人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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 ・・・・・・・
 おかえりなさい…と言われて
 僕はどうしてあんな気持ちになったのでしょう。
 言いようのない気持ちは潮騒を招いて、
 どうしてか涙が零れ落ちそうになりました。
     
 帰る場所は別にあったような気がするのに、
 さめた夢のように思い出すことが出来なかった。
 朝の雪原みたいな薄い色の瞳をしたひとは、
 陸地の言葉を僕に投げかけてきました。>>*15
     



 
     ・・・・
 「 ……
   おはようございます
   おしょくじありがとう…いただきます 」


 辿々しく吐き出した声は52Hzの泡沫に消えずに、
 ちゃんと陸地の言葉になっていました。
 波の音が遠ざかるにつれて目を覚ましても、
 おかえりなさいに対して答えられないままでした。
 


      
 きっと僕は無くなるように消えることが
  とても… そう、とても得意なのでしょう。
  せんせいにカメレオンのようだと言われて、
  肌の色が周囲の景色に馴染んでいったんです。
  僕は縮んだり、罅割れたり、融けたりしていく。
 
        ───── ■ねば■だから。 
     


 

 ────────────

 ───────
 ────

     




 だから─────

 せんせいが随分高いところから見下げてきても
 僕はそれを陸地と深海や、天国と冥府みたいに
 あたりまえに遠いものとしか思えませんでした。
     
 慰めや温かい言葉は求めていなくて、
 死ねば無であることを確かめることは出来た。
 消えてしまったら二度と見つかることもなくて、
 遠退いたきりの視線と同じになるのでしょう。
     



 だって…せんせいは生きていて、
 脆くなった僕はもう、きっと…消えてしまう。
     
 いつか…列車に乗り込んだ僕を、
 見送ってくれたひと達がいた筈なのに
 あのひと達がどうしているかわからないように…
 せんせいもきっと、そうなってしまうのでしょう。
 冥府に行くときはいつだってひとりだから。
 


 
 もうあえなくなるひとの言葉に、
 僕はどう返していいのかわからなくて
 手当てを受けるあいだ、僕は無言でした。

 いつもより更に冷たくなった体温は、
 グローブ越しにせんせいに届いたでしょうか?
 漸く言葉を返せるようになった時には…そう、
 夏でもないのに帰らなくては、と考えていました。
        ・・・・・・
     



 「 硝子人間ならきっと、
   波に揺られていつか手紙を届けます。
   瓶に青白い硝子の破片を入れておくので、
   それが目安になるでしょうか?
 
   氷のように冷たいそれは、
   僕の心臓ですから、……冬になったら
   朝、白くて柔らかな雪の下に埋めてください。

   そうしたらきっと ────── 」
 




  (  きっと…… ?
     まるでその先があるような言葉を
     僕は何故せんせいに言ったのでしょう  )

     




 冷たい■の中に眠って、帰ることが出来たら。
 新しく巻かれた包帯を透けた指先で撫でながら
 お願いをしたのはその時でした。
     
 手記に書かれたいつかの時にも、
 せんせいは同じ反応をしたのでしょうか?
 忘れてしまった僕にはわからないけれど…
 あんなことを言われるなんて思わなかった。
 ・・・・・
 



 僕もきっと、
 砂のように崩れた女の子のように
 いつ■んでも…それこそ、明日でもおかしくない。
 
 スープを食べようとして突然、…
 あんな風に僕の終わりが訪れてしまうなら、
 今すぐにでも帰らなくてはいけないと思った。
 
 だけど、どうしても眠りたい理由を
 せんせいにどんな風に説明していいかわからずに、
 口籠った僕に澱みも濁りもない言葉が続く。
     




 「 せんせい……
   どうしてそんなことを言うんですか? 」
     
 
 いままで、せんせいと過ごして
 こんな風に困ったことはあったでしょうか?
 きっと僕は隠すことなく眉を下げていたけれど
 せんせいの求めに応じて腕を差し出しました。

 欠けないように手袋をはめるよりも、
 絵を描く方がきっと……きっと、■しいからです。
 




 せんせいがそのまま色を塗っていくなら
 僕はずっと、その様子を静かに見ていましたし、
 気が変わって手袋を探しに行っても同じこと。

 それは他の人からすれば■しいのかと問うほど
 静かで、温度の低いひと時だったでしょうが
 

   ───── ■ぬのが恐ろしくなりました。
         





 「 ありがとうございます…… せんせい 」


     



 それでも僕はせんせいに感謝の気持ちを捧げ
 穏やかに笑いかけていたでしょう。
 冷たい■の中に横たわる事が出来なくても、
 何故か眠くなかったので、そのまま一つの夜が
 空から帳を取り去っていくまでを過ごしました。
     
 時々せんせいが指先に施してくれたものをみて、
 ■しさと、裏腹の恐怖が広がるのを感じながら。
 




  せんせいの冷たさまで、
  僕にはもう…耐えられないのでしょうか?

     



 何かが小さく爆ぜるような、
 或いは何かが張り詰めていくような、
 ぴき…、と小さな音が包帯を巻いたところから
 段々と連続していって響いたのをきっかけに
 そう時間を置かずに、全身に行き渡りました。
     



 僕の全身に罅が入っていなければ
 鮮明に “ 向こう側の景色 ” を透かしたでしょう。

 雪をまぶしたような磨り硝子ではなくて、
 冬の朝に湖に薄く張った氷のようになった身体が
 心臓の青白い光を衣服の隙間や全身の小さな罅から
 漏らし、陽射しを避けた部屋を青く照らす様は
 洞窟に入った光を海底から反射するようでした。
 



 せんせいはいたでしょうか?
 透明になって消えてしまう “ 硝子人間 ” に、
 本当の■■さまが迎えを寄越すのを感じとって

 …………
 




 いつも近くで付き添ってくれていたあの存在に
 さいごにひとかけら残したくなっていたのです。
 なくなるのだから、その行為に意味はないのに。

     





 人は何故■きるかの疑問に、答えがないように。


 






    (  …かんがえておけばよかったなぁ  )
        
 




 こんな世界の中でも生きていく理由より
 残すひとかけらの方がきっと思いつけたのに。
 せんせいにとってただの数字でしかなくても、
 僕にとっては違う…そんな温度差があった。
             ・・・
     



 もしもせんせいが近くにいたなら、
 今にも砕けそうな身体を伸ばそうとしました。
 グローブ越しでも僕から触れてみたかったのは、
 もう随分と■めていた心のように思います。
 



 だけど、

 陸地に打ち上げられた海の生き物は
 自分自身の重さに耐えられなかったり
 海に比べて高くなる体温で■ぬそうなので、
 僕の腕も同じくように割れてしまったかも。

     倒れてしまったのか、別の音なのか
     ガシャン、と軽くて耳障りな響きと共に
     暗いところに沈んでいった意識と視界は、
     その先の出来事を僕から隠したのです。**
   


メモを貼った。


【人】 複眼レフ パラチーノ


       chian
  俺の親は、瀝青 だったらしいんだよね。

  空想を形にして、死に行くことが出来るなら、
  うつくしく死んだって良かったンだろに、

 

(69) 2019/06/19(Wed) 14時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ちぃさな舌先の、 更にちぃさな種子を、
  惹かれる碧色が、唯、 見詰めていて


  きっと、 願いが込められた、星ひとつぶ。


  瞳を通り過ぎ、 行方を顕にした其れか、
  …なんて、 fantasyな "空想"だ。]
 

(70) 2019/06/19(Wed) 14時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 名前以外に残された、
         唯一の 呪い。

  産み落とされた直後には、
  唯、黒色の液体として溶け落ちた彼女から、
  ……… 祝いは、 あったのだろか。

  舌先にゆびさきを伸ばした。
  ちぃさな其れが落とされるのが先か、
  摘み上げられるのが先か、 ──────]
 

(71) 2019/06/19(Wed) 14時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



   ──── でもね、しらぎくさん。

   もし貴女が信じてくれるなら、
       ……"この" 死に抜く流星に、願うなら、

   きっと 貴女の病は治るよ。

 

(72) 2019/06/19(Wed) 14時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 指先の其れを、 夜空に掲げ、
  空を翔しらすよに踊らせた。

    ( 疾にさえ嫌われた己は、
        何を 犠牲にするのだろう。 )

    ( 嗚呼、 酷く無責任な男だ!
       ひとの病に乗っかって、
         誰かへ総てを押し付けてしまって! )

       ──── 微かに わらっていた。

 何れまた、 星が降ると同時、
          光を 呑む様に、 **]
 

(73) 2019/06/19(Wed) 14時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/19(Wed) 15時頃


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/20(Thu) 00時半頃


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