人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・2日目・教会―
[メアリーの行く墓地へ行く前のこと、
教会の扉を閉める前に"彼女の姿"へと振り返る。
もの言わなくなったオーレリアの姿。
人狼の営む宿屋で働く人間の女性の姿は、

オーレリアの姿こそが、
人狼と人間の共存するこの村の象徴だったのではないか。]


 ――…オーレリア、
 

[その陶器のように白い肌がまだ生気が宿っていたころ、
引きとめられて告げられた言伝のことを思い出す。

声を震わせて、思いの裡を打ち明けてくれた声を。]

 ……俺さ、
 ずっと言えなかったことがあるんだ。

(26) 2015/05/15(Fri) 12時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[男も彼女と同じように勇気を奮えばよかったのだろうか。
彼女が宿で働き出した時から、
裡に抱えてきた彼女への想いを全てうち明ければ、
今、オーレリアが無残な躯に成り果てて、
ここに横たわることもなかったのではないだろうか。

彼女に触れたばかりの自分の手元を見下ろした。
血を拭ったばかりの、爪を短く切り揃えた手。]

(27) 2015/05/15(Fri) 12時半頃

【人】 徒弟 グレッグ



 ………俺………ずっと、オーレリアのことが…

 
[きっと。

伝えたところで何も変わらなかったのだろう。]

(28) 2015/05/15(Fri) 12時半頃

【人】 徒弟 グレッグ




 ……キミ(人間)のことが、こわかった……。



[天秤は揺れ、均衡は崩れていく。
けれどもその天秤は―――はじめから水平だったのか。**]

(29) 2015/05/15(Fri) 12時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 12時半頃


― 生前 ラディと ―

  ……そうなの? 眼の色、 うん…。

[彼女の声なき声が、サイラスの声を通じて伝えられ
どうしたって「見る」ことのできない「いろ」を思い出す。

あかしろきいろ、「識って」いる色
けれど、どんどんとモノクロになっていく わたしの世界。
彼女が嫌うその色も、もしわたしが見ることができたなら
きっと綺麗だとおもうに ちがいないのに。

顔の周囲から手を離して、長かった前髪の理由を察する。
ひと撫で その駱駝色をととのえて ]

  さわらせてくれて、ありがと。

[離れようとしたけれど、引き止められた手。
それにわたしはすこし、安堵して
促されるまま掌を差し出したのでした。]



  ………似合ってる? そうかな……。。

  ねぇ、ラディはこのネックレスのこと 知っている?
  ジョスは「きっとドナルドのだろう、確かめに行く」って
  言っていたの。

[贈り手のことは、聞けたでしょうか。
持ち主のことは、どうでしょうか。

贈り手のことが知れたなら、暗い闇に焔が揺れて
持ち主のことも聞けたなら、どくんと大きく鳴った心臓に
苦しげな顔をすることでしょう。

小さな銀色の花唇に指を添え、ざわめくこころへ
刺のように押し当てて

胸を焦がす何かを押し込めたことでしょう。]


[ひとりで帰るというラディをサイラスとふたりで見送って、さいごにちいさく「またね」と云います。

…投票、処刑。  わたしの"過去"ではそんな統率はされずに、怯えたものが隣人を殺し、疑心に餐まれたものが友を殺し
世界に絶望したものは自ら死を選ぶ そんな地獄でした。

わたしは昨日からずっと姿を現さないレオ先生が
きっと 自分のしたことに耐えられなくなったのだろうと
そんな言い訳を自分にして。

メアリーに「明日」と言われた帰り道
名前を書いたちいさな紙切れを、入れたのでした。]

  おとうさまは、選ばないまま……ころされてしまったから。

[だから、わたしは。 「決める」こと「選ぶ」こと。
逃げずにいられますように、と  ――祈る。

震える手を、サイラスはきっと優しく包んでくれるはず。]


― 生前:自宅前 サイラスと ―

  ね、サイラス………

[送り届けてくれた手を、いつもは振って
それから 抱きしめて   ぽん ぽん。

わたしはもう "いつも" ができなくなっていた。

あたまの上から離れる腕を 見失わんと袖を掴んで
ふるりと唇を揺らし、 言ってしまおうか どうしようか
お前幾つだ、と 笑われてしまうかもしれないけれど ]

  きょう、わたしと一緒に寝て?

[驚かれたか、笑われたか、両方かも。

"おくびょうもの"の彼だとは 露ほども知らぬままに
わたしは添い寝をねだったのでした。]


  ………!

