹っ飛んでしまう。]
うん、また今度ね! 約束だよ。
[笑うエフ先生の目の前に、小指をたてた右手を出す。 昔怒られた時にブローリン先生から教えてもらった、 約束の仕方。ゆびきりげんまん。>>0:480
先生を見上げて笑う澄んだ蒼は、 真昼の空まであとちょっと。]
(31) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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[しばらく裾野の街を眺めてから物見小屋から出れば、 風が運んできた甘いタルトタタンの香りに>>0:536 まなびやへ駆けて行く。 お茶会には間に合っただろうか。
夜はおねえちゃんに外の話をいっぱい聞いて。>>0:383 ミツボシのきれいってはしゃぐ声に、>>13 笑顔で大きく頷いた。
そんなわたしは、おとなになることも。 ちからを使ったしっぺ返しも、理解できてなくて。
ただ幸せで楽しい時間を、 大好きなみんなと過ごせるがっこうでの最後の一年を 喜んでいたんだ。]**
(32) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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―今朝:がっこうの屋根の上―
[好物の雷の実はあそこにしかなっていないのに。 自分が産まれ、育った場所なのに。
「食事」を取らない時期も 1000年以上も、 頑なに、故郷に 戻ろうとしない理由は。 いきものを、殺して喰わない、理由は。]
………
[そもそも…自分を待ってくれている者や 自分の知る風景がほとんどないような場所を… 故郷と、呼ぶことができるのだろうか。と。]
(33) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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…
[がっこうに居る時はすっかり自分の寝床になった屋根の上で、明るくなっていく空を眺めて 今年がどんな年かを 想う。]
いざこの年を迎えると 喰うことより、貸すことのほうが不安だなんて どうかしてるよなあ、まったく…
[自分は…このがっこうで。 「弱く」振る舞えているだろうか。
あの頃のような。 怖い、と思ったらすぐ手を出す、 乱暴さがなくなっているならいいのだが
それが…何百年もの間。 ずっと、ずっと。 不安で、堪らなかった。]
(34) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[屋根をふわりと飛び降りて。 地面に足をつければ、足元に電気が走り。]
……… っ!?
[しまったと思った時には遅く。 周囲を閃光のような光が走り、音が鳴って。
普段は絶対こんなことはないのに 変なことを考えるからだ、と後悔しても遅く。
ごまかすように軽く地面をけっては、 誰かに見られてやしないかと、挙動不審に、周囲を見回した。]**
(35) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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−一年前の、追憶−
………ヴェラは…、
[書庫で、いつもの書き物をしていた、私は。 近くのテーブルにいた、ヴェラに。>>0:535
尋ねようとして、口を、閉ざす。
(私の顔を、覚えているか…?)
聞いて、どうしようと、言うのだろう…。 だが、名前を呼んだ以上、このままという、わけにもいかず…。
どうする、べきかと。 悩んでいる、うちに。
ふと、漂ったあまい、匂い。 砂糖と、林檎の。甘い匂いを、連れて。 書庫の扉を開いたのは、三人のうちの誰、だったか。]
(36) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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…そう、か。 クリスマスの、作ったものなら。 行かない訳にも、いかない、だろう。
[タルトタタンができたから、と。 誘われて、ゆっくりと席を、立つ。 食べると、自分が空腹であることを、思い出すから。 普段はあまり、食べないように、していたのだが…。
ペンと、紙を、棚に、しまい。 ヴェラに、どうするかと尋ねて。
尋ねられなければ。 さきほど、名前を呼んだことなど。 気のせいにして、しまおうと…。]
(37) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[夜は、結局…。 エフの部屋に、何人の獣が、集まったのか。 流石に、少し、部屋が狭く、感じられた。]
………私の、出した酒では。 酔えないと…思うんだが…
[オズウェルに言われて、羊の頭骨を、傾ける。 エフが、いつも飲み過ぎるからだと。 言われれば、納得して。]
あまり、一度には出せない、が…。
[初めは、軽い林檎酒を。 次に、赤い葡萄酒。ウィスキー。 瓶が空に、成るたび。記憶を紡ぐように、新しい酒を、用意して。 何杯かは、エフ以外の口にも、入ったかもしれない…。]
(38) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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|
[オズウェルから聞く、外の話しは。 ここ何百年か。 学校に留まっていた自分には、色々と新鮮で。
充実した夜を過ごした。 その次の日は、珍しく。 朝から二日酔いに、頭を痛めていないエフが、見られたはずだ。*]
(39) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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|
―鐘楼―
[早朝。 まだ暗いうちに、こっそりベッドを抜け出して。 星明かりを頼りに、がっこうの中を歩いてゆく。 目指すのは、敷地内でどこよりも空に近い場所。
灯も持たず、闇の中を手探りで 上へ上へと螺旋を描き、祈りの堂の塔を上る。
10の月の、はじまりの、 その最初の光を目にするために。
辿り着いた鐘楼の、窓の傍に静かに立って、 爽やかな秋の風を受けながら、地平を見つめる。]
(40) 2015/10/08(Thu) 02時頃
|
|
[山際が、薄紫に色付いて。
あぁ。今年も、また。 10番目の月が来た。
去年と変わらない時間に、 去年と同じような朝焼け。 ……けれど今年は、少し違う。
みんなと過ごす、最後の日々。 がっこうを出るまで――残された時間は、あと僅か。]
(41) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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|
[完全に陽が顔を出すまで、 この場所で過ごしてきた10年に想いを馳せた。
一緒に成長してきた少女達のこと。 多くを教えてくれた先生達のこと。
瞳を閉じれば、みんなの顔が脳裏に過って たくさん、たくさんの想い出が溢れてくる。]
(42) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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|
[けれど、 突然鳴り響いた大きな音に驚き、物思いから覚めて。>>35 ようやく目を開け、いつものように鐘を鳴らし始めた。
今日は、特別に13回。 10年間共にあった先生と少女、一人一人のために。]
―――……おはよう。
[一年前のようには、叫ばずに。 呟くように小さく、けれど決意の色を乗せ、 “はじまり”の言葉を口にしよう。
……今日という日が始まれば、もう。 いつ、誰が旅立って行くか、わからないから。]**
(43) 2015/10/08(Thu) 02時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 02時頃
|
─一年前のこと─
[皆で食べるごちそう>>21 全員の顔がこうして並ぶのはきっともうちょうど1年後まで。
匂いにつられて歩いていればクラリッサお手製のタルトタタン。 少し減っていたようだから先に食べていた者>>20もいたのかもしれない。
何にせよ残っていたことは幸運だったので頂戴して。]
確かに美味いな。こりゃたくさん林檎を手に入れるべきか。
[ユージンとは真逆のこと>>24を口に出して、ちらりと視線を。 あのやり取り>>0:282を忘れた訳ではなかったし、ベソをかいてないか気になったから>>0:480
でも目立った傷口は見当たらなかったし、]
ごちそう様。
[合格点だとばかりに親指と人さし指で円形を作った。]*
(44) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
|
|
[夜はユージンのお手製スープ。 なら自分は刻んだ野菜をたっぷり入れたチキンライスを卵で巻いた物を。
酒盛りの話>>18には便乗するように着いて行っては、暫く耳を傾けていたのだけど、羊の頭骨>>38 いつか視界に入れた顔には程遠いそれ。
……昔、夜中に部屋を飛び出している少女>>15がいたことは知っている。 随分とモスキュートが手を焼いていることも。
あの2人の間に何があったのか。 詳しくはこの目にしていないから、分からないのだけど。]
じゃあ、お先に。
[酒を呷りながらも頃合いになれば外の空気を吸うと残して自分は立ち去った。 一度、その光景を焼き付けるように一瞥しながら。]*
(45) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
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― 9歳の思い出・おねえちゃんと ―
[約束した通り、夜はミッシェルとひたすらいっしょにいました。 みんなもいっしょでした。
ミッシェルがしてくれた「おそとのおはなし」を、>>0:383 夢中になって聞いて、まだ見ぬ外に思いを馳せたり。
命の終わりに向かっていることが、 “おとなになる”と言い表されたのを耳にして、 なぜかわけもなく胸がきゅんと――せつなくなったりしました。
一週間だけにしないで、ずっとここにいて。
そう言いたくなるのを我慢して、 かわりにぎゅーっと抱きついたりもしました。 朝に再会した時より、強く]
(46) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
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[なぜ、“わたしたち”は、ここでずっと、 素敵な日々を繰り返すだけではいられないのでしょうか。
それがあるべき姿だとはわかっていても、 外にはもっと素敵なものがたくさんあるのだと、 惹かれずにはいられなくても。 9歳のヒナコはやがてそのことについで深く考えるようになり、 それでも時は無情に過ぎゆき――、
昼間にひとつと半分の月が浮かぶ、 10番目の月がまた、やってきたのです**]
(47) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
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[酔いが冷めた頃にはもうすっかり静寂が辺りを包んでいたように思えた。
いつもと同じ暗闇。 廊下を照らすランプの火。 ふと床を眺めた。 そこに水滴の跡はない。 なかった、けれど。]
………声?
[微かに聞こえた音>>29が、あの時の声>>0:368と似ているように思えたのだ。
時々廊下を照らすランプは、暗闇を照らすには心細い。 歩を動かしながら向かう。 そこは昔自分がいた窓に近い場所で、窓からだと星を探すには一番見晴らしの良い場所であり、]
ミツボシ。
[誰かを見つけるにも適した場所だった。]
(48) 2015/10/08(Thu) 03時頃
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またねむれないのか。
[無意識に潜めた声に彼女からの返答はあっただろうか。 ただ、もし硬貨>>26が彼女の手にあったのなら薄っすら唇を引き結んだだろうが。]
………When the blazing sun is gone, When he nothing shines upon,
[二番の歌詞。 口遊むのは何となく懐かしさを思い出したからかもしれない。 まだちいさいけれど、成長した体へと腕を伸そうと思ったのだが、
畑の一件。黒ずんだトマトを思い出せば引き攣る親指。 沈黙。眉を寄せて息を吐く。 昔のように抱こうとして、………やめた。]
(49) 2015/10/08(Thu) 03時頃
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[かといって眠そうに見えるものだから>>29 代わりに横抱きに抱えれば、]
Then you show your little light, Twinkle, twinkle, all the night. [一度、振り返る。 窓際から覗く空で何を探していたか気になったから。 だがいつまでもここにいては体を冷やしてしまうかもしれないから。 微かに伝わる体温をそのままに、彼女がいたであろう部屋へと。
伸びた手足には知らぬふりをして。]*
(50) 2015/10/08(Thu) 03時頃
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[一年後、そのことにも一瞬だけ、蓋をして。]**
(51) 2015/10/08(Thu) 03時頃
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―いちねんまえ巨大書庫―
[書庫に入ってすぐの本棚からひょこっと首を出し、かくれるように奥へいざ進もうとしているところに。 背中にかかる声>>0:495に振り向いて]
モスキュートせんせい。 相変わらずかくれんぼがじょうずなの。 声をかけられるまで気づかなかったの。
[驚くというよりも、悔しさにほっぺたをふくらませて、むう、と羊の頭を見上げる。今回こそ自分から見つけて驚かそうともくろんで動いていたのに、できなかったことに残念そうに]
(52) 2015/10/08(Thu) 06時頃
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あ、そうなの。せんせい。 アヤワスカはむかし読んでもらった、おうちのお手伝いをしてたおんなのこがくつを落としてうはうはのおかねもちになった話をさがしに来てたの。
でもどこにあるのか見つからなくて、せんせいにおねがいしようと思ってさがしに行こうと思ったところだったの。
[何を探しているのかと聞かれれば、まず本当は本をさがしていたのだと。 さっききいたエフせんせいの授業>>0:336はむずかしくて。 でもヒナコの質問>>0:458をきいて。 ききかじっていた結果、「人の役に立つおしごと=お手伝い」+「ご本のおかねもち=うはうは」=「昔そんな本を読んでもらった、どうすればいいかのっていたかも」とさがしにきたのだということを、なんとか伝えようとしたの]
(53) 2015/10/08(Thu) 06時半頃
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これがそうかなって思ったけどちがうみたいなの。 おんなのこ、すべってころんで、おねえさんの目がぐさーってさされちゃって大変なの。
[なんとか見つけたのはなんとなく覚えている内容と似てるけど、絵も少なくてむずかしい言葉の多い本だったと差し出して*]
(54) 2015/10/08(Thu) 06時半頃
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―契りの年―
[あれから一年の年月が経ち、10番目の月がまた巡ってきた 今日は獣と少女が盟約を結び旅立ちが出来る日だと聞いている]
うぅ・・・初めてだとこう、緊張するもんがあるよなぁ
[やれ選ばれるかどうか、だかちゃんとこれから数年勤めを果たせるか、なんてことを考えてみるが]
そう言やすっかり剣の練習もしてないな 絶対鈍ってるだろうなぁ
[少女と出会ってから剣を教えることもそう無かった。あるとしたら風の力か、頼まれれば植物を育む力ぐらいか]
・・・素振りぐらいはしとくか
[朝、居住棟前で剣を持ちやって来た彼女は子供のようにそわそわしていた**]
(55) 2015/10/08(Thu) 07時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 07時頃
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―幕間・いつかのかくれんぼ―
[そろーり、そろーり。 アヤワスカはみんなとかくれんぼを始めたら、なかなか見つからないの。けっこうじょうずなの。
野菜畑のそばにある、集めた枯葉のやまの中とか、
物置のつみ重なった冬用布団のあいだ(きれいに整頓されているのをくずさないのがポイント)とか、
背の高い戸棚の上に寝ころんでしまうとか、
書庫の本棚の大きな本のコーナーを一度抜き出してから、そこに体を平べったくして本を戻して息をひそめたり(いがいとと音がひびくの)、
ヴェスパタインせんせいの背と神木の間におじゃまして、かくれてやりすごしたこともあったの。
参加しないせんせいに、アヤワスカの隠れているところを見られたら、ひとさし指を出して黙っててもらうようおねがいしたの**]
(56) 2015/10/08(Thu) 10時半頃
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─昔。野菜畑の脇で─
[10年といえば、獣にとっては短すぎる時。
でも、このがっこうの中での日々は、普段の10年に比べて、ゆるやかに流れていくよう。 この日も、それまでも。がっこうの時間は緩やかで暖かく、少女やせんせいの声を聞いているだけで、心が暖かくなったものだ。]
へへっ…みかん、みかん!
[それは天気の良い昼下がり。 畑でみかんをくすねて、嬉しそうな駆け足。 誰にも見つからない場所で食べようと思っていたけど >>56あたりでは、かくれんぼにはしゃぐ少女達の声。
はやく、どこかに隠れて食べるしかない。 そう思って…よせばいいのに。
大きな身体で、>>56野菜畑横に集めてあった 枯葉の山の側に身を隠すように座った。 勿論隠れきれていないけど、いつもどおり、本人はしっかり隠れてる謎の自信があるのだ。]
(57) 2015/10/08(Thu) 13時頃
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ここなら……よし。いただきまーす。
[みかんをむいて、枯葉の山の影で食べようとしたとき。 目の前の枯葉から、此方を見るような視線を感じた気がしたから。 つんつんと枯葉をつついて、にやり笑い。]
………んー…?だーれ、かなあ?
[小さな声で言った後は、口元に人差し指。 かくれんぼの邪魔はしたくないけど、 美味しい果物のお裾分けはしたくてたまらない気分。
他の子が見ていないのを確認してから、 あたりの枯葉を風で集め、中の少女が隠れやすいようにしてあげて。
そして、山の方にみかんをひとかけ、そうっと差し出してみた。]**
(58) 2015/10/08(Thu) 13時頃
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― 一年前・タルトタタンのお話 ―
[頑張って作ったタルトタタンはほとんど皆が食べてくれた。 美味しいって褒めてくれた。 だから嬉しくて嬉しくて。
作り方をユージン先生に聞かれれば>>22得意げに教えたし。 それから林檎の季節の間に何度も作ってご馳走しただろう。
作っていれば段々と上手になっていく。 大人になっていくように、料理の腕も上がっていって。 やがて一年経つ頃にはちょっとだけ、落ち着いて見えるようになったのだ。 それを大人というにはまだ早いけど。 それでも大人への第一歩を踏み出した、そんな気がした*]
(59) 2015/10/08(Thu) 19時頃
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──始まりの朝・厨房──
[10回訪れる10度目の月。 まな板の上に野菜を置けば、トントンと包丁が小気味良い音を立てた。]
………さて、寝坊助はいるのか。
[9回までとはきっと、もう違うのだろう。
蜂蜜が欲しくてたった椅子の上からバランスを崩していた少女も、 夜眠れないと泣きついてきた少女も、 おねえさんだと言いながら食事を口にして食べカスを残していた少女も、 甘い果実のタルトが好きな少女も、 本を読みたくさんのことを知っていく少女も、 風に乗せられ残る鈴の音の少女も、みんな、
今日という日を迎えれば、いつこの門を出て行ってしまうのか。]
(60) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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そっちのジャガイモを切っといてくれ…って、あぁ。
[人参と、キャベツと。 野菜を切り分けながら傍へと視線をやる。
そこには誰かいただろうか。 同胞ならばまだしも、もしもあの日のようにお手伝いさんが来てくれていたのならば包丁を扱うことを思い出し、やっぱりいいなんて口にしながら切り分けポトフの具材にするのだが。]**
(61) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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― 幕間 ―
[ペン先が紙を引っかく音と乾いた頁が捲られる音が、止まる。 契約の年の一年前。 静かな二人の獣の話。
モスキュートに名を呼ばれ、机二つ分の間を空けて、顔を上げる。>>36
話したいのか話したくないのか、羊頭を見ても見当はつかず。 結局その日には、何もいわずに書庫を後にしただろう。]
(62) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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[ただ、それから、空に上がる月の数が変わるくらい、少し後のこと。 再び二人きりの時間が出来た時に。]
何か、言いたい事があれば、言ってくれて構わない。 言わなくても、いい。
……一年……以内で、なければ。 何百年か後でも、別に、大丈夫だ。
[言い方に悩みながら、ある意味時間があり、ある意味時間のない獣は、そう告げた*]
(63) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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― 一年前の出来事 ―
[タルトタタンを囲んでのお茶会があった日の夜。 岩人間は、初めてエフの部屋に酒を持ち込んだ。
それは、この場に感謝するかのように。 誰かの糧になれば良いと、自分は酔わない酒の幻を主に煽ることになったけれど。
いつもの様に主に話は聞くばかりで、ただ、特別な時間だからと場に酔って、その夜は普段よりは饒舌であった。
油断した口下手がどのような話をしたのかは、さて、その場に居合わせた獣のみぞ知る*]
(64) 2015/10/08(Thu) 20時頃
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― 朝・まなびや前 ―
[まなびやの前を歩いている。 特に目的はなく、ただの散歩だ。]
…今日はコリン、静かだな。
[何故だろうと考えて、でも答えは出ない。 今日が特別な日だと分かってはいたけど、あまり実感はなかったから。
今日、旅立つ子もいるのだろうか。 自分はどうなるんだろう、まだ何も考えてない。
不安はなかった、でも楽しさで胸が弾む事もない。 本当に実感がなくて、どんな感情を抱けばいいのか分からない。]
(65) 2015/10/08(Thu) 20時半頃
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― 朝に ―
[未だ景色が闇色に染まる頃。 少女たちの背丈の半分にも満たない泥人形は、今日も何時もと変わらずにまなびやを駆けていく。
居住塔前を見渡して。 湧き水の井戸の回りをくるりと一周して。 人の気配のない大教室の窓を覗いて。 神木前に横たわる白虎の傍をそろりと。 祭壇の前を横切って。
色々な場所を遊びまわるかのような泥人形。 寄り道の数だけ時間は過ぎて、畑に辿り着く頃には、夜も明ける。 何時ものように、泥遊びをするかのようにそこに消えた。]
(66) 2015/10/08(Thu) 20時半頃
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[泥人形を操る岩も、普段通りにまなびやの出入り口のひとつに腰掛けて。
泥人形が景色のひとつに見つけて "コリンがもう鐘楼にいるみたい" と知らせてくれた。
一年前、未だ先の話だとさえ思っていた。 けれど、あっという間に時は流れ。 いよいよその日が来たのだと、強く実感する。
泥人形が弾ける頃に、普段とは違う鐘の音を聞くのだろう。]
(67) 2015/10/08(Thu) 20時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 20時半頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 21時頃
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― 近郊の村 ―
[ 石を抱く紐は、1年掛けてようやく全部編み終わり、 後は石を磨いて、括り付けるだけ。
机の上に転がる石はまだ綺麗とは言いづらいけど、 加工が終わればわたしが下げている青薔薇のように きらきらと太陽や月の光を照り返すだろう。 ]
……丸くするだけ、なら。
[ 頑張る、と小さく目を伏せて。>>30 膝に乗るように促され、ちょこんと彼の膝に座った。 ]
(68) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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[ 実を言うと、風化の力を使ったことは、あるの。 森の奥で綺麗な花を見つけて、一輪だけ摘んだそれを オズウェルに見せようとした時に 間違って、その花を枯らしてしまって。
綺麗だった赤が、まっしろに崩れ落ちたのを見て すごく すごく こわくなった。
しろは 綺麗な色の はずだったのに って。 ]
あ、 えっと、どうすればいいの?
[ きゅうっと自分の両手を握っていたのに気付いて ぱっと開いた掌を膝に乗せながら なんでもない顔で笑って、使い方を教えてとせがむ。* ]
(69) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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―まなびや入口―
〜〜〜♪
[小さく鼻唄を歌いながら、学び舎への道をゆく。 昔なら、鐘を鳴らしてすぐ居住棟へ向かったのだけれど、 それも半年前までのこと。
旅立ちの日を意識するようになってから、 一人でもちゃんと起きられるように、って。 そう思ったから、時々こうして、遠回りする。]
ヴェラせんせー! おっはよー!!
[学び舎の正面に差し掛かったところで、 野菜畑の近くをゆったり歩く人影を見つけて。>>67 大きな声で挨拶をして、傍へと駆けた。]
(70) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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[くぅ、とお腹が鳴る。 散歩もそろそろ終わり、朝ご飯を食べなくては。
食堂では誰がお手伝いをしているのだろう。 ブローリン先生は今日も料理をしているのだろうか。]
ご飯、ごはん。 お腹空いたなぁ。
[朝ご飯はなんだろう。 大好きなフルーツはあるだろうか、あると嬉しいのに。 足は食堂へと向かって歩き出す。 その途中で誰かに会う事はあっただろうか*]
(71) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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おはよう、コリン。 ……今朝も、君は、元気で、早起きだ。
[元気な挨拶に立ち止まり、彼女が傍へと駆け寄れば、一つ頷いて見せる。>>70
それは彼女の好ましいところ。 この一年、遠回りしているらしいコリンと朝に出会う回数が徐々に増えた。 これが年をとっていく、という事なのだろう。 日々成長を見せてくれる少女がとても眩い。]
……緊張、なんて、していないようだ。
[いつも通りに見えるコリンに、今日という日の意味を遠まわしに伝えるような言葉を向け。]
(72) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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― 契りの年のはじまりの朝 ―
[早起きしたヒナコは、朝ごはんを作るのを手伝っています。 ニンジンの橙、キャベツの薄緑、 それから皮をむいたジャガイモの白。 だいたい一口サイズに切り分けられたそれらは、 ポトフの材料になるようです。>>61
野菜を切るのを手伝おうと伸ばした手は、 今日の朝ごはん担当――ブローリンが、 頼みごとをひっこめてしまったため空振りしてしまいましたが、 ヒナコは知っています。まだやるべきことは他にもあると]
じゃあわたしがお茶をくみますねー、今日は!
[どこかはりきった声色で告げて、食器棚からカップとお皿のセットを取り出し始めます]
(73) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[ヒナコの、一年前と今の差は明白です。 ちょっとだけ背が伸びたこと。 それと、流れるミルクティー色の髪をひとふさ、みつあみするようになったこと。 みつあみは顔の左横がすっかり、定位置になっています。
誰かに手伝ってもらっていた最初の頃と違って、 今はすっかりひとりでできるようになっています]
(74) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[ゆっくりとした返事に、決して飾り気はないけれど、 その朴訥さゆえに、真っ直ぐな想いが窺えて。>>72 だからヴェラとの会話は時折、こそばゆく感じる。
毎朝早く起きるのも、色々と騒がしいのも、 この数年の間にすっかり見慣れた姿だろうから、 今さらそれを褒めてくれる人なんて、そう多くない。
当たり前になってしまったことでも、 いつもと同じことでも、褒めて貰えるのは嬉しいのだ。
何度も、何回でも、長所を見つけて優しく伝えてくれる。 朝一番、最初に見つけたのがそんなヴェラだったから、]
(75) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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ふふん、このあたしが緊張? あるわけないよー!
だってあたしは外の世界、楽しみだもの。 早く裾野の街に降りて、 色んな人と、たくさんお話しするの!
[触れるとちょっと冷たいけど、心を温めてくれる彼。 顔を見ればいつでも、ほっと安らいだ気持ちになれる。
がっこうを離れる不安も、みんなと別れる寂しさも、 鐘楼で感じた想いはどこか、吹き飛んでしまって。
だからいつものように元気いっぱい、強がりを口にした。]
(76) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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−一年前の昼月ひとつはん−
[隠れるのが上手、と言われても。>>52 2メートル近い、私では。 隠れるところなど、そうそうない。
なにより。 少女たちの中でも、小さなアヤワスカは。 多分、6人の中で。一番隠れるのが、上手い。 本棚の奥に隠れるのを、最初に思いついたのはアヤワスカ…だったか。>>56
本に潰されると、危ないから。 書庫に隠れるのは、禁止したが…。
あぁ、そうだ。 私のローブの中に、隠れる、ことを。 最初に思いついたのも、アヤワスカ…だった。 それも。 少女たちが、おおくなるに、つれて。 隠れきれなくなり、自然と収まったが…。]
(77) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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靴を落として…、うはうは…?
[うはうは、とは…。一体なんだろうか…? 9年共に過ごしている、が…。 少女たちの会話に交じる、独特の表現は。 すぐに理解できず、度々私を、悩ませる。
丁度、今のように…。
それでも、本を探しているアヤワスカは、真剣なのだろう。 差し出された本>>54の、表紙に刻まれた、文字を確かめて。]
…………なる、ほど…。
[うはうは、とは。 ハッピーエンドのこと…だろうか。
昔、アヤワスカが読んだ、のは。 子供向けの、簡単な内容に編集しなおされた、新しいもので。 見付けた本は、原話に近い、メルヘン集…だ。]
(78) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[それでも次いで口にした言葉には、甘えが見え隠れ。]
ね、せんせ。 今日はちょっと、のんびり戻りたい気分なの。
でもあたしってほら、せっかちじゃない? 自分の足で歩いたら、きっと早く着き過ぎちゃう。
だから、……
[悪戯っ子の笑みを浮かべて、真っ直ぐ両手を伸ばす。 もう少し、温かなこの時間が続けばいいなって。
抱っこやおんぶを強請るような歳ではないけど、 見ている人の少ない早朝、これくらいは許されるだろうか。]*
(79) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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その本…なら…
[本がある、棚の位置は覚えて…いる…。 アヤワスカに。最初に読んで、聞かせた話だ。 その頃本は。 丁度、アヤワスカの、眼の高さにあった…はずだ。
今は背が、伸びたから。 下の棚に、気付かなかった…のだろう…。]
3番目の、棚に…、ある。 一緒に、探しに行こうか…?
