人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

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【人】 保安技師 ナユタ

 ── 夜:2階教室 ──

[ へーき って、素直に信じるには、
 理一、おまえ、ちょっと、
 ”いつも通り”じゃ、なかったよ。

 だから、俺は、ふわりと視線を上げて、
 ただ、言ったんだと思う。]

 ……へーきじゃ、ねーよ

[ そのとき。

 ”知ってる”って、

 心のどこかで、思ってしまいました。たぶんな。]
 

(21) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ …… だけど、そのときは、
 それ以上、なんてったらいいか、わかんなくてさ、]

 ……へたくそ

[ テープのことか、おまえの言動か、
 どっちとも言わずに、俺は言う。

 平気 じゃ、なかったんだ、俺は。……俺も。
 だから、そんな言葉で、片付けないでくれよ。

 …… 多分、そのときも、
 俺、ちょっと、泣きそうだった。]
 

(22) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ ……そんな、夜 の記憶。

 この世界の主に聞くしかないって、
 そう言うおまえの顔を見ながら、

 教室に向かって、歩きながら、
 端っこの寝袋に潜り込みながら、  思う。

 ちょっと死んでみて、
 どんなに上手に生まれ変わったって、
 ”みんな”とは一緒に、歩めねーじゃん な。

 顔も見えないままの、この世界の主とやらに、
 そう、尋ねてみる ことを、想像する。

 みんなと 同じもの に、なれたって、
 ”みんな”と生きてけなきゃ、 さあ…… ]
 

(23) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



 ”── あのメール見たとき、どう思った?”

 

(24) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 …… 俺は、さ

##
 

(25) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 その、瞬間
 知ってる と、思ってしまった

 それが、正解なのか、
 とんだ的外れなのか、
 俺にだって、わかんねえよ

 わかんねえ……けど、

 あのメールを見たときに、
 知ってる って、思ってしまって、

 ああ、そういう気もちを、知っている

 ……って
##
 

(26) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 でも、なんか、うっすら思い始めてんだ

 みんな、帰ってって、なら、
 俺もいつか、帰んなきゃいけねーのかな とか、

 帰れる って言われたって、
 全然うれしくねーけど、
 『 帰れよ 』 って、おまえ、言ったろ

 なんか、要はさ、 生きろよ ってことだろ
 …… そう思ったら、ちょっと、うれしいじゃん
 小指の爪の先っちょ分くらい …… 嘘。もうちょい

 だから、帰んなきゃ かなあ って
 なにか、予感めいてさえ、いる
##
 

(28) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ

##
 ……だから、わかる とか、
 そんな感覚、すっげー、的外れで、
 なんも理解できてないのかもしんない

 でも、

 もし、この世界の持ち主が、俺じゃなくて、
 他に、あのメールを書いたやつがいるとして、
 ……ああいう気もちでいるやつが、いる、と して、
 ……いた と、するじゃん

 そのほうが、もっと悲しい 気がする

 寂しいし、悲しいし、辛い と、思う
 違うのかな、…… だとしても、いいや

 これは、ただの、
 俺の、想像と共感 の 話 だから
##

(29) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 …………あ。

##
 

(31) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 『 人を人たらしめるものとは、何ぞや? 』

  一度は投げ出した難問だったけど、

  あ。 今、思いついた。
  ……って顔を、俺はする。

  こんなのは、どうだろう。

  A. 想像 と 共感

  ……俺の答え。
  俺が生きた中で、見た、ひとつの 解。
 

(32) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ



  …… 答え合わせ、しよう
  というか、知りたいのかも
  おまえにとっては、なんだったのか

  この世界の主 さん …… というか、
  一緒に過ごしてきた ともだち として なあ、 *

 

(33) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ



 ──── 理一?

 

(45) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 午前8時50分 ──

 …… 昴?

[ チャイムの音が鳴り響いて、
 身体を起こして、それで。

 隣、はいた。

 そいつが、”らしくない”勢いで、
 跳ね起きた、とか、それも、分かったけどさ、

 それより、
 その向こうも、更に向こうも。  いない。 ]
 

(46) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ ── ぐしゃり と、なにかが壊れる音>>12がした。 ]

 

(47) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ それから、なにもかも。

 この世界、まるごと、壊れてくみたいに、
 ずうっと、鳴っていた、音も、
 点きっぱなしだった、カラフルな光も、全部。

 砕けて ゆく。]
 

(48) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ ── 壊れたなにか は、この世界そのもの だと思った。]

 

(52) 2017/03/18(Sat) 01時頃

メモを貼った。


【人】 保安技師 ナユタ


[ ── 多分、返事もしないまま。

 追いかけるように、廊下に、飛び出して。

 そしたら、すぐそこで、
 古辺が、スマホ見てる>>51から。]

 なっに してんだよ、あいつら──、

[ 探さなきゃ って、言おうとして、
 なんかもう、がむしゃら で、
 肩、つかもうとして さ。

 ── 古辺、おまえ なに見てんの?*]
 

(55) 2017/03/18(Sat) 01時頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 01時半頃


 
           [ ────── ゆさり、 ]
 


[肩を揺すられる感覚で、私は目を覚ましました。
寒々しい、リビングの真ん中。
テーブルに突っ伏して、私は眠っていた様です。

  「遅くなってごめんな。
   病院には行けた?」

私の肩を揺する父が、そう尋ねてきます。
それと共に、こんな所で寝てたら風邪ひく、だとか
如何にも父親らしいお小言を、一つ。

……けれど、私はそれに返事をするでもなく
半ば呆然とした調子で、父を見詰めて]


 
 …………ただいま

[「おかえりだろ?」って、父は笑います。

ううん、違うよ。ただいま だよ。
そうは思っても、私は微笑むだけ。
肩に添えられた手を、そっと取って
その勢いのまま、着替えもしていない父に抱きつくのです。

外から帰ってきたその体は、ひやりとしていますが
暖房もつけないリビングで寝ていた私の体も、
意識してしまえば、酷く冷えていると気付きます。

だけど、今はそんな事、どうでも良いのです]



 お父さん、私、お母さんに会ったよ。
 全部、聞いたよ。

["貴方と血が繋がっていない事も聞いた" と
言外に、そんな意図も含ませた囁き。

父は、全て解っていた風に嘆息して、
一度だけ、肯きました。
……いいえ。掠れた声で、一言
「ごめんな」って いつだかみたいな、謝罪]


 私とお母さん、すごく、似てた
 だけど────

[あの人みたいに、なりたくないの。
昏い本心は、喉の奥に突っかかって、出てきてくれません]


[だけど、父は言うのです。

  「似てないよ」

って、私の心底欲しかった言葉を、事も無げに。

  「似てないよ。
   ちよは、ちよだからね」

言い聞かせるみたいな、優しげな声音。
もしかしたら、父は
私の悩みを、察したのかもしれません。
いいえ、それは流石に、希望的観測でしょうか。
もしかしたら、ただ、事実を言っただけかも。

だとしたら、それでも良いのです。
父が"似てない"というのなら。
きっとそれは、誰に言われるよりも、確かな事実で]


 
 うん。…………そっか。

[最後に一度、ぎゅっと縋り付いて
私は、父から体を離しました。

優しげな笑みには、少しの翳りが。
母と会ったという事実を告げて、
傷付けてしまったのかも、しれません。
だけど私はもう、
踏み込んで来ないでとは、言えないのです。

私が、自分でつけた傷の理由を
父にもちゃんと、伝えなければいけないと……、]


[そんな思案が中断されたのは、
ついさっきまで居た場所を思い出したからでした。

冷え切り、時の止まった校舎。
誰かの、心のなか。

……そういえば。
先に消えた皆も、ちゃんと帰って来れたのでしょうか?
私が此処に居るのです、問題無いとは思いますが
それが確実とも思えず。

慌てた様子でスマホを取り出す私を、
怪訝そうに見る父にも構わずに、
ロックを解けば、一通のメールが目に入りました。

──── 水野つばさ。
ほっと息を吐くのは、まだ、早く]


 
 …………おとうさん、
 私、病院行かなきゃ。

 違うの、そっちの病院じゃなくって、
 友達が、学校の屋上から、飛び降りたって……

[彼女は帰ってきていたのだ と
喜びと共に開いたメールの内容に、
私の心はすぐに萎んでしまいました。

幸い、"彼"が運ばれた病院は、遠くありません。
徒歩でも充分、行ける距離。
だから私は、何にも考えず
着の身着のまま、泣き出したい気持ちで駆け出すのです*]


─ 外へ ─

[病院に向かって、歩きながら
考えるのは、"最悪の可能性"。

理一の状態だとか、
そういうの、書かれていませんでしたから。
この心配が、どの程度的を射ているのか
私には、解りません。

もしかしたら、病院に行けば
いつも通りの笑顔で迎えてくれるんじゃないかな?
……そんなの、流石に楽観が過ぎるでしょうか。

でも、ねえ。
貴方、いつも笑っていたじゃない。
どうして急に、死のうとなんてするの]


[ぢりぢり、責めるみたいな思考。
吐き出せない悩みを抱え込む気持ち、解ってるつもりです。
だけど、あんな世界を作りあげる程辛いなら
死を選ぶ程、悩んでいたのなら
……遺書を遺す前に、する事があるじゃないですか]


 …………ッは、

["向こう"で、級友が一人一人居なくなった時より、
よっぽど心が重くなります。
早足で歩きながら、
悪い方悪い方に流れる思考を、持て余して。
進む一歩の、なんてもどかしい]


[病院へ向かう、途中。
長い信号に捕まってしまい、
私は舌を打ちたい気持ちで立ち止りました。

焦っても、意味は無いと解っていますから
何度か深呼吸をして、息を整えます。
幾らか落ち着いてくれば、
手に持ったままのスマホを、ぼんやり見て。

……ふ と
先に此方に帰った筈の莉緒の連絡先を、呼び出しました。
かじかむ手で、簡素なメールを一通。
ああ、今朝もこんな事をした……って
あれは、何処から何処までが現実だったのでしょう?]


[文末に付け足した一言は、本気なわけもなく。
けれど、"何処にも行かない"って約束を破って
彼女がそれを気に病んでしまっていたら、嫌ですから
フォローというか、気にしてないよって、ポーズのつもり。

いつか彼女に、彼女の"ヒーロー"の正体を
伝えねばなりませんね。
彼女の中の、文通相手への期待値が、
随分上がってしまっている様ですから。
正直に言うのは、心底、こわいのですけれど。

……でも、隠し事をしたままでは、いけませんね。
だって莉緒は、私の一番の親友なんですから]


[送信を押して、丁度、信号が青に変わります。
こうして身を縮こませて歩いていると、
本当に、今朝の通学途中を思い出して。

ああ、そういえば
"誰かが転んだら" って、
そんな賭け事を、しましたっけ。
あれは、私の勝ちで良かったかしら?

だってあの直後に、
転んだらしい那由多が通ったんだものね。

どうでも良いと思っていた、勝ち負けですけれど。
この状況になると、逆に、
意地でも取り立ててやらねば と、思うのです]


[何故って?
そりゃあ、勿論。

……通も含めて、全員が、
幸せに帰ってくる確証が、無いからでしょう。

だからこれは、願掛けみたいなもの。
"滑らないように"
そうやって、願掛けするのと同じで]


To:通
From:ちよ
───────────────

通は、此方に居ますか?
今居ないなら、
それはそれで良いけど

私が賭けに買ったんだから
早く此方に帰ってきて、
ちゃんとお汁粉、奢ってよね

───────────────


[私にお汁粉を奢る為に帰ってきて って
かなり、がめつい様に見えますけれど
大事なのはお汁粉でなくって、彼自身の安否です。

正直、ちゃんと帰ってきてくれるのなら
お汁粉なんて、どうでも良いんですよ。

長いその前髪を指差して、
"切らないと駄目でしょ"。
そんな風に言えるのなら、それで。

……実際、就職するにしても、進学するにしても
長い前髪って、不利だと思うんですよね。
おでこに傷のある私が言うのも、難ですけれど]


[信号がまた赤に変わらない内に、歩き出します。
"向こう"の世界への心残りは、まだまだ、あるのです。

あの世界で、最後にした会話。
それは、悠と交わしたものでしたね。
どうして私は、あの時、
彼女の話をちゃんと聞いてあげなかったのでしょう。

言いかけて飲み込まれた言葉は、
今となれば、想像すら難しく。
彼女は、手を差し伸べなければいけない存在だと、
そう思っていた筈なのに。

要らぬ心配までさせて、
その上、自分の都合を優先させてしまって]


[代わりとばかりに吐き出された謝罪には、
"私は大丈夫"って繰り返す事しか出来なくて。
何処か消耗した様子の彼女に対して、
逆に気を遣わせてしまうという、体たらく。

ごめんって言わなきゃいけないのは、私です。
貰った髪飾りは、まだ、確かに私の手の中にあるのに
広がってしまった心の距離は、
どうやったら、埋める事が出来るのでしょう。

折角"また明日"って、言ってくれたのに
私、勝手に帰ってきてしまいました。
彼女に対しても、きっと、謝る機会が出来ると信じて、
結局私は、待つ事しか出来ないのです]


[何だか、泣き出したい気分。
すん、と小さく鼻を鳴らしながら歩きます。
やがて見えてきたのは、病院の入口。

そこに、健士郎とつばさの姿も、
あったでしょうか。
あ、と 私は小さく口を開けて
ほんの少し、気不味げに、健士郎を見るのです。
だって、"母"の事、ずっと、引っかかったままで。

それに、帽子の下だから解りにくいでしょうが、
私の目、今、少し赤くなっていると思うんです]


 あの……、理一、どうだって?

[震えそうになる声を律しながら、問いかけます。
慌てたみたいに、"私、帰ってきたばっかりで"
って、そうやって、付け足しながら]



 ……ていうか
 健士郎、もう帰ってきてたんだ ね。

[つばさは兎も角
彼のマネキンを、私は見過ごしていましたから。
少しだけ無理をして、戯けた調子で
誤魔化すみたいに、首を傾げて*みせました*]


メモを貼った。


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:2階 ──

[ 肩掴んで、振り返らせたとき、
 古辺、おまえ なんつー顔してんだよ。

 おまえの祈り>>67 なんて、知らないまま。
 俺、戸惑って、数度まばたきをした。

 前髪の奥、覗き込むみたいに。

 ── おまえ、怒ってんのか な。

 古辺が、スマホの画面を差し出しても、
 そこに 魔法みたいに あらわれた名前、見ても、

 保田那由多の胸の裡にこみ上げるのは、
 なんていうかさ、
 痛み にも似た、いき苦しさ である。]
 

(76) 2017/03/18(Sat) 11時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── うん 残った なあ

 でも、俺らさ
 もう、ここにはいられねえんだな

[ かるうく 見上げた先で、
 前髪のカーテン越しに透けて見える眸は、
 物騒 というか、なにかを 決めた 人間のソレだ。

 だから、俺も前を向いて、
 ちかちか 暗闇と光が交互にやってくる廊下を、
 なんだか、さみしく 思いながら、口を開く。]

 見つける に、決まってんだろ どこにいても

[ 最後まで、めちゃくちゃで、はちゃめちゃなのは、
 確かに、ちょっと、おまえっぽい とか。
 床で、きらめく光の破片を見て、思うよ。]
 

(77) 2017/03/18(Sat) 11時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 時間がないなら、走ろうか。
 というか、駆け抜けたほうが、ダメージ低そう。

 そう思った矢先、視界がかげって>>72
 俺は、その意味を察したとき、

 あほか と思って、それから、
 なんかさ、くつくつと、笑っていた。]

 ── じゃあ、ほら
 おまえがこっち使え って、

 これじゃ、ただの貸しあいっこじゃんか

[ 自分のブレザー、被せるみたいに、押し付けて、
 ああ、でも、ポケットの飴玉落としたら、しばく。]
 

(78) 2017/03/18(Sat) 12時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 降ってくる破片 よりもさ、
 靴下で、踏み抜く廊下に散るかけら。

 この世界の断片 と思うと、
 砕けてくそれも、なんか少し悲しいと、

 うつむいた先で、俺は見つける。
 細かく砕けた 世界のかけら。>>15

 ── みちしるべ の、ようだと。

 顔を、上げた 先。

 横たわるマネキン>>4:244と、
 その先に続く階段 割れたガラス片。]
 

(79) 2017/03/18(Sat) 12時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ ── どこまでつづくのだろう なんて、 ]

 

(80) 2017/03/18(Sat) 12時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ あまりにナンセンスな考えが過ぎって、

 そのとき、古辺、おまえまだ隣にいたかな。

 なんにも、言わない 言えないまま、
 俺、黙って、勢い良く、滑りやすい廊下を蹴った。
 階段、二段飛ばしで、駆け上がってく。

 砕けた光 を、みちしるべ として。**]
 

(81) 2017/03/18(Sat) 12時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 隣に と思っていた声は、
 背を押すように、背後から飛んだ>>90

 ぱちん と、
 なにかのピースがはまったみたいに、

 俺、その一瞬、確かに、
 ひとり が、風を受けて、屋上に立つ、
 そんな光景を見た 気がしたんだ。

 ── 靴下で走る廊下は”すべりやすい”から、

 俺は、踊り場の手すりをつかんで、
 身体を反転させる そのとき、
 目が、合ったと思った。
 あいつの声、震えてた。>>91]
 

