人狼議事


219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[幼いながらもたくましい少年と向き合い、ようやく心が落ち着いた頃合いだっただろうか。
 こちらの方へ向かってくる、黒い翼をはためかせながら来る、死神。
 昨日の彼ではない。下衆な笑みを浮かべながら来た彼らは、こちらを狙っているのだろう。
 笑みを絶やさない彼らは、もしかしたらこちらを侮っているのかもしれない]

  ―――…丈司君。援護、お願いね?

[彼らは遅かったのだ。
 生き返る動機を見つけた彼女の精神は鋼となり、己が体を硬質化していく]

 (負けられない。この子の為にも、あの子の為にも。私の為にも)


[抱きしめていた丈司の体をそっと離し、死神の方へ近づく。
 数は、1。1対1なら、何度も何度もこなしてきている。
 もしもサイキックを使われることがあったとしても、後衛の彼がいてくれるから、何の迷いも恐れもない]

―――……勝てると思ってるの?

[女だからか、それともどこかから雑魚だと聞いていたのか、それはわからない。
 向き合ってもなお笑みを絶やさないその死神に対し、表情を消して、一瞬で間合いを詰める。

 腕をつかむことができたならば、もう、自分の勝ちだ]


[右腕をつかみ、死神の足を払い、身体を浮かせてしまえば、いかに翼を持っていようと逃げることはできない。
 自身を起点に、地面へ叩きつけるように投げ技を披露する]

[地面を背に倒れ込んだ死神が起き上がる前に、腹を踏みつける。
体制を建て直される前に、胸ぐらをつかんで、逆の手で顎を下から殴りつけ、胸の位置がこちらの手の高さから落ちる前に振り向きざまに肘鉄を食らわす。

 まだ立ち上がりそうだというのなら、脳天に踵落としを決めるだろう]


[死神が動かなくなれば……命を取ったつもりはないが、久々に暴れはした。
 多分師が見たら怒るような、自己流で、しこたま]

さて、7日間生き延びればいいんだもんね。
とりあえず、場所、移そうか?

[ここ、死んだ場所で何か嫌だもんね、なんて丈司に笑って見せれば、彼はどんな反応をしただろうか。
 彼女の眼には、もう迷いも涙もありはしなかった]**


メモを貼った。


メモを貼った。




      [ どうしてそんな顔をするの? ]

 



 [ ── 事切れる直前まで、感じていた。
  骨が砕けて、内臓が潰れて、
  口から血を吐き出している、私を。

  声は途切れ途切れに聞こえていて、
  ……でも私 やっぱり分からないんだ。
  私を見て そんな顔をする理由が。 ]
 



 [ …私が痛くないんだから、
  あなた達が痛がること ないって。

  こう思うのも 盗られちゃった、から …かな ]
 




          [ ───── ]

 


 
 [ 赤く染まったドレスこと、
  ぼろぼろの死装束のまま、私は目覚めた。

  …永い眠りの途切れた、そんな感覚があった。
  すべて 夢だった、ような。 ]
 



   …………

 [ …でも 見えた空は、本物だった。

  ぼう と 辺りを見回す。
  …シーシャ は、どこ?
  
  それ に、
  他にも 誰かがいた 気がして
  空へ痣だらけの手を伸ばして みた けれど、
 
  …*どうだったかな* ]
 


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助

    ─ 4th Day / 回想 ─


 (偶々居合わせて、
  それが丁度好い能力なのだったとしても。
  かれが居なけりゃ時間に間に合ったかは
  分からねえんだし、

       ──功労者、って事には
         間違いねえとは思うんだ。)

[>>24
 だからこそ。
 傾げられる首>>25を知ったとしても
 辞退を申し出るのは変わりなかったが、
 >>26「渡して」と頼まれたらしい話を聞けば
 まぁ、玻璃を大きく、ぱちくりと転がすのであった。]
 

(31) 2017/06/19(Mon) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


     ───参ったな。

   昨日ってんのも、
   僕の趣味みてえなもんなのに。

  (「皆んな、ひとが良いもんだ。」)

[似たような事をしていてはしても、
自分より、──伝え聞いた事がほんとうなら、
自分より遥かに年下の少年までが譲ってくれたのを
知れば、申し訳無い気持ちになるのは致し方ない。]

( ……でも、そうだなァ。
  きみでは無かったのに、命にも並ぶバッジを
  使わせてくれたかれへの恩義も相まって。 )
 

(32) 2017/06/19(Mon) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  ───そう言う事なら、
  昨日の追加報酬として受け取っとくよ。
  くれるってんなら、態態返すのも失礼だろう。

[にがわらいを浮かべたのも一寸。
その一枚のバッジだけは大人しく頷いて、
矢張り、上面だけは能く似ている白銀の髪を──
パートナーであるかれのほうをちら、と
一瞥してから受け取って、取り出した巾着袋に納めた。]

(……重ね合えば、小さく鳴く金属音。
そこにある小さな青は、他の二枚とおんなじだろうに
……妙に眩しく見えたのを、紐を閉じて隠した。)
  

(33) 2017/06/19(Mon) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



(そこからの遣り取りを、
 ぼんやり見ていたのも束の間。
 
     ───また落ちる、
     陽の高い日替わりに意識を閉ざした。)*
 
 

(34) 2017/06/19(Mon) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  
( きみが居る世界なら。
  生き返ることは出来なくてもいいから、
  少しでも長く消えたくないな、と思った。 )

[Q. きみのいない世界なら?
 (…その後の孤独を知っていたら。)

           A. ──── 僕は、 ]

 

(35) 2017/06/19(Mon) 15時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 ( 欠けた記憶が”ないからこそ”、
   諦められずに追い求めていた生の片鱗も
   今や、巻き添えにしてしまったかれを
   生かす為と成り代わって、───。 )

[ ほんとうのところ、を覚えていなかったのは。
  きっと、幸福であった事を男は知らない。 ]

(……誰かの為に生きることに疲れたのだ と、
 誰にも零せず、背負い込んだ本音を抱いた儘なら
…最初の日にあっさりと権利を手放しただろうから。)*
 

(36) 2017/06/19(Mon) 15時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

 ─ 5th Day /  十王マルチシアター ─

(……ぱち、と意識を覚醒させるのも5度目。
 今日は、静電気の奔るような掌の違和感が
 先に来て、──見下ろせば、120から数が減る。)

  ……120分? 日増しに伸びてねえか?

[恒例のようにかれが居ないのに、ふ、ッと。
昨日聞けた事に、死に様、っては含まれて無かったな、と。
思い出したのは蟲の報せ、と言うやつだったんだろうか。

近くに居た、参加者めいた影の怯えた顔が見えた。
ゆる、と不思議そうな顔をして首を捻る。
>>#4それを追いかけてきたように、ぴょこんッ、と
跳ねたカエルが───舌を伸ばしたかと思えば、
甚振るように叩き潰されて、散っていった。]
 

(37) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


    [ 瞬く間の事だった。 ]

 (随分と凶暴になっていたカエルに、
  朧霞の晴れた玻璃は呆気を取られていた。)

[幸い、こっちには気付かなかったようで。
満足気に跳ねて去ってく黒い体躯の、益々異形さを
増した容貌に、悲嘆とも、悲痛とも違う色を───
すぅ、と落とした睫帳の中へと落とし込んだ。]

(……エントリー料が記憶と時に纏わるのなら、
 誰とも知らぬ彼の、2度目の死を痛めるほどの
 ”優しさ”は元々欠けているのだろう と。

         ───寂寞を、嘲笑した。)
      

(38) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  『なあ。……見たかい。
   初日のカエルかと思えば、
   随分凶暴そうな黒いノイズが居るんだが。』

 (かれに伝えるのも、今しがた見たものの上面。)

[目の前から見えなくなったとしても、
何時”あれ”が帰って来るか分からないものだから。
早早とミッションの場所を確認して移動しちまおう、
と思って、───ふい、と、

   其処に在った>>@26掲示板に、黒が留まる。]
 

(39) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  (  ばら撒かれた紙の一枚。
      『 WANTED! 』
   なんて大仰に連ねられた横文字と
       ふたりの少女の、顔写真。  )

[>>@25
 ひらりと踊る蝶の優美さに、
 あの、初日に狐を連れた死神なんかを浮かべ。
 
 「 ……この子らが、何かしたのかね? 」

 と思うこころも、
 滑らせた瞳のバッジ二個の重さから。
 死神の「協力者」なんてのは知る由も無いとは言え。
 ( ……サブミッションのようだが、なァ。 )
 今日も今日とて帯に差していた扇を摘んでから
     手の内にぱ、と開きて、ひらめかせる。]
 

(40) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( ……ま、見つけりゃあ。
  お話でもしてみればいいだろう、と
  >>@26双子の少女たちを知らねえからこそ
  和装の親近感で軽く捉えながら、───… )

[>>#0
昨日のわかり易さに反した、
ミッションの分からなさにぱちくりと。
思わず画面の前で、頓狂に「…81ルート?」と
ぼやいた男は、殊更深く、首を捻ったもので。]

 8ってんなら44アイスクリーム…?
 足し算なら九想屋なんだが…。

      ───なんにしても、北…かね?
 

(41) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[そもそも、だ。
「黄色い観衆」の意味でさえ
 分かっても無かったもんだから、
 分からぬものは分からぬ儘。
 
 取り敢えず
 北に行きもすれば何か分かるだろうか、と
 計画性のなさで、榴斗の返事を待ちながら探す序で。

 >>#4ちらほら、と伺える見慣れたバッジを
 つけた姿に「……参加者じゃねえよな?」と
 疑問符を下駄の数だけ増やして往く。]

(唯の流行り物なら良いんだが。
街の片隅から聞こえる声と言う声が、まるで
何かに取り憑かれたか、洗脳されちまったかの如く、
気味の悪さなんてもんを感じてしまって───……。)
 

(42) 2017/06/19(Mon) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ……何ぞ、凶事の前触れだとかでねえと良いんだが。

(ぽつ、と落とした呟きが
 正鵠を射ていたかは、未だ雍、と知れぬこと。)

[ゆるりと登る下駄の音の進路は同じでも、
位置と言うものは大分下であったから───。
>>@26北上するうちに逃亡者を見つけられたかは、

           …… 扨、微妙なところ。]*

 

(43) 2017/06/19(Mon) 16時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/19(Mon) 16時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

  ─ 5th Day / ミラーズロード道中 ─

『 嗚呼。随分凶悪ってか……。
  強かになってたようにも見えたからなァ、
  出逢ってねえなら良いんだけどよ。
       きみも、気をつけてな。 』

( 其処に、きみが死んじまったら。
  僕まで消えちまうから、───
  と謂う意味は、一切と含んでもいない。 )

[ かれさえ生き残ればいい。
 かれさえ生き残ればいいのにさ。

 僕も散れねえってのが今更に、ずん、となぁ。
 のし掛かる気がしてくるのは、

          ───何故なのやら。 ]
 

(57) 2017/06/19(Mon) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


>>48>>49
 かれから帰ってきた返事に然う、と
 応えていた向こう。

 >>50掛けた言の葉と、
 下手すりゃあ相反するようなものを
 買っているのだと知れば辞めさせようとしたに
 違いないが知らねば、叶わないこと。)

[灰色に鏤められていた
とりどりの人影の色と謂うのも今や
あんな小さな青いバッジに纏め上げられるように、
色が減ってゆくような感覚を、歩を進める事に覚えた。]

(───僕の識る”サイガワラ”では無いここが、
    単一の彩で塗り直されてゆくたびに
 こころの中のうつろが広がってゆく感覚さえする。)
 

(58) 2017/06/19(Mon) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( ……窮屈な家で、
     窮屈そうに閉じ籠められていた
     兄さんを思い出したからこそ。
   臆はなるまい、と思ったものだった。 )

[ 「それなのに」で続く未来を依然、知りやしない。 ]

 

(59) 2017/06/19(Mon) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


           [ …からん、 ]


[>>@30下駄を転がす音は、
獣を寄せる鈴にはならなくとも
少女らの気を惹くくらいは果たしたらしい。
(果たしてしまった、らしい。)

ぼう、と初日のような感動はとうと抜け落ちた、
無感動な硝子瞳でぐるりと見回す”せかい”に
>>@31瓜二つの少女の赤衣が鮮やかに映った。]

(ぱち、と瞬いて、
 写真ではなにも覚えなかったはずの
 ”同じ顔”になんだろうな。
 得体の知れない靄みてえのが浮かんだのは…。)

[───映った色と、 ”目を併せて” 仕舞った。]
 

(60) 2017/06/19(Mon) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 (>>@31
  それでいて、のうのうと語った。
  自白した。同じ彼岸のものだ と告げる、
  其れに等しい言葉を、───問い掛けを。)


     ……お嬢ちゃんら、
     張り紙にあった子だろう。
 
  あれってのは、
  「サブミッション」なんだよな?
  このサブミッションってのは、
  お嬢ちゃんらに着いて来て貰っても。

      ──きみらに、問題はねえんだよな。
 
 

(61) 2017/06/19(Mon) 19時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( ──死神を未だ信用している癖、
   "WANTED"の仰々しさが焼き付いて。 )


[>>@27
ゆる、とひと好きのする笑みを纏って、
緩やかに尋ねるのは、連れて行ったところで
「少女らに害にないものか」。

この日迄来ても、パートナーの他皆なすべて、
空座を争う敵だと認識が出来ていなかった男は。
胸の前で一度閉じた扇子を持つ手に、
殺意に対する何がしかを備えていた訳では無かった。]
 
 

(63) 2017/06/19(Mon) 19時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



( ……それでも、何だろうなあ。
 こちらを向いた左右対称のよっつの目に、
 おぞましさだとか、怖気を覚えたのは───。 )


[僕も参っちまったのかね、と。
扇の柄を持つ手をほんの少しばかり、強めるだけ。]


            ( ………未だ、 。 )*
 
 

(65) 2017/06/19(Mon) 19時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/19(Mon) 19時半頃


…大丈夫、任せといてね

[ニッと微笑み。

体術の1対1であれば、彼女がまず負ける事はないだろう。
となれば、ぼくのやる事は彼女が戦いやすい場を用意する事。
具体的には他の死神の動きを止める事だ。

チャンスは油断しているであろう今。
後ろに控えている死神に狙いを定め、歩くには少々辛い位になってもらう。]


[やがて、一方的におされる仲間の様子に別の死神が慌てて加勢しようとすれば]

…女の人1人に男2人がかりなんて、さすがに卑怯じゃない?

[そのエネルギーは即座に赤い花の養分へ変換される。
死なない程度には加減をしたが今日いっぱいはまともに動く事もできないだろう。

…もしかしたらその結果
後に彼らは黒いカエルの餌食となっていたかもしれないけれど、少年はその事を知らなければもとより知った事でもなかった]


メモを貼った。


[死神たちが片付けば、何かを思いついたようにその翼から羽を1つずつ拝借してポケットへ。
…手段に対する選択肢は多いに越した事はないのだから。]

そうだね、どこか見晴らしがいい所がいいかな?
街の様子も気になるし

[そして、すっかり調子を取り戻した様子の彼女に
それじゃ、行こうかと満面の笑みで手を差し伸べただろう**]


メモを貼った。


― →十王マルチシアター西付近―

[この辺りで見晴らしの良い所となると展望スペースがあるコキュートスJか観覧車のあるドゥームプラザになる。
どのみち一度北方面へ向かおうという話になったのだが]

「マジ最高!」
「神ってたわー」

[途中、十王マルチシアター付近を通りかかった時
派手なパンクファッションに身を包んだ若者達が興奮冷めやらぬという様子で建物から出てくる場面と遭遇する。
どうやらコンサートが終わったタイミングのようだ。

それ自体は若者の街、サイガワラにとって日常的な光景。
よくある事だったのだが]


「ブルースカルもキマッてたよね」
「やっぱ時代はブルースカルバッジっしょ!」

[聞きなれた単語に少年の眉はぴくりと反応する。

さらに聞き耳を立ててみれば
今日コンサートを行ったバンドがブルースカルバッジを付けていた事。
今、ブルースカルバッジがブームになっているという事を聞き取れただろうか。

それだけならまだ、偶然同名のブランドがあったとか
元々RGに存在していた製品を今回のゲームに使用していた等という事で説明がついただろう]


[しかしさらに中央エリアを進む道中も、すれ違う人々はブルースカルバッジの事を話題にしていたのだ。

イマドキの若者から幼い子供、よい年をした中年層。
果ては老人までそれはそれは幅広く…]

ねぇ、パティさん…

[何かがおかしい。
そう続け、訝しげに隣を歩く彼女の顔を見ればどんな反応を返してくれただろうか*]


メモを貼った。


メモを貼った。



 [ 伸ばした手の甲と、手首と、腕と。
  うっすら見えていた痣が、
  最初から無いかの様に、消えていくのが見えた。

  …脚も、ちゃんと繋がっていたし、
  変な方向に折れていないし、
  本当に、あんなに殴られたのが嘘みたいだ。

  ── どうして意識があるんだろう。
  ぼんやり ぼんやり。
  消えていく痕を見ながら思っていれば

  目が 合った。 ]
 



   ── …

 [ ぱた、手が落ちる。
  どうして?って顔を、向けていたけれど
  不思議そうな顔をしていたのは相手も同じで。

  ここでようやく 私は立ち上がった。
  よた っと。
  血に塗れたお姫様のドレスで。 ] 
 



   ………、
   死神に殺されると、死神になるの?

 [ そう聞いてはみたけれど、
  生憎羽は生えていないから、
  きっと違うだろうな という、予測はあった。

  おはようの相手を 暫く じ、と見てから
  ふと ゆるり、辺りを見て
  シーシャの姿が見えれば 息を吐く。
  
  よく分からない、けど
  私たちは運が良かったか
  あるいは相当にしぶといらしい。
  
  …どちらにしても、暫く眠らせてあげよう。
  頭、割られてた から。 ]
 



 [ 視線を戻した先。
  三ヶ峯サンの手元のカメラには、
  よぅく見覚えがあった。
  
  投げ出されている学生鞄。
  口が開いていたから…取ったのだろう。
  あ、とか そんな声は小さく上げたけれど、
  
  ── "中"を見たんだろうな と 思えば、
  そして、あまり変わっていなさそうな表情を見れば、
  眉を下げて もう一度息を吐いた。
  
  息を吹き返した蛇で鞄を引き寄せ、漁る。 ] 
 



   手、出して。
   ── 返す。

   私、……どうしてこうなったか分からないけど、
   あの鉄パイプ野郎に殺されたし、
   きっと、だめ でしょ。

 [ 乾いた血が目立つ、私の指先には
  何時か前借りとして貰った、
  青色のバッジがあった* ]
 





         [ 真っ暗の中、目を覚ます ]


 



[ 何も見えないのに、
 自分の手は、身体は、はっきりと見えて、
 倒れ伏したまま、動けない。

 目だけ何とか動かして、
 そして闇の中に、白を見た。

 あれは、なに?
 あれは …… 人?

 ああ、あれは ―― リョウだわ。
 白いドレスを纏った少女が、倒れている。

 ねえ、アナタどうして倒れてるの?
 ねえ、リョウ、返事をしてよ。
 ねえ、―――― …… !? ]
 







         [ ―――― 白いドレスを穢す、赤黒い斑点 ]

 





[ それに気付いて、目を瞠って、
 影の中に、“ 影 ”を見た。

 黒い翼を持つヒトガタをした影。
 その手には、赤染みた鉄パイプ。


 それが、白い少女にゆっくりと近づいていく ]


 




[ …… ねえ、待ってよ、止めて。

 リョウ、お願い起きて、逃げて。
 お願い、お願い、止めて、助けて助けて。

 誰か、誰か誰か誰かだれかだれかだれか ]



               [ ずりずり、鉄パイプが地面を擦る ]

 



[ 止めて、近づかないで、その子を殺さないで。
 止めて止めて止めてやめてやめて。
 動けない動いてうごいて、お願い ]


              [ 動けない。息がつまる。 
               ―――― 鉄パイプが持ち上がる。]


[ アタシは、アタシは、
 アタシは、その子を ―――――― ]

 


      [ その子を失いたくないの!!! ]





   …… っ、は ッ!?



[ 目が、覚める。


 息苦しい。
 酸素を求めるように
 荒く息を吸って吐いて、繰り返す。
 まるで水の中にいたかのように。

 うつ伏せで、コンクリートに伏していた。
 嫌な汗が額から滲む ]
 




 ( 今のは …… )


[ 朧気だったのは一瞬。
 すぐに思い出して、目を見開く。

 ―――― 死神に、襲われた。
 リョウを庇って、それから …… それから?

 勢いよく上体を起こして、
 それは直ぐに目に入った ]
 




   リョウ …… !


[ 随分と汚れていたドレス姿だったけど、
 彼女の姿は確かにそこに在った。
 ああ、良かったと思って、涙腺が緩む ]


   良かった、アタシ、
   アナタが死んじゃったかと思って ……

   あれ、アタシ、頭治ってる?


[ 鉄パイプで確かに割られたはずなのに、
 傷どころか痛みすらない。
 おかしい、と思いながら立ち上がって、ようやく気付く ]
 




   あら、おはよう。
   …… サブミッション?


[ 三ヶ峯の姿が目に留まる。
 随分と間の抜けた顔をしているような。

 彼が此処に居るという事は、
 またバッジをかけたミッションがあるのだろうかと、
 首を捻って、その姿を見つめた ]*
 


メモを貼った。



 [ たとえば。

  お前なんて本当は要らなかったんだと、
  "不幸"にもうまれおちてしまったんだと。
  そう 十七年たっぷり言われ続けてきて。
  私の代わりのオトコノコは最近うまれて、
  いよいよ私は"なかったこと"にされてしまって。
  
  そこでようやく十七年目で"幸運"にも死んで、
  なのに勝手に変なゲームに巻き込まれて。
  
  ── 色んな人と会って、
  本当ならあったかもしれないIFを重ねて、
  きっとそれって、
  殺された今でも、幸福だったんだと思う。 ]
 



 [ ちょっとナンセンスなナンパはあったけれど、
  少しばかり殴られちゃったけれど、
  正直、殴り返したいけれど、
  
  でも、── どれだけ殺されても、
  たとえ、十七年のうちのたった数日でも、
  私は、 ] 
 




      ── 充分 生きた、から。

 



   ……いや …
   私にしては 生き抜けたから、かな…
   後悔、とか あってもさ、
   何日間か、私は幸せだったから 
   …だからだと、思う。

 [ 突っ返された青いバッジを、赤い指先で弾く。
  シーシャが目覚めたらしいことを確認すれば、
  薄く笑んだ* ]
 




  え?え?起き抜けに何?


[ 状況が読めないが、
 真剣そうな声色で三ヶ峯が尋ねるものだから、
 それ以上質問を返すことはせず、息を吐く ]


  リョウを助けなきゃって思ったら、
  勝手に身体が動いてたのよ。
  自分を犠牲に、なんて思ってないわ。


[ もう誰も失いたくなくて、
 この少女が息絶えるところを、見たくなくて。

 ただ、助けたい一心だった ]
 




  あと、パートナーだから、じゃないわ。
  パートナーじゃなくても、助けるわよ。


[ それだけ正して、
 それから、リョウを見て、目を瞬いた ]


  なーに言ってるのよ。
  まだ高校生のくせして。充分じゃないわよ!


[ リョウが笑ってるところを、初めて見た。

 でも、だけど。
 たった数日間でも、幸せだと言った彼女に、
 困ったような笑みしか浮かべる事ができない ]
 




[ 本当は、もっともっと、長く長く
 続いていって良かったはずなのに。

 天災が起きたみたいに
 呆気なく、終わってしまったから。


 溜息を吐きたいのを、堪えて、
 リョウの指先で弾かれる、青いバッジを見ていた ]*

 


【人】 呉服問屋 藤之助


  (─── ”ひとは見た目で判断するな。”)
  (>>@44然れを知っている子らどもでも。)


[綺麗な華には棘があるもの。
 迂闊に触れれば、手出しをすれば怪我をするのだと、
 ………臆、教えてくれる大人は居なかったのやら。]

(嗚呼、薔薇だとか王子様だとか、
 そんな大層なもんではねえけれども───
 >>@24”僕”の生きた過去には居なかった
 見知らぬ子役が演者であるように、舞手も亦。)

 [……演じ手だって事は忘れちゃあ、ならない。] 
 

(96) 2017/06/19(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( 今や。
  澄ました一輪の顔をして、
  ひとに望まれる儘に
  手折られるだけの孤独華───。

        ……… では無いもんで。 )

[家名を”継がなければいけなくなった”未来の、
ひとの為だと、望まぬことに命を費やすほど
諦めの好い男──とは同じ貌をしているだけだ。]

(人の善さが”つくりもの”では無いとは限らない。)
 

(97) 2017/06/19(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[>>@45
じ、と見上げるよっつのまなこ。
見透かすような少女らのまなざしに不思議そうに
丸まった黒玻璃は、少女らの読めない瞳硝子の奥。

沸沸と妬みめいた感情の澱の隠し事、
そのものには気づかずとも、その冷やかないろは
秘められ切れず、洩れ出していた。]

  ( ……こどもらしく、
      演じ切れていないのだ。 )

[>>@46ぱち、と。
閉じた眼差しを、下らせる。
見下ろした少女の手には不似合いな赤いネイル擬き。
顔を伺えば、内緒話をしたい年頃なのか
手招きをするふたりに、おや、と首を傾げて。

       ─── から、と下駄を転がした。]

(98) 2017/06/19(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



      ……っと、 なんだい?


(……こんな小さい子から漂う、
 錆の香りのようなものに蓋をして。
 幼い子らの願いを聞いてあげよう、と
 望み通りに片膝をついて、ふたつの貌を伺った。)


[ ─── 掌の中で叩いた扇子は、啼かない儘。 ]
 

(101) 2017/06/19(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( ……嗚呼、でもなァ。
  お痛をする子ってのは、
  叱ってやんなきゃいけねえだろう。
  それが”大人”の役目だと、聞いたもんで。 )
 
[鋏か、刃か。
無機の輝きが燦、と輝く事があるの為ら。
その切先に紅く散らされるよりも疾く、
彼女らの首に浮いた刀が添わされる事だろうよ。
同時に、手の中にも対になる白刃の抜き身が二本。]

   (───花は花でも、椿では無いからこそ。)*
 

(103) 2017/06/19(Mon) 23時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/19(Mon) 23時半頃



 [ …喧嘩慣れしてなさそうなのになあ。
  
  頭の割られた瞬間は、
  あまり良いものではなかった と、
  シーシャの答えを聞いて思い出すけれど、

  ── 続く声を聞けば、
  きっと私の表情は抜け落ちた。 ]
 



   シーシャ。
   ……… 高校生でも、大人でも、同じだよ。
   私の人生だから、関係ない。

 [ 目の前の死神──が、生きていた年齢、とか。
  それこそシーシャ程であっても。
  あるいはどれだけ幼子であっても、
  
  私はあの数日で充分だったって、
  そう思ったし、そうである事実には変わりないし
  それを、言われても、どうにもならない から、

  怒ってる、訳じゃあ 無いけれど。
  気持ち強めに、言葉を紡ぎ。

  視線を死神に戻した。 ]
 



 [ そして死神が語るには どうやら。
  私たちは死んでも尚ゲームに参加させられるらしい。
  …幸運というよりしぶといに近かった とは、
  あくまで私の感想。

  死神も血眼になって、──と、いう言葉には
  例の鉄パイプ野郎の姿が浮かんだけれど、
  コンポーザーなるオンナノコについては初耳だった。

  どう思うか、と聞かれたのなら
  ── 随分若くで死んだんだな、くらい。 ]
 



 [ しかし賞金首になったところで、
  迎え撃てば良いのか?と、
  思うのは随分ふんわりした対策で。

  考えているうちに、
  死神は去ろうとしてしまっていたから、 ]

   あ、──まって、

 [ 咄嗟に、
  雑踏の中に消えそうな死神の手首を掴んだ。
  視線が合えば、
  シーシャに聞こえないように、小さく続ける。
  
  …どうして って そりゃあ
  内容があまりよろしくないことくらい、
  私だって分かったからだ。 ]
 


 
   ── ねえ、あのさ。

   たとえば殺されるとか、
   そういうのじゃなくて、…… 

   参加者の中で、
   敢えて消滅を選んだ人、って いたの?
 



 [ ……… 少しは、
  沈黙があったように思う。
  思案気な死神は どんな反応だっただろう。

  答えが聞けたのなら 私は手を離して、
  ( …ついでにカメラも向こうに渡って、 )
  
  振り向いた。 ]
 



   ……賞金首とかは、別に良いけど、
   というか動き回れるなら鉄パイプ野郎探す。
   
   あと これ、着替えられるの?

 [ 二重に死んでしまっているなんて、
  どう動けば良いのかな なんて。

  ぼろきれみたいになったスカートの裾を摘まんだ** ]
 



[
 同じように、
 苦笑交じりでバッジを見つめる目の、
 その奥の事は分からない、けど。

 ( 何かを回顧するような、そんな顔に見えた )

 その後。
 何故か、きょろきょろと辺りを見回した後、
 彼が伝えてくれた事に、微かに眉根を寄せる ]
 




  まだ、終わってない …… ?


[
 それに“ 特別 ”だと。
 どういう意味か分からず、鸚鵡返すも、
 聞かされた説明に、目を瞠った。

 『 生きる権利 』を掴むチャンス、と。
 そして、]
 




   ちょっと待って……
   コンポーザーって、装花ちゃんの事なの!?


[「死神でいちばんつよくて、えらいから」

 
 まだこの世界に来て日も浅い時に出会った、
 カエルをペットみたいに従えて居た少女。

 あの時、あの目を見て、
 ただの死神ではないとは思ったけど、
 人の命まで自在に操れるのか。

 
 そしてとても分かりやすい結論に、呆気に取られて、
 三ヶ峯はカメラ片手に、踵を返した ]
 





  ちょっと!アナタはいいの?


[ アタシたちを倒さなくて、と。
 雑踏に消えかける背中にそう問うて、
( リョウが駆けていくのも、見て、

 答えが返っても返らなくても、
 「教えてくれてありがとう」と告げた ]*
 


メモを貼った。





  そうね。
  アタシもあの死神のキレ〜な鼻っ柱、
  へし折ってやりたいし。


[ 多分やっぱりあの時死んだんだろうなと、
 三ヶ峯の説明を聞いて、思う。

 だが、その後どうなったかは知らない ]
 




 ( あの死神、
   リョウに手を出してくれやがったわね )


[ その血の一部が自分のものとは気付かぬまま、
 拳に力を籠めている時、
 リョウに声を掛けられ、力を抜く ]


   やってみましょ。
   その恰好じゃ、ホラーだわ。


[
 一度死んで、魂になって、また死んで。
 今どんな状態なのよって思うけど、
 着替えくらいは、きっとできるでしょ? ]
 




   ああ、そうそう。
   着替えたら髪の毛、結ってあげるわ。


[ せっかく綺麗な髪型にしたのに、
 いまは見るも無残に崩れてしまっている。

 そう告げながらサイガワラ駅まで向かい、
 リョウが着替えているのを、外で待つ ]
 




  …… まあ、このくらいならいいでしょ。


[ 鼬に斬られた左腕の傷は無い。
 死神に殴られた頭も治っている。

 ただ、服にこびり付いた血の跡は、ある。
 襟元に指を這わせれば、薄く赤が付く。
 が、黒のシャツだから目立ちはしない。

 だからリョウみたいに、服を変える必要はない。

 彼女の惨状を思い出して、溜息を吐く ]
 




   …… 同じ死神でもこうも違うものかしら。


[
 そんな気分じゃないなんて言って、笑って、
 三ヶ峯は立ち去った。

 もし殺す気があるなら、状況が分かっていない今が、
 絶好の機会だったはずなのに ]


  お人好しなのか、とんでもない食わせ者なのか。
  …… どっちかしら。


[ 前者っぽいけど、と思いながら壁に凭れる。
 リョウを傷つけた鮫を遣った主が彼とは知らずに ]**
 


【人】 呉服問屋 藤之助



(こどもは嫌いじゃあ無かった。
 近所の子らや、稽古場の子らとかもな、
     面倒を能く見てたもんだから。)


[嗚呼。
でも存外、子どもってのは狡賢い。
大人が思っているよりも、純真じゃあねえんだ。
>>@60淑やかな着物に能く似合いの、
控えめな笑顔の裏でも────。]


    ( ………>>@60ほうら、
      糸切りなんて可愛いもんじゃねえ
      鋏が がぱり、と口を開けた。 )
 

(127) 2017/06/20(Tue) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  (目には目を、歯には歯を。
   ───為ら、刃には刃を。)

[伝う、金属の冷たさをその儘載せたような。
宙空に固定されたように、切っ先を微塵も動かさない
白刃は、どうだい。在るだけで怖気を掻き立てるだろ。

>>@61>>@62
恐怖に塗り替えられるようにたち消える想像の種、
臆、それに気づいたってのに。

首元の”それ”を消しも、
(後ろにも、横にも。)引きもしなかったのが、

( 彼女らをこの儘にしといて好いのか。
  ……… ”悩んじまったのが”、
  臆。……理由は別にも在ったなァ。 )

              悪かったんだろう。]

(128) 2017/06/20(Tue) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(見開いた子らのひとみ。
 震えた言の葉になり切れなかったものを
 なぞるよう 「なぁ、」 と言葉を吐き出しかけ、)


   ……… きみらは、 ─── …。


            [ ……其の時だった。 ]

 

(129) 2017/06/20(Tue) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[>>@63下りた、ちいさな手。
彼女らの力が分からないなら分からないなりに。
警戒すべきだったのに、

(仲良さげなおふたりさんに、虚構感が渦巻いて
 仄暗い感情に何考えてたんだ、と消そうとして、)

         ───油断しちまった、のさ。]
 

(130) 2017/06/20(Tue) 01時頃

メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


(震える掌に、耀くもの。
 短いそれは長物と違って目立ちやしない。
 もっと早けりゃ、気づきはしなかったろう。
 もっと躊躇いや、防げただろう。
 けれども、どっちでも無かったその軌道に
 気づくのは一拍子遅れ、見開いた目が手を、
 二刀を持ち上げるまで二拍子。

 くる、と返した柄が交差し、
 その掌を打ち 弾き落とそうとする迄は
 三拍子遅れれば、──道をずらすが関の山。)

            ……  ッ、
  
[模擬刀だとか───
居合刀みてえな刃物を扱ったわけじゃあない素人の、
そんな細っこい手なら本来作りもしない程には
致命には遠かれど、そこそこ深く───、]
 

(131) 2017/06/20(Tue) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(本来の剣閃よりも可笑しな方向に
打ち込まれた短剣は、脇腹にずぐり、と埋まった。)

[弾み。
制御の箍を超えた、
少女らのか細い首を捉えた浮刀が、

    ───意思を持ったように、
       彼女らの首を横に薙ごうとした。]

(唖、と思う暇も無い儘、───滑らかに。
     引かねば両断をするような、火勢で。)*

 

(132) 2017/06/20(Tue) 01時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/20(Tue) 01時頃


【人】 呉服問屋 藤之助


>>@76
 最初は、異物感。
 次いで来るのは、湧き上がる熱のような、
 最後に、全身を回る痛みは ”何の痛み” か。

 ─── ”一度目” で無い筈の刃疵は、
 けれど ”一度目” に覚えなどは無く。)

[咄嗟にしゃがんだ双つ頭。
抜かれた力に、空を斬る刀に安堵をする暇も、
そのような事を考える思考もみな、停止した。

ぐ、と再び灯された、少女らの足の力が奏でた、
蹴り出した混凝土の音も何処か遠くさえ感じた。

大人よりずうっとのろまな足音も、
その、次に切っ先を向けられたの為らどうするのだ
と、言いたいくらい無防備で、華奢な背も。]
 

(134) 2017/06/20(Tue) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


      …… 待っ、 ───、

[追いかけようと伸ばした掌から溢れた白刃、
少女を捕まえられなかった二対の浮刀、
皆な、はららと血色の花弁に成って──散って往く。]

( ……とめどなく赤を零し続ける怪我では
  見開いた玻璃が追おうとしても届かず、
  足の縺れて、下駄は滑稽な音を奏でるばかり。 

              ───届かない。 )
  

(135) 2017/06/20(Tue) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( ……臆、 痛みなんて無いほうが、好い。
        ─── ほんとうに。 )

 

(136) 2017/06/20(Tue) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[数日前。
駅の前で耳にした話が
ふ、と駆け巡ってくのは何故やら。
群衆の目がない事はこの時ばかりは助かりながら、
カタミ薬局よりもやや上のミラーズロードの中途。

流れ出す緋色を戒めるように、
緩めた帯をきつく、締め直した。
──黒地に滲む赤の目立たなさに安息ひとつ、
肺から吐こうとするだけで、ずぐずぐと脇腹が痛む。

 「きみらは、その手でひとを殺して迄。
       生き帰りてえ、と思うのか。」

詰る心算でも、責める心算でも
殊更、説法ですらない、純粋な興味を浮かべかけた
問いは空に浮いたまんまで、

      ─── 傷口の熱が、掻き消した。]

(137) 2017/06/20(Tue) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( …断ち切りそうになった命が留まった、
    椿の華が、落ちなかった。
    その事に覚えた虚脱感と言うものを、
    ぼう、と、考えて、───。 )


[ 今、真に無防備なのは誰なのやら、と。
(ひとか、けものか、襲われでもしたのなら、)
     ───── 考えて、にがわらった。 ]*

 

(138) 2017/06/20(Tue) 03時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( ……それを見越しでもしたように、
  >>140聞こえたかれの声には思わずに
  ───苦味を増しざるを得んだろうよ。 )

[是が電話のようなものとは違って好かった、と、
ひとめを憚らないからこその建物の影。
路上に腰を降ろしながら、心底思うのだ。]

(これも、明日迄の辛抱。
 凌げれば、なんでも無いこと。
 ……でも、知っちまったら、かれはまた。)

[なんでだろう、なァ。
輝久でも無くても、心配されちまいそうな事くらいは。
分かってしまったもので、なるだけ念話には
伝わらないよう、痛みを押し殺して、──。]
 

(141) 2017/06/20(Tue) 03時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 『……あ? 
  取り敢えず北のほうに向かってみようと
  している最中だよ。

            ───きみは。』


(無駄な抵抗にも、程がある。
 嘘は吐いてはねえが、曖昧に場所を濁した。
 >>140きみだけじゃあなく、この身に怪我を
 負ったときも曝されちまう、──なんて知ったら。
 昨日の土竜でも思い出して、埋まりたい気持ちに
 なるには違いないんだろうが、──……。)

 

(142) 2017/06/20(Tue) 03時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 (   ……ふ、ッ と、何となく。   )


 『変な事聞くみてえだけどさ。
  きみはさ、他所様を手にかけて迄。
  ───生き返りたい、と思うような事はあるか?』


[「何となくだよ、何となく…。」

取ってつけたように空を仰ぎながら、
然の返事が何うであれ、此処に腰掛けるのは小休止。
──それ以上の意味合いなんてのは、無かった。]

 (かれを帰すのだけは、
  我儘だとは言え諦めちゃいけねえ気がして。
  その裏で、── …… 臆。
        是は未だ、秘しておこう。)*
 

(143) 2017/06/20(Tue) 03時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/20(Tue) 03時半頃


[目の前の死神が動かなくなったころ、自分の背後で同じように崩れ落ちている死神と、赤い雄々しい花と、凛としてきちんと立っている丈司の姿
 パートナーの姿に、微笑んで。街の様子が気になると言われれば]

そうだね、とりあえず……展望台に移動しようか。

[観覧車も悪くはないが、狭いというのと、自分たちは常に狙われている…――目の前で沈んだ死神のように、いつでも攻めてこられるのかもしれないのだとしたら、広い場所、見晴らしのいい場所を常にキープした方がよさそうだと]

[手を差し出したのはどちらが先か
 展望台のある、コキュートスJへ]


― →十王マルチシアター西付近―

[博物館から離れ、往来に出ると、丈司の言うように確かに妙な熱気というか、街の様子がどこかおかしい。
 ………まぁ、一番おかしい存在の自分たちが言うのも何なんだが。
 これはまだ、2度死んでいない彼らの仕事だろう。おそらくは、メールのミッション]

………そういえば、あたしたちみたいな人、他にもいるのかな?

[一番最初の日、蝙蝠を共に倒した、リツやナナオ、シーシャや……彼?彼女?のパートナーと思しきポニーテールの女性。
 きっと他にもいたのかもしれない、他の人。
 誰かがいるからまだこうしてミッションは続いているのであろうし。

 今回の"特例"は、自分たちだけなのだろうか?
 彼らはまだミッションに参加できているんだろうか?

 心配というか、ふと、気になった]


[生き残ることを考えるだけならそう急ぐことはない、が]

展望台、早く行こっか。

[コキュートスJは、最初のミッションをこなした場所だし、もしかしたら彼らの情報とかあるかもしれないな、なんて思い。
 丈司の手を心なしか強く引いて、コキュートスJへ向かう。

 ………道中、自分たちに出会う不運な下っ端がいたら、当然お帰り頂きながら]**


メモを貼った。


 ─ 少し、前 ─

   ……どうしてだと思う?

 [ 問いかける死神を見上げて、私は笑んだ。
  これ以上無い程に。

  だって選択肢として、あるなら それは、 ]
 



 [ ── 手を離す。
  思えば不思議な偶然で、
  この死神とは何度も出会った、けれど。

  カメラも渡したし、今度こそ死ぬかもしれないし。
  何より私は、半ば決めていた、から
  
  ── それももう、分からない、ね。 ]
  



   ……"私"のこと、忘れないでね。

 [ 最後。
  落とした呟きが、聞こえているかは 知らない** ]
 


メモを貼った。


ぼくたちみたいな…か…
もしかしたらいるかもしれないね

[二度目の死をむかえたのが3日目だった事を思うとそれ以前に自分達のような特例がいたという可能性もありえはする。
もっとも、もしそのような人達がいたとして今も無事でいるかはまた別の話となりそうだが。
そう考えれば、自分達が死神から命を狙われているのが説明されなかったのも実はすでに何組かいたので面倒だから説明を省きましたなんてオチだった可能性もありえそうだ。

…だとしたらそれはそれで酷い話だけど]


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


(きみであればきっと、隠し通さねないだろうと思う。
 けれども、かれであれば如何して、

      ────隠し通せると思ったのだろう。)

[二重合わせのように張り付いた
能く似た顔の面影が、糊が乾いたように剥がれてゆく。]

(……其処に   を覚えたとしても、
   其れは、かれにとっては迷惑しかないだろう。
   臆、迷惑、ってのは今更だっけ、なァ。 )
 

(171) 2017/06/20(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(彼を生かさなければならない と言う使命感と。
 いっそ、あの儘殺して貰えれば、と言う思いと。
 厭厭、ひとの首を手折ろうと思ったあの子らを、
 見逃す義理だても無かっただろうに、と思った
 悪魔じみた囁きと、人としての義と、
 今更湧いた空座への在り様と───…

           ……臆、面倒くせぇなあ。)


[………相半は矛盾に、矛盾は虚構に。
ぐるぐると渦巻いた暗澹は玻璃の闇を深め、
考える事を 

      ”諦めた” 

          のでは無い。 …投げ棄てた。] 
 

(172) 2017/06/20(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 ( 縛られていたのは己。
   縛っていたのは誰で、
   縛られに行っていたのは誰か。
   己を、逃げられる糸で雁字搦めしていないか。
   その蜘蛛の糸は天上へ昇るものか、
   蜘蛛の巣か、見分けくらいつくだろうに。 )

[積み石を、積む。空白の過去の過ちには気づけない。
そりゃあ、然うだ。───そもそも、”無い”んだから。]
 

(173) 2017/06/20(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[帯で隠しても、混凝土に溢れた赤華は消せない。
布地に散った赤染みは消えない。
一見では分からなくとも纏った鉄の匂いは
消えないのだから、無駄な努力だ、と考えるだけの
思考も、鈍った頭では回らない。]

[……>>162かれの言葉が聞こえた。]
[渋るような間が、一寸。疚しい事がある、と。
自白するに等しい間だと、我ながら思った。]


    『 ……。 ───臆、 良いよ。 』
 

(174) 2017/06/20(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



( 風に触れさせた吐息でも無いのに、
  薄っぺらく延びた返事を雑破に搔き消すよう。
  重ねた問いかけは、──少々、意地悪だったか。 )


      『 ……今は? 』


[>>165
飲み込まれた言葉の尻尾を追い掛けた。
添えられた最もの疑には、『何となく』、を繰り返す。
出来る限り冗句の体を繕ったものだが、
きみのエントリー料は迄は知らないからこそ
下手に程があるんじゃねえか、と思った。]

(完全な面を被るには、被れていたころには。
 演じていたころには未だ時も年も足りていない。
 あの幼子らのことを、言えたもんじゃあない。)

(175) 2017/06/20(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(それでも。此方に来ると言うので在れば
 いつ迄も立ち竦んでは居られないもので、)

虚勢で立ちあがる二本の足に鞭を打ち、
から、と音ばかりは涼やかな下駄の音に全てを秘した。
着物を正して、短くも耐え忍ぶには長い掌を見下ろし、
嘆息を溢せば、───臆、逃げちまおうか、と。]

(鬼ごっこの役者でもねえのに、
 かれに見つかる前に行こうとした北に足を転がす。
 ……それも、>>164無駄な努力。)

[安堵する息の音色。
振り向けば、(互いに疵を匿す、)かれのすがた。
こうも少年から相対していても相手のばかり。>>162

其れが真に相手の望んでいることとは限らないのだから、
これが見世であれば滑稽極まりない、と
観衆は思うのだろうが、残念ながら此処はうつつ。]

(179) 2017/06/20(Tue) 17時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[男は自らの間抜けさにも気付かない儘、
混凝土の上の血痕を有象無象の雑踏に
紛らわせるよう一歩の間合いを埋めながら、
まじまじと見詰められる>>164瞳に───…。]

( ……出来る限りの涼しい顔を演じて、 )

  ─── なんだい、そんなに見て。
  …………塵でも着いてんのかね?

[痛み続ける ”何某か” の疵を隠しながら、
脇腹の熱を冷ますように風を浴びれば、逆さに染みる。
寄りかける眉根を離す事に意識を手向けながら、
「ミッション、きみは分かったか?」なんて
ゆる、と亦、なんでもないように首を傾げて。

  ──そそくさと場を離れるよう、
  追い越すように、先んじようとしたのだった。]*
 

(180) 2017/06/20(Tue) 17時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/20(Tue) 17時頃


(もしくは…)

[自分たちが今回初の事例であったとしても
これからさらに増えるのかもしれない。
今、こうしている間にも、増えているのかもしれない。

どちらにしても、その中に見知った顔がなければいいと思うのに変わりはなかった。]

うん。そうだね

[リツさんやナナオさん…大丈夫かな。
彼女に手を引かれる中思い出したのは、かつて協力した少年たちの顔。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


 
       『 ……そうかい。 』

[隠せている筈なのに、
見透かされている。>>181

逡巡した思考にも似て、
うちに孕んだ矛盾めいた現状を知りもしないからこそ
>>182(既に歩み出されていた足なんか知らないで、)
詰まった音を逆撫でるような問いを送った。
少しでもその足が止まればいい、と思った。]

( 正解なんて無いような意地悪を放り投げても
  歯切れの悪さが歯止めになる証明なんざ、
    ─── …… 何処にもねえのにな。 )
 

(192) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(  卑怯者は。
   卑怯だと思わない。
   そも、卑怯なのは、己の問いのほう。  )


『  別に、そんなんじゃねえよ。
   唯、──生き延びても、
   ”生き返れなかった”人間は。
 
  ……どうなんのかなァ、って具合に
    ちょいと考え込んじまったもんで。 』

[>>183
青年が意識していないのだろう、
素直に呑み込まれた言葉から帰ってきた応えは
時に、悟っているのでは無いかと思うほどに
硝子片の断片めいて鋭く、突き刺さる。]
 

(193) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(──輝久なら、紛う事なく気づいているんだろう。
 >>182いっそ咎めるなり、或いは知った上で。
 別の節介を焼いたかもしれない。

 けれど、”僕の全く知りやしない”彼の青年は、
 それを気づいて言ってんのか、分かんねえから。
 つい、と、はぐらかしちまうのさ。)
 

(194) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[臆、誤魔化すのは。
未熟な嘘で騙すのは、己の体だって同じ。
本来は蹲っちまうほどの怪我でさえ、

  (未だ、…こんくらいなら、動けるだろう。)

思い込みで騙して。
思い込んでは、騙って。]

(  間違いなく最善どころか、
   帰してやろうと思っているはずの
   かれの足を引っ張るのだとしても。  )

[───触れれば手折れそうな白椿にも似た、
(友と違って、その腕の力さえも分からない、)
彩が摘み取られずに、自分であった事を歓ぶだけ。]
 

(195) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[相手の為、と偽って。
我を、我儘を通す事を諦められない自分に、
(”互い様”である事でさえも見つけられやしない儘。)
早早と先んじて仕舞えばわからんだろう、と、
浅はかさでひとたり、すれ違う。]

      (>>184鉄の香が、移る。)

[振られた白銀に ”じゃあ、何で──、” と
言わんばかりだった玻璃が────凍った。]

         ……… ───── 。
 

(196) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(是が、例に因って”友人”であれば。
 観念したように手のひとつ、上げられたんだろう。
 けれども”見知らぬ者”に弱みを見せたくなかった、
 道化の如き芝居の───止め時を知らなかった。)

  ははっ、怪我ってのは。何の事だ。
  僕は大丈夫だから、─── ……。

[疑問と謂う名の通せんぼ。
それを無視して、無理矢理通って仕舞おうとした
天罰のように、怪我の所為で縺れた足が
何も無いはずの地表に、引っ掛かった。
その弾みで、傷口が叫びを上げた。]


            ──── ッ、

 

(197) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



[その儘、普段なら食い縛れた筈の足が、
重力に逆らえず、儘、力に従って倒れる。
無意識に脇腹を庇うように伸ばした腕が帯に触れ、
───仄かに擦れて覗いた布地の色は。

         ……藤色では無く、緋だ。]
 
( ……慌てて立ち上がろうとして、
  一瞬遅れて気づいて、気まずげな顔をする。
 ──そも、隠し通せるようなもんでは無いのだ。 )

        ……駄目か。

[ぽつ、と、俯いた儘でぼやいた。
のろ、と混凝土に手をついて、側のガードレールに
着く手を移してから、痛む怪我の重さに反した軽さで
へら、と笑って、─── ]
 

(198) 2017/06/20(Tue) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(───見えた傷口に、そッ、と蓋をする。)
[擦れた帯の位置を怪我を隠すよう、──戻した。]

   嗚呼。 ……問題ねえから、行こう。

 (血が流れるたび、
  夢幻とは違った朧に眩む頭でそれでも尚、
  急かすように、然う、と促した。)

[他者の怪我を死んだらと終わり、とでも謂う癖に。
己の怪我では立ち止まらない此の足と云うのは、
無理矢理座らせられるか留められない限り
(或いは終わらない限り、)

    ───困った事に、
       制止を聞こうともしないもので。]*
 

(199) 2017/06/20(Tue) 21時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/20(Tue) 21時頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/20(Tue) 21時頃


メモを貼った。



    [ 問いかけた意味なんて、そりゃあ。 ]
 


 ― サイガワラ駅 ―

 [ カメラが鮫の腹の中とは知らぬまま。 ]

 [ 駅のトイレの一室で、
  少しばかり庶民的なお色直し。

  オンナノコらしいというより、
  主に汗とか血を拭うためのタオルは常備していたから、
  残っていた赤色はそれで拭うことにした。

  みるみるうちに染まっていくそれに、
  ── あの野郎、と思ったのは、
  全くもって否定できない。 ]
 



 [ 手櫛で髪を梳く。
  
  髪の毛、を。
  結ってくれるとは言ったけど。
  きっと緩く首を横に振る 私の姿があっただろう。
  
  制服 こと、戦闘服に着替えた私は、
  毎日自分でポニーテイルに結わくのが
  お決まりみたいなものだったから、
  …なんというか そういう、日課として。 ]
 



 [ …日課になったのは、
  髪が今ほどに伸びた一年と半年ほど前。

  トイレの鏡に映る私の、
  目つきの悪さが今以上だった頃。

  "二年前"はね、ちょっと 短かったから。
  ── 長いと、掴まれちゃうんだよねえ。 ]
 



 [ ── まあ 慣れたもので、
  結い上げるのに時間はかからない。

  血まみれドレスは学生鞄にしまって
  駅のトイレから出てくれば
  待っていたシーシャを見上げた。
  
  制服姿、黒髪のポニーテイル。
  腕にはきっちり、鎖を纏わせて。 ]
 



   ……あいつ、どこにいるんだろ。
   行きそうな場所、あるのかな。

 [ お礼参りの目的はあれど、
  目印も足跡も無く
  動く相手を探索なんてしたことがなかった* ]
 





      [ 勘違い していたんじゃないか という話 ]


 



[ 「 関係ない 」
 そう言われてしまえば、何も言えなかった。


 “生き返りたい”と、
 彼女は思っているのだと、
 その時まで思っていたから。

 生への未練が見受けられない言葉に、言葉を失う ]
 



[ 彼女を失いたくないと思っていた。
 それは今も変わらない、けれど。


 ―――― それは一体、誰が為の願い?

 ( 妹の影を彼女に見ていたのではないか? )]



                         [ 答えは出ない ]
 




[ 今一度、考え直さねばならない。

 もしも、この七日間を生き残ることが出来たならば。
 『 生きる権利 』を得ることが出来なのならば。


 その時、自分が彼女に出来る事は ―――― …… ]

 



[ 近づく足音に、ハッとして思考を止める。
 顔を上げて振り返れば、
 制服姿にポニーテールのリョウの姿があった。

 その鞄の膨らみに気付いて、苦笑 ]


   どこか、捨てられる場所探さないとね …… 。


[ もうあれでは使い物になるまい。
 短い間だったけど、それでも、
 買って後悔するような気分にはならなかった ]
 




   行きそうな場所ねえ。
  『 くさかげ 』に一度いたのは見たけど。


[ 最もその時は、
 陽菜とマブスラ勝負をしていたようだが。
 行ってみる?と南を指し示しめす]*
 


―コキュートスJへの道中―

え、なに…あれ…?

[見えたのは参加者であろう男性がオオカミに追われる姿

オオカミのノイズは3日目にも見たことはあったが、視線の先にいるそれはあの時と何かが決定的に違う。
手負いではあったものの、それでも尚相手を威圧する殺意や邪悪さが漂っているように思えた。]


― コキュートスJへの道中 ―

[丈司の声に、視線をそちらへ向けてみれば、確かに参加者らしき……ノイズに追われているのだから、まぁ。
 それよりも目を丸くしたのは、参加者を追うノイズを阻止したのが先に会った死神だということ]

[ノイズを生むのは死神だから、彼らは仲間だと思っていたが、どうやらあの光景はそれを否定するものらしく]

………不思議なことも、あるものね。

[加勢の必要もないだろうし、とりあえずは丈司の手を引き、先へ行くよう促す]*


メモを貼った。





  賞金首とは、よく言ったものだわ …… !


[ 南エリアへと向かう道中。

 空から飛翔してくる黒き翼を持つ死神。
 まるで、獲物を見つけた鷹のように、
 次々に上空から襲い掛かってくる。

 ―――― が、その中に探している姿は無い ]
 




  邪魔しないで貰おうかしら!


[ バレーボール程の大きさの水球を宙に四つ。
 それを死神の翼目掛けるように、
 腕を横凪に振って、放つ。

 放たれた水球は空目掛け飛び立ち、
 死神の翼に当たり、体勢を崩させる ]
 




[ ―――― だけでなく。

 水の質量を増し、増して、
 その翼の動きを封じれば、
 死神は地に向け落下した。

 その結末を見届けることなく、
 今度は水を蒸発させ、濃い霧を張って
 その場から消え去った ]*

 


[男性はかろうじて逃げ回っているものの、このままでは捕まるのも時間の問題だろうか。

助けなくては、と思った時
周囲に響いた忠告と、鉄パイプを手にした声の主の姿。
それはあの死神のお兄さんで]

(……ほら、うそつきじゃないか)

[幸いにも男性は死神の声に導かれるよう方向転換をし
Mey-Fの方へ走り去っていったようで、
少年は彼女に手を引かれるまま目的地へ歩みを進めただろう*]





  これからあと何日、
  狙われる生活なのかしら …… 。



[ 死神との戦闘を終えた後、
 うへえ、と言わんばかりの表情を浮かべる。
 人を、報酬の為の駒扱いするのは勘弁してほしい ]
 




  そう言えば、あの死神のサイキックって、
  なんだか検討つく?


[ そう言いながら、
 “弾き飛ばされた事”
 “押し返された事”を話し、
 リョウの返答を待ちながら歩を進める。

 そして辿り着いた『 くさかげ 』を
 外から覗き込んでみたが、黒い翼は、無かった ]*
 


―コキュートスJ―

[屋上展望台へ向かう途中
ゲームコーナーにて景品を入れる為用意された袋を1枚拝借し、そこに死神からいただいた羽をしまっておく。

ポケットから移されたそれは黒い雪のようにふわりと積りはしたが、中を満たすにはまだまだ足りない。]

(…でも、大丈夫)

[まだ死神のゲームが終わるまで時間はある。
それまでに集めればいいのだ。

現世への切符。存在価値の証明を]


【人】 呉服問屋 藤之助



( >>225場所を詐れたってのに、
  然うしなかったのは、何でだろうなァ。
  ……僕にも分かんねえ事だったが
  片隅で疚しさがあったから、──かもな。 )

 

(256) 2017/06/21(Wed) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[花は、手折れば折れるもの。
近づいた羽蟲を喰らう食虫花程の逞しさなど、
あるように見えたとて、虚構のガワでしか無いのだ。]

(……内側に渦巻く澱は、其れに良く似ていても。)

[>>236よもや、信じられているとも、思わない儘。]


(臆、けれども。
 知ったら知ったで、僕は斯う思うだろう。
         ──── ”其れで良い” と。)
  

(257) 2017/06/21(Wed) 00時頃

―屋上展望台―

[到着すればそこは、屋上というだけあり地上と違い強い風が吹いていた。

転ばないように手すりの方へ移動をし、街を一望する。
一般人が見れば、それはいつもと変わらないサイガワラの景色に見えただろう。
しかし、死者の目から見えたものは]

…パティさん、あの…黒いのって

[街の中に点々と存在する、くろいくろい斑模様**]


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


[──やもすれば。
ずうっと夢を見せて来てくれた彼に
この段に置いても、信じて居ないとも取れる
我が儘を抱くがまゝ、先んじようとして。

   (>>242伸ばされかけた手を、
    気遣いのよに留める言葉などとかすら、
    逃げようとした戒めのように───、)

体を崩すうしろ、
自らの疵さえ隠す事に必死な男が、
傷むかれの臓の事など如何して気付けるものか。
>>246遅れてやってきた息呑む音にせいぜいが、
臆、やってしまった、── と思うが関の山。]
 

(266) 2017/06/21(Wed) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  はは、

   (……かれの心配も。>>246
    かれへの有難さや申し訳なさより、
    醜態を晒した自己への嫌悪に変わる。)

  ……気遣わせちまって悪いな。
    ああ、無理はしない。


[   ─── "約束する” とは言わない。   ]
 
 

(270) 2017/06/21(Wed) 00時頃


   そんな荷物になるわけじゃないし、
   あまり気にしないで良いよ。
  
 [ と、膨らんだ鞄を示しながら。
  
  私の投げた問いかけには、
  そりゃあ そうだけど、
  シーシャも確証が持てないようだった。
  ( こういう時、
       ああいう翼で自由に飛べたらと思う。 )

  でも 行かないよりはと、
  くさかげに向かうことにする* ]
 


 ― →南エリア ―

 [ ── と、頭から半ば抜けていたけれど。
  くさかげへの道が安全と言うわけでは、
  無かった

  ひい、ふう、みい。
  まさにイメージ通りの死神らしく、
  命を刈り取ることに躊躇はないらしい様子で。

  視界の端に水球が過ぎれば
  私はそこからすこぅし離れた。

  …制服の袖口、赤色が顔を覗かせる。 ]
 



   ── あなたも命を奪ってくるなら、
   私も、"それ" もいであげるね。
 



 [ …死神への死刑宣告、なんて。
  ちょっと それこそ二重に殺すみたいだった。

  うたうように告げた後、
  滑空してくる死神の翼 その根元へ蛇を向かわせ、
  思いっきり力を込めれば、──…

  ── きっと、根元から
         "ごきり" って、音がした。

  私が聞いたのは、それっきり。
  シーシャが倒したのは、ひとりで。
  私が落としたのも、ひとり。

  もうひとりは恐ろしくなったのか逃げてしまう。 ]
 



 [ うへえ、とか
  そう言わんばかりのシーシャの表情と反対に、
  私は涼しい顔をしていたと思う。

  皆アイツより弱いなあ って。
  そういう風。

  いや、戦闘狂ではないにしても、
  あそこまで殴られた後じゃあ、
  ……もう何も怖くないんだよなあ。 ]
 



 [ なんとなく腕や頭を触ってみても、
  傷はすっかり塞がっている。
  
  あちらこちら動いたり、
  目的の場所に目的の人物がいないのを確認すれば
  シーシャの声に、ん と、相槌を打った。 ]

   ……あの傘が急に重くなった。
   丁度いいやって思って
   あんまり気にしてなかったけど。

 [ あれ、って。
  今はもう無いお姫様のアンブレラを示す。 ]
 


【人】 呉服問屋 藤之助


[(疵を噛み潰す為に、)
のっぺりとした笑みの仮面を貼り付けて、
”他人様”に向けるような不確かな肯定で、強がった。]

 ( ……きっと。
   もし記憶が在った処で、
   同じ事をする。同じ虚勢を張る。 )

[>>250
抱えられるなんて申し出が出た日には、
目を見開いて、

 「──幾ら参加者以外には見えてなくとも、
    そんな情けねえ真似させらんねえよ」

なんて笑って、首を振ったに違いないから、
青年の見当は少なからず間違っていないのであった。
──臆、奥で強行手段を考えられてるなんてのは、
              男には存ぜぬ噺。]*

(273) 2017/06/21(Wed) 00時頃


   質量、みたいな……?
   ただ、傘のこと考えると、
   "武器"として適当に物持ってるのは
   良くないかもしれない。

 [ 私のサイキックはどうなるかは分からないけれど、
  腕への攻撃が避けられなかったあたり、
  望みはありそうだ。

  検討らしい検討はつかずとも、
  避けた方が良いことはなんとなく、言いつつ。

  ふと上空、西エリアの方へと飛んでいく、
  先程逃げた死神が見えたものだから、 ]
 



   ……何かあったのかな。

 [ と 不思議に思うのと、
  
  ボン!という音が
  ずぅっと遠く か細く聞こえてきたのは、
  ほとんど同時で。 ]
 



   西だ、…行こう。

 [ ── 駆け出す* ]
 


 ― Mey-F周辺 ―

 [ ……… たどり着いた時には、
  ほとんど終わっていたとは、いえ。

  何かが飛び散った痕跡やら、
  何かの欠片とか、
  そういう 爆発らしきものがあった跡は、
  なんとなく見えたと、思う。

  まだ生きている参加者の姿を捉えつつ、
  きっと私は、真っ先に、 ]
 



   ……いた。

 [ 目的の死神を捜し当てていた* ]
 


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助

  ─  北エリア / 九想屋・広場前  ─

( 喪った血の分だけのふらつきを
  下駄で踏み殺して、辿り着いたのは
  九想屋の建物が聳える──その手前の広場。 )

[>>244>>271
真先に見えたのは”黄色い観衆”どもより何より、
デッキブラシを構えた少女と、
ぐる、と大空を旋回する黒い影。
昨日も見た少女にはた、と、玻璃を留めた。]
 

(279) 2017/06/21(Wed) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(そう言や。
 林口さんのパートナーってのは
 分かっても名前を聞いちゃ無かったな、と
 思うのは瞬く間の事。 ……其れよりも、まァ。)
  
[から、と下駄を踏み出せば。
>>277>>278空影と睨む合うような少女に
常を装った声をかたわらから放り投げ乍ら。

──固く結んだ帯の代わりに、
懐に差し込んだ扇を すッ、と引き抜いた。]

    …… ──手を貸した方がいいかい?

(……ま、返事が何う在れ。その心算だったが。)*
 

(281) 2017/06/21(Wed) 00時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/21(Wed) 00時半頃



[ リョウが死神を墜とすところを視界の端に捉え、
 振り返ればそこにあるのは涼しい顔。

 リョウの素性は知らない、けれど。
 喧嘩とか、そういうものに
 慣れていそうな、気はする ]


   傘が?


[ リョウが受けた力は、
 どうもこちらのものとは性質が違うらしい。
 最初は磁力操作かと思ったけど、
 リョウの話を聞く限り、違いそうだ ]
 


【人】 呉服問屋 藤之助


[>>282
上、と叫ばれるほうを改めて見遣れば、
何日目かに見たような悠々と翼を広げた烏。
見開く少女の瞳を見届けるよりも先に、
耳に通る明瞭に、縦の頷きひとつ。]

(傷ついた臓腑の痛みを堪えて、
「退治ってんなら任せておくれ」と笑みを置き。)

  ” 千山鳥飛ぶこと絶え、
          万径人蹤滅す ” ───。

[ぱ、と滑らす様に開いた扇の羽が虚を示せば、
藤の花弁が渦を踊ると共に顕れる七の太刀。
白刃を煌めかせれば、此の身の虚脱感と引き換えに
空を我が物顔で翔ぶ烏を地に縫い止めるように降る。]
 

(289) 2017/06/21(Wed) 00時半頃


[ リョウの話に、
 「元から手ぶらだから問題ないわ」と頷いた時、
 彼女が空を見上げたから、釣られて上を見る。

 西へ向けて空を駆けていく死神と、
 それから ―――― くぐもるような爆発音 ]


   ええ、行きましょう!


[ その足は、リョウに続いて駆ける ]*
 


  ―― Mey-F周辺 ――


[ ばたばたと駆け抜けていく参加者の姿。
 辿り着いた時には、何かが終わっていた。

 焦げたようなコンクリートに、
 地に散らばった、何かの破片。

 それらを置いて、参加者は北に駆けていく。
 その後に残っていたのは ―――― ]**
 


【人】 呉服問屋 藤之助


[全てを靄に還せる迄狩れずとも、
その羽根を混凝土に串刺しに出来るくらいは
───叶ったろう。]

  (咳込みひとつ。
   混じった血は見て見ぬ振りで、
   扇を汚さぬよう、左の手に持ち替える序で。
   …掌の数字が消えてないのに、目を細める。)

 この場は凌ぐのはご覧の通り、
 ──任せて貰いようもあるんだが…。
 ミッションの具合ってのはどうなんだい?

[瞬間移動だとか、地を柔らかくするなんて
便利な応用の効くサイキックなんかじゃないからこそ。
ふ、と合間、少女のほうを仰ぎては、問う。]*
 

(292) 2017/06/21(Wed) 00時半頃

メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


[>>297
感嘆の声を受けもすれば、
何処ぞ歓声のようで悪い気はしないもので。]

       ───ははっ、如何もな。

[口内で笑みを転がし乍ら、
昨日も見たとは言えども、黒烏が柔っこくなる様には
興味深ささえ覚えたものだが───。]

      ……はァ。 豚?
        
[  ───少女の応えの儘に、視線の先を追えば。 ]
 

(303) 2017/06/21(Wed) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[>>300
ぼとぼと、と。
寧ろお帰る為の翼を喪ってくのでは無いかと
突っ込みのひとつふたつ出来そうな、
落とし切れなかった黒翼の幕簾が舞う中──。]

   ( 確かに黄色い、 ── ? )

[ ……>>294いっとう大きなブタ(?)が居た。 ]
 

(305) 2017/06/21(Wed) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[わらわらと群がられる>>299
着ぐるみすがたから上がった叫び声に随分と
聞き覚えのある聲がするものだ、と思ったら。]

>>301
 ……”熊さん”って呼称に覚えは無かったものの
 だいたい彼女が近寄ってけば、正体のほどは
 自ずと察するわけで、── …。)

 ──はは、熊じゃなくて。
        …今は、豚みてえだけど…。

[別に悪口だとか、そう言うんじゃなくて。
見た儘を告げただけである。──他意はない。
…ほんとうに。]
 

(310) 2017/06/21(Wed) 01時頃


   ……あ、ねえシーシャ。
   かっこいいオニーサン発見。
   地獄の底から蘇ってみるもんだね。

   …私、豆腐きなこピーマンオレンジ、
   みたらしだんご添えずんだと
   餡子に最中特盛りのりょうちゃんスペシャル
   
   さっき殺すまでしこたま殴ってくれた、
   鉄パイプのオニーサンに、
   奢って貰いたいなぁ──…
 



 [ にっこりしていた。ええ、とても。
  上機嫌すぎて口が大変良く回っていた。
  
  ちなみに言ったはるか、──、じゃない。
  …りょうちゃんスペシャルは、
  あれはもう甘さを超越した
  宇宙的な何かの味ということで、
  超絶辛党の口にも何故か馴染んだ一品だ。

  と いうのはさておき。
  学生鞄を地面に放りつつ、 ]
 



   ── オニーサン。
   女子高生とコロシアイしちゃう、
   ちょっと危ないデートはお好き?
 


【人】 呉服問屋 藤之助


(如何なってんのかは分かんねえが。
 ふと、扇を懐に戻して掌を2度目見りゃあ
 タイマーは消えているもんだから。

         ……何とかは、なったようで。)

 
   ─── じゃァ、今日はもう、是で。


[「大丈夫なんだよな、」と呟く序で。
>>306青いバッジを見るでも無く、
黄色い豚たちに囲まれた和やか(?)な光景を
呆けるように眺めて、力を抜いたのが──。

           ──…悪かったのやら。]
 

(313) 2017/06/21(Wed) 01時頃


 [ ── と、た たん、 ]
   
 [  答えなんて聞く間も無く 一歩、二歩、三歩。

      大股で一気に死神に詰め寄る。 ]
 



 [ ── 今度ひらめくのは
  お姫様なレースじゃあなくて、
  裾のほつれたセーラー服。

  地面を叩くのも、
  可愛らしいまぁるいパンプスじゃあなくて、
  履き潰して踵の擦り切れたローファーだ。

  向ける瞳には殺意以外の色は無し。
  お色直しした"お嬢様"は二匹の蛇を従わせて、 ]
 



   [ 赤い双頭を 死神の首目がけて射出した** ]
 


【人】 呉服問屋 藤之助



( ふら、と蹌踉ける浮遊感。
  張り詰めた糸は全て断たれちまった感覚は、
  広場端の花壇塀に座り込むような形になる。 )

[立ち上がろうにも立ち上がれん儘。
嗚呼、日替わり迄はもう少しの辛抱なのだから、と。
裏の路地に斃れた影と寄る人影、其処に佇むものらを
識れば、もうひとつ動こうとしたかもしれないものも。

─── 知らなければ。文字通り、道の向こうの噺。]*
  

(315) 2017/06/21(Wed) 01時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 呉服問屋 藤之助


 (笑いたければ、笑えばいいだろうに。)

[>>319
我慢したふうに堪えていたかれを見たなら、
矢張りきみとは違うようすに目線を落としたのだろう。

けれども、
そんな茶化すふうな言葉が溢れなかったのは。]

     (一重に、───気の抜けちまったから。)
 

(325) 2017/06/21(Wed) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  ────無理はしてねえよ、無理は……。

>>319
 笑って、諄いくらいに採算告げる口に。
 いなすように「分かってる、分かってる」と
 テンプレートのように繰り返す傍らで、
 かれの心配は一体、

  ──何のものなんだろうなァ、と。

           ……思っちまうんだ。)

[我が身の為か、其れとも、──僕なんかの為か。
分からなかったからこそ、臆、分からないからこそ。
深みに嵌るような、虚無心がぞろり、と顔を出すようで。]
 

(326) 2017/06/21(Wed) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(”ほんとうの歳”らしいもんを数えれば、
こちらのほうが随分と年上みてえなのに。
保護者か何かのように言い聞かせるさまににがわらう。
何故、何方、ってその様を見りゃあ、

         ── 一目瞭然だろうに。)
 
[─── 血を流し過ぎた所為、なんだろう。]
[然う自分を納得させる様に、心底で言い聞かせたのち、
バッジを差し出しに来た彼女>>320からは
少し躊躇うように考えたあと。]

         ……有難う。
         じゃァ、今日は遠慮なく。

(2つ。大した働きをした訳でも無かったから、
 迷ったこころは一応と、儘、貰う事にした。)
 

(327) 2017/06/21(Wed) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[>>319
巾着袋にそれらを仕舞って、
袂にでも納めたあと。

他所へ赴こうとするかれを、あとは
(蝶のように墜ちた命の存在を知らないからこそ、)
やる事もないからこそ言いつけを聞いて腰掛けた儘。
呆、と見送り───。


           ( ……その裏。 )

空いた手は、
花壇に咲いた紫の──菖蒲花を ぽきん、と。
無意識に、掌の赤を塗りつけるよう、
         ──── 手折っていた。]*
 
 

(328) 2017/06/21(Wed) 02時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2017/06/21(Wed) 02時半頃


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:藤之助 解除する

犠牲者 (5人)

藤之助
73回 (7d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび