253 緋桜奇譚・滅
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っ
[その場から足を滑らせる。 落ちきる寸前のところで吊り紐を掴み、勢いをつけてから手を離す。 曲芸めいた動きで紐から紐へ、それからどこぞの屋根へと着地する。]
……袖が
[いやに軽い腕を見てみれば、振袖はばっさり落ち、掠めた腕からも血が流れている。 掠めた?否、腕に刃は当たってなどいなかった。 風圧でこれだというのか。]
(62) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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……力
[力が必要だ。 天狗爺の力が擦り切れるまで逃げる? そんなこと、間に合うものか。 力を。桜に捧げ、自身を補強する力を得ねば。
捧げものを、考えねば。**]
(63) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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おっきすぎても怖いだけだぞ! そんなにおっきかったら逃げられちゃうぞ!
[鼻血の出しすぎで血圧でも上がって倒れてくれないだろうか。 と思わないでもなかったが、そんな間抜けな倒れ方した妖気はちょっと、だいぶ、ものすごく、願い下げなのでその考えは追い払う。]
とーぜん逃げるぞ! 当たったら探すどころじゃ……わひゃあ!
[童女が劣勢なのだから、絵面は尚更アレだ。]
(74) 2018/11/15(Thu) 12時半頃
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……くうっ
[その場から跳躍し、蝙蝠を足場に更に跳ね上がる。 そのまま大きく距離を取り、周囲に鬼火を纏わせる。]
小右衛門!
[揺らめく鬼火は、その数数百。 亡者の焔は、一直線に爺へと向かう。*]
(75) 2018/11/15(Thu) 12時半頃
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/*
おお、伽耶vs凛だ。
他も戦い続いているし始まったし。
今日は誰がになるのかなあ。
皆がんばれがんばれ。
/*
おぉ、蛇vs唐傘か。
面白い組み合わせで熱い。
どこもがんばれー
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ギャーーーーーッ!!変態変態変態ーーーーーッ!!!! 父ちゃんと母ちゃんに言いつけるぞーーーーッ!!!!
[今のは誰かに見られていたら、完全に言い訳できない。 爺そのものに問題が、と言われればそれはそうだろうとしか言いようのない満点の問題発言だ。]
それにびしょ濡れだぞ。 服が重いぞ。
[強まる雨脚に、全身が濡れる。 焔のような毛先は煌々と灯るものの、それ以外はぺたりと張り付いている。]
(93) 2018/11/15(Thu) 20時半頃
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/*
これは事案だぁ。
言い逃れのできない光景だねぇ。
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……っ、ちょこまかしてるのはそっちだぞ!!
[新たな槍に、不規則な雷鳴。 回避に専念するものの、雨に濡れた衣服が重く、動きが鈍る。 時折鬼火で相殺するが、ジリ貧なのに変わりはない。]
(94) 2018/11/15(Thu) 20時半頃
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/*
事案だなぁ、言い訳出来へんなぁこれは。
丸裸に剥くってそらあかんわ。
僕の仲間に不埒な真似する爺さんはこんがり焼こう。
/*
ヤツデのー!ってけむけむ突撃するぞぅ。
どーんだぞ。
/*
こども に むた い をはたら く のはゆ るさな い
/*
あら、あらあらあ らあ ら
ごめん な さいね 先に逝って し まって
最 期 に会え たらよ か った んだけど
/*
お姉さまの事をしってしまったらぁ。
どうなるのかなあ、わくわくするよぅ、愉悦。
/*
知った ら 悲 しんでしまう わね
そう したらもっと 伽耶 がきらう姿 になってし まうわ
そう なる前にお 胎に戻し てあ げたかった
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助平は死んでも治らないぞ!!
[ああいうの、いつかはせくなんとかって言って非難されるんだって父ちゃん言ってた。]
……さむい
[雨で冷える身体は、みるみるうちに凍えていく。 その感覚に歯噛みする。 冷えていく。冷えていく。 部屋も、料理も、温もりも。]
(120) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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さむい、さむい、さむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむい!!
[かぶりを振り、叫ぶ。 その隙に、雷鞭が身を撃つ。]
っ、ぁぁああああッ!!
[閃光が脳天まで駆け、焼け焦げる臭いがする。 膝を付き、見上げる目に、透けていくその姿が映る。]
(121) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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……爺ちゃ……
[あれ、やだな。 父ちゃん母ちゃんのために、殺さないとなのに。]
(122) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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[爺ちゃんが見えなくなるの、 やだな。]
(123) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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[ダメだなあ。 こういうの、ゆーじゅーふだんっていうんだっけ。 もう戻れないんだから、やり遂げなきゃなのに。
そんなことを考えていたから、その団扇に思考が行かなくて。 雷撃は届かなかったけれど、軽い身体は吹き飛ばされる。
――――緋桜の根元へと。]
(125) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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――――――――あれ
[ず、と。 触れたその身は幹に当たらず沈んでいく。]
あれ
あれ
あれ???
[桜に、『使われて』いる、だっけ。 ほんとだ、と思う間も無く、沈んで]
(126) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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[――――――――― ずる り ]
[桜の花から、人型が顕れる。 緋桜色に染まった、童女の姿。]
……じ い ちゃ …
[虚ろな目で、真っ赤な手を伸ばす。]
(129) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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/*
あっちもこっちも大変。
女の子がぁぼろぼろになって行くぅ。
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じいちゃ …… じい ちゃ…………
[か細い腕を伸ばす。 肌は蝋のように白く、明るい焔の髪は、白髪から先に至るにつれ灼熱へ。 爛漫な熟れた実の瞳は、緋桜を映す投影機。 ]
(143) 2018/11/16(Fri) 00時半頃
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[ばきり]
[どさ]
[ずるり。ひた]
[樹より落ちたそれは、団扇を手に取る。 真っ赤な指先でなぞりあげる。
雫が1つ、団扇の表面をなぞり、地へと吸われていった。]
(144) 2018/11/16(Fri) 00時半頃
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