[そのかわり、でしょうか。 おでこに感じた暖かさ
わたしは自分の言った事を恥じ、頬を真っ赤に染めて]

  や、やっぱり大丈夫……。 なんでも、ない。

[ 「俺がいる。」 いつもいちばん近くに居てくれるひと。
 「なんにもしてない。」 いつも泣き声を聞いてくれるひと。
 「ここに届く。」 エル。……なまえを教えてくれた子。

 みんな、みんな、 わたしのそばに居てくれる。 ]

  うん、サイラスがすぐちかくにいるから へいき。

[わたしはつよがりを総動員して]

  おやすみなさい。  ……またあした。

[ぽん ぽん をすること無く、家の中に消えたのでした。]






   [ 夜の闇に誘われて? だれかのこえに誘われて? ]





[ バチリ!  焼き切れる考えるための回路は
         それまでに何があったのかを吹き飛ばして

 いまわかるのは、いつも視ている暗闇に
 もっと昏い闇が

 ほしのうえから降ってきているということ。 ]

    …………エル…………

[ 何も無くても呼べと。そして届くと言ってくれた あの子 ]

    …………せんせ…………

[ 聲を聞いて貰うには
 この昏いカーテンを開けないと いけないのに ]

    ……………・。

[ その名前を呼んだら  きっと来てくれてしまうから ]




[ 大切にね、って言われたのに
 奪われてしまった 首の銀。

 ごめんね、ラディ。  ごめんなさい。  

 そんな詫びすら 届かずに  掌にある銀色を
 それだと判る事はできたかどうか。 


 ――― 聞えるのは 四肢のあしおと。]

 



[   あぁ  やっぱり。



         さいごに   だきしめれば




                  よか    ……    


     ( …………サイラス………… )


  闇の中、たいせつなひとの名前を 飲み込んだ **]

 


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・2日目夕・宿屋―

 あ、あった。

[酒場の台の上に薬の小袋は置かれたままだった。
それを手に取り、
小瓶の蓋を開けて薬を爪の間に塗り込んでいく。
>>2:659メアリーに話しかけられた時、
咄嗟に薬と手を隠すようにはしたけれども
思い悩む従妹は、
それを気に掛けることすらできなかったようだった。]

 ―――――………、

[メアリーの言葉を直ぐに肯定することはできなかった。
薄く口を開けて、何か言おうとして、
結局口にすることができたのは。]

(33) 2015/05/15(Fri) 13時頃

【人】 徒弟 グレッグ



 ……大丈夫だよ。


[そんな、言葉だけ。]

(34) 2015/05/15(Fri) 13時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …大丈夫だよ、

[正しい答えよりも、
ただ、ただ、従妹を安心させようとするように。]

 …大丈夫だから。

[こわいと。
すごく、すごくこわいと。
繰り返すメアリーに、同じ言葉を繰り返す。]

 …大丈夫。

[繰り返す間、頭の中では別の言葉がよぎっていた。
診療所で、
苦しげに――スティーブンが口にした、あの言葉。]

(35) 2015/05/15(Fri) 13時頃

【人】 徒弟 グレッグ



『―――…どうしようもないことも、ある』


[でも、その時は。その言葉を巡らせながらも。
―――…本当に大丈夫だと、思っていたのだ。*]

(36) 2015/05/15(Fri) 13時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …俺、少し出て来るよ。

[宿屋に留まる人達に投票の説明を終えた後、
広場に向かうまでに行きたい場所が、ひとつあった。
ルパートはその時には一度戻ってきていただろうか、
叔父とメアリーにそう告げると、
男は宿を出て目的の場所へと向かった。

そう、遠くはない。近くの本屋へ。]

(37) 2015/05/15(Fri) 13時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―回想・2日目投票前・本屋―

 …こんばんは、
 ごめん…ベネット呼んでくれるかな。

 うん、伝えて。
 少し―――…相談したいことがあるんだ。

[戸を叩いて現れたベネットによく似た弟に言伝を頼む。

大兄弟の一番上の青年の姿が現れると、
少し目を細めてから、ぽつぽつと彼へと話し始めた。**]

(38) 2015/05/15(Fri) 13時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 13時半頃


─ 昨日 ─

[結局、日の暮れる頃まで男は墓場で時を過ごした。
この日だけは、朝に出て行った男が暫く帰らぬのは、
娘も甥も知っていること

男は帰宅しても口を噤みがちだった。
結局、教会には足を向けていない。

オーレリアが、ずっと働いてくれていた娘が死んだというのに。
薄情だとか、不審に思われても仕方ないのかも知れなかった。
けれど、どうしても足が向かなかったのだ。

一方で同胞の死を認めるくせに、
一方で人の死すら拒絶をしたい。

それは矛盾した現実逃避でもあったのだろう]



──── 馬鹿な、




              馬鹿げたことを。

[投票を行おう…正すべきは、同族の手で。
その声に、低く怒りを吐き捨てるように呟いた。
教会で、族長が同族の手でと口にした時と同じく。

抑えた怒りは、知らず黒髪の少女の怒りに似るか。
もっともそれは、似て非なるものではあったけれども]


投票だと?馬鹿な。
同族の手で同族を殺す──…?
ふざけたことを。

それでまどろみが、再び得られると思っているのか。
それで全てが、元の通りになると思うか。

[手渡された投票用紙を、白くなる拳の中に握りこむ。
ぐしゃりと握り込まれた紙は、すぐ皺だらけになった]


 怪しいものを…、…殺したと思しきものを、
 我らが、殺す。


[ああ。それは”同族殺し”と何が違うのだろう]