(97) 2017/03/18(Sat) 16時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── 大丈夫 だから! 待ってるから あいつと

[ 俺は、叫んで、

 手すりをつかんでた 手を上げて、
 親指を、空に向けて、突き立てた。

 任せとけ って、言うみたいに。

 俺、先に行くから、
 大丈夫だから、なんとかする から、
 ちゃんと、言いたいこと、言いにこいよ。
 話しに、きなよ。 *]
 

(98) 2017/03/18(Sat) 16時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ ひかりのかけら は 続いて、
 明暗。点滅を繰り返す廊下、階段を、
 ただ、上へ 上へ と、駆け上がった。

 段々、空気が冷たくなる。
 なにもかも この校舎ごと、
 凍らせてしまいそうに、寒い。

 ふと、頬に、濡れるような冷たさ 感じて、
 開けっ放しの扉>>83から、舞い込む雪に気づいた。

 顔をあげる。

 白く 凍った 世界に、
 おまえ、ひとりで、立ってた。>>83

 世界を隔てるフェンスさえもない 淵で、
 おまえ、今にも、吸い込まれていきそうだった。]
 

(101) 2017/03/18(Sat) 17時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[  その姿 が、あんまりに さみしく て  ]

 

(102) 2017/03/18(Sat) 17時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ──── 理一 !
 

(103) 2017/03/18(Sat) 17時頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 屋上 ──

[ 叫んだ。

 遠く 遠く の地面なんかじゃなくて、
 こっち、振り向いてほしくて。

 なのに、出てきたの、名前だけだった。

 理一、寒いじゃん、ここ。バカじゃねえの。
 屋上も、白くて、俺は、あとを追いかけるように、
 足あとをかさねるように、おまえの背中を追った。]
 

(104) 2017/03/18(Sat) 17時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ やっぱり、今もさ、
 泣きそうなの、俺のほうだったのかな。

 大丈夫 なんて言った割に、
 俺、やっぱり、全然大丈夫じゃねえし、
 動揺、しまくりだった。泣きそうだった。

 おまえが死ぬの、こええよ。]
 

(105) 2017/03/18(Sat) 17時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ ガラス片を避けるのに と、
 ともだち の貸してくれたブレザーは、
 今度は雪よけになりました。

 吐いた息は、白く目に見えて、
 鼻はぐずついて、吐息さえも震えていたけど、

 俺、せいぜい、まっすぐに、
 少し先、この世界の瀬戸際に立つ おまえを見つめて、
 言うことしかできない。]

 おまえのこと、迎えに来た 理一

[ こっち、向けよ。言いたいこと、死ぬほどある。*]
 

(106) 2017/03/18(Sat) 17時頃

[……そわそわ。
話が一段落ついた後、わたしは落ち着かなくロビーの中をうろうろし始めた。

寂しい、とか、……怖い、という思いが、
絶えず後ろから付きまとっている。
お化け屋敷で遭遇する恐怖のように、逃げ出せば引き離せる類のものじゃないのに、
なけなしの抵抗を繰り広げていると、ポケットの中でスマートフォンが震えた。

電話かもしれない、と思って、外に出てから画面を見る。
そっちの心配は杞憂で、電話ではなくメールだったんだけど――]

……!

[差出人の名前はちよちゃん。
思わずスマートフォンを取り落としそうになったのを、こらえて、
簡素な文面を読む]


[……そうだよね、そう思うよね。
わたしがちよちゃんの立場でもそう思っただろうし。

メールから感情はダイレクトには伝わってこない、けど、
最後の一文を、どんな顔で言ってるか勝手に想像することはできる。

たぶん怒ってはいないんじゃないかな。どうでしょうか]


[ちよちゃんにメールを送信して。
そうしたら、何故だろうか、
今まで落ち着いて立っていられたのが嘘みたいに、
急に支えを失った気分になって、なんだか泣きそうになってきた。

どうしよう、どうしよう、って、心の中で繰り返して、
結局、メールをもう一通つくった。
感情周りは排して、切実な訴えって感じの短い文面]


[ネットワークの波に乗ってくメールを見送りながら、
しばらく息を整えた後にようやく顔をあげる。
夜天の下、わたしの吐く息だけが白い。


―――待つ、ことにしよう。出入り口の近くで。


そうと決まれば――と、
コートのポケットに手を突っ込みつつ外をうろついて、
見つけた自販機であったかい缶コーヒーをふたつ、買った。
冷めないうちにやって来る方に賭けることにした、わたしがいる。
誰と勝負しているわけでも、まあ、ないのですが**]


メモを貼った。


【人】 保安技師 ナユタ


[ 空を背に、おまえ はやっぱり、笑ってて、
 俺ばっかりが、駄々っ子みたいだ。

 詰まった距離>>117に、
 ちっとも、安堵なんてできないし、
 おまえ、そんなのってないじゃん。]

 ── 嫌だ

[ って、俺、それだけがすぐに、声になって、

 ゆっくりと息を吐いて、
 言葉に滲む水気を逃がす余裕もない。

 次から 次から あふれてくるのは、
 きっと、感情のむきだし。]
 

(120) 2017/03/18(Sat) 19時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 他の奴らも、来るから
 おまえのこと、迎えにくるから

 おまえ、古辺に怒られるから
 めっっちゃ怖いから、あいつ

 覚悟しとけよ ほんと もう さあ……

[ 声は段々、震えて、歪んで、

 おまえがどんなに笑ってても、
 俺はいよいよ泣いてたよ。悲しい。]
 

(121) 2017/03/18(Sat) 19時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 おまえ、昨日、言ったじゃん
 この世界の主に聞くしかねえ って

 …… なあ、

 同じもの になんか、なれなくても、
 一緒にいたい って、

 同じもの に、なれたって、
 ”みんな”と一緒に生きてけないんじゃ、
 意味なんかないって、

 …… 思ってくれたんじゃ ねえの *
 

(122) 2017/03/18(Sat) 20時頃

[校舎を出た時の記憶、よく覚えていないと同意を求められれば]

確かに…そうかもな。
窓閉めそこねて落ちそうになった、
ってとこまでは覚えてるけど
そのあと落ちたか落ちなかったかわかんねーわ。

……昴が見つけてなきゃいーけど。

[頷きを返して、それから幼馴染を思ってため息を付いた]


[天ヶ瀬の推測

知ってほしかったから。

確かにあのおかしな校舎は
時間を追うごとに変わっていく校舎は
理一が何を思い悩んでいるか伝えようとしていたのかもしれない]

そんなら。
残ったやつらがそれに気づいて、
理一をひきもどしてくれりゃいいな。


理一のやつ、さっさと戻ってこねーかな。
んで戻ってきたら
一発ぶん殴る。

[今の自分は手加減なんてうまくできないから
腕ひしぎされたときよりも
もっと力を込めてしまうだろうけど。

心配させたんだから、それくらい
諦めて受け入れてくれるだろ*]


メモを貼った。


……大和……?

[遠くから歩いてくる、見慣れた帽子を被った人影が見えて、ああ、彼女も帰ってこれたんだな、とほっとした。どうか、このまま、全員が帰ってきてほしい。]

橘、は……助かるかどうかは五分五分で、あとは本人の気力や体力次第、だそうだ。

[一瞬だけ見えた大和の目元が、赤かった、ような気がして。そんな彼女に橘の容体を伝えるのは少し躊躇われたが、でも、隠すべきではないだろうと思ったから。
先ほど水野から聞いた容体をそのまま伝えた。]


ああ、俺も、ついさっきな。
……大和も、帰ってこれて良かった。おかえり。

[そう言って少しだけ笑ってみせれば、彼女の表情や気持ちは、多少は和らいでくれただろうか。
目元が赤い理由は分からないし、橘のことを思えば、気が沈んでしまう気持ちはよく分かるけど。
落ち込んでばかり、というのも、あまりよくないんじゃないかと思うのだ。
勿論、無理して笑ってほしいというわけではないが。
多分、アイツは……俺達が笑って、おかえりと言ってあげた方が、喜ぶんじゃないかと思う。
眉間に皺を寄せていれば、物理的にでも伸ばしてくるような奴だから]


[それは、それとして。俺が帰ってきていることを大和が知らない、ということは、少なくとも彼女には、俺のマネキンは見られてはいないんだろう。
三星や天ケ瀬に似たマネキンも見つかった、というのはあの朝食の時に知ったし、俺もこうして帰ってきている以上、
マネキンが残されているのだろうとは思う。そして、そのマネキンがどんな状態なのか、だいたい予想はつくけれど。
見られてなくて良かったと思う。
いや、今は別に、自分の趣味を知られるのが怖い、とはそれほど思わないし、あの文化祭を共に過ごした仲間達相手になら尚更、なのだが。
それでも、やっぱり。ただの自分に似たマネキン、とはいえ、ぬいぐるみを抱えている姿を見られるというのは、ちょっと、その、恥ずかしい。]


というか大和、外でその格好だと寒いだろう。
俺達も、中に入るか?
それとももしここで誰か待ったりするようなら、俺のコートで良ければ貸すが……

[大和はどうやら着の身着のままで飛び出してきたようで、その格好は見るからに寒そうだったので、風邪を引いてしまわないようにと、そう声をかけた。
確か、あの校舎に迷い込む日の朝、その格好で寒くないのかと言われたのは俺の方だったな、なんて思い出しながら*]


メモを貼った。


[――はたり、と一度、二度、瞬いた。]

……あれ……―――

[眼を開いて、
見回せば、其処は、
電灯の明かりが照らす公園のベンチ。
――真夜中抜け出した、一つの逃げ場所。]

……っくし!

