人狼議事


255 【ヤンストP村】private eye+Violine

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視点:


[握りしめてくる手をそっと握り返してやり、
 大丈夫と微笑みかける。
 縋れるモノはただ自分だけ。
 心の枷は次第に作られ、枷から伸びる鎖が繋がったよ。

 体を貫き穿つモノは楔となり、
 薬により溺れる身を深き洞へと沈みこませるかのように]


 ノッカ、初めてで気持ちいいなんて……
 きっと自分と、相性がいいのですよ
 これはねーー


[囁くように、呟くように、蝕むように。
 偏執的な愛を囁いて、反対の手もしかりと捕らえて逃げられぬように手を結べば、
 また一つ鎖が繋がりがんじがらめ]


 もっと気持ちよくし差し上げますよ
 ずっと、ずっとね?

[そうして自分はノッカ穿つケダモノを動かしてい。
 その動きは遅く、焦らすように内側から支配するように、
 まずは僅か腰を引いては突き入れて、
 突き入れては奥でケダモノを振り回して媚肉を擦りつけ、
 己の住処を変えていく**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 ビール配り フローラ

 ……あ、?!
 え、そうだったの……兄さん、
       ごめんなさい


[しまった。と申し訳なさを顔に。
思わず、しゅんっとしてしまって。その後すぐ
それから、山羊の頭が来たとかあったって確認をとる。
ふるっと肩が震えたのは、怖さゆえか>>4:190

衣服の話になれば、首を振って]

(4) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

  …うん。欲しかった
 ほら、兄さん、ああいうの好みかなって。
  気にするよ、素敵な下着だったら
 
  気分が上昇するし。


[あなたが、酷い事をいうから。
心が落ち込んだ。>>4:198なんていえないから。
もうひとつの真実も話す。

でも、兄さんが選んでくれたのなら
嬉しいかなって小さなはにかみをのせたのだけど]

(5) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


  みせる相手?
 そんなのいないんだよなあ


[思わず、下を向いてしまうのは
恋人のいない、妹の反応だろう。兄さんめえと恨めし気
薄気味悪い男については、ちょっと怖いが私は知らず
発つ前に、挨拶をなんていうけど。
その事に対しては不自然なほど指摘せず]

(6) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[世間体なんてよくわからない。
ただ、普段と違う兄さんの言葉にそうなの。って
奮発にかんしては気にしなくていいのに。と心の中で思う。
兄さんったら、変なの。っていうのはもう言わなかった

けど、義母の名を発する店長の妻に
兄の口から、笑みが消えるのがみえて。

そっと目を逸らした]

(7) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[聞こえてきたのは、
こわい声だ。睨まれて唇の笑みは消える。
ごめんなさいって、かぼそく。怒らないでってお願い。
冷静さの欠如を、不快だったと聡い妹は気づく

そうだねって誤魔化すように。

でも、でも]

(8) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[たくさんのお肉、
兄さんは、いやだったようにも
感じたけど、でも、席についてくれた。
お茶を用意したり、野菜を次足したり、色々あるのだけど。
衣類を持ってこなければ、という声にそうだねって

兄さんに、頷きつつ。]


 大事なものとかももってきたいかも 
 何かあると不安だしさ。


[――とられたら。
どうしようなんて、そんな考え
かえるグッズ、ぬいぐるみとかも手元に欲しく]

(9) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


  うん、そうしよ
 兄さんも家にあるもので必要なのとかあるでしょ

   よろしくお願いします


[慌てて、兄さんと一緒に頭を下げれば
店長はいいよ、いいよとかるい。いつもの長話がないぶん。
ずっとずっとスムーズだ。口を閉じろと言われれば
私は黙っただろう。けどそれは加速を促す

だから、この穏やかな時間は貴重だった>>4:204]

(10) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



[――そう、表面上は穏やかに]

(11) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[農園暮らし、あの頃はとても楽しかった。
あの頃は何もしらなかった。兄さんの口に肉が吸いこまれる
どうかなってどきどきわくわく。今はあの頃に近い

そんな気がする。父さんと母さんと― 兄さんと

ああ、そうだ。そうだって気づく。
けどその事実にお口をチャックして、見守った。
おいしい肉は、あの頃とは味が違うけど、やっぱり美味しく


良かった。>>209兄さんも気に入ったんだ]

(12) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  ほんと、美味しい?
 よかった、やっぱり素材がいいんだね。



[――兄さんが、大好きなもので作ったから。
兄さんが、作った罪で作ったから


兄さんが望んだ、とおり


     うれしい、うれしいなと顔がほころぶ]

(13) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  山羊さんさまさまだね


[これは山羊だよ。>>4:208]

(14) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[貴方が、食べたのは

        ―――人のではなく


             『山羊』の肉だから]

(15) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



 いいんだよ、
  私は兄さんがいっぱい食べている姿がすき

  兄さんが、食べてくれたらそれで


[いいんだって思う。
大きくなれなかった方がいい。
大きくなりたくなかった、知らなかった事を知る前。
幼く、小さく、無知だったころのようにまんま

ああだけど、その言葉が]

(16) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


  え――――


[私に突き刺さる。
貴方がなくしたものを理解する。>>4:214
息を飲んだ、だけど。彼があまりに幼いから、手はのびた。
ゆっくり笑みを作る。彼の為に作ったお肉を差し出す


―――アナタの、かえるばしょ]


  もう、そんなにがっついたら駄目だよ

(17) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  ………みんなで?


[みんなで。なんて、そんな
私は手を震わせ、匙を器にのせる。肉が嘲笑うようで
涙を浮かべる彼に愕然とした。私の望む家族は


貴方が、望む家族と違う]

(18) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


[全ては遮られた>>4:218]


   あ。あ

     兄さんまって外はあぶな


[戸口に向かう兄は目が覚めたようだ。
いいところだったのに。ううん、これでよかった。
けど、あせる兄に、何処が火事かもわからないって告げ

制止しようとする。だが―――>>4:220]

(19) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  え


[兄を追いかけるはずが
肩を掴まれた。

           ―――しあわせは。


対価は>>4:221>>4:222降りかかる]

(20) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


    兄さんっ



[店長の弟さんが肩を掴む
お前はこっちだと、手をひっぱられる。
店長は、奥さんは―――起きない。今は眠っていて。
2階の、寝室に。ひっぱられる。


この人は……]


[店長の弟さんじゃない]

(21) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ


[店長と、奥さんを呼ぶけど
眼を覚ますことはない。助けてって必死に抵抗する。
兄さん、兄さん――、いやっと怖さに悲鳴をあげ続けた。
でも、兄は此処にいない>>4:224

兄にとって、私は大事じゃないから
兄にとって一番大切なのは]

(22) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[蟲籠から逃れた蝶が
――ひらひらと舞うようで。
手が煩い口を、押えようとするのに気づき、噛みついた。
急いで2階の一室、物置に入る。直ぐに鍵をかけ
ドアを椅子でふさいだ。どんどんと叩く音

ひぃっと声を震わせて、必死で

兄にメールを送ろうとした]


  『兄さん――――助けて』


[兄さん。――。兄さん。
なのに、携帯が電波障害を起こしているのか
孤児院が燃えているせいか、回線がパンクしているのか。

メールが送れなくて、何度も送信失敗と出た]

(23) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  ………いや、兄さん。兄さんっ


[――自警団に連絡することも
電波が届かず繋がらず。


       漸く、兄の元にメールが届くのは

            はやくて早朝だろう]

(24) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  『たすけて』
 
         『兄さんっ』


  『今、花屋の二階にいる』


               『怖い――』


 『しらない人が、いる』

(25) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ



    『男のひとが―――』

(26) 2018/12/08(Sat) 11時半頃

【人】 ビール配り フローラ




[早朝、一階には
倒れた花屋夫婦と、消えた鉢植え。鍋のあとがあっただろう
証拠を全部持ち去った。それは約束が果たせなくなる
その事を、嫌った男の指示。二階の物置部屋は


固くかたく閉ざされて―――]

(27) 2018/12/08(Sat) 12時頃

【人】 ビール配り フローラ

―朝―

[同じ頃、サッカーボールが、
公園の銅像の髭のような、ものを蹴っ飛ばしたと。

火事の興奮さめやらぬ少年が、やってしまったのだという
街でおこった2件の火事の方が重要で。

傷みを訴える人たちの方が、大事で

――ああ、でも、これはあの連中の像だ。]

(28) 2018/12/08(Sat) 12時頃

【人】 ビール配り フローラ



[だから、
子どもを守るために
  子ども以外の犯人が必要だ――]


 『この像の作者は誰だ』**

(29) 2018/12/08(Sat) 12時頃

ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/08(Sat) 12時頃


― 陽だまりパン工房 ―
[血だまりの中、いやいやと首を振って。
 嘘だ嘘だって。
 でも、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。

 懐かしい、その呼び名。
 懐かしい――あの人がいた頃の、呼び名]


 セイルズ、さん……


[呆然として焦点の合わなかった目が合わさる。
 セイルズさんを視界に入れて。
 縋るように見上げた]



 お願い、嘘だって言ってください……、
 あの人は、生きてるって……、
 ねえ……、


[うわ言のようにそう言って。
 でも、誰もそれに答えてくれない。

 私の望む言葉を、誰もかけられない。
 沈黙がそのまま肯定に変わり、押し寄せ。
 私の希望を殺していく]


[言葉の代わりに肩に手を置かれて、
 包帯の巻かれた指を握ってくれて。

 それがとても、温かくて、温かくて。
 泣きはらした目からまた涙がぼろぼろと零れ落ちる]


 うっ、ひぅっ…、
 セイルズさん…、セイルズさん…


[セイルズさんの胸に飛び込んで顔を埋めて。
 シャツの胸元に皺を作って、
 そうして私、セイルズさんの温もりに縋っていたの。
 ふるふると体が震えて。
 現実が、温かさと共に胸に染み込んでいく。

 もう、あの人はいないんだって――。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 ビール配り フローラ



  かじ、孤児院もって……兄さん


[携帯で情報を仕入れれば寒気がした
ピスティオくんはどうしただろうって友達の事を考える

こわいよぉ。こわい。
何処までも怖がりな私が顔をだす部屋の中。
男が去った気配を感じても、動けなかった。あんなことを。
やってはいけないことをやったのに、精神は子どもの
幼い子のように戻ってしまう。

いくつも重ねたのに、物置のなかで疼くまって
どれだけ経っただろう。孤独のなか]

(49) 2018/12/08(Sat) 15時頃

【人】 ビール配り フローラ




   ………ぁ



[――音がした。>>42
それはイヤホンよりも鮮明で。
最初、私は、やつが来たと思った。いやだまたきた。
今度はきっと扉を破ってしまうんだって。

足が、手が震えた
青白い顔に、振り解く際、髪はみだれ
兄の事を待っていた病室でいたときよりもずっと


       醜い。]

(50) 2018/12/08(Sat) 15時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[耳を塞いでいた手を遠ざける。
あの男だとしたら、変だった。何かを引きずるような>>44
這いつくばるような>>45音のかずかず。イヤホンから
声が聞こえなくなって久しく。

兄の声を聞いた>>46]


  ……兄さんっ?