[男は、それ自体に怒っているかのように、
険しい顔で、しわくちゃの紙を見つめた。
暫く、ペンは動かなかった]


…、………

[けれどやがて深い息をつき、そこにひとつの名を記しゆく。
抱えた、矛盾そのままの名を]



 …──────、


[彼女が死んでも構わない。と言ったそのままに。
その名を記して、再び彼女を殺す。

家族のように、娘のように。
共に暮らそうかと笑ったことすらあったというのに。
それは人との共存共栄の為の、尊い犠牲などではなく──…


           … 彼らが、生き延びる為に。
             彼らが、この犠牲とならぬ為に。


 …──ただ、利己的な己の望みだけの為に。]


[音なき声に名を挙げられ、
無残に死ぬべきことが決まっているだろう名を記したのだ。




   ──── マーゴット ローランド、と** ]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・2日目・本屋―
[中に入れて貰った後、続いた相談事。
ベネットが腰を浮かせたのは一区切りついたころか。]

 あ、いいよ。
 もう帰るし……、……

[慌てて制止しかけて、止める。
すとん、とまた進められた椅子に座ってから
お茶を出されるまでの間、億劫だから、と外していた
頭のタオルを手持無沙汰にいじっていた。]


 ……ありがとう。


[少しして、出されたお茶はとても温かった。
温度だけではない、何か違う温かさも感じていた。。]

(75) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ごめん、でも…。
 …聞いてくれて、ありがとう。

[ベネットにそう告げてから席を立つ。
広場に向かう前に宿に一度戻るからと、
ベネットとはそこで別れることにした。]

 ……そういえばさ、
 一回、訊いてみたかったんだ。

[本屋を出る前、ベネットに振り返りぽつりと問う。
眉を下げて、
またねと手を振ると男は本屋を出て行った。**]

(76) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 18時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

―朝―
[ぼんやりと日が登るのを窓から眺めていた。
そろそろ起きなきゃ、
ここは酒場で、その隅の席で、椅子に座っていて、
一睡もできていないのに
思い浮かんだのはそんな言葉だった。

いつも通りに裏手に回って井戸で顔を洗う。
ドアのところにはいつものように配達の品が置かれていた。
仕事をしなきゃ、と
次に思い浮かんだのはそんな言葉で。

>>24
声が聴こえる。
寝間着姿の従妹の姿――――…
昨晩、従妹を連れて帰ったのは自分のはずだった。
多分、そのはず。]

(82) 2015/05/15(Fri) 19時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …メアリー、
 ……だめだよ、先に着替えないと。

[寝間着のままのメアリーにそう告げる。

その声は、少しだけ枯れていて
従妹を見る目元には、少しだけクマが浮かんでいたけれど、
それ以外は、いつもと何も変わらない。

ルパートのことに関しては何も言う事が出来ず、
従妹が着替えて降りて来るまでの間、
配送の荷物をメモを見ながら入れ替えていく。]

(83) 2015/05/15(Fri) 19時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …メアリー、

[従妹の名前を呼んで、
それから――…苦笑にも似た微笑みを浮かべた。]

 …どこか、遊びに行っておいで。
 …マーゴットとか、
 …クラリッサとか、
 …ラーラとか、

 …本屋でもいい。

[思いつく限り人がいて、
彼女が遊べそうな場所を挙げていく。
探したって、叔父はもういないから…、
そうとは彼女に告げることができずに、]

(84) 2015/05/15(Fri) 19時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ……いってらっしゃい。
 俺は…、…配送、行かなきゃ。

[メアリーは言う事を聞いてくれるだろうか、
昨日とはまた違うワンピース姿の従妹を送りだして。

男は紙袋の中を確認する。
蜂蜜、インク、粗めの塩…それから。

勝手口の扉に鍵をかける。
もう宿の主はいなくなってしまったけれども、
昨晩話し合いに使ってもいいと伝えていたから。

宿屋の表の扉は、開けたままになっている。**]

(85) 2015/05/15(Fri) 19時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 19時頃


徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 23時頃


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・2日目投票前・本屋―
[去り際投げかけた問いに返ってくるベネットの答え。
>>122本屋の長兄の姿を見つめた後、]


 ……そっか。
 …俺も。
 ベネットと同じようなこと…思ってる。


[彼と似たような表情を浮かべて呟き、
本屋を後にした。**]

(139) 2015/05/15(Fri) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―ジョスランの家の前―
[配送先の一軒目、
扉を何度叩いても返事はなかった。
生き物の気配は中からしているのに、と首を傾ぐ。
きちんと耳を澄ませて足音を聞けば、
それが猫のものだとわかったろうけど
一睡もしていない脳みそではそこまで賢く回らない。]

 ……おかしいな、
 "兄さん"だけが残ることはないはずなんだけど…、


 ……女でも連れ込んでるのかな。

[猫が雌なら当たりだろう。
仕方がないのでメモの次の項目に目を落とす。]

(142) 2015/05/15(Fri) 23時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[インクの届け先はあと少し先でも大丈夫だろう。

仕事に出る前、
酒場から持ちだした酒瓶はどうしよう。
届け主を思い浮かべて、
その彼が住まう場所を考えて、
向かう気にはなれなくて、
ぼんやりと診療所のある方角を見る。

いつも神出鬼没なのだから、
こういう時も草陰から顔を出してくれればいいのに。

現実は、そう思い通りには動かない。]

(147) 2015/05/15(Fri) 23時半頃

― ??? ―

[  しろいせかい。まっしろのなかに、いる。 ]

  「明日聞くね」ってメアリーは言ったけれど
   あんなに昏い目をしたあの子は、きっと悪い夢。
   起きたらすぐに行かないといけないの。

   だってほら。はやくしないと、あの子が先に
   わたしのおうちに着いちゃうでしょう?

   どっちが先に着けるのか
   競争しましょう。 ね、 そうしましょう?

[  掴んだ手は、誰のものか。
  父か、  母か、  それとも――――。  

  伸ばした手先に絹糸が絡み、輪になり手首を彩るよう。
  細くて微かな糸の束が捻れて、そこへ差したのは
  微かな  ――赫  ]


[ ねぇほら、声が聞こえる。
 わたしを呼んでくれる 
 聲が聴こえる。>>=0

 だから、起きないと。]


  ……どうして今朝は、こんなに鴉が煩いのかしら。


[ 扉のある方向を一瞥した わたしの耳に
 突然降り注いだ おと は。

 嗚咽   と   嗚咽。

 喉が潰れるような サイラスの声。 ]

   ………サイラス!? どうしたの……。
 


[ わたしの問に返事はなく
 こんなこと、一度だってなかったのに。 ]

  ねえ、サイラス。どうしたの? どうしたの?
  どうして、泣いているの?

[ 声の場所へと手を伸ばしたが、扉の開く音
 は、と振り返り、 ふたつの足音 4つの爪音。
 そしてわたしの名前が呼ばれたことに
 小さな胸を撫で下ろした。]

  ジョス! エルも!
  ねえ、サイラスの様子がへんなんです!
  どうしたんですか? 何があったんですか?

[何が起きているのかわからない。触れるのすら恐ろしい。
”生きているのか”  そんな声が聞こえた時は
喉の奥がきゅうっと締まり 両足がただの棒になったよう。]



[  「俺は、   俺だけは 生きてるさ」  ]

[    ジョスも、エルも、返事をくれない。    ]


[          ねぇ。            ]


          …ねぇ。
       わたしを、視て……


[        ――おねがい よ。        ]
 


[ 糸の切れた人形のように、床を打ったふたつの膝も
 物音ひとつ たてることなく。

 わたしは わたしのかたちすら わからなくなって。

 その場に座り込んだまま
 目の前で繰り広げられる声たち
 川に流れる無数の笹舟を 見送るような
 そんな諦念で 聞き続け  ]

   サイラス………。

[ 何度目かわからぬ名を 自分の手の中に落とし

 わたしはようやく
 抱けなかった背中を、思い出した。  ]

   せんせ………。

[ 此方の聲なら届くかと、そんな微かな期待も闇に溶け*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[すぐに傷むものではないので、
蜂蜜の瓶はジョスランの家の玄関先に置いた。

陽にあたりすぎるとよくないけれども
きっとそのうち戻ってくるんじゃないかと
考えて。]

(156) 2015/05/16(Sat) 01時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[それから。

少し。
眩暈がした。

眠気は全くないのに体は疲れを訴えている。

どこかで少し休もうか。
それとも今日は宿に戻ってしまうか。

そんなことを考えながら。
村の中を歩き続けている。**]

(157) 2015/05/16(Sat) 01時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 01時頃



[サイラスとジョスが「今日のため」にわたしの家を発つ。
その会話を、足音を、すっかり力の入らない足が折れたまま
唯ひとつ 生白い腕を伸ばして]

  …………。

[行かないで、と 叫ぶこころを黙らせるだけで精一杯。


           バタン


扉が締まる音と共に、わたしの腕も膝に落ちた。 ]
 


[ それからどれだけの時間、2人が消えた扉を
 「みて」いただろうか。

 ベッドの支軸を頼りに立ち上がって
 恐る恐る 手を伸ばす。

 たぶん きっと ここに   わたしが。

 わたしを覆う上掛けの 端を探して指が滑る。
 そうして辿り着いた 肉のない場所。

 周囲を埋め尽くす死臭も、乾き切らない血のぬめりも
 わたしを穢すことはないのに、そこに在る死体。
 怖くはない。
 「伝わらない」「届かない」恐怖にくらべたら
 死んでいるなど 何て些細なことなのでしょう。]

   ……あぁ。 ……。

[ わたしのコエは空気を揺らしてはいなかったのだ。]




[ ”だから” エルも せんせも 返事がなかった。

 でも、   そのおかげで
 あのひとたちはまだ 生きているんだと

 喚んでしまったら。来てくれてしまったら。
 わたしのせいで死んでいたかもしれないと

 ―――そう思った。  ]  

 


[ 覚束ぬ足を友に わたしはふらりと家を出る。
 だって、やくそく したのだもの。 ]


[なんども競争した、互いの家と家とを繋ぐ小路の向こう。

  ぱた、ぱた、ぱた

いつも行く先から響いていた春風のような彼女の足音は、
今日はなにものかに抑圧されているような
             さみしい音。 ]

  メアリー!

[そう言って、わたしは ”いつも” 通りに両手を拡げ、
返事もない 足音の速度もかわらないその影を

――― 抱きしめ ―――  ]
 


[ わかってた。 わかっていたのに。

 背中から聞こえる足音は よどみなく。
 彼女はまっすぐに”わたしのいえ”を目指す。 

(やったー!今日はわたしの勝ち!)
  そう聞こえるはずなのに

(メアリー!昨日はどうしたの?元気になった?)
  そう応えるはずなのに


 ざあざあ  ざあざあああ。

 流れ続ける噴水の音だけが わたしの両腕の中にある **]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

―回想・昨晩・広場に行く前―
[宿に一度戻るとルパートは戻ってメアリーと共に居た。
墓参りは無事に済ませてこれただろうか、
叔母の命日に、このような事件が重なってしまったのだ。]

 …あのさ、ルパート。

[そう思ったからというのもあった。
昨晩、誘いを断ってしまったこともあった。
だから、]


 ……帰ったらさ。
 …今夜は、飲まない?


[一緒に。と酒場を目で指して言って小首を傾げ笑う。
この時は、本当に。
共に帰れることを何も信じて疑わなかったのだ。]

(197) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―回想・昨晩・広場―

 ………ぇ、

[決定と。
>>10告げられた名前とその響きの重さに
直ぐには理解のできない顔で、瞬いて。
それからストンと血の気が一気に降りていくのを感じる。]

 ぁ、
 待って!そんな…!

 何かの間違いだ…、
 ルパート…!!

[かつての親友である医師に連れていかれる叔父の姿を
追いかけようとして、他の村のおとな達に引きとめられて。
メアリーのように人々の手をかいくぐることはできなくて、
遠ざかっていく叔父と従妹の姿に顔色失せたまま叫ぶ。]

(198) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 叔父さん……!!

[まだ、まだ何も聞けていない。

これから話すつもりだったのだ。
メアリーに言われたおとなの理由も。
鶏の羽の上手な毟り方も。
酒の選び方と、酔い潰れない方法も。]

 ……っ、叔父さん…!!

(199) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 叔父さん…!!!

[まだ何も言えていないのだ。

叔父の髪の毛の後退が少し気になることも、
遺伝ならばどうしようと自分も気にしている事も、

もう、何時の間にか
彼が彼の兄であった男の本当の父親の年齢を越えて、
本当の両親よりも長い時間、一緒にいるという話も。]

 ……っ、

(200) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 …っ、父 さ …、

[まだ、

まだ、

何もできていない。
引き取ってくれたことへのお礼すら、言えていない。のに。

立っていれられなくなって、その場に崩れ落ちる。
メアリーの悲鳴が聴こえたのは、その少し後。>>169
終わってしまった、間に合わなかった。]

(201) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 ―――――……、

[同じように叫びだしそうになるのを、ギリ、と
奥歯を強く噛みしめることで耐えてふらふらと立ちあがり
悲鳴をあげた場所で動けなくなっている従妹の元へ向かう。]


 ……メアリー、
 ……メアリー…、……帰ろう。


[そう言って、抱き上げたところまでは覚えている。
その後おそらく連れて帰ったはずで、

気がついた時には―――…もう朝になっていた。**]

(202) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋前―
[診療所に行かないのなら、
酒瓶を持ち続けるのは億劫だと思った。
一度宿屋に戻って酒瓶は置いて、それからインクを届けよう。
1時間くらいなら休憩で寝てしまってもいいだろうか。
そんなことを考えながら、足は宿屋の方へと向かう。

サイラスの姿を見つけたのは、
>>131彼がメアリーを探しだす前のことだった。]

 ……おはよう、
 サイラス。

[呼び掛けてから緩く眉を寄せる。
いつもの彼とは違う違和感を感じるのは何だろう。
考えてから、いつも呼び止める彼はもっと
ゆっくりと歩いているからだと思い当たる。

いつも、従妹と仲の良い彼女と、共にいるから。]

(203) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ……マーゴットは?
 ああ、メアリーが遊びに行ってるのかな。

[遊びに行く場所のひとつに、
彼女の名前も挙げたから。そう呟いて。

訊ねの言葉にはどんな返事が返ってきたか、
サイラスの様子がやはりどこかおかしくて。]


 …何かあったの、


[少し、厭な予感を感じて表情がかたくなる。
きっとその予感は当たっているのだと
サイラスにもう一度、訊ねの言葉を投げた。**]

 ………何が、あったんだ?
 

(204) 2015/05/16(Sat) 12時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 12時頃


【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋前―
[問うたサイラスの目元は腫れているような気もして
彼が叔父の為に泣いてくれたのかとも一度は思ったけれども、
>>245俯くサイラスが言葉に詰まるように、
強く何かに耐えるような所作を見せた後に
告げられた言葉に男の血の気も下がっていった。]


 ……マーゴット、が……


[昨日の朝には宿屋の前に来て、
元気な声で従妹の名を読んでいた少女が。
>>246人狼族に、殺されている。]

(254) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[疑ってなんていなかったけれども、
死んだ叔父の他に本当の犯人はいるということで。

なら。
なんで、叔父は死ななければならなかったんだ?

喉まで出掛かった言葉は、息を詰め込んで。
呑み込んで。]


 ……ごめん。


[小さく、謝る。]

 ……辛いこと、言わせた。

[目の前の男が、サイラスが、
どれだけマーゴットのことを大切にしていたかは
知っている、つもりだったから。]

(255) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ……それを、メアリーに伝えにきてくれたのか?
 …でも、

[>>247サイラスが次の言葉を紡ぐ前に男はそんな言葉を続けた。
視線を辺りに彷徨わせる、メアリーは今、どこにいるのか。]

 ……今は、言わないであげて欲しい。
 メアリーとマーゴットが仲が良かったことは知ってるだろ?

 ただでさえ、父親を亡くしたばかりなんだ…
 それを受け止めきれてない…、
 

 ……サイラス?

[ぽつぽつと、朝のメアリーの様子を思い出しながら
サイラスの方を見ると、いつもの彼の顔と違う。

いつものお節介な、
気遣いの絶えない彼の姿は目の前にはなくて。]

(256) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ



 ……サイラス、

 …お前は、


[サイラスを見る男の目に、警戒の色が宿る。]


 ……メアリーを、疑ってるのか?


[返す声が、少しずつ―――低くなっていく。]

(257) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[自分の見解を話し出すサイラスを…じっと見つめて。
メアリーが来るまで待つと、その言葉には首を横に振った。]

 サイラス、
 さっきも言ったけれど今日はやめてほしい…。

[そう頼みを告げてもサイラスが引く様子はなく、
>>251帰って聞たばかりのメアリーのところに
遠慮なく向かっていく様子に低く唸る。]

(258) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

 サイラス……!!!

[強めの牽制をかけても、
サイラスは留まらないのだろう。

彼を制止しようと、
その肩を掴もうとするように手を伸ばした。]

(259) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 21時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

 サイラス、やめろ。

[ぎり、と爪の短い手がサイラスの肩に力を篭める。
メアリーに向かおうとする男の姿を留めることはできども
制止の声を向けてもサイラスの言葉は止まらない。]


 やめろって……!!!


[うぅ…と喉元が鳴くのは人狼特有の唸り声。

1日村中を駆けまわっている男と薬屋の男では
どちらが力が強かったろう。多分、聞くまでもない。]

(270) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ―――………っ!!!

[口で止められないのなら力づくで止めるしかない。
サイラスの肩を掴む手を強く引いて。

叩きつけるように、地面へと引き倒した。]

(271) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[サイラスを地面に引き倒した後も、
唸り声はやまず、荒く息を吐く度にその音は大きくなった。

サイラスから手を離して、目元を押さえた。
ひどく、眩暈がする。
きっと一睡もできていない所為だ。

普段だったら力に訴えようとする前に
考え巡らせ留まろうとしていたはずなのだけれども、
男の方も、いつも通りにふるまう余裕がなかった。]


 ………、……、


[ごめん、と出かけた言葉が留まる。]

(280) 2015/05/16(Sat) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[>>275弱弱しく呟くメアリーの方を見た。]

 ……メアリー、
 …拾った…ものなのか…?

[責めるのではなく、確認する声音で聞く。]

(281) 2015/05/16(Sat) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[>>282メアリーの声に、灰色の瞳が
心の底からほっとした、というように和らぐ。
小さく頷いてから、
立ち上がれないでいるサイラスを見下ろして。
>>279彼の言葉に唸りは徐々に納まっていく。]

 …ごめん。

[ぽつりと謝る。]

 ……俺、喧嘩あんましたことないから…、
 今の、結構痛かったと思う…。

[そのこと、だけ。他のことは謝れない。
彼にどうやって手を差し伸べていいのかもわからず、
ただ、
同じように大事な人を喪ったばかりの男の姿から
目を逸らそうともしなかった。]

 …ネックレスの話…、

(285) 2015/05/16(Sat) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 俺も、教えてもらってたんだ。

[ぽつりと、見下ろす姿へと言葉を落とす。
サイラスが己の見解を男に告げたように、]

 …サイラス、おかしくないか…?

 俺は、ドナルドはマーゴットの首飾りが
 オーレリアに渡したものか確認していないって聞いた。

 なのに、
 オーレリアに渡したものとして…
 話が既に出回っている……

(286) 2015/05/16(Sat) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …俺さ、
 …教えてくれたジョスランを疑うつもりはないんだ。

 俺は―――…
 

(287) 2015/05/16(Sat) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …俺はその話を聞いた時から…ドナルドの事を疑ってる。

[嘗ての兄貴分だった男の名前を挙げて。
少し遅れて噴き出してきた汗を拭う為に、
男は頭に巻いていたタオルを解いて顔を拭った。]

(288) 2015/05/16(Sat) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …………、…………

[>>283サイラスの呟きに思い浮かぶ言葉はあったけれど
それを口にすることはなく。]

 ……水、汲んでくる。
 …ごめん、酒場…入ってて、いいからさ。

[一度冷静にならなきゃいけないのかもしれない。
と、宿の裏手の方を仰いだ。]

(289) 2015/05/16(Sat) 23時頃

【人】 徒弟 グレッグ

 ―――…わかんないよ。

 理由とか、
 動機なんて…、


 ……俺にはわからない。

[疑念は疑念のままだ。確証には繋がらない。

それに、
それを言うのならメアリーだって同じだ。
メアリーがマーゴットを殺す理由の方がわからない。
地べたに、と>>294サイラスが続ける言葉に
見下ろす瞳が鈍く光った。

それなら―――…ルパートのことは、どうなんだ。

言いかけて、口を噤んで、くしゃりと頭を掻く。
やはり一度……水でもかぶった方がいいようだ。]

(301) 2015/05/16(Sat) 23時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[>>295ぎこちない笑みを見せて帰る男の姿を見送って、
メアリーの方へと顔を向ける。]

 ……メアリー、
 俺、一度裏で顔洗ってくるからさ。

 酒場で…、
 コップ2つ、用意しといて。
 
 水、汲んでくるから。

[マーゴットのことも、
父親のことも、気付いてしまっている様子の従妹へと
気遣わしげに眉を下げて。]

(305) 2015/05/17(Sun) 00時頃

【人】 徒弟 グレッグ


 …その間に、誰か酒場に来たら…。
 少しの間、店番頼めるか?

[そう訊いてから、
裏手にある井戸の方へと歩いて行った。]

(306) 2015/05/17(Sun) 00時頃

─ 回想 ─

ああ、そうだな。

じゃあ、今夜は秘蔵の蜂蜜酒をあけてみよう。
味見をしてみようと思っていたんだ。
…付き合っておくれ。

[傍らを歩むグレッグを見返して微笑んだ。
確かに、甥はもう随分と成長をした。
幾ら当時の少年の姿を思い出してみたとしても、
今では充分立派な、一人の男だ。

時折、若い頃の兄に似ているなと思うことがある。
けれど兄より自分より、もっと快活で良い男になったと見えてしまうのは”親の欲目”か]

(そうだろう?兄さん)

[もう一人の息子、もう一人の子ども。
もう長いこと、そんな風に過ごしている甥の姿に目を細める



「処刑先は──」


[琥珀の双眸が、レンズ越しに向けられる
凍りつく空気、息を呑む音。
その中で、男は”ついにこの時が来た”と思っていた。

冷ややかな瞳が向けられる。
それを見返す胸のうちに、満足のようなものがある。
心密やかな願いの叶う時。

琥珀にちらつく、微かな迷いと恐れ。
それを、今は色を隠すことをしない鳶色が見つめ返した。

男の頬が上がりかける。
どうしたというのだろう。笑い返そうとでもいうのか]


……っ

[乱暴な力で押さえられ、手を戒められる。
自由を奪われれば抵抗のしようもない。
今更抵抗しようとも思ってはいなかったが。

ただ、気掛かりは確かにあった。
ざわめく面々、それらには目も遣らずに振り返る。
蒼白な顔をしたグレッグと、信じられないといった顔をしたメアリーを]


「どうしてお父さん“まで”殺すの!?」

[娘が叫んで、スティーブンにしがみつく
その姿に、心が痛んだ。

”願い”に、彼女のことは考慮されていない。
ひどく我侭で、自分勝手な望みなのだから。
…けれど。娘を愛しく思う心は、それとはまた別のものだ。

少しずつ狂っていた男に残されてた、確かな…──ひかり。]


メアリー、

[呼びかけようにも、身体は強引に前へ運ばれていく。
それでも首を捻って後ろを見れば、目を見開いた甥が見えた。

叔父さん、と。
いつものように名ではなく、そう呼ぶ甥に呼び返したくても、もう声が届きそうにない]


メアリー!!やめろ!!!

[ただ。医師が娘を突き飛ばした、その時だけは。
身をよじって、必死に声をあげた。
抵抗すると見られれば、手は更に乱暴になるだろうか。

知ったことではなかった。
愛しい娘。かわいいかわいい、キャサリンの忘れ形見。
彼女が、彼女とグレッグが生き延びることだけが、
幸せになることだけが───…


  ( ”あの子たち”が )


             … 最後の、望みであるのだから]


[暗い森を、よろめきつつ歩きゆく。
空気は湿って、村のざわめきもすぐに遠くなった。

かの青年に、いつか聞かせて貰うはずだった御伽噺も。
必死に追いかけてくる愛しい娘も。
呆然と此方を見ていた甥っ子も。


 次第に、遠く、向こうになり]


…スティーヴ、

[名を呼んでも、返事はない。
だから二人とも黙々と少し歩いた。

 ( ああ、この木は、)


        『 ルパート 』


       ( 君と木登りした木だったね。)


名を呼ぶ声も、その景色も。
昔とは随分変わってしまった]


…────、

[振り返らないかつての友の声を聞く。
その男の頬が、再び淡く引き上げられた。

そう、確かに自分は彼にそう言った。
彼だけには、そう言った。


生きなければならないはずだった。
自分も生きるようにと、言ってくれたのは誰だった?
そう、可愛い娘も甥もいる。
彼らを遺してはいけないはずだった。
その為に、今もこれからも生きていくはずだった。

けれど、いつまでだろう。
いつまでそうして、死んだように生きなければならないのか。
心捧げた愛は呆気なく逝ってしまった。
目の前のこの男が見殺しにしてしまった]


[死にたかった。
ずっと死にたかった、死ぬようにして生き続けてきた。

狂っている?そうかも知れない。
…───いや。
どうして”男だけが”正常ではないと言い切れるのか?
男にとっては、これこそが正常だというのに。

死にたかった、死にたかった…生きたかった。
引き裂かれるままに、目の前の男にだけ、

   ( これが過ちというのなら、)

ひとつ、仮面を装う顔で。


            ( …──正すといいさ。)


甘えるように、狂気の顔で自らの死を誘った]


[死ぬならば、と思ったのだ。
死ぬなら、出来れば彼がいい…彼に殺されるのがいい。
優しく懐かしく繊細な、この旧友(とも)がいい。

なんというエゴだろう、ひどい迷惑な我侭だ。
彼の心が過去にどれほど傷ついていて、
それを自分が更にどれだけ長く傷つけていて、

きっと、またひどく傷つくだろうことを知っているのに]


  ( … ごめん、)


[その願いを叶えてくれる男を目の前にして、謝罪は音になることはない。
恨み言をという、友の背をただ声もなく見つめている]


        ( ごめん、スティーヴ )
 


[獣の爪が、喉に深く食い込んだ。
目の前に散る赤に、男の口が開く。

声は出ない。
反射的に音なき叫びを”仲間”に響かせようとして──…]



           っ!!!


[咄嗟に押さえた。
いけない、彼らに聞かせるわけにはいかない。
これ以上、あの子たちを嘆かせるわけにはいかない。
ぐらり、視界が傾いて行く。急速に目が見えなくなる]


[地面には倒れこまなかった。
受け止められたのだろう、そんなことを一瞬思って]

 ( ああ、)

[鮮血に染まったまま、淡く微笑む]


  (やっぱり君は、)


       ( …─── ばか 、だなあ…。)


[そうして、何も*見えなくなった*]


メモを貼った。


【人】 徒弟 グレッグ

[地面に転がっていた配達用の紙袋を拾う。
インクも酒瓶も割れてはいないけれども、
もう商品としては使えそうになかった。
あとで謝りにいかなければいけないか。

小さく溜息をついて。
>>308
しゃがむ背にメアリーに抱きつかれたのはそんな時。]

 ん?あー……、怖がらせて、ごめん。
 俺、加減きかなくって…。

[従妹とは言え女の子を泣かせてしまったことに
ぎくりと身体を強張らせて、
目を伏せた後に背の、メアリーの頭のある位置を
後ろ手に探りながらメアリーの頭を撫でる。]

 ……大丈夫だよ。

[ぽつりと、囁くように言って笑う。]

(313) 2015/05/17(Sun) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―宿屋―
[メアリーを見送った後、紙袋を手にして立ち上がる。
宿屋の主への容疑が晴れぬ中、
宿屋に近づこうとする人間の姿はない。

裏手に回ると勝手口に紙袋を置いた。

思考が定まらないのはやはり眠いせいだろう。
桶に汲んだ水を金の短髪にぶっかけてから、
犬がするように首を振るって水を弾いた。
落ちつこうとするように
もう一度汲んだ桶の水面を見つめて深呼吸をする。

顔を上げたのは、
聞こえてきた足音が幾つか、
表ではなく裏手に近づいてきたから。]

(335) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[>>324呼びかけるクラリッサの声に首を傾いだ。
クラリッサはドナルドを怖がっていた印象があるから、
共にいるドナルドは彼女とは珍しい組合せで、
けれども一緒に居るベネットを見ると納得がいく。]

 ……クラリッサ?
 なにか、話し合い?

[先程、疑わしきと名前を挙げたドナルドの姿を一瞥する。
少し目を伏せてから、
クラリッサへと戸惑うように苦笑を返して
表の方へと目配せをした。]

 こっちは裏だからさ…入口、あっちなんだ。
 酒場は開けてるからそっちから入ってくれれば…、

[道案内の声は、続くクラリッサの声に途切れる。
―――…少しの、沈黙。]

(336) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

【人】 徒弟 グレッグ



 …………どうして?


[サイラスに告げた見解、
ドナルドがその場にいたからというのもあっただろう。

返す声はクラリッサからの頼みを拒むような、
疑念と警戒の滲む響きになった。*]

(337) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 01時半頃


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:グレッグ 解除する

処刑者 (5人)

グレッグ
17回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
裏方
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.093 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび