人狼議事


160 東京村

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


/*
メモだと追いづらいから業務連絡許してね。

とりあえず私が村建て発言持ってる時は、舞台装置頑張ってみます。
墓ログの内容もできるだけ吸い上げたいと思うよ。
私の察しが悪い時が多々あるかもだけど許してね……。

赤の仲間には言ってくれればいつでも村建て権限お渡ししますね。
少なくとも1時間おきくらいには見てるんじゃないかな……多分……


旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/05(Fri) 08時半頃


/*
メモ連打失礼。

業務連絡了解です。
吸い上げに関してはアリガテー!なんですけど今後人が増えてきたら大変かと思うので、ご負担にならない程度にふわっとでいいと思いますよ!

ちょっと落ち着いてネリネリしたらまたメモに貼ってしまうと思います。テンション上がって盛り上がりすぎた。反省。

では潜ります。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 新宿・夜 ―

>>2:282 夜の内にワタヌキは『あいり』と連絡をとろうとした。『あいり』の携帯電話に、知らない番号からの着信がある。]

(2) 2015/06/05(Fri) 09時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[電話越しに、いがらっぽい男の声が聞こえてくる。>>5
声は落ち着いている……というよりも、細い煙が風のない中を漂うように、抑揚が少なく無気力げだった。顔を見ながら喋る時よりも顕著に。
時折笑うことはあるのだが表情が伴っているか分からないような笑い声をしていた。]


 や〜あ、あいりちゃん。
 『元気』ぃ? ワタヌキです。
 

(6) 2015/06/05(Fri) 10時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ


 ごめん、電話が遅くなっちゃったねえ……
 長風呂で、おじさん、すっかり清潔そのものだよ。
 外で排気ガスを浴びてるのがもったいないくらい。 

 ねえ。寧生君から連絡あったあ?

 いい男はこういう時のアクティブさが違うよね。
 一目惚れだって。
 そう聞いたらおじさん断れなかったんだ。

 ……はは。 うそうそ。
 

(7) 2015/06/05(Fri) 10時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
 『香港小吃』に行くなら
 直接やり取りして貰えたら便利だよね。

 特典ってやつ……きみも、おれたちの一員だもん。
 平等に権利がある……。

 ルールは『ミサ』が終わったら教えるよ。
 彼から電話がもしあったら、きいてあげてね。
 

(8) 2015/06/05(Fri) 11時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
 そうそう……迎えに行こうと思ってたんだけど
 『あいりちゃん』のツイッターアカウント、
 すこし騒ぎになったよね。
 怒ってるわけじゃないんだよ。
 不安がりはじめてる人がいる。
 それでおじさん、少し忙しくなるから。
 待ち合わせ……いや、迎えに行くのは、
 もう少し先にさせてくれるかな。

 『あんた』の名前、もう一度聞かせてくれる?
 おれは『あんた』が好きになっちゃったから、
 改めて一度きかせて欲しいんだよ。
 

(11) 2015/06/05(Fri) 11時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
 ……オーケーオーケー。
 ひなこちゃんだね。
 おれは別に『どっちでもよかった』んだけど
 名乗る側には『そうなる覚悟』が要るからね。

 あいりちゃんが手に入れようとした『さんかく』と
 おれたちの事を教えるには
 ひなこちゃんにも『さんかく』になって貰うしかない。
 だから預けておくけど……
 勇気が出ないなら『さんかく』は
 切って捨てておいた方がいい。
 そういう生き方もあるからね。

 全ての民は救いを得ることができる。
 おじさんたちは、怒らない。
 ……さ。名前も教えてもらったし、今夜は一度切るよ。
 もう遅いからね。おやすみ、ひなこちゃん。
 

(14) 2015/06/05(Fri) 12時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 新宿・夜 ―

[『さかしたひなこ』との電話を切った。

――地上の全ての民が聖なるものに近づくことができる。
――救いを得ることができる。

皆が皆。この街で何をする何人も。


 『日ユ同祖論』

日本人とユダヤ人は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという説。主に日本人とユダヤ人によって提唱されている、古くからある都市伝説だ。**]

(16) 2015/06/05(Fri) 12時半頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/05(Fri) 12時半頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 早朝・新宿 ―

[回収前の張り裂けそうにパンパンのゴミ袋と、実際張り裂けてしまって転がり出たゴミ。そしてゴミの上だから乗せても平気と口を括ったゴミ袋の上から乗せられた通行人のゴミ。それらをカラスが悠々とモーニングとして楽しみ、ネズミが年中排水であたたかな巣に戻る。

ゴミ袋からでた水気か、カップやペットボトルからこぼれた水か、誰かの小便かも判別できない水溜り。
歯糞を絡めたガムは地面にへばりついている。
朝まで楽しんだ誰かのたぷたぷしたゲロと乾きかけのゲロと乾いたゲロ。色も様々。白黄茶オレンジ。
栄養満点のゴミを食べて巨大に肥った虫達。
美味しいところを全部なくした吸い殻。雑居ビルと雑居ビルの間の半分腐った使用済みタオル。

活気ある時間の残りカスと大量の排気で白く霞がかった朝。
醜汚と爽やかさが同居したこの光景に、ワタヌキは幸福を感じる。
愛を、人のぬくもりを、風情を、息づかいを感じる。
ひいては美しいとも感じているのだろうが、その言葉を用いようという感性には育ってこなかった。
『5時まで』の店舗が終わり、長い明日に備えようとしている。客達は追い出されている。]

(17) 2015/06/05(Fri) 16時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[深夜は『ミサ』の前に不安な気持ちになってしまったブラザー&シスター達に会いに行った。
今は朝が来たので開いている喫茶店で朝の街を眺めながら取るに足らない用事を済ませている。

穏やかに談笑している相手は知り合いだ。また外国人。彼には朝刊を読む習慣がある。彼の読む新聞を彼のペースで横目に見ているが、『大平あいりちゃん』のバラバラ死体が交差点で発見された記事はない。

この人には『さかさ風船』の不要な携帯電話をまっさらピカピカにしてから買い取って貰った。
結局、『さかさ風船』の携帯電話には『アイリス』の行方を気にする人はいても、さかさ風船のことを気にする者は誰もおらず電話もかかってこなかった。
良好な交友関係ともいえる。放っておいてくれる・気づかないでくれる。
これら二つは必要な人には必要な優しさだ。

まだ始発も動き始めない。
JR山手線で男女が線路に落ちた……とされて、都心の交通網が、またぐちゃぐちゃになるまで、まだ暫し。**]

(18) 2015/06/05(Fri) 16時半頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/05(Fri) 19時頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 早朝・新宿 ―

[山手線にて人身事故。]

 ……あらら。

[困ったな、という調子で呟いた。
池袋に用があったからだ。
流石に幾らか待てば動くだろう。
インドの『お友達』を見送って、喫茶店で余計にゆっくりする。
人身事故についてを携帯で調べてみると、『男女が線路に落ちた』が『死体はない』とある。
地上という世間ではそれを事故というのか。]

(35) 2015/06/05(Fri) 20時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ホームにいた全員で、同じ夢を見た、貴重な体験。
想像する。
都会の忙しい暮らしの中に降って湧いた浮遊感。
「とろりたりららん」と電車が来た事を告げるまるい薄紫の芯をした音色が波紋を描きながらかさなりあう。
スローモーションで電車が入ってくる。
繊細な視覚と聴覚で聞く、人の営みという音楽。
そのなかの言い争う声。望まれていない声。
誰かが言う。
『言い争いをしている男女は消えた』
いざこざは消えてしまったよ。
人の目は赤くなってる時ほどよく見える。
皆見た。
『本当だ』
いざこざをしていた男女のノイズが『視界』から消え、電車が車両の数だけ長く大きな拍手をする!
きいきいという電車の金属めいた歓声と同時に、スロー、もっとスロー、よりスローになって、ゆらぎながら電車がすわりこむ。
音が止む。皆同じ夢から目が覚める。

ぐるぐる回り続けるリーフの色をした電車を40分も止めたのは、平和への望み。そういう事でどうだろう。]

(36) 2015/06/05(Fri) 20時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[おや、と思う。

近くの席に『知った顔』がやってきた。>>39
特技といえることはそれほどないが、人の顔を覚える事だけは昔から得意だ。
忘れていた試しがない。
代わりに名前はからっきしだが。

ずっとそんな風にがんばっているんだな。
ありがちだが、立派になって。

こういう事は、都会ではたまにあることだ。
ただし、向こう側から気づかれることはそうそう無い。
当然だ。もう『笠井』という人間は居ない。
居なくした。

一方的に知ってはいても、『正真正銘の他人』だ。
今じゃ、最高にキモチのイイふかふかの花穂を摘むから『ワタヌキ』さんなんだ。
いや『四月一日』でワタヌキだったかな。まぁどちらでもいい。
そして向こうも気づくまい。――気づくまい?]

(40) 2015/06/05(Fri) 21時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 
[――驚いた。]

(41) 2015/06/05(Fri) 21時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[ホームレス風の男は、珍しいものを見たような顔をしてから、スーツを着込んだ男に、

悪戯をするように、――にや。 と笑った。

それから、それが気のせいであるかのように、しれっと席を立ち、レジへ向かう。釣り銭も受け取らない。
店からさっさと出ていく気だ。
――もう電車は動いているはずだ。 >>39

(43) 2015/06/05(Fri) 21時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[『笠井』という人間の人生はとっくの昔に終わっている。

だから、いつでも、こうして『知った顔』を見つけても、知らないふりをする。
してきた。そしてそれで回っていた。
向こう側は、『知った顔』だと気づくこともない。
気づかれたことがない。

それで回る程度の人生だったのだ。人間だったのだ。
『さかさ風船』の携帯電話とそう変わらない。
闘争の世界から離れたくなる人間なんて、得てしてそういうものだ。
敗者は記憶に残らない。

本当に、極稀に『もしかして』で誰かの記憶に引っかかる瞬間がある。
けれど今しがたの喫茶店のスーツの男も、目があったとして。この顔でにやりと笑ってみせたとして。
きつねに摘まれた位の驚きで、また今日の日常に、明日の日常に、皆無事に戻っていく。

家に帰って、居るかどうかも知らないが、たとえば妻に『昔の先輩に似たホームレスを見つけた』程度の話をしてみてくれてもいいだろう。言葉に出すことでスッキリして、記憶から離れていけるだろう。

――それで十分。十二分。
忘れて貰える位が、丁度いいのだから。]

(49) 2015/06/05(Fri) 22時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[喫茶店を出た。
通りをぺたぺたとサンダルで歩く。
革靴を履いた靴底で忙しく道を歩く――そういうのは、『なかったこと』になっている。
足元のマンホールが帰りを待って、穴からひゅうひゅう鼻歌を歌っている。

やはりどうにも昨日から『変な日』が続いているらしい。
こんな風に『知った顔』と目があうとは。]

(50) 2015/06/05(Fri) 22時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 池袋 ―

[『さんかく』はあちこちに居る。
なにも新宿周辺だけに居るわけではない。
ワタヌキも新宿の喫茶店で見知った顔で懐かしい思いをしたあと、『さんかく』の日常に戻った。
葛飾区の喫茶店パール近くで、『あいりちゃん』と待ち合わせをした『さんかく』とは、今日池袋で待ち合わせた。
『ひなこちゃん』が『あいりちゃん』ではないと連絡をくれたのも彼だ。

インド産のインディーカ。鼻をくすぐる未知の果物。未知なくせしていつかどこかで食べたよな懐かしい甘い果汁の風味と甘いにおい。体にかかる重力の確かさ。まるで柔らかい布が乗っているかのような地球のおもみ。『まんなか』へ向けてたゆたうように吸い込まれていくリラックス。
そういうハイを楽しむことのできる、温厚な青年だ。]

(53) 2015/06/05(Fri) 22時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 池袋駅→目白方面 ―

[あいりとの連絡の経緯と、その時の様子を改めて聞き直すことにする。まだ日が高い。よって公園をチョイスして、ホームレスにまぎれて話を聞くことにする。
……が、池袋西口公園は三箇所の交番により『三角』で囲まれ、東口の池袋駅東口交番は見るだけで過呼吸になりそうだ。少し距離があるが、南池袋一丁目公園を選んだ。

話を聞きながら、震える手をときにはとってやる。
筋肉が意識していないのに緊張でヒクつく太ももと膝に手をおいてやる。
息がしづらい背中がギクシャクするのを撫でてやる。
別に悪い妄想の世界にいるわけではない。
そうでなくても、この位はよくあることだ。
不安になりやすい状態にはあるだろうが。]

(56) 2015/06/05(Fri) 22時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[電話で話を聞くのを諦めた理由は、『身振り手振りと表情を見ながらでないと』と感じることが多かったからだ。とどのつまり相手がラリッて話になりそうにないので介抱しながらが早いと判断した。]

 ……なーるほどねぇ……。
 ……たまに居るんだよねぇ。

[話をきいて、ワタヌキは煙たい声で納得をする。
――『大平あいりちゃん』は、つまり、都市伝説を頼りに近づいてきたのだ。]

(57) 2015/06/05(Fri) 22時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 目白 ―

[ワタヌキは参ったな、という様子で頭を掻く。

『さんかく』の青年が自宅に昼夜逆転の眠りにつきに帰ったのを見送り、そのまま目白方面へ進む。
空いているラーメン屋を見つけてそこへ入る。

風呂に入ったのは昨日の夜ごろ。着替えて丸一日もまだ経過していない。
どろどろに酔っ払っていた一昨日までとは様子が違うはずであり、喫茶店にも入れている。
『お断り』とされることもさすがにあるまい。]

(66) 2015/06/05(Fri) 23時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22 ―

[そこは、『たまらん屋』という名のラーメン屋だった。

のんびりした雰囲気の顔の店主が、首に赤い手ぬぐいを巻いていた。店に人が入っていないせいか、店主は店に入った時は携帯電話を触っていた。
……人の縁とは奇妙なもの。
その店主の携帯電話と、朝見たあの働き者の顔とがつながっているなど、考えられようわけもない。

エスニック風の衣類に身を包んだ男は、椅子の一つに腰掛けた。
少し困ったような表情で、上の空に携帯電話にじっと視線を落としてから、はたと気づいたように『何か頼まなければな』とメニューを見ていた。]

(67) 2015/06/05(Fri) 23時頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/05(Fri) 23時半頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>77 ―

 あぁー……、じゃあオススメの。

[今はどれでも良かったので、メニューにでかでかと「オススメ」と書いてあるものを選んで頼んだ直後。
店に人が入ってきた。
見た顔だ。比較的新しい記憶。
どこだったかなと記憶を探る。]

 あっ。

[声をあげる。分かってスッキリする。
『香港小吃』に居た女性客。
セットで思い出すのは眼鏡の青年。
仲よさげに話し込んでいたのが印象深い。
これは、『ワタヌキ』としての出来事だ。
だから、赤い胡乱な目を出来る限り愛想良さそうにニコニコさせて、挨拶をした。
眼鏡の青年の友人や恋人であるのなら、ぜひお礼を改めて伝えたい。奇人変人の類と扱われることに恥ずかしさや不利益を感じる人生は、とうに終えていたのだから。]

(86) 2015/06/06(Sat) 00時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 ごめんねぇ、
 いきなり声かけちゃってぇ。

 昨日の昼、香港小吃ってお店でご飯食べてなかった?

[女性客は、当り障りなく、穏やかに対応してくれる。
素晴らしい入浴の効果である。]

 いやあわからなくても無理ないんだ。
 おじさん店から追い出されちゃったもんだから。

(96) 2015/06/06(Sat) 00時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[昼時なのに空いてる店だなとは思っていたが、入店時、本当に客が来る可能性を考えて過ごして居なかったらしく、声をひっくり返しながら迎えてくれた『たまらん屋』の店主には笑わせられた。
二人目の客の頃にはすっかり声を落ち着けて、きびきびと注文をこなしてくれている。
それも嬉しそうに。気持ちのいいことである。]

 そうそう!女子高生と居た!
 いやぁ〜迷惑だったあ〜〜?ごめんごめん!

[心なしか強まった警戒と、言い淀みぶりに、一応『謝る』という選択肢を選ぶが笑ってしまっている。]

 まさかあんなに自分がクサいと思わなくって。
 いやそれはどうでもいいんだ、よくない?よくないか。

 友達?
 一緒にご飯食べてたぁ……あの眼鏡のー。

 おれ、追い出され際豚まん貰ったのね。
 お礼言っておいてくれない?

(103) 2015/06/06(Sat) 01時頃



 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


[揺れている――……

 ブランコのような揺れじゃない。刻むような、震えるような。
 心臓の鼓動のようなリズム――……
 ぽかぽかとした暖かみを感じる。
 なんて気持ちいいんだろう。そしてひどく、懐かしい。]


次はぁー…… ……みや駅 つきのみや駅………


 !!

[目を覚ました。
 聞きなれない車内放送に頭を殴られたように。
 開けた視界には、
 もう何年も、何年も見ていない、電車の中が広がっていた――……]

 なん………

[手にある触感は、固くざらついた布生地。何故か、斑っぽい深い緑色の座席に座っている。
 事態が把握できず、飛び跳ねるように立ち上がり、あたりを大げさに見回す。
 車内には残念ながら誰も居ない。自分一人だ。]


 はぁっ、はぁ、はぁッ、くっそ…… 嫌だ、……なんで、……

[呼吸が荒くなっている。胸が痛い。手が震えている。
 怖い。どうして電車なんかに乗っているのだ。
 嫌だ。怖い。怖い。
 突然の恐怖に、視界がぐらつくのを感じる。]

 なんとか外を見回すと、緑地がまばらにある住宅街が薄暗い黒に染まり、進行方向と反対に飛び去っていく。
 わずか、太陽が遠くに顔を出している。]

 (…………朝日……、始発か………?)


[急に眠気が襲ってきた。座席から突き出す銀色のカーブした手すりに掴まり、その座席にへたり込む。
 頭がくらくらする。昨日の記憶が曖昧だ。断片的にしか思い出せない。
 当然、どうしてここにいるのかも覚えていない。]

 (……酔っ払って、始発に乗ったのか?)
 (誰かに介抱されて乗せられた……?)

[とにかく次の駅で降りなければ。ここは東京だ、どこの駅で降りてもどうにかなるはず――……
 そう思ったけれど、バイクは新宿駅。電車もタクシーもバスも怖くて乗れない。
 だから、友人に迎えに来てもらうか、高い金を払ってレンタカーを借りるしかない。
 電車の恐怖に耐えて新宿駅まで乗り換えて行くか――……
 そこまで考えて、ふと我に返る。]


 (俺、なんでこんな生きづらいんだろ。)


[あれほど恐ろしかった電車の中だというのに、いつの間にか呼吸の乱れは戻っていた。]

 (こんなにカッコイイ顔してんのになぁ)
 (結構モテんのに)
 (友達も多いし)
 (カクテルうまいし)
 (フレアだってちょっとできる)
 (今年IBA取る予定だった)
 (調理師免許もあるし)
 (潮だって吹かせられる)
 (預金はねーけど)

[自分でオチをつけて、ふふ、と笑った。
 なんだ、怖くないじゃん電車。]




 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


[できれば友達に迎えに来て欲しかったが、こんな朝っぱらから車を出してくれる奴はいないだろう。
 最後のプラン「新宿まで電車で戻るの巻」を採用することにした。
 電車リハビリをしようというわけだ。完璧に克服すれば、もう自分の人生に何の問題もなくなると思った。

 早速ポケットからスマホを取り出し、googleマップを起動する。
 スマホを全く使いこなせていないフランクだが、googleマップはバイク乗りには心強い味方だった。
 確か、乗り換え検索も対応していたはず。先程の車内放送で言っていた「つきのみや駅」を検索すると、ドーナツ状のアイコンがくるくる回った。]

 『つきのみや駅の検索結果はありません。』

 ……あ?

[確かに「つきのみや」と言ったはずだが。それなら、現在地を確認すれば近くにあるだろう。]

 『現在地が確認できません。』


 壊れたのか?

[無駄なのは判っていても、スマホをうらっ返して眺めてみる。勿論何も変わったところはない。
 『検索結果はありません』と出るということは、ネットはつながっているだろうか。
 ブラウザを立ち上げてみると、一瞬立ち上がるが、画面が真っ黒になってアプリが強制終了した。]

 はぁ?!

[何度やっても同じだった。仕方ない、諦めてとりあえず次の駅で降りて道を誰かに聞こう。
 それまでの暇つぶしとして、ツイッターに書き込む。]

 『なんか電車乗ってんだけど、何の電車かわかんない(笑)。大人なのに迷子。つきのみや駅ってどこ?』



 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 あっ、どおもお。

[ラーメンを受け取って礼を言う。>>102
『中華料理屋で』『女子高生と居て』『追い出された』『しかもあまりのクサさに追い出された』『しかもなぜか追い出され際豚まんを貰った』エスニック風タンクトップにサルエルパンツにピアスまでつけた赤緑黄のラスタターバンもどきをつけたおじさんは、充血気味の目で、しかもあやしい手元で、割り箸を一本取った。
そして上手に割れなかった。]

(104) 2015/06/06(Sat) 01時頃

[何気ないツイートをしたつもりだった。
 それだけでもどこか安心できた。自分のタイムラインも無事取得できている。
 そこでようやく、スマホの右上の現在時刻に気がついた。

 18:50。]

 ………うそだろ。

[あの太陽は登っているのではない。沈んでいるのだ。]


 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


[どうして気づかなかったんだろう。いや、気づかないようにしていたのか。
 今度は呼吸は乱れなかった代わり息が止まって、血の気が引いた。
 心臓が凍るようだった。

       ・ ・
 ――俺はまた、あの電車に乗ってしまったのだ――]


メモを貼った。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[思えば女子高生の目の前で糞もした。
それに関して何か言おうとしたが「それはいいんです」と言われたので言わなかった。
たまらん屋がたまらん事になる前に話が変わって平穏無事なことである。]

 あっ、ごめんねぇ、どちらかというと彼っ…… あー。
 先輩ね。

 そうそう、551!
 いやぁ美味しかったよぉ。
 知り合いと分けたんだけど大喜びしてくれたからね。
 ほら、貰った時に言いたいありがとうと、
 食べた時に言いたいありがとうは違うじゃない?

 いやあ親切なお嬢さんだな〜〜〜。
 喜んでたって言っておいてね〜〜。

(110) 2015/06/06(Sat) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[店主がたまらず吹き出した。]

 あ 笑ってる。
 たまらん屋ってね……なるほどねぇ。

 そうなのおれ。
 まあ女子高生には投げられてないけど。
 おいしい中華料理屋を紹介しに
 女子高生つれていったらおれのあまりの臭さに
 無理立入禁止って言われて追い出された上
 知らない関西人に豚まん投げられたのよ〜〜。
 で持って帰って温めて食べたら美味しかったのよ〜〜。

 あ、お兄さんのラーメンも美味しいよ。

(112) 2015/06/06(Sat) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[一度口を休めてラーメンに向かい合う。
五感が開いた状態で食べる食事は美味い。
ワタヌキはもしかすると『ふつうにおいしい』ではなく、『めちゃくちゃ美味しい』たまらん麺を食べているかもしれない。
湯気をあびながらラーメンを啜る。
咀嚼しながら頷き、飲み込んでから]

 んー んーんー! ウン。

 寧生君?
 あ、もしかしてお嬢さん彼と仲いい?
 彼愛想いいからなァ〜〜

(113) 2015/06/06(Sat) 01時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 いいよぉ。
 新宿にある店で香港小吃。

[へっへと掠れた咳のような笑い。
店主は癖でスマホを触ってしまうところが何か若々しい。
ワタヌキにとっては細かいことだが、人によっては「えっ」と思う客も居なくはないだろう。]

 漢字四文字で
 ホンコンに、「ちいさい」に「どもる」、かな。
 探してごらん。

[それほどスマホに慣れ親しんでるのなら、とそのように紹介した。]

(117) 2015/06/06(Sat) 02時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[アンバランスな箸でラーメンを食べ続けてふと手が止まる。コップから水がなくなっていた。
ワタヌキは、ピッチャーに痩せた腕を伸ばし、取っ手を持ち上げた。]

 ……っ!?

[ピッチャーを持ち上げて、思わぬところから出てきた顔に、ワタヌキは声もなく急にぎくりとする。取り落としこそしなかったが、水が跳ねて、ピッチャーから少し零れた。]

 ……、………
 ……?
 ………………んん……?
 ……………

[ピッチャーを持ったまま、出てきた顔に怪訝そうに、目を凝らすように眉根を寄せて顔を近づける。
シール、のようだった。くっついた男たち。壁に貼られているという意味ではない。顔同士がくっついている。互いどこか窮屈そうに眉を寄せて目を閉じている。]

 四つ子だ……

[双子だ。**]

(120) 2015/06/06(Sat) 03時頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 03時頃


メモを貼った。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[新宿から池袋。池袋から目白。
傍目にやっていたことといえば、

『電車で池袋に向かう。』
『公園で元気なさげな青年の背を慰めるように撫でてやりながら幾らかの時間、話をきいていた』
『携帯を触りながら、やや重い足取りで目白に向かう』
『忙しくなさげなラーメン屋に入る』
『ラーメン屋で知った顔を見て陽気に話をする』

知り合いに会った直後であるが>>44、当然、ワタヌキには後ろを気にする必要を感じなかった。
ワタヌキには、あのスーツを着た働き者の頭の中に『追いかける』という案が持ち上がった事など、発想する余地もなかった。>>54

(141) 2015/06/06(Sat) 12時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[忙しくやっているようだ。それで十分。
負け犬相手に暇をこいてる時間はないぜ。
戦う気があるんだろう。仕事の時間だぜ。

ありがとう。ひとつすっきりした。
『笠井』の残したもので、足を引っ張った。苦労させた。
それはなかった。
いや、仮にあったとして、それは彼にとって取り返しのつかない困難にはなることは無かった。

そう思える立派さだ。
そしてそれは彼の努力の上に立つものだ。
『笠井』には『後腐れ』はなかったと思えたよ。]

(142) 2015/06/06(Sat) 12時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[『笠井』と『彼』は、先輩と後輩という間柄だ。
『彼』が入社したての頃、暫く一緒に働いた。
笠井は出し惜しみせず、彼が持てる分、渡せるものは全て渡したつもりだ。
消える時くらい、争いなく放っておいて貰えるよう。
せめて恨みや怒りは持たれないよう。
さよならだけで済むように。いらだちの無いように。
そう決めて、笠井の最期は極力丁寧に、慎重に生きた。

思えば。
笠井は彼を、墓標の代わりにしてしまったとも言える。

人と何か分け合う事に昔から小さな幸福を感じるたちだ。
幸せな最期だったといえる。]

(143) 2015/06/06(Sat) 12時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[笠井の墓標は少しは身を守る術になれたかい。
教えてくれなくていい。
今は穏やかな暮らしがある。

地上の全ての民は聖なるものに近づくことができる。
救いを得ることができる。
子供の頃、大久保のホームレスに聞いた言葉だ。
おれの王国。おれたちの王国。
世界一凪いだ国。
誰もが闘争を忘れて平穏を味わう。
白内障を患ったパンダが穏やかに微笑むことのできる世界。
地球のまんなか。
金は王国に必要不可欠だったが、おかげで金はあったんだ。
『起業する』なんて話が出ていたくらいには。>>54 **]

(144) 2015/06/06(Sat) 12時半頃

ワタヌキは、『たまらん屋』でラーメンを食っている。**

2015/06/06(Sat) 12時半頃


[俺は、10歳のとき、”失踪”した。
 この話を誰に話しても信じてもらえないから、しなくなった。
 ”失踪”したときのことを覚えていないなんて―……

 いや、正確には覚えているのだけど。

 昔、俺は京都の六地蔵というところに住んでいた。
 あのとき、母さんと一緒に梅田まで電車で遊びに行った。
 六地蔵駅から梅田に行くには、宇治線に乗って中書島で京阪本線に乗り換え、それから京橋駅でJRに乗り換える必要がある。
 小学生の俺にはちょっとした冒険だった。京都から大阪は、近いけどやっぱり遠い。
 中書島で乗り換える京阪は、各停よりも特急のほうが多い長距離路線だ。
 だから1駅の感覚も長いし、特急に乗れば尚更だ。暖かい車内の空気もあって、ガキの俺は眠りこけてしまった。

 ふと目を覚ますと、車内の人が極端に少なくなっていた。いる人は全員が死んだように眠って動かない。
 さっきまで、あんなに人がいっぱいで、通路に仕方なく居る大人もいたのに。
 寝ぼけた頭が徐々にさえてくるとようやく、隣に母さんがいないことに気がついた。]


[子供ではあったけど10歳のプライドもあって、泣いたりせずとりあえず電車の別車両を探した。
 頭から尻まで探したが、どうしても見つからない。
 車内放送を掛けてもらおうと、運転席をノックしようとしたところで、俺は恐ろしくなった。
 運転席に誰もいないのだ。]


きさらぎ駅……きさらぎ駅ーー…

[車内放送があって、ゆったりした減速後に電車が止まった。
 全く聞き覚えのない駅名だったけど、運転手がいない電車が恐ろしくて、母親がいない電車が恐ろしくて、俺は逃げるように降りてしまった。
 降りれば電話ボックスから家に電話が掛けられると思ったし。]

[駅で降りたのは俺だけだった。しかも駅は無人駅らしく、切符を入れる穴が空いた柱が改札の此方側にぼうっと立っていた。
 切符を入れたら戻れない気がして、入れずに通過した。
 普通は駅周辺にあるはずの公衆電話が見当たらない。それどころか、駅の外は山と、一面の原っぱが広がっているだけだった。
 電車で戻ろうと思ったが、見つけた時刻表には何の記載もない。ただの白い表になっている。
 俺はいよいよ心細くなって、泣いてしまった。母さんを呼んだけど、どうにもならない。]


[めそめそと泣いていると、遠くからトントン……トントン……という太鼓を叩く音が聞こえた。それから、シャン、シャンという合いの手のような鈴音も聞こえる。が、どこからしているのかわからない。
 とりあえず、その時は一人ぼっちじゃないらしいことがわかって安心した。それから俺は伸びる線路を見て、これを辿れば帰れる、もしくは次の電車に見つけてもらえる、と閃くことができた。
 母さんに会いたい。そう思って、俺は歩きだした。

 しばらく歩くと、トントン、トントンという太鼓の音が近づいてきた気がした。
 最初は自分が近づいているのだと嬉しくなったが、もうしばらくして、背後から追いかけるように近づいてきているのだと気づいた。

 子供は得体の知れないものが怖い、そういう生き物だと思う。
 俺は途端に怖くなって、沢山走った。線路の脇を、これ以上ないぐらいに走った。そして転んでしまった。
 転んで膝をすりむき、恐怖で大泣きをした。俺は帰れないのだと思った。]


 どうしたの、と声を掛けられた。

 いつのまにか、線路のむこうに道路が併走するように作られていて、グレーの自動車から顔を出したおじさんに声をかけられたのだ。
 そのトンネルは危ないよ、とも教えてくれた。気がついたらトンネルの前に跪いていた。
 俺は安心感からまた大泣きしたけど、その知らない親切なおじさんの車に乗って、近くの駅まで送ってくれることになった。

 これで大丈夫だ、もう帰れる。
 そう思って窓の外を見ていた。知っている景色を探して。
 でも、なんだか……どんどん山のほうに移動している気がした。

 さっきまで親切だったおじさんは何も喋らなくなっている。
 後部座席から、おじさんのハンドルを握る左手と、座席からはみ出た耳の後ろしか見えない。
 いつのまにか外は真っ暗になっている。道の両脇にはぼんぼりのような灯りが浮いている。
 おじさんが何かぶつぶつと喋りだしたので聞き返しても、同じ調子でぶつぶつと話している。


 車が突然に止まった。まわりにぼんぼりがない。本当のまっくらだ。
 おじさんが車から降りた。おじさんの重さの分、車がゆれた。
 おじさんが車をまわって、自分の方に来ようとしているのがわかった。
 俺は逃げ出そうと、ドアに手をかけて―――……


[気がついたら、俺は牧野駅のバスロータリーのオブジェの前に座っていた。
 手にはあの時の切符を握りしめていた。


 信じられるか?
 あれから3年経っていたんだ。
 その間の記憶が、全くない。
 いや、なんとなく3年間の”穴”がある感覚は判る。
 その間に経験した恐ろしいことを、恐ろしかった感覚を、特に孤独感を覚えている。

 意識が戻って、最初に考えたのは、母さんのことだった。]


[警察に行き、自分の名前と、自分の家の住所を告げた。
 捜索願が出ていたこともあって、どうにか親戚と連絡をつけることはできた。
 母さんはさぞかし心配しているだろうと思ったら、
 母さんは2年前に男といなくなったと聞いた。]



 母さんは、俺を探してくれなかったの?
 母さんは、俺を待っていてくれなかったの?

 あんなに仲良く、毎日暮らしてたのに。
 愛されていると思っていたのに。

 父さんがいないから?俺が父さんの代わりになれないから?

 それとも俺が父さんの代わりをしていたの?

 その俺が居なくなったから――……


[俺には、極端すぎるほどの電車恐怖症だけが残った。]



 ―……あぁ、そうだ。

 俺があの女にキレたのは。

 失踪した家族を心配しない、あいつが許せなかったからだ。


 心配してもらえないアイリスが、俺に思えたからだ。


[――痣女。
 そのキーワードから、今朝の記憶がぼんやりと思い出された。
 霜が降った窓を擦ってその向こうを覗いたようなの不鮮明さだが……]

[俺は、たぶん朝方に店を追い出され、新宿駅近くで座り込んでいたんじゃないだろうか。
 早朝の新宿駅駅は足早に歩く人ばかりだ。自分と同じように地面にへたり込む人、死体のように転がってる人とゴミもあるが。
 それらをぼんやりと眺めていたら、「なぎさ」――あの痣女が視界に入ったのだ。]

 (俺はあいつを、……追いかけたのか)

[勇気いったろうなあ、と何故か客観的に自分を思う。記憶が断片的で、不確かだからだ。
 駅に踏み入れるなんて、考えただけでも恐ろしかったろうに。]

 (それから……どうしたんだっけ…… ホームに……)

[思い出せない。つかみ合ったような、気がする。あの女の顔と、痣ばかりが浮かぶ。]

 (押……された?俺はあいつを掴んで、一緒に……)

[ホームから、落ちた?]


つきのみや駅、月の宮駅………


[思考がアナウンスに遮られた。窓から外を覗くと、存在しないはずの"つきのみや駅"がある。
 ホームが何個もあり、路線がいくつかあるようだ。改札にも人がいる。
 どこに乗っていたのか数人が降りていくが、あたりが暗いせいかそもそも人でないものなのか、黒いシルエットでしか確認できない。]

[とっさに自分も降りようとするが、開いたドアの前で足が止まった。]


 (電車から降りたら……今度こそ帰れないんじゃないか……?)

[子供の頃の自分がしたことを振り返る。
 電車から降りてしまった。人と口を聞いてしまった。車に乗ってしまった……
 しばらく思案したあと、ドアから離れた。それをきっかけにしたかのようにドアが閉まり、電車はまた走りだした。]


次は―……きさらぎ駅………きさらぎ駅……


[それは、十数年前に降りた、あの駅の名前だった。]


 絶対に、帰ってやる…… 絶対に……


[そう言って、スマホを手にとる。
 電話も繋がらない今、twitterでしか元の世界と繋がる手段がなかった。]

[すぐに彼の「きさらぎ駅実況」はネット上で話題に上がった。
 フォロワーにリアルの知り合いが多かったため本当に連絡がつかないと裏がとれたこともあったが、
 合わせて設定されたアイコンが「日本人離れしたハーフらしい顔つき」だったことと、
 アイリスのフォロワーであったこと、
 過去のツイートから付き合っていたと思われることから、一部では「アイリスの呪い?」などとも囁かれるようになった。

 彼のつぶやきはTogetterにまとめられてRTされるが、”バッテリーやばい”の言葉を最後に呟きは途切れている。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


― きさらぎ駅 ―

[「廻谷なぎさ」の形をした女が、「きさらぎ駅」のホーム内の椅子に独り座り、スマホを操作している。]

[ただ、その顔…口許には、「痣」が無かった。]

[「痣女」の噂を「表層の世界」に残してきた事を示すかのように、「きさらぎ駅にいる廻谷なぎさ」には「痣女」の象徴と言うべき「痣」が無い。]


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』 ―

 張くん。ああそう。
 彼結構お客さんとお喋りするし、
 話に出たから友達かと思った。

[馴れ馴れしいオッサンは、生返事に慣れているようだった。>>181

 おじさんなんか一度会ったら友達で
 毎日会ったらブラザーだよ。
 でも、女の子はそのへんちゃんとした方がいいもんね。

(189) 2015/06/06(Sat) 22時半頃

/*
あ、今日から襲撃できるのがひなこちゃんだけになるよね。
忘れない内に村建て発言を渡しておいた方が良いかしらね。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[そんな話を交わしたのも先ほどのこと。
今はピッチャーをそろそろと机に置きながら、突然目の前に現れた力士シールを見ている。
女性客が、ワタヌキが呟いた一言を怪訝そうに繰り返す。]

 ……ん? ちがう……?

[ワタヌキの見るカウンターに貼られた顔は延々つばを飲み込み苦しそうに二重あごを揺らしている。シールの色は白と紫の間で明滅し、顔を延々分裂させ続けているので、正確な数がわからない。]

 ……おじさん乱視がひどくてね。

(191) 2015/06/06(Sat) 22時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[そして更にもうひとり来店。
視線を向ける。『香港小吃』を思い出す。
551のように強い印象を持つ取っ掛かりがあるわけではないが、おそらく。
ワタヌキは強烈な違和感を感じる事となった。
明確に感じる。『妙』だ。
相手が自分に『気づいている』ようなので、軽く頭を下げ、愛想としてへらへらはしておく。

『ただ空いていたという理由で店に辿り着いた自分』と、551の彼の隣にいた『お嬢さん』が会う事に対しても、『すごい偶然』が既に発生している。それも『同じ街・新宿』の店ではなく『目白』である。
店主の挙動から察するに、はっきり言ってしまうのも心苦しいが、おそらく『たいして流行っていない店』だ。]

(192) 2015/06/06(Sat) 22時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[そこに重ねて。
同日にあの場に居た者が此処にいる事が、違和感でなくて、何だろう。

何か繋がりがあるはずだ。そう思うしかない。
『たまたま』で理屈をつけるのは、もう難しい。

仮に『たまたま』『星のめぐりあわせ』『偶然』『運命』……それら中身のからっぽな何かだったとしても、こういう時は気をつけるに越したことはない。]

(194) 2015/06/06(Sat) 22時半頃

/*
渡しちゃった…★
だって、ひなこちゃんの描写見たいじゃないですか。

でも時間とか体力の都合でちょっと…!って時には、適当に何かするから、遠慮なく投げ返してくれて良いですからね。この先いつでもね。

早々に襲撃をひなこちゃん一人に任せる事になっちゃってるので、巻き取れるとこは巻き取ります。


/*
あ、渡しちゃった。
そしてミルフィさん以外の可能性を特に考えてなかった。

まあ、その時は日が変わってからまた、ひなこちゃんからその人に渡してくれても問題無いですし。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 若いのに知ってる?
 ヒッピーの人とかそっちの人だと思ってくれればいい。
 レゲエも大好きだけど。

[どちらも肯定の為頷き『Irie』と、しみじみいがらっぽい声で続ける。やはり何人か不明。>>196

 そうそう。細かい手仕事。

[腕につけたアクセサリー類を見せてそう言った。]

 ……これ流行ってる?
 おじさんびっくりしちゃった。
 お嬢さんびっくりしないんだね。

(203) 2015/06/06(Sat) 23時頃

ワタヌキは、力士シールを左手で指さした。

2015/06/06(Sat) 23時半頃


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

>>205 軽く頭を下げた時に眼鏡の女の子は、当たり障りのない会話を持ちかけてきていた。]

 偶然だねえ。
 うん。君も中華好きなの?
 ここ、穴場のラーメン屋だったりする?

(212) 2015/06/06(Sat) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[残り僅かな麺を片付け、箸を置く。
一度落ち着いて『大平あいりちゃん』が『さんかく』に辿り着いた経緯を確かめようと思って店に入ったので、ここから流行っていない店で少しゆっくりさせて貰うことこそ、ワタヌキの最初の入店の目的だ。
携帯電話をとり画面に視線を落としながら、最初の女性客に返事をする。>>206

 あぁそっか、教科書。
 飽きてジェントルマンになる人もいれば、
 いまだにそんな暮らしが好きな人もいるよねぇ。
 お花畑で集落作ってさ……
 紹介する? うそうそ。全然知り合いじゃない。

[露店を出しているのか、という質問にも頷く。]

 『高円寺』にお店があってね。露店もやるよ。

(223) 2015/06/07(Sun) 00時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 ……?
 シールにおいかけられてるの?
 おいかけてるの?
 ストーカー?

[ひえー、と声をあげる。>>208

(230) 2015/06/07(Sun) 00時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[先ほどから携帯に何か打ち込んでいる。
急な連絡があったのかもしれない。
それからはたと頭をあげる。
たまらん屋のチラシに関しては、『知らない』と首を振る。
中華好きの眼鏡の子には、なるほどねと首を縦にふった。
眼鏡の子に質問をする。]

 このへんに住んでるの?

(251) 2015/06/07(Sun) 00時半頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

 気持ち悪いね。
 シールもそうだけど。最近、色々。

[『アイリス』『アイリス』『アイリス』
なるほど繋がりの一つはここだ。]

 高円寺さんか。奇遇。愛着ある街だし嬉しいよ。何か。
 ……悪戯だとは思うけど、……

[ざらざら声が、抑揚少なく言う。
陽気さは、いつのまにかに失せていた。]

 『追いかける』って
 相手が『追いかけなきゃいけない』理由になり得るんだ。
 本当に気をつけた方がいい。

 ……さて。
 ごちそうさま。

[携帯ばかり見ていたのは急用だったのか、箸をおいて立ち上がる。] 

(259) 2015/06/07(Sun) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[店主に、店に行ってみたいと言われると>>240

 雨の日においで。露店をやってるんだ。
 女子高生と友達になれるお守りも、
 シールを貼られないお守りも、
 アイリスさんが見つかるお守りも売ってるよ。
 おじさん『4月1日』でワタヌキっていうんだけどね。

[ワタヌキは千円札で、余計に払う。]

 急いでるから、お釣りはいいや。美味しかったよ。

(262) 2015/06/07(Sun) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[店の出入口で、慣れた様子で電話番号を押しながら、高円寺という女性に返すことには]


 あ。 またきてさんかく。

 お店ね。

[と付け加えて、店を早歩きに出ていった。]

(265) 2015/06/07(Sun) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[香港小吃に電話をかける。]


 ……もしもし。

 バイトの寧生君はきてませんか?
 ……、……
 あ、すみません。
 よろしくおねがいします。
 かけ直しますので。

(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃

【人】 旅団✡肘笠雨 ワタヌキ

[『さかしたひなこ』に電話をかける。
コール音を聞きながら、ワタヌキは駅に引き返していった。**]

(267) 2015/06/07(Sun) 01時半頃

旅団✡肘笠雨 ワタヌキは、メモを貼った。

2015/06/07(Sun) 02時頃



 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン


――きさらぎ駅……きさらぎ駅


[電車が減速したのを感じてすぐ、駅名のアナウンスが始まった。
 電池が切れて使い物にならないスマホをポケットにしまう。
 twitterでも「降りるな」と言われていたし、以前の経験からも降りるつもりもなかった。
 それとなく、きさらぎ駅を車内から見下ろしてみる。]

 ………!

[ホームに誰か、いる。ホームに設置された簡素なベンチに、誰かが座っていた。

 あれは……]


[気がつくと、自分の足はホームにあった。
 ゆっくり、その人影に近づく。走っては逃げてしまう気がしたから。
 ]

[お互いの顔が視認できるところまで近づく。
 その女の顔を、まじまじと見た。]


 …………ッ………は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………

[大きく、吐き出すようなため息をついた。
 落胆したような、安堵したような。
 膝に手をおいて、前屈するように上半身を屈める。
 長い髪が流れて、表情は読み取れない。」


 …………あー………

[言いたいことは沢山ある。
 言い足りなくてたまらなかったはずなのに、
 どれにも優先順位がつけられなくて言葉につまる。]

 ………何でここにいんの。

[言葉を発すると。
 電車は出発してしまった。

 振り返らず。顔を上げず。
 音だけでそれを見送る。]


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