人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


 お前……馬鹿だな。

[背中に受けた衝撃をものともせず、男は二本の足で立ち上がる]

 狙うなら、『頭』だろ?

[レスリングで鍛えた己の体に虚弱な若造の一撃なぞ、何の効力もありはしない。
 そうだ。鍛錬に注いだ時間が違う。流した汗の量が違う。
 耐えてきた痛みも。決して負けてはならないという、その、気迫も。
 事実、男は強かった。強者であることに誇りがあった。
 有り余る力を正義に注ぎ、弱者をいたぶる雑魚どもを、一掃することを夢に見た
 だからこそ、己は正しく――――貴様らを罰する権利がある]

 おおぉぉぉっ!!

[男の拳が一閃する。若造の顔面に突き刺さる。
 対手の体が、弾け飛び、はるか前方に転がった。
 奴は当分、動かない。砕いてやった。鼻も、心も。
 一つの『正義』を成し遂げた男は、不遜な面で、にやりと笑った]


 死ねよ。弱ぇクズは。

[……いや、男はただ、手にした破壊の力を正当に行使する、そんな言い訳が欲しかっただけだったのかもしれない。
 ふと、エンジン音が聞こえ、男はちらりとそちらを見やった。
 一台の乗用車が男に向けて、まっすぐこちらに突き進んでくる。
 そうか、と男は思う。その程度には腹を括った……腐ったクズも中にはいるのか。
 例え機械的な凶器が向けられようとも、男は身を引くことはできない。
 背中を向ければ強者の称号を、自ら投げ捨てねばならない。
 恐怖がなかったと言ったら嘘になる。されど、クズと並んで弱者に陥るくらいなら、死んだ方がはるかにましだ。
 躊躇いなく車へと走ると、男はボンネットへと飛び乗った]

 …………ちっ。

[がつん、と体に響く衝撃。とっさにサイドミラーを引っ掴み転落を防ぐ。
 思った以上の衝撃だ。だが、この程度では、男は決して倒れない]


[中で、驚愕する「クズ」の姿が見えた。ハンドルに齧りつき、男を振り払おうと遮二無二になって左右に回す。
 見たか。男は優越感に浸り、運転席の「クズ」を見やる。
 しかし心の中に過るは焦り。まずい。現場から離れていく。
 あそこにはまだ幾人かが、仕損じたまま生き延びている。
 彼女の身に危険が及ぶ。車はどこまで走る気なのか。
 早めにケリをつけなければ。焦燥に駆られ、開いている窓から運転席へと乗り込もうとした瞬間――――身体が、振り落とされていた。
 四足の着地。地面はアスファルトだ。そうか、ここは道路の上だ。
 男を振り落とした乗用車が、一目散に男から遠ざかっていく]

 逃げてんじゃ……っ!!

[乗用車の背に向けて叫びかけた最中、男はようやく気がついた。
 ……違う。奴らは男から逃げようとしている訳ではない。
 単純に……ルールに従って、動いているだけ。
 しくじった。奴らに気を取られすぎたせいで、反応が一瞬遅れてしまった。
 背後から照らされる眩いライトと、耳をつんざくけたたましい急ブレーキの音。
 これが男の――――『不注意』だった]


 かかって、こ……

[振り向き呟かれた声は、迫りくるダンプの圧倒的な存在感に気押された、蚊の鳴くような弱々しい声。
 まるで、脅えた子供のような。
 身体を打ち抜く突撃は、これまで培ってきた自信の全てを根こそぎ掻っ攫い引き裂く。
 己の矮小さを突き付けられ、ふと、脳裏に「死」の文字が浮かんだ。
 いや、そんなはずがない。吹き飛ばされたまま、男は思う。
 これまで、勝ち抜いてきたではないか。時に敗北を期すことがあっても、乗り越え強者であり続けたではないか。
 そうだ。強者だ。力を手にした者だ。
 そんな己がこんなところで――――。
 続く思考は、ガードレールに叩きつけられ、内側の破壊にあわせて終わった。

 い……や、だ……。

 こうして、男は絶対強者の自信とともに、身体機能の一部を、喪失してしまったのだった。
 それからずっと。その命が、途絶えるまで**]

―回想・15年前・深夜の公園で―


己の夜も、やがては明けることだろう……**


【人】 奏者 セシル

 エロエロなもの?

