252 Aの落日
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
──現在/新聞部室──
文句なら君の後輩に言って。 貸したものも返しに来ない。
[ 背中にかけられた声>>22に、 私は振り向きもせずに答えた。
別に怒っているわけでもない。 むしろ毛嫌いするような素振りは、 笑えるけど、礼儀がなっていないとは思う。
……そう。少なくとも、 招かれるまで入り口に立っていた、 安住英子に近しい者よりは。]
(44) nabe 2018/10/20(Sat) 01時頃
|
|
ストーカーじゃないらしいわよ。 それに、そんな書き方したって、 誰も納得するわけないじゃない。 貶めるならA子のほう。
[ 部室に積まれたプリント。資料。 それらをぱらぱらと眺め見ながら、 口を挟むようにして言葉を発した。
おもしろそうなのを連れてきた。 引き合わせた。そんな感覚でもいたため、 いつしか自分に寄せられた視線に、 顔を上げて、そんなことか。と答える。]
(45) nabe 2018/10/20(Sat) 01時頃
|
|
写真、撮るまではしたって、 それを紙面に載せようだなんて、 考えて、実行する人の心当たりが他になくて。
[ そして、その写真は、 落下後まもなく撮影されたものだと、 思った理由は先に各務公陽に伝えた通り。
素っ気ない声で述べながら、 二人のやり取りを聞いていた。
変わる声音>>43を聞きながら、 連れてきてよかったな。と思った。**]
(46) nabe 2018/10/20(Sat) 01時頃
|
|
──現在/新聞部室──
君は、何かが起こる前の日常に、 関心が薄すぎるのよ。
[ 各務公陽のことも、 恐らく安住英子のことも、 然程知らなさげな口ぶり>>66に、 淡々と指摘するように言う。
そういう人間もいるだろう。 安住英子がいて、私がいて、 すべて同じ種だというのだから、 なんとも大雑把な括りである。 或いは、それも些細な差異なのだろう。]
(68) nabe 2018/10/20(Sat) 20時半頃
|
|
[ 加害者がいたら。 彼女を直接的に突き落とした人間がいたら。
そんな仮定の話が飛び交うのを、 やはり他人の話を聞くばかりの姿勢でいる。
もしも加害者がいたら。 見てみたかった。とも思うし、 そこに至るまでの道のりを、 そうも付き動かkした要因を知りたいと思い、 けれど、それだけであった。
案外、安住英子が死ななければ、 すべて明らかになるのかもしれない。 とも思うが、物語の終わりに相応しいのは、 主人の死。以外ないだろう。*]
(69) nabe 2018/10/20(Sat) 20時半頃
|
|
──現在/新聞部室──
あら、光栄ね。 今があるのも私のおかげかもね。 感謝の言葉ならいつでも受け取るわよ。
[ 万年青常彦との会話は、 何気ない調子で進み>>74、 クラスメートらが延々と、 他愛のないお喋りを続けるのは、 こんな調子なのだろうか。とも思う。
不信感。呆れ。侮蔑。 差し向けられるのは何だろう。
会話の末に、各務公陽は、 安住英子は一命を取り留めたと言った。]
(121) nabe 2018/10/21(Sun) 09時半頃
|
|
──あら、それじゃあ。 まだ話の続きは長そうね。
[ 死に損なった>>73。 その口ぶりに微笑みつつ、 私は何ができるだろうと考える。
どんな遊びができるだろう。 万年青常彦がおもむろに、 端末を操作しだす>>76のを見ていた。]
(122) nabe 2018/10/21(Sun) 09時半頃
|
|
……安住さん、 どこの病院にいるんだったかしら。 万年青くん、新聞一部もらってくわね。 入院中、きっとずいぶん暇でしょうし。
[ 許可を取る、というよりも、 念のためことわるような口ぶりで言い、 先ほど破棄した冊子のことを考えた。
結局彼女があれを読んだのか否か。 特別に増刷してやってもいい。
まだまだ遊べそうだ。とも思い、 物語の終わりを見届ける絶好のチャンスを逃した。 と、惜しく思う自分もまたいる。]
(123) nabe 2018/10/21(Sun) 09時半頃
|
|
[ ──ねえ、何したの。
と、操作を終えた様子>>76の男に、 尋ねようとしたときのことだった。
手を掴まれ>>83、 一体なんだろうという顔で見上げる。
数秒後には、ふうん。とでも言いたげな、 おもしろがるような表情を浮かべ、]
──じゃ、万年青くん。またね。
[ 腕を引かれるままに、新聞部を後にした。*]
(124) nabe 2018/10/21(Sun) 09時半頃
|
|
──現在/文芸部室──
[ 連れ出されるがままに廊下を歩いた。 加賀公陽が黒江仄日を連れ出す理由など、 さほど多くは思い浮かばず、 彼が何を言うのか、するのか興味があった。
行き着く先は馴染みのある部屋>>189で、 その前で立ち止まる男を、ただ見上げた。]
──何か、って?
[ 首を傾げ、微笑んでみせる。 手首を掴む>>189のを威圧的だ。と思い、 わざとらしいくらい、穏やかな声で言う。]
(203) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
自殺かどうかなんて、 予想はできても分かるはずないじゃない。
自分のせいで安住英子が傷つけばいい。 ──と、あなたが言ったのは事実で、 安住英子が、あなたから派生することで、 思い悩んでいたことも本当。でしょ?
各務くん、 あなたがどんな顔するかなと思って、 そう言ってみただけ。ただのからかい。
(204) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
私はただ、 話したがる彼女に付き合ってあげただけ。
(205) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
[ 何故だ何がだどうしてだ、 他人の感性によくそこまで口出しできる。]
(206) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
[ それ以上何か出てくると思ったか。 とでも言うように、まっすぐに視線を返した。]
私はただ、自分の力の及ぶ範囲で、 自分のやりたいようにしているだけ。
各務くん、結局決めるのは本人なのよ。 他人は多少の影響を及ぼすことしかできない。
[ だから、あなたが何を願おうが関係ないと、 微笑みを浮かべ、言ってやろうとし、 引き寄せられた体>>191に、やはり、 馬鹿げている。とさえ思い、足を動かした。]
(207) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
[ さぞ皆さん、ご自身の生き様に自信がおありで。]
(208) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
[ 馴れ馴れしい。という印象は変わらず、 それを言外に伝えるように脛を蹴りつける。 それが多少の抵抗となったかはさておき、
耳元で囁かれる言葉>>191。 馬鹿じゃないの。そういう声色で返す。 つまらない芝居でも見せられている気分だ。]
そう思うんなら、 笑えることの一つや二つ、してから来たら?
[ 本当、馬鹿みたい。片頬だけで笑った。*]
(209) nabe 2018/10/21(Sun) 20時頃
|
|
[ いくつかの言葉を、脈絡もなく思い出していた。]
(246) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
──現在/文芸部室前──
[ 蹴り飛ばしてやっても、 緩むことのなかった手>>232に、 舌打ち一つと、鬱陶しげな視線を投げた。
した。>>233と言われたって、 生憎こちらに心当たりなどなく、 過ったのなぞ、未だ捕まらないままの、 通り魔のニュースであるとかの類なのだから、 きっと、脳のつくりが違うのだ。 どこか、何かが決定的に。単純な話。]
……手、離してくれない? いい加減、鬱陶しいんだけど。
[ 傷ついたような顔>>232をする男に、 私は分かりやすく眉を顰めていた。]
(247) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 愛の成すものはすべて、善悪を越えたところで起こる。]
(248) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ おかしなものでも見る目をしていただろう。 実際、彼はおかしなことを言っていると思う。
離された手>>234を受け、一歩下がるにも、 背後は扉で、それは叶わなかった。
じ、と見上げたまま、口を開く。]
そもそも。 趣味が悪いっていうのは余計なんじゃない。
[ 失礼な男である。と言うように、 薄っすらと笑って言う。趣味が悪い、など!
凡その人間の感覚ではそうなのだろうが、 そうであるとも知ってはいるが、 共に告げられた言葉のせいか不愉快である。]
(249) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 表にはさながら悪意のごとく振舞う気位の高い慈愛もある。]
(250) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 続けられた言葉>>235に、 不愉快である。と思う気持ちは増し、 黒江仄日は眼鏡の奥で目を細めた。
薄気味悪いとさえ思った不可解な言動を、 その瞬間、馬鹿馬鹿しい。と思い、 感覚の理由に、可能性として思い至る。
永久に理解しない。上等。仰る通り。 理解はおろか、共感の一つもできない人間ども。]
──私は、 共感も、共有の一つもできない相手と、 対等な関係を築けるとは思わない。
[ 付け足された言葉>>235の、陳腐なこと! 下らない、馬鹿げていると心の裡で呟き、 淡々と、自身の感覚を言葉に起こす。]
(251) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 恋愛感情の中には、いつも若干の狂気が潜んでいる。]
(252) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
馬鹿にしないで。 私は、家族や友人や恋人を、 その他大勢と同じように見るわけじゃない。
(253) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ とはいっても、狂気の中にもまた、 いつも若干の理性が潜んでいるものである。]
(254) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
どうでもいい人間を、 他人以上の場所に置くつもりもない。
(255) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 愛されたいという欲求は、自惚れの最たるものである。]
(256) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 分かった? と問うように、 目を逸らすこともなく、各務公陽を見上げた。 片頬を持ち上げ、歪な笑みを浮かべていた。
何がおもしろいかも分からぬ笑み>>235が、 しきりに、不愉快と無理解という二語をちらつかせ、 恐らくそれは表情にも滲んでいただろうが、
まったくもってその通りであるのだから、 わざわざ隠す努力をする必要もあるまい。]
分かったなら、とっとと帰ってくれる? 病室に先回りするなり、新聞を引き剥がすなり、 幼馴染のガードマンに戻ってあげれば?
[ 棘のある口ぶりで告げながら、 後ろ手で慣れ親しんだ部屋の扉を引いた。]
(257) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ いずれも所詮は、理解もできぬ他人の遺した言葉である。*]
(258) nabe 2018/10/21(Sun) 23時半頃
|
|
[ 彼岸と此岸に例えてこちら側。]
(298) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
──現在/文芸部室前──
[ どこか満足げな表情を滲ませる男>>283に、 小説であれば不愉快であると綴るであろう、 そんな気分ばかりが積み重なり、
いつしかそれが、 愉快であるか不愉快であるかと、 第三者めいた視点から言葉を当てはめるというより、 ただ気分が悪く苛だたしいなどと、 自分が表情を歪めていることに内心驚く。]
(299) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
[ 返答のように囀られた定義>>284は、 当然のように自身の感覚とは程遠く、 そんな関係ならば望まないということが、 なぜ伝わらないのか。或いは、 分かってして馬鹿にされている。 と感じ、繰り返すように言葉を吐く。]
私は、私に納得も許容もせず、 楽しみの一つも満足に共有できない奴を、 同じ生き物と、認める気はない。
同じ道を歩みもできない人間と、 今後、何を共有し生きていくつもりもない。
[ 何も一人でいたいと望んだわけでもなく、 けれどお前には何者にもなれまいと、 只管、感覚だか脳のつくりの些細な差異を、 隔てる壁として、こちら側から言う。]
(300) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
違いならいくらだって認めてあげる。 けれど、それだけ。都合がいいか悪いかだけの、 どうでもいい、つまらない他人よ。
(301) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
