193 ―星崩祭の手紙―
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─回想─
[ワタシ達とヒトで、カプセルを見送り終われば、
足の向きは繭の元へ。
今日はどうなったか見送れた満足感と疲労。
繭の元まであと数十歩。
歩きながら、腹の底から くあり と湧き上がるものに身を任せれば、
涙がほんのすこし、でた。
外気に触れるとそれは硬化し、重力に言われるがまま床へと落ちる。
音を立てて転がったそれは、紅い紅い色をしている。]
[その音で、ヒトは振り返る。
床に転がったそれをみて、瞳はまあんまるに。]
『R、早く繭の中に帰りなさい。』
[聞いたこともない声がした。
その言葉を聞いて、
その顔を見て、
ワタシは、ワタシは。]
ごめんなさい。
ごめんなさい。
[悪戯をした時に言うべき言葉を口出すしかなかった。
これが正しい言葉であるかも知らずに、ただひたすらに。]
『もう大丈夫だから、早く寝なさい。』
[指差された先は、扉。
ああ、帰らなければ。
こんなヒトを見たのは初めてで、意思とは裏腹に足は動かない。
見かねたワタシ達が両手を繋いでくれた。
手を引かれて、電子音が響く扉を通り抜ける。
その時に聞こえた言葉は。]
[繭の中。
くあり と浮かぶワタシの中に飛び込んできた声。]
『空がプラ…………に……れた。
この状………宇宙…プセ…を飛ばす……はでき…い……う。
これは幸運な……に、辿…着……よう…。
R…まだ……るのか。』
[途切れ途切れに聞こえる声は、眠りを邪魔してより一層深い世界へと落ちていくことをワタシは望んだ。
何処か遠くで、ワタシ達の笑い声が聞こえた、気がした。]
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『 小惑星5656MC3が、 昨夜上空***地点にて観測され…… 』
[画面の中、アナウンサーの男が読み上げるニュースを どこか遠い星の出来事のように、 ぼんやりとした意識のまま耳に入れる。
“ その時 ”にはまだ遠い。 けれど、それは確かに 音も無く近づいている。
俺たちに残された時間は───…]
(58) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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………おはよう、セト。
[テレビをじっと見つめたままソファに座り きゅっとエプロンを握る彼女。 こちらに気付き上げられた顔は笑顔だけれど 唇が、僅かに震えていた。 シンはまだ 起きていない。]
……大丈夫だよ。そんな顔するな。 宇宙プランクトンの大移動で 軌道が変わるかもって話だろ?
[実際のところ、その可能性は低いらしい。 けれど、無力な俺は、俺たちは 今はただ それを信じることしかできず。]
(59) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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[ぎこちない笑みを浮かべながら ぽんぽん、と彼女の柔らかな髪を撫でると そのままバルコニーへ繋がる窓へ。]
……なあ、今日も届いたよ
[転がっていたのは、三つのカプセル。]
(61) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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よーし、開けるぞー?
[夕暮れ時。 昨日と同じように三人並んでソファに座る。 テーブルには三つのカプセル。 今朝届いたそれは、俺が仕事から帰ってくるまで 開けずに置いておいてくれたらしい。 仕事は早めに上がらせてもらえた。 皆、例のニュースの影響か あまり仕事に身が入らないようだった。]
(63) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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まず一つ目。 ……これも、カプセルなのか。
[自分たちの星のものよりやや小ぶりなそれは 淡く輝くガラス玉。 壊れないよう、そっと開けば どんな仕掛けなのだろうか 透き通るような、美しい声が鳴り響く。 歌うような、語るように流れるその詩は どんな意味を持つのだろう。
シンが目を輝かせながらカプセルを開閉する横で 俺は中に入っていた手紙に目を通す。]
これ……この前の返事だ。 すごいな、返事もちゃんと届くのか。
(64) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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[少し興奮した声でそう漏らせば 隣のセトが手紙を覗き込み、 「なんて送ったの?」と問いかけてくる。]
まぁ……いろいろ。 世間話みたいなもんだよ。 ……ん?飛行機?
[同封されていたのは、紙飛行機。 手紙にPSと続いた文章と 決して上手とは言えない出来のそれを見て 思わずくすりと笑みが漏れた。]
ほら、シン。 この前のあれ、喜んでもらえたって。
[やや不恰好な飛行機を手に乗せてやると 「ヘタクソだ!」と言いながらも シンは嬉しそうに笑っていた。]
(65) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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じゃあ、二つ目。
[テーブルの真ん中に置いたカプセルから取り出したのは ややレトロな羊皮紙に書かれた手紙。 小さな文字で丁寧に綴られた内容は]
星を…育てる……?
[今まで、聞いたこともないようなもの。 同封されたキットの説明書チップを起動すれば その“育て方”を知ることができた。 好奇心旺盛なシンが興味を持たないはずはなく すぐに大きな水槽を用意して育成開始。]
(69) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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これは……すごいな。
[材料を混ぜ合わせれば、 それはぐるぐると集まり、形を成す。 まだはっきりと星らしい形ではないけれど
終わりを迎えるこの星で、 それは確かに、“いのち”を持った。]
(70) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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最後……これ って、昨日の…? あの子のと、同じ……
[つるりとした触り心地のよい、繭のようなカプセル。 中に入っていた手紙にも見覚えのある文が書かれていて やはり、同じ子たち…だろうかと推測がつく。]
(71) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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すごい偶然だな…! 同じところから、二回も。 ほら お返事待ってるって。 シン、お友だちになれるんじゃないか?
名前は、────…
[昨日と同じく、中には折り紙が入っていた。 けれど、その形は俺たちの知らない折り方で “ はな ” というらしい。
いろとりどりのそれらを じっと見つめ 良い香りのするらしい“本物”の姿に胸を躍らせた。]
(72) 2016/07/19(Tue) 01時半頃
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[ ふわふわ
ふわふわ
今日もまた、空へと小さな星を飛ばす。 暮れ始めた空の端、 昨日まではなかった 赤い煌めきが、ひとつ。 ]
(76) 2016/07/19(Tue) 02時頃
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