人狼議事


160 東京村

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視点:


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旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/07(Sun) 12時頃


―自宅―

時間だ。私は鏡の新聞紙をはがした。

鏡はもう、あまり怖くなくなっていた。
もともと思い込みみたいなもの、今じゃちょっと楽しみなくらい。
不意に鏡を見せられたらすこしぎくりとはするけれど。

今日は誰だろう?
街で鏡を覗きこんでいた男の人?
挨拶した『香港小吃』の店員さんかな?
それともさっき『たまらん屋』にいた人たち?

鏡の前に立ち、覗きこむ。

――――4:44.
鏡に写ったのは、『たまらん屋』

店主がお店を片付けていた。まだ昼なのに店じまいかな…?


――――!

カウンターで、コンパクトミラーの鏡がこちらを覗いていた。
「大平あいり」と彫り込まれた、アイリスのコンパクトミラーだ。



コンパクトミラーに視線が釘付けになる。

コンパクトミラーの鏡に洗面台を覗きこむ私が、
洗面台の鏡の中にコンパクトミラーの鏡に、
映った私が覗き込む鏡にコンパクトミラーの鏡が、私の鏡を、中に鏡が、鏡と私を、鏡の中に、鏡と鏡、鏡の私の鏡の鏡の鏡私の鏡鏡、鏡私鏡鏡鏡、鏡……


鏡の鏡の鏡のずっと先に、目の細い香港小吃の店員が映る。

「 「 「あなた」は、
      見届けましょう  」 」

穏やかな声が響いた。

ぐるりと、視界が回る。
空と地面が逆さまになって、地面が降ってきた。


「カミヤミカ」

近づいてくる地面を眺めていると、ラボの先生に名前を呼ばれた気がする。
ラボのことを怒りに来たのだろうか。

私をフルネームで呼び捨てるあの先生は嫌いだった。

「生物学と医学、何が一番違うかわかるか?」

コリッ。頚椎が外れた音が指に伝わる。
…これはラボでの記憶だ。会話に覚えがあった。
続けてコリッ、コリッ、っと作業的に優しく殺し続けながら先生とそんな会話をした。

「う〜ん…人間を研究しちゃいけないところ? ですか?」
人間の首外しちゃだめだし。確かそんな事を考えながら答えた。

「それも間違ってはいない。だが僕が考える一番の違いは、僕たちは命を救うために研究していないことだ。
医学研究なら10人殺しても結果的に10000人救えば地獄に落ちずにすむかもしれないが、
僕たちは絶対にろくな死に方をしない」


大きな地面がゆっくり近づいてきて、
聞き慣れた軽い音を、私の内側から聴いた気がした。


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【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
[ さよならさんかく ▽
  またきてさんかく △

  ふたつそろえて、ダビデの星になる ✡


二つの正三角形を逆に重ねたこの形は、ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴するしるしとされている。]

(1) 2015/06/07(Sun) 15時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[夕方、店の扉を閉める誰か。
借りたアパートの鍵を閉めて、外に出る誰か。
通りを急ぎながらスマホの画面を眺め下を向いている誰か。
階段を居りていく誰か。
閉まっているどこかの店。
それらの、平凡な風景。その風景の中にある手首に
小さな星が、揺れている。]

(2) 2015/06/07(Sun) 15時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

―  twitterより抜粋  ―


アクセサリ販売✡またきてさんかく @Triangle_stone

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(3) 2015/06/07(Sun) 15時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 時間不定・渋谷 ―

[渋谷の半蔵門線構内。>>0
壁にもたれかかって眠っている女子高生に、誰かが立ち止まって声をかける。>>0


 『――』

 『間に合わなくなるよ、起きないと』

 『いいの?』 


[低く、女子高生に話しかる声がある。
よれたスーツ。くたびれた印象の会社員が、声をかけた。
低い位置からなら、シャツの手首から、ふたつのさんかくで作った星が揺れていることも見てとれる。**]

(4) 2015/06/07(Sun) 15時頃

メモを貼った。





[―――焦っていただろうか。
昨日からおかしなものを見るせいか、わからない。


あの時振り返って見た「あいつ」の姿は、
昨日、鏡に映らなかった、本来映るべきもの。

「自分の姿」に見えた。]
 



[…あの記事を読んで、
思っていたことがある。]


[正体は、行き過ぎた心理士だの
その幽霊でもなんであろうと。

こいつは、きっと

人が堕ちていく様を、
安全圏から眺めて楽しんでいる傍観者。


まるで、自分のような屑だろう。]
 
 





   、


[…階段の底、青年は動けずにいた。]

[体中が痛くて仕方が無い。
指の一本も、視線の一つでさえも動かせない。

煩いくらいに跳ねていた心臓も、
嘘のように静かになった。]


[「あの化け物」が何なのか。確かめなくては。

そんな暴走した好奇心を
痛みが止めたのだろうか。

薄れる思考能力に、
ようやく恐怖がまともに働き始めた]




 ( … 逃げな きゃ

  「さかした ひなこ」 は、

  あの鞄 、 どこ に )


[目に血が入ったせいか、動かせない視界はすこぶる悪い。
一緒に落ちたはずだ。あれはきっと、よくないものだ。
早く、早く逃げなければ。

だが足も腕も、何一つ動こうともしない。]




 ( 「あい つ」 は 、 )


[階段の上に居たはずだ。早く逃げないと。

「あいつ」の狙いは、妹じゃなかった。
狙われていたのは、きっと僕だった。
あのネットに書かれた噂の通りに、
「自分につながる連絡先」を消すために。]


[階段の上に、誰かいる。
だけど視線は動かせない。

何かを怖がっているようなこえがする。

視界はどんどんくらくなる。

誰かがをひかりを
あててくれたはずなのに。]



[にげなきゃ。

でも、からだがうごかない。


いたい。

なにもみえない。

みみももう、きこえない。]
 






[―――何時手放したか分からぬ程、
抱えていた思考はとけるように消えた **]

 


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― 『きさらぎ駅』ホーム ―

 ……降りちゃって良かったんですか?

[ゆっくり近付いてきたフランクに声をかけられ、手元のスマホに落としていた視線を起こす。
彼の背後、電車は出発してしまった。]

 ええ。貴方の巻き添えですよ……

[はぁ、と暗く溜息を吐いた。]


[間を空けた隣にフランクが座るのにも、気にする様子は無い。]

 ……、……

[痣が無い事への指摘については、特に言葉を返さなかったが、]

 本当のこと……実のところ、「覚えてない」のですが。

[あいりを、の問いには淡々と言葉を紡ぐ。
その言葉に、フランクが納得するかはわからないが。]

 でも、私はあの子が消えれば良いと思っていた。
 新宿の交差点であの子が死んでいるのも知っていた。
 あの子を手にかけた感触もこの手に有る。

 ……心配していない、と貴方が言ったのも当たりですよ。
 あの子が死んだ事は知っていましたし。
 そもそも私はあの子の事が嫌いでしたから。


 ――…だから。
 私が殺したと言う事で良いんじゃないですかね。

[自白とすら言えない、投げ遣りな言葉。
Barで見せたような狂気は見られないが、憑き物が落ちたと言うよりは、目的を失って自棄になっていた。]

 殴りたければ、どうぞ。ご自由に。
 また取り乱す事が無いとは言えませんが。


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 降りちゃダメだったよ。

[女――なぎさを見ず、答えた。表情は髪で見えず、代わりに彫刻のように美しい鼻と唇のラインが覗いている。]

 ……お前が先に襲ってきたんだろーが。

[どうしてか、口調は落ち着いている。落胆したような、諦めたような。観念したような。
 それとも、これが彼の『素』なのか。]

[辺りは真っ暗だが、ホームの外灯がスポットライトのように二人を照らしている。
 季節は夏に近いのに、虫の一匹も灯りには寄ってこない。
 『世界にふたりきりみたいだね』なんて、恋愛映画みたいなセリフが浮かんで、口の端が少し上がった。]  


[答えるなぎさの言葉を遮ることなく、向いた片耳だけで終わるまで聞く。
 彼女の言葉が終わってからも、またすこし間をあけて。]

 ……タバコ吸っていい?

[聞いたくせに、答えを待たずにポケットから煙草を取り出す。ライムグリーンのパッケージに、煙草を吸うインディアン。
 残りは4本、といったところか。]

 この駅に降りても、紙を燃やせば出れるって聞いたけど……
 たぶん、無理だろうなあ。

[独り言のようにそう言って、軽く咥えた煙草に火を付ける。ちりちり、と先端が輝いて後退していく。
 しばらくして、紫煙がゆったりと吐き出された。勿論、何も起こらない。]


 …………殴んないよ。
 おれ、女の子殴ったことないし。

[ようやく、会話の形になる。昨日は掴んじゃったけど、と小さく付け足した。]

 アイリスは、俺にとって特別じゃなかったから、
 あんたを殴る資格も、責める資格も俺には無い。
 その証拠に、あんたからDMが来るまで失踪してたなんて気づきもしなかった。

[煙草をもう一口吸う。先端の瞬きはわずかだ。]

 ってーか……
 あんたが本当にアイリスの姉なんなら、
 本当は俺があんたに殴られてるはずなんだ。
 うちの妹に何したの!ってね………

 だから……あんたが本当に殺したっていう………ん………、殺した原因だとしてもさ。
 それはあんたらの話だから。俺は知らねー。
 アイリス、たまにめっちゃウザいの判るし。


 ダメです。

[と、言ってみた時にはもう、フランクは煙草を吸っていた。
とはいえ、言ってみただけで別にダメでも何でもない。]


 素敵ですね。
 是非そのままの貴方で居て下さい。
 私の夫なんかは、結婚後いきなり暴力を振るうようになりましたから。

[女の子を殴ったことが無いと言う言葉にはそう返した。]

 ……貴方とあいりがそこまで深い仲ではないのは、まあ、承知していましたよ。
 何したの、っていうかオフパコですよね?
 あの子17歳でしたけど、都条例怖くなかったんですか。

 ……まあ。
 何したの、って訊いたらキレられた訳ですけどね?

[プレイとか体位とか。]


「……ビール飲みたいな」と呟いた。


たまらん麺食べたいけど逃げられそう、と思った。


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 ごめん。

[喫煙を止められた言葉にはそれだけ返した。]


 そっか。やっぱアイリス、死んだんだ……

[まだ、頭のどこかで死んでないと思っていた。作り物の写真かもしれないし、とは思ったけど、
 実際に犯人と独白する女に”襲われて”しまったのだから、疑うほうがおかしい。
 今の自分たちは、どうなんだろうか。
 生きているように思えるが、電車が来るホームに落ちたのは覚えているから、たぶんアイリスの仲間入りなんだろう。]

[素敵ですね、という言葉には反応しなかったが、彼女の夫の話になると、ようやく顔を向けた。
 まじまじと、顔を見る。やっぱり痣はない。白い肌が美しいと思った。よくこんな顔を殴る気になるものだ。]

 あの痣って旦那にやられたんだ。つか若いのに結婚してんだね。
 痣、なんで消えてんだろね?やっぱ死んじゃったのかな俺ら。

 違ーよ。妹のこと心配してないからキレたんだよ。あとTPO。
 ジョーレー怖いよ。だからあんたのせいで職場にバレるとこだったんだっつーの。

 ……体位の話とか聞く?

[少し、おどけながら言った。]


「ビール、いいねー。」と続けた。


 まあ、バラバラになってますからね。
 もう両親が捜索願を出した頃だとは思いますが……
 表向きには「失踪事件」止まりでしょう。きっと。

[アイリスの死そのものにははっきりと肯定する。]

 ふふ、こう見えて人妻ですよ。
 得意な家事は、夫のストレス発散です。

 痣は……私の願望か、「こっち」に来たからか。
 わかりませんけど、今更消えても、って感じですね。


 心配は…さっきも言った通り、全くしていませんでしたけど。
 TPOは、ええ、まあ。謝っても良いです。
 なんで私も千恵子さんとか居る中であんな事できたのか、不思議なんですよね……
 あんなテンションになるような「性格」じゃ、ないんですけど。本当は。

[実家そばの整形外科に行ってからだろうか…
した事の記憶は残っているのだが、どうも自分ではない者の思考で動いていたような感じがする。]

 ……お酒無しで猥談はちょっと。

[ビール飲みたいなー。と、もう一度。]


 ……あれフェイクじゃないんだ。まぁ、いいけど。
 両親は捜索願、2件出さなきゃいけないわけか……

[自分のことが過ぎった。母さんは捜索願を出したとき、心配してくれていたんだろうか。
 その心配が、ずっと持続すればいいのだが。]

 全然見えないよ人妻。エロさが足りないよね。
 自虐ネタわらえねー。つれえ。
 ってか、それ、たぶん発散できてないし。だから何回も殴られてんじゃん。
 ホントのやつ教えて。得意な家事。

 ふーん……ドライだね結構。俺は痣無い方が全然いいよ。
 痛々しくないから。普通の人と話してる感じがする。

[煙草が終わりを告げようとしている。地面にこすりつけて灯りを消し、その辺に投げ捨てた。
 いつもならしないことだけど、こんな状況でもポイ捨て条例や山火事のことなんか気にしていたくない。
 次を吸おうと煙草を取り出そうとしたが、さっきの『ダメです』を思い出して、やめた。]


 やめてくれ。あんたに謝られたら、今度は俺があんたの首根っこつかんだの謝らなきゃいけなくなる。

 あぁ……
 確かに、あんときのテンション、おかしかったよ。引いたもん。
 完全にアブナイ奴だったし……あんたの見かけとか、格好からしても異常な感じがした。
 「マジでこいつがやったのかも」って思ったし。
 『性格』…………今みたいな大人しめのが、いつもの性格?

[軽く冗談で聞いてみた『体位とかの話』だったが、昨日との反応の差に驚く。]

 マジで別人みたいなんだけど。
 なんかツキモノ?が落ちたみたいになってるし……
 何かヤバい薬でもキマってたわけ………


[虚空にビールを求めるなぎさを、呆れたような目線で見る。]

 ……あんたとアイリスって趣味全然ちがうんだな。
 あいつ、ビール全く飲めなかったよ。なお、俺はビール、ダイスキ。

 ……絶対無いと思うけど。
 駅出て、飲み屋でも探しに行く?

[冗談とも本気とも取れる言い方で聞いた。**]


 私の分の捜索願は出るのかな……
 夫のところに戻ったと思われて終わりかも……

[人妻の自虐ネタは受けなかったようだ。]

 エロさ足りないですか……
 本当に得意なのは掃除ですかね。
 毎度毎度、家の中をとっ散らかされましたから。

[自虐を重ねる事になってしまった。]


 そうですね。
 首根っこの方より、山手線で巻き添えにした方を謝って下さい。

 あの時は……必死で、しかも本気だったのは間違いないです。
 「マジでやった」のはまあ多分、そうなので、ある意味TPO合ってたのでは?
 ……いつもの性格は、もっと、弱腰…でしたね。
 今もう割とどうでも良くなっちゃってますけど。


 あの子のビール飲めない、はわかりやすいですよね。
 でも、両親も私もビール好きなので、「ビール飲めない女の子」を気取ってただけかもしれませんけど。

 ……どちらにせよ、貴方とはあの子とよりは美味しいお酒が飲める気がします。
 あの子そもそも未成年でしたけど。

[話していると、ますますお酒が恋しい。]

 行きましょうか。
 いくら待とうが、次の電車なんて来ないでしょうし。

[ベンチから立ち上がり、ん〜、と伸びをした。**]


旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/07(Sun) 22時頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[女子高生を見下ろす、よれたスーツの男は、レンズの汚れた眼鏡の向こう側、どろんとどこか濁った目で女子高生を見下ろしながら続けた。疲れからだろうか。
紫色の暗い色の唇でぼそぼそと言った。]

 『………』

[それから、ふと人波のほうへ顔をむける。
聞き取りにくい声。もごもごと何か言っている。
――『早く』と、急かしていた。]

 『追いかけられてる』

[誰にかは答えない。本当か嘘かも分からない。]

 『追いかけられてる』

[幽霊のような足取りで後ろを向いたかと思うと、男は小さく手招きした。]

(33) 2015/06/07(Sun) 23時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 『鳥居の下のさんかく』

[小雨が降り始めている。
よれスーツの男は、駅の中を通って、外に出た。
人で賑わう交差点を通らず駅の真西側に出る。
百軒店商店街の東側の鳥居のようなアーチ。
その真下の青いさんかく。
つまり横断歩道標識の下に、女が居た。
女が傘をさして携帯を触っている。
女は傘の下からぼうっとした眼で二人をみた。]

(38) 2015/06/08(Mon) 00時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
 『開けてくれているよ』

[赤く塗った唇を三日月のようにわらわせて、顔にかかるほつれた髪を耳にかける。手首にはもちろん――……
女の『さんかく』はゆめうつつのような声音で言う。
最初の『さんかく』は、女子高生の背を押して、次の『さんかく』についていくよう示した。]

(39) 2015/06/08(Mon) 00時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[やる気のない客引き。わざとらしい色合いの風俗店。
看板ばかりが明々としている。

スーツの男の、傘をさした女の、女子高生の手首に。
星。星。星。

無関係に歩いてると思われた通行人たちに、
星。星。星。

どこまでが『そう』でどこまでが『ちがう』のか、
本人たちにしかわからないのか、
本人たちもわかっていないのか。

入院患者が院内を散歩させられているのに似た足取り。
女子高生と女さんかくは、不思議と誰に止められることもなく、狭い路地へ狭い路地へと入っていく。

汚れでまっくろになった飲食店の入ったビルの裏の壁。
そこで女さんかくはとまった。
スチール扉を、幻みたいな女さんかくは開けてやり、女子高生の背を押した。>>45

(47) 2015/06/08(Mon) 00時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[中は飲食店の厨房につながっていた。
くつくつと何かが煮える音。
厨房の明かりは蛍光灯。
魚のにおいが漂っている。
床は湿っている。家電製品が唸っている。
顰め面をした料理中の男が、壁に設えられた扉を指さす。]

(50) 2015/06/08(Mon) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[扉を開き、下に降りると、がらんとした空間に出た。
安っぽいいくつかのドア達が並ぶ。
奥にエレベーターがひとつある。
エレベーター上の橙の明かりが、動いている。]

[エレベーターが、ぽん、と返事をした。
扉が左右に開いて、いかにもおいでと言っているかのよう。
人が居る。ボタンの前で指を構えている。]

(51) 2015/06/08(Mon) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[エレベーターの中の星をつけた腕はボタンを押した。
エレベーターは上階ではなく、下へ下へと向かう。]

[着いた先、物置か倉庫のような暗い空間にでる。
無表情は電気をつけ、倉庫の奥のほうへ進む。]

[倉庫の奥にあった品や棚を動かす。
丁寧に床の一部を剥がす。
その下から、四角形のワクと取手。]

(52) 2015/06/08(Mon) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[取手をひっぱり、四角形のワクを外す。
中から梯子が出てきた。]

[梯子を降りると冷たい空間に出る。暗い。
木の囲い。先は長い。闇の向こうには僅かな明かり。]

[歩き続け、明かりの元に出る。
車が通れる暗いの広さ。大量の管が通っている。
遠くで「おうい」と呼ぶ声がこだまになって聞こえる。]

[音の響きをたどって進む。
誰かいる。また、扉の前で待っている。
扉を開く、道を進む…]

(53) 2015/06/08(Mon) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[扉を開く。道を進む。階段を降りる。]

[階段を降りる。さんかくと。星をたよりに。進む。]

[扉を開く。進む。背を押されるまま。]

[道を進む。進み続ける。]

[扉。道。階段。]

[道。階段。扉。扉。道。]

[通路。通路。]


[通路。]



[音。]

(54) 2015/06/08(Mon) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ





[――音楽が聞こえてきた。]
 

(55) 2015/06/08(Mon) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
[  むすんで  ]


[  ひらいて  ]


[  てをうって  ]


[  むすんで**  ]

 

(56) 2015/06/08(Mon) 01時半頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/08(Mon) 01時半頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[『さんかく』達はみていた。
『さんかく』を追った男を見ていた。
さかしたひなこと接触した最初のさんかくであるよれたスーツの男は、渋谷のどこかで丸めた体を前後に揺すりながら『追いかけられている』と繰り返している。

『追いかける』は
『追いかけなきゃいけない』理由になり得る。>>3:259

ダビデの星々の目は相手を見張ることに決めた。
ダビデの星々は互い囁きあい、連絡をとりあっている。>>57

(58) 2015/06/08(Mon) 02時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 渋谷区 ―

[『女さんかく』と『さかしたひなこ』を追った眼鏡をかけたサラリーマン風の男は料理屋裏のスチール扉の周囲を気にしているようだった。そののち携帯電話を触り始める。
文字を打ち込む間の時間も、三角形の目は、ずっと見張り続けている。

その、少し後だ。
眼鏡のサラリーマンの背中に、声がかかった。
酒とたばこで潰れたような、男のガラガラ声だった。]

(60) 2015/06/08(Mon) 02時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 ……。
 やーあ、こんなところで何してるんだい?

[――彼の名前はなんと言ったろう。
ワタヌキは、スーツを着た背中に、声をかけた。]

 奇遇だねえ、こんな所であうなんて。

[掠れた笑い声を立てていたのは、朝新宿で会った男だ。
昨日の昼にホームレスと見紛うような姿だった男だ。
サンダルで地べたを踏みながら近寄ってくる。
互いの距離は数メートル。
男はぴたりと足を止めた。]

(61) 2015/06/08(Mon) 02時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 んん? 人違いだよ。
 きみだって自分で言っておきながら
 何だかしっくり来てないみたいじゃない?
 君のいう笠井先輩のことを、
 おれは誰だかしらないけれど。
 少なくとも、こんなじゃなかった。顔に書いてあるよ。
 なら、おれは君の言う笠井先輩じゃあないんだ。
 安心して自信を持つといい。

[そうだろう?と首を軽くかしげてみせる。]

 気ままなホームレスだもん。
 追い出されて寝所を転々とすることだってあるさ。
 今夜の寝床探しかもね。
 で、君はこの辺りに用事があるのかい?

(64) 2015/06/08(Mon) 03時頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/08(Mon) 03時半頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 ひなこちゃん。

[復唱する。つまりは知り合いだから追いかけていたのか。矢鱈に心配している風だ。『さんかく』からみても『酔ってた』ようなので、そのせいかもしれない。>>65

 あらら。睨まれてもしらないよ。
 
 人探ししてたの?ふーん、てつだう?
 彼女?同僚?キャバ嬢?援交?
 何かってなーに。

[良からぬことをしているのじゃないか、真っ先に疑うぞ。
そう睨まれると、これもまた「昔はこんなじゃなかった」わけだが、黄色っぽい歯を見せて喉の奥で笑う。]

 ずいぶんじゃあないか。

(70) 2015/06/08(Mon) 08時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[睨んでいるのは向こう側であるのに、引っかき傷でもつけられたような顔に見える。かわいそうに。
彼は立ち去っていく。背中に「あ」と声がかかった。]

 ……そうそう。そうだ。
 『豊田』くん。 だ。

 元気でね。

[豊田の後ろ姿を見送っている。ある意味、助かった。
『消えてしまった、さかしたひなこちゃん』探しのために『ミサ』を開く事にしたはいいが、『さんかく』達には、新参者の『さかしたひなこ』は見分けがつきにくい。
渋谷のさんかくの目撃情報が『アタリ』だったのだ。]

(71) 2015/06/08(Mon) 08時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[むすんでひらいての歌が、ゆるい上り坂のトンネルの向こう側から聞こえてくる。>>74
トンネルの突き当りには、扉がついていた。
扉につきあたると、誰かが内側から鍵をあけてくれる。

扉が開く。

どこから電気をひいているのかもわからない。
黄ばんだ蛍光灯が、時折ぱかぱかと光量を変えながら中を照らしていた。
夕日や白熱灯のあかみがかった色合いとは質の違う、陰気な黄みがかった白い光。影が濃く落ちている。
足元は古びたタイルや不格好に古びて割れたコンクリート。
いつの時代のものかわからないような赤錆びた鉄や木材も使われている。天井や壁では、パイプやコードが絡み合っている。

ここは、地下商店街。
どこか祭りの縁日にも似ていた。]

(77) 2015/06/08(Mon) 13時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 地下商店街 ―

[てんでばらばらの趣味の服がハンガーにかかっている。
古着屋だろうか。棚に置かれたバッグが身を寄せ合って、土埃だらけになっている。
それらの奥のカウンターで、誰かが煙をふかしている。顔は蛍光灯の無遠慮な光のせいで、影になってみえなかった。

 ……てをうって むすんで

日もないのにパラソル代わりの日傘の下、椅子に腰掛けた老婆が毛玉だらけの服を着て膝に置いたぬいぐるみを撫でている。
煮崩れしたかのような平和のなかにいる笑み。ふくふくと頬を緩ませていた。]

(78) 2015/06/08(Mon) 13時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ ……またひらいて、てをうって

古い靴屋に黒や茶色の革靴と、変色したスポンジのビーチサンダル。傍に誰かが、倒れている。けれど目を開いて何か話している。むずかしそうな宇宙の話をしている。

奥ではホームレスのような髭面が濡れてかぴかぴになった古新聞を読んでいた。

「茶」と書かれたのれんの前にござがひいてある。
石のように座った人が、茶碗を前に、時折思い出したように、みじろぎする。]

(79) 2015/06/08(Mon) 13時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[外国語が書かれた品物を扱っている場所も多い。
たばこ屋はなかでは繁盛しているのか、あちこち煙を吸う人がいる。甘い煙のにおいが漂っている。

詩を売る露店。占い。マッサージ。
壁には時折、水がちょろちょろ伝い、その周りが石のように盛り上がって変色していた。
パイプからぴとんぴとんとしずくが落ちている。]

(80) 2015/06/08(Mon) 13時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ ……その手をうえに……

地下商店街を奥に進むと、妙な器械だけが置いてあるぼろ机があった。100円をいれるところがついている。
商店街に入った時に流れていた『むすんでひらいて』がふつりと止まる。
100円を入れればまた鳴り出すのかもしれない。]

(81) 2015/06/08(Mon) 13時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[突き当りで通りは右へ曲がっていた。
張り紙を何度も貼っては剥がされした形跡のある通路。誰かのラクガキ。残った黄土色のセロテープ。

奥は上り階段になっていた。
向こう側には、ここよりも、もっと沢山の人が居そうだ。**]

(82) 2015/06/08(Mon) 14時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 渋谷→? ―

[張寧生からは、『さかしたひなこ』に関して『危険』と連絡を貰っている。何がどう危険なのかの説明はなかった。そしてその事情を少しでもきく前に、張寧生と連絡がとれないままになっている。
何かあったと思うのだが、未だ連絡はつかない。厄日にもっと早く気付き、早々に『こちら側』から切り離してやるべきだったのかもしれない。

そして『あいりちゃん』でも『ひなこちゃん』でも、名前は構わなかった彼女。
どうやら割符だけ手元に渡ったようだが、その気があるのなら、彼女も『さんかく』になってしまえばいい、そうなるつもりがあればその手をとって誘ってやるべきだと、今もなお、考えている。**]

(83) 2015/06/08(Mon) 14時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 地下ホール>>86 ―

[階段をのぼる。中には、ひかりの床があった。
『光と喜びで祝った故事』により、あらゆる祝い事にはろうそくが灯される。

一面の橙の明かり。皿に乗せられた平べったいろうそく。人の数だけそれが床の上にあった。皆思い思いの姿勢で座り込んでいる。ミサを待つ人々の、気怠い落ち着き。
煙は橙の炎に照らされながら、うねりを描く。
さながら風なき白い海。下が夕日で上が深海。

ここは凪いだ王国。

この王国では、怒りを振りかざすものは救いを求める者として扱われない。
皆一様に闘争から開放された古代ユダヤ人の末裔たちだ。
表舞台に疲れた落伍者。
そう地上で判を押された者達も、地下ではただ皆が等しく『失われた支族』で居て構わない。]

(89) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[地上の全ての民が聖なるものに近づくことができる。
今日はミサ。聖なるものを感じるための日。
地下にいながら遠い星空を見る日。
太陽や月の裏側を指先で撫で、光と喜びを浴びる。
誰もが知らぬ星に名をつけられる。例えに用いられるほど無数にある星は奪い合う必要のないものの象徴だ。奪い合う必要なき民。

商店街で手に入れた茶を持つものもいる。
本日の『ハーブティ』にはTHCの足りない人気のないリーフや、地下育ちの作物が用いられている。
少し香ばしいお茶はストーニーで気持ちよさのある哲学者向きの優しい味わいで、茶屋の前でござに座っていた男はなにかまたひとつ、この世の真実に辿り着こうとしている。

持ち帰りを許されない『今日だけ』の品を売る壁際の市。
武器になるものは売られない。
ここで売られるのは『ストーン』を得るためのものばかり。
『パワーある』『天然』の『ストーン』のモト、ストーンのカタマリが売られている。]

(90) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ドン。
どこかから、空気を痺れさせる音がやってきた。]

(91) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ビリつく重い音は、等間隔にやってきた。
されど波は荒れることはない。

水で満たされた体の芯がビリビリ震う。
人波と煙の波が一様に痺れを浴びる。

皆が決まり事のように、ろうそくの炎を吹いて消す。
ホールの床一面にあった光が、つぎつぎに、突風がやってきたかのように、消えていく。
辺り一面の闇になり、音楽が鳴り始めると、壁や天井についた電球の橙だけが、息を吹き返し、海の上下が逆転する。]

(92) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ


[ホールに、音が満ちる。
『ミサ』が始まったのだ。]
 

(93) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[地下へと居りてきたワタヌキは、音楽でホールを満たした。煙の海に、音をちりばめる。
これこそが我らの祈りの言葉。
聞いたままの。言葉の垣根が要らない世界。
体で感じることのできる、平等な音。

ワタヌキは、ホールに設えられた監視台に登り、足をくんで煙のプールを見下ろした。
それからそこで、自分用に茶色い紙で花穂を包み、火をつける。咥えて肺に煙を吸い込んだ。
ぴりつく刺激。猫撫で声のようにくねくねした甘みがいっぱいに広がり、口や鼻や目頭からあふれてくる。
それでも風味は牛乳のぬるま湯並のまろやかさ。]

(94) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[音につられて、地上から逃れた民と、地下に住む民が入り交じる。されどここでは一様にみなユダヤ人。
『地底人』となった者達が住処から出てきた。
壁際の市場で、震える指先で、『ストーン』を手にいれる。
彼らは残りの短い命を、ここでさかさの風船になって終えるつもりなのだろう。
地上でむすんだ脳をひらくことなく、諦めて風船を割ってしまう前に、煙の海に流れついたさかさの風船たち。

煙の海で雲隠れだ。平和を思う存分味わってから、その後の生き死にを決めるのも、またいいだろう。

白内障のパンダと同じ。今は100円で音楽の鳴る装置に成り果てた、あの機械と同じ。皆、どこかしらおかしくなって、いずれは風船が割れる。パンダとわかられなくなる。]

(95) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[逆さの海が逆転した時に取り残された深海生物の卵がかえっていく。シャッターを押したまま街灯を撮ったように、オレンジと濃紺の「ゆらぎ」となってのびていく。

さんかく達の様子は、スローモーションで見えている。
幾人かは音にあわせて体をゆする。
首をうねらせ、目をキョドらせる。
踊り始めるものも出てきた。]

(96) 2015/06/08(Mon) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[壁のいさり火が白い海を照らしている。
音がうねりだしている。
皆、目を充血させている。

白い海でそれぞれの楽しみ方を決めようとしている。

聖なるものを、みようとしている。**]

(97) 2015/06/08(Mon) 20時半頃

-31)

 そしたらダンナが捜索願出すでしょ。
 掃除、してほしくってさ。
 まぁ……どっちにしろ多分帰れないけど。

 弱腰がいつもの、ねぇ。よくわかんねーけど……
 本当はその弱腰もホントの性格じゃなくて、
 今の開き直ったサバサバしたのがホントなんじゃない?


[自虐ネタを受け流しつつ。『巻き添え』の話に戻ると眉を潜ませた。]

 あのさぁ、その話やめね?
 さっきも言ったけどさぁ、そもそもお前が俺を突き落とそうとするからだろ。
 殺されたも同然なのに、恨まずにこんな神対応な俺を褒めて欲しいぐらいだ。
 お前が俺を襲ったりしなきゃこんなことに――……

[そこまで言って、少し考える。]

 ……やっぱり謝る。

 悪かった。

 ただ「死ぬ」んじゃなく……「ここ」に引きずり込まれたのは、俺のせいだ。
 それは、……謝る。ごめん。

[ぺこり、と小さく頭を下げた。]


[それから、なぎさが伸びをする様子を見上げる。]

 ねえ、なぎささん。

[自分も億劫そうに立ち上がる。一足先を行くように、改札へゆったりと歩いて行く。]

 俺ね、むかし、ここに来たことがある。一人でね。
 そのせいでまたここに来たんだと思う。
 そんときは、どうやったのかわかんねーけど、3年後にようやく出れた……
 でも、俺、遅かれ早かれ、ここに連れ戻されるんだったんだと思うわ。
 たとえなぎささんに突き落とされなくてもね。
 それが怖くて、電車にもバスにもタクシーにも乗れなかった。
 どっかにまた、一人きりで連れて行かれると思ったから。

 だから、変な話だけど―……

 なぎささんが今いることが、
 会話してくれる存在が、だいぶ嬉しいんだよ。

[それが、だらだらと会話を続け、自分を殺そうとした者を責めない理由だった。]


 ……なんだっけ。あー。ビールの話。
 気取ってただけってマジかよ。
 まぁ、んな若い頃からビールうめぇなんて言うなんて女子力低いもんな。

 そうしたら、あいつ、姉ちゃんとキャラ被りたくなかったのかな?
 家族の誰とも。
 変なの。俺、ガチの天涯孤独だから、全然わかんねー、そういうの。

 うん。それは俺も同感。
 んじゃ、行きますかね……

[きさらぎ駅改札を、*通った。*]


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 地下ホール ―

[いさり火のもとでひとり煙を楽しむさんかく。
音楽のかたちを宙に追いかけているさんかく。
石のようにうごかなくなったさんかく。
景色とシンクロをこころみるさんかく。
足をほうりだして壁に背中を預けリラックスするさんかく。
おしゃべりが楽しそうなものもいれば、何か紙にひとりで書き連ねているものもいる。
歌うさんかく。踊るさんかく。見るさんかく。しかし同じさんかくでも、「踊らにゃ損損」という者はいない。
皆、一人で楽しむも、皆で楽しむも、皆の勝手だ。すきなようにしている。
バラバラだけど、一体だ。皆のためで、自分のため。
泣くさんかくもいれば、笑うさんかくもいる。
商店街で買ったチョコレートを分けあい楽しんでいる集い、のんびり寝そべり始めるものたち……]

(127) 2015/06/08(Mon) 23時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[聖なるものに触れるには、まだ酔いが足りないぜ。
まだまだミサは始まったばかりだ。人生をかけて聖なるものを探し続けていくんだ。もっと煙を。もっと、もっとだ。
地球のまんなか、マントルのぬくさに触れ、細胞と細胞が互いを跳び箱をしだす。指の先のあたたかさを強烈に感じたかと思えばバターみたいに溶けて、再形成される。
なにもかも。ポンプの動きのように。
血管が聖なるものを求めている。]

(132) 2015/06/08(Mon) 23時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[銘々の楽しみ方をしはじめたさんかくたちの中に、『さかしたひなこ』をみつける。>>121
夢見心地で、海に浮かぶ『ウキ』みたいに、白い海をプカプカ、左右に泳いでいる。

白いウキは、全身12色クレヨンか「おかあさんといっしょ」みたいな色合いになって、優しい声で話しかけてきた。
そうかい。あんたママになるんだな。
スローになった音声は、耳と頭が動く速度を揃えるのをやめて、円形に広がるエコーを作り出す。
本当に聞こえた?聞こえなかった?
確信だ。ひらいた五感なら、受け止めることができる。
泡の動きがある。泡の口がある。はじける音がある。空気の流れがある。人の体温が発する光がある。温度がある。
ワタヌキは気だるげに頬杖をついて、監視台からがらがら声をかけた。]

 地球の真ん中なら、それが許されるのさ。

 やあ。

 無事にミサに辿りつけたんだねえ……
 おめでとう。おじさん嬉しいなぁ。

(135) 2015/06/08(Mon) 23時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 あんたもやんなよ。
 試して欲しいのがあるんだ。

[ワタヌキは今日の市場で売られている『インカローズ』を茶色の紙で包んで、火をつけた。>>141

 スペインの夢だ。
 バラ色のスポンジに沈んでいくような、メローなハイ。
 くすぐったくなる位キモチがいい陽気さだ。
 クリアな空気がみにいける。

(155) 2015/06/09(Tue) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 とうめいな空気が世に満ちているのが視えるんだ。
 みんなの体に。自分の体に入っていくのが視える。
 透明な酸素が、透明なのにそこにたしかに在る。
 それがクッキリ視えてくる。透明だって事がわかる。
 視界が濁るわけじゃないんだぜ。
 息をするってなんだったのかが、体感できる。

[紙の先が、ちりちり聖火にあぶられ、焦げながら赤く燃える。紙の先から煙が細く立ち上る。
さながら地獄に垂れた蜘蛛の糸。
ただしこの糸は、神のみもとなんて具体的なものじゃない。もっと冒険的に自ら聖なるものにたどり着く、行きたいところへ行ける糸だ。
聖なるものに触れあい、プールの中のガラス瓶になり、体の境界を曖昧に、透明になって景色や音や温度、あらゆるものと一体になるための手がかりだ。] 

(156) 2015/06/09(Tue) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[さかしたひなこの膝が、フロアに満たされた煙の海水、母なる海のくらげとなって泳ぎ去る。
さんかく達は、寝転ぶ彼女を気にしない。
地下深いアースの温度と共にあるものだとして認識する。]

 聖なるものがみえるかい。
 

(158) 2015/06/09(Tue) 01時頃

()

 ……その発想は無かったですね。

[今の性格が本当の自分。
どうなのだろう。実感は無い。
昔からずっと、妹の影に怯えてきたから。
しかし、改めて考えると今の自分が自然体な気もして、腑に落ちる気もした。]

 死んでようやく素に戻れるというのも、中々に間抜けですけど。


 えっ、 と、 
 ……冗談だったのに。
 調子狂うなあ。もう。

[謝られたのは予想外で、少し動揺してしまった。
「お前」でなく「なぎささん」などと名前で呼ばれれば、尚更だ。]

 そう言えば、2回目って書いてましたね。

[彼の「きさらぎ駅実況」は、リアルタイムで追っていた。
まさにその、きさらぎ駅ホームのベンチで。]

 ……えっと。
 前に戻れたなら、また戻れる目もあるんじゃないですかね、貴方の場合。

[今いることが嬉しい、と言われても、そんな扱いには慣れていなくて。
つい、そっけなく返してしまう。]


[フランクの後について、きさらぎ駅の改札を抜ける。]

 私はあいりに馬鹿にされてたと思いますから、まあ、キャラ被りは厭だったでしょうね。
 ああ…それでかな。
 私、昔からしょっちゅうあの子の視線を感じてたんですよ。
 追い立てられてるみたいで、私はいつもあの子から逃げてました。
 今思えば、私と被らないように観察されてたんですかね、あれ。

[姉として情けない限りだが、いつだって妹の事が怖かった。]

 そういえば、実家から嫁ぎ先に持って出た荷物の中に、あの子の手鏡が混ざり込んでたんですよ。
 気付いたのは最近になってからだったんですけど。
 あれも、あの子が追って来てるみたいで怖かったなあ。

[その鏡は、いつの間にか無くなっていた。
無意識の内に捨ててしまったのかもしれない。]


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 いいにおいだろ……
 おれ、花なんて殆ど名前をしらないけど、
 このにおいはキレイな花のもんだとわかるんだよ。

[ワタヌキは、インカローズの煙を手元にくゆらせながら、地べたに寝転がる聖母を眺めた。
母乳の川が地面を僅かづつ削り、呼吸が振動となり、山々を作り出す。きっと地球はずっとそのようにしてあった。
聖母の形をした泡は、子供向けのクレヨンみたいな色から、優しい色になっていく。
それは4月の桜がみた夢の色だ。
朝焼け。夜を乗り越えてやってきた真実めいたピンク。
陽のイエローとまざりあう愛あるピンクだ。
菜の花の黄色だ。ミルクのこっくりとした白だ。
女の子の泡は、地面の一面の花びらになり、フロアにしみこんでいく。さんかくたちが踊るフロアの一部となる。]

(159) 2015/06/09(Tue) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 



 歓迎するよ。
 ようこそ。

 今日からあんたも地底人だ。
 
 

(161) 2015/06/09(Tue) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[目を閉じる。
頭のなかで、白内障のパンダが歌っている。

むすんで、ひらいて。**]

(162) 2015/06/09(Tue) 01時頃

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