193 ―星崩祭の手紙―
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[開け放たれた窓から吹き抜ける心地よい風が 僅かにカーテンを揺らす。 ベッドで目を醒ましたわたしの枕元、 ふたつの宇宙カプセルがそこに在った]
ありがとう、どこかの星のあなた。
[傍らで眠っている彼を起こさないように、 カプセルに手を伸ばした]
(32) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[ひとつめ。 中には紺色の便箋と小さな星形の何か。 それを開くと、 中からは聴いたことのない旋律が流れ出した]
〜〜〜♪
[鼻歌をうたうように、旋律に音を合わせれば 瞳を閉じて暫く聴き入った。
紺色の便箋の上に踊った黄色い文字は、 まるでわたしの星空だと思ったの]
(33) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[ふたつめ。 それは幾度も目にした、何度も受け取った。 三度目は必然、四度目は]
……運命?
[ゆるり、首を傾げる。 あなたはまだ眠りの中。 いいえ。きっと眠ったふりをしているのね。
慣れた手つきで蓋を開ける。 どうやら先日届いた差出人のない手紙は 彼からのもので間違いなかったようだ]
(36) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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しあわせ。
[それが消える? 世界が終わるのは”もしも”の御噺ではなくて、 星が崩れるのはお祭りの比喩なんかじゃなくって。
くしゃり、手に持っていた手紙に皺がよった]
あなたの星が、終わりを迎える時は 必ず。 わたしはウタを、ココロを紡ぎましょう。
[わたしの胸の中に渦巻く感情は、 自分でも理解しがたいくらい、ぐちゃぐちゃで。
平穏を求めるように、 母親を求める幼子のように。 あなたに縋りついたの]
(37) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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”ようこそ、宵闇の星 ポーラへ。 旅人のみなさま、星民のみなさま 本日は***年に一度の星崩祭でございます。 ご存知の皆様も、そうでない皆様も お立ち寄り頂きありがとうございます。
星崩祭を記念して ―――”
(38) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[街の中心に添えられた大型のモニタから 星先案内人の妙齢の女性が言葉を紡いでいる。
わたしはそれに見向きもせず、 あなたの掌をつよく、握りしめた]
Was soll mir armen Kinde Des Frühlings Pracht und Glanz? Denn wenn ich Blumen winde, Ist es zum Totenkranz.
[静かに、寂しげに声を紡ぐ。 近くの花屋に寄って、 青と赤の花を一輪ずつ手に取った。 青をあなたに、赤をわたしの髪に挿して]
(39) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[お手紙は全部、小さなポシェットのなかに詰め込んで。 ふぅわり、空の端から徐々に光が走れば、 旅人たちは、星に住むヒトビトは 感嘆の息を漏らすのだろう。
**回目の星崩祭がはじまる]
(40) かの 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[煌びやかな舞台の上、スポットライト浴びて。 わたしは所々に花があしらわれた真白いドレスに身を包み、 暖かい光の中微笑んだ。
ピアノを奏でるのは、あなたの指先。 星のオルゴールから流れ出た旋律を、 正確に鍵盤に乗せる。 わたしは、小さく息を吸った]
When you wish upon a star Make no difference who you are Anything your heart desires Will come to you
[頭に浮かんだ歌詞をそのまま、 ピアノの旋律に乗せる。 わたしに植え付けられたもうこの星に存在しない 言語とは全く別のもの。 けれども、それに気付くヒトはひとりだっていない。 それはとっても寂しいことなのかな]
(69) かの 2016/07/22(Fri) 15時頃
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( おほしさま、わたしの大好きなあなた )
[きっとそれはとてもサミシイこと。 けれど、それでいいの。 わたしはわたしの大切なひとにだけ、 分かって貰えれば]
If your heart is in your dream No request is too extreme When you wish upon a star As dreamers do
[本当のお父さんを探しているあなたの 母星を出て知らない星を調査しているあなたの もうすぐ終わる星に住んでいるあなたの 沈んだ星に住んでいる外をしらないあなたの 星を育てているあなたの 星のオルゴールを贈ってくれた、きっと今この時同じ時間に踊っているかもしれないあなたの 名前も知らない、どこか遠い星に住んでいるあなたの]
(70) かの 2016/07/22(Fri) 15時頃
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( あなたの小さな願いが どうか叶いますように )
[願いを叶えてくれるお星さま。 ならばあなたの願いは、一体誰が叶えてくれるのかしら]
Fate is kind She brings to those who love The sweet fulfillment of Their secret longing
[遠い遠いあの日。 父に願われて歌を紡ぐ機械になったわたしは、 だれかに願われるまで歌を紡ぐのをやめないのだろう]
(71) かの 2016/07/22(Fri) 15時頃
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( だからわたしは、コエを紡ぐ。 あなたの願いがまだこのココロに遺っているから )
[閉じていた瞳を開く。 星のない屋内でも、僅かに瞬くわたしの髪を、瞳を。 星のようだと誰かが言った]
Like a bolt out of the blue Fate steps in and sees you through When you wish upon a star Your dream comes true
[ピアノの旋律が鳴り止んだステージで、 わたしはドレスの両端を摘まみ、一礼した]
(72) かの 2016/07/22(Fri) 15時頃
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( 大好きなお星さま。 わたしはあなたになりたい )
[拍手が鳴り響く中、舞台の幕が下りていく。 ピアノの前で同じように一礼するあなたを見た わたしの表情は、 きっととてもしあわせそうなものだった]
(73) かの 2016/07/22(Fri) 15時頃
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[***年に一度の楽しい日々がもうすぐ閉じる。 終わればまたいつもの日常が戻ってくる。 あなたと一緒に、あなたに縋って過ごす日々が。
そんな日常が幸せだと、思い出した]
だいすきよ、マグナ。
[先程まで暫く頬杖をつきながら 幸せそうに微笑んで書いていた手紙が書き終わり、 あなたの肩にもたれかかる。 掌を重ねて、指を絡めた]
(76) かの 2016/07/22(Fri) 22時頃
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[掌サイズの淡青色をした、僅かに光を放つガラス玉。 あなたがそれを開いた時、 ”星に願いを”のオルゴールに乗せて、わたしの声が鳴った。 その詩は、わたしが星崩祭のステージの上で歌ったもの。
中には、小さく折りたたまれた便箋]
(77) かの 2016/07/22(Fri) 22時頃
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[星空に消えていく光を見送った。 一昨日と同じように、昨日と同じように、今日も同じように。 それも今日でおしまい。
次に同じ光を見送るのは***年後。 その時に、わたしたちはこの星にいるのかな]
(82) かの 2016/07/22(Fri) 22時頃
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Dein war und bleib' ich, Dein bin und bleib' ich Schon vielmal sang ich's, Noch vielmal sing ich's:
[ふたつの光は混じり合うことなく、寄り添って。 いつかあなたがいなくなるまで、 いつかわたしが要らなくなるまで。 わたしはずっと音を紡いでいく。 そう在るようにと願ってくれた誰かの為に。 わたしがわたしで在るために。
それでは、次の星崩祭に。 またお会いしましょう]
(83) かの 2016/07/22(Fri) 22時頃
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Du lieblicher Stern, Wie nickst du mir zu In fröhlicher Ruh! O liebliches Sternlein, O wär ich wie du!
[わたしの歌は今日も、 わたしの名を冠したこの星に響き渡る]
(179) かの 2016/07/23(Sat) 02時頃
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