人狼議事


15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時

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視点:


【人】 墓守 ヨーランダ

ギィ…


               ギィ…



       ギィ…

[シィラは棘を出したまま、
 その場に佇んでいる。]

(0) 2010/07/23(Fri) 04時頃

― 廊下 ―

[待って、と声がする]

          『いやよ、すぐに終わるって言ったじゃない』


[待って、と声がする]

          『いやよ、わたしと一緒に行くんでしょう?』


[待って、と声がする]

          『いやよ、立ち止まらないで』


 『わたしだけのセシル』


        [異形の声がする]

       [異形を共食(たべ)るのに飽きたのか]

     [宿主を喰らおうとする異形が]



 [それに突き動かされるように、マーゴの追う声が聞こえても。
  立ち止まらない。
                       立ち止まれない]

      [妹を、連れていかなければいけないから]


[狂った機械は]

[嗚呼、それでも少しだけ人の心を残していたのか]



[妹が機嫌を損ねることを知りつつも、一度だけ、立ち止まった。

長い廊下。
そこに、よく響く声で問う]


――では、

       貴女も一緒に逝きますか…?


         マーゴ。
                   マーガレット。

 


[共に生きるという選択肢は、もう、どこにも無いのだけれど――]


[共に死ぬという選択肢なら、まだ、選ぶことができるはずで――]


[歩いてきた道を引き返す。
妹は、異形はそれに怒り、すぐにでも内側から宿主の身体を喰らおうとする。

内側から破壊されてゆく、機械は。
完全に壊れてしまう前に、マーゴの手を取ることができたのだろうか*]


メモを貼った。


─回廊─

[ぼんやりと。ぼんやりと。
視界に入るひとたちと。
棘を揺らすシィラを見ていた。

紅が落ちる毎に、自分を構築するモノが崩れてゆく。
『糧』がほしいと何かが啼く。
けれど]


……ダメ。

[小さく呟く]

……『ボク』が、さいごって、決めたんだから。

[そう、声に出して。
ああ、ダメだなあ、と思う。

その瞬間までは、と思っていたのに]

……最後に、私、戻っちゃう……ね。

[浮かぶのは苦笑、そして──紅が、散る]





[紅の羽が膨れ上がって乱舞した後]

[残ったのは、紅い羽の山と]

[翡翠色のペンダントが、ふたつ]
 
 
 




[そして、その傍らに佇んで。
紅の山をほっとしたような面持ちで見つめている。
白い翼の少女がひとり]
 
 


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 07時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

― ラルフの眠る部屋 ―
>>3

[フィルの声が聞こえて、ぼんやり、そっちを向く。]

 ――……行きたい。
 ここ(ラメトリー)じゃないどこかに。

 誰かが一緒に行ってくれるなら……。
 誰かが連れて行ってくれるなら……。





 ――…今、ラルフは、連れていってくれそうなの。

[それは、町を出る意味ではないのかもしれないのに。]

(8) 2010/07/23(Fri) 07時半頃

……ごめんね、ソフィ。
私、最後まで、あなたでいられなかったよ。
もう少し、だったのに。

[そう言って、わらう。
それから、コリーンの方を、見た]

……違うよ。
『ソフィア』は、ずっと前に消えてしまっていたの。

今、羽になったのは、ただの残骸なの。

[死したものの死を受け入れらず。
宿した異形がなした事が認められず。
映す事で、偽る事で。
仮初にその存在を維持しようとしていたものの、骸]


[こちらに駆けてくるホリーの姿が見える]

……そう言えば、まだ、怒ってる、かな?

[ついからかってしまった事を思い出し。
もしそうだったなら、それだけは]

……失敗しちゃった、かな……。

[小さな声で、そう呟いた**]


メモを貼った。


[それはぴしりとひび割れて、キラキラ壊れていきました。
鉱石の身体は無数の塵となり、キラキラ大気に消えていきました。

残ったのはただ、大事な手帳に書き連ねた、彼の生きた記録だけ。]


[いえ、もう一つ。


左手首の腕時計。自動巻きの古いアンティーク。
時を刻み続けるそれを、飛蝗鼠が拾い上げます。

銀色のバンドを首にかけ、飛蝗鼠はぴょんぴょんと、目指す場所へと跳ねました。

大事な大事なお願いを、かなえてあげるためだけに。]


ヨナのことを、さがしているようでした。


[ぴょん
              ぴょん


かちゃり


 時折コケて転がりながら、ヨナの居場所を探しています。]


【人】 墓守 ヨーランダ

>>13

 見える?
 フィルには見えない   の?


 そこに、いるのに。

[何でもない、というフィルに問いかける。]

 ――……

(14) 2010/07/23(Fri) 09時頃

ヨーランダは、フィルに続いて、部屋を出る。ラルフの身体は一緒じゃないけど、ラルフなそれとは一緒に。

2010/07/23(Fri) 09時頃


飛蝗鼠の姿で、出てきたヨナにぴょんと飛び乗ろうとしました。(偶数なら失敗ころころ93


【人】 墓守 ヨーランダ

 ― 回廊 ―

 …?

[フィルと出てきた廊下。
 ふと何かが低く横切って、なんだろうとしゃがむと、
 そこには、飛蝗鼠の姿……。]

 ――……おまえ、どうしたの?

[その小さな目がこちらを眺めているようで…。]

(15) 2010/07/23(Fri) 09時半頃

…ヨナ。

[呼ぶ声が届くかは判らないけれど、腕時計をさし出して見上げます。]

きみのお願い、まだ覚えてる?


ヨーランダは、飛蝗鼠から声が聞こえて、瞬いた。

2010/07/23(Fri) 09時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 ――……お願い……

[そして、しゃがみこんだまま、その腕時計に手を伸ばす。
 その小さな異形……そこから漏れた声は、聴いたことのある声だけど……ああ、フィルには聞こえてるのだろうか。
 聴こえてなければ、また、気が触れたように見えるだろうか。]

 ――…あなたにしたお願い。
 あなたが訊いてくれるといったお願いなら、


              覚えている





 お願い       (        で)

(16) 2010/07/23(Fri) 09時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[そして、ベネットのことを思い出す。
 そう、彼はあれから、あの部屋にいたのだろうか。


 半分、食べてくれる、そんなことを云ってくれた彼。]


 ――……


[また飛蝗鼠を見て……。]


 ――…あなたは、また生まれたの?


[それなら、また、痛がって眠っているのだと思った。]

(17) 2010/07/23(Fri) 10時頃

[クスリと小さく、笑う声。]

そう…全部食べられてしまわない方法。
…ちゃんと、考えていたんだよ。

ソレに耳を当てて聴いてごらん?
ぼくの、しんぞうのおと。

全部食べられてしまわないように、半分その中に隠したんだ。

[時を刻み続ける機械に寄せて、僕は優しい嘘をつく。]

ずっと君の傍に居させてくれたら。君の手首に居られたら。
僕はずっと、止まらずに、そこで生きていられるんだ。

[腕時計は自動巻きのアンティーク。半永久的に時を刻み続ける。
手にしたものが、止まらぬ限り。]


飛蝗鼠はリィと、羽を震わせて啼きました。


【人】 墓守 ヨーランダ

 ――…心臓の音?

[そして、また声が響いて……
 懐中時計を見た。


 それから、そおっと、それを耳に当てる。]

 ――…心臓の、おと?
 これが、ベネットの、おと?

[聴こえる規則正しい音。
 それ乱れのなさに、目を閉じた。]

 これがあれば、半分、食べてくれるの?

(18) 2010/07/23(Fri) 10時頃

うん。

辛いことも、苦しいことも、
楽しかったことも、よかったことも。

みんな、聞かせて?
半分、食べてあげるから。

[耳元でカチカチと、機械は時を刻み続ける。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 ………あ

[耳に響く音、
 半分、あげる、の声。



 ふと、気がついた。]

(ベネット、あなたは死んでしまったの?)

[だけど、口には出さない。
 死んだというと、その時計は止まってしまうような気がした。

 そして、時計を左手に嵌める。
 細い手首にそれは、最初ずしりときたけど。
 それが、一人の人の重みなら、嬉しいと思った。]

(19) 2010/07/23(Fri) 10時頃

君の望む限りずっと、そばにいるよ。

[その重みが、刻み続ける音が、一緒に生きていられる証。]

だから、泣かないでとは言わない。
泣きたいときは、僕に聞かせて?


【人】 墓守 ヨーランダ

 ベネット……わかった。
 いろんなこと、この時計に話せばいいのね。

 そしたら、
 いろんなこと、半分に、



                   なる?

[手首の腕時計を摺って、立ち上がる。]

(22) 2010/07/23(Fri) 10時半頃

うん、辛いことや嫌なこと、苦しいことは半分に。

いいことはきっと倍になるかもね。

[クスリとまた、小さく笑う声。
抱きしめてあげることは出来なくても、きっとそばにいることはできるから。

飛蝗鼠はぴょんと、ヨナの肩へと乗りました。]


【人】 墓守 ヨーランダ

[飛蝗鼠が肩に乗って、それから、またフィルを向く。
 その青色は、まっすぐ、フィルを見た。




 それは心壊れたものに見えるだろうか。]

 ――…ラルフも生きている。
 ――…ベネットも生きている。

[細くて軽い身体に、生線と死線が纏わりつく。]

(24) 2010/07/23(Fri) 11時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 フィル……あなたも、生きていて……。




[それもまた願い**]

(25) 2010/07/23(Fri) 11時頃

 ―生命の泉―


    [ ぽちゃり ]
 
              [割れる] [割れる]

 [水面に映る姿は、割れる]


 [溢れでる清らかな源、生命の泉]
 [異形の大樹は、泉に与えられ生かされ、泉を護り生かす]


[それは命を繋ぐ水]


          [ ここにあることが彼の願いの証 ]


[触れることができなくても、
 想いを伝える言葉がなくても、
 抱きしめる腕がなくても、
     傍にいられなくても]


[けれど、
  そこに生じた矛盾《バグ》、相反するもう一つの想い]




 [  ―――銃声が響き、水面を揺らした ]




[彼の影は――亡霊は、
 ただヨナの傍らに寄り添っている。**]                                                           


メモを貼った。


【人】 墓守 ヨーランダ

>>30

[死んだのか?の問いに、言葉を瞬時編み出せない。
 だけど、ゆっくり首を振って……。]

 違うわ。この時計の中に、
 半分、心臓は動いているもの…。

[そして、また始終を見守っていただろう魂のほうも見上げて…。]

 ラルフには見えるよね…。

[そうつぶやいた。]

(31) 2010/07/23(Fri) 13時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[泣かないで、とラルフは慰めてくれる。]

[泣いていいよ、とベネットは話しかけてくれる。]

[フィルを見つめる青色は、
 右目からは涙を…………。
 左目からは澄んだ泉の色を………。



 それぞれに湛えて……。]

(32) 2010/07/23(Fri) 13時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ――……私は、彼らの を視るの。
 それが、今の私の……できること。


 フィルは、そんな私を………。



[その時、銃声が響いて……。
 銀髪がはじかれるように揺らめいた……。

 同時に、眸が大きく揺らめく。

 それは、ともにしてた分、大きく通じた……異形の叫び]

(35) 2010/07/23(Fri) 13時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

>>36

 フィル……。あなたはやさしい。

[そして、銃声の方向へ足を向ける。
シィラの身に何かが起きたことを直感したから。**]
 

(38) 2010/07/23(Fri) 13時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 13時頃


[亡霊は うん、見えるよ と頷いて、
  泣かないで と囁きながら、その涙を慰める。


 何かの言葉に、はじめてヨナ以外の者
      ―――フィルへと目を向けかけたけれど、


 それは銃声に妨げられた。
 ヨナが足を向ける先、影は常に彼女と共に**]


[紅の中から翡翠色が拾い上げられるのを、見る]

……持って行ってくれるの、かな?

