人狼議事


278 冷たい校舎村8

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視点:


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 00時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:体育館→ ――

[ チャイムが鳴った。>>#1
 喜多仲のマネキンを覆う毛布をぼうっと眺めたまま、
 誠香はそれを聞いていた。

 朝と夜、一日二回鳴るチャイム。
 ああそうだ、そのたびに、何か起こっていなかったか。
 校舎が増えて、クラスメイトがマネキンになる。
 もしかして、また?

 誠香は立ち上げる。
 誰かがマネキンと代わったのを確かめに行くんじゃない。
 みんなが無事なのを確認するつもりで、
 体育館を出た ]

(29) 2020/06/20(Sat) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……なんだ、これ。

[ 体育館から校舎に戻ると、
 赤い足跡が目に飛び込んできた。>>3:851
 だってそこは、
 心乃が掃除して綺麗になったのじゃなかったか。
 あんまり汚さないようにねって、>>3:653
 心乃は言っていたのに。
 不届き者は誰だ。足跡小さいから女子みたいだけど。
 そんなことを考えながら、足跡を辿った ]

(30) 2020/06/20(Sat) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:昇降口 ――

 うそだ。

[ そういえば、誠香はきちんと昇降口を確認するのは
 これが初めてだった。
 真っ黒なインクがぶちまけられた昇降口。
 そこに、たくさんのマネキン? と ]

 …………まな、っち?

[ 違うよね? と確認するように、声をかけた* ]

(31) 2020/06/20(Sat) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:昇降口 ――

[ マネキンに埋もれるように、
 まな、のようなマネキンが見える。>>3:879
 近づいて、恐る恐る触れてみれば、
 たくさんのマネキン、のようなものは、
 柔らかくて、マネキンに似て非なる人形のようだ。
 ぶちまけられているインクにまみれて
 汚れている人形たちに埋もれて、
 まなに似たマネキンだけは、
 なぜか綺麗だった。>>3:880
 血も出ていないし傷もない。
 それは、喜ぶべきこと、なのだろうか ]

(46) 2020/06/20(Sat) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 …………またあとで、って言ったのに。

[ 就寝時間になったら、みんな保健室に集まって。
 そこで、千夏にメイクを教えてもらおうって
 話をする。
 そうなると疑っていなかった ]

 僕さ、ここで、どんな風に死んじゃうのか、
 考えると怖いけど……、
 もし、僕が死んだら、
 まなっちは、黒板になんて書いてくれるのかなって、
 考えてたんだ。

[ ざかざかと誠香はマネキンもどきの人形を掘る。
 ちょっと苦労する程度なら、それくらいする。
 まなの代わりのマネキンを掘り起こしながら、
 ぽつりぽつりと言葉を落とした ]

(47) 2020/06/20(Sat) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 それなのに、先に帰っちゃうんだ。

[ そうして、やっと掘り起こした
 まなのマネキンをじっと見て、
 誠香は書けるべき言葉を考える。
 ここは高校で、先に帰るクラスメイトに、
 かけるべき言葉は ]

(48) 2020/06/20(Sat) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ




        ……また、明日?**
 
 

(49) 2020/06/20(Sat) 01時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 01時頃


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 01時頃




  夢はいつか覚めるものだって、そんなのずっと知ってるよ。

 




       ─── 現実世界 ───

 




 [ 夢から覚める瞬間が嫌いだった。
  でも、あたしは、あんまり怒るってしないから、
  天井を見上げる顔が不機嫌とか、
  そういうことは、ない。

  ぼんやりしていた視界と、頭と、
  そういうものがだんだん綺麗になっていくような感覚。
  ベッドの中でのびをしたあたしの脚も、腕も、
  至って綺麗なもので、
  部屋の中の寒さをちゃんと伝えてくる。 ]

 




      綿津見まなの夢は終わった。

 




 [ ……二度寝しよう。とか、思ったんだけど、
  寝返りを打った目線の先、ぴかぴか光ってる。
  何がってほら、
  あたしたち現代っ子の文明の利器ですよ。

  あたしは映えに弱いにんげんで、
  歩きスマホもできないけど、まあ、見るよね。
  そういう風に生きてきました。フツーに。 ]

 




  [ ……流石に自殺未遂はフツーじゃないって? ]

 




   はーい もしもしあたし。
   フツーじゃない日常なんて最高だと思いませんか?
   クラスメートの事件だよ、びっくりだね。

 




      ちっとも最高じゃないなあ。

 




 [ 通信切断。やめよう。
  あたしは作品が好きだけど、
  ひとの死に様を笑う趣味はちょっとない。

  ましてやついさっきの、リアルすぎる夢で、
  一緒にシチューを食べて、隣で寝てたあのこが、
  "そう"だったなんてちょっと処理が追いつかない。

  文化祭みたいな浮かれ気分に、
  すぐなれたら苦労しない。 ]

 




 [ 綿津見さんちがそこそこフツーでよかったのは、
  お父さんもお母さんも、
  夢のマイホームを建てるときに、
  交通の便を考慮し尽くした ってとこにも、
  あるんだろうな。

  病院までも徒歩で行けるそこに、あたしは、
  ……ちょっとふたりに説明する時間がありながらも、
  すぐ、そこに向かっていたと思う。
 
  防寒対策はしっかりね。
  返しそびれた夢のマフラー、
  今度はあたしのをしっかり巻くよ。
  赤いそれは、血なんて物騒なものじゃなくて、
  ついさっきまで話していたあたたかい色だ。 ]

 




    これから会いに行こうと思えるほどには
    あなたがすきだよ。ほんとう。
    ……フジュンでは、あるかもしれないけれど。

 




        [ 走る。
          現実世界は息が苦しい。 ]

 




    拝啓 しおりちゃん
    
    あなたは夢に逃げたかったの。
    それとも 現実でなければどこでもよかった?

 




       ─── おかけになった電話番号は
              現在電波が ……… *

 




      ─── 病院前 ───

 [ 完全に息があがっていた。運動不足ですね。
  勉強してばっかりだからしょうがないんですよ。
  現実世界ってほんとなんなんだろうね!

  ぜえはあ言いながら、冬の冷たい空気を吸い込んで、
  冷たすぎて噎せてる。あまりにつらい。
  長めのマフラーはちょっと絡まっている。

  ホラーはめいっぱい怖がった後楽しむのが良い、
  なんて感じのあたしは、
  そのまま入り口に入ろうとして、 ]

 




    …… きたなかきゃくほんだいせんせー。

 [ やっほーって、手を振る……
  って、気分ではなかったから、手をあげた。

  マフラーが首に絡まったまま言う台詞じゃないって?
  真夜中の病院へようこそ、こんばんは。
  また会いましたね。

  かっこわらいは付けられなかった。
  夢から覚めた後って、どうしても、
  元気出ませんから、あたし。 ]*

 


メモを貼った。


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 18時半頃


 
TO:紫織さん
------------------------------------
おーい、早く起きれー!(-"-)
------------------------------------
 


 
 [ 夢の世界じゃない世界なら
  こんなに簡単に送れるのにな。 ]
 


 
[ ぴぴぴ。 ]
     [ 通信良好。 ]
           [ (笑) ]
 


 
[ あーちゃんの親と、ワタリさんと、
 あーちゃんが死んでくれたおかげで
 幸せになって喜んでるおれはクズ。

 ケロっとした顔でおれに優しくする
 兄と母と父もゴミ。

 あーちゃんももっとクソガキだったら
 今も平和に生きてたのかなぁ? ]
 


 
[ いま、ウソつきが一人死にかけてるし
 そんなに簡単にいかないか。(笑)。 ]
 


── 現在:病院前 ──

[ 送信。……送信成功。
 あの校舎の中とは違って、
 メールを送るのは簡単だった。

 あ、ここ病院だからまずかった?
 まだ入る前だから許してほしい。と思う。

 一酸化炭素中毒。っていう手段で、
 紫織は自殺を図ったらしい。
 漫画とか映画とかで結構聞く死因だった。

 メールを打つ指先は冷たい。震える。 ]
 


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:昇降口 ――

[ よく知っている声が、誠香の名前を呼んだ。>>77
 ぽんと肩を叩かれて、ぼんやり誠香は振り返る。
 よく知っているのに、なんだかまだ見慣れない
 整った顔立ちが誠香を見ていた ]

 氷室。

[ 怜に会ったら、話そうと思っていたことは色々あった。
 いきなりイメチェンするからびっくりしたじゃん! とか
 ちゃんと眠れた? とか。
 けれど、どの言葉も今は出てこない。
 ただ誠香はもう一度、氷室、と繰り返した ]

 ……まなっち、帰っちゃった。

[ 腕に抱えた、まなによく似たマネキンに視線を落として、
 ぽつりと言う ]

(171) 2020/06/20(Sat) 19時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 またあとで、って言ったのに。
 マネキンと、交代しちゃったよ。

[ インクで汚れていない床を選んで、そうっとおろした。
 髪を整えて、何か掛けてあげなきゃな、と思う ]

 僕のコート、もうないし……。
 あ、教室に、喜多仲が使ってた毛布あるよな?
 それ、掛けてあげよう。
 僕、取りに行ってくる。

[ そう言えば、怜はついてきてくれただろうか。
 教室に行って、毛布を一枚拝借する。

 黒板に書くことは決まっていた。
 “まなっちと映画館に行きたいです”
 ちなみに誠香はポップコーン派です。
 みんなで分けっこできるから ]

(172) 2020/06/20(Sat) 19時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 昇降口に戻ったら、
 まなに似たマネキンに毛布をかぶせた。
 しばらくじっと見つめてから、怜へと振り返る ]

 僕、喉渇いちゃったよ。
 購買で何か買って、ちょっと休憩しない?*
 

(173) 2020/06/20(Sat) 19時頃

 
[ ぼんやりしてたら遠くから人が走ってきて
 夜中に元気な人居るな。とか、考えていたら
 クラスメイトだった。手があげられる。 ]

  おっはあ、ワダツミちゃん。
  チョーさむいね。

[ いつもならウェイウェイ×気がするまでするけど
 そんな気分じゃないので、笑い掛けるだけ。
 スマイルは0円だしね。
 よくわかんない?おれも。

 右手にスマホ、左手にコンポタだから
 手をあげるのも厳しいものだし。 ]
 


 
  紫織さん、ヤバいねー。

[ ヤバい。っていうのが
 紫織の容態についてなのか、
 自殺を図った事実についてなのか、
 郁斗には分からなかった。

 っていうか、本当に。……本当は。
 考えたくないんだけれどなあ。って、感じ。 ]
 


 
  ……てか、超マフラー絡まってるじゃん!
  急ぎすぎでしょ、フツーに。

[ 焦るよね。分かる。
 まあ、焦ったところでなんも出来ねえけど。
 って、声に出すほど郁斗はひどくない。

 スマホしまって片手のままで
 絡まりを解こうと……してみようとする。
 コンポタ?そのままだよ。
 だってまだ飲み終わってねーし。

 さっきぶり。夢の世界ぶり。また会ったね。 ]*
 


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 19時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


-- 現在/→病院 --

[ 雪は降ってないけど、12月の末らしく寒かった。
 風を切って自転車を漕げば、
 髪が思いのまま広がってなびくし、
 覆われていない顔や指先から体温が奪われる。

 さむいなあ、つめたいなあ。
 千夏はとっても悲しい。

 どうして紫織は自殺を選んだのか。とか。
 どうして千夏は精神世界に居られなかったのか。とか。
 どうして、どうしてなんでしょうね。 ]
 



[ 他のみんなは、どうしてるかなあ。
 とようやく気が付いた。 ]
 



[ 考え事をしていても、
 足はきちんとペダルを踏んでいて、
 事故に遭うこともなく病院の前へとついた。

 自転車を降りて、病院を見上げる。
 深夜だというのに明かりがいくつも灯っていて、
 どこに紫織がいるのかわからないけど、
 どこかで……手術か処置かを為されているのだ。
 そう、千夏は思う。 ]
 



[ 自転車を引いて、
 置き場へと向かおうと視線を下に向ければ、
 自販機の明かりに照らされた人影が見える。

 あ。と思った。
 見覚えのある二人が生きてて動いてて。
 千夏はほっと息を吐いた。 ]
 



[ 二人に声を掛けずに、
 千夏は自転車置き場へと向かう。* ]
 


メモを貼った。




    しおりちゃん、やばいね。 

 [ こんばんは、お元気ですか。
  あたしはそのまま返してしまう。
  他に言葉もあまりない。

  多分、状況も、自殺したって現実の事実も、
  その他、言葉に表せないなにもかもをひっくるめて、
  やばい。 ]
  
 




 [ 現実世界はどうあったって
  あたしたちに優しくない、って、思いませんか。 ]
  
 




 [ あたしはぐるぐる巻きのマフラーに埋もれたまま、
  コンポタを持つ喜多仲君のところまで歩む。
  うぇいうぇい×ノリが続くまでの挨拶は、
  きっとお互い気分じゃないね。

  スマイルはタダだし、
  これでいいってことにしましょう。
  あたしのスマイルは演技指導のいらないもの、
  ……だと思います、脚本先生。
  少なくとも今はね。まだぎりぎりね。 ]

 




 [ 映画とかであるよね、こういうの。
  文字だけの話ならいくらでも見られる。作品の一部。
  キャラクターや展開を色づけるためのもの。

  あたしは特に震えることもなく、
  "あと一時間ぐらい経てば終わるんだな"なんて、
  エンドロールの瞬間を惜しんで、
  チュロス咥えたまんま、眺めていられる。 ]

 




     [ やっぱり終わるのって怖いね。 ]

 




 [ あたしはやってもらう分には、そりゃあ。
  ありがたく受け取ってしまうにんげんだから、
  大人しく解かれましょう。
  暖かいよこのマフラー。ヒーローの色です。

  コンポタそのままだね。
  これが終わったらゆっくり飲んでください。
  あたしはおしるこでも買おうかな。 ]

 




   ……なんか、終わるの 怖いなって思って、
   そしたら、走っちゃった って、いうか。

 [ 何が、とは、言わなかった。
  フツーそうだよね、って、言えなかったよ。

  いつかあたしが熱弁したうちに、
  "この話終わるの嫌だね"って、
  そういうものもあったと思うけれど。

  なんだろね、あの時みたいに、
  外の空気は熱気に包まれてなかったし、
  むしろ、寒すぎて、冷たすぎる。 ]

 




 [ カンカクテキな感想だと笑いますか。
  笑えないかな、こんな状況。

  冷たい息を吐きながら呟いて、
  すこし、遠く。
  ……ああ、生きてるあの子がいたから、
  声はかからなくても、空いている両手を軽く振って、

  あたしと喜多仲君、
  ふたりぶんの挨拶を送ろう。 ]*

 


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買 ――

[ 何にしようかと購買で思案する。
 漠然と疲れたな、甘いもの飲みたいなと思って、
 提案しただけだった ]

 わ。
 え、いいの?

[ 決めかねている頬に、
 温かいカフェオレの缶が触れる。>>210
 誠香は目を丸くして、頬に触れている缶を受け取った ]

 ありがと。
 ……なんか、すっごい昔のことみたい。

[ コンビニでカフェオレを買ったのは、昨日のことなのに。
 まるで、遠い昔の思い出のように、
 なんだか懐かしくさえ感じてしまう ]

(213) 2020/06/20(Sat) 22時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ベンチに並んで座って、
 カフェオレの缶を開けた。>>211
 温かい。甘い。体に染みていくようだ。
 はあっと思わず大きく息を吐き出す ]

 ……帰った、んだよ。

[ 反論した。>>212
 そのはずだ、と思う。そうでなければいけない、と思う。
 まななのかと聞かれた時、>>206
 そうだよ、こんな綺麗な髪はまなっちだろ、なんて
 言ったけれども、
 あれは、あくまでもまなによく似たマネキンだ。
 まな自身じゃない ]

(214) 2020/06/20(Sat) 22時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あくまでも、想像だけど。
 この世界の主は、自殺しようとしてる。
 それで、怜の仮説が正しかったとしたら、
 ここに来たのは、自殺がよぎっちゃうくらい、
 何かを抱えた人だとしたら、さ。

[ 喜多仲のマネキンの前で、ずっと考えていたことを、
 ぽつりぽつりと誠香は話す ]

(215) 2020/06/20(Sat) 22時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 文化祭の思い出がかけがえのないものだってっていう
 メッセージに、きっと嘘はないはずだから。
 ……だから、さ。
 この世界の主は、
 みんなには、生きてほしかったんじゃないかな。
 
 この世界で、自分の悩みと向き合って、
 悩みを投影したみたいな死に方して、
 ……そしたら、本当の、現実の世界では、
 悩みを乗り越えて生きていけるんじゃないかって。
 この世界の主は、そう思ったんじゃないかな。
 ほら、死ぬ気になれば何でもできるとか言うじゃん。
 一度本当に死んじゃったら、
 もう生きてくしかないじゃない?

[ 楽観的すぎるかなあ。
 そう言いながら、誠香はまたカフェオレを飲む。
 何でもないことのように言った ]

(216) 2020/06/20(Sat) 22時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 だからさ、
 もし僕がいなくなったら、探さないでほしいな。
 きっと僕は、すごく無様な死に方をするだろうから。
 見られたくないや。*
  

(217) 2020/06/20(Sat) 22時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/20(Sat) 22時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買 ――

[ この世界の主は。>>220
 怜のその言葉に、少し言葉に詰まった。
 そこは、正直あまり考えたくなくて、
 けれど目を背けるわけにはいかない部分だ ]

 この世界の主は……メールが届いたってことは、
 もう、自殺を図っちゃったあと、ってことだと、思う。
 ……けど、この世界があるってことは、
 まだ生きてるはずで。
 その……多分、生死の境をさまよってる、ってこと、
 じゃないのかな。

[ 正直、想像したくはない。
 その人物が、この校舎の中にいる誰かだなんて。
 でも、本当にすべてを諦めきってしまった後なら、
 こんな校舎を作っただろうか?
 こんな世界を作って、クラスメイト達を呼んだ。
 そこに意味を見出すのは間違っているだろうか? ]

(250) 2020/06/20(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ほら、よく言うじゃん。今夜が峠です、とか。
 最後に人の生死を左右するのって、
 その人の生命力とか精神力だったりするんだよ。
 だからさ、僕らがここにいるってことは、
 文句を言って、手を引っ張ってやれば、
 帰ってくる可能性があるってことじゃないのかな。

[ 自分勝手だって怒ってやればいいんだよ。>>221
 怜の言葉を誠香は否定しない。
 それなのに、怜は誠香の願いを聞いてはくれないらしい ]

 ……そっかあ。
 やっぱ、駄目かあ。
 ま、そりゃそうか。
 僕だって、氷室がいなくなったら、そりゃ探すもんなあ。

[ 諦めたように誠香は笑う。
 じっと見つめる視線を受け止めていられなくて、>>222
 視線は缶へと落ちて ]

(251) 2020/06/20(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 言えない。
 言えないよ、それは。
 ……ごめん、もしも言えるようになったら、
 一番に言わなきゃいけない人がいるんだ。
 その人たちに話せるようになるまでは、
 氷室にも、言えない。

[ 一番に言わなければいけない人。
 それは、誠香の両親だった。
 誠香と兄の親である人。
 兄の死を嘆き悲しみ、
 誠香の身を案じてくれる人。
 一番に話すべきは両親で、
 その順番を間違えてはいけないと思う ]

(252) 2020/06/20(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……そうだなあ。
 それじゃ、もしマネキンになった僕が寒そうだったら、
 毛布はいらないから氷室のマフラーがほしいな。
 あれ、暖かかったよ。

[ そんなリクエストをして、そういえば、と首を傾げた ]

 毛布と言えば、氷室、昨日はちゃんと眠れた?
 僕はむしろこんな状況で一人で寝る方が無理だからさ。
 大丈夫なのかって、ちょっと心配だった。

[ 睡眠不足の顔ではなさそうだけれども、と
 しげしげと顔を覗き込む。
 それから苦笑した ]

(253) 2020/06/20(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 なんか、やっぱりちょっと変な感じ。
 よく知ってる顔だって思うのにさ、
 見慣れない感じがするんだよなあ。

[ 急にイメチェンしやがって。びっくりするわ! なんて
 軽口をたたいた* ]

(254) 2020/06/20(Sat) 22時半頃



  ……おなかすいたなあ、



[ 愛宮心乃の寝起きはいつもと違う
 ミュージックなんて聞こえない無音の目覚め。

 嫌な汗をかいているのが分かる。
 滲んだ額を、パジャマの袖で拭った。

 台所へ降りて、冷蔵庫を開けた。
 ちょっとつまめるもの、……見当たらない。
 コップ一杯の水を喉に流し込んでから、
 コートを羽織り、近所にコンビニへ歩き出していた。 ]
 



[ 夢占いをしたら、どんな結果になるんだろう?

 結局、あの校舎の主は誰だったのか。
 答え合わせがままならない状態で、
 追い出されてしまった、不思議な世界だった。

 ……もしかしたら、己の内に秘めていた感情が、
 しらずしらずのうちに見せた、単なる夢だったなら、
 いいのに─── って思っていた。 ]
 



[ 愛宮心乃は歩きスマホはやっぱりしない人間だった。
 だけれど、ちょっと出かけるって時に、
 念のためスマホを持ち歩くのは、現代人ゆえ。

 コンビニのレジに並んでいる間、
 ふと、ぴかぴか通知が光ってるのに気づいたら、
 開いてみないわけがないんだよね。

 ……見覚えのあるメール。
 続いて届いてたのは、なっちゃんから。 ]
 





      しおりちゃん、だったんだ

 



[ あの、増築されたぐちゃぐちゃな校舎。
 しおりちゃんの頭の中だったんだ、って呟いた。

 どうしよう、って思って、
 コンビニのおにぎりコーナーにいた。
 夜だからか、種類はほとんどなくって、
 昆布をひとつ選んで、ビニール袋を揺らしながら、
 愛宮心乃は、走っていた。

 ついさっきまでも、走ってた気がするけど
 身体はまだ、心乃にしては軽くって、
 ぜえはあしながら、病院まで走っていた。

 ……自転車とか、親に送ってもらったりとか、
 そういう頭がなくって、ただ。走っていた。 ]
 



[ もう、だめだ── って思ったら、
 ようやく病院のエントランスが見えてくる。

 呼吸を整えるため、走るのは一旦終了。
 深呼吸をしながら、エントランスまで歩き始める。

 このときに、まだ自販機の下に人影は見えたかな。* ]
 


メモを貼った。


── 現在:病院前 ──

[ お元気ですか?元気じゃないね。
 元気だったらチョーヤバいね。逆に。

 今の状況で元気な人がいるって言うなら
 教えてほしいな。と郁斗は思う。

 やばい。って、かわいい。と同じくらい
 ふり幅のある言葉でしかないけれど、
 どうしたって、やばい。としか言えない。

 ボキャブラリー貧困?知ってる。
 別に良くね? ]
 


 
 [ 現実世界は優しくないね。 ]
 


 
 [ じゃあ夢の世界が優しいだけかっていうと、
  ……うーん。どうだろ?(笑) ]
 


 
[ マフラーを片手で解く。こと82(0..100)x1秒。
 適当にぐるぐるって巻きなおす。

 おしゃれさ?何それ美味しいの?ってふうに。
 片手で綺麗に巻けるほど、郁斗は器用じゃない。
 でも首が締まるよりマシ。じゃないかな。

 びっくりするくらいストレートな髪の毛が
 マフラーの下から露になって、
 また緩いカーブを描いていく。

 マジ髪綺麗だよね〜(笑)って、
 こんな状況じゃなければ言ったんだけど。 ]
 


 
 [ たぶん、紙と舞台の上の世界が一番優しい。
  消しゴムだって使えるし。
  練習だって出来るし。

  …………でも、もう終わっちゃったね。 ]
 


 
 [ 終わっちゃった。 ]
 



 
  終わ、……そっかあ。

[ 終わり。って単語すら、ちょっと怯んだ。
 なんたって、怖い。
 その意見に同意しかなかった。

 脚本を語るまなはだいたいハイテンション。
 だった、ので。いつもと違う雰囲気で、
 それすらも郁斗は、足元がぐらつく気がする。 ]
 


 
  まぁ、も〜病院ついたし、
  ゆっくりしなよ。
  おれたちたぶん、待つしかできないし。

[ さっき言うのをやめたっていうのに、
 つい口に出してしまった。残念ながら。

 どうしようもない事実だった。
 紫織は自殺未遂を起こして、それは過去で、
 現実の過去はどうにも書き換えられない。

 し、夢から醒めてしまった自分たちは
 もう声を掛けることなんて、できない。 ]
 


 
[ コンポタの缶にかぶさる白い息を眺めてたら、
 まなが手を振ったので、そっちを見た。

 千夏だった。あの夢にもいた。
 自分も軽く手を振って、そうしたら
 心乃の姿も見えた。また手を振る。

 続々と集まってくるクラスメイトは
 なんなんだろうな。何もできないのに。

 なんにもできないけど、こういう時って
 無駄に、足掻いちゃうよな。と郁斗は思って、
 人数は増えたのに、物寂しい気持ちだ。 ]
 


 
  おはよ〜、心乃ちゃん。
  ……おにぎりぃ?いいなあ、おなか減った。

[ コンビニの袋がぶら下がっているのを見て
 郁斗はそう言ってみる。
 半分以上、ウソだった。おなか減ってない。
 ただ会話していたいだけだった。

 そもそも、おはよう。って挨拶自体
 相応しいのかは分からない。

 いつも動かしている頭の、四割くらいしか
 上手に働いていない気がした。 ]*
 


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買 ――

[ 見当もつかない。>>258
 怜のその言葉はその通りで、
 誠香もうん、と頷く。
 この校舎の誰も、当てはまる気がしないし、
 当てはまってほしくない ]

 でも、文句言ってやりたいんだろ。
 そのためには、見つけないとな。

[ だんだん、マネキンに代わる人が増えていく。
 つまり、容疑者は絞られていく。
 多分それは、タイムリミットが近づいているという
 ことでもあるのだろうけれど ]

(275) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 怜がおどけてくれるのに、少しほっとした。>>259
 ちぇー、駄目か―、なんて冗談も言えた。
 でも、それ以上はふざけられなくて、
 うん、と誠香は頷いた ]

 僕だって、マネキンになんかなりたくないよ。
 みっともないとこ、見られたくないし。
 氷室のマネキンも、見たくない。

[ 置いていくななんて言われて、
 さみしい? なんて返しくなって、でも言えなかった。
 口に出したら苦しくなってしまいそうだ ]

(276) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そういう氷室だって、僕のこと置いてくなよ。
 だけど……だけどさ、
 多分、マネキンになりたくてなったやつなんて、
 いないだろって思うからさ……。

[ 駄目だなあ、と誠香は思う。
 まなのマネキンを見た後だ。
 その前は、喜多仲だって見た。
 すっかり弱気になってしまっている ]

(277) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ だから、
 言えないという返事に食い下がられなくてほっとした。
 眠れたという返事にも、ほっとした ]

 そっか、よかった。
 そりゃ、女子と一緒に寝るわけにはいかないだろ。
 女装しててもアウトだな。

[ お泊り会という言葉への拒絶反応。
 パニックになって教室を飛び出したこと。
 もちろん誠香は鮮明に覚えている。
 いやなことというのが何か、とても気になったけれど。
 ついさっき、言えないと言ったばかりの誠香が、
 それ以上聞き出すわけにはいかない ]

(278) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 女装しててもアウトと言ったけれど、
 そもそも怜はもう女装じゃない ]

 変じゃないよ。
 むしろ、そっちの方が合ってると思う。
 だって氷室、意識して女子っぽく振舞ってる時以外、
 見た目と言動にめっちゃギャップあったもんな。
 見た目は美少女なのに、
 笑い方はどう見ても男子、とかさ。

[ 外見は美少女にしか見えないのに、
 表情や、しぐさはどう見ても男子だった。
 ……しかし、さっきベンチに座った時の動作を見るに、
 それでも怜本人は抑えている部分があったようだ。
 今の方が、のびのびとして見える ]

(279) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 はいはい、そりゃ女装の時
 あんなに美少女だったんだから、
 イケメンだろうとは思ってたよ。

 ……あー、そういえばしおちゃん、
 前に超絶イケメンとデートしてたらしいんだよな。
 隠し撮り写真が出回るくらいだから相当だと思うけど、
 僕、興味なくて見なかったんだよなー……。

[ 見ておくべきだった? と思うけれども、
 やっぱり隠し撮りというのは気分が悪い。
 見なくてよかったのだ、と思い直した ]

(280) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 まあ、でも、身内って贔屓しちゃうもんだしな。
 きっと氷室の勝ちだな!
 って撫でるな! 
 どう見ても男子に撫でられるのは照れる!
 照れるから!

[ 怜だとわかっていても照れるものは照れるのだ。
 これは容姿のせいではなくて性別のせいだと
 理解していただきたい* ]

(281) 2020/06/20(Sat) 23時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 00時頃




 [ 夢の世界は、どうだったんでしょうね。

  なっちゃんのマネキンはやばかったし、
  辰美君の片手もたいへんやばかったし、
  ぐちゃぐちゃに増えた学校もやばかったから、

  ………… 優しいだけじゃないですかね?(笑) ]

 




 [ 一番優しくて、一番夢中になった、
  あの、紙と舞台の上の世界は、もう、終わっちゃったね。 ]

 




 [ ぐるぐる。長いもの(物理)に巻かれている。
  エントランスと街灯と、それから自販機と、
  少しのあかりに照らされた赤いマフラーは、
  ちょっと目立つ。
  
  おしゃれは多分、フツーにそこそこ?
  気にしないひとでも、ありがたく巻かれましょう。
  あたりまえのことです。おしゃれと命の天秤。
  あたしの髪がまっすぐになったり、
  カーブになったり忙しくて、ちょっとだけ笑った。

   ありがと、って、ぽつり。 ]

 




 [ すき きらい はフツーにあるから。
  短いより長い方がすき、って、
  そういう理由の、あたしの髪。

  いつもの調子だったら、
  ありがと〜(笑)で返すぐらいの、
  ……そういう、軽いやりとりが、
  あったのかもしれないけど、

  やばいね、あたしたち。やばいね、いつもより。
  ずっとこれ言ってるなあ。もう。
  他に見つからないじゃん。状況。 ]

 




 [ 本日も大変、
  語彙力の無い綿津見でお送りしております。
  それでも、終わる、って言葉は、
  たとえ 夢の世界を語るものであっても、
  とっても小さい。
  
  あたしたちの夢は終わった。もう覚めたら戻れない。
  そんなの 知ってる、知ってた。
  ……知ってる、んだけど、それでも。
  さみしいけれど、 ]

 




 [ 駐輪場に向かったちかちゃんと、
  エントランスの光にうつる、ここのちゃん。
  なっちゃんはエントランスから顔を出して、
  こっち、って、声をかけてきて。

  みんな、なんにもできなくても、
  来てしまうものなんだなって、

  ……理由は分からなくたって、
  そういうものだって、思う。 ]

 




 [  あたしは、きっと、
        しおりちゃんの夢の続きを待っている。  ]

 




 [ 喜多仲君にクレープ映え、教えてもらうの、
  少なくとも、夢の続きの、
  その後だろうなあ なんて。

  あたしは黒板に残した、願いか 祈りなのか、
  そういうなにもかもを思いだしては、
  ここのちゃんへと手を振った。 ]

 




   喜多仲君、コンポタおかわりいる?
   ここのちゃんは何がいい?
   ちかちゃんにも買おっか。
   ……なっちゃんはあたしと一緒でいっか。

 [ ……喜多仲君のそれを真に受けてるわけじゃないよ。
  現実世界、気の紛らわし方を探すのも、
  だいぶ難しいよね。

  そういう 話。 ]**     

 


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買 ――

 アウトに決まってんだろ。

[ ツッコミ待ちですよね?>>289
 と思ったので遠慮なくツッコませていただきました ]

 そりゃギャップあったよ。
 だから僕は氷室のこと女子だと思ったことなかったし、
 女子扱いもしたことないつもりだけど?

[ 撫でられたりなんだりのハードルは下がっていたけれど、
 女の子だと思ったことはない。
 あくまでも、女装が似合う男子だった ]

(295) 2020/06/21(Sun) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 …………は?

[ せっかく身内贔屓で勝利のジャッジをしてやったのに、
 超絶イケメン=怜だと白状されて、>>290
 誠香はフリーズした。
 意味が分からない。理解が追い付かない ]

 は……何、
 氷室……しおちゃんと、デートしたの。
 訳あって、……って、
 やりすぎって……なにが。

[ 意味が分からない。
 訳があってデートするというのも、
 写真がうけるというのも、
 やりすぎっていうのも、なにもかも ]

(296) 2020/06/21(Sun) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 撫でるな! と拒否したら、>>292
 なんだか怜は寂しそうだってけれども、
 多分、今誠香が感じている距離感は、
 怜が感じているそれよりも、ずっと遠い ]

 ……そーだな。
 でもってデートっていうものも、
 彼氏と彼女がするものだって、僕は思ってるよ。  

[ 手が触れたって、心の距離が遠ければ寂しい。
 手が触れなくたって、心の距離が近ければ、
 きっと寂しくなんかない。
 誠香はそう思っている。
 だから今、誠香はとても寂しかった ]

(297) 2020/06/21(Sun) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 怜の隣は、いつも居心地が良かったのに。
 誠香は今、とても寂しくて、居心地が悪い。
 ふらりと視線が彷徨って、
 そして、紫織をとらえる>>274 ]

 しおちゃん。

[ なにやら躊躇っている様子の紫織に、
 どうしたの? と首を傾げて、
 おいでよ、って手招きをした* ]

(298) 2020/06/21(Sun) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買 ――

[ 違う、と怜は言う。>>312
 何が違うんだろう、と誠香は思った。
 “たったひとり”を見つけなよと誠香が前に言った時、
 そんな人は、怜にはいないようだった。
 であれば、多分、
 怜と紫織は付き合っているわけではないのだろう。
 それが誠香には理解できない。
 付き合ってるわけではないけれど、デートをした。
 訳あって。
 そして、やりすぎた?
 
 なんのことだかはわからない。
 けれど、わかることもある。
 それは、誠香の価値観とは相容れない。
 だから、寂しかった ]

(314) 2020/06/21(Sun) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うん。いちゃいちゃなんかしてないよ。

[ 誤解です。>>307
 怜の言葉に賛同して、>>313
 誠香は立ち上がる。
 よくわからないけれど、訳ありなんでしょう?
 だったら、怜が話すべき相手は、
 誠香じゃなくて紫織じゃないか ]

 カフェオレ、ごちそうさま。
 僕はもう行くから。

[ 自販機横のごみ箱に空っぽになった缶を捨てて、
 じゃあね、と誠香は言った* ]

(315) 2020/06/21(Sun) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:購買→ ――

[ またデートする? と紫織が言った。>>323
 そうかあ、紫織もそういう価値観なんだなあ。
 誠香はそういう風に思う。
 誠香が口を出すことではないので、
 何か言ったりはしなかった。
 誠香とは違う。それだけだ。

 いちゃいちゃなんかしてないと言ったのも、
 事実だから、そう言っただけ。
 声が少し硬くなってしまったのは、
 別に突き放すつもりなんかなくて、
 寂しかったのだから、それくらい許してほしい ]

(332) 2020/06/21(Sun) 01時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 家庭科室の方に足を向けたのは、
 廊下に心乃の姿を見かけなかったからだ。
 掃除の手伝いをすると声をかけたことを>>3:763
 今更ながら思い出したのだった。

 どうせ寝る前にシャワーを浴びるのだし、
 その前に一仕事。
 そのくらいの気持ちだった** ]

(333) 2020/06/21(Sun) 01時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 01時半頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

[ 階段の横に差し掛かったところで、
 地下から上がってくる辰美に遭遇した>>373 ]

 あ、辰美。
 ここのん見なかった?
 掃除手伝おうと思ったんだけど。

[ よー、って挨拶を返して手を上げた誠香は、
 元気なつもりだったけれども、
 顔が暗いと指摘されて、
 え、そうか? と眉を下げた ]

(374) 2020/06/21(Sun) 08時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あー……あのさ、
 昇降口のとこで、まなっちがマネキンと交代してて。
 ちょっとへこんでる。

[ またあとで、と挨拶をしたのが
 地味に効いてるなあ、と誠香は思う。
 あとで、の約束は、本当の世界に帰ってからしか、
 果たせなくなってしまった。

 落ち込んでいるように見えるとしたら、
 きっと原因はそれだろう、と思うけれど、
 いや、それだけじゃないよなあ、と誠香は苦笑する ]

(375) 2020/06/21(Sun) 08時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 んー……あとは、まあ。
 仲いいと思ってたやつと、価値観の相違っていうか、
 ここは分かり合えないんだろうなって部分?
 そういうの、感じちゃって。
 そうだな……うん、ちょっとへこんでる、かも。

[ あと多分空腹のせい。
 美味しいもの食べて、ぐっすり眠れば治る治る。と思う ]

 まあ……大丈夫だよ。
 辰美は? 元気?

[ 表情筋が硬めのクラスメイトは、
 疲れていることを悟らせにくい。
 疲れてないかー? と表情を覗き込むように
 誠香よりずいぶん高いところにある顔を見上げた** ]

(376) 2020/06/21(Sun) 08時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 08時半頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

[ それは全くの予想外で、
 誠香は思わず固まった。
 心乃がマネキンになっている。>>381

 既に何人もクラスメイト達が
 マネキンに代わってしまったのを見てきた。
 だから、心乃がそうなってしまう可能性だって
 もちろんあったのに、
 誠香はそんなこと全然考えていなかったのだ ]

 そっか。ここのんまで。
 女の子、僕としおちゃんだけになっちゃったよ……。

[ 不意打ち過ぎて呆然とした誠香は、
 はは、と乾いた笑いをこぼした ]

(385) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 辰美も昇降口のまなを確認済みだった。>>382
 へこむよな、と言われてうんと頷く。
 先に帰っただけだと誠香は信じているけれど、
 感情はなかなかついていかない ]

 まなっちとも、ここのんとも、
 僕、「またあとで」って言ったんだよ。
 どうせ寝る時には保健室集合だし。
 すぐ後にまた会えると思ってたんだ。

[ 辰美は口数はあまり多くないけれど、
 話を促すのが上手いと誠香は思う。
 ぽつりぽつりと思っていることを、
 しゃべらされてしまう感じがする。
 顔が暗い原因としては、
 まなの案件だけで十分だったのに、
 もう一つの理由の方も話してしまったし、
 寂しい感じ、と指摘されて、素直に頷いてしまった。
 お疲れ、という労いが、なんだか染みた ]

(386) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 いやわかんないよ!

[ 無表情のVサインにはツッコみますが ]

 ちょっと面白いから写真撮ってやろうか!
 あっ、ここで撮った写真って
 元の世界には持って帰れないのかな!?

[ 全力でツッコんでから、
 強がりを認める発言に、>>383
 だよな、と頷いた ]

 そりゃそうだ。
 色々わけわかってないし。
 この状況で元気溌剌すっきり爽やかなんてやつがいたら、
 そいつの方がまともじゃないな。

[ しみじみとそう言ってから、
 でも、と重々しく言った ]

(387) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 さっきのVサインはちょっと面白かった。

[ 大事なことなので二回言いました ]

(388) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 仲いいやつって誰? とストレートに聞いてきた辰美は、
 誠香が返事をする前に、怜の名前を当ててきた。>>384
 簡単に思い浮かぶくらい、
 怜と誠香は仲がいいと周りにも認識されているらしい。
 誠香だって、そう思っていた ]

 うん。そー。氷室。
 あーうん、やめたやめた。
 こっちの方が自分らしいって言ってたけど、
 僕もそう思う。

[ 女の子の格好をしていたけれど、
 女の子になるつもりはなかったのだから、
 見た目と言動にギャップが出るのは当然だ。
 缶コーヒーを飲む姿は
 いつもよりもリラックスして見えたし、
 やっぱり自然体でいられるのは本来の格好なのだろう。
 ありのままの自分でいられるなら、
 そっちの方がいいに決まっている ]

(389) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 話くらい聞くよ、と言われて誠香は迷った。
 辰美は話しやすい。信頼もしている。
 余計なことを他の人に言ったりはしないだろう。
 問題は、誠香が辰美のことを、
 紫織の元カレと認識していることだった。
 元カノとデートしてるって噂の超絶イケメンが
 怜でした、なんてことを言えるか?
 ……非常に非常に言い難い ]

 価値観とか考え方が違うなんて当たり前のことだし、
 僕の考え方の方が正しいって主張するつもりもないんだ。
 だけど、僕の中では結構大きい部分で違ってる、って、
 なんていうかさ……自分でもびっくりするくらい
 ショックだったっていうか……距離、感じちゃったんだ。

[ うーん、と誠香は考える。
 話せるラインと話せないラインを思案する。
 辰美はさあ、と誠香は言った ]

(390) 2020/06/21(Sun) 13時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 辰美はっていうか、男子は?
 好きでもなくて、付き合ってもいない子と、
 デートしたいとかって思うもん?
 それで噂になったりして、楽しいもんなの?

[ 誠香が何気なく言った時、
 怜はあっさり紫織のデート相手が
 自分だと白状した。>>290
 別にデートのことを隠すつもりはないんだろうと思った
 誠香は、デート相手が紫織だということを伏せて
 話してみることにしたのだった* ]

(391) 2020/06/21(Sun) 13時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 13時頃


-- 現在/病院 --

[ 自転車をゆっくり引いてゆこうとしたとき、
 二人のうちの一人が、こちらを向くから、
 千夏はびっくりして、すこしうれしかった。

 二つの手が振られる方向はあきらかに千夏で、
 たぶん後ろには誰もいなかった。
 なので。千夏も二人に向かって手を振り返す。
 やっほーいぇーいっていうテンションではないけど。

 手を振って、それから自転車を指さす。
 駐輪場に停めてくる、
 という意思は伝わったはずだ。 ]
 



[ のろのろと自転車を引く。
 駐輪場は空いていて、どこでも停めたい放題だった。
 雪の降る朝と同じく、深夜は人が出歩かない。
 出入り口から近いところに停めて、鍵をかける。

 なにができるって、わけでもないし、
 たとえ念を飛ばしても届くわけない。
 もしかすると紫織のためではなくて、
 自分のためにここにきたのかな、と千夏は思う。
 一人でいたら、どうしていいのかわからない。 ]
 



[ 一人も、静かも、すき。
 ただ、今は誰かが、いいえ、
 あの世界を共有したみんなが、恋しかった。
 早く二人のところにいこう。 ]
 



[ 千夏が自動販売機の近くに戻る。
 二人、が三人になっていて、わ。と思う。

 紫織の世界にはまだ誰が留まっているのか。
 すこし考えて、頭を振った。 ] 

  ……さむいね。

[ 挨拶、はさっき手を振ってしたから、
 なんて言ったらわからずに、
 すこし考えて、三人の顔を見上げてそう言った。

 おかえり。みんな生きてるね。
 生きててえらいよ。* ]
 


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

[ 教えてもらったことは良かったと思う。>>392
 心の準備がなかったので不意打ちだったけれども。
 マネキンに代わってしまった心乃とばったり遭遇、より
 よっぽどよかった。

 これで僕かしおちゃん、どっちかが先に帰ったら、
 逆ハーレムってやつだねえ……なんて
 冗談を言ってみたけれどあんまり笑えなかった ]

 先に帰って待ってるだけだって思ってるけど、
 だからさ、むしろまだここにいる僕たちの方が、
 先に帰ったみんなから心配されてたりするのかも
 しれないけど、さ、
 でも、そう思っててもへこむもんはへこむな!
 仕方ないな!

[ 元気に言ってみてもあまり元気は出ない。仕方ない ]

(401) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ やはり写真は持って帰れないらしい>>394 ]

 あーっ! ってことは、
 登校してきた時氷室が撮った辰美の写真、
 ほらあれ、雪景色に映えるアンニュイ!>>0:1366
 あれも幻と消えるってことじゃん!

[ 慄くキュートさの誠香の写真とかもあった気がする。
 なんということだ、と割と誠香はショックを受けた ]

 ……辰美は自分の面白さをもっと自覚した方がいいよ。

[ 素ボケには割と本気でそう返す。
 写真で持って帰れないなら網膜に焼き付けておこう。
 あの辰美は面白かった(3回目) ]

(402) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そして、友人である男の話である。
 納得できる格好が一番、というところでは
 意見の一致を見たが>>396
 続きはちょっと違っていた。
 誠香は文句を言ってもよかったらしい>>397 ]

 文句っていうか、
 僕はこう思うっていうのは言ったよ。

[ 大人の対応をした自覚はなかった。
 怒らなかったのは、大人だったからではない。
 多分、呆然としていたからだった。
 相容れない。分かり合えない。
 そのことに気づいて、呆然として、愕然とも、したのだ。
 怒りの感情が追いついてこないくらい ]

(403) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 辰美の身の覚えなど、>>398
 もちろん誠香は知るはずがないので、
 無表情の内側で駆け巡った思考など>>399
 もちろん思いつきもしなかった。
 無表情ってずるい ]

 え、辰美がモテないってことはないっしょ。
 辰美のこと、褒めてた子、いたよ。
 優しいし、察してくれて、かっこいいって。

[ モテないという主張に誠香は瞬いた。
 証拠も一応用意してみる。
 そのコメントが元カノからだというのは>>1:191
 元カレとしてどう思うんだろう、と思ったので、
 証言者の名前は伏せておいた ]

(404) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 噂になるのは嫌だと辰美は言う。
 その気持ちは誠香にもわかる。
 誠香だって噂話されるのは好きじゃない。
 まして、隠し撮り写真なんて論外だった。
 それが、普通の感覚だと思う。
 ……それなのに怜は。
 そう思った誠香に、一泊置いた辰美が、>>400
 怜もそういう噂は嫌いだと思う、と言った ]

(405) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 違うよ。僕はそんなこと言われてない。
 僕にそう言ったんなら、
 多分僕はこんなに引っかからなかったと思う。

[ 誠香と怜は仲がいい。誠香はそう思っているし、
 怜もそう思っている、と誠香は思っている。
 怜が誠香に求めているのは、
 性別なんか関係ない、気の置けない友達関係だ。
 だからきっと、女の子が二人だけで遊びに行くのを
 冗談でデートと表現するような、
 そういう冗談だと誠香は受け取っただろうし、
 それなら「デートじゃないだろ、ばーか」って返せば
 済むだけの話だった ]

(406) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕じゃないよ。別の女の子とデートしてたんだ。
 それで写真に撮られるくらい噂になってたけど、
 うける、って言ってた。
 そういう割に、あんまり楽しそうには見えなかったけど。

[ 正確には、マジうける。だ。>>291
 でもそう言った時の怜は、
 言葉ほど愉快そうには見えなかった。
 少なくとも誠香には。

 してみたいとか、したらどうなるんだろとか思う。
 辰美のその感想は、とても正直だと誠香は感じた。
 そういう、好奇心なら、まだ納得できたのだ。
 でも、あの時の怜の様子は、
 そういう好奇心とも違っていた。
 それは、そのはずだ。
 女装を考えるほど、色恋沙汰でうんざりしてきた怜が、
 今更好奇心でそんなことをするとは思えない ]

(407) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……うん、だからさ。
 なんか……うん、
 僕の知らないやつみたいに、見えたんだよ。

[ だから、寂しかったんだ。
 そう言って、眉をハの字にして笑った* ]

(408) 2020/06/21(Sun) 15時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 16時頃


──現在・病院前──


  は、ふう、……
  おはよう、喜多仲くん、まなちゃん


[ どうにか、声を絞り出せる。
 ちいさく手を振りながら、彼らの元へ。

 まだまだちょっと、呼吸は荒い。
 すぐに落ち着けるほど肺は発達していないし、
 苦しい、けど、それで倒れるようなことは早々ない。
 ただの運動音痴なだけ、うん。

 案外、愛宮心乃の持っていないものは多かった。 ]
 



[ ─── おはよう、

 朝、出逢った人にいう挨拶。
 目覚めて一番初めにあった時に言う挨拶。
 夜中だったとしても、今日という日に会ったのが
 一番最初だったら、使われることもあるもの。

 だけど、まだ高校生の私たちにとっては、
 朝いちばん、学校で会った時に使う言葉だ。

 何かからの目覚めを共有している、のだろうか。
 愛宮心乃が眠っていたことを、知っている?
 ……もしかして、顔でわかる? ]
 




  ……おにぎり、いる?


[ そうして、ビニール袋の中身を指摘され
 ちらりと三角の頂点をみおろした。、
 いらないかどうかとかは、知らないので、
 取り出して喜多仲に差し出している。

 足りないのなら、また買いにいけばいい。

 そして増えたもうひとり。
 ちーちゃんを出迎えるように手を振った。 ]
 




  ……さむいねえ。

  コンポタ、あったまってよさそうだね
  でもいいよっ まなちゃん
  自分でお金出すから!
  うーん、私はおしるこ、にしよっかなあ…


[ 寒いね、って同意する。
 だからこそ、あったかい飲み物はちょうどよい。
 でも、お財布持ってきてるよって示す。 ]
 




  あっ、ちーちゃん、無糖のコーヒーあるよ
  これにする?


[ そして、自販機を見上げて商品をどれにしようかな。
 その中でみつけたひとつを示したのなら、
 いいんじゃないかな、ってちーちゃんへ伝えた。 ]
 


        ───ガッ、コン

 



[ 無事、おしるこを購入すれば
 両手で握り締めながら、病院の入口を見る。 ]


  風邪引くといけないから、
  そろそろ私たちもいく?


[ 三人に告げたら、私は病院の中へ行こう。
 一緒に来てくれる人は、いたかなあ。

 中に入れば、なっちゃんがいた。
 状況を看護師さんに聞いていてくれたみたいで、
 まだ、予断を許さない状況なんだって教えてくれる。

 救急外来の椅子にちょこんと座る。
 ……1.5人分の座席量を使うことになるけど、
 走ってきて疲れているので、ゆるしてほしい。* ]
 


メモを貼った。


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 18時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

 だよなー。仕方ないよなー。
 まあ僕らだっていつマネキンになるか
 わかったもんじゃないし、
 愚痴るつもりが愚痴られる側になっちゃったり
 するのかもしんないけど。

[ 自分の死にざまはきっとろくなもんじゃない。
 そう思っている誠香は、
 愚痴られたらどうしよう……と少し遠い目になった ]

(449) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 慄くほどキュートな誠香の写真のことを、
 辰美も忘れていなかったらしい。>>429
 しっかり指摘されて、そうなんだよーと眉を下げた ]

 あれだな、辰美のアンニュイさと僕のキュートさは、
 この世界のフィルムには収まりきらないあれなんだな。

[ あれってどれだよ。
 しかし辰美は消えても構わないらしい。
 もっと思い出を惜しめよな!
 でも地下での誠香のことは忘れてもいい ]

(450) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ポーカーが得意な辰美と、>>430
 ババ抜き最弱王の誠香。
 勝敗は明らかだったがそのことに誠香は気づいていない。
 圧倒的不利なのでハンデが欲しい ]

 まじで。
 それに辰美、聞き上手でいいやつじゃん。

[ お陰で結構洗いざらいしゃべってしまった誠香である。
 褒めているのは本心です。
 表情筋があまり仕事してないけど、
 それでも見ていれば意外とわかる。
 ほら、今ちょっと照れてるのとか ] 

(451) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ババ抜き最弱王は無理した顔もわかりやすい。
 ごめんと言われて何が? と返すまでもなく、
 頬を抓られて目を白黒させた>>432 ]

 なにすんだよ!?

[ 予想外すぎて避けられなかったが、
 我に返るとぺいっとはたき落とした。
 このクラスの男子、
 女子に触るのに抵抗なさすぎやしませんかね!?

 でも、無理して笑うことをたしなめられると、
 意図を察して、あー、という顔になる ]

(452) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そっか。
 僕らしくないかあ。

[ 笑うしかない、と思ったのだけど。
 そういう風に言われたら、
 どんな顔をしたらいいかわからない。
 無表情してみる? うん、無理だ! ]

(453) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 辰美にとっても友人だろうに、
 “性格が曲がってる”という身も蓋もない評価に、
 誠香は思わず噴き出した ]

 あー……なあ……
 そうかもしれないけどなあ……
 うん、なんていうか、歪んだ目的でデートするとか、
 それが既に僕の理解の範疇外。
 ばっかじゃないのって思う。

[ そして誠香も仲の良い友人のことをばっさり馬鹿と
 言い捨てたから似たようなもんである ]

(454) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 なんて言ってたか?
 えー……最初は全然悪びれてなかったよ。
 なにしろ「うける」だし。
 やりすぎだったかもとか言ってたけど、
 その時も平然としてた。

[ 平然としてたから、
 誠香の頭だって平気で撫でようとできたのだ。
 ばっかじゃないの、と誠香は思う ]

 何って聞いたら言葉に詰まってたから、
 結局何にも聞いてない。
 僕に聞かれるまで、
 何にも問題だと思ってなかったんじゃない?
 
[ 問題だと思ってないからこそ、
 あっさり誠香に話したのだろうし。
 その価値観の違いが誠香は悲しい ]

(455) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 理由かあ。
 なんか今の辰美との話を総合するに、
 ろくでもない理由だとしか思えないんだけど。
 聞いたら僕、罵倒するかめちゃくちゃにお説教するか、
 そんな未来しか見えない気がする。

[ もしもそれで分かり合えなかったら、
 もう、致命的な気がしてしまう。

 別に誠香は、友達付き合いをやめる気なんかないのだ。
 自分の価値観が絶対正しいなんてことも
 もちろん思っていない。
 だから、このまま価値観の違いには目をつむって、
 今まで通りやっていくことだってできると思う。
 どちらが最善手なのか、誠香にはよくわからない ]

(456) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ん?
 そーだよ? 氷室は僕のこと大好きだよ?

[ 好きだと思ったのに、という感想に、>>434
 平然と誠香は返す。
 ほんとに僕のこと大好きだな!>>0:948
 背中をばんばん叩いてそう笑えるくらい
 そのことは疑っていない。
 友達としてって意味だけど* ]

(457) 2020/06/21(Sun) 19時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 19時半頃


── 現在:病院前 ──

[ エントランスと自動販売機の光が混ざって
 集まったクラスメイトの顔を照らす。 ]

  いーよ、心乃ちゃんが食べる分
  無くなっちゃうじゃん?

[ 差し出された三角形が複数個あったのなら
 素直に受け取っていたかもしれないけれど。

 心乃が下げている袋の中身は空っぽになって
 じゃあ申し訳ないな。って思ってしまう。
 それはもう、素直に。 ]
 


 
[ 自転車置き場の方から千夏がやってきて
 約束していた訳でも無いクラスメイトが
 こんな真夜中に、しかも病院に集まるなんて
 すこし可笑しい。笑えないけれど。 ]

  おはよ、はやみん。
  さむいねー、凍えんねぇ。

[ 冬だし。外だ。寒いに決まってた。

 寒い。って話題は2回目だったけれど、
 その話題に頼らなきゃろくでもない話をしそうで
 何度だって郁斗は声に出した。 ]
 


 
 [ みんな、生きててえらいよ。本当に。 ]
 


 
 [ みんなが生きてるから、おれはまだ笑えるよ。 ]
 


 
  ええ〜いーよいーよ!
  てかさァ、おれ奢る場面じゃ……
  フツーに先越されるし!
  不甲斐ねぇ感じになっちゃったじゃん!

[ 飲み物奢る?とまなに言われて
 むしろおれが奢る?と郁斗は提案。
 ……しようと思ったんだけど。

 心乃の手のひらに収まるおしるこに
 思わず肩を落とした。 ]
 


 
[ 賑やかな会話……といっても、
 騒いでいるのは郁斗だけかもしれないけれど
 とにかく、クラスメイトと話していれば
 すこし気が紛れて、安心した。 ]

  待って待って、おれも行く!

[ 誰かと一緒に入る機会を逃してしまえば
 一生入ることが出来ない気がする。

 自動販売機横のゴミ箱に
 飲み終わってしまった缶を投げ捨てて。
 心乃の後に続いて扉を潜った。 ]*
 


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

[ どちらかが先に帰ったら。>>458
 その話に、お、言ったな? 
 なんならジュース賭けるか?
 そんな言葉が出かけたけれど、
 想像してみたらどちらも楽しくなかったのでやめた。
 誠香が先にいなくなるのも、
 辰美が先にいなくなるのも、
 どちらもちっとも愉快じゃない ]

 ……やだよー。
 もうみんな一緒に帰ろうよー。
 昇降口はインクで悲惨だからパスだけど、
 非常口あたりから平和に家に帰りたいよー。

[ 辰美に言っても仕方ないと思いつつ、
 ちょっと駄々をこねてみた。
 ほら、我々は枠に収まりきらないらしいし ]

(482) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あっは。詩人か。

[ 作家のニセモノの誠香は、実は詩人だったらしい。
 作家と言われるのは嫌いだけれど、
 詩人はちょっと悪くなかった ]

(483) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 別につけあがればいいじゃん。褒められて伸びろよ。

[ 何しろ今話を聞いてもらえて感謝しているので、
 それはもう容赦なく褒める。>>460
 そしたらなんだか反撃を食らった。まっすぐでいいやつ。
 そうかなあ? と誠香は首を傾げる ]

 いやー……僕はめんどくさいだろ。
 地雷あるし謝らないし。

[ 自覚しているくせに改める気がないあたりが
 始末に負えない。
 そう自覚している。

 抵抗があるならその抵抗心に素直に従っていいんだよ! ]

(484) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ああ、なるほどな!

[ ムッとした顔でいい。>>461
 その指摘に素直に納得してしまった。
 こういうところは確かにまっすぐかもしれない。
 いいやつかどうかは置いておいて ]

 怒るの忘れてたから、顔も怒ってなかったよ……。
 そうか、怒ればいいのか。
 無表情は素直に諦めます ]

(485) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ばっかじゃないの、に理解を得られてしまったので、
 もう誠香は罵倒が止まらない。
 ああ、本当は怒ってたんだなあ、と実感する ]

 なにをやりすぎたのかは、わかんないな。
 聞いたら言葉に詰まったからさ、
 違うとか言ってた、けど、
 何が違うのかわかんないし。
 うん、問題だって思ってなかったと思うよ。
 だからあっさりしゃべったんだと思うし。

 デートじゃなかった……?
 デートっぽい雰囲気じゃなかったら、
 隠し撮りなんかされないと思うけどな。

[ と、誠香は言ったけれど、
 怜と紫織がふざけてデートしようぜ、となる関係だとは
 ちょっと想像できなかった、というのが本当のところだ。
 デート相手は伏せているので、
 その根拠は辰美には提示できないけれども ]

(486) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 真顔がデフォルトのさらなる真顔って
 どんなんだろう……。

[ ツッコミではありません。純粋な疑問です ]

(487) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ お願い、と言われて誠香は首を傾げた。>>467
 何を頼まれるのかと思ったけれど、
 告げられた内容に肩の力が抜ける ]

 なんで辰美が申し訳なさそうな顔してんの。
 別に避けるつもりなんかないよ。大丈夫。
 ……けど、折れたりは、しないと思うけどな。
 氷室はちゃんと一人で立ち直ってると思う。

[ だから女装をやめたのだと誠香は思っている ]

 それに、僕のお陰、だけじゃない。
 あの時真っ先に追いかけたのは辰美だろ。
 辰美のお陰だって含まれてるから。自分を省くなよ。

[ 辰美だって怜の支えになっているのに、
 なんで申し訳なさそうに誠香に頼むんだ。
 そこは手のかかるやつだけど
 これからも一緒に面倒見ようぜ、でいいじゃないか。
 誠香はそう主張した ]

(488) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ま……そっかあ。罵倒してやるかあ。
 それでもし駄目っぽかったら、
 その時は辰美、フォロー頼むな。

[ 言いたい放題言っているが、これも愛というやつである。
 スパルタ?
 辰美は褒めて伸ばしたいが、
 怜は自信家なので>>465
 ちょっとくらいへし折ってもいいと思います ]

(489) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ すっかり体育会系の思考になっている誠香の前で、
 急に辰美が固まった。>>470
 どうかした? と誠香は首を傾げる ]

 レンアイ? あー、それはない。
 氷室、運命の人絶賛募集中だから。

[ 運命の人が現れない。>>1:772
 怜はそう言っていた。
 だから、誠香は怜の運命じゃない。
 でも、運命の人ってフレーズは何かちょっとこう、
 恥ずかしいですね!
 連呼したくないので1回で済ませたい気持ちです* ]

(490) 2020/06/21(Sun) 21時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 21時半頃


-- 現在/病院 --

[ ほんとにさむいよ。
 合流した三人はちょうど自販機でなにを買うか、
 の話中だったらしい。
 ちょっぴり眩しい自販機に目を向けた。

 喉が渇いたな、って今気が付く。 ]

  おはよう。
  喜多仲くん、まなちゃん、ここちゃん。

[ 挨拶には挨拶を返す。
 人間社会に溶け込むために必要なので。
 天気や気温の話は鉄板。二回目とは知らずに。 ]
 



[ 現代人必須の持ち物。スマホにお財布。
 千夏もお金は持ってきていたので、
 順番を待って心乃が勧めてくれたコーヒーを買う。 ]

  うん。ここちゃんありがと。
  そのコーヒーにする。

[ 奢る場面だと主張する郁斗には、
 くすくす千夏は笑った。
 いつもうるさいなあ、元気だなあと思っていた郁斗が、
 今はこんなにもありがたかった。 ]
 



[ 買ったコーヒーは熱くて、
 かじかんだ指先が溶けていってしまいそう。
 中に行こうと提案する心乃に首を横に振って。 ]

  コーヒーがちょっと熱くて。
  冷めるまでもうすこしだけ、ここにいるね。

[ ううん。本音。
 心乃が買ったあまぁいおしるこ、
 いいなあっていう目で見てしまいそうだから。

 病院内に向かう背中を見守った。* ]
 


メモを貼った。




 [ ここのちゃんが持っていたおにぎりの、
  その、ほんとうの大元を、あたしは知っていなくて。
  ここのちゃんと喜多仲君のやりとりを見ているばかり。

  寒い。寒いね。
  にんげんせいかつの話題の鉄板は、
  天気と気温の話です。 ]

 




 [ みんな、おはよう、こんばんは。また会ったね。
  さっきぶりだった筈なのに、
  懐かしいような気持ちにもなる。

  同窓会ってこういう気分なのかな?
  卒業してないのにそんなことを思ってしまうし、
  そもそもここは病院だ。
  しかもメンバーのひとりは死んでしまいそう。

  やばい状況。ほんとうにやばい。笑えないね。 ]

 




   [ でも、みんなが生きてることに安堵する。 ]

 




     [ 生きてて偉いよ、ありがとう。 ]

 




  [ みんなが生きて、みんなでいてくれるだけで、
     あたしの白紙は色づくと思うのです。 ]

 




 [ 奢りを提案したあたしでしたが、なんと。
  みんなそれぞれ買っていくようで。

  ……というか、ここのちゃんがおしること、
  ちかちゃんのための
  無糖コーヒー(にがそう)を買ったので、
  お財布の中身はそんなに変わらないまま。
  あたしもおしるこひとつ買って、
  ふたりに続いて病院へ、

        いこうとして。 ]

 




    ちかちゃん、
    多分、あっち、あったかいから。
    ……あ、

 [ 外にいるちかちゃんへ、ちょっと近づいて。

  ……鞄の中に入っていました。未使用カイロ。
  ストックは持っておきなさいって、
  そんなお母さんの意見を、
  受け取っていて良かった。ほんとに。 ]

 




    もしよかったらつかってね。
 
 [ 暖を取ってるちかちゃんに、あとでね、って。
  いなくなっちゃう前の複線でもなんでもなく、
  あたしは手を振って、中へと入っていく。 ]

 




 [ 椅子、には、座れなかった。
  緊急外来の椅子が並ぶスペースで、
  あたしは、あたしが行けるぎりぎりのところに、
  静かに立っている。 ]*

 


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:廊下 ――

 開けゴマとか言ったら開くんじゃないの。
 ちょっと辰美唱えてみてよ。

[ そして誠香にも姉力がなかった。妹なので。
 駄々っ子が二人。収拾がつかない ]

 伸びしろあるある。
 まあ無表情で怖いとか言ってるやつもいるけど?
 でも辰美、よく見たら割と変わるよな。

[ ババ抜き最弱王の癖に分かったような口をきいた。
 いや、でも本当に、表情筋はサボり気味だけど
 死んではないし、声音だったり仕草だったりに
 あらわれるものだってあるのだし ]

(528) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 地雷があってもさ、大人な対応できればいいんだけどさ。
 僕はそういうのも苦手だから。
 迷惑かけてるって自覚はしてる。
 でもありがと。
 そういう風に言えちゃうところも
 辰美のいいところだと思うぞ!

[ ふつーに好きと言ってもらえるのは嬉しいが、
 あの喜多仲ですら詫びに来たくらいだ。
 僕って相当やばく見えてるんだろうなあ、と
 自覚しているけれど改める気は以下略。
 
 自分は無表情の癖に表情指南をしてくれた
 辰美の指導の通り、怒っておく ]

(529) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そんな感じだなあ。
 今でも問題だって本当に思ってるのか、
 正直わかんないや。

 僕に指摘されて問題だって気づいたのか、
 僕が意味わかんない、ってなったから、
 とりあえず焦ってるだけなのかわからない。

 デートの隠し撮りされた人の話をしたら、
 自分だって言いだしたから、
 デートって認識、あったんじゃないかな。

[ 辰美はフォローしようとしているが、>>502
 呆然から怒りに移行した誠香の気はなかなか収まらない。
 ああもう、ばーかばーかと罵倒してしまいたい ]

(530) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 無……?

[ ちょっとだけ見てみたいと思って慌てて思い直した。
 深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
 なんか違う気がする ]

(531) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ならいいんだけど、と息を吐きだす辰美に、>>504
 そりゃそうだよ、と誠香は笑った ]

 僕にだって、氷室は大事な友達だし。
 そんな簡単に諦めるわけないじゃん。

[ 正面からぶつかって、もし駄目になったら、と思うと 
 なかったことにした方がいいんじゃないか。
 そんな臆病な選択肢が出るくらい、
 誠香にだって大切だ ]

 そうなんだ。ちゃんと話した方がいいよ。
 話せないこともあるだろうけど、
 それは氷室の中でまだ整理がついてないってだけで、
 氷室が辰美のこと、信頼してないってことじゃないよ。

 おー。辰美と一緒なら心強いな。
 僕たちって本当に友達思いだよな!

[ お父さんっぽい……と思ったのは内緒だ ]

(532) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 罵倒の許可も出た。わあ、お父さん頼もしい!>>505 ]

 ヤキ入れた!?
 まじか。頼もしすぎるだろ。
 よーし。

[ とてもやる気が出た。素直で単純なので。
 落ち込んでいたのが嘘のように、
 闘志がわいている誠香とは裏腹に、
 なぜか辰美は固まっている>>506
 ああ、なんだレンアイの話ね ]

 ナンパ成功率100%とか言ってたけど、
 好きな子に好かれなきゃ意味ないとも言ってたな。

[ 出会えないんだから仕方ないね。どこにいるんだろうね ]

(533) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そんなことを考えていた誠香に、
 思わぬ火の粉が飛んできた。>>508
 まさか辰美の口から運命の人なんて言葉が出てくるとは
 思いもよらなかった。言い出したの誠香だけど ]
 
 運命の人なんて大層なもん、わかんないよ。
 びびびって来るのかな? 経験ないなあ。

[ テレパシーもなければ、
 ビビっと電気が走ったりもしません。
 ぴぴぴもびびびもありません ]

(534) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ これ内緒な? と苦笑して、人差し指を立ててみせた* ]

(535) 2020/06/21(Sun) 23時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 23時頃


メモを貼った。


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 夜 ――

[ 辰美との内緒話のあと(ウルトラレアな笑顔を見た!)
 シャワーを浴びてから、保健室に戻った。
 途中、誰かに会えば、おやすみーと挨拶をして。
 保健室で眠る前、女の子二人だけになっちゃったね、
 なんて紫織と話した。
 購買での一件はまだちょっと触れられなくて、
 別の話題を振る ]

 帰ったら、みんなで千夏ちゃんに
 メイク教えてもらおうって
 まなっちと話してたんだよ。

[ そんなことを話して、眠りについた ]

(628) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 朝 ――

[ ジャージから制服に着替えて、
 身支度を整えて、保健室を出る。
 足が向かうのは購買だ。
 甘いメロンパンと微糖のコーヒーを買って、
 これが今日の朝ごはん。
 毎朝和食だったけれど、たまには悪くない。
 なにより、お手軽だ。
 いつもなら迷わず手に取るカフェオレは、
 なんとなく選べなかったけれど。

 学校に泊まるようになってもう3日目。
 なんだか少し慣れつつあるような気がする。
 このまま、ずっと続いていきそうな、
 けれど、そろそろ誠香の順番が来そうな、
 何とも言えない感覚がする ]

(629) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕がここにいる意味が、何かあるのかな。
 意味があるとしたら、なんだろう……。

[ マネキンと交代したクラスメイトと、
 まだ人間としてここにいる誠香。
 その違いが誠香にはわからない。
 誠香がここにいる意味があるとして、
 “文化祭”の演者として、
 役目を果たせているのか、誠香にはわからない ] 

(630) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 朝ごはん、どこで食べよう、と誠香は思って、
 購買の近くの適当な空き教室に入る。
 扉を閉めたことに、深い意味はなかった。
 単なる癖みたいなもの。
 いただきますと呟いて、ばりん、と封を開けて、
 メロンパンにかぶりつく。

 その時――――――――――スマートフォンが、鳴った ]

(631) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……え? あれ?

[ ずっと圏外だったのに。
 ここは現実じゃないはずなのに。
 目を丸くして、誠香は、
 ポケットからスマートフォンを取り出す。
 鳴り続けるスマートフォン。
 そこに、表示されている名前は ]

(632) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 …………!

[ さあっと血の気が引いた。
 きっと今、誠香の顔は紙のように白い。

 スマートフォンは、圏外のままだった。
 圏外のままなのに、着信していた。
 表示されている名前は、出版社の担当の人だ。
 どうして。なんで。意味が分からない。
 だって、ここは誰かの頭の中で。圏外で。
 それなのにどうして。

 電話をとれずに固まっていると、
 呼び出し音は、やがて留守番電話に切り替わる]

(633) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 「次回作の進捗はいかがですか?」
 「そろそろ執筆を再開してもらえないでしょうか?」
 「できれば高校生の間にもう一冊」
 「読者も待っているんですよ」
 「あ、こちらに届いてるファンレター、
  またそちらに送りますね」
 「福住さん福住さん福住さん」
 「まだですかまだですかまだですか」
 「早く早く早く早く早く」
 「新作を新作を新作を新作を」
 「書け書け書け書け書け書け書け書け」

(634) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うわああああああああっ!

[ 悲鳴を上げて、誠香はスマートフォンを放り投げた。
 硬い音を響かせて床に落ちたスマートフォンは、
 それでも壊れたように原稿の催促を繰り返し続ける。
 書け! 書け!! 書け!!! 書け!!!! ]

 ごめんなさい! 書けません! 書けないんです!
 僕は、違うから! ニセモノだから! 無理です!
 ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!

[ ガタガタとみっともなく震えて、
 首を横に振りながら叫ぶ誠香の目の前に、
 ひら、と何かが降ってきた。
 一枚、二枚、三枚、
 ひらひらと舞う白い長方形は、
 よく見ると白紙の原稿用紙だった ]

(635) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あああ、ああ……!

[ 降ってくる。降ってくる ]

(636) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ひらひら ]

         [ ぱらぱら ]

                    [ ばらばら ]

(637) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



       [ どさどさどさどさっ! ]
 
 

(638) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 おにーちゃん、ごめんなさい。
 おにーちゃんには、才能がありました。
 おにーちゃんは、作家になれる人でした。
 

(639) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 嘘をつくつもりなんてなかったんです。
 おにーちゃんの夢を応援していたんです。
 本当の本当です。
 

(640) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 それなのに僕は、
 イライラをぶつけておにーちゃんを傷つけました。
 しかも、自分がちょっとでも楽になるために、
 おにーちゃんの才能を疑いました。
 おにーちゃんに才能がなければいいと思いました。
 

(641) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 その上、こんな死に方をするなんて。
 これじゃまるで、僕の一番の悩みは、
 おにーちゃんの残したお話がなくなっちゃって、
 僕は作家じゃなかったって
 ばれることみたいじゃないですか。
 結局僕は、おにーちゃんのことより、
 自分のことばっかり考えてるみたいじゃないですか。
 

(642) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そんなつもり、なかったのに。
 そんなつもり、ないのに。
 そうだったのかな。
 そうなのかな。
 そうなのかなあ……?
 

(643) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そうだとしたら、やっぱり、
 みっともなくて、恥ずかしくて、
 僕はとても生きていけない。
 

(644) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


        ごめんなさい。
        ごめんなさい。
        ごめんなさい。
 

(645) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 父さん。
 母さん。
 本を読んでくれた人。
 みんな。
 みんな、ごめんなさい。
 

(646) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 真っ白の原稿用紙が、どんどん、どんどん。
 もがいても、もがいても、上から上から降ってくる。
 溺れてしまう。

 視界を埋め尽くし、
 部屋中を覆いつくし、
 そして ]

(647) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



[ このまま雪景色に溶けて、消えてしまえるなら>>0:27 ]
 
 

(648) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 雪ではない、けれど確かに白いものに、
 誠香は埋め尽くされて、押し潰されて、
 そして見えなくなりました。
 めでたしめでたし? ]

(649) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― AM8:50 ――

[ 購買にほど近い空き教室が、すりガラス越しに
 天井まで白い何かで埋まっているのが見える。
 扉を開けたいなら、気を付けて。
 真っ白な原稿用紙が、
 雪崩のように廊下まで崩れてくるでしょう。

 教室の中は、机も椅子もありません。
 食べ物も飲み物も跡形もなく消えています。
 そこにあるのは、ただ白紙の原稿用紙だけ。
 ああでも、原稿用紙を根気よく掘り返せば、
 うつ伏せに倒れた状態でへしゃげたマネキンが
 見つかるかもしれませんね。

 けれど、このマネキンのために、
 そこまでする価値はきっとありません。
 それはただの嘘つきなニセモノのなれの果てですから** ]

(650) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 00時頃


-- 現在/病院→駐輪場 --

[ 送る背中はみっつ。
 くるりとこちらを向いた顔に首を傾ぐ。 ]

  ……うん。
  わ、ありがとう。

[ カイロを差し出してくれるまなの姿に、
 3年8組になったばかりの春を思い出す。
 あのときは飲み物で今はカイロだな、と。

 春もこっちのほうが涼しいよ、
 と教えてくれたんだっけ。違うっけ。
 たった八か月前のことがすごく遠くに思えた。 ]
 



[ 生きて積み重ねた十八年と数か月。
 特に事故などなければ、
 おそらく何十年かは続いていく。

 他人の人生、あまり口出しするもんじゃないけど。
 千夏は思う。

 生きてたら、いいことあるよ、って。
 紫織ちゃんの人生、
 ここで終わらせないほうがいいよ、って。 ]
 



[ あつい缶コーヒーを指先でつまみながら、
 教えられた方へと歩く。
 たしかにすこしあったかいかもしれない。
 そう思いながら、苦いコーヒーを啜る。

 すこし寒さが和らいだころに、
 自転車の鍵がポケットにないことに気が付いた。 ]
 
  ……鍵、さしっぱなしかも。

[ こんな真夜中。
 自転車泥棒が出没するとは思わないけど、
 手許に鍵がないのも不安で。

 千夏は再び駐輪場へと戻る。** ]
 


メモを貼った。


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