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ゆ、ゆるさんぞ、きさまらー!
[わなわなと震え、村長に談判しようと塞ぐ男達を退けようとして。
源蔵と同じようにはじかれた。]
【人】 懐刀 朧[彼女の言葉はよく聞き取れない。恐らく一平太に対して話しているものだろうと解釈し。団十郎がいつもより声を抑えれば、視線を伏せつつ団十郎の傍に寄る。] (148) 2011/08/19(Fri) 22時半頃 |
【人】 懐刀 朧……分かった。どうせ止めたって無駄だろう。 (149) 2011/08/19(Fri) 22時半頃 |
―寄合場の窓際―
………騒がしいですね…。
[誰かの怒鳴り声が聞こえた気がして振り向く。
そこに見えたのは出て行こうとする先生の姿。
止められているを黙って見た後、首を傾げた。]
………??
[先生を引き摺っていく、双子のどちらか。
それから、先生と同じように向かっていく博史も。
ぼんやりと眺めながら黙っていた。
けれど、双子のどちらかの言葉を聞いて顔をゆがめる。]
大好きだから…帰らないなんて嘘…。
………いや、一平太殿が帰る場所なんて他にないだろうし、何の話をしているのかさっぱり分からないですけど。
[呟いた言葉は無意識。
その後、呟いた言葉を取り消すように言葉を重ねるのだった。]
【人】 懐刀 朧……そうなのか? (156) 2011/08/19(Fri) 23時半頃 |
【人】 懐刀 朧……ああ、またな。夕顔。 (168) 2011/08/20(Sat) 00時頃 |
【人】 懐刀 朧……。 (171) 2011/08/20(Sat) 00時頃 |
【人】 懐刀 朧[しかし、見張ると言っても。 (176) 2011/08/20(Sat) 00時頃 |
…――――
[しばらく、先生を横にならせた後
血になるご飯を作る、というミッションを遂行すべく
私は、膝枕を解除した]
まっててね、せんせー
[ぱたぱたと、役員の人の所に歩いて行って
そっと、袖を引く]
私、血になるご飯の材料が欲しいの
猪、取って来て
[いきなりそんな事言っても、難しいと言うのはわかるけど
子供だもん、少しくらい無理な我儘、言ってもいいよね]
あぁ、なれるさ。きっとなれる。
[夕顔の呟き
子はかすがい。かすがいというのは、二つの材木をがっちりと繋ぎ合わせるための金具のことだ。今度団十郎に見せてもらうといい。子どもの存在は、離れそうになった夫婦のきずなを繋ぎとめる力がある。大雑把に言うとそんなところだ。
[そこで一度言葉を切り]
……世の中綺麗ごとばかりじゃないということは、わかっているよ。でも僕は信じたいな。僕も、あさも、きっと愛され望まれて生れてきたと。
[たぶんきっと、自分の母も。きっと愛されていた。
手記に綴られた、祖母の、この時代に対するたくさんの想い。それは嘘ではないと信じたい]
【人】 懐刀 朧[日向と一平太が何の話をしているか、というのも気になってはいたものの。盗み聞きもよくないと、ただぼんやりと天井を見て思考を巡らせていれば。声をかけられ、ゆるりと視線を移す。] (191) 2011/08/20(Sat) 00時半頃 |
猪鍋がいいの、だめ…――――?
[役員の人達が、何か相談し始めて
仕方ないから、と、狩りに行ってくれる事になった
ついでに、団十郎さんがくれたと言う、お菓子を貰った]
わ、ありがとう
夕ちゃんと…―――― あ、夕ちゃんいないんだ
どうしよっかな
[お菓子の袋を抱えて、ぽてぽて、歩いてみた
材料が来るまで、鍋はつくれないものね]
…――――?
[貧血で倒れた後、ずるずると朝顔に布団まで引きずられて、されるがまま。童女に膝枕されても狭くない、小柄な体がなんとも情けない]
……ん、すまん。
[起き上がれる気力も体力もなく、そのまま膝を借りる]
醜態を見せたな。……僕は、うん、わかっているんだ。
帰ることを、邪魔しちゃいけないってことくらいは。
[片腕で顔を覆いながら、ぽつぽつと呟く]
それでも僕は怖い。思い出すら残してくれないなんて、あんまりじゃないか。
……でも、ぺーたを困らせたくない。この気持ちも本当なんだ。
[あまりにも素直に言葉が零れ過ぎて、まるで子どもに還ったようで。鍋とか、という言葉に、こっくりと頷いた]
[志乃先生が、なんだか寂しそうに、悲しそうに
一人で、何かをしているから]
しのせんせ、何してるの?
[そう、声をかけてみた]
私ね、しのせんせと、お話したかったんだ
お菓子、たべる?
猪鍋の相談を遠く聞きながら、布団の上で*くったり*
―― ちょっと回想 せんせーに膝枕 ――
うん、そうね…―――
帰りたい人の、邪魔をしちゃいけない
でも、帰りたくない人は、引きとめて欲しいかもしれないね
[顔を隠して、ぽつりと語る先生
私はそれを聞き、自分なりの感情を発露していく]
想い出すら残せない、私達も悲しいのよ
心が繋がってしまった、愛してしまった人に
自分の欠片が、何一つ残っていないと想像をしたら
私は、耐える事が出来ない気がする
だから、今、素直に言ってしまえばいいんだよ
帰らないでほしいって、さ
帰ってしまったら、その恥は記憶から消えてしまうし
帰らないでくれたなら、恥なんてなんともないでしょう
えぇー…と……。
どっちのほうですか?夕?
[朝はもう少しぼんやりとしているという風に記憶している。
もっとも、2人いたところで見分けはつかない。
正確にはどちらがどちら、ときちんと把握していないのが真実だった。]
……お菓子は…そんな贅沢できないからいいです。
じじ様…長老からもらったならあなたが食べるといい思いますよ。
わたしとお話、ってなんですか?
[何をしているの?という問いには何も答えない。
何もしてないから答えられなかったのだ。]
私は、朝だよ
[隣に座ろうと、歩み寄ったけれど]
これは、団十郎さんからの差し入れなの
夕ちゃんとわけようと想ったんだけれど
夕ちゃん、いないし…―――
だから、一緒に食べてくれないかな?
一人は寂しいの、何をするにも
[はい、と袋を差し出した]
何を話したかった、と言うんじゃないんだけれど
凄く、寂しそうだったから
どうしてそんな顔をしてるのか、聞きたかった、かな
…そう、朝ですか。
[そのまま視線を窓の外へと向けた。]
……夕のために残しておくといいですよ。
ずっと会えないわけじゃないんだから、お祭りが終わった後に一緒に食べればいいじゃないですか。
お祭りまでもう少しありますけどね…。
[何をするのも一人は寂しい。
その言葉に再び視線を少女へと向ける。
差し出された袋は笑顔で受け取るが、少女へともう一度返す。]
……ふふ、寂しい、わけないじゃないですか。
わたしは寂しいって思う人がいないですから。
おとーちゃんとおかーちゃんに会えないのは寂しいけですけどね。
[仮にこの気持ちを寂しいとして。
原因がまったく分からないのだから答えようがない。]
寂しい、って思うはずないんですよねー…。
やっぱり、こう、理由がほしいですよね。
仮にこれが寂しいとか悲しいとかだと。
[苦笑いの後、また視線は空へと。]
[拒否はされなかったようなので、隣に腰をおろして
志乃の視線の先を、追ってみる
そこには、窓の外の景色しかなかった]
お祭りが終わった後、私がここにいられるかわからないもの
[それでも、笑顔で返された袋を受け取って
夕ちゃんに、残してあげようと思った]
…――――
志乃せんせ、強いんだね
夕ちゃんと、おんなじだ
でも、私は、寂しそうだと思ったよ
[私の想像が、正しいとして
その気持ちの解消の方法を、私は知らないから
どうしてあげる事も、出来はしないのだけれど]
んと、それはきっと
忘れてるんじゃ、ないかな
夕ちゃんと、おんなじで
[空を見上げる、視線を追ってみた
私は、記憶操作をする立場である
だからこそ、何かを忘れているのでは、と思うのだが]
この世界から、完全に、痕跡を消す事は出来ないんだよ
何かを忘れてしまっても、心や体、景色の中に
小さな、傷が残るの
寂しさは、心の傷なのかもしれないね
【人】 懐刀 朧……ふむ。真面目だな、一平太。 (210) 2011/08/20(Sat) 01時半頃 |
なんですか…それ…。
村を出て行くにしても夕も一緒でしょう、それなら…。
[ここにいられるか分からない。
仲良しだった双子が離れ離れになる。
そんな風に聞こえてしまった。]
強いんだったら、こんなところでそら見てないですよ…。
いろんなことの、なんで、を知りたい。
そう思うのは弱いからです。
[趣味と銘打ってはじめた会議。
でも、それは自分の気を紛らわすためのもの。]
……は?忘れてる?
いったい、わたしが何を忘れてるっていうんですか…?
[酷く、いらついた。]
寂しさは心の傷なんかじゃない……。
心の傷を表すなら、絶望。
寂しさはその心の傷が化膿して塞がらない痛み。
…朝に何が分かるっていうの…?
何を知っているっていうの…?
変な想像で話するのは…やめてほしい。
完全に痕跡を消す、って何?
その言い方だと、誰かがそうしてる、ってことみたいじゃない………、ですか…。
[最後の語尾は消えそうになりながらも。]
…ご、ごめんなさい…。
[そうして、口を閉ざす。]
お互いに、同じ願いを抱いても
それが形になるかはわからない
そういうものでしょう、世界って
離れ離れになって、二度と会えないかもしれない
私にとってのお祭りは、別れるか繋がるか、決まる日なの
[お菓子の袋を、ごそごそ
あまいもの、何かないかなぁ、と思いながら]
知りたい事を知ろうとしたら、傷つくよ
世の中には、知らない方がいい事の方が多いんだ
それでも知りたいと思えるのなら
それはきっと、志乃せんせーの強さだと思うけれど
ああ、駄目か…。
[あれから2、3回押し込もうとして押し出されて結果力及ばず座している。必死さから彼らの表情の変化をうかがうことは出来なかった。]
ぬ…かくなる上は。
[この村に来て主に刀から鍬に持ち替えたとは言え、刀そのものを捨てたわけではなく、それを差していることもある。
たった一度だけ使って、その後もう二度と使うまいと決めたそれに手をかけようとして。また手を離した。]
やめろ。
それだけは駄目だ。
それこそが駄目だ。
[息を静かに整える。]
どうだろうね、誰かがそう、しているのかもね
少なくとも私は、なんで、の回答を知っているけれど
それを語る事が出来ないの、ごめんね
[ごめんなさい、と言う志乃先生
私は、傷ついてはいないけれど]
答えを知ったら、傷ついてしまうし
答えを聞いたら、苦しんでしまうし
答えを覚えたら、忘れてしまう
それで構わないなら、教えられるけれど
どうせ、夕ちゃんには話してしまったし
一人も二人も、かわらないものね
【人】 懐刀 朧はっは、都まで何日かかると思ってるんだ。 (218) 2011/08/20(Sat) 02時頃 |
…わたしは、この村のことしか知りません。
せかい、なんて言われても分からないわ。
この海の向こうのことを言ってるの…?
朝ちゃんは、ガイジンさん…なのかしら…?
[少女が話す内容のほとんどを理解することができずに頭を抱えた。
必死に搾り出した答えは、海の向こうに帰るというもの。]
傷つくから知らないは理由にならない。
知らないことで傷つくから。
それは強さではなく、人の欲です、きっと。
……朝ちゃんの言いたいことがわたしは分からないです…。
[お菓子をごそごそとしている姿を見ながらそう告げる。]
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