[くしゃみひとつ。
遅れてやってきた寒さに自分を抱いた。
いつもの白いコートを着込んでいる。]



……学校じゃ、……ない……?

[自信なさげに吐き出した息は白い。
なんだっけ、どうしたのだったか。
窓から飛び出して、
それから、――それから。]

帰って、……きた……?

[吸い込んだ空気が冷たくて、
意識がはっきりしてくる。
――いま、何時だろう。真っ暗だ。
携帯電話を取り出して、
幼馴染からのメール着信に気づいた]



……たかし、

[――よかった。

帰ってきてた―――と、
ほっとした息が漏れたのも、つかの間]

……理一……?

理一が?……っ、え、……うそ、

[勢い、立ち上がる。
自殺未遂。――あの世界を作ったのは、理一だっていうのか。
矢も楯もたまらず駆け出した。
向かう先は病院だ。]


[――動転して、
能久昴はすっかり忘れていた。

何も言わず、
書き置きもなく、
家から出てきてしまっていること。

――それを、両親が、どう思うか、なんて*]


----------------------------------

Subject  みた!
TO たかし

いまからいく!

あと、たかしぶじでよかった



----------------------------------


メモを貼った。


うん……。

[2人のそれぞれの言葉に、
同意するように返事だけして、軽く俯く。

複雑な胸中。
残った人たちが橘くんを死の淵から引き戻してくれることを、
期待する気持ちと、重荷を背負わせてしまう申し訳なさ。
それと同時に、わたしにはできないことだから、やっぱり残らなくて良かったという心の逃げ。

この状況下でいまいち緊張感が持てないのは、
わたしは、他人に重みを託している、いや、人任せにしているから、なのだろう。

卑怯なわたしは、それに気付けば歯がゆくて、もどかしい。]


そうだね。
戻ってきたら、殴ってあげて。
わたしはカメラを準備するから。

[いつかの文化祭の、あの時のように。
つばさ氏が右ストレートを振る舞ったあの一瞬、
それでも笑顔を浮かべていた彼の写真を、拡散した時みたく。

何気ない日常の一部として、戻ってきてほしい。
どこか薄情なわたしでも、それを祈るのは自由だよね。
って。

図々しいでしょうか。]


……あまり気を張るのも疲れちゃう、し。
コンビニでも行って来ようと思うけど。

上須賀くん、何か欲しいものある?

[莉緒ちゃんもまだそこにいれば、彼女にも目配せして。
暗く行き詰まりそうな思考を晴らすように、ロビーを出ようと。*]



 …………そっか。
 
[それ以上に、なんて返すべきなのか
いけないと思いつつ、沈んだ声音になってしまいます。

当然の事ながら、
外に居る私達に出来る事なんてありません。
解っていた事ではありますが、
もしかしたら、そう重傷でもないかも なんて
必要以上に落ち込んでしまうのは、
そんな希望を持っていた所為でしょうか。

……けれど、軽い言葉で誤魔化されるよりはマシで。
一度、深夜の病院へ視線を向けてみたり]


 
 ただいま。……ありがとね。

[おかえりって言ってくれた事と、
笑いかけてくれた事
その二つに小さくお礼を言って、
つられたみたいに、私も唇を持ち上げました。

ついつい、帽子を直してしまうのは、
此処最近出来た癖みたいなものですが。
これは、今となっては、顔が見られたくないとかじゃなく
ただちょっと照れくさいというか、そんな感じで。

……本当なら、帽子なんて要らないのかもしれません。
でも、大っきなガーゼを晒すのも、
それはそれで、気不味いですしね]


[彼のマネキンが見られなかったのは、残念ですけれど。
見たって多分、特に何も言わなかったでしょう。
彼が可愛い物好きって知ったって、
そっか って、そのくらいの反応で。
可愛い物好きが高じてお裁縫が得意というなら、
それは寧ろ、長所なのでは?とも、思ったり。

隠し事は、まあ、お互い様というか。
今なお健在の私の母の事を思えば、
責められるわけも、ありません。

……そう、謝らなきゃいけないんでした。
小さく、口を開閉して、
言い淀んでいる内にかけられた言葉に、
漸く寒さを、自覚したでしょうか]



 そうだね、寒い……全然気付いてなかったや
 うん、中に────……、

[腕を擦りながら、白い息を吐き出して。
困ったみたいに笑いつつ、院内に入ろうとしたんですが。
ふと、何気なく。手に持ったスマホを見て]

 
 ちょっとごめんね、

[目の前に立っていた健士郎とつばさに断りを入れて。
どうせだから、中に入る前に一度、
返事の確認をしておこうと思ったのです。
院内でスマホを使っても怒られはしないでしょうが、
何となく、マナーとして]


[見れば、莉緒から返事が来ていて
どうやら無事帰っているらしい莉緒に、ささらに、
安堵を深いものにするのです。

もし、万が一、先に消えた誰かが
帰っていないなんて事になったら……
そんな恐れは、無くなっていませんでしたから。

一日二日話さないの、無くもないんでしょうが
こうして莉緒からの返事が返ってくるのが、
何だか、すごく、懐かしくって。
彼女を傍に感じられる事が、心強く思えるのです。

伏せた濡羽色で、じ っと、暫し画面を見詰めてから
返事を書かずに彼女の姿を探そうとした所で、
二通目のメールに気付きます]


[たった一言、切実めいたその言葉に
大きく目を見開いて、私は顔を上げるのです。

莉緒はどうやら、病院に着いている様ですが
さて、何処に居るのか
中に入れば会えるかしらと、上げた視線を彷徨わせ。

視線の先、偶々彼女の姿を見付けられたので
駆けていく前に、もう一度、健士郎と向き合い]

 
 ごめん、私行かなきゃ。

 えっと……健士郎。
 中に入るなら、お言葉に甘えて
 コート借りても良い……かな?

[病院の中って、
深夜でも、空調は効かせているんでしょうか?]


[そんな疑問も湧きましたが、
今回はお言葉に甘えさせてもらう事に。
少し図々しいかしら なんて思いつつ、
健士郎の表情を窺ったりして。

もし貸してもらえたのなら、
「後でちゃんと返すね」って、そう伝えて
莉緒の方に駆けて行ったでしょう*]


 ────莉緒!
 遅くなってごめん、来たよ!

[彼女はまだ、此方に気付いていない様子。
こんな時間に外に居たら寒いでしょう? って
着の身着のままで出てきた私が言う事じゃ、
ないのかもしれませんが。
風邪をひいたら、事ですよ。

走って、走って、莉緒の傍に。
コーヒーは、まだ暖かかったでしょうか?

私には、解りませんけれど
兎にも角にも、駆け寄る勢いそのままに
自分と同じくらいのその体躯に、*抱きつこうと*]


はは、そうだな。
その時はカメラ係頼む。
つっても水野みてーに綺麗な右ストレートで
殴れる自信はねーけど。

[回ってきた写真を思い浮かべて笑う]

そんじゃ、レジ横のドーナツとコーヒー。
入院してると食事が味気ないんだよな。
あ、くいもん制限はかかってないから。
買ってきて怒られるってことはねーと思う。

[ほしいものと聞かれて遠慮なく頼んだ]


【人】 保安技師 ナユタ


 ── でも、ただの確認でも、
 俺たちのこと、呼んでくれて、うれしかった

[ そんなこと、
 そんな、ことしか言えないまま、
 ── 俺は、おまえ の 秘密 を知る。

 それは、俺には想像もしなかった世界。
 怒ってへこんでばっかの俺には、
 言葉で説明されたって、遠く 遠くにある秘密。

 いつか、”もしも”を想像したように、
 俺はやっぱり、きれいな対応など分からないまま、

 きっと、一瞬、目を見開いて、
 だけどまた、表情は歪む。]
 

(158) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 わかんねえよ
 俺の知ってるおまえ、最初から、そうだった
 変わったやつだなあって、思うこともあったけど、
 だけど、それが、理一 だったんだよ、俺には

 浮いてたって、救われたよ
 おまえが、笑ってんの見てると、
 なんとかなるような 気がして、

 ── おまえ、周りのことだって、気にして くれて

[ 言いながら、思う。  ── あ。

 それが、負担なんじゃないの って、
 そうして生きることは、消耗するだろうと。
 言ったのは、俺だった。]
 

(159) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 俺、”知ってる”。
 ずうっと、ずっと、これが続くのか って。
 そう思った瞬間のこと。

 これもまた、ただの 想像 ではありますが、
 そのことに気がついてしまったとき、

 俺、止められない と、思った。

 おまえ が、包丁取り出したときも、
 やっぱり、たぶん、俺は黙って、
 ただ、情けない顔してたんじゃねえかな。

 思い出してたんだ。
 帰れよ って、おまえ、言ってくれたなあ って。]
 

(160) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[   やっぱり、最後まで、俺にあったのは、
   怒り というより、 悲しみ だった。

   そうしてでも帰す というおまえの決意を、
   俺は、受け止めたい とも、思ったし、

   別に、それが、間違いだったとしても、
   その気もち、もらえたから、充分だから、
   俺、もう、ここで終わりでも、いいや。   ]
 

(161) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ ── なんて、きっと後悔にしかならない終わり に、

 なる 寸前、声>>148が、影>>151が、飛び込んで、
 なんだか、凍っていた時間が、動き出したようだった。

 ── あ、来てくれた って、思ったし、

 俺のことまで突き飛ばして、
 胸ぐら掴んで、拳を振り上げる古辺を見て、思う。

 やっぱり、怖い って、バカみたいに。
 あ、ここは寒いな って、
 麻痺しかけていた感覚が、戻る。]
 

(162) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

― 病室 ―
[待ってる時間が長くなりそうだと、
ロビーにいる人がいれば断りを入れて、
一度病室へと戻る。
ノートパソコン取り出して、メールをチェックする]

携帯ないと不便だな…。
でも父さんも母さんもショップあいてる時間に帰れねーだろ。
どうしたもんか。

……と、帰ってきたか。

[届いていたメールを見て、口元が緩む。
手早く返事を送ると
膝の上にノートパソコンを乗せて
もう一度ロビーへと*]


To:昴
From:堆
Subject:おかえり

-----------------------------

わかった。ロビーで待ってる。

-----------------------------


[リクエストを受けて、頭にメモをする。レジ横、と。
入院患者にドーナツって大丈夫なのかなと一瞬過った考えは、本人の言葉がすぐさま否定した。]

そっか。
確かに病院って食事が楽しくない、イメージ。
入院したことはないんだけど。

能久くんのパンケーキとか、
食べられそうなら、みんなで食べたいね……そのうち。

[彼の幼馴染の作る料理の味を、あの校舎で食べられなかったわたしは、
羨むようにその一言だけ残して、踵を返す。

もしそういう機会があったとして、わたしもご相伴に預かってもいいでしょうか。
なんて、幼馴染ではなく本人に聞けという話だけど。
わたしは、なんとなくしか知らない、彼らのような身近な関係が、とてもうらやましい。*]


【人】 保安技師 ナユタ


[ いつもどーり も、なにもかも、
 削げ落ちた みたいな、勢いに、
 俺は、あっけにとられながら、
 とられたから か? 涙も引っ込んで、

 おまえ、俺のブレザーどこやったんだよ とか、
 ブレザーごと落とせばいいみたいな屁理屈ねーぞって、

 代わり みたいに、落ちてる上履き>>148を、
 なんとなく、手繰り寄せながら、

 俺はまた、この世界をつくった友人に、歩み寄る。

 見下ろす みたいな格好に、なっただろうか。
 「 あのさ 」と、口を開く。

 さっきよりも、言葉は、
 きちんと話せている ような、気がした。]
 

(163) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 俺、死にたかった

 これから先ずっと、
 みんなが当たり前に知ってる、
 フツウの幸せもわかんないまま、
 ずっと、生きてくのかって、考えて、
 生きんの、やめたかった

 勘違いでも、なんでも、
 あのメール、書いたやつのこと、
 一瞬でも、知ってるって、思った
 

(164) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

[——結局のところ、天ケ瀬ささらという人間の本質は、
どうしようもなく自分勝手で、ただの寂しがり。ということ。

それが本当の自分。
誰かに甘えたくて仕方が無いだけで、究極的には、それは誰でもいいとさえ思う。

ただ、気を許せる相手が欲しかった。
何も取り繕わなくていい、ハダカの関係を欲していた。

それができないことが息苦しかったから、
我慢して大人になるのが嫌だったから、
そうなるくらいなら、一人きりでいいとさえ思えたこれまでの自分。]


[結局のところ、わたしが欲しいものを手に入れるには、
わたしが自分から、手を伸ばすしかないってこと。

それに伴う痛みに耐えられるかどうかは、自信がないけれど。

天ケ瀬ささらは、例え一人きりでも生きていかなければならない。*]


【人】 保安技師 ナユタ


 でも、死にたかったくせにさ、
 ずっと、帰りたくもなかったくせに、
 おまえに、帰れ って言われて、
 生きろ って、言われた気がして、

 なんか、ちょっと、うれしかったんだ
 単純だけどさあ、
 そう言ってくれるやつが、いるなら、
 もうちょっとくらい、生きてもいいかなって

[ ふ と、こぼれた笑みは、
 きっと、自嘲めいたものなんかでもないし、
 さすがに、少し、照れくさくて、一瞬目を逸らす。]
 

(165) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 だから、俺、俺は、俺 ……、
 たぶん、俺のために、生きて、帰ってほしかった
 帰ってきてほしい って、思ってる

 もうちょっとだけ、生きようかなって、
 そう思った、俺のために、
 一瞬でも、自分を重ねて、見た、
 この世界の主 には、生きて ほしくて
 ともだちとしても、単純に、生きて ほしくて

 ── だから、言いにきただけなんだ
 

(166) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

— 病院・夜間出入り口 —

[外に出るまでに、帰還したクラスメートとすれ違うことはあったかどうか。
あれば、無事に戻ってきたことを喜ぶ挨拶を交わしただろう。

足取りは、そのまま近くのコンビニへと向かう。*]


【人】 保安技師 ナユタ



 理一、一緒に帰るぞ

 

(167) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ まっすぐに向けた視線は、噛み合っただろうか。

 「 それだけなんだ 」と、俺は呟いて、
 ただ、まっすぐに、おまえを見ていた。

 ── それが、想像と共感を繰り返した 俺の結論で、

 きっと、やっぱり、
 引きずってでも、連れて帰るとかさ、
 そんなこと、できないし、したくもねえし、

 俺には、これ以上のことは、言えない と思った。

 これ以上、言うべきことなんて、

 ……ああ、そう。 それと、]
 

(168) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 俺、ここに来てさ、
 いなくなってもいいって、
 思わなかった。 たぶん、一度も

 最後まで、ここにいさせてくれて、ありがとう
 

(169) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[  そう言って、俺は、口角を上げて、── 笑った。* ]

 

(170) 2017/03/18(Sat) 23時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 00時頃


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 00時半頃


メモを貼った。


……ああ。どういたしまして。

[こちらとしては、全然、礼を言われるほどのことをしたつもりなんてないけれど。
礼なんていらない、なんて突き返すのも無粋なような、勿体ないような気がして、そのまま受け入れた。
彼女の唇が持ち上がったことに、安心しながら。
帽子によって彼女の表情が見えにくいのは、多分、仕方ないことなんだろうなと思うし、帽子取ったらいいのに、なんてことは言えないが。
出来れば、また、帽子が無い状態で、彼女の楽しそうな笑顔が見られればな、とは、思う。]


ああ、遠慮せず着てくれ。

[大和がメールを確認してからコートを借りていいか聞いてくれば、少し笑いながらそう言ってコートを脱ぎ、
それを大和に着せてやっただろう。もし病院内の空調が効いてなかったとしても外よりはマシだろうし、彼女が風邪を引いてしまうより全然いい。
まあ、体格が違うので、サイズが合わないのは我慢してもらうしかないのだが。]


いや、学校で返してくれれば……

[ここで返すとなると、きっと帰り道が寒いだろうから、次学校で会う時にでも返してくれればいい……と言おうとしたが、その前に自販機の方――三星の方へ駆けていってしまっただろうか。
三星に向かって大和が抱き着こうとしているのを微笑ましく見守ってから、病院のロビーへと向かった。
その途中で天ケ瀬とすれ違えば、天ケ瀬も無事で良かった、と再会を喜んで、それから、コンビニに行くという彼女を夜だし気を付けていけと声をかけて見送っただろう**]


