190 【身内村】宇宙奇病村
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― ネットワーク・XXX年後 ―
あのトラブルについて情報が損なわれることはないだろう。それは私の内面的な経験、記憶、思い出としても、歴史的な意味としても。あの事件がなくともブレイクスルーというものはなしえたかもしれない、だが、破滅から転じて、この未来への道をまっすぐ描くことになったのは確かだ。
改めて私が語ることはない。なにより私は半ばで倒れてしまったし、表に出るべきことは概ね出て、それ以外は個人的な話ばかりだからだ。
しかし、それでもなお私にその話を求めるのならば、そうだな、私はその後の話をしよう。そして今の話を。
キミもご存じ、かの偉大なる小さき天才、アシモフ医師の行動と決断。あれが私のその後を決定し……無論、生還に結びつけた。 彼がOllovaの助力により行ったこと、精神寄生体、そしてミツボシ――そこでなされたのは人格、思考、感情の伝搬、その証明だ。精神をエネルギーとして定量可能なものとし、それを波として伝搬可能なものだと証明したのが、情報生物学上での意味だ。
そしてそのときから、情報を扱う生物の学問から、としての情報生物から、情報たる生物の学問へと変化することとなる。
(46) 37m0 2016/05/25(Wed) 23時頃
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アシモフの実験を再現し、検討を重ね、理論として束ねるまで相当の労力を要した。 何しろそれはあまりに前人未踏の領域であったし、精神について私は全くの門外漢だった。人間の頭脳においても。それについても、天才の手を大きく煩わせることとなったが、しかし私はやると決めれば引けないタチだ。
私はあの宇宙船のコンピュータールーム、オゾンの中に息絶えようとしたとき、今のような未来が来ることをを全く考えなかった。Ollova、個体としては2年を待たずに死亡する齧歯類が、何故長大な文学を群れで抱えているのか。どういった生態がそれを成しているのか。そういった好奇心のもとに研究を続けていたとき、どうしてこんな未来を知れよう。ワクラバの機転により、さらなる未来が紡がれたことを知ったときも、私は小さな喜びと小さな感謝しかなかった。私は私のやりたいように生きてきた反面、やり逃したと思ったことがそんなにないし、生に対しての執着というものはそこまでなかった。肉体の処置は、どうしたって限りある生を、思うままに生きるための手段でしかなかったからだ。
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しかし違う。私にはやり残したことがあったのだ。Ollovaの可能性を知らなかったから、そんな悠長なことが言えたのだ。そしてそれを知ったとき、私は改めて大きな喜びと大きな感謝を抱いて、かの事件の関係者に挨拶へ回った。まあ、突然の来訪に驚かれたけれどね。
そうして、今、ここにいる。肉体は自宅のベッドにありながらも、こうしてネットワーク上で会話をしている。私は今、ネットワーク上に情報として存在し、思考し、感じ取っている。電子の立てる超複雑系の微弱信号の複合体だ。通りすがりの電子に身を預け、その電位差の中に息づくのが私だ。感覚としてキミに伝えるならば、脳が無限に拡張されたような心地だ。
まあ、そんなところだ。 私は相変わらず研究を続けている。いろんなところに顔を出していることだし、またどこかで会うこともあるだろう。そのときはよろしく。
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そうそう。ネットワーク上にいると一つだけ不便なことがあってね。 肉体がないとホットドッグが食べられないんだよね**
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