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[”裏切り者”が捕まれば、それで良いのだろう?]
(”彼ら”は逃れられるかも知れない。)
[同胞を殺すなど───、愚かなことを。]
(”裏切り者”と何が変わるというのだ。)
[死は、八年前のあの日からずっと身近にあり。
届かない憧れのように、男の傍らに座り続けていた。
天秤が揺らいだ時、その壁も、また揺らいだ。
身近にやって来た死の誘惑に手を伸ばす。
…ああ!なんて強い誘惑だったことだろう。
彼らのため、子どもたちのため。
そんな言い訳を幾ら尤もらしくつけてみても、知っている。
これは単に、男が自分の為に望んだことだ。
何ひとつ”大人らしい”思慮分別もなしにして。
ひどく傲慢でわがままな子どものように]
グレッグ、
[遠い日の少年も、逞しい青年になった。
彼が居てくれるからと、少し安堵があったのを否定はしない。
…しないけど。最後に見た彼のまなざしを思う。
”また”彼に、親を亡くす痛みを負わせてしまった]
メアリー…
[愛しい娘の嘆き声が、聞こえ続けている。
お前にそんな思いをさせるつもりじゃなかった。
…いや、分かっていたのだ。分かっていたはずなのに。
怯えたように服の裾を掴んで、
どこにもいかないでと願う娘の瞳に確かに知っていた筈なのに。
それなのに、その切なる願いを破ってしまった]
(……お前たち、)
[お前たちが生き延びる道ならば、と。
男は共存のまどろみから醒めた者らに語りかけた。
ほんとうに、それは願いだったのだ。
だから聞こえる嘆きにも、悲しみにも]
(忘れておくれ)
[復讐など考えてくれるなと。
彼に重荷背負わせたのは自分なのだと───…]
( …ああ、)
[声を届けることが出来たら良かったのだけど]
………、スティーヴ。
[八年間。あれ以上苦しめたくはなかったなと思う。
遠い昔、彼は心優しい少年だった。
大人になってもそれは同じこと。
ならば八年、苦しんだんだろうなと思う。
苦しめたのは自分。
その上、更に背負わせたのもやはり自分だ。そしてその上、]
… ごめん …。
[赤々と教会を焼く炎が闇の向こうに見えている。
あれは今か過去か未来か、時の流れは今や曖昧で。
ただ、男はその中に誰がいるかを”知っている”
十字架に貫かれた人が誰かを、分かっている]
[己の罪の末路だ。
真に焼かれるべきは、この愚かな男じゃなかったか。
自分に───彼に手を下させてしまった。
彼にも、あの子らにも。
ではこの罪をどうしたらいいのだろう…
こたえを求めて、ゆらり頭を巡らせる。
向かうべきところは一つだろう。
マーゴットに、死なせてしまった娘に貰った
なけなしの勇気を手に、目を上げる。
生前避け続けてきた”彼”のところへ。
幽霊はゆらり、彷徨い*はじめた*]
メモを貼った。
メモを貼った。
― まどろみの中 ―
[ うつら、たゆたう意識。 ]
[ 誰かが咽び泣く声が聞こえた。]
( マーゴット。
そうやってすぐに泣くんじゃない。 )
( ……マーゴット。 )
[暗闇の中、白い手首をぎゅうと握って、
抑えようとして、
その幻影は男の手をすりぬける。]
[――そうして、響き渡る泣き声に耳を塞いだ。]
[
それはラディスラヴァの嗚咽に聞こえた。
それはメアリーの「やめて」という声に聞こえた。
それはグレッグの「叔父さん」という声に聞こえた。
それはサイラスの萎れた声に聞こえた。
それは「ヨハネス」の血を吐くような叫びに聞こえた]
(泡を吹かせるのは此方のほうだったが)
(置いて逝く方も悔しい事を、君は知らない。)
[ そしてまた、それはあの日背を向けた友
声無き泣き声のように、聞こえた。]
( ……キャサリン。)
(僕は、どうすればよかったんだろうか)
[彼の涙を拭うものは。
ただ。妻のたおやかな白い指先であるべきだった。
――奪ったのは自分だ。医者の顔をして
何一つ守れはしないこの自分だ。]
(……泣いているのは、誰ですか。)
( 心の痛みに効く薬はありませんか。)
[噫、患者が沢山いるのに、
男はそれを救う術を 一つも持っていなかった。]
( 必要なのはきっと誰かの温もりで
そしてそれを与えるのは、
自分の役目では ない。 )
[知っている。よく知っていた。
ならば、どうすればいいかわからなかった。
だからこそ、あの時。
そして彼に「誘われ」た時。
男は、優しさと反対の道を行った。
あの家族から更に父を奪う事になると知りながら
大義名分をたて、信じた道を進む事にした。
話し合うこともあるいは出来ただろうに。
うらまれることなど重々承知だった。]
[――……「村医者」を罰すならば、
一番最後につるし上げればよかったのだ。
すべての罪を押し着せて、
「疑いあいを唆した、こいつこそが大罪人だ」と
そう云って処罰してしまえばよかったのだ。
それを予感し、受ける覚悟すらあった。]
( ……残念だったね……。)
[それとも、「裏切りもの」たちは
(それが男の予想する彼らだったならば)
あの火刑で少しは、溜飲が下がったのだろうか。
そうならばいいなと思う。
きっと、生きる限りそうではないんだろうなとも思う。
罪は人の心にすまうもの。
けして、逃れられはしないものだから。]
[
夢の中に彼の背を見た。
無邪気に声をかけていた時は最早遠く
降り注ぐ雨の中立つ彼の姿は
一層、孤独なように思えた。 ]
( ……ルパート。 )
( ………………、僕は)
[ 聞き覚えのある足音が聞こえた。 ]
― 現実へ ―
[目を開ける。
顔も体も、依然として真っ黒な影のまま。
( ……足音。)
視界の端に、蒲公英が揺れていた。
白い綿毛が風にそよいでは、
( ……噫、聞きなれた、足音だ。)
一つ、また一つと飛んでいく。]
タンポポの綿毛を一息に吹き飛ばす。
――種が残らなければ、恋が叶うんだと。
昔、よく遊んだ人間の子が言ってたよ。
[彼女はとうの昔に亡くなったが。]
[影は前を向いたままそういうと、
ずるりと立ち上がり、
彷徨う幽霊の目の前に立った。
自分が抉った首の惨状がそのままなのを見ては、
虚勢の様な笑顔を浮かべる。
全て黒く塗り潰された顔では伝わりはしないが]
…………やあ、ルパート。
[そう、静かに元友人の名を呼んだ。*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[ゆらり、幽霊の行き着いた先は懐かしき木の根元。
死出の道行にも見かけた、一本の木の下に
…─────、
[ひゅう。と、喉から開いた穴から空気が抜けた。
これではタンポポの綿毛は飛びそうにない。
向こうを向いたまま、昔がたりを口にする黒焦げに、
そんな、他愛もないことを思って]
… スティー 、ヴ
[名を呼び返す音は掠れて聞き取りにくく、
ひゅうと空気の通る不快な音が混じる。
おかしいなと喉に手を遣れば、またそこから血が滴っていた。
少し眉を顰めてみる。
こんな姿を、また晒しに来たかった訳じゃない。
これでは、あまりにこれ見よがしではないか。
とはいえ向こうも黒焦げなのだから、これで丁度というわけか]
……………………………。
[ああ、やはり。彼を前にすると言葉を失う。
なんだ、これは死んでも同じか。
死んでも人は変わりはしないか…当たり前の話だろうか。
血を押さえるようにして、喉に手を当ててみる。
可笑しかった。こんなに穴から空気を吐いて、
なお、喉に言葉が詰まるとでもいうつもりか]
……………………。
… 謝りに、……───来たよ。
[長い沈黙の後、ひどく聞き取りにくい囁き声を風に乗せ。
一歩を踏み出しす足が、タンポポの上に重なった。
透き通る足の下、タンポポの白い綿毛が身体を抜けてふわり、闇に白く浮き上がる*]
メモを貼った。
メモを貼った。
[焼かれた体に未だ炎が燻るように
ゆらりと尾のような影が揺らめいた。
――かちり、と影の爪が一度鳴る。
(誰が彼を殺したのか)
ひゅう、と虚ろな空気が通う音。
(あの喉を抉り殺したのは自分)
つ、と骨ばった首から、ぽたぽたと血が滴る。
(あの血を掌で受けたのも、自分)
呼ばれた名と、続かない言葉。
(…………ああ、変わらないな、何もかも。)
彼が――ルパートが、何を知っているのか、
何も知らない影は、彼が眉を顰めた理由を
正しくは理解していない。
ただ、死んでもまだ痛いのか、と思っただけだ]
[長い長い沈黙の中、
影は、無い目でただ鳶色を見つめている。]
……………。
[ 彼が一歩。踏み出せば
花は折れることなく、綿毛を揺らすだけ。]
[ 何を、と思う。]
………… は。
[小さく息を吐いたのは、沈黙が重かったからで。
それから、小さく肩を竦めて、それは少し
憎たらしげな仕草に見えただろうか。]
…………子供の時は、
一晩寝りゃすぐ仲直りだったのにさ。
なんだって、僕ら今こんなに不器用なんだ。
謝られるような事は、されてない。
(むしろ謝ることの方が多すぎるんだ)
それでも。
[相も変わらず、彼を目の前にすれば
胸が痛み、心が血を噴出すような心地がするが
少しだけ向き合えるようになったのは
最早、死んでしまったから、というのが大きい。]
ルパート。
……何か、あるのかい……?
[喋ることさえ辛そうな彼に
問う声は、できる限り柔らかく。
まるで診察中の医師のような口調で問うた。*]
メモを貼った。
[かつての友から向けられる声は、あくまで柔らかく
それが逆に、彼まで届く距離の遠さを思わせた。
実際には目前にすぐ、手を伸ばせば届く位置にあるというのに]
……、君に、
[手を、伸ばそうとする。
持ち上げられた腕は、躊躇うように宙で止まった。
黒焦げの背後に、ゆらと揺れるものがある。
息を失った鼻腔に焦げ臭さまで漂うようで、
差し伸べた手は宙に軽く握られ落ちた]
辛い、 思いを───…
… させた、ろう ?
[あの時の、瞳の奥の迷いと恐れ
あの時押し殺した声で呼ばれた、名の響きに
どうして気付かない筈があったろう。
彼とは親しい───友だったのに]
…………。
君が悪かった───…、
…─── わけじゃ、ない。
[いつの。とは言わぬまま]
…もう恨んでも、 ない。
だから、
…────、ごめん。
君にそれだけは、言って……おきたかったんだ。
[仲直りというには不器用に、男はゆらと頭を下げた。
けど、これだけはというように、
空気の漏れる喉から切れ切れに声を押し出して。
下げた腕を再び伸ばすことなく、ついと向こうへ身体を*向けた*]
メモを貼った。
[少しでも柔らかく、話し辛いなら、話しやすいように。
それは友に向けるものとしては、
少し、距離が遠いものだった。
呼びかけられる。
手を伸ばされ、
まるで何かを恐れるようだ。
年月が経っても変わらないのか、
それとも年月が人を臆病にするのか。
ルパートの唇から零れる言葉は、
どこまでも、どこまでも不器用で
何がどうだっただとか
そういった具体的なものを置き去りにして
搾り出すように彼の心情だけを描き出す。]
[――……そうして、言葉だけ置いて、
彼はまた、ついと背を向けるのだ。
君のほうが辛かった……だろう。
キャサリンが死んで、
君一人で家族を支えて……。
うらんでない なんて嘘をつくなよ。
[許しは請わないと言った筈だ。
それなのに、こうして謝りにきた。
それは多分、相手も辛いからなのだろう。]
…………ルパート。
[呼んでも彼は振り返らなかった。
その背が、酷く悲しいものにみえたのは何故だろう。
泣いているように見えたのは、何故だろう。
影は息を吐く。
胸に空いた風穴から白く靄が零れた。]
ルパート。君は、「また」、……そうだ。
[一歩。]
僕の答えも、声も。何も、聞かずに
そうやって……いつも、いつも、背を向けるんだ。
[二歩。]
[進むごとに影が薄まる。]
[隣に立つ頃には、
影は生前の姿をほんの少しの間、取り戻して]
勝手だなあ。ルパート。随分と勝手だ。
[その背に触れた。
幾度か、とん、とん、と叩いて撫でる。
喉奥につかえた痛みを流そうとするかのように]
ごめんな。
苦しかっただろう。辛かっただろう。
…………もう、いいんだ。ルパート。
(背負わなくたっていいんだ)
[そう言って静かに、空を見上げた。
できる事は、ただ、
この友の背に負った悲しみが少しでも軽くなるように
寄り添う事くらいだったが。
――それすらもおこがましいか。
ルパートの背を撫でながら、小さく自嘲した。**]
メモを貼った。
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