人狼議事


48 マーメイドライン

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視点:


[冷たい風が、頬を撫でる。
 その冷たさが、ミッシェルのあの手の冷たさに感じて。

 風の囁きか?


 彼女の声が、聞こえた気がした――]


[―――ふわり]

 ぁ……

[人間の身体が海辺で静かに消え去った後、
 私はまさに、マーメイドとして、存在していた。]

 ピッパ

[声が出せる。
 身体も痛くない。
 けれど、海から離れられない――]


[駄目だ、諦めちゃだめだ。
 陸に上がれなくても方法はある。
 魔法なんて、使えて当然だ。
 否、そんなことはないのだけれど。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[矢張り魔法は使えないようだ。
 深海から見る景色、マリンスノーが視界を覆う。]

 ……私は

[何処から来て何処へ行くんだろう。
 最初からマーメイドとして生を受けたのとは違う。
 あのマーメイドラインが出てから、だ。
 そして本物のマーメイドでも、ないのだと思う。]

 ……。

[見上げた上には空から射す光が満ちて
 少し眩しくも、美しい**]


【人】 手伝い クラリッサ

[見知らぬ女性に声を掛けられて、びくりと震える肩。
 上着の下に隠した短刀を押さえて、じろりと視線だけを向ける]

 …………。

[まず一番最初に目に入ったのは、金の色の髪。
 私のセイレーンをたぶらかす女たちと同じ、蜜色の髪に]

 あなた、誰……?
 あなたも、私の邪魔をするの……?

[眼鏡の奥から見据えてくる瞳を睨めつける様に見上げて、口を開いた]

(4) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[害はないのだといいたいのだろう。
 表情を和らげる、金の髪の女。

 だけど、私は気を許したりしない。

 いつだって、彼女たちは。
 優しい顔をして、王子を。そしてセイレーンを私から奪っていくのだから]

 ……ご忠告ありがとう。
 もう用は済んだから、帰るわ。

[くるり、背を向ける。

 ――……急がなくちゃいけない。
 こんなことをしている間に、
 私のセイレーンが、また奪われてしまうかもしれないのだから]

(5) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[向けた背中に声をかけられれば、二言三言言葉を返したかもしれないけれど、
 服の下に感じる短刀の硬質な重さを確認しながら、海へ向かう。

 三年前と同じように。
 セイレーンを海へ返すために。

 あの岬へ、と――……]

(6) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

― 岬 ―

[あそこに行けば、きっといると思ってた。
 あの場所は三年前に、セイレーンが海へと還って行った場所だから。

 だから、きっと。
 彼女は、きっとあそこ――岬にいると]


 …………はぁ、はぁ……
 やっぱり、いた……。


[走ってきたせいで乱れた呼吸の中、
 岬の埠頭にうずくまる小さな影を見つける。

 幸い風は海からこちらへと吹いているから。
 彼女はきっと気付かないだろう。

 極力足音を殺し、そっと忍びよる]

(7) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[彼女まであと数メートルといった距離まで近づけば、
 自然と顔に薄い笑みが浮かぶ。

 もう一度。
 あの愛しい人を、私だけのものにできるのだと思うと、
 嬉しくて嬉しくて笑みが浮かぶのを止めることが出来なかった]

(8) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ


 還ってきたのね、セイレーン……。
 もう一度、私に逢いに。
 私だけのものになるために。

[いつだって違う人を選ぶあなた。
 だから、私はあなたを私だけのものにするの。

 くすくす、くすくす。
 鈴をころがす様な啜り笑いに、さすがに気がついたのだろう。

 うずくまる影がこちらを振り向いたような気がしたけれど。
 ――……もう、遅いわ]

(9) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[どすっ、と。
 何かを劈く音が響いた後、鈍い衝撃を握った短刀が伝えてくる。

 何が起こっているのか、判らないと言った表情を浮かべるセイレーンに、
 私はあなたが三年前に可愛いと言ってくれた笑顔を浮かべて]

 ――…大好きよ、セイレーン。
 私だけの、アムール。

[三年前と同じように、波打つ海へと身体を、押して――]

(10) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

【人】 手伝い クラリッサ





[大きな水音が一つ響いて。
 岬には一人ぼっちの影が一つ。揺らめくのみ**]

(11) 2012/05/19(Sat) 12時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2012/05/19(Sat) 13時頃


― 岬 ―

[涙を流しながら、呆然と海を見詰める。
 家に帰る事も、もう出来ない。母が待ち構えてるだろう。
 かと言って。ミッシェルの家など知るはずも無く。
 もう、会う事すら叶わないのかと思うと――


 いっそのこと、ここから飛び降りて。
 海の泡となれば。想いだけでも、ミッシェルの傍に
 居る事が出来るのだろう、かと]


[その時。不意に聞こえる女の声に、思わず振り返る
 彼女が何を言っているのか、理解する暇も無く。

 ――背中から胸を貫く鈍い痛み。

 急に、呼吸が苦しくなって。立ち上がろうとしてみたが、
 足に力が入らない。ただ、呆然と。彼女の顔を見て。

 薄ら笑いを浮かべる彼女の言葉は、やはり理解出来なくて。

 ただ、なんとなく。もう悩まずに、済むのだという
 その事実だけを受け入れた]


[彼女が、ゆっくりと自分に触れる。
 実際は、もっと早く、力強かったのかも知れないが。

 ゆっくりと、時間が流れてる様な感じの中で。

 彼女が、自分を海へと押し出す。
 バランスの取れない状態の身体は、簡単に地を離れて。

 軽く空を舞った――]

 ミッシェル……。

[最後の力で、愛しの人の名を呼んだつもりだったが。
 肺を貫かれて。呼吸の代わりに漏れるのは、血]


メモを貼った。


[強い衝撃を感じて。自分が海に落ちた事に気が付く。
 身体から急速に失われて行く、温もり。

 既に、意識は朦朧としていて。
 もがく事すらせずに、ただ導かれるかの様に
 静かに沈んで行く。

 朦朧としながらも。ミッシェルの事を想う。

 このまま死んでも、心だけでも、ずっとミッシェルと
 居る事が出来るようにと、祈り続けて――

 意識は、*途切れた*]


メモを貼った。


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2012/05/20(Sun) 10時頃


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