人狼議事


266 冷たい校舎村7

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


──………──

[ 寝返りを打つ。痛い。
  じわじわと響く痛覚で目が覚める。
  目の前に映るのは見慣れた自宅の天井で、
  端っこにある顔みたいな木目と睨めっこ。

  そんなものも一瞬だけ。 ]


  ……


[ 痛むのは、真ん中ではなく。
  寝心地の悪い床の所為で身体の節々だったけど。 ]
 



[ 相原からの連絡は、律儀にも俺にまで届いており
  カーテンの閉め切った薄暗い部屋の中じゃ
  ちかちかと光る端末が嫌にうるさかった。 ]


  ほーん、


[ 病院に運び込まれたという人物の名前を見れば、
  ただ、それだけの声しかでない。

  毎日のように来ているであろう、
  似たりよったりの真っ赤なパーカーの上から
  ブルゾンを一枚羽織って。
 
  あの吹雪く風などない。
  深い紫の広がる空の下へと踏み出した。 ]
 



[ もちろん、向かう先はひとつ。
  養拓海という男が搬送された場所。

  大きな門構えをずずい、と見上げながら
  中に入るのを少し躊躇っていた。

  細めた眸は外にある喫煙所へと向き
  私服ならバレないだろ、と自然と其方へ。

  一度休憩が必要だ、と。
  カチ、カチ、とライターの火を点けようと。 ]


  ……くそっ、こんな時に


[ しかし、何度押しても火は灯らない。
  火のない煙草を片手に悪態をついていた。 ]**
 


メモを貼った。


[嫌だったのかな。
宇井野はなんとも言えない顔をしていた。
肯定でもなく否定でもなく、
帰って来た問いに紫苑は微笑む。]

 正直、見える訳じゃないけど、
 ネコちゃん、嬉しそうだったからね。

[嘘。女心すら分からない紫苑に、
ぬいぐるみの気持ちが分かるわけない。

でもまぁ、良いんじゃない?
少なくとも、紫苑はあのネコを可愛いと思った。]

 良いよね、ネコちゃん。
 俺も好きだよ。

[猫か犬かと言われたら犬派だけれど、
まぁ、それはさておき。]


[話の腰を折られてか、
突然の宇井野とネコの取り合わせに驚いたのか。
呆気に取られていた灰谷も
飲み物を買いに行くらしい。

そっちの方向、自販機あったっけと思いつつ
紫苑は彼女の向かった方向とは
少し逸れた場所へ向かう。
あったかいコーヒーか紅茶が飲みたいなと思う。]


[ガコン、と自販機が音を立てる。
飲み物が勢い良く落ちてくるこの音を
紫苑は余り好まなかった。
びっくりするし、容器凹んでたりするし。

閑話休題。
コーヒーを冷ましつつ
紫苑はスマホを取り出した。
通話アプリが大量の通知を告げていた。]


[その相手が誰かだなんて言うまでもなくて、
自分を引き留めるような言葉が並んだ通知を
紫苑はふぅんと感心したように眺める。

振られた時には、
これくらい泣き言を言ってもいいらしい。

自分の過去を省みつつ、
別段気が重くなることは無かった。
吹っ切れた、ってやつなのかもしれない。]


 
 悪い子だなぁ。

[度のない眼鏡の下で、紫苑は笑う。

生憎と、国語の教科書と同じで、
文字を並べられてもピンと来ない。
むしろブロック忘れてたなぁって、
親指を画面の上で滑らせた。

薄情?はて、どちらがだろう。
雑音は未だに耳から離れないのに。]


 
 ……バイバイ、はるちゃん。

[光る画面に紫苑は告げる。
多分、言葉とは裏腹に
チャシャ猫のように口角が上がっていた。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


 

  撫でて欲しいのなら撫でてあげた。
  痛みが欲しいなら痛めつけてあげた。

  愛でないと言われても、
  罪であると言われても、

  私には理解できないの。

 


 

  誰も私を理解しないのと同じ。

 


 

  でもきっと、それでいいのね。

 


 
[ 傘に、手を伸ばしかけたのは
  夢の中の大雪が、印象深かったからかしら。

  でもね、もう必要ないんだもの。
  あの世界でだって、持っていなかったし。

  玄関から一歩出た私の手に、青い傘は無くて
  夜の風の冷たさに、冷え切っていくだけ。

  やっと、あの子が死んでしまった実感を
  得たけれども、どうしましょうか。なんて、
  考えても、飼うことをやめる気はないの。

  悩んでいたことに踏ん切りがつけれたって、
  私が私なのは、変わらないんだもん。 ]
 


 
[ 明るい道を選んで、夜を歩いて行きます。
  怖い人に襲われたら、病院に着けないし。

  足取りは重くって。重くって。
  誰かを飼っているときよりも、重くて。
  立ち止まりました。独りきりは、息苦しいので。

  公園の街頭が、私の影を創り出していて
  不意に消えたりするのを、眺めていると、

  不意に、腕を掴まれて、驚きました。

  ええ、ああ。貴方は。
  いつかの、公園の小学生。
  ついさっき、マネキンを見たから分かるわ。 ]
 


 

  ……背、伸びたね


[ 受験の時、だから三年前かあ。私は笑います。
  まだまだ伸びるんだろうけれど、十分。

  彼は、腕を、振り上げて。

  あら。殴るのかしら。何て眺めていたけれど、
  結局力なく、降ろしてしまいました。 ]
 


 
[ 俯いて、顔を上げて、また俯いて。
  彼は、小さな声で話し始めました。

  その後保護されたこと。今は親戚の家に居ること。
  そこでは良くして貰っていること。

  あの日、私が二度と帰らなかった家で
  どんなに寂しくて、辛くて、憎い気持ちになったか
  ……という、ありふれたこと。と、

  それでも、あの親から遠ざけて、助けてくれて。
  一生忘れられないほど、感謝していること。 ]
 


 
[ まだまだ拙い、何歳も年下な子供の話を、
  私はふんふん と聞いてあげました。 ]


  それだけ?


[ それだけ……と、力なく返す彼の声を聴いて
  にっこりと笑いながら、腕を振り解きました。

  だって私、貴方に用は無いんだもの。
  足はね。相変わらず重いけれど、歩き出して。

  公園を置いてけぼりにしちゃいます。
  彼もきっと、すぐ帰るわ。ばいばい。 ]
 


 

  私の愛を、永遠にしないで。
  ね、皆。

 


 

  呼びかけたって、誰もいないんだけどね。

 


 
[ 私が救いだと。良い人だと思ってしまったのなら
  それは、残念だけれど、錯覚でしか無くて。

  だって、自分の所為で人が死んでも
  どうとも思わない人間を、どうすれば
  良い人だって、言えるのかしら?

  だから。私は、どうしたって悪い人ですから。
  寂しいなんて、どの口が言えるのかしら?

  病院への道を、歩きます。
  澄んだ空気が、心地良い。 ]*
 


メモを貼った。


 
[ 病院特有の香りがして、実感が湧くの。
  夜も深いと言うのに、人の気配がする、
  だけれど静かで、見える人も少ない。

  皆、集まっているのかしら。
  案外、誰もいなかったりして。

  だったら笑ってあげるのだけれど、
  そんなことは、きっと、ありませんから。

  ほら、よく見た顔がいるもの。
  自動販売機前、俯いた人物は夢の中でも
  見た彼、そのものでしたから。 ]
 


 

  おはよう、ひいらぎ君


[ もし夢の中の出来事が、本当に
  全員の記憶に残っているというのなら、
  彼も、眠っていただろうから、おはよう。

  ひらひらと手を振って、笑って、
  ぽつり と聞こえていた呟きが、
  気になったものですから。 ]
 


 

  “はるちゃん”とバイバイしたんだ?


[ 笑っているように見えたから、
  きっと。きっとね。良いことでしょう。

  だから、良かったね。って、私は言います。
  自動販売機のラインナップを眺めながら。 ]*
 


[むかしが今に塗りつぶされていくのを感じながら、
それでもあしたを手放すことはなかった。
死ぬほどのことじゃない、と思いながら、
連綿と続くきょうをおわらせてきた。

死ぬほどのことじゃない、し、
死んだら“お母さん”がますますかわいそうになるじゃないか]


………。

[気がつけば、自動販売機なんてどこにもない、
よくよく整備された植えこまれた樹と、
だだっ広い草原が広がるあたりに来ていた。
……柊の姿も追わずに適当に歩いてきたんだし、
こういう状態になってしまうのも致し方ない話か。

ぽつぽつと据えられているベンチのひとつに腰掛けて、
空を見る。それから、手元を見る。

病院内から出て、ようやく、堂々と開けるようになったスマートフォン。
片隅で通知が来たことを示すランプがともっている]



[イロハはスマートフォンの電源を切った。

それだけだ。
イロハにメッセージを寄越した相手――
母からの言葉を黙って殺すのにそれ以上は必要なかった]
 


[やたらと穏やかな気持ちに包まれながらこれからのことを考える。
今日は家に帰らない、とは決めた。
ならばどうやって夜を明かそうか。
誰かの家にでも泊めてもらうよう頼みこもうか。

不思議なことに、最初に思い浮かんだのがなぜか蛭野の家だった。
正確には、今よりずっと小さなイロハが、
ランドセルを背負って、両手にふわふわしたものを抱えて、
立てこもり先を蛭野の家のどこかに求めようとしている光景、が浮かんで消えて。


その時とは違うんだから、と、
自分に言い聞かせながら小さく首を横に振った]


[野良猫を拾ったことがある。
雨の降る道端でうずくまっていたその姿が、
あんまりにもかわいそうだから連れて帰った。
けれどウチの猫にすることは母から断られた。飼ってる余裕がないと。
ならあたしが世話する、って頑張って言ったんだけど母は譲らず。
最後の抵抗手段としてイロハは着の身着のまま家を出たのだった。猫と。

そうして立てこもり先で夜を明かし、次の朝、
一緒に寝たはずの野良猫は忽然と姿を消していたのだった。
ちゃんちゃん]


[小学生の時の話だ。今の今まで忘れてた、そのくらいの記憶だ。
現に、猫がいなくなったことに対して何を思ったかはおぼろげだ。
あんまり悲しまなかった気はする]




  ……さっむ。


[ふいに吹き付ける風にイロハは肩を縮めた。
頭は冷えたか。そろそろかな。
ただ、風邪をひく前に戻ろうと思う。
あしたを待たずに遠くへ行ってしまうかもしれないクラスメイトのいる病院へ。
もちろんあったかい飲み物を買ったうえで。

……あ、今、ちょっと、彼に言いたいことを思いついた]


死んだらズルいって言ってやるんだから……


[そう、だって、死んじゃったらあしたが来なくなるということが、
どうしたってちょっとばかりズルいって風にうつってしまったのだから。

向けるのはいつかと同じ独りよがりのないものねだりで、
だけどいつかと違って、
彼が時を閉じ込めたことをヘンに喜んだりはしない。
あの校舎(せかい)でイロハは確かにひとり舞台をちゃんと終わらせたけれど、
イロハの生は続いていく。
彼のいないあしたが来るかもしれない。
そのことがけっこう、どうでもよくなくはないから、こう思っちゃうんだ。ホントだよ*]


メモを貼った。


[振り向く。校舎の中でも顔を合わせた
クラスメイトの姿を認めて、
紫苑もひらと手を振り返した。

鈴の音のような、澄んだ声だなと思った。
言わないけれど。]

 おはよ、宮古ちゃん。
 おかえり、でいいのかな。

[お互い、目覚めることができたらしい。
別段逃げることも慌てることも無く
紫苑はいつも通りに微笑んで見せた。

聞こえないフリをした問を思い出す。
今なら、あの問いに答えられる気がした。]



 ……はるちゃんのこと、好きだったし、
 あの時は会いたかったんだよ。本当に。

 でも、お別れしたんだ、さっき。

[自販機を見上げる背を眺めながら、
紫苑もコーヒーのプルタブを引いた。

良いことだった。多分。
理由も無く振られるより、気分は沈んでいないし、
何より、色々と勉強させられたなぁと思う。

あぁ、でも。
どうやったって耳にこびり付いた雑音は
離れてくれやしないな。多分、一生。

コーヒーを一口啜ってから、
はぁ、と紫苑は深い溜息をついて微笑んだ。]


 
 女の子って、本当に
 何考えてるか分からないね。

[心臓を掴まれるような感覚
夢から覚めた今も薄らと覚えている。

なので紫苑は簡単にそう締め括って、
迷って居るらしい彼女の指先に目線を移した。

怪我してないなぁと思った。
当たり前だけど。**]




   本当に出来た人間なんて 存在するのだろうか

 



  死んで 虚無感を残すのも
  生きて 苦しさを抱くのも

  もしかしたら 
  殆ど 変わらないのかもしれないけども


  3.75グラムの重たさのせいで
  天秤は釣り合ってくれないんだ
 



[ 嬉しそうだったって。なんだよ。
 柊の残していった言葉が、
 ゆる顔の猫を思い出させる。

 すきだ、なんて、口には出来ない。
 可愛いなんて、言えやしない。
 
 女々しさの一切を排した形が、
 おさまりの良いものであったから。
 振り払うように、頭を揺らした。 ]
 



  少し、外に出るか。


[ エナメルを引っ掴んで、立ち上がる。
 冷えた空気を吸い込んだら、
 淀んだものも入れ替えてくれる。

 扉を抜けたら、真っ白い息塊が広がった。

 柊が戻ってきていた。
 他のみんなはどうだろう。
 戻っていたとして、
 病院に集まるとは限らないのだけども。 ]
 



[ まだ、あちらにいるのだろうか。
 また、あちらで死を迎えたのだろうか。
 ぼんやりと考え込みながら、
 大きな歩幅でのったりと歩いていた。ら。

 ふと、目をやった小さな建物。
 喫煙所と書かれた窓越しに、
 見知った色があったものだから。 ]


  ……轟木。
    帰ってたんだな。


[ 普段は立ち入ることの無い場所に、
 扉を潜って足を踏み入れた。
 片手にある煙草を見て、
 苦笑いすれども、咎めることはしない。 ]
 



[ 人を縛る権利なんてない。
 誰かを咎める権利なんてない。

 ましてや、
 距離感を取り戻せないまま、
 初めましてのふりをした相手に。

 湧き上がるこれは、たぶん、
 罪悪感って名前をしてるんだと思う。
 口にしない ごめんね を 押し込んだら。
 クラスメイトを案ずるような、
 そんな顔の形を きちんと作れたはずだ。 *]
 
 


メモを貼った。


 

  ただいま


[ 病院でクラスメイトにただいまを言うのは、
  なんだかちょっぴり変な感じ。
  こんな機会、もう無いかもしれません。

  私も、コーヒーにしようかしら。
  どのコーヒーにしようかな。
  怪我のしていない指先がうろうろ。

  無糖と、微糖と、加糖と。
  一つのメーカーだけで沢山あるんだもの。
  あ、コーヒー飲んだら眠れなくなる。 ]
 


 
[ ひいらぎ君は、彼女……元、彼女の事
  好きだったって。会いたかったって言う。

  ココアのボタンを押しながら、頷く。 ]


  うん


[ もし、ね。誰に何を言われたって、
  貴方がそうだと言うのなら、そうだよ。

  続くお別れした、という言葉を聞きながら
  指を焼くような熱さの缶を、拾います。 ]
 


 
[ 女の子が何を考えてるか分からない
  なんて、初心なこと言うので、笑っちゃう。 ]


  男の子でも、分からないわよ?

  よう君がどうして死のうとしたかも、
  だって、分からないじゃない


[ あ、実は、分かってるのかしら。
  分かっていたら、この例えは通用しないけれど
  分かってないにこのココアを賭けましょう。 ]
 


 

  どんなに愛したって、
  何を考えているかは、分からないもの


[ 何を考えている何て。
  どれだけ、愛したって。
  どれだけ、依存させたって。

  ああ、そういえば。って、付け足します。 ]


  ……イヤホンよりメガネの方が、
  かっこいいよ、似合ってる**

 


[白い指先がホットココアの缶を取るのを
ぼんやり眺めながら、
確かにそうだな、と紫苑は思う。

関係あるかなぁ、と思うキーワードはあれど
今回の件と関係ないと言われればそれまで。

紫苑は養の事を何も知らない。
いや、彼に限らず、
他人のことを殆ど知らない気がする。

だって俺、エスパーじゃないし。
言われないことを察する能力なんてない。]



 宮古ちゃんは知ってる?
 養くんが死のうとした理由。

[なので、ホットココアを勝ち取ることは無く
紫苑はそう問うて
冷めつつあるコーヒーを啜るだけ。

それでも、眼鏡が曇って視界が悪くなるので
案外不便だなぁと思いつつも、
褒められて悪い気はしなかった。]


 
 嬉しいなぁ。
 惚れた?……なーんてね。

[嘘、と紫苑はくすくす笑い声を漏らして
コーヒーを飲み干した。

缶を無造作に放り投げる。
カラン、とゴミ箱の中に軽い音が響いた。**]


メモを貼った。


[病院と、その周りにはなじみがない。


うーん、ってうなりながらあちこち歩き回ってどうにか自動販売機を見つけた時、
先客のふたり――柊と宮古はそこにいただろうか。

そこにかれらか、そのどちらかがいたのなら。
柊とはもう挨拶したから軽く手を振るだけにしたけれど、
宮古とこうして顔を突き合わせるのは――校舎を去ってからはじめてのことだったから、]

やっほー。……よく眠れた?

[なんて、妙な挨拶をしていただろう。

3人がかりで運び出した毛布。
それを使って眠れてたのなら。
ちょっとはいい夢を、見ていられてたらいいんだけど]


[先客がいようといまいと、やることは変わらない。


イロハは自動販売機に粛々と千円札を突っ込んで、
ミルクティーと、ココアの缶の下にあるボタンを一回ずつ押して、
あとは淡々と出てきた缶と、お釣りのお金を回収した**]


メモを貼った。


──喫煙所──

[ 吐息によって口許がただ湿るだけの筒をそのままに、
  ぼんやりと喫煙所の窓の外の景色を眺めていれば

  塊になって動かないマネキンではない、
  ひとりのクラスメイトの姿が視界に入る。 ]


  ん、まあな
  ……要るか?


[ 彼自身にこの場が似合わない訳ではないだろう、
  しかし制服というものはこの空間に異質だが、
  敢えてか。オイル切れのライターでは灯せない、
  火のない煙草を一本差し出して。 ]
 



[ どんな感情をしているのだろか。その顔は。
  読み取り切れない、きちんとした表情を見ても
  轟木楓太の表情は相も変わらず不愛想なまま。

  差し出した煙草の行方がどうなろうとも、
  ポケットの中へと手を忍ばせて別のものを探り。
  やはり、2つ目のライターは見つけられない。
  諦めたように溜息を吐けば、咥えていた一本を
  箱の中へ押しやるように戻してしまおう。 ]


  堅治、首平気か?


[ なんて、あのマネキンの姿を思い浮かべて
  マフラーに覆われた首元を、ちらと横目で見る。 ]
 




  お前、何か悩みでもあんの?


[ 何気なく吐き出された、帰ってた
  それは、どこかであの冷たい校舎での出来事を
  本物のものとして表しているようだった。

  教室で、彼の机の上に残されていた一冊。
  心理学の本を思い浮かべながら、何気なく問うた。

  あれは、もしかしたら
  ただの夢じゃなかったのかもしれない。
  もしもあの死が再出発を示すんなら─── ]*
 


メモを貼った。


メモを貼った。



[ 本来ならば、
 20を超えてから立ち入るべき場所。
 制服という異質さは、
 背丈一つで誤魔化せる。

 歩み寄り、壁に背を預けた。
 差し出された一本を見下ろして。 ]


  ……ん。


[ 持ち上げた指に、挟んで、受け取った。
 吸いもしないそれは、
 手慰み以上のものにはならないけども。 ]



[ 火がないのだろうか。
 不愛想な形をした顔の、
 むすりとした唇から離れた煙草が、
 箱の中へ戻されるまでを見て。 ]


  首か。
  何てことねぇよ。


[ 自分のマネキンを見てはいないが、
 大方、どうなっていたかは想像がつく。

 さして痛くもない首。
 なんとなしに、窓を見て。
 マフラーをすこしだけ、ずりおろしてみる。 ]
 



[ 窓にうすく映る虚像。
 首に、薄い絞め痕が残っていたけども、
 大したことはない。
 すぐに、マフラーを元に戻して。視線も戻して。 ]


  ……なんだ、藪から棒に。


[ 苦笑い。
 悩みがあるようにでも見えたか。
 よもや、あの本がそう思わせているなんて、
 宇井野は考えもしないのだ。 ]
 



  俺は、まぁ、あるにはあるが。
  吹っ切れたな。もういいやって。


[ 自分自身に嘘を重ねる分、
 ないと言い切るには口が重くなる。

 冷たい校舎での出来事が、
 本物だって悟っているから。 ]


  今でも、
  それなりに、生きて行けてるから。
 



[ あの世界での死が、再出発を示すなら。
 何一つ間違いではないのだろう。

 新たに拓けた道が、
 只明るいだけとも限らない。 ]


  ……俺なんかよりも、
  他のみんなの方があるんじゃねぇの。
  そういうの。


[ 養はもちろんのこと、だが。
 指に挟んだ煙草を口許に寄せて、
 また、離した。
 胸元に燻ぶった妙などよめきは
 煙草のせいにしてしまえば、良い。 *]
 


メモを貼った。


 
[ だって私達、ただの人間だものね。
  そんな超能力があったら、楽しいかしら。
  苦しいかもしれないけれど。 ]


  知らなあい


[ だってよう君、私のペットじゃないもの。

  ニュースの情報は限られていて、
  夢の中の記憶と掛け合わせて、
  お腹、痛かったんだなあって。それだけ。 ]
 


 
[ 冷たい手の中のココアが、段々と
  丁度いい温度になったから、開けるの。
  甘ったるい匂い。眠くなっちゃう。

  イヤホンの無い姿を褒めたら、
  惚れた?なんて。流石ひいらぎ君だね。 ]


  そうね
  好きになっちゃおうかな


[ 今までずっと、ペットの事で手一杯だったもの、
  恋愛なんて、してこなかった。
  好きな人でも作れば、変われるかしら? ]
 


 
[ 缶がカラン となった時にね。
  いろはちゃんがやってきました。 ]


  おはよう、いろはちゃん
  無事出れて、良かった


[ ひるの君の話は、正しかったみたい。
  校舎の中で夜を超えた時の記憶……あるいは
  夜を超えなかった記憶は、最早遠くて。

  二つのボタンを押していたのですから、
  私はびっくり、不思議な顔をする。 ]
 


 

  ふたつ飲むの?
  ようこちゃんの分?


[ ふたりは、仲良しですから。
  首を傾げながら、尋ねます。 ]*
 


メモを貼った。


[「おはよう」だって。
―――うん、その挨拶は何だかしっくりくる。]


まあ、ね。無事だね。
ルリちゃんこそ無事で何より。


[ふだんの挨拶みたいな調子でさらっと、言った。
無事に帰れる事例は多い……らしいけど、
生きて、動いているクラスメイトの姿を見るとちょっとはほっとする]


[重々しい音とともに吐き出される缶の数はふたつ。
それを見届けていたらしい宮古から疑問が飛ぶ。]

あ、 そう、じゃなくて……蛭野くんの分。
学校に行く前に奢られちゃいましてね。
で、いつか返す、って言った手前とりあえず買っておくかー……って思って。

[ようこちゃん、と。なんだかんだ気がかりにしている人の名前が出てきたから。
苦笑を交えつつ正直なところを話す。
奢られたことすら養の世界での一部にすぎなくて、
蛭野の財布には1円たりとも損失がないにしても。
イロハはおごってもらったミルクティーの缶の温かさをおぼえていた。
だから借りを返そうと思った。それだけのこと]


[宮古が言っていた賭けの報酬は。
ちゃんと宇井野の手にわたったのだろうか。
そんなことを考えたから、イロハは訊ねてみたくなった。
ハッピーエンドを信じるかどうか]


  ね、みんな、ちゃんと帰ってくるかな。
  養くんも。
  



  あたしは、……なんとかなるって思うんだけど。


[そうしてまた賭け、という言葉を思う。
イロハの言ったことのあたりはずれをその対象にすることは、
……外れた時にもやもやしそうだから、
話はいったん終わりとばかりに曖昧に笑う。
右の手の中には、自販機から取り出した小銭のじゃらじゃらとした感じが残っている*]



[ 一本は、彼の指先へと収まっていく。
  意外、と思ったのは真面目そうな堅治が
  言わずとも受け取るとは思わなかったからだ。

  そして、可愛さの欠片もない光景に馴染む姿から
  マフラーに沈む顎を眺めてみていれば、
  首元を暴くように伸びる指先が見えた。 ]


  ふぅん、


[ 窓に反射する堅治の首元に薄ら残る痕。
  双眸も同じように薄まれば、そっと逸らす。 ]
 




  心理学の本。持ってんだろ?


[ あの本があったから。とでも言いたげに答えて。
  それでも、返答に深追いをするでもなく、
  また、ふぅんとだけ答えてから壁に寄りかかる。 ]


  まあ、な
  それなりに生きていけりゃ、今はいいか


[ 同意を示す。
  吹っ切れた、かどうかは分からないけど
  自分自身で固めた鎧を嘘にしたくなくて
  なんでもない、みたいに簡単に頷いた。 ]
 


メモを貼った。



[ 再出発をするといっても、人はそう変われない。
  頷くみたいに、簡単には変われないのだから
  何かを捨ててきたからと言っても、
  結局のところ、俺は俺のまんまだったけど。 ]


  誰しも、悩みはあるのかもしんねぇなあ
  ……でもな、今は堅治の話してんだけど?


[ 自分より目線のやや高い堅治の額に
  いっぱつデコピンでもおみまいしてやろうか。
  伸ばした指が果たして届くかは分からないけど。

  煙など立たない堅治の手元にある煙草を見れば、 ]
 




  火。ないと意味ねぇだろ
  いらないもんはちゃんと突き返せっての


[ 弄ばれるだけの煙草に肩を竦めれば、
  そんなに安くないんだからな、と付け足して。
  よいしょ、っと凭れた壁から離れる。 ]


  探しに行くぞ、火。*

 



[ たくさんのものを受け取って、
 全部が馴染みの深いものになった。
 てんとう虫を好きになったみたいに、
 煙草だって 大人になったら、
 持ち歩くようにもなるのだろう。

 理想を描くための時間ばかり覚えた指に、
 大人の嗜みを教えてやるのも悪くはない。

 それだけだ って、思いこむ。


 同級生の煙草を咎めるような真面目さもないし。 ]
 



  ああ、あれか。
  

[ 持ってただけだ、って風に。
 短い答えで区切りをつける。
 心理学の道に進むわけでもないのだから、
 悩みを抱えるが故と思われてもおかしくないか。

 同意が見えたら、
 ほんの少し、安堵した。
 固めて形を整えた鎧の内側は、
 覗かれてしまうことを怖れている。 ]
 



[ 世を渡る器が出来ればそれで良い。
 人生の半分以上をかけたって、
 中身は変わってくれなかったから。 ]


  ……ははっ 
  そこは誤魔化されてくれよ。


[ あでっ て
 わざとらしく声を上げた。
 デコピン一発で腫れやしないが。
 額をゆるく、さすって。おろして。 ]
 



  どうせ、大人になれば付き合うもんだろ。
  火のアテ、……ああ。


[ 問いを遮る。
 なるほどな、って、病院の方を見た。
 壁から離れて、扉に手をかける。
 安くない煙草のおかえしは、
 自販機のジュースでどうだ、って、わらって。

 外に出たらまた、
 冷えた風が頬を撫でる。
 頭の中が 雪がれたようだった。
 持ったまんまの煙草をくるりと回して。 ]
 



  ……友達とな、久しぶりに会ったんだ。
  会ったけど ひさしぶり、って、言えなかった。
  俺が、昔から変わりすぎて、
  どんな顔すれば良いのかわからなくて。
 
  ごめんね、って、気持ち。
  ずっと引きずってる、って。

  だた、俺が情けないってだけの悩みだ。


[ 軽く流してくれって、浅く笑う。
 友達本人に言うのはどうだって、
 そう、思いもしたけども。

 気づいてないから。
 気づいてないのを良いことに、
 ごめんね を、押し付けたかった。それだけ。 ]
 



[ 昔も今も 怖がりなままだ。
 ひさしぶり、って、いったら。
 嬉しい が、あふれてしまいそうで。

 おともだち で、いるには。
 たぶん 今の形が一番、
 綺麗に収まってくれるとおもう。

 それで、良い。
 自己満足にすぎないって わかってるけども。 *]
 


 
[ 奢って貰っている、という言葉を聞いて
  不意に思い出してしまいました。 ]


  あ、私もういの君に奢って貰ってる


[ 買った方が良いのかな。
  でも、あれは賭けの分だし。

  やっぱり、ういの君のお財布も、
  お汁粉の分は、減っていないんでしょう。

  それで奢り返すのは、ちょっと不満です。
  だから私は保留にしちゃいましょう。 ]
 


 
[ ココアを飲むと、甘さが舌に残ります。

  やっぱり、どんどん眠くなっちゃう。
  ココアを選んだのは、間違いだったかも。

  うつらうつらとしていたら、
  いろはちゃんが話しかけてきて、 ]


  どうだろうね、……えへへ


[ 可愛いいい子が、こっちで泣けるようにも
  きっと連れて帰ってくるでしょうから、

  賭けるのならば、そっちかしら。 ]
 


 
[ きっとね、どんなに夢の中で戸惑って、
  怖がって、苦しんで、泣いて、笑って、
  希望の光を見たとしても、

  ここには、現実が残るだけよ。

  死ぬくらい自分を悩ませた真実がある世界に、
  戻って、痛みに目を覚ます、だけ。 ]


  でも、大丈夫よ、きっと


[ よう君はきっと、痛い、って言えるから。 ]*
 


[ゴミ箱の中で、カラン、といい音がした。
よく聞こえる耳は、彼女の呟きも拾った。
紫苑は目を細めて微笑む。]

 じゃあ、付き合ってみようか。

[買い物にでも誘うような告白に
彼女が答えるより先に先客が来たので、
紫苑は何事も無かったように
歩み寄ってきた灰谷に手を振った。

迷子にでもなってたのだろうか、と紫苑は思い、
無事に着けてよかったね、とも思う。
終わり良ければ全て良しだ。]


[それにしても。
紫苑は目線を灰谷の手元に移す。

ホットココアとホットティー。
そう言えば宮古もさっきココアを買っていた。

女子はホットココア好きなんだろうか。
わざわざ聞こうとは思ってないけれど。]

 人気だね、ホットココア。
 俺も飲もうかなぁ。

[お金を入れて、ボタンを押そうとして
紫苑はあっと声を上げた。

灰谷の運が良いのか、紫苑の運が悪いのか。
ホットココアのボタンは無情にも赤く光っていた。
『売切』の二文字に紫苑は眉を下げつつも
口角を上げて微笑んだ。]



 ラッキーだね、灰谷ちゃん。
 きっと良いことあるよ。

[だから、きっと。
待ち人も帰って来ることでしょう。なんてね。

代わりに紫苑はホットティーのボタンを押す。
またガコンと大きい音がして、
毎度の事ながら紫苑は身を縮こませた。

大きな音は好きじゃない。**]


メモを貼った。



[ 偶然持っていた、にしちゃできすぎてもいるが
  堅治がそう言い切るのであれば、そのまま。
  心理学の道に進むかどうか、なんて会話も
  したことはなかったように思うので、
  どちらかなんて判別もつくはずがなかった。

  勢いよく弾いた爪の先っちょでは、
  堅治の血色の良い色をした額を何にも変えられず
  ただ、さすられるのを眺めるだけになった。 ]


  ま、火があるかどうか知んねえけど……


[ 火のアテ、と聞けば眉間の皺が深くなった。 ]
 




  他人に無理して合わせる必要なんてない、だろ
  ……嫌なもんは、はっきり嫌って言えねえと
  苦しくなんのはお前自身なんだから

  煙草、害しかねえんだぞ?


[ そんな害まみれの煙草で満たすしかなかったのは。
  俺の方、なんだけど。 

  扉が堅治の手によって開かれれば、
  追うように喫煙所から外に出るだろう。
  吸い込んだ空気は綺麗だ。薄汚れてない。

  そうして、煙草のおかえしについては、
  自販機のジュースにつられるような男じゃないが
  今回は仕方ないので、その笑顔と提案を
  甘んじて受け入れようじゃないかって、顔をして。 ]




  ……まったく変わんねえ人間なんていなくね?
  むしろ、気づかない相手こそ問題あるだろ。

  もしも、本当にともだち、ならさ。
  堅治が昔から変わっちまってたとしても、
  ひさしぶりなら、嬉しいもんじゃねーの?

  ま、一般論としてだけど。


[ 明かしてくれた悩みの話を聞いて、
  同じ奇妙な体験をしたクラスメイトの枠から
  一歩だけ、おともだちに近づけた気がして
  俺はすこしだけ、嬉しいって気持ちが湧く。

  ごめんね、が押し付けられたなんて
  一ミリたりとも思っちゃいない。 ]
 




  つうか、情けねえとこ見れて俺は親近感湧いた
  完璧超人な宇井野堅治が、思ってたよりも
  人間らしかったっていうのが。な?

  ……ほら、怖え校舎に閉じ込められた夢。
  あん中でも、お前怯えてたろ
  窓の外眺めて、とか。マネキン見て、とか。


[ 少しふざけたように笑いながら、
  両手で幽霊を示すようなジェスチャーをする。 ]
 




  怖がりの堅治くん。俺が守ってやろーか?


[ なんてな、と。からかうように言いながら
  病院の入口の方へと歩き出していた。 ]
 



[ 綺麗な空気をすこしだけ肺の中へと吸いながら ]*
 




  迷子してるよ。
  たぶん、これからも。

 


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ヒイラギ 解除する

処刑者 (4人)

ヒイラギ
13回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび