158 Anotherday for "wolves"
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
|
嗚呼、聞こえる。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2015/05/09(Sat) 10時半頃
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黒銀の髪を持つ男は、隠せぬ憂色を浮かべた。
隣町から流れてきた噂は
『人狼が人間を喰い殺した』という無残な話。
人狼族の長である黒銀の男にとって、斯くも信じ難く
悲痛な噂話はないだろう。
長きに渡り、人間と人狼とは共存共栄を続けてきた。
それは揺らがぬ天秤のように水平を保ち続けるものだと
人間も、人狼も、誰もが疑いもしなかった。
(#0) 2015/05/09(Sat) 14時半頃
「その、はずだ…。
我々の関係性に、亀裂を持たせてはならない。
同胞達よ、我が意の元に集まるのだ。」
(#1) 2015/05/09(Sat) 14時半頃
両の天秤は“共存”という水平を保つ。
生ぬるく染み渡り、麻痺してしまった共存共栄の中。
ゆっくりと揺れていることも知らず。
私達は、感じている。
私達は、信じている。
私達は、進んでいく。
───今日とは違う、日を。
(#2) 2015/05/09(Sat) 14時半頃
Anotherday for "wolves"
(#3) 2015/05/09(Sat) 14時半頃
**********
■この村について
裏切りや殺人衝動、理由などに重きを置いた人狼騒動RP村です。
陣営勝利を意識しつつ、物語を全員で紡いでいくことが目標となります。
この村の本参加者は既に決定しておりますが
見物人を二名程募集しております。
ご興味を持たれた方、見物人で参加したい方は
wikiを熟読のうえ、参加CO一覧にIDを明記した後にご参加下さい。
■wiki
http://jsfun525.gamedb.info...
(#4) 2015/05/09(Sat) 14時半頃
■メモテンプレート
PCの情報など、以下をコピーしてご使用下さい。
尚、エピローグまでにで構いませんので
PC名は読み方の他に英字の綴りもご記入をお願いします。
(物語終了時のキャストクレジットに使用するためです。)
名前: (年齢)
性別:
容姿:
その他:
接続:
現在地:
NG事項:
(#5) 2015/05/09(Sat) 15時頃
■役職について
参加者さまのご協力のおかげで、参加時の役職はすべて決定しております。
ご希望に添えなかった方、誠に申し訳ありません。
何方様も、ご入村の際はwikiで決定した役職を確認して頂き
間違いのないようにご参加頂ければと思います。
再びのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
■その他
何かありましたら、以降は問題がない限りメモにてお伺い下さい。
(wikiのコメント欄でも構いませんが気付かない可能性があります。)
それでは、どうぞ物語をお楽しみください。
皆様に素敵な“明日”が訪れますよう。
**********
(#6) 2015/05/09(Sat) 15時頃
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― 小さな村 ―
[ぱっくりと開いた傷口から、 ストロベリーの色に似た血が滲んでいた。]
[骨ばった指が淡々と ガマの花粉などからつくった傷薬を塗布していく。 それからくるり、細腕に白い布を巻く。 丁寧な処置を施して、]
これで良い筈だ。 こんな傷、たちまち治ってしまうだろうさ。 ……本来なら、ツバでもつけとけ、 で済ますんだけどねえ?
[ごちゃごちゃとものが多い室内でぼやく。 寂れた家の中である。]
(1) 2015/05/09(Sat) 15時頃
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ほら。さっさと行かないか。 [眼鏡をかけた男はうんざりした風に言うと、 厄介払いでもするようにしっしっと手を振った。
よろよろとよろめき歩いていく ――恐らくは犬にでも追われたのだろう―― 手負いの猫を追い払い、ぎし、と椅子に座りなおす。]
……さぞかし緊急事態なんだろうさ。 なんてったって火事でも起こらなきゃあ 腰が上がらないとご存知の上でお呼びなんだからねえ!
[集会所まで向かうにはまだ少し、腰が重いようで それでも族長の命なれば行かねばなるまいと知って ハ、と小さく 愚痴を一つ。
――今日はいつものようにはいかないぞと、 やっと腰をあげた。]
(2) 2015/05/09(Sat) 15時頃
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[色鮮やかな花が咲き、木の葉が静かにさざめく 美しい陽が昇りては、月明かりが暖かに零れる。
―― 人間と 人狼 が ”共存” する 小さな村の一角。 村医者スティーブンの診療所は、そこにある。**]
(3) 2015/05/09(Sat) 15時頃
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― 幕前:或る双子の噺 ―
『知っているかしら? 二人とも。
あの星の、名前。
――― あなたたちが生まれたとき、 あの星が瞬いたようにみえたの。』
(4) 2015/05/09(Sat) 15時半頃
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[隆冬の直中、 極東の貧村。
瓜二つ、 白と黒を纏う双子を前に 窶れた女は、謳う。]
[ 物語を、
ふたりに与えられた運命を。 ]
『……なにかあれば、 あの星を目指しなさい。 母さんの生まれた村に行くのよ。
ふたりで、仲良く、
… そう、手を繋いで。』
(5) 2015/05/09(Sat) 15時半頃
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[そう 母さんは
力無くわらって、
繋いだふたりの手に そっと、優しく触れた。]
[それが。] [さいごの、
――― 三人のやりとり。]
(6) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[暗幕に装飾された、 澄んだ星々の生命の輝きを 北の天に連なる柄杓の煌を ぼくは (あたしは) 「わたしたちは」
忘れてないよ (忘れてないからね)]
[母さんを白雪に包んだ]
[此の日も]
[君と、 (あなたと) 別離れた ]
[或の日も]
(7) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[ ずっと
ふたりは
共に在る。 *]
(8) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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― 幕前零章・01 ―
[球を覆う天鵞絨が 闇を融かした絵筆に ぽたり ぽたり、
暗がりに染められて 彩に飾られてゆく。
そっくりな顔をした ふたり、 蒼月の下。 追っ手の足音も忘れて、 緩やかな刻を 天を望む。]
(9) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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『あ、』
「あ、」
『あたしたちの星だ』
「ぼくらの星だ」
[ yī èr sān ……,
旅の途中で教えてもらった数で いち に 指を折って、
柄杓の柄の先へ 辿り着いた。]
(10) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[こくん。]
[同じ刻に、頷く。]
[ぼくは (あたしは)
ひとつでふたつ ふたつでひとつ。 互いに分かる、いつだってどこだって。 隣に (傍に)。
草原に置かれた、ふたつの小さな手が重なる。 幼いけれど襤褸きれのように擦れ切れた手。 白く不健康そうな手は、荒れ放題だった。]
[でもさ] [でもね] [いいんだ]
[触れ合う温度の この温もりさえ、 決して喪わなければ、これでいいんだ。]
(11) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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「ねえさん」 『アル』
[往き場のない手が、ぶらりん。 互いの左と右 違えた腕が浮いて、 二番目の指が 人を示す指揮棒になった。
そのまま深い群青の宙に泳いだ 人差し指は、お互いを差して、]
[ぱちり。] [交差する。] [ふふっ。] [くすくす。] [エンジェル・ブルーが、混ざり合う。]
「ぼくは」『あたしは』
(わたしたちは)
[ずっと。 ひとつ。]
(12) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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『ね、アル。
――― あたし、ね』
「…しー。
ねえさん、それ以上言わなくても分かるよ。 だって、ぼくらは、‟一緒”だろ?」
『…… うん。そうだね。 …… そうだった、なあ …。
ありがとう。
……ばいばい… っ … 。』
(13) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[――― …… 、
ぽたり。
雨も降っていないのに、 二輪の紫苑の花が路露に濡れて、
……… ―――― 。 ]
[ぱァんッ]
[星が、弾ける音が した。 *]
(14) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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― 現在/小さな村・酒場裏 ―
[ ――― ぱァんッ、
荷台から零れ。
散り散りに耀く、 ボルドー型をしていた透の欠片。 粉々に舞う 粒子を傍ら。]
[ぱちり。]
[黒猫か
はたまた、死を喚ぶ黒狗か。]
(15) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[不幸を掻き集めたような 濡れ羽色の睫毛は、
滴を溜めた瞳に濡れ。 潤に湿らす。 ]
… ふぁーァ …、
[抱えた酒瓶を土に転がして おおきな欠伸を一度ばかり。
覚束ぬ足取りで、 前へ 前へ と。
踏み出して、 ]
[ …… 踏み出そうとして? ]
(16) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[ … ずべしゃっ ]
[ ――― 転げた。 ]
(17) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[からら 、
今し方、 手から滑り落ちたワインボトルが 微睡む空色に過り 消えてゆく。 死んだように、停止すること。 幾秒。
廃棄されたゴミ山に顔面から突っ込んで、 柔らかに顔面を受け止めた麻袋から 緩慢に身を興した。 ]
… ん、 んン〜……
(18) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[そして、
そのまま 後ろへ.。]
[どさっ]
[尻餅をつくよに、 自ら座り込んで、まばたき。
流れる、 ろくに手入れもされていない 黒の毛並みから覗くのは、 似合いもしない 天使の如き ブルー。 ]
(19) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[ それは。
ひとつ瞬けば、憂う乙女のように。 ふたつ瞬けば、仄暗い青年のように。]
[みっつめ、 ようやく
『ワタシ』に戻ってくる。]
(20) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[淡く静寂の水のなか、 湛える硝子玉は同じであれど。 はたまた、そこに映る情は 全く別人のようで、
――― 否。
たしかに 違うのであります。]
(21) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[『いつも』の 鏡石の代わりに、
転がるワインボトルの濃緑に 闇深き黒を窶して、
自らの存在を 己の『生』を確認するよに 堕ちぶれた我が身へと、
(最初からどん底だった? 噫 それもそうだけれど、な )
男に似つかわしく無い 華奢な白魚の一本、 そ と 触れて。 ]
(22) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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( …… 噫 、
『アタシ』… 『ボク』…
いいや ちゃぁんと、『ワタシ』 だ、ね。)
[こころで、唱える。 ――― 朝の、『儀式』。
それが終わりゃ、 スカイブルーの空に ううん と 手を投げ出すように 伸ばして。]
[きょろり。]
[うん?]
(23) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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よ〜っく寝たぁ…… ……って。 ありょ?
一体全体、なんだってんで… こんな塵の中で埋もれてるんだぁ〜?
[おっかしーな、 記憶にないぞーう。
未だ重心が定まらないながらも 体制を立て直せば、
ばっちい、
っと、蹴っ飛ばし。 低空飛行の放物を見届けた。]
( こりゃ、またやらかした、ね……? )
(24) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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[酒臭い残り香が漂う、 これは、きっと
うん、 紛うことも無い。二日酔いだ。
我ながら凝りもしねーもんだ、 はっはははは。
苦味を帯びた笑いが、 虚しく、響く。
きっと追い出されたであろう 酒場をちらり、横目でやった。]
…… よいよい、
どーせ、また金さえ払いや あのオヤジは幾らでも『客』扱いしてくれるものね
(25) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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( … あー、 頭いったいのはたまらない。が… )
[こん。
頭を叩けば。 蟒蛇のように呑んで、 呆けた頭にゃ、丁度いい刺激。
――― 早朝。 茜と海が混じる東雲、 放り投げられた酸っぱい記憶と。
噫
夜に聞いた 『一報』を。 頭に撒かれた包帯の原因を、 ぼぉんやり 思い出した。 ]
(26) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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(『なんでも、 隣村で人狼が 人間を食い殺したらしいじゃないか』)
(『……ったく、自警団のクセに おまえは何をしてたんだあ!?ああッ!!』)
…… ひどい噺もあったもんだよねえ、 隣村までは、ワタシ管轄外よ?
[おっと、] [危ない 危ない] [また転びかけてしまったね]
…… 族長のとこ、行く前に こりゃ はっきり目ェ醒まさないとダメだね〜
[ふらり、 未だ危うい足取りで 呵々とわらい。黒ずくめの男は彷徨い出した。*]
(27) 2015/05/09(Sat) 16時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 16時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 17時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 17時頃
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― 微睡 ―
[遠くの空から、鴉の声がする
朝か、真昼か、夕暮れか それとも、帳が下りた真夜中だろうか
そろそろ、夢が終わりを告げるのだと どこかでぼんやり感じながら
横たわる褥で身動いだ]
(28) 2015/05/09(Sat) 17時頃
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…ってえ、
[目覚めてその身を起こしてみれば 鈍い頭痛に見舞われて 両手で頭を抱える羽目に]
なんでまた、こんな事に…
[「渡鴉」の家に生まれて 「世界を支配する者」と名づけられ この世で過ごす事、そろそろ三十年程経つか
小さな村で生まれ育ち しばらく外で暮らしたこともあったのだが 気づけば故郷に戻ってこの体たらく]
(29) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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[ほんの少しの覚束なさと共に、質素な家の木のテーブルへ パンと、切っただけのリンゴを並べて
( カン、 )
朝の小鳥の囀りの隙間に、硬質な音を放ったのは 玄関に置かれただろう山羊の乳。]
キャロライナ、ありがとう!
[勝手知ったる自宅の戸を開け、 次の家へ配達に足を運ぶ彼女へと声を掛けるけれど
まぶしい朝日も、そこにある筈の馴染みの顔も視えない。]
(30) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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[姓はともかく名については その実現まで程遠い
ドナルド=レイヴン ――親しい者は名を、そうでなければ姓を
村の外れの墓地近くにある 小さな家でひとり、もそりと起き出した*]
(31) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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「マーゴ、おっはよー。零すんじゃないよ〜!」
[利発なよく通る声。 カラ、カラ、揺れる貨車の音。 頬を撫でる朝のひんやりとした風、芝が立てる青い香り。
――視えないけれど、見える。 彼女がたたえているであろうまぶしい笑みと、朝が。]
うん、大丈夫よ。 お仕事がんばってくださいね!
[小さな掌を拡げ、声のほうへと振れば カラリ 貨車が近付く音が、別離ではない事を教えてくれる]
「そうだ、マーゴはもう聞いた? あの湿っぽい族長が珍しく集会をするんだってよ。 イヤーな感じだよねー。」
[明るさを保とうとしているけれど、不安、懐疑が滲む声。]
(32) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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そう……なの。 うん、聞いているわ。
[隣町で人が喰われたと、その噂まで”ヒト”の彼女に伝わっているのかいないのか。 確かめる事もできずに、こくりと小さく顎を引く。
教会なら1人で行けるし、大丈夫、と優しい彼女へ告げて ミルクで満ちた陶器を持ち上げる。
――だいじょうぶ。
願いにも似た独り言を もう一度。]
(33) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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[閉じた扉に背を預けて、ひとり 家の中で眼を開ける。]
おとうさま おかあさま。 ………わたし…すこし、こわいです。
[空に投げた言の葉は、手元の白い液体だけを揺らし 目に映るのは天井ではなく”あの日”の朧げな記憶。
「真っ赤だよ」と渡して貰った赤い筈のリンゴと一緒に 嫌な予感も食べて無くなってしまえと
小さな唇で、サクリと音を立てれば 口の中に禁断の味が満ちた。*]
(34) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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スティーブン先生の所でお薬も貰わないといけないし そろそろ支度をしないと…。
[小鳥が唄で誘う外へ、耳を傾け マグの中に残った全部を喉へと流す。
片付けも、着替えも、見えなくたってお手の物。 外となると多少不安はあるけれど いつもの村 の いつもの姿 なら大丈夫。
カツ、と長い棒で日常を確認しながら玄関を出る。
お暇な人が、手を引いてくれると声を掛けてくれたなら それ以上の事はないのだけど **]
(35) 2015/05/09(Sat) 17時半頃
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─墓地─
………──。
[春と夏の狭間に届くのは、新緑の囁き。 さらさらとした青葉の擦れあう音が私の耳にも届いています。 これから次第に暖かくなり、暑さを帯びて やがては夏の爽やかな風が、この小さな村を包むのでしょう。
けれど。 囁きの中には、思いも寄らぬ言の葉が混ざっているようでした。
私は墓地の中で、そうっとその声に耳を傾けています。]
(36) 2015/05/09(Sat) 18時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 18時頃
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………、…。
[その噂話に私の唇は、はくはくと動きを見せました。 しかしながら音を放つことはありません。 困ったように眉を下げても、厚く覆いかぶさる駱駝色の前髪の奥では 誰がこの表情を見ることが出来ましょう。]
……、…?
[足元にやってきたのは、昨夜ふらりと居なくなった飼い猫でした。 腕には丁寧に巻かれた白い布、漂うのは薬の香>>1 処置してくださったのはあの偏屈なお医者様でしょう。
私もきっと通わなければいけないのに、と思いながらも 今日とて私の足はこうして、身動きがとれなくなってしまったように 墓地の中でぴたりと止まってしまうのです。]
(37) 2015/05/09(Sat) 18時頃
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[名も記されぬ墓へと手を合わせます。 私の両親でもなければ、血縁者でもない。 ましてや顔も名前もわからぬ誰かへの、些細な追悼。
そっと足元の飼い猫を抱き上げると 近くにある家へと視線を泳がせていました。
少し歳は離れているけれど、幼馴染である彼。 そろそろ彼も起きだす頃でしょう。 なぜならば、今日は私達が集会場に呼び出されている日。]
…、 ……──。
[村に住む、私達『人狼』が 呼び出されている日なのですから**]
(38) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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― 酒場裏 → ―
[漆塗りの鴉の濡れ羽、 戦げば 斜にゆらゆら揺れて
エンジェル・ブルーに映る 見慣れた路が 三重 二重、 重なり暈けた世界は、 刻を重ね ようやっとひとつへ落ち着いてきた。 ]
( 慣れたか、ないんだけど
いやあ、 慣れちまうもんねえ … )
[煉瓦の塀から手を離して 浮ついた足が地に降りる感覚。
どうにも妙だが、 一年もこんな暮らしをすりゃ、 嫌でも慣れるってもんで。 ]
(39) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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[頬にぴったり。 張り付く髪の湿に、 壁から離れた白の指先を絡める。
すんすん。
人より優れた嗅覚に抜ける、 まだ酒の香は抜けきらない。 …… まーっ、当たり前だね。 ]
一回 『帰らせてもらって』 着替えなきゃ、ねえ
[そこで偏屈家の家主を思い出した。
あんの御仁、未だ居るだろーか。
滅多に上がらなそうな腰を あげてなきゃあ、いいんだけど。 (ま、そうでも忍び込むだけで。)]
(40) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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[ひとまず さっきの股旅食らった猫のよな 歩調よか幾分マシになった 人並みの二足歩行をして、
はずれの方へと かつ かつ かつり、 黒き革のブーツを打ち鳴らす、
それとはまた違う、 とある一軒の家先で 棒っきれが地叩く奏>>35が聞こえてくれば 靴の変則的な音は途切れ。
空の色した、猫目がきょろり。 ]
(41) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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─ とある小さな家 ─
[調合途中の薬が放置された作業台の上に肘をついた男は静かに目を伏せ、両手を組んで祈りを捧げていた]
義父さん、どうか無事で。
[村の風景にぽつりと溶け込む小さな家。 そこは飼い犬でいられなかった男を拾い、この村での居場所を与えてくれ、家族のない男の父親になってくれた人間が営む工房も兼ねていた。
村医者が薬を売るならば、俺は外に売り歩く。 人狼と人間の共存を心得ている無口な父親は、そう言って外へと薬を売り歩く道を選んでいる。 義父が仕事で村を離れる度に、男はこうして家族の無事を祈っていた。
男に家族と呼べるのは、もう彼しかいないから。]
(42) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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と、こうしちゃいられねぇか。 そろそろマーゴが出る時間だろうしな。
[ふと気づき、男は祈る両手に触れさせた額を離した。 全盲のお隣さん。 彼女がそろそろ、スティーブンの所へ薬を貰いに行く時間だ。
彼女に薬屋であることを内緒にしているのは、医師からの薬のほうがいいと父と判断してのことだ。
調合途中の薬をそのまま放置し、そうして男は家を出る]
(43) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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お兄さんの手は如何かな、レディ。
[半ば慌てて家を出て、きちんと戸締まりした男は隣の家の玄関にいる少女の姿を確認する>>35。
駆ける足音は、彼女には耳馴染んだものかもしれない。 時間を見つけて、こうしてマーゴの手を引き、行き先まで付き添うのは、サイラスの日常のひとかけらだった。
玄関を出たばかりのマーゴの前まで駆けた男は、見えないのを承知で人のいい笑みと一緒に軽い言葉をかけ、そうして片手を差し出した。 彼女が手を取れば、慣れた調子で行き先まで付き従うだろう。**]
(44) 2015/05/09(Sat) 18時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 18時半頃
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――― あれえ、
[偶にちょいちょい ちょっかい出しに見る 居候先の診療所で よく見る顔がひとり。
艶やかな長き髪を眺めながら、 彼女のもとへ踏み往きかけて、
丁度隠れる屋の影より 垣間見えた金の髪>>44。
それを拝んだ途端。 そ と 闇に引き戻すように 足を引っ込めた。 ]
(45) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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……いけね。
こんな二日酔いの酔っ払いは、 猫の手にもならないのを忘れてたね
……っは、
(まともな手をくれる輩の方が、いいだろね)
[肩を竦めりゃ、 皮肉の棘を自らに打ち、密やかに空に笑って。 ふたりの傍を、そろっと通り抜けようか。
声でも掛けられりゃ、 へらりと明朗な笑みと挨拶でも向けるけども。*]
(46) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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―大きな木のある十字通り― [この村の中には樹齢百年を越える大きな木があり、 そこを中心に各々の家へと続く道が十字に伸びている…。
その真ん中、大きな木の下でで買いもの袋を抱え メモを覗く男の姿があった。 頭に巻いたタオルからはみ出した短い毛を掻く、 その手の先の爪は短く切られ整えられている。]
えっと…多めのガーゼはスティーブンのとこ… …これは後回しでもいっかな。 今朝届いたばかりの本……んーこれも後回し。
花桃のジャム…へぇ、こんなのあるんだ。 実のジャム?花のジャムかな? これの届け先は、…あー…、
[メモの宛先を追った表情が苦笑を浮かべる。 届け先に苦笑を浮かべるような名前が書かれていたからで、 後回し、と呟くと次に書かれた品と宛先を追う。]
(47) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 19時頃
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つーぎーはー…パン2日分とミルクとチーズ、 肉はー…今回はないね、届け先は…ん、 ミルクは早く届けないとね。
[次の配達先を決めてしまうとメモをズボンのポケットに押し込んで荷物を持ちなおす。 傍を飛ぶ小さな虫を息を吹いて追い払い、村の中で一番(多分一番だ)長生きな木を見上げた。]
呼び出し…、 手早く済むかなー…長くかかるのは困るな。 うん…困る。
[先程伝えられた"連絡"のことだ。 まずはこの手伝いを終わらせてしまおうと歩きはじめる。
見上げた大樹はこの村に初めて訪れて一番最初に覚えた場所だ。今も大きいけれど、あの時はこの大樹が世界で一番大きな木なのだと信じていた。そんな子供だった。 幼い頃に両親を亡くした。祖母に引き取られ。 その祖母も死んで親戚を頼ってこの村に来た。 かれこれもう15年も前のことだ。]
(48) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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や、サイラスとマーゴット。 この時間は…スティーブンのとこ?
[家と家と間、通りすがりの道に立つ2人に挨拶をする。 行き先だってわかっている。 その姿が男の日常の中に組み込まれているのだから。]
俺は配達の手伝いの途中。 ね、花桃のジャムって実のジャムかな? 花のジャムかな? 配達の品の中にあったんだけど気になって… あー、ごめん。急いでる、よね?
俺も配達急がなきゃ、じゃあまたね。
[軽く声を掛けてから目的の場所に向けて再び歩きはじめる。 誰かに声を掛けられたら一度は立ち止まって軽く応じて、 少し急がなければならないかと、早足に切り替えた。*]
(49) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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グレッグは、向かうのは、墓地のある方角。十字の道の先にある家。**
2015/05/09(Sat) 19時頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 19時頃
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[”先生”のところへ行くのに、彼はいつもついて来てくれる。 もう道は覚えたから大丈夫よ、って言っても
……そう。 こんなふうに。
約束してもいないのに、声をかけてくれる>>44ものだから 今では逆に少しだけ、期待をして待ってしまうの。]
あら。今日も素敵な騎士様が護ってくださるの?
[隣家の扉が開く音、焦ったように一定でない足音。 走る理由なんて探したって見つからないのに、 パタタタと鳴るそれに、くすくすと笑い声を重ねて。]
おはよう、サイラス。 スティーブン先生のところまで連れて行ってくださいな。
[差し出された手に重ねる事が叶わないのを 寂しく思う事すらできずに 小さな掌を差し出した*]
(50) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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あら? ……その音は、アル?
[カツリ コツリと棒を持ちながら サイラスと手を取り足を向けた先、 耳に入った堅いブーツの踵の音>>41が止まる。]
今日は酔っ払っていませんの?
[鼻を擽るほんのりとした酒の香りを知りつつも。 いたずらに笑いながら声を掛けた**]
(51) 2015/05/09(Sat) 19時頃
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[とんとん、と額を叩く。 それが考え事をしている時の スティーブンの癖だった。]
さっきのは……嗚呼、ラディスラヴァのところのか
[あの墓地によく居る娘の可愛がって居る猫だ そう記憶をたどる。>>37
野犬にぺろりと食われたくなくば 紐をつけておけと 会ったなら言わねばなるまい。
cat's got one's tongue、と小さく呟き──
出ようとして立ち止まる。 視線の先には二つのもの。 真っ黒な着替えに、網膜に作用する飲み薬。 ──マーゴット>>35の為の薬だ。 全盲である彼女の視力を戻すのは並大抵のことではないが……]
(52) 2015/05/09(Sat) 19時半頃
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兄さん、お腹すいたの? 鹿でも狩りにいけばいいのに。
[獣の低い唸り声とベッドを軋ませる重みで身体を起こすと、 のしかかってきた黒い塊を抱きしめた。 そのまま獣の成すがまま身を任せていると、 頬をべろりと舐められて漸く食事の支度に立ち上がる。 尾を振ってついてくる獣をあしらいながら 簡素なキッチンに立っていつものメニューを二皿。 片方は床へ、片方はテーブルの上へ。]
いただきます。
[軽く炙った肉は今日で使い切ってしまったから、 また数日分買いに出かけないとならないだろう。 かさ増しに食べるシチューも三日目だから そろそろ作りなおさなければならない。
なんだか忙しいなあと、思った**]
(53) 2015/05/09(Sat) 19時半頃
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[( あいつのなら或いは、……)
すぐに思考を打ち消した。]
[ ──噫 、後 頼んでいたガーゼを待つべきなのだろうか>>47
今は居ない居候の事を思い出して 頭を掻いた。]
あのバカ「猫」、いや狗か? 今頃どこの酒に溺れてるんだ。 そろそろ死んでるんじゃないか。
[唇を歪め、苦々しい顔をした。 傭兵引退の理由となった大怪我を負ってから 飲んだくれるわ売られた喧嘩は買い叩くわ
奴さんや奴さんにやられた奴の傷を 何度治療したか忘れたが、──忌々しげに呟く。]
(54) 2015/05/09(Sat) 19時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 19時半頃
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…治して新たな傷を作るなら いっそ腐らせた方がいいんじゃないかね、頭ごと。
[ぶつぶつぶつと呟いてどかりと座り直す。
それでも、あの「猫」の為の 飯と着替えを忘れていないあたり、 男自身嫌になるのだが、性分だから仕方ない**]
(55) 2015/05/09(Sat) 19時半頃
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[>>49ちかくにみえた、 見慣れた姿。
『飼い主』たる家主の、 あのひとのとこにも 今日も配達しにいくのかね。
ぼう。
形を見ながら、 硝子玉が空を見上げようとした。とき。]
……うんにゃ。
やー。 マーゴ!
[『ワタシ』を呼ぶ声に、耳がぴくり。]
(56) 2015/05/09(Sat) 20時頃
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[ >>51掛けられた声に 重々しい、闇を吸い込んだ外套が ひらり。 舞えば、
漆黒の襤褸布を、 いつもの何も考えてなさそうな 軽薄な笑みを浮かべながら、
かん、と一際甲高く ブーツの踵を鳴らし。
手を大きく振りながら、 ふたつの影へ翻した。 ]
わ、酷い言われよう!
ワタシもね、いつもいつも 酔っぱらってるわけじゃないんだよー?
(57) 2015/05/09(Sat) 20時頃
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[呵々々、 嗤う様は 自虐と冗談が雑多に混ざる。
頭の疼きは軽うなれど、 よっぱらいはよっぱらい。]
[振り返る際、 すこし、もたついた足取りは儘に。]
[視えずとも 鼻腔を擽る 仄やかな残り香で きっと、嘘っぱちなんざ 察する事なんてカンタンだろーけど。
閉ざされた眼へ、 その様を欠片なりとも知れども 片目をぱちんっ と 悪戯っぽく閉じて。]
(58) 2015/05/09(Sat) 20時半頃
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[そのまま 傍で手を取る騎士様へ、 猫の瞳は細まりながらも、 にこやかに移る。]
[こころのなかで。
仲良さそうにみえる、 繋がれた手を見た
『ワタシ』じゃない、 『アタシ』が、
古傷<トラウマ>を懐かしむよう、 溜息を吐いた。]
[が、
黒猫は微塵もそれを感じさせず。 へらり へらへら わらってる。]
(59) 2015/05/09(Sat) 20時半頃
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サイも你们好〜! 今日もふたりで、お出かけ? 今頃なら、
[燦々煌めく眩い陽光を見上げる。
月追う存在には、 目など開けてられなくて、 直ぐに下げたけれど。
太陽が、あの位置だから、たぶん。]
診療所にいくところかな? ワタシもね、 帰るとこなんだけどねえ、 [ちらっ。と。 改めてふたりを見て。 黒手袋の人差し指にあたる布地を、 昨夜切れた唇の横に つい、と当てる。]
(60) 2015/05/09(Sat) 20時半頃
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[にんまり。] [わるい、笑み。]
… 御一緒しません? と、言おうかと思ったけど も、ね。
お邪魔しちゃあ悪いしぃ? ワタシゃー、先に行くねえ。
[お節介ひとつ、 腕を頭の後ろで組むと 回るように、 踵を返し。] ちゃあーんと、おひめさまを 今日も護ってあげるんだよー、サイ!
…… って、お節介かな? ふふっ、
[そのまま、なにかあれば二言、三言。 躱せど、逃げるよに診療所へと帰ろうとするだろう*]
(61) 2015/05/09(Sat) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 21時頃
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― → 診療所 ―
[ふたりから そろ と 逃げたあとの猫は。]
[ぐるぐる。]
[渦巻く、妬みと歪の記憶の海から 遠ざかるよう、雲海に じ と。]
[瞳凝らす。]
(「手を繋ぐ相手が居るって、いいよね)」) (『…あら?何を勘違いしてるの?
居るじゃない、 『ボクたちふたり』)」)
[ …… ―――。 ]
(62) 2015/05/09(Sat) 21時頃
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(「……そうだ、生きてるんだもんね。 ねえさん、 」)
[『ワタシ』が背ける、 こころの、奥で。
幼き、 ‟あの空”の下で止まった刻同士が 『ふたり』の世界で話し合う。] [ ああ また、だ。 ]
[また、この感覚。 『ワタシ』の中が、書き換えられるよう、な。]
…… 姐姐(ねえさん)、
( … カイド )
(63) 2015/05/09(Sat) 21時頃
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[いつもの陽気を喪った 暗がりの月と 太陽を代わりばんこに
瞳の情(いろ)が かちり かちり と切り替わる中 譫言を、虚空に零す。
まだ、 まだ覚えられてる。 ワタシが『どちら』だったか。
ふたつ繋いだ名の片割れを、 棺達の先頭を往く娘の名を、 声無き口唇だけがなぞるんだ。
不安定な『アタシ』が、 (鏡映しの「ぼく」が) ちょっとだけ 顔を出した。]
(64) 2015/05/09(Sat) 21時頃
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…… いつ、会えるのかなあ …
(「会いたいね、
…ねえさんも、そうでしょ?」)
[とおく。
まだまだ浮かばぬ、 ワタシたちの星がある、 北の天に 思い馳せ。
猫は、すみかに帰る。]
[ かつん かつん 、 ]
[上の空。]
(65) 2015/05/09(Sat) 21時頃
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[食べ終えた二人分の皿を片付けてから、 黒く大きい布を肩にかけて家を出る。]
兄さんはなにか食べたい? グレッグに頼んでおくよ。
[話しかけつついつも通りの道を歩くと人影はちらほら。 とりあえず雑貨屋を目指しつつ歩いていると、 >>61黒い影が動いているのが視界の端に入る。 聞こえてもいいように軽い舌打ちをひとつ。
なんてことはない、ただ気に食わないだけなのだ**]
(66) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[もし ひとに会えば、 糸の切れてしまった 待ち人に焦がれる狗の貌を 見られてしまったかも、しれないけど。]
[『ワタシであってワタシでない』
(ぼくを) (あたしを)
頭の眩みと ほんのすこしだけ残る、 酩酊の余韻で 誤魔化して。]
[きい、]
[あの二人が来る前に、先回り。]
(67) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 21時半頃
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─ 外、マーゴと ─
……そんないいもんじゃないさ。 お前にとっていいもんなら、願ったり叶ったりだけどな。
[マーゴット……マーゴの騎士様が護るという言葉>>50に、男は一瞬だけ言葉を詰まられた。 最初の声は小声。 次の声は、明るく朗らかな常通りのお隣さんの調子のいい音で。 けれどサイラスの表情は、全盲の少女を前にしていることに甘え、どこか悲しげにくしゃりと歪んでいる。
その表情の理由は、少女を護るように駆ける大人気ない行動に起因する。 男が、この村に流れ来る前の話に。]
(68) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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おはよう、マーゴ。 ああ、勿論。 俺はその為に、ここにいるんだ。
──っと、わりぃな。
[手を差し出すのは、男がこの村に来る前の癖で。
己の過去の中にいる血まみれだったり、よく笑ってじゃれついてきた少女とは違い、目の見えないマーゴには、手を差し出す意味はない。 その事実に気づいて苦笑と同時にこぼれた吐息に、心からの謝罪の音を乗せる。 そうして男は、マーゴの騎士になれるようにと。 冗談ではなくどこか切迫感にも似た感情で思い、差し出された小さな手のひらを取った。
そうして常ならば、そのままスティーブンの元へと行くのだが、今日は場合が違ったらしい>>51]
(69) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[ ――― しようとして。
どこかで 戸を開く音は 風とおなじよに 通り過ぎてゆく。
代わりに、 >>66届いた、舌打つ音。 それが 現実に引き戻す。]
[ううん?
呆けを飛ばすのを兼ねて、 緩慢な動作で、 首を 振るいかけて。
>>66けものの、におい。 噫 きっと、 ――― ]
(70) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[はずれに向かおうとした 目的地は 音の方に。
気紛れ猫の ブーツは転換する。 ]
や。
今日も、そのワン公とお散歩ですかーい?
[に。
揶揄するよに。 好かれてないのを分かって。
尚。 猫は、近寄る。 * ]
(71) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[愛称を呼ぶ声>>56へ、口元を緩めて白い手を振る。]
おはよう。
[カツン、と朝の空気を割る高い音に続く、ご機嫌な足音>>57 でもあれ?やっぱり少しふらついているみたい。
飄々とした声は、変わらなさ過ぎるくらい…いつも通りご機嫌で きっと明るいひとなんだろうと おもう。]
ふふ。ごめんなさい。 でも、朝までいい匂いをさせているのだから そう言われたって仕方ないとおもうわ。
[隣のサイラスはどんな顔でアルを見ているだろうか。 掌をきゅうと握って、彼の感情を伺うように。]
(72) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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アルったら、もう…。 お邪魔だなんて。
[サイラスに話しかけるアル>>60>>61の言葉に もごもごと言葉を濁して。 ついさっき”騎士様”なんて冗談を言った事まで もしかして聞かれていたのかな、と 姫と呼ぶには煌びやかさが足りない黒髪で口元を隠す。
それでも、自分たちから離れる足音>>61へは 親指で杖を挟んだ手を振って 見送ることだろう*]
(73) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[黒衣の人物が鳴らす硬い靴音>>61が消える頃。 自分達を呼ぶ声>>49に顔を翻す。 タッタ、と軽快な音と、細々と鳴る沢山の音は 彼が抱えた荷物の量を物語る。]
あらグレッグ、おはよう。 そうよ、先生のところ。 今日も配達? いつも走ってるものね。
[がちゃりがちゃりと、独特の音がするから 配達をしているときのグレッグは見つけやすいけれど 邪魔になっちゃいけないから、声をかけることは少なくて。]
……ジャム? 私が知ってる花桃は…花だけれど… 届け先の方に聞いてみたらいいんじゃないかしら。 パンもサービスで届けたら、おすそ分けとか… してくれたりしないかしら。 なんて。
[気になるなら味見を強請ったら?と無邪気な提案をしみたり。 わたしに急ぐことはひとつもなかったけれど、急いでいるの彼の声音を察して、引き留めることはせず ”またね” と足音へと手を振る。]
(74) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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ねぇ、サイラス。 ジャム ……おいしそうね。 わたしも甘いもの、たべたいです。
[ ふふ。 と。 サイラスの手を握ってふわりと笑み、 白い頬を微かに染めて、花桃のジャムを思い浮かべる。
ピンク色の花でできたジャムは、どんな色をしているのだろう。 あまいものが気にならない女の子は、いないのです。*]
(75) 2015/05/09(Sat) 21時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 21時半頃
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[マーゴの視線を追えば、酒場でよく会う見知った顔。 かけた声に対する反応>>57には、思わず酒くせぇと突っ込みかけたが、マーゴの様子にそれは無粋だと黙ることにした。 どう見ても、ええ、仕種何がしかは酔っ払いです>>58。
そんなアルカイドの視線が、こちらに向けられる>>59。 細められる双眸はさながら──……]
にゃんこ、だよなぁ。
[呟きは、あくまで心の中で。 視線向ける相手が、まるでカレイドスコープのように心、もしくは思考みたいなものの模様を入れ替えているなんて気づきもせずに、男はアルカイドの視線へ、自分のそれを返していた]
ああ、アル。にぃは…何語だ、そりゃ。 わたしさっぱり、わかませーん。
[挨拶>>60には首を傾げ、ついでに酔っ払いテンションを重ねてみたりしたのだが。
その後に続く言葉、仕種を視線で追い、黒手袋の先の唇の傷跡に目が留まる]
(76) 2015/05/09(Sat) 22時頃
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あー? あぁぁ? 別に邪魔じゃねぇし、なんだってそんなわりぃ笑みしてんだよ。
言われなくても、身体張ってでも護るさ。
[にんまりと、猫が笑う>>61。 なんだか悪い感じで。 その笑みのままに落とされた言葉に、男は蒼の瞳を丸く見開いて、つい声が裏返ってしまう。
年頃の娘相手に、こういった冷やかしはどうなんだ。 なんて思いながらも、護ると言った声には真剣な色が乗り。 そうして握ったマーゴの手に、縋るような力を込めた。
それはちょうど、こちらの感情を窺うように手のひらをきゅうっと握ってきたマーゴ>>72の手を握り返した時の、アルの状態へのほんの少しの呆れと、それでも悪くない気分を伝える為の、ごく軽い感触とは真逆のものだっただろう]
(77) 2015/05/09(Sat) 22時頃
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─ 墓地 ─
[緑なす葉を茂らせた木立が風に騒めく
朽ちかけた古いものから 真新しいものまで林立する墓標は ひっそりとものいわず
されど、もの言いたげに並んでいる
>>38 その一角に目をやれば 猫を抱えて佇む歳の離れた幼馴染み
腕白坊主と手を焼かせた自分に 振り回されていた小さな少女は気づけば すっかり年頃の女性になっていて
久しぶりに村へ帰って再会した時 驚いたのも、もう何年前か]
(78) 2015/05/09(Sat) 22時頃
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ラディ、早いな
[日が昇りどれくらいの時間が経っていたか 多分、自分が寝坊していたのだろうが なに食わぬ様な顔をして、挨拶をする]
あ…集会所って何時集合?
[いい加減さを隠す事なく話せるのも 幼い頃からの気安さで ここぞとばかりに頼ってみたり]
(79) 2015/05/09(Sat) 22時頃
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ほんとう? ほんとう? 守ってくれますか?
[ ―――あの日の 焔のように?
どこか冗談ではない声音、握り返された手>>77に滲む汗 ああ、顔が見られたら どんなにかいいだろう。
血縁でもない自分をどうしてここまで気にかけてくれるのだろうと 疑問を持った日もある。 聞くことではないとわかっているけれど、 握った手の強さの向こうに理由があるのだろうか。]
いつもありがとう、サイラス。 でもね、もうたくさん まもってもらっているのよ。
[真っ暗の闇の中から ひとりの不安から たくさんのものから この暖かい手はわたしを救って、守ってくれている。 そう告げるのは気恥ずかしいから、ちょっと眉を八の字にして笑ったんだ *]
(80) 2015/05/09(Sat) 22時頃
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[風が吹く、夏も近い まだ色濃くなる緑が淡く香る
彼女の抱く猫がにゃあと鳴けば その眉間を親指で毛並みに沿って撫でる 猫はしばらくそのまま目を細め心地よさげに >>1>>37 白い包帯が少し痛々しい 仄かに薬の匂いも仄かに漂う
抱いてる彼女はどうしていたか]
ああ、すまねえ…そうだったよな
[声でなく、仕草で返した幼馴染みに 教えてくれた礼を告げ、ふっと表情を和らげて]
(81) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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[抱き上げた猫の首には首輪がわりに 私の服と似た色のリボンが揺れていました。 ストロベリーよりは少し燻んだ、ラズベリーに似た色でしょうか。 鎖で繋ごうとすると逃げてしまう子なのです。 怪我をして、村のお医者様のところへ向かうほどきっと賢い子なのでしょう。
抱き上げたまま暫く立ち尽くしていれば。 幼馴染みの彼が、何食わぬ顔でやってきました。]
……、……。
[見上げなければいけないほどの差がついた身長。 覚えている彼にはなかった、左目の眼帯。 幼くわんぱくな頃と変わらない気安さ。 深く低くなった男性の声。
再開する前と、再開した後とを 何年もたったいまでも時折こうして比べてしまいながら ふっと、やわらかな笑みを向けるのです。]
(82) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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[アルから悪い笑みの理由は訊けただろうか。 そうしてどこか呆気に取られた気分で酒の香り纏う背を見送り、次いで声をかけてきた青年へと>>49視線を移す。 行き先への問いはマーゴが答えてくれ>>74、男はそれにこくりと頷きをグレッグにみせることに留めた]
花桃のジャム…、なぁ。 うちの義父さんは、実の方をジャムにしてたぜ。 花のジャムかもしれねぇから、なんとも言えねぇけどよ。
[花桃のジャムという言葉には目を瞬かせ、そうして記憶のままにぽつりとこぼしてみたりした。
手を握ったマーゴの、味見をねだってみればという無邪気な提案>>74には、ついくすぐられたように唇の端で微笑してしまうのだが]
ああ、じゃあまたな、グレッグ。 苦手な配達先があんなら、たまに代わってやるから、遠慮なく言えよ?
[再び歩き出すその前に、余計なお節介を投げて。 そうしてその背を見送ることに]
(83) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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花桃のジャム、なぁ。 うちの義父さんが作ったヤツは、甘酸っぱくて、ちょい苦かったけど。 マーゴは、そういう味覚いけるか? 花のジャムじゃねぇけど。
[いけるなら、義父の見よう見まねで作ってみるのもいいだろうか。 失敗したら、大地に返してないないすればいいだろうし。
手を握る先の少女が、ふわりと微笑む>>75。 それを横目で眺めて、ついそんなことを口走った]
甘いモノ、か。 何か家にあったか……いいや、なんもねぇなぁ。 出かけてる向かいのゼルダばーさん、あれでパイを焼くのが上手かったからなぁ。 ばーさんが帰ってきたら、頼んでみるよ。 そんで、お茶でもしよう。
[甘いものに胸躍らさせている少女を微笑ましく見つめながら、そんな提案をしてみることに。 いつもよりもほんの少しだけ、少女の手を握る手つきを優しくしながら]
(84) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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ドナルドは、ラディスラヴァの"言葉"を聴こうとジッと見つめる*
2015/05/09(Sat) 22時半頃
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なんて、こと、 でしょう、
(@0) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 22時半頃
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「おはようございます、ドナルドくん。」
[そう謂いたくとも、唇は音を奏でません。]
「お昼までには集まれって…。」
[そう伝えたくとも、言の葉は声に変わりません。 私の代わりに鳴いてくれるのは猫の一声。>>81
いつの頃からだったでしょう。 こんなふうに、言葉を発せなくなったのは。 彼がまだこの村にいた頃は、小さなものではありましたが ちゃんと言葉を音に変えることが出来ていたはずなのです。
挨拶へは、ゆるりと軽く頭を下げて見せました。 集会場への時刻には、のぼった太陽を指差して。 丁度お昼頃に到着するだろう位置に指を動かして見せました。]
(85) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 22時半頃
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…………、
[伝わる、でしょうか。 少し悲しげに細くなった瞳も、前髪の奥。 不安げに右手は、音を成さない首に添えられ 私の『言葉』を聞こうとしてくれているであろう 優しい微笑み浮かべる彼に、そっと小首を傾げて見せました。]
(86) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
|
|
─ →診療所へ ─
[常通りの、和やかな会話をしながら男はゆっくりと少女の足取りに合わせた歩幅で、診療所へと向かっていく。
慣れた道中だが、少しでも道の変化があればマーゴへと伝え、そうして診療所へと辿り着けばスティーブンの所まで導き、何か話があるならば、終わったら呼んでくれと診察室に彼女一人残して待合室へと足を向けるだろう]
(87) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
|
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― 教会 ―
[小さな村だ。 人々はみな、顔見知りで。 いや、『この村に棲む者達』はみな、顔見知りで。 新たな顔が増えれば、瞬く間にその名前と顔は知れるものとなる程度の。 そんな小さな村の、それに相応の小さく質素な教会の礼拝堂で、女は祈りを捧げていた。]
(@1) 2015/05/09(Sat) 22時半頃
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[ここは、自らが生まれ、育った村。 この小さな小さな村以外に、女は世界をそれ程は知らなかった。 ここに住む人々も、そして、『彼等』もまた、幼い頃から共に育ってきた大切な存在。 そうである筈、だったが―――… ]
どうか、この村には関係ありませんよう。
[隣の村で、人間が人狼に殺されたと聞いた。 組まれた手は、小さく震えている。]
(@2) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[スティーブンがいる診療所へ向かう道中、思い出したのは護ると言った時のマーゴの反応>>80で。 それをほんの少しだけ苦い顔で見て、それでも声にはそれを滲ませずに、サイラスは頷いた]
……出来る範囲で、だけどな。 残念ながら引きこもり仕事だから、腕っ節は強くねぇし、頼りねぇだろうけど。 それでも、護ってやりたいって思ってる。
[ああ、なんだ。 いつになく声が真剣で、内心で笑いかけてしまう。 己の無力さを、己が奮った力の結果を知っているからだろうか。
繰り返さなければいい。 二度と起きなければいい。 今度は、護れればいい。
ぐらぐら、ぐるぐると考えながら、そっとマーゴの手を握り直す]
(88) 2015/05/09(Sat) 23時頃
|
|
こっちこそ、有難う。 わりぃな、いつもこんなんでよ。 ──たくさん?
[少女の声に、首を傾げた。 自分は何をしただろうか、何かしてやれていただろうか。 そんな疑問に首傾げながら、見下ろした先の八の字に下がった眉で作られた微笑に、こっちの笑みも伝わるようにと、柔らかな吐息をこぼした]
たくさんなら、俺もだ。 俺もたくさん、……いい時間をもらっている。 愛らしいレディのエスコートっつう役得な時間を、な。
[楽しい時間というのは、彼女の目を思うと言えなくて。 それでもこうして少女の手を引く日常は、男にとって心穏やかに、そうして楽しく過ごせる時間だった]
(89) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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|
[言葉だけを聞けば、女の言葉はこの村の住人を心配しているものに聞こえたかもしれない。 しかし、村の者を想う気持ちだけでは、彼女の震える手や声、汗で湿りを帯びた肌を説明するには乏しいだろう。]
(@3) 2015/05/09(Sat) 23時頃
|
|
[こういった日常が、続けばいいと願いながら。 それでもふと不安が胸に湧くのは、この村にいる『人狼族』だけが集会所に呼ばれているという事実のせいだろう。
時間まではまだ猶予があるだろうが、その猶予のぶんだけ、妙な不安が男の胸を渦巻いていた。
それに目隠しするような気持ちで、マーゴの目的地である診療所へと>>87。]
(90) 2015/05/09(Sat) 23時頃
|
|
[薬学の本を読んでいると 薬を売る無口な人間の男と その養子の姿が目に浮かぶ。
この掌の爪が長く この耳が遥か遠くの音を聴き この鼻が植物らの纏う微かな香りを識別しても
使うのが同じ草であるなら、 ヒトが作る薬と己が作る薬で 効用がそう変わるものでもない。
「医者」としての知識がある分は或いは、 勝る所もあるのかもしれないが、
村医者たる人狼はその人間がつくる薬の力を 高く評価していたから――]
(91) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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(>>42)
(『 ……共存共栄か。
貴方を村の外に出るという 危険と面倒くささに曝しながら、 村の中でのうのうと気楽に暮らす事が 共存だと云うなら、 僕は精精それを貪るだけ ……だけどさ』)
[それでいいのかい、と外に出る気概も無いくせに 目を伏せ、薬屋に問いかけた事もあったかもしれない。 定かではないが――。
仕事の度に一人残される薬屋の養子を見れば 心をざわつかせるのは何も自尊心だけではない。
それでも偏屈な村医者は 多くを語らず、本心を騙るだけだ。]
(92) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[窓から外を見れば、ちゅ、と鳥が囀っていた。 不穏な噂が聞こえるというのに呑気なものだ。]
( ……、そろそろ来るんだろうか )
[太陽の傾きを見てはそんな事を考える。 集会があるならば、患者は来ないかもしれない。 きても早めに済ませるのが吉なのだろうか。
居候の猫は気が向けば勝手にあれこれするだろうし 配達を頼んだガーゼは急を要するものでなし どちらもすぐに来るわけではないだろうが。
>>87――ぎ、と 扉があまり綺麗ではない歓迎の音を奏でたならば 愛想のいいとはいえない無表情で そちらを向くだろう。*]
(93) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[道すがら。 サイラスとマーゴットに声を掛ける前、 黒い影が視界の隅っこを過ぎて行ったような気がした。
黒猫か?
考えてからこの村に黒猫はいないと思い返し ならば狗か、とひとりの姿を思い浮かべる。 呼び止めることはできたけれども今はしなかった。 手伝いで急いでいたからで、 また別の場所で見かけたら声を掛ければいいのだし こちらに興味を持てば向こうから寄ってくることもあるだろう。]
(94) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[サイラスとマーゴット、手を繋いで並んで歩く姿は 日常の中のありふれた光景のひとつで。 2人の姿を見かけた時は、>>74>>83 まず声を掛ける前にサイラスの顔を一瞥する。
―――…今日は、"あの表情"をしていない。
それを確認してから深呼吸にも満たない呼気を零し、 男は2人に笑みを浮かべた。]
マーゴットが知ってる花桃ジャムは花で、 サイラスが知ってるのは実かー。 見事に分かれちゃったな、 花ってどんな色なんだろ? さっきちらっと見た時は薄桃と黄色が混ざったような…
[取り出すことができるだろうか、と袋を傾ると 重心のずれた紙袋が不服と音を鳴らす。 だめか、と苦笑を零して紙袋を抱え直した。]
(95) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[それに、 取り出したところで目の前の少女は確認できないのだった。 ならば取り出さなかったのが正解なのか、]
ん、届け先? ん、んー…あー…味見か。 ……ん、でも小瓶だったから量が少ししか……、
…いや、聞けたら聞いてみるよ。
ありがと、マーゴット。 ああ、行かなきゃ。またね。
[>74無邪気なマーゴットの提案にはどう答えていいものか、 煮え切らないような曖昧な相槌ばかり返してから挨拶をして歩き出す。]
(96) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 23時頃
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[背に掛けられた>>83サイラスからの言葉には今ので察されてしまったか、 それとも以前から気付かれていたかどちらだろうと内心思案しつつ]
サイラスもありがと、 だーいじょうぶ、ちゃんと自分で行くよ。
………けど、お願いすることもある…かも。
[冗談めかすような本音の入り混じった言葉を情けなく眉を下げて返すと雑貨の入り混じる音を鳴らして2人とはその場で別れた。*]
(97) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[こつり、こつり、鳴らす自分の靴音は軽く ジャムの話に浮かれる口元も軽く。]
苦いんです? 苦いのは…どうかしら。 でもサイラスの義父さんが作ったものなら、 少しいただいてみたいです。
わたしが住んでいた家にはね、花桃が咲いていたのよ。
[繋いだ手に伝わるあたたかさ。 あの日救ってくた背中のあたたかさ。 どっちもひどくやさしいけれど、ちがうもの。]
…わぁ、たのしみ!わたしも一緒にお願いにいきます。 それじゃあゼルダおばさまがご機嫌になるような 何かを考えておかないといけないわね。
[…といっても、わたしにできることといえば 小鳥のように唄うことくらいなのだけれど。]
(98) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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―――…
[声にはならない程の、小さな呟き。 女の胸を占めるものは、―――… ]
(@4) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[診療所までの短いようで、そうでもない道程。 変わらぬ村の人たちは、今朝の”集会”の報せなんか まるでなかったかのようで。
うそよ、きっと。 そう。 繋いだ右手の優しい温度>>84と共に、診療所の戸をあける。
カラン カラン、
乾いたベルが いつものように出迎えてくれる。 サイラスに促されるまま>>87いつもの場所の扉を叩き]
せんせ、マーゴです。 いつものおくすり頂きにきました。 …サイラス、ありがとう。 いつものところで待っていてね。
[肩を軽く抱き寄せて、ぽんぽんと背を叩く。 くるりと踵を返せば、きっと先生が居る事だろう *]
(99) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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[今朝、ごく近しい者の姿が、化け物に見えた。]
(@5) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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オーレリアは、不安そうに聖像を見上げた後、教会をあとにするだろう。
2015/05/09(Sat) 23時頃
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先生、おくすりは 今日でさいごにしましょ。
[ぱっと見、問題なく輝く黒曜の両眼が瞼の下に眠っている。 しかしそれが脳に映像を届けることはないのだ。
もう人のままで視ることは、諦めたほうが良いのだろうと。
――変化われば、どうなのだろうか と。 まだ一度も”獣”になったことの無い少女は かわれるのかどうかにすら、不安を覚えつつ 同じ獣の先生に、身を預ける。 器官の欠損と言うよりは、もっと別のなにかが――。
窓の外を彩る小鳥の囀り>>93に応えるように 座った診療室の椅子が、キィ と乾いた音を立てた*]
(100) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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―不在の家― [早足で辿りついた家は配送の得意先のひとつだ。 ドアを拳で叩いて鳴らして反応を待つけれども返事がない。 家の中から気配がしない、人と、それからその傍らの。]
ジョスラン? いないのかな、おーい、ジョスラン! 届けもの、注文してたパンとミルクとあと、ええと…
[家主はどうやら不在のようだ。 少し遅かったかと小さな溜息が零れる。]
遅かったか… てか、注文したのちゃんと覚えてんのかな…。
[眉を下げて紙袋の中のものを見る。 今この手の中にあるミルクはきっとシチューになるはずのもので チーズはパンに乗せられるはずで、今回は肉がない。]
(101) 2015/05/09(Sat) 23時頃
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肉買いに行ったかなー…? ちゃんと食えてんのかな…。
[食べれているのは知っている。 だから、言葉を変えた。]
ちゃんと足りてんのかな…。
[彼と、彼の"兄さん"共々。 見目よりもよく食べる得意先の1人のことはよく気に掛けている。 食事は注文分だけで足りているのか、 シチューにちゃんと定期的に火を通しているか、 "兄さん"にも食事は行きわたっているか、
何故あの黒犬のことを"兄さん"と呼ぶのか、 ……それは、訊けたことがないけれど。]
(102) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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……いないなら、しょうがないか。 ミルク、今日中に渡せるといいんだけど。 後回しで次だな、次―――…
[紙袋を抱え直しポケットから取り出したメモを見て… 微かに瞳を眇めると、 次の配送先…墓地に近い家へ向かった。]
(103) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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― 記憶 6歳のわたし ― [ ( どうして どうして おとうさま まで ) ]
あ……… っあ………、
[言葉など出ない。嗚咽のような空気だけが喉を揺らし、 目の前の ”おとな” たちが視界を埋め尽くす。]
「面倒臭いから こいつも殺しちゃわない?」 「親父はほっとけ、子供の肉のが美味いだろ」 「逃げられる方が面倒だ。殺そう。」
[その対象が自分だということは理解しつつ、それでも 目の前の光景すら、まともに嚥下できない。
( おとう さま )
蒼い絨毯に横たわって、私を見ている優しい目は すっかり瞳孔が開いてしまっていて。 嗅ぎ分けられる程の血と肉と獣の匂いが両肩にのしかかる。]
(104) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[人と在りなさいと、母は言った。 獣である事を忘れなさいと、父は言った。
だからわたしは、変化(か)わり方を しらない。]
い、や…………! いやぁぁぁあああ!!!
[屋敷に響く子供の悲鳴。 それみたことか面倒だ、と、ひとつの黒い影が揺れ 目の前にひたり、ひたりと、黒光りする爪が並べられる]
「ママとパパのとこ、行きたいだろ?」 「逝かせてやるよ。 …なぁに、すぐそこさ。」
[絨毯の海に埋まったままの膝は、笑うばかりで 立ち上がる事すら赦してくれない。
尤も、父を殺した成獣達の前で、変化わる事すらできぬ自分が 立ったとしても 未来は変わらないのだろうけれど。]
(105) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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…………嫌よ、 いや、 いや。 いや。
……返して…… わたし、の、かぞくを……
[ 昏い部屋の中で浮かび上がる牙が、紫色に濡れて 大きな黒い獣の体躯、その背後 月光が差す窓ガラスのむこうで揺れる 庭の桃花。
そこにひとつの 見たこともない 焔が立った。]
(106) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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―――――― バリィ ――ン… ――――!!!
[引き裂くような巨大な音と共に散る硝子 自分から外された 光る獣の眼
そして目の前を覆った 赤い鬣。]
………!?!?!?
[ だれ? 問いは、言葉にならぬまま。
赤い獣を飛び越えて 襲い来る牙と爪に眼を見開いて… 切り裂かれたはずのわたしはまだ、生きている。]
(107) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[ そこから先で覚えているのは、くらい くらい 闇の中で わたしを睨みつけていたやつらの声と だれかの 短く上がったくぐもった…呻くような声 そして、ふわりと持ち上がった わたしのからだ。 ]
…………あなたは、だあれ?
[ 返事はあったか 意識を手放すのが先だったか。 本能が握り締めた、あたたかい背の鬣に身を預け 体が感じるのは夜を駆ける跳躍。
…………それにしても。 よるってこんなに 暗かったかしら。 **]
(108) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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─ 現在、診療所/待合室 ─
[声が聞ければすぐ迎えられるようにと、男は椅子に座らず壁際にもたれてこの時間を過ごすのが常だった。
診察室へと送り出したマーゴが軽く抱き寄せてくる様、ぽんぽんと背を叩かれた感触>>99を思い返せば、あたたかくて苦くて、そうした血の色で終わる記憶が引っ張り出されて、男は情けない顔を隠すように片手で前髪をかき毟った]
なぁ、『 』。 あれから十年以上も経ってて、俺は穏やかにやれてんのに、忘れられねえんだ。 お前の声は、とっくに忘れちまってるのによ。
(109) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[ 飼い犬だった。 とある幸せな、ごく普通の家。 仲のいい両親と、その間に出来たひとりの女の子。その後ろをひっついて歩く、狼とよく似た姿の犬として通していた、人狼の飼い犬。
今でこそ人の姿を模して生きてはいるが、男自身は物心ついた頃、狼の姿を犬と通して、人に飼われて生きていたのだ。
サイラスが人の姿も持つことを知るのは、その家の女の子だけ。 どうしてバレてしまったのか忘れるくらい、ずっと一緒にいて。 その女の子をどこかへ送り届け、淋しそうに背を見るのを感づかれれば、マーゴがしてくれたみたいに抱き寄せられ、背中を叩かれた]
……まもれなかったよな。
[気狂いの男が振り回した刃物で、幼い頃から一緒にいた少女が、目の前で何度か刺され、視界が血で染まる瞬間がフラッシュバックし、苦い独り言が落ちる]
(110) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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― 少し前/マーゴットとサイラスと ―
うーん、やーっぱり? 分かっちゃうかしら。
[>>72緩んだ口許、 花のように微笑む彼女に 『おーはよーう』と間延びした挨拶を返す。
衣に残る、 なかなか消えてくれない 染みついた匂いに また すん、と。
黒に鼻を埋めて、 あっけらかんと 『酒のにおい』に否定はしない。]
[ っはは、 ]
(111) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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ちょうど、マーゴくらいか……。
[血まみれになった少女の、地べたに落ちたら身体を思い出し。 あの時ちょうど、彼女とマーゴは同い年くいだったかと。 記憶のままに男は呟き、痛みと苦さの混じった溜息をこぼしていた。
どうしても忘れられない、人の身体から噴き出した血の色を思い出しながら**]
(112) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[バレるのが分かってたように >>76何か言いたげに見えるサイにゃ、 三日月を吊り上げて笑みに誤魔化そうね。
(誤魔化しきれてない? …… へへ、まあまあ、おいとこうよ )]
[万華の煌めき、 それよりもずぅっと曇った、 カレイドの筒は影の中だけで反射しあう。
見上げた彼に、猫扱いされてるなんて知らず。 繋がれた掌>>72が、力籠るのを端に見るも
蒼玉の石を、 エンジェルブルーは鏡のように 写し返したまま。 ]
(113) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[ 染みついた幼き頃のことばが、 つい 口走るのを
『ごめんごめん』っと 手首をふらりふらり 振るう。]
…… どこだっけえ。 ああ でもねー。 極東のコトバさ、 挨拶挨拶。
…… って、やだよ〜 それ、ワタシの真似じゃないだろうねえ?
[くすくす]
[>>76酔っぱらったみたいな ノリで返すサイにゃ、睨めつけるよーで 口はにたり、緩んでるからイマイチ締まらない。 噫 ノリのいいのは、嫌いじゃあない。 ワタシがワタシで、明るいままで居られるからね。]
(114) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[>>73にぃ と、
からかえば もごもご、 茶を濁す少女は 年相応の可憐さで、 やっぱりからかい甲斐のあるお姫様だ。
その対の『騎士様』は、 特に黒猫の耳に触れた訳では無かったけれど
ふたりがまるでそう見えたのは 汚れものみたいなロクデナシの集まり ――― 傭兵から見た騎士像が、重なったからかもしれない。]
なーんでだろうねえ。 特に、意味はないんだよ?
うーん、そーだ。 『酔っ払い』の悪酔いと流すがよいよ〜
(115) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[都合のいい時だけ『酔っ払い』に戻り。] [>>77慌てたように裏返り、 見開く双眸にゃ 満足げにうなずいた。 おそらく年上の人間にも (黒は正確な年を覚えていない) へーきでからかうから、争いのもとだけれど。 生憎性分、やめられないんだよね。]
[けれど。 その頼り無さそうな挙動とは裏腹、 力強い御言葉に、
茶化しでない ふ と、柔らかな笑みが浮かんで。 もひとつ、節介を投げようかと 思ったけども ――― 、
村のざわめきが 星のざわめきが ほんとうのものなんて、わからない。]
(116) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[ だから。 すう と 吸って、音になりかけたことばは そのまま空気となって消えて。
見送りに振られた手と、 呆けたままの面を 『忘れぬよう』刻んで。
猫は硬い音を不規則に鳴らしゃ、 ふたりの姿に 過剰に呼応する前に カレイドが (他の『ワタシ』が) 実像を持つ前に 早足で逃げ去った。 *]
(117) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[見ぬふりをしてすれ違えば穏便に済むのは理解しているけれど そうもいかないのがこの感情の難しいところである。 自分でもわかっている。]
…………チッ。
野良猫風情が、人間に話しかけるな。
[二度目の舌打ちのち、暴言。 こうなるから通り過ぎれば良かったのだ、俺は。 同じ種族だとしても合わないものは合わない。
>>71近寄ってくる姿に視線は流さないまま 眉を寄せると素知らぬ顔をしている獣を撫でた。]
(118) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[村の中ではそれなりに大きな家は広場にほど近い場所にある。 その家の隣には、離れのような建物があり、 それは村の本屋として親しまれていた。
男は広間のテーブルでゆったりと紅茶を楽しむ。 微か波打つ琥珀の水面から漂う香りは忙しさを忘れさせてくれる。 癒しのような時間はベネットにとって大事な一時でもあった。 少しでも長く続けばよいと思うのにそれはその直後破られる。]
「ベネ、交代の時間!」
[自分と良く似た、少年の声が己の名を呼ぶ。 末の弟の声だ、とベネットはすぐに思い至った。 末の弟は少しだけ気短かな性格だった。 実際、時計の針は、交代の時間の前を示している。]
(119) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[一回りほど離れた年の離れた弟は早く早くとベネットの袖を引く。 手にあるカップを満たす琥珀が揺れて、男は困ったように眉を寄せた。]
すぐに行くから休んでおいで。
[柔和な笑みでそう言うとベネットは残りの紅茶を飲み干す。 弟が此処に居るということは、今、本屋に店番はいない。 あまり悠長にはしていられないだろうと男は重い腰をあげた。 袖つかむ少年の手がゆるむ。 元気良く頷く彼に小さく笑い、カップを片付け店番へと赴く。]
(120) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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[そよそよと、立木が噂話を続けています。 どこかの協会で捧げられる祈りのような。 ともすればそれは、怯えのような。
誰かの足音はやがて私達の側へとやってきたでしょうか。>>103 近づいてきたのなら、そちらを振り返り 閉ざすように覆い被さった前髪の奥、何色か判らない瞳を向けて そっと、お辞儀をしてみせるのです。]
…………。
[声を出すことは叶いませんから。 せめて挨拶は判りやすいように、ゆるやかに微笑みを携えて。]
(121) 2015/05/09(Sat) 23時半頃
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―墓地― [次の配送先もまた不在だった。 ジョスランの時ほど大きな声で呼びかけることもなく 出直そうかと袋を抱え直したところで小さな鳴き声が聴こえた。 声のした方―――墓地の方へと、足を向ける。 がさり、と袋の中の品が歩みに合わせて音を立てた。 その先にいたのは、2人の村人と一匹の猫。]
……ドナルド。
[―――ドナ兄。 そう呼んでいたのは彼が村を出るまでだ。 不在だった届け先の主に声を掛ける。]
…届けもの、持ってきたよ。 林檎が2つと、小麦粉も…かな。
[ドナルドから目を逸らすように視線はメモに落ちて ぽつぽつと用件を告げる。 それからラディスラヴァの方を見て]
(122) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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ラーラも…、
[―――ラーラ。 ドナルドの傍にいるラディスラヴァのことを、 幼い頃から男はそう呼んでいた。 この村に来たばかりの頃はやんちゃなドナルドの後を 小さなラディスラヴァの手を引いてよくついてまわって、 2人は男にとってそんな、幼馴染とも呼べる存在で。]
なんか注文があったらメモ書いて 渡してくれればいいから。 重い荷物は配送にした方が便利だと思うし。
[ドナルドの方は見ないまま、こちらに笑みを見せる>>121 ラディスラヴァに笑いかけて一歩後ろへと引く。 何か2人で話をしているようだったから、 そんな言い訳を自分に向けて。2人と距離を取る。]
(123) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[ドナルドとの距離が離れてしまったのはいつからだったか。 ドナルドが村を離れて、そして戻ってきたその再会の時からだ。
「勝手に離れて、なんで今更戻ってきたりしたんだ…!!」
帰ってきたドナルドに激昂してそう告げてしまってから。 以前のように彼を愛称で呼ぶこともなくなり、 ついて回ることもなくなって。 距離は縮まらないまま、今の状態だ。]
…じゃ、荷物…。 玄関のところに、置いておくから。
[ドナルドにそう告げると 微苦笑のままラディスラヴァに小さく手を振って。 足早に不在の家の前へと戻る。 その玄関先に砂ほこりがつかないように林檎と小麦粉を置いて、 墓地の方を振り返らずに男は足早に次の配送場所へと向かった。*]
(124) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[頼んでいた配達をグレッグが届けてくれているとも知らないまま とは言っても他の配達もあるだろうから、 すれ違っている事に気づけば彼も機転を利かせるだろう。 その辺りも踏まえてある程度事情を知っている彼に 任せてしまっている部分も多い。
視線は頑なにアルカイドを見ないまま、 それでも早足にならないのは逃げたら負けだと思うから。]
(125) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時頃
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[わたしの大事なもの
川原でひろった乳白色の宝石 お菓子を包んでたピンクのリボン 大人になったら使う真っ赤なルージュ
おともだち、優しいおとな
それから…―― 思い浮かべるシルエットは、大好きな家族。]
(126) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時頃
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[――からん、と鐘が鳴る。]
……やあ。 今日「も」仲良しかな?
[現れた二人の男女に声をかけ さっさと薬を取りにいく。 マーゴがサイラスに挨拶めいた仕草をするのには 一瞥もくれないが、揶揄じみたコメントを一つ。 癖みたいなもので特に何も考えちゃいない。]
[青年をそっと待合室の方へ促した。]
椅子はいつもの場所だ。マーゴット。そう。そこ。
[彼女がふわりと椅子に座ろうとするならば 無駄に椅子を動かしたり、 手助けをすると逆効果であるため いつもの場所にあるとだけ告げて]
(127) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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じゃ。 ――目を
[じっと観察する先には、 白濁するでもなく、おかしな色になるでもなく 黒曜のように艶やかな瞳が光を湛えてそこにある。 幾らか診察を重ねる。
薬は最後にしよう、と言われた。 目は全く見えるようにはなっていないようだが 患者に「否」と言われれば、医者はそうするしかない。
何故こうも正常に見える目が、十全に機能しないのか。 目の奥に異常があるならばと考え今までやってきたが
目の前の少女には、器官的な何かがどうというより ――…… 何か 何かが決定的に足りていない。 もしくはこの直感を 「封じてしまっている」と形容するが正しいのか。
読んでいた本をぺしりと叩いて、ふ、と溜息。]
(128) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[>>85 幼馴染みの声なき言葉に目を傾ければ 昼までというのが聴き取れて
>>@2 耳を澄ませば、風に乗り微かなる祈りの声 ああ、爪も牙も持たぬか弱き者の不安が滲む
近頃、また物騒なことが起こったと 長も嘆いていた 集まりもそのこと以外あり得ないだろう
流れる血は同じ赤なれど 彼らと我らはそれの有無で分け隔たれる 違いといえばそれくらいでしかないはずなのに]
(129) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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── 花屋にて ──
えっ、そんな噂が──?
[店の軒先で思わず大きな声を上げてしまった。 それほどに顔なじみであるパティから耳にした噂は、驚きを隠せないものだったから。]
「まあ、噂だから本当か分からないけれどねぇ。 笑い話にでもなりゃいいんだけど」
[噂を運んできた張本人は、そう笑い飛ばすと花束を受け取って店を後にした。 耳に新しい噂はとても胸をざわつかせるもので、花をまとめる手がかすかに震えていることに気付いたのは、色づいた薔薇の刺が、指先を刺した頃。]
──ッ…!
[ぷくりと小さく丸みを帯びた傷跡から見えた血は、今しがた手入れをしていた薔薇の花の色とよく似ていた。]
(130) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[サイラスを待たせている分 手短に終わらせようと]
やめるというなら、止めはしないがね。 しかし相も変わらず君の目には異常が見られない。 「見えない」というのが信じられないくらいにね。 ……実際見えていないようだが。
病気として、 心の状態が視力に作用する、というのはあるそうだ。 知っているのはいきなり視野が狭くなったり、 暗いところで見え辛くなったり、――という程度だが。
[――あくまで可能性だよ、とした後で]
(131) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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もし「そう」なら、 君の心の方をなんとかしなきゃいけないね
[専門外だ。と短く言い放ってから、 そっと薬を今回分のみ渡した。 代金は要らないといって]
或いは変化したなら……いや、わからないな。 噂もあることだし、下手に変身してもねえ……。 噫、そういえば。君も族長に呼ばれたかい。
[最後の言葉はぼやくように*]
(132) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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「クラリッサ。 そろそろ集会所へ向かう頃合いじゃないかい?」
[店の奥から掛かる声にはっとして振り仰いでみれば、店主である祖父が柔和な笑みを浮かべて、白いマーガレットの花を束ねて立っていた。 傷のことも忘れて時計を確かめてみると、家を出ようとしていた時間よりも少し超えてしまっていて]
え、わ、もうそんな時間……!?
[御年が二十を過ぎようと、おっとりとした性格はなかなかに治らないもので、「あんた、また遅刻かい?」と窘める母の声が遠くから聞こえた。 慌ててエプロンを外して顔を拭ったけれど、鉢植えを手入れしていた時に付いたままの土埃が、頬を汚していたことにも気づけずに──]
おじいちゃん、お母さん、行ってくるねっ。
(133) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[八人兄弟の長男で両親のもとで暮らしている。 独立した兄弟もいるし、末の妹も離れた町に嫁いだばかり。 昔は賑やかで少々手狭にも思えた家も、今は広く感じる。 残る兄弟もいずれは家を出るのだろう。 末の弟が成人するまではまだ寂しさ覚えるほどではないにせよ、 聞こえる声の減ったことが少しばかり――。
ベネットは考えを打ち払うようにふると頭を揺らす。 本屋には案の定、店番は居ない。 軽く肩を竦めて、男は定位置であるカウンターへ。
店内は塵ひとつない。 慣れ親しむ本のにおいに満たされている。]
(134) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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― 現在 ―
猫? 人間?
にひ、 なーに ワタシたちは、おなじ『狗』じゃないの
[>>118ふたたび、舌打音が風に乗る。
目も向けられない、 けれど皺深まる眉間を見て、
( 「…… 同じだね」 ) ( 『義母さんたちと、同じ』 )
天の蒼の、 にたりと描く 意地悪な弧のなかに ほんのちょっとの 靄が浮かんで、 すぐに 霧散する。 ]
(135) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[―――それと共に カレイドの星が、 寂しそうにこころのなかで、つぶやいて。
ワタシたちを『売った』、 あの人たちの記憶が 泡成り、沫に消えた。]
仲良くしてくれたってねえ、 いいじゃない。
[に。
笑み湛えたまま。 どこぞ、ワタシは彼に漠然としない 『親近感』を抱いていたんだ。
もっとも。 それがなんでかは。 『解離』しかけた己を持つ、 ワタシ自身わからなかったけれど。]
(136) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[そう、店を出ようとした頃。 祖父から名を呼ばれて、足を止めた。]
「焦ることはないよ。 まだ十分に時間はあるだろう? どれ、これを持って行っておやり」
[手渡されたものは、綺麗に束ねられたマーガレット。 花束からは微かに香りがしてクラリッサの鼻先をくすぐった。] 託された花束を丁寧に抱えて、深呼吸を一つ。 そうだ。家を出る時間は少し早く見ていたはず。 祖父の言葉に、落ち着きを取り戻すと]
……そうね。ありがとう、おじいちゃん。 じゃあ、行ってくるね。
[穏やかに笑う祖父へ、微笑みを返して店を発つ。 集会所へは少し歩かなければならないけれど、ほんの少しの道草ぐらいなら出来るだろうか──。*]
(137) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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[そして、方向が同じだから
たた と、 猫は狗の真似するよに 後をつけるよう 追って 『ねえ?』と小首傾げ、問うたは
金の彼では無く 撫でられる黒犬に。 次に疎ましげにされれば、 肩を竦めて、諦めるつもり。
……たぶん? *]
(138) 2015/05/10(Sun) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[私物である読みかけの本を手に取り、 開いたところで動きが止まる。 はたり、瞬きをして少しばかり苦い表情を浮かべた。]
嗚呼、そういえば――… 呼ばれていたっけ。
[ぽつりと零して息を吐く。]
取り寄せた本が……、いや、 今日必ずというわけでもないし……
[時間がくれば早めの店じまいとすればよい。 そう結論付けてベネットははらりとページを捲る。]
(139) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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― 幕間・01/十の齢の双子の噺 ―
ねえ 「ねえ」
ぼくらは 「わたしたちは」
要らないの? 「邪魔なの?」
『 ―― ねえ、お義母さん 』
― 極東・ 幾年目か来る隆冬の貧村で ―
『……仕方ないわね、この儘じゃ食うのも困るもの』 『……それじゃ、おまえ……』 『決まっているでしょう。口減らしするのよ』
(140) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[深夜のくらやみ。] [がさり] [ごそり]
[軋む物音、]
[ひゅう ひゅう]
[冬が打ち付ける木枯らしの音、
隙間から漏れる蝋の灯 おおきな二人分の影を映して 荒ら家の薄壁に良く響く。]
(141) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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( ……ねえさん ) ( だいじょうぶ、アル )
[揺ら 揺ら
大きくなったり、 小さくなったり。
薄くも 濃くもなる、 影を祈るように見つめ。]
[ ぎゅう。 ]
[戸に隠れ、 手を繋いだふたり。
固く結んだ糸が 絆が、 ぼくを (あたしを) 雁字搦めに捕えていた。 ]
(142) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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大丈夫、そのためにこれから話すんだし …そんなこと起こさねえように、何とかする
[>>102>>121 猫を撫でる手を止めて心配するなと いおうとして、近づく足音にハッとする
それは配達しているかつての弟分 この村に舞い戻ってからは その頃とは呼び名が変わり彼もまた 幼い子どもではなくなったのだと 密かに寂しく思ったが、そは彼の知らぬこと]
グレッグ、頼むわ…いつもありがとな
[視線を逸らす彼にそんな言葉を]
(143) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時半頃
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─ 宿屋 ─
[ちいさな宿屋には、いつも賑やかな音がする]
(144) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[やって来る足音は、荷運びをする青年のものでした。 ラーラ、と私のことを呼ぶ彼もまた、私の幼馴染みの一人です。]
……、… ……。
[彼はドナルドくんの方へと、視線を向けませんでした。 どちらからか話を聞いていたのか。 それとも、彼が叫んだ悲痛な声を聞くその場所に居たのだったか。 二人の間に出来てしまった距離のことを、私は知っていました。
それは、とても悲しいことに思います。 長い前髪の向こうで下げた眉は、二人にはきっと見えなくても きっと、『見えて』いるのでしょう。]
(145) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[男は、ゆったりとした足取りで宿の裏手を歩いていた。 足元に茶色の犬がじゃれながら従っている。 猫がそれを横目で眺めて欠伸をしている。 それに別の猫がちょっかいをかけ、にゃあと鳴き声が上がった。
鶏が小さな声で、コッコッコと鳴いている。 その温かな羽毛の下から卵を拾えば、向こうで羊がメェと鳴いた]
…おや、水かね?少しお待ち。
[どうやら水桶の水が少ない。 そう気付いて、ささやかな井戸へと足を向ける。 その様子に気付いた子豚が、すんすんと鼻を揺らした]
(146) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[ちいさな宿屋には、いつも賑やかな音がする。 それは裏で飼われている動物たちが、始終なにかの音を出すためだ。 かつて、厩舎として設計されたのであろう裏手の動物小屋は、 馬で旅する人の少なさにその役割を変え、 今はすっかり雑多な動物たちの住処となっている。
元はといえば、動物を飼い始めたのは男ではなく男の妻だった。 妻は生き物を愛する、心優しい女だった。 人の味など知らぬ、穏やかでこの村の人狼らしいひとだった。
少し病気がちで身体が弱かった。 8年前、ふとした病が切欠であっさりと死んでしまった。
それからも、ずっと、宿には賑やかな動物たちの声が響いている]
(147) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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ああ、藁が足りないか。 あとは──…
う、ン…
[屈みこんだ姿勢から、ぐ。と、腰を伸ばす。 空を見上げた目に、日の光が差し込んだ。 ああ、もうこんな時間か。店の準備を急がねば。
宿の…正確には宿の1階にくっついて、 むしろ本業と言っていいちいさな食堂兼酒場の用意を]
─── ああ、
(148) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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グレッグは …、
[どうしたかな。と、15年前に引き取った子を思う。 働き者の彼は、もう出かけているはずだが。 今日は彼も呼ばれているはずなのだ。
集会場に行かなければならない。 困ったように眉を少し下げ、拾った卵の入る籠を抱え直す。 準備は、随分と彼女に任せることになりそうだ。 やれやれと落とす溜息は、動物たちの音に紛れて消えた*]
(149) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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あ、もし行くんだったら ベネットに、本取り行くからって言伝できるか?
[>>124 玄関に荷物を置きに去りゆく彼が それを聞いてくれるか分からぬが
そろそろ、頼んだ本も着く頃だろう そのついでに、彼とほんの話をしてみたり 酒場で軽く飲むのもいいなと思いながら*]
(150) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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― 集会場近く ―
[いつもと変らない風景であるはずなのに、この背が冷えるような感覚は何なのだろう。 落着きなくちらちらとうつる目線は、集会場の姿を捉えた。 その周りには、まばらに影が見えた。
影の形を確認し、女は眉を下げた。]
(@6) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[せんせいの暖かい指が触れ>>128 わたしはゆっくりと 鉛のような重い瞼をあける。
あけても、とじても なにもかわらないから きちんとあいているのか不安になるが 光を当てられたときだろうか、ちくりと奥が痛むんだ。
何かを叩くおと、 そして 溜息。]
ごめんなさい、先生。
[無愛想だけれど、すごく良くしてくれているのに ちっともよくならなずに手ばかりかけさせてしまう。 申し訳なさに、声音は落ちて]
こころで… 目って視えなくなるものなんですね。
[視えなくなった日。 心当たりがありすぎて、言葉を濁す。]
(151) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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[おとうさまも、おかあさまも 死んでしまったと理解しているつもりなのに。 ガサリ、と さいごの薬袋>>132が音を立てる。]
・・・ありがとうございます。 わたしがもっと強くなれたら、良いのでしょうか。
はい。 集会場へ来るように呼ばれています。 …隣町で「事故」があったらしいというのも、聞きました。
[獣が人を食う 事故 。 獣が獣を殺す 殺戮。 あの光景が、また。 ただ、今度は視ずに済むだろうけれど。
否応にも脳裏に父の顔が蘇って、受け取った薬袋を 握り締めた手が震えてしまう。 先生の静かだけれど優しい声が、小波のように 恐ろしいあの日へ行ってしまいそうなわたしを連れ戻すんだ*]
(152) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 00時半頃
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……、…。
[微笑む私には向けてくれる、彼の視線。>>123 荷運びをしてくれるとの言葉に、ひとつ頷きを返せば やがてすぐに彼は元来た道を行ってしまいました。 振ってくれた手に、手を振り返す姿は反応が少し遅すぎて きっと見えなかったことでしょう。]
…………。
[振った手を、またそっと。 そっと私は首元へと、添えていました。]
(153) 2015/05/10(Sun) 00時半頃
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―本屋― [多分今ジョスランの家に再び向かったとして、 恐らくまだ戻ってはいないだろうと予想をつける。 今日中に渡すことができなくて傷みが不安になるものは 彼の注文したミルクだけで、とそこまで思考巡らせると 早足を緩めて次の配送先を決めた。 普通の人間だったら聞き逃していたかもしれない、 言伝を受け取ってしまったからだけれども。>>150]
(154) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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こんにちは。
[そういって顔を覗かせるのは配送以外ではあまり訪れない本屋。 >>139カウンターに店番のベネットの姿を見つけると ほっと息を撫で下ろしてから紙袋を探る。]
いてよかった。 この本重くって…前のよりも分厚い気がする。 今回はどんな本…と、ごめん。色々まだ残ってて。 底の方にあるから、一度置かせてもらっていい?
[ベネットに紙袋をがさりと鳴らして見せてから、 店のカウンターを指し示してベネットからの許可を待った。]
(155) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[これは幼い頃からの癖でした。 何か不安なことがある時、そっと喉に触れる右手。]
…………。
[大丈夫、という彼の言葉に>>143 そっと微笑みこそ浮かべるものの。 やはり、まだ安心しきることができないのは 私が、私達が、『人狼』だからなのでしょうか。]
…………──。
[それとも、怯える声のひとつが。 教会で祈るあの子の声が。 親しいと思っている、彼女の声だったからでしょうか。]
(156) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 01時頃
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[キリ、と痛むのは胃か頭か。 医者の方に向かいたい気持ちを抑えて歩を進める。]
同じな訳あるか。
[なぜ同じだと思えるのだろうと不快感を露わに 視線をちらりとアルカイドに始めて流す。 他の誰よりも、こいつがよくわからない。
獣にまで声をかける様子に、ため息もひとつ。 犬はネコを見上げて、ふすんと鼻息を漏らした。 通訳するとしたらお前も大変だなあというところか。*]
(157) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 01時頃
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[>>145 背を向け去りゆくグレッグへ そっと手を振る彼女に漂うはわずかな悲しみ その一端を担っているのは自分だろう
>>124 自分が村を離れることを彼には言いそびれ そのまま出て行ったからではあったが その理由を告げることは、未だ出来ずにいて
いつか、それを話さなくてはいけないなと 今はほぼ絶えた「渡鴉」の家の子は 何故旅に出なくてはいけないのかということも]
(158) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[文字追う為に下げた視線。 伏せた睫が微か震える。
かなしいものがたりだ、とベネットは思う。 報われぬ思いを懐き続けるは苦痛でないのだろうか。 名も知らなかった作家のデビュー作は、 人里に紛れ込み生きようとする化物の話だった。 それに興味を懐いたのは、己もヒトからすれば化物だろうと知るから。 共存するこの村でそれを強く意識はせずとも違う事を忘れた事はない。
物語の中のヒトの心を読み解こうと思うけれど それは些か痛みを伴う作業でもあった。
は、と息を吐き出す。 読み進めるペースはいつもより大分遅い。]
(159) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[ちら、と視線が手元から移ろう。 取り寄せた本を見れば眼帯の男の顔がちらと過ぎる。]
別段待たなくても飲みに誘うついでに渡せば良い、か。
[似た事を思い浮かべた彼が思う>>150とは知らず そうひとりごちて頬杖をつく。]
(160) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[――そんな矢先、挨拶の声>>155が聞こえ顔を上げた。 配送頼むグレッグの訪れにベネットは淡く微笑む。]
こんにちは、グレッグ。 ああ、頼んでた本、もう届いたんだ。 相変わらず仕事がはやいね。 ありがとう、お疲れさま。 今度の本は、と――…、ああ、其処にお願いするよ。
[示された場所を見やり、こくと頷いた。]
(161) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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─ 宿屋 ─
[女が働かせている宿へと戻ったのは、それからしばらくしての事だった。 ドアをあけ、中を覗き込み、]
―――… ルパートさん、ごめんなさい。 少し、遅くなってしまいました。
[一瞬、間が開いてしまったのは、今朝の事があったから。 取り繕うように小さく笑みを浮かべ、市場で用を済ませてきた物たちを慣れた動きで仕舞い始める。]
(@7) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[小さな小さな村なのです。 平和に、暮らしてきた村なのです。 だからこそ、だからこそきっと、隣村の噂をこの村の『人』がきいてしまったなら。 彼女が聞いてしまったのなら。]
……、っ…。
[その時彼女は、どんな顔をするのでしょう。 その時私は、どんな顔をすればいいのでしょう。
ただ、流れている血が少しばかり違うだけなのに。
私は喉に触れたまま、ドナルドくんへと向き直ります。 ひとつ、小さく細い深呼吸をして。 その手で、道を指差しました。]
(162) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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… 集会場、少し集まってたみたいです。
[何が、とはあえて言わずに。]
(@8) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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………、…。
[大丈夫。 そのために、これから話しに。 そんなこと、おこさせないように。
一緒に行きましょう、の合図は伝わったでしょうか。
子供の頃のように、気軽に手を繋ぐなんてことは出来なかったけれど**]
(163) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[わん、とひとつ獣が声を上げたので 隣の男の話はそのままにして置くことにした。 取りあえずは肉屋、それから……
クン、と鼻を鳴らして適当に歩き出した。**]
(164) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[――黒い髪が僅かに風に揺れて 白い頬にかかるのが見えた。
謝られたので黙って首を振る。]
心は奇奇怪怪だからね。
[心の状態は、体に作用するのだ、という。 目に作用してもおかしくはないだろう。
濁されたものについては、話したくないならと 刺激をしないまま黙っている。 彼女は確か小さな頃にこの村にやってきた孤児の筈。 触れていい領分といけない領分は心得ているつもり。
ぼやいた後、静かに彼女の言葉を聞く。]
「事故」ね。 …………事故なのか事件なのか
(165) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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じゃあ、俺もそろそろ…工房へ行くかな
[>>156 右手を喉に添える仕草をするラディへ 途中まで同行する必要があるならば
>>124 自宅の玄関へ立ち寄って荷物をしまい 昼から出られないことを伝えるのに顔を出すつもり それにつきあってもらうことにはなるだろうが
>>163 指さす仕草を確かめたなら 墓地を出ようと、そっと促した*]
(166) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 01時頃
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─ 宿屋 ─
おお、オーレリア、
[籠を抱えて室内に戻り、手を動かしていると彼女が来た>>@7 足元にじゃれていた犬が、彼女を見て嬉しげに尻尾を振る。 男自身もにこりと笑えば目元の皺が一層深くなった]
いいや、大丈夫さ。 助かるよ。 もうじき──…出掛けなくてはならないものだから、
[何の為に、とまでは言及しない。 お互い分かってる…分かっていて口にはしない。 ただすまなげな声色に、眉を下げてみせたものだが]
(167) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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|
… 大丈夫かい?
[ふと、そんな声が落ちたのはいつもと違う”何か”の為に]
(168) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 01時頃
|
―― 道中→本屋 ――
[歩を進めていく内に人は次第に増え始め、村の活気がある所へと向かってきただろうか。]
……あ。
[たくさんの民家や店が立ち並ぶ中を歩んでいけば、一つの店へと目が止まって、歩む歩幅を少し緩めた。 軒先に並ぶ本達と目が合えば、立ち止まりそのタイトルを見眺める。 文字の羅列は彼女には、どれも読むことは出来ないもの。]
(169) 2015/05/10(Sun) 01時頃
|
|
[――否、 獣がヒトを食い殺すなら、 其処に殺意が存在する以上、それは「事件」か もしくは「事件」ですらないのだと、思う。
かたかたと震える白い掌が視界に映る。]
[脳裏に過ぎるのは、悪友として隣を歩いた男の顔。 ――それから、
(殺してしまったんだ)
(救えなかったならば 殺したと同じなんだ)
(すまないと何度も、謝ろうとして―― 謝りきれたことではなかったが)
――「あの」、痩せた頬の色が 目の前の白い手の色に重なって]
(170) 2015/05/10(Sun) 01時頃
|
|
族長からの呼び出しもあるからね、 早く済ませておかないと…って、 ベネットは呼び出されたの忘れてない? じっくり本読んでる気がしたから…。 あ、ありがとう、ちょっと中身整理させてね。
[>>161ベネットからの許可を得れば紙袋からひょいひょいと まだ配送しきれていない品物を取り出し置いていく。 ミルクの瓶とジャムの小瓶とガーゼの箱と、 注文された本をカウンターのベネットの傍に置いてから 届いたばかりの本と彼が今し方読んでいた本を見比べた。]
……今読んでる本は?面白くない?
読んでる顔ちらっと見えてたけど、 なんかあまり楽しそうな感じじゃなかったから。
(171) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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マーゴット。
[とん、と] [薬袋を握る掌に、そっと己が手を置いた。] 君みたいなお人よしによくあることだがね。 思いつめちゃあいけない。
君には友人がいる筈だ。 辛いときや怖いときは彼らに頼ればいい。
別に強くある必要は無い。
[それだけ云った。*]
(172) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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……えぬ、いー、……これは、2、かしら……
[少しばかり文字と睨めっこをしていたが、文章が続けば落胆したように肩を落として]
まだまだダメね、読めないわ。
[溜息を一つ。 そうして店の戸口からそっと中を覗き見る。 そこには見慣れた店主と村をせわしなく行き交う馴染みの青年の姿が見えた。>>155>>161 二人が会話を交わしている事に気づけば、少し気後れしたように視線が足元を彷徨った。 しばらくして会話が途切れたようなら、控えめな声で]
こ、こんにちは。
[おずおずと、声を掛けただろう。**]
(173) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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―街の中―
[私は風 びゅんびゅん 大人より背は低いけど、駆けて駆けて大人たちの間を走り抜けてく。
私は妖精 くるりくるり 私がステップを踏むたび、足元から花が咲き乱れる。
残念なことに。 まだそれは想像の中だけなのだけど。]
(174) 2015/05/10(Sun) 01時頃
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[読みかけの本は栞を挟み閉じられる。 開いたまま伏せることはしない。 本に癖をつけるのを厭うてのこと。 グレッグの届けてくれた本に視線が向く。 分厚い本は一目見ただけで彼のいう通り重いと知れた。 それを運ぶ大変さを思えば仕事とはいえ申し訳なさも感じる。]
仕事熱心だな。 はやければ確かにありがたいけど――…、と。
[指摘される>>171は図星でゆらと視線が泳ぐ。 整理するグレッグの傍ら、言葉を選びあぐねていれば 話題は本へと移ろい、はたと瞬いた。]
化物と人間の恋のお話。 ヒトの心情を理解できればと思ったんだけど難しいね。 物語としては、面白い部類なんだと思うよ。
(175) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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―――…、
[声音の落ちた声に、僅かに瞳が開く。]
何が、です…?
[雇い主の顔をしっかりと見ることは叶わなかった。 片付けはとっくにすんでいるのに、まだ作業が残っている様な振りをしながら、問いを返す。]
(@9) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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[現実に引き戻すのは、目の前を覆う真っ黒な視界と何か柔らかなものに当たった“ぶつかった”衝撃。]
ごめんなさい、クラリッサ。
[それが人だというのは、経験上よくわかる。 長い髪を緩やかな三つ編みにして、いつも穏やかな表情の女性。]
[本屋の前にいた彼女は本を読んでいたのだろうか、それとも中の人と会話しようとしていたのか>>173少女にはわからぬが]
あのねあのね、今日はいい天気でしょ? 爽やかな風が…こう…そよそよ〜って吹いてたらね? わたしも風になれるかなぁ…って思ったの よ …。
[ぽんぽんと飛び出す言い訳は段々と尻すぼみに。 自分より背丈のあるおとなの女性の顔色を窺いながら、少しずつ後ずさり。]
(176) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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[少し後ずさったところで]
ごめんなさい、もう人ごみの中走ったりしないから! お父さんに言いつけないでねっ!
[こう加えるとまた、足早に街の中を掛けていった。]
(177) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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っはは、寂しいねえー
…… 『あんたには』 なあんにも、した覚えないのになあ
[売られた喧嘩と。 『我道』から逸脱した相手と。 それ以外には 茶化し揶揄えど エノコログサに手を伸ばすよな、 猫の『遊び』の範疇だったから。
そう、冗談めかしく拗ねるつもりで 零そうしたコトバは、
責めるでも 皮肉るでも無く、 ただ 音になる直前。
ズキリと眩む頭に浮かされて、 ひょんに押し出されたカレイドの壱、 朗らかの消えた零度が淡々、と呟いた。]
(178) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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[ 『アタシは』。 ]
[ 頬に垂れる、濡れ羽を耳に掻き上げる。
『本来持つ』仄暗い青年の色が エンジェル・ブルーに宿りかけて、]
[ >>197ふすん、
鳴らされる、黒犬の鼻息に 一瞬で 元の猫の目に戻った。]
…… おまえもわかってくれる〜?
[くっくっ]
[くすくす]
(179) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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[猫は、狗が何を言うてるか分からないけど。 『都合のよい方に解釈して』
撫ぜてやろうかと 手を伸ばそうとしたけれど、 ちらっ 金を見上げて、 怒られそーだし、やっぱりやーめよ。
腕を引っ込めると 外套を揺らし、 硬い音ひとつ 翻す。 ]
…… っとお、 あんたがつれないし、つまらないしなあ
( 行こうかねえ )
またねえ。
(180) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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[肩竦めれば、
『また』と にたり嗤い 手を振るは黒狗か、飼い主たる『弟』か。 はたまた、どっちにもだったりするんだけど。
ふら 、
風に背を押されるようにして、 ひとりといっぴきから 猫は別れ。
はずれへと、 ゆるり 向かう。 *]
(181) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
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んー…よく熱心って言われるけど、 別にそんなこともないんだよね。 あ、怠けてるわけでもないけど。
[本は目の前で栞を挟んで閉ざされたので どんなような内容のものかを覗くことはかなわなかった。 最も、メモより多い文字を読むのは苦労するので 開いていてもすぐには読み解くことができなかっただろうけど。 ベネットの顔を垣間見ると言ったことが当たっていたのか >>175視線が泳ぐ様子に思わずふきだして笑う。]
忘れちゃダメだよ。 あんまいい話じゃなさそうだから…… 族長も、ちょっとピリピリしているみたいだし。
[連絡を受けた時のことを思い出すと笑みも引っ込んで。 視線は再び本へ、人間と化物の恋のお話。]
……それってさ、
(182) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
|
|
[何かを言いかけて、言葉は途切れる。 背後から音が、声が聴こえたからで。>>173]
お客さんっぽいよ?
[ベネットにそう言ってから、]
こんにちは、クラリッサ。
[おずおずと控えめな様子の少女へと手招きをする。 手招きをした後の手はカウンターに広げた品物を拾って 紙袋へと戻していく作業に移行した。]
集会場に行く途中? それとも、クラリッサも忘れてたクチ?
(183) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
|
|
― 村の中 ―
[ラディと猫と歩いていると
>>174 一際小柄な妖精が、くるりくるりと回りながら 軽やかなステップで踊るかのように走り抜ける姿
>>173>>176 危なっかしいなと思っていたら 本屋の前で誰かにぶつかっていた
花屋の娘、クラリッサと 夢見る少女なメアリーらしい こちらに気づいたようならば、手を振り何か話しただろう
>>177 もっとも片方はつむじ風の如く どこかへ行ったので、叶えられたか定かでないが]
(184) 2015/05/10(Sun) 01時半頃
|
|
[わたしのお父さん。 村で宿屋さんをしているお父さん。 時々叱られることもあるけど、いつも優しいお父さん。
お母さんは8年前に悪い病気で亡くなっちゃった。 病気は嫌い。お母さんが可哀想。
それからグレッグお兄ちゃん。 わたしよりだいぶ年上。お母さんが言うにはお父さんとお母さんが若い頃に生まれたって。お父さんが何歳の時だったんだろう。
みんなみんな、わたしの大事な家族…――]
(185) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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|
いいや。ただ少し、
[言葉を切って目を眇める。 視線は交わらない。 俯いたままの横顔に目を向けて、手を動かす様子>>@9を 見守るように──観察するように、暫し見つめる]
…。噂は、噂だろう。 オーレリア、心配しないでおおき。
[やがて、問いに優しく言い含めるような言葉が返った]
(186) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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|
[ なまえ。 わたしをつくるもの。 おかあさまがくれたもの。
先生の声が、流されそうなわたしの思考を掬い上げて 重ねられた大きな手に>>172顔を上げる。 なんだか、泣きそうだ。]
あ……う…………。 はい。 サイラスには、いつも頼ってばかりですけれど きっとそういう事じゃあ、ないのでしょうね。
[あたたかな先生の手も、どこか強張っていて>>170 たくさんの人と獣の命を救い、たくさんの死を見てきたのだろう。 そんな人ならわたしの見た「死」も、共に見てくれるのだろうか。
震えの落ち着いたもうひとつの手を、せんせいの手に重ねて]
先生はわたしより ずっとずっとお強いでしょうけれど おんなしですよ。 …頼ってください。
[何を突然、と思われるかもしれないけれど出てしまった言葉と共に、なきそうな顔のまま彼の手を包んだ。]
(187) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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───大丈夫だから。
[安堵させようと掛ける声色は、優しげなもの。 男はやはり少し困ったように苦笑の態で彼女を見遣った。
噂は噂──…そうであろう、そうあって欲しいと皆が願っている。 それでもやはり、皆の心はざわめくのだ。 人の心も、人狼の心も。
またひとつ、密やかな息が落ちた。 ああ、どうしたら人狼の自分に人の彼女を安堵させられるだろう…?]
(188) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[あの夜の事をきちんと思い出せたのなら 誰かに話す事ができたのなら 再び光を見ることが叶うのだろうか。]
いままでたくさんありがとうございます。 サイラスも集会場へ行かないといけないし そろそろお暇しますね。
[するり、まるで見えているかのように立ち上がり 診察室の扉の前でスカートを翻す]
せんせ。 わたし、風邪を引いていなくても これからも たまに来ていいですか? せんせいも、わたしのおともだち…でしょう?
[それは、昨日と変わらぬ日常が明日も続くと思っての言。 扉をギィ、とひらきながら 視えないながらも振り向いて 無愛想だなんて知らない、私の優しい先生への さようならのかわり。*]
(189) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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おい、メアリー…集会所、昼までに集合! 忘れたらまずいからな…
[何となく、不安になって声をかけておく 彼女の父が娘を心配する気持ちが ほんの少しだけ、理解出来たような気がした*]
(190) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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後でも問題ない事を先に済ませようとするだろう? だから、熱心かな、って。 まあ怠けって言葉とは縁遠いよね。
[グレッグには当たり前の行動なのかもしれないと 彼の言葉からそう思い、小さく頷く。 笑う音> 182が漏れ聞こえれば、う、と言葉に詰まる。]
忘れてたけど思い出した。 呼び出しにはちゃんと行くよ。 って、ピリピリしてるとか余計顔出しするのが面倒に思える。
[苦笑まじりに軽くそういってみせるもまた本音。 ぽろりと零してしまうあたりはそれなりに気を許しているから。]
(191) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[言い掛けられた言葉を待つようにグレッグを見詰める。 物語の内容がちらと過ぎり、それがヒトに嫁いだ妹に重なる。 妹からの手紙は幸せを綴るものばかりだった。 だから、重ねる必要ないと自らに言い聞かせる、けれど。
また聞きなれた声がひとつ。 クラリッサの挨拶>>173とグレッグの言葉>>183にひとつ頷く。]
こんにちは、クラリッサ。
[迎える言葉はいつもどおり。 けれどグレッグと重なるカタチで綴られて。 彼が彼女に声掛けるを聞きながら、ちらと読みかけの本を見やる。]
(192) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[宿屋が一つであること。 それはうちがすごーく有名だから、よそがやる気が起きなくなるから。
だと思っていたのだけど。
一つしかないのは、そりゃこんな村だから
みたいなことを言われたことがある。 でもわたしにはその言葉の意味がよくわかんなくて。 多分、村は小さいから宿屋が何個もあるわけない ってことなんだろうけど。
他のおとなも口をそろえて、『小さな村』とか『辺鄙なところ』とか言うけど、わたしはそうは思わない。
森も川もあって、小鳥は歌って花は咲いて…。 わたしにとってこの村はキラキラと眩しくて。毎日が楽しくて仕方なかった。]
(193) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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――…もう、忘れないって。
[少しばかりすねた響きをグレッグへと向けて 困ったように己の首筋を撫でた。]
(194) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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出かける支度をしてくるよ。 後は頼むが…、…オーレリアや。
無理なら今日は良いから。 早めにお帰り。
[人であるオーレリアも、娘のメアリーも。 彼女たちを安心させてやりたくても、 妻を亡くした中年の男に年頃の娘たちはどうにも難しくて。 困ったような顔のまま声だけを掛け、男は今日何度目かの息を*落とした*]
(195) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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― → 診療所への道 ―
[雑貨屋の傍をとおりすぎ、
広場のちかく。 本屋が、薄氷に映った。
>>173>>176ついでに ふたつの影も見えたが。 猫は、あくまでも その奥に 興味を爛々と窶す。]
あ、
そーだねえ
あとで、ベネのところにも。 行かなきゃねえ。
(196) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[読めないことば 知らないことば。
『こっち』の国のことは 辛うじて、母さんに聞いていたけれど。 娯楽を楽しむには 程遠い言語力しかない。 そも、傭兵なぞに学は要らないし。
その前も。
ワタシたちを買った、『主人』は。 勉学など与えてくれなかったから。 偏った知識しかもっていなかった。]
(197) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[駆けていく時、少し向こうの方で男の人の声が風に運ばれて耳に届く。>>190]
はーい!大丈夫ドナルドおじさん!ちゃんとわかってるよー!
[おとなはうるさいなあ。 と少しむくれるとスカートを大きく翻す。
ぴーんと一番最初に前に出る足を覆うのは、お父さんが買ってくれた皮の靴。どこにでもある茶色の靴。]
早く赤い靴欲しいなー。赤いワンピースに赤い靴だったら、多分お姫様みたいになれるのになー。
[大きくなったらお金を溜めて買おう、と決して父に頼むでもなく、ないしょの蕾がここに一輪。]
(198) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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[だから、たまに。 傭兵をやめて 時間ができた、今になって。
家主や、ベネを捕まえては ねえ。 と 訊くんだ。
たまに買う、本の種類は、 ほとんど、宙や星の 絵がおおいものばかり、だったけどね。 難しいことなんて、わかりもしない。
あるのは。 戦でもつかう、『星見』の知識ひとつ。 それを もっと もっとと、 戦から遠退いた今でも 求めるのは。]
[姐姐との。 たしかな、絆『だった』から … そんな過去の形は、皮肉にも。 カレイドたちに『書き換えられて』いたけれど。]
(199) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 02時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 02時頃
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[クラリッサに文字の読み方を教えるようになって如何ばかりか。 彼女のペースにあわせての勉強会。 まずは読みから、いずれ書けるように、とベネットは思う。
末の弟のように、ベネ、と呼ぶアルカイドも、 文字に、本に興味があることを知る。 問う声が聞こえればそれに答えて。 彼の求める本から、星が好きなのだと思い、 この本屋にも少しずつ星の本が増えてきていた。 グレッグが配達してくれたばかりの分厚いそれもそのひとつ。]
今日は何を読もうか。
[柔和な笑みでクラリッサへとそう声掛ける。]
(200) 2015/05/10(Sun) 02時頃
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んー…それは熱心というか…
[褒めてくれているのであろうベネットの言葉には>>191]
何が切欠になるかわかんないから…。
[いやなんだ、そういうの。 ぼんやりと主題の抜けた呟きを小さく、小さく嘯いて。 その後のベネットの苦笑混じりの本音には、似たような笑みを彼に返した。 きっと呼び出しに関して考えていることは、似ているのかもしれなくて。]
(201) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[>>192少しの間、こちらの言葉を待つようにベネットがこちらを見つめていたような気がしていたけれど。 この場で続きの言葉を口にすることはなかった。 ちらりと思い浮かんだのは彼の家族と、それから、]
クラリッサはどんな本読んでるの? 俺?は、あんまり本は読まないかな…。 ああ、でも内容を教えてもらうのは好き。 自分で読まない分さ。クラリッサも今度教えてよ。
[クラリッサへと話題を振りながら、 >>194聞こえてくる拗ねた響きにまた笑って。 男は再び紙袋を抱え直す。]
うん、忘れないように…。 俺、もう少し配送続けてくる。 クラリッサはごゆっくり…あ、そうだ。
(202) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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―診療所/待合室―
何が?
[壁にもたれかかるサイラスが発した独り言>>110が耳に入り、思わず問いかける。
すぐ足元にしゃがみ込んで首を傾げながら見上げる姿はさながら巣の中の雛か。 じっとしない様子で返事を聞く前にぴょんと飛び跳ねて立ち上がるとそのまま辺りをぴょんぴょん飛び跳ねながら続ける。]
ねぇねぇサイラス。 マーゴを待ってるんでしょ?今入ったところ?もうすぐ出てくる?
[少し離れた椅子のところに腰かけると足をぷらぷら動かしながら]
わたしも待っててもいい?
[と問いを重ねた。]
(203) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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2人ともさ、 メアリー見かけたら集会場忘れないよう言っておいて。 ルパートが伝えてるとは思うんだけど。 楽しそうなもの見つけるとふらふら〜って、 そっち行っちゃうかもしれないから。
[叔父にあたる親戚の名前と、その娘――従妹なのだが小さい頃の亡き叔母の冗談話を真に受けていて、訂正はしたのだけれども男のことを本当の兄だとまだ信じているような気がする…――の名を口にすると、 それじゃあ、と手を振って本屋を後に]
あ、
(204) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[する前、ベネットへと振り返る。]
……ドナルドがさ。 本、取りに行くって。
[その名前を口にする時は、どうしても視線が下を向く。 確かに>>150言伝を伝えた後、 少し困ったように眉を下げて目を細めてから今度こそ男は本屋を後にした。*]
(205) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[――是説。 重ねた掌にはっとしたのは マーゴットが顔をあげて、 泣きそうな声が聞こえた その時。]
……。
[年端も行かぬ少女に 父親のような顔をして 本当に性質が悪いなと心の中で自嘲を一つ。
彼女が何を見てきたか、よくは知らない癖に、 よくも――とそっと防衛線を張る。 村医者は八年前からずっとそうだ。
誰かに心を開く事は難しい。歳をとれば尚更。 ――だからこそマーゴットには今のうちに、 サイラスや他の友人に心を開けるようになれれば と勝手に思っている。]
[重ねられた手と言葉に面食らう。手が強張った。]
(206) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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……僕はずっとずっと弱いままだ。 ただずる賢いだけさ。――噫、そうだね。
[「頼るよ」とは言わない。 が、相手を傷つける言葉を避けて そっと肯定に似た言葉を選んだ。] >>189 わざわざこんな埃っぽくて薬臭いところにかい? かびても知らんぜ。だから
[小さく肩を揺らして、歪に笑い、 それからふわりと蝶のように舞うスカートの裾を 少し、眩しげに見た。]
かびない程度においで。
[冷淡に突き放す事もさりとて暖かく接する事もできず ただ、淡々とした低い声で もう一言だけ添えて]
(207) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[言いよどむようなグレッグの気配>>201にきょととする。 小さな小さなそれに、少しだけ困ったように眉を下げて]
……ん。
[短い一音のみを漏らした。 気安く慰めの言葉を口にするは憚られる。 考えすぎてしまうのも悪い癖と思いながら そうした性格なのだから仕方ないと何処かで諦めてもいた。
楽しみはそれぞれと思うからグレッグに強く本を勧める事はない。 クラリッサと語らうを聞きながら、 それに興味もつように聞こえる言葉を微か嬉しく思うのだけど。]
(208) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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――終わったよ。
[去っていくお姫様を待つ騎士に、 部屋からそんな声をかけようか ――来客には未だ気づいてはいない。>>203
さて、そろそろ自分も集会所へ行かねばと、 重い腰をあげ、茶色のローブの裾を払った。**]
(209) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[次の配送先はどうするか、診療所に向かおうか。 足が行く先悩んで通りで歩みを一度止める。 気になるのは傷むかもしれないジョスランのミルクで、 一度叔父の宿屋に戻れば少しの間冷やすことができる。 そうしようか、と考えてまた新たな悩みが生まれる。
叔父はもう、集会場に向かってしまっているだろうか。 そうなると宿屋は閉じているか、店番で彼女が残っているかだ。
どうしようか、ポケットのメモを一瞥する。 あらかた終えた配送のメモ。 まだ届け終わっていない花桃のジャムの届け先には、 オーレリア、と名前が記されている。
答えに迷ったまま少し汗ばんできた額を手の甲で拭った。 その指先の爪は、短く、短く切り揃えられている。**]
(210) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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― → 診療所 ―
[村の一角に 辿り着くころには。 そう広い村ではないといえ、 寄り道を幾つか、 ]
[したせいか。] [おかげか。]
[随分と調子はかるく。
風に靡くような 歪な足取りは、 ほんに酔いが残っていた さっきよりかは 別のもの。]
(211) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[――― …普段は、 『酔っぱらったから』だとか 変な足癖だ、と 誤魔化している ずっと ずっと 昔からの、 ]
[ …この村に来る前。 十数年程前に負った、 古傷のせいでもあった。 ]
[ それでも日常に支障も無いし
――― 戦いでも、 それなりに名が通っていたくらいには、 治っていた 、のだけれど。 ]
(212) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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…… あー、
からから。
水が、飲みたいねえ
[とおのワタシは、 『今』は困ることもないし。 多少の不便も 気になんてすることなく。 のらり くらり、 歩くばかり。
酒で焼いた喉が、水を 空気を、 求めて 開く。
ようやく、診療所についたころは。 恐らくマーゴットたちが去った後だったろうか。
まだ、家主が居るかは分からぬけれど。 ぎ と、 診療所の扉を、そっと開こうと。**]
(213) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[配達の続きに向かおうとするグレッグ>>202が 思い出したように言う>>204を聞いて、男は頷く。]
うん、見かけたら伝えておくよ。
[楽しそうなものを見つけるとふらふらの件には その光景が目に浮かぶようで微かに苦笑い。 けれど、ベネットもまた本のことになると時間を忘れる事もあり、 ひとのことは言えないかと口を噤むのだけど。
また一音、グレッグから発せられて 振り返る彼>>205に視線を戻す。]
ドナルドが? そ、っか。ありがと。
[言伝の感謝を彼に向け、「またね」と声掛け見送る。]
(214) 2015/05/10(Sun) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 02時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 02時半頃
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[サイラスはマーゴの道しるべ。 真っ暗な夜道を明るく照らすランプのよう。
例えマーゴの瞳にひかりが宿っていなくても その暗がりの道のりの支えとなるのなら明るく 足元を照らし行く先を照らすランプのようだと。 少なくとも少女にはそう映った。
マーゴはサイラスの…]
(215) 2015/05/10(Sun) 03時頃
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なんだろう…。
[思考はそこで途切れ、少女は頬杖をついて考え込む。
きっとふたりは好き同士なんだろうなって 何となくふいんき(何故か変換されない)で思うけど。 好き同士ってどう思うものなのか、わたし知らないもの。
とお互いの気持ちを確認しないままに、少女は未知の感情にしばし頭を抱えた。
その間にマーゴが来たら 自分の身に起きたことや村に起きた些細なことを事細かに伝える予定**]
(216) 2015/05/10(Sun) 03時頃
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[なまいきな小娘の言葉>>187は、笑われてしまうかと思っていたけれど、与えられたのはおとなのずるい言葉。>>207 残念ながらその狡さを理解できるほど、おとなではないから ちいさな小娘はするりとそれに騙されて、微笑む。
靴音は僅かに軽やかに、不躾なおねだり>>189にも くつくつと聞こえてきた笑い声に、安堵がふわり。]
それじゃあ、せんせいがカビちゃわないように 晴れの日に 空気の入れ替えに来ますね。
[くすくす。くすくす。 わらう肩の上で黒髪も踊る。 このせんせいを、仏頂面の愛想ナシ、なんて言うひとは きっとわたしより目が曇っているにちがいないわ。
サイラスといっしょ、晴れの日に 今度は治らない目だけじゃなく、クッキーも持って。]
(217) 2015/05/10(Sun) 03時半頃
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[パタンと診察室の扉が閉まる前。 部屋の中からサイラスへとかけらえる声>>209に押されるように待合室へと足を運ぶ。 消毒液かなにか、特有のにおいで満ちていた場所から廊下へ出ると、鼻がふわりと擽られた。]
サイラス、お待たせしました。
[村でいちばん歳の近い友達>>203がそこに居ることは 声か足音が聞こえればわかるはずなのだけれど
いつもの元気な挨拶が聞こえてくるのが先か それとも問答無用に抱きつかれるのが先か。
後者だったら、きっとひどくびっくりするはず。**]
(218) 2015/05/10(Sun) 03時半頃
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[ドナルドが来るのであればもう少し店番を続けるのも悪くない。 それでも時間が先に来るなら、呼び出しに応じる心算で。]
――……。
[その彼の名を綴る時にグレッグが過ぎらせた翳。 一ヶ月ほど前から途切れた妹からの手紙。 懸念がちらと過ぎるのも族長からの呼び出しで落ち着かぬせい。 ゆる、と一度首を振る。 考えても今はどうしようもないのだから、と自らに言い聞かせ、 ベネットはカウンターからクラリッサを見詰める。]
さて、と。 今日は何処からだったかな。
[彼女の為の本を取り出して。**]
(219) 2015/05/10(Sun) 03時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 03時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 06時頃
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おじさんじゃねえだろ、お兄さんだろ? そう呼ぶなら、ちっとは敬えってえの…ったく
[>>198 まだ気楽な独り身、若いつもりでいたけども だが、よく考えれば歳は彼女の父との方が 近いことに気づいたかなしい現実
>>107>>108 かつてどこかの旅先で 「同胞」の牙にかかりそうだった童女が 無事に大きくなっていたならば メアリーと同じくらいにはなっているだろうかと 両眼で見た最後の光景に思いを馳せる
その後の彼女がどこで暮らすか はたまた、無事であるのかすらも分からないのだが]
(220) 2015/05/10(Sun) 08時半頃
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[あの時、自分は片眼を失いつつも 命は失くすに至らず、どうにか生き存え
しかし、童女は両親らしき寄る辺を失くし その不安と悲しみは如何ばかりだったか それを思うと
無邪気に笑って村で宝物に囲まれる メアリーに彼女の姿が重なり 細やかな幸せを「護れたら」いいなと
兄の様な父の様な、気持ちにもなるが 彼女の預かり知らない勝手な感傷
第一、彼女には父もいれば 兄とも呼べるグレッグがいるのだから*]
(221) 2015/05/10(Sun) 08時半頃
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っと、親方の所顔出して それから、ベネットの所にでも行くかな
[側にラディが着いて来ているなら 彼女に伝えるかの様に もし、いないなら独り言である様に
>>196 視界の片隅を、薄氷色の瞳を持つ 危なげな足取りで歩く猫が過るも この猫はなかなか気難しい気質ならしく
よくいえば大らか、詰まる所は大雑把 そんな自分には余り懐いてくれぬ様 気にはしつつも、触れる事は儘ならぬ今]
(222) 2015/05/10(Sun) 08時半頃
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[自分が村を出る前にはすでに居着き その後もここで暮らし 傭兵稼業で稼いでいたのは知っている
異名が「死の蒼天使」だったか
いい得て妙とは思ったが当の本人が それをどう思っているかは分からない
ベネットから聞いた話によれば 星の本が好きらしいとか 片鱗だけは、断片として知ってはいる程度*]
(223) 2015/05/10(Sun) 09時頃
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[本屋近くの工房に顔を出し 親方に事と次第を話せば分かった様で]
おやっさん…それ洒落にならねえ けど、まあそんなご時世なんかねえ…
[手渡された細工は純銀製
ひとつは、宿屋で働く「人間」の幼馴染みへと 墓地で聴いた祈る声から滲む不安が これで和らげばいいなと思いつつ
もうひとつの「護符」は 長に渡しておけば良さそうだった それは、いわゆる「諸刃の剣」でもあった]
(224) 2015/05/10(Sun) 09時頃
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[どちらも繊細な細工で 身につけられるものではあったが
その小さな筈の装飾品が 何故だかズシリと重く感じてしまう
それはそのまま、事態の重さと 不安な思いの現れか
それらを懐にしまってから 間に合うようなら、宿屋へ寄るかと 頭の片隅に置いておく
昨日と違う今日は訪い 今日と違う明日がやって来る
そんな当たり前に、微かな不安を覚える それから、僅かばかりの悲しみを*]
(225) 2015/05/10(Sun) 09時半頃
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>>217
ああ、そうしてくれ。 (カビちゃわないように――とっくに手遅れだが!)
[晴れの日に来るという言葉を退けることはしない。
ゆるゆると揺れる黒髪。 寂れた 無機質な部屋で 少女が居るそこだけは御伽話の中のように見える。
年頃の娘というのは どうやら魔法の如き存在らしい。 カエルやカタツムリや子犬の尻尾でできた男とは きっとわけが違うのだろう。
去る背を見送り、目を伏せると、 僅かに肩を竦めた。*]
(226) 2015/05/10(Sun) 09時半頃
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― 診療所 ―
[窓から見える野草の群生地に、 黄色い花が咲き乱れているのが見えた。
診療所には診察室と待合室、 それに生活スペースがある。
患者の来訪が終った頃だろうか、 少し部屋の片付けをしていた頃。
かすかに軋る音。>>213
その「猫」が帰ってきたのを察すれば、 そちらを一瞥もせずに、 自分の為の、ではない星の本が増えた本棚に 薬学の本を納めて]
(227) 2015/05/10(Sun) 09時半頃
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やあ。野良猫クン。 またたびの効果は醒めたかね? それともまだ夢見心地? 酔ってる最中に鏡を見ようとして 池に落ちないように気をつけな。
[開口一番、皮肉が飛ぶ。 挨拶のようなものだ。 ヒトよりは優れた嗅覚をもつ鼻をひとつ鳴らし]
…………噫、 ごみ溜めみたいなにおいだ! >>18
[くそったれ、と悪態をつきながら、 二日酔いの顔を一瞥して、 皮で出来た水筒でも投げるように差し出そうか。 中身は勿論水だ。**]
(228) 2015/05/10(Sun) 10時頃
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|
―――…
[頭上からふってきた言葉に、女の手は止まる。 何か思うようにぎこちなく目をふせた後、窺うようにルパートの顔を見遣った。]
…はい。 ありがとうございます。
[浮かんだ苦い笑みに、太い眉が下がった。]
(@10) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
… お祈りしてきたんです、教会で。 この村には、何の関係もありませんようにって。
(@11) 2015/05/10(Sun) 12時頃
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|
―― 少し前/本屋の店先にて ――
[人の話しかけるのは、未だに少し緊張してしまう。 祖父から与えられた花束を持つ手が、きゅ…とその茎の束を頼りなげに掴んだ。
店の中から反応が返るより、一寸ほど早く、“どん”と背中に衝撃が走る。]
わ、ぁ……っ
[衝撃に押されるように一歩、踏み出せばそこはもう店の中で。 勝手に入ってしまった!そんな感情と、衝撃を与えた『何か』に驚きが綯い交ぜになる。 振り向いてみれば、そこには花のような少女が居た。
自身が声を出すよりも早く、少女の口から言葉が紡がれる。 彼女が話す度に、高い位置で結んだ髪がゆらゆらと揺れた。>>176]
(229) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
だ、大丈夫よ。メアリー。 少し驚いただけ…… ええ、天気…? ……そうね、いい天気だわ。
[顔色を窺われているとはつゆ知らず。 彼女から飛んでくる言葉に叱るということも思い至らずに、いい天気という言葉につられて空を見上げた。 ……風はそよいでいるが、いい天気というには、少し無理があるかもしれない。 空には雲の陰りが見え始めている。
雲は太陽の光を遮り、クラリッサが持つマーガレットの色をくすませる。 白く輝く花を覆い始める影をぼうっと見ていたら、グレッグの声がして>>183、はっとして]
こ、こんにちは、グレッグ。
[彼の手招く仕草と気さくな態度に、ほっと息を吐き出した。]
(230) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
[この村には何事も起こらなければ良い。 その思いが浮かぶのは、この村の事を、住人達の事を想うというよりは寧ろ、自分も危ない目にあうのではないかという、単純な恐怖心。
そこまで言えようはずもなく、そこで口を噤んだ。]
(@12) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
[メアリーが駆け出す足音に、再び外へと目を向ける。]
安心して。 言いつけないわ、でも、メアリー。 今度は気をつけてっ――。
[彼女が残した言葉とは裏腹に、既に駆け出し始めている彼女の背中にそう声を投げたけれど。 雑踏と、自身よりも大きな声が重なって>>190、きっと彼女に声は届くことはなかっただろう。
重なった大きな声の主を辿れば、以前から少し畏怖を感じていた人が其処に居て。 あまり言葉をかわしたことのないその人を、身なりから判断してしまうことは少し、申し訳ないのだけれど。 声の大きさに、印象が畏れが上塗りされてしまっただろうか。
一つだけ見える鋭い瞳から逃れるように視線を外したまま、軽く会釈だけを交わして、そそくさと本屋の中へ入ってしまった。]
(231) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
ありがとうございます。 大丈夫です、私。
[人ならざる者に対する怯えを、彼は察しているだろう。 そのうえで自分を安心させようとしてくれるルパートに顔を出す罪悪の念に、自然と頭が下がった。]
…心配しすぎですね、私。
(@13) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
|
―― 本屋 ――
[本屋の匂いは好きだ。 幾重にも積み重なる紙の匂いが、どこか懐かしさを思わせる。 品物をパズルのように綺麗にまとめていくグレッグを眺めながら、かかる言葉に瞬きをして、気恥ずかしそうに俯く。]
凄いわ。どうして分かったの? 遅れそうだから、慌てて出てきたの。
[忘れていた。というのもある意味図星なのだけれど。 まだ時間に余裕はある…はずだ。多分。 だってこうしてグレッグはまだ配達をしているのだし、ベネットだって本を手にして出かける様子ではない。>>192
自身が人より少し動作が遅いということは棚に上げて]
こんにちは、ベネット。
[のんびりと挨拶を交わした。*]
(232) 2015/05/10(Sun) 12時頃
|
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お気をつけて。
[集会場へと向かおうとするならば、その背に静かに声をかけるだろう。 来訪者はあっただろうか。 しばらく仕事をしながら、どうしても落ちつかぬようであれば、ルパートに言われた通り家に帰ることも考えるつもりではあったが。]
(@14) 2015/05/10(Sun) 12時頃
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―――…
[ただ、ひたすらに手を動かしていた。 頭に余計な思いが浮かばぬように。 賑やかな店内を見渡せば、そこには何時もと変わらぬ多さの影。
いや、よくよく見れば、それは何時もとは違っていた。 増えた人間の数と、減った『彼ら』の数が。]
(@15) 2015/05/10(Sun) 12時頃
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[今回の事件に対する不安を口にする人もいれば、心配しすぎだと笑う人もいる。 事件に対する人間の反応はそれぞれなようであったが、中には店内にいた『彼ら』に向けて好ましくない視線を投げるような人も見受けられた。]
―――… ラディ。
[いつからか、言葉を発せなくなった友人を思う。 言葉の発せられぬ彼女は、この状況下にあって牙や爪を持たない人間よりもか弱い存在に思えた。]
(@16) 2015/05/10(Sun) 12時半頃
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……、
[小さく息を吐いた。 狭いなで肩が、さらに落ちて女は小さく見えた。 何か甘いものが食べたい、と不意に浮かぶ。 そういえば、花桃のジャムをグレッグから受け取ることになっていたのではなかったか。 彼は宿まで戻ってくるだろうか。**]
(@17) 2015/05/10(Sun) 12時半頃
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― 宿屋 ―
[そろそろ日も高くなってた時分 主人と雇われているオーレリアの姿を見て 朝聴いた声の主だろうと思い至る]
いようっ、親方からの預かりモン
[見るからに不安気な彼女が怯えるようなら 「銀細工のお護り」は、ルパートか ラディの手から渡してもらうことになったか
儚げなオーレリアの首元に飾られた 煌めく鎖に下がる、花弁を広げた銀の薔薇 それらはきっと似合うだろう]
(233) 2015/05/10(Sun) 12時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 13時半頃
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『あ、あの、私に――、文字を教えてくれませんか?』
[そう伝える事は、私にはとても勇気のいることだった。
花の配達でいつも通りすぎるたくさんの本が並ぶ店。 ずっと入りたかったけれど、文字の読めない私にはとても敷居が高かった。 今でもまだ店の中に入る時は緊張してしまう事を、ベネットは気付いているだろうか。
何を読もうか――。
その一言が亡き父と重なって、自然と表情が綻んだ。]
(234) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[生まれついた頃から足の悪くした祖父と、 病弱な父を支える為に気丈な母が切り盛りしてきた店。
流行病だからと近づくことが出来なかった父。 扉の隙間から覗いて見ると、いつも酷く咳をしているか、苦しげに胸を抑えていた。
そんな父が、比較的病態が穏やかな時はいつも本を読んでいた。 絵が沢山載っていた本から、文字が敷き詰められた本。 持つことが難しい程のとても分厚い本まで。
きっと病床から動けない父にとって、唯一の楽しみが本を読むことだったのだろう。]
(235) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[物心が付いた頃、母や祖父の目を盗んで、父に何度か会いに行った事がある。 父は私の姿を見ると、シーツを叩いて、やあ。と声を掛けてくれた。]
『おいで、クラリッサ。 本を読んであげよう。』
[父のベッドの傍らで、私は膝を畳み、ベッドに半身を預けて父の声に耳を傾けた。
私がまだ、とても小さな子どもだった頃の、 ――思い出。]
(236) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[穏やかな口振りに助けられ、ついと口にする。>>200]
良かったら、この前の童話の続きを聞かせてくれませんか? 赤ずきんの女の子とお祖母様の話。
[……したものの、彼の手元に本があることを思い出せば、遮るように右手を振り揺らした。 左手に持った花が、ほのかに揺れる。]
あ……、でも、今、他のものを読まれているのでしたら、 次の機会にでも。
[気配りの鈍い自身のことを恥じながら、また俯く。好意で教えを説いてくれるというのに気が回らない。
ベネットの傍らに並ぶ本はきっと今しがたグレッグが運んできたものだろう。 その中には、とても厚みのある本も混ざっていて。 その本の表紙には、おそらく星座と思しき絵柄があった。
ここで時折、顔を合わせるもう一人の『生徒』に関するものだろうか。 そう思いを巡らせながら、グレッグへと視線は傾く。 青年が垣間見せた、苦い表情が少し目に映る。>>201]
(237) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[二人の会話に口を挟むことは出来ずに。 不意に飛んできた問い掛けに、瞬きをひとつ。 次第に、頬が赤くなるのを自覚しながらもぽつ、ぽつと応えを口にする]
私は、まだ自分では読むことが出来ないから……。 童話を聞かせて貰ったり、花の本を見せてもらうだけなの。 グレッグは、本には興味は……? ……そう。 と、とんでもない。私が教えることなんて何もないわ。 ……でも、そうね。 教えられることができたら、きっと素敵ね。
[ほわりと浮かんだ笑みは無意識に。 その様子を想像したから。]
(238) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[会話を交わしながらも、配送の準備を着実に進めるグレッグを見届ける。 真面目な彼のこと、きっとこれからも沢山の荷物を抱えて、配送に向かうのだろう。]
ええ、グレッグもお仕事、頑張って…、? [差し掛かった言葉は、後に続いた言伝を耳にすれば思い当たる節が合った。>>204 先程、風のように駆けて行った小さな少女の事。 そして、もう一人。彼の馴染みである片眼の青年のこと。]
メアリーなら、さっき店の前で見たわ。 ドナルドさんが大きな声で、そのことを伝えていたけれど。
偶然ね、グレッグが同じこと言うなんて。
[くすりと、笑いを漏らすのはグレッグと先程のドナルドが少し重なったから。 そのグレッグが、俯くようにして彼の名を口にしたのを見たなら、その笑みも消え失せて。>>205 事情を尋ねるように、ベネットへと目を向けただろうか。]
(239) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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― 診療所 ―
[ぎ、]
[押し開ければ 軋る。]
[ひょこっ]
[擦り抜けるように、 診療所に住み付いた黒猫は 戸の間を擦り抜けて 床に靴音打つ。]
[>>227かたん、
棚に本を収める音が聞こえて、 聞き慣れた『挨拶』が 猫の黒毛を揺らした。]
やー、『せんせー』!
(240) 2015/05/10(Sun) 13時半頃
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[へらっと、 小さく手を振り振り。
自分でも分かる漂う臭気に 噫、 (また小言を吐くんだろうねえ、 この偏屈な飼い主は。)
猫がわざと改まって呼ぶ時は、 大抵ろくでもない時だった。
さして、身構えるでもなく 皮肉に、浮いた足を下ろして 一歩。 前へ進む。 ]
ううン、 ここが夢じゃさそーならきっと地に足ついてるねえ。
…夢から放り投げられたせーで、 ちょっくら地に足めり込みすぎてるかもしんないけど ごちゅーこく、痛み入りますよーう
(241) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[すん、鼻の鳴る音] [悪態を吐く様に 呵々、と嗤い。 他人事のように 涼しい顔して おちょくるまではワンセット。
猫は、よくも追い出されないものだと思う。]
おぉっと、 さすがスティー。 よぅく分かってるじゃないの。
けどねえ、 もっと優しく差し出してくれても いいんじゃないのさあ。
仕方ないでしょ。 ごみだめが今晩の寝床だったんだからね。
(242) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[半ば投げつけられるように 渡された筒を
ぱしり、
黒の手布越しに受け取って。 蓋を開ければ、ごきゅ、と 喉を震わせて一気に半ば程飲み下していった。
透き通る水が、 疼きを続ける頭を冷ましていく。 ぷは と、酒でも呑むかのように 飲み口から薄い唇を離せば、
端から垂れた滴を 出掛ける前は綺麗だったはずの、 襤褸切れみたいになった外套で拭いた。]
やー 助かったよ 地に足はついたけど、頭は呆けっぱなしでさあ
(243) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[正確には、 解離しかけた感覚が浮ついていたのだけれど 猫が自ら それを言うことは無い。 もっとも、時折猫が見せる『違う顔』。
それをお医者ならば、 勘づいていたかもしれないし そうでなくとも、『異』を感じ取ることは 出来たかもしれない。 が、猫の知るとこにゃ、ない。]
あ、ワタシの服。どこにある?
[流れるように、儘。 じ。 と双眸を天の蒼を見上げ。
『いつものよに』 着替えを用意してくれてるのを 分かっていて 図々しくも乞うた。]
(244) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[あまり立ち入ることは憚られるだろうか。 視線だけではまともな問いかけにはならないかもしれない。 ただ――、その疑問を改めて音にする事は、ベネットの様子を見ると躊躇われた。]
いってらっしゃい、グレッグ。 また後で。
[ひらひらと配送に赴く彼を見送る。 ドナルドが店先に居たのはもしかしたら、ここに来るためだったのだろうか? もしそうならば、あまり長居をすることは出来ないだろう。
それでも――。 楽しみにしていた童話の続きを促されてしまえば>>219]
じゃあ、ほんの少しだけ。 続きをお願いします。
お話は、パン屋を出た赤ずきんが森へ向かうところから――。
[楽しみの誘惑に負けて、耳を傾けてしまう姿勢をとるのだけれど。**]
(245) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[宿屋の主人はどうであったか ふと、先ほど見かけた風の精のことを思い出し]
一応、メアリーにも声かけておいた 流石に忘れねえとは思うから…大丈夫だと思う
[声をかけた現場で例に漏れず 誰かにぶつかっていたとは口に出来なかったが]
しかし、見ててハラハラすんな
[当人に自覚が無さげな所が余計怖いのだが あれでなかなか見目もいいので 悪い虫がつかないように 村の若者に目を光らせているひとりで その話は、知らぬ者も少なくないだろう]
(246) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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―― 本屋 ――
[己と違い、グレッグの指摘を素直に言葉で認める彼女>>232の様子に ベネットの口元にはゆるやかな笑みの形が浮かぶ。 クラリッサからの挨拶に、同じ挨拶と会釈を向ける。
文字を教える切欠は彼女の言葉だった。 その言葉を紡ぐ彼女の緊張はカウンター越しにも伝わるほど。 本に興味があるならば、文字を読めるにこしたことはない。 最初、弟や妹にそうするように「何を読もうか」と掛けた声が、 彼女の亡き父と重なったとは知らぬままに――。]
(247) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[この前の童話、とクラリッサが口にする>>237のを聞いてゆるく頷く。]
そういえば、この話も未だ途中だったね。
[奇しくもそれは狼の出てくる御伽噺だった。 めでたしめでたしで終わる物語であるが彼女は如何感じるのだろう。 クラリッサの手元で揺れるマーガレットの花がふわりと香りを運んで]
いい香りだね。 誰かへの贈り物かい?
[気遣う言葉にゆると首を横に振った。]
この本はいいんだ。 寝る前にでもゆっくり読むから。
(248) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[ドナルドがメアリーに既に伝えた事をクラリッサの口から聞く>>239]
それなら心配はない、かな。 でも、その後にまたそれを忘れるくらい楽しいことがないとも限らないか。
[クツと小さく喉を鳴らして笑い、共にグレッグを見送って。 彼女の示す続き>>245があるページを開けば 文字の横には、赤い頭巾の少女がパンの入った籠を持つ挿絵。 童話の本をそっと彼女の正面へと向き、置いて]
此処からだったね。 ――…、そうして、赤ずきんは……
[読む声にあわせてベネットの指先が本の文字を辿る。 綴られた文字が何を示すかわかりやすいように。]
(249) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[それは、何時もと変わらないありふれた日常の一部……だった筈だった。
紙の山がごそごそと動いた、と思ったら大きく割れていく。 その中から現れたのは髪がぼさぼさの男。 手をのったりと動かす。一度、二度、三度。……あった。
お目当ての物を手に取りかければ、歪んで滲んでいた世界が、ようやく正常な形で視えるようになった。 両腕を天井へと突き上げ、欠伸を一つ。
どうやら、筆を進めているうちにそのまま寝てしまい、両サイドに築いていた紙の山に埋れてしまっていたようだ。 机の周りは散らかったままの紙、かみ、紙。 いい加減片付けないとその侵食は床までに及び、足の踏み場が無くなりそうだが…また今度で構わないかと問題を先送りにする。]
(250) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[>>231 そこから、尾鰭がついていたり 片眼を失くして帰郷したのも相まって 怖がる者がいるのも、何となしに
青色吐息が止まらぬ頃もあったのだが それはそれで仕方がないと割り切っている]
…あ、何いって…それは聞こえないなあ
[かつての兄貴分であり、人生の先輩が そろそろ身を固めたらみたいな話を振って来て 思わず、両耳を塞いでみたり
ベネットを連れて来ればよかったなと 彼は兄妹の面倒を見ていたのが理由だろうから 盾にはならぬが、ちらと思う]
(251) 2015/05/10(Sun) 14時頃
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[ふ、と、クラリッサへと視線を戻す。 先ほど薔薇色に色付いた頬も今は落ち着きを取り戻すよう。 けれど、童話を諳んずる声が止み、 文字をなぞる男の指先が彼女の頬へと引き寄せられるように向き]
――――……、何か、頬に
[残る土埃>>133を拭おうと動く、けれど――。]
(252) 2015/05/10(Sun) 14時半頃
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― 時は少し遡り/本屋のちかくで ―
[本屋を過ぎようとするころ、 ふたつの影のちいさいほうへ 投げられた声>>190が朝空へ響く。
>>222ちらっ。 薄氷に捕まえた鴉が一匹。
猫は、『死』の匂いに敏感で 墓地近くに住まう鴉を 時折 じ と見れど。
いっつも 前にするより先に 脇をするうり、猫はついつい 声掛けるよりも抜けてしまうのだった。
これは 黒猫が 墓地の気が苦手だという習癖が どうにも、抜けないからだったけれど。]
(253) 2015/05/10(Sun) 14時半頃
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だってよ…俺、こんなナリだぜ? どこにそんな物好きいんのよ…いねえよな
[人間のオーレリアからはともかく 他の村の娘たちからも、地味に敬遠されていて どこに出会いがあるというのか逆に聞きたい
まだ、片眼を失う前はどうだったか それについては、誰かに話した記憶もない
そんな相手がいたならば 得難く尊い者とは、思っているが 得てみたところで失われるのも、瞬く間
空に架かる虹よりも ふわりと空に浮かぶシャボン玉よりも きっと儚いもの――と、蓋をする]
(254) 2015/05/10(Sun) 14時半頃
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[唐突に本屋の扉が開き、動きが止まる。]
「ベネ、紅茶飲むよね。 って、あれ、お客さん? え、っと、じゃあ此処に置いとくから!」
[末の弟がカップ二つとティーポットの盆をカウンターに置き そそくさと姿を消した。]
何を慌てているんだか。
[指先はクラリッサの頬に触れる前に落ちて、 かわりに差し出すのは弟が運んできた盆にのるおしぼり。]
頬に何かついてしまっているようだから、これを使って。
(255) 2015/05/10(Sun) 14時半頃
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─道中─
[こくり、頷きを見せたのは彼が外へと促してくれたからでした。>>166 それから二人して歩く姿は、とても、とても静かでした。>>184
どん。
というのは、風の妖精の悪戯でしょう。 愛らしい二人の女の子がぶつかる姿を目撃しました。]
……!!
[驚きに、抱きかかえていた飼い猫から手を離してしまいました。 鎖にも繋がれない気儘な飼い猫は、ラズベリーのリボンを揺らし 白い布の巻かれた腕をひょいひょうと運んでは何処かへ行ってしまいました。]
(256) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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ラディ…すまねえ、つい話し込んで
[長く連れ回してしまった彼女に詫びつつ この後、どうするかと問うてみる
もし、集会所へ真っ直ぐ向かうとか オーレリアと話したいような返事なら ひとりで本屋へ行くと告げる
ついて来るというのなら 途中で飴玉でも買ってやろうかなと またまた、寄り道先を増やしてしまう事に*]
(257) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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― 幕間・02/戦駆ける蒼天使の噺 ―
[戦場に駆け巡る、 一陣の黒い濡れ羽を持つ風。
何処の組織にも属さない ハルバード使いの傭兵の噂は、 知る人ぞ知るものだった。
華奢な腕を持ちながらも、剛力の マスケットを忌み 重々しい武を取り。
けれども 舞う姿はあくまで軽い、天使の蒼を持つ 死を喚ぶ黒狗は、『死の蒼天使』と呼ばれた。]
(258) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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……やめな。
天使なんざ。 アタシゃ似合いもしねーし、狗も食わねーよ。
[その名を呼ばれる度。 昏い瞳の青年は、そう吐き捨てたが。
猫で無い、『黒狗』を飼う条件は唯一。 必ず、破軍星を背にして戦う事。
それを護っていた、『最終戦』までは。 狗が居る勢力は、負け無しだったとか。]
(259) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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[ポットの紅茶をカップに注ぐ。 時間の経過で味も変わってしまうから、 本の続きを読む前にそれは行われて]
キミもどうぞ。
[クラリッサへと淹れたての紅茶を勧め 時許す限り童話の続きを穏やかな声で紡いでゆく。*]
(260) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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[けれど。 その看板に傷をつけた戦争では。
最後、 喰らうように勝ちを追い求め 『破軍星』に一瞬 背を向けてしまったこと。
それが祟ってか はたまた偶然か。
その戦では大敗し、 それを機に黒狗は行方を眩ました
――― と、されている。 *]
(261) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 15時頃
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……、……。
[それから少しして、ドナルドくんと宿屋に向かいました。 ルパートさんとお話をしているようなので 私はそっと側にいたのですが。 楽しそうにお話をしている姿を見て、少しだけ。 ほんの少しだけ、羨ましいなと思うのです。
それから、ドナルドくんの浮いたお話になったりもしましたが。 「どこにそんな物好きいんのよ」>>254 には、たまらずにちょっぴり笑ってしまいました。
だって、ドナルドくんは悪いひとじゃないし 見た目だって、片眼を喪ってしまったみたいだけれど そんなに怖くなんてないんだって。
言葉にならずに、笑ってしまったのだけど。]
(262) 2015/05/10(Sun) 15時頃
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[話し込んでしまったと謝る彼に、ふるりと頭を振ってみせました。 どうすると告げられて、私はまたひとつ頷いて見せましたが、 ほんの少し考えるように顔を俯けて もう一度彼を見上げると、手を小さく振りました。
私と一緒にいても、会話をすることができません。 他の、村の女の子達のように華やかでもありません。 つまらなくさせてしまうだろうなと。 ぼんやりとそんなことを思ってしまって。]
……、……。
[私は小さく、お別れの合図を見せたのです。 そうすれば彼は本屋さんへと向かっていくでしょう。 ふわりと微笑んでから、ドナルドくんが居なくなるまで その背をずっと、見ていようとおもいます。
彼がこの村を出ていったときも、引き留めず理由も聞かず。 ただそうして見送ったのだったっけ、と。 数年前を、思い返しながら。]
(263) 2015/05/10(Sun) 15時半頃
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…、…… ……。
[そこに、オーレリアちゃんもいたでしょうか。 村の中でもきっと一番に親しい、大切な友人の彼女は いつもと同じであれば、ここでお手伝いをしているはずです。
彼女を探すのは分厚い駱駝の色の下の、瞳。 見つけたなら、はにかんで。]
…………。
[それでも。 前髪の向こうで、眉は下がってしまいました**]
(264) 2015/05/10(Sun) 15時半頃
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ー 過去 ー
[視えないのは真っ暗闇の夜のせいではなくて 自分の目のせいだとわかったのは、惨劇の…多分、翌朝。
お屋敷の面倒を見てくれていたばあやに抱きしめられ わたしを助けてくれた人がいるということ おとうさまも、おかあさまも、死んでしまったということ そして、誰の顔も映らないということを 知った。]
たすけてくれたのは だあれ? ばあやの知っているひと? わたし、おれいをしなくっちゃ。
[けれどその願いは叶うことなく 知り得たのは、もうこの街を去ったという事実だけ。
10年の暗闇が、色とりどりの世界を腐食させていく中で 朧げな焔色だけは、鮮やかに ――今も闇の中で踊る。]
(265) 2015/05/10(Sun) 16時頃
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[ばあやの逝去と共に故郷を離れ、 両親の縁あるこの村へ訪れたのは3年前。 人と獣がのどかに暮らす様子は、両親の教えを体現しているようで、ひどく居心地がよかったから。
彼の娘のメアリーと一緒に遊んだり 宿屋で働くオーレリアに村の様子を教えて貰ったり 変わり者の学者さんに”けんきゅう”のお話を聞いたり。
一軒しかない宿屋の連泊記録を塗り替えているうちに、 ”もう住んじゃいなよ” そう言ってくれたのは、優しい宿屋の主だったか。
村一番の大樹の傍だよ、とグレッグに薦められた無人の家。 優しい優しい”おとなりさん”は、煤けた家のお掃除から たくさん手伝ってくれたのでした。*]
(266) 2015/05/10(Sun) 16時頃
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[この村では人間と人狼が共存している。 御伽噺のような場所だとベネットは思う。 けれど、今読む童話でさえ、獣と人間の関係は共存共栄とは程遠く。
人間と同じ姿をもちながら 人間を喰らうことの出来る存在を 人間が恐怖を微塵も懐かずにいられるのだろうか。
そんな考えをきょうだいにはぽつと漏らしたことがある。 それぞれ反応は違っていたが一番印象に残ったのが末の妹の言葉。
「愛していればこわくない。 彼が望むなら食べられたってかまわない」
自信ありげに言う妹に末の弟は「食べられる側じゃないだろ」と笑った。
恋をして妹は変わった。 より綺麗にわらうようになったと思う。 家族を何より大事にした少女の一番は恋人となり、それが少し淋しく思えると酒場でドナルドに零したのは一年ほど前だったか。**]
(267) 2015/05/10(Sun) 16時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 16時半頃
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「終わったよ」
[部屋の中から低い抑揚のない声>>209が聞こえ くしゃりと顔をしかめる。
8年前のことをどうして忘れることが出来ようか。
お母さんを助けてくれなかった。守ってくれなかった。
スティーブン先生はひどい人。
だから嫌い。]
(268) 2015/05/10(Sun) 16時半頃
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[少女が今よりも 小さく幼いころ。 『医者』というのは あらゆる病気や怪我もなおすものだと 信じていた。
成長の過程で、誰もが抱くであろう全能感のようなものを 母親の病気という 少女自身の身におこる出来事にうつした。
それは目の前の医師に対しても同様で
「スティーブン先生は絶対に治してくれる。 先生に診てもらったらお母さんはすぐによくなる。」
という 思い込みに近い思考を抱いていた。
どんな人間にも 出来ること出来ないことが あるという およそ当たり前であろう事実を理解するには
まだその時の少女は幼すぎた。そして今も……――]
(269) 2015/05/10(Sun) 16時半頃
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[一瞬しかめた顔も同時に聞こえる扉の音に 弾くように顔をあげるとゆれるウェーブの髪が目に映って すぐに笑顔に変わる。>>218]
マーゴ!
[上機嫌で声をあげてそのまま抱き付く。 目が見えないことに対する配慮は薄く、サイラスにたしなめられるかもしれないが、それも普段通り。]
今日はね、にわとりが卵を産んだの! だから目玉焼きを作ってお父さんと半分こしたのよ! でもね、お兄ちゃんはお寝坊したからね ふふっ… 食べられなかったの!
[そんなに楽しいことかと他人は思うだろうが カラカラ笑いながら口元を手で隠す。]
(270) 2015/05/10(Sun) 17時頃
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それからね、さっきドナルドおじさんに 忘れずに来いって言われたの。
でもわたし今朝からなんども聞いてるから 忘れっこないのにね、うふふっ。
あれ、でも何時に行けばいいんだっけ? 今からお花畑いく時間あるかしら。
[「昼までに」という親切な男性の忠告は 惜しくも少女の耳には残っておらず 首を捻り二人に問いかけた。
その後の返答で、刻限までそんなに 猶予がないことがわかると残念そうに口をつぐませた。]
(271) 2015/05/10(Sun) 17時頃
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[――猫が住み着いたのは一年ほど前の事だったか]
[白い肌に黒い衣服。土埃の茶色。 それらを染めるは 穢い色に変じかけた血の朱だっただろうか。
殺伐とした色彩の中で 両の目に宿る空色が 酷く 鮮明で
怪我人や死者を増やす戦争を酷く嫌っていた癖に そんな手負いの黒狗を黙って連れ帰り 治療をした事が あったかもしれない。]
(272) 2015/05/10(Sun) 17時頃
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わたし、一度うちに帰るわ。 “おはなし”の間にたいくつするといけないから
買ってもらった本持っていくの。 ベネットのおすすめ。
[少し会話をして、マーゴとサイラスに別れを告げた。 とりわけ、診療所の主と会話することもなく。]
(273) 2015/05/10(Sun) 17時頃
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[>>240……その猫に皮肉っぽく 「せんせー」と呼ばれては眉間の皺を深くした。]
[地に足ついてる、とはいうものの、 歩はどこか浮ついたもののように見える。 揺れる猫の黒毛から目を逸らす。
流れるようなおちょくりに>>241 よくもまあ、と苛立つまでがワンセットだ。]
めりこみすぎてる? そのまま地面に突き刺さるといい。
[それでも、「スティー」と呼ばれれば>>242 苛立ちは些かの呆れと諦観になってそっと霧散する]
「もっと優しく差し出してくれても いいんじゃないのさあ。」
(274) 2015/05/10(Sun) 17時頃
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優しくされる要素があると思うのかい?
[柔らかな低音。わざと微笑を浮べて返事をする。 ごみだめが寝床だったと聞けば肩を竦めた。]
どうせ酒場で酔っ払って そこのに投げ込まれたクチだろう。 本当に阿呆だ。
[ハ。と表情を曇らせ たんたんと机を片付け 集会が終わった時間次第では、行きつけの店に 花を買いに行こうかと考えていると
華奢な喉を震わせ、薄い唇を湿らせ 行儀悪く外套で雫を拭う猫の姿を 視界の端に捉えた。>>243
……誰が洗濯すると思っているんだろう。今更だが]
(275) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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……。お若いのに可哀想だね。 ボケてきてるんだろ。
[>>244本当は違うのだと、 彼の中には別の誰かがいるのだと―― 勘付いてはいるが具体的に指摘した事は無い。
彼に姉が居たのだとか、 戦争の話だとかを「聞けた」ならば きっと食事している時にでも聞いただろうが 村医者は決して、深くは踏み入らない。
だからこそ、 気紛れな猫と同居ができているのかもしれない。 村医者の預かり知るところではないが。]
(276) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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[「服は」といつもどおりの言葉が出た。] [ずうずうしく乞われるのも慣れたもので]
そこ。奥の机の上に乗ってる。 どうせお前も集会に来るんだろ、アル。 多少は身だしなみに気を遣ってくれよ
[場所を伝えては、太陽の傾きを確認*]
(277) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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[聞き慣れた声、わたしをむぎゅりと抱き締める細い腕。]
きゃ!!!! ……メアリー!?来ていたの?!
[ぱぁ、と表情に花が咲き 負けじとむぎゅりと抱き返す。 憚らずに伸ばした手は彼女>>270の背中へ触れ、 そこから辿るように頬を探して。
ぺた、ぺたり。 (うん、いつものメアリー。)
へなり、気の抜けたくちもと。]
なぁに、グレッグはお寝坊さんだったの? それじゃあ食べそこねても仕方ないわね。 メアリーのおうちはいつも たのしそう。
[静かな院内に響く、鈴のようなわらい声ふたつ。]
(278) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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[ドナルドおじさんは、ちょっと怖い声のひと。 彼の事ならグレッグがよく知っているよ、って村の誰かに聞いたから、お話を聞きに行ったけれど… グレッグの声が、悲しそうで。 急用を思い出したふりでその場を逃げ出してしまったから、 ドナルドおじさんの事は、あまり良く知らないんだ。]
メアリーも一緒なのね。よかった。 確かお昼までには集まるように、って。
だからお花畑は、その後いっしょにいきましょう?
……サイラスも来る? お花摘み。
[くすくす。くすくす。 来ないだろうって思っているけれど、いちおうね。
メアリーの手と、サイラスの手。 両方繋ぎたいのに手の中の長い棒に邪魔されて… ちいさく唇を尖らせた。]
(279) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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うん。わかった。またあとでね! 本のおはなし、聞かせて?
[彼女の読んだ本、ベネットの読んだ本。 読むことが叶わぬ少女は、読み聞かせてとよくねだる。
風のような、ぱたぱたと軽い足音>>273へ手を降って。 サイラスがどこかへ行く用事が無いのなら、手を取って ゆっくりと集会場へと足を向けようか*]
(280) 2015/05/10(Sun) 17時半頃
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―宿屋― [休憩も兼ねて外で考えあぐねていたから、 男が宿屋へと戻ったのはドナルドが立ち去った後になった。 予想していた通りにオーレリアは宿に残っていて、 けれども宿にいたのはオーレリアだけではなかった。 ルパートはまだ宿に残っていただろうか。 オーレリアの傍に佇むラディスラヴァの姿に あからさまにほっとしたような表情を浮かべると いらっしゃい、と声を掛けて紙袋を台の上に置く。]
ジョスランが留守にしててさ、 陽の下でミルクが傷んじゃいけないから 一度ここに置かせてもらおうと思って。
[そう言ってミルクの瓶を取り出すと保存の効く場所に置く。 あとはジョスランが帰った頃に取りに戻って届ければいい。 心配事がひとつ減って短く息をついてから、 オーレリアの方を見た。]
あー…、と、それから…。
(281) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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オーレリア、
[名前を呼ぶ時に彼女から視線が外れたりはしない。]
注文の品、届いてたから。 今渡すね。
[そう言って話し掛ける声も他の村人と話す時と同じだ。 けれども、 紙袋の底の方をまさぐって。 小さな薄桃と黄色のジャムが詰まった小瓶を取り出した手は ジャムの瓶を渡す段階になると慎重な動きになる。
決して彼女に手渡そうとはせず、 ジャムの小瓶はオーレリアが手を伸ばせば届く台の上に、 手を伸ばしても男には届かない場所にそっと置かれた。]
(282) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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…これ、花のジャムなのか 実のジャムなのか気になっててさ。 どっちとも取れる、色だから。
[瓶を置くまでの間少しだけ細めていた目を一度ゆっくり閉ざして。 一連の動きが気付かれていなければいいとオーレリアに笑いかけると サイラスとマーゴットにも言った言葉を、 そのままオーレリアにも繰り返す。]
(283) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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[オーレリアの表情が浮かない気がするのは、 あの話を既に彼女も聞いたからだろうか。 それには触れずに。 配送済みのチェックをメモにつけてからラディスラヴァの方を見て。]
…ドナルドは? 一緒に集会場に向かってると思ってた。 途中で別れた?
[陽も高くなってきた。 そろそろ集会場に向かってもいい時間だ。 少し考えてから紙袋を抱え直し、]
ならさ、ラーラ。俺と一緒に行く? 余裕があったらもう一件回りたいからさ、 遠回りになるかもしれないけど。 [そう言って、 オーレリアには決して伸ばそうとしなかった手を、 ラディスラヴァには躊躇いもなく差し伸べた。]
(284) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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[ラディスラヴァが一緒に行くようならば オーレリアに別れを告げて、 ラディスラヴァが残るようなら 伸ばした手を引っ込めて2人に手を振り男は宿を後にした。
もう一件、 さて、診療所に向かうか集会場に行くべきか。**]
(285) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 18時頃
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― 診療所/少し前の事 ―
>>270 (噫、あいつの娘が。)(あの母親の娘が。)
[小さく聞こえた声の一つに、ちりりと痛む心。] [罪悪感に焼かれる。]
[そっとローブの左胸の位置を握る。 めがねの奥の瞳が思いつめたようになるのを 爪が手を傷つけるほどに拳を握り締めているのを 村医者自身、気づいてはいない。]
(286) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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[生き物を愛する心優しい人狼族の女。 はやり病だったか、村医者が命を救えなかったその人は 大事な友人の妻であり、 そして今扉の向こうにいる娘の母だった。
己の力不足で彼らの大事な人を奪ってしまった ――それは村医者にとっては耐えられぬ事で
幼い頃悪がきとして共に遊んだルパートとも その娘であるメアリーとも 自分から少し距離を置いている。
響く笑い声は何故か罪をつきつけるように聞こえて 暫く、石のように動けずにいた。*]
(287) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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―幕間・03/一年前・黒狗の末路―
[――― 一年前。 漆黒のメイルを覆い隠す、 喪服のような黒衣に包まって 村の近く
投棄された ゴミの様に丸まっていた。]
[ぽたり] [ぽたり]
[命の滴を 緋を垂らし。
冥府へ 死が連れ去ろうと、 狗の身へにじり寄る感覚を 冬が訪れるよな 底冷えを 身を以て感じながら。 エンジェル・ブルーだけは その色の名と裏腹に獰猛に明らんでいた。 ]
(288) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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…… 。
…… 医者、か。
く 、 …… っはあ、
『巻き込まれたくないなら』 帰んな。
[息も絶え絶えに、 命乞う事はせず。
ただ にたり 、 昏い青年は 妖しく笑んだだけ。]
(289) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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[連れて帰られれば、 治療に衣を脱ぐのを酷く嫌がっただろうが。 一度、その下に或るものを見られれば 大人しくなったことだろう。
――― そこにあるものを、 それの意味するところを 血脈を 医者が知っていたかは、分からぬが。
『人に 狼に、見せるな』
そう言われていた言葉への 諦めをもって。 *]
(290) 2015/05/10(Sun) 18時頃
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[ベネットが花に興味を示す。>>248 そのことが嬉しくて、こくり、と大きく首を縦に振った。]
はい。これは祖父が集会所へ届けるように、と。
[常日頃から物憂げに目を伏せる族長ではあったが、母曰く、今日の集会のことを話していた時は、いつもよりも眉間に皺を寄せていたとか。 その様子や、パティの噂から何とは無し、あまりいい話ではないのだろうと知れる。
祖父と母の代理とは言え、自然と向かう足先も鈍るものだが、この花を届けたならば、族長に笑顔の一つでも届けられるだろうか。
それと、もう一つ。 恐らく祖父がこの花を選んだということは理由がある。 届ける先は分かっている。 此処からもう少し歩けば、診療所が見える。
これは――、お得意様であるお医者様へのお届け物でもある。]
(291) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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[読みかけていた本を閉じる彼に謝辞を伝えて、以前手にしていた本を持つのを見れば、自身も歩み寄る。 彼の指先がよく見える場所へ。
メアリーの事を話すベネットの声は、彼が妹や弟の事を話す時とよく似ていて。>>249 その事にくすくすと笑い声を立てながら、先程ぶつかった彼女の事へと思いを馳せた。
ああ、メアリーのようなかわいい妹が居たなら。 さぞかし笑いの絶えない日々だろう。
それは時折、ベネットから耳にする弟妹の話からも憧れていたものであった。]
(292) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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そうだ。 たくさんありますから、少し貰ってくれませんか? お店のカウンターに飾って……
[束から抜き出したのは、以前、聞いたことが有る彼の兄妹、そこに両親を足した数。 花束を2つに小分けていれば、ベネットが話を紡ぎ出す。 視線は彼の指先へと向かった。 合わせて口を閉ざして、耳を傾けていく。>>249
彼の穏やかな声は、この店の雰囲気ととても合っていて、気持ちを和らげる。 本当はここに居るだけでも、どこか懐かしさを覚えて安堵するのだけれど、それはまだ、彼には話せないでいた。]
(293) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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[ベネットが物語を音にする。 指先には見覚えのある綴りや、まだ見たことのない単語が並んでいた。
クラリッサ自身、自信を持って書き記せるものは、この村のお届け先である人々の名前ぐらいのものだろう。 それでも、花束の合間に宛名を書くときはとても不格好な気がしてしまう。 いつか、この本のように綺麗な文字を書き綴れたなら――。]
[お話の中の赤ずきんは、森の中で狼と出会う。 そのことに数度、瞬きを繰り返しベネットへと視線を移した。]
まあ、狼が出てくるの? もしかして、同じ種族の人かしら……?
[話の先を知らずに思わず笑って首を傾げたけれど、少し先を聞いていけば、 その狼は赤いずきんの少女を言葉巧みに森の中へ誘って、寄り道させたという。
ひと癖ありそうな物語のキャラクターに、不安そうな顔をしていれば、不意に彼の声が止む。 文章をなぞっていた指先が、本から浮かび上がって。 何気なし、それを眼で追い掛けてれば、指先の向こうに彼の瞳が見えた。]
(294) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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ベネット……? どうかしたの?
[それは、時間にすればものの数秒の出来事だっただろう。 頬へと伸びた指が、言葉が、瞳が重なった頃―――。
バタリと、開いた音にびくりと身を震わせた。>>255]
(295) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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ひゃっ――、
[咄嗟にぎゅっと目を瞑る。 小さく漏れたのは間の抜けた声だっただろう。 紅茶を運んできてくれた少年は、慌ただしく温かそうな茶器とカップを差し出した。 小さく、こ、こんにちは。と挨拶を向けると、チラリと少年がこちらに目を向けて、居た堪れなさそうに視線を逸らす。
少年の立ち居振る舞いから感じ取れたのは、彼なりの気遣いで。 その事に気づけば、じわりと頬が熱を持つことを覚える。 寧ろその気遣いが、恥ずかしいのだけれど――、]
あの――、ありがとうっ
[投げた言葉は少年に届いたかは分からない。 何故、ベネットが不意に手を伸ばしたのかも。
しかし、後者はすぐに彼の言葉によって解決する。>>255]
(296) 2015/05/10(Sun) 18時半頃
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あ…、え、私、なにか付いてましたか……!?
[おしぼりと共に、告げられた言葉にまた頬が熱を持つのが分かる。 咄嗟に頬に手を当ててみれば、ザラリとした感触。 それは、毎度の事なのですぐに店の"土"だと知れただろう。]
ああ、…その。 ありがとう、ございます……。
[おしぼりを預かって、頬を拭いつつも漏れるのは落胆の溜息。 それは、一つも動搖を見せることがない彼から来るものか、自分自身の恥を嘆くものか。 自身でも区別が付かなかったけれど。]
[頬を拭い終える頃には温かそうな紅茶が湯気を立てて、目前に置かれていた。 その、ゆったりとした動作に。また穏やかな気持ちを貰って。]
ありがとう。――頂きます。
[本日何度目か知れない礼を、ベネットに告げた。*]
(297) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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― 現在/診療所 ―
やだねえー。
これ以上めり込んじまったら 抜けなくなっちまうじゃないよ。
[>>274一段と濃ゆくなった眉間を 楽しむように、猫の喉は鳴る。 他人の苛立ちも遊び道具のようなもの。 可愛げよりもふてぶてしい方にばかり 生憎育っちまったもんでね。]
[ふー、]
[わざとらしい溜息ひとつ。 悦籠めた空色は消えない。]
(298) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[ラディはその後、どうしただろうか 懐に入った「銀細工のお護り」は残りひとつ
親方のお護りは悪しき者を除けるにはいいのだと 旅先でも効き目は風に乗って自分の耳にも届いていた
そう、多分――失うのが左眼ひとつで済んだのも 旅立つ自分を気遣って誰かが持たせてくれたから
それがきっかけで帰郷して直ぐに 銀細工の工房の門を叩いた
血に乾き、肉に飢えた同胞が これ以上罪を犯さずに済むのだろうと]
(299) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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…… 猫にはみーんな、 優しくしてくれるものじゃないの?
[返されるのが、 奥に一物籠めたよな微笑みだったから>>275 ワタシもね 馬鹿のくせに狡賢い笑みを一片。 誰かの真似をして、 心底響くよな低音とは対照的に、 すこうし 調と声質を一段上げた。]
…いや、哀しいねえ。 猫は虐めてもいいっていうのかい。 酷い世の中だってもんさ。
昨夜の老头子だって、 ワタシが阿呆なんじゃあない、 いかに酔い潰れたってねえ。 お得意様を投げ出す方が馬鹿なんだよー
(300) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[ぺらぺらっと、
また都合のいい時に 猫になったり 狗になったり、 はたまた人になったり。
睫毛を中程まで伏せては さも悲愴そうに 語る 語る。
墓穴を掘ってることには気付かずに わざと話を在らぬ方向に膨らませながら、 愚痴っぽく吐き捨てた。]
[洗濯の手間なんざ、 ワタシは知っちゃこったないので。]
(301) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[とん]
[水筒を礼も言わず机に置きゃ >>276まあ 厭味ったらしい。 それが冗談と知った上で、 あれこれ具体的に突っ込まれないからこそ 心地よいし 居つきやすいと言うものだけれど。
(逆にそれがスティーにとって 不幸かなんざ、考える頭はない)]
やあだ、 痴呆なんて冗談でもやめとくれよー、 洒落にしてはちと微妙よ。
でも残念、 巣穴に戻ってくる道は覚えてたから ボケてはないよ 鮮明さ。
(302) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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― 本屋 ―
[店に着き、窓から中をそっと見ようとすると ベネットの末の弟だったか
兄に似た面影を持つ彼がどこかそわそわ 店から出て来たものだから、声をかけて尋ねると 立てた人差し指を口元に窓の方を指し示し]
ふぅん…どれどれ?
[中を覗いてみたところ 並ぶ本棚の隙間から入るのに躊躇われる 光景が見えてしまい、どうしたものかと考え込む]
(303) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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謝謝! [>>277慣れた調の医者に、 ようやっと礼が口をつく。 硬質を鳴らし、奥の机へてとり。 用意された、代わり映えせぬ黒衣を抱えた。]
行きたかないんだけどねえ。 集会所が教会ってだけでワタシゃ嫌だよーう。
[神が。主が。 ばからしい。
そんなものがあるなら、 とっくに争いなんてないだろう。]
ま、族長が言うんだから行きはするけどね…。 あいあい。『なるだけ』気をつけるさあー。
(304) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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うわ…どうすっかな、これ…
[花屋の看板娘は見るからに綻ばせた蕾の如く この中をズカズカ荒らせる程 自分の命を安くは見ていない
何より、馬に蹴られてなど情けない理由で 命を落とすとか、どんな笑い話だと
既に世を去ってしまった家族に会えば 大笑いされてしまうに違いない]
(305) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[お話の合間に、紅茶を一口頂くとふわりと口腔、鼻先へと香りが広がる。 温かく身体に浸透していく紅茶は、まるでこの本屋の家族のようだ。
ベネットが紡ぐ物語の中に、時折相槌を織り交ぜて。 彼が読むことを止めたなら、質問を挟む。
新たに覚えた単語は――"wolf"。
それは自身の半身でもある言葉。 これからずっと使っていくであろうその名称だった。
チラと目を外に向ければ、随分と日は傾き始めていた。
このまま診療所に行く時間はあるだろうか。 それとも、集会所へ向かった方がいいだろうか。 ベネットはどうするのだろうと、思考を巡らせる。 物語の区切りが付けば彼に尋ねてみようと、考えながら。**]
(306) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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― それは少し昔の話 ―
[>>288 村の外れに「それ」を見つけたのはきっと偶然ではない。 赤色を想起させるような鉄臭さが鼻をついて 思わずそちらに向かっていたのだから。
投棄されたゴミの如く横たわる「それ」。 死んだ色彩の中唯一ぎらつく双眸を凝視した。 ――死の淵にあっても、 なお鮮やかなエンジェル・ブルー。]
[ 視線があえば、背が僅か怖気立つのを感じた ]
(307) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[戦慄く薄い唇から零れ 溶けゆく吐息は どこか死の馨を纏うようで はらりと黒髪が揺れて、色を喪った頬にかかる。
>>289 いっそ艶やかなまでの笑みを見て 村医者は 琥珀の――狼の目を嘲るように細めると、 一喝。]
――ハ! 兵士だかなんだか知らないが ボロボロの癖にほざくじゃあないか。
「巻き込む」? やれるものならやってみろよ小僧。 元気になったあとでな
[まるで死に巻き込むぞとでも云わんばかりの言葉に そんな体で何ができると肩を竦めた。]
(308) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[大嫌いな戦場の匂いがするそいつを 診療所へ無理矢理連れ帰り、治療する最中。
血と土ぼこりと有象無象で ぐちゃぐちゃになった黒い衣を 脱がそうとすれば酷く嫌がったが、 そんな事で傷が治療できるかと無理を強いた。]
、
[男の体に刻まれていたものの正体に 一瞬、息を飲んだが 文献で読んだ事しかなかったそれを見て 「こんなものか」と呟いては、治療を再開した。]
……こんな襤褸雑巾で、よく生きてたもんだ。
[男が傭兵であったことだとか その通り名だとか、血脈の詳しい事だとか ――知ったのは、治療を済ませた後の事*]
(309) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[身嗜みなんて形ばかり繕うても、とは思うが。 言葉ばかりで、刺された釘は抜け落ちる。
スティーとは別に、 窓から覗く 太陽の向きを 硝子の透から じ、と 眺め。
着替え以上に身を整える時間は余りないか、と。 跳ねた髪を手櫛で梳きかけて、 ――― 言われた傍から、 時間を言い訳に 諦める。
なにも、猫が皆 身嗜みや毛繕いが好きな訳ではないのだ。*]
(310) 2015/05/10(Sun) 19時頃
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[行き場を失くし 然りとて留まるのも憚られ
診療所へ向かうか
それとも、この事態で何か面白い考えを 聞かせてくれそうな 変わり者のところへ顔を出すのもありかなと>>250
>>273 何処かで風の精に出くわしたなら おっさん呼ばわりを撤回させようかなとか
>>66 黒い犬の兄を連れた幼馴染みに会えたなら 何か話すのもありかなと*]
(311) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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[ ―― … 猫は、 自らの多くを語ることは好まない。
いいや。 正確には 『わからない』のだ。
眠って 起きて。 循環する一日の中で、時折見失いかける。
どれが本当の『ワタシ』で。 なにが、『ほんとう』なのか。
今ここにいるワタシは、 昨日のワタシと、同じなのか。
解離する感覚は 巡り廻る。 書き換えられた真実にも気付けないまま。]
[―――統合されたはずの『アルカイド』は 時折 『 』と『 』に別れて侵食する。]
(312) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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[姉――
どこかで生きているはずの 『カイド』のことや、 戦のことは。
覚えている限りで話したし、 特に噤むことも、ない。
不都合と 『それは危険だ』と。 本能が自衛しようとしたことには 自然と口が煙に撒いただろうが。 *]
(313) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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[ 日に照らされた草の匂い 舞う風が運ぶ土の匂い
私達と入れ替わりに診療所へ向かう堅い靴音>>213と 普段より不自然に遠巻きな足音たちは、…ヒトのもの。
さわさわ さわさわ
雑踏の中に紛れ込む、確かな違和感。
6歳児がもっと色々なものを感じ、覚えていられたのなら あの日の違和感と通じるものがあったであろうに 幸か不幸か、健常者の児童は多くを覚えていない。
見えぬが故に、聞こえるもの それがわたし。
迷う羊を導く星は視えぬまま 今はこの、温かい手と 闇の中で燃える焔が 道標。]
(314) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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ねえ、サイラス。 頼りなくなんてないですよ。 わたし、あなたが居なかったら 家の前に新しく咲いた花すら知ることができずに 踏んでしまうんですから。
[診療所への行きの道程。>>88>>89 彼の固い意志を乗せたことばと、やわらかな吐息が 違和感を帯びた村の中で ほうやりとわたしの胸を温める。
( 大丈夫、 だいじょうぶ。 )
そういえば。ちょっと変な学者さま>>250は、集まりのことを忘れてなんていないかしら。 不安になったわたしは、少しだけ回り道をして コツリと学者さまの家の窓をノックして声を上げるのです**]
レオ先生、 いらっしゃいますかー?
(315) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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[診療所の方へふらりと足を向けてると
>>198>>273 向こう側から、先ほど別れた風の精 どんな感じでいただろうか]
おい、この跳ねっ返り… おっさんじゃなくてお兄さんと
[そろそろ三十路というはずなのに 何処か大人気ない言葉をかけて、引き止めようと*]
(316) 2015/05/10(Sun) 19時半頃
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― 現在/診療所 ―
[抜けなくなれば雲みたいにふらふらと 酒場に足を運ぶ事もないだろう。>>298
鼓膜を打つ溜息は神経を逆なでするよう。 わざと、と知っていても、 苛立つのは止められない。
苛立つくせに猫と会話するのを やめたりもしないのだが。]
無償で優しくされるのは ラディスラヴァんとこの猫くらい、可愛いやつだけさ。
[ラズベリーに似た首輪の色を思い出しては 似もしない目の前の黒猫のずる賢い笑みを一瞥。 みゃあ、と鳴くように謳うように>>300 せっせと掘られる墓穴をやれやれとスルーした。 毎度閉店までくだをまかれるあの店の店長が不憫だ。]
(317) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[アルが水筒を机に置く。]
おや。そうかい。 じゃ、もうちょっと上手い冗談を考えとく。
巣穴? 家に居つくってかぁ?……本当に猫だな。
――あー、はいはい。
[感謝されたところで特に表情は変わらない>>304] 窓から吹き込む微風。 かつりこつり、ブーツが鳴る。]
……相変わらずの神様嫌いだな。 別に礼拝するわけじゃないだろう? とはいえ、僕も教会の匂いは嫌いだがね、
[ぼやいて 小さな鞄をかけ、くるりと振り返る。 手櫛で髪を梳く様子を見て、 言っても無駄か、と刺した釘が抜け落ちたことを確認]
(318) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[…共に暮らす上である程度はお互いの話もするが (煙にまかれれば追及しないものの) 猫に関することで 村医者にとりわけ 違和感を感じさせているのは 彼の姉の事――「カイド」の事だ。>>312>>313
猫の通り名や 寝起きの時見せるおかしな様子とあわせて 何か形容し難い違和感を覚えるのだが 指摘しうるまでの何かを得ているわけではなく]
[只]
「アルカイド」。
[どの呼び方が正しいのかもわからないが、 たまにそう呼ぶ。]
(319) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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どうせ君はどこからでも抜け出るんだろうが ――鍵、閉めるから早く着替えておくれ。
[くるりと視線を逸らす。
一緒に行こう、というよりは、 一緒に出たほうが何かと都合がいいというだけ。
来客があるなら勿論出迎えるが 陽の傾き具合から、 そろそろ出発する事も視野にいれながら。*]
(320) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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―― 本屋 ――
[問うた花の行方>>291を知ればベネットはそうかと頷く。 クラリッサの手元から漂う香りは花のもの。 それとは別に、微かに香るは棘が彼女の指を傷つけた名残。]
――…喜んでくれるといいね。 たとえ喜んだとしてもなかなか顔には出ないかもしれないけど。
[族長の相貌を思い出し軽い口調で続けて。 きょうだいのいる賑やかさに彼女が憧れ懐くとは知れぬけれど 小さな笑み声は彼女が楽しんでくれているのだと察せられた。]
(321) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[花束の一部が彼女の手によりわけられて クラリッサの申し出>>293にベネットは表情を和ませる。]
いいのかい? ああ、じゃあ喜んで頂くよ。 ありがとう、クラリッサ。
[受け取る花の数は十。 家族分を贈ってくれた彼女の心遣いに胸があたたかくなる。]
(322) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[読み進め、ページを捲ると、 赤ずきんと狼の出会うシーンとなる。 無垢な赤ずきんは狼の言葉を疑わない。
笑みながら尋ねるクラリッサ>>294に はたり、はたりと瞬きを繰り返す。]
ああ、どうだろう。 考えたことなかったけど――… 赤ずきんに話しかけることが出来るから、 同じなのかもしれないね。
[童話もいつしか半ばへと差し掛かり、 ふと見えた不安げな表情に懐かしさにも似た胸の痛みを感じた。]
(323) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[頬を汚す土埃に気を取られて クラリッサの問いかけ>>295に反応が遅れる。 重なる視線。 長い睫が落とす影。 彼女も年頃の女性なのだと少なからず意識して。]
――……、
[だから、末の弟の登場に驚きはしたけれど 少しばかり、安堵したのも事実。]
(324) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[花の香りに、紅茶のそれが混じる。 本屋には少し不似合いなそれらも 花のようなクラリッサがいれば馴染むよう。
末の弟の姿が消えたその先に 来るだろうと伝え聞いたドナルドが居るに気づかず。 よもや、弟と同じように気遣い>>305をみせたとは思いもよらない。]
(325) 2015/05/10(Sun) 20時半頃
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[紅をさしたように色付く彼女の頬。 羞恥の色であり、そうさせたのは土埃で、 それ以外に意味はないと思うから動揺も少ない。 よくもわるくも大人となってしまった男は、 思春期の弟のように妙な勘違いも出来なくなっていて。
けれど手を伸ばしたその時は、 触れたい、と、触れよう、と無意識のうちに動いたのだけれど。
クラリッサからの礼の言葉>>297にゆるく微笑む。]
こちらこそありがとう。 キミとこうして過ごす時間は楽しいよ。
(326) 2015/05/10(Sun) 21時頃
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[くぁ…と猫のような欠伸をもう一つ。 凝り固まった体をほぐすように動かしながら、客間の方へと向かう。
一人で暮らすには大きすぎる家。 事実、家に備わっている部屋数は両手を使わなければいけない程だが、実際に使っているのは片手で足りるほど。 眠気覚ましに、と飲み物を淹れようとした所で耳に届いたのは窓を軽く叩く音。>>315
それに誘われるそうに窓際へと向かえば、柔らかな声が聞こえてくる。 がらり、とその隔たりを取っ払えばにこりと笑みを浮かべた。その傍には、青年の姿はあっただろうか。]
やぁマーゴット。変わりないかい? 良かったら……
[上がっていかないかと声をかけようとした所で思い出す。 我が家は人をあげられる程度に片付いている時と、散乱していてとても人様に見せられたような状況では無い時がある、と。 そして今現在の状況は後者である事を。
一度出かかった言葉を飲み込み、曖昧な笑みを浮かべ眼鏡のズレをなおしたのだった。]
(327) 2015/05/10(Sun) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[渇いた喉を紅茶で潤す。 香りよく苦味のない味にほっと息を吐いた。
童話を読み進めるうち、 赤ずきんはおばあさんの家へと辿りつく。 寝台で休むおばあさんを見舞う赤ずきん。 妙に思いながらもそれが狼とは気付かずに重ねる問答。
クラリッサの質問に応じて>>306 "wolf"とカウンターに指先で綴り、 物語の区切りまで読み進めて]
そろそろいい頃合かな。
[陽が傾き始めた事に彼女に遅れて気付けば そんな言葉をひとつ零して。]
(328) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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─ 診療所、待合室 ─
[マーゴと別れる前、スティーブンから飛んできた揶揄>>127には、肩を竦ませ鼻を鳴らすだけに留めた。 一瞥も向けてこない相手の挨拶代わりの揶揄、そう理解しながらもほんの少しだけ癪だったから。]
う、わ……! メアリーか。──驚かすなよ。
[マーゴの傍らにいると、否応にも思い出してしまう過去。 そのせいでつい洩れた呟きを拾われているなんて思いもしなかった男は、足元のほうから聞こえてきた声>>203にビクリと背を反応させ、そうして巣の中のひな鳥みたいな少女に、小さく苦笑を返した]
ああ、多分もうそろそろ出てくるんじゃないか。 メアリーがいるほうが、マーゴも喜ぶだろ。 一緒に待つのを断る理由、どこにもねぇよ。
[跳ねるように……いや、ひな鳥なら飛び回るようにだろうか。 立ち上がり周りをぴょんと飛び回り、やがてメアリーは少し離れた椅子へと腰かけた。 しなやかな足をぷらぷらと動かしての問いには、歓迎の意を笑顔に乗せて答えた。
一番最初の問いは、既にメアリーはどうでも良さそうにしていたと、そう都合よく判断して答えないことにして]
(329) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[なんだろう、なんていう呟きが聞こえれば>>216、その呟きが出たメアリーの思考回路を知らないサイラスは首を傾げてしまう。 けれど、その呟きの意味を問おうとはしない。
それから間もなくスティーブンの声>>209を耳にして、男は壁に預けていた背中を離した。 忠犬のような仕種は、更に医師からの揶揄を貰えそうなものだが、都合のいいことにこちらの反応は見られることはない。 診察室の扉が閉まる音>>218を耳にしたのと同時に、メアリーが男の待つ姫へと抱きついていく>>270]
相変わらずだなぁ。
[独り言と苦笑は、気遣いのないメアリーのハグを黙認しているしるし。 こうして笑い合える友人がいることは、マーゴにとっても、そうしてメアリーにとってもいいことだろう。 そんな思いから、マーゴの目が見えないことへの配慮の薄いスキンシップをたしなめる言葉は、男の口から徐々に減っていった。
もっとも、今でもほんの少しだけ出てしまうから、完全な黙認というわけではないのだけど]
(330) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[じゃれ合う少女二人の傍まで近づくのは、いつでもマーゴの手を取れるために。 それでもいつもより距離を置いて、華やかな二人の少女の笑い声を黙って耳にする]
……花摘みは遠慮するぜ。 そいつを楽しむのは、女の子達の特権だ。
[花冠を飼い主だった少女と一緒に編まされた。 マーゴからの問いかけ>>279には、そんな少年の頃の思い出を呼び起こしながら、彼女の予想通りの言葉を]
俺が遠慮したほうがメアリーの手、握れるだろ。
[マーゴの胸中なんて知らず出た言葉は、たまには自分以外の手も彼女には悪くないだろうと思えたから。 マーゴを支える手になってくれる人は、たくさんいる。 それは仲良しとしては安心出来る事なのに、ほんの少しだけ淋しく思ってしまうのは、男の我儘なのだろう。
胸に湧いた我儘からくる淋しさは、すぐに存在していないと言い聞かせることにする]
(331) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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― 現在/診療所 ―
っは、 ヒトも、ネコも。 大人しく愛玩されるのがいいってかい。
ようく、わかんないねえ
[ええ、そうとも。 分かる気も、無いのだけれど。ね。
流るる毛並みを上目で 猫の瞳が、追う。]
[その一連で、 家主の琥珀をちらっと。]
[苛立ちが目に見えて見えるようで。 こんな野良猫と会話をやめないから。]
(332) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[飼い主も、また数寄者さ。 こころで、自嘲する。]
猫 猫 猫 …
あの黒犬連れたジョーにも言われたし あんたや周りに何度もそう言われりゃ、 狗のはずが、 ワタシゃ猫にでもなったのかと。 そう勘違いしてしまっても仕方ないだろーよ
[さっき揶揄してきた犬の兄弟を 思い出して、半笑い。
『自虐のひとつだよ、ばか』と。 へ。 と、軽い悪態ひとつ。
隙間風に導かれるよう 差し込む暖かな窓辺の方へ 、]
(333) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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(スティーしか居ないしな)
どうせ治療で何度も何度も 見られてる肌を惜しむこともなく。 ついでに ストールに手を掛けて引っ張るついでに、 握り締めながらマントを剥いだ。 ]
[ 刀傷や銃痕。 古傷が並ぶ中、一際深く旧い火傷痕が、 鎖骨付近からちょい、と覗く。 ]
…… それでもねえ、 なんだか妙に落ち着かないものなのよ。
十字を見るだけで、 ああ 馬鹿らしくって壊したくなるったら。 あの鼻につく香炉も、いやだけど。
(334) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[ぶつぶつ。]
[血脈が関係する、 墓場が嫌いな理由とは また 別を抱えて。
宥められども、 いつでもご機嫌そうな明朗が すこし不機嫌に傾いた。
心なしか、口先をすこし尖らせ。 着替えの傍に、二種の黒を置いて。]
『アルカイド』
[呼ばれなれた名に
十数年前からの 『通り名』に。 ぐるう、 顎を上げるようにして、 首を回せば 顔だけ、向ける。]
(335) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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はいよお。
[視線を逸らす様に くつ。 小さく角を上げて。]
すぐ着替える。
[そのまま手早く 酒場の臭気を貰った衣服を 雑多に脱ぎ捨てれば黒を身に纏い、 最後にストールを 首元へ。
――― 床に散らばった漆黒たちを、 不器用に畳んでは、テーブルへ置き直した。]
(336) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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あー、本か。 何か面白いの入ってねぇかなぁ。
[そうして診療所を後にしようとするメアリーからベネットの名前>>273が出れば、たしなむ程度の読書家の男がぴくりと反応を示した。 サイラスが好むのは物語と、それから薬草に関する専門書。そういった類いの本を求めて、ふらりと本屋に姿を現すことも珍しくはない。 時間が出来れば、ベネットにお勧めの物語がないか訊ねてみるのも悪くない]
じゃあメアリー、また後で。 親父さんにもよろしくな。
[その親父さんにもどうせ集会所で会うことになるのだが。 マーゴの声>>280に続けて、男はメアリーに一旦の別れの声をかけた]
(337) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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好啊 …
… いいよ。
[嗅ぎ慣れたにおいが消えた衣を すん と、鼻奥に吸い込んで。
また硬質を鳴らすと、
スティーの横へと 前のめり気味に、ててっと並ぶよう近付いた。 外へ出るならば、そのまま追うだろう。 *]
(338) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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ちぃと早いかもしれねぇが、集会所でも行くか、マーゴ?
[メアリーを見送り、特にこれからの用事もない男は、ついでとばかりに問いかけて。 そうしながら、いつも通りマーゴと手を繋ぎ、そうして診療所を出ることに。 足取りはやはり、繋いだ手の先の少女に合わせたゆったりとしたもので。
学者先生の存在を思い出した彼女が回り道を提案すれば>>315、勿論それに付き従う。
そうしてマーゴと一緒に、男はレオナルドの家へと行くことに。]
(339) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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─宿屋─
[少ししてから、グレッグくんが宿屋に荷運びにやってきました。 私を見て、何やら安堵したような表情。>>281 こてり、と僅かにだけ首をかしげました。
それからのグレッグくんとオーレリアちゃんのやり取りを見て。 厚い前髪の下で瞬きをぱちりと、二、三度すれば 唇を少し弓の様に撓らせて、黙って二人を見ていました。]
………、…。
[ドナルドくんの所在については、私は頷いて見せるだけ。>>284 きっと集会場へはむかっているでしょう。 別れてしまったことも含めて、肯定のために頷きました。]
(340) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[カタン!鍵が倒れる音に続いて>>327 がたたた、と良いとは言えないたてつけが啼く。 いつも通りのちょっとのんびりとした声に 遅れて微かに香る、ざらりとした埃のにおい。 きっとそれは、もごりと結ばれた語尾に繋がるのだろう。]
よかったらお茶でも…ですか? ちらかったお部屋を歩くのはにがてなのですけれど 今日は大丈夫かしら?……なんて。 「また」大事な御本を踏んでしまっては申し訳ないわ。
[はじめてひとりでレオ先生のところに遊びに行ったとき 階段と思って登った一歩は積まれた書籍の山の一つで。 彼が心配したのは本か、わたしか。 レオ先生は大慌てでわたしの体を抱えて「床」へと降ろしてくれたのでした。]
レオ先生。族長からのお呼び、かかっていませんか? 遅刻したら怒られてしまいますよ。
[小さな白い人差し指をひとつ、唇の端に添えて*]
(341) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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[一緒に行こうと謂ってくれる言葉には、またひとつ頷いて返します。 けれど、差し出された手をとることはありませんでした。
もう、子供ではないのです。 それに、私の手なんて握ったところで きっと心地よくもないでしょう。 村にはもっともっと、可愛い女の子たちがたくさんたくさんいるのです。]
……、……、…。
[オーレリアへと振り返り、そっと唇を動かしました。 それから小さく手を振ると、グレッグくんとふたりで宿屋を後にしたのです。]
(342) 2015/05/10(Sun) 21時半頃
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─道中─
[ひとつ寄り道をするかもといっていたグレッグくんの 一歩後ろを歩くのは子供の頃と変わりありません。 変わってしまったのは、私がその手を繋げなくなってしまったこと。]
…………。
[思い立ったように、右手はグレッグくんの肩をたたきます。 彼が立ち止まって、振り返ってくれるなら 彼にしか判らぬように…というつもりではなかったのですが 彼の手のひらに、細い指先で文字をおとしていくのです。]
…………?
[さて、彼はどんな反応を見せてくれるのでしょう。 私はそっと微笑んで、首をかしげてみせました**]
(343) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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─ レオナルドの家 ─
レオさんもお変わりなく、ですか?
[マーゴが窓を叩けば顔を覗かせたレオナルド>>327に、男はゆるりと頭を下げて挨拶をした。
埃の匂いが微かに香る男性は、父の友人でもあった。 この村では人狼である医師が作る薬、そうして人であるサイラスの父が作る薬の二種類が精製されている。
人の作る薬と、人狼が作る薬の差は、もしかしたら人を研究するレオナルドには興味が惹かれる材料だったかもしれない。 もしくは、ただ普通に意気投合したか。
どちらにせよ、父の友人という存在のせいか、サイラスにとって比較的気安く話しかけられる年上のひと、というのがレオナルドへの認識だった。
マーゴが本を踏んだという言葉>>341には、男はほんの少しだけぎょっとした表情をして。
そうして暫し、二人のやり取りを静聴することに]
(344) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 22時頃
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いらっしゃい。
[ドアが鳴く音に顔を向けると、其処には先程頭に浮かべた友人と、その幼馴染の姿。 動揺したように僅かに表情がかたまるが、それでも然程怯えた様子も無く接することができたのは自分を落ち着かせようとしてくれたルパートお陰であるだろう。]
…ふたりとも、集会場へは、 あら、
[預かりものだ、とドナルドから渡されたのは、細やかに細工された銀の薔薇。]
(@18) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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―少し前・診療所―
[(答えてくれないなあ。)
サイラスの返事に、うんうんと返事を返すが、 一番初めの問いかけには結局返事がないことに 少し不満そうで。
ただ、その考えもマーゴが出てきたことですぐに掻き消されてしまったが。]
(345) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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ジョー? ああ、ジョスランか。
[首を傾げてその男の姿を思い出す。
――本当に幼い頃。 村医者がそれこそ少年か、歳若い青年だった頃。 短い金髪の男――ジョスランに「兄」が居た筈だが
それが今は何がどうなっているのやら、 何故黒犬を引き連れているのだったか。 思い出せないから、それ以上思案するのをやめて]
[軽い悪態を、隙間風と共に流した。>>333 「今」は猟犬や狼の如き獰猛さではなく 猫の如くあるのだから、 そう周りに言われるのは仕方ないだろう、 ――と、丁寧に解説する事はない。]
(346) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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[マーゴにぺち ぺち と頬を手探りで触られると>>278 心地よさそうに目を細めてえくぼを窪ませる。]
うん、楽しいよ!メアリーのおうちはいつも賑やか。 マーゴもいつでも来たらいいよ!
[花畑は集会所での集いの後に、と聞くと>>279]
そっか、残念。でもいいや。 すぐに終わるといいね。
[終わらなければ抜け出そうかなんて考えながら]
サイラスも来たら 可愛い冠作ってあげるのにね。
本のおはなしね!今度またマーゴにも聞かせてあげるね。 じゃあねまたね。
[と手を振った。]
(347) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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―回想 「おじさん」 ―
[その昔、誰かに問われたことがある。 何故ドナルドは「おじさん」で 年の近いサイラスやベネットは名だけ呼ぶのか、と。
大きな理由があるでもなく、少女は少し考えてから]
顔がおじさんっぽいから…
[といたずらした時のように首をすくめながら歯を見せて笑った。]
(348) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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[見慣れているとはいえ誰かの着替えを じろじろ見る趣味もないので>>334 古傷に火傷痕を一瞬見れば、しれっと視線をそらした]
ほう。 まるでアレルギーじゃないかい。
[少し可笑しそうに笑った。]
マ、祈る為の十字、磔刑の像なんざ 確かに馬鹿馬鹿しい事この上ないが――……
[神は患者を救ってはくれないから 十字よりもアスクレピオスの杖の方が好きだなあ、 とぼんやり思った。]
(349) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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[ドナルドは少女が物心ついたときには すでに眼帯をしていた。
もともと顔が怖いのに、くわえてあの眼帯である。 クラリッサが彼を怖がっているのは知っているが それも当然だろう、と少女は納得してしまう。
少女自身も彼の見た目には恐怖してしまうときがある。 だがそんな彼が掛ける声は 気遣いのもので。 決して彼が怖いだけの人間ではないんだなと幼心に感じ取る。
とはいえ自分以外に話しかける声色や態度などを 怖いと思うことは多々あるのだが。]
(350) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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[不器用なたたまれかたをした酒臭い衣服。 外に視線を転じれば、そろそろ集会の時間が近い。
蒼穹仰ぎ、息を吸い込んで吐けど、どこか心が重いのは 何も、好きでは無い教会に態々出向かねばならないから という理由だけでは無いだろう。
人狼が人を殺したという噂が村を駆け巡っている。 それが真であれ偽であれ、今日までの 平和に罅を入れるものには変わりない。]
――……やれやれ。面倒だ。
こんな天気のいい日にゃあ ……クリストファーの茶でもゆっくり飲んで寝たい
[割と自堕落な台詞を吐いては 溜息をついて、 人間の紅茶屋の藪睨みの顔を思い出しながら ててっ、と前のめりに横に並んだアルを一瞥する。]
(351) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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行くか。
[彼が大丈夫そうなのを確認すれば、視線を前に戻して 住居に鍵をかけ、
誰にも会うことがなければ、真っ直ぐ教会へ―― 黒銀の毛持ちたる族長に呼ばれた場所へ向かうだろう*]
(352) 2015/05/10(Sun) 22時頃
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― 幕間・02-2/黒狗の話 U ―
…… へ。
[血の気が、薄れる。
黄色が混ざったヒトの肌は、 すこしずつ 色を喪ってく最中。 鮮やかなようで、何重にも重なるセカイ。
その中、燃え尽きる寸、一層耀く 破軍星の輝きに怯えることなく 嘲る琥珀は、何よりも新鮮で。
そのうえ、ねえさんとふたり。 見た夜天振りに。
――― 綺麗に。見えた。 ]
(353) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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ありがとう。
[これが「お護り」であるとドナルドから聞くことはあっただろうか。 今は亡き父親の友人からの贈り物に、自然と控えめな笑みが零れた。 華奢な鎖に指を通し、手から提げてみれば室内の灯を受けて繊細な光りを纏うそれは美しかった。]
きれい。とても。
(@19) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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……言ったな。 知らない、ぞ。 どーなっても。
…… 、 ……
[忠告してやったのに。] [医者の癖に、命知らずめ。]
[ぐるぐる、ぐるぐる。
星雲のように 渦巻くあたまは、さながら走馬燈。 『普通の人間なら』とうに死んでる怪我だ。
弱々しく吐く言葉は、 傍から聞いただけだと 犬の遠吠えのようだが、雲泥の差がある。 弱々しさの中に、『確かな力』があった。]
(354) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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ありがとうございますと、伝えておいてね。
[嬉しそうな笑みを浮かべ、長い髪を肩へと纏めるとそのお守りは女の身体に身につけられた。]
(@20) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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―宿屋―
そっか。
[>>341猫もかな。そう考えながら肯定の頷きを返すラディスラヴァに相槌を返す。 その後の集会場への誘いには肯定の返事は返って来たけど 差し出した手は取られずに宙ぶらりんに伸ばされたままになった。
特に何も考えずに差し出した手だったけれども やはり汗ばんだ男の手はいやだっただろうか。 昔だったら有無を言わさず彼女の手を引いていただろうけど 拒まれて尚手を取ることは今はもうできなかった。]
……、…、うん。
[何か誤魔化そうとして口を動かしかけたが何も思い浮かばず、それを更に誤魔化そうとして苦笑を浮かべると、 小さく頷き宙ぶらりんの手を引っ込める。]
行こう。
(355) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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じゃあね、オーレリア。
[オーレリアに別れの挨拶を投げてから、 そういえば彼女の首元に今まで見たことのない アクセサリがついていることに気付く。]
…あれ、その首の銀細工…。 買ったの?…うん、似合ってるよ。
[前から持っているものなら失礼な言葉になるだろうな。 そんな風に思いながら、宿屋をラディスラヴァと後にした。]
(356) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[扉の方へと目を向ける。 窓から見える人影もなく待ち人が来る気配はない。 否、既にその前まで来ていたと知らぬだけ。]
花を活けてから集会場に向かうよ。 キミは如何する?
[クラリッサの意向を尋ね、 一度はカウンターへと置いた花に手を伸ばす。]
(357) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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─ 花屋を手伝う女性とある薬屋の話 ─
[育った場所を追われたサイラスを、この村で拾ってくれた薬屋の男、名をダン・ラウシェンバーグという。 若い頃から厳つい顔立ちであったが、寡黙な愛妻家であった男は今は亡き愛妻の誕生日のたびに、村の端で営業している花屋に通っていた。
常に薬の匂いを纏わせる寡黙な男。 それは花屋を手伝う女性──当時は少女だった──には、ひどく不可思議な光景に映っただろう]
『俺は薬屋なんだよ、嬢ちゃん。だから、ちいとばかし妙な匂いがするんだ。
何か必要な薬があったら、うちに来な。ちっさい家の薬屋って村の誰かに訊けば、すぐに教えてもらえっから。 いつも綺麗な花を用意してくれているお礼。 いい子でお手伝いしている子へのご褒美な。 困ったことがあれば、ほんの少しだけ値引きしてやらぁ』
(358) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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ラディも、いらっしゃい。
[親しい彼女にも笑みを見せるが、厚い前髪の下、此方から彼女の眉が下っていた事はわからなかったが、同じように僅かに眉は下がって。]
…これから、行くの?
[途切れたままになっていた言葉を、ようやく続けただろう。 途中、ラディへと向けていた視線を、意味あり気にドナルドの方へと向ける。 彼へと向けたのは、ラディに対する憂慮。]
(@21) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[しかし、 襤褸の身で、 生き残れるとは思わなかったから。 吐き捨て 冥府に逃げるつもりだった、が。
手当されて、間一髪生き延びた時ゃ。 ――― 夢か 悪夢か。
ぼう。 暫く腑抜けたように、 死にそうな体よりも更に死体のように 抜け殻となっていた。 (また
『ひとりだけ』
生き残ったのか) ]
(359) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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―診療所→宿屋―
[家に戻る途中、先程ぶりの再会に思わず「げ」と小さく声が出る>>316]
おっさんじゃないよ、おじさんって呼んでるもん。
[だから礼儀正しいと言わんばかりに胸を反らせて]
ねえねえ 「はねっかえり」ってどういう意味? それにドナルドおじさん暇なの? それともわたしと けっこんしたいの?
[問いかけが多いのは好奇心故か。]
(360) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[なんてほんの少しだけ笑って、家業を手伝う少女の頭を撫でる愛嬌くらいはある、そんな寡黙な男がサイラスの養父である。
クラリッサが養父の薬屋の常連となる理由は、そんな少し遠い日の約束から。
父が不在の日は当然サイラスが応対するので、ベネットから文字を教えてもらっていることを聞けるくらいには、クラリッサとは親しく言葉を交わすようになっていた。*]
(361) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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─道中─
…入れ違いになるかもしれないけどさ、 診療所寄らせてもらうね。
[そう断りを入れて、ラディスラヴァより 一歩前を先導する形で診療所へと歩いていく。 少し歩調を緩めれば並んで歩くこともできるのだけれど 幼い頃からの癖だからか、この位置が一番落ちつく気がした。]
…あの子は、探さなくても平気?
[猫のことだ。 ぽつぽつと、語りかける言葉が控えめになるのは 差し伸べた手を取られなかったことも少し関係していて。
いつから、手は繋がなくなったのだっけ。 いつからだろう、ラディスラヴァの手を無理に引いて 歩く必要がなくなってしまってからだ。 ついて回る背中がこの村から一度いなくなってしまった時から。]
(362) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[ぼんやり考え事をしながら歩いていたら肩を叩かれて。 気付かぬうちに早足になってしまっていただろうかと、 足を止めてラディスラヴァの方へと振り返った。]
…ラーラ、どうかした?
[訊ねると男の汗ばんだ手のひらの上を細い指先がついと動く。 くすぐったいような気持ちになりながらも 後で読み返すことのできない文字だから逃してしまわぬよう 小首を傾げてその指先が綴る"声"を拾っていって]
――――………、
[ぽかんと目を丸くしてラディスラヴァの顔を見つめた後、 小さく、肩を震わせて笑いはじめる。 内緒話への笑いを堪えるように密やかに。 診療所に辿りつくまで、楽しそうに笑い続けていた。*]
(363) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[ ( そう頭に過ったことばを。 )
(覚えているのは
『ワタシ』―― アルカイドじゃない)
(『アタシ』―― 『アル』だけ。) ]
[手当されても。 頼んでもないから、礼は言わなかった。 ただ 一月程断ったころ、おもむろに 『ここに置いてくれ』 と。
帰る家も無い。働こうにも、戦しか知らぬ。 けれど。 頑なに戻ることを由としなかった。 幸いなことに、今迄の金だけはあったから。
そう、不躾ながらも 唐突に『アルカイド』を差し置いて。 ――― アタシが、 言った。 ]
(364) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[他の、内の二人は驚いていたが。] [知ったこっちゃ、なかったさ。*]
(365) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[いつも落ち着いた、みなから親しまれる兄のような人。 初めてベネットを見た時の印象は、彼と実際に話すようになってからも然程、変わらないものだった。 一人娘である自身には兄妹は居らず、だからこそ弟妹の多い彼と話してみたかったのかもしれない。 ただ、その想いは彼に色々なものを教わる内に、少しだけ形を変えたけれど。 たくさんの弟妹が居る彼からすれば、妹が一人増えたようなものかもしれない。
そう自身に言い聞かせる。 そのことを少し寂しく思ってしまうのは何故だろう。 答えは見つからない侭で、そんな察しの悪さから、彼の僅かな機微にも気づけない。>>326
ただ、思いもよらない感謝の言葉には、ぱっと顔を上げた。 嬉しさに思いつく言葉は見つからなかったけれど、微笑みを見ればそれは確かなものだと分かって。 ふわりと、笑みを返すだけで精一杯だった。]
(366) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 22時半頃
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いやぁ…はは、お茶でもどうかと思ったのだけれどね。 『本』も大切だが、それ以上に『君』に怪我をされたら心臓が止まってしまいそうだ。
[いくら本を愛しているとはいえ、少女よりも優先すべき物では無い事は確か。 初めて彼女が遊びに来たときの事を思い出しながら、頬をかいて苦笑い。 ……書籍で出来ていた脆い階段を上る体、ぐらりと揺れる脆い階段。 あの時も随分と冷や汗をかいたものだ。>>341 しつこいくらいに怪我は無かったかどうか、確かめていたかもしれない。]
あぁ、僕の方は相変わらずだよ。書いて埋れて浮き上がっての繰り返しだ。
[敬称つきとはいえ、自分を愛称で呼んでくれる人間は数少ない。 友人の息子である彼はその中の一人で、思わず気が抜けたように目じりを下げる。]
(367) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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彼の父との交流の始まりは何だっただろうか。 今となっては些細な事で詳細は掘り起こす事はできないが、発端は「人」が作り上げる薬と彼の人柄だったかもしれない。 自分と交友関係を築けるなんて、全く変わった男だ。>>344
その友人の息子も訪ねてきてくれたのだ。本来なら少女と青年へと持て成すのが筋、なのだが。 窓を外から覗きこまなくても見えるかもしれない紙の海。 まだ足の踏み場があるほうだが、そのうち床一面が白と本の塔で埋め尽くされるであろう事は簡単に想像がつくだろう。
誤魔化すかのように咳を一つ。話を少女の方へと戻す。]
(368) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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………あぁ、そんなものもかかっていたねぇ。
[自身の顎を包み込み、出掛かった溜息を飲み込む。 青年と少女が、男がすっかり忘れていた事を察するのは容易い事だろう。
脳裏に浮かぶは黒銀の色。レオナルドはあの色が好きではない。…口には出さないが。 さて、忘れていた外に出なればいけない用事。 呼び出しに応じるためには、ある程度身嗜みを整えなくてはいけないわけで。]
君達も用事はそれかい?それとも、診療所にでも寄るのかい?
[前者でも後者でも、話の区切りがつきそうならば出かける用意をしはじめようか。]
(369) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[わたしには 忘れずに来いって言うくせに 自分もこんな時間まで集会所に行かずに うろうろしてるドナルドおじさんは わたしのことを とやかく言えないと思う。
それにわたし 本を持ってきたいから 早く帰りたいのになあ。 早く読み終わってマーゴとサイラスに教えてあげなきゃ いけないのに。]
[正直な気持ちは態度に現れる。 落ち着かないように そわそわ うろうろ。 どうかしたのかと問われたら思ったそのままを 伝えるだろう。]
(370) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[あっ、そうだ さっきのサイラスのこと>>215>>216 を聞いてみよう。 ドナルドおじさんはきっとおじさんだから そういうのも 詳しいに 違いない。]
ねえねえ。おじさんはモテる? 好きな人いる?
[要領を得ない質問は数だけが増えていく。]
(371) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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[そうこうしているうちに、グレッグも宿へとやってきただろうか。 おかえりなさい、と声をかけ、視線が向うのは彼の手元。 特に意味のあるものではなく、ただ仕事をしている様を見ていただけであったが、名前を呼ばれ、その視線は彼と結ばれた。]
ありがとう。
[彼の動きには、別段怪しいものを感じることは無く、ただ単に届けられたジャムの瓶とそれを持つ彼の手をみていた。 丁寧に爪の切られた手を。]
(@22) 2015/05/10(Sun) 22時半頃
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あぁ…、どっちなんだろう。
[グレッグの疑問 >>283 に緩く首を傾げながら、重みのある瓶を手に取った。]
実は私、このジャムは食べたことがないの。 食べてみたら、教えてあげるね。
[瓶の中の薄桃と黄色を眺めると、ごとりとそれはカウンターへと置かれた。]
(@23) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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― 道中にて ―
[村医者は少しばかり悩んでいた。
口を開けば揶揄と皮肉が飛び出す偏屈とはいえ、だ。 集会には行かなければならないが 配達を頼んだ関係上、行き違ってしまうと すまないとは考えていたから。
診療所から出て、少しした頃合だろうか。
楽しそうな笑い声が聞こえて いつも配達を頼んでいる彼>>363や ラディスラヴァの姿が見えたなら きっと、「やあ」と挨拶をしただろうが どうだっただろう。*]
(372) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[紅茶をちょうど飲み終える頃。
赤ずきんの物語は架橋へと差し掛かる。 お祖母様とすり替わった狼と気付かず、近寄る少女を想えばその先に辿る末路に、不安と焦燥を感じながら思わず片手で口元を覆った。 けれど、その先は、閉じられた本に寄って遮られてしまう。
彼女はどうなるのだろう。 お祖母様は――?
何時しか文字より、引きこまれた物語に胸を抑えながら、新たな単語を胸に刻む。]
今日も、ありがとうございました。先生。
[そう、頭を下げるのは一つの教えを乞うた後の区切りとして。 カップをソーサーへ戻しながら、綴りを諳んじていれば、ベネットから飛んできた問い掛けにはっとする。>>357
空は既に夕刻が終える頃を告げていて]
(373) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[そして、差し出された手を、それを取ろうとしない友人の様子 >>342 を眺めていた。 長い髪が僅かに揺れる。]
―――… いってらっしゃい。 またね。
[そっと動かされる唇。 うん、うんと頷いて見せて、小さく手を振りながら、ゆるく笑みを浮かべた。]
(@24) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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いけないっ。薬草代わりに使う花を、 スティーブン先生に聞かなければいけなかったのに…、 もうお出かけしてしまったかしら。
ドナルドさんも来るとお伺いしていたのに。 ごめんなさい、私ったら長居をしてしまって……。
[彼女もまたベネットへの来客が来ていることには気づけないで居た。>>305 見られていたと知ったら、こんな慌てぶりではなかっただろう。
かたりと音を立て、慌てて席を立つ。 『だから早めにお行きと言っただろう?』 そんな母の窘める声がまるで聞こえてくるようだ。 だからと言って、もう診療所へ向かって居ては遅刻するだろう。]
(374) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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グレッグも、いってらっしゃい。 ん…、これ、貰ったの。お父さんのお友達から。 さっき、ドナルドが渡してくれて。
[そっと銀の薔薇を指で触れた。]
(@25) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[少し、躊躇いを見せた後、小さく声を発する。]
私もこのまま、集会場へ向かいます。 私の足では、寄り道をしていては遅刻してしまいますから。 その…、
[残された花束を手にして、紡ぐ言葉は其処で途切れてしまう。 伴だって行こうと、声を掛けることは慎ましさがないだろうか、と悩んでしまって。*]
(375) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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― 幕間・03/半年前・学者先生に押しかけて ―
[猫は、気紛れで不躾な生き物だ。 だから、時折。
懐いたヒトの宅に、 あがりこもうとする時がある。
それは、変わっていると。 幾人かが言う、学者先生に対してもおなじ。]
――― レオせんせー。
[自らが『可笑しなものだから』。
他人が変だ変じゃないなんてのは 所詮人の物差し、猫には 『懐く』か『懐かない』か。 ]
(376) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[その学者には、猫は興を示していた。] [学も、知識もない。
けれど。正確には、その『研究』が。 気になっていた。
(もっとも、聞いても分からないことが 殆どだっただろうが。 ) ]
(377) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[それは、いつだったか。 恐らく 半年前。
上げて貰えた或る日のこと。]
[すん、と古い紙の匂いを鼻腔に。 ベネの本屋とはまた違って、独特だった。]
[こんな事を話したことがある。]
[スティーにも話さない。 ただ、特異なものを研究にしている 彼だった、からだろうか。 ]
(378) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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…… ワタシはねえ。
… 時々、怖くなるんだ。
『ワタシ』の記憶が、 『ワタシ』でない『ワタシ』に 塗り替えられる気がしてねえ。
…どんどん、自分が離れていくようで、 眠るのが怖くなってしまうんだよ。
[『だから。 …誤魔化すように、 酒の力を浴びて飛ばすんだけども。』]
(379) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[>>367レオナルドの目尻が下がれば、男はくすぐったがるように蒼の双眸を細めた。 誤魔化すような咳払い>>368で揺れる肩の向こうには、見慣れた惨状がわずかに見えて。 大人気なく父と喧嘩をして転がり込ませてもらった時みたいに、片付けでもしてやるべきかと、ちらりと脳内で考えてしまう。
年上相手でも、お節介体質は時折こうして疼いてしまうから救えない。
顎を包み込み、溜息を飲み込むレオナルドの言葉>>369を聞けば、マーゴが知らせたことを忘れていたことをすぐに察してしまう。 問いかけの返答は、人と話すのが好きだと男が認識しているマーゴに任せることにするのだが。 親しみが混ざったほんの少しの苦笑をレオナルドに向けるのは、許してもおうか]
(380) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[エンジェル・ブルーは、 感情を薄れさせた目で、遠くを見る。
唐突に切り出したのは。 珍しく酒を飲まずに寝たせいで。
――― また『自分でなくなるような』 いやあな、感覚が。したから。]
……ワタシは、可笑しいのかな。 … なあんて、 さ。
[は。]
(381) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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[自嘲するよう、わらえば。 少し考えて、 ふるり。
黒い毛束を、そっと振るい。]
変な話しちまったやー。 ううン、やっぱり忘れてよ。
[いつものように。
に。 と、微笑んだ。*]
(382) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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ぁ…、グレッグ、ちょっとだけ、いいかな。
[彼が宿を出る直前、此方へ向けられた彼の背へ、すこし遠慮がちに声をかけた。 彼が応じてくれるのであれば、隅へと手招きするだろう。 ルパートがもしその場にいたのであれば、彼に言葉が聞こえない程度に離れて。 人狼の耳がどれ程いいものなのか、女は知らない。 もしかしたら、聞こえてしまうのかもしれないが。]
(@26) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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相変わらず深い森にお住まいなのですね。
[苦笑い>>367に応えて、ふふ。と、寄せた指を平にして 口元を彩る三日月形を、半分隠す。 わたしが怪我をしてしまいそうだなんていうお部屋の中を 見回せないのがとってもとっても残念だ。]
本と紙の樹海に餐まれてしまわないよう 気を付けてくださいな。 遊歩道ができたら、是非お茶をいただきたいです。
[ぽろり、ぽろり、不躾な冗談を交えつつ 先生の書いた本のお話はとても楽しみだから、 いつかの約束をとりつけるのは忘れずに。]
(383) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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研究ばかりしていたら、カビてしまいますよ。 ……なぁんて。 スティーブン先生がそんな事を仰ってました。
[あからさまに集会のことを思い出す声音>>369に、 きっとまた机で何かに没頭していたのだろうと。 診療所の先生よりよっぽどカビてしまいそうなひとへ 笑い声と小さな忠告を、窓枠の上に並べる。]
いま診療所から帰ってきたところ。 このまま集会場へ行くつもりよ。
レオ先生も、きちんと来てくださいね?
[どこか感じた倦厭するような気に、ちいさな釘をひとつ。 支度をするという声が聞こえたのなら 満足気に サイラスの手に引かれるまま、集会場へと足を向けようか*]
(384) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 23時頃
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―道中にて― [さて、集会場に向かうスティーブンと 見事道中で鉢合わせてしまった時の男の反応はどのようなものだったか。]
あ、
[まずは驚いたように目を丸くして声を上げ]
あー…、
[相手の家が不在だった時と同じように 眉を下げたまま困ったような声を出して]
……あー……やっぱり。 行き違いになったかあ…。
[それから諦めたように苦笑を浮かべて、 スティーブンと抱えた紙袋を交互に見た。 今ガーゼを渡してしまえば楽になるけれども。 どうしようか、少しの間逡巡をして]
(385) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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実は私… 、その、 今になってみたら、とても酷いというか、恥ずべきことをしてしまったと、思っているのだけど、
[か細く、途切れ途切れに言葉を紡いでゆく。 視線は、グレッグとあわせられる事は無く、僅かに俯いたまま。]
隣の村の話を聞いて、私、その… あなたの叔父さんの事、今朝、怖いなって思ってしまったの。 ずっと昔から知ってて、あんなにいい人なのに、
(@27) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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…あ、スティーブン。 また、後で届けに行くよ。 …頼みたいこともあるし。
[8年前、叔母が亡くなった時自分もあの場所にいた。 けれどもメアリーのようにわかりやすい様子を見せる訳でもなく スティーブンに向ける態度が大きく変わったことはない。
スティーブンにそう告げて先に集会場に行く姿を見送った後 一歩後ろを歩くラディスラヴァに眉を下げたまま振り返る。]
(386) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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ただの遠回りになっちゃった、ごめん。 …俺らも集会場、行こっか。
[ラディスラヴァにそう告げたのと同時に、>>360 聞き馴染んだ従妹の声が少し離れた場所から聞こえた気がした。]
(387) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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いつか、ちゃんと自分で謝ろうとは思うんだけど、まだ少し、言いにくくて… だから、私が謝っていたって、叔父さんに伝えてもらえない、かな…
[消えるような声で一旦言葉をとめると、おねがい、と頭を垂れた。 彼の返事がどうであれ、女には小さく頷く事しかできなかったであろう。 そして宿を出ていく後姿を見守った。**]
(@28) 2015/05/10(Sun) 23時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 23時半頃
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[小さな釘を落とすレディの言葉に>>384に、ちらりとレオナルドの顔を見やる。 面倒でもきちんと来てくださいねっていう、視線の釘をもう一本追加した]
じゃあ行くか、マーゴ。 一体どんな話が出てくんのかねぇ。
[支度をすると言ったレオナルドに、また後でと告げて。 そうしてマーゴの小さな手を、男のやや指の長い手で導き始める。
空は夕日に染まり始め、ゆったりとした歩幅で集会場へと歩く男と少女の影を色濃くさせた。
集会場に着けば、男は常通り彼女の傍らにいることだろう。もっともマーゴが他の者の傍にいたいと言えば、その者に彼女を託すつもりだ。
穏やかな日常を壊す何かが浸食し始めていることを知るのは、もう少し後でのこと。**]
(388) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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―幕間・半年前― [僕は、気まぐれな存在は嫌いでは無い。
書斎か客間か、それとも居間か。 ふらりとやってくる存在の為に、どの部屋もほんの少しだけ窓を開けている。 変人の家へやってくるモノもまた、変わったモノであり。
のんびりと彼の声で響く己の愛称は、好きな部類に入っていた。>>376
それはある日の事。穏やかな日常でのこと。 脆い紙の塔が傍らで揺れながらも、そんな事を気にせずに過ごしていた時、だったか。 静かに語られる言葉の羅列を、静かに聴いていた。>>379
自我による自我の塗りつぶし。彼であって、彼でない何かの行動。 気まぐれな猫はその頭を撫でられる事は嫌がっただろうか。
人間は、彼のような症状の事をなんと言う名前で定義していただろうか。 果たしてそれを伝えて、彼の為になるのだろうか。
答えはきっと。]
(389) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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……可笑しいかどうかは僕には教えられないが、君が変である事は確かだな。 僕のような『変人』に興味を示しているのだから。
[慰めにならない言葉を選んで、えらんで。 結局出てきた音は大分的外れだったように思えるが。 黒とエンジェル・ブルーを確かに視界へと映しこみ、ふ、と笑った。*]
(390) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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[妹や弟に文字を教える気安さは、 クラリッサに対しては向けられない。 年頃の女性である彼女によからぬ噂がたってはならない。 そう思えばこそ、必要以上に近づくことも、 スキンシップをとることもほぼ無く。 未来ある女性への気遣いも妹でないとの認識があればこそ。
ふわりと綻ぶ笑み>>366が嬉しくて、自然と口元が緩む。
物語は佳境。 区切りといえる部分でもあるが、 先の気になる所でもあろうから、 時間が足りぬことが少々悔やまれる。]
――…先生、と呼ばれるのはやっぱりくすぐったいな。
[はにかむようにそう返して]
(391) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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― 教会へと向う道 ―
[集会は、何時まで続けられるのだろうか。 人である彼女は、それを知る由もない。 宿を仕事仲間に任せ、彼女は再び教会への道を戻っていた。 信仰深い性格上だろう、どうしても、早くに教会へ行きたくなってしまったのだ。]
―――…
[人々は噂のせいで外出を控える者も多いのだろうか、耳を澄ませても、そこにいつもの人々の声は聞こえなかった。 ただ、自らの足音だけが聞こえた。 人ならざる者の足音は、]
(@29) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
[用事があったことをクラリッサの言葉>>374から知れば 長くなってしまったことを申し訳なく思うのはベネットの方も。]
スティーブン先生なら、そうだな、 早めに向かっているからもしれないね。 ああ、けど、向こうで会えた時に聞けば――…
[問題解決とはいかないだろうか。 ちらと慌てる彼女を見遣る。]
(392) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
[少しの間の後、続く小さな声>>375に ベネットはきょとと瞬いた後、小さく笑んだ。]
じゃあ、一緒にいこうか。
[花は一旦水差しへ。 花瓶に飾るは戻ってからゆっくりでも良いだろう。 男はカウンターから出て、店の外へとクラリッサを誘う。]
(393) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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|
[獣が黒い布をくいと引っ張って何かを知らせた。 見覚えのある猫が歩いているから、 それは宿屋かどこかの猫だろう。
その猫に手を伸ばしてみればあっさりと腕の中。 抱かれ慣れている様子と首に巻かれたリボンは よく知っている果実と茶色い毛皮。]
……なんで一人で歩いてるんだ。 あいつはどうしたんだ。お前が声だろう。
[兄と違ってそういうこともあるのは猫だから、 とはいえいつものように撫でながら話しかける。 返事はあったのかどうか兄とは違うのだけど、 さっきの黒い猫と違って、それはとても心地よい。]
(394) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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|
― 診療所 → 道中 ―
『言い得て妙』、 だっけ。
…… ま、 アレルギーの様に嫌なのは確かだねえ。
[>>349スティが、 なんだか可笑しそうにわらうから。
不機嫌そうな音は変えないが。 ふ と、ワタシも口端をあげて。 一瞬。
腕を広げ、竦めてみせると こくん。と。
『馬鹿馬鹿しい』には 同意するよう頷いた。 ]
(395) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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|
[これで驢馬と鶏が増えたなら音楽隊だと思ったら 少しおかしくて笑ってしまった。 そんな顔を、>>311幼馴染の男は見たのかもしれない。]
休み?
[確か工房に篭っていると思っていたのだけど、 外で会うのは珍しいなと、ぼんやりしていた。]
(396) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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|
[あれが ろくでもない磔の十字でなく。 (あすくれなんちゃらの杖も知らないけど)
ろんぎぬす、の槍とやらならば。
或るいは猫も、 毎度のミサで拝んでやっても いい気分になったのだろうが。
――― そんな事も、あるはずは無く。]
[仕度が叶えて、背を追えば おっと。>>351医者とは思えぬ自堕落な呟き。]
…… それでも医者かい?
(397) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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[くく。
堕落で言えば、 人の事なぞ言えたものではないけど。 茶化すネタがあれば、棚にあげる。]
でも ね。
ワタシも、 あーんな辛気臭い場所より。
寝床で寝てから、一杯。 まーた、飲みに行きたいんだけどなーあ。 [『困った連中のせいで、 まーた、はた迷惑な話しさ。』]
[名ばかりの自警団は、 どこぞ他人事に話す。]
(398) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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― ??? ―
[人間であっても、むせ返るような血の匂いの中にそれはあった。 胸元に、銀の薔薇は咲いていただろうか。 薄い紫の瞳が、虚空を見つめている。]
(@30) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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―少し前・宿屋― [宿を出ようとした時>>@26オーレリアに呼び止められた。 ラディスラヴァではなく男の方に用事なのかと、 一度ラディスラヴァを見遣ってから]
出て、待ってて。
[そう告げて手招きに応じてオーレリアの元へと行く。 叔父が傍にいたのならば隅に寄る彼女の後をついて歩いて。 潜む声を聞き逃すまいとはするものの、 オーレリアに近づきすぎずに距離を保つ。]
うん、
[途切れ途切れの言葉に相槌を打ちながら 俯いた銀糸を高い場所から見下ろして。 彼女の浮かない表情はやはりあの話を聞いていたからだった。 オーレリアの声が途切れた後、少しの間、]
(399) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
[女の懺悔が、神に届けられることは無かった。**]
(@31) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
――――……、………、
[何か言いかけるように息を短く詰めて。 ゆっくり吐いた後、…うん。と小さく頷きを返す。]
…うん、オーレリアは間違ってないよ。
[オーレリアの途切れ途切れの懺悔に肯定の言葉を返し]
ルパート、実際こわいもん。 普段はああだけど、叱った時の声とか。 オーレリアも、聞くことないように気をつけて。
[お皿を全部割っちゃったりとか。 冗談めかしてオーレリアに伝えると笑ってみせて、 それから、頭を下げる姿に頷いた。]
(400) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
…気にしなくていいよ。 ルパートも多分そう答えると思う。 俺から後で伝えておくからさ、
…安心して。
[距離は保たれたままオーレリアに手を伸ばすことはない。 言伝は受け取ったとオーレリアに伝えると じゃあね、と短い爪の手を振って ラディスラヴァの待つ玄関へと戻っていった。**]
(401) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
[ゴミと一緒に棄てられど、 全く懲りてない言葉を一吐き。
昨日、酒場で頭の傷を増やした 『原因』でもある『人狼が人を殺した事』。]
[その、日々の平和という。 一枚の合わせ鏡の、罅。 その深刻さに気付いているのかいないのか。]
[ただ ただ
猫は、 軽い軽い声で、呑気に伸びをして、]
(402) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
勿論。その時はサイラス、君も一緒に来るといい。 美味しいお茶とお菓子も用意しておこう。
[だから、この部屋の状況をダン……サイラスの父には伝えないでくれよ? とばかりに彼に視線をやる。
続く少女の言葉に、男の表情を変化させていく。 カビてしまう、なんて的確な言葉誰から…と疑問に思った矢先に診療所の主の名前が飛び出し。 最終的には、弱々しい笑みを浮かべた。痛いところをつかれた物だ。 いつもの事、と言ってしまえば簡単に片付いてしまうのだが。]
そうかい。それじゃあ、気をつけて行くんだよ。 サイラス、分かっていると思うけれど彼女のエスコートは頼んだ。
[刺された釘は二つ。少女のものと>>384、おまけとばかりに青年のもので>>388。 了承の意をこめ手を振り、二人の背中をある程度の大きさになるまで見送っただろうか。 また後で。そんな言葉を添えて。]
(403) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
― 集会場までの道 ―
怖いおはなしで無いといいのですけれど…
[多分、そうではない。 予感めいたものは、目の前に伸びるふたつの影>>388よりも 色濃い宵闇を心におとす。
掌をまるごと包んでくれる指がいつもと変わらない事に 余計にちくりと胸が痛む。
ぽつ、ぽつと進める歩みが はたりと止まって。 小さな影は――― ]
(404) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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|
[一瞥する家主に頷けば。
一足先に ひょいっと、 戸を軋ませ 敷居の外へ出。 蒼穹を硝子玉に 朧と映したあと。
鍵が締まる音がすると、 視を引き戻して。
スティの後ろを、
ひょこり。ついてゆく。]
(405) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
― 集会場 教会 ―
[小さな村にしては立派な、石造りの教会は 大きな木の門の下端が微かに朽ちた香りを放っている以外は 厳かな空気と、静けさで満ちていて。
高くて丸いクーポラの屋根は 発した言葉の音を、すぅ、と天へ吸い込むよう。
淡いキャンドルの光が揺らす磔刑像も 壁を彩る 御子の受胎を報せる天使も 慈しみを浮かべ続ける聖母マリアも、目に入る事は無いけれど 幼き日に通った聖堂を思い起こしては、 小鳥のように聖歌に喉を震わせる理由に十分でした。
おかあさまに教わった幾つかの聖歌を唄いに来た日は こんな不安は無かったはずなのに。
さっき貰ったぬくもりを胸に、わたしは導きの手を離し ゆっくりと近付いた祭壇の前で静かに頭を垂れた *]
(406) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
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[扉の鍵は……かけなくてもいいか。
ぼさぼさだった髪はきちんと揃えられ、利き手とは逆に握ったのは革の鞄。 どの部屋も彼が出入りできるように少しだけ開けたまま、玄関の扉をぎぃ…と閉じた。
辺りはそろそろ日が天辺を越した頃だろうか。やけに光が眩しい。 こうして外を歩くのは珍しい事ではなのだが、何せ日に晒されている時間は他者に比べて短い筈。 ゆえに、何だか何処か溶けてしまいそうな錯覚を抱きながらも。
足は集会所へとのんびり向かうのであった。*]
(407) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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― 道中にて ―
[じ、と眼鏡越しに相手の――グレッグの目を見る。 彼もルパートの妻が亡くなった時そこに居た筈で だからこそ、気まずさはあるものの
それを片鱗としても出す事は無く ただ仏頂面でグレッグの顔を視ている。]
…………。あ、て。 ――それ、頼んだガーゼかい?
[四回の「あ」に少し呆れるも、>>385 浮べられた苦笑と、かさりと鳴る紙袋に気をとられ そちらへ視線を向ける。]
(408) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
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今受け取るよ。重いだろう。 ……? ああ、そうかい 何と云うか、すまんね。
[頼みごととは何だろう、と首を傾げて それならば、と僅かに頷いた。>>386 無駄足を踏ませてしまったか、と少し謝罪して
ふとその後ろを歩いていただろうか、 駱駝色の髪を持つ娘に視線を向ける。]
君んとこの猫。 野犬に襲われたのか 怪我をしていたよ。 気をつけてやりなさい。
[唐突にそんな事を告げたが、彼女には通じたかどうか。 同行していた猫の方はどうしていただろう。 それから、グレッグとラディに会釈をし 足は再び集会場へと*]
(409) 2015/05/10(Sun) 23時半頃
|
|
─ 宿屋・少し前 ─
そうか。……、そうだね。
[この村には関係なければいい。>>@11 人として当然の願いに頷く間は、ほんの一瞬だけ遅れた。 物思うように瞳は一度伏せられ、再び娘へと向けられる]
なあに。余所の話さ。
[ただ、穏やかな声色は変わることはなく。 あくまで娘へ向けられる声には労わりの色が滲む]
(410) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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────、いいや。大丈夫。 気にしないでおおき。
[やがて。 オーレリアの頭が下げられるのに、男の瞳は細められた。 視線が交われば、彼女に向けられるのは静かな笑み、 そうして男は一度はその場をあとにしたのだけれども]
(411) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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…───おや、いらっしゃい。
[来客があった>>233 隻眼の男と声を失った娘の二人連れに、それぞれ笑みを向ける]
おや珍しい。 君が女性に贈り物かね?
[銀の首飾りを手にして宿屋をおとなった彼に、軽口を向ける。 違うと目を向けてきた彼に、ルパートは笑った。
隻眼の、お世辞にも人相が良いとは言えない青年だ。 だから周囲から恐れられることが多いのは知っている。 けど。宿の主人の目に、彼は心優しい青年と映っていた。
一人娘のメアリーの面倒を見てくれているからというのもある。 今のように、ラディスラヴァを気遣っているということもある。 こうして、オーレリアを気遣っているからということもある]
(412) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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― 少し前/診療所から ―
[いつもおちょくったり皮肉を言い合う相手なのだが 神をそこまで信じないという点に関しては 大凡意見は一致しているようだった。>>395
十字架がロンギヌスの槍だったなら それはそれで、村医者は嫌な顔をするだろうけれど
閑話休題。]
「…… それでも医者かい?」
これでも医者です。昼寝は体にいいんだぜ。
[そういう言葉には自嘲が五割ほど含まれている。 一つ、肩を揺らして、 どこぞの飲んだくれよりマシだと呟く。]
(413) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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また? いい加減酒は控えろよ……。 そのうち本当に溺死するぞ
[酒で。]
それに、人間達も警戒して寄せちゃあくれんだろうさ ルパートの宿なら、或いは……、なんでもない
[あいつの宿は酒場もかねていた筈と ふと考えて、口を噤んだ。
ひょいと後ろをついてくる猫はそのままに。 歩き、蒼穹を仰いで、――ふと思い出すは、昔の事。*]
(414) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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メアリーに? そうか…朝に言っておいたんだけどなあ。
[困ったなというように、額に手を当て苦笑した>>246 ルパートは、娘に甘い。 幼い頃に母を亡くした娘は不憫だったし、 幾分遅く出来た娘は未だ幼く、稚いものとして思えていた。
無論、叱ることもある…ごくたまには。 けど結局、最後はあの笑顔に負けてしまうのだ。 亡き妻の面影を宿した、無邪気で愛しいあの微笑に]
すまない。よろしく頼むよ。
[だから、こうしてドナルドに見せるのは、娘に甘い父親の顔]
(415) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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…… うン?
[村を取巻く暗雲を知らぬ、 そよ風に乗る。笑い声。
人の耳はぴくり。 動いて、空のいろを泳がせる。 >>385スティが挨拶する先。
その琥珀の目を追って、 背から抜けるように、 大股で横へ ぴょんっと踏み出す。]
[そこに居たのは。
さっき見た青年と。
駱駝色の髪の、 先刻話題に出たばかりの猫の飼い主。]
(416) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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しかし──…ドナルド。 君も、もう30かそこらだったろう? そろそろ身を固めたらどうなんだい。
私は娘を得たのは、君の年だったが。 悪くないぞ…。で、誰かいないのか?ン?
[こうして気軽にからかうのは、かつての弟分の気楽さの故。 両耳を塞ぐ仕草>>251に、笑い声が零れた。 こんなナリ、という彼の言葉>>254に傍らのラディスラヴァへと視線を流す。 彼女と目が合えば、肩を竦めてやはり笑った。 音もなく静かに笑む様には、微笑ましげに目を細めたけど>>262]
ああ。じゃあ、またあとで。 なんだ、一人で行くのかい。……それじゃ、
[ラディスラヴァは、その後も一人残るようだった。 それではとドナルドを見送った男はカウンターへと引っ込んで、 甘いお茶を入れてラディスラヴァへと差し出した]
(417) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[こちらに意識が向くことがあれば、 『や。』 と。
朗らかに、手を振っただろう。 そうでもなさそうなら。 用があるのは、ワタシじゃないだろうから。
猫は 狗のように。 ステイするだけ。 ]
(418) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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飲んでおいき。 なに。気にすることはない。
[店の客としてではなく、ただ知り合いへ出すお茶だと告げて、 ラディスラヴァへと片目を瞑った。 オーレリアの胸元に、銀の薔薇が輝いている。
店内には、ちらほらと人影がある。 娘たちが親しげにまなざしを交わす様子を視界におさめ]
(419) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[>>360 おっさんじゃない、おじさんと 返る言葉にぐぬぬと唸る
それに胸を張る様子は やはり、年頃にしてはやや幼く 矢継ぎ早に続く問いかけに]
落ち着きのねえガキンチョだ 暇じゃねえし…これから用事あるし
って…は? 結婚? 何いって…
[最後の言葉に、宿屋での話を思い出し 変な所でよく似た親子だなと、吹き出して]
(420) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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―― 回想/薬屋さんとの出会いと、それから ――
[父を亡くした頃、とても怖い顔立ちの大きな男の人がお店に訪れた。 母と交わす会話から、奥様が亡くなってしまったことを知ったけれど、一人で接することは怖くて、いつも母の後ろに隠れて母のエプロンを握りしめて覗いていた。 男は自身のことを、ダンと呼んでくれと。そう告げて豪快に笑った。
そんな或る日、転機が訪れる。
母が花の配達で居なかった時に、ダンが訪れたのだ。 彼がいつも漂わせる薬品の匂いは、当初、亡くしたばかりの父を思い出させて悲しくなったけれど、時と同じくして祖父の足の具合も悪化の一途をたどっていた頃で。 初めて二人きりで話をしたその時。 彼から差し伸べられた言葉は、救いに見えた。>>358]
それ、本当? ……あ、あのね。 おじいちゃんの足が悪くなっているの。 私じゃ街に出てお薬も買えないわ。 ダンは、……ダンなら、おじいちゃんのお薬、作れる?
[肉親をもう一人も失くしたくない。そんな思いが溢れてダンにそう告げたのは、私がまだ一桁の年の頃の、話。]
(421) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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遅くならないうちにおいで。 私は──…先に行っているから。
[メアリーのことだ、未だ集会所には行っていまいが万が一もある。 グレッグか自分が先にいなければ、あの娘は心細がるかもしれない。 そんな思考が、男の行動を少し早くさせた。
だから、宿に来たグレッグとその場で会うことはなかった。 花色のジャムが置かれるをその場で目にすることはなく、
──── ”彼女”と言葉を交わすことも、二度となかった*]
(422) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[ それから――、
ダンの奥様に手向ける花を手に彼の家を尋ねるようになった。 ダンが居ない日はサイラスが扉を開けて、薬を手に出迎えてくれる。 時折、彼の隣には可憐な少女が佇むようになって。 次第に村の中で彼らが手をつないで歩く姿を見れば、微笑ましく思うようになった。
ダンが長く家を空ける時には、たまに夕食に迎えて母と作った料理を彼に振る舞ったりすることもあった。
だから、]
聞いて、サイラス。 私、文字を教えてもらうことになったの。
[文字の『先生』を見つけた時に、母の次に告げたのはサイラスだったのは、記憶にも新しい話――。*]
(423) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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― 少し昔の話/黒狗との邂逅 ―
煩い。吠えるな怪我人。
[背負った体は随分と冷えていた。>>353>>354 どうなっても知らない、と云う男の言葉を一蹴し 村医者は診療所へと戻る。
もとより惜しくもない命よ、 三つ子の魂百迄と云うが性根を曲げられる程器用でもなく]
[只――道中、] [それは風の唸りがそう聞こえたのか うわ言だったのか それとも本気だったのか、
村医者には知りえない事だが、 告げられた言葉に]
(424) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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……っははは。
[何故か、可笑しそうに 嘲笑するように肩を揺らしたのだ。]
[――狗も 猫も 大凡知りえない事だろうが その時見上げた空も、 確か「今」と似た色をしていた。]
(425) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[治療した直後のアルはまるで抜け殻のようだった。 進展が見られたのは一ヶ月ほどたった後。
唐突に言われた頼みを、誰が言っているかなど 村医者は知る由もなかったが
只「好きにするがいいさ」と
それだけを答えた。*]
(426) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[ガーゼの話に肯定を返していると、 スティーブンの背後から黒い影が動いた。>>418 神出鬼没、そんな言葉が脳裏をよぎる。 気まぐれな猫のような狗の動きには、 奔放な野良の印象を受けるけれども スティーブンにはよく懐いているようだった。]
や、
[猫のような狗の仕草を真似るように手を振り返し その後の動きを観察するようにじっと見下ろした。
じっと彼のステイが続くようならば 男の視線はまたスティーブンへと戻っていった。]
(427) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[>>417 ルパートが父となった歳が 今の自分とそう変わらないという
正確には今の自分の年頃には 目の前にいるメアリーは すでによちよち歩いていたのではと 咄嗟に計算出来て、戦慄を
ベネット、サイラス、そして、ジョスランと そういう相手がいなさそうな顔触れが 周りにいたので気づかなかっただけともいう
メアリーをこどもっぽいとか いえない事に、漸く気づいて地味に痛い]
(428) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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おじさん暇なんだったら一緒におうち行って 本取りに行こうよ。 それから集会所行こう?
[と相手の話を聞いているのか>>420 気にも留めず話を振ると
道の向こうに大きな黒きな犬が たし たし と規則正しい足取りで 歩いている“兄さん”を見かけ>>396 パッとそちらへ走っていく。]
兄さんこんにちは!お散歩してるの? 元気?わたしは 元気よ。 ジョスランさんにも メアリーは元気にしてるって 伝えてください。
[と声を掛けてから主人の方にも声を掛けた。]
ジョスランさん、こんにちは。
(429) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 00時頃
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いつも一緒にいるとけっこんするんだよ。 ドナルドおじさん知らないの? お父さんとお母さんはいつも一緒にいたから けっこんしたんだよ。
でもね、わたし、大きくなったらグレッグお兄ちゃんの およめさんになるから。
残念だったね!うふふっ!
[キシシ と笑ってぴょんぴょんとあたりを飛び跳ねるのは 兄さんとジョスランと会う少し前の話か。]
(430) 2015/05/11(Mon) 00時頃
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[>>429少女に声をかけられて獣は嬉しそうにおん!と鳴いた。]
散歩、買出しかな。 メアリーもお使いに出たりするだろう、そういう。
[獣の変わりに代弁をしながら、ふと足を止めた。 今日はやたら人が出歩いているなあと思うのだ。]
メアリーも、おでかけ?
(431) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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Amazing grace! how sweet the sound (驚くほどの恵み、やさしい響き) That saved a wretch like me (私のような者でさえも、救われた) I once was lost, but now am found (かつて私は失われ、いま見出された) Was blind, but now I see. (視えなかったものが、今は見える)
[小さな桜色のくちびるからあふれた唄声の輪郭は融けて 薄暗い聖堂に響く。もしかしたら、外までも。
教会へと向かう足音>>@29は、光を失った者の耳にすら届かないまま、消えたことすら窺い知ることはできずに
―――餐まれてゆく。
祭壇の前、手を組んで 捧げる唄の祈りは只只管に、背後に迫る災禍のうねりを、見まいとする逃避。 猫のように駆けて逃げる事は叶わないから、せめて 唄声だけでも、鳥になれれば良いと。*]
(432) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[>>427真似るような動作に、 にい と はにかむ。
観察するような、 レグの眼差しは、ちょっぴりくすぐったい。]
今日も配達して回ってんだよねえ。
[折角だから、 放るように言の葉を ぽおん、投げながら 頭に さっき見た過ぎゆく姿が過り。]
お疲れさん。 あ、 今度よさそーな酒があれば ワタシのとこまで頼んでもよいかい?
(433) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[労いついでに
『あ』 と。 さっきのスティの会話。 人が、狗を酒場に入れてくなくなったら そりゃあ 猫には大問題。
酒の海に溺れ死んでもいいが、 酒が飲めなくなるのは困るわけで。
視線がスティに戻る前に、 雑把な注文をひとつだけ。]
(434) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[猫のような彼とは言葉が続いたのかどうか、 メアリーの声を見つけたのは、 スティーブン達の姿を見送った後のこと。]
集会場に向かったんじゃないのか…。
[そう独りゴチながら声のする方へと向かう。 一緒に行くと行ったラディスラヴァもついてきただろう。]
メアリー、
[>>429おうちに行く、という声が聴こえたので メアリーが誰と話しているのかも確認せずに 少し離れた相手に声を向ける。]
家に帰ってる時間はもうないぞ、 一緒に集会場に―――…
[呆れ声で告げてから話している相手が誰か察して。 ドナルドの姿を見た。]
(435) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[>>370>>371 そわそわしたかと思えば いきなり抉りに来る様な問いが来て
内心頭を抱えたい そんな気持ちになりかけていると
>>396 新たな伏兵登場に、こっちこそ 弱った顔を見られているのではと 幼馴染みの面白い顔を拝める余裕もなく
>>429 更なる言葉に面食らう 女心は分からねえ、と思考停止しかける寸前]
(436) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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ふふ。 だって、私にとってはやっぱり先生ですから。
[はにかむ様子を見て取れば、くすくすと控えめに肩を揺らして笑ってしまう。 決してからかっているつもりではないのだけれど、先生と呼ばれて鼻を高くする人ではないということは、クラリッサ自身も知っていた。 彼に教えてもらう時に混ざる敬語も、彼を尊敬してのことだ。
[そんな彼からの提案は>>393、自ら掛けようとした言葉。 拾われた問いに]
ご一緒しても、いいですか?
[そう言葉を返す声には、少し喜色が浮かんだだろう。 店のカウンターには、先程渡したばかりの小さなマーガレットの花の束が添えられる。 それを見届けてから、彼の背を追いかける。]
(437) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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そうだわ。 集会所で会えたなら、お話できるかも。 その時にお伺いしてみようかしら。
[スティーブン先生への言伝も、花を手にした両手を重ねて賛同を示す。 ただ、覚えきるには量が足りないかもしれない。 やはり、診療所に行ってメモを貰った方がいいだろうか。 ……それもスティーブン先生に会えば分かることだろうと、クラリッサは自身を納得させるように一つ、頷いてみせた。
店を出れば、ベネットと並んで歩き出す。 行く宛は、夢見るほどロマンチックな場所ではないけれど。*]
(438) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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そっかぁ、お使いか。 確かに!メアリーもお使い行く。 それにお父さんとも一緒にお買い物行くよ。
メアリーはね、さっきマーゴと会ってきたの。 これからね、家に本を取りに戻ってから集会所に行くの。 あれおかしいね。 ジョスランさんは呼ばれてないの?
[ジョスランさんも“おんなじ”人間だったと思うのに 聞いてないのかなあ。]
[首を傾げてジョスランと兄さんを交互に見つめて。]
(439) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[ それから >>409申し出るように言うスティを 『ワタシが持ってもいーよ』と、 言わんばかりに見上げた。が。
どうやらレグもレグで スティに頼みがあるらしい。>>386
なら、特に口出しにすることでも無いなあ。 と。音に出す事は無く。
その儘、流れた琥珀を追って 駱駝色の彼女を、見る。
そういえば、 今日はあの猫は一緒にいないようで。]
(440) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[>>430 いや、それは順序が逆だろうと 突っ込みたいけど、突っ込む前に
>>431 幼馴染みは、今日の事を知らなかったのか 散歩してるだけの様な素振りで]
今日は…族長が召集かけてたじゃねえか もうすぐ時間だぞ
[と、どうにか冷静さを取り戻す]
(441) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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( よく怪我した猫を見つけるんだねえ。 )
[ラディの猫も、 治してやったんだろーか。
特に何を気にするでも無いけれど。 噫 あの時の『ワタシ』は 『猫』じゃなかったっけ。
―――… 皮肉でも飛ばそうとして、 そう思い出したから、やめた。 ]
(442) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[>>436子供に振り回されている幼馴染の姿は それはもう面白くて灰の目を少しだけ細めた。]
恋話なら、聞き手は増えるよ。
[獣もそれを肯定するように、真っ黒な尾をふさふさと揺らす。]
(443) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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―少し前の道端― [にい、と猫のような狗の頬の筋肉が上がる。 観察するような目つきになるのは、 その反応がお気に召したのか それとも詰まらないと思ってのことなのか 男が未だ判断できる段階にないからで、]
うん、 誰かがやらないとね。
[配達には肯定の返事を。 観察する目は彼の包帯へと移る。 随分と長いこと包帯を巻いているような、 そんな気がして]
(444) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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ん、酒?
[いいけどうちで注文した酒を飲んで揉められるのは困るな。 一瞬歪んだ眉はそういった意味合いの篭ったもので、 それがどこまで読まれてしまったかはわからない。]
…いいよ。 なんかリクエストはある? それとも、勝手に選んでいい?
[今度、とはいつのことか。 今注文を受けていいものか。 普段こいつが飲んでいる酒はなんだっけ? 色々と思い返しながら注文があれば受け取って。 こちらの視線がスティーブンへと一度戻すと、 彼の視線もまた自分からラディスラヴァへと流れたようだった。]
(445) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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そうだろう? グレッグが運んでくれるもの以外は、 自分で買いに出かけないとだからね。
[>>439少女の話に同じように首を傾げて。]
ああ。今日だっけ。 呼ばれていると思ったよ。
ありがとう思い出した。
[>>441残念ながら冷静になってしまったので、 集会の後にでも弄れば良いのだろうか。 どうしようねと腕の中の猫を撫でてみる。]
(446) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[時折混ざるクラリッサからの敬語を ベネットは距離なのだろうと思っていた節がある。 先生と呼ぶ彼女から尊敬の念も感じてはいたけれど そう大層なものとも自分では思えないから少し落ち着かない。]
キミが学ぶ手助けとなるなら、幸いだ。
[楽しそうにも聞こえる控えめな笑みに 男はわずか目元を和ませた。 クラリッサの問いかけ>>437には]
もちろん。
[と頷きながら返して笑みをみせた。]
(447) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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まあ、一緒に行くのは…構わねえけど
ずっと一緒にいたら 結婚しなきゃいけねえんだろう?
おじさんと結婚するか?
[冷静さを取り戻したついでに 大人気ない意趣返し
ジョスランと「兄さん」との話に夢中で それが彼女の耳に入ったかどうか定かでないが
>>435 グレッグが聞いたら血の雨が降るかも とか、ちらり過るが後の祭り]
(448) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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― →集会所 ―
[ 教会に入る前。>>407 ゆるりと歩く御仁を目にしたならば]
やあ、レオ。君も呼ばれたかい。
[そんな声をかけて、 ひらりと手を振ったかもしれない。]
[ 甘い歌声が響いて溶けていく。]
[心優しき花屋の娘が白いマーガレットを手に 自分を訪ねようとしていた事は 村医者には知りえない事だったが
この村の人狼族が皆、教会に呼ばれているならば 花屋や本屋、それに 目立つ隻眼の男を見ることもあるかと 視線を僅か彷徨わせたりもしたことだろう。**]
(449) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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「メアリー」
[どこかから名を呼ばれたような気がしてきょろきょろ 辺りを見渡すと、遠くにグレッグとラディスラヴァの姿を 確認した>>435]
あっ、グレッグお兄ちゃん。 えーっ、走っていったら間に合うよう。 だって続き読まなきゃ!
[はなから話を聞く気はないのかというツッコミは置いといて。]
(450) 2015/05/11(Mon) 00時半頃
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[ここはもしかしたら修羅場なのだろうか。 グレッグとラディスラヴァまで加わって大所帯になれば 何処に突っ込みを入れれば良いのか迷うところ。 一人蚊帳の外でも問題はないか。]
(451) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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─ 回想 ─
[かつてはスティーヴと呼んでいた。 スティーブン・イングロットのことだ。
ルパートはかつて、のんびりとした青年だった。 スティーヴンは今よりは付き合いやすい性格だったように記憶している。
ともあれ、彼と自分は友人だった。 …悪友だった。というのが正しかろうか。 年は少し離れていたけど、彼とは妙にウマが合ったのだ。
未だ若い自分、色々やんちゃなことをした。 共に夜明けまで酒を酌み交わすこともしたし、 夏の明け方に酔った勢いで外を走って川に突っ込むこともした。 多分、今の彼らを知る若者からは少し想像のつかない─── けれど、ありふれた若者同士のような遊び方をした]
(452) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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『レオも誘おう──』
[そうやって、レオナルドを引っ張りだすこともあった。 普段は本に埋もれている彼を、外に連れ出すのは楽しかった。 道端で下らないことで大笑いをして、煩いと大人から怒られた]
『聞いてくれ。キャサリンと結婚することにした。』
[ああ。そう告げたのは、もう何年も前のことだったろう。 もう幸せな過去の記憶は遠く、夢のようにおぼろげだ]
(453) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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『キャサリン───、キャシー!』 『助けてくれ、スティーヴ。キャシーが、妻が、』
『頼む……』
『 ──── スティーヴ!!』
[8年前の悪夢は、今もこれほど鮮明なのに]
(454) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[>>409そうしてレグとラディに スティが会釈をすれば、
もう一度、 ワタシもひらり、手を振るおう。]
じゃあねえ、また後で!
[きっと、彼等もまた。 ワタシたちと同じである以上、 集会所に向うのだろう。
だから 『またあとで。』 呼び出された案件とは似つかわしくない 軽い気持ちで、
とん 地を蹴り、 ワタシも集会所の方へと スティを追ってゆく *]
(455) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[病気がちで、身体の弱い女だった。 優しい春風のような妻だった。
娘のメアリーは未だ幼い子どもだった。 母は治るものと信じきっていた。 キャサリンの死が、娘の心にどれだけの傷を残したのか男は知らない]
『どうして────』
『 どうして!!!! 』
[かつての友の胸倉を掴み、血を吐くように叫んだ記憶が最後。 投げ捨てるようにして手を離し、背を向けてから彼とはもう、酒を酌み交わしたことはない。…名を呼んだこともない]
(456) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[レオと呼ぶ、レオナルドとは時折言葉を交わしはするけど。 けれど以前に比べれば、随分遠くなってしまったようにも思う。
自分には宿があり、娘がいて甥がいて──家族がいて。 彼には研究があり、そうして互いに”今日”を重ねるうちに流れた年月はいつしか長く…遠くなり]
(457) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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マーゴは、あまい唄声で、ひとおおかみ達を*喚ぶように*
2015/05/11(Mon) 01時頃
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プロポーズにはちょっと早いんじゃないの?
[>>448思わずすごく低い声が出た。反射的なものだ。 言ってからゆっくりと息を吐く。 メアリーと、ドナルドと、 それからジョスランと"兄さん"。 全員何をのん気に井戸端しているんだ、と思わなくもない。 もう一度、溜息を大きく吐いてから]
話は後、集会場で。 本を取りに行くのも。 買い物も! ジョスランは注文してたの忘れてるっぽいし。
[パンとチーズの入った紙袋を軽く叩いて示す。 メアリーの目の前でドナルドから視線を逸らすという 露骨な真似はさすがにしない、 ドナルドの顔も一瞥した後移動を促すように緩く首を傾ける。]
(458) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[男は、それから月に一度は花屋を訪れる。 晴れでも雨でも、欠かさずささやかな花を買い求める。 その日語らう相手は、今は姿なき愛しいひと。
8年前のあの日きり、荒れた様子を誰にも見せたことはない。 ただ。今も月に一度は、一人きりで妻の元を訪れる。
それに誰かを伴うことも、また、未だないのだ*]
(459) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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――…ほら、みんなで集会場行こう。
(460) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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ええと、俺はグレッグの味方だ。
[>>458面白いので乗っかっておくことにした。]
アー、はい。 配達今日だったか。悪い。
[道理であれこれと食材が一気に無くなるはずだ。 物覚えが悪いのは今に始まったことでもないのだが。]
(461) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 01時頃
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――…ん。 向こうでゆっくり話すことが出来なくとも 用件を伝えれば時間をとってくれるだろうから。
[賛同を示すクラリッサ>>438の懸念までは知らず 大丈夫だよ、なんて言葉を続けた。
傾き始めた陽が地面に落とす影を少しだけ長くする。 歩きながら、ふ、と隣に目を向けて]
あの童話の狼は――… 僕らと同じなのかな?
[本屋での彼女の話を思い出しながら 今の彼女の思いをそっとたずねる。]
(462) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[教会に向かう道中で、ベネットと幾つか会話を交わしたか。 その先では幾人かの村人と擦れ違っただろう。 それは、先程出会った配送人と、いつも愛しむように猫を抱えたに女性だったか。 その先にはくるくると表情を変える妖精と、先の片眼の男性が居た。 いつも黒い獣と一緒にいる男性も。
彼らと会話を交わすことがあるのなら、ベネットの後ろに少し下がりながらほつりほつりと言葉を交わしたことだろう。
足を進めていけば、教会から唄が聞こえる。>>432
誘われるように向けた教会の向こうには、既に闇が迫っていた。**]
(463) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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えー……。 おじさんとけっこんか…。 それは究極のせんたくだね……。
[耳に入ったドナルドの言葉に 腕を組んで思わず真剣なまなざしを宿す。
グレッグの声が降ってくるのはそのすぐ後か。]
(464) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[>>458 噂をすれば影の如く 加えて、低い声に何かが含まれてる様で 思わずビクッとしてしまう]
ち、違う…これは、その… 聞かれたから、聞き返しただけだってば
[>>460 テキパキと「妹」やジョスランへ 指示する姿は、誰が大人で子どもだろう そんな気持ちになった、残念な大人であった]
(465) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[大きなため息とたしなめ声にさすがの少女も観念し]
うう…、わかった。 グレッグお兄ちゃんの言うこと聞く…。
じゃあもし暇になったらグレッグお兄ちゃん遊んでね!
[と声を掛けてグレッグの腕に絡みつきながら 促されるまま集会所へと足を向けた。]
(466) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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― ちょっと時は戻り/道端 ―
ははっ、さっすがあ。
えらいねえ。 ワタシなんかとは大違いの働き者だ。
[>>444双眸が、包帯を捉える。 頭のは 昨日のだから、ともかく。
ストールから覗く、首元。 その視線から遮るよう、 左腕の黒い布が、包帯の上を覆った。
別段皮肉るでも自虐でも無い、 褒められた事では無い事に胸を張り、 単なる感心を籠めたあっけらかんを吐く最中。]
(467) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[明朗とは逆の、 『包帯の下』―― つまりは、肌の下。
そこにある、 一枚の布地という『他者との壁』は。 馴れ馴れしいようで、決して超え得ぬ壁があった。
それは、死にかけで 医者に診てもらうのさえ拒む程に。]
うん。
酒がないとねえ、 どうしても寝つきが悪くてさあ。
レグのとこには迷惑にかけないよーにするから、 ほら、 おねがい!
(468) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[ちらっ。
スティはどんな表情をしていただろうか。 また呆れてたか、止められたか。 仕方ない、これっばかりは。
『必要』なんだから。 (と、猫が思い込んでるだけなのだが。)]
[ぱんっ。]
[手を合わせて、 一瞬歪んだ眉を見る。 猫は、戦で 、幼きころの旅路で。 生きぬくために死線を潜り抜けてきた。 だからこそ、人の感情にはどうしても機微で。
なんとなく渋い返事である事を察したから、 「ね?」 と、飲んだくれは 黒を斜に揺らし、片目を閉じる。]
(469) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[>>464 そして、容赦のない返事に 打ちひしがれて、いる自分に驚いたり
無邪気で率直な分 その威力はより増してゆく気が
>>461 あっさりとどちらにつくとか 決める幼馴染みを、少し恨めしげに見る]
敵も味方もねえだろ… ったく、どうしてこんなことに
[その発端となった当人は 自分が何をいったか分からぬ風で 否、すっかり忘れて、グレッグに腕を絡めている]
(470) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[>>441良い返事があれば、 ぱあ と 蒼は耀き。
『今』と『今度の違い』だとか。
睡眠導入剤代わりに飲んでいる、 大して味わうつもりでも無い酒の種だとか。
そんなこと、 一切考えることもなく。]
やーった。謝謝!
なんでもいーよ。 あんまり弱い酒じゃあなきゃあねえ。
[また何も考えてない風に、わらう。**]
(471) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 01時頃
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[月日というものは、こんなにも早く流れるものなのか。
穏やかな日ばかりでは無かった。寧ろ落ち着いてきたのはここ最近の事だったか。 若い頃も今も変わらず本の山に埋れる事は多かったが、それじゃあカビが生えるからと連れ出したのはスティーブンとルパートで。 今の若い子達が、彼らがやんちゃをしていた事を知ればどんな顔をするだろうか。 僕は大体二人の後を追いかけて、時には止め、時には共に笑い転げて過ごした。
彼女の事も良く覚えている。優しい、儚げな美人だった。 少し体が弱かったようだが、それでも幸せそうな二人の笑みはまだ濃く残っている。 ……同じくらいに、いや、僕以上に。
彼等は、色濃く覚えているのだろう。八年前のあの日の事を――――……]
(472) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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[―――…自分を呼ぶ声に現へと引き戻される。>>449 どうやら、考え事のしすぎでぼーっとしすぎてしまったようだ。]
……スティーブン。あぁ、不本意だけどね。僕も呼ばれたくちさ。
[レオ。その声が若い頃のスティーブンともう一人と重なって聞こえたのは、思い出に浸っていたせいか。 ゆっくりと瞬きをして。彼が入っていくのなら、渋々と続くつもりだ。
……一歩足を踏み入れれば、何かが変化してしまうような。 もやもやとした感情を持て余しながら、歌声に導かれる。**]
(473) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 01時頃
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ジョスランだけは俺の味方でいて…。
[>>461乗っかる声にはこちらも乗っかるように 少しだけ疲れた声で返して。]
呼び出し終わったらこれだけ渡すからさ、 持って帰っちゃって。 ミルクだけはまだ宿にあるんだ、 傷むといけないからさ…それはまた届けに行くから。
[やっぱり忘れていた。 じとりとジェスランの顔を見遣ってから >>466メアリーが腕に絡みついてくるのを容認して集会場へと歩きはじめる。]
うん、まだ配達残ってるけど終わったら戻るから… ラーラ、行こう。ジョスランも。
[メアリーに返事を返しながらラディスラヴァの事も呼ぶ。 このままでは自分は含まれていないと捉えるんじゃないだろうか。 そう考えてジョスランの名前も一緒に呼ぶ。]
(474) 2015/05/11(Mon) 01時頃
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――…ドナルドも。
[年上なんだからさっさと先導して歩けと言わんばかりに >>465いい年の大人の足元を軽く蹴る仕草を見せてから ぞろぞろと集会場へと向かう事を促した。
こんな風にぞろぞろと並んで歩くのは、 子供の頃以来のような気がする。]
(475) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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[気の利いた話でも出来ればよいのに、 結局本の話になってしまうあたり 自分でも困ったものだと思う。
先に見える人影に気付き、 隣から少し後ろへと下がるクラリッサの様子に 些か不思議そうにことと首を傾げたけれど。
ぞろぞろと並んで歩く彼ら>>475に 少し遅れて合流して]
やあ、お揃いだね。
[そんな言葉を掛け、軽く会釈を向けた。]
(476) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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― 集会場 教会 ―
[ほの暗い教会に、歌が響く>>432 それは丸みを帯びた高い天井に吸い込まれ反射して、 柔らかに包み込むように地上へと振り落ちてくる。
未だ、愛娘は来てはいないようだった。 一足早く集会場へ着いた男は、歌に誘われるように中へと踏み入る]
( …、 ああ。 )
[ほそく高い祈りの歌声。それは銀の薔薇、宿屋に置いてきたオーレリアの姿を思い起こさせる。 何故だろう。 あの細い肩が震えていた所為か、頬が白く映った所為か。 怯えていたよなあの面影が、歌の裏側に潜む震えを感じさせるが為か]
(477) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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[目が捉えるのは、かつて宿に長らく泊まっていた娘。 はじめて村にやって来た娘と、暫く家族のようにして暮らした。
娘のメアリーと甥のグレッグと。 もう一人の娘のように、同じ食卓を囲んだことがあった。 その彼女の歌声に、暫し聞き入る]
And grace will lead me home...
[唇がいつしか苦く結ばれて*いた*]
(478) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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もちろんだ。
[>>474誰よりもお兄さんをしている声は何処か疲れていた。 そりゃ、そうだろうなあ。一番頼りがいがある。]
わかった、ミルクは兄さんも楽しみにしてる。 帰りに宿に寄ればいいのか? あと肉と、なんだっけ……ああ。ハチミツ。
[わんわんと合いの手を入れるように獣の声。 それにも答えながら促されて足は集会場へ。 こんな大人数で何かするなんて久しぶりだ。]
(479) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 01時半頃
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ハイハイ、じゃあ行くとしますか
[どうにかその場が落ち着いたなら グレッグのいう事が最もなので 素直にそれには従っておく
そもそも、逆らう意味もない訳だし]
(480) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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ははっ、
[>>479すぐに返ってくる相の手のような ジェスランの返事が面白かったのか小さく笑い声を零して。]
あー…宿に寄ってくれる? じゃあどうしようかな… メアリー、お手伝いするか? ジェスランを宿に案内するの。台の傍にミルクあるから。 オーレリアに聞けばわかると思う…。 肉とハチミツ…は追加注文だな、 雑貨屋に置いてあるか確認して…、
[直ぐに手に入るのならそのまま届けに行けばいいか。 それから強い酒、と先程の猫のような狗の彼との 会話を思い出して頭の中のメモに加えていく。]
(481) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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[>>476ベネットとクラリッサと途中で合流するのなら さっきぶり、と両手は塞がってしまっているから 声だけで挨拶をする。 ぞろぞろと人狼達が大所帯で村の中を歩いていく。
集会場までの道のりの間いくつかの視線を感じた。
それは家の中から覗いている人間の村人達なのだろう。 朝から流れている噂は本当のものなのか、 そしてこれから人狼達は集まって何を話しあうのか、 好奇と不安の入り混じったような、 今までにない空気が村の中を流れている。
そんな気がした。**]
(482) 2015/05/11(Mon) 01時半頃
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[ドナルドがメアリーに結婚を迫るとか そんな面白そうな話は残念ながら聞こえはしなかった。
さっきぶり、とグレッグの声>>482に 軽く笑んで同じ言葉を返す。
教会へと近づくにつれ、女性の歌声が聞こえてきて]
――…誰の歌声かな。 綺麗な音色だね。
[微か後ろを振り返りクラリッサへと声を掛ける。]
(483) 2015/05/11(Mon) 02時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 02時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 02時頃
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[>>476 しばらく行けば、ベネットとクラリッサ その二人とも合流する事になり
音楽隊めいた一行だなと 昔読んだ物語を思い出す
現実はそこまで長閑でないのは知りつつも*]
(484) 2015/05/11(Mon) 02時頃
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[>>481グレッグの笑い声にうむと頷いた。]
肉もあるのか?だが二人分だ、肉屋で良いだろう。 なんなら兄さんが鹿を取りに行く。……な?
[獣にはがうっと怒られるが仕方ない。 どうせ生肉を食べるのは獣なのだ。 更に二人加わったのなら、 ああ本屋もいいなあと思考は横にそれる。 兄さんに似ていた偏屈との仕事も楽しい。 雇い主にこんなことを言うと首を切られるかもしれないが。]
(485) 2015/05/11(Mon) 02時頃
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[普段ならば、この後飲みに行こう、と ドナルドに声を掛けるところだけれど、 族長からの招集を重くみるか、 軽い誘いの言葉を口にする事は出来なかった。
歌声は徐々に近くなり、 誘われるかのように教会の門をくぐり 集会の場へと赴く。**]
(486) 2015/05/11(Mon) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 02時半頃
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─集会所につくまで─
[グレッグくんの手は、私がとらなかった事で 宙ぶらりんになっていました。>>355 汗くさそうだとか、汚らしいだとか そういったことは微塵も思わなかったのだけれど。]
……、………。
[何かを隠してしまいたそうな苦笑いに 私はそっと、彼の顔と引っ込められていく手を 見つめているほか、ありませんでした。
オーレリアちゃんの首元に下げられた銀は>>@20 先ほどドナルドくんと一緒に行った工房で 持ってきたものでしょうか。 綺麗な薔薇の銀細工は、彼女にとてもよく似合っていると思います。]
(487) 2015/05/11(Mon) 02時半頃
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[オーレリアちゃんが、途切れた言葉の続きを口にした時>>@21 私は、そっと頷いて見せました。 どんな話し合いをしなければならないのか 今はまだ想像もつかないけれど。
今まで通り、何も変わらない平和な明日を望むなら。 私達は、行かなければならないと思うのです。
きっとそういう話し合いをするために 長様はお呼びになられたのでしょうから。]
…っ、……!
[言の葉にも乗せない言葉が、まるで伝わっているかのように オーレリアちゃんが返してくれた『またね』。>>@24 うん、うんとこちらもまた頷いて見せては 「いってきます」と、音もなく再び紡ぎました。]
(488) 2015/05/11(Mon) 02時半頃
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[その『またね』が二度とこないと知りもしないで───…]
(489) 2015/05/11(Mon) 02時半頃
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[診療所までの道程の間は、なぜか笑いの絶えない道中となりました。>>363]
…、……??
[控えめだった会話は、きっと私のせいでしょう。 申し訳なく思っていたからこそ、気になっていたことを 立ち止まってくれた彼の掌に、書き記して訊いてみたのだけれど なにやら私の勘違いだったのでしょうか。 随分と笑われてしまったのです。
そんなに笑わなくたっていいじゃありませんか!
少し拗ねたように、ぷくと頬を膨れさせ 唇をつんと尖らせて見せましたが そんな表情も長くは続かずに 釣られたように、くすくすと笑い始めるのです。]
(490) 2015/05/11(Mon) 02時半頃
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[やがて聞こえるのは、私の飼い猫を治療してくれた 優しい、けれど偏屈な村のお医者様の声でした。>>372 私は振り向いて、少し頭を下げて見せます。]
…………。
[お医者様は、私のことをどう思っておられるでしょう。 本当は、原因がわからなくともこの喉を きっと見せに行くべきだと、思ってはいるのです。 けれどどうしても、足が診療所へ向かうのを拒み 気付けばいつも立っているのは墓地の中。
直接、来いと謂われたことはきっとなかったと思います。 だからきっと、気に留めても下さっていない。 だってお医者様はもっと診るべき人が他にいるもの、と。 私は私に言い聞かせ、彼に頭を下げるのです。]
(491) 2015/05/11(Mon) 03時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 03時頃
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