人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


【人】 薬屋 サイラス

 ─ 宿屋 ─

[ラディスラヴァの言葉を時折マーゴに伝えながら、彼女達のやり取りを見守る。

やがて宿の住人であるグレッグとメアリーが戻れば挨拶を向け、グレッグから聞かされた投票の話にはただ黙って頷いて、>>2:657一人帰るラディスラヴァの背には『気をつけて』と言葉を投げた]

 メアリー、マーゴが話があるみたいなんだ。
 二人きりがいいなら、暫し席を外す。
 だから、終わったら呼んでくれ。

[そう告げて。
メアリーはマーゴと話しただろうか。
それとも、追い返されただろうか。

いずれにせよメアリーの返事を待ち、そうして手を繋いで帰った]
 

(0) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

  おやすみ、マーゴ。
 ……大丈夫だって、そんな不安そうな顔をするなって。

 俺がいるだろ?

[別れる前。
マーゴが少し不安げにしていたから、手を離す前に空いてる片手で頭をくしゃりと撫でてやり。

暫し間を置いて、一瞬だけ、額に口づけた]

(1) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ほら、さっさと寝ろ。
 おやすみ、マーゴ。

 また明日。

[ 俺がいる。

 そう、飼い主だった少女を守れなかった無力な飼い犬。

そんなことを男は忘れてしまっていたのだ。
マーゴに告げた言葉は、なんて皮肉めいたものだっただろう。



そう思う翌朝のことなんて知らず、何事もなかったことにしたくて男は少し早口で言いながら、マーゴの背を家の中へと押し込めた]

(2) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ─ 翌朝、マーゴの家の前 ─

[烏の鳴き声で男は目覚め、夜着の上に薄手の外套を羽織って外へ出た。
黒い鳥のざわめきは不安を掻き立てる。
マーゴの家の方から聞こえれば、尚のこと。]

 ──……

[血のにおい。

 それに男は駆け出す。

視界に飛び込む光景に、鋭く息を呑んだ。
   震える。

身体が、手が、視界が、脳が ]

 マーゴ……

[  吐き出した声が。   ]

(3) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

[首の皮一枚で繋がっていたマーゴの亡骸に群がろうとした烏を追い払う腕は、やはり震えていた。

視界が震えるのは、涙で滲んでしまっているから]


 マーゴ……、マーゴット……。


[昨日のことだ。
自分の家の前で、そうやって呼びかけたのは。

昨日そうやって掻き抱いた彼女の身体は、あたたかったのに。]

(4) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ──マーゴ……

[首を噛みちぎられ、既に息のない身体の傍らに力が抜けたように膝をつき、静かに片手を伸ばす。

何故か首飾りを握っていた手に触れれば、その死人の白に染まる小さなもみじからは、昨日までのあたたかさが感じられない。

本当は掻き抱いて、悲鳴の様に嗚咽を漏らしたかったのだが。

感情のままに抱き上げれば首が落ちてしまいそうで、怖くて出来なかった]

(5) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

[己が羽織っていた外套でマーゴをくるんで、サイラスは彼女の身体が形崩れないように慎重に抱え上げた。 

そうすれば溢れた涙がくるんだ外套へと落ち、布越しにマーゴの頭を濡らす]

 ッ、マーゴが何をしたっていうんだ……。

[もう己の手を必要としない少女が、あたたかくないことに、笑ってくれないことに、まもれなかったことに。

込み上げてくる涙が止まらず、ぼやけた視界のまま男は歩き出す]

(6) 2015/05/15(Fri) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

[鍵の空いていたマーゴの家、彼女が眠るべきベッドへと、その身を預け。
己の外套よりはいいだろうと、掛布を首まで引き寄せ、傷を覆い隠した。

床に膝をついた男は、ベッドサイドに伏せるようにして、そのまま泣き崩れた。

何かあった時、その声はスティーブンに届いていたのだろうか。
そう思い浮かぶのは、なかなか引っ込まない涙が止まり、それでも暫く時間が経ってからのこと。**]

(7) 2015/05/15(Fri) 06時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 06時半頃


メモを貼った。


― 生前 ラディと ―

  ……そうなの? 眼の色、 うん…。

[彼女の声なき声が、サイラスの声を通じて伝えられ
どうしたって「見る」ことのできない「いろ」を思い出す。

あかしろきいろ、「識って」いる色
けれど、どんどんとモノクロになっていく わたしの世界。
彼女が嫌うその色も、もしわたしが見ることができたなら
きっと綺麗だとおもうに ちがいないのに。

顔の周囲から手を離して、長かった前髪の理由を察する。
ひと撫で その駱駝色をととのえて ]

  さわらせてくれて、ありがと。

[離れようとしたけれど、引き止められた手。
それにわたしはすこし、安堵して
促されるまま掌を差し出したのでした。]



  ………似合ってる? そうかな……。。

  ねぇ、ラディはこのネックレスのこと 知っている?
  ジョスは「きっとドナルドのだろう、確かめに行く」って
  言っていたの。

[贈り手のことは、聞けたでしょうか。
持ち主のことは、どうでしょうか。

贈り手のことが知れたなら、暗い闇に焔が揺れて
持ち主のことも聞けたなら、どくんと大きく鳴った心臓に
苦しげな顔をすることでしょう。

小さな銀色の花唇に指を添え、ざわめくこころへ
刺のように押し当てて

胸を焦がす何かを押し込めたことでしょう。]


[ひとりで帰るというラディをサイラスとふたりで見送って、さいごにちいさく「またね」と云います。

…投票、処刑。  わたしの"過去"ではそんな統率はされずに、怯えたものが隣人を殺し、疑心に餐まれたものが友を殺し
世界に絶望したものは自ら死を選ぶ そんな地獄でした。

わたしは昨日からずっと姿を現さないレオ先生が
きっと 自分のしたことに耐えられなくなったのだろうと
そんな言い訳を自分にして。

メアリーに「明日」と言われた帰り道
名前を書いたちいさな紙切れを、入れたのでした。]

  おとうさまは、選ばないまま……ころされてしまったから。

[だから、わたしは。 「決める」こと「選ぶ」こと。
逃げずにいられますように、と  ――祈る。

震える手を、サイラスはきっと優しく包んでくれるはず。]


― 生前:自宅前 サイラスと ―

  ね、サイラス………

[送り届けてくれた手を、いつもは振って
それから 抱きしめて   ぽん ぽん。

わたしはもう "いつも" ができなくなっていた。

あたまの上から離れる腕を 見失わんと袖を掴んで
ふるりと唇を揺らし、 言ってしまおうか どうしようか
お前幾つだ、と 笑われてしまうかもしれないけれど ]

  きょう、わたしと一緒に寝て?

[驚かれたか、笑われたか、両方かも。

"おくびょうもの"の彼だとは 露ほども知らぬままに
わたしは添い寝をねだったのでした。]


  ………!

[そのかわり、でしょうか。 おでこに感じた暖かさ
わたしは自分の言った事を恥じ、頬を真っ赤に染めて]

  や、やっぱり大丈夫……。 なんでも、ない。

[ 「俺がいる。」 いつもいちばん近くに居てくれるひと。
 「なんにもしてない。」 いつも泣き声を聞いてくれるひと。
 「ここに届く。」 エル。……なまえを教えてくれた子。

 みんな、みんな、 わたしのそばに居てくれる。 ]

  うん、サイラスがすぐちかくにいるから へいき。

[わたしはつよがりを総動員して]

  おやすみなさい。  ……またあした。

[ぽん ぽん をすること無く、家の中に消えたのでした。]






   [ 夜の闇に誘われて? だれかのこえに誘われて? ]





[ バチリ!  焼き切れる考えるための回路は
         それまでに何があったのかを吹き飛ばして

 いまわかるのは、いつも視ている暗闇に
 もっと昏い闇が

 ほしのうえから降ってきているということ。 ]

    …………エル…………

[ 何も無くても呼べと。そして届くと言ってくれた あの子 ]

    …………せんせ…………

[ 聲を聞いて貰うには
 この昏いカーテンを開けないと いけないのに ]

    ……………・。

[ その名前を呼んだら  きっと来てくれてしまうから ]




[ 大切にね、って言われたのに
 奪われてしまった 首の銀。

 ごめんね、ラディ。  ごめんなさい。  

 そんな詫びすら 届かずに  掌にある銀色を
 それだと判る事はできたかどうか。 


 ――― 聞えるのは 四肢のあしおと。]

 



[   あぁ  やっぱり。



         さいごに   だきしめれば




                  よか    ……    


     ( …………サイラス………… )


  闇の中、たいせつなひとの名前を 飲み込んだ **]

 


メモを貼った。


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 17時頃


─ 昨日 ─

[結局、日の暮れる頃まで男は墓場で時を過ごした。
この日だけは、朝に出て行った男が暫く帰らぬのは、
娘も甥も知っていること

男は帰宅しても口を噤みがちだった。
結局、教会には足を向けていない。

オーレリアが、ずっと働いてくれていた娘が死んだというのに。
薄情だとか、不審に思われても仕方ないのかも知れなかった。
けれど、どうしても足が向かなかったのだ。

一方で同胞の死を認めるくせに、
一方で人の死すら拒絶をしたい。

それは矛盾した現実逃避でもあったのだろう]



──── 馬鹿な、




              馬鹿げたことを。

[投票を行おう…正すべきは、同族の手で。
その声に、低く怒りを吐き捨てるように呟いた。
教会で、族長が同族の手でと口にした時と同じく。

抑えた怒りは、知らず黒髪の少女の怒りに似るか。
もっともそれは、似て非なるものではあったけれども]


投票だと?馬鹿な。
同族の手で同族を殺す──…?
ふざけたことを。

それでまどろみが、再び得られると思っているのか。
それで全てが、元の通りになると思うか。

[手渡された投票用紙を、白くなる拳の中に握りこむ。
ぐしゃりと握り込まれた紙は、すぐ皺だらけになった]


 怪しいものを…、…殺したと思しきものを、
 我らが、殺す。


[ああ。それは”同族殺し”と何が違うのだろう]


[男は、それ自体に怒っているかのように、
険しい顔で、しわくちゃの紙を見つめた。
暫く、ペンは動かなかった]


…、………

[けれどやがて深い息をつき、そこにひとつの名を記しゆく。
抱えた、矛盾そのままの名を]



 …──────、


[彼女が死んでも構わない。と言ったそのままに。
その名を記して、再び彼女を殺す。

家族のように、娘のように。
共に暮らそうかと笑ったことすらあったというのに。
それは人との共存共栄の為の、尊い犠牲などではなく──…


           … 彼らが、生き延びる為に。
             彼らが、この犠牲とならぬ為に。


 …──ただ、利己的な己の望みだけの為に。]


[音なき声に名を挙げられ、
無残に死ぬべきことが決まっているだろう名を記したのだ。




   ──── マーゴット ローランド、と** ]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

 ─ 昨夜、投票のこと ─

[グレッグから聞かされた投票の説明を受ければ>>37、帰路に戻るまでの寄り道先として、広場へ向かうことに。

疲れたから話は明日と言ったメアリー>>16に、マーゴは戸惑っただろうか、それとも落胆しただろうか。
そのどちらでもないかもしれないけれど。

この夜まではぬくもりのあった手を握り、広場へと向かう。
誰かの命の行き先を審判すべき場所へ行く足取りは重く、互いに何も言えずにいたが。

マーゴの指先に、縋るような力が込められて。
無言を貫いてしまう弱さを詫びるぶんも込めて、その手を握り返していた]

(102) 2015/05/15(Fri) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

[腹を決めたつもりではいたが、それでもいざ人の命を握ることとにると、弱い心はぐらぐらと揺れる。

 迷い、考え、揺れ。

結局書いたのは、養父の友人の名前。

宿へと行く前に顔を覗きにいったのだが、それ以前の彼の足取りがよく判らず、それに誘われたのがささやかな疑念。
動きが見えぬ者に対して、疑心暗鬼になってしまっていたのだ。

それに何より。
あの人の良さそうな学者ならば、もしかしたら票を入れるのは自分だけかもしれない。

臆病な男はまだ、今ある大切なものを喪っていなかったから。
だから、出来るだけ疑いとは無縁そうな人の名を、どこか無意識で書いていた]

(103) 2015/05/15(Fri) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

 すまないが、開票結果、つえばいいのか?

 それは、明日教えてくれ。
 俺が当たればどうせ誰かが来るだろうから、必要もないが。
 ……そん時は、大人しくやられてやる。
 でも、今は休みたいんだ。

[ちらりとマーゴに視線を向ければ、投票を言い出した医師には彼女を気遣っての言葉だと理解してもらえたか。

マーゴがサイラスの言葉に何も言わなければ、そのまま広場を後にすることに。

不安そうにしていたマーゴを家に押し込めたのは、それからもう少ししてのこと。*]

(104) 2015/05/15(Fri) 21時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 21時頃


【人】 薬屋 サイラス

 ─ マーゴの傍ら ─

[ようやく涙は引っ込んでくれたが、身体を動かす気は起きなかった。

そんな中男に湧くのは何故、マーゴがこんな扱いを受けなければならないのかという理不尽さと、己の無力感をすり換えた怒りにも似た、温度の低い感情だった。

ずっと、鼻を啜る。

この感情があれば、自分は動けるのではないかと。

そう思った刹那、ようやく、誰かの気配があることに気づいた]

(113) 2015/05/15(Fri) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[>>60肩に手をかけられたのは、ジョスランの気配に気づいたのと同時]

 俺は、──……俺だけは生きてるさ。

[>>61声をかけられれば、そこで暫くぶりにゆるりと身体を起こし、いい歳の男が情けないくらいにさんざ泣いたのを隠さない、赤く腫れた目をして振り返る。
落とした声は、低くくぐもっていた。

部屋に立ち込める乾いた血の匂いが誰のものかは、自分が生きていることで、マーゴを見る彼には伝わるだろう]

 俺は──……、メアリーのところにでも、行く、かな。

 あの子が何か知っている気がするんだ。
 マーゴが昨夜一番気にかけていたのは、メアリーだから。
 他に…マーゴがこうなった理由が、俺には思い浮かばねぇ。
 だから、あの子のとこに行ってみるよ。

[どうするかと問われれば、ぽつぽつと、いつもより低く、泣きすぎたせいでしわがれた声を落としていく]

(114) 2015/05/15(Fri) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[何故マーゴがこんな惨い死に方をしなきゃらないのか。
何故、マーゴでなければならなかったのか。
それを考えれば、どうしてもマーゴが気にかけていたメアリーの存在が引っかかってしまう。

マーゴの友人を疑うのかと、どこかで己の声が聞こえた気がしたが、そのマーゴは身体はあっても、もう魂はこの世には存在していない。

だから、彼女が大切に想う者であっても、疑念は素直に抱けてしまう]

(116) 2015/05/15(Fri) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 わ、ぷ……!

 気遣い有難うな、ジョスラン。
 こんな時でも──っ、
 大事な子の友達を疑ってる時でも……

 俺が信じられるダチのツラ見れるのは、ありがてぇもんだな。

[いつもジョスランが羽織っている布をかぶせられれば、その気遣いが心の中にじわりと染み込んでくるようだ。

親友だと思う男の気遣いを素直に受け取りながら、喪った人の友人を疑う。

そんな自分へ怒りを覚えるのに、けれども立ち止まる気はなくて。
矛盾を抱えた己に、またじわりと目許を涙で滲ませていた]

(117) 2015/05/15(Fri) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[すんっと鼻を鳴らし、無理やり涙を引っ込めて]

 そういや。
 なんだってこの銀細工のネックレス、握らされてんだろうな。
 よく判らなくてな。
 何か、思い浮かぶことあるか?

[スティーブンの元へ行く前のジョスランに、そう問いかけをひとつ。

スティーブンにはマーゴを守れなくてすまなかったと、そう伝えてくれと頼みかけ、これは己の口で伝えるべきだと飲み込み]

 スティーブンに、よろしく伝えておいてくれ。
 無事でいろよ、親友達。

[ジョスランの片腕は軽く小突いて、傍らの黒い獣の頭は撫でて。
赤い目で、こんな時でも笑みは作れたから。

自分はまだ、どうにかなると。そう思えた]  

(118) 2015/05/15(Fri) 21時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[そうしてジョスランを見送り、少女の部屋に佇んだ男は一度、褥の上にあるマーゴを振り返る。

安らかな眠りを祈る言葉を捧げようと口を開きかけ、すぐに噤んでしまう。

そんなことをしてしまうのは間違いなく、首以外の傷はない少女への未練。


結局男は彼女の安らかな眠りを祈る言葉は紡げず、着替える為に一度自宅へと戻る。

ついでに適当に顔も洗ってみはしたが、やはりさんざ泣いた目は腫れぼったいままだった]

(121) 2015/05/15(Fri) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

[カーディガンの中にシャツを着るのは、大体いつもの着こなし。
その上に何か羽織るかどうかは、その日の気候次第。
けれど今日は、少し前にマーゴの家で渡されたジョスランが羽織る布を纏い、家を出た。

一瞬だけちらりと、毒物でも持っていこうかという思考がよぎったが、養父から受け継いだ知識を今胸にある黒い感情の為には使いたくはない。
そう思えたから、考えるだけに留めた。

昨夜。投票の結果を聞かずとも良いと、男の言葉にマーゴが納得してくれたならば。
宿屋へと向かう道中、外に出る人が少なくなった中で井戸端会議を楽しむミセスタフネス達の口から、その結果を聞かされることになる]

(125) 2015/05/15(Fri) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ 主人が永遠に帰らぬ宿屋へと向かう足取りは重い。

 一人歩く男の速度は、本来のやや速い足取り。

もう男は歩く時、手を繋ぐぬくもりを味わうことも、そのぬくもりの持ち主の歩幅に合わせて、速度を落とすこともないのだ。

足取りの重さは、喪失の悼みでわずかに軽くなっていた。**]

(131) 2015/05/15(Fri) 22時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 22時半頃


― ??? ―

[  しろいせかい。まっしろのなかに、いる。 ]

  「明日聞くね」ってメアリーは言ったけれど
   あんなに昏い目をしたあの子は、きっと悪い夢。
   起きたらすぐに行かないといけないの。

   だってほら。はやくしないと、あの子が先に
   わたしのおうちに着いちゃうでしょう?

   どっちが先に着けるのか
   競争しましょう。 ね、 そうしましょう?

[  掴んだ手は、誰のものか。
  父か、  母か、  それとも――――。  

  伸ばした手先に絹糸が絡み、輪になり手首を彩るよう。
  細くて微かな糸の束が捻れて、そこへ差したのは
  微かな  ――赫  ]


[ ねぇほら、声が聞こえる。
 わたしを呼んでくれる 
 聲が聴こえる。>>=0

 だから、起きないと。]


  ……どうして今朝は、こんなに鴉が煩いのかしら。


[ 扉のある方向を一瞥した わたしの耳に
 突然降り注いだ おと は。

 嗚咽   と   嗚咽。

 喉が潰れるような サイラスの声。 ]

   ………サイラス!? どうしたの……。
 


[ わたしの問に返事はなく
 こんなこと、一度だってなかったのに。 ]

  ねえ、サイラス。どうしたの? どうしたの?
  どうして、泣いているの?

[ 声の場所へと手を伸ばしたが、扉の開く音
 は、と振り返り、 ふたつの足音 4つの爪音。
 そしてわたしの名前が呼ばれたことに
 小さな胸を撫で下ろした。]

  ジョス! エルも!
  ねえ、サイラスの様子がへんなんです!
  どうしたんですか? 何があったんですか?

[何が起きているのかわからない。触れるのすら恐ろしい。
”生きているのか”  そんな声が聞こえた時は
喉の奥がきゅうっと締まり 両足がただの棒になったよう。]



[  「俺は、   俺だけは 生きてるさ」  ]

[    ジョスも、エルも、返事をくれない。    ]


[          ねぇ。            ]


          …ねぇ。
       わたしを、視て……


[        ――おねがい よ。        ]
 


[ 糸の切れた人形のように、床を打ったふたつの膝も
 物音ひとつ たてることなく。

 わたしは わたしのかたちすら わからなくなって。

 その場に座り込んだまま
 目の前で繰り広げられる声たち
 川に流れる無数の笹舟を 見送るような
 そんな諦念で 聞き続け  ]

   サイラス………。

[ 何度目かわからぬ名を 自分の手の中に落とし

 わたしはようやく
 抱けなかった背中を、思い出した。  ]

   せんせ………。

[ 此方の聲なら届くかと、そんな微かな期待も闇に溶け*]


メモを貼った。



[サイラスとジョスが「今日のため」にわたしの家を発つ。
その会話を、足音を、すっかり力の入らない足が折れたまま
唯ひとつ 生白い腕を伸ばして]

  …………。

[行かないで、と 叫ぶこころを黙らせるだけで精一杯。


           バタン


扉が締まる音と共に、わたしの腕も膝に落ちた。 ]
 


[ それからどれだけの時間、2人が消えた扉を
 「みて」いただろうか。

 ベッドの支軸を頼りに立ち上がって
 恐る恐る 手を伸ばす。

 たぶん きっと ここに   わたしが。

 わたしを覆う上掛けの 端を探して指が滑る。
 そうして辿り着いた 肉のない場所。

 周囲を埋め尽くす死臭も、乾き切らない血のぬめりも
 わたしを穢すことはないのに、そこに在る死体。
 怖くはない。
 「伝わらない」「届かない」恐怖にくらべたら
 死んでいるなど 何て些細なことなのでしょう。]

   ……あぁ。 ……。

[ わたしのコエは空気を揺らしてはいなかったのだ。]




[ ”だから” エルも せんせも 返事がなかった。

 でも、   そのおかげで
 あのひとたちはまだ 生きているんだと

 喚んでしまったら。来てくれてしまったら。
 わたしのせいで死んでいたかもしれないと

 ―――そう思った。  ]  

 


[ 覚束ぬ足を友に わたしはふらりと家を出る。
 だって、やくそく したのだもの。 ]


[なんども競争した、互いの家と家とを繋ぐ小路の向こう。

  ぱた、ぱた、ぱた

いつも行く先から響いていた春風のような彼女の足音は、
今日はなにものかに抑圧されているような
             さみしい音。 ]

  メアリー!

[そう言って、わたしは ”いつも” 通りに両手を拡げ、
返事もない 足音の速度もかわらないその影を

――― 抱きしめ ―――  ]
 


[ わかってた。 わかっていたのに。

 背中から聞こえる足音は よどみなく。
 彼女はまっすぐに”わたしのいえ”を目指す。 

(やったー!今日はわたしの勝ち!)
  そう聞こえるはずなのに

(メアリー!昨日はどうしたの?元気になった?)
  そう応えるはずなのに


 ざあざあ  ざあざあああ。

 流れ続ける噴水の音だけが わたしの両腕の中にある **]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[日の高いうちから歩くファントム。
遠目から見ると、宿屋へ向かうサイラスはそんな感じだったのではないだろうか。

>>203かかる声に足を止めれば、声の主に身体を向ける]

 ああ、グレッグ。おはよう。

[グレッグに挨拶を返せば、ちょうど彼が緩く眉を寄せるのが目に入る。

その理由に気づかないままにマーゴの名前、メアリーの名前が彼の声で発せられれば>>204、今度は男が眉を寄せる番で。]

(244) 2015/05/16(Sat) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ひどい痛みを堪えるように眉間を寄せ、そうして蒼い両目を足元へと伏せて、つい唇を引き結んでしまう。

歩く最中、もうマーゴの手を握ることはないと実感してしまった。
だから彼女のことを口にすれば、まだ赤い目から再び涙が溢れてしまいそうで、言葉を紡ぐことが出来なかったのだ。

 けれど。

何があったのかと二度も問われれば、伏せていた視線をグレッグへと戻すしかなかった]

 マーゴは死んだよ。死んでたんだ。
 首を噛み千切られて──……、

[思い出す。
身体だけになってしまった、マーゴの亡骸を。
すっかりと、体温のなくなってしまった手を。

視界が涙で揺らぎそうになるのを、奥歯を噛んで堪えた]

(245) 2015/05/16(Sat) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 殺されてたんだ。仲間であるはずの、人狼族に。

(246) 2015/05/16(Sat) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 グレッグ。

 俺は、メアリーがやったんじゃないかと思っている。
 マーゴはメアリーの様子がおかしいって気にしてて、その翌日に殺されたんだ。

 それに──……、

[それは、マーゴの家でジョスランから教えられた情報>>148]

 なんでメアリーが、教会で族長と同じく殺されたオーレリアのネックレスを持っていて
 なんでそれを、マーゴに渡したんだ?
 おかしいだろ、色々。

[だからメアリーを疑っていると、最後にはそう結んだ。

お節介なサイラスは、本来なら叔父を亡くしたばかりのグレッグにこんなことは言わないだろう。
彼が長く暮らしてきた、妹のような存在であるメアリーを疑っているとは。

マーゴを喪ったことで、男はほんの少しだけ、心の中に悪魔を飼うことにしていた。
そうでなければ、こんな状況。やってなんかいられない]

(247) 2015/05/16(Sat) 21時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 21時頃


【人】 薬屋 サイラス

[稚拙かもしれないが、己の考えていることを吐き出したグレッグの反応はどうだっただろう。

本来臆病である男はこんな時、いつもだったらグレッグの目なんて見ることは出来なかっただろう。
けれど今はグレッグの目を見て]

 メアリーが帰るまで、宿で待たせてもらっていいか?

[そう問いかけた時か。
帰路に着くメアリーが、宿屋前でサイラスと話し込むグレッグへとただいまと告げたのは>>250

その声は、どこかぼんやりとした音を響かせていたような気がした]

(252) 2015/05/16(Sat) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

 おかえり、メアリー。
 お前さんに、訊いてみたいことがあるんだ。

 ……目、赤いぜ。どうした?

[ジョスランから貸し与えられた黒を羽織る男とは対照的に、白い生成りのワンピースを纏うメアリー。
けれど顔合わせた二人とも、揃って目は赤い>>251

メアリーの目が赤いと知れば、きっとマーゴが生きていたならば。
今頃心配そうに、その白いもみじを彼女に伸ばしていただろうか。
そんなことを考えながら、男は静かにメアリーへと問う。

グレッグに止められたとしても、それは変わらない] 

(253) 2015/05/16(Sat) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

[メアリーが帰る前、いい方向に男の来訪を捉えてくれていたグレッグが、メアリーにマーゴの死を知らせないでくれと言う>>256
けれどそうではないと気づけば、グレッグの声は徐々に低くなっていく>>257

二度目の、今日はやめてほしいとの言葉>>258
さっきもそんなことがあったな、なんて思えばメアリーが戻ったので、男は矛先を彼女に変えた。
いや、本来の目的を果たそうとしていると言うべきかもしれない]

(262) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ……メアリー。
 どこ行ってた? なんで、マーゴがいないって知ってんだ。

[>>259グレッグの手に肩を掴まれて、一瞬だけ声が引きつった。
けれど、メアリーに向ける矛を下ろすことはない。

誰も聞いたことのないような冷めた声で、問いながら。
宿に戻る前メアリーがどこで何をしていたか知らない男は、少女の言葉にまたひとつ、疑念を深めた]

(268) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 訊きたいんだ、メアリー。

 何でお前さん、オーレリアのネックレスなんて持ってたんだ?
 何でそれ、マーゴにやったんだ?

[問い詰めるたびに一歩ずつ、メアリーとの距離を詰めたいが、グレッグの牽制は思いのほか強くて、足を動かすことは叶わない。
ただまっすぐに、射るような視線をメアリーに注ぐだけに留める。

グレッグが更に阻もうとするなら、男もそれに抗おうとするだろう。
ただ、残念なことにあまり腕力方面には明るくないのだけど。

だからグレッグが力ずくで止めようとすれば、男の口ははっきりとした疑念という言葉の切っ先を、メアリーに刺すことはないだろう]

(269) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[メアリーからの答え>>274
疑いがなければ、マーゴの姿を見た彼女に同情が湧いたのは間違いないだろう。
続いてのオーレリアのネックレス>>475については、皆まで聞けなかった。

人の姿を取りながら狼特有の喉元を震わせる唸りを上げた>>272グレッグに掴まれた肩を強く引かれ、叩きつけるように地面へと引き倒された衝撃>>271のせいで]

 ぅ、ぁ、……っ!!

[地面に引き倒され、こすった左肩に走る痛み。
それに呻きながら、グレッグへと視線を向ける。

ごめんなと出かけた言葉を、出る前に飲み込んだ]

(278) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 薬屋 サイラス

 何で……、何でマーゴだったんだよ。
 何で彼女が死ななきゃならないんだ、何で殺されなきゃなんねぇんだよ。

[よろりと起き上がった男は、そのまま地面に座り。

気遣いたい親しい者達にすら敵愾心を持ってしまう現状と、何も出来ない己の無力さを呪いながら、そんな言葉をぽつりと吐いた。

それはメアリーの言葉>>277と重なるが、聞かないふりをした]

(279) 2015/05/16(Sat) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[引き倒された後も尚、グレッグの唸り声は止まない>>280
荒く息を吐くたびに大きくなる音に、悪いことをしたと謝れない己が悲しくなってしまう]

 俺達、何だってこんなことしてんだろうな。
 人間達に混じって、のんびりと暮らしていただけじゃないか。

[目を押さえるグレッグを見ながら、そんな独り言をこぼした。

本当に言いたいのは、こんなことじゃない。
悪いことをしたと、いつも通り気遣いとか、親しみを込めた言葉の筈だ。

けれど現状が、それを許してはくれない]

(283) 2015/05/16(Sat) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ぽつりとした謝罪が耳に入り>>285、男は視線をグレッグへと向ける。
蒼の双眸を瞬かせながら、続くグレッグの話を耳にして>>286

>>287ジョスランを疑うつもりはないと言われれば、安堵の表情を浮かべる。
>>288ドナルドを疑っていると聞けば、二日酔いで家へと押しかけてくる姿しか浮かばず、どうにも疑惑から遠いばかりだ。
ここのところ、彼と話してないから余計かもしれないが]

 お前の見解は判った。
 ……ドナルドなぁ。
 マーゴを殺す理由がよく判らんから、ピンとこないけど。
 そこは、どう考えるんだ?

 それとも、マーゴじゃなくても良かったと言うのか。
 言われたら、今度は俺がお前を地べたに張り倒すぞ。

[薬草採取のため、体力と足腰への自信はそこそこ。
ただ、腕力に関しては確実にグレッグよりは劣っているだろう。
けれど、もしそんな言葉が返れば本気で張り倒すつもりだ]

(294) 2015/05/16(Sat) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 いや、家で頭冷やしてくるよ。
 落ち着いたら、酒場にでも顔を出すさ。
 メアリーには、俺のツラ暫く見せないほうがいいだろうしなぁ。

[>>289何かを言い淀んだように見えたグレッグが、酒場へ入るように勧めてくる。
それにはゆるりと首を振り、そうしてジョスランが貸してくれた黒衣の土汚れを片手で払い落とし、立ち上がる。

悪かったなと告げられない代わり、いつもよりもぎこちない苦笑をグレッグとメアリーに見せ、そうして男は帰路へと。

隣の家の扉を開ける、己が駆け寄るべき少女がいないことに、また胸が痛むのを覚悟しながら。**]

(295) 2015/05/16(Sat) 23時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 23時半頃


─ 回想 ─

ああ、そうだな。

じゃあ、今夜は秘蔵の蜂蜜酒をあけてみよう。
味見をしてみようと思っていたんだ。
…付き合っておくれ。

[傍らを歩むグレッグを見返して微笑んだ。
確かに、甥はもう随分と成長をした。
幾ら当時の少年の姿を思い出してみたとしても、
今では充分立派な、一人の男だ。

時折、若い頃の兄に似ているなと思うことがある。
けれど兄より自分より、もっと快活で良い男になったと見えてしまうのは”親の欲目”か]

(そうだろう?兄さん)

[もう一人の息子、もう一人の子ども。
もう長いこと、そんな風に過ごしている甥の姿に目を細める



「処刑先は──」


[琥珀の双眸が、レンズ越しに向けられる
凍りつく空気、息を呑む音。
その中で、男は”ついにこの時が来た”と思っていた。

冷ややかな瞳が向けられる。
それを見返す胸のうちに、満足のようなものがある。
心密やかな願いの叶う時。

琥珀にちらつく、微かな迷いと恐れ。
それを、今は色を隠すことをしない鳶色が見つめ返した。

男の頬が上がりかける。
どうしたというのだろう。笑い返そうとでもいうのか]


……っ

[乱暴な力で押さえられ、手を戒められる。
自由を奪われれば抵抗のしようもない。
今更抵抗しようとも思ってはいなかったが。

ただ、気掛かりは確かにあった。
ざわめく面々、それらには目も遣らずに振り返る。
蒼白な顔をしたグレッグと、信じられないといった顔をしたメアリーを]


「どうしてお父さん“まで”殺すの!?」

[娘が叫んで、スティーブンにしがみつく
その姿に、心が痛んだ。

”願い”に、彼女のことは考慮されていない。
ひどく我侭で、自分勝手な望みなのだから。
…けれど。娘を愛しく思う心は、それとはまた別のものだ。

少しずつ狂っていた男に残されてた、確かな…──ひかり。]


メアリー、

[呼びかけようにも、身体は強引に前へ運ばれていく。
それでも首を捻って後ろを見れば、目を見開いた甥が見えた。

叔父さん、と。
いつものように名ではなく、そう呼ぶ甥に呼び返したくても、もう声が届きそうにない]


メアリー!!やめろ!!!

[ただ。医師が娘を突き飛ばした、その時だけは。
身をよじって、必死に声をあげた。
抵抗すると見られれば、手は更に乱暴になるだろうか。

知ったことではなかった。
愛しい娘。かわいいかわいい、キャサリンの忘れ形見。
彼女が、彼女とグレッグが生き延びることだけが、
幸せになることだけが───…


  ( ”あの子たち”が )


             … 最後の、望みであるのだから]


[暗い森を、よろめきつつ歩きゆく。
空気は湿って、村のざわめきもすぐに遠くなった。

かの青年に、いつか聞かせて貰うはずだった御伽噺も。
必死に追いかけてくる愛しい娘も。
呆然と此方を見ていた甥っ子も。


 次第に、遠く、向こうになり]


…スティーヴ、

[名を呼んでも、返事はない。
だから二人とも黙々と少し歩いた。

 ( ああ、この木は、)


        『 ルパート 』


       ( 君と木登りした木だったね。)


名を呼ぶ声も、その景色も。
昔とは随分変わってしまった]


…────、

[振り返らないかつての友の声を聞く。
その男の頬が、再び淡く引き上げられた。

そう、確かに自分は彼にそう言った。
彼だけには、そう言った。


生きなければならないはずだった。
自分も生きるようにと、言ってくれたのは誰だった?
そう、可愛い娘も甥もいる。
彼らを遺してはいけないはずだった。
その為に、今もこれからも生きていくはずだった。

けれど、いつまでだろう。
いつまでそうして、死んだように生きなければならないのか。
心捧げた愛は呆気なく逝ってしまった。
目の前のこの男が見殺しにしてしまった]


[死にたかった。
ずっと死にたかった、死ぬようにして生き続けてきた。

狂っている?そうかも知れない。
…───いや。
どうして”男だけが”正常ではないと言い切れるのか?
男にとっては、これこそが正常だというのに。

死にたかった、死にたかった…生きたかった。
引き裂かれるままに、目の前の男にだけ、

   ( これが過ちというのなら、)

ひとつ、仮面を装う顔で。


            ( …──正すといいさ。)


甘えるように、狂気の顔で自らの死を誘った]


[死ぬならば、と思ったのだ。
死ぬなら、出来れば彼がいい…彼に殺されるのがいい。
優しく懐かしく繊細な、この旧友(とも)がいい。

なんというエゴだろう、ひどい迷惑な我侭だ。
彼の心が過去にどれほど傷ついていて、
それを自分が更にどれだけ長く傷つけていて、

きっと、またひどく傷つくだろうことを知っているのに]


  ( … ごめん、)


[その願いを叶えてくれる男を目の前にして、謝罪は音になることはない。
恨み言をという、友の背をただ声もなく見つめている]


        ( ごめん、スティーヴ )
 


[獣の爪が、喉に深く食い込んだ。
目の前に散る赤に、男の口が開く。

声は出ない。
反射的に音なき叫びを”仲間”に響かせようとして──…]



           っ!!!


[咄嗟に押さえた。
いけない、彼らに聞かせるわけにはいかない。
これ以上、あの子たちを嘆かせるわけにはいかない。
ぐらり、視界が傾いて行く。急速に目が見えなくなる]


[地面には倒れこまなかった。
受け止められたのだろう、そんなことを一瞬思って]

 ( ああ、)

[鮮血に染まったまま、淡く微笑む]


  (やっぱり君は、)


       ( …─── ばか 、だなあ…。)


[そうして、何も*見えなくなった*]


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