人狼議事


278 冷たい校舎村8

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視点:


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

— 朝 —

[>>4:628昨夜は、誠香ちゃんと2人で保健室で話をした。
女の子は2人だけになって、保健室は広いなぁって、そんなことを話して、
千夏ちゃんにメイクを教えてもらう話には、いいなぁって相槌を打った。

いつの間にやら眠って、目覚めた時には誠香ちゃんは既にどこかに行っていたっけ。

わたしは身支度を整え、家庭科室へ。
心乃ちゃんが先に帰ってしまいましたので。
今残っている人たちの胃袋はわたしが掴むよ!
……と、意気込んで朝食の準備をする。

昨日のおにぎりは全部平らげられていたか、それとも残っていたか。
残っている量が少なければ、それはわたしがいただいちゃいます。
多ければ……まぁ、また後で食べよう。]

(0) 2020/06/22(Mon) 00時頃

メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[昨日はガスコンロを見て、気分が悪くなってしまったけど。
今日こそは温かい料理を! と意気込み。
鍋にお湯を入れて、火にかける——]

(1) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん


[ ——あ。]
 

(2) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん


[チャイムが鳴ったその瞬間、弾けるように全てを思い出す。]
 

(3) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん


[死ななきゃいけないな、と思った。]
 

(4) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[>>1:40>>1:41——オオカミ少年の話。

嘘ばっかり吐いて信用を失った少年は、
誰にも言うことを信じてもらえなくなって、そして死ぬ。

さて、この少年が村人たちに信じてもらうには、
どうすればよかったのでしょうか。

ひとりきりの部室で、夕陽に照らされながら、
その答えをずっと考え続けて、出した結論。]

(5) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[言葉ではなく行動で示さなければいけない。
少年は、今まで吐いた嘘の謝罪を残した上で、
村人たちが見える場所で自ら首を吊るべきだ。

自分の死と引き換えに、
真実が残る可能性があることに賭けて。
やってくるオオカミから村を守るために。]

(6) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[だから、どうしようもない嘘吐きのわたしが、
真実を証明するには、自分の命ぐらい捨てる覚悟が必要だ。

その結論に至って、
なんだ、じゃあ簡単じゃん、と笑ってしまった。

わたしにはもう何も残っていないし、
これから何を成すつもりもない。

いいや、無理なんだ。
今まで生きてしまってごめんなさい。]

(7) 2020/06/22(Mon) 00時頃

メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[わたしは死んで、いなくなるから。
その代わりに、わたしが残したものは真実だったと、

……『いい思い出だった』と、証明が成されますように。]

(8) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[クラスメートのみんなをここに呼んだのは、
その証明が成されたことの確認のためだ。]

(9) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[嘘が真実になる瞬間を知っている。
……その反対に、真実が嘘になる瞬間も知っている。

いずれにせよ、
嘘が赤い色として見えない世界では、葉野紫織は生きられない。

思い出深いこの校舎だけが、わたしにとっての真実。]

(10) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……なぁんだ。

[全てを思い出して、肩を落とす。
どうして忘れていたのか。
いいや、思い出したくなかったのかもしれない。
実際、忘れたままみんなと過ごしたこの数日間は、
得体の知れない不気味さを含みつつも、楽しかった。

わたしの願い通り、完全再現とはいかないみたいで。
そこは口惜しいところではある。]

(11) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[けど、もう終わりだ。
十分に証明は済んだ。ありがとう。

今まで付き合ってくれたみんなに、さよならを。]

(12) 2020/06/22(Mon) 00時頃

メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

— 校舎の変化 —

[昇降口に叩き付けられていた黒いインクは、
いつの間にか消失している。

この冷たい校舎からはもう帰ることができると、示すように。]

(13) 2020/06/22(Mon) 00時頃

【人】 共信の友 はのん

[そして、既に元の校舎の階数よりも多くなったこの校舎に、
更に8階が積み上げられる。

その場所は——*]

(14) 2020/06/22(Mon) 00時頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 00時頃



[ 奇妙な夢を見ていた気がした。]
 



[ 悪夢のようでいて、
 そう悪くなかったような気もする。
 感触ばかりが残っていて、
 どんな夢だっけ。と礼一郎はぼんやり思う。]
 


──帰還──

[ ひどく体が強張っていて、
 礼一郎はゆっくりと体を起こした。

 自室。勉強机に向かっていた。
 広げっぱなしの参考書がよれている。

 体調を崩してはいけないから、
 仮眠だってこんな場所じゃ取らないし、
 意識をなくすほど疲れてただろうか。

 やや違和感を覚えながら、
 新着通知の出ているスマホを手に取った。
 画面をスライドさせてアプリを起動する。]
 



[ ────夢じゃなかった。]
 



[ 椅子をひっくり返しそうになりながら、
 礼一郎はガタンと慌てて立ち上がった。

 適当な上着を引っ掴んで、
 財布とスマホをポケットに突っ込む。

 行かなきゃ。

 気が急いて、めちゃくちゃな勢いでドアを開く。
 ガン、と何かにぶつかる音がして、
 それでも懸命に扉を押し開けて廊下に出た。]
 



[ ……それは礼一郎の足元に転がっている。]
 



[ 勢いよく扉を開けた際に、
 扉にどっか打ち付けたらしい。

 痛みを堪えるようにうずくまりながら、
 「 ごめんなさい 」とそれは言う。
 いつものように、謝罪を繰り返している。]
 



[ 礼一郎は気分が悪かった。]
 



 「 ほんと、なんで生きてんの? 」
 



[ 夢の中の夢。
 あるいは、異世界で見た夢。

 それをなぞるように、
 ゆっくりとそれの傍らにしゃがみ込む。

 礼一郎は、じいっとそれを見ている。
 見ているだけで胸がムカムカした。

 なんで生きてんだろうって、
 とっとといなくなんねえかなって、
 頭の中でぐるぐると渦巻いている。]
 



[ 礼一郎は本当に、妹のことが嫌いだ。]
 



[ なあ。って礼一郎は言う。
 うつむいたまんまの妹の髪を、
 傷んだ不揃いな髪を一束掴んで、
 強引に自分のほうを向かせた。]
 



  どれがいい。
  ケーサツ呼ぶのと、
  先にどっか遠くに逃げるのと。
  それか、ずうっとこのまんま。
 



[ ……声は震えていた。]
 



[ ガラス玉みたいな、
 何もうつさないがらんどうの瞳が、
 礼一郎にじいっと向けられている。

 気持ちが悪い。叫びそうになったとき、
 妹のひびわれた唇がゆっくりと開かれた。]
 



 声に出してしまったからには、
 礼一郎はちゃんとその言葉を背負うべきだ。
 



 嘘をつくのは良くないし、
 自分の発言は簡単に放り投げたりできないからね。
 



 …………わかってる?
 



  …………わかった。
 



[ 言って、乱暴にその髪を離せば、
 妹の痩せた体は簡単にバランスを崩した。

 待てともあとでとも言わないで、
 礼一郎はさっさと立ち上がり、
 大急ぎで玄関を飛び出し、夜の道を駆ける。

 妹なんかよりずっと、ずっと、
 会いたい友人がいるはずの場所へ。**]
 


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

— 保健室 —

[ふらりとそのまま保健室に戻ってきて、
誰もいなくなったその場所で、息を吐く。

あと、何人が残っているんだろう。
大丈夫、もう苦しい思いをしなくても帰れるから。

保健室の入り口近くの台に、
メモを置き、そこにペンを走らせる。]

(15) 2020/06/22(Mon) 00時半頃

【人】 共信の友 はのん


『昇降口が開いていたので、先に帰ります!
 みんなも早く戻ってきてね!
 外で待ってるから!
             紫織』
 

(16) 2020/06/22(Mon) 00時半頃

【人】 共信の友 はのん

[……これを確認して、みんな素直に帰ってくれますように。
最後の嘘。に、なればいいな。

書き置きだけを残して、そのままふらりと校舎を歩く。*]

(17) 2020/06/22(Mon) 00時半頃

【人】 共信の友 はのん

— 昇降口前 —

[黒いインクは全て綺麗さっぱり消えている。
ここを開ければ、元の世界へ出れるだろう。

……と、その脇に、
たくさんのマネキンのような、柔らかい人形が積み重なっている。>>3:879
これは消すことができないから、しょうがない。

そこから引っ張り出されたマネキンには、
既に毛布が被せられていた。]

 まなちゃん、ごめんね。

[エンドロールの終わる映画館には、観客はいられない。
最後まで楽しんでくれたかなぁ。
くだらない話で、申し訳ないけれど。

昇降口前をそのまま通り過ぎて、ひたひたと歩く。*]

(19) 2020/06/22(Mon) 00時半頃

【人】 共信の友 はのん

― 2階:廊下 ―

[廊下の端。本来そこは行き止まりだけど、
その先には増設された歪んだ部室棟がある。

……その手前に、マネキンが転がっている。>>4:625
邪魔だなぁ、って思って蹴ったりはしないよ。別に。]

 何を踏んだの?

[汚れた靴底が気になるけど、わたしはそれを察することもない。
帰って聞けば教えてくれるのかもしれないけど。
その約束は、果たせないね。
まあ、しょうがない。

委員長が他のみんなにしてあげたみたいに、
布をそっと被せてあげるべきなのかもしれないけど。

>>22誰かが来そうな気配がしたので、
気付かれる前にふらり、そこを立ち去る。*]

(30) 2020/06/22(Mon) 00時半頃

【人】 共信の友 はのん

— 1F:空き教室 —

[……見つけるのが大変だった。

>>4:650磨りガラスが白くなっていることになかなか気付かなくて、
少しの間、校舎を無駄に往復してしまった。

扉を開けようと手を掛けて、あ、これはやめたほうがいいな……と離れる。
マネキンを確認したかったけど、なんとなくわかる。
この中に誠香ちゃんがいることが。]

(48) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……潰れそうな重みから、
 助けられるのは、わたしじゃないや。

[ごめんね、と心の中で謝る。
誠香ちゃんが抱えているものを解決できるのは、外の人だけだ。
この校舎の中からは祈るしかできない。

嘘の重みってつらいよね、って、
気持ちを共有できた未来があったのかなぁ。

扉はそのまま開けずに、ここを離れた。
>>37きっとね、王子様が助けに来てくれるよ。*]

(49) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[わたしは卑怯者の嘘吐きだからさ、
……きっと、真正面から正直に話すことはできない。

だから、ひっそりと隠れることにするよ。
この校舎が静かになるまで。]

(52) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

— 8階 —

[階段を登り切れば、そこに広がるのは真っ直ぐな廊下だ。
一直線に、廊下だけが伸びている。扉はどこにもない。

壁や天井には、紫色のインクが付着している。
この世界の主の名前を示す色だ。

窓の外の景色に目をやれば、
まるでビデオが上映されているかのように、
文化祭で3年8組が上演した劇が、そこに映し出されている。
窓を開ければ、音も声も聞こえてくるはずだ。]

(54) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[長い長い廊下の、壁側に。
A2サイズのフレームに収まった、CG作品が順番に掛けられている。

騒がしく飛んでいる、オレンジ色の金糸雀。
陽気な笑い声を上げながら転がっている、黄色い羊。
走ることなく、生きている姿が美しい空色の豹。
動物たちの群れをじっと見ている、白色の子鹿。
この星を抱いて微笑む、深い青色の牛。
規律に従って縄張りを守る、黒い馬。
原稿用紙を見下ろして目を閉じる、深緑色のフクロウ。
群がる魚から逃げるように海底へ潜る、濃い桃色の熱帯魚。
雪の上に寝転んではしゃぐ、赤い眼鏡をかけた水色の兎。
無表情なのにどこか優しい顔つきの、紺色の狼。]

(56) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[わたしの解釈で描いた世界、虚構の動物たち。
この世界からわたし以外の人間がいなくなるけど、
大丈夫、寂しくない。

この世界には、わたし以外の人間は居てはいけない。
居ればわたしは嘘を吐くし、収拾のつかなくなった嘘は歪んだ校舎を増やす。

だから、これで終わり。
さようなら、大好きなみんな。]

(58) 2020/06/22(Mon) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[てく、てく、てく……。

窓の外の上演を眺めながら、8階の長い廊下をただ歩いていく。
足音が冷たい音を立てて反響した。*]

(59) 2020/06/22(Mon) 01時頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 01時半頃


共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 01時半頃


[ ――――がくんっ! ごん! ]

 うわあっ!
 


 ―― 現在:自室 ――

[ 頬杖していた手から、頬が落下した。
 その拍子に足で勉強机を蹴り上げて、
 つま先がじんじんする中、誠香は目を覚ました。
 机の上に広げられた参考書に、ぼんやり目を落とす ]

 そうだ、僕……。

[ 受験生らしく受験勉強をしていたのだった。
 ノートパソコンを見たくない現実逃避ともいう。
 中3の頃からまるで進歩していない。
 参考書によだれはついていなかった。セーフ! ]

 ……夢? じゃあ、ないような、気がする。

[ あんな夢が見れるほど、想像力豊かだったら、
 作家になれていたんじゃないだろうか。
 というか、あの死に方って。
 うわああ、と呻きながら頭を抱えた ]


[ 夢じゃなければ、原稿用紙に埋もれて死んでいる誠香を
 誰かが発見するのだろう。
 あれは、誠香の恥だ。恥が具現化したものだ。
 思った通りだ。ろくな死に方じゃなかった。
 考えただけで恥ずかしくて死にたくなる。
 というか、白紙の原稿用紙見られた時点でアウトです。
 死にたい。
 ……死? ]

 ……そうじゃん!

[ がば、と顔を上げる。
 誠香は恥ずかしくていたたまれなくて死にたいけれど、
 そもそもあの世界に誠香を招いた主は、
 多分、もうすでに死を選んでいる。
 あのメールがそう言っている。
 慌てて誠香はスマートフォンを手に取った。
 圏外じゃない。メールが複数届いている。
 夏美からのもの。
 そして、送信者がバグっていない、遺書メール ]



 ……しおちゃん。

[ 送信者名に表示されているのは、紫織の名だった ]


[ 身支度を整えて、誠香はリビングへと出ていく。
 まさに寝室に向かおうとしていた様子の両親は、
 誠香を見て驚いた顔をした ]

 クラスメイトが自殺を図ったって連絡が来て……。
 今、病院にいるって。
 僕行かないと。

[ 誠香の言葉に両親は顔を見合わせて、
 それから父が、車のキーを手に取った。
 病院まで送ってくれるという ]

 ありがとう、父さん。
 母さん、行ってきます。
 


[ 車の中でメッセージを打った。
 あの校舎で一緒だった、メンバー全員に宛てて ]


From:せーか
To:みんな

――――――

ただいま。
今病院向かってます。

――――――


[ ほどなくして、車は病院に到着する。
 車を降りようとして、誠香は少し静止した。
 それから、運転席の父に「父さん」と呼びかけた ]

 ……あのさ、あの……
 僕、父さんと母さんに、
 言わなきゃいけないことがあるんだ。
 ……おにーちゃんのこと。

 今度、話すね。うん、ありがとう。
 行ってきます。

[ 真っ白なコートにラベンダー色のマフラー。
 夜に溶けない装いで、
 誠香は病院前に降り立った** ]


メモを貼った。


──現在・病院前──

[ 正直、このおにぎりを購入した時の空腹は、
 消え去っている、というかそれどころじゃなくて
 あんまり食べる気はしなかったから、
 あげてもよかったんだけどなあ。

 ひらひらと風に靡くビニール袋の中に、
 おず、と黒い三角形を仕舞うことにした。 ]


  ありがとう、じゃあこれは私が食べちゃうね


[ 食いしん坊って、訳じゃないよ。
 食べる量は人並みだし、食い意地貼ってるでもない。
 素直に、感謝した。 ]
 




  ……みんなで、おにぎり食べたいな


[ すごい食欲旺盛です!
 みたいな発言しちゃったけど、そうじゃなくて。
 しおりちゃんの手作りをみんなで囲んで
 ピクニックでもして食べたいってことです。まる。 ]
 



[ ふふ、と笑みが零れた。
 ちーちゃんと顔が合えば、また笑ってたかも。
 喜多仲くん、いつも通りだなって、安心する。

 そして、あたたかいおしるこを握りしめて、
 珈琲を買うちーちゃんを眺めていた。
 一口くらい、駄目かなって思ったりするけど、
 ここはあの世界とは違う場所だから、
 間違いがあっちゃいけないもんね。

 まなちゃんとちーちゃんのやり取りには気づけなくて
 私は、先にいってるねと告げて、
 喜多仲くんと病院の中へ踏み込んでいた。 ]
 




  ねえ、喜多仲くん。
  変なこと、聞くかもしれないんだけど

  ……ここに来る前、変な夢、みなかった?


[ もしかしたら、触れない方がいい話題だったかも。
 でも、ただ静かに待っているのは落ち着かなくて
 しゃべっていたい、から。そう問いかけた。

 彼のマネキンを直接目にはしていない。
 ……夢から醒める直前の自分を思えば、
 喜多仲くんにも、何かあったのかもって。
 だた、共有したかったから話を振っていた。
 いつも笑顔でハイテンションな彼なら、
 どことなく、ゆるしてくれそうな気がしたから** ]
 


── 病院内 ──

[ 病院の中に踏み込む。明るい。暖かい。
 心乃の後ろをついて行って、
 0.5人分開けたその隣に座る。……静かだ。 ]

  え?あぁ……変な夢、見たよ。
  チョー見た。みんなで学校に行って…、
  すげー雪降っててさぁ、閉じ込められて。

  みんな元気で、それで…………。

[ 心乃が夢の話をするので、
 郁斗は夢のことを思い出した。

 終わり方。っていうのを思い出せば
 あまりいい夢ではなかったかもしれない。
 手首をさすりながら、ぼんやりと言う。 ]
 


 
  ……変な夢だった!
  心乃ちゃんも見たの?変な夢〜。

[ 病院の人工的な明かりが二人を照らす。
 大雪が降っていた校舎の中よりは
 いくらか明るく感じていた。

 見たのかもしれない。と郁斗は思った。
 なにせ集まっているのはみんな、
 あの世界にいた友達ばかりだった。 ]**
 


メモを貼った。



[ 帰ってきてほしいと祈るべきなのか、
 嘘つき! と言ってやりたいのか、
 礼一郎にはもうよくわからなかったけど、
 近くで待ちたいとは、確かに思った。]
 


──現在/病院前──
 
[ 夜の病院。
 
 こちら品行方正な健康優良児。
 まるで縁のない場所の前に立ち、
 はあはあと肩で息をしている。
 
 そういえば、何も言わずに家を出てきた。
 礼一郎には家族に送ってもらう発想はなく、
 別にそれは不仲だから、とかじゃない。
 
 心配してるかな。
 とごく当たり前に礼一郎は思い、
 スマホで父親にメッセージを送った。]
 



[ 友人が危険な状態であること。
 他の友人たちと病院に駆けつけること。
 家を勝手に出てきてしまったこと。
 このメールに気づいたら返事がほしいこと。
 
 眠っていたはずの父だったから、
 返事など来ないかと思っていたが、
 案外間を置かずスマホが震えた。
 
 そういう事情なら仕方がないが、
 一言声をかけるべきだった。という指摘と、
 迎えに行くから帰りは連絡するように。
 入り混じる礼一郎と友人を案じる言葉。]
 



[ あー、気づいてたんだなって礼一郎は思う。
 まあ、出がけにバタバタしていたし、
 目が覚めたって不思議じゃないよな。
 
 礼一郎は起こしちゃって悪いなと思い、
 病院に入る前、もう一通返事を送る。
 
 心配かけてごめん、ありがとう。
 また連絡します。みたいなね。
 
 そういうふつうのやり取りをする。
 ふつうに、やり取りが成立する。]
 



[ 礼一郎は、ふつうにそこそこ両親が好きだ。
 
 ちょっと口うるさかったりもするけど、
 つきとおせない嘘ついてんじゃねえよって、
 呆れ果てちゃったこともあるけれど、
 
 でも、礼一郎のことを息子として大切にしてくれる。
 塾から遅く帰っても温かい食事を出してくれたり、
 おまえは父さんより賢いからなあ、
 できるだけ良い大学に行けよって、
 自分のことみたいに嬉しそうにする人たちが、
 礼一郎はふつうに家族として好きだよ。

 何やってんの、って呆れ果てても、
 家族に対して、いなくなれなんて思わない。]
 



[ ほんとやってらんないよね。]
 



[ とにかく、そんな連絡を終えて、
 いざ病院に入ろうかってときに、
 礼一郎はふとそこに立つ人影に気づく。

 ……気づくのが遅れたのが不思議なくらい、
 鮮やかな、存在を主張するような白をまとって。

 福住だ。そういえばさっきメールが来てた。
 4回目のチャイムのときまではいたはずで、
 じゃあ、同じタイミングだったのかなって思う。]
 



[ 礼一郎は軽く手を振って、ちょっとだけ遠慮がちに、
 こんばんは、という感じに何歩か近寄った。]

  ……葉野、だったんだな。

[ はじめてその名前を声に出したとき、
 礼一郎はなんだか無性に悲しくなる。

 話が違うじゃん。とも思うし、
 なんで? って疑問も渦巻いている。

 あんまり悲しいので、
 はあって大きく息を吐いてから、
 いまだに潜れずにいる入り口を見てた。]
 



  死にたかったとか、全然ないって、
  ……言ってたんだけどなあ、葉野、あいつ。

[ 礼一郎はじっと入り口の方を見てる。
 なにかの間違いでもいいから、
 今すぐ葉野が元気に歩いて出てこないかなって、
 現実に起こり得ないことを考えたりもする。]
 



[ それから、やっぱりあの世界で人形になるのは、
 帰ってくる、と同義だったんだなって思って、]

  ……福住もさ、人形になったんだろ。
  大丈夫だった? その……痛いとか怖いとか。

[ 福住の人形を礼一郎は見ていないけれど、
 友人のああいう姿、見るたびに思ってて、
 深い理由もなく、心配げに聞いてしまう。

 ぶるりと身震いをした。ここは寒いな。
 病院の中に入らなくては。入って……、
 入ったって、待つしかないんだなって思う。

 帰ってきてほしい。また会いたいなって、
 礼一郎はやっぱり当たり前にそう思っている。**]
 


メモを貼った。


メモを貼った。


 ―― 現在:病院前 ――

[ 車から降りたら途端に冷気が襲ってきた。
 雪は降っていなくても、寒いものは寒い。
 温かいものを買おうと自動販売機を眺めていた。
 飲む用とカイロ用。今日も買うのは2本。
 がこん、と音を立てて落ちてきた飲み物を、
 取り出して顔を上げた誠香の視界に、
 意外な、とても意外な人物の姿が飛び込んできて
 誠香はぱちぱちと目を瞬いた ]

 え? あれ?

[ 手を振る姿に釣られたように、
 ジャスミンティーのペットボトルを持った手を上げて、
 それでも誠香はまだぽかんとした顔をしていた ]



 阿東、帰ってたんだ?

[ マネキンと代わったクラスメイト達に、
 きっと会えると思っていた。
 けれど誠香の記憶している限り、
 阿東は校舎にまだいたはずだ。
 もしかして同じタイミングだったのかな、と誠香は思う ]

 ……うん。

[ 葉野、と阿東が名前を口にした。
 わかってはいたけれど、
 自分以外の人がその名前を口にすると、
 改めてその事実がのしかかってくるようだ ]


[ 死にたかったとか、全然ない。
 紫織が言っていたという言葉を考える。
 あの校舎での本心だったのか、
 それとも嘘をついていたのか、誠香にはわからない。
 わからないけれども ]

 すごーく今更の話なんだけどさ。
 昨日の夜、あ、校舎の話な、保健室で寝る前に、
 しおちゃんと話してて。
 元の世界に帰ったら、千夏ちゃんに
 みんなでメイクを教えてもらおうって話、
 してたんだけど。
 その時、しおちゃん言ったんだ。
 「いいなぁ」って。
 ……今思えば、なんかその返事って、他人事っぽい。
 その場に、しおちゃんはいないみたいだ。
 ……ほんと、今更だけど。

[ じっと入口の方を見ている阿東をちらりと見て、
 また誠香はペットボトルに視線を戻した ]



 ……う。うん。なった、んだろうな。
 なった記憶はないけど。

[ 人形になった。
 誠香にその記憶はないけれど、
 意識が途切れた後に、きっと代わったのだろう。
 あまり考えたくないけど ]

 怖い……はあった。痛い……はそれほどでも。
 でも、それよりなにより……恥ずかしかった。

[ あれは誠香の悩みで、恥だ。
 恥の具現化に襲われたようなものだ。
 考えただけで恥ずかしい。
 あれが見られたとか、消えたくなる。
 頭を抱えてうわーっとか叫びたくなる。やらないけど ]



 阿東は?

[ ぶるりと身震いをする姿に、
 あまり引き留めてはいけない気がしたのに、
 聞かずにはいられなかった。

 真夜中の病院前は、なんだかまだ非日常にいるように
 錯覚する。
 寒そうに立っている阿東は、当たり前だけど
 年相応の男子高校生の姿をしていて、
 勝手に苦手意識を抱いていたというのに、
 どういうわけか兄に似ているようには見えなかった** ]


メモを貼った。


──現在・病院内──


  うん、私も見たよ。変な夢
  閉じ込められて、最後には……


[ 手首を摩るのを見れば、心乃は自らの胸元を撫でる。
 ……痛くも痒くもない、なあ。 ]
 



[ もしも、もしもだよ。
 あの夢がこっちとリンクしてるなら。 ]


  あの世界で、死んじゃえばさ、
  こっちに帰って来れるってことなのかな

  ……だったら、向こうに戻って、


[ 戻って、しおりちゃん、のこと。
 ──と、言いかけて、口噤む。

 もう、なにかを与えられると思っていない。
 そもそも、向こうに戻れるかすら怪しい。
 物騒なお話はやめにしたいと思うのに、
 無機質な白い光が照らす中では、
 心はざわついたままだった。** ]
 


──現在/病院前──
 
  ああ。
  愛宮と綿津見が帰って──、
  たぶん、そのあとかな。
  最後に時計見たの、8時50分前だったし。
 
  ……タイミング的に、
  福住もそうだったのかなって。
 
[ 物わかりのいい子の顔して、
 礼一郎は投げられた問いにうなずく。
 
 あのとき、順番が来たのだと思って、
 それは今も感覚として変わらない。
 
 残れなかったなあ。残してきちゃった。
 そういう気持ちがないわけではないが、
 どこか、仕方ないような気もして。]
 



  ……いいなぁ、か。
  気づいてたのかな、あいつ。
  自分が死にかけてるって。
 
  気付いてんならさ、
  教えてほしかったな。
  ……こっちのわがままだけどさ。
 
[ 礼一郎にだって、
 そいつの何が嘘で本当かなんて、
 察しようもないから、寂しいなって。
 ぼんやりと口にしてから、
 
 ふと、福住のほうに視線を向けた。]
 



  今さら、つったってさ、
  そのとき気づけなくたって、
  そんなの仕方ねえよ、だから、
  ……あんま気に病むなよな。
 
  俺なんか、ソーマにまでさ、
  葉野は違うらしいぞーとか言っちゃった。
 
[ 礼一郎はちょっと後悔している。
 あれもまた、無責任な発言だったね。
 
 今からでも訂正できないかなって、
 念じてみたって届かないし、
 ここからできるのなんて祈るくらいだ。]
 



  ……恥ずかしい、か。
  なんかさ、みんなの人形、
  痛そうだし、怖かったじゃん。
 
  そうじゃないといいなって、
  ……思ってたんだけど、
  恥ずかしいのもいやだな。
 
[ 想像してみる。相当いやだな。
 いやだけど、無事戻って来れたのはせめての救い?
 避けられてんのかなあとか思ってたのが嘘みたいに、
 礼一郎の口からはすらすらと言葉が出てくる。]
 



  ……どうなったか知らねえし、
  別に、聞きだすつもりもないけど。
 
  大変だったなあ、お疲れ様。
  そんな思いしたならなおさら、
  ちゃんと帰ってこれてよかったわ。
 
[ しみじみというけど、
 礼一郎の言葉はちょっと他人事みたいだな。]
 



[ でも事実、礼一郎の幕引きはあんなだったし、
 同じように聞き返されて、うーんとうなる。
 なんていうかなあ、首をかしげて苦笑した。]
 
  俺は……なんだろ。
  思ったよりあっけなかったわ。
 
[ あっけなかったし、とっくに知ってた。
 わかりきってて見ないふりしてんのに、
 目の前に突き付けられてるようで、]
  



  ま、いい気分にはならなかったけど。
 
[ そんな感じですかねって笑って、
 
 まあ、細かい話は先約があるからさ、
 先に伝えなきゃいけないやつがいまして。
 
 また視線を入り口の方に戻して、
 言葉だけを福住に向かって投げていた。]
 



  中入んねえの? 風邪ひくよ。**
 


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[どこまでも続く廊下を歩く。
窓の外の劇を眺めながら、校舎が静かになるのを待っていた。

それなのに、ああ、やっぱり。
あなたたちは、わたしの嘘を見抜いてやって来る。>>104>>110>>114

足を止めて振り返る。]

(115) 2020/06/22(Mon) 19時半頃

【人】 共信の友 はのん

 ……ごめんごめん、先に帰るって書き残してたんだけど、
 ちょっと最後に校舎を見て回りたくなったから、つい。

 心配しなくても帰るよ、見終わったら。
 ね、みんな待ってるもんね。
 めいっぱい雪合戦しなきゃね。

[えへへーと笑顔を向けてみせる。]

(116) 2020/06/22(Mon) 19時半頃

【人】 共信の友 はのん


 ……ほら、みんなで作り上げた舞台が見えるでしょ。
 懐かしいよねぇ。

 あ、夏美ちゃんが驚いたところ。
 本番は上手く行ってよかったよね。

[>>1:241>>2:242>>2:243稽古ではすったもんだあったけど、
なんやかんや夏美ちゃんの演技もブラッシュアップされて、
わたしはバスケットの底に果物ボールをしっかり固定して、
そんなこんなで上手く行った本番のこと。
再現される映像を見て、それを思い出す。]

(117) 2020/06/22(Mon) 19時半頃

【人】 共信の友 はのん


 颯真くんだ。
 メイクも衣装に似合ってたねぇ……。

 あ、辰美くんの出番。
 こうして見ると、うん、いい表情してる。

[窓枠に寄りかかって、ただ眺めている。
ここに来てくれた3人が何を思うかなんて気にしない素振りで、
わたしはただ、再現される劇を一緒に見ようと促して、
……普段通り、呑気な顔をしてる。*]

(118) 2020/06/22(Mon) 19時半頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 19時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん


 ……何言ってんの?
 違うよ、わたしじゃない。

 そもそも間違ってたんだよ、
 誰かが死にかけてるとか、世界の主とか……。

[目を合わせるわけないじゃん。
嫌だよ。絶対に。]

(123) 2020/06/22(Mon) 20時半頃

【人】 共信の友 はのん

 辰美くんは楽しくなかったの。
 楽しかったって言ってくれたの、もしかして嘘だった?

 楽しかったなら、ずっと見ててもいいじゃん。
 ねぇ。

[嘘吐きはわたしのほうなのに、
彼の言葉を嘘呼ばわりするのは、罪深いかな。

いいんだよ、許してくれなくても。
とっくにメールで伝えてあるじゃない。*]

(124) 2020/06/22(Mon) 20時半頃

 ―― 現在:病院前 ――

 ああ、それなら僕と一緒だ。

[ 心乃とまなが帰って、その後。翌朝。
 自分がマネキンと代わるのも、
 誰かがマネキンと代わったのを発見するのも嫌だった。
 けれど、誠香に選択の余地なんかなかった。
 退場は強制だった。
 舞台からはけるにしても、強引な展開過ぎない? と
 物申したいところだ ]

 ということは、今残ってるのって……4人?

[ それって、もう、紫織の世界が、
 それだけの人数を留めるので精一杯なんじゃないか。
 そんな想像が頭に浮かんだ。
 言葉にしそうになって、飲み込む。
 精一杯の理由が、紫織の容態のせいだったら。
 そんなことを考えてしまうととても口には出せなかった ]


 ……わからないなあ。
 気づいてたのかもしれないし、無意識だったのかも。

[ 購買で、手を濡らして、
 手術前の医師のようなポーズをしていた
 紫織の姿を思い出す。
 
 そんな大きな秘密を抱えているようには見えなかった。
 紫織はいつも通りに見えた。
 演技が上手だったのか、本当に気づいていなかったのか、
 誠香にはわからない。

 あの「いいなあ」が、気づいていて言った言葉なのか、
 紫織も気づいていない無意識が言わせたのかは
 わからない。
 どちらだったとしても、知ってしまった今となっては、
 寂しい言葉だったと思う ]



 ……さっすが、委員長。

[ フォローを忘れない阿東に、
 誠香はちょっと笑ってしまう ]

 ありがとう。阿東もな。
 死ぬつもりないって本人が言ってたんならさ、
 信じない理由なんてないし、
 信じたいって思っちゃうのも当たり前だし、
 だから、気に病むなよな。

[ 同じ言葉を返して、できるだけ明るい声を出した ]



 それに、もう、4人だろ。
 そこまで容疑者が絞られたら、
 さすがにもうわかるんじゃないかな。
 しおちゃんが気づいていなかったとしても、
 気づく頃じゃないかな。

[ 希望的観測だけれども。今はそう願うしかない。
 あの校舎で、マネキンに代わったクラスメイト達は、
 きっと帰ったのだと願ったみたいに ]



 ……恥ずかしいのも、すんごい嫌だったよ。

[ 自分の死因はあまり思い出したくない。
 怖かった。苦しかった。痛み……はあまり覚えていない ]

 4人があれ見たかもしれないと思うと、
 どんな顔して会えばいいのかわからなくなる。

[ 少なくとも怜は見たんだろうなあ、と思う。
 絶対探すって言ってたし。
 マフラーほしいなんてお願いしちゃったけど、
 悪いこと言っちゃったなあ。
 きっと怜は約束守ってくれると思うけど、
 あそこから誠香を発掘するのは大変だろう。
 ……だめだ、考えただけで羞恥心で悶えそうになる ]


 うん。聞くな。言いたくない。

[ 聞き出すつもりはない。その言葉に食い気味に返事した。
 言質はとった。絶対言わない ]

 阿東も。お疲れ様。

 ……阿東ってさあ、委員長だからってさ、
 責任感強いよな。
 なんかさ、結局あそこはしおちゃんの頭の中の世界でさ、
 学校だったのは見た目だけだったのに、
 すっかり学校気分でさ、そのせいで、
 阿東もいつも通り委員長しなくちゃ
 いけなかったかなって。

[ 労いの言葉にそう返す。
 阿東はあんな所でも委員長だったなって ]


 
 色々仕切ってもらったり助かったけど、
 悪かったかなーとかもちょっと思ったりして。
 ありがとな。

[ 8組はいいクラスだと思う。
 文化祭だってみんな協力して、
 高い評価をもらった。
 そして、そんなクラスの雰囲気に貢献しているのは、
 間違いなく委員長と副委員長の存在だと、
 誠香はそう思っている ]


[ 阿東のあちらの世界でのおしまいは
 “あっけなかった”らしい ]

 そっか。

[ 誠香は突っ込んでは聞かなかった。
 自分が突っ込まれたくないというのもあるし、
 なにより、人それぞれ形はどうあれ死にざまだ。
 あまり愉快であるはずがない ]

 ま、お互い無事に帰れてよかったってことで。
 あとは、残ったみんなの健闘を祈るしかないなあ。

[ 入らないのかと聞かれて、入るよ、と答える。
 右手にジャスミンティーのペットボトルを持ったまま、
 左手のブラックの缶コーヒーを
 コートのポケットに入れて、
 ゆっくり、病院の入り口に向かって歩き出した* ]


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[>>126みんなでワイワイ騒ぎながら。
ああ、いいなぁ……それ。
もう叶わないことだから、途端に虚しい気持ちが胸の中に渦巻く。]

 ……そうだね。
 だから、後で必ず帰るから。
 先に行って、準備しててよ。

 お願い、颯真くん。

[目は合わせない。無理だって。
優しい君ならわたしの言葉を信じてくれるよね。
最後のお願いだよ。*]

(128) 2020/06/22(Mon) 21時頃

──現在/病院前──

  ……やっぱり。

  また誰かいなくなんのかなって、
  ヒヤヒヤしてたら自分の番なんてさ。
  一瞬、訳わかんなかったわ。

[ 選択権、ほしかったですよね。
 それともあの退場も実は、
 無意識下に自分の意思が反映されてたり?

 今となってはわからないけれど、
 強引すぎるってのは同感です。

 福住が残り人数を数え始めて、
 礼一郎も試しに指折り数えてみる。]
 




 [ 人混みが苦手、という人は、結構いると思う。
  好きな人の方が珍しい?そうかも。
  
  蒸し蒸しするとか、においがだめとか、
  多分理由は色々あるし、あたし自身もわかるところで、
  ただ、ほんとのほんとなあたしの場合……、
  なん、だろうな。 ]

 



[ 二人ずつ消えているとして、
 礼一郎と福住が消えたら、4人。]

  たぶん、そう。4人。
  あの校舎に4人ぽっちか。
  さみしそうだな。

[ ひとりになったらもっとさみしい。
 あんな歪に膨らんでっちゃってさ。

 礼一郎も、縁起でもないことを考えていた。
 さみしいだろうからさあ、帰ってこいよ。]
 



  ……笑うとこじゃねえし。

[ 真面目に言ったつもりが、
 笑いが返ってきたから複雑である。

 でも、続いた言葉は明るく、
 礼一郎を励ますようである。
 そのまま自分に跳ね返ってきた言葉に、
 礼一郎は一言、言い訳みたいに言う。]

  ……嘘には思えなくてさあ。
  ありがとな、福住。
 



[ さすがにもう世界の主の正体に、
 みんな気づくころじゃないかと福住は言う。
 なるほどな、と礼一郎は思って、
 同意するようにひとつうなずきを返す。]

  確かに。あと4人だもんな。
  昨日、ソーマと話しててさ、
  あいつ、結構みんなと話して、
  世界の主が誰かって、すげえ考えてたし……、

  福住のことも言ってたよ。
  なんだっけ、レイと二人で話ついてる?
  ……仲良しか。マジ仲良いよな、おまえら。

[ あのときは結構真面目に話してて、
 ソーマも無邪気だったので水差せませんでした。]
 




 [ 埋もれそうとか、溶けそう、とか、まぎれそう、とか。
  そういう感じなんだろうな、って 思う。 ]

 



  ……うん。

[ どんな顔して会えばいいのかって、
 福住は本心から言っているようで、
 礼一郎にはその気持ちもわからなくない。

 わからなくないけど、
 礼一郎は思ったよりも受け入れていて、

 それは人形のあり方のせいかもしれないし、
 単純に礼一郎の心境の変化かも。あるいは、]

  合わせる顔がないって思うのもわかるし、
  思っちゃうのはどうしようもないけど、
  たぶんあいつら、福住の人形がどんなだって、
  単純に、おまえのこと心配したんじゃないかな。
 



[ 礼一郎だって、
 友人を模した人形を見るとただ胸が痛くて、
 無事でありますようにって思うだけだった。]

  ……だから、うーん、
  気にしすぎんなっつーのも、
  無理な話だと思うけどさ。

[ それに、あんまりそういうこと言うと、
 友だちなめんなって話になりかねない。
 これは単純に、礼一郎の経験則ですが。]
 



  ンな強く言われなくても、
  聞かねーっつってんじゃん。

[ 思ったよりも返事の勢いがよくて、
 礼一郎は一瞬たじろいで反論する。

 聞かねえよ。ってもう一度言って、
 それから、こそばゆい言葉に耳を傾ける。

 あんまりそういうこと言われると、
 それこそどんな顔すりゃいいかわからないだろ。]
 



  委員長する、か。
  ほんとにできてたかなー、
  俺、ビビり散らかしてたしな。

[ 自虐に逃げる。逃げようとして、
 向けられた「 ありがとう 」に目を細めた。]

  でも、もしできてたとして、
  俺がそうしたくてやってたんだから、
  全然、悪くなんかねえよ。……ありがとな。

[ 副委員長にはね、
 礼一郎もお礼を言おうと思います。

 けど、礼一郎に関しては、
 ほんとにやりたくてやってんだから、
 気にしないでねって、それは本心だよ。]
 



[ そっか。とあっさりした相槌。
 うん。と礼一郎はうなずいて、
 福住がそうしてくれたことに安堵する。]

  だな。
  あとは、葉野と残ったやつらのこと、
  信じて待ってるしかねえよ。

[ 礼一郎もそう言って、
 福住のあとから、病院の中へと向かった。*]
 




 [ ちなつちゃん、と、呼んでしまったあの時、
  あたしはあのこに、
  涼しい場所だよって日陰を示したけれど、

  あの場所、ほんとは
  ひとのいないところでもあったんだよなあって。

  他人の人生、あまり口出しするものじゃあないし、
  あたしはどんな人生であれみんながすきだけれど。
  ……みんなもみんなで生きづらいんだろうなって、
  当たり前のことを思った気がする。
  
  差し出したカイロを見て、ふと。 ]*

 




 [ 手元の缶は、いつかの飲み物と違って、熱すぎるほど。 ]

 


メモを貼った。




           *

 [ あたしは立ちっぱなしでマフラーに埋もれている。
  
  病院の入り口から足音がしているから、多分、
  帰ってきた人が段々増えてきているんだ。
  あたしみたいに。
    
  夢のなっちゃんは落ちて、砕けて、"死んでいた"。
  現実のなっちゃんはここで祈っている。
  夢から覚めたみんなは、きっと、
  そのひとの色をうつすマネキンと、
  入れ違いになるんだろうな、って、
  あたしは ぼんやり考えていた。 ]

 




 [ 帰ったときのこと、実を言うと覚えていない。
  あたしの夢を見ていた"あたし"と出会って、
  夢が終わるのを自覚すればあっという間だ。 ]

 




 [ もういられないのなら、
  息苦しい現実に帰ろう、ただそれだけだよ。
  あたしに何かがあるとするならば。 ]

 




 [ マネキンだって、傷ひとつついてないのだろうって、
  よく分からないけど、確信がある。
  "人波"に紛れて蒸発してないかとまで思うけれど、
  どうかなあ。多分無理かなあ。
  
  まあ、なんでも、
  残る人が怖くならないものだといいや。
  それだけならだいじょぶ。きっとね。 ]

 




  [ そこそこ整えてあるあたしの爪が、
       缶のプルタブを引っ掻いている。 ]*

 


-- 現在/駐輪場 --

[ 探し物はなんでしょう。
 毎日のように乗っていた自転車の鍵。
 修学旅行で買ったキーホルダーがついたやつ。

 どこにあるのかなあって、愛車をみるけど、
 鍵穴には鍵はさされてなくて。
 結局さっき鍵しめたんだっけ、と曖昧な記憶を探る。
 ……うーん。わかんない。 ]

  落ちてるのかな。

[ どうかなあ、と千夏はため息をついて、
 スマホの明かりを頼りに地面を照らす。
 びゅうと風が吹いて寒さに震える。
 こういうときに、あったかいカイロは心強い。* ]
 


メモを貼った。


── 現在:病院内 ──

[ 最後には。の続きの言葉を
 自分から聞く気にはなれそうになかった。

 恐らく、夏美が一番初めに目覚めたことや
 自分がその次辺りに目覚めたことを考えれば
 目覚める条件というものは分かりやすい。

 たぶんみんな死んで帰ってきた。のかな。
 みんなあーちゃんに殺された、
 ……ってことはないだろうけれど。

 落ち着かない指先が組み合えば、
 無機質な光に当たり前に影を落として
 なんてことなくそれを眺めている。 ]
 


 
[ ただひたすらに、ここが現実。
 っていう事実だけを見続けてる。 ]

  向こうに戻って……って、
  どーやってすんの…?

