人狼議事


151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


[魔の薬使い? 聞いたことのない呼称に頭に疑問符が浮かぶが、その異名は非常に好みだったので、ドヤ顔のまま頷いてみせる]

眠気覚ましは生憎先約があって品切れだわ。
それよりももっと、ハイリスクハイリターンなものなら、在庫があるのだけど。

[眠気覚ましはトレイルと約束している3日分で終了である。
残りは、数日眠気とおさらばする代わり、効果が切れると数日昏倒する激しい眠気止めしかない。
あまりお勧めはできない]


メモを貼った。


[しかし、親友の悲鳴にそれどころではなくなってしまった。
薬は大事だ。愛しているといっていい。しかし親友への愛はそれを遥かに上回る。親友のピンチに駆けつけられずして、親友を名乗れない。
という親友という言葉がゲシュタルト崩壊状態で慌てた]

くらりーん!!
どこおおおおおおお!?


[クリスが冷蔵庫に入れていったゼリーを食べて、ふう、と息を吐くとマドカからメールが届いた>>3:*29]



[心配してくれるというのはすごくこそばゆく感じた
 ふ、と顔の表情筋が緩んだのは誰も見ていないだろう]


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あっち!!

[フィリップの言葉に鸚鵡返し。
猛然と「あっち」とやらに向かって走り出す。
白衣のポケットの中で、薬品がかっちゃんかっちゃんぶつかり合う音が聞こえるが気にしない]

くらりーん!!


走りながらポケットに手を突っ込む。何か武器になるようなものあったかしら。


[錠剤はダメだ。うまく飲み込ませるのが難しい。
粉薬も舞ってしまうから避けるべき。
となれば、液体である。顔にかければ、ちょっとくらい口に入りそうだ。そしてうっかり飲み込んでしまいそう]

……これね。

[右手が選び出すのは、一本の試験管。
触覚が1+4倍に研ぎ澄まされる薬。
これで触覚を高め、そして]

私自ら地獄を味わわせてあげるわ……!


くらりん!!

[位置を特定した。
右手に試験管を掲げ、扉を蹴破る勢いで開け放つ。
真っ先に腰が抜けている親友の姿が目に飛び込んできた]

くらりん、無事!?

[慌てて駆け寄って肩を抱く。
きっと犯人をにらみつけ、試験管の中身をぶちまけてやろうとして、そのまま固まった]

……え?
………………ケー、イチ?


[あ……ありのまま、今起こったことを話すぜ!
大事な大事な親友を襲っていた全裸の変体は、恋心を自覚した婚約者でした。
な、なにを言っているのかわからねーと思うが、自分にも意味がわからない]

え、なんなのこれ。
どういうこと。

[震える唇からそんな言葉が漏れるが、今大事なのは自分よりもクラリッサである。
自分の心の痛みは見ない振りで、白衣を脱ぐとクラリッサの肩にかけた]

くらりん、大丈夫? 立てる?

[ケイイチのことは、視界からも心の中からもとりあえずシャットアウトする。
とりあえず今はクラリッサだ。視界も心の中もクラリッサだけでいい]


メモを貼った。


[無事だと言うクラリッサに、懸命に微笑んでみせたが、果たして笑えていたかどうか]

よかった。

[最悪の事態だけは避けられたらしい。最悪の次くらいに悪い事態な気がするが。
手を貸して、という言葉に眉を下げる。それはクラリッサが腰が抜けるほど恐ろしい思いをしたということで。
それは間違いなく、ケイイチのせいなわけで]

無理しないで。ゆっくりでいいわ。

[そう言いながら、クラリッサに手を貸し、そうっと立たせようとした]


[FiFiFiFiFiFiFiFi。気の抜けたアラートが響く。
物理世界にではない。我輩の灰色の脳細胞にだ。

"ブルーリッジ・ラボより着信アリ、接続を"

チャンネルを合わせる。微弱なノイズの後、同調。視界に『図書館』が展開された。]


 こんにちは。サイノ・チイです。

[サイノは微笑んだ。閲覧室のテーブルを挟んで向かい側、痩せた金髪の男が立っていた。男は辺りをぐるりと見回し、それから灰みがかった緑色の瞳をこちらへ向ける。]

『こんにちは。
 図書館、ですか、君らしい、ですね』

[独特の話し方をするその男は木目調の椅子を引いて腰掛け、どうぞ、とサイノに促した。サイノはそれに従い、掛ける。]

『さて、早速なんですけども。君の論文ね、拝見しました。
 とても、素晴らしいと思います。
 ただ、幾つか、問題点があって……特に……ええと……
 そう、ここ、カナタ・レイ理論の、応用の部分、ですね』


[男はレポート用紙の束を差し出す。そこには、赤いインクでびっしりと書き込みがなされていた。サイノはそれを受け取り、真剣な表情で読み始める。しばしの後、サイノが瞬きをしたタイミングで、彼はぐっと身を乗り出しながら切り出した。]

『ラボからの宿題、です。
 指摘の箇所の、解決策、最低でも三つ以上。見つけて、ください。
 着任日に、私と答え合わせ、しましょう。』

[サイノは顎に手を当て、すでに考え込んでいる。男はその様子を満足げに見つめていたが、やがて立ち上がり、今度は我輩に向かって、言った。]

『彼のペース管理、してあげて、くださいね。
 事務的な手続きに関しては、後で資料、送りますから』


[承知しました、と我輩は答え、にこやかに手を振り去って行く男を見送った。サイノはと言えば、もう何も視界に入っている様子はなく、せわしなく視線を動かしながら何事か呟いては赤毛をばりばり掻き、うんうんと唸っている。

"………さて、こいつをどうやって、部屋まで帰そうか"

そう、ここはコモン・スペースのど真ん中なのである。はたから見ればベンチで居眠りをしているようにしか見えないだろうが、こうなるともう心ここにあらず、呼びかけても揺すっても目覚めないような状態だ。

我輩はこの頭の痛い問題について、幾つかの解決策を導かねばなるまい。
なんというか、なんとも、難儀なことだ。]


最終的には通行人に声を掛け担いでいってもらうしかない。そんな結論を予感した。


メモを貼った。


[クラリッサを立たせているうちに、ケイイチの姿は机の陰に隠れ、見えなくなっていた。
意図的にシャットアウトする必要がなくなって、小さく息を吐く。
飛んできた端末も意図的にシャットアウトしようとしたが、クラリッサが示された文面を読み上げたようだ]

「やっぱり」?
「実験」?

[唇を噛み締める。
なんのことかよくわからないが、ケイイチが何らかの意図を持ってクラリッサを襲おうとしたことは明らかなように思われた]

くらりん、とりあえず、ここから離れましょう?

[震える唇でつむいだ言葉は、やっぱり少し震えてしまった]


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[言い訳があるなら、という言葉に、クラリッサらしいと思う。
クラリッサは、芯の強い女性なのだ]

…………。

[クラリッサを支えたまま、うつむく。
ここを離れようと言ったのは、クラリッサのためだけではない。
被害者であるクラリッサのことを一番に気づかなければならないはずなのに、自分の気持ちでいっぱいいっぱいになってしまいそうだったからだ。
実際、大丈夫という返事に、もう声を返すこともできない。
何か話したら、泣いてしまいそうだった]


[ケイイチの方は意図的に見ないようにしていたが、フィリップやクラリッサの言葉から、断片的に情報が入ってくる。
実験の副作用で服が消えた、とか。最初から全裸だった、とかそういう情報だ。
しかし続くクラリッサの言葉に、耳を塞ぎたくなった。
耳を塞いで、走って逃げ出したいが、クラリッサを支えている今、そのどちらも叶わず、ここを引き受けるというフィリップに小さく頷く。
部屋を出ようとして……思い出した]

……これ。
トレイルに、渡しておいて。

[ケイイチの方を見ないように、投げるのはオレンジ色の錠剤。眠気覚まし三日分。
昼食時に食堂で渡す約束をしていたが、とても食堂になんか行けそうになかった。
消え入りそうな声でそれだけ言って、部屋を出た]


フィリップに、うつむいたまま首を横に振る。今はできるだけ誰にも会いたくなかった。


[クラリッサを支えているのか、クラリッサに支えられているのか、もうよくわからない。
音楽室に入ると、目に付いた椅子に腰掛けて]

ごめんなさいね。
くらりんが酷い目に遭ったのに、私の方が気を遣ってもらっちゃってるわね。

[うつむいていた顔をえいっと上げて、クラリッサに微笑みかけた]

くらりん、何か用事があったんでしょう?

[でなければ、あんなところにいたとは思えない]

私なら、大丈夫だから。
用事をしてきてもらって、構わないわ。


[メールが届く。
どんな時でも厨二演出を欠かしたことはなかった。けれど、今はそんな気力もない。
ぼんやりと、右手の指先を閃かせ……]

…………え。

[唇が震える。声にならない声が、文面をたどる。
それは、その文面の、意味は]

……ふ、うっ……。

[こらえきれない涙がわきあがってくる。
ダメなのに。クラリッサのことを気遣わなければ、ダメなのに]

言い訳も、してくれないなんて。

[そうだ、自分は。
言い訳、してほしかったんだ。
どれだけむちゃくちゃな理屈でも、納得させられたかったんだ]


メモを貼った。


[ひとしきり泣いた後、ふつふつとわいてきたのは怒りだった。
あんなことをしておいて、こんな一言で終わらせるとか、そうは問屋がおろさない。
泣きはらして真っ赤になった目は、据わっていた。
ひらり、右手を閃かせる]

To:ケイイチ
Message:
絶対ごめんだわ。

[連絡先を抹消されたことなど知らない。
差出人不明の謎メールとして届くかもしれないなんて、知るわけもなく。
怒りのまま、送信した]


心配かけて、ごめんなさい。

[背中をさすってくれるクラリッサに、泣きはらした顔のまま、それでも笑った]

ごめんなさいね、何がなんだか、正直よくわからないのだけど……。
弁解の余地なんて、ないのかもしれないのだけど……。
私、やっぱりどこかで、ケーイチのこと、信じたくて……。

[あの状況に対する、納得のいく説明がこの世に存在するなんて、正直見当もつかないのだが、それでも。
それでも、こればっかりは理屈じゃないのだ]


[終わらせたくない、と思う。このままでは不完全燃焼だ]

ちゃんと、一から十まで説明してもらって。
情状酌量の余地のない変態だということがはっきりしたら、その時は……。

[言葉を切る。
クラリッサと目を合わせ、真顔で言い切った]

私が、この手でもって、粛清するわ。
薬学の申し子の名にかけて。

[クラリッサの仇、そして乙女の純情をもてあそんだ落とし前、この手でつけねばならない。
そんな宣言をして、乱暴に涙をぬぐった]


[ごめんなさい、と言いかけてやめた。さっきから自分は謝ってばかりだ。
ごめんなさいよりも言うべきは]

ありがとう。
ありがとう、くらりん。

[背中をさすってくれるクラリッサに微笑む]

だけど、音楽室に用事があるんでしょう?
私は、大丈夫よ。

[やるべきことは決まった。それなら、いつまでもうじうじ泣いてなどいられない]


無理なんかしないわ。
あ、くらりん、白衣を返してもらってもいいかしら。

[クラリッサに羽織らせていた白衣を示す。これが自分の戦闘服だ。
そして武器は]

まさか、これの出番が来る日があるなんてね……。

[ポケットから取り出すのは、一本の試験管。電灯の明かりに透かしてみる。宇宙のように深い藍色]

宇宙の真理の前に、人は無力よね……。

[ふふ……と笑うその姿は、すっかりいつもの姿に見える。
藍色の試験管に入っているのは、超強力な自白剤。
強力な自白剤というと、精神を崩壊させるなどと言われたりするが、そんな副作用のある薬など、薬学の申し子が作るはずがない]

ちょっぴり恥ずかしいことになるけど……それくらいはまあ、仕方ないわよね?

[その代わり、この薬の副作用。
それは、しばらくの間思ったことが全部口から出てしまうという、本音が駄々漏れる恥ずかしい作用だった]


[試験管を振る。
ちゃぷん、ちゃぷんと藍色の液体が波打った。
じーっとそれを見つめながら、クラリッサが打ち込んだジャズっぽい音に耳を傾ける。
あとで顔を出すとフィリップは言っていたのだから、今はここから動かない方がいいのだろう。
そう思い、ぼんやりその場にとどまっていると]

……くっ。

[メールである。
試験管を白衣のポケットに仕舞い、文面を確認する]

……ふーん。

[目が据わった]


To:ケイイチ
Message:
恋愛にうつつをぬかしている暇はないことなんて、承知の上だったのではなかったの?
確か、そう聞いたと思ったのだけど。
昨日の責任は取ってくれないのね。
それなら、私にも考えがあるわ。

[気に入らない。非常に気に入らない。
プロポーズをこちらのせいだといいますかそうですか。いやそうなんだけど。
撤回しなかったのはそちらの方なのに。
メールを送信し、呟いた]

ぜってぇ飲ませてやる……。

[怒りのあまりキャラが変わっていた]


はーい。

[ノックの音に、返事する。
扉を開けて入ってきたフィリップに、ああ、と笑みを浮かべた]

さっきは取り乱してしまってごめんなさい。

[にっこり。
据わった目ってなんのことですかわかりません]


あら。

[着替えを示され、それはそれは、何から何までお手数をおかけします、という気分になったわけだが、思った以上にフィリップは気が利く人物だったらしい。
思わぬ提案に、目を瞬かせた]

まあ、そりゃいるわよね。
服を届けてくれるって言ってるのに、その前に移動するなんて、自殺行為だもの。

[自分のメールのせいで、まさにその自殺行為をケイイチが試みようとしていることなど露知らず]

いいのかしら。助かるわ。

[善は急げである。ケイイチにしてみれば善どころではないかもしれないが、そんなことは知ったこっちゃない。
着替えの入った袋を、しっかりと受け取った]

くらりん、私それじゃ、行ってくるわね。


お礼と言ってはなんだけど。

[白衣のポケットを探り、紫色の粉薬を取り出す]

数日眠気がなくなる代わりに、その後数日昏倒する薬よ。
万一の保険にどうぞ。

[御礼になっているかどうか、微妙な代物をフィリップに差し出したが、果たして受け取られたかどうか。
クラリッサは心配したかもしれないが、大丈夫だと笑って、音楽室を後にした]


[気に入らない。気に入らない。
別に、昨日されたことを怒っているわけではない。確かに初めてだったが、それに責任を取れと言っているわけではない]

人を恋に落としておいて……。

[そう、すべてはそれなのだ。
感情の行き場がない。この気持ちをどうしてくれよう。
そしてなにより]

第一、おかしいじゃない。
どうして私が振られたみたいになってるの……!?

[ケイイチが変態であり、親友を押し倒すという暴挙に出たのに。
こちらが怒り狂って破談を言い渡すならまだしも、どうしてこっちが振られなきゃならないのだ。
納得がいかない]


どかーん!と部屋の扉を開けた。


はーい、着替えのお届けに参りましたー。

[棒読みで言い放ち、さっさと部屋の扉を閉めた。通行人の目に入るのはよろしくない]

預かってきたわ、着替え。
よかったわね?

[にっこりと笑みを浮かべたが、目はまるで笑っちゃいなかった。
着替えの入った袋を左手で突き出すように、ケイイチに差し出して。右手は白衣のポケットの中。
着替えの袋に手が伸ばされたタイミングで、藍色の薬をケイイチの顔をめがけてぶちまけようとしたが、かかったかどうか]


ケイイチのあまりのおびえっぷりに不服そうに唇を尖らせた。なによ、人をバケモノみたいに。


うん、飲んだわね?

[にっこり。やっぱり目は全然笑っていない。
これでも一応配慮はしたのだ。服を着てからぶちまけたら、服も濡れてしまうからよくないな、とか]

今の薬はね、超強力な自白剤なのよ。
聞かれたこと、なんでも正直に話してしまうの。

[ふふふふふ。説明しながら笑ったが、やっぱり目は以下略]

まあその副作用で、しばらくは聞かれてもいないことでも、思ったことは全部口から駄々漏れになってしまうのだけど、仕方ないわよね?
それくらいのことは、してしまったんだものね?

[今度こそ本当に着替えの袋を手渡しながら、少し安心させるように]

でも、大丈夫よ。
少ししか飲み込まなかったものね?
きっと効果時間は、そんなに長くはないと思うわ。

[という説明は、果たしてケイイチにとって安心できるものだろうか]


さて。

[ふむ、と少し考える。
聞きたいことは山ほどあった。
なぜクラリッサを押し倒したのか、とか。
クラリッサに向かって言ったという台詞はどういうことなのか、とか]

…………。

[ケイイチを見つめる。
そういえば、さっきはなぜか端末に文章を打ち込んでいた。なにか言語中枢に問題でもあるのだろうか?
詳しい説明は読まなかったため、事情はさっぱりわからないが、自白剤なのだから、口が利けないのは困るわけで]


…………。

[考えていたら、ケイイチが何か言った。
至極はっきりくっきりと、まともに喋れないとか言った。
まともな口調で、まともに喋れないと主張する。ちょっと言ってることがわかりませんね。
しかし、喋れることはわかった。十分である。
聞きたいことは色々ある。そう、順を追って、ひとつずつ]

……さっきの、メール。
あれが、ケーイチの本心なの?

[聞きたいことは山ほどあった。
それなのに、真っ先に出てきたのは、その言葉だった]


…………?

[なんだかところどころよくわからないところがあった。あれだけ好かれているならってどういうことだろう。
けれど、まあいい。そんなのは些細なことだ。
あのメールは本心ではなく、ケイイチはどうやら本気で愛してくれているらしい。とりあえずその情報で十分だ。
あれだけ好かれているならの意味はよくわからないが、今自分がケイイチのことが好きなのは間違いないのだし]

それなら、どうしてあんなことになったの。
一から十まで耳を揃えてきっちりかっちり説明しなさいよ。

[まるで借金の取立てのように説明を要求した]

その説明如何によっては、別れてあげるわよ。
私が振られるみたいで、納得がいかないけれどね。


ケーイチ……?

[こちらの発言は、何かのトリガーを引いてしまったらしい。
突然の幼児化に眉をひそめ、なだめるように頭に手を伸ばそうとしたが、その手が届く前にケイイチは常のケイイチを取り戻したようだった]

……ふむ。

[説明に耳を傾ける。実験とやらは門外漢だが、副作用は人体への影響。それなら医学科の端くれなのだ、当然理解はできる。
……そして、語られた詳細に頭を抱えた]

なんてこと……。

[なんというタイミング。なんという運の悪さ。なんという間の悪さ。
不幸な事故としか言いようがなかった]


とりあえず、くらりんには謝りなさい。

[不運が積み重なった不幸な事故だったが、クラリッサの味わった恐怖は本物だ。それだけは揺ぎ無く、どうしようもない。
はああ、と大きなため息をついて、麻痺が残っているため服も着れない様子のケイイチの頭の上から、服の入った袋を逆さにする。
ばさばさと服が降り注ぎ、服に埋もれていくケイイチに向かって]

それで、どうして私と別れたいっていう話になるのよ。

[すねたように唇を尖らせたが、服に埋もれているケイイチには見えなかったかもしれない]


―少し前・音楽室―

[それは、藍色の試験管をちゃぷんちゃぷんと振っていた頃のこと。
メールの返信を待ちながら、受信済みのメールをさかのぼって……未読のメール>>*0に気づいた]

いけない。

[どうやらそれは、クラリッサの悲鳴を聞きつけ、爆走していた頃に届いていたらしい。全然気づいていなかった。
文面を確認し、ああ、と声を漏らす]

To:マドカ
Message:
眠ってるかもしれないけど、大丈夫よ。
もし起きていたら、冷蔵庫に色々食べ物があるから、まだ食べていないようなら食べさせてやってくれないかしら。
熱が下がっていないようなら、テーブルの上の解熱剤も飲ませてもらえると助かるわ。
色々頼んでごめんなさい。昼には戻るつもりだったのだけど、ちょっとどうなるかわからないの。

[渡りに船とはこのこと、とマドカにアオイのことを依頼して、返信した]


―現在―

…………。

[押し付けられた文面に、目を落とす。
本心とは思えない。なぜなら、口で話したことではないからだ。
なにより、先ほどの「だからこそ」>>*19とつながらない]

…………。

[これが理由ではないのだろう。
けれど、別れたいというのは間違いのない事実のようだ。自白したのだから、それは間違いない。
自分の薬の効果は疑っていない。
だから、間違いないのだ]

…………そう。

[やっぱり声は震えてしまう。さっき散々泣いたはずなのに、ぽたりぽたりとしずくが落ちる。
ダメだダメだ、泣き落としをしたいわけじゃない]


……バカね。

[そう、バカだと。そうケイイチから言われたのは、昨日のことだ]

バカね、私。

[しずくは止まらない。けれど、笑った。
ケイイチの口から布を引っ張り出す。そして、唇を寄せた。おそらく、麻痺の残るケイイチは、逃げられないはずだ]

大好きよ。

[ああ、そういえば、はっきり気持ちを伝えたことはなかった。
これは、初めての告白で、そして]

振られてあげる。

[そして、別れの言葉]


失礼ね。

[やだ、と聞こえた。むっと眉を寄せる。強引に奪ってしまったかもしれないが、これでおあいこだというのに]

しばらくなんでもかんでも喋ってしまう副作用に苦しめばいいんだわ。
それで、許してあげる。

[泣きはらした顔のまま、そう言って笑って、背を向ける。
廊下に出た途端、嗚咽がこみあげてきて、走り出した。
部屋には帰れない。アオイを心配させてしまう。
だから、理科室。そこしか、行くところはなかった**]


メモを貼った。


メモを貼った。


―理科室―

[泣き疲れた。上半身を机に預けてぐったりと、死んだ魚のような目をしている]

よく考えたら、ここって最悪の場所じゃない。

[ぼんやりと、そんなことを呟いた。一人になれる場所。そんなところはここしかなかった。それは事実なのだが、それにしたって最悪の場所である。
だってここは、ケイイチへの恋心を自覚した場所だ]

…………。

[ふと、右手を上げてみる。視線が追うのは手首の包帯。
知っている。この包帯の下に、痣なんてないのだ]

私に魔法は使えない。

[そんな当たり前のことを呟いて、包帯を外した]


[知っている。右手には獣なんて宿っていないし、左目が荒ぶることもないし、目覚めの時を待つ力なんてない。ごくごく普通の、当たり前の人間だということ。そんなことは知っていた。
だけど、こんなにも無力な人間だなんて知らなかった]

自分の恋愛も、恋心も、どうにもならないなんて。

[眼帯を外す。自分のアイデンティティだと思っていたもののひとつが、今となっては全く何の意味ももたなくなってしまった。
「クリスは今のままで構わんからな」
「厨二病も全部ひっくるめてクリスはクリスだ」
そんな言葉を思い出して、唇を噛んだ]


[もそもそと起き上がる。勝手に私物入れにしている引き出しを開けた。ごそごそと気のない手つきで中のものをかき混ぜる]

……あった。

[ほどなくして見つかったのは、古い端末。大昔に使っていた、腕時計タイプの、何の変哲もない端末だ。
眼帯から取り出したチップを、古い端末にセットして、腕に巻く。
これで、何の変哲もない、美少女の一丁上がり。
えるしっているか。厨二病じゃないクリスはそこそこモテる]


…………!!

[腕に巻いたばかりの端末が、着信を知らせたのはそんな時。
一瞬もしかして、と期待してしまったことに苦笑する。そしてもちろんそんなはずはなかった]

……はい。先生?
どうかされたんですか?

[着信の相手は課題を提出した教師だった。もしやレポートに不備があったのかと首を傾げる。そんなはずはないのだが。
昨日は薬学の化身が降りていた。厨二病からは卒業しても、マッドサイエンティストを廃業にするつもりはない]


はあああああああああああああああああああああああ!?

[そして、盛大な悲鳴を上げることになった]

先生、私言いましたよね?
くれぐれも! 絶対に! 落として割るなって言いましたよね!?
あれ、本当に、本っ当に、作るの大変なんですよ!?

[念を押しすぎたのがいけなかったのか。押すな押すなよの法則が発動してしまったらしい。
大事な大事な薬は、教師の手によって亡き者にされてしまった]

………………わかりました。もう一度作ります。

[呪詛のような声で返事しながら、それでも思う。
今は、打ち込めるものがあった方が、いいのかもしれない]


ばーかばーかと呟きながら、薬を作る準備を始める。


メモを貼った。


[眼帯と包帯は白衣のポケットに突っ込んで、古ぼけた端末からメールを送った]

To:アオイ
Message:
調子はどう?
私はちょっとトラブルが発生して、しばらく理科室にこもりきりになりそうなの。
何かあったらすぐに連絡して頂戴。
ゆっくり休むのよ。


メモを貼った。


メモを貼った。


[やれやれ、とため息を一つ。
薬が完成した……というわけではない。
薬を作る前段階、セッティングが完成したのである]

面倒なのよねー。

[理科室は、さながら「いかにも実験室!」といった様相を呈していた。
ガラス管が張り巡らされ、あっちの三角フラスコに、こっちの丸底フラスコに、と接続されている。
丸底フラスコはバーナーであぶられているかと思えば、別のフラスコは氷水で冷やされているといった具合]

こんなもんかしらね。

[何か漏れはないか、再度チェックしていると、メールが届いた>>*32]

よかった。これで安心ね。

[マドカがアオイの様子を見にいってくれるらしい。ふ、と安堵の息を吐くと、ぱちんと両手で頬を叩いた]

じゃ、はじめましょうか。


メモを貼った。


あら、いらっしゃい。

[突然開いた扉に、瞬きを一つして、振り返る。
常連客ではない。新たな客? 椅子を勧めた方が……と考えて、ああ、と思い至った]

あなた、ケーイチの妹さんよね。

[食堂の入り口でなにか騒いでいたと思ったら、フェードアウトしていった姿。思い出して口元に小さく笑みを浮かべた]

生憎、ケーイチはここには来てないわ。
多分……部屋じゃないかしら。

[服を届けたとはいえ、あれはフィリップからの借り物だ。ずっと着ているとも思えない。
自室に戻って着替えてるんじゃないだろうか、と思う]


アイリスに返事しながらも、試験管を振ってみたり、ビーカーをかき混ぜてみたり忙しい。


ああ、遠慮しなくていいのよ。忙しくしていたい気分なの。

[気分だけでなく、実際気の抜けない薬品作成中ではあるのだが、別に気が散るというほどのこともない。
かえって気がまぎれるくらいのことだ。
恐る恐る、といった様子のアイリスに、安心させるように少し笑ってみせて]

……ああ、少し前に、その、不幸な事故があったのよ。
誤解が解けないままなら、まあ、人生が終わるレベルのピンチだったかもしれないわね。

[誤解が解けないままだったら、露出狂の上に婦女暴行未遂扱いだ。それはまあ、人生終了だろう]

でも大丈夫よ。誤解はちゃんと解けたから。

[クラリッサにもちゃんと書面で謝罪すると言っていた。それでもクラリッサが納得しないなら、こちらからフォローしてもいい。
大丈夫だと、安心させるように大きく頷いてみせてから、バーナーの火力を調節した]


[ああ、あの冷却をそろそろ終わらせないと……とフラスコの下から氷水を撤去した。
興味津々という様子のアイリスに、見物していってもいいと椅子を勧めようかとも思ったが、おそらく彼女は今それどころじゃないだろう]

ええ、誤解。
具体的な話は、ケーイチ本人から聞いた方がいいと思うわ。
ケーイチも、あなたにならちゃんと話すんじゃないかしら。

[頷く。ほっとしたように微笑むアイリスに、笑み返した。アイリスは心配しすぎのきらいがあるけれど兄思いのいい子らしい。
けれども]

……申し訳ないけれど、それはできないの。

[よろしくお願いされてしまい、笑みは苦いものになる]

私ね、ケーイチに振られちゃったの。
だから私こそ、ケーイチのこと、あなたによろしくお願いするわ。

[最後まで笑みを浮かべて言い切ることは難しかった。
だから実験器具の方に顔を向けて、またビーカーを忙しくかき混ぜる。
特に今、その作業は必要なかったのだけど、そんなこと、アイリスにはわからないはずだ]


[良いのですか? そう聞かれてビーカーをかき混ぜる手が止まった]

……良いわけ、ないけど。

[ぽつり、漏れるのは本音。おかしいな、自白剤を飲んだのはケイイチの方なのに]

教えてくれなかった。

[はあ、と息を吐き出して、諦めたようにアイリスの方に向き直る]

理由、教えてくれなかったのよね。
私、何とかして聞きだそうとしたのだけど……。

[理由は聞いた。けれどその理由がケイイチの本心ではないことは知っている。
本当の理由が知りたかった。知ろうとした。
力づくで、知ろうとしたけれど……]


……でも、できなかったわ。

[やろうと思えば、できたのだと思う。あの時のケイイチは、麻痺の残る体だった。その気になれば、必死に口を塞ぐ手を取り除けることだって、十分できたはずで。
だけど、できなかった]

仕方ないじゃない?
あれだけ必死に隠そうとしていることを、無理やり暴いて。
それで嫌われてしまったら、元も子もないんだもの。


メモを貼った。


メモを貼った。


そんな機会が、あるといいのだけど。

[ぺこりと頭を下げるアイリスに、苦笑する。
そんな機会が、あるといいのだけど。
果たして、そんな機会は、あるのだろうか?]

んー、困ったわね。

[苦笑したまま、白衣のポケットに手を入れる。取り出すのは、たくさんの胃薬とか胃薬とか胃薬。何度ケイイチに処方したことか、もう覚えていないくらい]

きっとケーイチは、もうここには来ないと思うから、あなたに言付かってもらおうと思ったのだけど。
その様子じゃ……受け取ってもらえないかしらね?


[うつらうつらしてた所で目が覚めるとなんとなく喉が乾いたような気もする…

 クリスに飲み物を買ってきてもらおうか、と思ったが
 メールが来ている…一体何があったのだろうか

 仕方なく、飲み物は諦めてまたベッドに戻ることにした]


仕方ないわね。

[アイリスの返事は、想像したとおりだった。
眉を下げて、胃薬を白衣のポケットに戻す。ぽんとポケットの上から軽く叩いた。
続く言葉にあら、と眉を上げて]

私はいつでも歓迎よ。
もっとも、4月からは、別の学園艦へ、移動してしまうのだけど。

[なんなら、連絡先を教えておく? と首を傾げる。
アイリスが望むなら、連絡先の交換をするつもり]


[喉が渇いたなあ、と思っているとマドカが見舞いに来てくれた>>*34
 ヨーグルトと杏仁豆腐のどっちが良い?と聞かれると]

…とーふ…

[と答えた。差し出されたスプーンを手に持つと、ゆっくりと食べ始める
 じわりと出る甘露で喉を潤した]

…ごめん、なさい。食事会誘った、のに…


[連絡先の交換をすると、アイリスに端末をほめられた。
苦笑する]

そう? 昔使ってたのを引っ張り出してきただけなのだけど。

[今となってはレトロでいいのかもしれない。しかし生憎そういう感性はあまりよくわからない。
メールする、と言うのに頷いて]

ええ、いつでも。
今度来てくれた時は、お茶くらい出すわ。

[コンロの代わりにアルコールランプで、カップはビーカーだけれども。理科の実験のようなお茶会なのは、今あえて言うことでもないだろう]

ケーイチに、早く会えたらいいわね。

[よろしく伝えて、と言いかけて飲み込む。
頭を下げるアイリスに、小さく手を振った]


おっと、危ない。

[アイリスを見送った後、ひょいとフラスコを手にとって振る。少し放置しすぎてしまった]

ん……大丈夫そうね。

[フラスコに漏斗で試験管の薬品を加えた。また振る]

……おなかすいたわね。

[そういえばお昼時だった。しかし、まだここを離れられない。……離れる気もなかったが。
しかし今日はお好み焼きを食べるつもり満々だったのだ。携帯食の類も持ち合わせていない]


こんなことなら、バナナミルクプリンのパウチ、一つくらいもらってくるんだったわね。

[10秒チャージ、というやつである。あれならお手軽にカロリーが摂取できたのに]

仕方ないわ。

[引き出しから取り出すのは、試作品のお菓子もどき。
一番満腹感に貢献しそうなマシュマロを選ぶ]

……前は、もっと甘いと思ったのに。

[マシュマロもどきは、なんだかとてもそっけない味がした]


メモを貼った。


糖分が! 足りない!!

[そう、これは頭脳労働であり、頭脳労働には糖分が必要であり、だからこれは仕方のないことなのだ。
決してやけ食いなんかではない。
というわけでマシュマロもどきをどか食いしながら、猛然とビーカーの中身をかき混ぜていた。
これを先ほどのフラスコとは別のフラスコに少しずつ足していかなければならないのだが、そのタイミングと量の加減が難しいのである]

むぐむぐ……む?

[メールが来た。アオイが寝込んでいる今、後回しにすることはできない。
さっと目を走らせ……絶句した]


[フィリップを見送った後、アーサーは部屋で丸くなって寝息をたてていた。やわらかい絨毯の、さらにやわらかいクッションの上。
尻尾を丸めて、背中をゆるりと伸ばし、完全にリラックスした姿勢のまま、眠りに落ち――

そのまま、この身体で目覚めることはなかった。

反応がないことに業を煮やした協力者というか研究者というかマッドな科学者というか……な人物が、ノックもせずに扉をあけ、その大きくはない身体をつまみあげ、研究室へと浚っていく。

アーサーの本体を、細胞から構成しなおす作業が終わったのだった。
もちろん、それが可能な種族であったからこそ、の施術である。
原理などは、自分の身体であってもアーサーはまったく理解していない]


わっけわっかんない、わよっ……!

[なんなんだ。あれだけ頑なに本心を隠して、本当の理由すら教えてくれなかったくせに]

もー、怒った。ほんっと、怒った。

[アイリスの前で見せた対応とは別人のように低年齢化して怒り狂う。
そうだ、あんな対応をされた上に、教師のミスでこんな羽目になっている。踏んだり蹴ったりとはこのことで、怒ってもいいはずだ]


メモを貼った。


To:ケイイチ
Message:
人のこと振っといてなんなのよ!
大好きだって言ったじゃない! まだ言わせたいの!?
ばーかばーか!!

[大人気ないことこの上ない。少なくともどう見てもこれは、アイリスの望んだ「ちゃんと話をしている」状態ではない。
でも仕方ない。怒ってるんだから仕方ない。
そのままぺいっと送信してしまった]


ああもう! 今一番要のとこなのに!

[送信が完了した端末から目をそらし、フラスコとビーカーに向き直る。
ガラス棒に伝わせて、ビーカーの中身を少し……また少し……]

ふー。

[息を吐く。山場は越えた。
端末を見る。ちかりと着信を知らせるライト。
据わった目で、文面に目を走らせて……]

ご・そ・う・し・ん?

[一体誰に。ぴっきーんと額に青筋が浮かんだが、さすがにそれは誤解だった。
送信するつもりがなかった、ということだろう]


…………?

[それでも、ずいぶんと身勝手な言い分だと思う。腹の虫が収まらないまま返信しようとして、違和感に気づく。
何かおかしい。
画面の右下、小さな三角形。それは、そのメールがまだ終わっていないことを示すものだ。
眼帯の方なら、比較的新しいバージョンであり、全文を一括で表示するため、小細工にもなりはしなかったのだが、なにしろ今使っている端末は古い。危うく引っかかるところだった]

下手な小細工するんだから……。

[呟きながら、目を走らせて。ぎりっと歯が鳴った。
もちろん怒りで]


To:ケイイチ
Message:
専門外のことでは馬鹿だ馬鹿だと思っていたけど、ここまで馬鹿だとは思わなかったわ。
いつの間に、私の学科がなんだったか忘れてしまうほど馬鹿になっちゃったのかしら?
薬学の申し子たる私の才能も舐められたものね。
あなたなんかおとなしく、私に薬を処方されていればいいのよ。
馬鹿。

[馬鹿がゲシュタルト崩壊しそうな文面である。
怒りに任せて綴ったので、とても頭の悪い感じのメールになってしまったことには気づいていなかった]


[水もいるか、と聞かれてこくりと頷く>>*36
 飲み物をもらえたら、ぐび、と喉を鳴らしながら*飲むだろう*]


メモを貼った。


メモを貼った。


メールの送信が完了すると、怒りに任せてマシュマロもどきを鷲づかみながら、実験装置に向き直った。**


["いや、助かった。例を言う。"

結局あの後、通りかかった屈強な男子学生の親切により、無事にサイノを部屋まで運ぶことができた。とりあえずカウチに転がしてあるが、こうなるともうちょっとやそっとでは目覚めない。いや、厳密にはこれ以上ないほどの覚醒状態ではあるのだが。

"はふ。"大きくあくびをした。我輩にも時折こういった意味のない機能が現れることがある。製作者の遊び心なのだろうが、なんとも非合理的だ。ともかく、こういう時は退屈なのだ。退屈を感じることができるほどの高性能AIを搭載したからこそとも、言えなくはない。高性能すぎるのも難儀なことだが、これもヒトのパートナーとしてヒトを理解する一助ともなっている。

"さて、どこにいこうかね。"

サイノが『図書館』に引きこもっている時は大抵単独行動で暇を潰すことにしている。コマンド受付は待機状態にしてあるから、呼ばれればいつでも反応することができるし、このボディ自体がサイノのIDを兼ねているから、艦内の出入りはほぼ自由なのだ。

翼を大きく羽ばたかせ、我輩は部屋を後にした。]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[ガラス管を通って、ぽたり、ぽたりと薬が試験管の中に落ちていく。
その様子を見守りながら、ぽたり、ぽたり。落ちていくのは薬ではなく涙で。
悲しい? 悔しい? よくわからない。
怒っていることは間違いない]

私、どれだけ薄情な人間だと、思われているのかしら。

[見捨てるような人間だと思われた? ふざけるなと思う。恋人ではなく友人だって、そんなことで見捨てたりしない。持てる技術の粋を尽くして助力するだろう。
大体、ケイイチとは他の友人を通しての繋がりだってあるのだ。ケイイチ個人との繋がりが切れたとしても、いくらでも情報は入ってくるだろうに。
そして数年後にでも副作用のことや、障害のことや……何かの拍子に、別れを告げた本当の理由やらがこちらの耳に入ったとしたら、こっちがどれだけ傷つくか。
そんなこともわからないほど馬鹿なんだろうか]


あんなに自信満々に宣言していたくせに。

[「幸せにできる努力はする」「不幸にもさせることはない」そう断言していたことを思い出して、またむかついた。
あの時とは状況が違う? ちょっと状況が変わったくらいで撤回されるような宣言などしないでほしい。迷惑だ]

……ほんっと、馬鹿。

[そしてどうやら自分は、その馬鹿のことがどうしても好きらしい。
そんな自分のことも馬鹿だと思う]

でもまあ、馬鹿同士でお似合いなのかもしれないわ。

[はあ、とため息をついて苦笑する。……それにしてもおなかがすいた。
空腹は人を怒りっぽくしていけない]


メモを貼った。


メモを貼った。


[ぽたりぽたりと落ちていく薬を見守りながら、メールを作成する]

To:クロフォード先生
Message:
とある先生のミスのせいで、私は理科室に缶詰です。
お昼ごはんも食べられません。
可哀想な生徒のために、差し入れに来てはいただけませんか。
連帯責任って言葉もありますよね。同僚のミスですよね。

[クロフォードは、面倒くさがりだが面倒見がいい教師だと認識している。
来てくれたらラッキー、くらいの気持ちで送信した]


メモを貼った。


[辛い?>>*44と聞かれると首を縦にふる
 そこまでは高くないのかもしれないが、今までに熱が出たことがない故に慣れておらず更にひどい感覚に陥っているのかもしれない

 …お腹の鳴る音を聞くと]

アオイは、食べきれないから…
冷蔵庫の中身何か、食べてもいい、です

[確かプリンとかがまだ残っていたはずだ]


[メールを送ったクロフォードから返信は来ない。
来てくれたらラッキー、くらいなノリだったが、マシュマロは食べつくしてしまった。そしておなかは満たされていない。
ちらちらと端末を気にしていると]

……あ。

[メールが来た。が、それは教師からの返信ではなく、別件の方であり。
そしてあまりにも斜め上の返答に頭を抱えた。
伝わってない]

あの、馬鹿……。


To:ケイイチ
Message:
その返事こそ馬鹿の集大成だわ。
まるで意味がわかってないじゃないの。
障害も副作用も私が薬学の粋を尽くしてなんとかしてみせるって言ってるのよ!
……あ、その前に馬鹿につける薬が必要かしらね?
ばーかばーか!!

[またしても頭の悪そうなメールを送信していると、来客の声がする。
はっと振り返り、声の主を認めると]

お昼ごはん!
……じゃなくて、クロフォード先生!


あからさまにクロフォードの手元に視線が釘付けだった。


メモを貼った。


ええ、本当に迷惑でした。

[それは事実であり、「いや、それほどでも」なんてとても言えないレベルで迷惑だったので、遠慮なく同意した。
差し出された袋に、ひくり、と鼻を動かす。もしかして、この匂いは……]

お好み焼きですか!?

[前のめりで受け取る。お好み焼きだけでなく、チャーハンに、お茶もあった。感動した]

お好み焼き……今日は食べられないと思ってました……。

[思えば今日は、酷いことばかりだった。クラリッサから朝食のお誘いメールが来てうかれたくらいが人生のピークだった気がする。
まじめに生きてきてよかった。人生、悪いことばかりじゃない]


…課題は大丈夫、なのですか?

[マドカの独り相撲>>*48を見て、少し心配そうに言う]

アオイは、…大丈夫ですから
…マドカはマドカの用事を済ませてください

[また一人ぼっちの部屋になるのは少し寂しいが、マドカがそれで卒業できないとなったら大変だろう]


[迷惑している、という言葉に大きく頷いた。ですよねー、という気持ち。
その「迷惑」の中にたった今のこの状況も含まれているのだろうが、そのことは気にしない。お気の毒です]

これが落ちきるまで、見てないといけないんですよ。

[ガラス管から試験管に、ぽたんぽたんと落ちていく薬に目を向ける。その速度は、例えるならばドモホル○リンクル]

今日はお昼にお好み焼きを食べる気満々だったので、悔しくて。
でもこれで苦労が報われた気分です。

[お好み焼きを見つめ、しみじみ。
終わりそうか、と尋ねられると頷いた]

卒業、というか、私の場合転艦になるんですが。
大丈夫です。先生が差し入れ持ってきてくださったので。

[なぜやらかした教師本人に頼まなかったのか。
あの教師をここに呼んで、まかり間違って実験装置を台無しにされてはたまらなかったのだ]


端末がメールの着信を知らせ、ぴかりと点灯するのを確認するが、ひとまず後回し。ばーかばーかとか先生に聞かせられません。


[アーサーが目覚めてまず行ったのは、卒業要件を満たしたかどうかの確認だった。もはや端末と同化していない身体故、手のひらにのせた球体(端末)から浮かび上がるメール画面をひとつひとつ、チェックしてゆく]

 ふむ……レポートはオッケー、と
 さんざん猫扱いしてきたが、やっぱり評判どおりの ……ん?

[たっぷりのスペースをあけてのP.Sに、今は少しだけやわらかくなった目元をさらに緩ませる]

 へぇ
 ……これが"TSUNDERE"ってやつか?

[特定の地域の、特定の時代に流行った言葉、だそうだ]


メモを貼った。


眠くなります。

[同意するように頷く。落ちていく水滴を見つめ続けるのは催眠術じみていた]

ベストチョイス過ぎて先生の株が急上昇です。
奢ってもらうつもり満々でしたけど、精算してもいいくらいです。

[友人たちに奢ってもらうのは気が引けて、きっちり精算するタイプだが相手が教師となると話は別だ。
ご馳走になる気満々だったが、お好み焼きの前には心が広くなる]

ばたばたはしましたが、私はどうにかなりそうなので。
それよりあの先生の、第二第三の被害者が出ないように、よろしくお願いします。

[ねぎらいの言葉に笑みを浮かべ、さらっと無理難題を押し付けた]


あっ、ありがとうございます。
それじゃ、遠慮なくいただきますね!

[手を振って出て行く背中に一礼。
お好み焼きに、チャーハン。ウーロン茶。いそいそと実験装置の前に並べると、ぱちんと割り箸を割った]

いただきまーす!


[マシュマロのそっけない甘みに慣れてしまった舌に、お好み焼きソースの酸味がたまらない。
理科室の中は薬品とお好み焼きの匂いが混ざり、形容しがたい香りが漂っていたが気にしない。
至福の表情でお好み焼きを食べつつ、ああそうだった、と端末に目を落とす]

…………。

[改行。そしてまた改行。さっき通用しなかった小細工が、通用するとでも思ったのか。というか、読んでほしいのか読まれたくないのかどっちなんだ。
スクロールの手間がわずらわしいだけである。微妙な男心なんかわからない]

というか……。
四文目が十分恥ずかしいわよね……。

[読み終わった顔は赤い。
恥ずかしくて改行を重ねたのかと思ったが、隠れていない本文だけでも十分恥ずかしかった]


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