[かくれんぼの、名人と。 『灰被り姫』を、探しに。*]
(80) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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―まなびやの外壁前―
[少し慌てて、周りを気にしていたけれど >>43音が聞かれはしても、誰かに今の雷を見られたということはなかったみたいで、ほっとする。
もし近くに人を見つければ、今の言い訳をしようと、近くに行っただろうけど。 今回雷の力は一度も使っていなかったから そんな人がいたなら、驚かせてしまってないか、心配したと思う。]
この力も、ちゃんと教えないとなあ…
[指先からばちばちをちょっと出して、引っ込めて。 大丈夫そうだと、自信が持てれば、まなびやの窓から中をのぞく。]
(81) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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ーまなびやー
[素振りを終えた後に何時も通りまなびやへと向かう。そこには既に先客>>70>>72がいたようだ]
…皆、何時も通りだな
[今日がもしかしたら二度と会えない別れになるかもしれないのに、とふと頭に過ぎ去った言葉は飲み込んでおいた]
…いや、そうでもないのか
[いつも元気なコリンが珍しく甘えを見せている姿を見て>>79改めて彼女達の心の在り方を再確認する。
彼女達はもとより、己にも意義があるこの契りの日。無為に過ごしてはいけないと静かに決意した]
(82) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[もう食堂に向かっている少女や、準備をする獣達が その窓からちらりと見えたなら]
俺も厨房に………いや、ううん。
[今から厨房に向かっても、 きっともう粗方準備はできているのだろう。 人手が足りているところに行っても、と、その場で少し悩む仕草。]
[この場所で彼女たちが過ごす緩やかな時も、あと少しだ。 少女達の故郷となるがっこうでの思い出は、最初から終わりまで色んな色で彩って。 楽しかった、素敵な思い出にしてあげたいから。]
(83) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[何時ものコリンの元気を、強がりだなんて思っていない。>>75>>76 唯、元気で全てを包み込もうとする、それをコリンらしさだと、感じる。]
……うん? じゃあ、そうだな。 今は、のんびり屋を教えてあげる授業、かな。
[甘えた悪戯っ子の誘いに、勝手な理由をつけて。
楽しみだと、緊張なんてしてないと告げた少女の手が差し出されれば、そっと握った。>>79
暖かな手が冷えてしまうのに、とは頭の片隅に。 けれど、そんな日も有っていいと、思う。 ゆったりとした速度で歩くことなら得意だから。]
(84) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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― 朝・居住棟 ―
[鐘の音が遠くに聞こえる。>>43 微睡みの中で、うとうと、うとうと。 夢の中で小さなコリンがわたしの手を引いて走ってて わたしはそれを追いかけて走ってる。]
んー…まってー……。
[いつかの転がる林檎を追いかけるように走る。 手をつないでるのに、離れてしまいそうで心細くて。
まって、まって。もうちょっとだけ。 何かにつまずいた。 転びそうになった拍子につないだ手が、はなれていく。]
(85) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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────……ひゃっ!
[目を開ければ眩しい朝日。 ちょうど13回目の鐘の音が、鳴り終わる。
朝だ。夢だ。 ホッと息をついてベッドから降りる。 この頃は布団をひっぺがされる前に起きるようになった。 最後にベッドから転げ落ちたのはいつだっけ。 半年前くらいだったかな。>>70
10回目になる10番目の月。 目を擦りながら着替えて、窓を開ける。 朝一番の涼やかな風がふわりと小麦色の髪を撫ぜた。]*
(86) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[歩くその先にパティの顔を見つければ、軽くあいたほうの手を上げて、挨拶を。
そしてふと、手をつないでいるのをコリンが照れたり恥ずかしがったりしないだろうかと、隣の様子を伺った。>>82]
(87) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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−幕間−
[中途半端にした、会話の続きが。 唐突に、始まったのは。 私、自身。それを忘れ…かけていた、頃>>63]
………………すまない。
[謝り。 そのままでは、また。 ヴェラに気を、かけさせてしまう…と。]
(88) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[書きかけの紙から、顔を上げて。]
たいした事じゃ、ない。
[表情があれば、苦笑いぐらいは、浮かべただろう…か。]
その、顔の……傷…。 いつからだったか。 少し、気になっただけ…だ。
[だから、気にするな…と。 本題を、すり替えた。*]
(89) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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「とくべつ」な今日。 自分が彼女たちにできることはなんだろうと考えて。結局思いついたことなんて、普段とあんまりかわらない。]
葡萄、取ってこよう。 いつもは朝からフルーツなんて、 そんなに多く出ないけど
今日ぐらい、いいだろ。
[と。にんまり笑って。 まなびやから、畑の、葡萄がなっている方へ。 尻尾を振って、のんびりと。
できれば、林檎や、ナシも取って 特別な日にふさわしく。色んな色のくだものを シロップに漬けて、大きなボウルに出して出そうか。 と、美味しい考えに、笑顔のまま、うきうき。そわそわ。]
[もし食堂に向かう誰かとすれ違ったら、ひらり、手を振って。食堂とと逆方向の畑に向かう自分の姿は、目立って見えたかもしれない。]
(90) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[好きな食べ物>>0:535 鍋に投入したソーセージをオリーブオイルで炒めながら考えた。 ヒナコが読書家>>0:77ことは知っている。 気まぐれに覗いた巨大書庫で何度か姿を見つけているからだった。 といっても自分はさほど本を読まない。 だから彼女との接点と言えば、]
なんだ。やけに張り切ってるな。 よし。なら君に“お茶会”の準備は任せた。
[朝食なのだけど、ある御伽話めいた言葉で頼んだ。 柔らかい色の髪>>74 結わえられた一房は綺麗に彼女の左横で揺れている。]
(91) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[おやつに、と。 たまーに授業を居眠りしている彼女>>0:426へ 焼き立てのクッキーと紅茶を差し出した時のことは忘れていないけれど、 帽子を被って「お茶はいかが?」なんて洒落込んでみた時、どんな顔をしていたっけ。]
届くかー。
[カチャカチャと合わさる食器の音を聞きながらも、ソーセージを炒め終えれば切った野菜も足して水とコンソメを鍋に入れていく。
去年の今頃は確かスープをアヤワスカが手伝ってくれていて>>0:410 どさどさと林檎を置いていたクラリッサ>>0:276がパティシアと共に現れた。
彼女たちもすっかり1年。 たった、1年なのに変化が見えてしまうもので。]
(92) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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林檎と桃。それと梨。 どれを朝に出すかな。
[籠に入れたままの果物の名前を呟きながら考える。 特別な1日であっても少しくらい変わらない瞬間があっても悪くはないだろうから。]
ただ、ちょっと足りないな。これは“林檎泥棒”に願うもあり、か。
[葡萄が足りない。自分なら干し葡萄にしてしまいそうだけど、パウンドケーキにするのもありか。 味付けは砂糖でも蜂蜜でも。なんて。]
(93) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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―いちねんまえ・眠れない夜―
…… あ、せんせい。
[>>48歌は、ちいさな声だったはずなのに。 わたしをみつけてくれたのは、 あの日と同じ、ブローリン先生。
前と違って泣いてはいないし、 急に、先生に抱きつくことだってないけれど。
……でも。 夜になって再び溢れ出した不安が、 和らいだのはたしかだった。]
(94) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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……あと1年で、お外に出るんでしょう? ちょっと、ちょっとだけね。 こわいなって、おもってしまったの。
[>>49掌の上のコインを、そっとしまった。 それはきっと、先生にも見えたと思う。 わたしの不安の理由だって、 物知りな先生なら、わかってしまうかも。]
Then you show your little light, Twinkle, twinkle, all the night♪
[わたしが大好きな、先生の歌声。 それにあわせて、わたしも歌った。]
(95) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[ねぇ、せんせい。 わたし、昔よりも歌うのが上手になったよ。
あの日の言葉>>0:474を思い出して、 そうやって言おうと、思ったけれど。]
………… せんせい。
[眠くて、言葉が口から出てこなかった。
いまは先生がいるから、なにもこわくないよ。
さっき、少しだけ先生が躊躇ったことなんて、 しらないふりをして。 わたしは、先生にもたれかかって、 そっと目を閉じたの>>50*]
(96) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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−畑周辺−
…黙って取ると。 また、パティシアに怒られる…ぞ…?
[まなびやの入り口で。 朝からうきうきと、畑に向かうユージンの。 姿を、見かけて。>>90
少女…ではなく、獣相手だからと。 油断して、後ろから声を、かける。
別に咎めるつもりは、ない。 二人のやりとりは、どちらかといえば、微笑ましく、思えるのだから。*]
(97) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[高揚した気持ちのままに、手を繋いでスキップ。 といっても、殆ど縦に跳ねるような形だけれども。]
ねぇ、チビとノッポは、畑に行っちゃった? 一緒に散歩したら、きっと楽s……
[いつだか勝手に泥人形につけた、安直な名を口にしながら、 辺りを見渡せば、パティシアの姿が飛び込んできて。>>82
ちょっぴり恥ずかしくなって、語尾は尻すぼみ。 誤魔化すように目を逸らして、言い訳一つ。]
(98) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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おはよう、パティシアせんせ!
あたしったら、こんな時間からお勉強してるの。 …どう?いつもと違って真面目でしょ?
[決して視線を合わせようとしなかったから、 どう見ても嘘ついてるってばれてしまうのだけれども。 ね?とヴェラにも同意――もとい助け舟を求めた。>>87]
(99) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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― 1年前の記憶 ―
[ 落とさないよう、しっかりとお酒とハムを抱えて帰り、 オズウェルが畳む横で、物凄く時間を掛けて風で畳んだり。
夜は夜で、みんなと一緒にお喋りしながら わたしの髪を綺麗って言ってくれたミツボシに、>>13 笑顔で頷いてくれたクリスマスに、>>32 とびっきりの笑顔を浮かべたの。 胸元で跳ねる青薔薇に負けないくらい、きらきらの笑顔。
みんながきれいだって言ってくれるから、 オズウェルが好きだと言ってくれるから わたしも、好き。 まっしろが怖くなったことがあっただなんて、>>69 みんなに気付かれないように、上手く笑えていたのかな。
ぎゅっと、力強く抱き締めて来るヒナコの背を撫でて>>46 あまえんぼうさんだね、と額にキスを贈って。 わたしも、と上がる声があれば、抱き締めたり、 抱っこしたり、頬擦りしたり、キスしたりしたの。 ]
(100) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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あ、早くしなきゃ朝食に遅れちゃう。
[窓を閉めて部屋を出る。
一年前と変わったことは、いくつかある。 背丈が5cm伸びたこと。 読み書きがちょっとだけ早くなったこと。
それから────、
背丈が伸びた分大きくなった歩幅で廊下を歩いていると 窓からのぞく先生の顔を見つけた。>>81]
ユージン先生? どこに行くんだろ。
(101) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 22時頃
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[ はしゃいだ後はベッドに入って、眠ろうとしたのだけれど。 ぐるぐるとこんがらがった考えはまとまらない。
すこしだけ、眠れなくなってしまって 寝坊はせずに済んだけど、目を腫らしてしまったの。
お話しすぎたせいよ、って彼には言ったけど>>23 ちゃんと誤魔化せたかは、どうだったかしら。
ハムの挟まったサンドイッチが美味しくて 笑った顔はいつも通りだったと、わたしは思っている。
楽しいなら、ちゃんと笑えるはずだから。* ]
(102) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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―そして、いま―
[長いと思っていた1年も、 あっという間に過ぎ去ってしまった。
ユージン先生においしいりんごや ぶどうの見分け方を教えてもらったり。 こっそり果物をもらおうとして、 パティシア先生に見つかっちゃったり。
畑のお野菜も果物もとてもおいしいから、 ヴェラ先生に、どうしたらおいしい植物を 育てられるの?って聞いた事もあった。
そんな季節が、また、やってきた。 去年と違うのは、新たな生活がやってくるってこと。]
(103) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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…… あれ? あれっ?
[そんなわたしが、目を覚ましたのは。
なにかの大きな音>>35と、 前よりも鳴る時間が少し遅くなった鐘の音>>43 そのふたつを、聞いた頃だった。
よりによって、今日。 わたしはいつもよりも、 ちょっぴりお寝坊さんになってしまったみたい。]
(104) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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[目が合ったならひらりと手を振るユージン先生に、>>90 きょろきょろと辺りを見回して、 よいしょ、と昔より低くなった窓枠を乗り越える。 見つかったらまたばかと言いそうなブローリン先生なら この時間はきっと厨房だ。>>60
でもちょうど通りかかったモスキュート先生には 見つかっちゃったかも。>>97]
おはよう、モスキュートせんせい! いい朝ね! 一昨日借りた本読み終わったの、あとで返しに行くね。
[蒼い目を輝かせてモスキュート先生にぶんぶんと手を振り ゆらゆら、ゆらゆら。揺れる尻尾を追いかけて、 畑の方へと駆けて行こう。]*
(105) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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[此方に気付いたヴェラに手を振り返しつつ近付く]
おはよう二人とも
[恥ずかってるコリン>>99に仲良しで良いな、と軽く微笑んだ]
へぇ、勉強か。コリンは頑張りやさんだな で、何を勉強してるんだ?
[あまりの狼狽えように逆に笑ってしまい、彼女の勉強とやらを少し突ついてやる]
(106) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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そう、これも、授業……だな。
[コリンの誤魔化しを助けるべく、繋いでいないほうの手で虚空をかき混ぜる。>>98>>99
ぴょこぴょこと、コリンの足元からいつかの授業で用いた「チビ」と「ノッポ」が顔を出す。 10センチ程の泥人形二体、スキップになっていないスキップの真似事をして見せた。
パティは気付いている、それでも、折角頼られたのならと張り切って。]
(107) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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[窓を飛び越えようとする、クリスマスに。>>105 無いはずの、目を。 思わず丸めて…。]
………おはよう。 クリスマス………、
……………………
…怪我を、しないように。
[ようやく、言えたのは、それだけ。 言いたいことを言って、飛んで行ってしまったクリスマスに。 私の大きくない声は、どれほど届いただろうか…。]
(108) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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[それぞれが、それぞれに。 変化の朝を過ごす、中で。
朝食の手伝いが、出来るでもなく。 朝の日課が、あるわけでもない。 やることが特に、ない、私は。
ゆっくりとした足取りで。 ポトフの匂いが漂う、食堂へ足を向けた。*]
(109) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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まっかせてくださいー。ふふ。 食堂を朝のお茶会の会場にしちゃいましょう! 気分だけでも!
[お茶菓子は出ないので気分だけ。>>91 お茶会は楽しいから、朝昼夜ぜんぶお茶会でもいいくらいですけどね。 片付けくらいなら手伝えます。
ブローリンは、モスキュートやヴェラとは違って、 あんまり巨大書庫で見かけた覚えはないのですけど、 たまに、本に出てくるみたいな言い回しをするところが、 なんとなく、気になっているヒナコです。
いつだったか、授業が終わってもなお眠そうにしていたヒナコの前に、 焼きたてのクッキーと紅茶を持って来てくれた時だって、>>92 最初にちょっとだけぽかんとした顔をしてから、 にっこりわらって「はい」って頷いたものです。 眠気はあっというまに吹っ飛びましたとも]
(110) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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―廊下―
おはよう、クリスマス!
[>>101顔を洗いに行く途中、 廊下の窓から外を見ているクリスマスに、 おはようの挨拶。
このあと、まさか出入り口からじゃあなくて、 窓際から外に出ようとするなんて>>105 わたしが知りもしないこと。
見ていたら、あぶないよって言ったのだけど。 残念なことに、この時のわたしは、 ちょっぴりお寝坊さんをしてしまったことで、 焦っていたの。]
(111) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 22時半頃
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だいじょーぶ、ですっ
[かたんと音立てて、踏み台を用意してからブローリンに応えます。>>92 一年でちょっとだけ背が伸びたとはいえ、 もともとクラリッサやクリスマス、コリンに比べれば、 ちっとも高くないので、いまだにごはんのお手伝いに踏み台は欠かせません。
そういえば去年の今頃は、 こんな風にして踏み台使ってたクリスマスが、 コリンの大きな声にびっくりしてあわや落ちかけていましたっけ。
きょろきょろ。周りは至って静かです。 野菜やソーセージが、コンソメをくぐらせたお湯の中で、 ぐつぐつ煮える音がよく聞こえます]
(112) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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―畑の方へ向かう途中―
[フルーツポンチに、うさぎのりんご。 少女と獣の人数を考えて、自分一人では持ちきれないかな…とか、考え事をしながら歩いていたとき。
>>97ふいに、後ろからモスキートの声がして。 ひいっと、その場に飛び上がった。]
な。な。……もす、きーと…驚かすなよ…
[また泥棒にみえることはわかっている。 しかし、供することは泥棒ではないのだ。
パティシアの名前には臆することなく 少し前に音を鳴らした鐘を見上げて]
(113) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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………パティシアも、とくべつな日だし、きっと許してくれるさ。な?
[そもそも、彼女に断ることなく野菜や果物を盗るのが悪いのだけれど。 結局今日も彼女に知らせることがないまま 勝手に取ろうというのだから、許されなくても仕方ないが。
しーっと人差し指を立てた後。 モスキートも果物取りに誘ったけれど、 >>109彼は食堂に向かってしまっただろうか。]
おーい。モスキートって、好きな動物とか、いる?
[とか。去り際に聞いてみて。 もし返答が貰えれば…後で、言葉少なげな彼の林檎に細工をする悪戯をしてやろうかと。]
(114) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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― 幕間・書庫にて ―
[大したことではないと告げる声音が、あまり軽くなければ首を傾げて。>>88>>89 質問には、ぽつりぽつりと答えていく。]
この、顔の傷は。 ……100年ほど前のものだ。 岩でできた自分は、傷つけば、人と違って血液は出ない。 人と、同じようには、塞がらない。
[これで答えになっただろうか、と問いかける。 そして、一つ、浮かんだ疑問があったが、それをその時には口にすることはなく]
……なあ、モス。 君の使っていない、余った紙とペンを貸してもらえるか?
[と、尋ねた。*]
(115) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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─朝日が昇りきった後─
[身体は横たえたまま重たいまぶたを開けて 窓の外に目をやると、屋根の上から落ちるような黒い影。
見覚えのある影だと、目を外そうとしたとき 目の端が捉えたのは青い雷光のような光。そして音。>>35]
おやまあ。
[その後の様子を窺うに>>81 自分が見ていたとは気づいていないようだったけれど。 その姿を見て、彼に思うことと言えば。]
彼は、風の力だけじゃなかったのか。
[何気なく呟いてから 矮小な己を小さく恥じて ようやく身体を起こすに至った。]
(116) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[彼をもう少し呼び止めようかと思ったけど、 その後に来たクリスマスが、 出口以外の場所から出ようとしたことへと意識は向いて。]
クリスマス、おはよう。 …おお。元気だなあ。気を付けるんだぞー!
[>>105窓を乗り越えようとするクリスマスには、そう声をかけ。彼女が来るまで待っていてあげる。
あれから一年、彼女も成長して。自分は、少し無茶をする子の方が面白いと思っていたから。 今回も、微笑ましく、窓の乗り越えを見守った。
ちょっと着地が危なっかしそうなら 足や身体を傷めないよう、風で補助をしてあげて。]
(117) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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……いっそのことー、全部出すなんてどうですー?
[さりげなく呟き返します。>>93 普段のヒナコなら気分でどれか一つをえらぶのですが。 今日は特別な――旅立ちの朝だから、 ついつい欲張りたくなってしまいました]
まさか泥棒してもらうように頼むわけじゃないですよねー?
[「林檎泥棒」という言葉が大柄の“せんせい”――ユージンのことを指すのは、 もはや周知の事実です。 あれだけ大きいとかくれんぼには向かないよねって、 しょっちゅう思っているのは、ないしょです]
(118) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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そうだ。まだ、ご飯我慢できるなら ちょっと手伝ってくれないかな?
[にっと笑えば、指を指すのは果物畑。 今日ばかりは勘違いされたら嫌だからと、 手に持っていた大きな籠を掲げる]
今日はとくべつだから。 美味しいくだもの、皆で食べたいなあって。
[思ったことをそのまま言って。 駆けてきたクリスマスに、屈んで、笑った。
クリスマスが来るようなら彼女も連れて、畑に向かい。 畑に着けば、美味しそうに実った果実が、朝日を反射してきらきら光る姿が自分たちを待っていたことだろう。]
(119) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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……驚いた、か。 それは、すまなかった…
[飛び上がった2メートルの巨体に、首をかしげて。>>114 特別な日だから、許してくれると言われれば。 私は、パティシアではないから。 そうだろうか…と。 私より、よほどパティシアと親しい、彼の言葉に。 納得はいかないものの、それ以上は、諦めて。]
好きな…動物…?
[去り際に。 尋ねられた、意図をはかり、かねて。 考えたのは、少しの間。]
鳥…だな…。 手に乗るような、小さいのが。
[何故、そんな事を聞くのか。尋ねても、はぐらかされてしまった…かもしれない。*]
(120) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[膝の上に乗ってきた小さなからだを愛おしげに迎えて もう全部が白くなってしまった髪に こっそりと頬を寄せる。
いつも、自分の腕の中ではどこかふにゃりと 空気を緩ませる彼女の肩が どこか強張っていて。 握りこまれた小さなゲンコツ>>69のパズルは 己が包んで解く前に、膝に張り付く。
彼女の手の中で、白い塵と消えた花は 己の目に映る前に風に流されてしまっていたから 「何か」に揺れたサファイアの瞳しか記憶にはないけれど]
…大丈夫、ミィなら だいじょうぶですよ。
[向けられたちょっと無理した笑顔ごと、背中から包み 膝の上で開いた指間に己のそれを重ねて 裏返した左手のまんなかに、鈍い色の原石を乗せた。]
(121) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[生命に使えば、たちまちその火を吹き消し 「死」があった事実すらなくしてしまう風化のちから。 なにひとつ生み出しやしないそのちからを 唯一輝かせることができるのが、これだった。]
石の声を聞いて…、どんなかたちになりたいのか。 見ていたらきっと浮かんでくる。
そうしたら、子猫を撫でるみたいに ゆっくり……ゆっくり ………。
[まだ角もあるし、罅がいっている場所もある石は 風を纏って、ふわりと彼女の手のひらを離れて浮かぶ。
ちいさな白い手と、己の無骨な手。 重ねたそれは 離れずに 石は彼女が願ったとおりに、煙のような塵を上げ 何が触れることもなく唯風に包まれて 形を変える。**]
(122) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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―食堂へ―
[廊下は走っちゃダメって、 先生に言われた事もあったっけ。
いつもは忘れてしまっていることも、 今日が最後の日だからか、 ふと思い出してしまう。
去年、おねえちゃんが帰ってきたみたいに、 お外に出ても、また、 ここに訪れることはあるかもしれない。
でも―― いま、ここに居る先生と、 そしてみんなといっしょに居られるのは、 きっと今日で最後、なんだろうなって。
そう思ったら、寂しくなってきた。]
(123) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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あっ、モスキュートせんせい、おはよう!
[>>109そんな寂しさを紛らわせるように、 廊下の先に見えた先生の名前を呼んで、 おおきく手を振ったわ。
ぶんぶん、って振った手から、 寂しさが飛んでいってくれないかしら。 この不安が、どこかへ消えてくれないかしら。
モスキュート先生に挨拶をしたわたしの声は、 いつもよりも少し、沈んで聞こえたかもしれない*]
(124) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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―この一年の間の出来事―
[>>103それはいつのことだったか。 美味しい葡萄の見分け方を教えている途中に。 冗談半分で]
これから一緒に果物を盗りにいくか?
[なんて聞けば、快諾されてしまって。 …進んで、一緒に果物を取りにいってくれるような子はあまりいなかったから。嬉しくなって、彼女の頭をわしわしと撫でたっけ。
結局。ミツボシとの泥棒は失敗して、>>103パティシアに怒られてしまったけど。 あのどきどき感を共有できたのは、自分にはとても素敵な思い出で…ミツボシもそう思ってくれていると、嬉しいなあと思う。
>>0:402……もし、雷のことを聞いてきたならば 誰にも聞かれないよう、人目につかないところに誘導して。その力を彼女にだけ、教えてあげたことも…あったかもしれない。]
(125) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[ヒナコの提案>>110 漂う茶葉の香りとカップ越しに伝わる温かさははきっと、喜んでくれるだろう。 覗く金貨。外の気配。 繰り返すまなびやの夜は限りのある猶予期間。 いつかこわいと言っていたあの子はもう泣きつくことはなかったけれど、せめてその瞬間は楽しんでくれたらいい。
続きの言葉>>96を知ることはなかった。 知らないふりをしていたなんてことも、知らなかったけれど。]
………。
[かたん。>>112 こっそり帽子の中で耳がぴくりと動く。 いつかバランスを崩し椅子から落ちたクリスマスを思えば案外根強く残っているらしい記憶。 少女の中でも小柄な枠に入るヒナコ。 またコリンの張り上った声を聞いたら落ちてしまうかも、なんて。 今日に限って、静寂が身を包む。
だから、笑おう。]
(126) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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欲張り、だなぁ。 まぁ、みんなで、…食べた方が果物だって嬉しいだろ。 よし今日は我慢せずに食えるぞ、ヒナコ。
[必要な分だけ。そうとは口にはせず、]
まさか。お手伝いをお願いするだけだ。 ヒナコがおっきくなれるように協力して貰うだけだが?
[自分のクッキーは食べて下さいとばかりに焼き立てを彼女に差し出した時、ミルクみたいな笑み>>110が見えたものだから。
彼女を大きくしたり小さくしたりする力はないし、寧ろ止めるばかりの能力ではあるが、]
(127) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[ミツボシには見つからなかったけど。>>111 驚いた様子のモスキュート先生に>>108 口の前で人差し指を一本立てて。 ないしょにしててとお願いのジェスチャーを。
向けようとしたら、ちょっとバランスを崩してしまい 支えてくれるように吹いた風が髪を巻き上げた。>>117 そうして見事、まなびやの外へ着地に成功。
怪我をしなくてよかったとホッと息をついて 待っててくれる先生に笑顔で駆け寄った。]
ユージンせんせい、おはよー! どこいくの? 畑?
[笑う顔に首を傾げれば、指差した先を見て。>>119 果物畑と大きな籠に、わぁ、と歓声を上げた。]
(128) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[食道前の、廊下。 扉に手を、伸ばしかけたところで。
廊下の反対側から、名前を呼ばれて顔を、向ける>>124]
……ミツボシ…、か。 おはよう。
[ぶんぶんと、手を振る様子に。 少しだけ感じた、違和感。]
…………よく、眠れたか?
[十年目の、10月。 やはり、期待もあるが、不安もある…のだろう。
ドアノブにかけた、手は、そのまま。 一年前より、少しだけ近づいた。 ミツボシの赤い目を、見降ろした。*]
(129) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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─廊下─
[くあ、と大きく欠伸をしても、身体のだるさが変わるわけでもなく。がしがしと乱暴に頭を掻きむしりながら食堂を目指していると散歩を終えた頃なのだろう>>71クラリッサの姿が見えて小さく手を振って応える。]
おはよう。 今日はいい天気だね。 裾野の街はいい生誕祭日和だ。 きっと、降りたら楽しいお祭りが待ってるだろうね。
[甘いほろ苦い誘惑は 少女に何を与えるのか。 何を奪うのか。そんな少女たちは今までも 目にしてきたけれど、目の前の少女は今 何を思うのか。遠まわしに、そう声を掛けた。]
(130) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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それにアヤワスカと違ってユージンは隠れるのが下手だからな。
[なんて、一言。 鍋を煮込む間に切り分けたバケット。 バターを小皿に盛り付けつつ、朝食の準備は、整う。 後は果物が届けばそれをデザートにするか。 要望があれば即席と気合いで何か作るのもありだけど。]
楽しみだな。
[片手間が空いた時にその小さな頭をぐりぐり撫でておこうか。 せっかく整えられた髪が乱れたら怒られるかもしれないけれど。]
さ、運ぶか。手伝いはいるか?…まぁその前に。
[スープ皿を出しつつ蓋を開ければ塩胡椒で味付けされたポトフの匂いが広がる。]
(131) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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お手伝いする! したい! パティシアせんせいも みんなで食べるならきっと許してくれるよね。
今食べごろなのは何かなぁ。 梨でしょ、桃でしょ、あと林檎も食べたいなー。
[屈んだ先生の額から、突き出た角が朝日に反射する。 金色の目を見上げて笑い返して、 並んで畑に向かって歩き出した。]
(132) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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味見はする?
[お手伝いさんの特権を口にしつつも茶を配るのなら手伝おうと、視線を食堂に繋がる扉に向けた。]
(133) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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― 幕間・一年前、畑での小さな授業 ―
[どうしたら美味しい作物を育てられるのか。>>103 一人の少女の問いに、どう答えようかと獣は少し考えて、彼女を畑へと連れ出した。
野菜や果物が実る理屈。 土地にある養分や水分を、根が吸い上げて、葉は成長のために光合成をして。 そんな知識とはまた別に、獣は獣らしいことを口にした。]
土地の……声を、聞いてみるんだ。
[歌で例えると、伝わりやすいだろうか。 栄養が少なければ、土地は悲しくて歌えない。 偏っていれば、続く歌声のない輪唱で。 豊か過ぎれば、皆ばらばらに歌いだしてしまう合唱。
それを整えてあげると、土地は心地良い声を出せ、良い作物が実るのだ、と。*]
(134) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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― 畑 ―
[果物畑に着けば、 きらきらと光る果実にまた歓声を上げた。
みんなで食べるなら大丈夫だと思ってるけど ついパティシア先生の姿を探してしまった。 今はいないみたい。]
ねえ、どれをとればいいの? あ、この葡萄おいしそう!
[でもどれが食べごろかわからなくて、 目の前にあった葡萄を一粒、ひょいぱくり。 思ってたよりも酸っぱい味に、ぎゅうと目をつぶった。 ちょっと涙が出るくらい、すっぱい。]
せんせい……おいしいのはどれか、わかる?
[眉を下げてユージン先生にきいてみた。]*
(135) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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―ユージン先生とわたしの一年間―
[>>125先生の提案にすぐ頷いたのは、 あの日、半分こしたりんごの美味しさを、 ヒミツにすることの楽しさを、覚えていたから。
あわよくば、ユージン先生に教わった、 ぶどうやりんごの見分け方を、 試してみたかったっていうのもある。
――残念なことに。 わたしたちの目論みは、 失敗に終わってしまったけれど。
パティシア先生に見つかってしまった後は、 ちゃんと、ごめんなさいって言ったわ。
でもね、その後で、 またチャレンジしようねって、 ユージン先生にこっそり言ったけど。]
(136) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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[教えてもらったのは、 果物の見分け方だけじゃあなかった。
疑問に思っていた、雷のこと。 結局、疑問を抱いたその日には、 先生に聞くことができなくって。
聞けたのは、それから暫く経ってから。]
すごいわ、せんせい! ぴかーって光る雷と、おんなじ?
[嵐の夜はこわいけど、 ピカッて光る雷は嫌いじゃあない。 夜の闇を、照らしてくれているみたいだから。
だから、先生から雷の話を聞いたとき。 すごい、すごいって、はしゃいだのよ*]
(137) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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させてくれるのかい?
[丁度扉を開けると聞こえた声>>133に思わずそう返した。 本人は冗談のつもりなのだが、真顔の表情が 相手に伝わりにくくさせているだろうなんてことは 当の本人にはわかるでもなく。
クラリッサに先に入るように促しながら、厨房の方を窺った。]
(138) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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−幕間・書庫にて続−
そう、か… 治す気は、ない…のか…?
[出来るなら、既に治して…いるだろうか…? ヴェラが。 浮かんだ疑問を、飲み込んだとは…知らず。>>115]
紙と、ペン……か…? …ある、から。少し、待ってくれ。
[席を立ち、すぐに使う、予定のない。真新しい紙と、ペンを、手に取る。]
これで、いいだろうか…? 他にも、使いたければ…。 あそこの引き出しにある、ものは。 自由に使って…、かまわない。
[引き出しを、指差して。紙とペンを、ヴェラの前に差し出した。]
(139) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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今日はちょっとだけ、お寝坊しちゃったの。
[>>1291年前の今日と違って、 今年はお寝坊さんだったの。 えへへって頬をかきながら、 失敗を誤魔化すように笑ったわ。]
…… ちょっとだけ。 ちょっとだけね、不安と、ドキドキで、 いつもより、寝るのが遅かったの。
[まえより、少しばかり伸びた背。 先生たちに近づけたかなって思ったけれど、 まだまだ、ぜんぜん遠かった。
先生たちを見上げる首は、昔と変わらず、 途中で痛くなってくるんだもの。]
(140) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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でも大丈夫よ、朝が遅かったから、 きちんと、眠れたわ。
[今日みたいなおめでたい日に、 先生に心配をかけちゃあダメ。 そう思ったから、慌ててそう付け加えた。
実際、きちんと顔を洗ったあとは目が覚めたし、 いまだって、眠くはない。
ただ―― 寂しさとか、不安だとか、 そういったものが、あるだけで*]
(141) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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―畑へ―
今食べごろは多いぞ? 梨、桃、林檎、葡萄…どれも、ヴェラの管理と、パティシアの見張りのお陰で美味しく実っているはずだから。
[>>132楽しみだなあ、と笑う。 彼女の青い瞳は、一年前と比べてまた少し色をくすませたけれど…笑顔が明るければ、瞳の色なんて些細なことだ。
クリスマスや、他の少女達の笑顔を絶やさぬよう 美味しい果物を盗り…いや、取りに、畑へ向かった。]*
(142) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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―ヴェラ先生とわたしの一年間―
[>>134何故わたしがその疑問を抱いたのかと言えば、 お外に出たあとのことを、思ったからだ。
ここに居る先生がみんな、 わたしと一緒に居てくれるわけじゃあない。 それを分かっていたから、いまのうちに、 先生たちから色々なことを聞いて、 お勉強しておこうって、思ったの。]
土地の、こえ…………?
[最初は、先生が教えてくれた言葉の意味が、 よくわからなかった。
けれど、ううん、って首を捻っていたら、 わたしの大好きな歌にたとえて、 教えてくれたわ。]
(143) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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コインと交換で。
[相変わらず表情筋が仕事している気配のない様子>>138 いきなり現れた顔に内心左胸が動揺に揺れるに揺れた。 少し肩が跳ねてしまったことがバレたら咳払いをすることにするのだが。]
おはよう。クラリッサ。 今日は朝食に果物も用意する予定だよ。
[見かけたのならクラリッサにそう声をかける。 いやしかし、厨房に何か用があったのだろうかと首を傾げて、合点。]
よしエフ。コインはなしでお手伝い係に君を採用するか。 代わりにポトフでも一口食べてくかい?
[砕けた様子。冗談めいたものだが半分は本気。 役割を分担した方が残りの時間はめいいっぱい使うことが出来るだろうから。]
(144) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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そっかぁ、そうよね。 元気じゃあないときは、 歌にも元気がなくなってしまうもの。
あ!じゃあ、ヴェラせんせいは指揮者なのね!
[ヴェラ先生が指揮者で、土がコーラス。 これだけおいしい果物や野菜が生るのだもの。 とても素敵な大合唱に違いない。
いまは、土地の声は聞こえないけれど。 土と触れ合っていたら、わかるようになるのかな。
ヴェラ先生に話を聞いたその日から、 まえよりも畑に顔を出す機会が増えたことは、 畑によく居るひとなら、しってるはず*]
(145) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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─食堂─
[野菜の匂い、コンソメスープの香り、それと香ばしいバケットとバターの匂い。それらが混じって溶けて、食堂は何だか優しい匂いに包まれていた。
そこで慣れた手つきの男と側で忙しなく食事の支度をする少女と。
いつからか、柔らかな襟足のひとふさを みつあみに結う様になった少女は少しだけ お姉さんのよう。
甲斐甲斐しく朝食を作るブローリンの傍ら手伝いを しているその気立ての良さに尚更そう感じるのか。 そう思うと何とも感慨深くなって、朝から涙腺が緩む。]
みんな大きくなって……。 せんせいは嬉しいですよ、ほんとに。
[今日が旅立ちの日であると、そう思うと つい飲みすぎてしまった酒が まだ残っているのかもしれない。]
(146) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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―畑―
[>>135畑に誰もいないのを確認して、葡萄の木へと向かう。そこにある果物はよく実っていて、素人目には、どれをとってもよさそうに見えるだろうけれど。]
取るなら、美味しそうなのがいいなあ。 ……って、あ。それは。
[涙目で口を窄ませるクリスマスに苦笑い。 彼女の後ろから、その葡萄の房をよく見れば、他の葡萄とは少し色が薄い。]
粒が大きくて、色が濃い紫のものがいい。 あと、房の上の方になっている粒が甘いからなあ
[綺麗な濃い紫の葡萄の房を、ハサミで切って、クリスマスに見せてあげて。 すっぱい口の中をどうにかしてやろうと、 房のてっぺん近くの甘そうな粒を一つ抓み、彼女の口に入れてあげた。]
(147) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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色と大きさに注意すれば、大体はずれはないさ。 日光を良く浴びていれば、申し分ない。
[自分でも葡萄をつまみ、食べれば微笑み。 泥棒?いやいや、これは良い果物を取るための味見だ。]
わからなかったら、すぐ聞いてくれ。 つまみ食いもしていいけれど 朝食があるから、ほどほどにな?
[それからは、美味しそうな葡萄をみつければ クリスマスに持って行って、一つあげたり。
二人で、籠がいっぱいになるまで、 色んな果物を取っただろう]
(148) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[ミツボシに"指揮者"だと言われ、土を操る獣は目を丸くした。>>143>>145]
……そう、だな。
ふふ。 ああ、そうだ。
[全く自分の中にはなかった発想に、嬉しさが溢れ、笑う。 何年も生きた自分とは違う、少女の感性は、本当に素晴らしい。
土地の声は歌のようだと、それは例え話の筈だった。 けれど、感じ方次第なのだろうか。 その日から、獣の耳にはささやかな音色が響いていた。*]
(149) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 00時頃
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[精一杯、顔を上げて、見上げて来るミツボシと。>>140 距離が、近づくことはある…のだろうか?
少女のまま。 大人にならない、なれない、ミツボシたちと。 私達との、距離は…。]
…そうか。
[不安や、寂しさを。 悟らせまいと。隠して、明るくふるまう。 ミツボシの、様子に。健気な、成長を、見つめて。>>141]
眠れたのなら、よかった。
[こういう時。 他の、誰かなら。 もっと、上手な言葉が…かけられるだろうに…。]
(150) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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……外へ、でることは。 不安……、かい?
[先の見えない、不安。 未知への、不安。 慣れ親しんだものと、分かれることへの、不安。
そういったものが。 あるので、あれば。 できるだけ、取り除いて、やりたいと。
思うのは、半ば獣の、性だろうか。*]
(151) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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よいしょ……っと。
[意味もなくかけ声をかけてから、 手にした食器とともに踏み台から降ります。 ブローリンが帽子の中で耳をそばだてていたことには気付いていなかったけれど、>>126 うまくいったことをおしえようと思って、にっこり笑いました]
む……ここの果物がおいしすぎるから、 ついつい欲張りたくなっちゃうんですー。
[土をいじって畑や果樹園をよくするヴェラや、 雨を降らせたり、どろぼうさんから作物を守ったりするパティシアの頑張りの賜物です。 みんなの分は残しておきたい、でもたまにはお腹いっぱい食べてみたい…… そんなささやかな葛藤とも今日でおさらばなのかと、 ちょっとだけむくれた後にしんみりしましたが、>>127]
(152) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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−幕間・書庫にて続−
治すことも出来る、が…… 何となく、月日の流れを隠してしまうようで、気が進まない。 ……少女たちを怖がらせるかもしれないから、あまり見えないように……とは思っている。
[少女の命を糧に生き長らえるその時間を、消そうと思えないのだと。 命に関わる程の傷でなければ、そのままに。
紙とペンをモスから受け取ると、ガリガリと何かを書いていく。
一月をかけて書き終えて、6枚のそれをモスキュートへと手渡した。]
(153) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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やったぁ、ブローリンせんせいってばさいこうです!
[がまんせずに食べられると聞けば、喜ばずにはいられません]
かたぐるましてくれれば、すぐらくちんにおっきくなれるんですけどねー。
[しんみり、再びです。 コリンみたいに高いところまで、 (それこそ鳥のように)飛ぶのは望んだことはないですが、 ヒナコよりずっと大きい“せんせい”の手による肩車で、 木の上の果物を取った時のことを、思い出していました。
続いた言葉にはその通りと言いたげにくすくす笑いを見せました。>>131]
(154) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[お茶の準備は順調に進みます。 みんなの分を均等に注いで、 砂糖や薄切りのレモンなんかもちゃんと、用意します。 準備者の特権とばかりに香りを独り占めしていたら、 ブローリンに頭を撫でられました。ぐりぐり、って擬音が似合う風に。>>131]
…わふっ
[みつあみがほつれちゃうのを心配して髪の毛さわさわしつつも、 なんだか悪い気はしませんでした。 それから、運ぶのを手伝うつもりで手をあげかけて、]
(155) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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味見? するするー!
[もちろん視線の向く先はブローリンと同じ方向です。>>133
その時、待ち構えていたみたいにエフが入ってきて、>>138 並べようとしていたスプーンを机に落としてしまいました。 ちゃりーん、と、お金が落ちるにも似た風に聞こえたかもしれませんね。
スプーンをすぐに拾って、見えた人影にあいさつします]
おはようございますー
(156) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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―ミツボシと、雷と―
[ぶどうの見分け方は喜んで教えたものだけど 「それ」を聞かれたときは、内心びくびく。
でも嘘をつくのも嫌いだったし、 いつかは知られてしまうかもしれないこと。 …今まで慕ってくれていた少女が、 離れて行ってしまうのも覚悟で話したのだが。]
…すごい、か???
[こわい、って言われてしまうと思っていたから >>137ミツボシの反応に、目をぱちぱち。 首を捻ったりしたあと 。 生が短い彼女には、色々なものを見せてあげたいと、いつも思っているから。 すごい、と思ってくれるのであれば…と。]
(157) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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当たれば痛い、としか思ってなかったけど そういう考えも、できるんだな………うん。…よし。
[ほんの、ちょっとだけ。 内緒だよ、と念を押した後に 静電気のような、小さな、小さないかづちを 自分の両の掌を軽く合わせて
―――ぱちっ。―――
掌の中から決して飛び出ないよう制御されたいかづちは 白く、黄色く、青白く。 弾け、光り。自分とミツボシの顔を照らしただろう。]*
(158) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 00時頃
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…… ちょっとだけ。ちょっとだけね。
[>>151ほんとうは、ちょっとだけじゃあないけど。 ちょっとだけ、って言っちゃうのは、 わたしなりの強がり。]
お外は素敵なところだって、知ってるの。 ミッシェルおねえちゃんも、 いろんなこと、教えてくれたから。
でも、みんなと、せんせいたちと、 もう会えないかもって思うと、さみしい。 それにね、お外でがんばれるのかなって、 ときどき不安になるの。
[先生たちは、 わたしの知らないおねえさんたちとお外へ行って、 また、ここに戻って来ている。 わたしの知らないおねえさんたちは、 お外で、どう過ごしていたのだろう?]
(159) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[ユージン先生の言葉を、口の中で繰り返す。>>147 一度で覚えられなかった頃、何度も繰り返していたそれは くせになってしまった。]
粒がおおきくて、色が濃い、紫の…… あ、あれおいしそう!
[一年前と少しだけ色合いが変かした蒼い目を凝らして、 葡萄の房をじぃと見つめる。 おいしそうなそれを指差して背伸びしてると、 背の高い先生が房ごとハサミで切ってくれた。
でも、まだ口の中はすっぱいまま。 口をすぼめてもごもごしてたら、 目の前に現れた一粒の葡萄に目を輝かせて。]
ありがとう、せんせい!
[あーんと口を開ければ、落ちてきた紫色の果実の甘さに ふにゃりと頬が緩んだ。]
(160) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[そこには、ヴェラの目から見たモスキュートの似顔絵らしきものがあった。
ただし、大分下手で、そのうちの5枚は、羊の角らしきもので漸く判断できるもの。
最後の1枚には、羊頭ではない頭。
ただし、大分下手で、「これはクラリッサ[[who]]の似顔絵」だと言われても、半分くらいの人間は信じるような。
昔に傷が無かった事を忘れたのか、と問い掛けない代わり。 モスが"忘れん坊"だとしても自分は覚えていると、不器用なりに伝えたくて。*]
(161) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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あっ、 お外に行きたくないわけじゃあ、ないのよ!
[それはそれで、とても楽しみなんだ。 近くの町はいま、お祭りをしているはずだから。
楽しみなことだって、たくさんある。 だからきっと大丈夫だって、 そう思いたかった*]
(162) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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クラリッサもおはようー。 今日はリンゴも桃も梨もぶどうもぜんぶ食べていいってー!
[クラリッサもいるようならそう挨拶します。 やっぱり、いつもよりどこかはりきった調子で。 ぶどうはまだ厨房にはなかった気がしますが、 ヒナコは知っています。この時期はちょうど食べごろだって]
(163) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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な、何の勉強って…、見たらわかるでしょ? ヴェラせんせいと、えーっと、
[パティシアの思いがけない追及に、>>106 肝心の内容を考えていなかったから大慌て。
誤魔化しながらヴェラに送った目配せが功を奏して いつの間にやら、足元には二体の泥人形が。>>107
タイミングの良いアシストに感動しながら、 繋いだ手にキュッと力を込めて、感謝を伝える。]
(164) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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色と大きさと、日光……あ、あれもおいしそう。 よいしょ、と。
[大きな粒をつけた房を見つけて、 先生の真似してハサミで切る。 つまみ食いする先生に気付いたけど、>>148 わたしもさっき一粒食べちゃったし黙っておこう。 味見は大事、とブローリン先生もたまにしてるし。>>133]
はーい、大丈夫だよ。 みんなで一緒に食べたいもん!
[まなびやの方から、朝食のいい匂いが漂ってくる。 くぅ、と小さくお腹が鳴ったのは聞こえてしまったかな。 ちょっと恥ずかしくて笑って誤魔化せば、 籠に葡萄を入れていく。 他にも桃も、梨も、林檎も、いっぱい。
お腹が空いていた方が、ご飯がおいしいって。 教えてくれたのも、ユージン先生だったかな。]
(165) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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……そう、つまり。 ほら!こういうこと!
[どうでしょう見てごらんなさいと、 胸を張ってチビとノッポを指し示すけれど。 自分の力で作ったわけでないので、何とも残念。
これ以上追及されませんようにと祈りながら、 もし振られたら、ヴェラの力を借り自分自身で、 これまでの勉強の成果を示さなければならないかも。]*
(166) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[むかし、おねえちゃんたちが旅立って行った時。
おねえちゃんたちはこのお星さまが見えてるのかなとか、 嵐の日には、雷の光が見えているのかな、なんて、 思ったりもした。
一年前、わたしの手の中ではじけた、 暗闇を明るく照らすような、ひかり>>158
ブローリン先生の、 包み込むようなお星さまの光とはまた違う、 力強い光は、たしかに、わたしを勇気付けた。
―― とぉっても、かっこいい!
そういって、ユージン先生に言ったのだったっけ。]
(167) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[お外に出た時。 せかいは、どのように見えるのだろう。
ブローリン先生の、お星さまのようにやさしくて、 ユージン先生の、雷のように力強い。
そんな素敵なせかいであるといい。 わたしの不安を、 大丈夫だよって宥めてくれるようなせかいで、 あってほしいって思うんだ**]
(168) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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そうか…。世知辛い世の中だ。
[ちゃりーんとコインの落ちた様な音と共に机で小さく跳ねるスプーン>>156
コインと交換>>144、そう言われて確認するまでもなく寂しい懐に悲しげに目を伏せる。 ブローリンがそのままクラリッサに声を掛けたのなら その目はどこか遠くを見つめ。
再びブローリンから声を掛けられると 少しだけ纏う雰囲気を明るくさせて]
そんなことなら。
[と言って、計画通り味見役を買って出る。 とはいえそれだけでは余りに低い人間だ、と テーブルを拭いたりと手伝いのヒナコの手伝いを 自発的にしたので、誰の計画通りなのか。]
(169) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[胸を張るコリンが可愛らしく、ふ、と息を吐くように笑ってしまった。>>164>>166 力をこめてくれた手を、軽く握り返して。
もしも授業の成果にと、力を貸すなら喜んで。 性質上、土を操るならば柔らかな畑の土が適切だけれど、さて、パティの追求はそこまで来るかどうか。**]
(170) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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あ、ユージンせんせい。 もう一粒だけもらってもいい?
[籠がいっぱいになった頃に。 食べごろの葡萄を見つける度に一粒ずつくれるから、 お腹の虫は今はちょっとだけ大人しくなっている。]
(171) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[任務を無事終えたことをその笑み>>152が教えてくれたのならば、いつものように緩く口角を上げたことだろう。
しかしヒナコの言葉>>152には、少しだけ唇を引き結ぶ。
10年過ごしてきた彼女ら一人がいなくなるのだとすれば、何度この時を迎えたって寂寥感は募る。 でも喜んでくれるのならば>>154 便乗するように軽快に言葉を切り出せたから。]
なんだ。おねだりなら叶えてやるのに。 でもちゃんと足があるんだから自分のことは自分でやらないとな。
[ただいつもは甘やかしていたとしても今日は少しだけ突き放す。 でも結局頭を撫でてやる頃には鞭は紐になっていて。
昔より僅かに近くなった距離感に、このまま撫で続けたら止まってしまうんだろうか、なんてセンチメンタルな気分に陥ってしまってものだから。]
ほら完成。
[一歩飛び出たアホ毛が雛みたいだったものだから整えてやれば、はにかみ隠した。]
(172) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[籠から葡萄を一粒もらい、まなびやに帰る前に寄り道を。 畑の隅っこに、よく見なければわからないくらいに 小さく盛られた土の山。 目印にたてた木の枝は、だいぶ傾いてしまったけど。 その傍に採ったばかりの葡萄を一粒おいて声を掛ける。]
おはよう、とりさん。 今日はね"とくべつなひ"なんだよ。
だから、おすそわけ。
[土の下に眠るのは、いつかの物見小屋で 手の中であんなにあたたかかったはずの、小さな命。
たまにこうしてわたしが畑の隅にいることを、 畑の近くによくいる先生なら、知ってるかな。]*
(173) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[本人にしては珍しく朝から働いている最中]
そういえばさっき部屋からユージンを見かけたのだけど。 僕は彼が光を出すのを初めて見たよ。 雷のような光だったけど、誰か何か知ってるかい?
[ふと、先ほど見た光景について誰に問うでもなく呟く。 少し前に“林檎泥棒”の話が出ていたなど>>93>>118 勿論知る由もなく。]
(174) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[味見はするようで>>156 小皿にポトフをよそってやった。 しかし唐突に現れたエフに動揺したのはヒナコもだったようで。 スプーンの音。 ヒナコはすぐに拾ったようだけど、後ほどヒナコが口にした特別扱いの1日>>163をクラリッサはどのように感じただろう。
自分はといえば彼のコメント>>169には笑ってしまったわけだが。]
まぁただジャガイモの数はヒナコに多めにしようか。 働かぬもの食うべからず。
[働き手が欲しかったのは本音。 それが彼の計画の一環であるとは露知らず、纏う空気が和らいだのなら自分も結局肩を竦めて受け入れた。
クラリッサも手伝ってくれるのならば同じように味見と称して小皿に持ったポトフを渡しただろう。 だがそれ以上は食事のお代わりの際に。 どっかの誰かさん>>165みたいに間食し過ぎてはみんなと食べる時にお腹いっぱいなんて寂しいものだから。(今は大丈夫だろうけど。)
だが味見で終わる範囲は大歓迎。]
(175) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[自分の言葉を繰り返し唱えるクリスマス。 彼女のこういうがんばりはいつも微笑ましくて、応援したくなる気持ちになって。 今も、自分でいい葡萄を見つけられればよいと…懸命に探す彼女の後ろで何も言わず、どうなるか眺めて。]
はは。そうそう、ああいうやつだ。 すごいなあ、教えてすぐ見つけられるなんて。
[>>160クリスマスが見つけた葡萄を食べさせてやれば、美味しそうな顔に、此方まで頬が緩む。甘い葡萄の粒をもっとその口につっこんでやりたくなったが、彼女は自分ほど食べる量も多くない。]
高いところに美味しそうなのがあったら 俺がとるから、教えてくれな?
[少し高い葡萄を背伸びして取るクリスマスに、ちょっとはらはら。
転んだりはしないかと、気を配りながら。 こっちはこっちで、林檎や梨を収穫していれば、>>165美味しそうな匂い。 その瞬間なった自分のお腹の音と クリスマスのお腹の音。]
(176) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[恥ずかしそうな笑いに合わせるように、自分も笑い。 >>171もう少しだけ籠がいっぱいになったなら、その中身を指して。]
よし、そろそろ行こうか。 朝からよく働いたから、きっとなんでも美味しいぞ
[お腹がすけばごはんも美味しいと。 いつか彼女に教えた言葉を思い出して、その背中を軽く撫で、まなびやへの帰還を促した。]*
(177) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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………
[>>173途中、クリスマスに頼まれて寄った畑の隅。 木の枝に土の山は、なにかの墓標のようで 「とりさん」という彼女の言葉に察すれば、 帽子をちょっと深くかぶり。 黙って、彼女のすることを見守った。
その、「とくべつ」な日が過ぎれば、 少女達は外に行くのだ、と思い出して。]
外には…いろいろなもの。いろいろなひと。 沢山、クリスマスの見たことのないものがあるけれど
クリスマスは…外にいったら、何がしたい?
[がっこうから皆いなくなる寂しさと、 寿命の短い彼女たちのこれからを想い おすそわけ、が終わって、まなびやに帰る途中 ふと、尋ねたのは、そんな言葉。]*
(178) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[さぁ、みんなで働こうかと精を出している間、その傍聞こえた話題>>174 に首を傾げる。
朝が賑やかなのはいつものことだと流していた自分からすれば、別段気になることかとおもっていたのだけど、ユージンと言えば去年の記憶>>0:540
あの時、自分は彼の能力を少し羨ましいと思ってしまった。 何故彼が能力を調整しているのか、そんな理由すら知らずに。]
知らないな。 彼は隠れんぼが苦手な癖に隠し事は得意なのかもしれない。
[あの時、もう少し真っ直ぐに受け止めていたのなら心当たりは出来たのかもしれない。 だが過去は幾年も時を過ごしたから分かる。 変えられないし帰れない。 だから自分は知らないと頭を振って他の者はどうだろうと手を動かしながら様子を窺った。]
(179) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 01時頃
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[ブローリンがいつかの記憶を思い出していたことなど>>179知らず。]
そうか。 …ま、長く生きていたらいろいろあるよね。
[長く生きていたら、というのは 彼から年を聞いたことがあるわけではない。 ただ、彼の肉質の角は硬そうで見るからに年季が 入っていそうだったから。角仲間として彼はとても長寿 なのではなかろうかと思った次第。
口に出た感想じみた言葉は、彼の出自に興味がないというよりは少なくとも、きっとその事情を聞くのは自分の役目じゃない。そんな思いから。
だからブローリンの視線を流すように周りを ぐるり。]
(180) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 01時頃
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[笑っているみたいな口元が、急に一本線みたいになりました。>>172 ブローリンもしんみりしているのか、それとも真面目な話の前触れでしょうか。
その後のことを思えば、後半の予想は当たらずとも遠からずといったところでしょうか]
それは、わかってますけどー、 ……ここを出てったら、いつおねだりできるかなんて、 わかんないじゃないですかー。
[とはいえ今のうちにたくさんおねだりする! って考え方にならないのは、 芽生え始めた自覚のせいなのです。 ここを旅立つ、という。 そうしてその時には、“せんせい”の中から、 たったひとりを選ぶのだという]
(181) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[ヒナコを子供扱いしていない、 さっきの言葉とは裏腹の撫でられっぷりに、 あのまま撫でられ続けていたらついつい、 本の言葉を借りるなら“ゆうわく”されていたかもしれないですが、 じっさいはぴょいーんと飛び出た髪の毛を整えてもらって、おしまい]
………へんにしてない?
[鏡がないから念を押すように問いました。はにかみ笑いながら]
(182) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[今朝のエフはなんだかしんみりしているように見えます。>>146>>169 味見はコインと交換、と聞いて、嬉しくなさそうな様子を見て、 一年前にもらったコインのことを思い出すヒナコでしたが、 結局コインはなしということになったようです。 これが「タダ」というやつですね]
やったー!
