人狼議事


45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜

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[愛されてることに気付かずに
求められることも知らないで

ただ失くしたことだけを悼む青年は、
その手の暖かさに安堵する。
向けられた微笑みは、花が咲き綻ぶに似る]

…君は…とても綺麗、だね。

[花の茎は深緑。ともにあるその色は
ただ優しく橙を見る]


[手の中のぬくもりは確かなもの。

冷えた色の桜と
青白い月の光。

陽のような橙と
新緑のような翠瑪瑙

隣に在りたいと願った場所
青年は、ただ、花に応えるように笑った*]


[求められるを知らぬ男は、女の感情が希う気持ちだと気付くか。
 気付かずとも、男が同じ気持ちを抱いた時、きっと女の望みに共振し二人を満たすのだろうと、綻ぶ笑みは益々色付いた。]

 綺麗で居たいと思うから。

[男の言葉を否定しない。
 最初に云われた時より、きっと綺麗に笑えて居るだろうから。]


[最後に聞いた、麻子の言葉。
 謝るくらいならまたねって言って。]

 ……言えない、よなあ。

[もしか自分が残って、もしか現実に戻ったとして
 住む世界が違いすぎる。
 僕らはまた会うことは、できない。]


[芽吹き始めた翠に包まれて、握った手に力を籠めた。
 そうしたいと願う気持ちに、女の気配はくっきりと形を成す。

 託された言葉(おもい)を、離さぬように──。**]


貴女は…誰の為に綺麗でいるの。

[桜の為?愛していた人の為?それとも……]

でも、よかった。君を独りにせずにできたら。

[境界線は、今はどこまで溶けたのだろう。
それとも、心に境界線はなかったのか。
今はもうわからない。。

けれど 彼女は自分で。自分は彼女で。
それは、間違っていなかったのだと、思う]


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