[ 煽るような言葉>>286>>287が、 結局のところ私の求めるものを否定し、 自身の感覚を肯定しているようにしか思えず、 それが、私にはこの上なく不愉快であった。
一歩下がれば、扉の奥。 廊下と根城との一線を、 踏み越えてくれるなという面持ちで、 そこにいる、長身の男を睨め付けていた。
あんたなんか、と口をつく。 馬鹿にするな、と声色に乗せ、 吐き捨てるように言うのが、 扉の閉まる>>288間際であった。]
(302) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
調子に乗らないで。 あんたなんか、自分の感覚は健全であると、 疑いもせず、押し付けがましい、 その他大勢と、まるで同じよ。
(303) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
[ ギイと耳障りな音を立て、扉が閉まり>>288、 一人、慣れ親しんだ部屋に立ち尽くしていた。
理解にも共感にも至らないくせ、 こちらの意向も要求も顧みず、 土足で踏み込むような振る舞いに、 ただ只管に気分が悪いと思い、
そんな些細なことに不快と思うことに、 自分に、些か動揺し、震える息を吐いた。]
(304) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
[ 渡れもしない馬鹿が馬鹿を言う。**]
(305) nabe 2018/10/22(Mon) 05時頃
|
|
[ 綴るべきである。と思った。 綴るべきである。これまでに繰り返した、 下らない日常の欠片を拾い集め、 面白おかしく文字に起こしたように、 あれも、平坦な日常の一片でしかなかったと。]
(341) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 綴らなければ。]
(342) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
──幾日後──
[ 一つ、欠伸をかみ殺した。
自室。パソコンに向かい、 画面いっぱいの白色に、 夥しい数の虫のように文字が犇めき、 最後に、親愛なるA子に捧ぐと記した。
気づけば、窓越しの空は白く、 一点を中心に只管に赤い陽が射していた。
日は昇り、朝であった。]
(343) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 急ぐ用でもなかったため、 USBメモリにデータを移し、学校へ向かう。
変わり映えのない授業を、 微睡みにのまれそうなのを押し隠しながら受け、 放課後には、文化祭準備ぶりに、 プリンターを起動し、中綴じホチキスを握った。
たった一冊を作り上げ、 私は、満足と安堵したように嘆息する。]
(344) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 読ませる相手が決まっているのなら、 主人公はそう何人も必要あるまい。 たった一人の女を中心に据えた物語。
先の制作物では書ききれなかった顛末を、 できるだけ丁寧に、その後に至るまでを、 ただ自分自身の存在を削り取り、 死に損なった女を取り巻く悪意として綴り、
表紙にはやはり何の装飾もなく、 ただ簡素に、『Aの落日』とのみ記す。]
(345) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ なにがそうさせる。と問われたことを思い出し、 そうだ、あの男の名にも太陽が潜むのだ。お誂え向きに。]
(346) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 鞄に、一冊の安っぽい冊子と、 あの日の新聞を丁寧にそうっとしまった。
あの日以来、ここを訪れる者はなく、 恐らく今日もないのだろうから、 根城の主人がいなくとも問題あるまい。
面会時間が終わる前に。と思い、 黒江仄日はまっすぐに病院へと向かう。]
(347) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
──病院──
[ 確認して訪れた部屋で、 安住英子は昏々と眠っていた。
都合がいい。とさえ思い、 備え付けのサイドテーブルに、 持ち込んだ印刷物二種を重ねた。
差出人の署名はない。 ただ、ひっそりとそれを置く。 いつの間にか忍び寄る、 他人の気ままな意のように。]
(348) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 本人や家族に遭遇し、 笑顔でそれを渡してやるというのも、 おもしろいであろうと考えていたが、
結果的にこのほうが、 如何にもそれらしくいいかもしれない。
晴れやかな空の色をしたタオルケットを、 しっかりとその掌に握り締め、 穏やかな顔で眠る安住英子は、 どうにも馬鹿っぽく、 或いは死んでいるようにも見え、 その光景の、どうにも笑えること!]
(349) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
────────────── To 万年青 常彦 From 黒江 仄日 ──────────────
××病院〇〇号室
──────────────
(350) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 起きる様子もない女の傍らで、 メールを一通作成、送信する。
不意に、放っておいてくれ。 と言った口を思い出し、 そのことが不本意でもあった。
他人の望みなぞ知るものか。 と口の中で唱えてやり、 何か一つ証明を終えたような気でいる。
目が覚めたとき、彼女は気付くだろうか。 気付いたとして、それを読むだろうか。 読んだとして、何かを思うだろうか。]
(351) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ なにがそうさせる。という言葉を思い出すが、 黒江仄日は、それが人生の楽しみなだけである。]
(352) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 用を済ませ、立ち去った病室の窓の向こう、 閉じる扉の隙間に見たものは、 どこまでも赤く、落ちる寸前の仄日であった。*]
(353) nabe 2018/10/22(Mon) 23時半頃
|
|
[ 時は誰にも等しく巡る。]
(417) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
──文化祭後──
[ 文芸部を訪れる者は減った。
それが、自分の書いたもののせいか、 それとも別の場所から噂でも立ったか、 はたまた、誰も彼もが忙しいだけか。
私の知った話でもないが、 何も私とて暇なわけでもない。
訪問者のいないことをこれ幸いと、 私物化した部屋で、赤本を解く。]
(418) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ 日々はあまりに平穏で、 何か別の気晴らしを考えねば。 とも思いつつも、時間は進む。
時には新聞部を覗き、 後輩の女に嫌な顔をされたなら、 また何か本を貸そうかと、 親切ぶって微笑んでやり、
クレープを食べに行こう>>377。 などと寝ぼけたことを言う男に、 何を言うのかと思いつつも、 ちみちみとクレープを齧った。
高校生らしい日常を過ごしたところで、 何かが起きることもなく、]
(419) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ 毎日電車に乗っても、 目の前の誰かが線路に飛び込むこともなく、
学校に刃物を持った不審者が侵入することも、 通学路に暴走車が突っ込むことも、 誰かが窓から飛び降りることもない。
なんて安穏とした人生!]
(420) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ ぱらぱらと、 使い込んだ参考書の頁を捲っていた。
もうほとんど来客を待つこともせず、 せめて希望通りの進路を進むため、 今は準備期間と思うようにする。
そんな、ありきたりな日のひとつ、 冬の寒さにかじかんだ指先を、 紙コップに添えて温めるような日だった。
ギィと小さな音を立てて扉が開き、 私は驚いたように顔を上げた。]
(421) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
────安住さん。
(422) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ 久しぶりね。と私は微笑んでいた。 何を取り繕うでもない笑みだった。
いつか送られてきた文面>>415を思い、 私は無意識に、傍らに避けていた手帳を取った。
いつか送られてきた写真>>413を思い、 扉の向こうに立つ彼女は、血に塗れても、 曖昧な笑みも、思いつめた表情も持たず、
ただ、見たことのない顔をして、]
(423) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ 悪意を煮詰めて作った物語のほうが、 面白いに決まってる。他人も自分も綯交ぜに。]
(424) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ 芽吹くかもしれない種の少女A。 都合のいいだけのどうでもいい子。
自身の言葉を反芻し、 けれど彼女は、春を知らせる嵐だった。 この小さな世界の、私のささやかな春だった。 或いは、ほんの一筋を照らす微かな光。
視線を逸らすこともせず、 机の上を転がるペンを握り締めた。
言葉を、待っている。彼女の紡ぐ言葉を。 平凡な女が、次に何を言うのかを。]
(425) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ あなたの人生なんて、所詮は私の娯楽だ。]
(426) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
|
[ ひどくゆっくりと。安住英子が、口を開いた。**]
(427) nabe 2018/10/24(Wed) 22時半頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る