人狼議事


160 東京村

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[できれば友達に迎えに来て欲しかったが、こんな朝っぱらから車を出してくれる奴はいないだろう。
 最後のプラン「新宿まで電車で戻るの巻」を採用することにした。
 電車リハビリをしようというわけだ。完璧に克服すれば、もう自分の人生に何の問題もなくなると思った。

 早速ポケットからスマホを取り出し、googleマップを起動する。
 スマホを全く使いこなせていないフランクだが、googleマップはバイク乗りには心強い味方だった。
 確か、乗り換え検索も対応していたはず。先程の車内放送で言っていた「つきのみや駅」を検索すると、ドーナツ状のアイコンがくるくる回った。]

 『つきのみや駅の検索結果はありません。』

 ……あ?

[確かに「つきのみや」と言ったはずだが。それなら、現在地を確認すれば近くにあるだろう。]

 『現在地が確認できません。』


 壊れたのか?

[無駄なのは判っていても、スマホをうらっ返して眺めてみる。勿論何も変わったところはない。
 『検索結果はありません』と出るということは、ネットはつながっているだろうか。
 ブラウザを立ち上げてみると、一瞬立ち上がるが、画面が真っ黒になってアプリが強制終了した。]

 はぁ?!

[何度やっても同じだった。仕方ない、諦めてとりあえず次の駅で降りて道を誰かに聞こう。
 それまでの暇つぶしとして、ツイッターに書き込む。]

 『なんか電車乗ってんだけど、何の電車かわかんない(笑)。大人なのに迷子。つきのみや駅ってどこ?』



 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


[何気ないツイートをしたつもりだった。
 それだけでもどこか安心できた。自分のタイムラインも無事取得できている。
 そこでようやく、スマホの右上の現在時刻に気がついた。

 18:50。]

 ………うそだろ。

[あの太陽は登っているのではない。沈んでいるのだ。]


 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


[どうして気づかなかったんだろう。いや、気づかないようにしていたのか。
 今度は呼吸は乱れなかった代わり息が止まって、血の気が引いた。
 心臓が凍るようだった。

       ・ ・
 ――俺はまた、あの電車に乗ってしまったのだ――]


メモを貼った。


メモを貼った。


[俺は、10歳のとき、”失踪”した。
 この話を誰に話しても信じてもらえないから、しなくなった。
 ”失踪”したときのことを覚えていないなんて―……

 いや、正確には覚えているのだけど。

 昔、俺は京都の六地蔵というところに住んでいた。
 あのとき、母さんと一緒に梅田まで電車で遊びに行った。
 六地蔵駅から梅田に行くには、宇治線に乗って中書島で京阪本線に乗り換え、それから京橋駅でJRに乗り換える必要がある。
 小学生の俺にはちょっとした冒険だった。京都から大阪は、近いけどやっぱり遠い。
 中書島で乗り換える京阪は、各停よりも特急のほうが多い長距離路線だ。
 だから1駅の感覚も長いし、特急に乗れば尚更だ。暖かい車内の空気もあって、ガキの俺は眠りこけてしまった。

 ふと目を覚ますと、車内の人が極端に少なくなっていた。いる人は全員が死んだように眠って動かない。
 さっきまで、あんなに人がいっぱいで、通路に仕方なく居る大人もいたのに。
 寝ぼけた頭が徐々にさえてくるとようやく、隣に母さんがいないことに気がついた。]


[子供ではあったけど10歳のプライドもあって、泣いたりせずとりあえず電車の別車両を探した。
 頭から尻まで探したが、どうしても見つからない。
 車内放送を掛けてもらおうと、運転席をノックしようとしたところで、俺は恐ろしくなった。
 運転席に誰もいないのだ。]


きさらぎ駅……きさらぎ駅ーー…

[車内放送があって、ゆったりした減速後に電車が止まった。
 全く聞き覚えのない駅名だったけど、運転手がいない電車が恐ろしくて、母親がいない電車が恐ろしくて、俺は逃げるように降りてしまった。
 降りれば電話ボックスから家に電話が掛けられると思ったし。]

[駅で降りたのは俺だけだった。しかも駅は無人駅らしく、切符を入れる穴が空いた柱が改札の此方側にぼうっと立っていた。
 切符を入れたら戻れない気がして、入れずに通過した。
 普通は駅周辺にあるはずの公衆電話が見当たらない。それどころか、駅の外は山と、一面の原っぱが広がっているだけだった。
 電車で戻ろうと思ったが、見つけた時刻表には何の記載もない。ただの白い表になっている。
 俺はいよいよ心細くなって、泣いてしまった。母さんを呼んだけど、どうにもならない。]


