204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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[ 彷徨い、目当ての自販機を見つける。 ミルクティーと手に入れた。ちゃっちゃらー。 特別に冷え性というわけではないけど、あったかいペットボトルを手で包むといいかんじである。ぬくい。
センパイいないかなと、思いながら、図書館へと帰る。 残念ながら、センパイと出くわすことはなかった。見えない尻尾もへたりと下を向いた。]
(11) 2016/12/16(Fri) 13時頃
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[ 図書館の、律の指定席へと向かう。 あれまあ。机に伏せる律が見えた。 あんなに訳解らないドイツ語とやらと向き合っていれば、眠くなるのも無理はないだろう。 それとも、夜更かしでもしていた?
近寄れば、机の上は綺麗に片づけられていて。 課題は終わったのだと知れる。]
りーつ。
[ 図書館であるために声の大きさを少し落とし、頭にぽんと手を載せて、起こしただろう。 そこから、解散して、講義に向かっていっただろう。]
(12) 2016/12/16(Fri) 13時頃
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[ 次の講義でも、またもや象形文字の書かれたプリントを量産し、帰路へとつくことになる。 自販機でミルクティーを買った時には、ふわりと降り続いていた雪はぴたりと止んでいた。]
やんじゃったかー。
[ 雪は結構好きだ。ロマンチックだと思う。 降る雪を捕まえることはできない。捕まえたとしても、掌の熱で溶けてしまうから。
結晶も綺麗だ。 写真集で見た結晶は様々な形をしていた。 ただ、黒いコートの繊維に落ちていった今日の雪は、崩れてしまい、はっきりとした形を持っていなかった。 次に降るときは、どんな結晶になっているだろうか。 うんと寒い日に降るといい。]
(34) 2016/12/16(Fri) 16時頃
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[ オレの恋心は、結晶とおんなじで、形を変える。 温度や湿度がどんな結晶になるか左右するのならば、 恋心はあの人の言動一つで変わる。*]
(35) 2016/12/16(Fri) 16時頃
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─12月22日─
[ レポート8000字は、家で無事完成させた。 単位は大事。 大事だからこそ、提出期限以内に課題は終わらせる。 課題が出された日から、手をつけてしまえばいいとは思うけど、性格なのか、なかなかそうもいかず。 ぎりぎりになって課題を終わらせるのが常だった。]
ねっむたい。
[ 鬼の佐々木教授にレポート提出させれば、満足感で眠気が襲ってくる。 睡眠時間が足りてないせいなのもある。 サークル室には、ソファがある。 あわよくば、そこで仮眠しておこうと向かった。]
(36) 2016/12/16(Fri) 16時頃
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[ サークル室には、ダイヤル式の鍵がかかっていて、誰もそこにいないことが知れる。 ちょっと寂しい。 でも、のびのびにソファで寝れることは間違いない。
開錠して、ソファにごろりと寝転がった。]**
(37) 2016/12/16(Fri) 16時頃
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[ ふわりといい匂いがした。>>69 すん、と空気を吸い込むと、微かに煙草の匂い。 うちに喫煙者はいない。 身近な喫煙者は ──… 。>>0:144 なんで斉藤センパイと藤センパイがいるんだろう。 うちに呼ぶような仲では……そうして意識を手放した場所を思い出した。サークル室だ。]
いま、なんじ、
[ 出席は死守したい。 勢いよく、上半身を起こせば、傍に誰がいるか知れる。]
(74) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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お、おぐらせんぱい…… おはよう、ございます?
[ 寝起きのためか、声が掠れてしまう。 寝顔を見られるのは、想定外で、頬に赤みが差す。 手が触れるものを、握りしめた。]
(75) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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[ サークル室で、まったり意識を失っていた男。 同期がフォローを入れてくれたように、贈り物については失念していた。さんきゅう、蒼井。>>71
クリスマスパーティー!あの人と過ごせる!告白する! そんな雑念が頭の中を文字通り、パーティーしていたために、プレゼント交換の話は右から左に素通りしていた。 そんなわけで、まあ、許してくれ。律よ。]
(78) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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[ 時間を聞けば、そっと胸をなでおろす。>>76 まだ時間はある。なあんにも問題なかった。]
や、大丈夫です。 次は3コマ目なんで。
[ 息をする合間もないままに、返事をする。 ふる、と首を横に振る。 柔らかく笑まれた口許に、また赤みが増す結果となった。]
(85) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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このソファ、ちょっと煙草の匂いがついてるけど、 寝心地いーんですもん。
[ 昨日小椋センパイがまさにそのソファに横たわっていたことも知らずに、感想を答える。>>77 見詰められれば、やっぱりセンパイは美人だな、顔整っているな、と思うのだ。 にこりといつものように笑みを作り、首を少し傾げ、何かを探す様子を眺めていた。]
(86) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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[ 差し出されれば、握っていた毛布から手を離し、包みを受け取る。]
わ、うれしいですっ! チョコだー。
[ サークルのメイン活動である天体観測にも、チョコレートを持参しながら参加していたためか、チョコレートが好きなのは周知の事実だった。]
(87) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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ちょっと早いですけど、 なんだかクリスマスプレゼントもらったみたいで、 嬉しいです!
[ それから毛布もありがとうございます。 と、慌てて付け足す。 そんな言葉がでたのも、センパイが持つ紙に書かれた“クリスマスパーティ案について”の題名がちらりと目に入ったせい。]
(88) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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─回想:ニモセンパイ─
[ 初めて会った時、センパイは勧誘のビラを愛想よく配っていた。覚えてないのかもしれないけど。>>0:115
華美ではないけれど、素のままが活かされていると思って好感を抱いたことをオレは覚えてる。 センパイは何人の新入生にビラを配ったのか知らない。 オレは洗礼のように押し付けられたビラを受け取ったか数えてない。]
(に、もとセンパイ。)
[ ちの要素は何処にも見当たらないのに、名付けられたあだ名には、笑顔で応える。 いつだか、その由来について聞いたこともあった。
同じように、ニモセンパイと呼ぶタイミングは逃しに逃して、未だに新本センパイと呼んでいた。]
(102) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[ 律の憧れのねーちゃん、もとい近所のねーちゃんと知れたのは、サークルメンバーに名を連ねて暫くした後の事。>>0:96
一層親近感がわいて、すれちがうことがあれば、みえないしっぽをぶんぶん振って笑顔で近寄ることが常だった。*]
(103) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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空きコマの時に、 サークル室のありがたみは、よおくわかります。 ソファを置いたセンパイ、誰か知らないですけど、 天才ですね。
[ うん、と神妙な顔をして見せる。>>104 受け取ったチョコレートの包みは、ちょっぴり折れていたけど、チョコに罪はない。そのまま口に放り込む。 甘い、味が広がった。]
(114) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[ ははは、と笑う。 よくセンパイにチョコを貰っていたから、チョコがプレゼントなら、毎日がクリスマス……もしくは記念日になってしまう。 確かに大袈裟だなあ、と心の内で思う。]
あります、よ! ええ、っと。 ──… え?
[ 佇まいを直して、背筋を伸ばして座り直す。 クリスマスプレゼントとは、初耳のように思う。 そうか、まじか。何も用意してない。なにも。]
(115) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[ ちょっぴり引き攣った表情をなんとか押さえて、んーなどと口に出しつつ、なんとか考えを絞り出す。]
センパイ、パーティーって何人参加するんでしたっけ? 9人であってます? 7時くらいから開始する、として、夕飯も必要ですよね。 ピザなら、取りに行けば2枚で1枚無料だし、 いいかもしれないです。 あー、あと、飲み物も。 紙コップとか、紙皿は使ってるの見た気がするんで、 枚数確認して、足りるようならそれ使いましょう。
[ 思いつくことをつらつら告げる。 ペン先が叩かれていた紙には、どのような言葉がつづられるのやら。]
(116) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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ケーキは、たべたい、です! クリスマスといったら、ケーキは付き物でしょ! 手作りはロマンですけど、たぶん負担になるんで、 参加費?がちょっと高くなるかもしれないですけど、 買った方がいい、とおもい、ます。 駅前の裏のとこが美味しいって聞きました。
[ 緩んだ口許で、ケーキについてはそう告げる。]
(117) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[ ふんふん。>>121 頷き、意味を成していく文字列に視線を落とす。 ケーキを作るのに、9人は多すぎる。 負担というのはそういう意味。持ち寄るのであれば、負担は誰かに偏ってしまうこともないだろうけれど。]
チキンもいっすね! 食べたいです。かぶりつくやつ。
[ でもかぶりつくと化粧が落ちるのかもしれないと、はたと気が付く。ペンが小椋センパイの手から離れれば、曖昧な笑みを浮かべた。]
(134) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ 礼を述べられれば、 助けになったようで、よかったです、と朗らかに告げる。 えあーな尻尾もぶんぶんである。]
プレゼント……。 サークルの、メーリスで意見を募集するのも、 いいかもしれないっすねー。
[ 三人寄れば文殊の知恵という。 少しずつ意見を出し合えば、いいパーティーというものが完成するのではないか。 そう思う。]
(135) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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毛布、片付けてからいくんで、 センパイ、行ってて大丈夫ですよー。 次コマもがんばってください!
[ サークル室からでていく背に手を振って見送った。
小椋センパイの白衣姿をよく見かけていた。 防寒着替わりなどとは知れぬから、2年になると実験が多くなるのではないかと、微妙に怯える日々だった。]
(136) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ 膝に掛かっていた毛布の端を合わせて、畳む。 仕舞われている場所は、知っている。 棚に近づき、手を伸ばし、仕事は完了。 綺麗に仕舞えたことに満足し、一人で頷く。]
なんだこれ。
[ 床に落ちていた、紙。>>71 拾い上げて、裏を見れば、そこには、センパイの姿。 今よりも少し若く見えるのは、気のせいだろうか。]
(137) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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和服、めっちゃ似合ってるなー。
[ 独り言ちて、見入る。 写真の持ち主は誰だろうか。本人? サークル室を出入りする人は限られてくるから、机の上に置いておく。 和装な藤センパイが、写真越しに時を超えて柔和に微笑んでいた。]**
(138) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ 机に写真を安置して、思い出したこと。 律にプレゼントのことを伝えてない。これはまずい。 二人して持ってくるの忘れた、とか、笑えない。
ソファに座り直す。毛布がない分、ちょっと寒かった。 無造作に置かれた鞄から携帯を取り出して、メールアプリを起動させる。]
(139) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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「りっちゃん、おはよ♡ 昨日は雪やんじゃって残念だったネ。 次降った時は帰り道いれてほしいな。 ここから本題。 クリスマスパーティーには、 どうやらプレゼントを持っていくらしい。 ……今日初めて聞いた!ごめんな!」
(140) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ フリックを繰り返し、メール文を完成させ、送信。 もうすでに別ルートから、情報を仕入れているとは、思っていなかった。]**
(141) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ メールを送り終えれば、ようやくサークル室を出る。 ダイヤル式の鍵をかけておえて、昼食を探しにいこうと歩く。]
今日は何にしよ。 食堂もいいし、購買でもいいし、 まだ時間あるし、駅前の方にいくのもいい。
[ 悩ましげに、爪先の向くままに。]
(144) 2016/12/17(Sat) 00時半頃
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[ コートの中で、携帯が震える。 送信者は誰だろうか。>>147 携帯を取り出して見れば、律で。 左手をコートに突っ込んだまま、道の端へ寄る。
ぴゅー、と風が吹き、身を震わせる。さむい。 送信者の名前のみしか表示されていない画面。 内容を予感してのことだったのやもしれない。]
(172) 2016/12/17(Sat) 11時半頃
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「くすぐりの刑は勘弁してネ。」
(173) 2016/12/17(Sat) 11時半頃
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[ 素晴らしい解決法は、耳でも目でも拒否しておいた。 全くもって却下である。ぜーろー。>>0:31 これから降るかもしれない雨雪のため、傘を持ち歩くのは嫌だった。持っていても使わないことも多々あるし。
蒼井には今度高めのチョコレートを授けよう。 後2日しかない。何を準備したらいいのやら。]
(174) 2016/12/17(Sat) 11時半頃
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─回想:クリスマス─
[ 12月は、毎年心が躍っていたように思う。 クリスマスを迎えるにあたって、たくさんの装飾がなされたツリーを目に入れるたびにわくわくしていた。 今年はサンタ──両親に何を頼もうか。 直ぐに決まる年もあったし、なかなか決まらずにサンタをひやひやされた年もあった。
12月25日。 早起きしてクリスマスツリーの下に置かれているプレゼントの包みを開ける瞬間が最高に胸踊っていた。 最後にサンタよりプレゼントを貰ったのは、4年前。 高校に上がり、バイトを始めてからは欲しいものはなるべく自分で買うようになったからだ。
今、欲しいものと言えば、新しいバイク。 バイクはロマンである。 ピカピカな車体に、積まれたエンジン。 一度走らせれば、スピードと風の虜となる。 恋人ができたなら、一緒にツーリングしたい。 今は寒いから、春になってからでも。*]
(198) 2016/12/17(Sat) 15時半頃
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─回想:藤センパイ─
[ 新しいバイクのために、こつこつバイトをしている。 姉からプレゼントと称されて譲られた、今のバイクも悪くない。が、やはり、自分で選んだバイクに乗りたいという願望は簡単には消えてくれないのだ。
そんなわけで、駅から少し離れた本屋で今日も今日とてバイトに励んでいた。 駅前の本屋よりも、立地は良いとは言えないが、より専門性に富んだ蔵書を揃えることで経営を維持している。]
あ、センパイ!お疲れ様です
[ ぱ、と顔が輝く。>>118 ハチと呼ばれた時には、目をぱちくりしていたものだけど、今ではもう慣れたもの。 ハチもポチも拒んでいたなら、三辻とも呼ばれずにタマという渾名を頂戴していそうだなあと、思う。 一筋縄ではいかなさそう、それがハチから見た藤センパイだった。]
(199) 2016/12/17(Sat) 15時半頃
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[ カバーはかけますか? そんな定型句を口にした後には、答えを得て頷き、商品を袋に入れ、見送ろうとするのだけど、センパイの口が動くから。>>119]
始田センパイのことを、 悪い人とは思っていない、です。 ただ、あの、赤のカラコンがこわくて、
[ しゅん、と耳でも垂れているかのように、声のトーンも哀しげに下がる。 そこまで自分は露骨だったか、これでは見た目で全ての判断を下す人たちと変わらないと今になって気がついて、しょんぼり。
みんな違って、みんないい。 世界は色々な外見の、色々な中身をもった人で構成されている。 理屈はわかるし、わかるんだけども、やっぱり赤の瞳は怖いのだった。]
(200) 2016/12/17(Sat) 15時半頃
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[ 男性で長髪というのは、珍しい。ただ長髪だというだけでなく、道行く女性の大半よりも艶をもっている。 藤センパイもまた、好奇の目に晒された経験があるのやもしれない。]
──…… はい。
[ 伸ばされた手は拒むこともなく。 立ったまま撫でられるのは、珍しいなあと思った。 大抵の人の身長は自分より低く、撫でられることがあっても、座っている時ばかりだったから。
セットが崩れた髪と共に、始田センパイに少しずつ話しかける気持ちを得た。]
(201) 2016/12/17(Sat) 15時半頃
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センパイ、これ、キャンペーンで、 お客さんにあげてるんです。
センパイにも、どーぞ。
[ 袋に滑り込ませたのは、小さな小さなビン。 ラベンダーアロマのサンプルだった。
寝る前に、枕に一滴垂らすといいらしいですよ、 と言葉を添えて。* ]
(202) 2016/12/17(Sat) 15時半頃
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[ 寒い中、意識は遠い。 携帯が震えた気もするけど、それについては昼ごはん食べながら確認することとした。 何処かぼんやりとしている中、自らに向けられた言葉に驚いた。]
うぉ、蒼井か。 ……あー、うん。さっき小椋センパイから。 律に言ってくれて、ありがとなー。
[ 律のメールを見ていたから、誤魔化しは聞くまいと素直に認める。 小走りで寄ってきた蒼井に罰悪そうに小さく笑う。]
(228) 2016/12/17(Sat) 17時半頃
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[ 言い淀んだアレは察しもつく。 そこまで、気にしなくていいのになー、 とあからさまな蒼井を見て思った。 律はそこまでリア充非リアに固執しているようにも見えなかったから。]
そー、律を誘ったのはオレ。 いーだろ。 高校から、ずっと仲良いからな!
蒼井のおとーとさまは、 リアルが充実してるようだな。
[ 天体サークル以外にも入ろうと思っていたから、他のサークルの新歓にも参加はしていた。 その中で出会った蒼井陸とは、連絡先を交換している仲。 時々、メールが来る。大抵、自慢な内容だけど。]
(229) 2016/12/17(Sat) 17時半頃
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もう、めし、食ったの?
[なにやら入っているようなビニル袋を指して、一言。]
(230) 2016/12/17(Sat) 17時半頃
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─回想:リッチー─
[ 他のサークルの新歓にはいくつか参加したけど、結局入ったのは天体サークルだけ。>>163 少しでも楽しい4年間─斎藤センパイはもっと長く在籍しているようだけど─になるように、卒業しても仲良くできたらいいなと思って。 "末永く"よろしくお願いします、と挨拶した。
サークルでの、活動はやはり天体観測。 新歓の後にも、やはりそれはあって。]
(246) 2016/12/17(Sat) 18時頃
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[ 夜に空を見上げることは、そんなになかった。 月を見て、あー、まるい、とかそんな感想を持つくらい。星に注視したことはあまりなかったように思う。 その日、見上げた空には、雲はなく、煌めく星が広がっていた。>>164]
北にあって、お玉の形…… 新本センパイ、まず北極星って、あれ、です?
[ お玉と柄杓間違えて覚えていたけれど、一発で正しくとも見つけられた自信は残念ながらない。 北極星と思わしきものに、指差す。 北斗七星から北極星を見つけ出すのに、逆をしようとするから別のものに指差していた。 そのあと、ちょっぴり、指の角度はセンパイに変えられたか。]
(247) 2016/12/17(Sat) 18時頃
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[ 新本センパイによって、説明はされていく。 ふんふん、と熱心に耳を傾け、相槌をいれた。]
センパイ、 次は北斗七星、一発で見つけるから、 見ていてください。 北極星──… ポラリスも、きっと。
[ 天体観測が終わり、解散の流れ。 ちょうど帰ろうとしていた新本センパイの袖を掴んで、引き留めて、どやがおで宣言した。
その顔は会ったこともないリッチーの、散歩が終わった後の顔に似ていただろう。どや。*]
(248) 2016/12/17(Sat) 18時半頃
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[ 文系理系で分かれていたとしても、教養科目であれば、同じ講義をとることも可能だったはず。 取っていた教養科目について考えみるも、蒼井の姿はないように思えた。]
そうかー。 オレとは、蒼井と同じ授業ないよね。 ま、サークルで会えるけどさ。
[ 距離を縮めることもせず、そのまま立ち話の姿勢。 変わっていく表情を見ながら、口許はやんわりと。]
(252) 2016/12/17(Sat) 18時半頃
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律がいく、っていうから大学決めたもんだし。 蒼井家こそ、3つ子全員が同じとこってすごいよな。
[ 「陸がごめんね」には、お姉ちゃんしようとしてるな、なんて。 陸から届くメールは、律儀に返信している。 密かにそこから恋人関係を続かせるための極意を学ぼうともしていたり、していなかったり。
パンを食べたという情報、身内のあーんの情報、視線の先にある食堂の情報から、食事に誘うのはやめにして。]
(253) 2016/12/17(Sat) 18時半頃
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現場の状況に、よるな。 公共の場なら、すぐさまやめろとメールする。 家なら、蒼井と同じでそっとしておくかな……。
がんばれ、ねーちゃん。 …あ、ねーちゃんついでに、星と雪、どっちが好き?
[ 震えたり、抱きしめたり、なんとも忙しそうな蒼井にエールを送る。 それから、ちょっぴり考えていた質問を投げた。]
(254) 2016/12/17(Sat) 18時半頃
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─回想:め─
[ 赤い目が怖い理由。 理由づけはあるけれど、人に話したいものではないので、秘密にしておく。しーっ。
藤センパイが心配していたように思うから──かわゆいとかわゆいの邂逅が見たいといった理由とは全く思わず──始田センパイにも話しかけるようになった。]
センパイ、なんでカラコンの色は赤なんです? 赤に拘りがあるんですか?
[ 天体観測の時は、明かりを落とすから、目の色まで見えない。 始田センパイのそばに寄り、いくらか穏やかな気持ちで、天の川を見ながら問いかける。*]
(263) 2016/12/17(Sat) 19時半頃
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[ ふんふん、頷きながら、聞く。 3つ子なりの大変さがあるのだろう。 三辻家は、姉と年がいくらか離れているのもあって、比べられることはあまりなかったように思う。]
陸が寂し……いや、かわいー彼女がいるから、 おねーちゃんを寂しがることはないか。
[ 過去、メッセンジャーを託されていたとは知らず。 知っていたなら、ちゃっかり告げ口してやろうか、という気持ちになったはず。
「海ちゃんのこと紹介して!」 陸に対してのそんな言葉を聞いたのは、10回くらいってね。]
(268) 2016/12/17(Sat) 19時半頃
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[ 律との仲良しっぷりを強調されれば、今日一番輝いてる笑顔が浮かぶ。 通っている大学に、兄弟割があると知れば、目を丸くした。そんな制度があったなんて知らなかったなあと。]
なーるほどなー。
[ 言いたくない伝えたくない、か。 プライドを想ってか、靴先を眺める蒼井を眺める。 旋毛がよく見えた。]
(269) 2016/12/17(Sat) 19時半頃
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星、かあ。 オレは──、も、星かなあ。
プレゼント、ちょっと考えてみたんだけど、 写真集にしようかと思って。 ただ、星だともってる人もいそうな気がして、 悩んでたんだよね。
星座の逸話が載ってる写真集もあるかなあ。 あるなら、それに、してみよっかなー。
[ さんきゅう、蒼井。参考になった。 そう告げたところで、腹が鳴るか。]
(270) 2016/12/17(Sat) 19時半頃
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めし、食ってくるー。 ありがとなー。
[ 手を振って、またふらふらと歩き行く。 蒼井の側からちょっと離れ、振り向いてから、また手を振った。]**
(271) 2016/12/17(Sat) 19時半頃
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─回想:赤のアンタレス─
[ 会話をしなければ、何も始まらない。 互いのことを知ることも出来ず、上っ面しか見ることができないのだ。>>272
空に浮かぶ星を見るためには、闇に目を慣らす必要がある。慣れてくれば、ぼんやりとそこに誰がいるかくらいわかるのだった。身長や体格、はたまた匂いで。 それから、色もはっきりはしないけど、なんとなくわかる。 始田センパイは、ぼんやりと髪が浮かび上がるから、分かり易かった。]
(314) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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[ 問いを投げかければ、空へと指差される。>>273 その頃には、自作─プリントして、厚紙に貼り付けただけ─の星早見表も持っていたのだけど、暗闇では目を凝らしても手に持ったそれの文字など見えない。]
……はい。
[ 指示と共に動いて行く指と共に視線も辿って。 夏の大三角は、小学校の時にも習っていた。 わし座と、こと座と、はくちょう座。 天の川に関する逸話も、聞いたことがあった。 彦星と織姫、それから橋を架けた鵲。 天の川の中心に位置する鳥は、なんて不幸なんだろう、と思った。たぶん、とっても良いやつ、なんだろう。]
(315) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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[ さそり座。>>274 朝の占いで、よくみるアレ。 それを構成するのが、赤なのは授業では習わなかったこと。]
そうなんですね。 へー、知らなかった。
[ 力が抜ける腕と同時に、視線も床へと落ちる。 隣で聞こえるトーンの音が、なんとなく悲しかった。 好きな格好をしたらいいと思うのだけど、想像して見ても、やっぱり苦手なものは苦手でした。 ただ、見つけて欲しいという気持ちは、わかるのだった。特に、今、恋している相手には。]
(316) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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[ かさり、と音がした。>>275 チョコレート、それは好物には間違い無くて。]
ありがとう、ございます。
[ 受け取って、口に放り込む。甘い。 甘さを感じながら、逃げられなければ、その白の髪をわしゃわしゃと触るのだ。 頭のてっぺんから、耳の後ろまで。 知っている、触り方だったかもしれない。>>250*]
(317) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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[ 食事は、ソロで済ませた。 食堂の麻婆豆腐は捨てがたかったけれど、今日は魚の気持ちだったので、サワラのムニエルにしておいた。
講義も無事終了した。何も問題ない。 問題あるとすれば、クリスマスパーティーについて。 小椋センパイと蒼井のメールを見て、ううん、と唸る。 斎藤センパイはテキパキに仕切ってくれるのか? 頑張って想像しても、そんな斎藤センパイは予想もできない。むりだ。 去年のクリスマスパーティーは、どうだったのだろうか。ソファを置いたような素晴らしいセンパイ達が仕切ってくれたんだろうか……、なんて。]
あー、バイトー……。
[ 今日も今日とて労働である。 のっそり、18時からのバイトに間に合うように、本屋へと向かった。]
(320) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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[ 時間は17時50分。 バイト先の本屋には、よゆーで間に合った。 裏で荷物を置き、着替える。 といっても、白のワイシャツにエプロンを身につけるだけなのだけど。]
いらっしゃいませ。
[ 来店なされたお客様に、声をかける。]
(327) 2016/12/18(Sun) 00時頃
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[ 真面目に、お客様を捌く。 常連客も多いから、少しばかり世間話も添えて。
客足が一旦途絶え、レジ下に視線を向け確認作業を行っていれば、お客様。>>331 営業スマイルを貼り付けて、レジに出された本を受け取ろうと。 最初に題名と、手が目に入り、おや珍しいと思った。この手の本は、女性が買うことが多かったから。]
こちら、───え? 律? やっほー。
[ 値段を告げようと、前を向けば、見知った顔。 本屋でバイトをしていることは告げていたけど、書店名までは教えていなかったはず。 驚いた表情が浮かぶけれど、すぐに人懐こい笑顔に変わる。]
(339) 2016/12/18(Sun) 00時半頃
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[ メール一通いれたから、私刑なんてないと思ってたよ♡>>343 サークル室の前でなされた決心>>187は、夢にも思わない。]
そー。なかなかいいところでしょ。
[ 予想もしていなかった低めの声には、頭にハテナを飛ばすも、直ぐに納得いく。 長い付き合いだ、嘘でしょそれ。>>344
律とパッチワークには、ちょっとした結びつきがあった。 律と共にゲーセンに行った時に取れたパッチワークのわんこ。>>102 クレーンゲームが無性にしたくて、たまたま横にあったゲーム機にコインを投入すれば、すんなりに取れてしまった。]
(353) 2016/12/18(Sun) 01時頃
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[ りっちゃんあげるー、と押し付けたぬいぐるみのことを覚えてる。 抱き心地は納得いったかは知らぬ。>>0:102]
おかーさんは、犬のぬいぐるみ、気に入って、 パッチワークにはまったの?
[ なんて、ちょっと楽しげな声色で問いかけてみようか。]
(354) 2016/12/18(Sun) 01時頃
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[ じぃ、っと律を見ていれば、表情が変わっていくのがよく見えた。 あー、ちょっとやってしまったのか、オレ。 なんとかご機嫌をとらないとなあ、と思うのだけど。]
ん。オレがとった犬、 枕許に飾っておけば、いい夢見れるからな!
お会計は、───… 。
[ ばか!と罵倒されれば、ちょっぴり笑ってしまうのだった。りっちゃん、何故ばかと言うの。 抱き心地の事も知らずに、信憑性もないこともキッと真顔で言い切ってから、急かされ仕事に戻る。
値段を告げ、金銭の受け渡しを行い、客を見送る。 ただ律が走ろうとしたら、 店内は走らないようにお願いしますー、 とその背中にゆったり投げかけたろう。 その頃には店内からいなくなってるやもだけど。*]
(368) 2016/12/18(Sun) 01時半頃
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[ 財布から取り出されたものは、ぴったり。 袋をお渡しすると、ひったくられるようで。 あー、ちょっと、いや、かなり怒ってる?]
ありがとうございました。 (ばかって言う方がばかー。)
[ 店外へ行く前に心中で呟かれた言葉と連動するように、胸の内で小さく呟く。>>371
今夜、律は夢を見るだろう。 柵を一匹、二匹、と黒のわんこが飛び越える。 それを監督するオレも気がつけば増えて、いいぞーとエコーのかかった声でわんこを応援するのだ。*]
(377) 2016/12/18(Sun) 02時頃
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[ バイト先は、写真集コーナーが大きめだ。 プレゼントを決めたのも、それがあったせい。 今年は写真集が売れる気がする、と店長が言い出して、拡張されたらしい。店長はそういう人だった。
サンプルでアロマを配ると主張したのも、店長。 副店長は、本屋としての方向性を見失っていると主張したが、却下された。>>251 権力には逆らえない。 お客様には好評だったようだ。やるじゃん、店長。]
ね、高橋先輩。 詩集になってる感じのさ、星の写真集ってあります? 星に関する御伽噺みたいな感じでも。 あったら、教えてください。
[ 同じ大学に通う先輩は、写真集コーナーの担当。 餅のことは餅屋にお伺い立てるのが、1番だ。 いくつかピックアップして貰ったなら、最後は自分で決める。]
(381) 2016/12/18(Sun) 02時頃
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会計お願いします。 包装も!してくださいねっ! 綺麗に!
[ レジ担当に、厳しめの御願いをする。 そうして、手にしたクリスマスパーティーのためのプレゼントをにこにこで持ち帰った。]**
(382) 2016/12/18(Sun) 02時頃
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