人狼議事


35 星降る海岸に纏わるエトセトラ

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―寄合所―

……解せぬ。

[ものっそい不機嫌な顔で、腕組みをして呟いた]

長老、出し物のからくりを作らねばならんから、僕は役員にならんでいいという約束だったではないですか。

[たしか出し物の依頼を引き受けた時に、そういう口約束をしたはずなのだが。精一杯ねめつけてみるが、長老は何かふがふが言うだけで、まったくもって要領を得ない]

祭りの出し物がひとつ減っても、知りませんよ僕は……。

[溜息ついて、寄合所の端に座り込んだ]


[何かおかしい、という想いは、夜も更けてからますます強くなる]

いや、離してください、夜くらい帰らせてくださいよ!

[家へ帰ろうと思ったら、顔役に首根っこつかまれて引きもどされる。寝泊まりの道具なら充分にあるからと。食事ならおかみさん連中が差し入れを持ってきてくれるからと]

やです、やですよ、僕は南瓜を食いに帰るんだっ。

[頑として言い張ってみるものの。聞き分けのない子供を諭すように、再びころりと、寄合所の奥に転がされてしまった]

……どうなってんだ。

[まるで、何か見えない力に、この場所に閉じ込められているかのような。昨日、団十郎と話をした時の、『神通力』という言葉が脳裏に過った]


メモを貼った。


― 寄合所 ―

 ほうこの漬物なかなか美味ですな。
 この漬け方はどうして―?

[漬物の話やら世間話やら。すっかり役員と談笑している。帰宅しても特段することもないので宿泊に抵抗はないようだ。

海岸を見張る―其れが出来ないのは心残りだが。]


―寄合場の窓際―

……また人連れてきたかんじですか…?
わたしは手伝わないってば……。

[相変わらず不機嫌な様子で外を眺めている。
障子、そして雨戸を開いたそこは外の空気が直接流れ込んできていて。
逃げ出そうと思えば逃げ出せなくもないが。]

…………あーあー……。
つまんないですねー……。
お祭りは楽しむほうがいいに決まってるのに…。

[そこに、訪問者が現れた。]


[ぶちぶちと文句をいいつつ、部屋の隅っこで祭具の組立中]

……日向の質問に、答えそびれたなぁ。

[手助けなしでも、彼女は答えを出せるだろうか。
「みらいじんはわるい」、日向ははっきりとそう言った。けれど、そう確信しているならば何故、彼女は「質問」をしたのだろう。
それはきっと、迷いに他ならない。誰かのお墨付きを得ることで、自覚ない迷いを振り払おうとする行為]

……あながち間違ってもいないと、思うけどね。
本来交わるべきでないものが交わると、必ずひずみは生れる。
時の仕組みを完全に理解しないまま、その場しのぎの誤魔化しで記憶操作を続けているとしたら。それは良いことではないのだろう。

……いや、

[ほつれた飾り紐を編み直しながら、小さく呟く]

そんな説教くさい話ではないな、


おょ、甚六さん…?
え……傘……?

[それは修理に出していた傘。]

あー…団十郎さんから…ですよね…?
ありがとう、って伝えておいてください……。
忙しいから…甚六さんも外出れないですよね…。

[受け取った傘はやけに軽くて、見違えるようだった。]

…………。

[修復された傘。
あのおんぼろだった傘。
繕い、直し、そして、また傘としての働く。]


―― お迎えがやって来た ――

 燈火運び?

[井戸にスイカを放り込んだ後
お豆腐が多すぎると、母さんに怒られた
だって、皆で食べられる方がいいと思ったんだもの
お味噌汁にだって、使うと思ったんだもん

そんな時に、お祭りの実行委員だって人が来て
私に、その役が来たんだと言った]

 …――――

 お家に、帰れないの?

[未来に帰れないのは、構わないけれど
夕ちゃんと一緒にいられないのは、嫌で]


…………、うん。

[なんともいえない空虚感。
この原因が分かることは恐らくないだろうと確信している。]

………外出られないから。
傘届けてもらっても使わないですけど…。

[寄合場の部屋の中で傘を広げる。
傘の中から見上げるようにしてみれば、そこにある風景はいつもとは変わっていた。]

……毎日、進んでいく、ってこういうことですよね…。

[風が吹き込めば、そのまま外を見た。]


人として出会い、関わってしまったんだ。
……忘れたくないよ。

[過ごした記憶、大切な記憶。
細かな砂のように両手から零れおちて、きっと]

ひとりで見上げる星空に悲しくなっても、
僕は、その理由をきっと思い出せないんだ。



 夕ちゃん…―――

[代わりに行こうか、と言ってくれる夕ちゃん
でも、夕ちゃんが代わりに行ったって
一緒にいられない事に、変わりはないから]

 …――――

 いいよ、私、行くよ
 夕ちゃんと一緒にいられない時間は、寂しいけれど
 一度、こういう役もやってみたかったんだ

[母さんがやって来て、荷物や着替えの準備をしてくれて
夕ちゃんに、行ってきますって、言う前に
連れていかれてしまった]


[障子の向こう


         あおいいろ     


  ほろ り こぼれる


               なみだが1つ


     そらも  うみも


                 いまだけは



                このかなしみを隠してほしい]


部屋の中で傘を広げた志乃に気づいて。後ろ姿をぼんやり眺めた。


……理解できないですね…まったく。
なんなの……、本当に。

[抱くはずのない感情だけが胸に残り続ける。
その理由を知らないまま唇を噛む。]

………仕事、手伝えば気分転換になるでしょうか。
掃除ぐらいは…できるかな…。

[気が向いてはじめた掃除が逆に止められてしまうのは後の話。**]


―― そして、朝 ――

[目を覚ましてみれば、集会場の天井が見える
外では、誰かが忙しそうに走る音
隣には、夕ちゃんがいない

一年前までは、こんな朝が当たり前だったのに
目覚めてみれば、随分と寂しい気がする
もし未来に帰ったら、こんな日が毎日続くのかと思うと
心から、恐ろしくなってしまった]

 …――――

 夕ちゃん、いない…――――

[起きた所で、私に手伝う事なんてない
約束事を覚えたり、道順を覚えたり
そんな事ばかりで、正直暇だ
だからこそ、夕ちゃんのいない時間が、異様に寂しく感じる]


[なんとなし、その背に声をかけづらく。結局志乃の傍には寄らぬまま、集まって談笑している男衆の方へと向かう]

漬物、僕にもくれんか。

[そう言って、茄子の浅漬けをつまんで口に放る。
もぐもぐと物を噛んでいるうちに、そういえば昨日の朝以来、食事をしていないことに気がついた]



 夕ちゃん…――――

[ぐすり、泣きそうになってしまったけれど
でも、立派にお勤めを果たせば
未来に帰らなくても、きっと怒られない
仕方なかった、で済む気がする]

 …―――

[よし、頑張ろう
私は、頑張るのだ]

 でも、何をがんばったらいいんだろう

[とりあえず、お手伝いでもしようかな]


[ご飯を食べている人達に、お茶でも出そう
ええっと、お湯を沸かして、お茶っぱにお湯をかける?
ああ、湯のみにお茶っぱを入れて、お湯をかけるのかな?]

 どうぞー

[そんな淹れ方で淹れたお茶を、皆に配った
所々から、お茶を吹きだす音が聞こえた]



 あ、せんせーも、お茶どうぞ

[お茶っぱの浮いたお湯を、差し出した]


おや、あさも来ていたのか。
……大事な話は、ちゃんとできたかい?

[差し出された湯のみを、礼を言って受け取って]

――ふむ、

[茶葉の浮いた湯をじぃっと見つめる]

よし、あさ。今日の授業は「お茶の淹れ方」だ。

[とても真面目な顔で頷いた]



 はい、せんせー
 大事な話は、まだ途中です
 今は、二人で、一緒に考えているところ

[先生は、じぃーっと湯のみをみている
何かあるのだろうか、と思ったら
今日の授業は、お茶の淹れ方らしい
美味しい淹れ方があるのかな、面白そうだな]

 はい、お茶の淹れ方ですね

[先生の前に、正座してみた]


[おやこれはと源蔵の姿を見るや、役員が漬物を差し出す。周囲に居たものにはこれは珍しいと明後日の言葉を出したものも。]

 いやいや私どもと同じく、どうやら役員として招かれたようですよ。

[と申せば、うーんそうだっけなあと返された。
キレの悪い返答に疑問符を少し浮かべた。]



 あ、博史さんも、お茶どうぞ

[お茶っぱの浮いたお湯を差し出した]


 あ。
 どうもありがとう。

[差し出された湯を受け取る。しかし直ぐに年端もいかぬ少女の姿にめをぱちくりさせ。]

 もしかして、きみも、役員に選ばれたのかい?

[あまり考えず聞いた。]


うむ。学びの基本は、知識と実践のひと続きだ。
まずは煎茶の淹れ方にしよう。まず湯のみに湯を注ぎ、その湯を急須に移す。そして急須の湯を、別の器、湯ざましに移す。
こうして湯の温度を、沸騰したよりもいくらか低い、適温に調節するわけだ。そして茶葉を急須に……、

[昔こうやって、一平太にも茶の淹れ方を説明した気がする。例の手記を読むに、祖母も茶の淹れ方がわからなかったようであった。
ひととおりの説明を終える頃に、その様子を見ていたおかみさん連中が薬缶と茶筒と、新しい湯のみと急須、一式を持ってきてくれて]

さぁ、何事も経験だ。

[朝顔に、真面目な顔で頷いた]



 はい、燈火運びのお役目らしいです
 お籠りしなきゃいけないんだけど、良くわからないし
 やる事がないので、お手伝いをと、今お茶を

[私が手伝いをすると、皆がやめてくれって言うの
なんでだろう、本当に]


珍しいとはなんだね。そっちで呼びつけておいて。

[男衆の中から漏れた言葉に、露骨に不機嫌な調子になりつつ二つ目の漬物もぐもぐ。博史の言葉にも煮え切らぬ返答をしている様子に、昨夜感じた違和をまた感じた]

……博史殿は、普通に招かれたんで間違いないですか?

[少し不自然な質問かもしれない。けれど体裁構ってられずに、そのままに問いを投げた]



 えっと、お湯を、湯のみにいれて…―――

[先生に教わった通り、湯のみにお湯を淹れて
それを急須にいれて、湯冷ましに・・・湯冷まし?
これかな? これにいれて、冷やしたらいいのかな?]

 うん、と…――――

[適温って、どのくらいだろう
触って、熱くないくらい?
でも、触るの怖いしな…――― まぁ、いいか]

 えいっ

[茶漉しにお茶っぱを淹れて、急須にお湯を注ぐ
くるくると回すと、良いらしい
何回とか、作法があるらしいけれど
私には、良くわからない]



 はい、せんせー

[急須から湯のみに注いで、先生に差し出してみた]

 大丈夫かな?

[少々温いかもしれないが、大丈夫だろうか]


[役員の任命の件で、先生が不信を感じている
当たり前か、長をこちらで操作したのだから
普通はやらない事を、平気でやっている]

 …――――

[だけど、それを説明するわけにはいかないし
もしも説明したなら、どうなるのだろう
ああ、でも記憶を消すだけなのかな]


ありがとう。

[湯のみを受け取り、香りをかいで、一口含んで飲み込んだ]

……うん、上出来だ。

[にこりと笑って、空いた手で朝顔の頭をぽんぽんと撫でる]

学びはまず先達に習い、倣い、それから経験。そしてより良くしようとする向上心だ。
先達を見て、わからないことがあれば懼れずに尋ねてごらん。そうすればこの茶はさらに美味くなる。

[そう言って、ずず、と茶をすすり]

大事を話せるようになったあさなら、きっとこれから、もっといろいろをできるようになっていくだろうさ。

[たとえそれが、どの場所であろうとも]


 ―ええ。私は普通に家に来て呼ばれました。
 何故私が早くに呼ばれたかはよくわかりませんが。

[普通に、という言葉に若干の違和感を覚えた。例年の祭りを思い起こし、そしてそのときと違うことを考えれば、呼ばれたこと位か。]



 あ、よかった…――――

[上出来だって、先生が頭を撫でてくれた
頭を撫でてくれる先生も、未来にはいなかったな
強く怒りもしないけれど、優しくもしない
お仕事として教師をしているのであって、それ以外ではない
そんな人にばかり出会って来た
だから好きなんだ、この時代の人達は]

 尋ねる…―――― か

 じゃぁ、せんせー
 尋ねてみても、いい?

[私が、何よりも気になっていた事
大人に聞いても、なかなか答えてくれない事]


 なるほど、では役員ではないのですね。

[役員の選び方に問題があるのでは?と作業時の人手の少なさから、やや思っている節がある。]

 まあしかし。
 呼ばれた割りにやることが無いというのも、変な話ですね。

[お湯をずずーっと。]


メモを貼った。



 うん、私は役員ではないよ
 なんて言うんだろう、こういう役の人

 …――――

 いけにえ? ひとばしら?

[なんだか、間違っている気がするけれど
博史さんに、そう答えた]


メモを貼った。


[尋ねてもいいかと、問う朝顔に。目線合わせて、小さく頷く]

もちろん。言ってごらん?

[そう言って言葉を待った]


[先生が、尋ねてもいいと言ったから]

 子供は、どうして生まれるのかな

[そう、尋ねてみた]

 皆言うの、好きな人のお嫁さんになりたいって
 お母さんも、最初はそうだったと思うの

 でも、私は、お父さんとお母さんの
 喧嘩してる姿しか、見た事がないの
 同じ場所に住んでいるのに、顔も合わせないの

 子供が産まれたら、皆そうなるのかな?


 ひ、ひとばしら…!?
 いけっ、いけにえ…!?

[話を聞いて、表情が真っ青に見えただろう。
言葉の意味くらいは十二分に知っている。]

 ちょっとまつんだ、それは本当なのか?
 私の街ではそんな風習なかったぞ―

[故郷とその周囲に人を犠牲にする風習は無く。]


[本当なのか―と、周囲に視線を求めた。]

 流石にそれは、しきたりでも―。

[まずは反対するだろう。
このまま視線が素通りされたなら、勘違いのままに。]**


メモを貼った。



 …――――?

[博史さんが、なんだか真っ青になっている
何か、可笑しい事を言ったろうか]

 うんと、禊をしてね
 体を清めて、火をつけて歩くんだよ

[言い方が、誤解を呼びやすそうであるが
間違っては、いないとおもう]


[質問の、最初の出だしに、一瞬ぎょっとなるが。続いた言葉に、表情を改める。
『夕顔の』父母が不仲だという話は聞いたことがない。今まで何となしに理解していた考えが、さらに補強された形だが、そのことには触れる必要もなく]

ん……、そうだな、それは僕には難しい質問だな。

[湯のみに残った茶を飲み干す]

僕にはね、自分の親の記憶があんまり無い。
幼いうちに、学者の家に預けられて、それ以来会ってないからね。
でも、だからこそ思うのは、

[想うのは、祖父母のこと。手記に綴られた、長い、長い、想い]

夫婦ってのは結局他人が寄ったもので、だからそれが寄り続けてあるというのは、とてもすごいことなのだと思う。
別の環境と価値観の中で育った、他人同士。他人だから離れやすい。けれど他人でも、寄り続ければ家族となれる。

[そこで一息ついて]

子どもができたから、離れてしまうんではないよ。「子はかすがい」という言葉があるくらいだもの。
夫婦というのは、家族というのは、ものすごいものだ。だから子どもだけのせいなんてこともなければ、これから変わらないなんてことも、ないと思うよ。


[博史の答えに、顎に手を添えて首ひねる。

普通に呼ばれたらしい、博史や他の男衆たちと。
この場にいることを、不思議がられる自分や志乃や仁右衛門と。
両者を並べた時の相違点を思う時に、行きあたった答えは]

……まさか、あの場所に寄せぬためか

[気付くと同時、寄合所の出口へと駆け出して。
けれどすぐに、顔役らに腕を取られて引き留められる]

やめろ、放せ!このままぺーたが帰ってしまったらどうしてくれる!

[珍しく激昂した様子で、じたばたと暴れて。ふいにすぅっと血の気が引いて、ころりとひっくり返った。しばらくの寝ず食わずと、先の癇癪とで、貧血を起こしたらしい。悔しそうに唸りながら、その場に*蹲った*]


メモを貼った。



 そっか、他人か…――――

 お父さんとお母さんは、他人のままだったのかな
 寄り添い続ければ、家族になれるのなら
 私も、誰かの家族になる事が出来るのかな

[私は、男の人に恋した事はないけれど
いつかそんな日が、来るのだろうか
そんな日が来るなら、私は、出来る事ならば
私の両親のようには、なりたくないとも思う]

 で、せんせー
 かすがいって、なぁに?

[意味がわからなかったらしい]



 …――――?

[先生が、何かを呟いたと思ったら
急に走り出して、止められて、倒れてしまった
貧血だろうけれど、無理がたたったのではなかろうか]

 せんせー、無理しちゃいけないよ

[ぺーたが帰る、と言う言葉を聞いて
通信相手が言っていた言葉を思い出す]

 そっか、ぺーた、そうだったんだ

[うんうん、と納得したように頷いた]



 大丈夫だよ、せんせー
 ぺーたはきっと、帰らないよ

 だってぺーた、せんせーの事大好きだもの
 せんせーも、ぺーた、大好きでしょう?

[よいしょっと、先生を引きずっていって
お布団に寝かせて、枕の上に先生の足を乗せた
割らないように、眼鏡を取ってお布団の横に置いて
唸る先生を、膝枕してみた]

 大好きな人と離れるなんて、きっと、凄く辛い事
 私には、耐えられないほどに辛い事

 だから、信じて待ってみよう
 帰るにしても、帰らぬにしても
 ぺーたはきっと、せんせーに会いに来るよ


[一つ、二つ、頭を撫でてみて
さっきまで、教えてもらう立場だったのにな
私の知らない事を話す時は、頼りになる大人なのにな

こんな時は、なんだか私よりも子供みたい
そんな所も、先生の良い所なんだろうけれど]

 だから、ちゃんと体調を整えておくんだよ
 いざという時に体が動かないと、悲しいんだからね

 後で、血になるご飯、つくったげるから
 鍋とか、どう?

[漁師さんにお願いして、何か取ってきてもらおう]


 ちょっ…どうしました?

[突然呟いて外に出ようとして。
言葉は聞き取れなかったものの、弾かれた彼に寄る。]

 いきなりどうしたと言うのです。
 どちら様がどうとか…。

[素早い動きは、一瞬それは少女のとんでもない言葉から逃避をしたくて。しかし戻ってくるのは反芻。]


[磔、火炙り、生贄、子供。しきたり。幾つものパーツが一つの答えを出すには時間がかからなかった。]

 まさか―お主等…。

[源蔵の傍で彼を留めた男達を睨み付ける。
言葉の量は小さいながら、舌の根ははっきりと動く。]

 年端も行かぬ女子に磔をして火刑に処すとは、流石に古くからのしきたりと言えどその所業は許せんな。

[ゆらぁりと立ち上がる。]

 お前達の誰かが、大凡、海岸を見張ると私が口にしたのを聞いていたのであろうよ。その所業を余所者の私に見せないために…。

[今までこの村に流れ着いて、まともに怒ったことが無かったかもしれない。が―。]


 ゆ、ゆるさんぞ、きさまらー!

[わなわなと震え、村長に談判しようと塞ぐ男達を退けようとして。

源蔵と同じようにはじかれた。]


―寄合場の窓際―

………騒がしいですね…。

[誰かの怒鳴り声が聞こえた気がして振り向く。
そこに見えたのは出て行こうとする先生の姿。
止められているを黙って見た後、首を傾げた。]

………??

[先生を引き摺っていく、双子のどちらか。
それから、先生と同じように向かっていく博史も。
ぼんやりと眺めながら黙っていた。
けれど、双子のどちらかの言葉を聞いて顔をゆがめる。]

大好きだから…帰らないなんて嘘…。
………いや、一平太殿が帰る場所なんて他にないだろうし、何の話をしているのかさっぱり分からないですけど。

[呟いた言葉は無意識。
その後、呟いた言葉を取り消すように言葉を重ねるのだった。]



 …――――

[しばらく、先生を横にならせた後
血になるご飯を作る、というミッションを遂行すべく
私は、膝枕を解除した]

 まっててね、せんせー

[ぱたぱたと、役員の人の所に歩いて行って
そっと、袖を引く]

 私、血になるご飯の材料が欲しいの
 猪、取って来て

[いきなりそんな事言っても、難しいと言うのはわかるけど
子供だもん、少しくらい無理な我儘、言ってもいいよね]


あぁ、なれるさ。きっとなれる。

[夕顔の呟きに、力強く答える。それは願望含みだったかもしれないし、思い出すものがあるからかもしれない]

子はかすがい。かすがいというのは、二つの材木をがっちりと繋ぎ合わせるための金具のことだ。今度団十郎に見せてもらうといい。子どもの存在は、離れそうになった夫婦のきずなを繋ぎとめる力がある。大雑把に言うとそんなところだ。

[そこで一度言葉を切り]

……世の中綺麗ごとばかりじゃないということは、わかっているよ。でも僕は信じたいな。僕も、あさも、きっと愛され望まれて生れてきたと。

[たぶんきっと、自分の母も。きっと愛されていた。
手記に綴られた、祖母の、この時代に対するたくさんの想い。それは嘘ではないと信じたい]



 猪鍋がいいの、だめ…――――?

[役員の人達が、何か相談し始めて
仕方ないから、と、狩りに行ってくれる事になった
ついでに、団十郎さんがくれたと言う、お菓子を貰った]

 わ、ありがとう
 夕ちゃんと…―――― あ、夕ちゃんいないんだ

 どうしよっかな

[お菓子の袋を抱えて、ぽてぽて、歩いてみた
材料が来るまで、鍋はつくれないものね]

 …――――?


[貧血で倒れた後、ずるずると朝顔に布団まで引きずられて、されるがまま。童女に膝枕されても狭くない、小柄な体がなんとも情けない]

……ん、すまん。

[起き上がれる気力も体力もなく、そのまま膝を借りる]

醜態を見せたな。……僕は、うん、わかっているんだ。
帰ることを、邪魔しちゃいけないってことくらいは。

[片腕で顔を覆いながら、ぽつぽつと呟く]

それでも僕は怖い。思い出すら残してくれないなんて、あんまりじゃないか。
……でも、ぺーたを困らせたくない。この気持ちも本当なんだ。

[あまりにも素直に言葉が零れ過ぎて、まるで子どもに還ったようで。鍋とか、という言葉に、こっくりと頷いた]


[志乃先生が、なんだか寂しそうに、悲しそうに
一人で、何かをしているから]

 しのせんせ、何してるの?

[そう、声をかけてみた]

 私ね、しのせんせと、お話したかったんだ
 お菓子、たべる?


猪鍋の相談を遠く聞きながら、布団の上で*くったり*


―― ちょっと回想 せんせーに膝枕 ――

 うん、そうね…―――

 帰りたい人の、邪魔をしちゃいけない
 でも、帰りたくない人は、引きとめて欲しいかもしれないね

[顔を隠して、ぽつりと語る先生
私はそれを聞き、自分なりの感情を発露していく]

 想い出すら残せない、私達も悲しいのよ
 心が繋がってしまった、愛してしまった人に
 自分の欠片が、何一つ残っていないと想像をしたら
 私は、耐える事が出来ない気がする

 だから、今、素直に言ってしまえばいいんだよ
 帰らないでほしいって、さ
 帰ってしまったら、その恥は記憶から消えてしまうし
 帰らないでくれたなら、恥なんてなんともないでしょう


えぇー…と……。
どっちのほうですか?夕?

[朝はもう少しぼんやりとしているという風に記憶している。
もっとも、2人いたところで見分けはつかない。
正確にはどちらがどちら、ときちんと把握していないのが真実だった。]

……お菓子は…そんな贅沢できないからいいです。
じじ様…長老からもらったならあなたが食べるといい思いますよ。

わたしとお話、ってなんですか?

[何をしているの?という問いには何も答えない。
何もしてないから答えられなかったのだ。]



 私は、朝だよ

[隣に座ろうと、歩み寄ったけれど]

 これは、団十郎さんからの差し入れなの
 夕ちゃんとわけようと想ったんだけれど

 夕ちゃん、いないし…―――

 だから、一緒に食べてくれないかな?
 一人は寂しいの、何をするにも

[はい、と袋を差し出した]

 何を話したかった、と言うんじゃないんだけれど
 凄く、寂しそうだったから
 どうしてそんな顔をしてるのか、聞きたかった、かな


…そう、朝ですか。

[そのまま視線を窓の外へと向けた。]

……夕のために残しておくといいですよ。
ずっと会えないわけじゃないんだから、お祭りが終わった後に一緒に食べればいいじゃないですか。
お祭りまでもう少しありますけどね…。

[何をするのも一人は寂しい。
その言葉に再び視線を少女へと向ける。
差し出された袋は笑顔で受け取るが、少女へともう一度返す。]

……ふふ、寂しい、わけないじゃないですか。
わたしは寂しいって思う人がいないですから。
おとーちゃんとおかーちゃんに会えないのは寂しいけですけどね。

[仮にこの気持ちを寂しいとして。
原因がまったく分からないのだから答えようがない。]


寂しい、って思うはずないんですよねー…。
やっぱり、こう、理由がほしいですよね。
仮にこれが寂しいとか悲しいとかだと。

[苦笑いの後、また視線は空へと。]


[拒否はされなかったようなので、隣に腰をおろして
志乃の視線の先を、追ってみる
そこには、窓の外の景色しかなかった]

 お祭りが終わった後、私がここにいられるかわからないもの

[それでも、笑顔で返された袋を受け取って
夕ちゃんに、残してあげようと思った]

 …――――

 志乃せんせ、強いんだね
 夕ちゃんと、おんなじだ

 でも、私は、寂しそうだと思ったよ

[私の想像が、正しいとして
その気持ちの解消の方法を、私は知らないから
どうしてあげる事も、出来はしないのだけれど]



 んと、それはきっと
 忘れてるんじゃ、ないかな

 夕ちゃんと、おんなじで

[空を見上げる、視線を追ってみた
私は、記憶操作をする立場である
だからこそ、何かを忘れているのでは、と思うのだが]

 この世界から、完全に、痕跡を消す事は出来ないんだよ
 何かを忘れてしまっても、心や体、景色の中に
 小さな、傷が残るの

 寂しさは、心の傷なのかもしれないね


なんですか…それ…。
村を出て行くにしても夕も一緒でしょう、それなら…。

[ここにいられるか分からない。
仲良しだった双子が離れ離れになる。
そんな風に聞こえてしまった。]

強いんだったら、こんなところでそら見てないですよ…。
いろんなことの、なんで、を知りたい。
そう思うのは弱いからです。

[趣味と銘打ってはじめた会議。
でも、それは自分の気を紛らわすためのもの。]

……は?忘れてる?
いったい、わたしが何を忘れてるっていうんですか…?

[酷く、いらついた。]


寂しさは心の傷なんかじゃない……。


心の傷を表すなら、絶望。
寂しさはその心の傷が化膿して塞がらない痛み。


…朝に何が分かるっていうの…?
何を知っているっていうの…?


変な想像で話するのは…やめてほしい。
完全に痕跡を消す、って何?
その言い方だと、誰かがそうしてる、ってことみたいじゃない………、ですか…。

[最後の語尾は消えそうになりながらも。]

…ご、ごめんなさい…。

[そうして、口を閉ざす。]



 お互いに、同じ願いを抱いても
 それが形になるかはわからない
 そういうものでしょう、世界って

 離れ離れになって、二度と会えないかもしれない
 私にとってのお祭りは、別れるか繋がるか、決まる日なの

[お菓子の袋を、ごそごそ
あまいもの、何かないかなぁ、と思いながら]

 知りたい事を知ろうとしたら、傷つくよ
 世の中には、知らない方がいい事の方が多いんだ
 それでも知りたいと思えるのなら
 それはきっと、志乃せんせーの強さだと思うけれど


 ああ、駄目か…。

[あれから2、3回押し込もうとして押し出されて結果力及ばず座している。必死さから彼らの表情の変化をうかがうことは出来なかった。]

 ぬ…かくなる上は。

[この村に来て主に刀から鍬に持ち替えたとは言え、刀そのものを捨てたわけではなく、それを差していることもある。

たった一度だけ使って、その後もう二度と使うまいと決めたそれに手をかけようとして。また手を離した。]

 やめろ。
 それだけは駄目だ。
 それこそが駄目だ。

[息を静かに整える。]



 どうだろうね、誰かがそう、しているのかもね
 少なくとも私は、なんで、の回答を知っているけれど
 それを語る事が出来ないの、ごめんね

[ごめんなさい、と言う志乃先生
私は、傷ついてはいないけれど]

 答えを知ったら、傷ついてしまうし
 答えを聞いたら、苦しんでしまうし
 答えを覚えたら、忘れてしまう

 それで構わないなら、教えられるけれど

 どうせ、夕ちゃんには話してしまったし
 一人も二人も、かわらないものね


…わたしは、この村のことしか知りません。
せかい、なんて言われても分からないわ。
この海の向こうのことを言ってるの…?
朝ちゃんは、ガイジンさん…なのかしら…?

[少女が話す内容のほとんどを理解することができずに頭を抱えた。
必死に搾り出した答えは、海の向こうに帰るというもの。]

傷つくから知らないは理由にならない。
知らないことで傷つくから。
それは強さではなく、人の欲です、きっと。
……朝ちゃんの言いたいことがわたしは分からないです…。

[お菓子をごそごそとしている姿を見ながらそう告げる。]


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