[めそめそと泣いていると、遠くからトントン……トントン……という太鼓を叩く音が聞こえた。それから、シャン、シャンという合いの手のような鈴音も聞こえる。が、どこからしているのかわからない。
 とりあえず、その時は一人ぼっちじゃないらしいことがわかって安心した。それから俺は伸びる線路を見て、これを辿れば帰れる、もしくは次の電車に見つけてもらえる、と閃くことができた。
 母さんに会いたい。そう思って、俺は歩きだした。

 しばらく歩くと、トントン、トントンという太鼓の音が近づいてきた気がした。
 最初は自分が近づいているのだと嬉しくなったが、もうしばらくして、背後から追いかけるように近づいてきているのだと気づいた。

 子供は得体の知れないものが怖い、そういう生き物だと思う。
 俺は途端に怖くなって、沢山走った。線路の脇を、これ以上ないぐらいに走った。そして転んでしまった。
 転んで膝をすりむき、恐怖で大泣きをした。俺は帰れないのだと思った。]


 どうしたの、と声を掛けられた。

 いつのまにか、線路のむこうに道路が併走するように作られていて、グレーの自動車から顔を出したおじさんに声をかけられたのだ。
 そのトンネルは危ないよ、とも教えてくれた。気がついたらトンネルの前に跪いていた。
 俺は安心感からまた大泣きしたけど、その知らない親切なおじさんの車に乗って、近くの駅まで送ってくれることになった。

 これで大丈夫だ、もう帰れる。
 そう思って窓の外を見ていた。知っている景色を探して。
 でも、なんだか……どんどん山のほうに移動している気がした。

 さっきまで親切だったおじさんは何も喋らなくなっている。
 後部座席から、おじさんのハンドルを握る左手と、座席からはみ出た耳の後ろしか見えない。
 いつのまにか外は真っ暗になっている。道の両脇にはぼんぼりのような灯りが浮いている。
 おじさんが何かぶつぶつと喋りだしたので聞き返しても、同じ調子でぶつぶつと話している。


 車が突然に止まった。まわりにぼんぼりがない。本当のまっくらだ。
 おじさんが車から降りた。おじさんの重さの分、車がゆれた。
 おじさんが車をまわって、自分の方に来ようとしているのがわかった。
 俺は逃げ出そうと、ドアに手をかけて―――……


[気がついたら、俺は牧野駅のバスロータリーのオブジェの前に座っていた。
 手にはあの時の切符を握りしめていた。


 信じられるか?
 あれから3年経っていたんだ。
 その間の記憶が、全くない。
 いや、なんとなく3年間の”穴”がある感覚は判る。
 その間に経験した恐ろしいことを、恐ろしかった感覚を、特に孤独感を覚えている。

 意識が戻って、最初に考えたのは、母さんのことだった。]


[警察に行き、自分の名前と、自分の家の住所を告げた。
 捜索願が出ていたこともあって、どうにか親戚と連絡をつけることはできた。
 母さんはさぞかし心配しているだろうと思ったら、
 母さんは2年前に男といなくなったと聞いた。]



 母さんは、俺を探してくれなかったの?
 母さんは、俺を待っていてくれなかったの?

 あんなに仲良く、毎日暮らしてたのに。
 愛されていると思っていたのに。

 父さんがいないから?俺が父さんの代わりになれないから?

 それとも俺が父さんの代わりをしていたの?

 その俺が居なくなったから――……


[俺には、極端すぎるほどの電車恐怖症だけが残った。]



 ―……あぁ、そうだ。

 俺があの女にキレたのは。

 失踪した家族を心配しない、あいつが許せなかったからだ。


 心配してもらえないアイリスが、俺に思えたからだ。


[――痣女。
 そのキーワードから、今朝の記憶がぼんやりと思い出された。
 霜が降った窓を擦ってその向こうを覗いたようなの不鮮明さだが……]

[俺は、たぶん朝方に店を追い出され、新宿駅近くで座り込んでいたんじゃないだろうか。
 早朝の新宿駅駅は足早に歩く人ばかりだ。自分と同じように地面にへたり込む人、死体のように転がってる人とゴミもあるが。
 それらをぼんやりと眺めていたら、「なぎさ」――あの痣女が視界に入ったのだ。]

 (俺はあいつを、……追いかけたのか)

[勇気いったろうなあ、と何故か客観的に自分を思う。記憶が断片的で、不確かだからだ。
 駅に踏み入れるなんて、考えただけでも恐ろしかったろうに。]

 (それから……どうしたんだっけ…… ホームに……)

[思い出せない。つかみ合ったような、気がする。あの女の顔と、痣ばかりが浮かぶ。]

 (押……された?俺はあいつを掴んで、一緒に……)

[ホームから、落ちた?]


つきのみや駅、月の宮駅………


[思考がアナウンスに遮られた。窓から外を覗くと、存在しないはずの"つきのみや駅"がある。
 ホームが何個もあり、路線がいくつかあるようだ。改札にも人がいる。
 どこに乗っていたのか数人が降りていくが、あたりが暗いせいかそもそも人でないものなのか、黒いシルエットでしか確認できない。]

[とっさに自分も降りようとするが、開いたドアの前で足が止まった。]


 (電車から降りたら……今度こそ帰れないんじゃないか……?)

[子供の頃の自分がしたことを振り返る。
 電車から降りてしまった。人と口を聞いてしまった。車に乗ってしまった……
 しばらく思案したあと、ドアから離れた。それをきっかけにしたかのようにドアが閉まり、電車はまた走りだした。]


次は―……きさらぎ駅………きさらぎ駅……


[それは、十数年前に降りた、あの駅の名前だった。]


 絶対に、帰ってやる…… 絶対に……


[そう言って、スマホを手にとる。
 電話も繋がらない今、twitterでしか元の世界と繋がる手段がなかった。]

[すぐに彼の「きさらぎ駅実況」はネット上で話題に上がった。
 フォロワーにリアルの知り合いが多かったため本当に連絡がつかないと裏がとれたこともあったが、
 合わせて設定されたアイコンが「日本人離れしたハーフらしい顔つき」だったことと、
 アイリスのフォロワーであったこと、
 過去のツイートから付き合っていたと思われることから、一部では「アイリスの呪い?」などとも囁かれるようになった。

 彼のつぶやきはTogetterにまとめられてRTされるが、”バッテリーやばい”の言葉を最後に呟きは途切れている。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


― きさらぎ駅 ―

[「廻谷なぎさ」の形をした女が、「きさらぎ駅」のホーム内の椅子に独り座り、スマホを操作している。]

[ただ、その顔…口許には、「痣」が無かった。]

[「痣女」の噂を「表層の世界」に残してきた事を示すかのように、「きさらぎ駅にいる廻谷なぎさ」には「痣女」の象徴と言うべき「痣」が無い。]


/*
あ、今日から襲撃できるのがひなこちゃんだけになるよね。
忘れない内に村建て発言を渡しておいた方が良いかしらね。


/*
渡しちゃった…★
だって、ひなこちゃんの描写見たいじゃないですか。

でも時間とか体力の都合でちょっと…!って時には、適当に何かするから、遠慮なく投げ返してくれて良いですからね。この先いつでもね。

早々に襲撃をひなこちゃん一人に任せる事になっちゃってるので、巻き取れるとこは巻き取ります。


/*
あ、渡しちゃった。
そしてミルフィさん以外の可能性を特に考えてなかった。

まあ、その時は日が変わってからまた、ひなこちゃんからその人に渡してくれても問題無いですし。


メモを貼った。



 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


――きさらぎ駅……きさらぎ駅


[電車が減速したのを感じてすぐ、駅名のアナウンスが始まった。
 電池が切れて使い物にならないスマホをポケットにしまう。
 twitterでも「降りるな」と言われていたし、以前の経験からも降りるつもりもなかった。
 それとなく、きさらぎ駅を車内から見下ろしてみる。]

 ………!

[ホームに誰か、いる。ホームに設置された簡素なベンチに、誰かが座っていた。

 あれは……]


[気がつくと、自分の足はホームにあった。
 ゆっくり、その人影に近づく。走っては逃げてしまう気がしたから。
 ]

[お互いの顔が視認できるところまで近づく。
 その女の顔を、まじまじと見た。]


 …………ッ………は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………

[大きく、吐き出すようなため息をついた。
 落胆したような、安堵したような。
 膝に手をおいて、前屈するように上半身を屈める。
 長い髪が流れて、表情は読み取れない。」


 …………あー………

[言いたいことは沢山ある。
 言い足りなくてたまらなかったはずなのに、
 どれにも優先順位がつけられなくて言葉につまる。]

 ………何でここにいんの。

[言葉を発すると。
 電車は出発してしまった。

 振り返らず。顔を上げず。
 音だけでそれを見送る。]


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