278 冷たい校舎村8
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[今までの距離感でいられたのかな]
(493) 2020/06/21(Sun) 22時頃
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[それから。 乾いた声を出す>>411葉野に、 ふっと口端を緩めて]
……葉野。いくらなんでも。 嘘、へたすぎ。
[にへら、と笑みを浮かべた]
(494) 2020/06/21(Sun) 22時頃
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どうせ明日には俺もおまえも マネキン人形に変わるかもしれないんだ。 俺サマにしょーじきに、話してみ。
[葉野に向き合ると、形勢逆転の空気が漂う]
俺の事情だけ知られて、 葉野のを知らないのは何かずるいじゃん? 悩みあるなら吐いちまえ。
(495) 2020/06/21(Sun) 22時頃
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[ほら、俺は葉野の事情を何も知らないから 恋バナの続きのように軽くそんなことを 聞いてしまうんだ]*
(496) 2020/06/21(Sun) 22時頃
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-- 現在/病院 --
[ ほんとにさむいよ。
合流した三人はちょうど自販機でなにを買うか、
の話中だったらしい。
ちょっぴり眩しい自販機に目を向けた。
喉が渇いたな、って今気が付く。 ]
おはよう。
喜多仲くん、まなちゃん、ここちゃん。
[ 挨拶には挨拶を返す。
人間社会に溶け込むために必要なので。
天気や気温の話は鉄板。二回目とは知らずに。 ]
[ 現代人必須の持ち物。スマホにお財布。
千夏もお金は持ってきていたので、
順番を待って心乃が勧めてくれたコーヒーを買う。 ]
うん。ここちゃんありがと。
そのコーヒーにする。
[ 奢る場面だと主張する郁斗には、
くすくす千夏は笑った。
いつもうるさいなあ、元気だなあと思っていた郁斗が、
今はこんなにもありがたかった。 ]
[ 買ったコーヒーは熱くて、
かじかんだ指先が溶けていってしまいそう。
中に行こうと提案する心乃に首を横に振って。 ]
コーヒーがちょっと熱くて。
冷めるまでもうすこしだけ、ここにいるね。
[ ううん。本音。
心乃が買ったあまぁいおしるこ、
いいなあっていう目で見てしまいそうだから。
病院内に向かう背中を見守った。* ]
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/21(Sun) 22時頃
[ ここのちゃんが持っていたおにぎりの、
その、ほんとうの大元を、あたしは知っていなくて。
ここのちゃんと喜多仲君のやりとりを見ているばかり。
寒い。寒いね。
にんげんせいかつの話題の鉄板は、
天気と気温の話です。 ]
[ みんな、おはよう、こんばんは。また会ったね。
さっきぶりだった筈なのに、
懐かしいような気持ちにもなる。
同窓会ってこういう気分なのかな?
卒業してないのにそんなことを思ってしまうし、
そもそもここは病院だ。
しかもメンバーのひとりは死んでしまいそう。
やばい状況。ほんとうにやばい。笑えないね。 ]
[ みんなが生きて、みんなでいてくれるだけで、
あたしの白紙は色づくと思うのです。 ]
[ 奢りを提案したあたしでしたが、なんと。
みんなそれぞれ買っていくようで。
……というか、ここのちゃんがおしること、
ちかちゃんのための
無糖コーヒー(にがそう)を買ったので、
お財布の中身はそんなに変わらないまま。
あたしもおしるこひとつ買って、
ふたりに続いて病院へ、
いこうとして。 ]
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[じっと、俺は葉野を見つめていた。>>499
早口で“悩み”をまくし立てるその様を見て 中学校の頃の元カノ達を思い出していた。
正直に話す、と言って語られる言い訳は 往々にしてその場を凌ぐための 場当たり的な噓八百で。
結局、彼女らは俺に好かれていたいから 周囲を悪人へと仕立て上げていたのだ、と 今の俺なら分かる]
(516) 2020/06/21(Sun) 22時半頃
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[目を逸らして、けれど焦りからか早口で。 そんな葉野の様子が元カノ達の姿と重なって――]
……待てよ。
[購買を飛び出そうとする葉野の手を ぐっと掴んだ]
(517) 2020/06/21(Sun) 22時半頃
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そんなあからさまな嘘 つかなくていいよ、別に。
話したくないなら、話したくないって 素直に言えばいいじゃん。
[それは半分カマかけだった。 それから、寂しげにすっと目を細めて]
(518) 2020/06/21(Sun) 22時半頃
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それとも女装してない ……フツーに男の格好してる俺に言われると、 やっぱり威圧感あって怖い?
