人狼議事


252 Aの落日

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視点:


珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 00時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 前夜祭 ――


[応援してる、という>>0:704
 葛くんの言葉に、わたしは目を瞬かせます。

 素行が悪いなどと
 おかしな噂を学校で立てられている彼の、
 素の一面を垣間見た気がしたのです。

 ……らしくない、などと形容したら
 葛くんに怒られてしまうでしょうか。
 きっと本来の彼は、いつぞやの手紙のように
 心根のやさしい人なのでしょう。

 ふ、と
 わたしは笑みを浮かべて彼に振り返ります]
 

(39) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  応援ありがと。
  高校で最後の演奏になると思うから、
  よろしく。


[発した台詞が、自分に跳ね返ってきました。

 そう、さいごなのです。
 わたしが、ホルンと共にあれるのは。
 明日で終わりなのです]
 

(40) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  じゃあね。また明日。


[なんだか泣きそうになってしまったので、
 わたしは前を向いて
 足早に葛くんから離れます。

 こんな顔をしているのを
 葛くんには見られたくない、と
 思ったからです]
 

(41) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[不幸な事故で、
 サッカー部をやめることになった。

 そう噂で聞いていました。
 それからずいぶんと荒れてしまった、とも。

 わたしが、何らかの理由で
 吹奏楽をやめることになっていたら。
 想像したことはありますが、
 きっと耐えられません]
 

(42) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 
[葛くんは、どちら側の人間だったのでしょう。

 仄日ちゃんのように「興味ない」>>0:342
 はっきり言い切れる側の人間だったのでしょうか。

 それとも、わたしのように――……]
 

(43) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[後者だとすれば、それは悲劇です。

 ああ、でもきっと安住英子は
 前者の人間だったのでしょう。

 そうでなければ、なんで]
 

(44) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[ばち、ばち。

 乾いた音を立てながら、
 キャンプファイヤーの炎が爆ぜています。

 ふと、各務くんが仄日ちゃんの手を取って
 フォークダンスの輪の中に>>0:807>>0:817
 エスコートしてゆくのが見えました。
 
 変わった組み合わせだな、と思いました。
 同時に、その光景は青春の輝きに満ちていました]
 

(45) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[わたしには、ホルンしかありません。
 ホルンだけが、青春でした。

 踊る各務くんの表情は
 明日の演奏への緊張など微塵も見えませんでした。

 うらやましいな、という感情が芽生えます。

 わたしは、とてもちっぽけな人間です。
 いちごみるくの飴玉に、縋ってしまうくらいに。

 耐え切れず、わたしはその場を後にしました]*
 

(46) 2018/10/15(Mon) 11時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 文化祭当日朝 / 体育倉庫の裏 ――


[朝早くからわたしは
 ホルンの自主練に励んでいました。
 
 いつもの朝練の定位置は
 3-Aの教室のベランダでした。

 けれど文化祭の今日ばかりは
 クラスのみんなの邪魔をしてはいけないと思い、
 早朝から体育倉庫の裏を陣取っていたのです]
 

(47) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[ふと、ホルンの音色が止まります]


  ……英子ちゃん。


[名前を呼ばれ、わたしは振り返りました。
 そこにいたのは、安住英子でした。

 掛けられた言葉に、わたしは顔面蒼白になります]
 

(48) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




          「酷いよ」


 

(49) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




        「――――――――」


 

(50) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[絞り出すように、そのふたことを囁きました。

 安住英子は、そのまま
 くるりと踵を返して、そこから去ってゆきます。

 あとには、ぽつんと
 ホルンを抱えたわたしひとりが残されました]


  ……………っ、


[どれだけ、そうして立ち尽くしていたでしょう]
 

(51) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  大丈夫、……大丈夫。


[ポケットから取り出した
 いちごみるくの飴玉を、ぎゅうと握りしめます]


  ホルン、吹かなきゃ。


[震える唇を、無理やりに
 マウスピースに押し当てました。

 きっとそのときのわたしは、
 泣きそうな顔をしていたことでしょう。
 心臓を掴まれるような感覚に、眩暈を覚えます]
 

(52) 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[物悲しいホルンの旋律が、
 体育倉庫の裏からグラウンドへと響いてゆきました]**
 

(53) 2018/10/15(Mon) 12時頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 12時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




   [きっと、わたしは
    きらきらとしたものが怖かったのです]


 

(109) 2018/10/15(Mon) 21時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 回想 / 前夜祭 ――


[わたしがキャンプファイヤーから
 離れようとしたとき>>46のことです。

 当の各務くんから踊りに誘われ、>>82
 一瞬、どきりとしてしまいました。

 各務くんの言動は、まるで
 わたしに「ホルン以外の青春もあるんだよ」と
 訴えかけているようで。
 
 まっすぐこちらに伸ばされた手は、
 わたしを青春にいざなうものに感じられました]
 

(110) 2018/10/15(Mon) 21時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  ……ちょっと、
  文化祭の準備で疲れちゃったから。

  今回は遠慮しておくね。


[しばしの逡巡の後、
 わたしは各務くんに首を振ります。

 いまは、ホルンのことだけを考えなければならない。
 そう思ったのです。
 それは強迫観念のようなものだったのかもしれません。

 わたしはどこまでも憶病で不器用な人間です]
 

(111) 2018/10/15(Mon) 21時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  わたしよりも、英子ちゃんを誘ったら
  きっと喜ぶよ。

  さっき、この近くで見かけたし。


[各務くんと安住英子の関係に、
 変化>>78があったことなど知る由もありません。

 ただ、各務くんが安住英子を慕う
 可愛らしい後輩に見えていたわたしは、
 ふたりの男女の機微を知ることもなく
 そう答えるのでした]
 

(112) 2018/10/15(Mon) 21時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  明日のソロパート、頑張ってね。


[にこりと笑顔を浮かべて、
 各務くんに背を向けました]*
 

(113) 2018/10/15(Mon) 21時頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 21時頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[いつかふたりでまた
 ホルンを吹ける日が来るのではないかと。
 きっとわたしは、甘い夢を見ていたのです]
 

(122) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[ホルンを吹いていれば、いつかまた安住英子と
 以前のような関係に戻れるのではないかと。

 ホルンこそが、わたしと彼女を繋ぐ絆なのだと。

 おとぎ話のお姫様に夢見る子どものように、
 わたしは無邪気にそう信じ切っていたのです。

 結局のところ、それは叶わぬ夢でした。

 ついに現実と向き合うときが、
 夢から醒めるときが、やってきたのです]
 

(123) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[わたしにとって
 高校生活、最後の公演が幕を開けようとしていました]
 

(124) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 吹奏楽部公演 ――


[トランペットソロで幕を開けた公演は、
 中盤へと差し掛かっていました。

 ふと、わたしは
 体育館に設けられた観客席へと目線を向けます。

 そこに、四十崎くんや葛くん
 ……あるいは同級生たちの姿はあったでしょうか。

 ひとつ確かなことは、
 その会場に安住英子はいなかったということです。
 わたしは、複雑な心持ちになりました。

 安堵と、失望と、悲しさが入り混じります]
 

(125) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




     (いけない、演奏に集中しなくちゃ)


 

(126) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[ホルン三重奏。
 わたしにとって、今回の公演で1番の見せ場となる曲。

 冒頭のトランペットソロ。>>0:390
 その映画の主題歌にもなった曲目です。
 普段目立たないホルンが、主役になれる瞬間でした。

 何度も、何度も。練習してきました。

 後輩たちの演奏も、癖も、間の取り方も
 わたしは全てを熟知していました。
 目配せを交わし、その演奏は始まります。

 ホルンの音色が、会場いっぱいに響き渡りました]
 

(127) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




   (ホルンを、ホルンを吹いているときだけは。
    きっとわたしは輝いているはずなのです)


 

(128) 2018/10/15(Mon) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[満ち足りた気分でした。

 会場のスポットライトを浴びて。
 ホルンの音を響かせて。

 ポケットの中には、お守り代わりの飴玉ひとつ。

 ずっと、この時間が終わらなければいい。
 そう思いました]**
 

(129) 2018/10/15(Mon) 22時頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 22時頃


珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 22時頃


珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/15(Mon) 23時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 吹奏楽部公演 ――


[演奏の途中、観客席へと目を向けます。

 席を立つ仄日ちゃんの姿>>165
 視界の端に映りました。

 「興味ない」と言いながらも
 最後の公演を聞きに来てくれた彼女に
 口元が緩みます。

 やはり、仄日ちゃんは「冷血」だなんて
 不名誉な仇名をつけられるような子ではないと、
 わたしは思うのです]
 

(218) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 


         (…………あ、)


 

(219) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 
[ふと、観客席から真剣にこちらを見つめる瞳と
 目が合った気がしました。>>193

 四十崎くんでした。

 来てくれたんだ、と
 胸がじんわりとあたたかくなるのを感じました。
 口角が、思わず上がります]
 

(220) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[あの、ふたりきりの
 朝の穏やかな時間を思い出しました。

 あのやさしい時間が、
 四十崎くんからもらった飴玉が、
 どれだけわたしのが支えになったのか。

 きっと彼は知らないでしょう。

 せめて、この演奏が彼の心に
 何かを残してくれればいい。そう思いました。
 感謝の気持ちを込めて、旋律を奏でます]
 

(222) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 


  (ポケットの中のお守りが、
   わたしに勇気を与えてくれる気がしました)


 

(223) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[そうして、
 ホルン三重奏は終わりを迎えました。

 わたしは静かに席に座り、
 次の曲目へと譜面を捲ります。

 主役の座を降りれば、
 あとはメロディに溶け込むだけです。

 そっと各務くんに目を遣りました。
 普段は軽率な印象の彼も
 今は真剣なまなざしを演奏へと向けています。

 ―――演奏、楽しみにしてる。>>208

 昨夜の彼の言葉を思い出しました。
 先程の三重奏は、果たして各務くんの期待に
 応えることができたのでしょうか]
 

(224) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 


    (ああ、今わたし。すごくしあわせだ)


 

(225) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[ホルンを吹いているときだけは、
 わたしは孤独ではないと実感できるのです。

 あたたかな心持ちで、
 わたしは旋律に身を委ねました]*
 

(226) 2018/10/16(Tue) 00時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[そう、わたしは本当に「しあわせ」なのです。
 ちくりと刺さった心の棘は見ないふり。

 ―――仲、良かったもんな。>>207

 いつか各務くんに掛けられた言葉を
 わたしは思い出していました。

 中学の頃なら、このホルン三重奏だって
 きっとわたしの隣には彼女がいたはずで]
 

(242) 2018/10/16(Tue) 01時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[安住英子の奏でるホルンの旋律は、
 今でもこの耳にはっきりと残っているというのに。

 彼女と奏でる旋律は
 なによりも素晴らしかったはずなのに。

 わたしのことを誰よりも分かっているのは
 彼女のはずだと信じていたのに。

 結局のところ、わたしは
 彼女のことをなにも理解していなかったのです]
 

(243) 2018/10/16(Tue) 01時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

 


   わたしは、昔みたいに仲良くしたいんだけどね。


 

(244) 2018/10/16(Tue) 01時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[それはいつかの居残り練習で、
 各務くんの問い>>207に対して返した言葉。

 ねえ、潮田瑠璃。
 いい加減に認めましょう。

 友情なんてとっくに、壊れていたんです。

 縋っていたのは、わたしだけ]**
 

(245) 2018/10/16(Tue) 01時頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 01時頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




      [わたしはただの、抜け殻でした]


 

(272) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 舞台裏 ――


[吹奏楽部の公演が終わったあとのわたしは、
 表面上は平静を保っていました。

 手早く片付けをする各務くん>>236
 「ソロかっこよかったよ、お疲れさま」と
 笑顔を向けたでしょうし。

 続く3−Aの劇まで時間がないため、
 音楽準備室への撤収を部活の友人に任せることに
 頭を下げもしたでしょう]
 

(273) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  ホルンは自分で片付けるから。
  譜面台よろしく。


[そうして、音響機器の並ぶ舞台裏の一角へと
 わたしは腰を下ろしました]
 

(274) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[未練がましくホルンを抱えて、
 パイプ椅子の上に行儀悪く体育座りをします。
 
 終わってしまったのです。
 わたしの、青春は。

 ポケットの中の飴玉を指で弾き、
 すこし悩んだ末に
 携帯電話でひとつのメッセージを送信します]
 

(275) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

─────────────────
To 四十崎 縁
From 潮田 瑠璃
─────────────────

最後の公演、聴いてもらえて
本当に嬉しかった。

ありがとう。
四十崎くんのお陰で頑張れたよ。

ホントのことを言うと、
もしかしたら今日も四十崎くんと会えるかもって思うと
毎日の朝練も楽しみで仕方なかったんだ。

飴玉がわたしの支えでした。ありがとう。

─────────────────

(276) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[それから、もうひとつ。
 クラス替えの時期に連絡先を交換して以来、
 1回もメッセージを送ったことのない彼に
 はじめてメールをしたためました]
 

(277) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

─────────────────
To 葛 九十九
From 潮田 瑠璃
─────────────────

吹奏楽部の公演に
英子ちゃんを誘ってくれたんだってね。

朝、英子ちゃんから聞きました。

色々気を遣ってくれてありがとう。
ごめんね。

─────────────────

(278) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[安住英子になにを言われたかは、
 詳しくは書きませんでした。

 ……いいえ、書けませんでした。

 ホルンを膝に抱えたまま、
 わたしは無表情に
 劇の脚本のページを捲ってゆきました]**
 

(279) 2018/10/16(Tue) 13時半頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 13時半頃


珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 13時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 舞台裏 ――


[空っぽのわたしは
 自分の心にぽっかりと空いた
 大きな穴に気付かない振りをしながら、
 劇の音響準備を進めていました。

 携帯電話が震え、脚本を捲る手を止めます。

 わたしは暗がりの中、
 光るディスプレイに目を向けました。

 そうして、四十崎くんからの返信に
 大きく息を飲みます]
 

(331) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




      「もう一回くらい聞きたい」>>297


 

(334) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


 

    (―――ねえ、お願い。もうすこしだけ)


 

(335) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[わたしは、とても欲深い人間です。

 震える指先で、ホルンをやさしく撫でました。
 この子とあと少しでも長くいられるなら。わたしは。

 観客がいるかぎり、
 ホルンを吹く理由が生まれます]
 

(336) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

─────────────────
To 四十崎 縁
From 潮田 瑠璃
─────────────────

四十崎くんのために
もう1回ホルンを吹くから。

飴玉、ください。

─────────────────

(337) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[開演前になっても、
 四十崎くんは姿を現しませんでした。

 そっと彼にメールを送信すると、
 わたしは開演のときを待ちました。

 そうして、舞台の幕は上がります]*
 

(339) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 22時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 劇 ――


[仄日ちゃんの脚本は、
 やっぱり素敵だと思いました。

 先程までわたしがホルンを演奏していた檀上では、
 羽音ちゃんがスポットライトを浴びています。

 主人公の手を握り、
 かわいらしく微笑む羽音ちゃんは>>286
 少ない出番だというのに
 ヒロインを食ってしまうような存在感を放っていました]
 

(359) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



  お疲れさま、すごくかわいかったよ。


[出番を終えた羽音ちゃんが
 舞台袖に戻ってきたなら、
 小声でそう囁いて、ぐっと親指を立てたことでしょう。

 世辞ではなく、本心です。
 いまの羽音ちゃんは、とびきりに綺麗に見えました。
 まるで、御伽噺のお姫様みたいに。

 舞台裏で音響機器をいじる、わたしの膝の上には
 相棒のホルンが所在なさげに置かれていました]*
 

(360) 2018/10/16(Tue) 22時半頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 22時半頃


【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

―― 劇 ――


[ありがと、と>>376
 謙遜せずに答える羽音ちゃんは
 やっぱり輝いて見えました。

 わたしが同じことを言われたら、どうでしょう。

 そんなことないよ、と
 首を横に振って謙遜してしまうことでしょう。
 そんな仕草が可愛くないのだと、
 わたし自身が理解しています。

 羽音ちゃんのように、自分自身に自信が持てたら
 ホルンに縋らずに済んだのでしょうか]
 

(397) 2018/10/16(Tue) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ




  (彼女との友情に、縋らずに済んだのでしょうか)


 

(398) 2018/10/16(Tue) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[そのとき、ポケットの中の携帯電話が震えます。

 返ってきた四十崎くんのメール>>364
 わたしは小さく息を吐きました。

 あと1日。
 それくらい許されますよね。
 もうすこし、夢を見させてください。

 劇の合間に、短く返信をします]
 

(399) 2018/10/16(Tue) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

─────────────────
To 四十崎 縁
From 潮田 瑠璃
─────────────────

うん。
明日の朝、いつもの場所で。

─────────────────

(400) 2018/10/16(Tue) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ


[あのやさしい時間を、何の気兼ねもなく
 ふたたび四十崎くんと過ごすことができると
 わたしはそのとき信じていたのです。

 ―――これから起こることなんて、
 知る由もなかったのですから]**
 

(401) 2018/10/16(Tue) 23時半頃

珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2018/10/16(Tue) 23時半頃


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