[ 声が震える。
 なにかを与えられるとは思ってない。
 でも手を伸ばして届くならと思ってしまう。

 あの時伸ばして届くことのなかった手が
 もし、友達に、届く可能性がまだあるなら。 ]
 


 
  眠ればいい?
  ……死にかければいい?

  どーやったら、ちゃんと、また、
  紫織さんに会えんのかなぁ。
  あの世界に戻れんのかなぁ。

[ 静かな病院が憎い。
 馬鹿みたいな音量でロックでもかけてほしい。
 へたくそなギターでいい。全然かまわない。 ]
 


 
  フツーに。マジびびったけどさ、
  分かってたら逃げねーから…。

  間に合わない?かな?
  説明なしとかずりーし!
  もー一回チャンスくれてもいいじゃん?

[ 組む手の先が冷たい。死んでるみたいだった。
 いっそこのまま死にかけたら、
 都合が良いのかもしれない。 ]
 


 
  紫織さんを殺すのだって
  分かってたらおれ、やったよ。

  それでこっち戻ってくれるっていうなら
  別にいーよ…マジで。

[ 口を噤んだその先を続けた。
 本当に。この現実に比べてしまえば本当に。

 夢の世界で友達を殺す方がマシだ。
 断言する声はやけに平坦になる。 ]
 


 
[ どうやったらあの世界に戻れるのか。
 友達が死ぬのを防ぐとこが出来るのか。
 ぐるぐると、永遠に同じことを考える。

 だれかおれから正気を奪ってほしい。
 って、郁斗は切実に思う。
 言ってることはすでに支離滅裂でも。 ]

  ……おれさあ、何も出来なかった。

[ とめどなく流れ落ちた言葉は
 それを最後に一旦止まる。

 せっかく自分を呼んでくれた友達に
 喜多仲郁斗は手を伸ばせなかった。 ]*
 


メモを貼った。


 ―― 現在:病院前 ――

 僕は油断しきってたな……。

[ ヒヤヒヤしていたという阿東はやはり委員長だと思う。
 誠香はというと、寝起きですっかり油断していた。
 油断していなかったら、入った教室の扉は、
 閉めなかったと思う。
 それで回避できたかというと甚だ疑問だけれども ]


【人】 共信の友 はのん

[>>130肩を掴んでくる。
強引にそちらを向かせられる。
ほんと、そういうの、ずるいよ。
正しい言葉はいつだって、正しくないものや不誠実なものを叩き潰してくる。]

 離してよ。
 それ、威圧感あって、怖いんだよ。

[>>4:519昨日は否定した言葉をあえて投げつける。
男の力で強引に振り向かせようとするなら、こっちだって逃げるために遠慮しない。
傷付けることをお構いなしで吐き出した嘘。

無理矢理合わせられたわたしの目には、きっと怯えの色がある。]

(144) 2020/06/22(Mon) 22時半頃


 そうだよなあ。
 人はどんどん減ってくのに、
 校舎はどんどん増築してたし。
 あれからまた増えたのかな。

[ 寂しそう、という感想に同意した。
 残っているのは紫織意外だと怜と辰美と連城。
 冗談で思い浮かべた逆ハーレム、
 ほんとに実現しちゃったよ、なんて誠香は思う。
 男子3人に囲まれて説得される紫織。
 いじめてるように見えないか少し絵面が心配ですね ]


【人】 共信の友 はのん


 ……嘘を吐く才能なんてものがあったら、
 こんなに、生きるの、苦しくないよ……。

[やめたかったのに、どれだけ時間が経っても矯正できなかったわたしの虚言癖。
やめろ、やめろ、って何度言われたかもわからない。
だからこんなの、理解されるはずがない。]

(145) 2020/06/22(Mon) 22時半頃

【人】 共信の友 はのん

[氷室くんから逃れられても、
>>134>>135>>138辰美くんの言葉からは逃れられない。

わたしが帰らないことで、みんなの思い出が壊れる。
楽しかった思い出が、楽しくなくなってしまう。
なんだよ、それ。
そんなこと言われたら、さあ。
せっかく証明できたと思ったのに、どうして上手くいかないんだろうな……。]

(146) 2020/06/22(Mon) 22時半頃


 褒めてんのに。

[ 笑ってしまったら、なんだか阿東は不本意そうだった。
 委員長はこんな時でも委員長なんだなあ、と
 感心と安心とちょっとおかしかったのと。
 茶化したつもりはなかったので
 素直に褒め言葉と受け取ってほしい ]

 クラスメイトのこと、いちいち嘘ついてるんじゃないか
 なんて疑うやつの方がやだよ。
 仕方ないって。
 ……そもそも、無自覚だったんなら、
 しおちゃんだって嘘ついたつもりなんて
 なかったのかもしれないし。
 
[ 紫織が嘘をつく癖があることを
 誠香はよくわかっていない。
 なにしろいまだに辰美と紫織が付き合っていたと
 信じているくらいですので ]


【人】 共信の友 はのん

 嘘だよそんなの。
 そんなわけない。
 楽しかった思い出が無くなるわけじゃない。
 思い出は、そんなに弱いものじゃない。
 1人くらいさ、いなくたって、いいじゃん。

[何をどう取り繕おうとしていたんだっけ。
声はガタガタになって、呼吸が上手くできない。
やめてよ、わたしのせいじゃない。
わたしを責めるな。わたしを責めるな。

>>142>>143更に突き刺さる颯真くんの言葉。
無意識に胸元をぎゅっと押さえていた。]

(147) 2020/06/22(Mon) 22時半頃

[ 連城の名前がでて、ああ、と誠香は頷いた ]

 僕も連城とそういう話したよ。
 その時に、あー、連城は違うなーって思った。

[ 夏美に似たマネキンの前で、確かそんな話をした。
 遠い昔みたいに感じる。
 確かあの時、辰美が夏美にかける布を
 取りに行ってくれて……なんて思い返していたところ、
 突然怜の名前が出てきて、
 ちょっと不意打ちを食らってしまう ]

 あー、氷室ともそういう話したんだよ。
 お互い、あんな殊勝な遺書は書かないな、で
 意見が一致してさ。
 仲はいいよ。今絶賛喧嘩中だけどな!

[ 無駄に胸を張っておいた ]


【人】 共信の友 はのん


 ……みんなで一緒に卒業できたら楽しいだろうなぁって思うよ。
 でも、……卒業したら、それで終わるから。

 消えてなくなるなら、
 わたしは、思い出を永遠にするほうがいい。
 

(148) 2020/06/22(Mon) 22時半頃

[ 胸を張ってはみたものの、
 きっと心配したと言われてしまっては、
 ちょっとしおしおとしてしまう。
 正論だ。ドのつく正論だ。
 誠香だって見つけるたびに心配したし落ち込んだ ]

 ……そうだよなあ。
 あっちにいる間は、マネキンに代わったらどうなるか、
 誰もわからなかったんだし。
 帰れるっていうのも希望的観測だったし。
 心配、させたよな。きっと。

[ 先に帰られたら「抜け駆けした」って
 苦情を言ってもいい。
 辰美とそんな約束もしたんだった。
 ジュース賭けようって言わなくてよかった ]


【人】 共信の友 はのん

[なんでそんな目でこっちを見るかなぁ、
辰美くんも氷室くんも颯真くんも。

嫌だ、もうこれ以上顔を見られたくない。

数歩後ずさって、こちらに伸ばされた手を強引に振り切って、
振り返り、もたつきながら、走って——逃げる。]

(149) 2020/06/22(Mon) 22時半頃


 うん。そーする。

[ 気にしすぎない。
 できるかどうかはわからないけど、努力はします ]


【人】 共信の友 はのん

[紫色のインクで彩られた通路を、走る。走る。
運動は得意じゃないから、きっと追いつかれてしまう。
その前に廊下の行き止まりに到達して、扉を開けた。

その中は、夕陽が射すあの日の部室だった。]

 ……はぁ、はぁ、はぁ、

[肩で息をしながら、後ろ手に扉に鍵をかける。
例え追いつかれても、顔を見られないように。*]

(150) 2020/06/22(Mon) 22時半頃

[ 食い気味で念を押したのは念のためです。

 少しくすぐったそうな顔に見える阿東に、
 してたよ、と誠香は言葉を重ねた ]

 そりゃびびるよ。わけわかんなかったし。
 でも、寝る場所の段取りとかさ、
 ごはんをここのんが作ってくれたりさ、
 なんとなくまとまりみたいなのが出たのって、
 阿東とここのんがいてくれたからだと思うし。

 やりたくてやったことでも、
 やってもらった方はお礼を言うもんなの!
 助かった!
 ……あと、実をいうと
 今までちょっとだけ阿東のこと苦手だった。ごめん!

[ どさくさで謝りました。
 あの校舎で最後に謝りまくったので、
 ちょっとハードルが下がっていたのかもしれません ]


[ でもやっぱり少し、決まりが悪かったので ]

 辰美が頼りになりそう。
 連城は情に訴えるかなあ。
 氷室は……なんかちょっと心配。

[ 阿東と目を合わさずにそんな予想をしつつ、
 病院に足を踏み入れ……ようとして。

 ふと、振り返った。
 まだ、帰ってこないのかな。
 頭をよぎったのはそんなこと ]



 阿東、先行ってていいよ。
 僕、少しだけここで待ってる。

[ あの校舎で3日目の朝を迎えたのに、
 こちらでは大した時間はたっていなかったようだった。
 それなら、4人がもうすぐ帰ってきたり
 しないだろうか。
 そんなことを思ったので* ]


メモを貼った。


メモを貼った。


──現在/病院前──

  ……福住って意外と肝座ってんな。

[ 礼一郎はずっと怖かったよ!
 誰かがあんな人形になるのもいやで、
 だけど、現実に帰れないのもやだった。

 駄々っ子みたいにあれもいやこれもいやって、
 ぶるぶる震えながら過ごしていたもんで……、
 いや、これは大げさな言い方だった。]
 



  また増えてんのかなあ。
  俺、全部は全然見れてなくて、
  最後に部室棟? が増えてんの気づいて、
  見に行けなかったなあって思った気がする。

[ 男子3人に囲まれる葉野紫織。
 いやあ、あいつらデカいからな。
 氷室はさておき、他ふたり。
 デカいから囲まれたら迫力あるだろうな。
 可哀相に、礼一郎や福住を追い出すからだ。]
 



  褒められてる気がしねえ。

  ……そうだよな。
  ほんとに、忘れてたのかもしんないし。

[ 礼一郎も、葉野の悪癖なんて知らない。
 冗談のセンスがないってことは知ってるけど、
 常習的なものなんて知らずに、同調する。]

  うん、俺と話したときも、
  ソーマ、自分は大丈夫だって言ってた。

[ 礼一郎はそれがうれしかったんだよね。
 少しだけ気分が浮上する話。
 続く言葉も、礼一郎にとってはそう。]
 



  ……へえ。
  言われてみりゃ、確かになあ。
  俺、全然そんなこと言ってやれなかった。
  レイは、おまえは違うって言ってくれたのにさ。

  ……福住、ほんとよく見てるよな。
  だからあいつが一緒にいるんだろうけど。

[ 寄ってくる女は俺の顔しか見てない! なんて、
 あたりまえのように言ってた氷室を知ってるから、
 礼一郎はなんだかちょっとうれしい。微笑む。が、]
 



  ……て、は? 喧嘩してんの?
  ンなことで胸張んな。マジかよ。

  そのテンションで言えるんなら、
  ハイハイ当事者でがんばれ。
  ……って感じはするけど。

[ 心配の種が増えたって、
 礼一郎はちょっと苦い顔をしている。

 あいつ、あいつなあ……って、
 氷室のほうの過去の所業を思い出して呻いた。

 もちろん悪いやつじゃないけど、
 すげえ良い友だちだと思ってるけど、
 見ててハラハラするとこあるよね、氷室って。]
 



  ま、友だちだからな。
  だから、福住が無事に帰ってるだけでさ、
  あいつらよかったーって言うよ、たぶん。

[ そりゃ心配はするでしょう。って、
 礼一郎は責めるんでもなく微笑んでいた。]
 



  飯、うまかったよなあ。

[ って、礼一郎はそっと話を逸らす。
 照れるじゃないですか。というか、
 ほんとに礼一郎、あんまり仕事してないです(笑)

 とはいえ、過ぎる謙遜は鬱陶しいよな。
 それなら、「 どーいたしまして 」って言って、
 言ったんだけど、カミングアウトが急すぎる。]
 



  ……あーーー、
  もしかしたらそうなのかなって、
  ちょっとだけ、ちょっとだけど思ってた。

  でも、人の好き嫌いなんてさ、
  誰にでもあるもんだし、謝んなよ。
  つーか、俺が気づかないうちに、
  なんかしてたのかなって……、

[ そうならごめんなって、
 礼一郎は先回りするように謝って、
 それから、穏やかな口調で尋ねる。]

  それもさ、
  詳しくは聞かないほうがいい話?
 



[ 別に、無理強いするわけじゃないからねって、
 流れてく話題にはしっかりと乗っかった。]

  ユキもソーマもレイも、
  友達思いの良いやつだし、
  やさしいし、頭がいいし、大丈夫。

  ……だと思うけど、
  まあ、レイが心配なのはわかる。

[ 同調するようにうなずきながら、
 礼一郎はいつしか福住を追い抜いていた。]
 



  そ? わかった。
  冷えねえうちに中入れよ。

[ 体調崩すと元も子もないぞ。
 ……とは、さすがに言わなかったけど。
 ひらりと手を振って、ひとり足を進めた。*]
 


メモを貼った。


──現在/病院──

[ 明るい。

 外から見ていたのより、
 ずっと明るい建物の中に足を進める。

 履きなれたスニーカーは、
 別に足音をうるさく立てるでもないけど、
 そこがあまりにしんと静かな空間だから、
 礼一郎の歩みは少し、慎重になってしまう。]
 



[ 明るい空間に、何名かの友人がいる。
 礼一郎はそれをちらりと見ながら、
 椅子に座るのはなんだか気が引けて、
 邪魔にならない場所に立つことを選ぶ。

 立っている友人のもとへ、
 静かな歩調で歩み寄っていって、]
 



  ……綿津見は座んなくていいの?

[ とっさに適切な挨拶が見つからず、
 こんばんはも何もなく、礼一郎は声をかけた。

 こんばんはおかえりただいま。
 どれもなんかちょっとしっくりこなくてさ。

 なんでもないことのように尋ねて、
 「 もう結構待ってる? 」って、
 友人の状況を気にするようにさらに質問を重ねた。*]
 


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[>>154>>155>>156ドアを背にして、
ドア越しに投げられる言葉を聞く。
閉じこもっていても、すり抜けて来る言葉が耳に痛い。
>>160扉を叩く音がする。ドアに密着した背中に、ダイレクトに衝撃が伝わる。

わたしはいつもこうやってさ、
嘘吐くし、誤摩化すし、逃げるし、向き合わない。
だからさっさと愛想を尽かしてくれればいいと思ってたのに。
若菜ちゃんみたく、わたしに背を向けてどこかへ立ち去ってくれればいいと思ってたのに。
友達なんて簡単にいなくなるって、知ってたはずなのに。
なんで、なんで、なんで。]

(173) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん


 ……じゃあ、じゃあ、いいよ! それで。
 忘れればいいじゃん。わたしのことぜんぶ。
 わたしは忘れないから。
 それでいいよ。
 つらいこと、こんなバカな奴がいたってこともぜんぶ、
 忘れていいよ。忘れてよ。

 わたしだけ覚えてて、
 ずっとこの校舎で、みんなのこと見てるから……。

[売り言葉に買い言葉。
いいや、そういうわけじゃない。
せっかく証明できたと思ったわたしの真実、
忘れ去れるのは悲しいし、寂しいけど、
これ以上、自分の中から失われるよりはマシ。]

(174) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん


 みんながわたしを殺さなくても、
 わたしはみんなを殺すよ。

[心臓が痛い。それでも声を絞り出す。]

 喜多仲くんの首をへし折って殺した。
 千夏ちゃんを突き落として殺した。
 まなちゃんを埋めて殺した。
 心乃ちゃんに箒を突き刺して殺した。
 委員長を邪魔だから殺した。
 誠香ちゃんを原稿用紙で押し潰して殺した。

 ぜんぶ、わたしの罪だよ。

[自分が殺した記憶は無いけど、この世界でみんなが苦しんだ責任が、
世界の主にあるのなら、それはわたしのせいだ。きっと嘘じゃない。]

(175) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん


 わたし、生きててもみんなに迷惑かけるだけだからさぁ、
 友達もいなくなるし、みんな忘れ去るんだよ。
 でも、それもしょうがないじゃん。

 卒業して続くものなんて、ないし。
 全部なくしておしまいなんだよ。
 わたしが一番わかってるよ。

[>>162新しい思い出を作ればいい、とか、
>>169卒業したって終わらない、とか、
それを信じるほど純粋じゃなくなってしまったのは、
ひとえに自分のせいだし、実際に終わらせてしまった縁があるから。]

(176) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん


 ずっとこうなんだよ。
 小さい頃も、小学生の時も、……中学生の時も、
 わたしのこと覚えてる人なんて、いないよ。

 やだよ、もう。
 友達なくすの、やだよ。
 好きな人たちがいなくなるの、やだよ……。

(177) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん

[理解されないワガママなんだろうか。
だから、きっとわたしは人間よりも劣った何かなのだろう。
赤色と青色が混ざった、ドロドロした紫色の虚実のキメラ。
嘘を吐きすぎて自分のことすら信じられなくなった。

>>161>>168扉を蹴破る相談が聞こえる。
やめてほしい。そんなことをされたらわたしはもう抗えない。
……逃げ場所は無い。

窓から飛び降りるしか、無い。*]

(178) 2020/06/22(Mon) 23時半頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 00時頃


 ―― 現在:病院前 ――

 寝起きだったからだよ!

[ 肝座ってんな。
 褒められたけど、実情はそんなものじゃない。
 そういうことにしておけばいいのに、正直に白状した。
 緊張しながら朝ごはん食べるなんて美味しくないし。
 その結果一口かじっただけで朝ごはん終了したけど ]

 僕は6階までと、あと地下は見たけど、
 体育館が増えたらしいっていうのは見てないな。

[ 見に行った方がよかったのかなあ、と誠香は思う。
 天井や壁のインクの意味が分からなくて、
 ただ閉口しただけだったけれど、
 そういえば、紫織はCG研だった。
 チラシのデザイン、アドバイス貰ったじゃないか。
 インクと縁のあるのは、紫織だった ]



 褒めてるって!
 ナチュラルにフォローとか
 気遣いの言葉が出るってこと。
 委員長だなって思っただけだよ。

[ 褒められてる気がしなかったらしいので、
 解説を添えた。
 誠香はこんな嘘はつかない。
 もっと取り返しのつかない嘘はついてるけど。
 そんな誠香に、紫織を嘘つきと責めたりなんて
 できるわけもない ]

 連城はほんといいやつだよなー……。

[ 自分は大丈夫だと言ってた、という連城の話に、
 誠香はそんな感想をこぼす。
 そう、連城は情に厚くて健全な空気が出ていて、
 だから誠香だってさらっと聞けたのだった ]


[ 怜との関係を褒められるのは、
 なんだか妙にむずむずする。
 なんというか、阿東に裏がなく、
 純粋に褒めてくれている感じがするのが分かるから、
 余計に。
 そんな大層なものじゃないのになあ、と思うわけで ]

 んー……氷室は、向こうから僕に聞いてきたんだよ。
 校舎の様子がおかしいってなって、割とすぐくらいに。
 氷室は結構最初の頃から、あのメールの送り主を
 探そうとしてたから。

 別にそんな大層なことしてないよ。
 ふつーに友達付き合いしてるだけ。
 友達なんだから当たり前じゃん。

[ 謙遜でもなんでもなく誠香はそう言ったけど、
 続く言葉で阿東の顔を曇らせてしまった。
 ごめんなさい。とは正直思ってない ]



 大丈夫。悪いのは氷室だから。
 帰ってきたらがっつり罵倒して
 説教するって決めてるから。

[ 堂々と言い放った。
 なにしろこっちには辰美という強い味方がいるので、
 負ける気がしない。

 しかし、喧嘩の件と誠香が心配をかけたって話は
 別の話なので、そこは申し訳ないなと思う ]

 他人事みたいに言ってるけど、阿東もだからな?
 きっと阿東のことも心配してるよ。

[ まさか泣かせてしまったとまでは想像してないですが。
 お互い罪作りですね ]


[ 絶妙のタイミングで
 さりげなくカミングアウトしたつもりだったけれど、
 やっぱりさらっと流れるなんてことはなかった。
 しかも気づかれていた。
 誠香はとてもばつが悪い ]

 あー……気づいてたんだ。
 いや、好き嫌いとかそういう問題じゃないし、
 阿東に落ち度は全くないんだ、ほんとに。

[ 詳しく聞かない方がいいか、と気遣われて、
 少し躊躇って、けれど結局首を横に振った ]



 ……僕さ、おにーちゃんがいたんだよ。
 うん、いたんだ。過去形な。
 すっごく仲良くてさ。
 でも、3年前に、……事故、でさ。

 なんとなく、阿東と雰囲気が似てたんだ。
 そんな気がしたんだ。
 だからさ……思い出しちゃうから、苦手だった。

 けど、勘違いだったかも!
 なんか今日は、あんまり似てる気がしないし!

[ ちゃんと話せた。
 兄の話はずっとクラスメイトの前では封印してたけど、
 ちゃんと話せた ]


[ とっとと話題を変えようと、少々強引に変えた流れにも
 阿東はちゃんと乗ってくれた。
 そして、同意されてしまった ]

 ……だよな……。
 時々強引で馬鹿だから心配だよ……。

[ 校舎内時間で昨夜から、友人への暴言が止まらない。
 信じているけど。
 そんなことを考えたから、振り返ったのかもしれない ]

 ありがと。大丈夫だよ。

[ 冷えないうちに、という言葉に頷いて、
 一足先に中に入っていく阿東に手を振った* ]


メモを貼った。




 [ 開けたいのか開けたくないのか、
  多分どっちでも良いのかも。
  ぼんやりしてたり、夢中になったりすると、
  手元の食べ物食べられなかったりするよね。

  かりかり、かるーく、
  数度引っ掻いた後に、 ]

 




   ─── いいんちょ、

 [ あっ、って感じで、すがたを見上げた。

  こんばんはおかえりただいま。
  の、どれを言うのが良いのかな。
  いっそおはようとかが一番良い?どうかな。
  どれもちょっと、呑気だったりしますかね。

  でも、うん、おはよういいんちょ。
  お互い血まみれなんてことがなくて何よりです。
  足跡も無くて、
  足音だってべたつくものじゃない、現実世界。 ]

 




   ……なんだろ、待ちきれない、って言うのも、
   ちょっとおかしかったりするけど……。
   そんな感じ、かも?落ち着かない、みたいな。

 [ ……失礼な言い方をしてしまえば、
  結末をいち早く知りたいような、そんな感じだ。

  座ってたって変わらないけれど、あたしは、
  すきなみんなのこと、
  きっと、落ち着いて待っていられない。 ]

 




 [ なっちゃんと、喜多仲君の後に来たよ。
  ちかちゃんはおんなじぐらい。
  なんて足してみるけれど、どれくらいなんだろ?
  時間見て来たわけじゃないから、ちょっと曖昧。

  夢の中と違って、
  こっちはちゃんと一分一秒進むのにね。 ]

 




 [ 座るのは、いいかな。
  いいんちょは座らない?って、
  あたしからも聞いてみよう。

  なっちゃん……の、マネキン発見のときには、
  大変苦労をかけました。あたしはなんとか元気です。
  両手があいたら、もしかしたら、
  ばっちりダブルピースきめたかも。

  ……冗談です。でも写真映えする自信はあるよ。
  閑話休題。

  手を塞いでる ぬくい缶を撫でつつ、
    ─── そういえばさ、なんて、呟きひとつ。
          問いかけに重ねるみたいに。 ]

 




   いいんちょも、
   最後までいられないひと、だったんだね。

 [ ちょっとだけ上にある、いいんちょの顔を見ている。 ]

 




   ……あ、えっと、否定じゃないよ。
   単純に、終わりになった映画館には
   いられなくなるとか、
   座席が足りなくなるみたいな感じ……って、
   しおりちゃんとそんな話、あっちでしてたの。

   それで……あたし、なんとなく、
   いいんちょはずっといるんじゃないかって、
   どこかで思ってた。から。

 




 [ いいんちょのイメージは、"委員長"だし?
  なんとなく、ほら、
  こういう時どうしたって任せたくなるって、
  フツーのイメージがあるわけで。
  
  多分、そういうのが良くないのかもしれないけど。
  例えば、もし、エンドロールの一番最後まで、
  残ったひとたちに理由があるとするなら、きっと、 ]

 




   ……あたしは、自殺したってひと相手にして、
   多分、連れ戻すとかできないしさあ。

 [ いいんちょは、できたと思う?なんて。 ]**

 


メモを貼った。


──病院前──

  それにしたって、
  十分肝座ってるわ。

[ これは、語尾に(笑)がつくやつです。
 寝起きだったか、そっかそっか。
 なんて平和なやり取りだろうな。

 インクを葉野に結び付けられなかったのは、
 礼一郎ももちろん同じだった。
 世界の主の正体が分かった今も、
 どうしてあそこまで。って思っている。

 全部見に行ってたら、何か違ったかな。
 今さら考えたって、どうしようもないけどさ。]
 



  ……あーあー、
  ありがと。照れるからそのへんで。

[ 続けられた解説に、
 ストップ、と手を突き出して制止をかける。

 嘘じゃないのはわかってるよ。
 わかってるから、それ以上言うなよ。
 礼一郎が調子に乗るだろ。なんてね。

 別の友人に話題が移ろったことを、
 これ幸いと、大きくうなずいておいた。
 本当に連城はいいやつだよ。ほんとに。]
 



[ 福住がむずかゆかろうが、
 礼一郎の知ったことではない。

 当たり前じゃん。と福住が言い切るそれが、
 あいつにとってはそうじゃないって、
 礼一郎は知ってる。付き合い長い特権でね。]

  福住にとってはあたりまえでも、
  あいつにとってどうかはさ、
  本人に聞かなきゃわかんねえだろ。

[ それ以上は、
 礼一郎の口から言うことでもないなって、
 いきり立つ福住を応援するだけに留めておく。]
 



  言ってやれ言ってやれ。
  ……泣かさない程度にな。

  ……何があったか知らねえけど、
  あいつ、計算づくです〜って顔して、
  勢い任せだし、強情っぱりだし、
  ……たまに大事なとこ抜けてるし。

  一回がつんと言ってやってくれ。
  ……屍を拾う覚悟はしておく。

[ 捨て身特攻そろそろやめてくれません?
 って礼一郎は思ったりしてるんだけど、どうかな。
 あ、もう泣かせちゃった? お互い罪深いね。

 他人事じゃないことくらいわかってるって、
 礼一郎は「 わかってるよ 」って静かに笑った。]
 



[ 福住は打って変わって、
 ばつの悪そうな顔をする。

 おにーちゃん。という言葉が流れてきて、
 今度は礼一郎がなんともいえない気分だ。]

  ……そっか。
  辛いこと思い出させてごめんな。
  仲良かったきょうだいに似てるってのは、
  なんかちょっと褒め言葉な気もするけど。
  ……良いお兄さんだったんだな。
 
[ そっか。って礼一郎はつぶやいたけど、
 似てた。なんて、気のせいじゃないかなあ。
 あるいは、もしかすると、]
 



  ま、勘違いかもしれねえし、
  ……似てなくなったのかもな?

[ はは。礼一郎は笑った。いろいろあってね。
 なんのことかなんてわからなくていいです。]
 



  わはは、よくわかってらっしゃる。
  ついでに友達思いで後先考えない。

[ 流れるようなけなし文句である。
 リズミカルにいくつか付け足して、
 礼一郎はひらりと手を振ってその場を去った。*]
 


 ―― 現在:病院前 ――

[ ペットボトルのふたを開けて、
 ジャスミンティーを飲んだ。
 ほうっと白い息を吐きだす ]

 ……しおちゃん。

[ 届くわけないってわかってるけど、
 それでも誠香は呟いた。
 見上げた空に雪はなく、冬の星座が瞬いている ]


 
 僕さ、あの校舎であんな死に方してさ、
 正直、恥ずかしくて恥ずかしくて、
 思い出すだけで死んじゃいたくなるくらいなんだけど、
 なんでかな。一回死んだからかな。
 前、向かなきゃって、思えたんだよ。

[ 未来のことを考えるたびに、
 そこに自分がいてはいけない気がした。
 兄のいない未来で、
 笑っているかもしれない自分が許せなかった。
 けれど今は、
 いつまでも過去にしがみついていては
 いけないような気がする。
 兄のいない現実に、真正面から向き合わなくては
 いけないような、そんな気がしている ]



 ……しおちゃんが抱えてるものがなんなのか、
 僕は知らないし、安請け合いなんてできないけど。
 でも、一回死んだ気になったら、
 案外生きてけるんじゃないかな。
 どうかな?

[ 帰っておいでよ、って。
 テレパシー、飛ばしてみた。ぴぴぴ* ]


【人】 共信の友 はのん

[——わたしが死んで、みんながわたしという友達を失くすという矛盾。
>>180そんなの考えたくなかった。考える機会がなかった。
わたしは失くす側ばかりで、逆の立場を想定できてはいない。
>>181だから、氷室くんの声に心臓が張り裂けるほどの痛みを感じた。]

 ……じゃあ、どうすればよかったの……。
 これからどうやって生きてきゃいいの……。

[>>185辰美くんの挑発が聞こえる。
殺してみろと彼は言う。
ああ、怖いなぁ。彼と最初に出会った時のことを思い出す。
殺そうとしてもまた壁ドンされて追い詰められるのがオチだ。
無理だ、殺せない。]

(199) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……わたしがずっと仲良くしてた親友も、いなくなったもん。
 どれだけ仲良くても、いなくならないなんて言えない。

 みんなのせいじゃないよ、わたしのせいだ。
 だからわたしは、
 もう、……死ななきゃ!
 

(200) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[扉から離れて、窓のところに走る。
夕陽が差し込んで眩しい。
ここからの景色は、雪景色なんて感じさせないあの日のまま。

窓を開ける。
そして近くの机を踏み台に持ってきて、
少しもたついたけど、準備はできた。

男3人がかりなら扉もこじ開けられてしまう。
だから、それよりも早くここから飛び降りて、
自分という存在を完全に消してやる。]

(201) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[——踏み台に足をかけた、その瞬間だった。

>>190>>191颯真くんの声をした、誰かの言葉が聞こえた。]

(202) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……え、
 覚えてる、って、そのこと……。

 あの時の、

[記憶を辿れど、思い当たるのは1人だけ。
中学の時、颯真くんのことをよく知らなかった時、
わたしが落ちていた文房具を届けた——ああ、よく覚えてる。
すっかり忘れられたのだと思っていて。]

(203) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん

[踏み台に足をかけたまま、戸惑って、硬直して、

……きっと、強引に突入されたなら、>>198
飛び降りる寸前で引き止められてしまう。*]

(204) 2020/06/23(Tue) 01時頃

【人】 共信の友 はのん


[鍵をかけて閉じこもるほど見られたくなったわたしの顔は、
涙を拭う暇も無く、ぐちゃぐちゃに汚れている。**]
 

(205) 2020/06/23(Tue) 01時頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 01時頃


──現在・病院内──


  もう一回、チャンスほしいよね
  私も、わかってたなら、しおりちゃんと
  のんびりお話なんてしてなかったよ

  ごはん、作るとか、それよりも先に…
  ……ううん。それよりももっと早く
  しおりちゃんが思い詰める前に、
  この手を伸ばしたかったなって思うよ


[ ねえ、神様。私たちにもう一度、
 彼女を助ける機会を与えてはくれませんか?

 何かを与えられなくとも、
 そう、この指先が少しでも掠められたなら、
 未来は少しでも変わっていた? ]
 



[ ただ、なにもできなかったと言う彼と
 愛宮心乃は同じことを思っていた。

 自分のことでいっぱいで、
 他人のことを考えられないなんて
 敬愛するマザーが聞いたら、呆れてしまう。

 でも、たぶん、きっと、
 これは私の単なる妄想に過ぎないお話だけど、 ]
 




      しおりちゃんは、与えてくれた

 




        自分を見つめ直す機会を

 



[ 言葉が悪いかもしれないけれど、
 しおりちゃんが先にやっていなければ、
 私自身が、あの立場にいたかもしれない。
 ……と、心乃は思っていた。

 しおりちゃんが、行動を持って示してくれたのだ。
 きっと、そうなんだ、って思いたい。
 命≠フ大切さを見失っていたのだ、私は。

 ただ、マザーのように悪意ある自分と
 熱い抱擁を交わす日はまだ遠いかもしれないけれど。
 生かされているという事実を鑑みて、
 私は、私らしく℃v考してみていた。 ]
 




  私にできて、喜多仲くんにできないこと
  喜多仲くんにできて、私にできないこと
  ……きっと、なにもできてないことないよ


[ おしるこ缶を、ぎゅと握る。
 すこしぬるくなり始めていた。 ]
 




  まだ帰って来てない人たちもいる
  私たちにできて、彼らにできることと
  彼らにできて、私たちにできないこと

  きっと、あるよ。まだ間に合うよ


[ 信じていたい、と思う。
 私たちができることは、待つこと。
 彼女が戻って来れた時に、
 生≠共に喜び合う準備だろう。

 喜多仲くんに言い聞かせるというよりかは、
 自らに言い聞かせるようなものだった。 ]
 




  ねえ、喜多仲くんだったらどう?
  死の淵から帰ってきたら、
  ともだちに、どうやって迎えてもらいたい?


[ なんて、愛宮心乃は微笑みを浮かべた。** ]
 


メモを貼った。


──現在/病院──

[ 見上げられて、目が合う。

 礼一郎はおつかれさまも考えたよ。
 結局どれもこの空気に馴染む気がせず、
 単純に名前を呼んだりしたけどさ。

 手持無沙汰みたいにいじられてる、
 手の中の缶に気が付いて、
 ロビーは飲食大丈夫なのかなとか、
 何か買ってきたらよかったとか、

 礼一郎はそういうことを考えたので、
 呑気でも生きられていいですね、現実世界。]
 



  ……落ち着かねえよなあ、そりゃ。

[ ごくふつうの同意を返した。

 ちらりと時計を見る。
 もう夜はとっくに更けていて、
 良い子の出歩く時間じゃないのにな。]

  俺もいいかなあ。
  落ち着かねえし、
  なんか気兼ねしちゃって。

[ 同じように問い返されて、
 礼一郎の返す答えも、
 そんなにおもしろくはないでしょうが。]
 



[ あちら側ではいろいろありまして、
 なんかもうほんとにいろいろあってさ、

 あんなの苦労とか全然思ってないから、
 気にしなくっていいんですよ。とは、

 スマホの電波が回復したって、
 礼一郎にアンテナが備え付けられてないから、
 こちら側でも一向に伝わらないですね。

 ま、重要な話ってわけでもないから大丈夫です。]
 



[ 非難の意図のない言葉を、
 礼一郎は黙って、最後までお利口に聞いている。]
 



  ……ま、俺。
  自分のことで手一杯だしなあ。

[ いいんちょはそんな大した人間じゃないですよ。
 というか、人間じゃない説も浮上してたっけ。

 なんでもないことのように礼一郎は言う。

 責められてるって、
 もっとちゃんとやんなきゃって、
 ちょっと前なら思ったかもしれないけどさ、

 今、こうして現実に立っていること。
 が、答えなんだよね、たぶん。]
 



  自分のことと──、
  あと、ほんのちょっとくらい?

  そんくらいしか抱えきれないの、
  向こうもわかってたんじゃねえかな。

  ……ふつうに余裕のない人間なもんで。

[ 向こうって誰だか知らないけどさ。
 冗談めかして、礼一郎は言う。

 残らせてはもらえませんでしたね。
 でも、礼一郎は正しい選択だと思う。

 連れ戻すとかできない、と言う綿津見に、
 礼一郎は「 俺だって無理だよ 」と笑った。]
 



  ……つーか、
  そんなのできる人なんて、
  実際いないんじゃねえかな。

  葉野が帰ってこない、とかじゃなくて。
 
[ 伝わる? って礼一郎は首を傾げたけど、
 たぶん、これじゃ無理ですね。さて。
 うーん、と唸りながら礼一郎は言葉を捻りだす。]
 



  無理やり連れ戻したってさ、
  ハッピーエンドにはならねえし、

  かといって、人の考え方とか行動とか、
  他人が変えようと思って、
  どうこうできるようなもんでもないしさ。

  結局、こっちの勝手な思いをぶつけて、
  あとは本人を信じるしかないじゃん。

[ 全部、礼一郎の憶測であり持論だけどね。
 綿津見の隣に並んで、じっと前を向いている。
 それこそ、信じて待つしかできないからさ。]
 



  ……綿津見も、
  言いたいこととか、
  聞いてほしい話くらいはあるだろ。

[ 礼一郎は結構たくさんある。

 葉野と綿津見。
 礼一郎よりよっぽど仲良しに見えます。
 ほら、女子同士だし。……また偏見。
 だから少しくらい……と言わず、
 何かしらあるだろうってあたりまえに思って。

 今度こそ言えたらいいよなって、
 ぽつり、つぶやきをひとつ落とした。**]
 


 ―― 少し前:病院前 ――

[ 2回目の「肝座ってる」は褒めてなかった。
 そう言われてしまってはもう反論できない。
 肝の座った女の称号、いただきました。

 探索しきれなかった校舎、全部見に行っていたら
 どうなっていただろう。
 なにしろ誠香は迷探偵なので真相に近づけたかどうか。
 心乃のお掃除の手間を
 増やしてしまっただけかもしれない ]

 納得したならいいよ。

[ 褒め言葉の解説は制止されてしまった。
 ご理解いただけたならやぶさかではありません。
 そういえば辰美にも、褒めすぎと照れられた。
 案外誠香は人を褒める才能があるのかもしれない。
 調子に乗ったっていいのに。
 委員長という責任のせめてもの報酬みたいなものです ]


[ ふつーに友達付き合いしてるだけで
 評価されてしまうのは、
 やっぱりよくわからない。

 わからないので、ふつーに、
 喧嘩も罵倒も説教もする予定。
 しかし、悪いのは怜! と言い切った
 誠香が言うことではないが、
 阿東にまでこんなに応援されてしまうと、
 こちらの層が厚すぎて少々怜が不憫になる。
 と同時に、愛されてんなー、とも思う ]

 ほんと、馬鹿なやつだなあ。

[ 思い出すのは、怜が書くと言った遺書のこと。
 なーにが“みんな見た目で判断する”だよ。
 こんなにみんなに愛されちゃってるじゃん。
 馬鹿だなあ、と誠香は思う ]



 うん、まあ、色々と思い知らせてやる予定。 

[ 迎え撃つ気力は十分です ]


[ 辛いことを思い出させてごめん、と
 謝られてしまった。
 それに、誠香は首を横に振る ]

 阿東は悪くないし。
 それに、おにーちゃん思い出して辛い、って
 薄情な妹だろ。
 ……うん、いいおにーちゃんだった。
 穏やかで、なんかほっとする空気出してて。
 そういうとこ、阿東に似てる気がしてた。

[ 勘違いだったのか、阿東が変わったのか、
 誠香にはよくわからない。
 もしかしたら、どちらでもないのかもしれない ]

 僕がさ、こだわりすぎててさ、
 勝手に重ねてたのかも。
 


[ 容赦ない誠香の評価に、
 重ねられる評価も割と容赦がなかった ]

 それな!

[ そう声をかけて見送った** ]


メモを貼った。


メモを貼った。


-- 現在/駐輪場→病院前 --

[ 何処かなあ、と地面を照らしていれば、
 光るものを発見。千夏の自転車の鍵です。
 見つかった鍵を指にかけて、くるりと回す。
 愛車に乗れなくなったら、通学もできない!
 (別にそんなことはないです)

 外気に晒された指先はつめたくって、
 ポケットにいれたカイロがとてもありがたい。
 探し物を見つけた千夏は来た道を戻る。
 カイロを握って、ふらふらと。 ]
 



[ あ。誠香ちゃん、と千夏は思った。
 現代人の必須アイテム、スマホ。
 に送られたメールは確認していなかった。
 精神世界の校舎、で見た格好とは、ほとんど一緒。
 首許に巻かれているもの以外。

 なんて声かけたらいいのか、思いつかなくて。 ]

  それ、おいしい?

[ 誠香の手許にあるペットボトルを指差してみたり。
 缶コーヒーは、熱いとかいいながら、
 すぐに飲み終えてしまっていた。ので。

 新しい飲みものでも買おうかなあ。
 と千夏は自販機を眺める。** ]
 


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[>>207右腕を掴まれ、>>209左腕を掴まれ、もう逃げることもままならない。
>>212ハンカチを受け取ることもできずに、べそべそと泣いている顔を晒すだけ。]

 なんで……なんで……。
 もうやだぁ……。

[せっかく終わりにできると思ったのに、
みんなはそれも許してくれない。

つらくて、苦しい思いをするのに、
それでも生きなきゃいけないという、意味がわからない。

友達イコール、わたしにとって都合のいい人たちのはずなんだけどな。
おかしいなあ。全然都合よくいかないや。]

(214) 2020/06/23(Tue) 17時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……どうせみんな、怒るんでしょ……。
 人騒がせだって、責めるんでしょ……。
 やだぁ、帰りたくない……。
 やだやだやだ……。

[ぐずぐずと泣き喚きながら、ワガママを言う。

……死を選んだはずの理由、ここに残ろうとしたはずの理由、
並べ立てたそれらの理由はいつの間にか掻き消えていて、
最後に残ったのは、そんなくだらないワガママだけだった。**]

(215) 2020/06/23(Tue) 17時頃

 ―― 現在:病院前 ――

[ 足音を聞いた気がして顔を上げて、
 誠香は大きく目を見開いた ]

 千夏ちゃん。

[ メールではただいまと打ったものの、
 いざこうして実際に顔を合わせると、
 なんて挨拶したらいいのかわからない。
 ただいま、はメールでもう言ったし、
 こんばんは? ……変だ ]



 あ、うん。
 僕は好き。

[ 手元のペットボトルを指差されて、
 釣られたように誠香も視線を落とす。
 自分の着ているコートも目に入って、
 ああ、そういえばこのコート、
 一度は千夏にあげたんだった、なんて思った ]

 ……千夏ちゃん、風邪、引いてない?
 
[ ぽつりとそんな言葉が口をついて出た。
 あれは紫織の作った世界で、現実ではなくて、
 だから、そんな心配をするのはおかしいのかも
 しれないけれども ]

 最後に見た千夏ちゃん、ちょっと寒そうだったから。
 風邪ひいてないかなって、ちょっと心配だったよ。*
 


メモを貼った。


メモを貼った。


-- 現在/病院前 --

[ 名前を呼ばれれば、呼び返す。
 社会に組み込まれているとより認識できて、
 いいよなあ、と千夏は思う。
 相変わらず顔色はよくないけど、
 千夏はほわ、と笑った。 ]

  誠香ちゃん。
  誠香ちゃんが好きなそれにしよーっと。

[ なんてない飲み物の決め方。
 自販機に小銭をぴったりいれて、
 ジャスミンティーを代わりに手に入れた。 ]
 



[ 手に入れたペットボトルをつまみあげる。
 質問が飛んできて、首を傾ぐ。 ]

  あ、やっぱり私も、
  夏美ちゃんみたいになってたんだ?
  雪の上にダイブインしてたでしょー。

[ そっか、そっかと千夏は頷いた。 ]
 
  最初は、自分があの世界を創ったと思ってたから、
  自分のマネキン?が他の人に見られるなんて、
  ちょっぴり予想外だったな。

[ マネキン、と語尾は上がる。
 うんうん、と千夏は一人で頷いて。 ]
 



  心配ありがとう。
  風邪ひかないようには気を付ける。
  なんたって受験生だし、
  ここちゃんにも無駄な心配かけちゃいそうだし。

[ 中に入ろうかな、と千夏は付け足す。
 誠香ちゃんも風邪ひかないように、と言って、
 一緒に行きませんかとはお誘いをば。* ]
 


【人】 共信の友 はのん


 離してよぉ……。
 おねがい……。

[右腕も左腕もがっちり掴まれているから、
ハンカチを受け取って顔を拭うこともできない。
>>220されるがままに颯真くんに拭われる。
とても惨めで恥ずかしい。]

(222) 2020/06/23(Tue) 20時頃

【人】 共信の友 はのん

[謝らなくちゃいけないことは分かってるけど、
やっぱり責められたくないし、怒られたくない。
きっとまた逃げちゃうんだろうなって。

……でも、今更、だなぁ。>>217
言われてみれば、何度もそれを繰り返してきたんだし。
またひとつ増えただけなのかなぁ。]

(223) 2020/06/23(Tue) 20時頃

【人】 共信の友 はのん

[>>219一緒に謝ってくれるのも、
>>221みんながついててくれるからというのも、
こんなワガママにそこまで付き合ってくれるなんて、贅沢すぎるし、
でも、それに縋り付いて引き摺られたいほどには、嬉しかった。
……嬉しいに決まってるじゃんか!]

 ……見捨てないでよ、
 こんな、わたしを生かすんだから、
 わかってんの、ねぇ……。

 努力はするけど、さ、どうしても、嘘ついちゃうし、
 逃げちゃうこと、たくさん、あるし、

 ……死んでたほうがマシだったって、
 そう、思ったら、死ぬからね、わたし。

(224) 2020/06/23(Tue) 20時頃

【人】 共信の友 はのん

[最低な自分が、それでも生きてもいいの。
嘘が真実にならなくとも、嘘が嘘のままで生きてもいいの。
紫色の化け物でも、みんなのところに居ていいの。

泣き腫らした顔で、情けなくしゃくり上げながら、
——こんな嘘吐きを連れ戻そうとする、“共犯者”たちの顔をようやく見つめた。*]

(225) 2020/06/23(Tue) 20時頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 20時頃


 ―― 現在:病院前 ――

[ ジャスミンティーを手にした千夏は、
 これでも遠回しに言った、つもりだった誠香の問いに、
 なんてことないように直球で返事をくれた。
 雪の上にダイブイン。
 ちょっとだけ決まり悪くて誠香はうん、と
 頷いたけれど、
 続いた千夏の話にそんなものは吹き飛んだ ]

 千夏ちゃん、あの世界作ったの自分だと思ってたの?

[ つまりそれは、あんなメールを送る
 心当たりがあったということだ。
 誠香はなんとも言えない気持ちになる ]



 ……そっかあ。

[ 一緒にクレープを食べた夜のことを思い出す。
 あの夜、千夏ははしゃいでいて、
 いつもよりテンションが高く見えた。
 あれは、自分が世界の主だと思っていたからだった? ]


[ でも、千夏は風邪ひかないように気を付けると言った。
 受験生だから、とも。
 それはつまり、少なくとも今は、
 生きていくつもりがあるってことじゃないかな。
 誠香はそんな風に思った ]

 ううん。そうだね、受験生だもんね。
 お互い頑張ろうね。
 ……あ、でもね、まなっちと話してたんだ。
 こっちの世界に帰ってきたら、みんなで千夏ちゃんから
 メイク教えてもらいたいね、って。

[ 受験勉強も大事だけど、
 メイクの勉強もよろしくお願いします、先生。
 そんなお願いをしてみる ]


[ 一緒に行きませんかと誘ってもらったけれど、
 ありがとう、でも、もうちょっと待ってる、と
 誠香は首を横に振った ]

 しおちゃんが帰ってくるかどうかって、
 しおちゃんが生きたいと願うかどうかじゃないかなって
 そんな気がしてて。
 そのために、きっと、あっちに残ったみんなが
 頑張ってくれてると思うからさ、
 僕はもうちょっとここで待ってみるよ。

[ 風邪ひく前に入るから大丈夫。
 またあとでね、と笑った** ]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。




 [ いいんちょが、委員長じゃなかったら、
  あたしはどういう目で、
  あとうくん、を見てたのかなあ。
  礼儀正しいいいひと?どうかな。

  その時にならないとわからないから、
  きっとわからない。
  人生のルートは一度きりです。

  あたしのよくある会話に返ってくるお返事は、
  ふと、そう思う程度にはよくあるお話。 ]

 




 [ にんげんもにんげんもどきも、
  スマホが使えたところで脳内電波は圏外だから、
  いいんちょの考えてることは、きっと届かないまま。

  お利口さんです、フツーにね。 ]

 




 [ いいんちょが、たとえば、
  イメージ通りにいい人で、
  イメージ通りに他人の手を引けるような、
  そんな風だったら、あたしはすんなり頷くだろうし。

  イメージと違って、申告通りに、
  ─── 冗談なのか、ほんとなのか、
  自分のことと、
  ちょっとぐらいしか抱えられないひとであっても、
  あたしはきっと、いいんちょがすきだなって。

  ……そう思うのは良いことなんでしょうかね。
  やっぱり届かないあたしの思考回路。 ]

 




     ……そういうもの?

 [ 反対方向に首を傾げる。
  連れ戻す、ことが正解であるならば。
  残っている人たちはそういう意味で選ばれているって、
  展開的なものを考えてしまうあたしは思うわけです。
  いつだって呑気だ。 ]

 




 [ 思いをぶつけたかもしれない、残った人は、
  それを分かっている上で、
  しおりちゃんの手を掴むのかな。

  ……ちょっとエゴっぽいの、
  こどもだからできることなのかもね。

  あたしたちは大人と子供の境目の、
  きっと、 ぎりぎり、子供のところにいる。 ]

 




  ……いいんちょ、あたしも 思うんだけど、
  こっち戻ってきても、しんどいよなー、って。

  死にたいぐらいに逃げたかったのを、連れ戻すの、
  本とかなら綺麗な話だけど、
  綺麗なだけじゃ、ないじゃん?

 




 [ 白紙が全部綺麗に塗られるような、
  そんな ハッピーエンドなんて、
  ちょっとあたしには想像つかないな。

  ……そこも含めて、
  信じるしか、ないんだろうけど。 ]

 




    死ぬ勇気があったひと、を。
    寂しいなって思っても、
    怒ることは、あたし、できない。

 [ 褒めることじゃないって、わかってても。
  きっとこれだってあたしのエゴ。

  いいんちょの方へ向いていた目線は離れて、
  マフラーに顔半分埋めながら、じっと前を向いている。
  いいんちょの真似です。 ]

 




   言いたいことかー。
   あたし、案外ないよー。

   しおりちゃんってわかんなかったときに、
   「つまんない話します!」って、
   黒板に書いてきちゃったんだけど。

   ……需要あるものかなあ。

 




 [ ハクジョー、じゃないと、いい。
  単純に、距離感が難しくて、
  あんまりなかったの、寧ろ悲しい。

  自然消滅した元彼という微妙なネタが、
  そこそこ平和に話せる時がくるのかはさておいて。

  多分、こういう時は、
  "これから増やせば良いのかな"って
  落ち着くのだけれど、 ]

 




  [ そういうお話しができれば、
   しおりちゃんもあたしも、
   エンドロールの先が変わっていたのかなあ、って。
   思った、思ってしまった から、 ]

 




   ……深いお話しできるひとって、貴重だよ。
   あたし、ちょっといいんちょと辰美君が羨ましい。

 [ 仲が良いって聞いてるからさ。
  マフラーの下からもごもご言うわけです。

  ほら、あたしも偏見みたいなもの? ]*

 


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[間違えすぎて、失ったものはたくさんある。
これからもたくさん間違えるかもしれない。

自分の気持ちが真実であると証明する手段は結局何もないけれど、
信じてくれる、見捨てないでくれる人がいるんなら、
わたしはそれを信じてみようと思う。

……自分のことを信じて欲しいと願っている本人が、
他人の言葉を信じないなんて道理が、通るはずもなかった。]

(234) 2020/06/23(Tue) 21時半頃

【人】 共信の友 はのん

 ……怖いよ、それ。辰美くん。
 追いかけられたら、やっぱり逃げるよ。

[最初に詰問された時のことを思い出して、
泣きながら、笑いが零れた。]

 ずっと見ててくれるなら、
 こっちも……親孝行しないといけないじゃんか。
 お父さん。

[>>4:36彼にしては珍しかった冗談を引っ張り出して、
悔し紛れのような感情を投げ返す。]

(235) 2020/06/23(Tue) 21時半頃

【人】 共信の友 はのん

 颯真くんは、……さっきの話、さ、
 また改めて聞かせてよ、えっと、
 ……もう1人のほう。名前は?

[こんなわたしのことを覚えていてくれてありがとう、って。
伝えなきゃいけない。伝えさせてほしい。
どちらが「颯真」なのかわからないし、
もう1人のほうに名前があるのも、わたしにはわからないけど。]

(236) 2020/06/23(Tue) 21時半頃

【人】 共信の友 はのん

 氷室くんの、昨日のことは、
 そうだね、最後まで見届けたいや。
 ……思い出したら、心残りになりそう。

 さっきはごめん、
 怖くなんてなかったよ。ほんとう。

[彼が誠香ちゃんに抱く思いの行方を、
にやにやしながら見届けるこの立場を手放すの、
やっぱり勿体無いよなぁって、思い出して。

……まだこの先の未来を見ることが、楽しみになってしまう。
ずるいよ、ずるい。みんなして、そんな面白そうな、さ。]

(237) 2020/06/23(Tue) 21時半頃

【人】 共信の友 はのん

[離された右腕で、乱暴に目元を拭う。
夕陽が目に染みる感覚を覚えた。]

 ……帰る。

[3人の共犯者が何度も呼び掛けてくる「帰ろう」の言葉から、
逃れる方法はもう何もなく、拒絶する心も折れて。

真実も嘘も何もわからない、
赤い色のインクさえも見えない、
けれど未来がある世界へ、
帰ることを選びましょう。*]

(238) 2020/06/23(Tue) 21時半頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 21時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


── 現在:病院内 ──

[ もう一度、の話をする。
 チャンスが与えられたところで
 それを生かせるのかは分からない。

 それでも夢想の話をしている方が
 まだ自分が無関係な存在ではないと
 思い込むことができる気がした。

 無関係なんだって割り切ってしまえば
 その途端、紫織と自分の繋がりや
 紫織の意識と現実の繋がりすら
 切れてしまう気すらしていた。 ]
 


 
  ……ほんと、ひでぇよ。
  自分でやった後におれたち呼んで、
  だったら…やる前に教えて欲しかった。

  そしたら何でも聞いてやれたのにさ、
  こんなんじゃ……なんもできねーし。

[ 何かを与えることはできなくても、
 指先を掠めることすらできなくても、
 何か届けることが出来たかもしれない。 ]
 


 
[ 喜多仲郁斗は、ずるい。と思っていた。

 言いたいことだけ言って、
 あの世界に逃げ込んだくせに
 自分たちを連れ込んで、追い出した。

 紫織と、そんなことを思う自分がずるい。 ]
 


 
  おれにできたこと…?

[ そんなこと、あっただろうか。
 心乃の言葉を聞いて、思い返してみる。

 ただのくだらない世間話。
 何があったかの報告会をしよう。と言って
 結局守れずに眠って、……目が覚めた。 ]
 


 
[ それに一体何の意味があるのだろうか。
 紫織にとっては、意味があったのか。

 無い。気がして、爪を立てる。
 組んだ手は、祈るというには不格好だ。

 けれど、信じるような心乃の言葉で
 郁斗は深く息を吐けるようになって
 きつく込めた力を緩めた。 ]
 


 
[ まだ、帰ってきていない人がいる。
 現実に戻ってから見ていない顔を思って
 自分より頑固そう。って考えた。 ]

  ……そう、かな。
  いいなぁ。そーだったら…。

[ 彼らにはできなくて、自分にはできること。
 現実のこと。こっちの世界のこと。

 心乃の言いたいことが分かって
 その優しさに、郁斗は泣きたくなる。 ]
 


 
  おれは……目が覚めたら、
  いつも通り、おはようって言ってほしい。

  女の子には手を振ってさ、
  ヤローにはどついてふざけたりして、
  みんな怒ったり笑ったりするんだけど。

  ちゃんとおはようって、返してくれるから。
  それだけでケッコー、幸せだよ。
 


 
[ ああ、そうか。って、喜多仲郁斗は思った。

 紫織がもし目覚めるのならば、
 彼女もまた自分と同じように
 友人が死んだ夢から目覚めることになる。

 ならきっと、これは間違いではない。
 そう思うと安心して、すこし笑えた。 ]*
 


メモを貼った。


──現在/病院──

  俺にとっては。

[ そういうもの? って音とともに、
 綿津見の首が傾いてった。

 それは礼一郎にとっての答えでしかないので、
 そういうものかはわかりません。

 あの世界の目的も、仕組みも、
 正解が存在するとしたら、
 あの世界の主の主観に基づくことになるでしょ。

 そりゃあ礼一郎にはわかんないよね。
 なかなか意見の合わない相手だったよ、あいつ。]
 



  ……だろうな。

  だから最後はさ、
  本人が決めるしかないんじゃん。

[ 帰ってきたら万事解決とはいかない。
 礼一郎もそう思う。

 礼一郎もつくづく思うんだけどさ、
 死ぬのにはある種の勇気がいる。]

  死ぬのに勇気がいるんだから、
  一回、その一線を越えちゃったのに、
  もう一度こっちに戻るのにも、
  同じくらい勇気がいるんじゃねえかな。

  だから、本人を信じるしかない。
  ……って、俺は思うけど。
 



  ……別にいいんじゃない?
  怒るのも、さみしがるのも、
  個人の感じ方にまで正解はない。
  ……らしいよ。たぶんさ。

[ 礼一郎は、遺書にクレームをつけたけど、
 この状況がどちらに転んだとしたって、
 怒る、に行き着くことにない気がするし。]

  ……もし帰ってきてくれるなら、
  うれしいよって、笑って迎えたい、けど。

[ どうなるかなんて、その瞬間の感情なんて、
 そのときが訪れるまで自分にもわかんないな。]
 



  じゃ、それを聞いてみれば?

  ……いざ。
  また本人と話せます! ってなったらさ、
  案外ないってことも、
  ないんじゃないかと思うけど。

[ 礼一郎はそう思います。
 そればっかりなんだけどね(笑)

 友だちでしょ? なら、あるはず。って、
 自分の友だち観みたいなものに則ってしか、
 口をきけないんだから許してほしい。]
 



[ 突然、ぽんと出てきた名前に、
 礼一郎は一瞬驚いてそっちを見た。

 大騒ぎしといてなんだけど、
 お互い秘密って話だったんだけどなー。
 もしや何かご存じ? って内心思いつつ、
 礼一郎はもう一度前を向いて、小さく微笑む。]

  ……まーね。

[ 付き合い、長いんです。良い友だちでね。
 ……とは言わないけど、
 礼一郎はその友人の存在が誇らしい。]
 



[ でもね、礼一郎の視界には、
 綿津見のまわりにだって、
 たくさんの友だちがいるように見えてたよ。

 そう、例えば──、]

  そういえばさ、
  黒板のアレ、書き換えたの綿津見だろ。

[ いろんなひとが書き足してって、
 最終的に辰美が写真に撮ってたアレね。
 並んでいた文言を思い出しながら言う。]
 



  「 まなっちと映画館に行きたいです 」
  …………だって。

  綿津見いなくなったあとも、
  残ったやつらで好き勝手書いててさあ……

  ほら、たぶん。ああ書くほうがさ、
  ちゃんと帰ったんだって信じられるから。

  ……ありがとな。あれ、残してくれて。

[ 福住も帰ってきてるよって、礼一郎は言った。*]
 


メモを貼った。


 ―― 現在:病院前 ――

[ 病院の中に入る千夏を見送って、
 誠香はまたジャスミンティーをこくりと飲んだ。 
 だいぶぬるくなっちゃったなあ、なんて思う。
 ポケットに片手を入れて、缶コーヒーで指先を温める ]

 ……もしも、さぁ、

[ ぽつりと誠香は独り言を言った ]

 あの世界に行ったみんなが、
 ほんとに死にたいくらいの悩みを抱えてる人ばっかり 
 だったとして。
 あの世界の主が、しおちゃんじゃなかったとして、

[ ぼんやりと、誠香はそんな想像をしてみる ]


[ きっと、世界の主が誰だったとしても、
 みんな一生懸命
 みんなで帰ろうとしたんじゃないだろうか。
 死にたいくらいの悩みを、
 受け止めようとしたんじゃないだろうか。
 誠香はそんなことを考える ]

 ……だとしたら、
 案外、人生って悪いものじゃ、ないのかも。
 なーんて。

[ 楽観的過ぎるかなあ、と誠香は思う。
 でも、そうだったらいいなあ、と思う。
 まだ問題は山積みだけど。
 受験だって立ちはだかってるけど ]


[ 結局誠香は、紫織の悩みを知らないままで、
 帰ってきてしまって、
 もう、待つことしかできないでいる。
 けれども ]

 帰っておいでよ、って思った分くらいは、
 しおちゃんの力になれるように頑張るからさ。
 帰っておいで。

[ 白い息を吐きだしながら、呟いた* ]


【人】 共信の友 はのん

[オオカミ少年が嘘を吐いたことを許してもらって、
さて、心を入れ替えて嘘を吐かないように健全に生きられるのか。
簡単にそうできたら苦労はしないのだけど。
でも、村人の中の少しの友人たちと、
できたらオオカミ本人とも仲良くできれば、
悲劇は何も起こりません。めでたしめでたし……。

どうなんでしょうね。
0点か100点かは分かりません。
でも、わたしの白紙にはこれを書いて再提出することにします。]

(250) 2020/06/23(Tue) 22時半頃

【人】 共信の友 はのん

[>>240案外寂しがり屋な共犯者も、
>>243もう1人が内にいる共犯者も、
>>246本来の格好に戻ることに決めた共犯者も、
やっぱりわたしの中の思い出を構成する大切な友達だから、
掛けられた言葉は信じます。信じさせてください。]

(251) 2020/06/23(Tue) 22時半頃

【人】 共信の友 はのん


 ここ、8階だから……。
 降りるの大変だ。
 ごめん。

[夕陽の射した部室を出る。
2人で過ごして、3人になって、そうして1人になったわたしの居場所。
もう振り返ることはない。]

(252) 2020/06/23(Tue) 22時半頃

【人】 共信の友 はのん

[紫色に染まった廊下を引き返すように歩く中、
>>56順番に並んだ動物の作品群を目にする。

……ああ、これ、ちょっと間違いがあったな。

赤い眼鏡をかけた水色の兎。
これは1匹ではなく、2匹だったらしい。

虚構は虚構。現実には勝てるわけもなかったらしい。]

(253) 2020/06/23(Tue) 22時半頃

【人】 共信の友 はのん

[——嘘も虚構も、寂しいわたしの心を満たしていたもの。

ありがとう、そして、さようなら。*]

(254) 2020/06/23(Tue) 22時半頃

共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 22時半頃


-- 現在/病院前 --

[ 誠香の反応を観察する。
 あれ。可笑しなこと言ったかな。
 と千夏は思ったけど、言葉をごく普通に続けた。
 そして飛んできた質問にも、うん、と小さく頷く。

 毎日しんじゃいたいし、しんじゃえって、思ってるよ。
 ────……って、言ったら、
 誠香はどんな反応をするんだろう。
 好奇心はあれど、
 現実世界で間違いがあってはいけないから。
 千夏はただ頷くだけに留める。 ]
 



  目指せ、現役志望校合格だよ〜。

  ん、わかった!
  一緒になりたい自分に近づきに行こう。
  メイクすると、本当に感動するから、ね。

[ わかりました、と依頼を請け負う。
 ぐ、と拳を握って、にこにこと千夏は笑った。 ]
 



  そっかあ。
  首許から風が入り込まないようにするんだよ。

[ 頑張ってるみんなのために待つという誠香に、
 千夏は首を傾げて。
 マフラーをきゅ、とするエア動作をする。

 そうして、暖かな空気が満ちる病院内へと。* ]
 


-- 現在/病院内 --

[ クラスメート達の姿が見える。
 どこにいこうかなあと千夏は考えて。

 一人ぽつんと立っている夏美の傍へと寄る。 ]

  怖くなかった?

[ なにが、と書いてある夏美の顔に千夏は苦笑。
 主語が抜けていると認識を改め。
 持っているジャスミンティーを転がしながら、
 正しい主語を導き出そうと千夏は考える。 ]
 




 [ たとえば、あたしが白紙をびりびりに破いて、
  "向こう"に行っちゃったとして。

  "こっち"に戻ってくるのに、
  確かに勇気はいるのだろうなって。
  ちょっと、想像してみる。
  あたしは多分、帰りたくない。色々な意味で。

  ……だから、ほんとね。信じるしか無いんだろうな。
  それに、帰ってきてくれたとしたら、あたし、
  嬉しいことには変わりないの、それはほんとう。 ]

 



  一番最初に帰ってきて、色々解らなかったと思う。
  メールとか、電話とか、してくれてありがとう。
  何もわからなくて怖かったと思うけど、
  行動してくれたことが、
  私にはとてもありがたかった、よ。

[ なにそれぇと泣き出しそうな夏美の姿をみて、
 千夏は、ほんとうにありがとう、とまた繰り返した。 ]
 



  紫織ちゃん、帰ってくるかなあ。

[ 帰ってきてほしいな。
 千夏はそう思っている。
 文化祭の打ち上げも、できたらしたいし。

 ……卒業祝い、の打ち上げも兼ねられたらいいな。
 早未千夏は願っている。* ]
 




 [ あたしはみんながだいすき。
  変わりないの、それもほんとう。
  
  あの世界の主が誰であろうと。 ]

 




  ……つまらないものですが……って、
  お約束的なノリでいけばいけるかな?

 [ そういう問題じゃないって?(笑)
  こんな風に言えてしまうのだから、多分、あたし、
  戻らなくても仕方ないそぶりしておいて、
  やっぱり、戻ってきてしまうことを
  期待してるんだろうな。

  ともだち観、っていうもの、
  あたし、ちょっと曖昧なので。
  ちゃんと話すようになったときの展開までは、
  想像、ふんわりしていたりして。

  それでもマフラーの下で、笑ってたんじゃないかな。 ]

 




 [ あ、ふたりのこと。
  噂以上のことは聞いてないよ。
  それか、いいおともだちだってことは、
  あたし ずっとみんなを見てたから、
  なんとなくわかる……と、いいな。

  テレパシーじゃない。たぶん、
  動物の群れを眺めてる、
  まっさらないきものみたいな風。
  肯定をいただいたのなら、そっか。って。
  やっぱり、笑って返すだけ。 ]

 




    ……辰美君、なんかさ、
    たまに生きづらそうだなーって思うから、
    いいんちょ、見てあげてね。

 [ 手がやばかった……とまでは言わなかったけれど、
  ( そもそもその後、
      会ってるとも思ってなかったけれど、 )

  ちょっとあたしと似てるなあと思ったのは、
  異文化コミュニケーションのたまものかな。
  廊下のすれ違いは、夢に入ったばかりのあの話は、
  生きづらい二人の会話だったと思う、から。
  
  "紳士" にも、
  手を引いてあげる誰かがいれば良い、とは、
  やっぱり、観客たるあたしの エゴです。 ]

 




 [ だから、かな?
  緊張とか、それこそ やばい、とか。
  そういう感覚がちょっとだけ消えたように、
  いいんちょを見てた時、
  
    ん? って、声が出た。 ]

 




   ─── あ、あれね、そう。
   ちかちゃんと喜多仲君が帰ったあとに、
   どう書いたら良い?って、
   せいかちゃんが言ってたから……。

 [ あれも元々しおりちゃんと話してて、なんて。
  あたしの夢の話が膨らみかけた。
  あれってあの後どうなったのかな?
  帰ってしまったあたしはわからないことだけれど、 ]

 




       ……えいがかん。

 




 [ 鸚鵡返し。
  ……ちょっとびっくりした。
  あたしの目、びっくりで、
  そりゃあ丸くなってたと思います。

  せいかちゃんが書いてくれたんだ、とか、
  あたし、書かれてたんだ、とか。
  あれ、誰かがまた書き足してくれたんだなあ、とか。

  エンドロールの続きを祈るようなあれが、
  なんだか、届いたような気がして、 ]

 




    ……うわー。
    あたし、なんか、すごいことしたみたいだね?

 [ 他人事みたいに言っちゃうの。
  しょうがないんですよ。
  ちょっとどきどきしてるんです。

  あたし、あがり症なんだって。
  顔がちょっと熱いの、
  おしるこのせいじゃないでしょ。 ]

 


【人】 共信の友 はのん

— 昇降口 —

[1階まで下りる階段は長くて、
昇降口に到着するまでに、いろんなことを考えていた。

出口であるその場所には、もう黒い色は何も無い。
いつでも出られることを示すように、光を湛えて開いている。]

 一緒に帰るから。
 ……大丈夫、嘘じゃない。

[4人が横並びで、一緒に帰ろうか。
それとも順番にここから出ようか。
いずれにせよ、わたしは逃げないってことを告げる。
信じてくれるかな。]

(258) 2020/06/23(Tue) 23時頃

【人】 共信の友 はのん


 ……あのね、

[昇降口の光に飲み込まれる一瞬、
みんなには聞こえないと思って、呟く。]

 ありがとう。
 これからも、わたしのこと見ててね。

[伝え損ねていた感謝の言葉を、最後に。*]

(259) 2020/06/23(Tue) 23時頃



  ……あたし、そしたら、いいんちょとは、
  えーと、そうだなー。
  格ゲーやろうよ。Smitchの。四人対戦できるやつ。
  イカになって陣地塗りまくるやつでもいいよ。
  っていうかいいんちょゲームやるのかな?やろ?
   
  せいかちゃんも……
  しおりちゃんも、みんな誘ってさ。
  それでポップコーン食べるの。
  どっかスペース借りるとかする?

 




 [ 生憎書き記す黒板はないけれど、
  あたしたち、現実を振り返れば受験生だけれど、
  "帰ってきたあと"、のこと、
  それくらい語ってもいい?って、わらった。

  ほら、打ち上げと、お帰りと。そういう名目。
  何度やっても、いいよね? ]

 


共信の友 はのんは、メモを貼った。

2020/06/23(Tue) 23時頃




 [ テレパシー、ぴぴぴ。拝啓、せいかちゃん。
  おとこのこたちには負けないように、
  がんばりましょー。 ]*

 


 ―― 少し前:病院前 ――

[ うん、と小さく頷いた千夏に
 そっかあ、僕も死にたかったよ、なんて、
 もちろん言えるわけもないけれど、
 いつか、千夏には謝らなければいけないと思っている ]



   あのね、あの本にサインするべき人は、
   僕じゃなかったんだ。ごめんなさい。
 


[ まだ言えないその言葉をきちんと伝えるためにも、
 誠香は生きなければいけない。

 メイクの先生を引き受けてもらえたら、
 楽しみ! と誠香も笑った ]

 あの舞台のみんなのメイク、すごかったし。
 千夏ちゃんのメイクの腕は折り紙付きだからね。
 ……きっと、しおちゃんも一緒に。

[ ちらりと病院の方を見て、誠香は頷く。
 
 マフラーへのアドバイスに、はあいと素直に返事して、
 きゅっとマフラーを結び直した* ]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 共信の友 はのん

[みんなとの文化祭の思い出は、
本当にかけがえのないものでした。]

(272) 2020/06/23(Tue) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん

[どうか、それだけは信じて欲しかったので、このメールを遺します。
許してくれなくてもいいので。]

(273) 2020/06/23(Tue) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん

[さよなら。
今まで生きてしまって、ごめんなさい。]

(274) 2020/06/23(Tue) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん

[——結局、これらも嘘ということになってしまうのだけど。
仕方ないよね、だってわたしは嘘吐きだから。

自分の中にある紫色の中には、嘘の赤が含まれている。
でも、赤色に混ざる青色が何を示すのかは分からなかった。

今ならなんとなくわかる。
わたしの中には赤色も青色も含めて、いろんな色があって……
経験や、記憶や、みんなの存在、
それらすべてが混ざり合っているうちの、紫色だったんだ。]

(275) 2020/06/23(Tue) 23時半頃

【人】 共信の友 はのん


[真実を示す色は、わたしの中にあるみんなの色だった。*]
 

(276) 2020/06/23(Tue) 23時半頃

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