人狼議事


15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時

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[ヴァイオリン弾きの奏でる調べは、歓喜の歌か、鎮魂歌か。
暗灰色の夜空から、ふわりはらりと舞い降りるのは、
あの思い出の花畑の、満開の白い花びらか。
それとも天使の散らしていった、儚く消える白い羽か。

ゆっくりと静かに、世界は優しく包み込まれて…─

それはあまりに身勝手で、
それはあまりに優しくて、
それはあまりに残酷で、
それはあまりに、美しい。]



 この子には…、誰かの魂が宿っているのかしら

[見つめる大樹の声は、死者にも届かない。
届くのは恐らく、彼が思う人だけに。]


 ―――…シィラは…、


[どうかしら、全ては言葉にはならず。
上呂の水の行く先を問われると、
淡く笑って「お花に、」とだけ答えた。

彼女の動かす白の翼を見つめる。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 23時半頃


[ ざわめきはノイズ混ざりの幻聴のようだろうか、]
[ ゆれる 枝葉は 葉の一片を 水面に落とす ]


          ( 水を―― 汲んでいってあげて )

[ 水面に 砕ける姿は かすか ]


もしかしたら、そう、かもね。

[魂が宿っているかも知れない、という言葉に、ひとつ、頷く。
紡がれた、シィラの名に、ふと、空を見て、それから]

お花にお水は、大事。
……あげないと、しょんぼりしちゃうから。

[水の行方への答えに、笑った。

同時に、思うのは。
花の名を贈った少女のこと]


【人】 墓守 ヨーランダ

― 見張り塔 ―

[動けなくなっていくまま、青色の眸は、きょろりと外の暗闇を見た。]

 ――…あ

[一粒、きらめきを見る。
 それは、昨夜も訪れた、焼蛍虫の光にとてもよく似ていて…。]

(111) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[黄昏色に染まる少女は、
 その死を呼ぶ光から、視線をしばらく外せずに…。]

(112) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

>>113

[そして、見張り塔をアジトとする人物の気配に、本当に微かに、安堵の笑みを零す。

 ただ、全身を犯す穢れは、その動きを制限するほどのものとなって…。]

(114) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ



 ――…フィ   ル


 シィラは   どう?


[シィラも既に虫の息である予想はついたのだけど…。]

(115) 2010/07/24(Sat) 00時頃

ヨーランダは、自分の身体の奥から湧き上がってくる嫌悪感に眉を寄せた。

2010/07/24(Sat) 00時頃


[優しいヴァイオリンの音が聞こえる。
その音に、その音を奏でる人に微笑んで。

それは死を招く音なのだろうか。
死する――…とは、なんだろう。
届かない、けれども今ここに在る魂は、
本当に死んでいるといえるのだろうか。]

 そうでなくても、いいの

 私を生かしてくれたのは…ニムスだから

[中庭から去るフィリップを見送る。]

 ――…彼が何者であろうと、いいの きっと
 


【人】 墓守 ヨーランダ



[シィラは、呻くことできず、
 ただ、もう、眼の紅は、輝きを失って、

 灰色のくもり硝子のよう……。]

(118) 2010/07/24(Sat) 00時頃

[ 弦の音色が響いている、
 それは生と死をも、祝福するような色鮮やかさで。

 木陰で語らう“2人”の会話、
 水を汲んだフィルが駆けて行く ]

[ 人の手で花に水が与えられ、
   その花は、人の心を慰める ]

[ 与えあうことの尊さに、
 もっと早く気づけていたら ――そう思うけれど ]


[ でも訪れつつある終焉は 優しい気がした ]


[聞こえる音色に、バルコニーへと目を向ける。
音楽をゆっくりと聴くのは、だいぶ久しぶりのような気がしていた]

[水を汲んで駆けて行くフィリップを見送って。
泉の傍にいるひとたちを見る。

生けるもの。死せるもの。
どこにむかっているのだろう。

ふと、そんなことを考えていた]


ヨーランダは、フィリップに身を任せるけれど……。

2010/07/24(Sat) 00時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 ギ……


              ギ………


[シィラは、フィルがヨナに手を出すと、そう呻いた。]

(119) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

[ 見張りの塔にもヴァイオリンの調べはかすかに響く、
 生者には聴こえぬはずの音を――寄り添う亡霊は聴いている。


 シィラの耳には、
 ヨナの耳には……その音は、

 聴こえているの だろう か ]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/24(Sat) 00時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[シィラは力なく、ヨナの身体を手放す…。
ヨナの身体から、シィラの触手がとれていく…。]

 ギ……

[それから、ほどなく、
 ギオロンの音が遠く、幻聴のように届いた時]




                …ギ




[シィラが動きを止めたか。]

(121) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ――…ラルフ?
 

