人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


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【人】 徒弟 グレッグ

―3日目・酒場裏手―
[>>345これからの話し合いの為、
その言葉に少しの間考えるように押し黙った。

ここで何を確かめて―――…
そして何を決めてしまうつもりなのか。

先程のサイラスとの遣り取りもあって、
クラリッサの言葉に納得するよりも先に
不安に思う気持ちの方が増していった。

だから――――]

(0) 2015/05/17(Sun) 03時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ……いやだよ。

[そう、はっきりと。
拒絶の言葉をクラリッサに返した。

クラリッサが夢の話をする前に、
彼女の言葉から、
3人の視線から逃げるように
目を逸らして、集会場の方を仰ぐ。]

 ……それに、もう。
 …時間だ。

[それは間違いではなく、票を投じる刻は近い。

クラリッサ達に伝える声の響きが怯えるような、
不安を隠せないものになったのは
昨晩の叔父のことと、
出回っている従妹の話があるからだった。**]

(1) 2015/05/17(Sun) 03時半頃

メモを貼った。


徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 03時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

―3日目・酒場裏手―
[ひと、ひとりの無実がかかっていると。
こちらの拒絶にも屈せずクラリッサは、
>>3:347小屋を見たい理由を男に訴えてきただろうか。

叔父の無実を確かめるためと、
そしてクラリッサが見たという夢のことを。

もう一度拒絶の言葉を繰り返そうとして、止まる。
ドナルドの方を一瞥して、それからベネットへと。
彼らは、何かを口にしただろうか。

男の瞳は少し怯えたようにクラリッサの姿を映す…、]

(29) 2015/05/17(Sun) 06時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …ルパートの無実を証明して…、
 …それで…?

 それもメアリーを疑う理由にするのか……? 

[男の中にある疑念、警戒、怯え…、
それはドナルドにだけではなく、
クラリッサにも向けられるようになっていた。**]

(31) 2015/05/17(Sun) 06時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 06時半頃


メモを貼った。


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[ 「死んで」しまってから
  わたしの耳はさらに多くを捉えるようになり

  サイラスの普段とぜんぜん違う…怒りの篭った足音や
  グレッグにぶつける衝動

   (やめて、メアリーをそんなふうに言わないで…)

  そして怒りの篭ったグレッグの声に続く
  らんぼうな”おと”

   (いやだ、やだ、ねえどうしてそんな事するの!)

  地面に音もなく散らばる、あの子のことば

   ( ………きっと、ちがうよ……… )

  銀薔薇の持ち主を知って、 きっと としか言えない
  じぶんにショックを受けながら、耳を塞ぐ。 ]



[ サイラスがわたしの名前を呼ぶたびに、
 ぴくりと跳ね上がる肩をなだめる。

 わたしが視えているわけではないと、
 わたしを喚んでいるわけではないと。

 わたしの事で彼のこころが悲鳴を上げていることが
 優しいグレッグの人が変わってしまったような声が
 ひどく辛くて、そんな声達を聞いていたくなくて ]

    …………………っ。

[ 踵を翻して 逃げるように、走った。
 闇の中で生活するようになってから、一度もした事のない

 ぜんそくりょくで。]
 



[  どうして何にもぶつからないのか
        もう、考えたくもなかった。  ]

  はあ、  はあ、 はあ、 はぁ。

[ 息が切れるのは動悸ではなくて、恐怖。

 触れようとした物体にしか触れられず
 唯一の音すら伝えられず、不均一なラジオを聞くだけ。

 世界から自分は切り離されてしまったのに、
 わたしだけはまだ”ここ”に居てしまうのか。


 いっそ 耳まで   なくなってしまえばいいのに。


 そう思った乱暴なこころは、容易く たったひとつの
 小さな喚び聲に ―――引き戻される。]


   ………せんせ。


[呼んでももう、応えが返ることはない。
「泣くんじゃない」と叱ってくれることもないだろう。


だから わたしは。
その場にべったりと座り込んで 子供みたいな大声を上げて

  うわあん   うわあああん と

誰の目を憚ることなく 泣いた。

へんじを伝えることなど何も出来ないのに

「わたし」に語りかける優しい聲>>3:=1だけは
聞きたいと思ってしまうから  耳を削ぐこともできず。
きゅう、と締まる手首の絹糸を、左手で押さえて
あの日とは逆の道を わたしを背負う先生の後を、辿った**]


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─ ??? ─

[何かに呼ばれたような気がした。
どろりとした暗い底から、意識がゆっくりと覚醒する。

ぼうっとしていた。
喉に無意識のうちに手が添えられる。
切り裂かれた傷を補おうとするかのように]


       …  キャシー ……?


[夢の続きを呼ぶようにして辺りを見渡す。
ここはどこだ。どうしてこんなところに。
見渡せば、どこからか微かな音がする。
先ほどまでも聞こえていた音だ。

求めるようにゆうるり頭を巡らせた。
あれは置いてきた幼子の泣き声だろうか]



メアリー…?

[名を呼ぶと、ずきりと痛んだ。


  ─── どく どく  どく


切り裂かれた喉から血が、手を伝い腕を濡らして流れる。
まるで涙の代わりだとでもいうように、止まることなく流れ続ける]


[おとうさん。と呼ぶ声が聞こえた。
どこにも行かないでと手を伸ばしてきた、幼い子。
ようやく綻びかけた、小さな蕾。

彼女はどこだろう。
濃密な血の匂いを纏いながら、男はゆらと頭を揺らす]


[死の匂いに誘われるように、男が向かったのはマーゴットの家。
そこに嘆き悲しむ娘を見つけた
ベッドに横たわるのは黒い髪の優しい眠り姫。
その優しさゆえ、その愛らしさゆえに命を落とした哀れな娘]


( メアリー… )


[声は届くことはない。娘は友の亡骸の上で泣き続ける。
小さな部屋に、死者と死体と生者がひとりずつ]


[止めるべきだったと、ぼんやり思う。
マーゴットの死を、せめて男は止めてやるべきだった。
いずれ自らが死を望むなら。
せめて娘に、親しい友を遺しておいてやるべきだったのだ。


   ─── ぽたり ぽた、 ぽた


しずくが零れて血と交じり合い、二人の少女の上に降り注ぐ。
決して彼女たちを濡らすことのない雫が]


(ああ、)

[ふと。何かに気付いたという風に、男は外に目を向けた。
ゆらり漂う希薄な影は、嘆く娘を置いてふわりと壁をすり抜ける。
泣き声が大きくなっている]




 …───どう 、したんだい?


[辿ったのは、先に聞こえた泣き声
幼子のような泣き声を辿り、泣きながら歩む娘に声を掛ける。

彼女の顔は先ほど見てきた死体と同じ。
泣きじゃくりながら歩くらしきその娘の魂へ向け、希薄な男の幽霊が*首傾けた*]


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 ― 回想:二日目 夜 ―

[ …………――ざあ、と木々がざわめいた。
 その中に一つ、幼い頃共に登った木がある。]

[夜の森の中、濃く、血の匂いが馨る。]

[崩れ折れた体を受け止めている。]
[消えゆく体温をその手で感じている。]
[淡い笑みに気づく事は勿論無かったが、

村医者は、やがてはその背に手をそえ、
共にずるりと座り込んだ。]


 ………どうにかできるわけ、ないだろ……


[血のにおいの中、小さく呟いた。
集会のあとのグレッグの言葉を思い出す。]


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・3日目・宿屋裏手―
[警戒を隠そうとしない男の様子に
クラリッサは、ドナルドは、何か言っただろうか。
名前を呼ばれると男の視線はベネットへと動き、
惑うように一度地面を見つめてから、
宿屋の中を案じるように視線を移した。]

 …さっきまで人が来てたんだ。
 メアリーに話を聞きたいって…、

 …オーレリアのネックレスの話だよ。
 マーゴットにメアリーがあげたものが、
 それと同じものだって話が、村の中を回ってる。

[メアリーが疑われている、とベネットへと口にし
新たに訪ねてきた3人へと視線を戻す。
警戒の色が溶ける様子はない、
それでも口を開いたのは、
昨日親身に相談を聞いてくれたベネットがいるからだ。]

(52) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 メアリーは、ネックレスは拾ったって言ってた。
 ―――…訊いたんだ。
 こんな大ごとになるとは思わなかったって…
 こわがってさっきまで泣いてた。

[これで、メアリーへの疑惑は晴れてくれるだろうか。
不安げに3人を見てからもう一度宿屋を気にするように見て。
本人に話させた方がいいのかもしれなかったけれども、
先程までの従妹の様子を思い出すと、
会って訊けばいいと口にすることはできなかった。]

 あのさ…、今日の投票のことなんだけど…、

(53) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ……いや、……なんでもない。

[言いかけて、言葉は続かず首を振る。
それを口にするのは『掟』に反する気がしたから。
人間との『共存』の為の一族の『掟』、

天秤を、水平に保つための。

それによって叔父は殺された。
どうすることもできないのかと。
揺らぎ、揺らぐのは渦中にいる従妹の姿を思ってのこと。]

(54) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[もう一度、
クラリッサから小屋を調べたいとは訊かれただろうか。
訊かれたのなら小屋の方を仰いで、
少し考えた後「明日でいいなら…。」とぽつりと呟いた。

ドナルドと、クラリッサを見る瞳からは、
警戒と怯えの色は拭えていない。**]

(55) 2015/05/17(Sun) 18時半頃


 「…ルパートとスティーブンはさ、
    ずっと…このままなの?」

  もう、とっくに、とっくにさ……。

[そう簡単に戻れたら、八年の月日なぞ経っていない
どうしようもないことだと、村医者は思っていた。]

( 君の大事な妻を殺した )
( 君の娘を 君の目の前で突き飛ばした )
( 君の平穏を壊した )

[ ――いつも、傷つけてばかりだ。 
 投票前の彼がぶつけてきた静かな怒りを思う。]

( 酷いやつだろう。君は僕を思うまま殺してよかったんだ。爪で牙で言葉で。臓腑を抉り、心を八つ裂きにして、かまわなかったんだ。)


【人】 徒弟 グレッグ

―朝―
[昨晩、教会で火事があった。
夜、伝達の連絡は来たのだけれども、
寝ていないことも含めて体調が優れないと
消火活動は他の村の人達に頼むことにした。

顔色が本当によくなかったからか、
叔父の事もあったからか、
深く訊かれることはなく伝達に駆ける人を見送って。

宿屋の位置からも教会の方角が
闇の中。炎で仄赤く色付いているのがわかる。
まるでぽかりとそこだけ夕暮れの空になったようだ。
そんなことを考えながら早く鎮火されることを祈った。]

(56) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋―
[やはり簡単に寝付けるものではなくて。
浅い眠りと、覚醒とを繰り返していたからか、
未だぼんやりと頭の中に重さを感じている。

酒場に降りて、2階の方を見る。
従妹は――…まだ上で寝ていると、思っていた。]

 ………、……?

[着替えて、顔を洗いに行こうとして。
>>16聞こえてきた力の強すぎない戸を叩く音。
切迫した音に訝しげに扉を開くと、
厚い前髪のカーテンの下からたくさんの雨を降らす
幼馴染の姿があった。]

(57) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ……ラーラ…?
 ……どうしたんだ。

[問うのと同時に彼女の声を聴こうと、
手のひらを差し出すのは迷いのない所作で。]

 …レオ…ナルド、が…?

[男の手のひらに、痞えながらも震える指先が
紡いでいく言葉に男も手を震わせてから、
縋るような指先を軽く握ってから小さく頷きを返す。]

(58) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

[ だが、振り返ればこの有様は何だ。
どうして自分「が」彼を殺しているのだろう。

縋りつくことすら
「それで許してくれ」と言っているようで、
できはしなかったのに、それが間違いだったのか。

――彼が自分に殺されたがっていた事など、
悟っていて尚、そう「誘った」事など、知らぬ儘。]

[何故彼は昔の呼び方で この自分を呼んだのか]


【人】 徒弟 グレッグ

 ――…ちょっと、待ってて。
 ……行くから。

[2階を仰いだのはメアリーを置いていってしまって
大丈夫だろうかという心配があったから。
けれどもこのまま放っておくわけにもいかずに。

ラディスラヴァに少し待ってもらうよう告げてから
一度裏手の小屋へと向かう。

他の場所には触れず、
家畜の処理用の布袋を一枚だけ取って戻ると
泣きじゃくるラディスラヴァの手を引いた。**]

 ラーラ、
 …近くまで、案内してくれるか?

(59) 2015/05/17(Sun) 18時半頃



    ―――――――、…………!!!


[空を仰いだ。
 雲母の如く黒い空を。

 潮騒を奏でる森の中、
 旧友の亡骸の背を搔き抱き、
 一つ、消え入りそうな狼の遠吠えが響き渡る。

 頬に流れた銀色を、蒼褪めた月だけが見下ろしていた。*]


徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 18時半頃


― 3日目、そして、 ―

[本に埋もれて死ねるなら。
きっと、彼も本望だったのだろうとは思う。

――実際は森の中、
狡猾に仕組まれた罠の餌食になるのだが。

ジョスランが伝言を受け取ってくれたので
その背を見送り――]



[ シャボン玉のような聲が聞こえた。
  ”それ”が何を意味していたのか、
  今となっては、わからないままだ。 ]



[
 最初はただの衝撃にしか感じられなかった。
 どうやら悪い予感は的中したらしい。
 ああ、やられたなと知覚するには
 どうにも深く眠りすぎていたようで、
 胸が十字架で貫かれる瞬間すら
 意識は酷く曖昧だった。     ]
 


(  痛
    い、

  あ、あ

   やめ、

      あ 
      あ 
           噫     )




(  …………、  )

(  ……朝飯、

    何にも作ってないな。 )


 

   [ 轟、と炎が唸る ]

 
[ 体が焼かれていく。悪臭がする。
 酷い痛みを感じながらも動けずにいる。
 ぐらり、祭壇付近の壁が一つ落ちた時]


[男の男としての意識も また 燃え落ちた。*]


― 未明 ―

[ 祭壇を中心として、教会が焼かれていく。]

[ 十字架を突き立てられた骸が一つ
 ゴミのように――事実、ゴミなのだ。
    無残に転がっている。]

[  まるでそれは悪魔の処刑のよう  ]
[ 赤々と燃えあがり夜を煙らせる炎は、
  さながら、愚か者に下された――  ]


  ……罰でも与えたおつもりかい?
   
       ……はははっ。


[ 一つの影が、教会を仰ぎ嘲り笑った。 ]


[
 そこには真っ黒な影が立っていた。

目も口も鼻も無く、
スティーブン・イングロットのシルエットを象るような影。
胸に十字架を突き立てられたからか、
そこから、もやもやと僅かに白色が滲んでいた。

生前と違う形があるとすれば、
時折揺れる尾と耳らしきものだろうか。
それは揺らぎ、霧散し、また形となって揺らめく。

その姿は狼男のようで、悪魔のようにも見えた。]


[黒焦げの骸の傍で嘆く青年の傍に、歩み寄る。]

  起きないよ。
  もう子供でもないだろうに、情けねえなあ。

[触れられぬ掌は「殺してやる」
泣き叫ぶ彼の頭をそっと撫でる。]

( それとも……情けないのは僕のほうか。)

 ( 触れられないんじゃあなあ )

[――やはり。誰かの涙を拭う役は、
自分にはできないようだ。
そっとその背に背を向けて佇めば、
壊れたステンドグラスの向こうに虚ろな空が見えた]

[口だった場所から、
虚ろな声が告白のように零れる。]


 死は救済だったんだ。
 罪を背負って尚も生き続けていた…が――

[手を広げる。相も変わらず影の色は変わらないが
ルパートを殺した時と同じように、
手は鉄錆の匂いに満ちていた。]

 あるべきところへ、裁かれるべきところへ逝ける。
 もう、黙って針の筵に立たされるような事も無い。
 あるのが終わりか、更なる責め苦かは知らないが。

[だからあの時、「道連れにしてやる」と言った彼の
エンジェル・ブルーの双眸が。
村医者には、”天使”のものに見えていたのだ。
視線を落とす。]

 酷いだろう。
 だからさ――復讐なんて、考えてくれるなよ。
 君は君の道を行けばいい。


[この背を、追う事は、どうか やめてほしい。]

[――託したガーネットを思う。]

 …………噫、そんな事を考えていたから、か。
 こうして、ここで。

 何にもできないのが、
 そんな…への「罰」なのかもしれないなァ……?

[けらり、と自嘲気味に笑えば、
影の尾はゆらりと揺れた。

――ジョスランの姿が見えた。
少しドライなところはあるが、
今のヨハネスに声をかけてくれているだけ有難い。
否定したがるような言葉に、笑う。]

 ……はは。ドブにでも捨てておけ。
 そこの黒焦げのゴミなんてさあ。


[笑って、影はローブの裾らしきものを翻し
逃げるように教会を歩き去る。

少女の姿は見えただろうか。
マーゴットに銀の薔薇を与えたという少女。]

 ( 罰を与えようとするなら、きっと…… )

[思って、笑って、その場を歩き去る。
向かう先は己の自宅。**]


メモを貼った。


[ 何本も束になった、ほそいほそい薄紅の絹。
 あの夜、お墓の前でせんせいが教えてくれた「繋ぐ石」と
 同じ場所に絡んだ、ただの糸。]

   …そんなに締まったら、痛い…よ……。

[ 喚くな、と彼に右手を取られたようで
 そんな痛みすら いまは尊く。

 わたしは払うように糸に涙を吸わせて、ぽてりぽてりと
 彼の足音と「わたしだったもの」の後を追う。

  みんないて、わたしだけがいない世界
  そう、おもっていた。]
 


    …………?

[ 声に揺られて振り向くけれど、
 きっと呼ばれているのはわたしじゃなくて、せんせいだ。
 そう思いながらも聞き覚えのある声は、深く静かに響く。
 その傍らには……ひとつもなかった、足音。]

   …………っ…、

[ 真っ暗闇に、ぼんやりと浮かぶ幸せな食卓。
 わたしのお皿に嫌いなものをこっそり移すメアリーがいて
 それをこれ見よがしに声に出して注意するグレッグと
 それを優しそうな笑い声で包む、おとうさん。]

   …いじわる…………。

[ もう戻らない、触れられない日々。

 わたしは俯き、テーブルの上のスープに塩味を足して
 「触れられない幸せ」をかき消すように、スープごと薙ぎ払った。]



    パシン。

[ 乾いた音、指先に触れた何か。
 あたたかいスープはまだ 覆らず目の前にある。

 薄く開いたくちびるが小刻みに震えるのは、
 きっとまた、そこに「わたし」は居ないのだろうという恐れ。
 けれどその音に吸い寄せられるように、手を…伸ばした。*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―朝・森の中―
[罠がある、とは行くまでの間ラディスラヴァから
教えてもらうことになっただろうか。
足元に気をつけながら森の中を幼馴染の手を引いて歩く。

辿りついた森の中、
ゆらゆらと、風景の中で不自然な影。
逆さ吊りに揺れているレオナルドの変わり果てた姿に
よろけそうになるのを、留まった。

抜けられそうで抜けられない、
少しずつ、死が近づいてくる時間は
どれだけ辛かっただろうか、想像するに…]


 ……ひどい、ことを……。


[この罠を仕掛けたのは人間なのか、同胞なのか。
それすらもわからず、ひどく眩暈がする心地だ。]

(85) 2015/05/17(Sun) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[医師である男を呼びに行くか、少し悩んで。
何度も行ったり来たりをして、人を増やして、
誰かがまた罠を踏むことになってはいけない。]

 ラーラ、
 ごめん…手伝ってもらう。

 俺、降ろすから…
 一緒に、レオナルドを村まで運ぼう。

[死体を見つけた後で酷なことを頼むことになるが、
2人で運ぼう、と提案して。
足元に気をつけながら慎重に、
レオナルドを地面へと降ろした。]

(86) 2015/05/17(Sun) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[配達の品にあったインク――…彼へと、昨日届けていれば。
何かが、違っていれば彼は助かったのか。
これもオーレリアの時と同じで…、
きっと、何も変わらなかったのだろう。

そう思わないとやっていられない。

2人でレオナルドに手を合わせてから、
持ってきた布袋に詰めて村まで戻ることにした。]

(87) 2015/05/17(Sun) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[布袋を背負って、
それをラディスラヴァに隣から支えてもらって、
森から村への道を歩く。]

 …ラーラ、
 こうやって手を引いたのって何年ぶりだっけ?

[ぽつり、と零れたのは。
この場にそぐわない話題と小さな笑み。
幼馴染は答えを布袋を背負う手の甲にでも
声にしてくれただろうか、
それを少しこそばいと思いながら]

 ―――…楽しかった…よね、あの頃。
 …毎日が楽しかった。
 …ラーラは?…楽しかった?

[昔に浸りたくなったのはきっとこんな状況だからだ。
人間が、人狼が、身近な人が次々と死んでいく。
そして新たな一日に怯える、そんな日が続いているから。]

(88) 2015/05/17(Sun) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ……ラーラ、ひとつ訊きたいことがあるんだ。

[囁いた言葉に幼馴染は、どんな返事をくれたのか。
レオナルドは引き上げられ、村の墓地へと一時置かれた。

墓地で誰かと会う事があれば、
その時にスティーブンの死も知ることになる。*]

(89) 2015/05/17(Sun) 22時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 22時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・3日目・宿屋裏―
[ドナルドの呟きに、彼の方を見る。
目があっても、目を逸らしはしなかった。
片目を失った彼と向き合ったのは、
彼が帰ってきてから初めてのことではなかろうか。]

 ……その2日の間に、
 父親を失って、
 一番仲の良かった友達も失ったんだ。

[そこでメアリーの様子が何も変わらなければ、
きっと男の方が従妹のことを追求していた。
敵討ち、と言葉にするドナルドにああ、と呟く。

多分そこが――…彼とは考えが違う部分なのか。]

(97) 2015/05/17(Sun) 23時頃

― 回想:3日目 ―

[体温を無くした自分より小さな体を
静かに見下ろす琥珀色の目は、
レンズの向こうで見せる感情を曖昧にしながら
戻ってくるサイラスの姿を捉える。]

 「……すまねぇ、先生」

( マーゴットを頼むと、言ったじゃあないか、 )

[理不尽な叱責を向けようと口を開きかけて
その瞼が赤く腫れていることに気づく。
力なき蒼い目。

きっと、彼が一番悔しかったに違いないのだ。]


【人】 徒弟 グレッグ


 ……多分。
 ……ドナルドには、わからないよ。

[ぽつりと。目を伏せて言った。
大事な人の為に、皆が皆、つよくあれるわけではない。

メアリーの気付いた時には話はもう回っていた。
それをひとりひとりに説得して回れるほどの、
つよさが、きっと今の従妹にはない。]

(98) 2015/05/17(Sun) 23時頃

 …………。

[何か声をかける前に足早に歩き去っていく
サイラスの姿を見送る。
マーゴットの体の重みを感じ、眉根に皺を寄せた]


 …………辛かったな、君も。


 (だけど、 酷でも

  この娘が、
  土に埋められこの世を去る瞬間までは
  ……君に、見届けてほしかった )

[それは父親面した男のエゴに他ならず
村医者は息をすいこみ、吐き、空を仰いだ。

……吹き荒ぶ風が、泣き声のように聞こえた。*]


【人】 徒弟 グレッグ



 ……きっと、わからないよ。


[裡の言葉を反芻するように繰り返す。
今の、男にわかったのは。
目の前の兄貴分だった男はきっと、
まだ従妹に疑いを持っているのだろうという事だけだ。

ベネットからの案じるような声掛けには、
>>67俯くようにして。
返事を返すことは、できなかった。*]

(99) 2015/05/17(Sun) 23時頃

― →自宅 ―

[コツ、コツ、コツ。]

[音が響く。]

[コツ、コツ、コツン]

[喧騒の中を、縫うようにして村外れの方へと。
教会の方で騒ぎが起きているせいか、
村医者の住居のあたりは、閑散としていた。

がら、と――いつものように
戸を開くまねをしたが、実際は開いていない。
見えていないかのように
そのまま自宅へ足を踏み入れた。]



[――昨日は何をやっていたんだっけ。
そうだ、クラリッサに頼んでいた草を
そろそろ取りに行かないとと考えていた。

このまえ化膿止めもあげてしまったから
ストックがない。作らねば、と考えていた。

次第に昇りだす朝日に、照らされる室内。
机に転がる仕事道具。
本に挟まれた栞の場所。
壁の染み。
猫が飛び出していったであろうベッド。

そういったものが静かに朝陽に照らし出される。

何一つ、変わりはしない。]



[朝食を作っていない。
どうせ、いつ帰ってくるかもわからないが
まあ、ひもじいのは嫌だろうからな――と
鈍く光る包丁を取ろうとして]

 [ ――どんどん、と扉が叩かれ開かれる。]

   「スティーブン先生!」

 なんだい 

   「教会の火事で――」

 ああ、あそこで死んでるの僕なんだぜ。
  笑えるだろ 

   「……くそっ、いないのか!こんな時に!」

 ……怪我人は……?



   「薬屋に――」

( …………、 )


   なるほど。こりゃあ、悪趣味だ。


[ 包丁に触れる。
 銀の刃は、影を傷つけることすらなく。

 確かに「ここにいない」という
 現実を、影につきつけていた。]


[ゆらと振り向いた娘の目に、この身は映ったろうか。
ひょっとしたら見えていないのかも知れない。
そんなこともあるだろうと、男はひどく納得していた。

何故未だここにいるのか。
願いは叶えられて、全ては終わったのではないか。
分からない。分からないまま、娘の視線の先を追う]


 ( …───、ああ。)


[やはり見えていない。
いや、ひょっとしたら娘の方が、己の幻想なのかも知れない。
他者の夢を覗くように、或いは古い過去の夢を見るように、
遠い昔の食卓がぼんやり向こうに姿を見せるのだから


[向こうに見える、あれは幼い日のメアリー。
グレッグはもう随分と馴染んでいて、
メアリーと並べば、丁度年の離れた兄妹のよう。
今よりおさない印象の黒髪の娘が、遠慮がちに笑っている。
暖かな、───遠い日の風景。

男は目を細めて少しの間、じっと幼い従兄妹を見つめていた。
そして俯きながら…涙を堪えるようにしながら、
塩に手を伸ばす黒髪の娘へと目を向ける]

  … マーゴットや、

[音は音になっただろうか。
かふりと、喉の穴から抜けて消えてはいないだろうか。

男は知らない。
淡い夢に手を伸ばした時、
男もまたかつての幻想の姿を纏っていることに]


[懐かしい夢、あたたかで優しいスープ。
それへ手を伸ばして、俯きがちな娘へと差し伸べる。

…ああ、この子はまた、寂しいのかも知れない。
甥も、ここに来たばかりの時はそうだった。
無理もない、両親を亡くして一人ぼっちでここに来たのだ]


   ………、そら、


[ぬくもりを手渡すように、手を差し伸べた。
   ──── パシン。小さく、夢の弾けるような音がした*]


[くる、とローブの影を翻し、自宅を出た。

再び歩いていく。
村の中央にある教会から燻る煙。
空に溶け込めず、穢い色をしているように見えた。

道中、金色の髪が見えた。
その隣に立ってみる。]

  ………。

[眼鏡のような影を直す仕草。
それから、笑うように肩を揺らし、
拳を一度握って震わせた。
「生きてたら一発ぶん殴ってる」とでも言いたげに。]



 そんなんでどうする。
 大丈夫、
 大丈夫。
 ……君は強いよ。サイラス。


[その拳を解いて、サイラスの背をとん、と叩いた。
どうにも、彼が一連の犯人だと思えない。

――否、そもそもこの影は、生きていた頃から
あまり強く人を疑えぬ性質では、あったのだが。

何はともあれ。
今は一人たつ彼の背を、応援するように再度叩いて
またどこかへと歩いていく*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―墓地―
[ぽつぽつと、
ラディスラヴァといくつかの言葉を交わして。
日が、高くなっていく。
空を見上げてから戻ろうか、と彼女に呟いた。
もっと、泣きじゃくっていた幼馴染の傍に
いてあげたい気持ちもあったけれども
昨日クラリッサに伝えていた言葉もあったから。
それが、
今日の投票に関わることかもしれなかったから。]

 …ラーラ、
 よかったらさ…。
 …メアリーの傍にいてあげてよ…。

[誰かの、生きている人の傍にいると、
きっとそれだけで落ちつくから。
ひとりにしたくない幼馴染に、
ひとりにしたくない従妹の名前を告げて。
それから目を細めて幼馴染の前髪へと手を伸ばす。]

(131) 2015/05/18(Mon) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[―――――――――………、]

[ラディスラヴァに小さく笑って、墓地を後にした。*]

(132) 2015/05/18(Mon) 00時半頃

メモを貼った。


   ………おとう、 さん?  

[ 幻のつづき。 メアリーの、だとか いろんなものが
 目の前からパァンと散って、出たことば。
 しあわせな”かぞく”のイメージを纏ったままの 彼が
 私の目の前にかたちをなして。

 払った腕は ふるえながら
 触れた なにか を探して彷徨う。]

   ねぇ   ……わたしを呼んだ?

[ 聞こえた”わたしのなまえ”
 それにすがるように 触れるように 五指は掴む。]


[ 夢の中でも構わない。

 深い皺の刻まれたゆびを握って引き寄せて
 あの日の優しい「おとうさん」を見上げる。

  ああ、おねがいだから ]

   ねぇ  ……わたしは、居ますか……?

[ ゆらいだまんまのわたしの形を、ください 
 いばしょを ください

 あのう、暫くお世話になっても良いでしょうか?
 ――宿屋で彼に求めたわたしの居場所は
    まだここにあるだろうか。 ]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―本屋―
[先日と同じように本屋の扉を叩いたのは、
ベネットが自宅に戻った少し後のことか。

昨日呼びかけられた時には返事をしなかったから、
少しだけ、
バツが悪そうに呼んでもらったベネットへと笑った。]

 …今からクラリッサのところに行くつもりなんだ。

[小屋を見せる約束、と言葉を続ける。]

(142) 2015/05/18(Mon) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …クラリッサは、
 メアリーを疑うわけじゃないって言ってたし…、
 ルパートの無実がわかるのはさ…、
 …俺も嬉しいことだから。

 …確認したらすぐわかることなら、
 俺1人が付き添えばいいのかなって。

[次の投票までにゆっくりしているわけにもいかない。
だから、手短に済ませるつもりだから、
誘いにきたわけではないとベネットに告げて。
昨日の、クラリッサが告げた証言の相違には。
ベネットはどう感じただろうか。目を細めた。]

 ……相談じゃないんだけどさ、
 ベネットにひとつだけ…頼みがあってきたんだ。

(143) 2015/05/18(Mon) 00時半頃

メモを貼った。


[ああ、やっぱり。この子は泣いていたんだ。…心の中で。
心細げな顔をしていた。
メアリーやグレッグらと親しくなって、次第に笑顔が増え。
そんな様子を暖かく──見守っていた日もあったのだ。

大切なものを喪う痛み。
この家では、誰しもがその痛みを抱えていた。
けれど──…、いや、だからこそ。
この”家族”は黒髪の娘を、家族のように迎えられたのだろう]


 ……、ああ、

[おとうさん。その呼びかけが、すとんと落ちた。
大切なもの、喪いたくはなかったもの。
緩やかな狂気を引き止め続けていたものに、それは良く似ていたから]


[探すように伸ばされた白い指に、皺じみた指を絡める。
握れば、こんな時なのに暖かさを感じた]


 …────、


[つきり、痛みを覚える。
男の狂気は、この娘を見殺しにした。
彼女がここにこうしている責任の一翼を、男は担っている。
分かっている。だから本当は資格などないのだ、分かっている。
こんなことで許しを得たいわけでもない。……ただ、]


[ただ。幼子めいて伸ばされた指先を。
存在を問いかけて、泣いている魂を。
そのままにしておくことは、出来なくて]


だいじょうぶ。
君はここにいるよ。…だいじょうぶ。


  …──── ほら。
  こうしたら平気だろう?


【人】 徒弟 グレッグ

―本屋―

 ……うん、それに。
 うちの小屋あんま綺麗じゃないから。
 大勢に見られるのはちょっと恥ずかしい。

[村中に不穏な空気が流れる中、
この家は日常を保てている方なのだと思う。
だからだろう、
本屋に訪れるとほっとした気分になるのは。
勿論それだけではなく長兄の迎える笑みに
よるところも大きい、こうして冗談を返せる程には。
こちらの意見を尊重してくれるベネットに瞳を細めて。]


 ……うん、


[促されるような相槌を聞いた後、口を開く。]

(157) 2015/05/18(Mon) 01時頃



   ───… マーゴット …


[最後にもう一度、ちいさな彼女の名を呼びかけて。

ここにおいでよ。ここに住んでしまいなよ。
明るく子どもたちが笑って、男が頷いたあの時のよに。
この娘の涙が止まればいいとだけ、今は本当にそれだけ願って、
幼子にするように、柔らかな黒髪をとんとんと優しく撫で続けた*]


【人】 徒弟 グレッグ


 ……それだけだよ。

 ん…じゃあ、さくっと行ってこようかな。

 小屋の事がわかったらさ…、
 また、伝えに来るよ。

[ベネットに伝えた頼み、外を仰ぐとまた。と声を掛けて。
呼び止められないのなら次に向かうのは花屋の方へ。*]

(159) 2015/05/18(Mon) 01時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―花屋―
[本屋を出て向かう先は配送の時以外は
行き慣れない、色鮮やかな店先。

直ぐに扉を叩かずにぼんやり見上げたのは、
これから先小屋を見せることに対する少しの不安と
女の子の家の扉を叩いてご家族が出てきた時には
どういう風に呼んでもらったらいいんだろうと
そんな今更なことが脳裏を過っていたから。]


 ――――――……、

 

(168) 2015/05/18(Mon) 01時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―花屋―

 ……クラリッサ、
 クラリッサ、いるかな。

[花屋の扉を叩きながら名前を呼ぶ。
そうしたら、
本人が出てくるんじゃないかと悩んだ末の。]

(174) 2015/05/18(Mon) 02時頃

[ 掴むことが叶った手。 ああ、やっぱり。

  ( ……ルパートさん…! )

 詰まった喉が、ことばを遮る。
 わたしは 彼が痛みを抱える理由を知らないけれど
 家族のように接してくれた彼の手から
 どこか なにか 恐れるような そんな違和を掬う。

 けれど まだまだただの子供のわたしは
 かけられたあたたかい言葉たちへ倒れるように
 音もなく吸い込まれて、覚束ぬ呼吸を整える。 ]

  るぱー  と、さん……… ……ありがとう…。

[ 視てくれるひとが居た安堵と。それが
 誰も知らぬ街で、まず心許した「おとな」だったことに
 わたしは彼の胸中も知らず、 
 頭を撫でてくれる優しくて大きな手に甘えてしまうんだ。]


[ ……どれくらいそうして貰っただろう。

 近づく力ない彼の足音に、わたしはびくりと
 躰を震わせる。 来ないで欲しいとおもうほどに
 声はあるのに触れられない、視てもらえないことが
 つらい。

 けれど。 それもサイラスが生きていてくれるからだと
 そう自分に言い聞かせて ルパートの腕に額を埋める。

 声の方へ手を伸ばしてしまったら 多分また
 目からしょっぱいものが流れでてしまうだろうから
 両手はぎゅっと 触れられるひとの腕を握って。]

   ルパートさん。メアリーもきっと泣いているよね。

[ 彼に触れられるということは ………たぶん。
 さっきすれ違ったメアリーの”おと”を思い出す。
 慰めたいひとを慰められないことは、きっとわたしより
 彼のほうがつらいのではないかと。]



   なにもできないのに傍に居たって、いいですよね。

[ 遠ざかる、わたしを抱えたせんせいの足音。
 もっと早く遠ざかる、大好きなひとの足音。

 伝えられないことに慣れないといけないな と
 心のなかで薄く自嘲して
 わたしはそんな問いを ”父親” たる人へ投げ。]

   だから、行ってきます。  …ありがとう。

[ 両手をおなかに添えて、丁寧なお辞儀。
 勝手でも、なんでも。
 わたしは貰った大きな勇気と決意を足に乗せ、
 ほんのすこうし わらうことができた。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―花屋―
[クラリッサの店の前からは、色んな花の香を感じた。
慣れない男は、すんと鼻を鳴らした後くしゃみをする。
>>178出てきたクラリッサの花を手にする様子は、
いかにも女の子、といった姿で。
なんとなく、目を合わせて喋り辛いと男の視線は
彼女の持つ花の方へと吸い寄せられる。]

 ――…おはよう、クラリッサ。
 うん、早起きだったんだ。

[火事と、その後の森で見つけた姿については
今はクラリッサには口にはせずに。]

(183) 2015/05/18(Mon) 02時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[小屋の話には頷いて。]

 …そうだよ、昨日約束したから。
 確認だけ、できたらいいんだろ…?

 さっき本屋に寄ってベネットには伝えてきた。
 確認したら、伝えに行くってことも、言ってる。

[それでいいかな?とクラリッサに瞳を細めて。
先程幼馴染にしたように、
花を持つ手を取ろうとすることはない。
先導するように、クラリッサの少し前を歩いていく。
>>179伝えなければならないこと、
背から聞こえるクラリッサの声には少し歩みが遅くなり]

(184) 2015/05/18(Mon) 02時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ……それは、
 今から行く場所にも…関係してること…かな。

[つまりは、彼女の言う夢の話だろうかと。
少し目を伏せてから、歩みを止めずに宿へと向かう。
まずは、小屋を確かめてしまおうと。

小屋の前に辿りついたのなら、
クラリッサへと振り返って。
緊張と不安げな面持ちは隠しきれていないだろう。

少し息を詰め、ゆっくりと吐いた後。
爪の短い手で小屋のドアノブを捻り、扉を開けた。**]

(185) 2015/05/18(Mon) 02時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/18(Mon) 02時半頃


[ ざららら、と潮騒のように草葉が舞う。]

 ……やっぱり、出られない か。

[ある程度まで進むと、足が引き戻される。
肉体はないのに痛みを感じるように。]

 ――見届けろ、という事、なのかね。

[ きな臭い匂いと共に、歩きだす。
 アネモネが揺れていた。]

[風に乗って届く声。

 盗み聞くつもりはなかったが
 いつのまにか墓の近くに来てしまっていたようだ。
 少女の咽び泣く声が胸に痛い。]


(君のお母さんもお父さんも、
 殺してしまった…な)

[村医者はルパートの無実も何も、知らないから
何がどうなっているのかもまた知らないが。
向けられた刃のような言葉を思い出している。]

「さっき聞こえた、投票の話。
 もしそんなものをするんだったら

 わたしは先生が死んだらいいと思う。」

 ……人を呪わば、穴二つってな。

[それが皮肉なのか自嘲なのか、
影自身にもわからなかった。
ただ、もやもやと白く、胸に燻るものに
そっと手を当てて、空を仰ぐ。]



( ……そもそも、どうして…… )

[「裏切り者」の人狼は、人を殺す禁を犯し
その上、同族まで殺してまわっているのだろう。

――投票にて過ちを正せと、最初に言ったのは自分だ。
それが裏切り者たちを刺激することになって
教会に火災を起こさせ、
(あの時はそういえば、呼ばれていた気がするが。
死んだショックからか、上手く思い出せなかった。)
無関係な人々までも巻き込んだ とするなら。]

  …………はァ。
  馬鹿らしい……。

[……この体では、ヤケ酒も飲めはせんのだ。]


[死んでも尚色々と苛まれる事に
改めて自分の罪の重さを自覚しながら、
疲れ果てたかのように影は、再び森へ。

少し開けた場所に出ると、
幼い頃登った木の根に座り込む。

風に蒲公英の花が揺れる中、
影は、無い瞼を静かに閉じた。*]


メモを貼った。


― 昨日 墓地 ―

[ その場から遠のいてしまったふたつの足音
 わたしは行く先を知るほうへ足を運びます。

 ルパートさんが居るということは
 族長様やオーレリアもどこかにいるかもしれないと
 そんな小さな 期待と言ってしまっていいものか
 複雑なものを胸に抱きつつ。

 幾つかの声が聞こえたのは墓地のはしっこ
 開いた穴と、その中で動かない骸が4つ。
 包まれていて触れることはできなかったけれど ]

   ルパートさん……。

[ さっき身を預けた彼なのだろうと、声を落とす。
 サイラスが促して結果は聞かずに帰ってしまったけれど
 ”選ばれた”のは彼だったのかと 頭を垂れた。]


[ 先刻感じた 彼の手から拾った違和は。
 ふ、と、何かが過るけれど わたしはそれに蓋をする。]

   もうどうしようも、ないのだもの。

[ それが本当だったとて、わたしを撫でてくれた彼の手は
 変わらないあたたかさだったのだから。
 ひとつ、慈しむように ざらりとした袋を撫で
 土が被さるおと達に重ねて うたを唄う。


  また会う日まで また会う日まで
  神の守りが 貴方のお側にありますように。


 そんな、送別のうたは
 声の無いラディの祈りに寄り添って
 エルの悲壮な遠吠えをさいごに空へと消えた。]



   ……エル、
   あなたの名前、喚べなくって…ごめんなさい。

[ ふっさりとした毛並みを抱きしめて。
 せめてあの時。 ”彼”が名を教えてくれたとき。
 口にしておけばよかったと、後悔ばかりが募る。]

   せんせ、ありがとう。

[ わたしをここまで運ぶのも、土をかけることも
 たぶん彼には辛いことだっただろうから。
 抜けるような空も、見上げる姿も見えないけれど
 固く握られた拳が、視えた気がした。 ]
 



[ ばさり、とたなびく外套のおと
 いっつも上機嫌なようでいて、その向こうは霞んで
 ほんとうのすがたが見えなかった 不思議な彼。

 それでもいま、この人が”そう”ならないために
 一番頼れるのはこのひとだったから。]

   アル、おねがいがあるの。
           …………せんせを、護って。

   わたしと繋がっていたひとを…まもって。

[ 右手首のさらりとした絹糸に左手を被せ、
 この糸が 彼と繋がってしまわぬように。
 自警団の彼が一緒に住んでいるのなら心強いと、
 小さな願いを言葉に乗せて、翻る足音を見送った**]
 


― 早朝 火事 ―

[ 赫く燃える教会、わたしの目にすら映るような。

 雑多な野次馬たちは、わたしの友達の姿を隠して
 焼けるおと、パチンと何かが弾けるおと、悲鳴
 いまこの村を包んでいる不条理が ここに凝縮されて
 擦れ、熱を持って、業火を吹く。 ]

  族長様……。オーレリア…。

[ あの2人がころされたばしょ。はじまりのばしょ。

 わたしなら、熱も感じず中へ行けたかもしれないのに
 両親が出会った村が壊れてゆくさまを”視て”いられずに
 鎮火に励むヒトとヒトオオカミとの間をすり抜けて
 誰もいない家へと帰る。

 昏いままのベッドで
 何処かから聞こえた笑い聲に震えて 身を抱いた**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・森から墓地までの道―
[細い指が手の甲を滑る。
>>181先程の、
レオナルドのことを伝えた時とは異なり
指は言葉を痞えたりはしない。]

 うん、

[まるで長く聞いていない彼女の声が聴こえるようで、
同じ気持ちを共有できていたのだということがわかって、]

 …うん、

[紡がれる言葉に相槌を打ちながら、
安心したように、また笑う。]

(239) 2015/05/18(Mon) 15時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―回想・墓地―
[訪ねた問いにラディスラヴァからの
答えが返ってきたのなら、
なんでもない、と緩く首を横に振った。
その代わりに伝えたのは、従妹の名前と共に
誰かと一緒に居た方がいいという言葉。

何にも触れずに引いた手、
そよぐような風に目を細めて空を仰ぐと
昨晩、闇色の空の一部を紅い色に染めて焼けた、
教会の焦げた煙のにおいがした。]

(240) 2015/05/18(Mon) 15時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[小さく笑ったのは、


"思い出した"から。


今、伝えたいことは伝えたはずだから。
じゃあ、と幼馴染に手を振り足早に約束へと駆けていく。

一度、彼女の方へと振りかえったのは。
追いかけて来ることのない女性の姿に、
幼き日からの月日の流れを感じたからなのかもしれない。**]

(241) 2015/05/18(Mon) 15時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋裏手・小屋―
[開けた小屋は叔父が死んだ日から触れていない。
布袋が1枚、なくなっている他はあの日から
何も変わってはいないだろう。]


 ……どう?


[クラリッサへと訊く。夢の通りだろうかと。
夢の通りだとわかって、
それを信じられるかもまだ男自身わからない。]

(242) 2015/05/18(Mon) 15時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[首飾りの話から新たに、
疑わしきと思われる犯人の名は聞いていない。
このままでは今日の投票で書かれる名前は
恐らく、従妹の名になってしまうだろう。]


 …あとさ、伝えなければいけないことって…?


[クラリッサの姿を見下ろす。華奢な、姿。
また夢を見たというのなら。
それが伝えなければならないことなのなら。

今日の投票の行方は、
見下ろす女性の姿に、かかっている。**]

(243) 2015/05/18(Mon) 15時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/18(Mon) 15時半頃


[腕に縋り来る娘へと視線を落とす
彼女に自分の今の顔はきっと見られてはいないだろう。
情けないような、泣き笑いのようなその表情は]



  (救われているのは、───どちらの方か)


[絡めた指先に、抱き寄せた腕の中のぬくもりに。
存在を、ここに在ることを確かめ許して貰った気になっているのは、むしろ、こちらの方かも知れなくて]


ああ。

[サイラスから、生きる大切な者から目を背けて。
搾り出すように湿った声で紡がれる、愛しい娘の名前

こたえた男の声は、罅割れてはいなかったか。
後悔やら悲しみやら罪悪感やら、それでも断ち切れぬ未練やら。
そうしたものを綯い交ぜに、ほつりと短く声が落ちる]


      … ああ。


[あの子も、置いていかないでとあんなにこの腕に縋っていたのに]


そうだね、

[この娘は気付いているだろうか。
自分を励ますだろうその言葉、
それがこの愚かな男をも励ましてくれていることに。

犯した罪悪、それを口にするのはやめた。
少なくとも今この時彼女に告げるべきことではない。
言えば自分は楽になろうか、彼女をきっと苦しませて。

そんなことはもう、充分以上にやって来た。
己の為に友を苦しませ、娘を甥を嘆かせた。
この上更に、重ねることに意味があるのか。

 …───それともこれも、弱い愚かな男の逃げか]


傍にいて欲しいと、きっと思っているよ。

[君にはつらいことだろうけど。
そう音にせず思うのは、互いに知ることだろうから。
だからと、彼女が与える希望だけを口にして]


君は強いな。強い、いい子だ──…
ああ。行っておいで、マーゴット。
気をつけて行くんだよ。

[自分勝手な感傷を裡に押し込め、目を細め、
かつて、宿から娘と出掛ける彼女に向けたと同じ声を掛ける。
そして淡い花の微笑に、笑みを返した*]


─ 墓場 ─

[聞き覚えのある声がした。
男はは、その声に呼ばれるようにそっと動き出す。
マーゴットのような強さを持ってのものではなく。
ただ”呼ばれた”のだ。

見えるのは、娘一人の”おそう式”
震える肩はやはりあどけなく、ひどく小さく見えた]

メアリー……

[嗚咽。嘆き。
この娘をもっと見守っていたかった。
ずっと傍にいて守ってやりたかった。

…ああ、これが未練かとぼんやりと思う。
未練が未だに、この身を縛り付けているのかと]



  …………、

[いつものように、大丈夫だよと言える声も腕もなく。
風に紛れて寄り添い、娘の肩を抱くようにする。
透明な腕は草も娘もすり抜けていて、気付かれることもないけれど]


[娘が泣き止むまでそうしていて、
やがて真っ赤なアネモネが供えられるに手を添えた。
娘の目が、花と同じように真っ赤に泣き濡れている。

涙を拭ってやれる指はなく、
男は微かに歯をかみ締めて俯いた。
喉に手を当てる。ああ、やはり涙の代わりに血が流れている]


 ……、すまない。


[死んだというのに、妻の気配は近くにはない。
こんな罪に塗れた男に、もはや彼女に会う資格もないのか]





 ────…、すまない …。

[もう一度繰り返して、立ち上がる娘を見守った。
決意を口にする健気さに目を伏せる。
願い篭めるようにして、その小さな背を見送った。
暫くの間、ずっと、ずっとそうして*いた*]


─ ??? ─

[おとなになる。ということが、
どれだけ変わったことかと───今は、思う。

死後に、こんなことを考えていても仕方ないのかも知れないが。
まったく、大人になってどれだけ成長したかと思う。
未だ若い者たちからは、男は大人に見えただろうか。
───とんでもない。

まったく、残念なほどに成長していない。
それどころか、身動き硬くなった分だけより悪い。
友と呼んだ男を八年苦しめ続けたことなど、その最たるものだ]


[妻を喪い、その死を嘆き。
救えなかった──救ってくれなかった彼を恨んだのは本当だ。
悲しみに沈みながら恨んだ…怒った。
そうしていないと、悲しみに押し潰されそうだった。
そうしていることで、自分を支えた時期が確かにあった。

ひどい話だろう。
医師はなにも、神じゃない。
救えない患者がいたって当然だ。
分かっている──…分かっていた、けれど。
彼なら、スティーヴならと思ってしまったのだ。
妻を助けて欲しいと、無茶な願いで縋ってしまった。

彼女が助かるならば、自分は何だってしただろう。
禁忌を犯すことすら出来たろう。
けれどその前に彼女は死に、その機会は永遠に失われた。

 ─── 見殺しにされたと、あの時思った]


メアリー…

[愛しい娘の嘆き声が微かに聞こえる。
ああ、彼女は今どうしているだろう。
生前最後に聞いたのは、悲しい絶叫

可哀相なことをしてしまった。
彼女の為に生きなくてはと、確かに思っていたはずなのに]


[妻の居なくなった世界は、色を失ったようだった。
あの時、多分、男のどこか大切な部分も一緒に死んだのだろう。
それでも時の流れは残酷で、痛みも次第に麻痺をする。

気付いたのはいつ頃からだったろう。
妻の墓に、折に触れてはそっと供えられる花のあることに。
甥ではない、娘でもない。
レオナルドに、それとなく聞いてみたこともある]


 『いや。ルパート、多分それは──…』


[それは多分、”彼”の供えた花であろうと]


[…かつてキャサリンが笑って教えてくれたことがある。
スティーブンに教えて貰った、おまじない。
願いをするには蒲公英の綿毛を吹いて、一息で飛べば叶うだろう。

他愛もない、可愛らしいまじないだ。
そんな無邪気なことを口にするところもある男だった。
あの時の彼女の願いは、叶ったか。
そういえば結局、聞きそびれてしまった。

優しい思い出の向こうに、冷たい雨音と嗚咽が重なる。
遠く記憶の向こうに蓋をしてきた声と一緒に。



        ────「すまない」と。繰り返し、響く]


[花の贈り主が分かっても、彼との関係が変わることはなかった。
変えられなかった…というのが、少し正しい。
もう、無邪気に声を掛けられる間柄ではとうになかった。
顔を合わせても、気まずい沈黙の続くばかり。
やがてすぐ耐え切れずに、どちらかが居なくなるという感じだ。

臆病だったのじゃないかと思う。
どちらも、相手に声を掛けることが出来ずにいた。
いや、声を掛けるなら自分からだったろう。
でも出来なかった。
もう何を言っていいのかすら、分からなくなっていた]


[それでも、表向きは互いにどうにかやっているようだった。
村医者は偏屈ながらも村人に頼られる医者としてやっていたし、
宿の主も細々ながらも一見穏やかに、店を続けていた。

年を取ればそれなりに出会いもあるもので、
どのみち幼い娘と多感な年頃の甥がいて家は賑やかだったし、
時折やって来る奇妙な傭兵の世話も焼いたし、
宿に長逗留した、気の毒な娘の世話も家族で焼いた。

彼らから、男は大人に見えただろうか。
穏やかに人当たりの良い、父や年長者に見えただろうか。

天秤は危うい均衡を保ち続ける。
平穏はそうして続いていくはずだった]



[ ───けれど ]
 


[”裏切り者”が捕まれば、それで良いのだろう?]

     (”彼ら”は逃れられるかも知れない。)

[同胞を殺すなど───、愚かなことを。]

     (”裏切り者”と何が変わるというのだ。)

[死は、八年前のあの日からずっと身近にあり。
届かない憧れのように、男の傍らに座り続けていた。
天秤が揺らいだ時、その壁も、また揺らいだ。

身近にやって来た死の誘惑に手を伸ばす。
…ああ!なんて強い誘惑だったことだろう。
彼らのため、子どもたちのため。
そんな言い訳を幾ら尤もらしくつけてみても、知っている。

これは単に、男が自分の為に望んだことだ。
何ひとつ”大人らしい”思慮分別もなしにして。
ひどく傲慢でわがままな子どものように]


グレッグ、

[遠い日の少年も、逞しい青年になった。
彼が居てくれるからと、少し安堵があったのを否定はしない。
…しないけど。最後に見た彼のまなざしを思う。
”また”彼に、親を亡くす痛みを負わせてしまった]

メアリー…

[愛しい娘の嘆き声が、聞こえ続けている。
お前にそんな思いをさせるつもりじゃなかった。
…いや、分かっていたのだ。分かっていたはずなのに。

怯えたように服の裾を掴んで、
どこにもいかないでと願う娘の瞳に確かに知っていた筈なのに。
それなのに、その切なる願いを破ってしまった]


(……お前たち、)

[お前たちが生き延びる道ならば、と。
男は共存のまどろみから醒めた者らに語りかけた。

ほんとうに、それは願いだったのだ。
だから聞こえる嘆きにも、悲しみにも]

(忘れておくれ)

[復讐など考えてくれるなと。
彼に重荷背負わせたのは自分なのだと───…]


        ( …ああ、)


[声を届けることが出来たら良かったのだけど]


………、スティーヴ。

[八年間。あれ以上苦しめたくはなかったなと思う。
遠い昔、彼は心優しい少年だった。
大人になってもそれは同じこと。
ならば八年、苦しんだんだろうなと思う。

苦しめたのは自分。
その上、更に背負わせたのもやはり自分だ。そしてその上、]



            …  ごめん  …。
 


[赤々と教会を焼く炎が闇の向こうに見えている。
あれは今か過去か未来か、時の流れは今や曖昧で。

ただ、男はその中に誰がいるかを”知っている”
十字架に貫かれた人が誰かを、分かっている]


[己の罪の末路だ。
真に焼かれるべきは、この愚かな男じゃなかったか。

自分に───彼に手を下させてしまった。
彼にも、あの子らにも。
ではこの罪をどうしたらいいのだろう…
こたえを求めて、ゆらり頭を巡らせる。

向かうべきところは一つだろう。
マーゴットに、死なせてしまった娘に貰った
なけなしの勇気を手に、目を上げる。

生前避け続けてきた”彼”のところへ。
幽霊はゆらり、彷徨い*はじめた*]


メモを貼った。


メモを貼った。


― まどろみの中 ―

[  うつら、たゆたう意識。  ]
[ 誰かが咽び泣く声が聞こえた。]

( マーゴット。
  そうやってすぐに泣くんじゃない。 )

( ……マーゴット。 )

[暗闇の中、白い手首をぎゅうと握って、
抑えようとして、
その幻影は男の手をすりぬける。]

[――そうして、響き渡る泣き声に耳を塞いだ。]


[
 それはラディスラヴァの嗚咽に聞こえた。
 それはメアリーの「やめて」という声に聞こえた。
 それはグレッグの「叔父さん」という声に聞こえた。
 それはサイラスの萎れた声に聞こえた。
 それは「ヨハネス」の血を吐くような叫びに聞こえた]

 (泡を吹かせるのは此方のほうだったが)
 (置いて逝く方も悔しい事を、君は知らない。)


[ そしてまた、それはあの日背を向けた友
 声無き泣き声のように、聞こえた。]


 ( ……キャサリン。)
 (僕は、どうすればよかったんだろうか)

[彼の涙を拭うものは。
ただ。妻のたおやかな白い指先であるべきだった。

――奪ったのは自分だ。医者の顔をして
何一つ守れはしないこの自分だ。]

(……泣いているのは、誰ですか。)
( 心の痛みに効く薬はありませんか。)

[噫、患者が沢山いるのに、
 男はそれを救う術を 一つも持っていなかった。]

( 必要なのはきっと誰かの温もりで 
  そしてそれを与えるのは、
  自分の役目では ない。    )


[知っている。よく知っていた。
ならば、どうすればいいかわからなかった。

だからこそ、あの時。
そして彼に「誘われ」た時。

男は、優しさと反対の道を行った。
あの家族から更に父を奪う事になると知りながら
大義名分をたて、信じた道を進む事にした。
話し合うこともあるいは出来ただろうに。
うらまれることなど重々承知だった。]


[――……「村医者」を罰すならば、
一番最後につるし上げればよかったのだ。
すべての罪を押し着せて、
「疑いあいを唆した、こいつこそが大罪人だ」と
そう云って処罰してしまえばよかったのだ。
それを予感し、受ける覚悟すらあった。]

( ……残念だったね……。)

[それとも、「裏切りもの」たちは
(それが男の予想する彼らだったならば)
あの火刑で少しは、溜飲が下がったのだろうか。

そうならばいいなと思う。
きっと、生きる限りそうではないんだろうなとも思う。

罪は人の心にすまうもの。
けして、逃れられはしないものだから。]


[
  夢の中に彼の背を見た。
  無邪気に声をかけていた時は最早遠く
  降り注ぐ雨の中立つ彼の姿は
  一層、孤独なように思えた。    ]

  (  ……ルパート。 )


   ( ………………、僕は)


[  聞き覚えのある足音が聞こえた。  ]


― 現実へ ―

[目を開ける。
顔も体も、依然として真っ黒な影のまま。

  ( ……足音。)

視界の端に、蒲公英が揺れていた。
白い綿毛が風にそよいでは、

  ( ……噫、聞きなれた、足音だ。)

一つ、また一つと飛んでいく。]


  タンポポの綿毛を一息に吹き飛ばす。
  ――種が残らなければ、恋が叶うんだと。


  昔、よく遊んだ人間の子が言ってたよ。


[彼女はとうの昔に亡くなったが。]

[影は前を向いたままそういうと、
ずるりと立ち上がり、

彷徨う幽霊の目の前に立った。
自分が抉った首の惨状がそのままなのを見ては、
虚勢の様な笑顔を浮かべる。
全て黒く塗り潰された顔では伝わりはしないが]

  …………やあ、ルパート。

[そう、静かに元友人の名を呼んだ。*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋へ―
[ベネットのところには後で寄ると、
その言葉に頷いたクラリッサに目を遣って。
>>265彼女の持つ花はスティーブンへの使い。
先程墓地で聞いた焼死体、可能性として挙げられた名、
告げるか一拍、悩んでから。
まずは小屋へと向かおうとその場では彼女に頷いた。]

 ……わかった。
 そっちにも寄ろう。

[花屋の通りを抜けて、広場へ。
視界に入る教会の焼け焦げた様子に、
消火に朝までかかってたみたいだ、と。
人々の囁きから拾える声を、クラリッサへと呟いた。]

(287) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋裏手・小屋の前―
[扉を開けると家畜のにおいと血のにおいと、
花のにおいと少し腐ったにおいが混じる。
緩く、眉を寄せてから中を覗く。
放ったらかしにされたままの逆さの鶏。]

 ……ごめん。…そう。
 片付けるの、忘れてたから…。

[朝は急いでいて気付かなかった首のない鶏、
クラリッサの声に頷きを返してから
同じ、という言葉に彼女の姿へと視線を向ける。]

 ……それは、どういうこと?

(288) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[ルパートと、それから叔父だけではなく
メアリーの名前が挙げられることにクラリッサに首を傾げ]

 …それは、つまり、

 ルパートだけじゃなくて…、

 メアリーも犯人じゃないって、

 それを、夢で確認したって、

 ……そういうことでいいんだよね?

[確認をするように、ゆっくりとクラリッサに聞いて。
彼女がその言葉に頷いたのなら、
>>270宿へと戻ろうと小屋を出るクラリッサの背に声を投げる。]

(289) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …それも、俺を油断させる為の嘘なんだろ…?

[ぽつり、と呟く声は低い。]


 そう言って、俺のことは安心させて…、

 他の人の前ではメアリーが犯人だったって
 そう言うつもりなんだろ…?


[眉を寄せて息を詰めるように一拍、置いて目を伏せる。]

(290) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ



 ……俺、もう。わかってるんだ。
 …誰が、犯人なのか。


[そう言って、
顔を上げた瞳に映るのは――…クラリッサの姿。]

(291) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[たとえクラリッサがメアリーの無実を知らせたところで
曖昧な夢の予言を信じるものはどれほどいるか。

このままメアリーが投票で選ばれてしまった後、
メアリーの無実が証明されたのなら
クラリッサはメアリーの無実を訴えていたと言い
疑いから逃れることができる。

――…そこまで、計算してのことなのではないか。]


 ……それに、夢のことを信じてもらえたら、
 クラリッサはこの先投票に選ばれることはきっとない…。


[きっと、そこまで計算しての―――――…。]

(293) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[疑念という確信を得た男は犯人と見据えた
クラリッサを睨むと、じり、と一歩歩み寄る。

この村は広い、きっと今から回っても
村の者全員にメアリーの無実を伝えることと、
クラリッサが犯人だと理解してもらうのは難しい。

ならば―――…どうすれば、いいのか。

また、一歩。狩りをする時のように慎重に。
クラリッサへと歩み寄る。

低く、喉の奥が唸る狼の音が

クラリッサの耳にも届いただろうか。]

(295) 2015/05/18(Mon) 21時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/18(Mon) 21時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[また一歩、クラリッサへと近付いたところで
>>304引き止める、声。
それは紛れもない、従妹の声で―――…]

 ……メアリー。

[飛びついてきたメアリーの姿に、
言われた言葉に少しだけ、目を伏せて。]


 …うん、


[>>304告げられる言葉に、小さな相槌。
喉の奥の唸りをおさめて微笑んで見せれば、
従妹は安心して少しはしがみつく手の力を緩めるか。]

(310) 2015/05/18(Mon) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ……大丈夫だよ。

[ぽつりと、小さく呟いて。
しがみつくメアリーの頭を一度撫でた。]

(312) 2015/05/18(Mon) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ


[その後、]

[しがみつく少女の体を、突き放す。]
 

(313) 2015/05/18(Mon) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[はじめから、投票などというものを使わず。
こうしておけばよかったのだ。
そうすればルパートが死ぬことも、きっとなかった。

それは、
『一族の掟』に反してしまうことかもしれないけれど、
人間との『共存』の為の
『人狼族の掟』を今まで男が守ってきたのは、

ルパートが、メアリーが、幼馴染が、
大切な者たちが、安全に暮らす為に
必要なものだと考えていたからだ。

『掟』に従うことで、
メアリーの命が今後も危険に曝され続けるというのなら。
そんなものはもう、必要なくて―――]

(314) 2015/05/18(Mon) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ



(―――…なら、自分で仕留めればいい。)


[低い唸り声は獣化の前兆、
裏手の家畜達が狼の気配に騒ぎ始める。

一歩、踏み出せば現れるのは褪せた金の毛を持つ獣。
獣はクラリッサへと、飛びかかった。]

(315) 2015/05/18(Mon) 22時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/18(Mon) 22時半頃


メモを貼った。


[ゆらり、幽霊の行き着いた先は懐かしき木の根元。
死出の道行にも見かけた、一本の木の下に


  …─────、


[ひゅう。と、喉から開いた穴から空気が抜けた。
これではタンポポの綿毛は飛びそうにない。
向こうを向いたまま、昔がたりを口にする黒焦げに、
そんな、他愛もないことを思って]


… スティー 、ヴ

[名を呼び返す音は掠れて聞き取りにくく、
ひゅうと空気の通る不快な音が混じる。
おかしいなと喉に手を遣れば、またそこから血が滴っていた。

少し眉を顰めてみる。
こんな姿を、また晒しに来たかった訳じゃない。
これでは、あまりにこれ見よがしではないか。
とはいえ向こうも黒焦げなのだから、これで丁度というわけか]







 ……………………………。


[ああ、やはり。彼を前にすると言葉を失う。
なんだ、これは死んでも同じか。
死んでも人は変わりはしないか…当たり前の話だろうか。

血を押さえるようにして、喉に手を当ててみる。
可笑しかった。こんなに穴から空気を吐いて、
なお、喉に言葉が詰まるとでもいうつもりか]



 ……………………。






         … 謝りに、……───来たよ。


[長い沈黙の後、ひどく聞き取りにくい囁き声を風に乗せ。
一歩を踏み出しす足が、タンポポの上に重なった。

透き通る足の下、タンポポの白い綿毛が身体を抜けてふわり、闇に白く浮き上がる*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[>>334
うさぎの尻尾を狙う時のように、
まずはクラリッサの長い髪に噛みついた。

逃げぬように髪をくわえて強く引き、、
華奢な体に前足をのしかけて、地面に倒す。

人の型を取っている時深く短く切っていた爪は
狼の型を取っても変わらず短いままで、
布の上から爪を立てても、
クラリッサの肌を深く抉るまではいかない。

獣の息使いを聴かせながら
クラリッサの
その白い首元にすぐに牙を立てれなかったのは、
くわえていた長い髪が邪魔をしたから。]

(345) 2015/05/19(Tue) 00時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[顔を振り、長い髪を吐き出すように離して。
唸り声を上げ牙を向けようとしたその時に、

>>342足元に鋭い痛みを感じて、
獣は怯むように低く鳴いた。]

(346) 2015/05/19(Tue) 00時頃

メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[家畜の騒ぐ音に、

相次いで響いた女性の悲鳴に、

宿屋の方で何かが起きていると、
さすがに村の者達も気付き始めるだろうか。

近寄ろうとはせず、
けれども不安げに、何かが宿で起きていると

人々は 村のあちらこちらで、囁きだす。]

(351) 2015/05/19(Tue) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[>>349痛みにくわえて増えた新たな人影に、
獣は殺気を隠さず噛みつこうと牙を向ける。

口から解けきれなかったクラリッサの髪が絡まって、
すぐに噛みつくことができなかった。

だから、

首元に食い込んだ足に獣は悲鳴を上げて、
クラリッサの上から地面へと叩きおとされた。]

(352) 2015/05/19(Tue) 00時半頃

[焼かれた体に未だ炎が燻るように 
ゆらりと尾のような影が揺らめいた。

――かちり、と影の爪が一度鳴る。
 (誰が彼を殺したのか)

ひゅう、と虚ろな空気が通う音。
 (あの喉を抉り殺したのは自分)

つ、と骨ばった首から、ぽたぽたと血が滴る。
 (あの血を掌で受けたのも、自分)

呼ばれた名と、続かない言葉。
(…………ああ、変わらないな、何もかも。)

彼が――ルパートが、何を知っているのか、
何も知らない影は、彼が眉を顰めた理由を
正しくは理解していない。
ただ、死んでもまだ痛いのか、と思っただけだ]



[長い長い沈黙の中、
影は、無い目でただ鳶色を見つめている。]

 ……………。

[ 彼が一歩。踏み出せば
 花は折れることなく、綿毛を揺らすだけ。]
[ 何を、と思う。]

 …………  は。

[小さく息を吐いたのは、沈黙が重かったからで。
それから、小さく肩を竦めて、それは少し
憎たらしげな仕草に見えただろうか。]


 …………子供の時は、
 一晩寝りゃすぐ仲直りだったのにさ。
 なんだって、僕ら今こんなに不器用なんだ。

 謝られるような事は、されてない。
 (むしろ謝ることの方が多すぎるんだ)
 それでも。

[相も変わらず、彼を目の前にすれば
胸が痛み、心が血を噴出すような心地がするが
少しだけ向き合えるようになったのは
最早、死んでしまったから、というのが大きい。]

 ルパート。
 ……何か、あるのかい……?

[喋ることさえ辛そうな彼に
問う声は、できる限り柔らかく。
まるで診察中の医師のような口調で問うた。*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[喉元への攻撃に咽たように咳をして、
それでも人の型には戻ろうとはせず
よろけながらも再びクラリッサに向かおうとすれば、
>>354サイラスにのしかかられただろうか。

自由を奪う男に威嚇するように唸って獣は睨み
>>356サイラスの言葉にも答えようとはせず、

ただ、ただ、低く 唸り続けている。]

(360) 2015/05/19(Tue) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[抵抗を試みて、それをサイラスに封じられて、
幾度か繰り返していくうちに獣は大人しくなっていった。

連日、あまり寝れていないこともあった。
それから、
足の噛み傷から地面へと少しずつ流れていく血も
少しずつ、獣の姿の男を弱らせていく。

その自分が流す紅い色を見ながら伏せて、
誰かに話しかけられれば低く威嚇の返事を返し

そして決して人の姿に戻ろうとはしなかった。*]

(367) 2015/05/19(Tue) 01時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[掟破りの人狼が現れたと、
騒ぎを聞いた人間の村人達が陳情を出したか、

それとも宿の隅で起こったことと
内密の話で済まされることとなったか、

今はまだ―――定かではなく。**]

(368) 2015/05/19(Tue) 01時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 01時半頃


[かつての友から向けられる声は、あくまで柔らかく
それが逆に、彼まで届く距離の遠さを思わせた。
実際には目前にすぐ、手を伸ばせば届く位置にあるというのに]

 ……、君に、

[手を、伸ばそうとする。
持ち上げられた腕は、躊躇うように宙で止まった。
黒焦げの背後に、ゆらと揺れるものがある。
息を失った鼻腔に焦げ臭さまで漂うようで、
差し伸べた手は宙に軽く握られ落ちた]


辛い、 思いを───…




           …  させた、ろう ?

[あの時の、瞳の奥の迷いと恐れに。
あの時押し殺した声で呼ばれた、名の響きに

どうして気付かない筈があったろう。
彼とは親しい───友だったのに]


…………。
君が悪かった───…、




           …─── わけじゃ、ない。

[いつの。とは言わぬまま]


…もう恨んでも、 ない。

だから、




          …────、ごめん。


 君にそれだけは、言って……おきたかったんだ。


[仲直りというには不器用に、男はゆらと頭を下げた。
けど、これだけはというように、
空気の漏れる喉から切れ切れに声を押し出して。
下げた腕を再び伸ばすことなく、ついと向こうへ身体を*向けた*]


メモを貼った。


[少しでも柔らかく、話し辛いなら、話しやすいように。
それは友に向けるものとしては、
少し、距離が遠いものだった。

呼びかけられる。
手を伸ばされ、 そして届かず落ちる。
まるで何かを恐れるようだ。

年月が経っても変わらないのか、
それとも年月が人を臆病にするのか。

ルパートの唇から零れる言葉は、
どこまでも、どこまでも不器用で
何がどうだっただとか
そういった具体的なものを置き去りにして
搾り出すように彼の心情だけを描き出す。]


 
[――……そうして、言葉だけ置いて、
彼はまた、ついと背を向けるのだ。]
 



 君のほうが辛かった……だろう。
 キャサリンが死んで、
 君一人で家族を支えて……。
 うらんでない なんて嘘をつくなよ。

[許しは請わないと言った筈だ。
それなのに、こうして謝りにきた。
それは多分、相手も辛いからなのだろう。]

 …………ルパート。

[呼んでも彼は振り返らなかった。
その背が、酷く悲しいものにみえたのは何故だろう。
泣いているように見えたのは、何故だろう。

影は息を吐く。
胸に空いた風穴から白く靄が零れた。]



 ルパート。君は、「また」、……そうだ。

[一歩。]

 僕の答えも、声も。何も、聞かずに
 そうやって……いつも、いつも、背を向けるんだ。

[二歩。]
[進むごとに影が薄まる。]
[隣に立つ頃には、
影は生前の姿をほんの少しの間、取り戻して]


 勝手だなあ。ルパート。随分と勝手だ。


[その背に触れた。
幾度か、とん、とん、と叩いて撫でる。
喉奥につかえた痛みを流そうとするかのように]


 ごめんな。
 苦しかっただろう。辛かっただろう。

 …………もう、いいんだ。ルパート。

 (背負わなくたっていいんだ)


[そう言って静かに、空を見上げた。

できる事は、ただ、
この友の背に負った悲しみが少しでも軽くなるように
寄り添う事くらいだったが。

――それすらもおこがましいか。
ルパートの背を撫でながら、小さく自嘲した。**]


メモを貼った。


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