[小さく呟く。
お揃いの翡翠色は、今となっては彼女と彼女が存在していた唯一の名残り。
紅の羽は、いずれ、とけて消えうせるはずだから]

『ボク』のいた証が残るなら……ソフィを生かしてあげられた事になるから。
……それで、いいんだけど……。

[元々、願いはひとつだけ。
ただ、『うしなわれぬこと』。
生きたい、と願っていた『妹』が]


─追憶─

[その異形がいつからいたのかは覚えていなかった。
気がついた時、少女の背には翼があって。

それでも、両親も幼友達も妹も、少女を生かそうとしてくれた。
小さな隠れ里。
そこでは、平穏に時間が流れていた。

けれど、その平穏さは、仮初。

異形は、周囲に大きく害を為す事はなかったけれど。
数年に一度、少女の大切なものを『糧』として喰らっていた。

最初は父。次は母。それから、幼友達。

最後に残ったのは、妹。
けれど、妹は、異形が害するより先に、病に倒れた]


[最後に残った大切なもの。
心の拠り所の喪失は、狂気を招く。

狂った少女は、異形の囁くまま、妹を喰らった。
食べてひとつになればいいよ、という、コエのままに。

血肉、記憶も。
そこにあったもの、全てを。

そして、残滓のような思念を。
「いきたい」という願いを。
知って。

ひとつになっても、否、ひとつになったことで。
その存在に触れられなくなった事が、狂気を加速して]


[その中から、選び取ったのは、喪失の否定。

本来の自分は、行方知れずとして。

自分が、妹として生きる、という選択肢。

消えたのは『姉』で、『妹』は生きている。

そうして、異形が次の『糧』を求めるまで──即ち、寿命が訪れるまで。

見つかるはずもない、『姉』という『探し物』をしながら、世界を彷徨い続けて、そして──]


……でも、最後の最後で、私に戻っちゃった。
けれど、ここにいたのが『ソフィア』だった、て。

そう、覚えていてもらえるなら、ソフィの事はどこかに残るよね。

[訪れた最後の瞬間、その直前に、本来の自分を取り戻してしまった、と。
ほんの少し、苦笑した、時]

……っ!?

[ふわふわとした意識は、響いた銃声によって、現の世界へと向けられる**]


[手帳の中に残された、そのページを読む者は居るだろうか?]

「僕の命はもうすぐ尽きるから、許されるなら支えの必要な人のために生きたいんです。
傍にいてくれた大切な人は、僕が居なくても大丈夫な、強い人だと思うから…─」


【人】 墓守 ヨーランダ

― シィラが撃たれた場所 ―

[そして、シィラが泣いている場所に向かう。




 辿りついた先、
 その大きな紅い眼を撃たれて、そこからやはり真紅の血を噴き上げるシィラをヨナは見て……]

 ひぅ――……シィラ……

[真っ青に青ざめた。
 だけど、母の影をそこに視ていた少女は、それでもよろりと、その怪物の元に向かう……。]

 シィラ………

[それはラルフの身体を壊したもの、もちろんわかっている。
 だけど、シィラもヨナにとっては大事な、生きていてほしいもの。]

(39) 2010/07/23(Fri) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ああああ
 こ ろ さ な い で

[そして、シィラ駆け寄り、縋りついた。





                真っ赤な体液がヨナを浸していく。]

(40) 2010/07/23(Fri) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 あ………

[そして、ヨナもその中で沈んでいく。
 そう、異形の体液はときに、ひとを蝕んでいく……。

 種類によれば、大丈夫なものもいるかもしれないが……。

 ヨナの知らない場所で、また別の異形を喰らい、生きていたシィラの身体は、その体液は………。]

(41) 2010/07/23(Fri) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

ギィィイイイイ!!!!




[そして、シィラが一際大きな、城中に響きわたる発狂音を出した時、

 きっと、まだ生きているものの耳はしばし、使い物にならなくなるだろう。

 それから、彼らにとっては音のない世界で……。]

(42) 2010/07/23(Fri) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[シィラはヨナの身体に触手を巻きつけると、
 そのまま反転し、入ってきた城の窓から、飛び立つ。

 その眼からは赤い体液を噴出させながら……。
 灰色の暗い暗い空へと、



 ああ、そう、いつのまにか夜の時間が訪れていて……。]

 ――………ッ

[少女はシィラに抱かれ、空へと飛んだ。]

(43) 2010/07/23(Fri) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[その姿を追いかけるものがあれば、見えるだろう。
 傷ついたシィラが見張り塔の方面に向かうのを。


 その赤い点滅が、見張り塔のてっぺんで、ふ、と消えるのを…。**]

(44) 2010/07/23(Fri) 15時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 15時頃


メモを貼った。


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 15時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

― シィラが飛び立つ瞬間 ―

[シィラに絡めとられてぐるりと視界は回る。
 そして、ヨナ自身も耳は聴こえなくなり……

 >>48>>49ただ、銃口を下ろすチャールズが何かを云っているようだったが、聴くことはできなかった。




 それでも目を見開いたのは、その表情が穏やかであったこと……。]

 ――……いのちを、壊すのに、
 穏やかにいれるひと…………。

 異形も、ただ、生きているだけ……なのに。

[それは、いつしか、ホリーと呼ばれる少女が影で紡いだ言の葉のよう……。]

(52) 2010/07/23(Fri) 16時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 16時頃


[砕け散った身体は、塵となって溶けて、

心臓はヨナの手首の腕時計に。
記憶は、書き連ねた手帳の中に。

そして思いは、
誰かが求めることがあるならば、
彼らの思い描く小さく優しく、そして儚い姿をとって、
そっと寄り添うことでしょう。]


メモを貼った。


【人】 墓守 ヨーランダ

― 見張り塔 ―

[見張り塔のてっぺんの窓からシィラは中に滑り込む。
 そこは、ついこないだも来たフィルの棲家で、おそらくは力がなく長く飛べないシィラがからがら飛び込んだことは間違いなかった。]

 あ…シィラ?

[そしてヨナ自身もダメージが隠せない。
 手荒な飛行と、何よりシィラの体液のせいだろうか。
 身体が痺れて……そのまま、シィラの触手を離すこともできず、倒れ伏している。**]

(62) 2010/07/23(Fri) 16時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 16時半頃


ヨナの髪の毛に紛れてチィチィいってる。**


 ―生命の泉―

          [ 銃声 ]

    [ 悲鳴 ]

                    [ 不協和音 ]

 ――……ヨナ、
     ヨナ だめだ  フィル、止めて

[水面を通して見つめた世界、
異形に駆け寄り縋る少女、止められない。
介入出来るはずもなく進行していく全て]

[ 大樹の枝葉はさわさわと震えたけれど ]


         [ 生ある者には音は届かない ]


[チャールズの、懺悔の言葉]

[ ――殺すときには、
 いつだって殺される覚悟を持っている。
 穏やかな表情の意味は、そんな気もして ]

[神様のことはよく知らない。
けれどその姿は、

人の子の全ての罪を背負った人によく似てた。]


[ 人は何かの命を奪わずには、生きていけなくて ] 




 [ 赦すのは、かみさま だと言っていた。
    かみさまは、それを赦してくれなかったのだろうか ]


[マーゴの元へと歩いている間に、
響く銃声。
蘇る記憶。

            異形を"支配"しようとした、
            とある学者の成れの果て。]


[ 竜の少女に苦痛の色が見える、
   シィラの狂ったような あの悲鳴のせいか ]

  ホリー……

[名を呟く、その名は人としてのものなのか
あるいは異形としてもものなのか、知らない。

けれど、自分が言葉を交わした少女は、
その自我は、確かにホリーという名だったから]



[ そして ]


 ―見張り塔―


 [ 亡霊は既にそこにいる ]


[ 連れ去られる彼女を亡霊は追って、
   けれど それは 肉を持たないまやかし ]

[ 倒れ伏すヨナを 
 なす術もなく 見下ろして 暗がりに佇むだけ]


メモを貼った。


[両親が死んで、きょうだい二人ぼっち。
優しい言葉で自分たちを拾ってくれたのは、
変わった風体の男だった]

『どこぞの町の研究所では、異形を戦の道具にしようとしているそうだよ。
果たしてそう上手くいくものかねえ』

[それはまだ、人々が本気で世界の終焉に怯えていなかった頃。
異形はいつか消え、また元の生活ができると、まだ、多くの人が思っていた頃]

『私はね、異形と共に生きるための研究をしているんだ。
こいつは――生き物に寄生するタイプの異形だ。
そして、主食は、同じ異形だ』

『今、あちこちで輸送路が止まって食糧危機だのなんだの騒がれているだろう?
――こいつを身体に住まわせてしまえば、食うものには困らないさ。はっはっは』

[難しいことを言う男だった。
しかしまだ幼かった自分たちは、男に促されるがままに、その異形を体内に入れてしまって]


[地獄を見た]



             [思い出しても、思い出したくない]

[だから、妹の手を引いて、その男の元から逃げた]

 [途中ではぐれ、自分は連れ戻された。
  妹の行方は、そのまま知れず。
   更なる実験と研究のせいで、妹の記憶すら失ってしまった]


     [ああ、もう。こんな身体では生きられない]

   [だから、一緒に死のう]

        [最後に花畑をもう一度見てから。
            その中で眠るように死のう]

  ――マルガリータ…。


     リタ……。
                    …怒ってます、ね?


[異形なのか、妹なのか、もうわからないものが胃を、腸を、膵臓を、肝臓を、肺を、肉を、血を、身体の全てを内側から喰らう]

         ………… かはっ…

 [一滴の血も逃さない、そんな執念と共に]
        [血を吐くことすら許されず]


    [それでも、……それでもマーゴの声のほうに向かうのは]
                       [何故なのだろう]


[手は、取れたかもしれない。
取れなかったかもしれない。
わからない。それは、マーゴも死んだ今となっては、誰にもわからぬこと。




しかし、いずれにせよ。

異形は己の宿主を完全に喰らい尽くすと、
そのまま自らの足を食べ手を食べ頭を食べて、

セシルという人間の痕跡ごと、*消えてなくなる*]


遺品くらいはどこかに転がっているかもしれないが、それだけ*。


メモを貼った。


【人】 墓守 ヨーランダ

― 見張り塔 ―

[思った以上に動けない。
 動けなくて、自分の息の音が大きく聴こえる。

 髪に何かがいる。ああ、さっきの鼠だと思う。



 視界に誰かがいる。]



 ――…ラルフ……いる?



[そして、ラルフにシィラの様子を訊こうとして、躊躇った。]

(63) 2010/07/23(Fri) 19時頃

 ―見張り塔―


 ――……いるよ、
      ヨナ、ここにいる。

[ 亡霊は歩み寄り、傍らに膝をつく 
  湛えたそれは、彼女の望む表情に見えただろう。


  指先に手を伸ばす]


【人】 墓守 ヨーランダ

[ラルフの声がして、すると、それから顔が見えて、ほっとした息遣い。]


 ――…ラルフ…ごめんなさい。
 シィラは、どうしてる?


