184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[ "強欲"からの苛立ち(>>101)はこちらに伝わってくる。]
……ヨーランダ、大丈夫か?
[ 傍らの少女を鎮めるようによしよしと背中を優しく撫でる。
何も彼の為じゃない。彼女の心が落ち着かないのは、こちらも落ち着かないし、自身も少し、珍しく真剣に考え事をしているから。
尤も、自身の様子を察して、従順な彼女は既に静かだったかも知れないが。]
(103) 2016/03/04(Fri) 13時半頃
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[ 個人的に許せないのは《強欲》の男。 ……が、彼の資料は発見できず。 どんな罪を犯してきたか不明のまま。]
( ……私怨で選んで良いものか )
[ とは言え、残虐性だとか罪の重さだとかその辺の感覚がまともではない男は、単純に殺人数で考えるくらいしか出来ない。
彼と、それと《傲慢》に関しては、資料を見つけられなかった為にその判断すらも出来ない状態だった。
目にした資料の中で数が突出しているのは《色欲》だろう。あれはまさに、"悪魔"の所業。彼の鈍い輝きに自身が──否、周囲の全員が"そう"だと思われている(>>2:50)とは知らないが。 その犯行数の多さに、候補として残っている。
知る中で犯行数の多い《色欲》か。未知数の残り2人か。]
( うーん、どーすっかなぁ…… )
[ 男の指が選択をするまで、まだかかりそうだ。 時折繋いだままの手の親指で悪戯に彼女の白い手を擽るのはご愛嬌。]
(104) 2016/03/04(Fri) 14時頃
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[ ──数で《色欲》を選ぶか。 それとも歴が不明の《強欲》《傲慢》か。まだ悩んでいた。] ( ……資料が無いからって、 罪が重いとは限らねー )
[ 頭をガシガシと掻く。考えるより感じろ派な男は、知恵熱でも出しそうだ。
そんな所に"貴方に入れましょうかね"(>>110)と気軽な言葉が耳に届く。 苛、ときて一瞬眉を寄せるが。 息を吐いては、ニヤリと笑みを貼り付けて。]
あァ? 俺はネコじゃねーぞ ……あんた一人で寂しいのか そーだな、どうしてもってんなら イれてやっても良いぜ
[ 上品そうな男に通じるか不明だが、 下卑た揶揄いを飛ばしてやった。]
(117) 2016/03/04(Fri) 21時半頃
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( …そーいや、あん時。 素直に腕を切っとけば… )
[ 少女の提案(>>3:25)を今更ながら思い出し、 ほんの少しだけ後悔する。 彼女が怖い思いをせずに済んだかと。]
( ついでにその切断した本人の腕使って フィストファックしてやりゃ良かったな )
[ 内容はとことん下品だった。]
(118) 2016/03/04(Fri) 21時半頃
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[ 動く指(>>106 ジェフ)を眺める。 ここからではどれが押されたかは判らないし興味は無い。
──ただ思うのは、 "ここ"で傍らの少女を除き心を動かされたのは きっとあの時(>>12)だけだったということ。] ( ジョセフ……いや、ジェフ )
[ それは彼の観察する瞳(>>0:43)に対して身勝手に一方的に抱いていた仲間意識に違いない。
普通じゃない状況で彼と交わした"普通"のやり取り(>>1:107)に僅かな安らぎを感じたのだってこちらの勝手。
裏切られた気分になるのはお門違いなのだろう。……──それでも。]
(121) 2016/03/04(Fri) 22時半頃
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…………あ、
[ そして唐突に思い当たった。 あの資料は他のとは見た状況が違ったこと。
────人に見せられたものだ。 もしかしたら、 改竄されたものを見せられたのでは? ジェフではなく、本当はジョセフなのでは? 写真の貼られていない資料が彼のものだったのでは?
それなら俺様は──裏切られていない。 そうやってつい良い方向に考えたくなるのは人間の悪い所かも知れない。
"傲慢"の台を見る。 不思議そうな瞳(>>119)がこちらを見ていたかも知れない、優れた容姿だ、それは可愛らしいものだっただろう。なら尚更苛立ちがこみ上げて。]
(122) 2016/03/04(Fri) 22時半頃
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…………、
[ 恨みがましい瞳で睨む。 この女さえ居なければ、 俺様は悲しい思いをしなくて済んだんだ。
そう、この女さえ居なければ、 俺様は気持ち悪い死体に手を突っ込まずに済んだんだ。
ああ、そうだこの女に……、]
(123) 2016/03/04(Fri) 22時半頃
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礼を言われていないじゃないか?(>>1:32)
(124) 2016/03/04(Fri) 22時半頃
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あっ……、
[ 押してしまった。 これまでらしくなく冷静でいたと言うのに。
────でもそれはある意味、 《憤怒》らしい選択だったのだろう。
傍らの少女の肩に、しょんぼりと顔を埋めた。]
(125) 2016/03/04(Fri) 22時半頃
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……あー……、 俺様もテメェにゃいれたかねーよ…
[ 放置していた溜息交じりの呟き(>>120)には、 なんとも力ないぼやきに。
ちなみに育ちの悪さはご名答。
噛み合わない会話。 ここでも二人は、わかりあえないのだ。]
(126) 2016/03/04(Fri) 23時頃
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[ 強欲の男に少女が良いようにされて怒りを感じていない訳ではない。けれども目や耳がとられようと相変わらず可愛くて愛おしいのだ。 それを実感させてくれたという点においては"強欲"にほんの少し感謝しなくもない、かもしれない。
そんなのは、恐怖と苦痛を味わい、そしてこれから障害を抱えて生きていく彼女に対して聞かせられるわけがないし、選ばなかった理由でもないのだが。]
あ、ああ……、投票……した……
[ 微笑む少女(>>127)に弱々しく返事をしても、彼女は男を信じて疑わなかったのだろうか。もしも確認されれば、うっと言葉を詰まらせながらも、きっと投票先の者の名を口にしただろう。
確り考えてから選んだ場合には、きちんと伝える気でいたのだ。「お前と生きるために、犯人を欺くために、冷静に該当者を選んだんだ。私怨なら後で別途晴らせば良い」などと。
しかしそうではなく衝動と事故で選んでしまったから、決して自分から言えずにいた。]
あー、ごめんな気が利かなくて……
[ 手を引き、嫉妬の台へ導き。 選択は彼女の意志に任せただろう。]
(130) 2016/03/05(Sat) 00時頃
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あの男に決まったみてーだな どーする、とりあえず右腕貰いに行くか?
[ 傍らの少女に、問い掛けた。 全員で探せと言う(>>137)のだから、 分担するのが良いだろうと、至極気軽に。]
折り畳みナイフで腕を切断するのは ちょっとしんどいよなァ 何かねーのかな?
[ 軽く見渡してみる。何もなければ、のんびりと残りのナイフの数を数え、拳銃の重みを感じながら、羊の元に向かうのだろう。]
(138) 2016/03/05(Sat) 11時半頃
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[ 一人が羊のもとへ我先にと駆けていく(>>139)のを見れば、自身の投票に間違いはなかったと確信しただろう。
小刀を取り出し構える様は、まるで時代劇を観ているかのよう。
アレはきっと女の皮を被った鬼だ。 いや、誰かに言わせれば悪魔か。 どちらにせよ、世に放ってはいけない存在だろう。などと自身のことは棚上げに考え。]
ヨーランダはこんなに大人しくて かわいいのに……
[ きゅ、と繋いだままの手を握った。 彼女が男どもにナイフで斬りかかろうとしたことなど(>>3:117)は勿論知らぬこと。知っていたとしても……盲目なのは男とて同じだった。]
(140) 2016/03/05(Sat) 12時頃
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[ さて、ずっと輪に入れないでいた男(>>133 オスカー)は相変わらず取り残されていたか? まだ動いていないようだったなら、羊のもとへ行く道すがら、彼に近付いて一度立ち止まり。]
お前はどうする?
[ 愉しげに問うた。資料から殺人犯であると知ったから、あの時(>>1:101)とは気分が大分違った。
綺麗な顔して、やる事はやっているのだ。 だからどんな動きをするのかと、期待して。
既に彼が何らかの行動を取っていたり見つけられなかったなら邪魔はしなかったし、幾らか言葉を交わせたとしても、そう長居はせずに少女を連れて去っただろうが。]
(145) 2016/03/05(Sat) 12時半頃
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─回想─ [ 部屋へ向かっている間に何か話しかけてやれば彼女が変な妄想に苛まれず済んだのだろうか。生憎再び逢えたことに安堵して、そこ迄気が回らなかった。元々気が利く方でもない。]
大丈夫かよ、
[ 崩れ落ちかけた身体(>>96)を支えゆっくり床に座らせる。自身も目の前に腰を下ろし、手が伸ばされるまでもなく抱き締めた。]
お前は本当にかわいいなぁ ……でも本当にばかだなぁ、
[ 前半は目を失ってこちらの顔が見えなくて悲しいと言ってきたことへ。後半は暗いから自分の顔が見られなくて幸いと言ってきたことへ。呆れつつも優しい声色で告げる。 こんな時でも美醜を気にするのは女の子ならではか。戻って来ただけで喜ばしいことなのに。]
……お前は怖がりだもんな、 怖かったよな、置いて行ってごめんな…
[ 優しく髪を撫でながらも……"怖かった" "痛かった"と泣く盲目の少女を前に口の端が上がる。自身だって怖がらせた筈だが、想いを向けてきただろう。自身にはあんなに刃を求めたのに、他の男の痛みは嫌なのか。
──────嗚呼、本当に可愛い。 こんなに罪深い生き物が、存在するなんて。]
(146) 2016/03/05(Sat) 13時頃
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ふーん、じゃあお前、 汚されちまったかもしんねーんだ
[ 何の感情も抱かずに、一つの可能性を呟いた。人形男にとっては不服だろうが、その思考(>>97)に行き着くのは至極自然なことだろう。
けれど、そうだとしても別段それには腹を立てない。キレやすく身勝手に生きてきた男はまともな恋愛観も貞操観念も有してはいなかった。
寧ろ──己をも狂わせるこの少女が魅力的な所為だとさえ。]
お前が可愛いから…仕方なかった 汚されても綺麗だよ、大丈夫…… 俺は気にしねーよ
[ 彼女の思うところと大分違ったかも知れないが、男なりに慰めているつもり。]
(147) 2016/03/05(Sat) 13時頃
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[ 零される涙を唇で吸い取ってやる。やはり、美味しい。そして芽生えるのは征服欲か。]
……なー、ココ舐めていー?
[ 言いながらもう、虚ろな窪みに舌を侵入させていた。愛おしい存在に触れられる部分が増えたのなら余すところなく触れたいのだ。
拡げたのが別の男だというのは、かなり悔しい。腸を引きずり出してやりたい。彼女を傷つけるのは自身でなければ。
ああ、けれど。知る術の無いことだが、彼女から光を奪ったのが自身の所有物のナイフだったと知ることが出来たのなら、この男は少し気分を良くして嗤ったに違いない。]
はぁ……かわいー、
[ もし彼女に拒まれなければ熱っぽく息を漏らしながら二つの孔を舌先が犯していっただろう。切断された筋肉や神経がぷらんと垂れていたか、そんなのを揺らしながら壁という壁を唾液で湿らせて。こびり付いていた血液が溶けて、口内に鉄錆の味が広がっていく。「ヨーランダは、おいしいなぁ」と恍惚するのだ。
そうしている間に別の孔も犯したくなってくる。彼女の肉のない腹に熱くかたいものが当たっただろうか。それは舐めるのを拒まれて抱き合っているだけでもきっと変わらなかった。]
(148) 2016/03/05(Sat) 13時頃
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[ そうして、当然のように服を脱がそうとする。拒まれなければ気分が良いし、嫌がられる反応は好むところ。愉しげにはははと笑いながら血で汚れた布を無理やり引っぺがして。]
…そーだ、俺もヨーランダの一部が欲しい 残りぜんぶ俺様のだしもう離さないけど
[ 独占欲を滲ませながらちゅっちゅと唇にキスを贈り、たぷたぷと胸の膨らみを片手で楽しみながらおねだり。この柔らかな二つが奪われなくて良かった、女性の象徴が奪われても、彼女に欲情しなくなることはないはずだが。]
ヨーランダは良い子だからくれるよな?
[ どこが欲しいと訊ねられることがあれば、うーん、と少し考えたあとに左手を取って薬指を口に含み「コレ」とこたえる男が居ただろう。]
(149) 2016/03/05(Sat) 13時頃
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[ 俯く少女(>>141)の思いに気付かない。 この男はまだ何にもわかっちゃいないのだ。
大事に持ち歩いた"嫉妬"の資料は暗い"憤怒"の部屋の中。確認したのは写真のみで、誕生年すらも知らぬまま。]
あー悪い悪い
[ 先ほどふざけて来た男(>>110)にふざけるなと窘められてしまえば(>>144)、全く悪びれずに返した。そうしている間にも脇腹に刺さる刃を見れば、あー痛そ、なんて他人事。]
…………。
[ 傍らの怯え(>>143)は手のひらから伝わってくる。自身は混戦している所に突入しても構わない、無事に戻って来る自信だってある。
が、か弱い女性、特に目の見えない彼女を連れて割り込むのは、気をつけなければならない。]
(152) 2016/03/05(Sat) 15時頃
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[ 犯人(>>137)の機嫌を損ねさせてしまい、彼女だけ帰されないなどという事になってはならないから、置いていくという選択肢はない。
確り手を繋いで、移動する。 その中途で"暴食"に話しかけようとした(>>145)が、豹変する様(>>151>*45)を見れば。]
……そんだけありゃ充分だろ
[ チキチキと響かせられるカッターの音に少し呆れ気味にこぼして、去っただろうか。
周りに特に武器は用意されていないように見える。探し方がザルなだけかも知れないが。]
(153) 2016/03/05(Sat) 15時頃
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[ 暗殺者のような少女(>>139)と人形男(>>144)の小競り合いはどうなっていたか。
もし男がまだ立ったままなら、やりにくそうだ、と。
両膝裏に向けて、回し蹴りを叩き込もうとした。]
お熱い二人のお邪魔してごめんなー
[ そんな軽口を叩きながら。色に溺れがちなこの男でも、流石に睦み合いとは思っていないが。]
(154) 2016/03/05(Sat) 15時半頃
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[ 何かを無理矢理引き裂く音が響き(>>158)、顔を顰めた。刃が埋まったまま膠着しているようならそのまま不意打ちで蹴りでもと思ったが、一度ヨーランダとの手を解き、少し離れて立たせた。]
傲慢の女が小刀で戦闘してる ちょっと待ってろよ
[ そう声をかけてから近付いて行く。 その時には男の体からもう小刀が抜かれていた(>>158)ようだ。
左足裏を突き出して、小刀女と人形男の距離は離れている様だった。ならば、後方から相手の右脚のアキレス腱あたりを目掛けて左足を伸ばし、L字型にした足首を引っ掛けるようにして、足払いをしかける。
もし転ばせることが叶えば飛びかかって、相手が上向きだろうと下向きだろうと腰あたりにのしかかり、腕を抑えこもうとする。]
俺たちは右腕だけで許すからさッ 大人しくしてくれよ
[ これは転ばせられても転ばせられなくても言っただろう。]
(159) 2016/03/05(Sat) 17時半頃
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[ 傲慢の女との競り合いを眺めていた時から、抵抗する男のことを美しい、と思っていた。
やはり人間は、生きて動いて、死に際まで必死に足掻いてこそ素晴らしい。性別を問わず。
真っ先に羊に寄った少女(>>157)がそのまま離れて行くようなら、あーら振られちゃったの、などと内心で男を哀れんだだろう。]
(160) 2016/03/05(Sat) 17時半頃
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[ 足払いを仕掛けたのには成功したようだが素直に転んでくれない(>>161)。]
ああぁぁ、やるじゃん……!
[ 腕を着き踏みとどまる根性に感服して、浮いている胸を蹴り上げて身体をひっくり返し、正面からのし掛かった。
背面からのし掛かれば相手の行動を制限して、受ける抵抗をごく少なく出来そうだったが、つい足掻く様を正面から見ていたくなったのだ。キレていたら流石にこんな酔狂なことはしなかった筈。]
は、目玉どこやったんだよ……!?
[ ここでやっと片目が無いことに気付いた。男の顔など、普段良く見たりしない。 自身の無事な双眼を丸くして、息を呑んだ。嫉妬の少女と同様か、虚ろな窪みがひとつ。
ナイフで突きはしたがくり抜いた覚えなどない。目玉は何処にいってしまったのだろう、失くしたから少女から二つも奪ったのだろうか、などと見当違いな事を考えた。こいつはあんまりオツムがよろしくない。]
あ、クソ、離せ……!!
[ 両腕を押さえ込もうとするのはそれで遅れて、先に手首を掴まれてしまった。不機嫌そうに顔を顰めながら振り解こうともがくが、相手も必死だろうから叶わず。]
(162) 2016/03/05(Sat) 19時頃
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[ 何か訴えるような視線を受ければ───障害などと認識されているとは知らないが───ぞくぞくとこみ上げてきて、口許に三日月。
こんなに抵抗を受けたのは、初めてやもしれない。それもそうだ。これまで周囲を"可愛がる"際、武器やステータスで圧倒してきたから。
高貴で、それでいてこうも必死に生のために足掻く人間は、きっと彼が初めてだった。子供のように目が輝く。]
ああああ、すげー、あんたすげーよ やっぱさァ生きてる人間っていーな…!
[ まさに殺そうと動く一人でありながらそんな戯言を吐き、下ろしていた腰を一瞬だけ浮かべ──血の滲む脇腹目掛けて、ドスンと勢いよく下ろした。男のズボンにも染み込み、左尻のあたりは黒くなっていた。
そうして、掴みかかられた手をふたたび解こうとして、叶えばさらに手首を上から掴んで床に縫い付けようとする。]
(163) 2016/03/05(Sat) 19時頃
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[ 握り締める力は強まり、揺さぶっても振りほどけない(>>166)。けれども、押し返されるわけにはいかない。
尻の下がじんわり温かいもので湿ってきていた。小刀で負わされた傷はきっと痛かろうと、腰を落とした。
その脇腹にナイフを投げつけたことはすっかりと忘れていた。あの時の行動は比較的理性的であったが、怒りに身を任せている間のことはいつもろくに覚えていない。]
あっはは……ッ
[ 上がる声と弱まる拘束に効果があったと知る。すかさず振り解き、頭上で両手首を纏めて床に縫い付けた。
やった、これで忌まわしい腕を貰える。
とは言え、左手のみで拘束を行っている。右手首は何としても離さない気でぎりぎりと握り締めつつ上から押さえ込んでいるが、その下に敷くようにした左手首の方は幾分拘束が緩いだろう。]
(168) 2016/03/05(Sat) 22時頃
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はは、誰が退く……、……ッ!!
[ 誰が退くか、と言いたかったが、振り上げられた脚が背中に当たり、息が詰まった。角度的にきっとさほど痛いものではなかったが、短気な男は少し苛立ちを募らせる。]
ヨーランダッ!! 来い!! いま強欲の男をおさえつけてる!!
[ 少女を呼ぶ。怒りで視界が若干狭くなっているので、彼女の様子はわからない。
そうしながら、ポケットに右手を突っ込み、ナイフを取り出した。少女が寄ってこられたのなら「兎に角こいつにブッ刺せ!」と手渡しただろう。不愉快な指示(>>137)を遂げさせる為だ。
臆病な彼女(>>143)には抵抗のある事だろう、けれど優しく言うなどの気遣う余裕はなかった。]
ナイフじゃ骨を折るのはつらいが…、 コレならどーかな…!?
[ 彼女に指示を出した後、まだ行動を取れたなら、今度はズボンのポケットから黒いリボルバー式拳銃を取り出し、銃口を右の二の腕に当てようとするだろう。弾は6発、装填済み。
邪魔がなければ撃鉄を起こして引き金を引く動作を弾数分繰り返す予定だった。切断に厄介な骨を砕く事が出来るだろうと。]
(169) 2016/03/05(Sat) 22時頃
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[ 呼びつけた少女は真っ直ぐこちらにきてぺたぺたと触ってきた(>>172)。体勢を確認しようとしてくれているのがわかる。目が見えないのはなんと不便なことか。
彼に暴れられようとも、両手首を左手一つで押さえ込んでいた(>>170)。ギリギリと強く締めた相手の右手首のその先は色が変わっていただろう。ただ左手はそうでもなかった。
上に乗っているから彼が脚を動かせばわかる。その動作と少女の悲鳴が重なれば、状況を理解してサッと血の気が引いた。]
ヨーランダ……ッ!?
[ まだ呼ぶんじゃなかった、ああ、脚を切り落としてからにすれば、蹴られることなどなかっただろうに! 彼女を確認しようと振り向いて……その隙に拘束は片手分解かれてしまった。]
……ッが、あ……!?
[ 何とか右手首は握り締め押さえ込んだままだが、その勢いのまま飛んできた左手の渾身の一撃を米神に貰ってしまった。
ぐらり、視界が傾く。それと追って吐き気がこみ上げてきた。気持ち悪い。]
(173) 2016/03/06(Sun) 00時頃
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[ 米神に受けた衝撃の影響で周囲の状況が僅かにしか入ってこない。少女の悲鳴だけは再び聞こえた気がしたが、服を漁られナイフを抜かれようとも気付かない。
手探りで拳銃を取り出し銃口を向けると背中を何度も蹴られたが、ガンガン響く頭痛の方がより酷い苦痛に感じられて構う余地もない。] ……ああああクソがああああ!!!!
[ 下品な叫びを上げる。少女をまたも傷付けられたことと、顔を殴られたことへの怒りを爆発させていた。
無我夢中で撃鉄を起こし、引き金を引き、撃鉄を起こし、引き金を引き……銃声は6回響いただろう。
ただ、銃口は狙いを定められていない。掴んだままの手や下ろした腰の真下に添えて撃てば確実に全弾当たったのだろうが、ぐらつく視界の中で肩や首に向けて放たれた。果たして何発当たったことか。]
(174) 2016/03/06(Sun) 00時頃
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[ そして怒りのまま追撃を──することはしなかった。] ……ヨーランダ、無事か……ッ!!
[ 飛び上がるように立ち、ふらつきながらも少女に寄る。彼女を男から隠すように身体のシルエットを重ね、自身は無防備な背中を見せながら、そこを一旦離れようとした。平衡感覚を失っているので、もしかしたら支えてもらいながら。]
(175) 2016/03/06(Sun) 00時頃
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