253 緋桜奇譚・滅
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なん…じゃと!? それでは普段と変わらんではないかッ……! 儂自体に問題があるようなこと申すでないわ!! ええい許さぬぞ、丸裸に剥いてくれるわ!!
[大きくても小さくてもおなごに逃げられる>>74 爺って損よね。 鼻血はむしろ出している状態が元気の象徴であり 興奮によって下がりすぎた代謝を上げている為 天狗爺にとっては元気の証拠であったそうな。
それよりも、明らかに危ないことを叫びながら 逃げる童女の尻を追い回す今を 誰かに見られなくて本当に良かったと思う。 どちらが京を窮地にたたせているか 客観、解ったものではない]
(86) 2018/11/15(Thu) 19時半頃
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[二体にその身を増やしての猛攻。 屋根から跳ねることで雷を回避する動きは>>75 先ほどからの交戦で予測はついていて、
だから、一本の槍は敢えて外し、 ――屋根に帯電させたのだ。]
(87) 2018/11/15(Thu) 19時半頃
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[左の大天狗は]
「黒雨よ!」
[天に団扇を向け、雨足を更に苛烈なものに変える。 堰を切ったかのような土砂降り。
数百の鬼火の火力――怨念を、 雨により穢払い。 至らずこの身を焼く魂があっても気迫で耐える。
蓄積が、のちに繋がる末路を知っていても。 既に短き生に縋る気は毛頭のない捨て身。]
(88) 2018/11/15(Thu) 19時半頃
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[右の大天狗は]
「豪雷よ!」
[団扇を斜めに払う。 黒雲が重低音で鳴り、新たな光槍が降る。 頭上から襲い来るものとして。
それと乗じて瓦屋根に帯電させた雷を同時に操り、 上へと迸らせ童女の足元を狙い撃つ。 ――本命は此方、動きを鈍らせる為に。
上から降る槍よりは威力は弱いものの 付け狙うように不規則な跳弾を帯びて]*
(89) 2018/11/15(Thu) 19時半頃
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/*
おお、伽耶vs凛だ。
他も戦い続いているし始まったし。
今日は誰がになるのかなあ。
皆がんばれがんばれ。
/*
おぉ、蛇vs唐傘か。
面白い組み合わせで熱い。
どこもがんばれー
/*
これは事案だぁ。
言い逃れのできない光景だねぇ。
/*
事案だなぁ、言い訳出来へんなぁこれは。
丸裸に剥くってそらあかんわ。
僕の仲間に不埒な真似する爺さんはこんがり焼こう。
/*
ヤツデのー!ってけむけむ突撃するぞぅ。
どーんだぞ。
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「くっ……残念無念じゃ、」 「おんしが毛ほども育っていれば」
[ひっきりなしに降りしきる雨は遠慮の欠片もなく 濡れ鼠になった娘を冷やし、 落雷により生じる上昇気流が 鬼火を天へと運んでしまう。]
「「体型がぴっとり浮き出て モロ見えだというに!!」」
[最期の刻が近づいても、 ―――変わるものは、何もない。]
(95) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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「いつまでそうして」 「いられるかのう!」
[童女が回避する度に瓦に刺さり帯電していく雷。 躱しても躱しても、結局のところは 蓄積されていくだけに過ぎない。
蛇のように伸びたかと思えば、 兎のように跳ね上がる。
跳ね上がり、足元を狙う頻度程度も不規則で まるで、大海原の荒波のよう。 バヂバチッと火花散らしているあたり、 それとは本質の違うものではあるけれど。]
(96) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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[事態は優勢 ――されど。
右の天狗が 左の天狗が
少しずつ透けていっているのが解るだろうか。]
「潮時じゃのう」 [雷鞭を弾ませる速度は絶えず。 けれど。 尽き――――をこの身で悟る。
一帯に留まる全ての雷を操るべく、 二体の天狗が地に団扇を指して。 最期の一撃を練っている。]
(97) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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「へいもの店主に伝えよ」 「水羊羹は墓前に頼むと」
[あれはまた一度味わってみたいものだった>>3:30]
「三峯の店主に伝えよ」 「これからも京の町を守れと」
[それから――]
「伽耶には、 すまなかったと」
[これまで追っていた黒い犬に届ける。 それは童女にも聞こえているのだろうが ――――――]
(98) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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[遣いに出した木葉天狗。 恐らくや、じき戻るであろうが。 なにを伝えずとも心は伝わっているだろう。 いつも、ありがたかった。]
「荒れ狂え竜巻!」 「轟け雷電よ!」
[殆ど透明となった二体の天狗。 家屋を半壊させるほどの暴風吹き荒れて、 雷の波が一気に突き上がる。 童女を狙い―――――されど。]
(99) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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[どちらも、触れる前に霧散する。 何事もなかったかのように。
雨雲は晴れ、穹もまた元の通りに。 二体は一体に戻り、火達磨となり地に墜つ。 小柄な爺の身体は、じゅうじゅうと燃えていく。]
呆れるほど長く生きたが、
―――されど、良き一生であったよ。
[火炎の中で童女を仰ぎ見、薄く微笑った]*
(100) 2018/11/15(Thu) 21時半頃
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/*
こども に むた い をはたら く のはゆ るさな い
/*
あら、あらあらあ らあ ら
ごめん な さいね 先に逝って し まって
最 期 に会え たらよ か った んだけど
/*
お姉さまの事をしってしまったらぁ。
どうなるのかなあ、わくわくするよぅ、愉悦。
/*
知った ら 悲 しんでしまう わね
そう したらもっと 伽耶 がきらう姿 になってし まうわ
そう なる前にお 胎に戻し てあ げたかった
/*
あっちもこっちも大変。
女の子がぁぼろぼろになって行くぅ。
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[地に仰向けで伏し。 滅羅滅羅と燃えていく中で――穹に投げ出され 爺が墜ちた少し先、 緋桜の樹木の傍に見えたのは、 喜ぶ姿でもなければ、憂いる姿でもなかった。
どうしようもなく囚われて>>126 逃げ道を奪われたかのように吸い込まれていく光景 黄泉路に半分以上近いからであろうか。
暖琴の背に絡みつく無数の焦茶色の手を ――ただの枝とは思えぬ『奇形』を見た気がするのだ そのままのめり込んでいく姿を、 蒸発してゆく眼球を介して『見た』。]
(138) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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―――おの、れ………
[爺の恐れていた懸念は、的に刺さった。
人の嘆きを、妖の存在概念を吸い続けるあの桜は 邪念に包まれ、ひとつの妖として成立しつつある。
提灯を母にし、 じゃ…いあんだかなんだか分からんが そんな感じの名前の灯りを父親にした 妖とは思えぬ存在の変容>>129
最早苦痛も苦痛として解らぬ状態で、 樹木の一部として『生えでた』童女に 黒焦げて今にも崩れそうな手を伸ばす。 その手には、しかと八手団扇が握られていた。]
(139) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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この、ど外道が
[今際の最期に篩う腕。]
うぉ、 の゛れ゛ぇぇ!!! [―――団扇が発した風刃は、 童女を『その妖』につなぎ止める
樹の枝へと突き刺さり。
――― 枝を断つ事が叶ったかは解らぬ。
真っ黒な影がひとつきり遺ったそこには、 まるで忘れ形見のように、 焦げ切らぬ八手団扇が転がるのみ]**
(140) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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/*
あちこちで死亡フラグが立ってる。
これは爺様とツェン落ちかな?
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[肉体もない 声も出せない
されど、魂を鬼火と練る童女が たましいを――――――――見つけたならば
変わり果ててしまった頭髪へと なでるように貌なきものは触れ
それから。]
(150) 2018/11/16(Fri) 01時頃
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[もちろん、着物の裾の下へ滑り込んだ]**
(151) 2018/11/16(Fri) 01時頃
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