82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[差し出されたケヴィンの左手を取り、立ち上がると、斧を杖として、曲がったままの脚を揺らしてみせる。 硬化しているのは、まだ膝だけのようなのだが]
今更、副作用がきたらしい。 大丈夫、この程度なら大して問題はない。
[走るには少々不自由するけれどと、笑ってみせた。]
(276) 2013/05/16(Thu) 00時半頃
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走るのは、これでは少し無理そうかな。
[けれど、まだ膝が動かないだけと思っているから、肩を竦める様子も、かなり楽観的なものだったかもしれない。]
分かった、なるべく早く追いかける。
ジェームスもトレイルもありがとう。 大丈夫、この程度なら斧を振るうのにそんな支障はないよ。
[まだ足首は動いていたので、不器用ながら地面を蹴ることができたのは幸いだった。 ぴょんぴょんと、身体を大きく揺すりながら、弟の後を追おうとする。]
(289) 2013/05/16(Thu) 00時半頃
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─ 白狼の戦場 ─
[慣れぬ片脚での移動は、思いのほか時間がかかった。]
……まったく、石でもぶら下げているみたいだ。
[成程、ケヴィンが武器にしようとしていた理由が、何となく分かった。 自分の脚は、まだ股関節が動くのだから、これで蹴りを入れたら結構なダメージを与えられるのではないかなどと、弟に倣い前向きに考えてみる。]
は、っ。 はっ、と。
漸く、到着。
[結構出遅れてしまった気がする。 戦況はどんなものかと、斧で身体を支えたままで確かめる。]
(313) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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右腕の動かないおまえには言われたくないなぁ!
……ッ、ケヴィン!
[どうやら弟は、新たな敵を前に善戦しているようだった。 加勢に動こうとした矢先、黒狼が、弟の右腕に噛み付いた。]
……。
[やっぱり無茶をするのはこいつの方だ。 呆れたように、笑みを浮かべかけたその時───]
(325) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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ケヴィン! 後ろ!!
[体躯の為か、完全に死角となっていた。 草むらが揺らいだのに気付き、叫んだ時には、茶の狼はもう弟に飛びかかっていた。]
ケヴィ…… ッ!
[斧をしっかり握りしめると、片脚だけで地面を蹴る。]
(326) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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ケヴィン! 腕、退け!!
[おそらく、着地などできはしない。 だがそんなことなど、今は考えられなかった。
ぐるりと、宙で身体を捩り、遠心力を乗せた斧を、茶狼の脳天に叩き落とす。]
───!!
[”斬る”と”潰す”の中間のような斬檄に、狼の頭が無惨に砕ける。
そして自身の身体は、そのまま地面に転がるように打ち付けられた。]
ッぅ!
[痺れる両腕で身を起こし、視線は、腹から血を流す弟へ]
(332) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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───え?
[立ち上がれない。 ついさっきまで動いていた右足が、動かない。]
そん、な…… え?
[地面に打ち付けられて麻痺しただけか。 いや、それならこんなに重いはずはない。 それに、打ち付けられたのは左足の方だったはずだ。
何が起きた革からぬまま、それでも、弟に手を伸ばそうとする。]
(335) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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[一瞬、いやな予感が過ぎったが、今はそれより、弟の身が心配だった。]
く、ぅ……ッ。
[両腕の力だけで、弟の傍まで這い寄ると、傷口を看ようと指を伸ばす。 何とかして血を止めてやりたいが、この状況では、応急処置もままならない。]
ケヴィ……大丈夫、か……?
[大丈夫なわけなどないこと、一目見れば分かりそうなものなのだが。]
(339) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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………私は、何ともない。 ちょっと、着地に失敗しただけだ。
[しかし、向ける笑みに力はない。 今や両脚は、爪先すら動かすことができない。
───これは、薬の副作用などではない。]
……ケヴィン。 おまえは、なんともない、か……?
(340) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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折った。 と、言いたいところだけれど……
[違う、と緩やかに首を振る。 否定のしようのない黒色が、左手、4本の指に見えてしまったから。]
あの薬……。 私には、やはり、効かなかったようだよ。
[返らぬ質問の答えに、困ったように笑みを向ける。]
(344) 2013/05/16(Thu) 02時半頃
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すまない……。
[零れる涙を拭ってやろうと、右手を伸ばす。 左は、もう掌まで黒く染まってしまっていたから。]
なぁ、ケヴィン。 おまえには、薬……効いているか……?
なんともない、か……?
[黒玉病が起こす、共鳴。 しかしはたして、薬の副作用のあらわれた弟は、どうなのだろうか。
もう、ひとりでは逝きたくはない。
けれど、愛する人に、生きていて欲しいとも……思う。
相反するふたつの感情に、顔は歪んだ。]
(349) 2013/05/16(Thu) 02時半頃
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……そう、か……。
[嬉しいような、哀しいような。 複雑な笑みが浮かんだ。]
なら、おまえは……また
生きられるんだ、な………
[黒玉病で、命を落とすのでないのなら。 弟ほど優秀なライマーなら。
言葉にしながら、涙が零れた。]
(355) 2013/05/16(Thu) 03時頃
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すまないね、キリシマさん……。 兄弟して、なんか、厄介事を増やしてしまった、ようで……。
[キリシマの姿が近付くと、申し訳なさそうに眉を寄せた。]
…………。
[弟が、チアキ達の名を口にするのを聞けば、また、今度は困ったように眉が寄る。 最期に会いたいという気持ちは、確かに強くあるのだけれど。]
それじゃあ……最期の我儘、言えない、じゃないか…………
[身勝手だと知っているから、その声は、とても小さく**]
(359) 2013/05/16(Thu) 03時半頃
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……っしょ、と……。
[ケヴィンのすぐ傍らに、どうにか、座るような姿勢をとることまではできた。 そこで、腰近くまで硬化が進行してしまい、身動きがとれなくなる。]
……ドリベル……
[歩み寄ってきたドリベルと……サミュエルの方を見ようとして、また、異変に気付く。 右目が見えていない。]
ドリベル、は、なんとも……?
[自分と同じく副作用のなかったドリベルは、大丈夫だろうか。 死期を覚った、穏やかな笑顔で訊ねた。]
(370) 2013/05/16(Thu) 08時半頃
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ケヴィン、こっちに………
[座った姿勢のまま、抱き寄せようとするかのように、腕を広げる。 せめてまだ、両腕が動くうちに……胸元に、感覚が残るうちに、ケヴィンを抱き締めたかった。 拒絶がなければ、引き寄せるくらいのことならまだできる。 膝枕なんて、厭がられるかもしれないけれど。]
(373) 2013/05/16(Thu) 08時半頃
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[抱き寄せたケヴィンの身体は、昨夜よりずっと冷たかった。>>377 けれど、まだ確かに、体温を感じることができた。 それは、まだ腕や胸元の硬化が浅いのだということと同時に、ケヴィンにまだ息があるのだという証でもあった。]
…………。
[こんな際になってまで、弟に甘え、馬鹿な願い事をしてしまった。 なのに彼は、笑ってくれた。 それだけで胸が熱く、苦しい。
ちらりとだけ、キリシマに視線を向ける。 向けられた背中に、感謝を示すかのように。]
(405) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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[顎に触れられ、寄せられれば。 傷に触れぬよう、けれど精一杯の想いを込め、抱きしめて]
………愛してる。
[重ねた唇も、まだ温かさを感じられた。]
ケヴィン………… ……
(406) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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[いっそこのまま、時が止まってはくれないか。 病の進行も、弟の脇腹から流れ出る血も、もうここまでで……]
…………。
[その時、ふっと、腕にかかっていたケヴィンの重さが消えた気がした。 重さが消えたわけではなく、己の腕が硬化したのだということには、すぐに気付いてしまったけれど。
時は、やはり止まってなどくれないようだ。]
ケヴィ……
[困ったような笑みをケヴィンに向ける。 最期まで、ずっと、抱きしめていたいとは思ってはいたが。 こんな形で叶ってしまうだなんて。]
(409) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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……。
[ずっと、ケヴィンを見つめ続けていた左眼が動く。 誰かが、こちらへ駈けてくる。 音が、声が、いつもと違って聞こえるのは、症状が右耳にまで及んだ為か。]
攻芸に、チア、キ……。
[緩やかに首を擡げる。]
どうした、チアキ……そんな顔をして。
[いつものように髪を撫でてやろうにも、腕が動かない。]
(411) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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[弟は、こんな時でも、師であった。 言葉が紡がれるたび、おそらく、命も削れてゆくのだろうけれど、それを止めることなど、できるはずがなかった。
だからただ、静かに。 弟が、チアキと攻芸に欠ける最期の言葉に。 しずかに、耳を傾ける。]
(412) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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[ケヴィンの手が力を失い、するりと地に落ちるのが見えた。 チアキの慟哭が響く。]
……あぁ……
[そうだ、弟にはまだ、ラーマとして生まれ変わり、彼らを見守るという選択が残されていた。]
…………。
[告げるべき、と思いながらも、声にならない。 手放したくない。
こんな時、どうしても自分本位となってしまうあたり、弟とは違い、やはり自分は師には向いていないなと、苦笑する。]
(415) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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!!
[不意に響いた、弟の大きな声に、びくりとする。 そして、チアキへ向けた遺言があまりにも彼らしくて、おかしくて。 泣きたいのに、笑ってしまった。]
まったく。 他にもっと、言うことはなかったのか……。
………。
[けれど自分でも、他に、何を言うべきなのか浮かばなかった。 笑いながらも、左眼からは涙が止め処なく流れ、今度こそ本当に体温をなくしてしまったケヴィンの頬へ、胸へ、ぽたぽたと零れ落ちる。]
(421) 2013/05/16(Thu) 13時半頃
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[弟が、これだけ気丈に、笑いながら逝ったのだ。 ならば自分も、兄として、恥じぬように……]
チアキ。
ケヴィンは、黒玉病で死んだわけではないから。 だから、ラーマになれる。
大丈夫……。
きっと、また………
[また会える。 その声は、掠れてしまったかもしれないけれど。]
(423) 2013/05/16(Thu) 13時半頃
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それと、ひとつ。 頼み事をしても、いいかな?
[視線で示すのは、ケヴィンの手。]
私は、もう、動けないから。
掴んで……重ねて、くれないかな。 ……手を。
[できれば、手を握り合って逝きたかったが。 それができないのならば、せめて、重ね合わせて……]
(425) 2013/05/16(Thu) 14時頃
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………ありがとう。
[重ねられた弟の、血塗れの手は、きっと、冷たかっただろう。 けれど、黒色に変化した己の手は、そんなことも感じ取れない。]
攻芸、チアキ……。
[心中見透かされたか、攻芸に言われた>>424 チアキの声は、涙に振るえているのが分かる>>427]
……っふは。 まったく。
私が一番、大人げない。
[あまりに情けなくて、自嘲した。]
(430) 2013/05/16(Thu) 14時頃
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[硬化は既に、肩まで達した。 髪ももう、殆ど風に靡いていないだろう。
喉と、唇がまだ健在なのは、アメノマの、せめてもの慈悲か。]
眠れ 主にありて 憩え 其の御手に 妨げるものは 何処にもなく
恐れることは 何もなく
眠れ とこしえの朝が おとずれるまで───……
[紡ぐのは、鎮魂歌《レクイエム》
まだほんの僅か、頬に感じる風に、乗せるように。]
(431) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
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───……
[頭がぼーっとする。 思考力の低下は、侵蝕が脳差し掛かった証か。]
……。
[左眼の光も消えかける。 一瞬、そこにチアキがいることを忘れ、ケヴィンに唇を重ね合わせた。
緩やかに、途中まで身を起こしたところで、背も首も黒く染まりきった。]
─── …… ……♪
(436) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
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春の朝 露に匂う 花よりなお美しく
秋の宵 空に澄む 月よりなおさやけし
夏の夕暮れ 青葉わたる 風よりなおかぐわしく
冬の日に 降り積もる 雪よりなお清けし
我が 愛しき───……
[……ぱりん。
何かが砕けたような、乾いた、高い音が響いた。]
(437) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
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─────。
[風が止めば。
そこにもう、歌声は、ない**]
(438) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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……ペラジー。
[人の思いに押しつぶされそうになっている弟の肩を抱こうと手を伸ばし、しかし蜃気楼を掴むかのようにそれはすり抜ける。
泣いている時も、震えている時も、何度も繰り返してはもう届かないのだと思い知らされる。]
お前が悪いんじゃない。
[謝る必要なんかないと、繰り返し。
近くても遠すぎる距離に目を伏せた。]
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