212 冷たい校舎村(突)
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[ 頬を、ほんのりとあたたかいものが伝う。
視界の端で、ちかちかと瞬く何か。 エアコンがフィルター洗浄の赤いランプを灯して、 それでも、部屋はあたたかかった。
見上げても、白い空も、一筋の光も なくて、 ただ、満月のようにまるい光は、天井のシーリングライト。
無機質な光にさらされて、 部屋の真ん中で仰向けになったまま、泣いていた。]
(19) nabe 2017/03/20(Mon) 11時半頃
|
|
── 現在:自室 ──
[ ── ああ、これ は。
問題集を解くのも嫌になって、投げ出して、 床に仰向けになったら、そのまま寝てたパターンだ。
力の抜けきった体勢のまま、経験者はかく語りき。
窓の外は暗く、雪なんて、降っていなかった。
静かな夜の住宅街。2階の自室から見下ろしたって、 地面は、バカみたいに遠くなんて、なかったよ。
── かえってきた と、思う。
濡れてもいない靴下に包まれて、 足だけが、痛いほどに、冷えていた。]
(20) nabe 2017/03/20(Mon) 11時半頃
|
|
[ 身体を跳ね起こす。
スマホを確認して、着の身着のまま、 コートだけ羽織って、財布……って、 ブレザーのポケットを探る。 あ。
ころんと出てきた飴玉ふたつ。 夢じゃなかった。し、俺だけでも、なかった。
小さく笑む。あいつら、心配してる よなあ。]
(21) nabe 2017/03/20(Mon) 11時半頃
|
|
[ 夜の街に飛び出す。自転車に、跨った。
スマホに届くメッセージは、 よくないニュースばかりだったけれど、
ここは現実で、あの場所はきっと違うけれど、
大丈夫 って口の中で唱えて、 俺はまっすぐ病院に向かう。 大丈夫、あいつ、帰るって言ったから。 俺、心配してねえよ。おまえ 笑ってたし。信じてる。
学校用のリュックから、入れっぱなしのパスケースや、 参考書── 間違って持って帰った水野のやつも! が、ないことに胃がきゅっとなるくらいには、
おまえはだいじょうぶ って、思ってるんだって!]
(22) nabe 2017/03/20(Mon) 12時頃
|
|
[ 風を切って、病院のあるほうへ。
目的地は分かっていたから、 寄り道もせずに、まっすぐに。
道中、自転車のランプに照らされた道に、 おんなじ方向に歩く、影>>18を見つけて、
俺は、声を張り上げた。]
── 入間あ! 後ろ、乗れば!
[ その声は、決して暗くも、重くもない はずだ。*]
(23) nabe 2017/03/20(Mon) 12時頃
|
|
[ 振り上げられた右手。>>26 俺、応えるように、左手を振った。
知ってたよ。言ったじゃん。 そうしたら、きっとはぐれないから って。
躊躇なく、乗り込んでくる、 その態度が清々しくて、 俺も、不安などにじまない声を返す。]
だいじょーぶ 元ハンド部 なめんなー おまえは、落ちないことだけ考えとけ
[ 縁起でもない って、 空を飛んで 飛び降りて 帰ってきたくせ、 俺はまだ、そんなことを気にして笑った。]
(29) nabe 2017/03/20(Mon) 13時頃
|
|
[ ぐん とペダルに体重をかける。踏み込む。 風を切って、進んでいくのが、 なんだか少しだけ、あの 帰り道 みたいだ。
なんだか景気のいいことを言う入間>>27の声は、 冷たい風の中に聞こえて、]
……あー、古辺見つけたら、 あいつは、並走。死ぬ気で走れって言う
[ どう考えても、重いし、 重いというか、バランス。
その提案だけは、切り捨てながら、 うん、でも、古辺通がへばっている絵面は、 結構笑えるし、それでいいんじゃないか? ]
(30) nabe 2017/03/20(Mon) 13時頃
|
|
[ 入間の言葉は続く。
仕返し、お返し。 パンケーキ、また食べたいなあ。 昴、また焼いてくれるかなあ。 元賀のアレンジ、水野とか喜びそうだしさあ。 ……あ、俺、水野に参考書弁償しなきゃ。 鍋とかかまくらとか、いいなあ って。]
── やりたいこと、いっぱいあるなあ
[ でも、たぶん、生き延びた俺たちは、 それだけのことをする時間も、 ちゃんと、勝ち取ったんじゃないかな。
勝ち取って、帰って来たんじゃないかな。 人生は長いし。世界は広いし。 なんとか、生き延びていけるといい って、]
(31) nabe 2017/03/20(Mon) 13時頃
|
|
[ ぐん ぐん と、通り過ぎてく景色を見ながら、 一応、視界には、古辺 とか、 もしかしたらいるかもしれない他のやつら とか、
探しながら、でも、脇見運転は危ないし、 前を向いたまま、俺は言った。「 あのさあ 」。]
俺さあ、”向こう”で、 ホストはおまえじゃない って、言ったじゃん あれさあ、別に、おまえが気楽そうとか、 そういうんじゃ、なくて、
おまえ、『 怖い 』って、言ったから あの、メールのこと、それとか、そういう 意味で……
[ 今なら、顔、見なくていいのは、 いいかも と、思ってしまって、ずるい。]
(38) nabe 2017/03/20(Mon) 13時半頃
|
|
[ 俺から見たら、おまえ、いつだって強かった。
真面目に、ホストとは って、考えてるときも、 上履き、ぶん投げて、理一に、問いかけてたときも、 だいぶ前、ひとりじゃない って、言ってくれたときも。 死んじゃったほうがいいかなと思ったことがある って、 そう言ったときも。
さっき、街灯の下、声を受けて、手を上げたとき、 入間、おまえ、またケガしてる って、 切れた唇>>27、痛そうだった。 ”うっかり”ケガが多い って、なんだ。
俺たちは、帰ってきたけれど、 それは、なにも 終わり なんかじゃなくて、 これからなんだ って、気付く。]
(39) nabe 2017/03/20(Mon) 13時半頃
|
|
──……、 解決とか、しようのない問題でも、 他人に、手出しできないこととか、 自分で、解決しなきゃいけない問題でも、
味方になら、いくらでも、なれるから さあ……
[ 涙に濡れていたり なんかはしない、けど、 静かに、縋るように 言う。前だけ、向いていた。
明日も、これから先、できるだけ、遠くまで、 前を向いて、生き延びていけますように。
それだけ、言いたかった。それだけ。*]
(40) nabe 2017/03/20(Mon) 14時頃
|
|
平気 じゃ、ねーじゃん、それ!
[ 験は担いでおきたい俺は、 なんとも恐ろしい軽口>>41に、 肩を叩く手から逃げるみたいに、笑った。 やだよ と、身を捩る。これは、転けられない。
まだ見ぬスマートな会計様の、 バテバテの姿を想像していれば、 堆チャレンジの亜種めいた単語>>42が、聞こえる。]
(55) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
いいけど、俺、うるせえからな 泊まり だったら、また、 うまい飯、つくってもらおー
[ 楽しそうなことばっかり>>43、考えてれば、 ペダルもなんだか、軽いような気がする。
きっと明るい未来の話。 そのために、乗り越えたり、折り合いつけたり、 付き合っていかなきゃいけない、いろんなこと。]
(56) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ 任せられていた体重 だけでない重み>>44。
俺は別に、優しい人間なわけじゃなくて、 ただ、おまえらだからだ とも思うけれど、 褒め言葉は、笑って、受け取っておくことにした。]
……うん
[ 想像、できてないだろうなあ。 世の中、そんなもんだって。正解なんて見えない。 予想も想像もできないことばっかだよ。
だけど、さあ。 正解なんて、最初からわからなくても、 みんな、それぞれなにか抱えてるんだって、 それだけ忘れずに、いられたら。]
(57) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ ── それに、]
いいよ そのときは、どこにでも、連れてってやる うんと、遠く、誰も知らないような場所でも
[ そのくらいのワガママなら、 お安い御用さ って、笑いたい。]
(58) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
── うん。 楽しみに、してる
[ 幸せのおすそ分け。>>46
そんな言葉に、おまえ と違って、俺は笑ってた。 振り返ることは、しないけどさ、 背中の重みが消えたなって、思いながら、 雪なんて降らない空、見上げて。
ああ、みんなといると、ぬくいから、 冷たい風が、心地よいくらいだって、]
(59) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ ── 瞬間。
乗り心地は、よくなかったろうに、 おまえ 鼻歌なんて、口ずさんでた。>>-103
動揺 に、揺れたハンドルだけれど、 聞こえてきた鼻歌に、振り返るのはやめて、
ふは と、笑いをこぼしたあと、 重ねるように、歌詞のない歌を、紡ぐ。**]
(60) nabe 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ とーり と入間が叫んだ。
前方に見えた影を、するりと通り越して、 後ろで、入間が手をのばす。あぶねえな。
俺はバランスをとりながら、 古辺の前方で、一度チャリを止めた。]
おかえり、古辺
[ 乗ってく? とは言わないけど、ご挨拶。 いつになく、よく見える表情に、 俺も、「 そのほうがいいよ 」って、返す。>>65」
(78) nabe 2017/03/20(Mon) 19時頃
|
|
[ 返した けど、 入間的にはどうやら、 手直しが入る出来らしい。>>66
きれいに前髪が止められていくのを、 俺は、器用なもんだなあ なんて、眺めて。
次は自分が漕ぐ なんて言う入間>>67に、 一瞬しぶったけど、まあ、いいかなって。
別に、大したことじゃないか。 しんどかったら、またかわればいいんだ。]
(79) nabe 2017/03/20(Mon) 19時頃
|
|
きつかったら、かわるから、言えよ
[ って、今度は俺が後ろに乗り込む。
もしかすると、重量的には、 俺と古辺が変わったほうが、楽 ? という可能性も、過ぎったけど、 思いつかなかったことにして。
また、自転車が、風を切って進み出す。
入間の肩に、手をかけながら、 もう片方の手、握ったスマホが、 「 ぴこん 」と小さく鳴った。]
(80) nabe 2017/03/20(Mon) 19時頃
|
|
[ 画面の中、古辺通が段々バテていく姿は、 おもしろすぎて、身体に響きそうなので、 理一の快気祝いにとっておこう と思う。
ふたり乗り に加えて、スマホ触ってる とか、 さすがに、委員長は怒るだろうか。
だけど、良いムービーが取れたと思うよ。
けらけら と、俺や、きっと入間の笑い声も、 紛れ込んでるし、途中で、ぶれたりもするけどさ。
うつってるのはさ、
おまえ の元に、 全力疾走で駆けつける友だち の姿です。*]
(81) nabe 2017/03/20(Mon) 19時頃
|
|
── 現在:病院 ──
[ 自転車を降りて、入間は駆け出してった。
別にバテてもない俺も、その後を追って、 バテてる古辺に、「 急げよ 」とか、発破かけて。
ロビーにいるみんなの元へ。 「 ちゃんと一緒に帰って来たから 」って、 思い切り笑って、伝えるために。*]
(82) nabe 2017/03/20(Mon) 20時頃
|
|
── 現在:病院ロビー ──
[ 到着したそのとき、きっとまだ、 みんな、友だちの帰りを待っている頃>>68。
今日は会えないかもなあ とか思いながら、 でも、それならそれでいい。出迎えにきただけだ。
不安げな顔 など、俺はしていなくて、 きっと、この空間には不釣り合いだけれど、 ひらり、みんなの中に、混ざっていく。]
── 帰るよ って、言ってたから、大丈夫
[ 不安そうなやつがいるなら、そう言って笑おう。]
(88) nabe 2017/03/20(Mon) 21時頃
|
|
[ それから、ロビーのどこかしら、 そのデカイ影>>5:+95が見えたなら、
ああ、そうだ。 俺、言うべきことがある。 いや、うん、言いたいこと かもしれねえけど。
手術室のランプ、まだ消えないのを、 視界の隅に確認して、駆け寄る。]
── 元賀、
[ ただいま って、奇妙な挨拶で、見上げる。*]
(89) nabe 2017/03/20(Mon) 21時頃
|
|
── 現在:病院ロビー ──
[ ありがとう>>134 と言われて、 俺は「 なんで 」と笑った。]
選んだのは、あいつ自身だよ 別に、俺らが、連れて帰ったわけじゃ なくて、 一緒に帰ってきただけ だから、
[ 俺、言いたいこと言って、待ってただけだ。
別に、卑下するわけでも、なんでもなく、 この結末は、あいつが選び取ったものだ。]
(135) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
礼、言う相手、あっち
[ その頃には、不穏なあかりも消えて、 俺たちの友だち、どこかに運ばれてっただろうか。
さすがに、それに駆け寄るのは自重して、 視線を向けて、口の中で言う。 おかえり。ただいま。帰ってきたよ。]
(136) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
[ 会計様は、真っ先に病室に駆けつけたはずで、 俺は、自分が動くにも、 目の前の元賀を行かせてやるにも、 その前に言わなきゃならないことがある と、
一度はよそに向けた視線を、 再び、見上げなきゃいけないふたつの眸に向ける。
じっと 視線を向けはするけど、 別に、険しい顔とか、してねえだろ。たぶん。
「 あのさ 」。俺は言う。]
(137) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
── 俺、おまえのマネキン、見たよ
(138) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
[ だから何、って言われると、 やっぱり俺には"ちょうど"の言葉なんて見えなくて、
気にしてないぜ とか、人と違うのがなんだ とか、 わざとらしいことも、大それたことも言えないし。
だけど、]
(139) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
……もし、おまえ が、 見られたくなんてなかった なら、 どうしようとか、思ったんだけど、
……言わなきゃいけない気がして、 黙っておくのは、ずるい気がして
理一も。 俺らが見つけた もし、見られたくなかったんだったら、 ……ごめん、俺らは見た
…………でも、
[ 逸らしそうになる視線は、 途中でブレたりもしたかもしれないが、 だけど、これはちゃんと目を見て言おうと、 思ってたんだ、ずっと。おまえを見つけたときから。]
(140) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
笑ったり、しなかった 俺も、理一も。 しなかった から……
[ もしかしたら、おまえはもう、 そんな小さなこと、気にしていないのかもしれない。
だからこそ、あの世界から、 帰っていったのかもしれないし、
やっぱり、俺は、 もしも俺なら を考えて、 伝えたかったし、 おまえが、あいつ に会う前に、 言っておきたかった。どうしても。]
(141) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
[ きっと、そんな、ぴしっと言えたわけじゃない。 声だって、全然凛となんて響かないし、 やっぱり、なぜか、泣きたい とさえ思った。
続きの言葉は特に考えてなくて、 俺は、だから何 って言われそうなところで、 一度、ゆっくり息だけ吐いたきり、口を噤む。**]
(142) nabe 2017/03/21(Tue) 06時半頃
|
|
── 帰還して:病院ロビー ──
[ 調子に乗りそう という発想がないあたり、 きっと、俺はあいつに甘い というか、 なにかを重ねすぎてしまったんだろうけど。
礼まで言わずとも、「 おかえり 」とは、 直接言ってやってほしいなあ とは思う。
手術室のあかりは消えていた。]
(221) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
[ 話している間、俺は大真面目で、 話し終えた途端、大きく息をつきたくなるくらい。
だから、その返事として放たれた言葉>>179に、]
── いや? うん、いや
[ いやいやいやいや うん? 俺は、何の話だ? って顔で、元賀を見上げる。
からかわれているのかな とさえも思ったけど、 おまえおもしれーなー くらいの感じで、 笑ってんじゃないかとも思ったけれど、
なんだか、しみじみ とでも形容したい表情に、 俺はなにも言えなくなって、うん。
”いいやつ”は、おまえじゃないか。]
(222) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
[ 元賀は秘密を語る。>>180
俺はそれを知って、……なんというか、]
……うん、そっか
[ なんというか、前もって予測していた とか、 そういう話じゃなくてさ、そういうもんだった。
俺がフリルレースに興味がないのと同じように、 興味のない、例えば、乗馬が趣味で と言われたとして、 俺はやっぱり「 へえ そうなんだ 」と言うんだろうし、
食べ物をシェアするのが苦手で と言われたら、 たぶん、じゃあ別々に頼めばいいじゃん と言う。
そういう感覚で、頷きながら、 だけど、それとは別の場所での よろこび。]
(223) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
[ 踏み込んではいけないライン を、 頭の中で、ひとつ 消す。]
……うん、それなら、よかった 恥ずかしいのは、うん、わかるけど
[ 見ちゃったよ って、同調するように、 控えめに、笑う。>>180
元賀はうれしそうに、軽やかに笑った。 たぶん、それは、俺の見たことのない表情で、 俺も、つられて、笑みをこぼしながら、 おまえの辿り着いた優しい真相>>181について、 笑みを浮かべたまま、聞いていたよ。]
(224) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
……うん、だと いいなあ
[ にへら、と笑った俺は、ずるいのかも。 きっと優しい誰かたちを、 目の前のクラスメートのためだけじゃなく、 訪れるかも分からない いつかの自分のために願う。
笑われなかったことに、ありがとう と言う気もちは、 たぶん、きっと、よくわかる。だから、]
(225) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
……どうしたしまして というか、
なんかさ、やっぱり、 思ってるより、”大丈夫”なのかもしんない ……って、思ってさ。だから、 こちらこそ、サンキュー
[ 面と向かって、クサい話をするという行為には、 やはり照れがつきまとうものであって。
俺は、少し唐突ともいえるタイミングで、 「 理一の部屋、行くなら行ってみたら 」と、 担架の消えてった方、指差すけど、 これも、ただの新手の 照れ隠し である。*]
(226) nabe 2017/03/22(Wed) 23時半頃
|
|
── その後:病室にて ──
[ 大丈夫だから、最後でいいや と思っていた。
とりあえず、病院に駆けつけて、みんなに会って、 まるで自分のことのように、「 大丈夫 」と言う。 心配しなくていい と言いながら、無事を確認して、 帰ってきたのだけ、出迎えられたら、とりあえずは。
みんなのほうが、 最後、あの世界がどうなったのか、 知らずにいるみんなのほうが、
きっと、聞きたいこととか、言いたいこととか、 山積みにして、待ってたんだろうし、
直接、あいつが、帰るって言ったの、 俺は聞いたんだし。みんなのあとで、大丈夫。]
(252) nabe 2017/03/23(Thu) 00時半頃
|
|
[ ── なんて、嘘 だなあ。
ネームプレートを確認して、 ノックを数度。「 理一、いる? 」とか、 声を投げかけながら、そろりと扉を開いて、
ああ、生きている にんげん に会うための作法だ。
俺は、そんなことに、ひどく心を揺すぶられる。
他の誰かの言うように、 心配かけて、バカ! とか、 そういう気もちが俺の中に芽生えないのは、 やっぱり、重ねすぎたんだと思うよ。]
(253) nabe 2017/03/23(Thu) 00時半頃
|
|
[ やっぱり、これは、 俺たちが連れて帰った とかじゃなくて、 あいつ自身の選んだ結末だったのだと思う。
それしかない と、一度は選んだ道を、 捨てて、引き返すこと。その意味。
想像したら、ただ、嬉しかった。とか、 言ったら、甘い と言われるのだろうか。
……甘いよ、そりゃ。そうもなるって。]
(255) nabe 2017/03/23(Thu) 00時半頃
|
|
[ どちらかというと、胸の裡に浮かんでは消えるのは、 本当に、これでよかった? とか、 そういう、後ろめたい質問で。
だけど、そんなこと言わないから。 不安げな顔も、見せないから、
どうか、おまえ が、 そんなことを考えずに済みますように。
これからも、ずっと続いていく人生に、 そんな疑問が必要な時が、訪れませんように。
そう願っているから、今はただ、喜ばせてほしい。
やっぱり、後ろめたいとか、全部抜きにしてさ、 俺、おまえが笑ってんの、また見れるのかって思うと、 うれしい。生きていける気がする。俺も。俺が。]
(257) nabe 2017/03/23(Thu) 01時頃
|
|
[ 病室は、やけに白くて、どことなく、 あの数日間を思い起こさせるようだった。
そこに、ぽつん といる。 理一 が、いた から。
── しんどいのも、わかってんのに、 一緒に、帰ってきてくれたんだな。 生きることを選んでくれて、ありがとう。
たぶん、俺は、そういうことが言いたくて、 ただ、かすれた声で、「 おかえり 」と、言う。]
(258) nabe 2017/03/23(Thu) 01時頃
|
|
[ あのとき、崩れてった世界の主は、 教室でしてたみたいに、かるうく 笑って>>287、 俺はあのとき最後に見た、白いひかりを思い出す。
あの世界で最後に視界にうつったのが、 うつくしい輝きで、よかった。
ただいま。>>288と、名前を呼ばれて、 俺は、泣かなかった。褒めてくれてもいいよ。]
── やっぱり、俺、おまえの世界 好きだったよ
[ 笑ったまんま。泣くかわりに笑った みたいな、 くしゃり と笑って、うん、泣いてねえよ。 「 ただいま 」とも、呟く。俺もだ。帰って来た。
そんな顔のまま、俺は言う。 死にたがり だったから、言えること。言いたいこと。]
(299) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
覚えてて
おまえの世界に、救われたやつもいたって
何言われても、ずっと覚えてろ おまえの世界が生かした命もあるんだって
辛くなったら、誰かのせいにしてもいいし、 だけど、生きててよかった って思える限り、 おまえの選択はおまえのもので、
おまえは、あのとき、 帰って来た だけじゃなくて、 誰かを救ったんだって
ちゃんと、覚えていてほしい
……楽に生きて
(300) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
そんで、 それから、 ─── そんなこと わかってる って、言って
(301) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
[ 俺のものならいい と思った世界は、 結局、俺のものではなかったけど、 だけど、俺に、生きる力 を、くれた。
俺は、死にたがり だったし、 これから先も、きっと、 いき苦しさ そのものが、消えるわけじゃないと、 思っている 思ってしまうから、
せめて、覚えていてくれよ。 おまえのおかげで、ここにいる、 俺のために、生きていてくれ。
これは、できれば 呪い じゃなくて、 長生きのまじない とでも、呼びたいんだけど、 もしかすると、もうおまえには必要ないかも。]
(302) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
[ それから、俺は、何事もなかったみたいに、 包帯でぐるぐる巻きの おまえ の現状を見て、]
── 卒業式、車椅子? 俺、押すの得意だから、 もしそうなったら、押してやる
[ とか、日常めいたことを言う。
おまえ のベッドからは、何か見えるかな。 見晴らしがいいといいな って、 そんなことを考えながら、ひょいと歩み寄って。
お見舞いも、得意なんだ とか、笑えるだろうか。 漫画とかゲーム持ってこようか とか、聞けるかな。
窓の外を、覗き込むように、見上げてみる。 空に瞬く光 を、探して。*]
(303) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
## 俺は、おまえ の秘密を知ったし、 おまえ 以外の友だちの秘密も、たくさん見た気がする。
同じ じゃなくても、 一緒に笑えるだなって。俺は知った。
20人にひとり は、 やっぱり俺にはいき苦しいままで、 きっと、これからもずっと、抱えてく。
……けど、そうだとしても、 ”みんな”と、一緒に、笑っていること。 は、できるような、気がしてきたからさ。
小さな絶望の積み重ね が 人生だとしても、 どうか、そこに、みんな の笑顔が、ありますように。 ##
(304) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
##
当たり前 に笑える いつか が、 遠く 遠く ではないと思える 一夜の話 *
##
(305) nabe 2017/03/23(Thu) 23時頃
|
|
[ どこにでも連れてってやる と言った。
そんなの、ガキの戯言だって、 よくも知らない大人はそう言うかもしれないけど、 俺はさ、結構、本気だったよ。
どこにでも、連れてってやる。 どこか遠く、誰も知らないような場所まで。
俺はやっぱり、傷だらけの手をとって、 その 暗がり から、引きずりだそうとしたのだ。
声が聞こえた気がした。>>313
……手は、届いたんだろうか。はて。]
(340) nabe 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
どこにでも連れてってやる って、言ったじゃん
(341) nabe 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
── いつか どこか ──
[ とりあえず、まずは俺の家にでもくる?
って、かるうく 言おうとしたのは、 きっと、いつか自分が力をもらった、 誰かさん の、真似事で。俺は笑った。
だけど、結局、俺は俺だから、 すぐ、顔がさ、ぐしゃぐしゃに歪んで、 おかしいな、俺は、元気づける側だろうに。]
(342) nabe 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
逃げて、いいんだって もう、がんばんなくて、いいから どっか、遠くまで、連れてってやる
……入間、かえろう 手つないでたら、はぐれないから
[ 伸ばした手は、届いたんだろうか。 手は、握れた? 慈しむように、頭を撫ぜれた? 手を引いて、どこまでも、歩いていけただろうか。]
(343) nabe 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ 届いたならば、いいなと思う。 誰かさんの通報も、この手も。
きちんと約束を守れたなら。 遠くへ連れ出してやる って笑って、 今はもう持ち歩いてない絆創膏をあげる。
誰も知らないくらい遠く なんて、 本当はなかったとしても、 逃げてもいいんだ と、知って。
それに、寂しいからね。 ”みんな”とは、ずっとつながっていよう。
そんな、”みんな”が、 きちんと笑える 明日 がありますように。*]
(344) nabe 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る