メモを貼った。


[帰ってきたわたし達は待つことしかできず、
まだ残っている面々がりーくんを引き戻してくれることを願う、しかない。

もしもわたしが残っていたら……どうしてたかって?
説得とか、そういう、一般的なヒーローが得意そうなの、
わたしには向いてないってわかってるから、
ちゃんと説得するわたし、を想像するのは非常に難しい。
言いたいことを言いっぱなしになってしまっていたかも。

あお姉と喧嘩した時、
わたしの前からいなくなって好き勝手やってたことへの不満も、寂しさも、
まとめてぶちまけた時のように。

手のかからない子であろうとして、
なるべく波風立てないように生きてきた反動、というやつかな]


それはいいねー。


[上須賀くんがりーくんを一発殴って、
カメラを用意したささらちゃんがそれを撮る。
またしても決定的瞬間がカメラに収まりそう。
ささらちゃんのスクープカメラマンとしての実力は確かだからね。

わたしも、りーくんには言いたいこと色々あるけど……、
まずは大人しく殴られてほしいと思う。
色々言うのはそれからでも遅くはあるまい]


[その頃には歩き回りたい気分にはなってたけどコンビニにまでは行かないことにして。
ささらちゃんの目配せが届けば、]


飴がほしい。味はささらちゃんの好きなのでいいよ。

[と、カロリーに配慮した注文を。
もし今目の前に昴くんの焼いたふわふわのパンケーキが置かれたら、
迷わず平らげられる気分ではあるんだけど、ね]


[そうして、ちよちゃんからのメールを受け取って、
外で待つ、ことにしたわたしに、
その時はけっこう早く訪れた。]


………ちよちゃん!

[帽子だけはいつも通り。
着の身着のままと思しき格好に、
見慣れないコートを羽織った姿でこっちに走ってくる。

おんなじくらいの体躯のわたしはちよちゃんの腕の中にあっさりぽすっとおさまった。
ささらちゃんに触れられた時のように冷たさを感じたけど、
胸中はずっと暖かかった。

ここにいる って、触れ合って直に確かめることができたから]




 おかえり……おかえり、なさい。

 


[よかった、って、わたしは笑う。
あんまり泣きそうな顔ばっかりしてられないし。
せっかくいいことずくめなのに。

こうして無事を確かめられたし、
買った缶コーヒーはまだ温かい。
どうやら賭けはわたしの勝ちのようです**]


メモを貼った。


[走って、走って、走る。
マフラーがズレてなびいているけど気にせずに。

途中、幼馴染からの返信があった。
握りしめたままだったスマホをちらりとみて、うん、と頷く。]


――っ、あれっ、
あまがせ、さん……っ?

おーーい!

[信号待ちの向こう側、
コンビニ近くに、クラスメイトの姿を見つけて、ぶんぶんと大きく手を振った。
帰って来てる、みんな帰ってこれてるのだ。]


[つんのめりながら横断歩道を駆けて、
すぐ前でぎりぎりストップ。]

ちゃんと帰って来てたんだね!
よかった!
……他のみんなは?

[聞けば、病院に人が集まりつつあること、買い出しに来ていること、そんなことが、聞けたろう。
スマホをぎゅっと握りしめ、]

――、……理一、
絶対帰ってくるよね
……帰って来たら、パンケーキ、いやってほど食べてもらおうと思うんだよ、……おいしいやつ、ほら、戻って来てよかったろ、ってさ……

その時は、天ヶ瀬さんも、手伝ってくれるとうれしい。

[あの、冷たい校舎に呼ばれた皆んなが、きっと理一を待っている。天ケ瀬の買出しは、気になるけど、でも。]

おれ、先にまず顔だして来るから!
またあとで!


【人】 保安技師 ナユタ


[ 理一、おまえ、聞いてきたよな。
 おまえが泣いたら、びっくりする? って。

 びっくりするよ って、俺、言ったけど、
 今、声震わせてるおまえのこと見て、
 泣いてる、おまえのこと見て、

 つられてるのか、嬉しいのか、
 ほっとしてるのか、なんだか、
 わかんねえまま、俺もなんか、
 また、泣きそうだ って、思ったりも、したけど。

 びっくりは、しなかったんじゃねえかなあ。

 思ったほど、なにもかも、
 ダメになるわけじゃ、なさそうだ。]
 

(204) 2017/03/19(Sun) 15時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 バカ、いいも、なにも、
 俺らが迎えにきたの、
 全部、何もかもひっくるめて、
 俺たちが、今まで一緒に過ごしてきた、
 おまえ なんだって、理一

[ 俺は、多分泣きながら、笑ってて、

 帰ろうぜ、さみーよ って、
 おまえの世界 に、やってきたときみたいに、
 身体を震わせて、もっと寒そうな古辺に気づいて、
 あいつのブレザー、被せるみたいに返しながら、

 今度はさ、座り込んだままの理一に、
 俺が、右手を差し出して、
 そろそろ立てば? 濡れるだろ って、笑った。 *]
 

(205) 2017/03/19(Sun) 15時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 18時頃


[声のしたほうを振り向けば、能久くんが手を振りながらこちらに向かってくる。
軽く手を挙げて返事をしようと思ったら、横断歩道を勢いよく駆けてきて、
ぶつかりそうになる前になんとか止まって一安心。]

おかえり、能久くん。
みんな病院にいると思う。

[わたしがロビーで見かけた人たちと、
ここに来るまでにすれ違った元賀くんも含めて、
たぶん戻ってきた人はみんな病院に集まりつつある。はず。
つばさ氏が手当たり次第、連絡を入れているし。

わたしはこれからコンビニに買い物に行き、すぐに戻るということを告げる。]

うん。きっと帰ってくる。
橘くんだもの、いつもみたいに楽しく笑いながら目を覚ましてくれるよ。

[それは確信でもなく、願望というか、祈りだけれど。
現実的に五分五分なら、希望を持つのがいいに決まってる。]


そうだね、能久くんのパンケーキが待ってるんだから、
帰って来ないなんて勿体無いもの。

わたしに手伝えることがあれば、なんでも。

[きっとそれは、あの文化祭の時みたく楽しい集まりになるに違いない。
時間は少し経ったけど、誰一人欠けずにいれたなら。
わたしだって、それを期待してる。

そこに、わたしの居場所もあるって、そう思っていいんだよね。

忙しない能久くんに、少しの微笑みを返し、
病院に向かうのを見送って、コンビニへと足を運ぶ。*]


— コンビニ —

[上須賀くんに頼まれたものはレジ横のドーナツとコーヒー。
莉緒ちゃんに頼まれたものは飴。新製品のマロン味があったので、これにしよう。

パンケーキの話をしていたら、あのふわふわの食感とクリームが恋しくなってきたので、
デザートコーナーでわたしのぶんを探し回る。
シンプルなクリームカステラもいいし、隣に並んでいるカフェオレ風味のケーキもいい。
深夜のコンビニは目移りしちゃうね。
体型を崩さないように、カロリーは控えめのものにしなくちゃ。]

……。

[商品を手に取って、カゴに放り込もうとしたその時、
やっぱりわたしは薄情なのかなって、過る思考。

みんなで一緒に気を張り詰めたら、それこそ参ってしまうから。
適度に息抜きするのも大事だと思うから。
……って、本心からそう言えれば良かったのだけど。]


[こういう時はこうするべき、っていう考えはあるんだよ。
みんなに合わせて、一緒になって心配そうな顔を浮かべていれば、角も立たない。
でもそれがすごく息苦しいって感覚、分かってもらえないかな。

……ね。
そんな言い訳をしている時点で、やっぱりわたしは、
死の淵にいる橘くんのことを、そこまで深刻に思っていないのかも。

どうでもいい、ってわけじゃない。
けど、わたしはわたしのことが一番大事で、他の人のことは二の次で。さ。

こういう突発的に浮かび上がる自分の内面に、
息が詰まって、息をしようとすればどろどろとした腹の中のものが出てきそうになって、嫌になる。]


[——病院に戻らずに、帰ってしまおうか。



なんて思いついてしまった、クラスメートへの裏切り行為は、
レジ袋の中に入れたおつかいの商品が思い止まらせた。

コンビニの明かりを背に、息を吸い直して、
運命の時が近付いてきているであろう病院へ向かう。*]


[少し、図々しいかと思いましたが
どうやら、コートは借りる事が出来た様子
借りたコートは、私には随分と大きくて
脱いだばかりだからか、温もりも残っています。

何となく照れくさくて、へらりと笑い
ぱたぱた、莉緒の方へと駆けていきました。
学校で って
その言葉を、背中に受けながら*]


[腕の中に収まる体
それに、やっぱり、安心するのです。

外ですし、お互い、温かいとは言い難いものですが
強く抱き締めると、内からあたたまる様。
すりりと一度擦り寄って、
知らず緩む口元は、どうしようもありません。

おかえりって言葉に、もう一度。
ただいまって返して、私も笑いかけるのです。

彼女が泣きそうな顔をしていなくて、良かったです。
折角また会えたのに、
悲しそうな表情なんて残念ですものね]


 
 …………ほんと、良かった。

 莉緒が消えちゃった時、
 すごい、びっくりしたんだからね。

[そっと体を離して、
ちょっとだけ、咎めるみたいな言い方。
それと一緒に浮かべた拗ねた表情も、
すぐに笑みに変わっていって]


 でも、気にしてないよ。
 ……ちゃんと、奢ってくれれば。ね。

[戯けた口調で付け足してみせたら、
本当に気にしてないんだって、伝わるかしら]


[実際、彼女が居なくなった時は、
心底びっくりしました。
……びっくり、というか、動揺、というか。

"帰った筈"って思わなければ、
他の級友達の目が無ければ、
崩れてしまっていたかもしれません。
でも、今こうして目の前に居てくれるのなら
それでもう、充分でした。

体は離しても、手は繋いだまま。
そこに居る存在を確かめるみたいに、握り締めて]


 
 ……私、一つ、
 莉緒に言わなきゃいけない事があるの。

[そっと、視線を下ろして
声は震えてはいませんが、少し、詰まってしまうかも]


 莉緒さ、文通してるって、言ってたでしょ?
 字が似てるって言われた時、
 私、似てるだけって言ったけど……あのね、

 あの、ね。
   文通相手、……私、なの。多分。

[きゅっ、と。握る手は、震えてしまったかも。
なんて言われるんだろう。がっかりされるかな。
でも、気付いてしまったなら
素知らぬ顔で文通なんて、続けられませんから]


 
 文通相手、のぞみ って名前でしょ?
 ……違うんだったら、良いんだけど…

[深く、息を吸って。ちらり、様子を見つつ。
きっと、あんまり良い顔はされないだろうと、
つい眉が下がってしまいます。

  学校では、何にも出来なくって、ごめんね。

無邪気にヒーローの存在を求める彼女を思い出し
付け足した言葉は、酷く小さく*消えていきました*]


― ロビー ―

[病室からロビーへ戻ると人が増えていた]

よ、健士郎、お前も帰ってきたのか。
おかえり。

[車椅子を滑らかに動かして、すぐそばまで。
そして、上着を持っていないことにきづいて]

その格好で寒くねーの?

……って、向こうでも同じようなこと聞いたな。

[思い出して苦笑した]


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 20時頃


な、健士郎、
お前さ、あの世界。
理一の世界、どうだった。

[ほかにロビーに人がいないことを
見渡して確認してから口を開く]

俺は、あの世界にもっといたかった。
だって、あそこにいた俺は
入院前の俺で。
今みたくひどくなってなかったから。
最後には今の状態に戻ってたけどな。

……また、感覚がなくなっていくのを
体験したくなんてなかったんだ。

[うつむいて、小さな声で。
ただ、聞いてほしくて話していた]


メモを貼った。


あそこが、理一の、じゃなくて
俺の世界だったらよかったのに。

[いってもしょうがない言葉が
口からこぼれた*]


【人】 保安技師 ナユタ


 うるせえ 誰のせいだよ アホ、へたくそ

[ おまえ、意外と表情取り繕うの下手だなって、
 その新発見は、なんだか、愉快だったし、

 掌 にかかる体重を、引っ張り上げる瞬間、
 失いかけていたものの重みに、ぞっとする。

 けど。
 今、掴んでいる手は、
 きちんとあたたかい、人の温度だ。生きてる。

 その、温度にも、重みにも、
 よかった って、あふれそうになるし、
 きっと、これからもずっと、覚えてる。思い続ける。

 生きようかなって、生きていけるかもって、
 確かに思えた瞬間 の記憶として。]
 

(210) 2017/03/19(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ だから、

 ここに来たときの、俺みたいに、
 みっともなくズボン濡らした おまえ を見て、
 俺、笑いながら、

 一度指摘されるとさ、やっぱり恥ずかしいから、
 おまえの笑い声>>208に、紛れこませて、言っておく。]

 ずるくても、クサくても、なんでも いいよ
 それで、おまえ と、帰れんなら

[ ケラケラと笑って、
 こっ恥ずかしい空気もなにも、吹き飛ばしてしまおうぜ。

 上履きを左手に携えたまま、
 俺、入間 のほうを振り返って、手を振り上げた。]
 

(211) 2017/03/19(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 さみいだろ! ほら!

[ 返す って、笑う俺も靴下なんだけどさ。
 ほんとふざけんなよな、寒いというか痛い。

 とにかく、フツウにはしゃいでる高校生みたいに、
 右手は、じゃれあったまま、
 俺は、一歩、二歩と、白を踏み分け、入間に近づいて、
 さっさと履けーって、手を差し出して、
 ── 聞こえた声>>209に、振り返った。

 その口の動きを読み取るのに、
 きっと、1秒だって、かからない。

 目が、合う。俺は、まばたきを一度だけして、目を瞠る。
 それから、口を大きくあけて、笑った。

 ── その笑みは、きっと 幸福に満ち満ちて。*]
 

(212) 2017/03/19(Sun) 20時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 21時頃


―病院:ロビーへ―
[天ケ瀬に手を振って、
再び駆け出した病院への道。
玄関にまだクラスメイト達はいただろうか、
いたなら挨拶すれ違いざまに声を掛けて――そういう雰囲気でなさそうならすり抜けたけれども。]

――たかし!

[ばたばたと騒がしい到着だ。
膝に手を当ててぜいぜいと肩で息をする。
冷えた空気は喉に痛く、げほ、と小さくせきこんだ。

それは小さなつぶやきよりも少し後。
――能久昴はやっぱり何も知らないで、
泣きそうな顔をしていた。]


っ、よかったーーーーー…!!!

[たかしに向かって駆け寄って、
子どっもの頃みたいにしがみつこうとする始末。

だって怖かったのだ、
会話の前後もお構いなしだった。]


【人】 保安技師 ナユタ


[ 肩ではためくブレザー>>226は、ヒーローめいて、
 屋上に吹き荒ぶ風を受けて、揺れた。

 なんせ、ここは、屋上。その淵。
 遠く 遠く の地面を見下ろした一瞬、

 それから、俺は振り返って、]

 ── おまえ、

[ 崩れた階段を見たときも、
 そのまま、手を引かれたとき>>239も、

 我慢していた言葉を、吐く。]
 

(241) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ほんっと、最後まで、めちゃくちゃな──、

[ 校舎のほうからは、不穏な音しか しなくて、
 呆れたような、怒ってるような、
 そんな顔をしていたはずが、

 いつの間にやら、俺、
 脱力した みたいに、笑っていた。

 それから、手を出す。「 はい 」って。両手。
 右手、まだ、つながってたかな。

 それから、左手は、入間のほうに。]
 

(242) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 手、繋いでりゃ、はぐれねーだろ

[ なんで って、疑問はあった?
 俺は、当たり前 って顔で、そう言った。

 大丈夫、この世界のかみさまが、
 大丈夫 って、言ってんだからさ。

 怖くなんて、ないよ。

 そういう気もちは、
 へらり と、返した笑みに込めた。]
 

(243) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 不思議と、本当にさ、恐怖はなかった。

 あ、いや。高所への恐怖 くらいは、若干。
 でも、なんでかな、飛べ って言われて、
 そこに、抵抗はなかったよ。だから、みんな一緒に。]

 ── 帰ろう

[ 振り向いて、手を差し出した そのままの向きで、
 手は取ってくれた? 心配 なんかじゃ、ねえけどさ。

 俺は、体重をぐらりと後ろに倒す。
 きっと、安心しきった顔をして、
 世界が傾いた。冷たい空気が、頬を掠めて、

 それから、見上げた 空に、
 ひかり が、見えたような、気がした。*]
 

(244) 2017/03/19(Sun) 23時頃

[健士郎はつぶやきに何か言っただろうか。
それ以上言葉にできず、口をつぐんでいたら、
名前を呼ばれた。
はっとしたように顔を上げる。
健士郎にいまのは内緒なと人差し指口の前で立てて合図して
入口の方、振り向いたところに
しがみつかれる]

ぐ、勢い良すぎだっつの。
しがみついてもいいけど電極外すなよ。
俺機械の線はずれてもわかんねーんだから。

[笑いながらそう言って、
とんとんって精一杯力加減して背中を叩く]

……おかえり。
ちゃんと追っかけてきたな。


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 23時頃


[抱きしめてくるちよちゃんの腕の力が、
思ってたより強いように感じてまばたきひとつ。
それだけじゃない、ぼんやり突っ立って、感じる温かさに身を任せているわたしと違って、
ここにいる、ってことを確かめるのに余念がない、ちよちゃん。

だから自ずとわかる。
会えなかった時間がどれほどちよちゃんの中で大きかったか]


…… ごめんね、勝手にいなくなっちゃって。


[だから、咎めるみたいな言い方をするちよちゃんに、神妙な表情で謝った。
本当はあえてすぐに謝るべきだったんだろうけど。
おかえり、以外の言葉がうまく紡げなくて今に至る。

それからちよちゃんの拗ねたような表情を双眸に映す。
けれど、それはすぐに笑みに変わっていって。
つられて、わたしの顔にも笑みが戻る。
もちろん奢るよって頷きながら。

注文はどしどし聞くつもりだけど、
特になさそうなら駅前のコーヒーショップのケーキにしようかな。
冬限定の新作が出ていたし]


[―――と、その前に、]


お菓子じゃないけど、……はい。
買ったばかりだからまだあったかいよ。


[コートのポケットに入れていた缶コーヒーを差し出した]


[わたしが帰ってからあの校舎でちよちゃんがどうしてたかは知らないけれど、
校舎で同じ時を過ごしていて、隣にいて、
支えがなければ崩れそうな危うさ、というのを、
ちよちゃんからはほんのり感じていた。

感じていた、のに。結局わたし自身も支えが必要で、
その点でちよちゃんのことは頼りにしっぱなしだ。今だってそう。
……格好悪いかも、わたし。

しかして内心のばつの悪さは長くは続かない。
ちよちゃんがこうして目の前にいるから、ね。

そろそろ中に行こう、って、
繋いだままの手を引こうとした、その前に声がかかる。
言わなきゃいけないことがあるんだって。]


[――長きにわたりわたしを励ましてくれたヒーローは、
どうやらすぐ近くにいたみたい、です。

わたし今、すっごく驚いた顔をしている。
それからちよちゃんの顔を、
帽子のつばの下から覗きこむように、見上げて]


……そっかあ。ちよちゃんだったんだね。
わたしにお手紙をくれて、
わたしの話を聞いててくれたのは―――、




 …もう! なんでもっと早く言ってくれなかったの?


[そうしてわたしはきらきらと笑う。
ちよちゃんの握ったままの手が震えてたのも、
どこか、固い様子を見せてるのも、全部吹き飛ばせるように]

……わたしこそごめんね。

自分で自分のこと、ヒーローに頼る資格なんかないくらいどうしようもないって思ってたくせに、
あの時はホントにどうしようもなくなって……頼ってた。

[直後、一転してか細い声で謝る。
ちよちゃんの顔もまともに見ていられなくなって、一度は目を伏せたんだけど]




だから、ちよちゃんは気にしないでいいよ。

……それに、

  すぐにきて、くれたから。
  それだけでじゅうぶんだよ。

    …ありがとう。

[そっぽ向いてお礼を言うなんてますます格好悪い。
だから、真っ直ぐちよちゃんを見てもう一度目を細めて笑う。

だから、ちよちゃんも笑って、って。
願うことはひとつ*]


— 病院・ロビー —

[レジ袋を手に、ばつの悪さを顔にぶら下げて、
病院のロビーへと戻ってくれば、上須賀くんと莉緒ちゃんを探す。
頼まれていたものをそれぞれ渡そうと。

どうやら、手術はもうすぐ終わるらしい。
看護士がそう私たちに伝えてくれたかどうか。

口の中が乾いてきたのを感じた。

みんなの思いは、祈りは、通じただろうか。]


ご、ごめ…だってさ、だって……

[堆に謂われて、
涙に濁った声で息を一つ。
出来る限りの注意を払って そっと力を抜く。]

……うん、……気を付ける。
ああ、……よかったぁ、たかしだぁ……

[背中を叩かれた、多少力が強くても、気にしない]

……ただいま。
……――、おっかけたよ、
約束だから さ……


――病院 ロビー――

上須賀……!?

[ロビーで他の皆を待っていると、奥の、病室の方から車椅子でこちらに向かってくるクラスメイトの姿が見えて目を見開く。
あの校舎では普通に登校していたせいで忘れていたが、そういえば、確か入院していたんだったか、と今更のように思い出した。彼の病状や体調も気になるところではあるが、今は、まず、]

ああ。ただいま。上須賀もおかえり。

[再会を喜ぼう、と。色々聞くのは止めにして、笑いかけた。]

いや、上着は着てきたんだが、さっきそこで会った大和に貸してきた。まあ…中なら風もないし、大丈夫だ。

[寒くないか聞かれれば、あの朝のことをなんだか少し懐かしく思いながら釣られるように苦笑して、そう説明した。]


[それから。上須賀が小さな声で話す言葉を、ただ黙って聞いていた。
まあ、そうだろうな、と思う。感覚が失われていくなんて想像もできないし、もじ自分がそうなってしまったら、と思うとぞっとする。あの世界に居たかった、と感じてしまうのも、当たり前のことかもしれない。
俺にとっては……俺にとっては、どうだっただろうか。あの、世界は。]

……俺は……情けないかもしれないが、正直、怖かった。どうして閉じ込められなきゃならないんだ、と思ったし、スピーカーから流れる笑い声や泣き声が、不気味だとも思った。
水野が、あんなマネキンを残して居なくなって…夢なら早く覚めてくれ、とも、思った。

[あの校舎では、しっかりしなければ、と思って言えなかった本音を、ぽつぽつと話していく。
そうだ。怖かったし、帰りたかった。だが……それだけでも、なかった。]


だが……今は、あの校舎に行けて良かった、とも思う。
家庭科室で、パンケーキ、食べただろう。
俺が飾りつけしたクリームを、皆が、かわいい、すごい……こういうの向いてるんじゃないか、って言ってくれて。
多分、上須賀達にとっては、何気ない言葉だったんだろうが。
その言葉で、俺は……救われた、気がしたんだ。

[あの時、皆が受け入れてくれたから。俺は、俺のままでいいんだと、思えた。
あの時の皆の言葉が無ければ、俺はまだぐずぐずと思い悩んでいたかもしれない。
……まあ、ただ「救われた気がした」なんて言っても、上須賀には訳が分からないだろうが。
あの世界はどうだったか聞かれたし、俺も、誰かに言っておきたかったんだ。許してくれ。]


[しかし、俺はあの世界で救われて、こうして戻ってこれて、良かったと思えているが。
上須賀は、もっとあの世界に居たかった、と、自分の世界だったら良かった、と言う。
そう思うことを否定はしない。が、]

……きっと、あそこがお前の世界で、最後まで残っていたとしても。他の皆は、少しずつ帰っていくんだと思うぞ。

[ただの、偽物のマネキンだけ残して。
たとえ感覚があったとしても、そんな世界に一人で残ったら、寂しいんじゃないだろうか。]


……それに、最後にはどのみち連れ戻されてたんじゃないか?
それともお前、能久に「一緒に帰ろう」って泣きつかれたりしても、一人で残るって突き放せる自信、あるのか?

[冗談っぽく、苦笑しながら告げれば、上須賀はどんな反応を見せただろう。
いや、反応を見る前に、能久が泣きそうな顔でやってきただろうか
内緒な、と合図されれば、少し笑って頷いて、それから、幼馴染達の再会を邪魔しないように見守ろうか*]


[橘くん、いいえ、あの世界の“あなた”へ。

“あなた”がもし、あの校舎に残ることを選んだなら、
わたしはそれを尊重しようと思う。

元より、その選択を否定する権利なんて持っているわけがないし、
結局のところ、“あなた”のこと、何も理解してあげられていないから。

悲しいけど、泣かない。
薄情なわたしは泣いたりしない。きっと。
泣かずにさよならをしようと思う。]


[そして、もし、
“あなた”がこちらに戻ってくるのなら。

やっぱり、わたしは泣かない。
泣かなくても、大丈夫。]


——おかえり。

[手術中のランプが消え、報せが耳に届けば、
わたしはそのまま普段通りに、代わり映えしない一言を紡ぐんだ。*]


[手術室のランプが消える。

その時を固唾を飲んで待っていた。
――大事なクラスメイトが、ちゃんと戻ってくるように。

祈り、そして、きっと、泣き笑いで*]


……行こう。

わたし達がここにいる間に手術が終わっちゃってるかもしれないし。

[それからわたしは改めてちよちゃんの手を引く。

病院に戻れば変わり映えのしない面子に囲まれ―――否、面子が増えていた。健士郎くんと昴くんだ。
ふたりにもおかえり、と言って手を振ってから、
ささらちゃんのところに行って注文の飴を受け取った。


そうして、待つ、ことにした。
今度はりーくんの帰りを*]


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