[このジャガイモはわたしが切った、とは言えませんが、 味見の量が増えるのはうれしいので、 どやっ、という擬音が似合う風に笑いながら、 ポトフが入った小皿をブローリンに差し出しました。>>175 取り分を増やしてもらうべく]
あっ、でも1、2個くらいでいいですからねー。
(183) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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旅立ちは… 別れでは…、ない。
[10年間、過ごした皆との別れを。 寂しいと言った、ミツボシに。>>159 言葉の意味は、まだ。 理解はできないだろうと、分かってはいるが…。]
死ですら我々を。 本当の意味で、引き裂くことなどできは…しないだろう…。
[死とは、なにか。 命の終わりか。肉体が消滅した後か。
―――いや…。
誰からの、記憶からも。 完全に消えた時、その者は。本当の意味で死ぬのだろう…。]
(184) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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忘却こそが、本当の死だ。 私は、忘れない。 私が契り、喰らった少女たちの、ことを。 そして、私がこの学校で。 出会った多くの、少女たちの事を…。
だから、ただひと時の別れ……を。 不安に思う、…必要はない。
ミツボシが忘れない限り…。 私たちは、いつも、ミツボシと共にいる…。
(185) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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君と契り。 君に、従う獣は…。 決して、君から離れることは…ない。
[ミツボシに向けて、差し出した、人差し指。 その、先に。
決して肌を焼くことのない、温かな火を灯す。 それは、蝋燭程度の、小さな焔。]
君の、行く先に…。 光がある様に、私も祈ろう…。
[ミツボシの手に。 あるいは胸に、祈りの焔を、手渡した…。*]
(186) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[少し高い所に葡萄を見つければ、>>176 蜂蜜の瓶を取る時みたいに、背伸びするけど。 今は足元が椅子の上じゃないし、大丈夫。 なんて、油断をしてたらつまずいて転びそうになって 先生をハラハラさせながら。
お腹の虫の二重奏に、くすくす笑ってしまった。]
せんせいもお腹空いてるの? おそろいだね。
(187) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[果実がいっぱいつまった籠のうち、 小さい方をよいしょと抱えて。 先生をちょっとだけ待たせて寄り道するけど>>178 今は、おすそわけだけしたらすぐに立ち上がろう。]
おまたせ、せんせい。 早く戻らないとだよね、今日の朝食は何かなぁ。 蜂蜜もあるのかなー。
[果実も甘いけど、蜂蜜は別腹だ。 さっきより帽子をちょっと深くかぶってる先生を見上げて 尋ねられた言葉に、きょとりと目を丸くした。]
(188) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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うんっ、とってもおいしいですよー!
[にっこり。 そうして味見を終えれば朝ごはんの準備の再会です。 綺麗になった机の上に食器を並べていれば、 エフがユージンのことを問う声が聞こえます。>>174 初めて見たという、ユージンが雷みたいな光を出すところ。 いっしょに問いを聞いてたブローリンが口にした、隠し事という言葉。>>179]
………。ないしょ、にしてたんですかねー。 光を出せるなんてべんりそうなのに……ランプがなくても夜に本が読めて。
[これしか思いつかないですが、 これに勝るものはないつかいみちです。
長く生きていたらいろいろある。>>180 その言葉が、やけに胸の奥に残っていました**]
(189) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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−幕間・書庫にて続々−
[ヴェラの言葉に。>>153 普段は気にしていない、顔の、傷を。 改めて、注視する。 確かにそれは…幼い少女たちを、怖がらせてしまう…だろうか…?]
私も、ヒナコには初め、怯えられていたから…。 あまり、人のことは言えないな。 ヴェラに、治す理由がないのなら…。 そのままでも、いいのだろう。
[納得して、頷き。 渡した紙とペンは。 一月後に、再び戻って来ることになる。]
(190) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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………私…、か…?
[手渡された、6枚の紙。 そこに書かれていたのは、ぐるりと渦を、巻いた二本の、角。 確信が持てず、尋ねれば。肯定を示す返事が、帰って来て。 3枚目、4枚目と、紙を、捲る。]
……ヴェラに、絵を描く趣味があった……、とは。 初めて知った…。
[秘肉ではなく、本当にそう、思った。 そうして捲った、6枚目。]
これは………クラリッサ…、か…?
[長い髪の、尾を三つ編みにした。 伏し目がちの、似顔絵。 6枚目の似顔絵に、込められた意図に気づくのは。 まだ、しばらく先の事…。*]
(191) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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[まだ出たことのない、がっこうの外。 もうすぐ、旅立つことになる実感はまだないまま、 おねえちゃんから、先生達から、 たくさん聞いたお話を思い出して。]
えっとね、したいこといっぱいあるよ!
がっこうにない、いろんなものを見てみたいし 蜂蜜みたいにおいしいものもいっぱい食べてみたいし 本の挿絵についてたような景色も見てみたいし 他にも──……ってよくばりすぎかな?
[声を弾ませて頭に浮かんだことを次々言葉にすれば、 ユージン先生は笑うだろうか。 笑われたならちょっとだけむくれるけど、 またすぐ笑顔に戻って、まなびやの入口へと。]
(192) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[歩きながら、わたしもひとつきいてみよう。]
せんせいは角と尻尾があるけど、 元はどんな姿をしているの?
[ゆらゆら、ゆらゆら。 果実がいっぱい詰まった籠を抱えて 後ろでご機嫌に揺れる尻尾を見つめて首を傾げた。]*
(193) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[ここを出て行ったら。 ヒナコ>>181の言うように、どうなるのかなんて自分ですら見当がつかない。
きっと何年も顔を付き合わせていた同胞らだって今度また会えるかの保証もなければ、少女らがおねえさんとして戻って来るかも分からない。 だから、]
なら今のうちにたくさんすることだな。 思い出と記憶は物語を綴る上でも大切な要素だ。 それとも、………
[せんせいを一人選んで、そいつにやってもらえばいい。 なんてことはいちいち口に出さなくても良いことだろう。]
(194) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[随分と伸びた髪。 ミルクを足した紅茶のような色彩>>182 癒すような力があったのなら旋毛から毛先まで指を滑らせただろうけど、おしまいは呆気ないもの。 だから代わりにオマケをひとつ。]
“世界で今一番綺麗なのはあなたです。”
[鏡の役割を果たすように口ずさむ。 けれど彼女は御伽話の一員ではないのだから、]
ちょっとへんにした。
[冗談を添えた。]
(195) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[何かを得るにはその対価を支払わなければならない。 いつかミツボシが手にしていたコインがエフの授業に用いられていたなんて知らなかったけれど、知ったとしても“やりそう” その一言で片付いてしまいそうだった。
だが結果として自分の知らぬところで教え子>>183はスキルアップしているようだ。
いやしかしやっぱり控えめな量を所望の彼女は、これだからチビなんだと。 それも感想>>189を耳にすれば当然だろうと胸を張る。 ジャガイモの花は白くて愛らしい。 春が旬の野菜だけども、年中使えて重宝している。]
案外不便なもの、なのかもな。
[でも話題が移ろいユージンのことになれば、一言こぼして。]
(196) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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どんなものも使い方次第さ。 それにどんなに生きてたって失敗だってきっと。
[まさに長く生きていたらいろいろある>>180 この言葉に尽きると。 心配なら後で声でもかけるといいと口にしながら自分もエフの言葉を反芻させる。
いろいろ、あったし、これからもいろいろあるのだろうけれど。 いつか蓋をしたものが出てきそうで押し込むように息を吐いた。]**
(197) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[テーブルを拭いてもらうのはエフ>>169に任せて、一応人数分の食器を磨いたテーブルの上に並べておく。 茶葉は少し寝かせれば風味も良くなる。 時間も時間だし、きっとそろそろ人も集まることだろう。 誰かが食堂へ顔を覗かせれば挨拶をして、ついでに手が開いてたらバケットの盛った皿を持って行ってもらおう。 自分はその時ついでに食事の有無を尋ねて必要ならばスープ皿によそうだろう。
何かに塗るのならば、バターに砂糖にジャムに蜂蜜。 好きなものを選べばいい。 ポトフに染み込ますのも悪くはないだろうが。
ヒナコが用意したお茶とセット>>155の配膳の手伝いも人手が足りなかったら引き受けて。 果物は切り分けたもののお盆に乗せたまま。これも運ばなければ。 このように朝ごはんの準備も進んでいく。
きっと、賑わう頃にはひと段落ついているだろう。]**
(198) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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― 幕間・「とくべつなひ」より前のこと ―
[嫌いではないのだ。 絵を描くのも、歌うことだって。 ただ、自分にはそれが向いていないことは承知して、あまり人に見せないだけで。
しかし、モスに正しく伝わらなくて、少しだけショックだった。>>190>>191 以降、こっそりとあまり人のいない畑の隅っこで、絵の練習を始めたりもした。]
……クリスマス。
[そんな頃に、畑の隅へと時折通うようになった少女。>>173 その理由を、畑にいることの多い自分は知っている。
居合わせる時には、時々心配そうに、名を呼んでしまう事もあった。]
(199) 2015/10/09(Fri) 10時半頃
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[いのちについて、少女たちはどう感じているのだろう。 そんな、獣には想像しかできない疑問。
問いかけたい気持ちは、ほんの少し。 この疑問は少女を傷つけるだろうかと考えれば、そっと仕舞い込むのだけれど。
畑の隙間を、風が通り抜ける。 手に持っていた紙がかさかさと音を立てた。**]
(200) 2015/10/09(Fri) 10時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 10時半頃
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─むかし。野菜畑のわきで─
[身をかくした枯葉の山のすきまから外を伺っていると、こちらに近づいてくるのは、かくれんぼのおにではなく、ユージンせんせい。
こ、こっちきちゃだめなのーと念を送るが、ユージンせんせいの背はすぐそばに座って。枯葉の山じゃかくしきれてないけど、こそこそとすがたをかくしてみかんをむく姿に合点がいって。]
あーっユージンせんせいてばじぶんだけずるいのー。
[と、ユージンせんせいは視線に気づいたらしく、「だれかなあ」って言いながら、つんつんと枯葉をつついてきたの。]
アヤワスカなの…今はかくれんぼ中だからだめなの…しーっなの…
[目立たないよう、小さな声でお願いすれば、ユージンせんせいは枯葉を風で増やして、かくれんぼのおてつだいをしてくれたの]
(201) 2015/10/09(Fri) 13時半頃
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えへへ、ありがとうなのせんせい。
んーあまいの。もうこんなにあまくなったの? おとといのごはんでは、ブローリンせんせいがすっぱいからってゼリーにしたのに。
これならそのまま今日のばんごはんのデザートにできるの。ユージンせんせいおてがらなのー。
[みかんをこちらにひとかけ差し出されれば両手を山からずぼっと出してもらい受けて。 まわりの枯葉を食べないのように注意してもぐもぐと。 そういえば、ゼリーの日の夜には嵐がきて、次の日から服を一枚ふやしたの。でも=では繋がらず、よくわかったのすごいのとかさかさと枯葉の山はうれしそうに揺れた]
(202) 2015/10/09(Fri) 13時半頃
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[そんなことを話しているうちにおにがこちらにきて。 増えた枯葉の山が大きすぎて逆に目だってしまい、結局その回のかくれんぼは見つかっちゃったの。
でもかくれんぼがおわったあと、みんなでみかんを狩りにいったの。じぶんのぶんと、せんせいのぶんをひとつずつと。
そのとき、みんながわたしたい相手はだれだったのかな*]
(203) 2015/10/09(Fri) 13時半頃
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―いちねんまえ巨大書庫―
[せんせいがうはうはの意味に悩んでいるなんて気づくこともなく。実際、アヤワスカもヒナコの言った意味をそこまでわかっていずに使っていた]
うん!一緒に行くの!
[モスキュートせんせいに場所を促されれば、大きく頷づいて手を握り、その場所まで案内してもらい。渡された本を抱えて、一緒に読もうと誘ったの]
[はじめてせんせいに読んできかせてもらったこの本は、せんせいに読み書きをおしえてもらったおかげで、今はすらすらと読むことができそうなの。 だから今回はアヤワスカがせんせいに読んであげると言ったの。椅子のある場所にまでもどって、隣同士に座って]
(204) 2015/10/09(Fri) 16時頃
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[ びんぼうなおんなのこは いじわるをするままははとおねえさんのために たくさんはたらくけど、 お城のぶとうかいにはいけないの。
そこにまほうつかいがあらわれて、 おんなのこをおひめさまのすがたにかえるの。
おんなのこはかぼちゃの馬車に乗って、 おかねもちのおうじさまと ぶとうかいでダンスをおどって。
ガラスの靴をとちゅうで落としちゃうけど、 それがヒントになって おんなのこはおうじさまとしあわせになるの ]
(205) 2015/10/09(Fri) 16時頃
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このものがたりなら、おうじさまもいじわるじゃないの。 おねえさんたちとなかなおりもしてるの。 なんでさっきの本はあんなひどいことするのかな?
[にこにこと先ほど間違えて読んだ本との違いを語りながら、本を読み返して]
あ。わかったの。 きっと、この本はせんせいがいるから、みんなしあわせになるの。ほら、このひと。
[ローブをきたまほうつかいの絵を指さして、見上げる。 そこに無いものを、そこに作り出してみせたまほうつかい。 まるでせんせいのようだと自信満々で言ったの*]
(206) 2015/10/09(Fri) 16時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 18時頃
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― 廊下 ―
おはよう、エフ先生。 お祭り、きっと楽しい…のかな。
[お祭りなんて本の中でしか知らない世界。 それが、もうすぐこの目で見る事が出来るなんて信じられない。 本当に実感がなくて、でも浮つく気持ちもあって。 まるで雲のようにふわふわとして落ち着かない。]
エフ先生はお祭り見た事あるんだよね。 お祭りってどんなの? 美味しいものとかいっぱいあるの?
[促されて食堂に入る。 それと同時だっただろうか、ブローリン先生の声が聞こえてきたのは>>133]
(207) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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おはよう、ブローリン先生。 わ、今日はデザートもあるの? すごい、嬉しい!
[フルーツは大好物だ。 獲れたての瑞々しい果実に被りつけば甘酸っぱくて美味しい。 勿論それをお菓子に変えてしまうのも楽しいし、美味しいのだけど。 そのまま食べる事だって大好きだった。
食堂で手伝いはいるだろうか。 大人しく座って待っているというのも落ち着かない。 邪魔にならない程度にお皿を運んだり、お茶を淹れたり。 そこではヒナも手伝っていて。]
(208) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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ヒナもおはよう! うん、さっきねブローリン先生に聞いた。 林檎も桃も梨も葡萄も全部好きだからすっごい嬉しい。
[えへへ、と嬉しそうに笑った。 そこには浮ついた気持ちも、どこか不安な気持ちもなくて。 純粋な笑顔があっただろう。]
(209) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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[ オズウェルは鳥の姿の時も、人の姿の時も、 わたしを温かく、大きな体で包み込んでくれる。>>121 ぎゅうっと後ろから抱き締めてくれる体温に、 体の力をちょっとずつ抜いて行って。 いつもみたいにふんにゃりと彼に身を委ねていた。 ]
もし駄目だったら、どうしよう。 その時は、オズウェルがなんとかしてくれる?
[ 失敗する気持ちはないけど、念のため聞きながら 重なった掌を見ながら、背中の彼に問い掛ける。
この大きな手を、わたしの手が越えることはない。 当たり前だけど、やっぱり、少しだけせつない。 ]
(210) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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[ 掌の中の石をじっと見つめて、意識を集中させる。 オズウェルの声に合わせて石はふわり、ふわりと浮きあがり 石の声を聞こうと耳を澄ませた。>>122
まるくまるく、涙の形になりたいの。
そんな声が聞こえた気がして、手は動かさずに、 彼の風の力でその表面を撫でていく。
痛そうな角はきれいに、まんまるに。 ヒビは埋まりますようにって祈るように。
削れた塵はそのまま空気に融けてしまって、 わたしの掌に落っこちて来ることもなかった。]
(211) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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[ すっかり綺麗に丸くなった石はぽとんと掌に落ちてきて、 ほう、と息を吐いていつの間にか入っていた力を抜く。 ]
ねぇ、これで大丈夫?
[ 首を傾けて、後ろの彼を見る顔は、 ちょっとだけ疲れて、それ以上に誇らしげな笑顔。
こつを掴んだわたしは、残りの5つも綺麗に仕上げられたけど 慣れないことをしたせいなのか、 力を使い過ぎたせいなのか、少しだけ、疲れちゃった。* ]
(212) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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―とある日のこと―
[果物をくすねに来る麒麟とそれを追いかける狼は常日頃見られるごくごく普通の出来事であったのだが、その日はどうも面子が違ったようで>>103 ある日、葡萄の木の近くで不審な動きをしている二人を発見し、捕まえて白状させたら案の定ユージンが主犯であった ただ、そこにミツボシの姿があったのは予想外で>>136]
・・・ユージン
[じとりと彼を見る目は彼女に悪いことを教えるな、という釘打ちだろう 素直に謝ったミツボシ>>136に対しては怒るに怒れず、溜息を付いた後に頭を撫でた]
あのな、欲しいならコソコソせずに行って良いんだぞ。黙って取るのが駄目なだけ それに万が一ダメになった物を食べて腹を壊すのも怖いしな
[まあ、私が見てる限りそんな物は出来ないけど。と品質をさり気なく保障しつつ彼女に言い聞かせたか]
(213) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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―現在―
なるほど、泥人形か
[ヴェラが出した>>107泥人形達。彼らの姿は畑でよく見ているから知っている 安堵したようなコリンの表情>>164を見ればこれ以上意地悪するのはやめとこうかな、と]
なら、何時か勉強の成果を見せてくれ。あ、なんなら今でも良いぞ?
[それでもこう言ってしまうのは彼女の反応が見たいからだろうか]
(214) 2015/10/09(Fri) 20時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 20時半頃
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―畑から厨房へ―
[>>188「おすそわけ」が終わったと見れば 果物が沢山詰まった大きな籠をひとつ肩に担いで 籠を抱えるクリスマスの歩調に合わせて、歩く。
普段から、自分の歩く速度はこの体格にしてはゆっくりな方だけれど、今はそれよりもずっと、景色の流れはゆっくりだ。]
俺はのんびりするのが好きだから 待ったなんて、これっぽっちも。
…どうかねえ。 なんせ、とくべつな日だ。 ひょっとしたら、いつもより美味しいはちみつもあるかもしれないぞ?
[そう言う言葉には多大な期待が籠る。 クリスマスだけではない。自分も、今日のご飯がいまから楽しみで仕方ないのだ。
漂ってくる美味しい匂いは、厨房からのものだろう。せんせいも、今日がどんな日かはわかっているはずだから。 きっと、少女たちの好物も、多く並ぶに違いない。]
(215) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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―いちねんまえ・お茶会―
おいしいの〜〜〜! すごいのクラリッサ! まるでせんせいみたいなの!!
[食堂にて、出来上がったタルト・タタンをぱくりと食べて、きらきらとした目でクラリッサへと感想を言う。
せんせいに見てもらっていたときいたけども、ひとりでお菓子を作りきったというクラリッサに向けるのは、アヤワスカの知っている最大級のほめことば。]
[はたらきもでやさしいかわいいおんなのこ。 おひめさまになるのはきっとクラリッサみたいなこなの]
アヤワスカにも、今度タルト・タタンの作り方おしえてほしいの? クラリッサせんせい?
[食後、こっそりと、ききにいき。次のタルト・タタン作りの厨房には、その姿があったろうか*]
(216) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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[>>192クリスマスの言葉には笑ったけれど これから少女たちが過ごす時は…短いようで、長い。 それは、かけがえのない、数年だろうから。]
……いいや。もっと欲張っていいぐらいさ
蜂蜜より美味しいものを食べよう 本の挿絵より、綺麗な景色を探しに行こう
[自分なんかより背の高い生き物も探せばいるだろうし 外の、色んな文化や人も見聞きできるだろう。
それから、それから―――と。 籠を抱えていない手で指折り、幾つか挙げた後で ふっと笑って、クリスマスを見下ろし]
(217) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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…このぐらい欲張っても、誰も馬鹿にしない。
どの先生と…もしかしたら俺かもしれないけど 契約した先生には、名一杯我儘言ってやれ。 それが叶っても叶わなくても きっと面白くて、楽しいさ
[少女達には…いろんな経験をしてほしい。 瞳がくすもうが、身体に異変が出ようが 最後まで、笑顔で。生きて欲しい。
ぽふり、頭を一度、優しく撫でて。 まなびやの入口へ、向かった。]
(218) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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俺????
[まなびやのドアを潜る頃。 聞かれた言葉を脳内で反芻して 自分でも忘れかけていた、けものの姿を思い出すように ううん、と唸って。]
あー…鹿ってわかるか?あれをちょっと大きくして、馬みたいなたてがみがあって…。 そんでもって、尻尾と角をつけたかんじ。
………イメージ、沸く?
[ふさふさのたてがみに似せて手を動かし、身振り手振り。 獣の姿になればもう少し太くなる、自慢の尻尾も振ってみたけど、それはまだただの馬の尻尾。 どれだけクリスマスに伝わったかはわからないが。 大きな体躯で、一生懸命ジェスチャーする姿は、ちょっとおかしかったかもしれない。]
(219) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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[そうこうしているうちに、厨房に近づけば]
でも…でかいし、みため、こわいし きっと、皆に怖がられちまうと思うんだ。
まだ誰と契約するか決めてはいないけど ………怖がられないと、いいなあ。
[と、不安げに微笑んで。 彼女と一緒に、厨房に果物を置きに。]*
(220) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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― 一年前・タルトタタンのお話 ―
先生!? わ、そんなすごくないんだよ。
[アヤワスカが目をきらきらとさせながら褒めてくれた。 でも聊か褒めすぎだと思う。 かあ、と顔が赤くなるのを感じた。 だって先生なんて、自分に相応しい呼び方じゃないと思ったから。]
せ、先生っていうの止めてくれたら教える…よ? 今度一緒につくろ。
[紅潮した頬は熱い。 熱を冷ますように手でぱたぱたと扇ぎながらアヤワスカに答える。
次にタルトタタンを作る時にはきっと彼女の姿もあっただろう。 誰かと一緒に作ったタルトタタンは何時もよりもずっと美味しかった*]
(221) 2015/10/09(Fri) 20時半頃
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──あまいの、すっぱいの──
[アヤワスカはあんまり朝に強くはない>>0:410 朝もよくシーツの中で隠れんぼうしているのをちらっと扉の隙間から何度か見たこともある。(膨れていて分かったけれど)
そんな彼女に料理を作ってみる?なんて言ったのはいつがきっかけだろう。]
スープなら簡単だが。作ってみるか?
[確か1年前のあの日よりもっと前。 途中から参加してくれる彼女に助かってはいたのだけど暇潰しにどうかと尋ねてみたのだ。
小瓶に入った調味料。 順番にこれが塩、砂糖、胡椒、…。 並べて伝えたつもりなのだが、いざ味見をしたらあら不思議。]
(222) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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こんなあまいスープは飲んだことがない。
[砂糖と塩。同じ色。 ぱっと見は似たそれを隣同士に合わせてしまったよう。 彼女はどんな顔をしたかな。 自分はといえばそれくらいフォローできるのだけど>>202せっかくだ。
いつもより甘いパンプキンスープを夕食に出した。
評判は割と良かったと記憶している。 でもそんなに砂糖が好きなのかと自分は思ってしまったものだから、]
君に一人で食事の準備を任せたら楽しそうだ。
[なんて。 尋ねた数年後、つまり1年前に彼女が作ったスープにはもう甘さは程良いものになっていたのだけど、今思えば少し懐かしい思い出。]*
(223) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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[クラリッサは1年前のあの日からも何度か厨房に立っていた>>52 もとより物覚えのいい少女だ。 割と長い間水場にとっている自分でもその成長っぷりは何処か眩しく見えた。]
クラリッサの好物だろ? タルトタタンもアップルパイも、お茶にしても美味いがどうせならそのままで。
[まなびやの中の果物や野菜は新鮮だ。 あまり傷んでいるものを見たことは、ない。 だが外に出れば回る地域によって、生では親しみのない場所もあるかもしれないから、今のうちに。]
(224) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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まぁ、パティシアやヴェラに感謝しなきゃな。 スープをよそうから運んでってくれるか。
[手伝いを頼みつつ、昔のように彼女の両手がふさがるなら扉を開けてやる。 自然、また僅かに埋められた身長差に肩を竦めたのだけど。]
あんまり時間がかかるとまた俺の腹の虫が騒ぐから。
[なんて昔聞かせてしまった虫の鳴き声の話を口にしながら自分も準備を進めただろう。]**
(225) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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−ある日の学び舎で−
[ヴェラから6枚の、似顔絵を受け取った…後。>>161]
…クラリッサ。
[呼び止めた、少女の姿を…確かめて。 長い髪の、尾を三つ編みにした姿に。>>191 やはり、似ている。…と、ひとつ、頷き。]
ヴェラが、描いた。
[ローブの下、から。 一枚の紙を取りだし、クラリッサに差し、出す。 クラリッサが、それを見るのに、充分な時間を待って、から。]
………多分、君だろう。
[似ているか。似ていないか。 尋ねられれば、悩ましいが。*]
(226) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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[祈りも虚しく、“勉強の成果”を促されるのは、 恐らくこの嘘がばれているからだろうと思いつつ>>214]
うーん、他のこと…? そうだなぁ。
[ちらりと足元へ目をやれば、泥人形達と目が合った。 ……ような、気がする。
少し悩んだのち、ひそひそと彼らに耳打ちする。]
(227) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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……うん。これで良し!っと。
じゃあ、チビ、ノッポ、後は頼んだ! いってらっしゃい!
[二言三言囁いたのち、頑張れ!と応援しながら 祈りの堂に向けて、泥人形を送り出した。
彼らが視線を交わしたり、 実際に音を聞くことはないはずだけど。 口に出す方が上手く指示を出せる気がして 普段から、好んでこういった形を取っている。]
(228) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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[寝坊しない日は何時でも厨房を手伝っている。 料理をするのは好き。 洗い物はあまり得意じゃないけど、これだって大事なお仕事。 だから頑張ってお手伝いして。 褒められたら嬉しそうに笑うのだ。]
お茶? 林檎のお茶なんてあるんだ、飲んでみたいなぁ。 うん、でもそのまま食べるのも美味しいよね。
[新鮮な果物や野菜たちは艶々として美味しそう。 外に出たらそんな野菜たちも様相が違ったりするのかもしれない。 でも幸せな少女はそんな事は知らない。 だから傷んだ果物や野菜があるなんて考えた事もなかった。]
(229) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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それじゃ、せんせい。 お勉強の成果は、後のお楽しみ!
もう用意できてる時間だし、ごはん行こ? 朝食の後で、大広間に集合ね。
[クスクスと笑いながら、 もう一方の手をパティシアに差し出した。]*
(230) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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パティシア先生とヴェラ先生に感謝? いつもお世話になってるし感謝してるよ?
あ、そっか。 林檎やお野菜のお世話をしてくれてるからだね。 うん、いっぱい感謝するの!
[ブローリン先生が何に感謝しろと言ってるのかイマイチ分からない。 でもよく考えて答えが導き出された。 それが正解なのかどうかは分からないけど。
扉を開けて貰えば礼を言って。 一年前よりも慣れた手付きでスープを運ぶのだった*]
(231) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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―厨房―
[厨房に着けば、>>225美味しそうなスープをよそうブローリンや、それを手伝う>>174エフや、>>181ヒナコ。 >>231皿を運ぶクラリッサがいれば、籠を持ち上げた姿勢で、彼女を転ばせないように脇へと退いた。 他にも手伝う人がいれば、その人たちの邪魔にならないよう、籠を掲げて、奥へと。
少し前に、 朝自分が出してしまった雷のような光のことや 自分が果物を「泥棒」してくるのを待とう、なんて そんな話が出てたことなんて知らず。 よいしょ、という掛け声で。 持ってきた果物の籠を、厨房の台の上にどてんと置いた。]
(232) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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果物、取ってきたぞーっと。
[その場の視線に気づけば 「盗って」ないと言い訳するように。 ぶんぶんと手を横に振って]
盗んだわけじゃないって! 今日はとくべつだから、皆で食べるつもりで。さ。
[そしてクリスマスがいたなら、彼女の持つ籠も受け取って、 台の上へ乗せてあげただろう。 彼女が取った果物は、初めて「おいしいもの」を選んで探したにしては、自分が取ったのに負けないぐらい、美味しそうで。]
こっちの果物は、クリスマスがとってくれたんだ どれもおいしそうだろう?
[と、クリスマスや、厨房の皆を見て、笑顔。]**
(233) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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― ある日の学び舎で―
モスキュート先生。
[モスキュート先生に呼びとめられてぺこり、と頭を下げ挨拶をする。]
ヴェラ先生が?
[一枚の絵を受け取ってじっくりと眺める。 長い髪を三つ編みにした人物の絵。 自分に似ていると言われればそうかもしれないけど。 でも。]
…これ、私……? 私、かなぁ。違う気がするの…。
[自分の長い髪は三つ編みにされる事はない。 お菓子を作る時なんかは邪魔だから一つに纏める事はあるけれど。]
(234) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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[その後モスキュートに絵は返しただろう。 その絵が誰を描いたものなのか、もしかしたら自分かもしれないけど。 どんな想いが籠められているのだろう。 きっとそこには好意があって。 ヴェラ先生はその絵に描かれた人物の事がきっと好きで。 だからそれが自分だったら嬉しいのになんて考えてしまった*]
(235) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−灰被り姫と魔法使い−
[無事に、本を見付けた、アヤワスカに。 「今回はアヤワスカがせんせいに読んであげる」>>204と、言われて。 座ったのは、最初の時と同じ、隣同士。]
(こうして、少女たちに本を、読んでもらうのも…)
[いつぶりだった、……か。 それと、同時に。 こうしてアヤワスカが、本を読む、声も。 あと一年もせず。 聞けなく、なるのかと…。
幾度も、幾度も。繰り返した分かれに、視線を落とす。]
(236) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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そう…だな…。 どうして…だと、思う…?