[笑いながら首を傾げて、それから不敵な笑みで答えてみせる。]

 そうだな、あれは人体の神秘を学ぶ上での研究資料だ。
 大切な…ね。

[くすっと笑って見せながら、少しだけ近づいたレティーシャの頭をなでて]

(167) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 奏者 セシル

 教材だ。

[まっすぐに言い切った。]

 何もおかしくないだろう?

(172) 2011/12/08(Thu) 00時頃

【人】 奏者 セシル

 疑いすぎだな。
 俺はこれでも軍属の研究員だぞ?
 どれも大切な研究資料の一つだ。

[はっきりと告げては見せるが、当然全部嘘。
笑いをこらえるのは結構必死だったりする。]

 とにかく…今日は少しだけ休もう?

[もう一度だけ頭をなでて、ベッドの上に横になった。**]

(178) 2011/12/08(Thu) 00時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 01時半頃


【人】 奏者 セシル

[銃声で目が覚めて頭を掻きながら廊下の方を見た。]

 ちょっと行ってくる。
 お前はここで待ってろよ?

[そう告げれば客間から出て、銃声の聞こえた方へと向かって歩き出す。
1階に降りる階段を見つけて、なにやら話をしている様子に耳を傾ける。]

 自分に関係なければ、あの輪に入る理由も、銃を取り出す理由もないのになぁ。
 また嫌われ役か…。

[仕方ない、と小さな溜息を漏らして]

(211) 2011/12/08(Thu) 07時半頃

【人】 奏者 セシル

[ローズマリーの足元に向けて銃弾を放つ。
それから視線をコーネリアに向けて]

 お前ら4人が喧嘩するのは自由だけどさ、そこに彼を巻き込むのはやめてくれない?
 アンデッドを本気で倒してくれそうで、俺が今信用してるのって彼だけなんだわ。

[銃をローズマリーに向けたまま、次は当てるよ?と問いかけて]

 今すぐ武器を下ろすか…どっちがいい?

[そうは言っても、降ろさなくとも撃つつもりはない。
飄々としている表情からは読み取れないだろうが、自分はこの殺し合いに参加する資格はない。
だから、他の連中には見えないように、ローズマリーにだけ視線を向けて
『脅し、撃つ気はない。』
と、口を動かし、笑みを向けた。]

 コーネリアがその輪から外れたら、どうぞ殺しあって下さいな。

(212) 2011/12/08(Thu) 07時半頃

セシルは、ローズマリーに銃口を向けたまま、ゆるく笑って**

2011/12/08(Thu) 08時頃


― どこか ―

――…あ、れ。

[ふと気がつくと、辺りは暗く。]

俺、どーなったんだっけ……


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


/*
中発言失礼します。
あくまで俺視点ですが……共鳴者の2人は死にに行っているように感じています。
おそらく、2人が一緒にいる、離れられない、という前提を作ってしまったため、動きづらくなってしまい、物語に絡めなくなってしまった、という感じでしょうか。
そのせいで、共鳴者としての利点(遠くにいても話せる)も、意味を失ってしまいましたしね。
などを見ても、ここが『見せ場だ』と腹を括って、心中を狙っているようにも。
特にローズマリーさんの。そうでもなければ、とても銃弾を放つキャラには見えませんし。

俺は襲撃については何も言わないと言ったとおりですが、ここら辺を考えて、地上にいたらどちらかに投票していると思いますよ?
一応、ご参考までに。


/*
ですね……そんな気配がします。
共鳴者に投票するにしても、俺も、投票するとしたらローズマリーさんでしょうし。
設定も全部出されていますし、生命力的にも、残されたら、フォローがない限り、ロールに困るようにも感じますから(最悪自殺されてしまうようにも)。
そこを踏まえても、ヴェスさんには票は行きづらいかもしれません。
と言いますか、俺の勘が外れていて、本当は生きようとしているのかもしれませんし。
すみません。引っかき回してしまったみたいで。

お力になれませんが、墓下からは熱く見守っていますからね!
バーレーさんも、フォローさんも、暁さんも、見事な動きをされていますよ。
きっとこのシーンはインパクトのあるものになるはず……ご自身を信じて、頑張られてくださいね!


