171 獣[せんせい]と少女
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−記憶の水底−
Rock-a-bye baby, on the treetop, When the wind blows, the cradle will rock,
[暗い、暗い。 月も、ない。夜の、がっこう。
エフの部屋からの、帰り道。
歌とも言えない。 静かなメロディーを、口ずさんでいると。
彼女が…。 まだ、10歳にも満たなかった、幼い彼女が、いた。]
(14) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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「せんせぇ、それ、なぁーに?」
[彼女は、よく夜中に、こっそり部屋を、抜け出す子だった。 何度言っても、夜の散歩を、やめないから。 見付ける度に、部屋まで送ることを、何度も繰り返していた。
歌は、私などより。 ブローリンの方が、上手いだろうと。 子守歌なら、彼に頼みなさいと。
言っても、聞かない彼女が。 何度も何度も、続きを、強請るから…。]
(15) 2015/10/08(Thu) 00時半頃
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[嗚呼、私が喰らった、最後の主。
雪の精に、色を分け与えられた。 小さな花の名を持つ、君よ。
旅の初めに。 戯れに、力を使って私の顔を、隠した君は。 死んでもなお、私の顔を、返してはくれなかった…ね。]
(16) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[羊の頭骨を、肩に乗せた。 異形の獣が、歌を口ずさむなど。
誰も
―――誰も
知らない、だろう…*]
(17) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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−一年前の、追憶−
………ヴェラは…、
[書庫で、いつもの書き物をしていた、私は。 近くのテーブルにいた、ヴェラに。>>0:535
尋ねようとして、口を、閉ざす。
(私の顔を、覚えているか…?)
聞いて、どうしようと、言うのだろう…。 だが、名前を呼んだ以上、このままという、わけにもいかず…。
どうする、べきかと。 悩んでいる、うちに。
ふと、漂ったあまい、匂い。 砂糖と、林檎の。甘い匂いを、連れて。 書庫の扉を開いたのは、三人のうちの誰、だったか。]
(36) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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…そう、か。 クリスマスの、作ったものなら。 行かない訳にも、いかない、だろう。
[タルトタタンができたから、と。 誘われて、ゆっくりと席を、立つ。 食べると、自分が空腹であることを、思い出すから。 普段はあまり、食べないように、していたのだが…。
ペンと、紙を、棚に、しまい。 ヴェラに、どうするかと尋ねて。
尋ねられなければ。 さきほど、名前を呼んだことなど。 気のせいにして、しまおうと…。]
(37) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[夜は、結局…。 エフの部屋に、何人の獣が、集まったのか。 流石に、少し、部屋が狭く、感じられた。]
………私の、出した酒では。 酔えないと…思うんだが…
[オズウェルに言われて、羊の頭骨を、傾ける。 エフが、いつも飲み過ぎるからだと。 言われれば、納得して。]
あまり、一度には出せない、が…。
[初めは、軽い林檎酒を。 次に、赤い葡萄酒。ウィスキー。 瓶が空に、成るたび。記憶を紡ぐように、新しい酒を、用意して。 何杯かは、エフ以外の口にも、入ったかもしれない…。]
(38) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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[オズウェルから聞く、外の話しは。 ここ何百年か。 学校に留まっていた自分には、色々と新鮮で。
充実した夜を過ごした。 その次の日は、珍しく。 朝から二日酔いに、頭を痛めていないエフが、見られたはずだ。*]
(39) 2015/10/08(Thu) 02時頃
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−一年前の昼月ひとつはん−
[隠れるのが上手、と言われても。>>52 2メートル近い、私では。 隠れるところなど、そうそうない。
なにより。 少女たちの中でも、小さなアヤワスカは。 多分、6人の中で。一番隠れるのが、上手い。 本棚の奥に隠れるのを、最初に思いついたのはアヤワスカ…だったか。>>56
本に潰されると、危ないから。 書庫に隠れるのは、禁止したが…。
あぁ、そうだ。 私のローブの中に、隠れる、ことを。 最初に思いついたのも、アヤワスカ…だった。 それも。 少女たちが、おおくなるに、つれて。 隠れきれなくなり、自然と収まったが…。]
(77) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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靴を落として…、うはうは…?
[うはうは、とは…。一体なんだろうか…? 9年共に過ごしている、が…。 少女たちの会話に交じる、独特の表現は。 すぐに理解できず、度々私を、悩ませる。
丁度、今のように…。
それでも、本を探しているアヤワスカは、真剣なのだろう。 差し出された本>>54の、表紙に刻まれた、文字を確かめて。]
…………なる、ほど…。
[うはうは、とは。 ハッピーエンドのこと…だろうか。
昔、アヤワスカが読んだ、のは。 子供向けの、簡単な内容に編集しなおされた、新しいもので。 見付けた本は、原話に近い、メルヘン集…だ。]
(78) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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その本…なら…
[本がある、棚の位置は覚えて…いる…。 アヤワスカに。最初に読んで、聞かせた話だ。 その頃本は。 丁度、アヤワスカの、眼の高さにあった…はずだ。
今は背が、伸びたから。 下の棚に、気付かなかった…のだろう…。]
3番目の、棚に…、ある。 一緒に、探しに行こうか…?
[かくれんぼの、名人と。 『灰被り姫』を、探しに。*]
(80) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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−幕間−
[中途半端にした、会話の続きが。 唐突に、始まったのは。 私、自身。それを忘れ…かけていた、頃>>63]
………………すまない。
[謝り。 そのままでは、また。 ヴェラに気を、かけさせてしまう…と。]
(88) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[書きかけの紙から、顔を上げて。]
たいした事じゃ、ない。
[表情があれば、苦笑いぐらいは、浮かべただろう…か。]
その、顔の……傷…。 いつからだったか。 少し、気になっただけ…だ。
[だから、気にするな…と。 本題を、すり替えた。*]
(89) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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−畑周辺−
…黙って取ると。 また、パティシアに怒られる…ぞ…?
[まなびやの入り口で。 朝からうきうきと、畑に向かうユージンの。 姿を、見かけて。>>90
少女…ではなく、獣相手だからと。 油断して、後ろから声を、かける。
別に咎めるつもりは、ない。 二人のやりとりは、どちらかといえば、微笑ましく、思えるのだから。*]
(97) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[窓を飛び越えようとする、クリスマスに。>>105 無いはずの、目を。 思わず丸めて…。]
………おはよう。 クリスマス………、
……………………
…怪我を、しないように。
[ようやく、言えたのは、それだけ。 言いたいことを言って、飛んで行ってしまったクリスマスに。 私の大きくない声は、どれほど届いただろうか…。]
(108) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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[それぞれが、それぞれに。 変化の朝を過ごす、中で。
朝食の手伝いが、出来るでもなく。 朝の日課が、あるわけでもない。 やることが特に、ない、私は。
ゆっくりとした足取りで。 ポトフの匂いが漂う、食堂へ足を向けた。*]
(109) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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……驚いた、か。 それは、すまなかった…
[飛び上がった2メートルの巨体に、首をかしげて。>>114 特別な日だから、許してくれると言われれば。 私は、パティシアではないから。 そうだろうか…と。 私より、よほどパティシアと親しい、彼の言葉に。 納得はいかないものの、それ以上は、諦めて。]
好きな…動物…?
[去り際に。 尋ねられた、意図をはかり、かねて。 考えたのは、少しの間。]
鳥…だな…。 手に乗るような、小さいのが。
[何故、そんな事を聞くのか。尋ねても、はぐらかされてしまった…かもしれない。*]
(120) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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[食道前の、廊下。 扉に手を、伸ばしかけたところで。
廊下の反対側から、名前を呼ばれて顔を、向ける>>124]
……ミツボシ…、か。 おはよう。
[ぶんぶんと、手を振る様子に。 少しだけ感じた、違和感。]
…………よく、眠れたか?