[読み終わった、アヤワスカが。 なぜ?どうして?と、尋ねる…から。 機嫌よく、笑う顔、に。 何故だと思うと、尋ね、返した。
答えが分かった、アヤワスカが。 指を、さしたのは。 本の挿絵の、魔法使い。 そして、見上げた視線が、見つめた先は…]
……………私…?
[羊の頭骨を、傾けた。*]
(237) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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―昔。野菜畑の脇―
……そうみたいだな。
[>>201ぱたぱたと走る鬼の音。 自分も見つかったら困るし 一緒に隠れるというのも面白い。
それがアヤワスカだというのは、 名前を聞く前に、声でわかっていたけど 枯葉の中から聞こえる声が面白くて 少しだけ、わからないふり。 でも、「しーーー」 という声に合わせるように、声を抑えた。]
ふふふ…果物には、取り時ってのと、 同じ木でも甘くなる位置があるんだよ
[またひとつみかんを枯葉に渡すと、かさかさと動いて 思わず、くすりと笑ってしまったっけ。]
(238) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−ある日の学び舎で−
違う…のか…?
[クラリッサの、返事に。>>234 首を、かしげて…。]
似ていると、思ったの………だが…。
[違うなら、ヴェラに悪いことを……した、と。 返された絵を、受け取って。>>235
なら、この絵は誰だろう…と。
眺めた、絵は。 他の5枚の絵と、一緒に。 今も私の、部屋に置いて…ある。*]
(239) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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[>>203その後。 アヤワスカのついでに、自分とみかんまで見つかってしまって。 二人だけずるい!なんて話になって ミカン狩りを提案して、皆でみかんをいっぱいたべて
ここにいない先生にも渡すように、って 皆に余分にひとつずつ、みかんを渡したのだから 今回のみかんのつまみ食いも…もう少し、怒られなくったって良かったんじゃないかって思う。
誰とは言わないけど。 噂を聞いたせんせいの一人に、いっぱい正座でお説教をされる羽目になるなんて。なあ…誰とは言わないけど。
…その後、機会があれば。見つからないようにつまみ食いできるよう、アヤワスカにかくれんぼの極意を聞きに行ったことも…あったかもしれない。**]
(240) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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─廊下─ [長い髪が揺れてこちらを見上げる少女の顔は 淡い好奇心と今ひとつ実感がわかなさそうな不思議な表情。]
お祭り…? 楽しいですよ。色とりどりのランタンにステンドグラスの飾り。アイシングの乗ったクッキーに仮装してる子どもたち。 バーでは昼間から酒が飲める。それに夜になったら… [そこまで口を開いてしばし静止。
夜になったら、ちょっとイケナイショーが見れる
さすがにそれをせんせいである自分が少女に 教えてしまうのはまずい、と自分の口を手で覆う。 何かと聞かれれば大人の秘密だ、と返す。]
(241) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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[此方のむちゃぶりに少し悩んでいたコリンはやがて泥人形>>227とヒソヒソ内緒話をした後に彼らを送り出していた>>228]
おお、後で見せてくれるんだな!期待して楽しみにしているよ
[大広間だな、と場所を確認すれば>>230朝食に一緒に行こうと差し出された手を握り返したか]
(242) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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─食堂にて─
[ランプがなくても、と口にするヒナコ>>196に こうやって獣の力を自分の力にしていくのかと 思うとまた少し目頭が熱くなって。]
うんうん。 本を読むのが好きなヒナコらしい 使い方だね。実にいいと思う。
ここを出たら、せんせいの力ぜーんぶ使わないと 勿体ないものね。
[と無表情が緩くなる。 だから、その後ブローリンが口にした「失敗」 という言葉に>>197目が少し冷えたような気がした。
薄く開いた口からは何も出なかった。]
(243) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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[厨房の常連さん>>229 冷え込む冬の水場は大変なのだけどよく現れるクラリッサには頷いて。]
正解。 二人がいるから果物や野菜も美味しく食べられる。
外に出ても、その心は忘れないように。
[言葉足らずな自分に対しても彼女は思慮深い>>231 手伝ってくれる彼女を送り出す時は行ってらっしゃいと声をかけた。]*
(244) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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[>>184モスキュート先生は、 ときどき、難しいことを言う。 わたしには先生の言葉の意味が、 すぐには理解できなかった。]
…… せんせいたちは、みんなは、 わたしのことを覚えていて、くれるかな。
[>>185でも、なんとなくだけれど。 少しだけわかったような気は、したの。
誰かが覚えていてくれるのなら、 わたしがみんなの事を覚えているのなら、 ほんとうの別れじゃあない。]
(245) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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わたしも、ずっと、忘れない。
がっこうのことも、 せんせいのことも、 みんなのことも。
[だから、ずっと覚えておこうって。 忘れないでいようって、思ったわ。 そうすれば寂しくないんだって、おもったから。]
(246) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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あ …… 、 きれい。
[わたしの手の中には、あたたかな火。 触っても熱くない、ちいさな火。 お星さまとも、雷とも違う。 ぽかぽかとあたたかい光。]
モスキュートせんせい、ありがとう。 旅に出ることは、こわいことじゃあないのね。
[先が見えないことへの不安は、 やっぱりまだ少しあったけれど。
今までわたしが抱いていた別れへの不安は、 とてもちっぽけなものだったって。 そう思えるくらいのものになった。]
(247) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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[手の中のちいさな火をぎゅっと胸に抱きしめる。 そうすれば、火はわたしの胸の中に消えたかしら?
これは、勇気。わたしの勇気。 今日、旅立ちを迎えるわたしへの、 一歩を踏み出すための勇気。]
せんせいたちは、すごいわ。 わたしの不安を拭い去ってくれるんだもの。
……わたしね、がっこうを離れても、 せんせいたちやみんなのこと、だいすきよ。
[なんだか心がぽかぽかとあったかい。 外のせかいは大変な事もたくさんあるだろうけれど、 なんだか、やっていけそうな気がした*]
(248) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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[口にされなかった言葉の先はちゃんと、わかっています。>>194 いつか選ばなければならないのなら、 今選んだって差し支えはないのです。 選んだ“せんせい”もまた、ヒナコを選ぶのかはさておき]
わたしのおもいでも、ひとつのご本みたいにできるのかなー。
[だけどなかなか、物語のようにはいかないのが現状です。 鏡の代わりみたいにヒナコをほめたたえるブローリンも、>>195 物語の登場人物とちがって、褒めたたえるだけでおしまいにしてはくれませんでした]
……もう。もうっ!
[ちょっとだけ本気にしてしまうヒナコです。 とりあえず髪の毛をぺたぺたとさわって整えたつもりになっておきました]
(249) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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― →食堂へ―
[不安がひとつきえて安心したら、 なんだか、お腹がすいてきちゃった。 ぐう、ってお腹が鳴ったの、 先生にも聞こえてしまったかしら?
わたしの表情が さっきよりも晴れやかになったことは、 せんせいならきっと気付けると思うの。]
せんせい、朝のごはん、たべにいこう!
[お腹が鳴ったことがはずかしかったから、 あわててそう言ったけれど。 きっとそれも、先生にはお見通しね。]
(250) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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ふふー。クラリッサもよくばりさんだねー。
[何気ない“おそろい”がことさらにうれしいのは、>>209 きっと、特別な年の魔法というものなのでしょう。 いっしょに、嬉しそうににっこりと笑ってから、ふと手を叩き]
ねえねえー、リンゴも桃も梨もぶどうも、 ぜんぶタルトの材料にしちゃったらどうなるかなー。
[タルト・タタンがおいしいのだから、 果物全部タルトの材料にしてしまえば、もっとおいしいに違いありません。 どうして今まで思いつかなかったんでしょう!]
(251) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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−現在・食堂前−
[指先に、灯した焔、は。 ミツボシの、まだ小さな手に、渡り。
心に、火を灯す…ように。 少女の胸へ、消えた。>>248]
………私も……、だ。 私も…、君たちの事…が、いとおしい。
[今までも。幾度もそう、願ったよう……に。 ミツボシの…。今、ここにいる、少女たち…の。
旅立つ、先に。 光りと…希望が…、ある、ように…。]
(252) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[ヴェラとパティシアに片手ずつ引いてもらいながら、 ゆっくりと食堂へ歩いてゆく。 先生二人を独り占めだなんて、なんとも贅沢な時間だった。
けれどいつまでもそうしているのは気が引けるし、 朝食の準備を少しくらいは手伝わないと。]
ふふふ、朝ごはんの後が楽しみ! また後でね、せんせい!
[泥人形達が上手く動いてくれるか、 少しドキドキしながらも、笑みを浮かべて。
食堂に着けば準備のために、別行動を取っただろう。]*
(253) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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― 少し前・ヒナと厨房にて ―
よくばりかなぁ? だってどれも美味しいんだもん、大好きなんだよ。
[ちょっとだけ恥ずかしそうに笑った。 それからヒナの提案>>251には目を輝かせて。]
フルーツいっぱいのタルト美味しいと思う! タルト生地にクリームを詰めて、沢山フルーツ入れるの。 わぁ、きっときらきらして綺麗なんだろうなぁ。
[タルト生地にカスタードクリームを詰めて。 その上に山盛りのフルーツを盛って。 きっとそれはカラフルで綺麗で、そしてとっても美味しいに決まっている。 想像してうっとりと目を細めた。]
(254) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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―回想・生誕祭―
[毎年、10番目の月になると、 裾野の街では、盛大に祭りが行われる。
がっこうから出たことのない少女達には、 それがどんなものか、想像するしかできないけれど。 だとしても10番目の月は、自分達にとっても特別な月。
一つ、歳を重ねたことを祝って、 ささやかではあるけれど、がっこう内でもパーティーを開く。]
(255) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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そう…だな。 そろそろ…、朝食の支度が…出来ている…だろう。
[空腹を主張、する。 ミツボシのお腹に、小さく笑う。>>250]
腹ペコ…だな。
[再びドアノブに、手を、伸ばし。 押した扉の、先には…。
温かなスープと、紅茶と、甘いシロップとフルーツの…。 朝食と言うには、少しばかり、豪華な香りがした。*]
………豪勢……、だな。
[見渡した、食堂。既に手伝いは…不要だった、だろうか。*]
(256) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[会場となるのは毎年、祭壇のある大広間。
祭りでは美味しいものが出るというから、それに倣って みんなの大好物をたくさん作り、テーブルに並べる。
ヴェラの手入れしている畑から採れた野菜、 パティシアの恩恵で大きく実った甘い果実、 少女達が交代で世話した鶏や、その卵など。
料理の上手なブローリンやクラリッサを中心に、 普段は厨房に入らない先生まで巻き込んで、 てんやわんやしながら、準備した年もあったかな。]
(257) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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ひとつの本に収まるくらいのも勿体無い。どうせなら巨大書庫を覆うくらいの大きさを狙うか。
[ヒナコ>>249は物分りが良い方に思える。 言わずとも言葉の先を察してくれるような力はきっと外に出たって役立つと自分は勝手に思っている。
せんせいが、少女が、誰かを選ぶ。 それは今日の朝の鐘をもってして立証されたもの。 自分は、少女が願うのならば。 だが望まぬのならば。
こんな能力を貰ったところで物語をハッピーエンドで終わらせるには、不便な力だから。]
なんだヒナから牛になるのか。 いやぁ、そんな本は読んだことがない。
[自分を選ぶなんてよっぽどのバカか、運が無い奴のか、優し過ぎるのか。
未来のことはまだ少しばかりもわからないけれど、まだ少し残る日常の気配にそっと目元を緩めた。]*
(258) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[祭壇の傍には、大きな箱や紙包みが積み重なっている。 裾野の街の人々が運んでくれたプレゼント。>>0:#7
モスキュートの魅せる幻影で、厳かな広間は華やかに。 みんなで美味しい料理を食べて、 ミツボシが歌を唄って、泥人形が愉快に踊る。
パティシアの披露する豊穣を祝う剣舞に、 淡い光で素敵な演出をしてくれたブローリン。
それがあまりにも美しかったから、 踊り方や光の出し方を教えて!と頼み込んでみたり。
たくさん笑って、たくさん甘えた、 キラキラとした過去の想い出、秋の一幕。]**
(259) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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全部いまやらなくても…
[ ――よかったのに。 そう、言いかけて 微かに上がった息>>212を感じながら 「旅立ちの日」までの日数と 「彼女」に残された日数を想う。
旅立ちを待たずに途絶えてしまうほどではないにしろ、 元気だった彼女も自覚しているだろう衰えは 小さな身体の中に焦りのようなものを生んでいるのかと
衰えを知らぬ己には推し量ることしかできず どれだけ永く生きても決して理解できぬことが恨めしい。
瑪瑙、翡翠、孔雀に紅玉、玻璃に月長。 雫をかたどった綺麗な色たちが、 机の上で 薄布に包まれて眠っている。 ――そのひとつが、己が遠い昔にかの幼狼に贈った石と 同じとは気付かずに。]
(260) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[ ( ミィならできる。 あなたは、いま…風を従えているんですから。 )
己の腕の中で不安がっていた彼女>>210にかけた声。 ふわ、と彼女と自分を包む風を起こし 身体だけでなく”ちから”でも 支え、寄り添って。
( 上出来だ、ミィも宝石商人になれるぞ。)
向けられた誇らしげな笑顔>>212に 少女を護っていない間に己が気紛れに名乗る ”職業”を口にする。
彼女たちと共に居る間は、”仕事”をすることはないから ミィの青い瞳が、風のちからで石が液体のように 形を変えてゆく様子を見たことは 盟約を交わした「あの日」以降は無いはずだけれど
――――もう、6年。 6年、経ってしまった。]
(261) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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………今日はもう休みましょう。 紐と合わせるのは またあした。
明日の朝はスコーンを焼いてもらえるよう 宿のおかみさんに頼んでおくよ。
[ 柔らかなベッドに彼女を促して、
がんばりました、の抱擁をその身に 無理をさせてすまない、の詫びを明日の約束に
おやすみのキスを額に。
月のない真っ暗な夜が宿屋の窓に切り取られ 星の河が、流れるように彩って
つう、と流れた星は どこへ堕ちたか。*]
(262) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 22時半頃
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―食堂―
本当は早く起きて、みんなといっしょに、 朝食の準備をしたかったのだけど。 お寝坊しちゃったから……。
[>>256えへへ、って頬をかいて笑う。
開いた食堂の扉の向こうから、 ただよってくるいい匂い。 また、お腹がぐうって鳴ってしまったわ。]
わあ…… いいにおい。
[おはよう、って言いながら食堂に入ったら、 さらにおいしそうな匂いに包まれる。
……つまみ食いが出来なかったの、本当に残念。 ぜったいおいしかったはずだわ。]
(263) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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きっと宝石みたいに綺麗になるよー!
[カスタードクリームの上に山盛りの、色とりどりのフルーツを詰めたタルト。 宝石というものは本の中でしか見たことがないけれど、 きらきらしてきれいな者だってことは知っているから、 フルーツたくさんのタルトもそうなるだろうと、目を輝かせます]
ヒマだったらつくってみてよー! わたしも……もりつけのお手伝いくらいはできると思うから。
[いつでも厨房で、何らかのお手伝いをしているクラリッサとは違って、 上手にてきぱきとはできないけれど。 ちょっとでも近付きたいと、内心で気合いを入れて。 やがては朝ごはんの準備のお手伝いに取りかかるのでした*]
(264) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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うー…私に作れるかな? ユージン先生なら作り方知ってるかな、一緒に作ってくれるかな…?
[タルトタタンは結構粗雑に作っても美味しく出来るけど。 フルーツのタルトはどうなんだろう? 特に中に詰めるカスタードクリームは作り方が難しい気がするけど。]
うん、私も食べたいし頑張る。 ヒナも手伝ってくれるならきっと大丈夫なんだよ。
[ヒナとのお喋りはここまでにして。 今は朝ご飯の準備をしなくては*]
(265) 2015/10/09(Fri) 23時頃
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[クラリッサとヒナコが楽しそうにタルトの相談をしている>>251>>254のを少し離れたところで見守る。
一年前に食べたタルトタタンは、丁寧に煮詰められた飴色の宝石のようで。ぎゅっと詰まった林檎の実は少女たちの刹那の寿命のようで。 しゃくり 甘く切ない味がした。]
…。美味しそうですね。
[思ったよりポエミーな感想が浮かんだので 口に出すのは月並みな言葉だけにとどめておく。]
[ここでの暮らしはもうすぐ終わる。 少女たちの睦み合いに水を差すのも気が引けるけど せんせいらと一緒にいるのもあと少し。
自分も選ばないといけないのか。 ふわりと 浮いていた考えが現実味を帯びて 改めてクラリッサとヒナコをゆっくり見下ろした。]
(266) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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―あまいの、すっぱいの―
[ブローリンせんせいにスープの声>>222をかけられれば、出るのは好奇心たっぷりの声]
いいの? えっと、うんと。うん!作ってみるの。
[ぐつぐつと沸かしたお鍋に。 いつもお手伝いで皮をむいている玉ねぎを、猫の手だよって教えてもらった手で添えて切っていると、ぽろぽろと涙が出たので大変だったの]
うう、おかしいの… せんせいたちは平気なかおで切ってたのに…
[次のかぼちゃは初めて切ったの。 でもかたくてなかなかまっすぐに切れないの。 割ったら中からワタと種をとりだして。皮をむいて小さく切るのだけどちょっといびつな形になってしまったの。 ぐつぐつと煮えたころ、左からじゅんばんに、お塩と、胡椒と、おだしを削って入れて…。]
(267) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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ふえ?甘いの?なんで?
[「こんな甘いスープは飲んだことがない」というブローリン先生と顔を見合わせて。びっくりしたの。じゅんばんのうち、砂糖と塩を間違えたのだと気づけば]
お、お塩なの!お塩をいれれば元にもどるの!?
[そう言って今度こそ塩を持った手は、せんせいに止められただろうか]
[夕食に並んだパンプキンスープは、数人に、おいしいよと言われてほっとしたけど]
(268) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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こ、今回はちょっと失敗しちゃったけども、次はまちがえないの。だからまだ、また教えてほしいの。
[たしかにアヤワスカはお砂糖はすきだから、いくらでも入れて食べれるんじゃないかと思われちゃうかもしれないけど。今回のお砂糖は入れたくて入れたんじゃないの。 だってがっこうのみんなはそんなにお砂糖ばっかり食べないの。みんなに作りたいのは、みんなによろこんでもらえるような味なの。
そう言って、ブローリンせんせいの味を、ちょっとずつ、ちょっとずつ勉強していったの*]
(269) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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― 山雀と、ひとつの"おしまい" ―
[一年前。物見小屋で治してあげたあの後から、 わたしの部屋の窓辺に 山雀が一羽遊びにくるようになった。
元気な山雀は、手を伸ばすと逃げてしまうから、 窓辺で囀り遊ぶ姿をじっと見つめるだけ。 たまに食堂から持ち帰ったパンくずを置いておいたり。
────そうして。 あれは空に浮かぶのが夜月に変わった、ある日のこと。
窓辺に見つけた山雀は、動かなくなっていた。 手を伸ばしても、もう逃げない。 あの日のように両手で掬い上げれば、冷たく固い。]
(270) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[窓の外。 空では他の鳥達が楽しげに囀り、飛び回っている。]
どうして───…
[手の中にあるのは、いつかくる"おしまい"。 どういうものなのか、知ってはいたけど。 蒼い目を丸く見開いたまま驚くことしかできなくて わたしはしばらく窓辺に突っ立ったまま。]
(271) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[──持ってる命を使ってしまったら。 命を擦り減らしてしまったら。
あのときの、エフ先生のお話の意味を。 大きなしっぺ返しがなんなのかを。 わたしはこのとき、ようやく理解できたんだ。]
(272) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[両手で包んだ山雀を持って行ったのは、畑の隅っこ。 穴を掘れるところが、ここしか浮かばなくて。
畑では働き者の泥人形がいて。 つるりとした顔で、わたしを見上げた。]
あのね、この子を埋めてあげたいの。 お手伝いしてもらえる?
[ヴェラ先生は近くにいるのかな。 わたしの声、どんな風に聞こえるのかな。
いまのわたしの変な顔、見えてないといいな。]*
(273) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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― いつかの畑の隅っこで ―
[一年前と変わったことのひとつ。 たまに畑の隅っこに遊びにくるようになったわたしは 呼ぶ声に振り返った。>>199]
ヴェラせんせい、こんにちは!
[なんだろう、お手伝いかな? 心配されてるなんて思ってもいなくて 仕舞いこまれた先生の言葉なんて想像もできなくて きょとりと蒼い目を丸くして先生を見つめた。
かさかさと音を立てた紙が一枚、>>200 いたずらな風に巻き上げられて飛んできたから 手を伸ばせば、キャッチ成功。 得意気な笑顔で先生のところへ駆けて行こう。]
(274) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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せんせい、はい! これ飛んできたよ、ここで絵を描いてたの?
[つかんだ紙を広げて見ると。 顔のようなものが描いてあった。 この角みたいなの、どこかで見たような気がする。]
これ、モスキュートせんせい? すごい、せんせいって絵が描けるんだ。 ねえ、ここで見てていい?
[紙を返しながらペンを握る先生に見たいとせがんで。 しばらく絵を描いてる横に座って手元をじっと見てると だんだんわたしも描きたくなってくる。
先生の横で、こっそり紙の隅っこに小鳥を描く。 わたしの一番覚えてる小鳥の姿は、 羽を広げて飛んでるものだった。]*
(275) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[そんなこんなで食堂と厨房を行ったり来たり、各々動いていれば真打登場>>232というよりは、噂をすれば何とやら。]
………“盗”って?
[ハッとしたように態とらしく口元に手をやったけれど冗談だ。 厨房の台の上に置かれた瑞々しい果物に目を細める。
そして今回の共犯…ではなく協力者がクリスマスだと聞けば>>233、はにかむ。]
そろそろ悪い子も卒業、か。
[結局10年間戸棚の奥にしまわれたみかん花の蜂蜜の入った瓶もあと数日分しか残っていない。 外の世界に行けば色んなものが口に出来るだろうけど、好物はもう全部出しておこう。 アカシアと蓮華と菫と橡と、計5つ程度を並べておいた。]
(276) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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ちょうど葡萄を切らしてたんだ。これも出すか。 なんたって特別な日だしな。
[からからいはすれど感謝する姿勢。 エフから聞いた話>>174も思い出したけれど、]
さて、働き者には飯を。 力を貸してくれてどうも。
[なんて遠回しな礼を口にしてはへらりと笑った。]*
(277) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[そんな話をした後だったから、 ユージンが厨房にやってきて、果物がいっぱい詰まった籠をどてんと置いてきた時には、>>232 とったとらないは関係なしに、ますます喜ぶヒナコでした]
こっちの籠のも、そっちの籠のも、 どっちもおいしそう!
[と、告げた表情にいっさいの曇りはありません。>>233]
(278) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[朝食の準備はもうほとんど終わっていた頃だと思われる。 だがまだ切り分けた果物を取るための小皿を運ぶのがまだだから
持っていた皿をモスキュート>>256にお願いしようとして。 覗く顔。 腕を引いた時そこにあった筈の顔はすっかり他のものに変わっていたけれど。]
命の恵みに感謝して食べないとな。
[命の尊さ。 自分なりに考えてはいるけれど、まだ。 明確な答えはわからない。]
(279) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[日中ならばいい。 太陽に透ける少女達は眩しくて愛らしい。 だが、やっぱり。 月明かりに照らされる少女の腕を触ることはまだ躊躇われてしまうのはまだ恐らく、自分だけの秘密だ。]*
(280) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[なんとなく、いつかのみかん狩りのことを思い出していました。
かくれんぼ中に、アヤワスカとユージンが仲良く、 あまーいみかんを分け合いっこしているのを見つけて、>>203 ふたりだけずるい! と言いだしたのは、 他ならぬヒナコでした。>>240
その後みんなで収穫したみかんは、 シロップにつけてゼリーにしなくてもいいくらいにおいしかったし、 何より、みんなでひとつのことをいっしょにやれば、 寒さだってへっちゃらなんだって、実感してやみませんでした。
余談ですが。 ユージンが、“せんせい”のだれかに正座でお説教を喰らってしまったのは、 みかん狩りにいなかった“せんせい”に、ユージンから貰ったみかんを渡した時に、 「なんだかわいろみたい」と口にしちゃったせいかもしれません。 ヒナコとしては悪気はなく、 覚えたばかりの言葉を使ってみたかっただけなのですが。 なかなか、ままならないものです*]
(281) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[お茶とポトフと切り分けられたバケットと果物と。 みんなで協力して手に入れたものを磨かれた机の上に並べていく。
ふんわりと花の香り。 誰かが生けてくれたのだろうか。 分からないけれど席に着けば今日は両手を合わせて食事をとろうか、なんて。
腹の虫が鳴いてる音>>263を都合よく拾えたら待たせたな、なんて一言と共に朝の挨拶を。
そう、始まりの朝を。]*
(282) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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|
先生もフルーツいっぱいのタルト美味しそうって思う? でも私に作れるか心配で…。 ヒナも手伝ってくれるって言ってるし、なんとかなるかなぁ。
[そのヒナとの共同作業も何時まで出来るのか。 旅立てば一緒にはいられまい。
自分が先生に選ばれるかは分からないけど。 ずっとこの学校にいるわけはないかないんだろうけど。
ちらり、とエフ先生を見上げる。]
(283) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[見下ろしてくるエフ先生の影に、視線を上げて。]
いつまで皆といられるか分からないし。 今皆と過ごす時間もとっとても大切な時間だから。 フルーツタルトもその一つになればいいなって。 …なんか上手く言えないなぁ、恥ずかしい。
[皆でお喋りして、お菓子を作って、交流を深めあって。 その先に待っているのはお別れかもしれないけど。 でも別れの先には新たな出会いもある、発見だってある。 楽しい事もいっぱいある。 だから怖がらずに外に出たらいいんだよ。 そうだよね、先生**]
(284) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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みんな、おはよう!とってもいい匂いね。 今日のご飯は、誰がつくったの?
[今日は誰がご飯を作って、 誰がお手伝いしていたのかしら。
食器を運ぶお手伝いが必要かしらって思ったけれど、 殆ど準備は終わってしまっていたみたい>>282]
ううん、いま来たところなの。お寝坊しちゃって。 お手伝いできなくて、ごめんなさい。
[もうちょっと早く起きれていれば、 先生やみんなと過ごす時間も、増えていたのに。
そう残念に思う反面、お寝坊をしたからこそ、 モスキュート先生に会えて、 いま、こうして元気に笑っていられるのだから、 案外お寝坊も悪くない、のかもしれない。]
(285) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[こうして皆で食卓を囲むのも、 がっこうのお野菜や果物を食べるのも、今日で最後。
ユージン先生と果物泥棒をするのも、 それをパティシア先生に見つかってしまうのも、 もう無いんだ。
果物泥棒の現行犯として見つかってしまってからは、 パティシア先生に声をかけて>>213、 果物を貰っていく事も前より増えたけど。
やっぱり、ね。ナイショで食べる果物も、おいしいから。 パティシア先生にはナイショで、 畑に忍び込む事も時々あった。
……その内の殆どが先生に見つかって、 未遂で終わってしまったのだけども。]
(286) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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[その都度、ごめんなさいって言ったけど、 何回か繰り返せば、パティシア先生も気づいたと思う。 わたしが懲りていないってこと。
運よく果物を手にすることが出来たあとに 見つかってしまった時には、 ひとつ、果物を渡して誤魔化そうとしてみたけれど、 あの時はどうなったのだったっけ。]
(287) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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──あまいの、すっぱいの──
[もちろんいいとも。 きっかけはある一人の少女だったのだけどもそれは昔の話。 今を生きる少女が楽しげに声をあげてくれるのならば役得だ>>267
シーツを剥がされる時、アヤワスカがぐずる時、まるで猫みたいな声を上げていたことを思い出せば猫の手はなんだか、しっくりときた。 同じ猫科だからとかは関係ないけれど、2人揃って猫の手だ。
ただ経験の差は現れてしまうようで。]
水に晒してたらある程度痛まない筈なんだが。 まぁ、せんせいだからな。
[理由をうまく説明出来ないもので、適当な理由を盾に笑う。 その時若干油断したせいで自分の目尻にもたまねぎの汁が突き刺さったことは内緒だ。]
(288) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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[いろんな大きさのかぼちゃ。 自分より小さな手が切り分ける具材の形はまちまち。 でも、それがまなびやで過ごす獣や少女らのようで。
味にしたってそう。 人によって同じ料理でも全然違うのだから、面白いのだ。ただ、]
足せば足す程、濃くなるだろ。 色と一緒だ。 他の味に変えたいなら、他の色味にしたいのなら、まずは水気を使って調節しないとな。
[な?と言い聞かせている隙に塩を取り上げた。]
(289) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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[結果オーライ。 自分はのんきに過ごしていたものだが、アヤワスカの言葉>>269に口角を上げる。]
そうか。ならみんなに食べてもらうように練習するか。 腹が減っちゃ倒れちまう。 厨房は猫の手も借りたいくらいに忙しい。 だからまた気が向いたら手伝いに来るといい、が……。
[親指を頬に持っていけば掠めるように]
付いてたぞ。
[食べカスを拭って。 それ以来料理を教えつつ時折現れるその姿を見るたびに、たまにからかっていたのだった。]*
(290) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 00時頃
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―いちねんまえ・お茶会のその後―
んーそう?じゃあ呼ばないの。だからお願いするの。 ありがとうなのクラリッサ。
…どうしたのクラリッサ、お顔あついの?
[>>221クラリッサに抱きついてお礼を言えば、お顔を真っ赤にして仰いでいるの。
照れているんだと気づけば、うれしそうに笑って。 次のタルト・タタンを作るときにも「よろしくおねがいしますなの、クラリッサせんせい」と言ってまた照れさせようと考えたかもしれない。 ブローリンせんせいよりも教えるのはちょっと自信がなさそうだったけど。何回かのうちにアヤワスカもなんとかさいごまで作ることができて。 りっぱにせんせいだったのよクラリッサせんせい*]
(291) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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[ 心配するような声にはふるり、首を振った。>>260 悔しそうな顔をさせたくなかったから、彼の手を握って わたしは大丈夫だよって伝えようとして。 ]
だって、上手く行ってる内に全部やれば すぐに旅立ってしまっても、間に合うでしょう?
[ 頑張り過ぎて疲れてしまって、息を上げているのだから 心配させてごめんなさいと眉をそっと下げる。
契約した彼女達が旅に出る時に、このおまもりを渡せたら。 紐と合う石を見つけるのに時間が掛かって、 こんなに直前になってしまったから、焦ってたのかも。
額から伝った汗は、薄布に包まれた綺麗な石のように 薄暗い宿の中でも光を反射して輝いていた。 ]
(292) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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[ 出来る。大丈夫。 そんな風に、オズウェルが掛けてくれる声は いつだってわたしを勇気づけてくれたの。
モスキュートせんせいから綴りを教わった時だって、>>0:230 オズウェルによくできました、って言って欲しかったから。 頭を撫でてくれる、その大きな手が好きだったから。
頬を撫でる風は空を飛んでる時みたいに、 優しくわたしを包んで、力を使う手助けをしてくれた。>>261
宝石商人になれる、ってオズウェルは言ってくれたけど ふるふると首を振って、出来ないよって答えたの。 だってわたしは、こうして磨いた石を売れないもの。 大切な人にあげる以外に、この力を使いたくはないから。 ]
(293) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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ふふ、心配性が悪化したんじゃない? でも……ちょっと、眠い、かなあ。
[ 抱き締める力にかくんと首が落ちて、瞼も重くなる。 夜遅くまで起きられなくなってきたのは、 寿命が近付いている証拠なのかは、分からなかったけど。
おやすみのキスで寝ちゃう前に、彼を引き寄せて その頬にお返しのキスを贈った。>>262 明日が来ますように、と祈りを込めるようになったのは、 確か、がっこうを離れて半年くらいが経ってからだったかな。
星が流れるのを、風のざわめきで聞きながら、眠りに落ちる。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。 明日も彼は、スコーンの匂いでわたしを起こしてくれる。** ]
(294) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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ちが、 ………くそう。そういう冗談はやめてくれよ、もう。ブローリンには果物、やらないぞー!
[>>276ブローリンの反応にどぎまぎ。 でも、冗談とわかれば、逆に此方も冗談ぽく文句を言ったりしただろう。 蜂蜜は、>>188クリスマスが食べたそうにしていたもの。 他にも少女が好きそうなものばかりが並ぶ料理たちを見て、ここまでの10年を思い出し、なんだか感慨深い気持ちになって目を細めた。]
おいしそうだろう? これから、もっと美味しくするからな?
[>>278フルーツを見て喜び、目を輝かせるヒナコに、楽しみにしてろよ?と笑うと。 >>277ブローリンには、にやりと口端をあげた]
俺が働くのはこれからだからな。 飯は、それから食うよ
[>>277果物の調理となれば、いつになくやる気満々。 (勝手にとってきた果物で)ジャムを作ったりはよくやっているから。普通の料理はあまりできないけれど、果物に関していえば、色々できる方だと、自負している。]
(295) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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そういえばねー、さっきクラリッサといっしょに、 フルーツのタルトをつくろうって話をしたのねー。 それで、ユージンせんせいならいっしょにつくってくれるかなー? ってクラリッサ、言ってたけど……
[そんなことを必然的うわめづかいで頼んでみたり、 切り分けられた果物をちょっとだけ味見したり、 ちょこまかと動いているうちに、食堂にもみんなが集まり始めたようです。
モスキュートといっしょにやってきたミツボシに手を振って、>>285]
おはようー。 今日のご飯はブローリンせんせいがつくって、 今日のお茶がわたしがいれたの! じしんさく!
(296) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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さて、と。
[料理を運ぶのは皆に任せて 包丁を取って、果物の皮を剥いていく。 手伝ってくれる人がいれば、果物の皮むきを任せただろう。
桃を砂糖で煮てコンポートとシロップを作り。 ボウルに、そのシロップと、皮をむいて切り分けたフルーツを盛れば、お手製フルーツポンチの完成。
その中には新鮮な葡萄や、梨がごろごろ。 煮詰めた後の桃もそのまま入れて。 ウサギに切った林檎を浮かべてみたり…
>>120鳥が好きだという彼の話を思い出して 鳥が羽をひろげたみたいに見えるよう、林檎の皮を細工して。器用に切って作って、それも浮かべた。]
(297) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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― 畑から厨房へ ―
[隣を歩くユージン先生はとってもゆっくりだ。>>215 おいしい蜂蜜の話に、今日はどんな味がするのかなって たまに少しずつ味が違う蜂蜜の味を想像すれば。 待ちきれなくてちょっとだけ歩く速度が早くなる。
歩きながらお話するのは、外の世界のこと。>>217]
もっとよくばっていいの? じゃあね、街のお祭りも行ってみたい! あとね、あとね!
[指折り数えてもっとあげてくと、 笑った気配にむくれて顔を上げた。 だけど、見上げたユージン先生は とっても優しい顔で笑ってて、つられて私も一緒に笑う。 撫でる大きな手があったかくて、くすぐったい。]
(298) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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うん! ユージンせんせいだったら、いっぱいわがまま言うね。 面白くて楽しいこといっぱいにして、 それでおいしいもの、一緒にたくさん食べようね!
[さっき食べた葡萄の甘さを思い出せば 笑顔がもっと明るくなった。]
(299) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[まなびやに戻って厨房に向かいながら。>>219 唸る先生に首を傾げる。わたし変なことをきいたのかな。 誰かからヴェスパタイン先生みたいに、 先生達には獣の姿もあるんだって聞いたことが あった気がするけど。]
鹿はこの間、読んだ本で見たよ。 あれに、たてがみがあるの? 尻尾と角はせんせいのを見ればわかるけど……うーん。
[頭の中に描くのは、鹿のような馬のような四つ足の動物。 ふさふさのたてがみをつけて、 さあ次は角をつけようとしたところで つい隣にあるユージン先生の顔をくっつけてしまう。
頭の中に出来上がった帽子を被ったへんてこな造形に、 今度はわたしが唸る番だ。]
(300) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[厨房に入る手前で。 先生の声がちょっとだけ変わる。 見上げればなんだか笑顔が元気ない。>>220 元の姿って、今より大きくて、そんなにこわいのかな。 もう一度さっき浮かべた、へんてこな姿を想像して。]
見たら最初はびっくりするかもしれないけど…… こわくはない、かなぁ。
だって、わたしはユージン先生の優しいところも 面白いところも、楽しいところも、 いっぱいいっぱい知ってるもん!
[まなびやの中なのに、 ふわりと擦り抜ける風に小麦色の髪が揺れた。 ユージン先生の周りはいつも、優しい風が吹いていて わたしの知らないユージン先生だってこわくない。 そう思ったんだ。]*
(301) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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―果物を切り始める前―
[>>296いっぱいの果物に興味津々だった理由はこれだったのか。フルーツのタルトなんて話を聞けば、誰だって(俺だって)、食べたくなってしまうというもの。]
…へえ、フルーツタルト? すごい美味しそうじゃないか。
[だから。 ヒナコからその話を聞いた時には、上目づかいなんてされなくても、作りたい!という方に気持ちが向いた。]
タルト、は俺だけじゃ難しいけれど フルーツを甘く煮たり、ジャムを作るのは得意だから
一緒に…なら作れるかも。
[これからフルーツポンチを作った後、たぶん果物は余ると思っていたし、丁度いい。 ヒナコも食べたくて仕方ないのだろう。 遠慮がちでも、どことなく必死そうにお願いをする彼女の前で、林檎をひとつ、ウサギにして]
(302) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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クラリッサに頼んでみるよ 是非協力させてもらえないかって
[もしかしたら、今日が、皆で過ごす最後の日。 その前に、美味しいフルーツタルトを作って、食べられるなら。 自分が、少女のやりたいことの手助けになれるなら、惜しむものなど何もなく。 ヒナコに]
美味しいタルト、できるといいな
[と言って、切ったウサギを手渡した。]*
(303) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[ミツボシの声>>285 反応するように自分は右手をゆるりと上げていた。]
おはよう。ミツボシ。 まるでいつかの生誕祭みたいな混み具合だったから気にしなくても大丈夫だ。 優秀なコマドリさんのお陰で助かったな。
[ヒナコ>>296の声に自分も揃って胸を張る。 そう彼女の提案があったからこその食べ放題と変わったのだから。
さて10番目の月>>255といえば裾野の街ではお祭りが行われる。 彼女達はそこに行くことはまだ出来なかったからその代わりにみんなが楽しめるような食事>>257を集めてきた素材で振舞うこともあった。
だけどもう今年は、違うだろうから。 自分で選んだ言葉の癖に、困ったように肩を竦めた。]
(304) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[────…1年前>>94 手のひらに乗せられたコインはきらりと輝いていた>>95 閉鎖されたまなびやでは扱わない外部へのツール。 着実に近づく旅立ちの気配。
廊下を歩いてはべそをかいていた少女はもういなかったけれど、こわいと口にした彼女にまた、歌を紡いだ。]
Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are!
[輝き弾けるような光を自分は得意とはしないけれど、いつか教えてとねだった彼女に合わせるように。
昔はまだたどたどしく歌っていた声は綺麗に重なっているように聞こえた。]
(305) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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ミツボシ、
[星と同じ名前。 だからといって同じ者など一人もいないように、たとえ太陽が沈んで輝くものが何もなくなったとしても。
君が君でいることに変わりはない。]
大丈夫。きっと、こわくない。きみはひとりじゃないんだから。
[それに旅立ちの際はひとりではないから。 だからせめて良い夢が見られるようにと目を閉じた。]*
(306) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[でも、今の様子>>285は少し晴れやかに映る。 何が彼女をそうさせたのかは分からないけれど、]
よく眠れたなら良かった。 もう子守唄も卒業か。寂しいもんだな。
[なんてはにかんでは、その誰かさんに感謝しつつ。 ヒナコとの自信作の出来はどうだろうか。 みんな揃った頃にちらちら様子を窺いながらも楽しみ半分と、寂しさが、はんぶん。]**
(307) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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ほんとう? 紅茶のとってもいい香りが気になっていたから、 すごくたのしみ!
[>>296手を振ってくれたヒナコに、 わたしもぶんぶん手を振り返した。
ブローリン先生のごはんに、 ヒナコの淹れてくれたお茶。しかも、自信作! そんなの、楽しみに決まってる。]
おはよう、せんせい。 そう?みんなお手伝いしてたなら、 わたしはお片づけをがんばらなくっちゃ。
[>>304忙しくて手がたりないってことは、 なかったみたい。 それじゃあわたしは、片づけをしよう。 準備をお手伝い出来なかった代わりに。]
(308) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[>>307そうして意気込んでいるわたしの耳に、 飛び込んできたひとつの言葉。]
………… 子守唄、卒業したくないなぁ。
[ぽろっと口から零れてしまった言葉。 わたしは慌てて、両手で口を塞いだ。
ワガママだってわかってる。 先生を困らせてしまうことだって、 よーく、わかってる。]
(309) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[ブローリン先生の歌は、 眠れない夜を拭い去ってくれた。 眠れない夜を眠れる夜にかえてくれるのは、 いつだって、ブローリン先生だったから。
いつもの、やさしい歌声も>>305 宥めるように、やさしくわたしの名前を呼ぶ声も>>306 もう、聞けないのかなって思ったら。
卒業したくないって、つい、思っちゃったの。]
ううん、なんでもない! 子守唄を卒業したって、歌を歌うのは大好きなままよ。
[でも、困らせちゃあダメ。 慌てて言葉を続けた後は、いただきますって挨拶をして、 おいしそうなご飯を口に運ぶことにした。 さっきの言葉を、誤魔化すように**]
(310) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[良い匂いにつられてか、コリンとヴェラとパティシア>>253やミツボシとモスキュート>>263>>256>>285、それにクリスマスとユージン>>232>>233とぞくぞくと食堂に集う。 噂をしていた彼と一緒に居たクリスマスは籠にどっさり果物を抱えてきたか。]
ああ、ふたりともありがとう。 “今日は”僕らの分もあるんだね。 [ブローリンの意地悪なやり取り>>276>>295に既視感を覚えつつ、自分もそっと悪乗りする。]
(311) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[クラリッサの不安そうな声>>283にそちらへ足を向け、肩に触れる。]
美味しそうだと思いますよ。 大丈夫、クラリッサとヒナコなら作れますよ。 不安なら僕も見てましょうか…と、言っても僕は パティやミッシェルのように慣れてはいないし。 もしかしたらユージン君の方が適任かも、しれませんね。
[上手に作る、その目的の為なら自分が居ても どうにもならないと思う。 その反面、限られた時間を思えば そんな愛しい光景に立ち合いたいとも思う。]
…、僕も同じ気持ちですよ。 フルーツタルト、楽しみにしています。
[と微かに表情筋が緩んだが、それは伝わっただろうか。 そんな時、不安そうに手を弄っていたクラリッサの指先に 目が行った。]
(312) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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─初めて包丁で手を切っていた時─
[台所の足置きに乗り、小さな身でようやくまな板の上をとらえると、覚束ない動きで包丁を扱う、今よりも少し小さな背中。今より長くはない髪の毛でも背丈と比べると長い。]
大丈…夫……? [やりたがる少女の気持ちを折るつもりはないが 危なげなその様子に心配の気持ちは尽きない。
サクッ
心配は見事に的中し、小気味よい音。 包丁で切った指はみるみる内に血が溢れていく。 それと同時に困ったように顔をみるみる歪めて 泣き出すもんだから、てっきり痛いのだと思った。>>0:490]
(313) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 01時頃
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えへへ、今から持ってくるから楽しみに待っててねー。
[そうしてぜひとも最後の一滴まで飲みつくしてほしいものです。自信作ですから。>>308]
それからユージンせんせいが果物担当でねー。 すごいんだよ。朝から果物たくさん!
[準備中に垣間見た、果物調理の手際よさを思い出しながらこれも告げます。>>297 フルーツポンチもすごくおいしそうで。 みんなの分、分けられて並べられたそれで、 テーブルが華やぐところを想像して頬が緩みました。
タルト作りにおける助っ人にもなってくれるようですし、 思わず、「ユージンせんせいさいこう!」とはしゃいだのは、>>302 紛れもないさっきの話。 ウサギの形のリンゴは可愛くておいしかったです。>>303]
(314) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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そういえばミツボシがおねぼうさんだなんてめずらしい、ねー。 わたしはずっとはやく目がさめちゃったから、 しばらくお部屋でしんみりしてたんだー。
[そう、コリンが鳴らす鐘の音を聞きながら。 いつもより多い数鳴らしていたけれど、>>43 あれはきっと……“わたしたち”と“せんせい”。 ここにいるみんなの数なのでしょう。なんだかコリンらしいですね]
……。
[優秀なコマドリさんとはヒナコのことでしょう。>>304 どやっ、と擬音がつきそうな笑顔の中、 瞳がわかりやすく輝きを増しました]
(315) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[ぞくぞくと人影は食堂に集まってきたでしょうか。
ポットからカップへと注いだお茶を配膳してまわり。 それが済んだら席に腰かけました。
大地の恵みが詰まった食事と。 澄んだ水でいれたお茶と。 みんなの笑顔を眺めまわしてから、
元気にいただきます、って挨拶をしました**]
(316) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[今日初めて会った者には「おはよう」と声を掛けて。 昨晩付き合わせて飲んでいたヴェラには「昨日はどうも」と声を掛けたり。
人が増えて賑わってきた食堂を見渡すとアヤワスカだけがいないことに気付いて。寝坊助仲間だから、まだ寝てるのかななんて思って]
アヤワスカはまだ寝てるのかな。 ちょっと見てくるよ。
[そう言って彼女の部屋の方へと向かう。 折角の日だし、食事はそろって居た方がいいに 決まってるから**]
─→アヤワスカの部屋─
(317) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 01時頃
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―いちねんまえ・巨大図書―
[>>237羊のあたまを傾けたせんせいに、]
うん、そうなの。 ねえモスキュートせんせい。
たとえばアヤワスカたちがこんなきれいなドレスをきたいのって言ったら、せんせいは叶えてくれる?
[じっと期待するように甘えた目で見上げて*]
(318) 2015/10/10(Sat) 02時半頃
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[ ミィは、昔からそう。 ひたむきで 一生懸命で、責任感がつよくて 優しいけれど、甘やかしすぎない凛とした面もあって。 だから同世代の子たちのなかでも、とりわけ「妹」達に ”おねえちゃん” と慕われていたように思う。
期待に応えようと、がんばって ちょっとくらいつらくたって わらっていて
覚えたての文字を己に褒めて!と見せに来た子は いつの間にか 文字を書けた妹たちの頭を撫でる側になっていて
私は 彼女が己に「Oswaldo」と書いて見せに来た日>>293も 彼女が名前を書けた妹たちを褒めたその後も
「 ――よくできました。」
そう言って、まだ色濃かった頭を包むように撫でた。]
(319) 2015/10/10(Sat) 02時半頃
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だいじなだいじなミィを大切にしているだけなのに 心配性とは心外だ。
[ くすり。ちいさな笑いをこぼして 頬に受けた暖かさ>>294を反芻しながら ベッドに座り、瞼を彩る白い睫毛を見つめる。
触れるか触れないか、額にかかる前髪を指で流して ゆっくりと ゆっくりと 結われていない長い髪に沿うように 頭を撫でる。]
………おやすみ、 またあした。
[ 蒼の目が明日も同じ色でありますようにと 叶わぬことを願い、焦がれ 夜の間の変化すら覚えておきたくて、惜しくて 己が殆ど眠らなくなったのは ここ半年のこと。]
(320) 2015/10/10(Sat) 02時半頃
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[ その影は 明け方にこっそりと立ち上がり、 宿のおかみさんへ朝餉の手伝いを申し出る。
薪で焚いたオーブンの脇で 手製のスコーンを焼かせて貰うかわりに 作ることを快諾したパンは 宿のひとと、宿泊客に朝食として振る舞われるもの。
どこか不思議なフワフワ感につつまれたライ麦パンは きっとミィも味見をしたいと言うだろうから
朝の彼女を迎えるのは、まろやかなミルクティーと パンとスコーン、ソーセージとふんわりオムレツ そして忘れちゃいけない、甘さひかえめのクリーム。
ベッドまで運ぶ朝食の余りは、 随分と大きな雛鳥が口をあけて 待つだろう。**]
(321) 2015/10/10(Sat) 02時半頃
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―10才になる前の夜―
[まいにち眠る前に繰り返し、繰り返し、数字をかぞえるの]
いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、なな、はち、きゅー、じゅう。
じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし、じゅうご、じゅうろく…
[朝までのじかん、アヤワスカはふとんにかくれるの。
まっくらがこわいんじゃなくて。 朝起きて、会いたいひとに会えなくなることがなによりもこわいの。
おねえちゃんたちが卒業していなくなったあの日から。 アヤワスカはほんとうは、10才の誕生日なんて来なければいいのにって思ってたの。
「いつまでもがっこうで、だいすきなみんなと一緒に。」
そんなわがままは、きっと困ったかおをさせてしまうから。アヤワスカだけのひみつで隠すの。 だいじょうぶなの。かくれんぼは得意なの。きちんと隠してこれたから、ぜったいへーきなの]
(322) 2015/10/10(Sat) 03時頃
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[だから、コリンが鐘を鳴らして、「朝だよ」って見つけてくれるのがアヤワスカはとってもとってもだいすきだったの。
でも、明日を過ぎたら、アヤワスカはコリンにみつけてもらえないの。そんなことを考えて]
せんきゅうひゃくろくじゅういち、せんきゅうひゃくろくじゅうに…
[いつもならすぐに眠れるのに、数える数字はなかなか終わらず、空が白くなるころ、やっと眠りに落ちたの。
そのせいで。もしいつもの時間にコリンが来てくれても目覚めることができないくらいの、お寝坊をしてしまったの**]
(323) 2015/10/10(Sat) 03時頃
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─アヤワスカの部屋─ [いつもであれば、鐘の後元気に走りながら 起こして回るコリンと他な少女たちの声が廊下に響く。 それをふつかよいの頭で喧しいななんて思ったりしたことも あったけれど、ないならないで寂しいものだな、と 静かな廊下でひとり 思う。
起こしてくれる相手がいないから、寝坊をしたんだろうか
そんな風に考えていたけど、部屋に入って 布団にまるかって隠れているように寝る少女を見て 幼い少女にも思うところがあるのだろうと思い改める。]
やあ、アヤワスカおはよう。 朝ごはんが出来たから。 ……よく眠れたかい?
[わかりきった答えを確認するように問いかけて そのベッドの縁に腰掛けた**]
(324) 2015/10/10(Sat) 12時半頃
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エフ先生も楽しみ? そっか、私頑張らなきゃ。
[それは小さな変化だったけど、ちゃんと笑顔だって分かった。 だからこちらもふにゃり、と笑って応えたのだ。
こんなに期待されて楽しみにされているのなら頑張ってフルーツタルトを作らなくては。 皆で一緒にお菓子を食べられるのも、もしかしたら今日だけかもしれないから尚更に。]
(325) 2015/10/10(Sat) 14時頃
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― 包丁で手を切った日 ―
[さく、と手を切った。 びっくりして手を引いて、そして指先から血が流れているのを見て本当にびっくりして。]
ふぇ…いたい、よぅ。
[ぽろぽろと涙が溢れる。 本当は痛さなんて分からなくて。 とにかくびっくりして、それで泣いてしまったから。]
せ…せぇ、指切れたぁ……っ
[うわぁあん、とそこから堰を切ったように泣き出したのだった。 その時の先生たちの様子はどうだっただろう。 記憶はもう遠い過去の事になってるけど、それでもあまり怒られた記憶は残っていない。 優しく心配された記憶がそこにはあった**]
(326) 2015/10/10(Sat) 14時頃
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― 厨房 ―
[大きなユージン先生の後ろからひょこりと覗く。>>232 みんな食事の準備に大忙しだ。 おいしい匂いが漂い、いつも以上に賑やかな厨房を きょろきょろと蒼い目で見まわして。 大事に抱えてた籠を、ユージン先生に渡そう。>>233]
みんな、おはよー!
うん、とびきりおいしいのをとってきたよ。 いっぱいあるから、みんなで食べよ!
(327) 2015/10/10(Sat) 16時半頃
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[籠に入った果物と、ユージン先生を交互に見て はじめてとった果物の中で味見をしたのは葡萄だけ。 他のも、先生がどれがおいしいそうか教えてくれたけど 食べたみんながどんな顔するかちょっとどきどき。
果物を見て喜ぶヒナコのみつあみが、>>278 ユージン先生の尻尾みたいに揺れている。 クラリッサも喜んでくれるかな。 あれ、いつもお手伝いしてるアヤワスカはどこだろう?]
(328) 2015/10/10(Sat) 16時半頃
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[ 頭を撫でる手に返るのは、安らかな寝息。>>319 またあした、って言葉が、こわい気持ちを和らげてくれる。
眠った後は途中で起きることは少ないのだけど、 たまたま、眠りが浅くなった時に彼の姿を薄目で探して 夜更かしさんだなぁ、って笑ったこともあるの。>>320
オズウェルにも怖いこと、あるのね。なんて。 聞くに聞けないのは、わたしの方がこわいと感じてるから。* ]
(329) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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悪い子じゃないもん!
[悪い子、といじわるを言うブローリン先生に>>276 ちょっとだけむくれるけど昔みたいに隠れたりしない。 叱られたのだってわたしが悪いことしたのだって 今ならよくわかるし、約束もまもってる。>>0:480 でも助けてくれてありがとうは、まだ言えてないままだ。
戸棚の奥から出される瓶に、蒼い目を輝かせた。 5つ並べられた瓶に詰まっているのは、どれも蜂蜜。 大好物の蜂蜜にもたくさんの種類があるのだと。 この一年の間に知ったこと。 それから書庫にいるモスキュート先生に 植物図鑑をたびたび借りるようになった。
一昨日借りて読み終わった本も、植物図鑑。>>105]
(330) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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[ いつものように、掌に撫でられて目を覚ます。 美味しそうな匂いはパンの芳ばしさも増えていて、 彼の手を借りて上体を起こし、目をぱちぱち瞬かせた。 ]
おは、よう。今日はちょっと、ちがうのね。
[ ふわふわしたライ麦パンを、興味津々に見つめて。>>321 どれから食べようか、ミルクティーを飲みながら目移り。
千切ったライ麦パンの上にオムレツを少し乗せて、 雲みたいに柔らかなふたつをはふ、と噛んで飲み込む。 ソーセージはかじると肉の脂が染み出して、口許が緩んだ。
甘ぁいミルクティーで舌を休めて、最後は好物のスコーン。 よいしょ、と割ってからクリームをたっぷり塗って、 大きな口でかぶりつくのが美味しいよって教わったから。 ]
(331) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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これがアカシアで、こっちがレンゲ。 スミレとツルバミあと………これなんだろう。
[料理を作るのは今もあまり上手くないけど、 戸棚の奥に仕舞われた瓶の数だけある蜂蜜の>>0:482 見分け方だけはできるようになったんだ。
でもこの瓶は見るの初めてかも。 ずっと仕舞われていたみかん花の蜂蜜の瓶をじっと見て、 味見したくなるけど、がまんがまん。]
(332) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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[ 物足りなくて、一口分のライ麦パンにクリームを塗って ぱくっと食べたら、ご馳走さま。
両手を合わせて、きらきらした目を向けてくる彼に ありがとうの気持ちも込めて、フォークに刺したソーセージを 彼の口許にせっせと、親鳥みたいに運んだの。
美味しそうに食べるから、わたしも嬉しくなって 笑顔で宿の部屋をいっぱいにしていく。
口のすぐ脇にお弁当が付いたのを見れば、指で取ろうとして 迷ってから彼を引っ張って、ぺろりとそれを舐めとった。
はしたないって怒られないかな、って 口を両手で押さえながら、ちらり、上目遣い。** ]
(333) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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― まなびやの傍から食堂へ ―
[パティの言葉に、苛めないでやってほしいという気持ちと、コリンをつつきたくなる気持ちへの理解が半々。>>214
コリンに耳打ちされた泥人形が二体。>>227>>228 "ごしゅじんさま"の命令に、大きくひとつずつ頷いて、ぱたぱたと駆けていく。 頼まれた事を果たすのが、泥人形の役目だ。
その行方を気にしながらも、パティと共にコリンを挟んで、食堂へと向かう。>>230
また後で。>>253 そう言って厨房へと向かったコリンを見送り、感触とぬくもりが残った手を、別れを惜しむように一人で握る。]
(334) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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……パティ。
[そっと、傍にいる獣の名を呼ぶ。]
……君は……決めた?
[その一言だけで、伝わるだろうか。 朝食がテーブルに並ぶまでの僅かな時間、交わせたのはどの程度の話か。*]
(335) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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[一緒に果物を取ったユージン先生の味方はするけど、 どぎまぎする顔に思わずくすくす笑ってしまう。>>295 ちょっとだけいじわるなエフ先生に目を瞬く。>>311 今日は、"ふつかよい"じゃないのかな。]
エフせんせいの分もいっぱいあるから、 いっぱい食べてね? 今日はスープだけじゃだめだからね!
[朝に具合が悪いとスープだけにしてしまうエフ先生とも 一緒にたくさん食べたいから。 もう一度、食べてね、とちょっとだけにらんで念押しを。
朝ベッドから落ちることが減った分だけ、 この一年でエフ先生に治してもらうことも減っていた。]
(336) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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[調理台に向かうユージン先生は、何を作るのだろうと 横から手元をのぞきこんでみたり。 意外や意外。魔法のような手つきで 次々と果物が剥かれていくのを見れば、>>297 うずうず、うずうず。]
わたしもやりたい!
[びしっと右手を大きく上げて、お手伝い役を。 火を使うような急ぐものはむずかしいけど、 これならゆっくりやってもいいし大丈夫だよね。 そんなわたしだから、手付きはゆっくりで 先生が4個剥く間にようやく1個剥き終えるくらい。
お手伝いしているうちに、 ミツボシとモスキュート先生。 ヴェラ先生に、パティシア先生と食堂にくるみんなに いつものように、おはようと元気にあいさつをして。
できあがった料理を運べば、さあ朝食だ。]*
(337) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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― 来訪の日 ―
[ 裾野の街に並ぶ、おまつりの出店。 小さいだけでなく ゆっくりにもなった彼女の歩幅に合わせて 人垣から背中で守りながら隙間を縫う。
「旅立ちのとし」の街は、ひときわ賑やかだ。]
……ホットココア、買いましょうか。
[ 傍らのちいさな存在に首を傾げ、問う。 他にもホットレモネードや紅茶もコーヒーも 勿論アルコールもあるけれど 遠くから、僅かに冷えた風の匂いがするものだから 何か温かいものを、と 思って。 彼女が選んだのは何だろう。]
(338) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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[ ゆらり、地上に降り立った足が震えれば>>7 抱き寄せるように支えて。
此処に吹く風は、いつの時も変わらない。 神木と獣に守られた土地は、自然災害すらも起きず 豊かな秋に包まれて色づいている。]
私が初めて来た時からも、此処は変わりません。
[ すっかりまっしろになってしまった髪には 私が彼女に付けたくて買った、小さな髪留め。 どんぐりとドライフラワーが一輪 咲いている。 ずっと、変わらない景色のなか 変わっていってしまう命を見下ろした。]
(339) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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[ 今日が妹たちの10回目になる誕生日。 あの子達が選ばれ旅立つ、とくべつな月。
私が彼女の手を取った「あの日」が 変わらぬ景色の中で蘇って
視界に収めた薄水の瞳が、過去を映す鏡のように 己の視線を吸い込んでいくような。]
………あの子達に会う前に
私の我儘にほんの少しだけ つきあってくれませんか。
[ 下がった眉に寂寥がにじむのは隠しきれず。 差し出す手は、いつもと同じように。**]
(340) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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―厨房で―
いつもはないようなこと言うなよ ……いや、うん。その通りか。
[>>311わざと、ではないのだけど いつもは美味しそうな果物に我慢できず 自分一人で取って食べることになってしまうのが多くて、 申し訳なさそうに、帽子を押さえて目を逸らす。
でも、今日皆の分を取ってきたのは確か。 すぐに気を取り直して、エフに向かって得意げに 果物の籠の中身が見えるように、傾けた。]
"今日は"とくべつだから。 皆で食べないと、意味が無いだろ?
[>>301食べれない人がいないように。 そう思ってクリスマスと二人で取ってきた果物は 皆で朝食べるには、多すぎるぐらいの量―――。]*
(341) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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おお、やるか?
[>>337大きく上げられたクリスマスの右手に 笑いながら、林檎を一個手渡した。]
早けりゃ偉いってもんじゃないからな。 ゆっくりでいい……うん、上手だ。
[慣れた自分とは違って、ちょっとずつ。 ゆっくりだけど、丁寧に剥いている姿を横から見守る。
>>301(こわくない、って言ってくれる子であれば。) 雷を怖くないと言ってくれたミツボシにも 姿を怖くないと言ってくれたクリスマスにも そんな気持ちは言い出すのが怖くて、笑顔の裏に隠したまま。
長く生きているし…それなりに、世界の事は知っていて。少女に色んな経験をさせてあげたいとは思うけれど。 いつもこの日ばかりは、果物泥棒をするときのような大胆さは身を潜める。]
(342) 2015/10/10(Sat) 18時頃
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― 別れの畑にて ―
[クリスマスは、いつも眩く表情を変える少女だと思っていた。
けれど今は、目のない小さな泥人形が見上げる先に、零れ落ちそうな蒼がある。
窓辺から小さな山雀を見つめるクリスマスを知っていれば、何をか、とそれだけで悟るには十分で、泥人形と共に、獣は小さな穴を掘る手伝いをした。 その後は、静かに少女の隣に立ち、硬い手で、そっとそっと、クリスマスの頭を撫でていた。
別れの言葉を言って。 時々は思い出して。
そんな言葉を少女へとかけるのが、"せんせい"らしいのかもしれない。 けれど、獣は傍に居るだけで、何も言わずに*]
(343) 2015/10/10(Sat) 18時頃
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― いつかの畑にて ―
[見上げてくるのは、爽やかな、蒼。>>274 こんにちは、と返したトーンと、紙を上手くキャッチしてくれたクリスマスへとありがとう、と返したトーンはきっと違うものだった。 ありがたいけれど、あまり見られたくないもので。
モスから自分の絵の下手さを真正面に突きつけられて、よもやそれをクラリッサに見せられている等とは、本人は知ることなく。 知ればモスをじっとりと睨んだりもしたのだろうが。
きっとクリスマスにも、誰を描いたのか伝わらないのだろうと思っていて。
なので、似顔絵の正解を言われると、少しだけ気は軽くなる。 見ていても構わないと、思わず頷いた。]
(344) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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……絵は、誰だって、描ける、と思う。 だから……好きに、描くといいと、思う。
[描こうと思ったことがないのだろうかと、描きたそうな少女へと予備のペンを貸した。
クリスマスの描いているものは、隣にいれば視界に入る。
記憶の中の、羽ばたく小鳥。 蒼い眸が見詰めていた、記憶の欠片がそこにある。]
(345) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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……覚えていようと、覚えていたいと、思う。 でも、難しいことも、あるだろう、から。
文字でも、絵でも、他の手段だって、構わない。 こうして記しておくことは、きっと、悪いことではないと……思う。
[それは、いつかに書庫でモスキュートへと言うつもりだった言葉の一部。 ぽつりぽつりと、枯れた声で紡ぐ。]
……ただ、もう少し上達したくて、今は……練習しているの、だが。
[あまりに下手なのも、悩ましいものだ。*]
(346) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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[コリン、ミツボシ、クリスマス、アヤワスカ、ヒナコ、クラリッサ…今年の少女たちは、誰と旅立つのだろう。
100年ちょっと前に来た時は。 自分の姿を。能力を。ひどく、怖がられてしまって… その少女は他のせんせいに任せて、食事を諦めた。
今年はどうだろう。 ここまで能力も、姿も隠してきたくせに 能力を全部明かして、盟約をする少女には、怖がられたくないと思っていたし。 怖がるようならまた食事は延期…というのも心に決めていた。
………そんなことを考えていれば、皮むきも終わったようで。]
(347) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 18時半頃
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[いつもの微笑みを浮かべて できたフルーツポンチを クリスマスと一緒に盛り付ければ。]
よしっ…! さあ、ごはんにしようか
今日はクリスマスの大好きな蜂蜜もあるし 皆が好きな果物だって、いっぱいある。
[今日は少女達の素敵な思い出になるよう 楽しい一日にしよう。
食堂にいる少女やせんせい。 これから来る少女とせんせい。 皆に順番に、おはようと言って尻尾を揺らした。]
(348) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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[>>285料理をしていて、来た時は反応できなかったけど。 食堂にミツボシの姿を見かければ、にやりと笑って]
寝坊しちまったんだって? ……なんて。俺も今日は遅れてきたから。
いつもより多く、果物「盗んで」きたんだぜ?
[とか。得意げに。 よく泥棒に付き合ってくれるミツボシには 皆にしていた「取ってきた」とは違う言い方で、 運んでいたフルーツポンチの器を見せてあげた。
そうして皿を並べ終われば、席についただろう。 全員そろったなら、皆でごはんを食べよう。
今日は少女たちの、最初で最後の、特別な日だから。 おいしいものを。好きなだけ。たくさん。]**
(349) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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―食堂―
[もう殆ど準備の終わっている様子を見れば、 残された皿の配膳を手伝いながら、 すれ違う皆に、おはようと声をかけていく。
ふと、アヤワスカの姿が見えないことに気付いて、 またお寝坊かと、思わず笑みが零れる。>>323
いつものように部屋を訪れて、 ぎゅっと抱きしめ、起こしてあげても良いけれど。 席を立つエフの姿が見えたから、>>317 こっそり見つからないよう、後を追った。]
(350) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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[エフが部屋に入るのを確認してから、 足音を忍ばせ、廊下の角を曲がる。
そのままアヤワスカの部屋近くまで寄って、 壁に背をつけ、聞き耳を立てた。 甘えん坊の彼女が、何を言いながら起きるのかなって。 もし寝惚けたままだったら、驚かしてやるんだ。
ずっと隠し事には気付けなかった単純なあたしは、>>322 ちょっとした悪戯心で、そんなことを考えていた。]
(351) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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[あたしにとっては、アヤワスカが寝坊するのも、 起こしに行くと甘えて抱きついてくるのも、 毎日繰り返される、日常の一幕に過ぎなくて。
まだ寝たいとねだる子を無理に起こして回るから、 煩いと思う子もいたかもしれないと、 時折、考えることもあるほどだった。
隠れん坊の上手いアヤワスカは、心を隠すのも上手かった。 あの朝のお迎えが好きだったなんて、知らなかった。>>323 10才の誕生日が来なければいいと思っていたなんて、>>322
――だって、
だって、あたしは。早く外に出たかったから。 みんなも同じだと、そう思い込んでいたのかも。]*
(352) 2015/10/10(Sat) 19時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 19時半頃
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―鐘楼から見えた世界―
[元より、外の世界には興味があった。
がっこうは決して狭くはないけれど、 ずっと変わらない風景は見飽きてしまったから。
初めて鐘楼に上った時も、 高いところなら、もっと色々見えるんじゃないかと そんなことを思い付いたからで。
眼下の街、遠くまでずっと続く地平―― 外の世界には面白いものが色々あるよって、 教えてくれた先生達の声が、脳裏を過った。]
(353) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[外にはもっと多くの人がいて、 触れたことのないものがたくさんあって、
…全て見るのは叶わないだろうと、知った瞬間だった。
街に向かって、聞こえますかー!と叫んでみたけれど、 当然、返事など返ってくるはずもなくて。
もっと声が大きければ、会話できたのかなとか。 空を飛べたら一瞬で、会いに行けるのかなとか。
そんなことばかり、考えていた記憶がある。]
(354) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[自分の命が短いことは知っている。 十の歳まで、外に出れないことも。 会える人や物事が、限られていることも。
だから、あたしはここにいるよ!って、 少しでも、遠くの人に存在を知って欲しくて、
――その日から、鐘を鳴らすようになった。]
(355) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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[この声が届かなくてもいい、 空が飛べなくても構わない。
鐘の音に乗せて。或いは他の方法で。 誰かに、何かを届けたい。
……それが、今のあたしの願い。]*
(356) 2015/10/10(Sat) 19時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 20時頃
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― いつかの生誕祭にて ―
[賑やかな少女たちの祝いの日。 それは年々少しずつ、成長を形にするような日でもあって、準備に慣れていくのを見守る日でもあって。
その日にダンスを披露した泥人形は、普段とは少し違う。 裾野の街で買ってきた布を縫い合わせたぬいぐるみの外側を被って、リボンを付けて、おめかしをしていた。 小さな少女が興味で触れて、折角の日に泥で汚れてしまうかもしれないと。
幸い、裁縫は絵より得意だ。 ウサギとネコのデフォルメは、ミツボシの歌に合わせて楽しげにくるくると回る*]
(357) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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―回想・命と引き換えに―
[外に出たいと強く思うが故に、 その気持ちが、焦りに変わった時もあった。
きっかけは、クリスマスの小鳥が死んだ時。>>271 怪我を治してあげたら部屋に遊びに来るようになったと そんな話を、聞いてはいたのだけれど。
――命を代償に、治療する。
この鳥のように、怪我を治すことで寿命が縮むなら…]
(358) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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[ある日の、のんびりとした午後。 物見小屋で風に当たりながら、エフに尋ねたことがある。]
ねぇ、エフせんせい。 せんせいの力は、命を使うって本当?>>0:515
[小さい頃から、何度も怪我をして。 その度に手当てしてもらったことを思い浮かべながら。
怪我を治すのに、どれほどの命が必要なのか。 酷い傷なら当然、命もたくさん使うのだろう。
なら、何度も治療してもらったあたしは、 ――…どれくらい、命を使ってしまったの?]*
(359) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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[みんなが揃うのを待ちながら、ヒナコは考えていました。 カスタードをつくるには卵がいると。 せっかくだからとれたての卵でつくろうと。
“がっこう”には鶏小屋もあって、 “わたしたち”は交代して、時に“せんせい”の助言も存分に受けながら、 鶏の世話をしていました。>>257
それはヒナコにとっては、 生きることと喰らうことを考えるうえで有意義な時間でした。 卵からひよこが孵るのを見守って、 「わたしたちもこんなかんじで生まれたのかなー」と、 無邪気に“せんせい”たちに訊いたこともありました。
4歳の、まだオズワルドや“おねえちゃん”たちがいた頃のことはそこそこ覚えていても、 生まれた時のことは、まったく覚えていないヒナコです]
(360) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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[ヒナコの「ヒナ」には、 卵から孵ったばかりの鳥のこどもという意味もあるのだと、 ヒナコは知っていました。 本に出てきた「ひな」といっしょだけどもしかして? と思って、 授業で訊いてみたためです。
その時に、「ひな」はいずれ巣立つもの、ということも知りました。
“わたしたち”はきっと、「ひな」のようなものなのでしょう。 “がっこう”が巣で、“せんせい”たちが親鳥。 10年間を巣の中で育まれ、やがては外の世界に旅立っていく。 そのことに気付いてから、 こんなのあたりまえだもんって態度が、自然と取れるようになってきました。 不安が全くないといえば嘘になっちゃうけれど、 せんせいといっしょなら、きっと、大丈夫――]
(361) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−食堂−
[手伝うことは、あるかと。 せわしなく動く、少女たちとせんせいを見て、いたら。]
………?
……ブローリン…?
[目が、あったが…。>>279 皿を持ったまま、何も言わないのを不思議に思い、名前を呼んで。]
…配れば、いいのか?
[手に持った、皿を指さして、尋ねる。]
(362) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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[皿を渡される時。 彼がつぶやいた言葉を、自分の中で一度、咀嚼して。
こくりとひとつ、頷いた。]
…そう、……だな。
[昔。 命の尊さを学ぶために、料理本を探しに来た若い獣は。 料理の腕を磨くと共に。 なにかを、学ぶことはできただろうか…?
その答えが、決してひとつではないと、知っているから。 どれだけ時間をかけようと。 私は黙して、彼が自分の答えを見つけるのを、待つのだろう。*]
(363) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−一年前の巨大書庫−
[期待のこもる、眼差し>>318 応えることは、簡単だ。 ただ、そこに不快意味を考えてしまうのは…
その時を、間近に迎えているから…か。]
それを…アヤワスカたちが、望んで。 私にしか、出来ない事であれば…
だが…
[アヤワスカから、視線を外し。見つめた窓の、向こう側。 風を操って駆ける、二頭の獣を見て。]
ドレスなら、きっと。 パティシアの方が、趣味は良い。
[そんな、一年前の。午後のひととき*]
(364) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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― 昨晩、エフの部屋で ―
[「とくべつなひ」の前の夜。 あの一件以降時折付き合うようになったエフの晩酌に、その夜も付き合うことになった。>>317
これが、彼と呑む最後の機会かもしれない。 その可能性があれば、断る選択肢もなく。 ただ、エフが飲み過ぎないようにと注意はしつつも。]
エフ。 ……君は、明日、どうする?
[口にじわりと染みるアルコールの香りと共に、疑問をぶつけた。]
(365) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[質問を同じように、自分にも向けて、"明日"を考える。
――けれど、未だ答えは出ない。
エフに逆に問われたならば、素直にそう返しただろう。
少女誰もが大切で、誰もを見守りたい気持ちがあった。 それと同じく、皆に、自分よりも他の"せんせい"と共に旅立つべきではという気持ちもある。
ただ――…… 不意に滲むのは、自分でも正体を見極められない感情。
それに左右されまいと。 自分に、少女たちの為に何ができるだろうか、と。 考え、悩むだけ、酔いもしないアルコールを煽った。*]
(366) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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― 回想・いつかの生誕祭 ―
わ、………かわいいー!
[そう言ってヒナコがちょいっと指差したのは、 ミツボシのおうたに合わせてくるくる回るぬいぐるみでした。>>357
うごくぬいぐるみ、といえば、土をお人形さんのかたちにして、 操れるちからを持つ“せんせい”――ヴェラが浮かびます。 手が汚れると本が読みにくくなるから、 普段はあんまり土のお人形さんに触らないヒナコでしたが。 いっしょに踊ってみたくっておずおずと手を差し伸べました。 布越しに土の感触はしたけれど手は汚れません。なんてすばらしいのでしょう!]
ねえ、このふくヴェラせんせいがつくったの? すごいねー! このリボンもすっごく、かわいいー!
[まだおめかしという言葉も知らないヒナコの心に、 リボンというものが“とくべつなかっこう”として刻み込まれた、 そんな秋の一幕でした*]
(367) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 21時頃
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−いつかの回想−
[卵から孵った、黄色いヒヨコを見て。 「私たちも、こんな感じで生まれたのかな」>>360と。 初めて見た、命の生まれる瞬間に。 無垢な瞳を、キラキラと輝かせて。無邪気に言った、ヒナコの笑み。]
そう……だな…
[命の、生まれる瞬間も。命が、終わる瞬間も。 長い、永い時間を過ごした分だけ、記憶の器から、零れ落ちそうなほど見て来た。
その中でも… 神木が、その枝にいくつかの実を、結び。 一抱えほどの実の、中から。 少女たちが生まれいづる瞬間ほど、胸を打つ、生命の誕生は。
未だ、私の記憶には…ない。*]
(368) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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― はじめて、眠れなかった夜のお話 ―
[畑の隅っこに、山雀を埋めた日の夜。 わたしは夕食に出た蜂蜜漬けの果実を残してしまった。 その理由を隣に座ってて 残りを食べてくれたコリンは、知ってる。>>358
そして夜もいつも寝つきがいいのに、すぐに眠れなくて。 ベッドの上で布団をかぶって、もぞもぞ、もぞもぞ。 たまらず、ぴょこんと飛び起きた。]
そうだ。 お水、飲んでこよう。
[喉は渇いてないけど、 冷たい水を飲んでスッキリすれば眠くなるかなって。 いくつかまだ灯りがついてる部屋があったりして のぞきたくなる気持ちをぐっとおさえながら。 夜月の照らす静かな廊下を、ぺたぺた歩いていく。 お手洗いと浴場を過ぎて外に出れば、井戸はすぐそこ。]
(369) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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ひゃっ! つめたい。
[井戸から汲んだ水を桶に移しながら、 跳ねた飛沫の冷たさに小さく声を上げて。 井戸の傍らにしゃがみこめば 両手で桶の水を掬い、冷たい水で喉を潤していく。]
……あの子も、つめたかったね。
[今椀の形を作った手の中にあるのは、冷たい水。 じっとしていれば指の間から零れ落ちて、 だんだん減っていくそれを、なくなるまで見つめてから。 もう一度、掬い上げる。
────ぽちゃん。
何度掬っても、どうしても零れ落ちてしまう水。 気づけば、手が冷たくなるまで何度も何度も、 わたしは水を掬っていた。]
(370) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[手の中の水に映る、わたしの変な顔。 治してとお願いした時の、エフ先生みたいだ。>>0:124
なるべく使わないようにしたいちから。 なんでかなって、思ってたけど。
こんな気持ちだったから、なのかな。]
(371) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[何度も何度も。 繰り返し、水を掌に掬って。]
……ふ、わ、くしゅん。
[冷えた夜風にくしゃみが出て、手を止めた。 響いてしまったそれにびっくりして 聞かれてないかと慌ててきょろきょろ見回したんだ。]*
(372) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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──少し前・厨房──
[悪い子じゃないことくらいは分かっている。 でもどうしたって数年前の記憶は長く生きる自分からすれば数時間前くらいのように真新しいもので>>330 だからこそ目に見えて分かる成長>>332に目を細めた。]
それはみかん花の蜂蜜。 昔、みかん狩りでちょっと盛り上がったことを思い出したもんだから。
[かくれんぼの後に収穫したみかんはゼリーにしなくてもいいくらいに美味しかったもので。 流石果物と深い関わりのある男だ。 なんて口では言いつつもユージンに素直に関心したのはまだ明るい記憶だけど、あのことが教えてくれたことは。]
力を持っていても一人じゃ、な。 誰かと助け合ったら酸っぱいもんだって甘くなるもんだ。 たまには我慢も必要かもしれないが。
[少しずつ手伝えることを担って。 それは不満じみた声>>281だとしてもきっかけになったはずだから。]*
(373) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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おいおい。友達は大事にしないとな?
[冗談の延長線>>295 エフの言葉>>336に乗っかるように戯けながら視線は周囲への向けた。 ここから出て行けば多くの人との出会いだってあるだろうから。 だから、さり気なく忍ばせた一言も何処かで残るといいと思う。]
なるほど君の本領発揮か。 君の本気、楽しみにしていようか。
[少女達の関心を一身に浴びるユージンにはハードルを上げておこう。 何ちょっとくらい高くしたって応えてくれるだろうと目論み。
彼の作品>>297が素晴らしいことは知っている。 それもきっと素敵な彼自身の能力だ。]*
(374) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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−朝食とフルーツポンチ−
[いつも思うが。 やはり、今日という日は特別…なのだろう。
テーブルの上に並べられた、いつもよりも豪華な朝食。
その中で、色とりどりの果物が泳ぐ、甘いシロップの海に。 浮かぶ一羽の、赤い鳥>>297]
器用…だな…
[自分にはない、器用さを持つ、ユージンに。 聞こえたかどうかは、分からないが…。
繊細、という言葉が似合う、果物の鳥に。]
食べるのが、勿体ないな…
[そう、呟いた。*]
(375) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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―回想―
[一度叱ってからというもの、ミツボシは此方にちゃんと声をかけて果物をちゃんと持っていくようになった それでも何故か内緒で畑や果物園に忍び込み作物を盗っていくことはなくならなかったのだが 何回もされれば嫌でも彼女が諦める様子のないことに気付いただろう>>287。だからこそパティはよくわからなかった]
・・・・・・それはいらない。自分で採ったなら自分で食べると良い ・・・なあ、教えてくれないか?何でわざわざこっそり果物を盗りにくるんだ?そんなにスリリングな状況が面白いのか?
[ユージンもやめる気配がないし、何故そこまでこっそり取っていくのか当時のパティにはわからなかったのだ]
(376) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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―現在―
[暫くアヤワスカの部屋の前で、 聞き耳なんて、立てていたのだけれど。 その途中でふと、気付いてしまった。
寝惚けた彼女を驚かせてやるつもりだったけど、 …本当は、ちょっと。寂しかったんだって。
甘えた声で二度寝に誘ってくれるアヤワスカを、 朝一番に抱きしめていたのは、大抵あたしだった。
けれど、もう。 ここを出たら、そんな朝は来なくて。 あなたの隣にはきっと、 今みたいに、先生の誰かがいるんだね。]
(377) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[頭では理解しているつもりだった。 でもきっと今日、部屋に押し入らなかったのは、 心の何処かで、薄々感じていたからかもしれない。
特別と思っていなかったこと。 みんなと過ごした、10年間。 それが終わってしまうということ。
――明日、あなたがいない。
ずっと外に出たいと思っていたのに、 …寂しがり屋の甘えん坊は、あたしだったんだ。]
(378) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[エフの呼びかけで、アヤワスカは起きただろうか。
二人は、何を喋ったのかな。 甘えただろうか。泣き事を言っただろうか。 先生は二度寝に誘われたらどうするだろう。
結局聞くことのなかった会話、 そんなことを取り留めなく考えながら、 静かにその場を離れ、食堂への道を戻っていった。]*
(379) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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―回想・井戸の傍、まなびやの屋根の上―
[>>173「とりさん」に、心がきゅうと締め付けられた気持ちになったのは。自分が、動物を食べないからとか、そういう理由もあったけど。 一番の理由は、あの日の夜のことを思い出したからだ。]
[その日も、綺麗な星空。 昼間はにぎやかで、少女たちの声が響くがっこうも、 夜になれば静まり返って。 辺りは僅かな灯りと、静寂。]
きょうもまた、一日が終わるな
[自分にとって、このぐらいの夜風はまだ寒いうちには入らない。いつものように、屋根に横になって。 目を閉じ、しばらくしてからだろうか。]
(380) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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─厨房で─ まあ、僕は監視するわけじゃないから。 君のそういうところ好きだけどね。
[自分だって、好きに飲んでいるのだから似た者同士だし、人の事はいえた義理でもない。 得意げに籠を見せる毒気のない笑顔に]
そうだね。皆で食べたら きっと、忘れられない思い出に…。
[口を開けばしんみりする感想がついて出るのは やっぱりここで暮らした年月のせいだろうか。]
(381) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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>>372「くしゅん。」
[くしゃみのような声に、閉じていた目をぱちり。 起き上がって下を見ると、井戸の近くにクリスマスの影。
何をしていたのかは、まだ気づけなかったけど 風邪をひかないように、と。 自分がかけようとしていたひざ掛けを 風でクリスマスの方へ。
もし気づいたなら屋根の上から手を振って 何をしていたのか、聞こうとしただろうけれど]*
(382) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[くすくす笑っていたクリスマスが少し不思議そうな顔 をしていたけどいっぱい食べてね、というクリスマスは いつもの明るい笑顔で。>>336 食べて、と言われて思わずたじろぐ。 特別な日と意識していたせいか治まっていた ふつかよいが顔を出す。]
え……。 僕、こう見えて食が細いんですよ。 もう年ですからねえ…。
[やんわりと断ろうとすると、蒼い目が凄んで こちらを睨みつける。 それも自分の身を思ってのため、と思えば 自然と慕情も湧く。]
(383) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[ふつかよいであると悟られまいと 今日だけはこっそり治してしまおうかななんて思い を抱きながら。
とはいえ、ここ一年の間は少女に力の使い方を学ばせるべく ものの成長を助けたり、いつかの山雀のように 誰かの傷を癒したりなんかしてはいたのだけど。
とりわけ、少女の傷を治すのを躊躇っているが クリスマスに関して言えば怪我をすることも少なくなっていたのでそんな躊躇いを感じる機会も少なくなっていた。 と、同時に雲をつかむような感覚も覚えた。]
(384) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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― まなびやの傍から食堂へ ―
[手をつないでコリンと食堂までやってくれば、そこで一旦彼女と別れる>>253 また後で、という彼女に手を振り返したか]
・・・・・・なんだ、ヴェラ
[隣にいた獣の言葉に反応する そこで彼が問うた言葉>>335にパティは微かに反応を示した]
(385) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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──食堂──
[しんみり>>315
昔の、みかん狩りの日。 あの時はヒナコがあんな風に言い出した>>281のは珍しいものに思えたけれど、ちょっとからかったら良い反応>>249をくれるもので。
夜更かしした次の日に船を漕ぐような少女が早起きをしていたことに、少しだけ目が細まった。
ただ得意げな中に紛れる瞳の色。 小柄で愛らしく美しい声でさえずる鳥の名。 あの童話じみた言葉>>195は嘘ではないのだけど。]
…………、
[口角を上げる。]
(386) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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・・・難しい質問だな。それを初めての私にするのか?