[兄さん。と顔をあげる。
それが他の誰かの声だなんて思わない。
扉の前、抑える為に置いた、椅子をどかして。


鍵をかちゃって開いて。]

(51) 2018/12/08(Sat) 15時半頃

【人】 ビール配り フローラ




     兄さっんっ!!!!!!


[―――貴方を、見た]

(52) 2018/12/08(Sat) 15時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[ボロボロと流れる涙が
視界を歪ませる。それでも分かる、うつぶせの姿。
兄にとって、階段を上るなんて容易じゃない。

いや、容易じゃないどころじゃなく
―――真っ白になった。血がでている>>44]


 兄さん、兄さんっ、こわかった…こわか


[兄の足がなくなったときのように。
いや、そのときとは違う。ほっと安堵するような思いが
あった。無責任、自業自得なのに、
心は兄の助けをもとめて
抱き着いた。]

(53) 2018/12/08(Sat) 15時半頃

【人】 ビール配り フローラ

    ごめんなさいっ


[心配をかけて。その事しか謝れない

私は、わんわんと泣いた。

まだ、兄に手配が掛かっているなんてしらなくて*]

(54) 2018/12/08(Sat) 15時半頃

ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/08(Sat) 16時半頃


[蜘蛛の糸が、
 あたしを絡めとっていく。

 逃げ出せない。抜け出せない。

 握った手も離せない。
 縋れるものが、そーさんしか居ないから。
 あたしが縋れるのは、もう]


   ぁ ………… 、


[囁かれた言葉に。
 ああ、そうだったんだって。
 あたしの惚けた瞳が、瞬いた]


[だから、気持ちいいんだ。
 初めてのはずなのに、身体がおかしいんだ。

 ぐずぐずに蕩けてしまった思考は、
 それを肯定することしか、できない]

  
   ぁう、 あっ……、 ふぁ、 っ


[あたしのナカでそれが動けば、
 もう、言葉を紡ぐことも難しく。
 口から飛び出すのは、嬌声ばかり]



   ひあぁ、 やっ、

[あたしの悦いところが、
 ゆるやかに擦られていく。

 ぐちぐちと鳴る水音が、
 さらに大きく聞こえる気がするのは。
 あたしがもう、
 その行為にしか思考を割いていないから]

   そー、 さん、

[焦らすような、ゆるやかな動き。
 『なにか』を求めるあたしの身体は、
 それじゃあ、満足してくれない]




            もっとぉ…………っ

 


[熱い息を、吐き出して。

 泣きそうな声で、甘えるような声で、
 あたしはそーさんを求めた**]


メモを貼った。


 そうです……ノッカ、分かってくださったのですね。
 嬉しいですよ。

[縋り、求めて、気づいた時には囚われのお姫様は逃げられぬようになっていた。
 惚けた瞳が瞬くと、ノッカの中もまた変わったかのように自分の熱を包み込んでくる。
 肯定しかできない思考は、それを「正しい」というように快楽の波を次々に感じてしまい最早間違いがないと思えるほどにしてしまおうか。

 ノッカの中を動く熱は不規則に媚肉を掻き乱し、
 悦いところを認めるとそこを中心に擦っていく]


 もっと、ですか
 自分もです、自分も、もっと、愛しますよ?

[身を乗り出し、唇を重ね合わせて腰を引く。
 熱の先端が蜜壺から抜けきる程に引き抜かれ、
 次の瞬間には先よりも重厚な水音を奏でて一息に奥まで突き入れてしまう]


 ノッカ、ココもいいですよね?

  嗚呼、ココもだ

[媚薬とケダモノの熱に犯され、
 運命の相手と信じ込まされた相手の愛を受け入れさせられて、
 先刻まで乙女であった身では感じ難いはずのナカでさえ「キモチイイ」の連鎖が止まらぬだろう。

 そうしてノッカが感じていれば自分もまたキモチイイ。
 熱く締め付ける中の具合も、
 蜜が滴り湿り、滑る媚肉との協奏も、
 浮かべる表情も、その声色も。

 嗚呼――]


 ノッカ、ノッカッ、
  いっぱい感じてますか?
   ほら、わかりますか?
    自分のが、大きくなってますよ

[ノッカの腰に自分の腰を打ち付けるようにケダモノを操り、
 その熱は蜜をとろりと蕩けさせてしまい、
 思考すらもその毒牙でもうじゅくじゅくと消えていく頃合いか。

 自分のケダモノが膨らむのは、種付けるためだ。
 雄が雌を、身重にするための行為。
 身を擦り寄せ、問いかけよう――]


 ほら、孕んでしまいましょね?*


【人】 ビール配り フローラ

[私は私が無事な理由を知っている
けど、けどそれは今、口に出すことじゃない。
ただ兄の姿が見えた事に涙を流した。奇跡は此処にある。
あれほど、天秤がぐらぐらと揺れていたのに。

貴方を見れば、全てかわっていく>>55>>56
酷い状態だと近づけばよくわかった。
だきしめたら聞こえる

呻き声に、はっとした。兄さん兄さん]

(88) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

  ……ごめんなさいっちゃんと話きいてれば
  酷いけが、治療院にいかなきゃ 


     ……え。


[―――それは、涙眼を丸くするに充分]


 そんな、どうして。そんな


[携帯が鳴る。
かえるがけろけろと鳴った。
それが、自警団から情報提供を求める聲だった。
真っ青になってしまう、握りしめられた手をぎゅって
抱きしめる。だって、兄が自警団として
活躍していたのを知っているから]

(89) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ


  ……そんな、『おかしい』


[種が私の知らぬ処で芽吹くなど。
震える身体は、手を離れたことで凶事の恐ろしさ
恐怖を覚え、兄の手をぎゅっとぎゅっと

強く握り続ける。離れたくない
車いす越しに聞いていた事は知っていて知らない]

(91) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ


  ……いやだ。そんな
 兄さんが捕まったら、私、わたし。


[―――××される。]

 パピヨンさん、兄さんのすきなひと…




[貴方の逃げ場を私は奪う。
貴方が願った事を叶えたのに、貴方は今も尚
彼女をたよろうとする。叶わないと胸をさす痛みは、狂気を
狂いを確かに呼ぶのに。達観したように。
逃げ場がないと、貴方が笑うから。

いやだって、手に。額を押し付けた]

(92) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  もしかしたら、
   助かるかもしれない


    兄さんはいやかもしれないけど。



[それは蜘蛛の糸だろうか
それとも、別の悪夢へのいざないだろうか。
欠落は私の心に確かに存在してしまい。


  そっと声を潜める。店長たちはまだ階下]

(93) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ



 とりあえず、兄さん
  手当するから、…それと、薬か何か
    治療院は駄目だよね


[焦る、けど
涙を拭って兄を隠そうとする。
これ以上兄の奪われないようにごしごしと顔を拭いて。
それから、手にハンカチをまきつけ、]

(94) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ


 店長にはちょっとだけってお願いするから

   待ってて…

       先輩のところで、薬もらってくる


[今は兄の躰をあまり動かさない方がいいだろう
近くの壁に兄の上半身をあずけるように
女の細腕でどこまで出来るか
分らないけど

それから、下におりれば
まだぼんやりしている店長と奥さんがいて
二人に声をかける。まだきっと、夢は冷めていないから
たとえ、自警団がきてもすぐには兄の事を言わないだろう]

(95) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[倒れた車椅子をなおし
飲物と救急セットを持ってくれば
兄の元に。何もはいっていない水と消毒液。
それらで、応急処置をおこない


 一度街にでよう。自警団からの連絡はスルーして。

ただ、もう一件のメールには]


『どうすればいい』


[と尋ねる文をのせ。*]

(96) 2018/12/08(Sat) 22時半頃

[ココアは名を呼べば振り返り、こちらへ焦点を合わせてくれた。認識されたということが少しばかり胸を温める──酷い姿だったのだ。自警団員たちのように、呼びかけても聞いてくれない可能性だって、十分にあった]

[傍にゆっくりと近付いて、間近で彼女の瞳を見下ろす。
 ──けれど、彼女に求められても黙ったまま。
 首を横に振りはしなかったけれど、頷いてみせもしない]


[数字と事実を扱ってきたセイルズは、元より推測も嘘も口にする方ではなかった。これまでだって招集者の死を肯定せず、それはつまり、招集者の生を肯定できないという事でもある]


[彼女への回答は、沈黙が肩代わりしてくれていた。
 ぽろりと涙が零れ、胸元で彼女を受け止めた時、彼女を労る言葉の代わりになったのは背を撫でた腕。動きにはココアへの感情が自然と乗って、今度は彼女を宥める様に発露する]

[優しく、ゆっくりと。細かな震えを感じながら。
 彼女が現実に追いつく時間を、傍で待つ]


[とはいえ十分な時間を置いたところで、周囲の状況を見れば、落ち着いたかとも大丈夫かとも口に出来るはずがなくて]


 ……一旦、ここから離れないか。


[こんな時でもやはり、前置きの全てがするりと落ちる]



   ―――― ッ!!