[十年目の、10月。 やはり、期待もあるが、不安もある…のだろう。
ドアノブにかけた、手は、そのまま。 一年前より、少しだけ近づいた。 ミツボシの赤い目を、見降ろした。*]
(129) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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−幕間・書庫にて続−
そう、か… 治す気は、ない…のか…?
[出来るなら、既に治して…いるだろうか…? ヴェラが。 浮かんだ疑問を、飲み込んだとは…知らず。>>115]
紙と、ペン……か…? …ある、から。少し、待ってくれ。
[席を立ち、すぐに使う、予定のない。真新しい紙と、ペンを、手に取る。]
これで、いいだろうか…? 他にも、使いたければ…。 あそこの引き出しにある、ものは。 自由に使って…、かまわない。
[引き出しを、指差して。紙とペンを、ヴェラの前に差し出した。]
(139) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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[精一杯、顔を上げて、見上げて来るミツボシと。>>140 距離が、近づくことはある…のだろうか?
少女のまま。 大人にならない、なれない、ミツボシたちと。 私達との、距離は…。]
…そうか。
[不安や、寂しさを。 悟らせまいと。隠して、明るくふるまう。 ミツボシの、様子に。健気な、成長を、見つめて。>>141]
眠れたのなら、よかった。
[こういう時。 他の、誰かなら。 もっと、上手な言葉が…かけられるだろうに…。]
(150) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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……外へ、でることは。 不安……、かい?
[先の見えない、不安。 未知への、不安。 慣れ親しんだものと、分かれることへの、不安。
そういったものが。 あるので、あれば。 できるだけ、取り除いて、やりたいと。
思うのは、半ば獣の、性だろうか。*]
(151) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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旅立ちは… 別れでは…、ない。
[10年間、過ごした皆との別れを。 寂しいと言った、ミツボシに。>>159 言葉の意味は、まだ。 理解はできないだろうと、分かってはいるが…。]
死ですら我々を。 本当の意味で、引き裂くことなどできは…しないだろう…。
[死とは、なにか。 命の終わりか。肉体が消滅した後か。
―――いや…。
誰からの、記憶からも。 完全に消えた時、その者は。本当の意味で死ぬのだろう…。]
(184) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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忘却こそが、本当の死だ。 私は、忘れない。 私が契り、喰らった少女たちの、ことを。 そして、私がこの学校で。 出会った多くの、少女たちの事を…。
だから、ただひと時の別れ……を。 不安に思う、…必要はない。
ミツボシが忘れない限り…。 私たちは、いつも、ミツボシと共にいる…。
(185) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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君と契り。 君に、従う獣は…。 決して、君から離れることは…ない。
[ミツボシに向けて、差し出した、人差し指。 その、先に。
決して肌を焼くことのない、温かな火を灯す。 それは、蝋燭程度の、小さな焔。]
君の、行く先に…。 光がある様に、私も祈ろう…。
[ミツボシの手に。 あるいは胸に、祈りの焔を、手渡した…。*]
(186) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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−幕間・書庫にて続々−
[ヴェラの言葉に。>>153 普段は気にしていない、顔の、傷を。 改めて、注視する。 確かにそれは…幼い少女たちを、怖がらせてしまう…だろうか…?]
私も、ヒナコには初め、怯えられていたから…。 あまり、人のことは言えないな。 ヴェラに、治す理由がないのなら…。 そのままでも、いいのだろう。
[納得して、頷き。 渡した紙とペンは。 一月後に、再び戻って来ることになる。]
(190) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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………私…、か…?
[手渡された、6枚の紙。 そこに書かれていたのは、ぐるりと渦を、巻いた二本の、角。 確信が持てず、尋ねれば。肯定を示す返事が、帰って来て。 3枚目、4枚目と、紙を、捲る。]
……ヴェラに、絵を描く趣味があった……、とは。 初めて知った…。
[秘肉ではなく、本当にそう、思った。 そうして捲った、6枚目。]
これは………クラリッサ…、か…?
[長い髪の、尾を三つ編みにした。 伏し目がちの、似顔絵。 6枚目の似顔絵に、込められた意図に気づくのは。 まだ、しばらく先の事…。*]
(191) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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−ある日の学び舎で−
[ヴェラから6枚の、似顔絵を受け取った…後。>>161]
…クラリッサ。
[呼び止めた、少女の姿を…確かめて。 長い髪の、尾を三つ編みにした姿に。>>191 やはり、似ている。…と、ひとつ、頷き。]
ヴェラが、描いた。
[ローブの下、から。 一枚の紙を取りだし、クラリッサに差し、出す。 クラリッサが、それを見るのに、充分な時間を待って、から。]
………多分、君だろう。
[似ているか。似ていないか。 尋ねられれば、悩ましいが。*]
(226) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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−灰被り姫と魔法使い−
[無事に、本を見付けた、アヤワスカに。 「今回はアヤワスカがせんせいに読んであげる」>>204と、言われて。 座ったのは、最初の時と同じ、隣同士。]
(こうして、少女たちに本を、読んでもらうのも…)
[いつぶりだった、……か。 それと、同時に。 こうしてアヤワスカが、本を読む、声も。 あと一年もせず。 聞けなく、なるのかと…。
幾度も、幾度も。繰り返した分かれに、視線を落とす。]
(236) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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そう…だな…。 どうして…だと、思う…?
[読み終わった、アヤワスカが。 なぜ?どうして?と、尋ねる…から。 機嫌よく、笑う顔、に。 何故だと思うと、尋ね、返した。
答えが分かった、アヤワスカが。 指を、さしたのは。 本の挿絵の、魔法使い。 そして、見上げた視線が、見つめた先は…]
……………私…?
[羊の頭骨を、傾けた。*]
(237) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−ある日の学び舎で−
違う…のか…?
[クラリッサの、返事に。>>234 首を、かしげて…。]
似ていると、思ったの………だが…。
[違うなら、ヴェラに悪いことを……した、と。 返された絵を、受け取って。>>235
なら、この絵は誰だろう…と。
眺めた、絵は。 他の5枚の絵と、一緒に。 今も私の、部屋に置いて…ある。*]
(239) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−現在・食堂前−
[指先に、灯した焔、は。 ミツボシの、まだ小さな手に、渡り。
心に、火を灯す…ように。 少女の胸へ、消えた。>>248]
………私も……、だ。 私も…、君たちの事…が、いとおしい。
[今までも。幾度もそう、願ったよう……に。 ミツボシの…。今、ここにいる、少女たち…の。
旅立つ、先に。 光りと…希望が…、ある、ように…。]
(252) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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そう…だな。 そろそろ…、朝食の支度が…出来ている…だろう。
[空腹を主張、する。 ミツボシのお腹に、小さく笑う。>>250]
腹ペコ…だな。
[再びドアノブに、手を、伸ばし。 押した扉の、先には…。
温かなスープと、紅茶と、甘いシロップとフルーツの…。 朝食と言うには、少しばかり、豪華な香りがした。*]
………豪勢……、だな。
[見渡した、食堂。既に手伝いは…不要だった、だろうか。*]
(256) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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−食堂−
[手伝うことは、あるかと。 せわしなく動く、少女たちとせんせいを見て、いたら。]
………?
……ブローリン…?
[目が、あったが…。>>279 皿を持ったまま、何も言わないのを不思議に思い、名前を呼んで。]
…配れば、いいのか?
[手に持った、皿を指さして、尋ねる。]
(362) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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[皿を渡される時。 彼がつぶやいた言葉を、自分の中で一度、咀嚼して。
こくりとひとつ、頷いた。]
…そう、……だな。
[昔。 命の尊さを学ぶために、料理本を探しに来た若い獣は。 料理の腕を磨くと共に。 なにかを、学ぶことはできただろうか…?
その答えが、決してひとつではないと、知っているから。 どれだけ時間をかけようと。 私は黙して、彼が自分の答えを見つけるのを、待つのだろう。*]
(363) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−一年前の巨大書庫−
[期待のこもる、眼差し>>318 応えることは、簡単だ。 ただ、そこに不快意味を考えてしまうのは…
その時を、間近に迎えているから…か。]
それを…アヤワスカたちが、望んで。 私にしか、出来ない事であれば…
だが…
[アヤワスカから、視線を外し。見つめた窓の、向こう側。 風を操って駆ける、二頭の獣を見て。]
ドレスなら、きっと。 パティシアの方が、趣味は良い。
[そんな、一年前の。午後のひととき*]
(364) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−いつかの回想−
[卵から孵った、黄色いヒヨコを見て。 「私たちも、こんな感じで生まれたのかな」>>360と。 初めて見た、命の生まれる瞬間に。 無垢な瞳を、キラキラと輝かせて。無邪気に言った、ヒナコの笑み。]
そう……だな…
[命の、生まれる瞬間も。命が、終わる瞬間も。 長い、永い時間を過ごした分だけ、記憶の器から、零れ落ちそうなほど見て来た。
その中でも… 神木が、その枝にいくつかの実を、結び。 一抱えほどの実の、中から。 少女たちが生まれいづる瞬間ほど、胸を打つ、生命の誕生は。
未だ、私の記憶には…ない。*]
(368) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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−朝食とフルーツポンチ−
[いつも思うが。 やはり、今日という日は特別…なのだろう。
テーブルの上に並べられた、いつもよりも豪華な朝食。
その中で、色とりどりの果物が泳ぐ、甘いシロップの海に。 浮かぶ一羽の、赤い鳥>>297]
器用…だな…
[自分にはない、器用さを持つ、ユージンに。 聞こえたかどうかは、分からないが…。
繊細、という言葉が似合う、果物の鳥に。]
食べるのが、勿体ないな…
[そう、呟いた。*]
(375) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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−まなびやの夜−
[太陽が沈み。 暗い空に、宝石をばら撒いたように星々が輝くのを、待って。 まなびや前の、広い場所へと足を、運ぶ。
去年までは、ヴェラと共に。 昼間に見せていた、幻想の舞台を。
10年目の今日、夜にやろうと決めたのは。]
あぁ…。いい、夜だ…。
[有るはずのない、瞼を閉じて。 視界を闇に閉ざし、意識の奥底から、幻想を手繰り寄せる。]
(414) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[暗闇の中。 現実の木の根元に、濃い影が浮かびあがる。
それは、静かに木陰からこちらへと姿を現した。 黒と白銀の毛並みが美しい、四足の獣。 背に羽のあるそれは、私の記憶にある、かつてのヴェスの姿。
ゆっくりと歩み出た獣は…]
ヴェスパタイン…
[呼んでも。もう答えない、友の名を呼ぶ。 両手を広げ、招くように腕を上げれば…。
獣は、3mもの巨体とは、思えないほどの身軽さと、跳躍力を示して。 獲物に飛びかかるように、私へ向けて飛びかかってきた。]
(415) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[胸に飛び込んできた獣は、私の身体にぶつかり。 無数の駒かな光の波へと、砕け散って。
宙を漂い、流れた粒子は。 クジラに似た鱗を持つ、巨大な魚の姿に、変わり。
青白い光の残像を、水面のように揺らめかせながら。 少し肌寒さを感じさせる、夜の空気の、中を悠々と泳いで。
静かな瞳に、穏やかに世界を写し取ってゆく。
そうして広場を一周した後。 それはぐるり、…と。 身体をひねり、空へと向かって、羽ばたいた。]
(417) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[大きな胸鰭を一度、大きくはばたかせて。 それは青白い炎を纏った、鳥へと変わり。
引き絞られた弓から、矢が、放たれるように。
まっすぐに。 まっすぐに…。
天高くに、昇り。
ビロードの幕が覆う星空で、パンと弾けて。 虹色の、火と光の花を咲かせた。 その光はきっと、街からも見えただろう…。*]
(419) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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