["決めた"というのは・・・つまりはそういう意味だろう]
例え決定権が此方にあるとしても、彼女たちの意志はなるべく尊重したい 前に何処かの泥棒常習犯もそんなことを言ってたからな
[ユージンとのやりとり>>0:64も最早一年も前の出来事だ パティの目が懐かしさに揺れていた]
・・・で、そういうキミはどうなんだ?
(387) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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―回想・いつかの生誕祭で―
[今年の生誕祭も、なかなかのものだけれど ここまで過ごした10年間。 過去の生誕祭も、楽しくて、美味しくて。 素敵だったなあ、と想いを馳せる。
>>257料理の得意なものは料理を作る。 料理の上手いブローリンと、彼を手伝う少女やせんせいで、厨房はいつも以上の賑わいをみせた。
じぶんも、いつも盗んでばかりだったから こういうときばかりは腕を振るって 毎年、果物の美味しいデザートを作ったものだ。]
(388) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[生誕祭では毎年、豪華な料理が出る。 肉を食べない自分は、テーブルの端で、 果物や野菜を選んで食べて。]
他のせんせいたちはみんな、すごいなあ。 きっと…どのせんせいと一緒でも、旅は楽しいんだろうな
[>>259と。ほんとうに、凄いと思っているように ぽつり、つぶやいた。
モスキュートの幻影や、ヴェラの泥人形が踊る。 「どのせんせいと一緒でも」…この「せんせい」に自分も含まれますよう。 自分も、楽しい生誕祭をもっと楽しくできるよう 希望する生徒には、いつもよりもっと高く 風を巻き上げ、飛ばしてあげたことだろう。]*
(389) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[命の尊さ>>363 借りた数冊。 「感謝して食べないと。」 交代によって飼われていた鶏>>360
卵から孵り雛として生まれ育てられ、また生まれる命を“感謝”して喰らう。
そんなものが本当に感謝と言えるのか。 いいや、しなくてはいけない。 でなければ今まで学んできたと思っていた数多の命を、どう量りをかければ良いのか、分からなくなる。
だから、笑って。感謝して。次に繋げて。迎えに行って運悪く捕まった少女に少しでも願いを叶えてやれるようにして。
感謝しながら命を喰らう。 せめて忘れないよう。二度も死なぬよう。感謝して刻み付ける。
つけなければ、いけない。]*
(390) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 21時半頃
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片付けを手伝ってくれるのか。 それは助かる。奥でユージンが果物を使って何か作ってくれてるから今日は食器で溢れかえるかもしれないからな。
[ミツボシの申し出>>308は有難いもので。 歓迎だとばかりに口角を上げたけれどいつもは途中からでも手伝いに来ているアヤワスカがいない。
今日の寝坊助は彼女だろうか。 こんな時いつもならコリンが起こして引っ張ってくれそうなものだが。]
(391) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[それも不意に落ちた声>>309 その意味に思わず懐かしみを感じた口元はゆるく三日月を描く。]
なんだ。そんなに子守唄が好きなのか。 …ばれてるぞ、ミツボシ。
[いつかの光景>>0:347を思い出せば口元を覆う手だっておかしなものだ。
彼女からのお願いを初めて聞いたのはきっとあの時>>0:480 煌めく星そのものを作ることは出来ないけれど、あれで満足してくれるなら、と。]
(392) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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[先生と少女と、二人連れ立って旅に出る。 でも外に出たからって、もう会えないわけじゃない。 だから寂しがることなんてないと、そう言い聞かせながら。]
Twinkle, twinkle, little star...
[口遊むのは、ミツボシがよく歌っていた曲。>>0:34
空にある星の光は、どこにいても見えるんだって。 遠く離れていてもきっと、 あたし達は、同じ星を見ることができるんだ。]
(393) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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そうだな。昔よりも随分、上手になったもんだ。
[美味しい食事の後のお披露目会>>259 ステージに立つ時に耳にした声と、 いちねんまえの眠れない夜>>26 すっかり丸みを帯びただけではなく透き通った声は夜道だって輝かせるはず。]
君の声は君にしか出せないものだ。 今度は君が誰かに聞かせて、教えて、一緒に歌ってやればいい。
[そこに誰かを、とは付け足せないけれど、] でも君が卒業する時には歌って見送るよ。
[なんて。 食事に口をつける姿を見送れば自分も湯気の立つスープへと視線を。]**
(394) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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―回想―
[いつの頃からかはわからないけれど、 ミツボシがブローリンにお願いするようになったこと。 あのキラキラを、また見せて、と。>>0:408
それがとても羨ましくて、 彼が指先から強い光を放つ度に、 駆けていって、ミツボシと一緒に眺めていた。
彼が触れた植物が萎れるのは何度か見ていたけれど、 …それが、この光の対価だったなんて。 この時はまだ知らず、無邪気に見つめていたっけ。]
(395) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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ねぇ、せんせ? もっと大きな光を出したら、遠くからでも見えるかな!
街の物音は全然、がっこうに聞こえないけど… 夜になるとね、裾野の街の、光が見えるんだ。
こっちから見えるなら、向こうからも…ね?
[少し早く起きた朝。鐘を鳴らしに行く前に、 厨房を抜けるのが日課だったあたしは、>>0:9 ブローリンにそう、問いかけたことがあった。
朝には鐘の音を。夜には星のように、光を届けるの。 我ながら良いアイデアだと顔を輝かせながら。]*
(396) 2015/10/10(Sat) 21時半頃
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―現在―
[まだ、泥人形達は祈りの堂と大広間を往復しているだろうか。
お願いしたのは、荷物の運搬。 チビとノッポの二人だけでは、大変かもしれないけれど。
朝、鐘楼から降りてきた時に、 堂の祭壇に、プレゼントを幾つか見つけたから。 後でみんなと開けて、分け合えたらいいなって。
一人では運べない量を、どうやって?と 聞いてくれる人がいたら、自慢げに胸を張るだろう。 …でも、少し土がついてるから、すぐばれちゃうかな。]
(397) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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[パティシアに、勉強の成果を見せると言ったからには。 泥人形の扱いだけでなく、彼女の力も使ってみせたい。
豊穣の力は好まないらしいと聞いた事があったから、 貸してと頼むのはもっぱら、風の力であったけれど。
剣の稽古をする彼女を見て、真似して箒を振り回したり そこに風を纏わせて遊ぶのが好きだった。
パティシアの剣を借りて、 風に乗りながら、綺麗に舞ってみせたら… いつかみたいに、また、頭を撫でてくれるだろうか。]**
(398) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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─ある午后の話─
[物見小屋から見える景色は季節毎に顔を変えて。 春にはミモザの黄色が一面に。 夏には黄金にたなびく麦畑。 秋には牧草が刈り取られ枯草の山を作り。 冬にはぶあつい銀のじゅうたん。
それは、どの光景が見える時だったか。 穏やかな風を肌で感じていたら ひときわ元気な少女が もの静かに訪れた。>>359]
…──本当、ですよ。
(399) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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― 回想・命の生まれいづる時 ―
[短い返事からは、モスキュートが、 “わたしたち”の生まれた瞬間のことをどう思っているかは測りきれません。>>368 “わたしたち”をはぐくんでくれる存在ですもの、 悪いように感じてるはずがないとは思いますが。
ひっきりなしに鳴く、孵ったばかりのひよこから、 モスキュートに視線を移して、]
そうなんだ……。 ねぇ、いつかわたしも、みられるのかな。
[あのまっしろい木に実がついて、そこから“わたしたち”と同じ存在が生まれる瞬間を。 そうなったら―――晴れて“おねえちゃん”となる時を迎えることができたら、]
わたし、いもうと……だっけ? ができたら、 飛び上がってよろこんじゃうなー
[たとえ、いつまでもいっしょにはいられないとわかっていても*]
(400) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 22時頃
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[平常心を意識すればするほど おかしなことを口走ってしまうんじゃないかと 思うほど、頭は冷え切っているのに 胸だけがその鼓動を急がせる。]
僕は君たちに僕の力の使い方を学んでほしい。 学ばせる義務がある。 でも僕の力を君たちには使いたくはなかった。 その理由は、さっきコリンが言ったように ……命を使うからさ。
[そんな言葉を幼い少女はどう受け取るだろう。
昔、黒髪の長い少女に「せんせいは死神だ」と 言われたことがある。少女の命をすり減らした上で 食らってしまうのは、死神の所業だと。]
(401) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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[コリンの怪我は回数は多けれど、どれも大事に至るほどでもなくて、実際コリンの心配はとるに足らないほどなのだけれど。]
僕が…怖いですか? [目の前の溌剌とした茶髪の少女と あの時の黒髪の少女が
重なって見えた*]
(402) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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―朝・自室―
にあ…コリン…まだ…行っちゃやだなの…
[ベッドに腰掛けられた空気で、ぼんやりと覚醒し。 なにか、言ってくれてる。耳は聞いているのに。頭がまだ微睡みの中にいて。 ぎゅうと抱きつけば、いつもと違う固めの感触とにおいに徐々に目を覚ましていく]
コリン…一日でかたくなったの…?
[わきわきと手を動かせば、ちょうど抱きついたわき腹をくすぐるようになったかもしれないの]
(403) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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コリン…じゃないの… エフ…せん…せぇー…?
[とっても大きくて。まるでせんせいのような。ようやく耳がきいた言葉>>324が追いついてきて。目を開けばそこにいるのは]
おはようなのエフせんせー …あれえ、もう朝ごはん、できちゃったのー? お手伝いに行きそびれちゃったのー。ねぼすけはごはん抜きになっちゃうのーー
[どうしてせんせいが?と思ったけども、よっぽど起きなかったってことなのかもしれないのと納得して。たいへんたいへん!と寝癖のついた頭のまま起き上がったの*]
(404) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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― いつかの畑で、先生と ―
[頷いたヴェラ先生の横にちょこんと座る。>>344 座っても大きなヴェラ先生隣は いつも時間の流れがゆっくりで、ほっとする。
泥人形に手伝ってもらって畑に山雀を埋めた日。>>343 小さな山を作り終わった頃、 いつからいたのか隣にヴェラ先生が立っていた。 ひんやりとした大きな硬い掌が、頭を撫でる。 歪んでしまう顔が見られたくなくて、 わたしは俯いたまま。
それでも先生は黙ったまま、頭を撫でてくれた。 あのときは、何も言葉はなかったけど。 それがとっても安心したのを、覚えてる。]
(405) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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できた! あのね、この子ねとっても綺麗な声で鳴くんだよ。 ミツボシの歌声みたい。
[借りたペンで描いた小鳥を、先生に見せて。>>345 わたしの記憶の中の山雀の姿を、弾んだ声でお話する。 それが終われば、ヴェラ先生の話す番。>>346]
こうして描けば、ずっと覚えてられる……?
[描きながら、前より山雀の姿が思い出せなくなってる そのことに、気づいてたから。 覚えてられないわたしは、 やっぱおちこぼれなんだって落ち込んでたから。 こうすれば、ちょっとでも長く覚えてられるのかな。 紙の空で羽を広げて飛んでいる小鳥を指で撫でて
記憶の欠片をつなぎとめる、蒼い目を細めた。]
(406) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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[そうして付け足された先生の言葉は、 ちょっとだけ落ち込んでるみたいに聞こえて。 ぷ、と思わず小さく吹き出しちゃった。
先生の絵に角がなければ、 わたしもモスキュート先生だってわからなかったから。]
せんせいも、練習するんだね。 じゃ、わたしも一緒に練習する!
[そしてその日は畑の隅っこで、 覚えてる限りの小鳥を新しい紙にいっぱい描いたんだ。]*
(407) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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― 朝の食堂 ―
む、……ブローリンせんせいにまた笑われた気がするー
[さっきまで笑っていた口がとんがりました。>>386 朝ごはん準備中の出来事をまだ、ちょっとだけ、 根に持っているのがありありとうかがえる様子です。
ヒナコだって鳥のこどもが牛になる本は読んだことはありませんし、>>258 この先牛になるつもりもないから、 味見のジャガイモは控えめに増やすことにしたのです。>>183
「食べ過ぎたら牛になる」のではなく、 「食べてすぐ寝たら牛になる」のですが、間違った覚え方をしているヒナコです]
(408) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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[せっかくだからブローリンの前では、 “世界で今一番綺麗な鏡の前のあなた”でいてみたいけれど、 どうしたらいいんでしょうね。 おめかし、するのがいいのでしょうか。
そういえば今年もまた、裾野の街から“わたしたち”に、 プレゼントが届いているはずです。 あとでおめかし用にいいのがないか、こっそり見てみましょうか。
そう思って祈りの堂にやってきて、 荷物をえっちらおっちら運ぶ土のお人形さん二体を見つけて、>>397 結局ちょっとだけ手伝ったのは、朝ごはんの後の話です]
(409) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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──回想──
[あの日は、花を花瓶に飾ってみるのも悪くはないとは思っていた。
でもあのキラキラを見せてというものだから。 また、光を追いかける姿>>395がまるで流れ星みたいなものだったから。]
………あぁ。ちょうど暇してたしな。
[口角を上げて蹲っていた体を正す。 右手には萎れた花がひと束分。 どうしたのと問われたらこう返した。
「ダメになってしまったから埋める場所を探してるんだ。」、と。]
(410) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[コリンは少女の中では特に早起きだという印象がある。 誰よりも早く駆け抜けては鐘を鳴らしにいく姿を挨拶と共に見送ることは日常のワンシーンでもあったのだけど。]
大きな光、か。
[珍しく立ち止まった少女>>396 いつもは不敵に笑んだ口元が言いあぐねては諦めたように肩を竦めた。]
それは大きくなかったら駄目なのか?
[鐘楼の螺旋階段を登った先。 毎朝、“誰か”の元へと行っていること。 彼女の案を試してみれば確かに裾野の街にも届いて、それこそ其処で暮らす誰かにも届くかもしれない。
でも、その分の力を得るために失う命の数は幾らだろうか。]
(411) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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光の強さの分だけ、力が必要だ。 それは、何でもいい。生きているモノならば。 花でも、虫でも、鳥でも、魚でも。 輝くための闇が無いと、使えないんだ。
[本当に不便極まりない力。 少女達の願いを叶えてやりたくても、困ったように首を傾げるしかない。 それでも望むのならばこの手で摘み取って夜空に花でも咲かせてやるけれど、]
なぁ、コリン。このままじゃ、ダメなのか?
[窓へと体を割りこませれば下ではなく上を見上げる。 少女と比べて大柄な自分でも遠い空。 腕を伸ばしたって掠りもしないのだけど。]
(412) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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聞こえないし、届かない。 でも見ている光景は向こうにだって見えている。
夜だって同じだ。 声が届かなくたって、遠く離れてたって同じ星がそこに散らばってる。
だって未だ見ぬ誰かと同じ世界で君は生きているんだから。
[手のひらを下せばそのまま小さな頭へと伸ばして、]
それでも足りないならこうやって自分で会いに行くんだ。 君には風を切る足があるんだから。
[小さな肩甲骨を押して、窓の奥。 こちらを眺めては首を傾げた鳥へと視線をやった。]*
(413) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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−まなびやの夜−
[太陽が沈み。 暗い空に、宝石をばら撒いたように星々が輝くのを、待って。 まなびや前の、広い場所へと足を、運ぶ。
去年までは、ヴェラと共に。 昼間に見せていた、幻想の舞台を。
10年目の今日、夜にやろうと決めたのは。]
あぁ…。いい、夜だ…。
[有るはずのない、瞼を閉じて。 視界を闇に閉ざし、意識の奥底から、幻想を手繰り寄せる。]
(414) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[暗闇の中。 現実の木の根元に、濃い影が浮かびあがる。
それは、静かに木陰からこちらへと姿を現した。 黒と白銀の毛並みが美しい、四足の獣。 背に羽のあるそれは、私の記憶にある、かつてのヴェスの姿。
ゆっくりと歩み出た獣は…]
ヴェスパタイン…
[呼んでも。もう答えない、友の名を呼ぶ。 両手を広げ、招くように腕を上げれば…。
獣は、3mもの巨体とは、思えないほどの身軽さと、跳躍力を示して。 獲物に飛びかかるように、私へ向けて飛びかかってきた。]
(415) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[よく眠れたかという質問には]
じつは、きのうはなかなか寝つけなかったの。 だからまだ眠いのー。
でも朝ごはん食べたらしゃっきりするかもなのー。
[にはは、と笑ってそう答えたの*]
(416) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[胸に飛び込んできた獣は、私の身体にぶつかり。 無数の駒かな光の波へと、砕け散って。
宙を漂い、流れた粒子は。 クジラに似た鱗を持つ、巨大な魚の姿に、変わり。
青白い光の残像を、水面のように揺らめかせながら。 少し肌寒さを感じさせる、夜の空気の、中を悠々と泳いで。
静かな瞳に、穏やかに世界を写し取ってゆく。
そうして広場を一周した後。 それはぐるり、…と。 身体をひねり、空へと向かって、羽ばたいた。]
(417) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[もぞり、と布団の塊が身じろぎして 声を上げる。 寝ぼけたような声に話の内容。]
かたく…?
[少女に比べれば非常におおきくていかつい身体。 抱き心地の違和感を覚えたアヤワスカの小さな手が 脇腹に張り付いて、指が動く>>403]
ふっ、っはは…!ちょ…、やめなさい。 僕はコリンじゃない。
[わざとか寝ぼけてか、猛攻が納まったころ アヤワスカの意識も覚醒したようで]
(418) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[大きな胸鰭を一度、大きくはばたかせて。 それは青白い炎を纏った、鳥へと変わり。
引き絞られた弓から、矢が、放たれるように。
まっすぐに。 まっすぐに…。
天高くに、昇り。
ビロードの幕が覆う星空で、パンと弾けて。 虹色の、火と光の花を咲かせた。 その光はきっと、街からも見えただろう…。*]
(419) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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― 来訪の日 ―
[ 紐と石を組み合わせたおまもりは大事に荷物に入れて、 賑やかな街並みをゆっくりと歩く。 わたしが旅立ちの時も、いっぱい出店があって、 見て行ってもいい、なんて彼の手を引っ張ったなぁって。
はぐれないよう、一緒に歩いてくれる彼が ココアを、と口にすれば、こくんと頷いた。>>338 紅茶も美味しいけど、彼が淹れた方が好きだもの。 ]
マシュマロ、入れてあるのがいいなあ。
[ そんなおねだりをするのは、最近、我が儘を言った方が 嬉しそうな顔をするのに気が付いたから。
ちょっぴり贅沢なホットココアを手渡されたら、 両手でしっかりと持って、ふーふー息を吹き掛けて。 甘いココアは、ほわほわと幸せの味がする。 ]
(420) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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ありがと。ふふ、駄目ね、わたし。
[ 支えてくれる腕に感謝の言葉を口にしながら、 笑顔に寂しさが混ざってしまうのは、仕方のないことで。
しみじみとする彼に釣られ、わたしも感慨深くなる。>>339 ]
そんなに前から、変わらないのね。 ……まるで、わたしたちの為にあるみたい。
[ わたし達みたいな少女と、少女を食べるせんせいの為の街。 何を考えてるんだろう、って首を振れば、 髪がさらりと流れ、彼に貰った髪留めを揺らした。
見上げる彼は、変わって行くわたしと違って、 旅に出るあの日から、少しも変わってないように見えた。 ]
(421) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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|
[ 彼女たちにとって、とくべつな日は今日なのか、 それとも明日なのか。わたしには分からないけれど。
彼女たちの旅立ちを見送ることが出来るのは、 きっと幸せなんだろうとふらつく体で思ったの。 不安に思っていたら、大丈夫よって、言えるから。
ぽつり。 神妙な声を出す彼に、こてりと首を傾げて。>>340 ]
オズウェルったら、どうしたの?
わたしが、それを断るだなんて ……ある訳ないのに。変なの。
[ 差し出された手に自分の掌を重ねて、 もう片方の手で、寂しそうな眉を撫でようと指先を伸ばす。 あなたの我が儘に付き合うのも、わたしの我が儘だもの。* ]
(422) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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…おはよう。 コリンじゃなくって申し訳ないね。 それと。ご飯抜きのことだけど 大丈夫、今日はきっと誰もご飯抜きに しようだなんて言い出す人はいないさ。 それよりも髪の毛が跳ねてるよ。 [そういうと起き上がったアヤワスカの背後に立ち 大きな手ぐしで適当に髪を梳く。 アヤワスカとそんな風にはしゃいでいたから 部屋の前で俯く小さな影に>>377>>378] 気が付くことはなかった。]
そっか。まあそれも当然かもね。 お祭りの前って興奮して眠れないし そんなものだよね。
[笑う素振りが却って痛々しく思えたのは 気にしすぎなのだろうか。]
(423) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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―食事の後に―
[食事の後。 片付けをする子達の中に、クラリッサの姿が見えたなら その間に、>>265クラリッサをどこかで見つけたなら >>296さっきヒナコが行っていたことを思い出して。
大きな体で、そそっと近寄ると]
フルーツタルト。 作れるだけのフルーツ、充分にあるんだけども…
[と。大きな体をちょっと屈めて 厨房の方を指さした。]
フルーツ切ったり、甘く味つけたり。 そういうことなら得意だから
(424) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[彼女が作るタルトタタンの美味しさは知っていたから。 前に。どうやって作るのか、頼んで教えて貰ったことがあった。 ……長年生きてきた中でも、クラリッサの作るタルトタタンは格別で。教えて貰った後、自分で作ってみても、彼女の作るもののほうが美味しいと思えたっけ。]
[そんな彼女が作る、フルーツタルトのお手伝い。 くだもの好きな獣は にこりと微笑み、お願い事を。] クラリッサが良ければ、手伝わせて貰えるかな?
[まなびやの終わりの日に、一緒にタルトを作る。 楽しいひと時をすごさせてもらっているのは、少女達より、自分の方かもしれない。]*
(425) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[ふ、と昨日のことを思い出す。 さて、誰を誘おうかと考えていた道すがら。 泥人形を使役している獣の姿。]
(426) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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─昨晩、無理に誘った酒の席>>365─
[飲んでも酔えない性質、というのは 可哀想なものだ。 相手がグラスを傾ける度に 締まりがなくなっていく様を 冷静に眺めることになるのだから。]
明日? んん〜…明日? どうする、って…いつものように朝飯を 頂くよ。 きっとブローリンや少女たちが作ってるだろうしね。
[眠たげに崩した姿勢でグラスを空に泳がせながら 当人にしては揚々とそう答える。]
(427) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[その後、呆れるヴェラから 「明日」が指す意味を教えられると]
あ、あぁ〜。 そうか…明日か。 君は心に決めている少女はいるのかい? ま、その様子じゃ迷っていそうに見えるけどね。 誰か相手を決めていそうなせんせいを知ってるかい? 僕、誰かと被るのは気が引けるんだよなあ。
[口数の少ないヴェラの横で、酔いが回って饒舌な男。 小さく杯を傾ける相手は静かに何を思うのか。>>366]
(428) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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―まなびやの夜―
[昼はクラリッサとタルトを作って。 タルト生地の上にどう盛り付ければ美味しそうに見えるか話し合ったり。あまく煮たくだものを、ちょっとつまんだり。 そうしてできたフルーツタルトを皆で食べる時間は、とても楽しいものだっただろう。
夜も、いつもよりも豪華な食卓。 10年前にくらべてすっかり大きくなって 楽しそうに過ごす少女「達」の姿を見るのは
もうすぐ終わりかと思えば、物悲しい気持ちになった。]
(429) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[夕飯も終わって、まっくらな夜。 自分は 井戸の横にある、少し曲がった樹の傍に来ていた。 その樹は、いつか。 >>0:411オズワルドに雷を当ててしまって。 落ちる彼を受け止めたもの。]
あのときは、ごめんな。
[ぽつりと落としたつぶやき。 もう遅いから、誰かに聞かれているなんて、思いもしないまま。樹の肌を、掌で撫ぜる。 そよぐ風にかさかさと葉っぱが揺れて。 「心配ないよ」と言ってくれているようで。
それが、余計に自分のこころを擽って また、誰かを傷つけたりしないかと、 ………怖く、なるのだ]
(430) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[ 眠った彼女>>329が身をよじって、ごくまれに ちらりと青い瞳をのぞかせて笑うときがある。 そのたび優しく頭を撫でて 時折、遠い異国の歌さえ口ずさむことも。
恐れを薄める子守唄。 彼女が「恐怖」を口にすることはなかったけれど どんな獣も抱える大きな恐怖は
( 貴女をもし何かに奪われてしまったら、なんて 考えただけで …怖い。 )
己が寄り添う夜は、平和で穏やかなものだけれど そうでない国や時が何処にでも転がっていることを 知っているから。
彼女の寝顔がある静かな夜は 常に輝いている宝石よりも、見つめる価値がある。]
(431) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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[そこまで思い出して 現実に引き戻されたのは アヤワスカに声を掛けられたからだったか。]
今何となく思ったのだけど。 君だけのせんせいは 見つけてくれるのが上手な人が いいんじゃないかなあ。
[いつだったか、かくれんぼがとても上手だった君>>56だから気持ちを隠すのも慣れてそうだね>>416
口には出さないけれど、そんな風に 思ってみたり。 きっとそれから数言交わして 食堂へ足早に向かった*]
(432) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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帰ってくるけものや少女もいるけれど 皆の帰ってくるタイミングも合うかはわからないし
…………各々の寿命は、違うんだよな。
[だから。彼女たちにとっては、がっこうの生活は大切なもので。故郷の思い出として、ずっと胸に残っていてほしい。
もう盟約をした少女や、せんせいはいるのだろうか ちょっとだけ。気にはなったけど。 きっと、どのせんせいと一緒でも大丈夫だろうと 樹に腰かけ、夜空を見上げ。 少女や、先生の顔を思い出し]
せんせい、の10年は、少女に比べて少しなのに。
[いつもこの10年は、がっこうに来ていない時と比べて、ゆっくり時が流れている気がして。
きっとそれは、「きのせい」ではないのだと 空を見上げる顔は、ふわり、綻んだ。]
(433) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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──まなびやでの午後──
[厨房はおそらく誰か使うだろうからさて自分は何処へ行こうかと。 そう言えば、今年もまたプレゼントがステンドグラスの元に届いているのだろうか。]
………。
[ポケットの中から取り出すのは、貝殻で出来た耳飾り。 細い金色の留め具に捕まった小ぶりの白い貝殻は年季の数だけくすんでいた。
それはあの時、たくさんの中のあの子が耳に付けていたもので。 さいごに持っててと渡してくれた宝物。
貝の死骸は手のひらに馴染む。 つめたくて、自分によく。]
(434) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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― 少女のとちゅうでやめたこと ―
[ヒナコの部屋の引き出しの中には、 巨大書庫の物語の本を真似て、自分で書いてみたおはなしが眠っています。
眠ったままなのは、そのおはなしは終わっていないからです。
広い広い、お城のような建物で暮らす少女の一日を記しただけ。 そこを抜け出して冒険をするという構想はあるものの、 まったく先が書けないうちに、眠らせてしまったものでした。
少女は何でもできました。 正確には、ヒナコがよーく知っている、 6匹の獣《せんせい》のちからを、すべて使えたのです。 代償のことまでは把握しきれていなかったからそれはもう、 やろうと思えばやりたい放題できました]
(435) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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[秋の風が前髪を撫でる。 煩わしいとばかりに掻き揚げた瞳は視力の落ちた灰色。
白でもなく黒でもなく中途半端なそれで眺めた先に映るものは何だろうか。 人か、物か、それとも。]
綺麗な景色だな。
[空を睨むように眺めてはため息を。 歌を口遊もうとして、息を吐き捨てた。]**
(436) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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[風を操り、恵みの雨を降らせ、 暗い場所にはパチパチと光を灯し、 土でできたお人形さんを歩かせ、怪我も自分でなおせます。
いつかの生誕祭の日に、ヒナコもまた魅せられた幻影は、>>259 おはなしの中で、ひとりぼっちの少女が佇む夜の部屋を、 束の間明るくする役目を果たしてくれました。
何でもできるけどひとりぼっちの少女。 まるで逆だとヒナコは思ったものです。
どっちが幸せだろうとも気まぐれに考えて、 結局、答えは出ないまま*]
(437) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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