[身体に力が入らないまま、シィラのことをそれでも訊いた。きっとラルフなら、赦してくれると思って…。]

(66) 2010/07/23(Fri) 19時頃

―泉・異形の大樹―

 ――……、あなたも。

[幹にガストンの手が触れれば、
梢は応えるようにさわさわと揺れる、生ぬるい風の仕業]

[答え無き大樹に語りかける彼は、
この異形をも仲間のように、みなしているのだろうか。
かつて言葉無き獣を相棒と呼んだ様に。

生きる力の強さが眩しく、水面が揺れる]


 ―見張りの塔―
[ヨナの問い掛け、亡霊は彼女の望む言葉を紡ごうとして]

  ――……シィラは、
         まだ、生きている。と思う。

[“天使”は、彼女を敵から護るために、
ここまで避難したつもりだったのだろうか。

打ち込まれた銃弾は数発、
無理をして飛んだそれはもう長くは持たないだろうか。]


【人】 墓守 ヨーランダ


 ――…そう、生きているのね。

[ほうっと息をつく。]

 もう、ひとが生 きら れな  くても、
 シィラや  ほか の異形が生 きていら  れるなら、

 この  世 界はまだある 意味が あるよね。

[そして、起き上がろうと身体を震わせた。]

 ――…ああ、水が……
 水が、近くにない、ね。

[ずっと城で水の傍にいた少女は、水がないことに大きなため息をつく…。

 全身浴びたシィラの紅は、
 少女の色をすっかり変えて……。]

(67) 2010/07/23(Fri) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ



[そう、白い少女は、今、赤黒く穢れて……。



       そして、また、その場に伏した。]

(68) 2010/07/23(Fri) 19時半頃

 ―見張りの塔―

[亡霊は小さく頷いて、
けれど起きようと震えるその身体を制した。
――世界の意味を問う、言葉]

 ……うん、そうだね。
 人が赦されなくても、生きていける存在がある。

 それに、もしかしたら、
 ――まだ存在が赦されるヒトも、いるかもしれない。
 ヒトとして、正しい形ではなくても…… 

[ 震える身体を、肩を撫でる 
 赤く染まった少女の姿、亡霊の手は赤くはならない]




  水なら、あるよ。
       ――……君の眸の中に、


[ 亡霊は、その青を覗く 
  闇の世界でも、彼女が望めば、それは きっと]


[あぁ、それは…終わる世界の黄昏の色。

穢れていても、

いや、穢れてすらも、


むしろ、穢れているからこそ、

こんなにも、美しいのか。]


──世界《ヨナ》は、キレイだよ。

[淀みも濁りも穢れも全部、総て含めて、
世界は、こんなにも愛しい──


【人】 墓守 ヨーランダ

― 見張り塔 ―

[身体は穢れた少女。
 だけど、ラルフの亡霊が云うとおり、その眸の青色だけはそのまま……。]

 ――……そう、水は……。

[ラルフの言葉に笑もうとするけれど、唇がかさりと…。シィラの血がこびりついて…。]

(76) 2010/07/23(Fri) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[黄昏色に染まった少女に、
         亡霊は賛美を送ってくれる。


 その生きた世界は美しかったと、いや、愛しいと……。]

 ――……

[シィラの血が肌表面から、ヨナの中に浸透してくる。
 それは、ゆっくりゆっくり、身体を別の何かに変えていくようで……。
 手を指先を、それでも動かした。]

 ――……動かないと、ベネットの心臓……止まってしまう………。

[手は指は時計を止めないために…そして、青色をラルフに向けて……。]

 ――…傍に  いて……。

[そう、シィラの血が重いから。]
 

(77) 2010/07/23(Fri) 20時頃

 ―見張り塔―
[聞き覚えのある声、小さく。
そう、世界は歪んでいるけれど――]

 うん、泉は君の中に――……
 そして、君が与えてくれた水は、皆の中に。

 ―――…ヨナ、

[その乾いた口唇を潤す水は、
けれどもう死んでしまった亡霊の中には なくて。

―――小さく微笑返しながら、
その唇に触れる その血を拭うことは出来なくても]


[噴き出したあか、響く叫び。
既に傍観者たる少女にできるのは、ただ、見ているだけ]

……ああ。

[衝撃を受ける器を失した身に、その音が刺さる事はなく。
そこに紛れた幾つもの呟きも、拾う事はできて]

……さびしい、ね。

[間を置いて、零れたのは、こんな呟き]


[小さなキツネリスは記憶のままに、その手へそっと擦り寄って、

最期の時が訪れるまで、傍に…*]



 ――ここにいるよ。
     ずっと、君のそばを離れない。


[ 色を失いつつあるヨナの唇、
 シィラの――異形の血だけが、鮮やかな赤を残して。
 触れることのない 口付けを 落とす ]


[ 異形の大樹から は ぽたり ]
[ 泉へと 夜露が 落ちた。]


メモを貼った。


[何がどう寂しいのかの説明を請われたなら、多分、返事に窮してしまう。
強いて言うなら、そう感じたから──としか、言えないから]

…………。

[ふと、近くで何かが動いたような気がして、目を転じる。
回廊の隅。
密かに揺れるいろ。
生まれては消える、異形の花]

……花畑。
作りたかった、な……。

[その様子に、ふと、思い出す。
金髪の少女に贈った名前の花。
増やそうと、増やそうと、試みていた日々の事を]


メモを貼った。


ヨーランダは、ラルフをぼんやりと見つめてから、目を伏せる。

2010/07/23(Fri) 20時半頃


[楽しげに笑う声がして、花の異形から視線を動かす。
目に入るのは、歌いながら歩いてゆく銀の後姿]

……あのひとも。
なの、かな?

[小さく呟いて。
それから、ふわ、ふわと。
地に足をつけぬまま、歩き出す。

行くあては、なかった]


メモを貼った。


― 回想・廊下 ―
[遠ざかる 届かなくなった背中は一度立ち止まり、
こちらへと引き返してくる。
泣き濡れた瞳がその影を見上げる、セシルの姿。]


 ……置いていかないで…


[足はもう動かない。
足だけではない、身体が…巣食われた胸元が、
全てが止まっていく…動きを忘れていく。]


[ベネットと同じくセシルにも、生きて欲しいと望むのに
彼が死を選び取ろうとすることを止めようともせずに
連れて行って欲しいと願う矛盾。

彼からの死への誘いの言葉にはまた紺の瞳から涙が零れ]


   …連れて行って…



              …私も…一緒に…


[力を失いかけた手を、懸命に伸ばす。
知っている―――"彼"は、この手を振り払わない。]


[マーゴに近づいていく人は、形を人から変えていく。
裡から異形に食らわれて、その形を崩していく。
差し伸べられたセシルの手、最期の力で伸ばしたマーゴの手。
あと少しで届く、マーゴの目の前でセシルの手はなくなった。
最期は互いに触れることなく――…伸ばしていた手も力尽きた。]


[紺の瞳にはもうセシルの姿は映らない。
セシルも、セシルを食らった異形も全てなくなった。

潤んでいた瞳も乾き、光を失くしていく…止まっていく。]


 ………


[また独りになって、けれども最期に浮かべるのは
久しく忘れていた、幸せそうな顔]


 ……嬉しい、

                      …嬉しい…セシル…

[差し伸べられた手が、幻のものだったとしても。
彼は置いていかなかったから。迎えに来てくれたから。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 22時頃


[動きが、全て止まる。

人の形を忘れてしまえば、それは異形と呼ぶことになるのか。
人の心を忘れてしまえば、それは機械と呼ぶことになるのか。
死したマーゴの躯は、最期は何と呼ばれるものだったのだろう。

壊れてしまったこの世界で、
けれども最期に紡いだのは人としての言葉だったから。

この先マーゴが見る夢は、
差し伸べられた手の――…幸せの。続き。]


[ふわり]


[チャールズのところへ向かうホリーの横を白い靄が通り過ぎる。]



[ホリーはその靄に気付いただろうか、
彼女が幻影などに敏感な性質ならば
通り過ぎた靄は、黒髪の女の姿にも見えたかもしれない。]



[靄は中庭へと向かう。]


[ゆらゆらと回廊を彷徨う内、ふと目に入ったのは開いたままの窓]

そう言えば、閉めないで行ってたんだっけ。

[ここから飛び出した時の事を思い出しつつ見やった中庭には、幾人かの姿。

……傍の大樹に、以前は感じなかった何かを感じるのは、気のせいだろうか]

……いって、みよっと。

[小さく呟く口調は、一時、『妹』のもの。
そうして、いつかと同じく、窓から中庭へと飛び出した]


[ふわ、ふわり。
地に足はつかず、だからと言って、翼が羽ばたくでなく。
文字通り、漂うように、泉の傍へと近づいてゆく。

その場にあるものたちは、姿に気づくか、否か。
気づかれなくとも、気にする事はなく。
大樹の下までやって来ると、軽く首を傾げてじい、とその梢を見上げた]


メモを貼った。


[中庭に近づくにつれ、靄は形を成していく。
艶やかにウェーブを描く黒髪は綺麗に纏められ、
黒のドレスも埃に汚れてはいない。
泉へと歩み寄る足を引き摺ることももうなかった。]

 ……

[大樹の下にいる人に、緩く首を傾ぐ。]


  …こんにちは、
 ……お水を飲みに来たの…?


[掛ける声は控えめな声量ではあったが掠れていなかった。
もう一度、羽のある人に首を傾いで泉の傍へと寄る。

靄は、小さな上呂を抱えていた。]


[呼びかける声に、ゆっくりとそちらを振り返る。
上呂を抱えた姿に、ゆるり、と首を傾げて]

……ううん、違うよ。
何となく、この樹が気になって、見に来たの。

[問いに答えながら、視線が向くのは、抱えられた上呂]


[はらり、はらり、

ゆっくりとせかいは、こわれていく。


季節外れの、桜の花が散るように。]


[返ってきた声に瞬いて、樹を見上げる。
異形の樹は静かにその姿を水面にも映して]

 …気になって?

[反芻して、紺が瞬き見つめる。]

 不思議ね、

 人は異形を相容れないものとして見做すのに…
 人を…世界を、命を今護っているのは、この子なの

[上呂は泉に差し入れられる。
水面が揺れることはない、上呂に水が汲まれることも。
こちらを見ている様子にそちらを見ると淡く微笑んだ。]

 ―――…お水を汲みに来たの、
 


 ―泉・異形の大樹―

[ 水が人を引き寄せる。

水面に映るその姿は、高らかな笑い声に笑んで、
歌う女の言葉に、眼差しを落とす。

そして2つの命ないものの気配――
翼を背にした娘が見上げていた。

果たされなかった約束を一つ、思い出して
水面に揺れる姿は小さく呟く]


              ……ああ、友達に、似ている。


[そして―――寄り掛かる“彼”の姿に、
梢は小さくざわめいた、アリーシャの言葉に同意するように

さわり さわり と ]


……全部のひとが、異形を嫌うわけじゃないよ。

[自分の周り。
異形が食べてしまった、優しいひとたちを思い出して、呟く]

この樹も、それがわかるんじゃないかな?

[言いながら、上呂が差し入れられる様子を見る。
懐かしい、と思うのは、どちらの記憶だろう]

……お水、汲んで。
……何かに、あげるの?


……あ、れ?

[何気なく、見やった水面。
そこに揺れる影に気づいて、瞬く]

やっぱり、何か……誰か、いる?

[微かに聞こえた呟きに、首を傾げつつ、零すのは小さな呟き]


[上呂を差し入れた水面に、
見たことのない青年の姿が映った気がして。
不思議そうに大樹を見上げる。

さわり、と梢が揺れる音がした。]


[ 枝葉のざわめきはやまない。
   風があろうとなかろうと ]

  ( ――なら、いいけれど 
                 時間が )

[ 水面に映る枝葉は ゆれて ゆれて ]

        ( あと、ひとつ お願いがあるんだ )

[ 聞こえない耳に、届くだろう 声 ]



 ――…うん、

 怖いと思う異形もいたわ…、
 命を護ってくれた異形も

[箱仙人掌の姿を思い出しながらそう呟く。
見上げる大樹は、誰かに話しかけているようでもあった。]

 ………ニムスと旅をしていた間、
 何度か…思うことがあったわ…

 この子には…人の魂が
 宿ってるんじゃないかって、

[眩しそうに、大樹を見つめ]

 それは、ただの私の願望だったのだけれど…
 


[手は、届かなかったけれど]

――置いてはいきませんよ。

     一緒にいきましょう、


           [最後に彼女に浮かべた笑みは、壊れる前の、優しいひと(機械)のもの]


[そこで、その機械の物語は、一度終わって――]


― 現在・城バルコニー跡 ―

[既に崩れ落ち、ひとの足ではたどり着けないそこに、生前より少しだけ若い、ヴァイオリニストの姿があった]

[そこからは泉が、大樹が一望できて]


――――………


[唄うように、祝福するように、あるいは―誘うように、ヴァイオリンを奏でる。

    綺麗に弦の張られたそれを。


  この生の舞台に、死の舞台に、彩りを添えるように、*響かせる*]


生者にその音が聞こえるならば、きっと、その人はもうすぐ―…


泉の側の誰かと目が合えば優しく微笑むことだろう。**


[枝葉が揺れる。風があるのかないのかは、はっきりとはわからない]

……そう、だね。
『私』に宿った異形は、怖かったけれど。
何もない時は、穏やかだった。

[呟きと共に、白の翼を一度、動かす]

……ひとも異形も、かわらないのかも知れない、ね。
ううん……いきたい、っていう望みは。
同じもの。

[異形も、『妹』も。
同じ想いを抱いていたから。

きっと、そこは、変わらないもの]


メモを貼った。


[ヴァイオリン弾きの奏でる調べは、歓喜の歌か、鎮魂歌か。
暗灰色の夜空から、ふわりはらりと舞い降りるのは、
あの思い出の花畑の、満開の白い花びらか。
それとも天使の散らしていった、儚く消える白い羽か。

ゆっくりと静かに、世界は優しく包み込まれて…─

それはあまりに身勝手で、
それはあまりに優しくて、
それはあまりに残酷で、
それはあまりに、美しい。]



 この子には…、誰かの魂が宿っているのかしら

[見つめる大樹の声は、死者にも届かない。
届くのは恐らく、彼が思う人だけに。]


 ―――…シィラは…、


[どうかしら、全ては言葉にはならず。
上呂の水の行く先を問われると、
淡く笑って「お花に、」とだけ答えた。

彼女の動かす白の翼を見つめる。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 23時半頃


[ ざわめきはノイズ混ざりの幻聴のようだろうか、]
[ ゆれる 枝葉は 葉の一片を 水面に落とす ]


          ( 水を―― 汲んでいってあげて )

[ 水面に 砕ける姿は かすか ]


もしかしたら、そう、かもね。

[魂が宿っているかも知れない、という言葉に、ひとつ、頷く。
紡がれた、シィラの名に、ふと、空を見て、それから]

お花にお水は、大事。
……あげないと、しょんぼりしちゃうから。

[水の行方への答えに、笑った。

同時に、思うのは。
花の名を贈った少女のこと]


【人】 墓守 ヨーランダ

― 見張り塔 ―

[動けなくなっていくまま、青色の眸は、きょろりと外の暗闇を見た。]

 ――…あ

[一粒、きらめきを見る。
 それは、昨夜も訪れた、焼蛍虫の光にとてもよく似ていて…。]

(111) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[黄昏色に染まる少女は、
 その死を呼ぶ光から、視線をしばらく外せずに…。]

(112) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

>>113

[そして、見張り塔をアジトとする人物の気配に、本当に微かに、安堵の笑みを零す。

 ただ、全身を犯す穢れは、その動きを制限するほどのものとなって…。]

(114) 2010/07/24(Sat) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ



 ――…フィ   ル


 シィラは   どう?


[シィラも既に虫の息である予想はついたのだけど…。]

(115) 2010/07/24(Sat) 00時頃

ヨーランダは、自分の身体の奥から湧き上がってくる嫌悪感に眉を寄せた。

2010/07/24(Sat) 00時頃


[優しいヴァイオリンの音が聞こえる。
その音に、その音を奏でる人に微笑んで。

それは死を招く音なのだろうか。
死する――…とは、なんだろう。
届かない、けれども今ここに在る魂は、
本当に死んでいるといえるのだろうか。]

 そうでなくても、いいの

 私を生かしてくれたのは…ニムスだから

[中庭から去るフィリップを見送る。]

 ――…彼が何者であろうと、いいの きっと
 


【人】 墓守 ヨーランダ



[シィラは、呻くことできず、
 ただ、もう、眼の紅は、輝きを失って、

 灰色のくもり硝子のよう……。]

(118) 2010/07/24(Sat) 00時頃

[ 弦の音色が響いている、
 それは生と死をも、祝福するような色鮮やかさで。

 木陰で語らう“2人”の会話、
 水を汲んだフィルが駆けて行く ]

[ 人の手で花に水が与えられ、
   その花は、人の心を慰める ]

[ 与えあうことの尊さに、
 もっと早く気づけていたら ――そう思うけれど ]


[ でも訪れつつある終焉は 優しい気がした ]


[聞こえる音色に、バルコニーへと目を向ける。
音楽をゆっくりと聴くのは、だいぶ久しぶりのような気がしていた]

[水を汲んで駆けて行くフィリップを見送って。
泉の傍にいるひとたちを見る。

生けるもの。死せるもの。
どこにむかっているのだろう。

ふと、そんなことを考えていた]


ヨーランダは、フィリップに身を任せるけれど……。

2010/07/24(Sat) 00時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 ギ……


              ギ………


[シィラは、フィルがヨナに手を出すと、そう呻いた。]

(119) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

[ 見張りの塔にもヴァイオリンの調べはかすかに響く、
 生者には聴こえぬはずの音を――寄り添う亡霊は聴いている。


 シィラの耳には、
 ヨナの耳には……その音は、

 聴こえているの だろう か ]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2010/07/24(Sat) 00時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[シィラは力なく、ヨナの身体を手放す…。
ヨナの身体から、シィラの触手がとれていく…。]

 ギ……

[それから、ほどなく、
 ギオロンの音が遠く、幻聴のように届いた時]




                …ギ




[シィラが動きを止めたか。]

(121) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ――…ラルフ?
 

            フィル?


 ああ、手を うごかさなく  ちゃ

[身体が自由になって、
 笑んで、時計を動かそうと…。]

(123) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

 ―泉・大樹―

[ その声は 友達に似た 翼の娘に振り落ちる ]


 ―――…花に、
   あの子にも、水をあげて欲しいな。

 笑い声を聴いたんだ。
 姿は、見ていない。

 でも、笑っているのに、寂しそうだった。
 いつも、笑っているのに痛々しくて。


[ 唐突なその声音は、ほとんど面識がなかったから、
 聞き覚えは無いだろう、けれど自分は彼女の名前を知っている。

 あの子が“名前をくれる人”だと言っていた]


ヨナの肩の上で小さく鳴いた。


【人】 墓守 ヨーランダ

 あ
>>124

[フィルが解放してくれて、視界が開ける。
 フィルに笑いかけると同時に…。青色にシィラが映った。]

 ねぇ、

 シィラ……

          大丈夫?

[でも、動かなくて、
 代わりに、身体の中が蠢いた。]

 ぐ……あ………あああ

[そして、黄昏色の少女は、同じく黄昏の吐瀉物を口から吐き出す。
 それは、滝のように流れ出て、身体の水分を一気に奪う。]

(125) 2010/07/24(Sat) 00時半頃

ヨーランダは、細い身体をびくりびくりと痙攣させる。

2010/07/24(Sat) 01時頃


……え?

[不意に聞こえた声に、ひとつ、ふたつと瞬いて。
ぐるり、と周囲を見回した]

……あの子……って。

[声の主が誰かはわからない、けれど。
誰の事をさしているのかは、何となく、わかった]

……ポーチュラカ?

[ああ、そう言えば、と思い出す。
呼びかけても目覚めなかった少女。
あの時は、記憶があふれるのが怖くて、逃げてしまったけれど──]



……うん。
お水、あげないと、ね。

[今は、何かを恐れる必要もないから。
探しに行こう、と思った。
同じ状態になっているなら、きっと、見つけられるから、と。
ふわ、ふわり。
足を地に付けぬまま、動き出す]


【人】 墓守 ヨーランダ

[そして、吐いたものが最後は血の色のものになった。
 落ち着いた時、その顔は真っ青で……。]

 ――……ぅ

[青色の眸をまた見開いた時、滴がぽたぽたと落ちる。]

 ――……水が………。

(128) 2010/07/24(Sat) 01時頃


 うん、ポーチュラカを
   あの子の小さな扉を、開けてあげて……

[ 囁きは 水面に 波紋を作り 
  翼の娘が歩き出せば――その意識は、]


     ――……ヨナ、


[ そして亡霊は 壁にもたれるヨナを 見つめる。 
 一度でも、これが救いになるかもしれない、と思ったこと。


            そう、思ったことを悔やみながら]


[大樹と翼の少女のやり取りはわからない。
ただ、お水をと呟く姿に緩く首を傾げて。]


 ―――…お水、


[ふわりと動き出す姿に、上呂を差し出して]

 …あげてきて、

[ポーチュラカ、その名前の少女に。
彼女の挿していた朱い花に。] 


 ――…私の代わりに、


[そう言って、送り出した。]


【人】 墓守 ヨーランダ




 ――……ああ、もう
 私の中の、泉が………



               涸れていく…。

[掠れた、弱弱しすぎる声。
 身体はもう崩れるためだけのもののように…。]

(130) 2010/07/24(Sat) 01時頃

[泉の傍で腰を下ろすと
コリーンを、
ガストンを、
泉の傍に居る者達を
弦の音を聞きながら眺めている。]


……あ……。

[小さな扉、という言葉。
それは声の主の名前へと繋がり、足を止めて大樹を振り返った]

うん。
わかった。

[頷きながらの言葉は、呼びかけるふたり双方へと向けられる。
差し出された上呂を受け取り、ふわ、ふわり。

向かうのは、眠る少女を見つけたその場所]


【人】 墓守 ヨーランダ



 私は、生きて……
   生きて……いかない   と……。

[時計は動いているだろうかと、
 心配で、泣きたくて……。]

 とけ  い
  ねぇ、 みて、  ラルフ

 
  フィル……

[そして、必死に目をまた開けた時、
 夜の闇の向こうに、焼蛍虫の群れが見えた。]

 あ………。

(131) 2010/07/24(Sat) 01時頃

【人】 墓守 ヨーランダ







                ――……綺麗。

(132) 2010/07/24(Sat) 01時頃

[そして、世界を命を繋ぎとめていた、最後の泉も…─]




  ―――……ヨナ、見ている。

  見ているよ。

  見えるから、君の中の泉も……


ヨーランダは、手を伸ばす……手を。

2010/07/24(Sat) 01時頃


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