人狼議事


171 獣[せんせい]と少女

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視点:


【人】 対面販売 クリスマス

 ― 前の日の食堂で ―

[みかん花の蜂蜜を前に気持ちはうきうき。>>1:373
 ユージン先生とおいしそうに盛りつけできた>>1:348
 フルーツポンチを運ぶ。

 業かな朝食を、いただきますしようとして。
 食堂にない、コリンとアヤワスカとエフ先生に
 やっと気づく。
 大事なことがすっぽ抜けるくせは、まだまだ治らない。

 コリンとアヤワスカは遅れても食べにくると思うけど
 さっき食べるのを嫌がってたエフ先生は>>1:383
 もしかして逃げたんのかな、なんて。]

(1) 2015/10/11(Sun) 00時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[ゆびきりの約束通り、>>1:384
 あれからエフ先生は少しずつ力の使い方を教えてくれた。
 たまに、変な顔をしながら。
 それが義務なんだって。不真面目なのに、真面目な先生。

 治して、と頼むことが減ったのは怪我が減ったから。
 怪我が減ったのは、山雀を埋めた後から。
 すくっては零れ落ちる、水のような小さな命。
 落ち着いてから、先生に山雀のことをお話したけど、
 わたしはまた変な顔になってしまったかも。

 でも今だって、あの骨ばった大きな掌は好きだから。
 撫でてもらえる回数も減ってしまったことだけ、不満で。
 代わりに、"おまじない"を頼むことが増えたりして。
 それから──── ]

(2) 2015/10/11(Sun) 00時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[みかん花の蜂蜜たっぷりのパンを頬張る頃には
 コリンの姿が見えれば隣に座ろうと手招きを。>>1:379
 次に食堂の入口に見えたのは、
 エフ先生とアヤワスカ。>>1:432

 一対のように並ぶ、"せんせい"と"少女"。
 ああそうか。

 いまは、みんなの"せんせい"だけど。
 もうすぐ誰かの"せんせい"になるんだな。
 なんて。]*

(3) 2015/10/11(Sun) 00時半頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/11(Sun) 02時頃


【人】 対面販売 クリスマス

 ― なまびやの夜 ―

[書庫に借りていた本を返して、
 大広間でみんなでプレゼントを開けて。
 夕食前には、真っ白な髪のおねえちゃんと
 オズワルド先生がやってきて。>>23

 瞬く間に時間は過ぎて、
 ゆっくりと空はくすんで黒く沈み、夜が来る。
 なんとなく、また眠れなくなって。
 ぺたぺたと廊下を歩いて、先生を探す。

 荷物を片づけている時に、見つけたそれを返す為に。
 いつかの井戸で借りてから
 返しそびれたままのひざ掛け。>>1:382
 眠れないあの夜にユージン先生に見つかった時。
 仲良くしてたとりさんを、畑の隅っこに埋めたこと。
 とりさんが、いつもどんな風に飛んでたか。
 たまにしゃくりあげそうになるのを誤魔化しながら
 喋り疲れて眠くなるまでお話したんだ。]

(61) 2015/10/11(Sun) 12時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[井戸の近くまできて、きょろきょろ。
 屋根の上にいるかと思ったら、樹の傍に居た。>>1:430
 樹に向かって話しかける声に、首を傾げる。
 本当に先生の声かなって思うくらいか細くて。
 不安になるような声。
 ゆっくり離れようとして足音を立ててしまった。

 気づかれてしまったなら、しょうがないよね。]

 ユージンせんせい、これね。返しにきたんだ。
 あのときは、ありがとう。

[まっくらな夜だから、先生の顔はよく見えないまま。
 笑顔でひざ掛けを差し出したんだ。]*

(62) 2015/10/11(Sun) 12時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ― いつかの井戸の傍で ―

[前にもひざ掛けを返そうとしたことはあったんだ。
 借りてから暫くしたある日、廊下を歩いてると
 畑の方から帰ってきたユージン先生とばったり会った。]

 あのねせんせい。
 この間借りたひざ掛け、お部屋にあるの。
 とってくるね!

[ぱたぱたと部屋に取りに戻ろうとした、その時。
 大きなコリンの声に、びっくりして足が止まった。>>38


   ────命を使ったら、死んじゃうかも!

 ずきん、と胸に何かが突き刺さったように痛くなって
 ぐしゃりと顔が歪む。
 コリンの声が苦しくて、苦しくて。聞いていられなくて。
 部屋とは別の方向にわたしは駆け出していた。]

(65) 2015/10/11(Sun) 13時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[誰かと擦れ違ってもぶつかっても、足を止めないで
 走って走って辿り着いたのは、井戸。
 そこまで走ってきたわたしの息はあがって苦しかったけど
 コリンの声が耳から離れない。

 あの日の夜みたいに井戸の傍で、蹲る。
 俯いたわたしの視界が、ぐにゃりと歪む。
 追いかけてくる先生がいたとしても、気づけずに。]

 ……とりさんも、
 コリンみたいに叫んでたのかなぁ。

[ぽたぽた、ぽたぽた。
 開いた両手に落ちる雫が、溜まらず指の間をすり抜けて
 地面に落ちていく。]

 っごめんね、……ごめんね。

[何度も何度も、謝る。
 物見小屋で手の中にあったはずの、小さな命に。]

(66) 2015/10/11(Sun) 13時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

 
 ……わたし、とりさんを治してあげたいって思ったの。
 でもそれを……とりさんは嫌だったのかな。

 命を擦り減らすって、聞いたのに。知ってたのに。
 わたし、悪いこと……しちゃったのかな。

[あの時の山雀を。その前にも怪我をしたコリンを。
 誰かが怪我をする度に、
 治してほしいってわたしは先生に何度お願いしただろう。

 蒼い目の奥に残る、記憶の欠片の山雀がこっちを見てる。
 嫌だ、嫌だって首を振ってるそんな気がして。
 繰り返し、ごめんねって謝り続けた。]**

(67) 2015/10/11(Sun) 13時半頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/11(Sun) 13時半頃


【人】 対面販売 クリスマス

 ― まなびやの夜 ―

[情けないところってなんだろう。>>71
 元の姿もだけど、まだまだ知らない先生がいっぱいある。
 さっきほどではないけど、まだちょっと弱々しい声。]

 見ちゃった。
 せんせい、ここで誰に謝ってたの?

[ひざ掛けを返しながら、
 これを借りた時のユージン先生を思い出す。>>72

 背中を撫でてくれた大きな掌。
 微笑んでゆっくり話を聞いて、話してくれた声は
 いつも先生の周りを吹き抜ける風のように優しくて。
 ユージン先生の言葉があったから、
 わたしはそれから畑の隅っこに通うようになったんだ。
 わたしも仲良くできて嬉しかったから。
 遊びに来れなくなってしまったとりさんに、
 今度はわたしが遊びにいこうって。]

(149) 2015/10/11(Sun) 22時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[夜風に乗って、ミツボシの唄が聞こえてくる。>>73
 ゆっくりと目を閉じて、唄が終わるまで耳を澄ます。
 葉擦れの音がかさかさ、さわさわ。
 伴奏するみたいに、唄と一緒に夜空に響いていた。]


 ……だから、ごめんねなんだね。


[先生が昔何をしたのか、わからないし。
 先生の優しい手が、痛いことするなんて想像できない。
 でも、わたしも不安になってここで泣いたみたいに
 先生も不安なのかな。]

(150) 2015/10/11(Sun) 22時頃

【人】 対面販売 クリスマス


 あのね、わたしもすっごく不安な時あったんだ。
 とりさんに……悪いこと、しちゃったかなって。
 ほんとは嫌われちゃってたんじゃないかなって。

[あの時も、涙と声が枯れるくらい謝った後で>>67
 先生の言葉を思い出したんだ。
 ヴェラ先生と一緒に描いた絵の中みたいに。
 元気に飛んでた姿を。遊びにきてくれた姿を。]


 とりさんみたいに、この子も嬉しいんじゃないかなぁ。
 こうして先生が遊びに来て、撫でてもらって。


[かさかさと今度は葉擦れの音だけが響く。
 先生の樹を撫でる手は、とっても優しい。
 それはきっと、伝わってると思うから。]

(151) 2015/10/11(Sun) 22時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ────ひゃっ!?


[わたしも一緒に樹を撫でて隣の先生を見上げた瞬間、
 先生の指先が強く光った。>>74
 足元の音にびっくりして、樹の影に逃げ隠れる。
 おそるおそる半分だけ顔を覗かせれば光るランタン。]

 ……今の、せんせいがやったの?

[わからないものは、怖いけど。
 わかってしまえば、怖くない。
 だって先生は傷つけたりしないって、信じてるから。]

(153) 2015/10/11(Sun) 22時頃

【人】 対面販売 クリスマス


 すごい、すごい!
 これなら夜でも転んだりしないね。

[樹の影からひょこりと、先生の隣に戻って。
 ランタンを持ってない先生の光った手に、手を伸ばした。
 小さい頃、暗い夜だといつもよりよく転んだから、
 いつもコリンや先生に手を繋いでもらったみたいに
 ぎゅっと掴めば、ちょっとだけ甘えて。

 そして井戸からまなびやへの入口まで、送ってもらおう。
 その先から部屋までは、わたし一人で帰れるから。]*

(154) 2015/10/11(Sun) 22時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[ランタンの灯りに照らされる笑顔は
 ちょっとだけ元気がないような。>>181
 でも優しい笑顔に変わりはなくて
 ユージン先生をこわいって思う人なんて、いるのかな。

 もう一度、ユージン先生の指先が光る。
 びっくりしたけど、こわがらないことに驚く先生に
 わたしのも蒼い目を丸くして、ぱちぱち。ぱちぱち。]

 嵐のように強い吹き飛ばしてしまう風とか
 大きな音で樹を真っ二つにしてしまう雷とか
 そういうのはこわいけど。

 ユージンせんせいは、こわくないから。
 だから、せんせいの雷も風もこわくないよ。

[昔はどうであっても、
 今の先生の手は、誰かを傷つける手じゃないこと。
 繋いでるわたしは、ちゃんと知ってる。>>183
 だから優しく撫でてくれる先生を見上げたんだ。]

(215) 2015/10/12(Mon) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[まなびやの入口でに着けば、
 屈んだ先生と目線が近くなる。]

 せんせい、どうしたの?

[だんだん、蒼い目が丸くなる。>>184
 世界のいろんなもの。
 蜂蜜より、おいしいものも。
 本の中でしか見たことのない海に、たくさんの船も。

 ぜんぶ、ぜんぶ。]

(216) 2015/10/12(Mon) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス


 せんせいと、一緒に?

[きっと楽しいと思う。
 蜂蜜を食べた時みたいに、
 おいしい葡萄を一粒もらったときみたいに
 ふにゃりと顔が緩んだ。
 先生と一緒なら、きっとなんだって楽しい。]


 うん!


[大きく頷いたわたしの蒼い目は、夜空の下で
 昼間のように、輝いて。
 ぎゅう、もう一度放す前の手を強く強く握ったんだ。]*

(217) 2015/10/12(Mon) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ― 現在、畑の隅っこ ―

[朝食を終えてから、荷づくりの終わった荷物を
 部屋に転がしたまま。

 向かったのは、畑の隅っこ。
 小さく盛られた土の山の前で、しゃがみこんで。
 いつものように声をかける。]

 おはよう、とりさん。
 もうすぐわたし、ここにあまり会いにこれなくなるんだ。

[旅立った後もおねえちゃんみたいに遊びにはこれるけど。
 これまでみたいに来れないのは、確かだから。]

(222) 2015/10/12(Mon) 00時半頃

【人】 対面販売 クリスマス


 今日は、鐘が鳴らなかったなー……。

[昨日とっても楽しかった分だけ。
 ぽっかりと穴が開いたような気持ちになってしまう。

 変わらず寝坊助なアヤワスカの元気な声。>>50
 ヒナコとクラリッサがユージン先生と作った、
 きらきらの宝石みたいなフルーツタルト。>>4
 星空に咲いた光の花。>>1:419
 その星空を唄う、ミツボシの声。>>46

 今日はみんな支度したり、ばたばた、ばたばた。
 気になるのは、朝から見ていないコリンの姿。
 幼い頃、どんくさいわたしの手を引っ張ってくれた。
 おそろいの怪我をたくさん作った。
 わたしが悲しい時は、抱きしめてくれた。>>78

(223) 2015/10/12(Mon) 00時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[コリンは、どの先生と並んでここを出て行くんだろう。
 わたしが井戸の傍で泣いてたのを、
 コリンに聞かれてたなんて知らなかったから。>>82

 包帯ぐるぐる巻きの怪我した手で過ごすコリンに
 着替えとか食事の片づけを、隣で手伝いながら。
 エフ先生のところへなんて言うこともできなくて。

 包帯が取れた時は、すごくホッとしたのを覚えてる。]

(224) 2015/10/12(Mon) 00時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[呼ぶ声が聞こえて振り返る。>>225
 そこにいる先生の姿を見れば、
 蒼い目を輝かせて立ち上がった。]

 エフせんせい!
 おはよう、今日は"ふつかよい"は大丈夫?

[エフ先生に畑の隅っこに山雀を埋めたこと>>54
 伝えたあの時は、まだ顔が歪んでしまって。
 俯いていたら、大きな手で頭を撫でてくれた。
 ちらと顔を上げたら掌の向こうに
 覚えのある先生の変な顔が見えて、また俯いてしまった。

 今なら力の話をする度に変な顔をしてた先生の気持ちが
 わたしにもちょっとだけ、わかるのかもしれない。]

(254) 2015/10/12(Mon) 01時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[見上げたエフ先生の顔色はいつもよりいいけど、
 ちょっとだけ表情がかたいような気がする。

 なんだろう。
 すごく大事なお話なことはわかるから、
 瞬きもせずに先生を見上げた。]

 ──……一年前のこと?

[なんで、先生が後悔するんだろう。
 山雀を治したいって、頼んだのはわたしで
 わたしが力を使ったのとは違ったけど、治してくれた。

 わたしはまだ、先生の過去も。何を後悔してるかも。
 知らないままだから、不思議な顔をしてしまう。
 けど。]

(255) 2015/10/12(Mon) 01時半頃

【人】 対面販売 クリスマス


 せんせいと、一緒に?

[びっくりして、ぽかんと口を開いてしまう。
 昨日の夜と同じ言葉を繰り返して、
 ようやくエフ先生の言葉が理解できて慌ててしまった。

 どうしよう、どうしたらいいんだろう。

 昨日つないだ手を握った指先が、ぎゅうと服の裾を掴む。
 たぶんもうすぐ、ユージン先生がここにくる。>>243
 とっておきの林檎を、一緒にとろうって。
 笑顔でわたしは、もう一度大きく頷いたから。]

(256) 2015/10/12(Mon) 01時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[狼狽えるわたしは、それでも嘘なんてつけなくて。
 ぐるぐる、ぐるぐる。
 真っ白になりそうな頭で考える。]

 ……わたしね、
 ユージンせんせいに、昨日一緒に行こうって言われて。
 うん、って言ったんだ。

[色んなものを、ユージン先生と見たらきっと楽しいって。
 うきうきと一晩中それを考えて眠りに落ちたんだ。

 今のエフ先生の顔は変な顔じゃなくて、
 はじめて見る、とってもとっても真剣な顔で。
 苦しくなる。
 言葉が、喉でつっかえてしまって、続かない。]

(263) 2015/10/12(Mon) 02時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 
[わたしは、誰と一緒に行きたい?
 わたしは、"おしまい"までの時間をどう過ごしたい?

 思い出すのは、何度も何度も掬った水。
 小さな命のように零れ落ちてしまう水は、
 きっと先生より先に"おしまい"を迎えるわたし。]
 

(264) 2015/10/12(Mon) 02時頃

【人】 対面販売 クリスマス


[わたしは、わたしの"おしまい"を迎える時に
 ────誰の手の中に、いたいんだろう。]
 

(265) 2015/10/12(Mon) 02時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[服の裾を握り締めていた指先から、力が抜ける。
 すとんと落ちてきた気持ちを、
 つっかえそうになる言葉で、ゆっくり形にする。]


 ────…わたしが、


[最期の最期まで遊びにきてくれた山雀のように、
 怪我をしたら、治してと何度もせがんだ。

 治療の力で命を縮めてしまうってわかってから
 怪我をしないようにしたら、
 撫でてもらえることも減ってしまって。
 代わりに、"おまじない"をせがんだのは。]

(296) 2015/10/12(Mon) 03時半頃

【人】 対面販売 クリスマス



 わたしが笑ったら、
 エフせんせいもまた、笑ってくれる?


[エフ先生に治してもらった時、
 わたしが笑顔なのは痛いのがなくなったのもあるけど。
 わたしが笑えば、エフ先生もつられて笑ってくれるから。

 けど。山雀を埋めた時は、笑えなかったから。
 わたしの記憶の欠片の先生は、あの時の変な顔のまま。

 まるで、鏡のような先生を。わたしは。
 あの時のままには、したくない。]

(297) 2015/10/12(Mon) 03時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

 
 わたしは、
 もっとせんせいに笑って欲しい。
 もっとせんせいに撫でて欲しい。
 もっとせんせいのことが知りたい。
 

(298) 2015/10/12(Mon) 03時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[澄んだ蒼い目で、先生を見つめる。
 命の折り返し地点を越えて、
 くすみはじめた色は、ちょうど昼下がりの空の色。

 この色が、沈んでしまうまで。]


 エフせんせいと、一緒に行きたい!


[気持ちのままに紡いだ言葉が、
 吹き抜けた風に乗って、昼下がりの畑に響いた。]**

(299) 2015/10/12(Mon) 03時半頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/12(Mon) 03時半頃


【人】 対面販売 クリスマス

[聞き返してくる、エフ先生の声。>>318

 わたしは、エフせんせいがいい。

[だからもう一回。黒い先生の目を見て繰り返す。
 なんとなくまだ続きがあるような気がするのに、
 エフ先生の口からそれは出てこない。]

 ……だめ、かな。

[ちょっとだけ、不安になる。
 けど。]

(356) 2015/10/12(Mon) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[ユージン先生と聞いて、蒼い目を丸くした。>>319
 そうだ、どうしよう。
 また慌てだしてしまいそうなわたしを止めたのは、
 今度こそ聞こえた、言葉の続きと。]


 ────うんっ!


[わたしが驚かそうとした時みたいに笑う先生の顔に、
 ぱっと笑顔になってエフ先生に抱きついた。
 エフ先生が、わたしだけの"せんせい"になる。
 そのことがとってもとっても、嬉しくて。]*

(357) 2015/10/12(Mon) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ……ひゃっ!
 ユージンせんせい?

[いつから、そこにいたんだろう。>>301
 ユージン先生の声にびっくりして
 抱きついていた手を放して、振り返る。]

 あのね、ユージンせんせい。
 わたし…───

[エフ先生と行きたいって、言わなきゃ。
 でも、ユージン先生の方がちょっと早くて。
 わたしのさっきの声が聞こえちゃったこと、
 わかってしまった。

 ユージン先生の風が、通り抜ける。林檎が落ちる。
 ぶわっと小麦色の髪を巻き上げる風はやっぱ優しくて
 ほんのちょっとだけ、さみしさが頬を撫ぜた。
 蒼い空に弧を描いて飛んできた林檎を
 エフ先生と一緒にわたしも受け取って。]

(358) 2015/10/12(Mon) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[美味しそうな林檎に、わたしは笑顔になる。]

 ありがとう、ユージンせんせい!
 うんっ。いっぱいいっぱい笑顔にするよ!

[ユージン先生の手が、ちょっと上がって。
 そのまま下ろされる。
 そして、ユージン先生の少女を迎えに行く背中に、
 わたしは一歩だけ前に足を踏み出した。]

(359) 2015/10/12(Mon) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 あのね、せんせい!

 わたしね、今のせんせいを見て
 こわいっておもう人は、いないと思う!

 それでも、もしこわがらせちゃったら……
 そのときは、昨日してたみたいに
 "ごめんね"って謝ればいいんだよー!

[きっとその気持ちは、今の先生なら伝わると思うから。
 ちょっと小さくなった背中に、わたしの声は届いたかな。
 届かなくてもきっと、誰かが
 ユージン先生にそれを伝えてくれるって。信じてる。]*

(360) 2015/10/12(Mon) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[ユージン先生の背中を見送ってから。
 エフ先生の隣に戻ってくれば、
 仏頂面に戻ってしまったエフ先生。>>320
 ちょっとだけがっかりするけど、
 ずっと笑ってにこやかなエフ先生も、想像できない。

 でも少しずつ、
 わたしが笑う時、一緒に楽しいって嬉しいって思って
 笑ってくれるようになったらいいな。]

 せんせい、林檎一緒に食べよう!

 ……あ。
 もうせんせいって呼んじゃ、だめ?

[盟約したら、"従者"になるんだっけ。
 おねえちゃんも、オズワルド先生を名前で呼んでた。
 すぐに変えなきゃいけないのかな。
 林檎を持っていない方の手を伸ばして、
 エフ先生の空いてる手をぎゅうっと握った。>>321]*

(369) 2015/10/12(Mon) 20時半頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/12(Mon) 20時半頃


【人】 対面販売 クリスマス

[目くばせする先生の目は、もう落ち着いていて。
 いつものように、とても優しい。>>392
 握り返してくれるあったかい手に、嬉しくなる。]

 呼びたいように……?

[じゃあちょっとだけ、
 おねえちゃんの真似をしてみようとして。]

 エフ……せんせい。
 へへ、やっぱせんせいって呼ばないと落ち着かないや。
 これまで通りでも、いい?

(423) 2015/10/12(Mon) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[落ち着かないのが半分。
 残りの半分ははずかしいような照れるような
 くすぐったさに胸の辺りがふわふわする。
 これをなんて言えばいいかわからなくて、
 今は笑って誤魔化しちゃおう。]

 せんせいも変えなくていいけど。
 たまにでいいから……クリスって呼んでほしいな。

[コリンみたいに。仲良しの呼び方で。]

(424) 2015/10/12(Mon) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[林檎を持ったまま手を引かれて、並んで歩き出す。
 隣で授業中みたいな、ちょっと硬い先生の声。>>395
 落ち着いている、いつもの先生。

 真面目にお話する先生は、贔屓するように見えないけど
 それってわたしが特別ってことかな。
 だったら、嬉しくて笑顔がこぼれる。]

 わたしね。
 むずかしいこと考えるの得意じゃないし、
 がっこうを出ていくのも、おしまいがくるのも。
 そういうものなんだって思ってて。

 わたしは誰と並んでがっこうから出てくのかなって、
 ずっとぼんやりとしか考えてなかったんだ。

[がっこうの中でゆっくり流れる時間に、
 ぼんやりしたまま"とくべつなひ"を迎えてしまった。
 どんくさいわたしが誰かを選ぶなんて思ってなかった。]

(439) 2015/10/12(Mon) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 
 でもさっき、エフせんせいがいいって言ってから。
 エフせんせいが、わたしだけのせんせいになるって
 そう思ったら、とっても嬉しかったんだ。

 せんせいがわたしだけ見てくれるならもっと嬉しいし、
 これから、いっぱい構ってほしい!

[そうして山雀みたいにおしまいを迎える時は、
 先生の手の中にいたい。
 なんとなくだけど続く言葉をそっと飲みこんだのは、
 先生の今の顔を変えたくはなかったから。]* 

(441) 2015/10/12(Mon) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ― 物見小屋 ―

[階段を上がれば、気持ちい風が髪と服を攫う。>>408
 あの日みたいに見下ろした裾野の街は、賑やかで。>>#1
 もうすぐあそこに行けたりするのかなって思うと
 心がわくわくと飛び跳ねた。
 先生の隣に並んで座り林檎を齧ろうとして、
 向けられた黒い瞳に、開けた口をそのまま閉じた。]

 なぁに、せんせい?

[蒼い目をきょとりとする。
 またあの、真剣な顔だ。きっと大事なことなんだろう。]

 獣の姿の、せんせい……。
 どうなるかわからないって、
 どういうこと?

(447) 2015/10/12(Mon) 23時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[がっこうでは先生はみんな
 いつもわたし達と同じような姿してるから。
 モスキュート先生だけちょっと違うけど、
 エフ先生の元の姿も、上手く想像なんてできなくて。]

 せんせいって、獣だとどんな姿をしているの?
 どうなるかわからなくても……
 わたしは、わたしの知らないせんせいを、
 もっと知りたい!

[教えてくれるかな。
 わたしはまた、せんせいの言葉が理解できるまで
 時間がかかるかもしれないけど。

 元の姿になった先生に驚いて、林檎を落としちゃったのは
 たぶんもうちょっと後のお話。]*

(450) 2015/10/12(Mon) 23時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ― 昨日のおくりものと、3分の魔法 ―

[昨日の朝食後。
 アヤワスカの声が食堂に響いたんだ。>>284

 なんだろうと首を傾げていれば
 アヤワスカの傍にはモスキュート先生。>>328
 パティシア先生も近くにいたのかな。]

 ………わぁ! きれい!

[真っ白なドレスに歓声を上げる。
 たまに書庫でモスキュート先生の周りを>>0:18
 ふわふわしてる綿毛を集めたみたいに、真っ白な。

 くるりとその場で一回転すれば、裾がふわりと広がって
 すぐにドレスは消えてしまったけど。

 次々に変わるみんなの、色とりどりのドレスに
 拍手をするのも忘れて蒼い目を輝かせていたんだ。]

(463) 2015/10/13(Tue) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス


 アヤワスカ、ありがとう!
 わたしも大好き!!

[アヤワスカを、ぎゅうと抱きしめるけど。
 贈り物をしたアヤワスカのドレス姿は見ていない。
 
 ヒナコもミツボシも、そのことには気づいたみたい。
 どうにかならないかな。
 モスキュート先生を振り返ったら、音がして。>>331
 今度は6人全員揃っての魔法の時間が、
 もう一度やってきた。]

(464) 2015/10/13(Tue) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[ミツボシからのおくりものに合わせて、>>456
 お花のおひめさまみたいなヒナコが呼ぶ声>>374
 わたしはドレス姿のアヤワスカの手を取った。>>422
 こういう時は、なんて言うんだったかな。
 前に読んだ本のせりふを思い出して。]


 ……一曲おねがいできますか、おひめさま?


[わたしもドレス姿だけど、いいよね。
 くすくす笑いながら、
 ドレスの裾を広げて、くるくる。くるくる。
 みんな大好きって抱きついて手を取って、
 3分の夢のような魔法は、わたしの宝物になったんだ。]*

(465) 2015/10/13(Tue) 00時頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/13(Tue) 02時頃


対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2015/10/13(Tue) 20時半頃


【人】 対面販売 クリスマス

[口ごもる先生に、身を乗り出してしまう。>>518
 ユニコーンって一度本で読んだことがあったはずだけど
 すぐには思い出せなくて。

 どんな姿をしてるって書いてあったかな。
 確か、あれは──── ]


 ────…エフ、せんせい?


[ぼとん、と落ちた林檎が床を転がる。>>523
 目の前に現れた姿にびっくりしすぎて瞬きもできない。]

(547) 2015/10/13(Tue) 22時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[だって、先生のいつもぼさぼさな髪は真っ黒だし。
 目だって真っ黒だし。
 不精髭まで生えてるし、ってそれは関係ないかもだけど
 だって、だって、だって。

 今、わたしの前にいるのは
 頭から尻尾の先まで、眩しいくらい真っ白できれいな馬。
 ううん、その額に折れた角がある──ユニコーン。]

 ほんとうに、せんせい………?

[頭の中に響いてくる声は、落ち着いた先生のもの。
 わかってても、すぐには信じられなくて。
 わたしの方に踏み出す蹄にびくっと肩が跳ねて
 近付いてくる鼻先にぎゅうと思わず目を瞑ってしまった。

 甘えるように擦り付けられた鼻頭はちょっと湿っていて
 啼く声が物見小屋に響く。
 かかる吐息に、ドキドキと騒がしい心臓をおさえて
 ゆっくりと目を開いた。]

(548) 2015/10/13(Tue) 22時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[頭の中に響く声。>>533
 真っ白な睫毛が揺れて、
 優しくて深い紺色の瞳がわたしを見つめる。

 "少女"のわたしは、知っている。]


 ゆるします。
 わたしが、わたしの"おしまい"を迎えるまで──


[伸ばした手で、真っ白な毛並みを撫ぜ
 蒼い目を細める。
 それからほんの少し身を乗り出して、
 湿った鼻先にゆっくりと、くちびるを 押し当てた。]

(556) 2015/10/13(Tue) 23時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[小さく囁いてから、くすぐったそうに笑って。
 今度はその首に抱きついて、白馬に頬ずりした。
 がっかりなんて、とんでもない。

 まだ心臓はドキドキしてるし、
 ひなたぼっこしすぎたみたいにぽかぽか頬が火照る。]


 大好きだよ、せんせい!
 

[やっぱり、すぐには主になんてなれなくて。
 今度は物見小屋いっぱいに響くくらい
 大きな声と笑顔で告げたんだ。]*

(559) 2015/10/13(Tue) 23時頃

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