だから、嘘で逃げたくなるのか。
[瞬間。ぱっと、手を離した。 俺から逃げようとしている女子を、 無理に男の力で拘束する趣味はない。
少し拗ねたような視線を送り、 葉野を見送ろうとするだろう]*
(519) 2020/06/21(Sun) 22時半頃
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ちかちゃん、
多分、あっち、あったかいから。
……あ、
[ 外にいるちかちゃんへ、ちょっと近づいて。
……鞄の中に入っていました。未使用カイロ。
ストックは持っておきなさいって、
そんなお母さんの意見を、
受け取っていて良かった。ほんとに。 ]
もしよかったらつかってね。
[ 暖を取ってるちかちゃんに、あとでね、って。
いなくなっちゃう前の複線でもなんでもなく、
あたしは手を振って、中へと入っていく。 ]
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/21(Sun) 22時半頃
[ 椅子、には、座れなかった。
緊急外来の椅子が並ぶスペースで、
あたしは、あたしが行けるぎりぎりのところに、
静かに立っている。 ]*
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[視線すら、合わせてくれなかった]
(536) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[放っといてよ、という言葉>>527が 頭にじんじんと反響していた]
(537) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[格好は関係ない。――本当に?]
(538) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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―― 現在 / 購買 ――
……はー、しんど。
[葉野が逃げ出せば、 肌寒い購買に俺ひとりきり。
次々とクラスメイトがマネキン人形に 変えられていくような状況下。 誠香に続いて葉野までひとりでお見送りするとか、 本当に俺って最低の男なんじゃないのか。 女子を2人ともひとりきりにさせちまって、さ]
(539) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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腹減ったな。
[もそり、と動き出して まだ購買に残されていた冷えた焼きそばパンを齧る。
財布から取り出した小銭を、 申し訳程度にカウンターへと置いておいた。 無銭飲食は良心が咎めた。こんな状況なのにな。
首から下げていたカメラのレンズを、 気まぐれに自分の顔へと向けた]
(540) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[――――カシャリ]
(541) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[どんな自撮り写真が撮れているか、 現像しなくても容易に想像ができた。
きっと、辰美なら「ブサイク」って 仏頂面でぼそりと呟くような、そんな陰鬱な顔]
……行くか。
[教室に戻る気にはなれなかった。 スマホの時刻を確認してから、 重い足取りで音楽室の寝床へと向かった]*
(542) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/21(Sun) 23時半頃
-- 現在/病院→駐輪場 --
[ 送る背中はみっつ。
くるりとこちらを向いた顔に首を傾ぐ。 ]
……うん。
わ、ありがとう。
[ カイロを差し出してくれるまなの姿に、
3年8組になったばかりの春を思い出す。
あのときは飲み物で今はカイロだな、と。
春もこっちのほうが涼しいよ、
と教えてくれたんだっけ。違うっけ。
たった八か月前のことがすごく遠くに思えた。 ]
[ 生きて積み重ねた十八年と数か月。
特に事故などなければ、
おそらく何十年かは続いていく。
他人の人生、あまり口出しするもんじゃないけど。
千夏は思う。
生きてたら、いいことあるよ、って。
紫織ちゃんの人生、
ここで終わらせないほうがいいよ、って。 ]
[ あつい缶コーヒーを指先でつまみながら、
教えられた方へと歩く。
たしかにすこしあったかいかもしれない。
そう思いながら、苦いコーヒーを啜る。
すこし寒さが和らいだころに、
自転車の鍵がポケットにないことに気が付いた。 ]
……鍵、さしっぱなしかも。
[ こんな真夜中。
自転車泥棒が出没するとは思わないけど、
手許に鍵がないのも不安で。
千夏は再び駐輪場へと戻る。** ]
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