【人】 奏者 セシル

[コーネリアに視線を移し、溜息を漏らした。]

 あほか。捨て身で殺しに行って、お前になにが残る?
 真正面から行って、アンデッドや意志持ちゾンビを倒せるならとっくに俺が殺してるんだよ。

[構えた銃と銃口は変わらずに、視線をヴェスパタインに移して]

 お前な、その下手な鉄砲がお前に当たるとか考えないのか?
 仮に、それでお前が死んだとしたら、結果一番苦しむのは誰だ?
 それとも何か、お前には下手な鉄砲が当たらない自信があるのか?
 それこそお前の言葉は矛盾してる。

[呆れた声を漏らしながら、銃をしまう。]

(227) 2011/12/08(Thu) 20時頃

【人】 奏者 セシル

 ちっ…冷静さは皆無かよ…。

[走り出したヴェスパタイン、ベネットはそれに反応して銃を抜く。
銃口の先を見て、もう一度舌打ち。
降りるような真似はせずに飛び降りて。]

 頭下げろ!バカ!

[ローズマリーに飛びかかり突き飛ばすが、数発の銃弾をその身に受けた。
計算違いは、勢いでよけきれると思っていたことだけ。]

(233) 2011/12/08(Thu) 20時半頃

メモを貼った。


【人】 奏者 セシル

 しまったなぁ…計算間違えた…。

[小さく舌打ちをして、しまった銃に手を伸ばそうと…。
既に肩は射抜かれて、まともに動きはしないが。]

 こんな状態で、両手が使えないとか、研究進まないじゃんか…。

[溜息はゆるく漏らすが、ローズマリーににっと笑いかけて。]

 幸運なのは、ヴェスの刀じゃないことだよねぇ。
 あれで斬られたら漏れなくゾンビの仲間入り。
 いろはの部下なんて、死んでもお断りだね。

[へらへらっと笑いながら、その場にいる全員を睨みつける。]

 空気読めよお前ら…まじ解散しろし…。
 これから俺はローズちゃんに告白タイムだぜ?

[冷たい視線は、勢いも力もないだろうが…。]

(236) 2011/12/08(Thu) 20時半頃

【人】 奏者 セシル

 そうそう…拷問慣れしてるし、痛みには慣れてるんだよね。

[へらへらと笑いながら、もう一度銃に手を伸ばす…が、肩が外れたのか、それは抜けない。
仕方なしに、骨折している手で強引に引き抜いて、天井に向けて撃ちはなつ。]

 好い加減にしやがれ!
 俺の仲間の前で醜い争いみせんじゃねぇ!

[衝撃で銃は落ちる。]

 殺し合いなら、ショバ変えろボケ…。

(245) 2011/12/08(Thu) 21時頃

【人】 奏者 セシル

 じゃーま。

[ベネットの構えは自分を狙ってた。
だから、痛みを堪えて、彼女を強引に引いて、再び庇う。
当然、銃弾は深く、先程より深く抉りこむ。]

 ……っ…。

[ローズマリーを見て、にっと笑う。]

 王子はいつだって姫様方を守るから王子なの。
 こういう汚れ仕事は、庶務の……。

[仕事…と口にして、その場に倒れこんだ。]

(253) 2011/12/08(Thu) 21時頃

【人】 奏者 セシル

 生徒会の可愛いお姫様の顔に傷つけて…。
 会長に殺されるかもね。

[一言だけ呟き、傷口を拭おうとして。]

 それすらも…出来ないってさ。

(255) 2011/12/08(Thu) 21時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 21時頃


― 来なかった放課後 ―

お前、絵、描くわけ?
芸術科か?――なんだやっぱり1年じゃねえかよ。
俺?俺音楽。うるせえ、こう見えても未来のソリストだぜ?

『うーす。俺もフケてきたー…って、ん?なんだそのでかい小動物は』

おー。来たかアリカワ。
あ、こいつ俺の腐れ縁のアリカワ。で、こいつは…ん、お前、名前なんだっけ。

『おおっ!あそこに見えるのは噂のローズさんじゃねえか!』

……お前人の話聞けよ。

[ゆるやかに、ゆるやかに、陽は傾いていく。]


【人】 奏者 セシル

 あんまさ…お転婆しちゃダメだよ?

[ローズマリーの武器を見つめて、穏やかに笑う。
駆け寄るレティーにも視線を向けて。]

 ゾンビにならずに、生徒会の姫様守ったぜ?

[やったろ?と、満足そうに笑って、意識は落ちた。**]

(261) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

メモを貼った。


―食堂の扉を出て―

[テラスを抜け、食堂へ渡る
 そこで、熊を引き連れた男は、確かに何かを目撃したのかもしれない。
 女生徒の魂――――逝人はその場にはいただろうか。
 何が行われていたのかは、今はまだ、語らない]

 ……………………

[どれだけの時間を過ごしたのだろう。やがて男は、食堂の扉を目指す。
 中で行われている出来事を、最後まで己の目に焼きとどめるため。
 はたして、熊以外の同行者はいただろうか。
 男は、閉ざされた扉をすり抜け、残された者達が集うフロアへと進入した。
 この場にいる生きた人間は、誰がいたのかは分からない。
 けれど、男は生者のかわりに、座り込んだ小さな逝き物をその双眸に捉えたのだった]


 猫さん…………

[そこには、心細そうに顔を撫でる猫の姿が。
 死体は、周囲には見当たらない。きっと、どこか別の場所で命を落とし、ここまでさ迷ってきたのだろう。
 長身の男は屈みこみ、そっと猫を抱きあげた]

 苦しくは、ありませんでしたか。
 サンテックスさんとは、最後まで仲良くされていましたか。
 もし、そうでしたら……せめてもの、救いですよね。

[猫に、そっと頬ずりをする。これまで望んで叶わなかった行為ではあるけれど、心に宿るは喜びではなく、寂しさと、ほんのかすかな暖かみ。
 その感触が、再び男の記憶を呼び覚ます――――。
 そうだ。少し前に、男の喪失の話をした。
 これだけでは救いようのない、悲しいお話だっただろう
 ならばこの間に……もう少しだけ、語りつないでおこうと思う。
 再び過去に立ち返る男を、扉から鼻先だけを突き出した熊が、きょとんとしたまま見つめていた]


―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で―

[死んだのだ、と男は思っていた。
 ベッド回りのカーテンを閉ざし、虚ろな瞳で揺らぎを見つめる。
 遠くに感じる白布を網膜に写し込みながら、死んだのだ、再び思う。
 ダンプに撥ねられた代償は、多大な後遺症を男にもたらした。
 T7胸髄損傷。それは、戻ることのない下肢機能の喪失。
 豪快なリフティングも、打突における踏み込みも、ただごく自然と歩くことすら、もう叶わない。
 力に過大な信頼を、過信を抱いていた男にとっては死の宣告も同様で。耐えがたく。堪えがたく。
 けれど、自死など決してできない。そんなことを行えば、耐えきれずに『死んだ』と嘲笑う奴らが、きっといる。
 絶望に打ちひしがれながらも、なお灯るつまらぬ自尊心。
 同時に、そんな内心を、まだ、彼らの故郷へと隠居してはいなかった両親にも、リハビリをすすめる医療従事者にも吐き出すことができなくて。吐き出す奴らは弱者だと、いまだに思い続けていて。
 『死んだように』の言葉に相応しく、ただ食事を摂取し排泄し、整えられた環境の中、浅い惰眠を貪る日々を過ごしていた。
 壊れた心と、体のままで]


[そんな日々をどれほど過ごしたことだろう。
 ある日、男のもとに妙な闖入者が訪れた。
 無気力に見つめるカーテンが小さく揺れたかと思った瞬間――――。
 ベッドの上に、男の胸に、その来訪者は飛び乗っていたのだった]

 ね……こ……?

[白い毛並みがシーツの色と混ざりあい、男は思わず目をしばたたせる。
 なぜ、こんなところに猫がいる?
 ここは、入院患者の集う大部屋であったはず……。
 その疑問に答えるように、詫びを入れながらカーテンを開けた老人を見て、今度は目を見開いた]


 ティモシ…………先、生

[見つめる先にいた人物は、高校時代の恩師、ティモシー。
 そうだ。彼はあの頃から老人だった。
 印象こそ薄かったが、気弱ながらも優しくて、だから、男が心の中では見下していた教員だった。
 ティモシーは男のことを、すぐに思い出してくれた。
 ヤチグサさん、と笑いながら語りかける彼のくりくりの瞳が、嬉しそうに細まっている。
 どうやら、彼が顧問している生物学部の学生が、体調をこじらせ入院してしまったらしい。
 猫がとても好きな子だから、連れてきたら逃げられちゃった。
 そう言って微笑むティモシーの顔は、男の容体も、そばに置かれた車いすにもまったく頓着した様子はない。
 それで、ヤチグサさんは、どこか悪くされてしまったんですか?
 かつての教師は、制服を着ていたそのままの頃と同じように、下肢不随の男に問いかけたのだった]


[なぜ、彼に全てを語ってしまったのだろう。
 なぜ、辛い心情も吐露したのだろう。
 べったりとお節介を焼かす相手を、鬱陶しく感じるのは男も同じ。
 けれど彼は、こちらへの関心もそれほど強くなく、微かなつながりを持った『他人』。
 そんな絶妙な距離感が、心地よかったからかもしれない。
 全てを吐きだしきった時、空虚な男の胸には確かに、淀んだ何かを排泄しきった、わずかな充実感に満たされていたのだった]

 俺はもう、終わりだ。
 こんな体になってまで、生きている価値なんざ、ない……です。

[久方ぶりの慣れない敬語を交えたのは、いったいどんな心境の変化か。
 ティモシーは、違う、とも、そうだ、とも言わなかった。
 ただ、うんうん、と頷いていた挙句に、うーん、と一人悩みこんでしまっただけだった。
 胸の上にいる猫は、つまらなそうに欠伸をしている。
 そんな1人と1匹の様子に、思わず頬が緩みかけた瞬間、思わぬ言葉が、男に告げられたのだった]


 …………は?
 え、えぇ。確かに、やりはした、が。
 きょ、教師、だ、で、ですか? あの教育実習なんて、ただの気まぐれ……
 ……本気で、この、俺が?

[ティモシーはにっこり笑いながら、迷いなく男に告げてくる。
 確かに、教育実習は行った。ただ、それは公務員試験の面談において、プラスになるかと思っただけのこと。
 本気で教員になるつもりなど、微塵もあったわけではない。
 けれど、語りだしたティモシーの熱は、収まらない。
 学園が最近、バリアフリー回収を行ったんです。
 せっかくやったのに、効率的に使ってくれる人がいないと、もったいないじゃないですか。
 来てくれたら、嬉しいな。
 だってね、あなたがその障害を乗り越えて、たくましく教壇に向かう姿は、生徒たちにも希望与えてくれるんじゃないかと思うんだもの。
 いいじゃないですか。やってくださいよ。
 動物、好きだったでしょう? 学園だったら、猫、いるよ]

 は、ははは……。


[ティモシーへの答えを保留にしたまま、男は小さく笑いだす。
 目元に、うっすらと涙をためて。
 新鮮だった。下肢不随だなんだの事情には、変な気後れは一切持たず。
 ただ、まるで思いつきのままに、無邪気に誘い込む存在が。
 リハビリもまるでやらない己が、当然そうなるかのように、彼の言葉には迷いがない]

 気が向いたら、考えてみ……ま、しょうか。
 俺みたいなムサイ男が教師になったら、生徒が可哀そうかもしれませんけどね。

[本当に、『希望』なんて与える力があるかどうかは分からない。
 けれど、強者としての力を失った己が、かわりそれを手にすることができたなら。
 『死んだ』ままの今よりかは、少しはマシな生き方ができるのかもしれない。
 単なる気まぐれだったのかもしれないけれど、男は新たな生きがいを持つとともに、誘ってくれたティモシーに対し、大きな恩義を感じていた。

 『車いすの教師』が学園に舞い降りたのは、それから1年後のことだった]

―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で・了―


―食堂の扉を出て―

 あなたは、あれから何代目になるんでしょうか。
 あなたのご先祖様は、俺がこうして教師となる、ちょっとしたきっかけを作ってくれたんですよ。
 感謝、しています。

[猫を抱きしめながら、記憶の蓋をそっと閉ざした。
 男にとって、誰かに語るに値する話など、これ以上はきっと出ない。
 ただ、死してなおこう思えるのは、幸せなことではあると思う]

 ……この学園に、これてよかった。

[遠くから聞こえる銃声が、存在なき男の鼓膜を刺激した。
 そうだ。志半ばで倒れようとも、これてよかった、この気持ちに嘘はない。
 ならば、己は行かなくては。この場には、男にそんな思いを与えてくれた、学園のみんなが待っている。
 あの世の猫を抱き、あの世の熊を引き連れ。
 男は音源の方へと向かって、歩みをすすめていったのだった**]


― いつか ―

[辺りは暗く、体は鉛のように重い。白い影がそこら中にちらちらとうごめいているように見える。まだはっきりしない頭で、ぼんやりと考える。あれは、いつ、どこだったっけ。誰と一緒に、いたんだっけ。しばらくの間、記憶の片隅を探って]

……あーあ。

[長い沈黙の後、ぼそりと呟いた。]


そんな思い出があったら、よかったのに、なあ…


[そう、本当は気づいていた。それは訪れなかった、ほんの少しの未来の記憶。
涙は、もう流れない。淀んだ沼のように、ただそこにとどまっていた。**]


メモを貼った。


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:セシル 解除する

処刑者 (6人)

セシル
13回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
裏方
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび