18 Orpheé aux Enfers
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/08(Wed) 01時半頃
ラルフは、カルヴィンを抱きしめ返した。お久しぶりですー。わぁい。
neige 2010/09/08(Wed) 02時頃
ラルフは、眠気が限界っぽいので、おやすみなさい*
neige 2010/09/08(Wed) 02時半頃
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―練習室B― [練習室Bでヴァイオリンを弾く手を止めて、息を吐く。
ヤニクの犯人探しは順調だろうか…? 好きにしてもいいと。 伝えた言葉の裏には、何があっても自分が力になろうと決めていたから。 その行動で彼が疑われて、決定的な濡れ衣を着せられても、自分ならはらすことができる。 あるいは彼が何かを見つけてそのことで周囲に反感を抱かれても、自分ならきっと同じ真実に辿り着くことができる。 何かなんてないことを願うばかりだけど、可能な限りはフォローをしようとそう思っていた。
ただほんの僅か気がかりなこともあった。 当事者にとっては、犯人探しは決して好意的な目で見てはもらえないだろう。 止めても、きっと聞かない性格。 それに、先輩権限を振り翳して、彼の行動を制限したくなかった。 ただでさえ、自分の音が彼に悪影響を与えているかもしれないのだから。 だから、何も言わなかった。 本当にそれで良かったのだろうかなど、今さら悩んでも遅い。 ゆっくりと首を振って、時間を確認する。 そろそろ練習を終わりにしようと、片付けに取りかかった]
(8) neige 2010/09/08(Wed) 19時半頃
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………あれ?
[ヴァイオリンをケースに片付けようとして、近くに置いた携帯が点滅していることに気付く。 音を消していたため、いつ受信したのか気付かなかった。 慌てて携帯を開いて、先ず受信時間を確認する。 受信してから、まだ2分しか経っていない。 メールの内容を確認すれば少しだけ首を傾げる。 片付けの手を一度止めて、先にメールの返信を送った]
(9) neige 2010/09/08(Wed) 19時半頃
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[短いメールの返信に急がなくていいよと打とうとして。 打ち終わって送信ボタンを押す前に、ヤニクが部屋に入ってくる]
遅くまでご苦労様。 俺はまだしばらく眠れそうにないし、大丈夫だよ。
[ヤニクにはいつもと変わらぬ笑みで迎えつつも、扉にちらっと視線を送る。 扉をきちんと閉め忘れることもあるヤニクにしては、珍しくちゃんと閉まっている。 真剣な話なのかと思って、ちょっと待っててと声をかけて楽器を先に片付ける。 楽器を片付け終われば、ヤニクに向き直り、話を聞く]
気になる人……??
[ヤニクからバーナバスの名前が上がれば、瞬く。 メモを見つめて、口元に手をあてて少しの間考え込む]
(12) neige 2010/09/08(Wed) 20時頃
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……ん、俺はよく分からないけど。
[少しずつ繋がりそうになる符号。 先ほど廊下で会った時のベネットの言葉>>2:-223を思い出す。 あの一言は不用意な一言。当事者であれば、先ずありえない。 真意は測りかねた。だから、考えることを保留にしていた嘘を吐く意味]
あのさ………その前に、1つきいていいかな?
[少しの逡巡の後、ヤニクを見つめて問いかける]
例えば誰かが誰かのために嘘を吐くとしたら。 嘘を吐かないといけないとしたら、ヤニクは誰のために嘘を吐く?
(13) neige 2010/09/08(Wed) 20時半頃
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[釈然としない様子のヤニク。 背を押してあげるべきなのだろうけど、副部長のことはよく分からないから直接は力になれない]
……好きなひととか、護りたい人か。 ヤニクらしい答えだね。
例えばこの合宿に来ているメンバーの中だと誰のためにとか… あぁ、別にこれは答えなくても構わないよ。
[この事件に関しての問題はきっとそこではないと思うから、無理強いはしない]
例えば、南校生が嘘を吐くなら。 例えば、音大生が嘘を吐くなら。
今日会っただけの北校の俺達よりはやっぱり付き合いの長い人のためじゃないのかなって思うんだ。
……ごめん、話がよく分からないよね。
[どこまで言えばいいか、少し考え込む。 部屋の扉が閉まっていることをもう一度確認し、それでも誰かに聞かれることを恐れて、ぽつりと小さな声で呟いた]
(15) neige 2010/09/08(Wed) 21時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/08(Wed) 21時頃
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まぁ、そうだろうね。 俺ならどうするかな…って考えて、俺も同じような答えだったかな。
[意地悪な目に気付いているのか、気付いていないのか。 自分も固有名詞は明言せずに、小さく笑う。 ヤニクが考え込む様子にはただ穏やかな視線を注ぎ。 内心でどんなことを考えているか気付かず、余計な口は挟まない]
(18) neige 2010/09/08(Wed) 22時頃
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[ヤニクの様子に先ほど過った不安がまた翳りを落とす。 一生懸命なのは本当に結構なことだけど、少しだけ熱中し過ぎな気がした。 小さく息を吐いて、口を開く]
余計なおせっかいかもしれないけど。 違和感ってね、言葉にしなくても伝わることもあるんだよ。 みんなが今疑うこと、疑われることに敏感になってるから。 少しは…気を付けた方がいいと思う。
[つい口出しをしてしまうのは心配だったから。 皆を気にかけることができるのは知ってる。 だから、少しだけ自分のことを気にかけて欲しいなと思った。 眉を下げる様子を見ると、困ったように微笑む]
無事、皆で演奏できるといいね。
(19) neige 2010/09/08(Wed) 22時頃
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[苦笑には曖昧に笑むしかなく]
……信頼もしてるし、信用もしてるんだけど。 これは俺の性分かもしれないね。
[メインホールでの様子を遠巻きにしか見ていないから真実は分からない。 ただ疚しいところのある人間はとかく敏感だから。 そもそも当事者を探すと明言している存在はきっと疎ましいはず。 心配は募るばかりだが、苦笑を見ればそれ以上は何も言えない]
………うん………皆で、やれるといいね。 俺にとってはこれが最後かもしれないから。
[続く言葉には、僅か瞳を伏せて、ぽつり何でもないことのように呟く]
あぁ…ええと、うん。俺はそろそろ部屋に戻ろうかな。 ヤニクもあまり無理しないようにね。お先に。
[微妙なことを言ってしまったかと、またすぐに顔を上げて笑む。 何か言われることを避けるように楽器ケースを手に持ち、練習室を出て行った**]
(25) neige 2010/09/08(Wed) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/08(Wed) 23時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/09(Thu) 18時半頃
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―回想・昨夜練習室B→部屋― [ヤニクの言葉>>28を背に受けて、瞳は迷うように揺れる。 それでも振り向かない。否、振り向けない。 振り向いて彼の顔を見てしまえば、平静ではいられないと思ったから、聞こえない振りをする。 扉をきっちりと閉めて、廊下を足早に歩いて、練習室Bから遠ざかる。 やがて、角を曲がり、練習室Bが見えなくなれば、壁に凭れかかる]
――…最後、なんて。 俺だって言いたく……
[思わず漏らしたのは抑えていた本音。 それすらも途中で言葉を止めて、全部は言わない。 口にしてしまえば、どうしていいか分からなくなると分かっていたから]
はは……
[乾いた笑いを浮かべて、表情を歪める。 少しだけ泣きたい気分だった。もっとも涙はあの日以来枯れていたけど。 しばらく廊下で考え込み、やがて部屋に戻った]
(121) neige 2010/09/09(Thu) 20時半頃
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―朝・部屋→練習室A― [ベネットが部屋から出る音で目を覚ます。 昨夜はあまり眠れなかった。ぼんやりとする頭で身支度を整える。 朝食前に練習室Aを訪れた。 使用中の札を用心深くかけて、そして携帯電話を取り出す]
………この時間なら、大丈夫かな。
[常識で考えれば、少し早い時間。 昨夜電話できなかった北校の教師に一刻も早く電話したかった。 だから少しの躊躇いの後、結局電話をかける。 数回のコール音の後、教師が電話に出てくれた]
(123) neige 2010/09/09(Thu) 20時半頃
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―練習室A→食堂― [廊下に出れば、音大生達が集団になってやってくる。 サイラスを部屋から別室に連れて行った後か。 不穏な空気に挨拶もせずに何があったかを問いかける]
え??……その程度の、ことで?
[事の顛末を聞いて、思わず漏れてしまったのは非難の声。疑う理由はどれも言いがかりにちかいもの。 先ほど確認した電話は何の役にも立たず、遅かったことだけを知る。 音大生がこれが一番良かったのだと言い張る様子に、首を振る。 自分だって昨夜疑っていなかったと言えば、ゼロではない。だけど、彼は違うとそれを今は確信していたから]
………後で行き過ぎた行動を謝った方がいいと思いますよ。 サイラスは間違いなく、和を乱した当事者ではありません。
それを俺は断言できます。
[根拠を示さない話で音大生に何を思われたのかなんて知らない。 北校生が何故南校生を庇うのかと奇異な目で見られたかもしれない。 一緒に食堂に行くのは癪だったので、立ちつくす音大生の脇を足早に通り過ぎて食堂に向かった]
(125) neige 2010/09/09(Thu) 20時半頃
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―食堂― [後輩2人はまだ姿を現していない。 ちゃんと起きれたのかなとそんなことを心配して、席に着く。 あまり遅いようなら迎えに行こうかなと思っていた矢先に、駆け込んでくるヤニク>>68]
………っ…
[ただならぬ様子に声をかけるよりも前に叫ぶように言われた言葉に息を飲む。 嫌な予感が現実になったのかと、苦々しく思う。 ヤニクのヴァイオリンなんて見ていない。 だから首を振って、知らないと告げるしかなく]
あっ……
[誰も知らないとなると、すぐにまた駆け出していく。 呼び止めることもできず、追いかけることもできず、ただ心配そうに見送った。 その背にかけられる副部長の言葉>>73。 ヤニクが疑っていた相手を見て、何かを問いかけようかとしばらく迷う。 その迷っていた間に、既に相手は食堂から姿を消してしまっていた]
(126) neige 2010/09/09(Thu) 21時頃
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[食堂に広がる不穏な空気。 薄らと考えていたのに、見て見ぬ振りをしていた可能性。 これだけの人がいるのに、一人でスコアブックや楽器を盗みだせるのか]
………
[副部長を疑っていたヤニク。 副部長がヤニクを疎ましく思ったとして、だけどヤニクが副部長にヴァイオリンを取られるとは思わない。 ヤニクがヴァイオリンを大事にしていたことを知っている。 同室者が一番怪しいのではないか。そんな噂が流れ始める]
――――……違う。
[流れる噂を止めようと否定の言葉を強い語調で言う。 もちろん同じ北校生である自分の言葉なんて受け入れられるわけもなく。むしろ庇っているという悪印象しか植え付けられない。 その場にいても無駄だと判断し、先ずは後輩達の話を聞こうと朝食も食べずに食堂を後にした]
(127) neige 2010/09/09(Thu) 21時頃
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―廊下― [廊下に出たはいいが、二人の居場所に心当たりが全くない。 少しあとにカルヴィンが食堂に姿を現している可能性なんて今は思いつかない]
……外とか行ってないよな。 あぁ、もうっ!どこいるんだろう…?
[せめて北校校舎内であれば、見当も付くが、ここは勝手知らぬ音大敷地内。 二人が好んでいそうな場所と言えば、先ず練習室を片っ端から当たる。 練習室Fの扉が半開きなのに気付いて覗きみれば、ベネットと副部長の姿。 ヤニクが疑っていた相手と誰かを庇うような発言をした相手。 話の内容が気にならないわけがない。 でも、今はそれよりも後輩二人の方が心配で、何も聞かず立ち去る]
(134) neige 2010/09/09(Thu) 22時半頃
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―廊下― [受験勉強を始めているせいか、最近視力が極端に落ちた。 練習室Eで二人が何をしていたかはぼんやりとしか見えなかった。 二人だと判断できたのは声。 ふと感じた違和感。あれ、何で二人の姿が重なって見えたのだろう…? 見間違いかとよく考えず、後輩二人の姿を探す]
……んー。ここにもいないか。
[練習室を探し、部屋も探し、それでも姿が見えない。 携帯電話を取り出し、ヤニクに電話をかけるも繋がらない。 誰かに聞いてみようと思って、セシルのアドレスを聞いていたことを思い出す。 少しだけ迷って、携帯のメール画面を開いた]
(139) neige 2010/09/09(Thu) 22時半頃
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―廊下― [まさか演奏に没入していた最中にメールを送ってしまったとは思い至らず。 常であれば、もう少し相手の都合を考えてメールを送る。 だけど、今は少しだけ余裕がない。 それに、他のメンバーや先生のアドレスを知らないから、他に聞ける相手もいなかった。 何か手掛かりになる返信があればいいなと半ば祈った]
………っ…
[メールを送ってからそれほど時間を置かず、手に持っていた携帯が振動する。 セシルからの返信に少し考え込んで、また返信を打ち返す]
(146) neige 2010/09/09(Thu) 23時頃
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―廊下→屋上― [セシルからまたすぐにメールの返信がある。 その内容に少しだけ暗い面持ちで、息を吐く。 そうであって欲しいと思う反面、まだ片が付いていないような印象は拭えない。 携帯画面をじっと見つめて、返信を打ちかけ、結局止める。 自分の悲観的な見方や後輩に不利になることを伝えるべきではない]
……ん。
[お礼をメールで言うべきか迷ったが、結局それも送らない。 また直接会えた時にお礼を言おうと思い、携帯をポケットにしまう。 物置の場所は知らないから、先ずは屋上に向かうことにした]
(156) neige 2010/09/09(Thu) 23時半頃
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―屋上― [屋上の扉を開けば、そこにヤニクがいるのが見える。 傍らにはやはりヴァイオリンケースはなく、見つけられなかったことがすぐに分かる。 心ここにあらずといった様子に声をかけるかどうか躊躇われてしまう。 先にカルヴィンを探すか迷うも、やはり放っておくこともできず。 結局屋上の扉を閉めて、ヤニクに近づく]
…………熱中症になるよ。
[迷った末にかけられた言葉は、お世辞にも気の利いたものではない。 大丈夫か問おうか迷うも、大丈夫では決してないだろう]
ごめん。今は、一人でいたいかな?
[そんな気遣いにもならない言葉しかかけられなかった]
(160) neige 2010/09/10(Fri) 00時頃
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大丈夫、ね。 まぁ、でもこの暑さだし、あまり長居はしない方がいいよ。
[笑うヤニクの傍に腰掛けて、地面に手を触れさせれば、熱い。 こんなところにずっといたのかと思うと、やはり心配で半身を起こしたヤニクの顔を見る。 頬に伝った跡に気付けば、あまり見られたくないかとすぐに視線を僅か逸らす]
ごめんね、何もできなくて。 吹っ切れたって……そんな簡単なものじゃないだろ?
[ヤニクがヴァイオリンを大切にしていたのは知っていた。 だからこそ、その言葉の意味が分からず緩く首を傾げ、瞬いた]
(170) neige 2010/09/10(Fri) 00時半頃
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本当に溶けたら、俺が困る…かな。
[くすくす笑う色もいつものように元気がないように思えた。 気になってヤニクの表情を盗み見れば、浮かぶ諦めの色]
ううん。 ヤニクに何かがあっても、カルヴィンに何かがあっても。 それは俺の責任だから。護れなくて、ごめん。
[瞳を伏せて、自身の無力さを少し呪った。 どうして考えるだけで、何もしなかったのか。 そんな後悔が過るも、今は言っても仕方ない。 空を見つめて笑うヤニクが痛々しくて仕方なかった。 何度か口を開きかけ、結局言葉が見つからず何も言えない]
(179) neige 2010/09/10(Fri) 01時頃
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[無理に笑っているよりは表情が抜け落ちた方がまだ彼の本心のように思えた。 その表情を心配そうに見つめ、眉を寄せる]
……まだ、なくなったわけじゃない、よ。 俺はどこかにあるって信じてる。
[そんな言葉すらも彼を傷付けるだけのように思えた。 こちらを見るヤニク。どちらかと言えば、自分の方が泣きそうな顔をしているだろう。 瞳の僅かな赤さに気付けば、さらに眉を寄せる。 泣いている時に傍にいるのが最善とは言えないかもしれないが、傍にいてやりたかった]
………楽器に執着する理由?? 確か、音がいいとか言ってなかったっけ?違うの?
[首を傾げて理由を思い返し、古い記憶を呼び起こす。 その時に聞いた理由を特に疑ったことなどない]
聞いても多分笑わないよ。聞いてもいいのかな?
(180) neige 2010/09/10(Fri) 01時頃
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あ、ちょっとだけ、ごめん。
[ヤニクの話が始まる前。 携帯が振動するのに気付けば、一度ヤニクに断って画面を見る。 内容を確認すれば、少し考え込み、すぐにメールの返信を作成した]
(185) neige 2010/09/10(Fri) 01時半頃
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関係なく、ないよ。
[声を荒げるヤニクにゆっくりと首を振る。 八つ当たりでも何でも、それで気が済むならと思ったが、すぐに伏せられる目。 沈黙が僅かに広がり、やがて口を開いた]
……まだ、先輩として関わっていたいんだ。
[それだけ告げて、続く言葉にはさらに悲しそうに瞳を歪める]
もういいって、そんなこと……ないよ。 変わらないものは変わらない?何のこと?
[首を振る様子。 何かが変われば、彼の気持ちもまた変わるのだろうか。 その何かが自分には分からなくて戸惑う。 伸ばされた手を振り払う理由なんてないから、一つ瞬くのみ。 瞬いたところで、涙一つ零れ落ちはしない]
(186) neige 2010/09/10(Fri) 01時半頃
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そんな顔って…
[どんな顔をしているか自分ではよく分からない。 頬に触れた指先が少し擽ったく感じ、覆われるように撫でられれば苦笑する]
なんか、たぶん…今俺先輩らしくないんだろうね。
[励ましているはずなのに、逆に慰められているように感じぽつり呟く]
呆れないよ。それがどんな理由でも。
[耳元へ寄せられる口に、聞き洩らさないように耳を傾けた]
(189) neige 2010/09/10(Fri) 02時頃
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えって……あぁ。
[聞き返されて、初めて自分の言ったことに気付く。 俯く顔に、それすらも迷惑だったのかと少しだけ寂しく思った。 何を言われても受け止めようと思うも、結局何も言われない]
……思い出って、俺は大事だと思うんだけどね。 同じ思い出は二度と作れないんだよ。
まぁ、プロは確かにそうなのかもしれないけど。
[後輩が俯き、悩む様子。 何のために音楽をしているのかはきっと自分で見つけないといけない。 アドバイスも何も浮かばずに、困っていたところで告げられる言葉]
俺が、……ずるい?
(198) neige 2010/09/10(Fri) 02時半頃
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そうだね、追いかけてくれてたのは知ってるよ。
[何度手を伸ばしたいと思ったか分からない。 それでも、特別だとは認めたくないから。失いたくないから。 逃げ続けた。 内心の動揺とは裏腹に、あくまでも穏やかに言葉を紡ぐ]
ごめんね、いつも逃げてばかりで。 矛盾してばかりだ。
[謝って許されることではきっとない。 俯いたままの顔を見つめて、瞳は揺れ惑うばかり。 荒い呼吸で告げられた言葉に、泣きそうに笑う]
…うん。今は……好きにして、いいよ。
[それは本心ではない。 逃げられたら、追いかけるだけの強さは自分にはない。 いつものようには笑えない。 それでもできる限りいつもと同じ表情を浮かべようとした]
(199) neige 2010/09/10(Fri) 02時半頃
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……っ…
[問い返されて、いいよと言葉を紡ぎたいのに声が出ない。 乾いた笑みを浮かべるのを見つめ、目を逸らす]
そんなもんって……
[そう思われても仕方ない。だけど、そうじゃない]
そんなもん、ではなかったよ。 だけど、俺は……
[何かを言おうとしても、肝心な一言が出て来ない。 どうしても特別だと認めることが怖い。 また泣きそうに顔が歪んでしまうのを俯いて隠す]
………ご、ごめん。今は…
[顔を見せろと言われても、こんな情けない顔は見せられず。 それでも結局拒みきることもできず、僅かに顔を上げた]
(206) neige 2010/09/10(Fri) 03時頃
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え、ああ……もちろん。
[ヤニクからの確認の言葉。 自分には後輩を縛る権限はないからと、頷く。 にこりと笑まれて、その真意が分からず首を傾げる。
伸ばされた手にはただ瞬いて、為すがまま。 思いのほか近い距離。 鼓動が高鳴るも、その理由を冷静に考える余裕はない]
………
[告げられる言葉には何を告げていいか分からず。 寄せられる唇には最初はただ視線を注いでしまう。 息がかかるほどの距離までくればようやく状況を理解できて。 小さく困ったように笑って、彼のしたいように任せた]
(208) neige 2010/09/10(Fri) 03時半頃
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[触れた唇の熱さに、眩暈がしそうだった。 引き寄せられれば、彼のしたいようにとぎこちなく身を任せる]
………ッ……ぁ…
[舌でこじ開けられ、絡め取られれば呼吸の仕方が分からず。 合間に漏れた声は自分のものとは思えない]
…ゃ…にく……
[呼ばれる声に口付けの合間に彼の名前を呼び、薄く瞳を開く。 目尻には生理的なものか僅かに涙が浮かぶ。 困惑に揺れた瞳で彼を見つめ、それが余計に煽っているとは気付けない。
外気の暑さと彼がもたらす熱で既に理性があるわけもなく。
今だけは何も考えられず、縋るようにヤニクの衣服をぎゅっと*掴む*]
(218) neige 2010/09/10(Fri) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/10(Fri) 04時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/10(Fri) 12時半頃
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―屋上― [ヤニクからの口付けはどこまでも貪欲で、逃げることを赦してはくれない。 息の仕方が分からず、押し返そうとしても上手く力が入らない。 合間に漏れる声を抑えようとしても、それも難く、どこまでも理性が溶かされる]
………?
[唇を離されれば、呼吸が荒いのは自分も同じで。 瞳をゆっくりと開けば、こちらをまっすぐに見つめる視線と交わり合う。 伝えられる言葉>>215。溶かされかけた理性が、ほんの僅か戻る]
………ん、あり、がとう。
[瞳を細めて、紡げたのは短いお礼の言葉だけ。 重なり合う想い。それでも自分は言葉にできない。 進路の問題は未だに全てを話せないまま。 音楽を止めるかもしれない自分が、ヤニクの願いを叶えられるか分からない。 抱き寄せて囁かれる言葉。胸が締め付けられる。 言葉は返さずに、ゆっくりと手を伸ばして、ヤニクのぼさぼさの髪を撫でた]
(246) neige 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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―朝・屋上― [唇が触れるのを合図に、コンクリの床へ押し倒される。 気持ちが紡げないから、せめて彼の想いを全て受け止めようと微かに笑む。 口付けがまた深くなれば、先ほど戻った僅かな理性などいとも簡単に消えてしまう]
………っ…!
[耳元で囁かれた言葉>>232に、羞恥で頬を染める。 せめて少しでも顔を見られないようにと背ける]
…あっ…!………まっ…
[下肢に伸ばされる手。 覚悟を決めてもそう簡単に受け入れられなくて、だけど満足な抵抗もできない]
ヤ……ニ、……ぁ…ッ―——
[伸ばされた指の動きに、啄ばむような口付けに、ただ翻弄されるばかり。 相手の名を呼ぶ声すら掠れ、満足に紡げない。 押し寄せる快感に抗うこともできず、やり過ごそうと唇をぎゅっと噛む]
(255) neige 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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[行為の最中、好きだと何度言われたのだろう。 一度も返事ができず、ただもたらされる快感の波に身を任せる。 目尻に浮かんだ涙。掬われても、また新しく浮かび零れ落ちる。 声はいくらこらえようとしても、僅かな呼吸の合間に漏れてしまう]
…ぁ…やっ!
[押し当てられた熱は簡単に受け入れられず、思わず衣服越しにヤニクの肩に爪を立ててしまう。 唇を血が出そうなほどきつく噛もうとすれば、またヤニクからの口付けが降る。 切なげな瞳をヤニクに向け、そして首を振る。 視線でもう無理だと懇願しても、揺らされる腰は止まらず。 痛みとは違う何かがこみ上げてくれば、もう声を抑える余裕もなく、甘い声を上げ始める]
――――… あ、あぁ、 っ…!
[動きが早まり名を呼ばれれば、一際高い声を上げて、背を弓なりに逸らせる。 朦朧とする意識の中で、口は伝えられなかった想いを声もなく象った]
(256) neige 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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―昼前・屋上→練習室― [しばらく荒い呼吸を繰り返し、瞳を閉じて混濁しそうになる意識を何とか繋ぎとめようとする。 やがて我に返れば、慌てて先ず衣服を整える。 気遣う様にこちらを見るヤニクに心配ないと笑みかける。 すぐに動くのはさすがにしんどく、隣に座るヤニクに寄りそう]
……ん。俺さ、ヤニクの音……好き、なんだ。 だから、ここで終わって欲しくないな。
[楽器を探すと告げてくれた言葉に、紡ぐのは素直な想い。 カルヴィンの名前が出れば、沈痛な面持ちで息を吐く]
今朝、音大生にサイラスが疑われて、別室に連れて行かれたんだ。 それで、ね。ヤニクの楽器がなくなったから、今度は同室者のカルヴィンが怪しいって噂が立ってる。 俺も早めに事情を聞きたいんだけど……… あ、そうだ。もしかしたら…
[携帯を取り出せば、セシルのメールが1通。 内容を確認すれば、カルヴィンの居場所を示すもの。 それをヤニクに伝えて、やがて屋上を後にして練習室に向かった]
(257) neige 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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―廊下→練習室E― [屋上でのヤニクとのやり取り>>267を思い出しながら、廊下を歩く。 カルヴィンに違和感を感じたことはない。ただ、状況に違和感を感じているのみ。 ヤニクの様子はカルヴィンも状況もあまり疑っているようには見えず。 だから、自分が考えていることは何も言わず、屋上を後にした]
………少し時間が経っちゃったけど、まだいるかな。
[携帯の受信時間よりはだいぶ遅くなった。 練習室E前に辿り着けば、漏れ聞こえてくるのは死と乙女。 思わず足を止めて、眉を寄せ、シャツの第一ボタンに手をかける。 彼の演奏がというよりは死を連想させる曲に息苦しさを覚える。 しばらく廊下の外で、その音に聞き入る。 やがて、小さく息を吐いて、練習室Eの扉を開いた]
(268) neige 2010/09/10(Fri) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/10(Fri) 23時頃
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―練習室E―
練習の邪魔してごめんね。
[いつも通りの笑みを浮かべて、カルヴィンに先ず詫びる]
思えばゆっくり話す時間もあまりなかったけど。 調子はどう?
[緩く首を傾げて、問いかける。 何から尋ねるべきか迷い、結局世間話から始める]
(272) neige 2010/09/10(Fri) 23時半頃
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いつも通りなら、よかったかな。
[返る言葉には無難な言葉と笑みを返すのみ。 いつもの無邪気さが見えない様子。 この事件で皆の空気が険悪ながらも、カルヴィンのそれは少し違う様に思えた]
………そうだね。世間話なら、わざわざ会いに来ない。 ましてや練習の邪魔なんて俺はしないかな。
[カルヴィンの問いには肯定を示すように一つ頷く]
単刀直入に聞いた方がよさそうだね。 ヤニクの楽器を知らないかなって思って。
[あくまでも微笑んだまま、カルヴィンの顔をじっと見つめた]
(274) neige 2010/09/10(Fri) 23時半頃
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[楽器を片付ける様子には何も言わない。 すぐに終わる話だとは思わなかったし、状況によってはこの後練習できるかも分からない]
うん。世間話って、俺は苦手だから。 何を話せばいいか分からないし、何の意味があるかも分からないかな。
[カルヴィンの様子に違和感はますます濃くなるばかり。 静かな練習室にぱちんと留め金が下ろされる音が響く。 少しの間の後、告げられた言葉。瞳を伏せて受け止める]
そう、やっぱり知ってたんだ。 まぁ、普通に考えたらそうだろうね。
[疑いをいつも通りの顔で肯定されて、小さく息を吐く]
単純に何がしたかったのか……にも興味があるけど。 それよりも盗ってその後どうしたのか、を聞いても構わないかな?
[少しだけ困ったように笑って、首を傾げて問いかけた]
(279) neige 2010/09/11(Sat) 00時頃
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[カルヴィンの表情を見つめ、自分は後輩二人のことを何一つ分かっていなかったと思い知る。 もっともそんな付き合い方をしていたのは自分だから、自業自得なのだけど。 これが本当のカルヴィンなのか、今だけ無理をして装っているのか。 多分前者な気がしたが、確信を持てるほどではない]
その言葉は否定しないよ。状況を考えれば、他には考えられない。 もっとも、ヤニクはその可能性をあまり考えていないみたいだけど。
[両手を突っ込んだまま、薄い笑みを向けて来るカルヴィンを静かに見つめる]
その先も冷静に考えたら、分からないわけでもないけど。 ヤニクに対してはそういう言い方はして欲しくないけど。
[ヤニクにとっては大切な楽器。それを隠したのをゲームのように語るカルヴィン。 感情が薄い自分は怒りまでは感じないが、それでも少しだけ言葉が刺々しくなる。 まさかヤニクが部屋にも入らず、廊下で聞いているとは思い至るわけもなく。 考え込むように口元に手をあて、しばらくまた沈黙が満ちる。 そしてぽつりと問いかけた]
あぁ、それで…………ちょっとは面白くなったの?
(287) neige 2010/09/11(Sat) 00時半頃
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……ん、これは俺の印象だから。間違ってたら、申し訳ないけど。 今考えると、自らの振舞を子供や犬のように思われるためにやってたような気がするけど?
[自分もそれに騙されていた一人だけど、そこに対して恨む気はない]
あぁ、それは単純に俺がその可能性を考えたくないのもあるかな。 それに、外部の人と繋がりがあるとかでない限り、売り飛ばすのは時間的に無理。 あとは、外部の人を使うのであれば、その労力を考えて、1個の楽器では満足しないんじゃないかなって。
だから、売り飛ばす気があったとしても、まだ売り飛ばされてはいない。 そう俺は思ってるかな。
[ただ冷静に考えて、結びつけた結論と淡々と語る。 探偵にはなるつもりはなかったし、皆の前で己の考えを披露するつもりはなかった]
1つで満足できないなら、きっといくつでも満足できないんじゃないかな。 皆の混乱や困惑、疑心は招けたけど、それじゃつまらなかったんだよね?
もっと徹底的に壊したいって言うなら、聞いたからには俺は止めなきゃいけないんだけど。
(290) neige 2010/09/11(Sat) 00時半頃
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俺は人のことはよく分からないから。 今思ったことが正しいかどうか分からないから教えてほしかったけど。
[問いかけてもカルヴィンはそれ以上答えてはくれない]
…灰色の脳細胞ねぇ。まぁ、冷静に考えたら分かること、かな。 俺はもっとも表舞台に立つ気はあまりないんだけどね。
楽器もスコアブックも無事見つかる。この答えが正しいと俺は信じたい、かな。
[拍手に返すのはいつもの笑み。 1つ1つの意味を考えても、きっと繋がらない気がした]
皆の前で告発する気は俺はあまりないんだけど、ね。 そういうの得意ではないし。意味があるとも思えないから。
学校を辞めるとか、穏やかな話じゃないね。 パルプフィクション俺は合わせたかったんだけど。まぁ、これは俺の我儘か。 少なくとも、今この場での北校のチェロはカルヴィンだよ。俺はそう思ってる。
(294) neige 2010/09/11(Sat) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/11(Sat) 02時頃
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[カルヴィンの顔を覗きこんでも返る反応はないか。 口を開きかけたとしても、首を緩く振る]
今、急いで答える必要はないよ。 俺に何かできることがあれば、別だけど。 なければ、俺に何か言う必要もない。
カルヴィンが楽器を盗ったりもうしないんだったら、俺は皆に何かを言う気もないし。 だから、カルヴィンの好きにすればいいよ。
[後輩と言えども、高校一年生。 自分で決めるべきだと暗に告げ、少しだけ突き放す。 頼ってくれるなら、もちろん先輩として相談に乗るつもりではあったが、それ以上カルヴィンからかかる言葉はないか]
色々と話してくれてありがとう。 じゃあ、ヤニクの楽器を探さないといけないから、またね。
[カルヴィンにひらひらと手を振って、練習室を後にした。 扉を出たところで、もしもヤニクがいるのが見えれば、何度か瞬いた]
(301) neige 2010/09/11(Sat) 02時頃
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話は全部、聞いちゃったのかな?
[可能であれば隠しておこうと思っていたのに、詫びるような視線を見れば全部聞いていたのは明白だった。 ヤニクの表情から怒りを耐えているのがありありと分かる。だから、申し訳なさそうに瞳を伏せる]
ごめんね。 俺は怒るとか、そういうことにはやっぱり向いてないみたい。
[ヤニクの気持ちを考えれば、自分の対応はきっと甘過ぎる。分かっていても、何もできなかった]
え……副部長に?
[昨日ヤニクが疑っていた相手に呼び出されたと聞けば、少し考え込む。 カルヴィンが当事者と分かったところで、複数いることは明白。 その一人が副部長ではない保証はないどころか、疑っていたのだからあるだろうと。 そう判断し、引き止めようとした時には既に歩き出した後]
これ以上、ひどいことにはならないといいんだけど。
[心配そうにその背を見送り、息を吐いた]
(307) neige 2010/09/11(Sat) 02時半頃
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―廊下→練習室B― [本当は心配でヤニクの背を追いかけようか迷った。 それをしなかったのは、ただ単にできなかったから]
………なぁんで、こんなことになっちゃうんだろう。
[どこかで予想していた可能性が立証された…それだけのこと。 分かっていたことなのに、ヤニクとカルヴィンの様子が胸に痛い。 今日は朝から……否、合宿に来た昨日からか。気を張り詰め過ぎた。 朝食は抜いていて、寝不足気味。前日の夕食もそれほど食べていない。 動こうとすれば、地面がぐにゃりと歪むようで、壁に手をついてやり過ごす]
楽器探さないと、いけないのに。 カルヴィンもどうするんだろうなぁ……
[まさか探そうとしている楽器が今本人の手元に返されているという都合のよい可能性には気付きもしない。 色々と疲れた。少し休もうと近くの練習室Bの扉を開く。 その中に入れば座り込んだ]
(317) neige 2010/09/11(Sat) 03時半頃
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―少し前・練習室E―
信用とか、そんな問題でもないと思うけどね。 今がきっとぎりぎりのラインだと思うよ。
楽器が壊されたり、これ以上皆に迷惑かかるなら、俺は俺の判断で動くしかないし。 だけど、今は未だ……そこまでじゃない。
[楽器を盗られたわけでもなく、疑いを直接向けられたわけでもない。 常に傍観者のような視点と立場で、この事態を見続けた。 ヤニクの気持ちを思えば怒るべきかもしれない。多分楽器が壊されていたなら、怒っていた。 でも、まだ楽器は無事である可能性だってあるはずだから]
北校のメンツに泥、ねぇ。 ……そこまで愛校心があるわけじゃないから、そこはいいんだけど。 まぁ、後悔しないように、考えるといいよ。
[カルヴィンの気持ちを読み取ることは結局できず。 考え込む様子に気付けば、そう声をかけて部屋を出た]
(366) neige 2010/09/11(Sat) 14時頃
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―練習室B― [少し休もうと練習室Bで息を吐く。 ざっと周囲を見回しても、ヴァイオリンケースがあるわけもなく。 人目に付くところにはないのかなとそんなことを思う]
……先生に報告、やっぱりすべきなんだよなぁ。
[わざわざ心配して電話をしてきたのだから、報告義務はあるだろう。 カルヴィンが当事者の一人でしたと告げてしまえば、校内処分は免れないかもしれない]
はぁ。
[楽器を持たずに一人でいる練習室はどこまでも静かだった。 どうしたものかなと悩んでいるうちに、携帯が振動する。 内容を確認すれば、ほっと胸を撫で下ろした]
(368) neige 2010/09/11(Sat) 14時頃
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―練習室B→練習室E― [楽器を探す必要が無くなれば、やることはほとんどない。 ご飯を食べたいとか、少し休みたいとか、自分も練習したいとか。 ある意味平和で平凡な欲求が頭を過る。 廊下に出れば、既に練習を始めたヤニクの音が漏れ聞こえる]
……相変わらず、扉閉めてないんだ。
[くすっと笑って、それでも今はお小言は言わない。 今は好きなだけヴァイオリンを弾いて欲しいと思った。 しばらく廊下でその音に聞き入り、やがてその場を後にする。 途中練習室Eに立ち寄ったのは、もう一人の後輩が気になっていたから。 突き放してしまったけれど、もう少し話を聞いてみたかった。 何かを考え込んでいたようだから、答えは出たのだろうかと。 既に遅いなんてことは知らず練習室Eの扉を開く]
(369) neige 2010/09/11(Sat) 14時半頃
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―練習室E→練習室A―
……え?
[広い練習室に置き去りにされた楽譜と楽器がぽつんと残る。 カルヴィンはどこに行ったのだろうかと首を傾げ、練習室の中に入る。 開かれた楽譜に目を落とせば、小さな文字で書かれたメッセージ。 考え込んだのは一瞬、楽譜を手にすぐに個室Aに向かう。 人の部屋に勝手に入る罪悪感は気にも留めず、既に荷物は一人分。 カルヴィンがここを去ったのがすぐに分かる。
少しだけ思案した後、次に向かうのは練習室A。 楽譜に残したメッセージを一番に受け取るべき、楽譜を盗られたヤニク]
練習中ごめん。ちょっといいかな。
[扉をノックすることもせず、練習室Aに駆け込む。 楽譜を見せて、練習室Eで楽器が置き去りにされていたこと、部屋にいなかったことを簡単に告げた]
(370) neige 2010/09/11(Sat) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/11(Sat) 15時頃
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多分、カルヴィンがそのメッセージを一番伝えたかったのは、ヤニクなんじゃないかって俺は思う。
[事情を簡潔に説明して、最後にそんな言葉を付け加える。 楽器と弓を置く様子に、微笑んだ。 もういいと言いながら>>310、それでもやっぱり心配なんだろうなと。 こちらを見られて、告げられた言葉には一つ頷く]
うん。楽器は俺が見てるから。 後は、任せたよ。 何かあったら、いつでも連絡して。
[自分ではカルヴィンの力にはなれなかった。 だから、自分が追いかけても無駄だと思った。 後輩達2人の間にあるわだかまりが少しでも溶けることを祈り、ヤニクを見送った]
(373) neige 2010/09/11(Sat) 15時半頃
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[ヤニクから後をお願いされれば、頷くのみ。 近くの椅子に座り、髪の毛をかき上げる]
体調不良とか急用が妥当、なのかな。
[すぐに戻ってこない可能性を考慮して、言い訳を考えてみる。 戻ってきて欲しい。すぐには無理でもいつか戻ってきて欲しい。 そのためなら多少の嘘も必要だろう。もっとも、あまり真剣に考える気はなかった。 あの二人なら多分大丈夫だとそう信じていた。 だから、教師に連絡して、新しいチェロを誰か探してもらう気はなかった]
まぁ……無理やり連れ戻してくれたら、助かるんだけど。 そういうわけにもいかないのかな。
[二人の間でのやり取りがどんなものかは知らない。 任せると言ったから、どんな結末になっても可能な限りフォローすることを考える。 外に視線を送って、もたらされる結末が良い結末であることを願った]
(395) neige 2010/09/11(Sat) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/11(Sat) 23時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
neige 2010/09/12(Sun) 00時頃
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―文化祭当日― [北校の練習室で早朝に練習してから、音大に向かう。
人混みがあまり得意ではないから、文化祭を見て回る気はなかった。
案の定到着すれば、結構な人の混雑っぷり。 小さく息を吐いて、人にぶつからないように歩く。 渡されるチラシは律儀に断ったが、何枚かは無理やり持たされる]
皆もう着いているのかな。
[時間に余裕は持たせて到着した。 オケ控室に辿り着けば半数は集まった後か。 既に南校生は集まっているらしく、音出しの最中。 北校生を探す前に、先ずは自らの準備に取り掛かった]
(415) neige 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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