244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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もう少し噛み砕いて言えば────
アタシからの命令は" 絶対 "よ 逆らえば全身を雷で撃たれたような激痛が キミを襲うでしょう [" それで、そのまま死んじゃった僕も いるんだって。怖いわねー " なんて 口元に人差し指を立てながらウインクひとつ ] その代わり─────アタシは この国の人間を、紫炎で焼き殺す事が出来ない おそらく 人間に当たる前に 炎が消滅しちゃうでしょうね、たぶん
これが、キミが玩具となることの対価 あ───" 命令 "といっても心配しないでね お願い、程度なら断っても激痛は来ないから
(88) 2018/06/13(Wed) 22時頃
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あと……この" 契約 "は アタシとキミ どちらからでも解除できるわ
主従関係をやめる!って強く念じれば 刻印は消えるでしょう
だけどそうなれば──── アタシはまた、人間を燃やせるようになるわ ……キミにはまだ難しかったかしら? 分からなかったら、また教えてあげるわね とりあえず……最初の命令! ……もう眠くなってきたから、抱き枕になって? [己は、口約束なんかでは終わらせない。 効力を持った契約を交わし、相応の対価を払おう ──── キミが傍にいてくれるというのなら ]*
(89) 2018/06/13(Wed) 22時頃
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─ 歳月は、流れゆく ─
[当然の結果であるけれど、少年は成長した ──── しっかりとした" 女性 "に。
生えるどころか血が出た、なんて この世の終わりみたいな顔して言いだした時は 笑ったわ。悪いけど。 ちゃんと布を当てさせてベッドで休ませる。 声は掛けずに、キミが見える場所から そっと見守る。 ──── だってオモチャが壊れたら困るもの。 女性らしく成長してからはアタシの着せ替え人形 可愛い服を仕入れて来ては、着せて遊ぶ。
"命令"じゃなくて"お願い"だから 断ってもいいのよ?なんて───── しぶしぶ着替えるキミへ 笑みを浮かべながら。]
(90) 2018/06/13(Wed) 22時頃
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[ひと通りの事は教えた、つもり。
────ひとりでも生活できるように。
己が快適に過ごせるよう教えてきたつもりなのに いつしか成長していくキミの姿に、戸惑う
このまま傍に置いていていいものか、と。 抱えた気持ちは、何の行動も おこせぬまま。
今日もまた、朝を知らせる食事の匂いと アタシを呼ぶ声がベッドの中まで届いてくる。]
(91) 2018/06/13(Wed) 22時頃
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………うーん もうちょっとだけ寝かせてぇ……
これはめいれいよ……めい…れ………
[魔女といえども、睡眠は大切。 朝とキミの動きを感じながら 浅い眠りの中で微睡むのも──── 幸せ。 ]*
(92) 2018/06/13(Wed) 22時頃
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[主従の刻印───── キミと出会い、契約を交わした夜以外にも 尋ねられたなら、何度でも答えただろう。
けれど、ひとつだけ隠している事がある。
『 ひとたび、契約を解けば 二度と同じ契約は叶わない 』
どちらかの最期まで 主従関係のままなのか 或いは 別離を生むのか はたまた、違う道があるのか
──── 辿る道は誰にもわからない ]
(131) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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ふぇ……街に行くの? [夢の世界でキミが言う。いや、現実? ぴくり、身体を震わせて────寝返りを打った。
今や、生活の主導権は 彼女が握っていると言っても過言ではなかった。 今までアタシは旅ばかりしていたし、 特に打ち込むような研究も無い。 何も成してはいないけれど、隠居生活。 愛くるしい従者つき。堕落したくもなる。 頭を撫でられている感触を受けながら>>101 瞼はしっかりと閉じたまま。
一瞬、起きると見せかけた寝返りは 彼女を更に囁かせる結果になったようで>>102 ]
(132) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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いっしょに……? 行く―!
[耳元でしっかりと聞こえた現実の声に ぱちり。両瞼を開けばキミの身体を抱きしめる。 " このまま起こしてー " なんて。 ]
(133) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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……昨日? ううん、しっかり寝たわよ? ふふ、ラルフは心配性ね [テーブルに着き ようやく頭が、しゃんとしてくれば なんとか威厳を取り戻した普段の話し方になって。 キミに髪を結いてもらいながら 焼かれた卵をパンの上に乗せて、ぱくり。
──── 本当は深夜に外出していたのは秘密で。 キミの実親が今どうしているかなんて 紫炎も使えない生身の魔女には時間がかかる。 良くない結果が出る事も踏まえ、今は口を閉ざす。
髪を結ってもらっている途中なので 振り向くことはせず、前を向きながら。 視線だけはキミの方へ流し、尋ねる。 ]
(134) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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ねぇ…… さっき " 一人は嫌 "って言ってなかった?
街で、なにか言われたりした? [ひとりで街に行くときは、 アタシの知る限り キミは男の姿。 " まさか猛烈なアタック受けてたり? "なんて にしし、と口元を緩ませながら。
愛だの、恋だの───── 人間のそんな感情が分かるようになったのは キミと過ごす様になってから。
子供など授かるはずもない身体。 それでも『 母親ってこんな感じなんだろう 』と キミに対するたくさんの感情を覚えた。 ]
(135) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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[ ───── 感謝してる、なんて 当然、オモチャには そんな事言わない。 ]**
(136) 2018/06/14(Thu) 00時半頃
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[抱きしめながら" このまま起こして " もちろんこれは『 お願い 』で。 そもそも、キミに本気で命令なんかしたコト ───── ないかもしれない。
抱きしめ返されれば、感じるのはぬくもりと 柔らかな 胸 の 感 触。 日々 同じモノを食べてるのに、 なぜこんなに成長が違うのだろうか────
そうか、アタシは そもそも胸なんか育たないんだった。 ]
(239) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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んもー……
………うん、おはよ [上半身を起こされて、隣に座るキミから 頬におはようのキス。>>145
キミが幼い頃ならよかったんだけど そろそろ止めさせないと、と思う。 " 頬にするのは好きな子だけにしなさい "って 毎回言いそびれて─────
結局、今日もキミの頬にキスを返してしまう。 " 明日こそ止めさせないと " そう決意するまでが朝の『 日課 』である。 まだ、半分寝てるアタシの。 ]
(240) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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はむ…… そりゃ………何かひへるんじゃないはひら 失礼なコト
………もしかして んっ アタシにするようなコトを女の子にしてない?
[席に着いたキミを見やりながら パンの耳を避け、柔らかい部分だけをかじりつつ。 口の中のモノを飲み込めば、小さな溜息。 ]
(241) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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[さて───── どう説明しようか。 頬におはようのキスもそうだけど、 キミの" 当たり前 "と 街の人間との其れは とってもズレているって事を。
キミにアタシを女性扱いさせるために させてきた様々な行為は 貴族間では日常でも、街の人間からみれば 過ぎた行為にみえるでしょう。 異性を口説く為の行為、と映る程に。
愛だの恋だのの感情を最近理解した 魔女のアタシ、だけど 人間のキミの方がアタシよりも 疎いのかもしれない─────
結ってもらった頭を片手で抱えつつ 残したパンの耳を こっそりキミの皿に置いた ]
(242) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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ふぇ………ゲホゲホ " 掘る "? …それは……… [説明する言葉に窮しミルクを口に含んだところで 爽やかな朝食に相応しい質問が飛んできた>>148
" 魔女なら博識だしきっと分かるはず " キミはそんな顔をしてる。とても。 アタシの顔?真顔で口からミルク垂らしてる。 ] ………掘る、というのはね 墓に埋める穴を掘ってやろうか──── つまり、" 死にたいのか "って 脅しに使う言葉よ
もし言われたら丁重にお断りしなさい [口元を布で拭う為に目を逸らした ]
(243) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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[それから朝食を済ませば、 キミは後片づけ?もちろんやってくれるのでしょう
そして背中越しに声をかける 両手で持ったピンクのドレスを見せながら。 ]
ねぇ……今日は これ着てお出かけしない? アタシのとサイズ違いのお揃いなの
[キミを" 女の子 "として街に連れ出す提案に キミはどんな反応したんでしょうね
これを着ていけば" 掘ってやろうか "なんて 間違いなく言われないのだけど、ね。 ]*
(244) 2018/06/14(Thu) 22時頃
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あら、それなら良かったわ アタシにするように 雨の日は上着の中へ招き入れたり 疲れたときは膝枕したり もういいって言われるまで頭を撫で続けたり
街の女の子にも してるのかと思ったわ だとしたら、ただのやっかみね…… 気にしないでいいわ あ………パンの耳はまた今度たべるから……
[どうも振り返ってみれば アタシの育て方に問題がある気がしてきた。 キミのしている行動の範囲なら、真っ当に思う。 パンの耳を指摘されれば>>253口を尖らせながらも 渋々と自分の皿に一旦置いて。 少し考えた後、やっぱりキミの皿に戻した。 ]
(277) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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[余談だけど、アタシにヒゲは生えてこない。 紫炎で毛根から焼き尽くしたからね。 腕とか足もつるつる。羨ましいかしら。
" 掘る "の意味を捻じ曲げて伝えれば キミは目を見開いて青ざめた。>>254 本当の意味の方が、人によっては もっと恐ろしい事かもしれないのだけれど。
───── とにかく関わるな、としか言えない ]
(278) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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外で着るから意味あるんだけどなー
[ひらりひらり。 キミの背後で舞う桃色のドレス。 アタシが両手で持って揺らしてるだけ、だけれど。 キミの反応は、やっぱり良くない>>255
続くキミの言葉>>256を聞けば、 柔らかく笑いながら 首を横に振る。 ]
(279) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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アタシはね…… 男の子でも、女の子でも キミが自分の意志で選んだのなら嬉しいわ [別に、" 女の子 "だから 女性らしく育って欲しいなんて思った事はなくて。 男のキミ と 女のキミ。 両方を経験していって、それでキミが選べばいい。 女の子の方が、 意外としっくりくるかもしれないでしょ?
でも、放っておいたらキミは男のままだから 着せ替え人形にしたり、 女のキミを時々演出してきたの。 まだ、ここに来た時は幼かったから 物心がつく前に、ってね。 ]
(280) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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アタシだけドレス? もちろん、構わないわよ [キミの親からの手紙には " 訳があって男として育てた " そう記されてた。 キミの意志じゃないところで歪められた性。
だけど、もうそろそろ選んでもいい年齢だから。 最後に" 女の子 "として アタシ以外の人と触れ合って。 それで結論をつけて欲しかったけれど。
ま、キミが選んだ性なら文句いわない。 ]
(281) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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………わかったわ じゃあ、今日で着せ替えごっこも おしまい
これからキミは どんなときも男の子として生きていきなさい アタシの前でも、もちろん
………応援してるわね? [アタシとずっと一緒にいるのなら 曖昧なままでもいいでしょう─── けれど。 キミは いつか人間の社会へ戻る身。 ──── 戻さないといけないと思っている。 ]
(282) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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( さようなら " ラルフィーネ " )
(283) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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[自分の身体にあてがわれたドレスを抱きしめて。 にぱ、とキミの顔に近付いて微笑む。
" じゃ、デートしましょっか "って。]**
(284) 2018/06/15(Fri) 01時頃
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[キミは男で アタシは女。 ─── 今まで過ごしてきた中で そう或るのが自然だと思った。 街へは男性として出かけているし、 女性に優しくする行為を " 男性として普通 "なんて平然と言ってのけるし。
キミの心は男性───── そう強く感じたからこそ、思い切って告げたのに。
キミは涙を滲ませる。>>309 アタシの言葉に涙を堪えるのは何度目かしら ─── 百や二百では収まらないでしょうけど ]
(361) 2018/06/15(Fri) 22時半頃
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男として生きたい訳じゃなくて 女として生きたい訳じゃなくて ─── キミは何を目指してるの……両生類? 例えば……街で キミに友人が出来たとしたら 性別不詳です、って自己紹介するのかしら? [にぱ、と零していた笑みを消して。 無表情のまま、首を傾げながら更に顔を近付ける。 キミの真っ赤な顔は、泣き出すサイン。>>310 ]
(362) 2018/06/15(Fri) 22時半頃
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[────── 本当は分かってる キミが、このままアタシの側に居る事を 望んでくれている事ぐらい だけど 痛む、の
人間の感情を覚えていったアタシは同時に思い知る あの日、キミに会うまでの自分は なんて非道なコトを行ってきたんだろう、って
最近、樹海に出入りするアタシの姿が 目撃されている。気配を消す気も起きなくて。 " 魔女だったりしてね " なんて噂もあるらしい。
今のアタシは ただ、断罪されるのを待つだけの─── だから、残されたキミは キミだけは。 どうか人間の世界に戻って しあわせに。 ]
(363) 2018/06/15(Fri) 22時半頃
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今のままがダメって訳じゃないけど… そうね……アタシは女として生きてるし できれば男の人とデートしたいわ? [嘘。お揃いのドレスを着て街に繰り出したって キミとなら、其れはデート。 " 好きな人と出かける " それだけで、十分。
男と女の性で揺れるキミの姿>>311に 急かすのが早かっただろうかと 深く息を吐いた。 さあ───キミはどうする?
結論、泣き出した。>>312 ]
(364) 2018/06/15(Fri) 22時半頃
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もう………なかない、の 今日は このままでいいから…… デート、いきましょ…?
[今度は、分かりやすく溜息を吐いて。 あてがわれていたドレスを腕に挟み、抱きしめる。 違和感なく女性と思われる背丈のアタシ。 男性に思われるキミの方が いつしか背丈を追い越しちゃってたかもね。
──── 今日は踏み込んだつもりだったけど なにも変わらない結果に 少しホッとしているのも、事実。
頭をぽんぽんと撫でながら キミが泣き止んだなら、さあ出かけましょうか。]*
(365) 2018/06/15(Fri) 22時半頃
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