人狼議事


266 冷たい校舎村7

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視点:


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―― イロハ、病院へ行く ――

[ささやかなあかりが、暗い夜道にスポットライトをともしている。


イロハは自転車をこいでいる。
病院は家からだとちょっと遠いし、
まあ、なんにせよ、早く到着できるに越したことはない。

そう、早く到着したいからこそ、
途中で赤信号に引っかかればもどかしい思いもした]


[……けして走ってはいないのに、
身体の真ん中がばくばくといやな音をたてている。
駐輪場に自転車を止めて一息ついてもおさまらない。

防寒対策としてコートしか着てこなかったから、
手袋をつけていない手はひたすらに冷たくなっている。
顔の前に持ってきて息を吹きかけながら正面の出入口を目指す。
気もそぞろで、それでも、
病院の前にたたずむ人影に気付くのはかんたんなことだった]

宇井野くん。ええと、その、 えぇと、……帰ってたんだ。

[あたたまりきってない手を振ることはしない。
ただ、言葉だけを投げてよこして]


[言葉とともに吐き出される白いかたまりの端だけを捉えていた状態から、
顔を上げる。とはいえイロハにも言えることは少ない]

聞いた。
あたしにも何が何だかって感じで、…………でも、
あの世界をつくってあたし達を招いたのは養くん、
……ってことになるのかなぁ。なるよね。

[――そう、つまり世界の主は目の前の建物の中にいる。
今は言葉の届かぬところにいるその人に、
宇井野にだって言いたいことはあるだろう。イロハにもある。だが、]

……ここ、寒いし、とりあえず中入って話しよっか。

[出入り口の自動ドアの方を指差して。
返事をあんまり待たずにさっさと歩き始めた]




少なくとも今は、
「ありがとう」だけは言える気分じゃないかな。
ちょっとだけ、あたしはあたしのことを見つめなおすことはできたけど、ね。**

 


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【人】 剪毛工 レナータ

──二階:放送室──

[ いよいよ取り残されたかもしれない
と考え始めた時に、
三度、いいや四度、合図が為される。

 何が起きたのだろうと辺りを見回すが、
特段変わったことはない。
変化を探しに怜奈は校舎の中を歩く。
そうして見つけた二階の異変。>>3:430 ]

 開きっぱなし。

[ 狭いワンルームのアパートならば、
冷暖房も大して気にならない。
誰かの精神世界でも。
 そこまで考えて、ここでは、精神世界では、
冷暖房費について考慮はいらなかったのだと思う。 ]
 

(51) 2019/06/14(Fri) 19時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 何事もなく扉が開くとは考え難い。
怜奈は、扉の中を覗く。 

 扉の中を覗き込めば、
動いてるクラスメイトの姿。>>50
廊下とはまた違った音楽が聞こえ、
マネキンが壁に凭れていた。
京輔の耳には、見覚えのあるイヤホンが在る。 ]

 ……柊?

[ 傍に寄れば、頬に伝う赤を親指で拭う。
拭っても、完璧には拭いきれずに、
白いマネキンの頬には擦った赤が残る。 ]
 

(52) 2019/06/14(Fri) 19時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 泣いてるのだ、と思った。
同時に、可哀そうに、と思った。 ]

 なんで泣いてるのか聞いたとしても、
 返事はないね。

[ そこにいるのは物言わぬマネキンだから。

 呟いた声は、J-POPの音に掻き消される。
 放送室に入ったのは初めてではあったけれど、
指に着いた赤をスカートで拭ってから、
直感でスイッチをいじれば、流れていた音楽が消える。 ]
 

(53) 2019/06/14(Fri) 19時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ そこでようやく京輔へと顔を向けた。 ]

 取り残されたかと思ったけど、
 まだ、動いてる人いたんだ。

[ そっか、よかったと小さく呟く。
 そして、再びマネキンへと視線を向けて。 ]

 体育館に運んだほうがいい?

[ どうすべき?と京輔に指示を仰ぐ。 ]**
 

(54) 2019/06/14(Fri) 19時頃

剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 19時頃


剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 19時頃


剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 20時半頃


【人】 剪毛工 レナータ

──二階:放送室──

[ 音にされた人。音とならない人。>>62
堅治に彩華は、あまり個人行動を好むイメージはない。
特に彩華は、葉子と一緒に居る姿が多かった。

 京輔の瞳をじ、とみて。
なんとなく、二人はもういないのだと感じた。 ]

 ……そう。

[ 上着を返しそびれた。
誰かの精神世界の中だから、
何か問題が生じることは考え難いけれども、
なんとなしに残念だ。

 チャイムが鳴る前に見つけるべきだった。 ]
 

(73) 2019/06/14(Fri) 21時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ マネキンをまともに見るのは、
実のところ初めてだった。
愛子の事も、時間にして1分も眺めていない。

 マネキンはよくできている、と怜奈は思った。 ]

 わかった。
 そうね、そんなに遠くないからよかった。

[ 仰いだ指示の回答に頷いた。

 目線を少し泳がせた後に、
マネキンの上半身をもつために、
肩から後ろへと両手を滑り込ませた。 ]
 

(74) 2019/06/14(Fri) 21時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 京輔もマネキンを持ったなら、
どうにか息を合わせて、体育館へと向かうべく、
放送室を出る。

 そして、そこで拓海に出会うのだろう。>>71 ]

 マネキンなのに、重い。
 手伝ってくれると、嬉しい。

[ 若干腕が震えている自覚はあったため、
頼もしい申し出であった。 ]*
 

(75) 2019/06/14(Fri) 21時頃

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【人】 剪毛工 レナータ

──二階:廊下──

[ どうやら拓海は具合が悪かったらしい。>>79
非日常が精神を摩耗させているのだろう。
それとも、身体の不調か。

 持つよ、と言われて全てを任すわけにもいかない。
  代わらず、加勢の応援を頼む。
左側に寄って、右側に来るよう場所を譲った。 ]

 居なくなる条件って、なんだろうね。

[ わからないな、と呟いて、
マネキンの上体を掴み直す。 ]*
 

(86) 2019/06/14(Fri) 21時半頃


[ 帰ってたんだ、と、言われて。
 あの校舎が夢でも何でもなくって、
 本当に自分が身を置いていた世界と知る。
 
 あの世界じゃあ、
 夢だということを否定していたのに、
 目が覚めてしまえば曖昧で。

 夢も現実も、そんなものだから。
 あの世界を現実として認識するのに、
 誰かの言葉を受けなければならなかった。 ]
 



[ だけども、事実とわかってしまえば早い。 ]


  ああ。学校で目ェさめた。
  
  養が、死にそうになって、
  あの世界が出来たってとこか。


[ 文化祭に彩られた空間も、
 腐った肉も、真っ赤な水も。
 全部、養の心の中を形にしたものだろう。

 上澄みの底を覗いたような気分だった。
 誰しも持つであろう、奥の奥。 ]
 



[ 寒いし、と、言いかけて。
 先に言われたものだから
 宇井野は頷いて、後を追う。

 病院の中。カウンターで事情を話せば、
 待合に居座ることは出来るだろう。
 扉一枚、二枚隔てた空間はあたたかい。 ]


  どこから。
  あの世界の中だったんだろう、な。
  朝起きた瞬間からってのもおかしくない。


[ だとか。
 そんな声は、病院の中だ。
 他の誰かが聞いたらきっと、
 よくわからない話でしか、ないのだろう。 ]
 



[ 言いたいことならあるけども
 それはまだ はっきりと形を持たない。

 だけども、今はとにもかくにも、
 生きて欲しいと願うばかりなのだ。

 顔だけは平気な形をさせたって、
 あの校舎みたいに冷たい体は

         ……みたく、なかった。 *]
 


メモを貼った。


【人】 剪毛工 レナータ

──二階:廊下──

[ 帰りたくないな、と怜奈は思うが、口には出さない。
願いを口に出しても、この世界じゃ、
いいや、どこの世界でも叶うわけではない。
願いを叶えるのは、自分自身の力だ。

 気がつけば、そこに悟が居た。
マネキンの方ばかり見ていたせいか、
急に廊下から現れたように思えて驚く。
話の流れを静かに見守る。
二人で一つのマネキンを運ぶということで、
全てが結論付いたようだ。 ]
 

(96) 2019/06/14(Fri) 22時半頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 悟からも視線が飛んでくる。
頼まれて断るほど非情でもないから、頷いた。
 示された首輪は大きいように思えた。 ]

 ……わかった。
 宮古さん、大型犬でも飼ってたの?

[ バランスを崩さぬよう、
そっと紫苑だろうマネキンから手を離す。

 何処を持てばいい?と小声で悟へと声を掛けながら、
ちょうどいい塩梅におさまるだろう。
制服に血がつくなあと思うは思うが、
厭わずマネキンを掴んだ。 ]*
 

(97) 2019/06/14(Fri) 22時半頃

【人】 剪毛工 レナータ

──廊下──

[ 足、と指示され、マネキンの足を掴んだ。
マネキンは勿論のこと、自発的には動かない。 ]

 クラスメイトだし。
 何より一緒に精神世界に飲み込まれた仲じゃない。

[ 悟が悪いと思う必要なんて、何処にもない。
大丈夫と言外に含ませて、応える。 ]

 ふうん。
 じゃあ、そのペットの首輪なのかもね。
 どうしてこんなところにあるのかも、
 宮古さんらしきマネキンが掴んで離さないのかも、
 理由はさっぱりわからないけど。

[ 先程よりは軽いが、此方も重力が働いている。
歩幅が狭くなるのも当然だろう。 ]
 

(113) 2019/06/14(Fri) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 前の二人が少し遠い。
追いついた方がいいと思いつつも、
動かす足の動きは重たい。 ]

 そうみたい。
 髪型とか、イヤホンとか。 それで推測して。

 ……まだ動いてるのは、私たちだけかも。
 蛭野曰く、七月さんや轟木も
 三度目のチャイムまでは動いてたみたいだけどね。

[ 状況把握のためだろう。
紫苑のことを聞かれれば、そのままに。
近い距離が随分遠いように感じるけれど、
少しずつだとしても体育館への距離を縮める。]*
 

(114) 2019/06/14(Fri) 23時頃

 

  自分以外の誰かの体温を感じて、
  私はそっと、目を覚ます。

 


 
[ ソファの上で、眠ってしまっていたみたい。
  瞼を開けて、瞬きをして。
  しばらく天井を見詰めています。

  起き上がると、タオルケットがずり落ちる。
  誰かが掛けてくれたみたい。
  母か、父か、弟か。心優しい、家族の誰かが。

  タオルケットを丁寧にたたみながら、
  テレビをつけて、ニュースを見たの。 ]
 


 

  すごい。ニュースになってるよ、よう君。

 


 
[ 携帯を見れば、あいこちゃんからのメール。
  そうね。病院、行こうかしら。

  でも、その前に顔を洗わせてください。

  面白い夢でした。
  あれが、本当に現実とリンクしているのか、
  あそこにいたのが本当に皆なのかは別として、

  あの子の、腕の中で息絶えていく感覚が
  今もすこしだけ、残っているのですから、ね。

  死んだの。もう、居ないの。
  顔を拭くタオルを持つ腕は重くって、
  ああ、私、今ここに生きているのね。 ]*
 


 

  あの子に執着する私は、死にました。*

 


―自宅にて―

[夢を見ていた。やけに鮮明な夢を。
やけに重たい瞼を開いて、最初に見えたのは
お世辞にも綺麗とはいえないアパートの天井だ。

雑音を聴いて、吐いて。
呆然とベッドに寝転んでいるうちに
どうやら眠ってしまったらしい。

やけに瞼が腫れている。
記憶にないけれど、泣いていたのかもしれない。

はるちゃんの事が、好きだった。
愛していた。多分、今も好きなんだと思う。]


[けれど、不思議だね。もう、涙は出ない。

何処かに恋心を置いてきたみたいに
紫苑の心は凪いでいた。]


[肝心のイヤホンは沈黙を保っている。
一ヶ月も動いていたからかな。
流石にバッテリーが切れたらしい。

もう、帰っているのだろうか。
或いは、まだ、誰かと一緒に居るんだろうか。

あぁ、でも、良いよね。

紫苑は空気が読めない。
なので、夜もふけたこの時間に
はるちゃんに電話をかけることを厭わない。]


剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 23時半頃


[スピーカーの向こうから、はるちゃんの声がする。
どうしたの?と問う声は
やっぱり可愛らしい。そう思った。

少しの沈黙の後、紫苑は口を開いた。
泣いちゃうかな。
紫苑だって泣きたい。泣かないけど]

 はるちゃん、あのね。
 俺たち、――。

[酷い男だって思うかな。
それでいいよ、と紫苑は思うし、
むしろ優しいんじゃないかなとすら思う。

彼女は泣いている。被害者面をして。
悪い子だなぁ、って紫苑は笑って
躊躇い無く電話を切った。**]


[一時期は都合のいい夢であれと願った誰かの――もとい、養拓海の世界。
今はもう、確かにあって、イロハは確かにそこにいたのだと、認識している。

とはいえ、他のひとにとってもそうであると、
決めつけるにはまだ早かったかもしれない。
と、ちょっとだけ思ったイロハであったが]

  そうだね。そうなる、よね。
  他に誰かが死にかけてるなんて連絡もないし……。
  
[言ってる意味、通じるなら話は早い。
やっぱり君も確かにあそこにいたんだ、と思いつつ。
養の世界に思いを馳せる]



[文化祭を模した校舎はきれいだった。
本来は存在しない4階、そこは薄暗く物寂しかった。

どっちがほんとうか、じゃなくて、
どっちもほんとう、なのだろう。
綺麗じゃないものだって抱えてるのがひとであるからして]
 


[院内に向けて歩を進める足音は二人分。
ロビー状の待合室であっても暖房はきいていて、
もはや白い息を吐き出すこともない。

これこれこういう事情でして……と、
カウンターのお姉さんに話す役はとりあえずイロハがやることにした]

……おかしくない、かもね。

[一足先に待合室の長椅子に腰をおろすと宇井野の言葉に頷いた。

 ――雪、どれくらい残ってたっけ。

道中全然気を配ってなかったし、それに、
今朝見たニュースがどんなものだったかなんて、
養の世界での出来事よりも曖昧になっていた]




……それよかさぁ、宇井野くん。
あたし達がここにいるということは、

向こうには今頃、あたし達のマネキンが残ってたりして。
アイちゃん、みたいに?


[ちょっとは無残な姿になったかなあ、と、他人事じみて思う。
相原みたく、さながら殺人事件の現場を作り出してしまったこと、
きっと、誰かに言われたって、そんなには気にしないのだ*]


メモを貼った。


メモを貼った。


[通話を終えた紫苑は、新着を告げていた
メッセージアプリを開く。
相原からのメッセージが一件。

夢は夢じゃなかったらしい。
あの空間のホストが誰かを理解して、
ふと思い出したのは、いつかの会話だった。]


[“いる”じゃなくて、“いた”らしい、
「生まれたら最初に出会う人。」

紫苑の耳ははっきりとそれを捉えていて、
けれど、聞き返すことはしなかった。
だって、俺たち、そんなに親しい訳じゃない。

けれど、もし踏み込んでいたら、
彼が思い切る事はなかったのだろうか?
問うても紫苑には分からない。]


[出来ることはせいぜい、
彼の選択の結果を見守ることくらいだろう。
相原のメッセージに、
養が搬送された病院が書いてあった。

家を出る前に、少しだけパソコンを触ってから、
簡単に荷物を纏めて、コートを羽織る。
イヤホンの代わりに、伊達眼鏡を着けた。
泣いて腫れた目を誤魔化すためだ。

一歩踏み出した外の景色は、
雪景色などではなく、夜の紺に染まっていた。**]


メモを貼った。


剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 13時半頃


【人】 剪毛工 レナータ

──→体育館──

[ クラスメイトとのことは、>>115
表面的なことくらいしか怜奈は知らない。
瑠璃のことも。悟のことも。他の人間だって。

 わからないという悟に、小さく頷く。
手放せない首輪の理由を二人で検討することは、
それ以上ないのだろう。 ]

 ……ホストは、この四人の誰か、か。

[ マネキンになった誰かがホストとは考えられない。
前を往く悟や、京輔、拓海。もしくは怜奈。
誰かひとりがこの精神世界を作り上げた。 ]
 

(205) 2019/06/15(Sat) 15時半頃

【人】 剪毛工 レナータ



 七月さんなら、
 相談を誰かにできるから大丈夫だと思う。

[ “無事”かはどうか、わからないけど。
どういった理由であれ、>>116
自身の中にため込むことはないのだろう。

 謝罪には小さく頭を振って、
遠くなった二つの背に追いつくべく、足を動かす。 ]*
 

(206) 2019/06/15(Sat) 15時半頃

【人】 剪毛工 レナータ

──体育館──

[ 足を踏み入れた体育館には、
布に包まれたなにかが既に三つ並んでいた。
赤のような黒のような色に染まるは、
愛子を模したマネキンだろうか。 ]

 ……

[ 得体のしれないものが幾つか並んでいると思うと、
気味が悪くて仕方がない。
紫苑らしきマネキンの隣に、
持っていたマネキンを並べる。
 気が付けば拓海が言葉を紡ぐ。>>112 ]
 

(207) 2019/06/15(Sat) 16時半頃

【人】 剪毛工 レナータ


 あんまり、ここには居たくない。
 ……それじゃあ。

[ 拓海に続いて、怜奈も発言をする。
またも、さよならも、正しくないようで、
よくわからない挨拶を一つ。

 それに、なんだか喉が渇く。
飲み物を調達すべく、怜奈もまた体育館を出て、
購買へと向かう。 ]*
 

(208) 2019/06/15(Sat) 16時半頃


  或いは、精神的に不安定な人なら、
  養以外にも当てはまるんだろうけど。


[ 其処は流石に、見えない処だ。
 他に生死の狭間にいる者がいるって、
 そんな連絡がない今は

 あれは養の世界だって、
 それを前提に話を進めるのがわかりやすい。 ]
 



[ 灰谷が、受付に話を通す間
 宇井野は一方後ろに立っていた。
 話し上手だ、って、いつも思う。

 視線をちらと、外の方にやったら、
 地面はうすぼんやりと明るくて。

 積もったまんまの雪が、
 朝の記憶と矛盾してくれないから、
 どこから境界を越えたのかもわからない。 ]
 



[ マネキン
 そうだ、マネキン。って。
 あの校舎を思い浮かべて、ぞわりとした。

 マフラー越しに、喉に触れる。
 この首を、絞めて。
 確かに死んでいく感覚。 ]


  マネキンを運ばせてるんだろうな。
  相原のは、えらい姿になってたが。


[ 声色は別段、変わりなく。
 いつも通りなのだけども。 ]
 



[ あの、汚れた包帯を、
 ちぎれそうなほどに引っ張って。
 ほんとは、誰かを助けるための道具が、
 喉に深く食い込んでいったんだ。

 一瞬、呼吸を忘れてしまったように、
 息が、止まった。
 すぐに吸って、吐いて。異常なし。 ]


  死んだん、だな。あっちの世界で。
  ……死んだら、戻ってくるんなら。
  養も、そう、なのか。


[ 灰谷は存外、平気そうだ。
 宇井野の顔も、いつもどおりの形で、
 少し眉が下がっているだけなのだが。 *]
 


メモを貼った。


【人】 剪毛工 レナータ

──回想:相談事──

[ 歯切れの悪い返答に、へえと声を返す。
葉子の胸の内は勿論知ることはない。 ]

 決めてる。

 うち、貧乏だから、
 特待生にでもならないと大学行けそうもないの。

[ 名は知れているが、難関大よりランクが低い
私立の大学の名前を幾つか付け加える。

 隠すつもりはない。
おはようと言われれば、おはようと返すし、
進路はと聞かれれば、内容を話すのだ。 ]
 

(211) 2019/06/15(Sat) 18時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 満足げな表情はすぐに真顔へと変わる。

 春を売るのも、買うのも、悪いこと。
労働とは、もっと尊くあるべきだ。
値段もつかない労働などあってはならない。 ]

 それで得たものを問題ないと感じるなら、
 七月さんにとっては悪いことではないのかもね。

 ……それに。
 私たちは、そんなことしなくても、
 きちんと労働をして稼げる側の人間なのに。

[ 後半は声のトーンがおのずと低くなる。
よくない、とまた声を取り繕って。
質問の答えを返す。 ]
 

(212) 2019/06/15(Sat) 18時頃

【人】 剪毛工 レナータ


 私は、大丈夫だから。

[ 平気、と付け足し、
そろそろ時間だ、と怜奈は教室を出ていく。 ]*
 

(213) 2019/06/15(Sat) 18時頃

剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 18時頃


メモを貼った。


[見えない可能性。
いちいち追っていてもキリがない。
誰かと誰かの世界がまじりあうこともあるんだろうか、って、
そこはちょっとだけ興味深かったけれど。

「クラスメイトが病院に運ばれたって聞いて」――とイロハは受付のお姉さんに話した。
緊急事態だったけれどしどろもどろにならないですんだ。
「たぶんあたし達を入れて全部で10人くらい来ると思います」とも言ったけれど、
いつになるかはイロハにもわからない。

――他のみんなにも、来たりしているのだろうか。
帰る順番が]


[いろいろ、気になることはあるけれど。
目下の話題はマネキンについて、だ。]


運ぶのたいへんそうだよね、宇井野くんのマネキン。

[応じるイロハの声もいつも通り、だ。
いつも通りに見上げていても、しかし、
宇井野に一瞬生じた異常には気付けていなかった。
きっと、イロハもイロハで別のことを考えていたせい]


[思いを馳せる。
回る視界だとか、内側から変な音がして足がつかいものにならなくなったとわかってしまったこととか、
そもそもどうして階段のてっぺんから飛ぼうと思ったか、という、
幾度思い返しても変わらないだろうひとつのアンサー]

………、それは、そうなのかも、としか、言いようがない、けど。

[あちらで死んだら戻ってくるのか。
呟く宇井野の顔はおおむねいつも通りだけれど、
精神世界のこと、あんまりひとごとじみて話してなかったことを思うと、
どこかしら憂いているのかもしれない]




あのね。
あたしも死んだんだと思うよ。
……死んでもいいや、って気持ちで落ちたんだ。階段から。

それで帰ったんだから、養くんが、……ちゃんと、
帰るつもりであっちで死ぬことを選んだのなら、
それは……ちゃんと、喜んであげた方がいいと、思うよ。


[もちろん、穏便に帰る方法があればそれに越したことはないのだけれど]

  ………宇井野くんは死ぬの怖かった?
  あたしは、……ちょっとね。

[どうなんだろう。
あちらで死ぬことに何の意味があったんだろう。
思いつつ問いかけるイロハの表情は、静かに落ち着きを保っていた*]


メモを貼った。



[ あの教室にいた全員が、
 この病院に揃う時は来るのだろうか。

 失踪事件、大抵は皆戻ってくるらしいけども。
 校舎のあった世界の生まれた意味、とか。
 待合までのほんのわずかな時間の間に、
 考えてしまったりもするのだ。

 気になることが混ざり合う中で、
 なんとなく、自分のマネキンをイメージする。 ]


  ……だろうなぁ。
  わりとインドア揃いだったし。


[ 一人で運ぶのはまず無理だろうな、とか。
 冗談めかそうとして、声が上手く弾んでくれない。 ]
 



[ 長椅子に腰は下ろさずに、
 近くの壁に背を預ける。
 エナメルは、どさりと床の上。

 確定事項は限りなく0で、
 あの場所についてわかることなんて
 殆どないのが現実だ。

 ああかもしれない、こうかもしれない。
 そればかりが飛び交うことになるのだろう。


 座る灰谷を見下ろした。
 つけっぱなしのマフラーに顎が埋まる。 ]
 



  気づいたら死んでた、みたいな。
  なんか、そんな感覚だ。
  だから、怖さもあんまり。


[ 嵌らない苦しさをだましたかった。
 たったのそれだけの話だ。 ]


  死んだら、どうなる、とか。
  考えなかったか。


[ 宇井野は、考えなかった。
 口許のマフラーに指をかけて、
 ぐい、と。少しだけ、下ろして。
 真っ白くて、どこか薄暗い天井を仰いだ。 ]
 



  死ぬ、って。
  本当は二度と、ないことだ。
  死をどう解釈するかってのは人次第で、
  そこをとやかく言うべくもないが。

  そりゃあ、あっちで死んで、
  こっちで元気に出来るなら良いんだが。


  死ぬって感覚だけは、
  なんとなく残っていくんだろうから。
 



[ マフラーから出した口許は、
 曖昧な笑みの形を取る。
 どんな顔をすれば良いかわからない。そんな形。 ]


  素直に喜ぶことは、難しいな。俺は。


[ 喜んであげたら、って、言った。
 そんな灰谷は? って
 問うように、視線を流す。
 感情の名前から目をそらし続けて来たから、
 こういう時だって 自分の心すらわからない。 *]
 


[今までの交際経験の中で
彼女を寝盗られたことは無かった。
多分、幸せだったんだなと紫苑は思う。

はるちゃんに対して怒りは湧かなかった。
寂しいけど、仕方ない。

とはいえ、紫苑は聖人ではない。
全てを飲み込むなんて出来るはずもなかった。]


[病院に向かう前、
悪夢のような雑音に紫苑は手を加える。
女の音声は誰だか分からないように加工して、
男の声はそのままに、音声データを書き出した。

少し時間はかかりそうだけど、
きっと、帰った時には終わっているだろう。

捨て垢で掲示板にでも貼り付けてやろっかな。
紫苑はひとり、夜の道を歩きながら微笑む。
案外、自分は性格が良くないらしい。]


―病院―

[雪が残った道を歩いて、
紫苑は目的の場所に辿り着く。

見えた姿は、あの校舎でも見かけた面子
目が合った紫苑は、ひらと手を振った。]



 ……ただいま?

[って言うのも変かなと思いつつ、
それ以外の言葉が見当たらない。
伊達眼鏡の位置を直してから、
紫苑は思い出したように宇井野を見る。

あの校舎の中、
シーツに包まれた大柄なマネキンと
添えられていた猫のぬいぐるみを思い出した。]

 宇井野くん、ネコちゃん好きなの?

[深い意味もなくそう尋ねてから、
紫苑は再び踵を返す。
飲み物でも買ってこよう、と思った。**]


メモを貼った。



[ まずは、扉の開く音。
 空調の効いた院内に、
 冷たい空気が流れ込んでくる感覚。

 顔を向ければ、手を振る姿。
 つられるように、手を振ったが、
 少しだけ、驚いていた。 ]


  柊。……
  おかえり、ってのも。変な感じだよな。


[ 帰ってたのか、とか。
 そんなもの、なんとなく。 ]
 



[ 度の無い眼鏡をかけているのも、
 イヤホンが見当たらないのも、
 なんだか新鮮なことだけども。

 柊、お前もか、と。
 頭を抱えたくなるようなものが
 世間話じみで飛んできたものだから。]


  …………………
  好きに、見えるか。


[ 自分のマネキンのことなんて、
 自分じゃあわかるはずもないから。
 もしかしたら、何か見られたか、とか。

 動揺を寸の所で、飲み込んだ。たぶんセーフ。 ]
 



[ 病院の中にも外にも、
 自動販売機の灯りはいくつかある。

 待合からまた、どこかに行くのに、
 宇井野はなにも言わずに見送ったけども。


 ネコって、あのネコだよな、とか。
 あのときは誰もいなかったはずだろ、とか。
 上っ面を整えることで、
 諦めて生きる選択肢を見つけた傍から。

 ぐるぐる混ざる思考を、押し込んだ。 *]
 


[そこは笑ってもいいところだよ宇井野くん……とは言わずじまいだった。


怖かった? って訊いたイロハは、
眉をフラットにした表情で宇井野を見る。
近くの壁に背を預けたその姿を見ると、
本当に学校帰りなんだ……と、今さらながら思いはする。

冷静になって考えてみると、そうだ、コートの下の部屋着は、
母と二人で家で過ごす時のために母が選んだ、だいぶ大人っぽいデザインのものだ。

深い意味もなく、コートの左右のポケットに両手とも突っ込んで。
宇井野の言葉を聞いて、
聞きながら、視線をうろうろとさまよわせる。天井を見たり足元を見たり]


【人】 剪毛工 レナータ

──購買──

[ 珈琲を飲もうと、購買にやってきた。
レジの上に置いてあるメモが目に入り、
怜奈の視線は鋭くなる。>>2:421>>2:422 ]

 あ?
 何勝手にツケにしてるわけ?

[ はあ、と思い切りため息をついた。
そこにいたなら、存分に文句も言えるが、
既に紫苑はここにはいないだろう。

 メモを見詰めて、
字ぃへたくそと悪態をついてから、
飲み物コーナーへと向かった。
ホットコーヒーの缶を取って、プルタブを引く。
 口の中に広がる苦さを味わいながら、
レジ前のメモに、追記する。 ]
 

(264) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 剪毛工 レナータ


 『三年七組柊に、
  ホットコーヒー代をツケておいて』

[ 少し角ばった文字が下に並んだ。 ]*
 

(265) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 22時半頃


そっか。
……そういう考え方もあるよね。

[イロハはため息を吐くみたいな小さな笑い声をあげた。
なんだろう、水面から顔をあげたみたいなふわふわした気分から、
一気に現実に引き戻された感じさえする。
向けられる視線に返してよこすのはちいさな声だ]

…………あたしは、あたしの嫌なところを捨てたいって思ってたから。
死んじゃえば命ごと捨てられるから、死んでもいい、って……。

[そうして、あの校舎で死んでみた結果、何がのこったか。
何か言いかけようと口を開き、また引き結ぶ。
分かっている。イロハの言葉はもう笑い話の範疇に入れることはできない。

沈黙することしばし、静けさの中に音が響いた。]


[外から冷気を引き連れつつ入ってきたのはクラスメイトだった。
眼鏡をかけてたりイヤホンがなかったりと、
細かいところは違うが顔立ちばかりは見間違えようもない。
ひらりと手を振り返す]

柊くんだ。
あ……えっと、……おかえり?

[ただいまと言われたからにはそう返した方がいいんだろうけど。
確かに変な感じだ。
「おはよう」じゃなくて「ただいま」と「おかえり」を口にしあうことになるとは。
……そういえばあの校舎じゃおやすみを言いそびれていた]


ネ、コ……?


[突如持ち上がる宇井野は猫が好き疑惑。
そんな話はイロハにとっても寝耳に水だ。
けげんな表情をしつつ柊と宇井野を見比べて、
それから柊を見送って。
しばらくしてからこれ幸いとばかりに立ち上がる]

あ、あたしも飲み物買ってくる……。

[土壇場で財布は忘れずにポケットに入れていてよかったと思う。
言いつつ向かうのは、病院の外だった*]


メモを貼った。


【人】 剪毛工 レナータ


[ 教室へと戻る。
毛布に鞄。
紫苑の上着に触れて、迷って。

 結局それは持っていくことなく、
二つの装備品を手にしながら、
階段を二階分を昇った。
そして、再び夜が更ける。 ]
 

(282) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 目が覚めた。 ]
 

(283) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 携帯を見れば、習慣づいた時間である。
眠気はあまりないために、
異変でも探すか、心づもりで、
荷物はそのままに階段を一階分降りた。 ]
 

(285) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ

──四階:廊下──

[ ひたり、ひたりと音がする。
後ろを振り向けば、なにもいない。
ほうと向き直って息をついた後、
脹脛になにか触れた感触が伝わる。 ]

 ────ッ!

[ 一瞬ならば、
何か物が当たっただけと合点できたのに、
其れは足へと纏わりついている。
 肉塊のような其れは汰風流だ。
人間の足首から先が、顔だろう部分についている、
どうにも受け入れがたく、気持ち悪い姿。 ]
 

(287) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ こんなところにいるはずもない。
ここは怜奈の精神世界だとでもいうのだろうか。 ]

 ちがう、ちがう、ってば!

[ 足を振って、それを振り落とす。
怜奈自身、人がいないこの場所は心地よいけれど、
四階の家庭科室の惨状やマネキンの並ぶ体育館は、
居心地が非常に悪い。
そして、なにより。
怜奈自身が、クラスメイトに向かって、
あんなメールを送るとは、考えられない。 ]
 

(288) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 謎のメールの主は言った。
 楽しかった。
 好きでした。
 早く忘れて生きてくれ。

 残りの時間を楽しんで。 ]
 

(289) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ もし田所怜奈が齢18で
  世界から消えるとするならば、

  恨み言に塗れた言葉を残すだろう。 ]
 

(290) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 振り落とした汰風流は、
再び怜奈のほうへと寄ってくる。
気管支が締め付けられるようで、
息もまともにできなくて、立っていられない。 ]

 ……は、

[ 立ち上がって走り出してしまいたいのに、
上手くいかない。 酸素が足りない。 苦しい。

 少しでも距離をとるようにと手と足で這って、
近くにあった教室へと入って、扉を閉めた。 ]
 

(291) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 姿が視界から消えれば、幾分か気が楽になる。
背を扉に押し当て、開かないように。
開いてしまわないように。]

 なんなの!?

[ やめてよ。やめてよ。
共通言語を話せていると信じていた時に、
両親にその宗教はやめてと何度も言ったことが、
頭の中によぎる。

 すべてが過ぎ去るまで。目を閉じる。 ] 
 

(292) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 再び、足になにかが触れる。
目を開くと、教室の中には汰風流が、
文字通り溢れていた。 ]

 ぁ、や、……ひっ

[ どこから湧きだしているのか不明だが、
どんどん数を増やしていっている。
教室から出ようとするも、
身体が思うように動かない。
できたことと言えば、
両腕で自分を抱くことだけだった。

 足に纏わりついていた汰風流も、
段になり段になり、胸の高さまで来ている。
ついには、額に肉塊が触れた。 ]
 

(293) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 救いをあげよう。 ]
 

(294) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ そんなものは、要らない。
  私は何にも、
  誰にだって、縋ることはない。 ]
 

(295) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 声が聞こえた気がして、
小さな子供のように首を横に振る。
否定をすれば、
瞬間、怜奈は汰風流の群れの中に埋まった。 ]*
 

(296) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 五度目のチャイムが鳴る。 ]
 

(297) 2019/06/15(Sat) 23時頃

【人】 剪毛工 レナータ


[ 四階、生物室。
部屋の前には、
黒い顔料を踏んだような足跡が一筋のみ続いている。

足跡を辿った先の扉、
なにかが引っかかって簡単には開かない。
無理に扉を開けたなら、
そこにはマネキンが一体居るだろう。

 自分を抱きしめるような恰好だ。
力を入れすぎたのだろうか、
指先はところどころヒビが入っている。
触れたなら、崩れてしまうだろう。

 きつく編んだ長い三つ編みが、
田所怜奈を模していると示していた。 ]**
 

(298) 2019/06/15(Sat) 23時頃

剪毛工 レナータは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 23時頃



[ 視界の端に揺れる髪が
 どこか落ち着かない風であったから。
 嫌なことでも言ってしまったろうか、と。
 大雑把になりきれない小さな不安。 ]


  ────……


[ 誰も、同じものを見て生きた人間はいない。
 誰一人、全く同じ世界を見ていないくせに、
 その事実はどこか遠い所にあるものだから。

 小さな笑い声に
 そうか、と、合点がいくのに。
 ほんの少しの間を要した。 ]
 



[ 沈黙だ。
 灰谷の沈黙につられるようにして、
 宇井野も暫し、黙り込んでいた。

 嫌なところを捨てたいから、
 そのために命を放り投げるならば。
 生を受けた意味はどこにあるのだろう。


 なんて、考えてしまうのが、
 宇井野 堅治というちっぽけな人間だった。

 だけども、言われてみれば、
 その気持ちもなんとなく、わかる気がして。 ]
 



[ 人の気配は、沈黙を塗り替えるのにちょうど良い。
 猫が好き疑惑はひとまず置いておこう。
 おいておこう。

 柊と、此方と。
 見比べる視線は見えないふりして。
 それから、立ち上がった灰谷を見送る、ついで。 ]


  ……いってらっしゃい。
    またあとでな。


[ 飲み物を買うだけだと言っているのに、
 自然と口から零れ出ていた。 ]
 



[ なんでかは自分でも、わからなかった。
 ただ、なんとなく。

 こんな、ろくでもない世界の中で、
 マネキンよりも冷たくなってしまうのは、
 なんだか嫌だな、と、思ったんだろう。


 灰谷を見送ったら、
 ずるりと背が壁を擦る。
 長椅子じゃなくて、床に座り込んだ。 ]
 




  こんな ろくでもない世界の中で
  器と中身を間違えられて
  ただただあるべき姿を演じ続けて
  なんで生き続けているかなんて

  生まれて来たから

  それ以外に 理由はないから
  あの校舎の中で
  首を絞めたのも 死ぬ気なんてなくって

 



  生まれて来たから
  生きているから
  人は苦しいんだろうって

  だったら
  生きて欲しい を 願うことは
  いっそ 残酷なことかもしれないな って

  あの校舎にいたクラスメイトを
  また ひとり ひとり 思い浮かべた **
 


メモを貼った。


[誰しも何かを抱えていたって、
それが同じとは限らないし。

母から買ってもらったものだけならいざ知らず、
生みの親に似てしまった顔、それを抱えた自分。
それらを捨てたい、だなんて、きっと、傍から見れば親不孝者にもほどがある。

だから、わかってもらおうだなんて思ってなかったはずなのに、
ちっぽけな己は口にしかけてしまった。
灰谷彩華はこういう風に――人間ができていないところがあると]


[だから、沈黙を塗り替えてくれる存在は実のところかなりありがたかった――
ということを本人に伝えることはなく、
イロハはすぐには自販機を目指さず、
夜の病院敷地内をうろうろしていた。

見送ってくれた宇井野の言葉には頷いた。
その時ばかりはいつものイロハらしく笑えたと思う。
冷たく凍った場所で朽ちるつもりはない。
ただ、少しばかり、頭を冷やす時間なら欲しかった]


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