            フィル?


 ああ、手を うごかさなく  ちゃ

[身体が自由になって、
 笑んで、時計を動かそうと…。]

(123) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

 ―泉・大樹―

[ その声は 友達に似た 翼の娘に振り落ちる ]


 ―――…花に、
   あの子にも、水をあげて欲しいな。

 笑い声を聴いたんだ。
 姿は、見ていない。

 でも、笑っているのに、寂しそうだった。
 いつも、笑っているのに痛々しくて。


[ 唐突なその声音は、ほとんど面識がなかったから、
 聞き覚えは無いだろう、けれど自分は彼女の名前を知っている。

 あの子が“名前をくれる人”だと言っていた]


ヨナの肩の上で小さく鳴いた。


【人】 墓守 ヨーランダ

 あ
>>124

[フィルが解放してくれて、視界が開ける。
 フィルに笑いかけると同時に…。青色にシィラが映った。]

 ねぇ、

 シィラ……

          大丈夫?

[でも、動かなくて、
 代わりに、身体の中が蠢いた。]

 ぐ……あ………あああ

[そして、黄昏色の少女は、同じく黄昏の吐瀉物を口から吐き出す。
 それは、滝のように流れ出て、身体の水分を一気に奪う。]

(125) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

ヨーランダは、細い身体をびくりびくりと痙攣させる。

2010/07/24(Sat) 01時頃


……え?

[不意に聞こえた声に、ひとつ、ふたつと瞬いて。
ぐるり、と周囲を見回した]

……あの子……って。

[声の主が誰かはわからない、けれど。
誰の事をさしているのかは、何となく、わかった]

……ポーチュラカ?

[ああ、そう言えば、と思い出す。
呼びかけても目覚めなかった少女。
あの時は、記憶があふれるのが怖くて、逃げてしまったけれど──]



……うん。
お水、あげないと、ね。

[今は、何かを恐れる必要もないから。
探しに行こう、と思った。
同じ状態になっているなら、きっと、見つけられるから、と。
ふわ、ふわり。
足を地に付けぬまま、動き出す]


【人】 墓守 ヨーランダ

[そして、吐いたものが最後は血の色のものになった。
 落ち着いた時、その顔は真っ青で……。]

 ――……ぅ

[青色の眸をまた見開いた時、滴がぽたぽたと落ちる。]

 ――……水が………。

(128) 2010/07/24(Sat) 01時頃


 うん、ポーチュラカを
   あの子の小さな扉を、開けてあげて……

[ 囁きは 水面に 波紋を作り 
  翼の娘が歩き出せば――その意識は、]


     ――……ヨナ、


[ そして亡霊は 壁にもたれるヨナを 見つめる。 
 一度でも、これが救いになるかもしれない、と思ったこと。


            そう、思ったことを悔やみながら]


[大樹と翼の少女のやり取りはわからない。
ただ、お水をと呟く姿に緩く首を傾げて。]


 ―――…お水、


[ふわりと動き出す姿に、上呂を差し出して]

 …あげてきて、

[ポーチュラカ、その名前の少女に。
彼女の挿していた朱い花に。] 


 ――…私の代わりに、


[そう言って、送り出した。]


【人】 墓守 ヨーランダ




 ――……ああ、もう
 私の中の、泉が………



               涸れていく…。

[掠れた、弱弱しすぎる声。
 身体はもう崩れるためだけのもののように…。]

(130) 2010/07/24(Sat) 01時頃

[泉の傍で腰を下ろすと
コリーンを、
ガストンを、
泉の傍に居る者達を
弦の音を聞きながら眺めている。]


……あ……。

[小さな扉、という言葉。
それは声の主の名前へと繋がり、足を止めて大樹を振り返った]

うん。
わかった。

[頷きながらの言葉は、呼びかけるふたり双方へと向けられる。
差し出された上呂を受け取り、ふわ、ふわり。

向かうのは、眠る少女を見つけたその場所]


【人】 墓守 ヨーランダ



 私は、生きて……
   生きて……いかない   と……。

[時計は動いているだろうかと、
 心配で、泣きたくて……。]

 とけ  い
  ねぇ、 みて、  ラルフ

 
  フィル……

[そして、必死に目をまた開けた時、
 夜の闇の向こうに、焼蛍虫の群れが見えた。]

 あ………。

(131) 2010/07/24(Sat) 01時頃

【人】 墓守 ヨーランダ







                ――……綺麗。

(132) 2010/07/24(Sat) 01時頃

[そして、世界を命を繋ぎとめていた、最後の泉も…─]




  ―――……ヨナ、見ている。

  見ているよ。

  見えるから、君の中の泉も……


ヨーランダは、手を伸ばす……手を。

2010/07/24(Sat) 01時頃


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