[あたしの嬌声は、
 そーさんの口に塞がれて消える。

 ギリギリまで引き抜かれたそれに、
 名残惜しさを感じるよりも前に。
 一気に貫かれたあたしの腰が、跳ねた。


 ―― 息が、詰まる。


 頭では処理できない、初めて知った刺激は、
 あまりにも甘く、熱く]


 

 自警団は今動けない、から
 私の家に来ればいい。

 少し眠るにしても
 ここでは、心が休まらないだろう


[二階に累が及んでいなくとも、出入り口はこの1階。ベッドに籠もっている間は離れられようと、例えば水を飲むというだけのことで、再びここを訪れ、何度もこの、踏み躙られた居場所と砕けた希望を、直視する事になる]

[順当に行けばまずは自警団の事務所を頼るべきだろうが、彼らは今、火事によって出払っている]



 あっ、あっ、
   そこ……、 そこぉ……っ!!

[そーさんの優しい問いかけ。

 あたしの理性を飛ばしてしまう程に
 気持ち良いものだから、
 何度も何度も、頷いてしまう。

 息を吐く間も無い、
 絶え間なく与えられる刺激。

 あたしの肉壁は、
 そーさんのそれを手放したくないと言うように、
 何度もきつく締め付ける]


[低く囁いた声は、音量の割に良く聞こえた。
 辺りに人も、動くものもない為に。
 無理もないだろう。時間が時間だし、他者が見に行くのであれば、遠くからでも火の手が見える火事の側で──勿論、自警団と同じくココアが頼るべきである義妹も、この場にはいない]


[抱きしめていたから、彼女の反応は見えなかった。
 また顔を赤くしているのかもしれない。
 けれど今度は、そのまま引き下がるつもりもなかった]*


【人】 ビール配り フローラ

―街中→―


[街中にでれば
色々な話が聞こえてきた。
パン屋がふたたび襲われたことも、
孤児院が、燃え。その犯人が友人ではないかと

 そんな、と唇を抑える。そして、公園の彫像についても
段々と噂話が、拡がっているようだ。

走って路地を選んで向かう先。
其処には薬屋がある

ただ、>>79openの先がどうなっているか
私にはわからないことだ*]

(97) 2018/12/08(Sat) 22時半頃



 やっ、 やあっ、 ぁ、 ひぃ っ、
   そーさんのっ、おっきぃ、 ……っ!!


[止まらない刺激の中では、
 カタチを感じることは出来ないけれど。
 あたしを貫いているそれが大きいことだけは、
 蕩けた頭でも、わかってしまう。

 それが更に質量を増したことも。
 そして、あたしが期待してしまってることも。

 もう、認めることしか、できないから]


メモを貼った。


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/08(Sat) 22時半頃



 ひ、あぁ……、

   あかちゃん、 できちゃう……っ
              そーさんの、 っ


[これが『子供をつくる行為』ってこと、
 あたしは知ってる。

 あたしの、身体は。
 そーさんの種を受け入れる準備が、
 出来ているんだって。

 荒い息を、吐き出した*]


メモを貼った。



 そう、そうですよ……

  自分とノッカの愛の結晶です――実に素晴らしい

[自分のケダモノにより翻弄されきり感じ続けてしまっているノッカ。
 その奥すらもいつしか物欲しそうに熱に吸い付こうとしてくるようになっていた。
 受け入れる準備は整い期待するモノが自分の中から競りあがってくるのを感じていた]


 くっ、はは、孕んだらエル・ドラードを目指しましょうね

  踏破する手立てはありますから

   そこで、そう――ッく……

    あの絵のように暮らしましょう


[あの絵、ヌヴィル先輩の絵にあるように、皆で。

 そうした未来を作るために、目指すために。
 自分はケダモノをそれこそ獣のように奮い立たせノッカと共に高みへと昇っていく]


 嗚呼、ッ、中に、だしますよ

[ぎうと手を強く握りしめ、
 身体で覆いかぶさり逃げられぬようにベッドへと縫い付けて、
 自分のケダモノをノッカの一番奥まで穿った。

 そうして奥の小部屋の入り口へと熱の噴出口を押し付けると留めていた栓を抜き――

 自分でも感じたことのない吐精感を味わいながら、
 熱い白濁を解き放った。
 幾度も幾度も熱は震え、震える度に白濁は吐き出されていった*]


[じっと、セイルズさんの瞳を見上げる。


   ――ああ、この人は嘘は言わない。

 真っ直ぐな目は何よりも雄弁。
 あの人は、もう、生きてはいないのでしょう]


 う、うぅ……、ひっく…、


[セイルズさんの胸元で泣いて、泣いて。
 宥める手が温かい。
 受け止めてくれる優しさが頼もしい。

 だから私、子供のようにたくさん泣いたわ。
 三年間堪えていた涙を出し切るようにして]


[そうして、涙も枯れて、疲れ果てて。
 もう、何も出ないほど泣きつくした後で。]


 セイルズ、さん……、
 ……は、い…、


[ここを離れないかって言われて促されるまま頷くの。
 ぼうっとした頭で、
 耳から入る言葉は何処か遠く聞こえて。

 とにかくここを離れたいって。
 セイルズさんの家に連れて行ってくれるって。
 それだけを、なんとか理解する]


メモを貼った。


[低く囁く声が、耳に心地いい。

 大丈夫、セイルズさんについて行けばいいんだって。
 もう、怖い事はないんだって。

 ――そう、信じ込ませてくれる、今、この時だけは]


 ついて、いきます……、


[抱き締めてくれる腕の温もりに今は縋って。
 周囲の火事も、夫の死さえどこか遠く。

 夢の中を歩いているようなぼうっとした顔で。
 ただ、頼れる貴方に付き従うの。*]


メモを貼った。


【人】 ビール配り フローラ

[扉の前、
様々な事がおきすぎて、はっとしたのは
今日が最後という言葉のせい。

一瞬ためらったのち、私は>>104薬屋の扉をあけた
先輩とせっぱつまった顔で。一応、血のついたエプロンは
脱いできたから、髪の毛がぼさぼさなこと以外は
多分、おかしくないと思うのだけど]


  ……先輩、あの、そのこんにちは


[まだ先輩は彫像の事件を知らないのだろうか
兄の顔が過る。本当は、治療院で見てもらわないと
ダメだって分かっているのだけど]

(106) 2018/12/08(Sat) 23時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  あの、その……薬ありますか
 痛み止めとか、化膿どめとか

   えっと、怪我にきくやつです


[薬学書のページをめくる彼に>>105
おそるおそる尋ねていく。今日で最後。
こんな日じゃなければ、もっと話たいことがあったのに
それなのに、手はスカートを掴むことしか出来ず]

(107) 2018/12/08(Sat) 23時半頃

【人】 ビール配り フローラ



 ……おねがいします


[兄さんが、と小さく呟く声は震えていた*]

(108) 2018/12/08(Sat) 23時半頃

[エル・ドラード。
 父さんが言っていた、母さんが描いた、
 あの、おとぎ話。

 『ある』って信じたくて、
 けれど、『あるはずもない』って
 期待を抱かないようにしていた、それ。

 本当に、あるのなら。
 かつてのように、幸せに ]

  あ、 あっ、 きちゃうっ、
  きもちいの、 きちゃうのぉっ!

[ぐずぐずと、蕩けてしまうほどの熱。
 奥深くまで潜ったそれを、
 あたしの肉壁は、逃すまいと]



    ひ、 ――――――!!!


[ぴんと、つま先が伸びる。

 また、あたしの頭の中で、
 何かが弾けるような感覚が。
 すぐに、頭の中が、真っ白になって。


 ―― しあわせな、あの日が。


 嬌声を漏らすあたしの頭の中に、過る]


メモを貼った。



  ぁ、 あ………………、

[腹の奥に、吐き出された熱。
 一滴も取りこぼすまいと、
 肉壁が、きゅう、と収縮する。

 今日、何度目かの初めての感覚。
 流し込まれた熱量に、
 あたしの身体は悦びに震えた]



   そー、さん…………、


[惚けた声で、そーさんの名前を呼ぶ。

 思い出したかのように、
 握りしめられた手をまた、やさしく握り返して。

 あたしに覆いかぶさるそーさんの肩に、
 甘えるように擦りついた*]


メモを貼った。


 ふふ……ノッカ、随分と気持ちよくイケたみたいですね?

[高らかに細く白い喉が鳴らした嬌声は天使が歌う讃美歌のようであり、
 内包する蜜壺は地獄の坩堝の様に精を貪ってくれる。

 達しきり悦びに震える身に自分の身体をすりつけて、
 手は握りしめたままに人肌の温もりを与えあう。

 動きは動から静へ。
 安らかなる平穏の中ベッドの上で自分は甘えてくるノッカをあやすように目元や頬に唇で触れていく]


 ノッカは自分のイヴです。
 意味は、わかりますね?

[もし分からなければ、また教えてあげなければならない。
 もし分かっていたらイヴの役割をしてもらおうか。

 そう――いずれにせよ『エル・ドラード』を目指すその時まで、
 ノッカは自分から片時も離れることはできないのだ*]


── 自宅 ──

[着いてすぐ彼女を導いたのは、リビングルームのソファだった。
 傍に立ち、彼女を深く腰掛けさせる]


 茶を入れよう。少し待っていてくれ。


[セイルズはそのまま床に膝を付くと、彼女の瞳を覗き込んだ]

[ひとときの動揺ではなく、何年も掛けて胸中に積もっていたものを、すべて流しているのかと思う程、彼女の涙は長い間続いていて──それ故に体力も削られてしまったのだろう。家に行こうと促したときも、歩いている最中も、どこか茫洋としていた


[だから、安心して良いと、すぐに戻って来ると、きっちり伝わるようにじっと見つめる]


【人】 ビール配り フローラ

[今日が最後なんて
聞きたくないと喚くには私に時間がなく
余裕がない。薬学書を置いた先輩を、見つめ。
ある、という言葉に少しほっとした。

けど、続く言葉に声を詰まらせる]


  …治療院はだめ
  応急処置で済むかは分からないけど。


[母の実家であれば
いわゆる、自警団と繋がらない医者を知っているかも
だが、今治療院に行くのは危険だった。
首をふる。無責任を言わない先輩に]

(126) 2018/12/09(Sun) 00時頃

[そうして台所に向かうと、極力手早く用意をした。
 湯を沸かしている間に茶葉とポットを出し、二人分の茶葉を量っておく。また薬入れを探し出し、取り出したのは睡眠薬。片方のカップだけにころりと入れた]

[──普通に飲んで貰っても良かったのだけれど。
 力ない今の彼女に、来て直ぐ薬を飲めと言うのは憚られた]


[沸いたお湯をポットに注ぎ、蒸らすこと数分。やや濃く淹れたミントティーをカップに注ぎ、砂糖入れを添えて持っていく]


【人】 ビール配り フローラ



 
 分かってます。
 でも、私が兄さんのいう事を聞かなかったから

    襲われて、……兄さん

     私を見つける為に怪我を


[気持ちを落ち着ける為に言葉を選ぶ。
先輩、と小さな声。>>118気休めでもなんでもかまわず
薬を受け取るだろう。お代を払い。そのあと]

(127) 2018/12/09(Sun) 00時頃



 砂糖は多めに入れた方がいいだろう、
 きっと落ち着くから。


[リビングテーブルにカップを並べると、敢えて彼女の隣に腰掛けた]*


[深く息を吸って、吐き出して。
 浅かった息も、なんとか落ち着いて行く。

 今までずっと燻ぶっていた熱は、
 気付けばあたしの中から発散されていて。

 ただ、まだ。
 あたしのナカに吐き出されたものは、
 熱いまま]


  …… イヴ、


[そーさんの言葉を繰り返す。
 あやされているあたしは、目を、細めて]


【人】 ビール配り フローラ



  ……兄さん、指名手配されているんです
  だから。


[念を押される前に。
先輩に小さな声でつげる。誰かが彫像を壊したのだと。

 ―――この街に漂うものを示唆するように]

(128) 2018/12/09(Sun) 00時頃

【人】 ビール配り フローラ

[先輩に、お礼はかならず。
と、いう言葉は、切実に兄の無事を祈るもの**]

(129) 2018/12/09(Sun) 00時頃


  ………… そーさん、は、

[ふと、浮かんだ疑問。
 行為の後だからこそ、
 浮かぶ疑問であったのかもしれない]


     だれでも、よかった?


[あたしじゃなくても、
 『イヴ』になれたのか、って。
 伏し目がちに問いかけた**]


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/09(Sun) 00時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


[ノッカが落ち着いていけば自分は改めて腰を引き、
 中に埋めていた雄の証を引き抜いた。
 蜜と精に塗れたソレをノッカのお腹に当て擦り、
 問いかけに首を傾げて見せた]


 誰でも?
 それはありえませんね

[細めた目元へと唇を触れ、そのまま耳たぶに唇を寄せた]


 だから誰でもではありませんね。
 自分の股間がノッカをモノにしろと言ったのです

 初めてのことですよ、こんなこと

[視線を伏せてしまっているならば耳を声で犯してしまおう。
 誰でもなんて反応するわけではないのだ。
 幾つもの条件が重なった結果、自分のイヴにしようとしたのはノッカだけだ]


 その答えでは不服ですか?
 不服なら、分かるまで伝えようと思いますが……。

[そう――理解してもらえるまで話し合うのは大切なことだ。
 ちゃんと伝わるまで伝えよう。
 耳元から顔をあげると、微笑んで見せた。

 ノッカがどちらと答えるのか。
 それはそれで楽しみで**]


メモを貼った。


[ほうっとした顔のまま貴方に付き従って。
 着いたお家は一人暮らしにしては大きかった。
 導かれるままソファに深く腰掛けて]


 あ……、


[――私を置いてどこかに行くの?って、
 いかないでって、
 そんな思いが過って泣きそうな目をするの。
 でも、跪くみたいにして膝を折って瞳を覗き込んでくれる瞳に、嘘はない。

 どこまでも誠実に、私を守ってくれる人。
 それが、じっと見つめられて分かるから]


[泣き腫らした赤い目元、それでも柔らかく微笑んで]


 は、い……、


[ぎゅっと両手を握りしめて頷くの。
 そうして、待っている間にお部屋をぐるりと見渡して。

 ――穏やかな、世界。
 ここには恐ろしいものなんて何もない。
 怖い便箋も、夥しい血も、脅迫者の魔の手すら。
 ここには存在しないって、そう思えて]


 ……、……っ


[思い出したように、また涙が一筋、零れた。
 怖い事を、辛い事をたくさん思い出して]


[そうしていれば、ふわりと良いミントの香り。
 私、慌てて目元をハンカチで拭うの。
 イルマさんに借りたハンカチ、後で洗わなきゃって、そう思いながら]


 ……ありがとう、ございます。


[カップを受け取って、砂糖を4杯。
 多めに、多めに言われるままに入れましょう。
 さらさらと。
 悲しみも苦痛も全てすべて溶かし込むように。
 くるくるくるくる、かき混ぜる。

 そうして一口飲み込んで――]



 
 ……あたたかい。


[甘さが、優しさが、温かさが胸に染み込んでいく。
 味わうようにもう一口。
 こくりこくりと飲み干して。
 空になったカップを膝の上に置いてほうと一息]


 ありがとう、ございます……、
 私、わた、し……、


[何か話そうとすればまた涙が溢れそうで。
 隣に腰かける貴方に申し訳なく呟いて、
 俯いた間、静寂が過る]


[窓から差し込むレースのカーテン越しの朝日が美しい。
 静かで、穏やかな時間。
 そっと触れる手に、びくりと震えて]


 ほんとう、ですか……?


[ここは荒らされない、安全な場所だと顔を上げて。
 でも、迷惑じゃないかしらと過って。
 でも、でも――]


 ごめん、なさい……、ありがとう、ございます。


[弱い私を守ってくれて、頼りきりになってしまって。
 そう思うけど、今の私には貴方しかいないの。

 お世話になりますって、そうか細く呟いて――]




 ごめん、なさい……、


[ずっと傍にいたいと思ってしまって、ごめんなさい。
 私、私……そう、思って。

 貴方の肩に身を寄せて。
 やがてうとうと眠気が襲ってきて目を、閉じるの。*]


メモを貼った。


[手を柔らかく撫でてくれる感触が心地いい。
 どこまでも穏やかで、優しい世界。


 (そう言えば、聞き忘れていたわ。
  どうしてここまで優しくしてくれるのって――。)


 聞きたいけれど、知りたいけれど。
 でも、今は眠くて、ねむくて。
 貴方の温もりにただ身を委ねる、だけ。*]


メモを貼った。


[ココアは緩やかに眠りへと落ちて、静かに傍にいてくれる。
 触れ合う身体が温かい]

[頬に落ちた彼女の髪は、細い絹糸のようだった。髪と遊び、頬へ触れる──そこは預けられた身体より尚柔らかく滑らかだった。
 そうしていても瞼は開かれない。薬の効果が主因ではあろうけれど、警戒をされていないからこそ、すっと眠ってもくれたのだろう]


[暫くそうした後、離れ難さを堪えながら──彼女をそっと抱き上げた]


[運ぶ先は、叔父が使っていた寝室。
 柔らかいベッドに彼女を寝かせ、布団を掛ける。差し込む日差しはカーテンで遮った。サイドテーブルには先程淹れたミントティーを持って来る。ボトルに入れ替えたその中身には、再び睡眠薬が溶けている]


 “少し仕事に出掛けてくる。
  昼前には戻る。
  部屋からは出ないで、カーテンもそのままで。
  危険があってはいけない“


[区役所の仕事だけであれば、今の薬が効いている内に済むだろうが、万が一彼女が目覚めた時のために、部屋にあったメモ帳を使い置き手紙をした。
 そうして、部屋の扉にも、玄関の扉にも鍵を掛けていく]


[再び鍵が開かれるのは、区役所から戻ったセイルズが、食事の支度を終えたとき]


[鍋の中にはオートミール、フライパンには鶏胸肉の香草焼。
 ココアがいつ起きてもいいように、コンロの上で待っていた]**


メモを貼った。


メモを貼った。


―飛行艇―

[キングスの知らない言葉、持ち得ない感覚のひとつに、『哀れみ』がある。

籠の少年のように、綺麗に歌う子の目をわざと潰し、哀れみを乞い、金を得るというもの。
傷付ける事の影響を知らない訳でもなかろうに。

召集までの生き道は自由に認めているとはいえ、腑に落ちない点でもあった。]**


【人】 ビール配り フローラ

[描かなきゃいけないもの。
その言葉にはっとする。彼が思い浮かべていたのは
きっとパピヨンや、イアンだろう。だが、私は違った。
大学に置かれたままの絵、それが過った。

あの絵は、もう完成していた。けど
私にはどうしても、未完成に見えてしまった。
兄の手を握る手が震えるのはきっと]

(157) 2018/12/09(Sun) 12時頃

【人】 ビール配り フローラ


 ………それなら。
 …兄さん、ごめんなさい、私
  段々訳がわからなくなってきている。


[植えたはずの種が
勝手に芽を出した。誰かが花を咲かせた。そんな気分だ。
首を振るのは、兄の出した証拠がないという言葉に
そんな、というよう。本当にどうして。
分らないと手は震えており]

(158) 2018/12/09(Sun) 12時頃

【人】 ビール配り フローラ

 それなら、私がいけば
 私だって像の現状みれば少しぐらい。

  …先生にたのんでも。


[いくつもの可能性。
けど、自警団がそれをしないわけがなく。
問題は、キングスの銅像が壊れたことにあるのだと。
内心わかっていた。キングスを、模したものが
いけないんだと支配されてる現状に
唇を途中でかみ。]

(159) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ




 そんな、数日って
  兄さんが船にのせられちゃう
 

[船に乗せられたらアウトだ。
さぁぁと血の気がひく。そして、彼の言葉に。
身体の奥が、悲鳴をあげた。いきたくないと言ってくれた。
その事実が嬉しいのに、どうしようもなく

私を刺して、息を吐かせた]

(160) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ



わたし が――――


[私が、召集にかかりやすくなる。
だ、なんて兄さんが、心配している事も、
今までの行動から分かってもいいはずなのに。
なんでだろう、自分に自信がなかったせいか、分からず。

一瞬きょとんとした。でも、ああでも]

(161) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[何度目だろう、首を振るのは]


 ………わたしだっていやだ
  決まったことだって、いやだよ。


[どうしようもない。なんて
むりだ、倖せになりたい。誰と、家族と。
兄と、その倖せになりたいという想いすらも、

簡単に奪われるこのちっぽけな街が、『嫌い』だと
はっきりと思ってしまった]

(162) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[けど、それでも、力に頼るしかない]


  うん。3年前
  …私に、オズワルドって人があいにきた。
  兄さんの意識がないときに

  たぶん、狙っていたんだとおもう


[複雑そうな表情の兄に。
こくんっと頷いた。今思えば、私に投石をしたのは
あの人だった。きっとあの人はこうしたかった。
――過ったのは母の貌]

(163) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ




 私のことはいいの。
 それに、たぶん、兄さんのほうがきっと


      ………ごめんなさい


[私の携帯におちた。
お困りですか、という文章。私だってわかる。
善意からじゃないことを。私が頼ったものの恐ろしさを。
あのひとたちは、母に復讐したかったのでは
兄にはいえない。何処までも曖昧に。

けれど、私はいいんだって。]

(164) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[兄を置いていく事に不安はあった
だが、このまま何もせずにいたくなかった。
正常な判断なんて、もう何もできない自覚はあった。
兄が制止するのを嬉しいだなんて思うのに。

けどこのままじゃ駄目だって。
何もせずぐずぐず泣いているような女は]

(165) 2018/12/09(Sun) 12時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[花屋を訪れる男は


       ―――>>154昔、誰かに恋をした。
花屋の主人と妻の間をくぐりぬける
彼らもまた、二人を引き裂いた原因のひとつだ。

昔、叶わぬ恋に泣いた。恋いした人を

奪われてそれからずっと願っていた。呪っていた


         復讐の機会を*]

(166) 2018/12/09(Sun) 12時半頃


 ぁ、

[あたしを穿っていたものが、
 ずるりと引き抜かれた。
 内側を擦っていく感覚に、息を吐いて。

 問いへの、こたえ。
 耳元に囁かれる低い声に、身体が揺れる

 ぼうっとする、あたしの頭。
 疲れてるんだろうなって思う。

 ―― けれど、]


   じゃあ …………、


[不安が、胸の中を渦巻いているから]



 あたしは子供を産むための、道具?

[召集されたあたしは、
 子を産むための道具になる筈だった。

 なら――、 今は?

 護るって、言っていたけれど。
 そーさんが本当に欲しいのは、
 子を産むための腹なんじゃ、ないかって。

 そんな、不安が。寂しさが。恐怖が。
 あたしの胸の内に、ある]


[面倒くさいって、思われてるかもしれない。

 でも。
 あたしを愛してる、って
 言ってくれたとしても。

 求められているのは身体だけで、
 心がはおまけだったとしたら。
 あたしの心は、どこで生きれば良いのだろう。
 ―― って、思ってしまって。

 この場所から逃げられないのなら。
 せめて、せめて。
 『道具』じゃない、あたしになりたいから]

  ………… ひとりは、さみしいの。

[心がひとりぼっちなのは、嫌だって。
 ちいさな本音を、発露した**]


メモを貼った。


【人】 ビール配り フローラ

[携帯が鳴る。それは薬屋からの帰りか
焦る手は、慌てて画面を見た。

息を飲んだのは早まるタイムリミットのせい。
『お迎えにあがりました』と告げるメッセージ
息があがった、急ぎ足で街中をいく。

どこまでと切実に。]

(178) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ

 あ、…ごめんなさい


[――ぶつかったのは、散歩中のロイエさん>>155
慌てる身はそのままごめんなさいを繰り返し走りさろうと
して、でも怪我をしていないか心配で

少し様子を伺って>>156離れただろう*]

(179) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ

―花屋―


[男が笑う。
何を、おっしゃいます。と。
損と得なら後者のほうがずっとあった。ずっとずっと。
血族は、すでにないのだから。そう

今の社長以外誰もかれも>>167
どうして誰もいなくなったかを明かさずとも
絶える前に欲するのは道理。


―――迎えの男は、彼の言い分に笑う]

(180) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



[それは一方的な愛ゆえに。>>174
うなずくことも返事することもなく>>176

          ただただ笑う。]

(181) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[――倖せになるのだと
ラッキーなのだと。
笑ったお嬢様。ああそのお嬢様がどうして悩むのだろう。
幸せに結婚したはずなのに、なのに。
誰かが、その倖せを陰らす

病死だといわれて、誰が信じるだろう>>177]


   『関係ないのですよ』


[そう。
死んでから、奪われた尊厳を。
お嬢様は、再び殺されたのだと手は拳をつくり
彼にむかって、一瞬怒気をのぞかせた。>>176
嫁がれたときに一度しんだ。
理想の、お嬢様は。

鉾を収めろといわれ、]

(182) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  『私がどれほど見守っていたか

       ……ああ、でも>>175


[ひとつ間違えていますよ]

(183) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



[そう告げれば、]


  『貴方の「妹」さんからの

           お願いですよ』


[したがわないのなら。
それこそ、若い女を欲しがる男はどこにでもいると
彼に告げる。ぱたぱたと階段を上がる男たち

そのまえで男はただの、案内役の仮面をかぶり
怒りも憎しみも隠してしまう]

(184) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



[その中には、あの配達業者>>172の姿
洋服屋で彼に囁いた声の主も


――学校帰りに声をかけた男も、


        すべてが、居て]

(185) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



 ………兄さん。


[―――妹が、花屋の前に息を切らせ
たっていた。**]

(186) 2018/12/09(Sun) 14時半頃

【人】 ビール配り フローラ



[同じ頃、

自警団によって、大学にかかった絵が剥がされた
一時的な処置だという。この絵を描いた男には
反逆罪の容疑がかけられているから


―――だから、押収されると**]

(187) 2018/12/09(Sun) 15時頃

ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/09(Sun) 15時頃


[謝る度に、構わないと言ってくれて撫でてくれる。
 優しい人、温かい人。
 私、すっかり甘えて身を委ねてしまうの。

 夢見心地に感じる指先。
 触れられるとそれだけで落ち着いて、
 ゆったりと眠りに落ちていくの。


 そうして全て忘れて眠って――、
 夢も見ないほどの深い眠り。
 覚ましたのは、鍵の開く音。]


[ぼうっと目を覚まして、
 いつもの自室の天井じゃないって思って。
 セイルズさんのお家に来たんだって、思い出して。

 辛い事もたくさん、思い出して]


 …………。


[私、動く気力もなくぼうっと天井を見上げていたの。
 でも、顔を横に向ければサイドテーブルにメモを見つけて、手を伸ばす。

 私の事を心配してくれる気遣いが嬉しくて。
 そのメモを胸の上に置いて、目を閉じるの]


[でも、セイルズさんが帰ってきたなら挨拶しなきゃって。
 ベッドの上に身を起こすの]


 あ……、もうお昼、ですか……?
 私、わたし……、


[食事の支度がしてあると知って。
 私、昨日からまともに食事をしていないのを思い出すの。
 お腹が空いたのを思い出して]


 ありがとう、ございます。
 何から何まで……、


[ぺこりと頭を下げて。
 用意してくれた食事を頂く事にしたの。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 ビール配り フローラ

[花屋を訪れた男は妄執に生きた。
だからこそ、勘違いを気にせず話をきかなかった。
間違いなく狂人。

―――彼はただしく、狂い咲いた花だった。
花というには随分、年老いたけど。>>190

目の前にいるのは、憎い男の化身だ。
その男が、妹を誑かしたという言葉に反論はない。
ただ微笑みはひどくなった。>>191>>192>>193

やはり]

(213) 2018/12/09(Sun) 16時半頃

【人】 ビール配り フローラ



  『関係ないですよ―――』


         『私が愛するのはひとりだけ』


[あいたい。
ああ、死人の貌が、酒場の女主人を呼んだように。
彼ら兄妹を取り巻く愛は、ひどく凶器的で


歪んでいる。

いくつもの顔に囲まれて。
まるで『デスマスク』の群。
この箱庭の縮図のよう]

(214) 2018/12/09(Sun) 16時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[花屋にたどり着いた足が止まった。
止まった先にみたのは]


  兄さんっ、兄さんっ  

        ……まって!!!


[無駄になってしまう。
兄の傷の手当をするはずだったのに。それなのに。
折角先輩にもらった薬が手から落ちた>>202


―――>>203待って。と何度もさけぶ]

(215) 2018/12/09(Sun) 16時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[先輩こそ。
最近ぶっそうですから。と>>189
私はちゃんと言えただろうか。もう先はないのに。
まだ、私はこの薬屋が開く事を願って。
その場を後にした。

ありがとうございますと、頭を下げ
――兄の事を、通報すると言わなかった先輩に>>209*]

(216) 2018/12/09(Sun) 16時半頃

【人】 ビール配り フローラ

―治療院―

[紙袋に覆われたままの男を
黒塗りの車が運ぶ。

窓の外から中身は見えない。
今日は街が騒がしい。パン屋の窓が割られ
酒場と孤児院が、焼かれた。自警団の手がどれだけ多くとも
薬物の事件まで重なれば自然と穴があきはじめる。

此処に重要参考人がいるとはいえ>>143
彼は大人しい。のだから。]

(217) 2018/12/09(Sun) 17時頃

【人】 ビール配り フローラ


 『急患だ』


[と告げた、相手の医者は
よくよく分かっていた。金を握らせ。
そうして、紙袋をかぶったままの、下半身が動かないものを
見せても口は噤むだろう。
権力も金の力も偉大だ
――ただの女には薬を手にいれるのがせいいっぱい

ただそのまま入院とはいかない。
簡単に治療すれば車は
出発するが

――杖に頼って病院を出ようとする
誰かにみられるかもしれない]

(218) 2018/12/09(Sun) 17時頃

【人】 ビール配り フローラ



[治療ちゅう
紙袋はとっていた。男が望むなら
――一足はやく、この街から、ひっそりと消えていく
男の望む場所にぐらい、足は運ぼうと
オズワルドは声をかけるだろう

携帯をその際、使ってもいいという。]

(219) 2018/12/09(Sun) 17時頃

【人】 ビール配り フローラ

―花屋―


[水色のニットのワンピース。
膝下まで隠れるのを確認

それから、薄い桃色のエプロンを。
汚れていない、それを着て。くるりと鏡の前で回る。
店長とその奥さんは二階の寝室で眠っていてもらっていた。
大丈夫かいと心配そうな声に罪悪感が募る
彼は何もしらないのだ。

記憶があいまいな夫婦は何も。]

(220) 2018/12/09(Sun) 17時頃

【人】 ビール配り フローラ

[濡れた髪を整える
簡単にシャワーをかりたのは内緒でもなんでもない
けど、大分、綺麗になったと思う。


内心がとても、醜くても。
それでも私は、花屋から離れる。
――手にとったのは、ドライフラワー。
一度、落としてしまった薬を、再度手にして

         ラベンダーの香りとともに。**]

(221) 2018/12/09(Sun) 17時頃

ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/09(Sun) 17時頃


[ノッカの言葉に自分は瞼を瞬かせた。
 「子どもを産むための道具」とは中々どうして的を得た言葉だ。
 『繁殖用』として招集されれば確かに道具であるし、 自分もまた『繁殖用』として選ばれた理由を探るべくという意味も含んだ行動だったからだ。
 つまり現状は正しく、心はおまけ、である。

 自分はノッカと繋いでいた手を、両手とも離してしまう。
 片方の指先で自分の顎に触れ、
 もう一方の手はノッカの脇の下辺りでベッドについて、
 身を乗り出した]


 独りは寂しくて、ノッカはどうしてほしいですか?

[自分は親指を己の唇に触れ、その親指の腹をノッカへと伸ばし先ほどまで美しい声を奏でていた唇に押し当てた。

 独りは寂しい。
 なるほど、――自分にはなかった考えだ。
 自分は寂しいと思うよりも、キングスを駆逐する未来を描いていたのだ。
 憎悪は心を動かす原動力であり、身体は心に従い動いていた。
 寂しいと思う暇などなかったのだ]


 ノッカ、心の空虚は身体の触れ合いで埋められます。
 寂しさもまた、心の空虚。
 家族を失った空虚は、さぞや寂しかったでしょう。

[唇に押し当てていた指先をずらして、頬を撫でる。
 優しく、丁寧に、ゆっくりと。
 益々と身を乗り出しては自身の股間の品をノッカの腹に擦り付けて、
 ノッカの瞳を覗きこむ]


 同時にね、身体の触れ合いは、
 心の繋がりを強くします。

[脇の下辺りについていた手を折り、肘で身体を支えて前腕をノッカの背へと回していく。
 背へと腕を回せば身体を抱き寄せて、
 頬にあてていた手は首筋をなぞり項に触れた]


 家族というのはね、そうやって繋がりを持っていくものです。
 ほら、産まれた子は母親に抱かれて育つでしょう?
 あれも触れ合いです。
 育てば、父親に頭を撫でられたり、抱っこされるでしょう?
 あれも、触れ合いです。

[『道具』であっても長年使えば愛着は湧く。
 人への愛着も、ペットへの愛着も、『道具』への愛着も。
 今回の理は変わらぬことだ]


 ノッカ、こうして触れ合い続ければね。
 自分とノッカは家族になれる。

 一月で足りなければ、一年でも。
 一年で足りなければ、三年でも。
 三年で足りなければ、数多でも千代に八千代に。

 ノッカが寂しいと感じなくなるまで、
 ずっと一緒にいてあげますよ。


 そう――



 独りにはしませんよ?

[微笑みすらも浮かべずに、
 自分はとても、とても、真顔でそう告げていた**]


メモを貼った。


[キングスに憐憫の情があるかは
 わからないけれど、
 少なからず気に入るもの
 あるだろう。

 その『お気に入り』が飽きられた時。
 その『役割』を果たせなくなった時。
 人間は、死を迎える。

 じゃあ―― あたしは?

 あたしが、子を産むという『役割』を
 果たせなくなってしまったら。
 そーさんが、あたしへの興味を失ったら。

 あたしが迎える、未来は]


[―― 何も変わらない。

 あたしを支配する者が、
 人間か化け物かの違いだけ。

 幾度も身体を重ねたとて
 そこに心が伴わないのならば。
 あたしに対する感情が、
 『愛玩道具』に対するものならば

 あたしの心が満たされることは、ない

 そーさんは愛してくれるって言うけれど。
 瞬いた瞳に。思考する様子に。
 本質のかけらを、拾い取る。

 このひとは、『あたし』を見てくれない。
 あたしが持つ『何か』を、見てるだけ]


[あたしの瞳は、そーさんをじっと見上げる。

 ひとりは、こわい。
 けれど、独りにはしないっていう、
 そーさんの言葉は。

 父さんと母さんが育んだような
 穏やかな愛は無く。
 あたしが欲しいと言ったから与える、
 そんなように思えて]
 
 ………… そーさん。
 あたし、シャワー浴びたいです。

[そーさんの言葉に返事はせず。 
 あたしは笑みを浮かべて、言葉を紡ぐ。

 その表情は、かつての―― 
             諦めを抱いた、笑顔*]


メモを貼った。


[やれやれ、と。
 見上げてくる瞳が映すは困ったように微笑みを浮かべた自分であろう。
 「愛してあげる」とは言ったものの自分はノッカが求めた解答を知らぬようだ。
 自分の与える愛は無機質なものなのだろう。

 それもまた研究か――。
 研究に明け暮れた自分が与える愛など高が知れている]


 ……嗚呼、今、連れていこう。

[ただ――その笑顔は見たくはなかった。
 胸の奥が疼くような痛みを生み出し、
 その痛みは更なる執着を生み出してしまう。

 花のように笑ってくれたならば
 いっそ興味を失ったかもしれないけれど]


―― シャワー室 ――

[「連れていく」の言葉通り、自分はノッカから一度身体を離すと横へと移動した。
 背中へ回す手はそのままに、膝裏へと手を入れて横抱きに抱き上げてしまう。

 自分が告げたこともあるが、
 今、ノッカを独りにするつもりはなかった。
 それはプライベートも何もあったものではないものだが。

 仮眠部屋を出るとそこは大部屋になっている。
 大部屋には何も置かれておらず、伽藍としていた。
 床を見れば何かが置いてあった痕跡がいくつもあり、
 それらが更に奥の扉へと向かった跡が見て取れるだろう。
 つまりここは、引き払う準備が済まされている部屋だった。

 ノッカを連れ込むのはその反対側。
 大部屋から続く扉の一つを開けるとシャワールームになっている。
 シャワールームは一人用でそれほど広いわけではないが二人いても少々窮屈なだけである]


[ノッカを床に下ろして、扉を閉めれば狭い空間に二人きり]


 はい、ここがシャワールームですよ。
 独りのほうがいいかもしれませんが……

[ゆるりとノッカの方へと手を伸ばす。
 その手はノッカではなくその向こう側のコックを捻るために伸びたのだが、
 ノッカにはどう見えたことだろう*]


メモを貼った。


[きっと、この人は。
 あたしの知る愛を、持ち合わせてない。
 知らないのか、忘れてしまったのか。
 あたしには分からないけれど。

 ラベンダー畑で笑い合うあの頃の、
 家族の愛に満ちた、些細な一日を
 穏やかな、愛を。

 それさえあれば。
 あたしの心は、生きていけるのに]


[歩く体力だってなかったし、
 腹の中の精がまだ残っているから。
 運んでもらうことを、甘んじて受け入れる。

  ―― つかれた。

 初めての行為に、
 疲労を覚えるのは当然のことで。
 閉じそうになる瞼を必死に押し留める。

 何もない部屋。
 そこに何が置いてあったのか、
 なにを奥の部屋に移動させたのか、
 あたしには、知らないことだけど。

 寂しい部屋を通り過ぎて、
 辿り着いた先は、シャワールーム]



     ひとりでも、

[大丈夫なのに。

 そう呟いても、そーさんは
 あたしをひとりにする気はないようで。

 深い息を吐き出して、
 シャワーの方を向こうとした、ときに。
 こちらに手が、伸びてきたものだから。

 反射的に、ビクリと。
 身体を跳ねさせて、しまった。

 情事の前。
 怯えるあたしに伸ばされた手を、思い出して*]


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/09(Sun) 21時半頃


[鍵を開き、静かに作った隙間から覗いた先には、去る前と同じ布団の膨らみがあった。傍に置いたボトルにもまだ触れられた様子がなく、だからきっと彼女は深い眠りに落ちていたのだろう
 材料ならば他にもあったが、消化の良い物と栄養のある物それぞれを用意して、きっと正解だった]

[布団がもぞりと動いたのを見て、屋内へと足を踏み入れる。
 身を起こしたのは、かつての住民ではない。
 ──ココアが、そこにいる]


 まだ正午は過ぎていない。
 ──おはよう。よく眠れただろうか。


[薄暗い部屋の中で挨拶と共に向けていたのは、微かな微笑み]


[食事も出来ているのだと伝えれば、彼女はまた、恐縮したように礼を告げた。気にせずともよいのにと、セイルズは再び口を開く]


 どうか、気にしないで欲しい。
 ……私がしたくてしている事だ。


[全てを委ねられたって、むしろ望む所なのだ]

[食卓へと彼女を招き、二人分の食器に食事をよそう。香草焼の隣にはミニトマトを添えて、牛乳で煮込み塩で味を調えたオートミールには、胡椒を一振り。足りなければお代わりもあった]


   ひとりには、しませんからね?

[呟きに、しかりと応えて手を伸ばした。
 ここまで大人しくしていたノッカだったが、
 伸びた手に身体を跳ねさせていた。

 自分の手はノッカを素通りしてコックを捻る。
 ぱらぱらと天蓋から降り落ちる湯は熱くもなく温くもない適温で、
 肌に触れるとその上を滑り落ちていく。

 髪事湿りゆくので乾かすのが大変であろうけれど、
 浴びれればいいと作ったものなので融通が効かないのだ]


 ノッカ、今、また抱かれると思いました?

[返す手でノッカの背に触れ、抱き寄せてしまう。
 肌と肌が触れ合えばより情事の前を近づこうか]


 もう眠そうですし、今はしませんよ

 それよりお身体洗って差し上げましょうか?
 それとも自分で洗います?

[洗うにしても間近であるから、ずっと見ているわけだけれど。
 自分は目を細めて、努めて優しく微笑みかけた*]


[セイルズの椅子はココアの向かいで、食器は見分けが付くよう色違い。元二人暮らしの家は、今も二人で使いやすいように整えられたまま。
 そうして最初は黙々と、食器を慣らしていたセイルズだが──オートミールの器が半分に減った辺りで、静かに口を開いた。
 寝室で見せた姿とは違ういつもの真顔に、どこか緊張を滲ませながら]


 この後、なのだが──
 ……貴女には、外へ出ないで、
 ここに居てほしい。

 自警団からの連絡があった場合は
 私が対応する。
 




 今日、私はこの後仕事がない。

 不安ならば傍にいるし、
 必要なものがあれば買ってこよう。
 手続きの類も代行する。


[食間にさらりと告げるにしては少々重い“親切”だった。
 それこそ、どうしてそんなに、と問われそうな程。
 けれどそれが望みであるセイルズは、表情にやや緊張こそ滲めども、さも当然のことだとばかりの言いぶりだった]*


メモを貼った。


[頭上から、温かな湯が降り注ぐ。
 ぐちゃぐちゃになったあたしの身体を、
 洗い流してくれるように]

  ………… おどろいた、だけ、

[情事の前を思い出したなんて
 言いたくもなくて視線を逸らす。

 触れ合った肌。
 聞こえる鼓動はひとのもので、
 あたしを落ち着かせてくれた]



  いい、です。自分で……。

[やる、って言いかけたけど。
 行為の後処理をどうすれば良いのか、
 少しだけ、悩む。

 掻き出せばいいのだろうかと、
 股に力を入れてみれば、
 中に残っていた精がどろりと流れ出してきた]

  …………っ、

[その感覚に慣れなくて、あたしは眉を顰めたけれど。
 流れ続けるシャワーがそれをも流してくれたから、
 良かったのかもしれない]


[その間も、そーさんはすぐ傍にいる。

 行為をしておいてなにを今更と言われそうだけど、
 やっぱり、シャワーを浴びる姿を見られるのは、
 それはそれで恥ずかしいもので。

 本当はもっとしっかり身体を洗いたいけれど、
 急いで、終わらせてしまおうと*]


【人】 ビール配り フローラ

[男は、彼をモノのような目で見た。
悶絶しそうな、その姿を見下ろして、留飲を下げた。
どれほど、>>226このときを待っていたか。

替えの衣類に確かに。と笑うだけ>>227
彼の事など、おかまいなしだ。]


  『……ああ、それなら
   もう押収されたと話しがありましたよ』


[連絡では、そう聞いている。
だから、彼にそう告げた。実際誰かが隠したかどうか
この男にとっては興味のないことだったから。

破られるだろうと勝手をのべ
反応を伺うほうが楽しみだった]

(237) 2018/12/09(Sun) 22時頃

【人】 ビール配り フローラ


[彼の伝言は医師によって伝えられるだろう
ただ、他にも暗躍する影は>>232
自分たちを動きやすくさせた

そういう意味では孤児院の火事>>233
有り難かったですよ。という反応はあっただろうが
そう、薬屋や、パン屋の件も同じように>>234

自警団は大忙しだ]

(238) 2018/12/09(Sun) 22時頃

【人】 ビール配り フローラ

[―――そうですね。
これは、私の意思ではないのですが。と
治療後彼に再び、袋を被せ、告げるのは少しばかり
忌々し気な、声色だ。

『誰か』の命で動く男の怨嗟が滲む。
彼を再び、男たちの手で車にのせれば何処かへと向かう]

(239) 2018/12/09(Sun) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

―農園―


[私は、其処に居た。
ちかくのラベンダー畑は、今季節ではないから
ひどく寒く寂しい処に見えて、何もない枯れた草の上。
スカートを抑え、腰を下ろした。

其処にドライフラワーを備える。

―――何もない、土のうえ。だけど、遠くに]



  ……兄さん。

(240) 2018/12/09(Sun) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[―――男は、彼を車椅子に乗せ。
開放するだろう。正確には、農園にて、おろす。
倒れた衝撃ですこしばかり傷はついていたかもしれない。
だが、動くはずだ。だから、この先にいけばいいと。


再会を望む、女の元をさす]


  『逃げてもいいんですよ』


[その足ではどこにも行けないだろうけど。
さげすんだ目が、懐中時計を取り出し。
迎えにきますとだけ、

      苛立ちをみせて、一度立ち去った*]

(241) 2018/12/09(Sun) 22時半頃

 そうですか……?

[そう言うことにしておきましょうか。
 自分は一度、ぽむりとノッカの頭を撫でる。
 肌が触れ合えば情が生まれる。
 鼓動の音は安らぎだ。
 ヒトとヒトはそうやって絆を深めていくものであるし、
 ホルモンがそう思わせるように働くのだ。

 ――だから肌を重ねていればと告げたのだが、
 そういう事ではないらしいのであっさりと身を離して、
 自分の身体を洗いながらノッカの痴態を眺めていた]


 ふぅむ……今のは蠱惑的ですね。
 実に素晴らしい。

 ですが我ながらよく出したものです。

[ノッカが力み、流れていく白を見て感慨深気にそう口にして、
 急いで洗うあまりに洗えていない処が目に入りノッカのほっぺを両手で包み込んだ]


 ノッカ、いけません
 足とか洗えてないでしょう?
 嗚呼、足あげたら自分に見えてしまいますか……。
 至極いいですね、愛らしい――
 でも自分が洗ってしまいますからね?

[自分は身を静めるとノッカの前に膝立ちをなる。
 ノッカに自分の肩に手を乗せるように告げて、
 ボディソープを乗せた手でノッカの足を洗っていく。
 足指の間や足首、ふくらはぎや膝裏を――
 丁寧に丹念に指を這わせて早く終わらせたいであろうノッカを焦らすように、綺麗にしていってしまおう*]


[声の方に顔を向ければセイルズさんがいる。
 まだぎこちなくだけど、私も笑みを返すの]


 ……ええ、よく、眠れましたわ。
 こんなによくしてくださって、
 なんとお礼を言っていいのか……、


[気にしないでと言われても、気にかかる。
 戸惑うようにセイルズさんを見つめて。
 案内されるまま食卓につくの]


[食卓を見て、パンがないからほっと一息。
 今はパンを見たくなかったから。
 辛い事を思い出してしまいそうだから。

 オートミールと鶏の香草焼き。
 美味しそうにできているのを見て]


 セイルズさん、お料理も出来たんですのね。
 それに……ふふっ、
 本当に鶏肉がお好きなんですね。


[お店でよく鶏肉のパンを買ってくれるのを思い出して。
 思い、出して。 俯いて。
 静かにご飯を食べ始めるの]


[向かい合って食べる食卓、色違いの食器。
 この食器は誰のかしらって、
 セイルズさんはこのお家に一人なのかしらって、
 次々に疑問が浮かぶ、けど。
 踏み込んでいいお話なのか、分からなくて。

 結局もくもくと食器を動かしてたの。
 そうして、半分ほど食べ終えた頃]


 外、へ……?


[緊張した面持ちのセイルズさんを前にして、
 私、戸惑うように見つめるの]


[だって、飛空艇の到着予定日は明日なんですもの。
 一日だけの滞在。この街での最後の一日]


 あ、の……、イルマさんへ、
 イルマさんへ連絡してもいいです、か?
 きっと心配していると、思いますから。
 それ、に……、


[あの人の死を、伝えるべきかどうか。
 悩んで、思い出して、目を伏せて]


 せめて、居場所だけでも……、


[控え目に、そう申し出る]


[それさえ出来れば、もう何も問題はなかった。
 最後の日、お別れの日。
 でも、今は誰にも会いたくはない。

 パンを作れない私は、
 みんなを笑顔にできない私は、
 もうどこにも、居場所なんてないのだから。

 ――そう、この世のどこにも。

 だから、外に出れなくても気にならなかった。
 むしろその気遣いがありがたく感じる。


 セイルズさんは私の欲しいものをなんでもくれた。]


[黙っていてくれれば良いものを、
 そうやって触れるから。
 あたしの口が、への字になる。

 今、あたしが元気だったなら、
 デリカシーが無いって言ってたと思う。

 それを言う元気もなかったし、
 早く終わらせてしまいたかったから、
 むっとするだけに留めたのだけど]

  っ…………!!

[その顔が両手で包み込まれた、から。
 また、あたしの身体が跳ねる]



 待って、自分で洗うって……っ!

[一人用のシャワールームでは、
 逃げる場所も無い。
 シャワールームから出るための扉も、
 そーさんの背後にある。

 そんなあたしにも構わず、
 あたしの足を洗い始めるものだから。

 転げそうな身体を支えるために、
 しぶしぶと、そーさんの肩に手を置いた]



 ありがとうございます、セイルズさん。
 本当にお優しい人。

 私、あなたに出会えて、本当によかったわ。
 どうか、私がいなくなっても元気で。


[せめて最後くらいは笑顔でと。
 弱々しくでも、笑みを向けて。

 そうして、そうして――最後に願うのは]


[ぎゅっと痛む右手を握りしめて。
 使い物にならない人間の末路を思って。

 力なく目を伏せ、寂し気に笑うの]


 ……セイルズ、さん。

 どうか、頭を撫でてくださいな。
 そして「大丈夫だよ」って……、
 そう、言ってくださいまし。

 それが私の最後の、お願いです。
 そうしてくれれば、後は貴方の言う通りにしますわ。


[こんな事を頼んでしまってごめんなさい。
 でも貴方の温もりが欲しかった。
 懇願するように、セイルズさんを見つめるの。*]



    …………っ、

[ぬるりと、ボディソープを纏った手が、
 あたしの足を丹念に洗っていく。

 そこまでする必要がないってほど、
 丁寧に。執拗に。

 くすぐったいような、
 けれどどこか情事を思わせるその手つきに、
 あたしは、小さく息を呑んだ*]


メモを貼った。


[ほっぺを包み込んだ時のノッカの表情から、
 なるほど、触れないほうがいいのかと学び取る。
 身体が跳ねたのは身体で抑えてやり、
 驚いただけという体を残しておいた。

 自分で洗うという言葉は却下して、
 肩に置かれた手に笑みを浮かべて上を見上げた。
 ノッカの瞳を見つめたら、視線を戻そうとして秘所で一度視線が止まってしまったのは仕方のないことである。

 洗う時は丹念に。
 綺麗になれば心もあらわれるというものだ。
 自分の指先は情事を思わせる手つきではあったものの、
 その逆で感じやすい処はなるだけ避けていっていた。
 それがかえって、「焦らし」となってしまったかもしれないが――]


 どうか、されましたか?

[息を吞んだノッカを見上げて、問いかける。
 問いかけながらも洗う足を変えて、
 そちらも指先からその間、踵から脹脛と丁寧に清めていった**]



 なんでも、ない。

[ふるふると首を横に振るけれど、
 あたしの顔は、少し熱い。
 たぶん、見れば紅潮してるんだと思う。

 洗う足が変われば、
 くすぐったさに、その感覚に、
 あたしは軽く身を屈めてしまう]

 そこまで、丁寧にしなくても……、

[兎に角、この時間が早く終わってほしい。
 恥ずかしいし、
 また、熱が燻ぶってきてしまいそうで。

 あたしの口は、むっとしてへの字型*]


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/09(Sun) 23時半頃


【人】 ビール配り フローラ

 ……兄さん。


[――兄の声に私は振り返る。
大好きな兄さん、彼に会うからって
化粧は大げさにしてこなかった。

彼の好きな女の姿じゃなく、彼の妹として>>257
兄が選んだ服を着て、首をふる。]

(259) 2018/12/09(Sun) 23時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[近づくのを一度躊躇い
それから、一歩、いっぽと車いすの元に

幼い頃の事は昨日のことのよう、なのに>>254
あの頃とは随分と変わってしまった。

大学で見た、絵はすでに、―>>252叶わず
それでもまだ傍にいていいだろうか]


  ……ごめんなさい、兄さん。


[私は、兄に謝ってばかりだ。
泣いてばかりの貌を俯かせ、兄の傍。
スカートを握りしめた。このラベンダー畑には何もない。]

(260) 2018/12/09(Sun) 23時半頃

【人】 ビール配り フローラ


 私、わたし
 ……兄さんが、母さんを、父さんを

      恨んでいるんだって、知って。


[それで。ああ、その先が続かない。
似合っている、といってくれた服なのに。
手で握りしめ、しわくちゃにしてしまったのも、

全部ぜんぶ、私が悪いのだから]

(261) 2018/12/09(Sun) 23時半頃

【人】 ビール配り フローラ

  …憎いって思ったんだ。
 でも、続かなかった。


        ……兄さんのことすきだから


[目を合わせられないまま。
其処までいって、はっと彼の手当された身体に気付く。
漸く、気づいたことに自虐の笑みをうかべ
顔をあげ]


 先輩から薬買ったのに
  意味なかったね…………私じゃ


[私だけじゃ、やっぱり何も出来なかった。
兄さんからどんな言葉を投げられても、覚悟はできている*]

(262) 2018/12/09(Sun) 23時半頃

[告げた望みは、受け容れられた]

[戸惑いもあったのだろう、義妹の名を挙げるまでにも空白はあった。セイルズも、まだ隠した事柄によって言葉選びが歪んだことには自覚的。それ故に──ココアが最後に言い添えた条件はやっかいだったけれども、それよりも、受け容れられたことへの安堵が勝った]


 ──判った。
 けれど、貴女が義妹に連絡したことを
 他者に伝えないよう、言い添えておいて欲しい。


[それはココアの行く先を隠すための対応で、まだ捕まらぬ“犯人”がパン屋の次にココアを襲えないよう、身を護るための手段とも言える]


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2018/12/10(Mon) 00時頃


 [ココアがここに居てくれるための事ならば、出来る限り受け容れたかった。外への連絡には危険が伴うけれど、それでも叶えたい。ここがココアにとっての全てになるように尽くしたい。ここを居場所としてほしい、と]

[だからこそ──別れを前提とした言葉が、辛い]


 ……わたし、は


[ココアが感謝を告げた瞬間、鏡を見ずとも、自分が酷い顔をしたのが判る。苦痛に喘ぐような、拒絶を示す様な。他者に安堵を与えたいときには、絶対にそぐわないもの。
 けれど今は、嘘でだって、ココアの言葉に応じられない。一度は言えた言葉だって、セイルズはもう、口に出来なくなっている]


[彼女は弱々しくでも、笑顔を向けてくれているけれど。
 いなくなっても──だなどと、そんな]


[がたん、と椅子が鳴る。
 続く最後の願いを受けて、座ってなどいられなかった。机の反対側に回り込み、ココアの腕を引く。加減をする余裕など無い。彼女の身体を抱き竦め、後頭部へと片手を回した。寂しげな笑みも、懇願する眼差しも、己の身体で覆ってしまう]

[動悸が酷い。
 彼女の後頭部を撫でる腕は、朝と違ってぎこちない]


 ……だいじょうぶ、だ。
 貴女は……大丈夫だ、から。
 


 
[食事が冷めてしまうとしても、自分からは離れがたい。
 セイルズの心臓が落ち着くのと、彼女が何か声を上げるのと──一体どちらが早かっただろう]*
 


メモを貼った。


[イルマさんに連絡してもいいって言ってくれるから。
 ほっと一息つくの]


 ありがとうございます。
 なら、後で連絡する事にしますわ。


[私を護ろうとしてくれる気持ちはすごく伝わるもの。
 だから、その優しさを大切に胸に抱いて。
 そうしてお別れの挨拶をするの。
 その時の貴方の顔は、とても辛そうで。

 せめて、笑顔を送りましょう。
 これが最後になってもいいように。
 私のありったけの想いを込めて]


[最後のお願いをしたのなら。
 貴方が急に席を立ってこちらへと。
 私、びっくりして見つめて、そして――]


 あっ……、


[腕を引かれて声が上がる。
 抱きしめる強さは驚くほど強くて。
 胸元に身を寄せて、
 ぎこちなく撫でてくれる手の感触を感じて。

 私、私――]


[気付いてしまったの、セイルズさんの気持ちに。
 ここまでされて、気付かないはずがないわ。

 セイルズさんは私を、好きでいてくれたのね。

 温かい、離れがたい、愛おしい。
 目を閉じて、貴方の胸の鼓動を聞くの。]


 ……嘘のつけない人、優しい人。
 私、貴方の事が大好きでしたわ……。


[どうか、お元気で、なんて。
 今の貴方に言うのは、辛くって。
 私、そのまま貴方の温もりを感じていたの。**]


メモを貼った。


[おずおずと、貴方の背に腕をまわして抱き締めて。
 そっと目を閉じるの。

 せっかくのお料理が冷めちゃうけれど、でも。
 お別れの時はもうすぐそこまで来ているんですもの。
 だから、もう少しだけこのままで。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[包帯を巻かれた傷は直ぐに治るもので、セイルズはパンを焼けないココアにだって助けられていて──そもそも、怨恨を疑われる域であった封筒だけれど、あれに彼女から仕事を奪う心は込もっていなかったのだ]

[だから気付かない。
 彼女が、居場所を失ったと感じていることを。
 それ故に、“使い物にならない人間”の行く先を、見据えていたことを


[彼女はセイルズを引き離すでもなく、腕の中の温もりは、セイルズの心拍が落ち着くまでの間、ずっとそこにあった。それどころか彼女の腕がおずおずと此方の背に回されて、抱きしめ返してくれる。瞬間胸に湧いた暖かな感情が、痛みと混じって溢れ出しそうだった。抑えきれず身体が一度震えたのも、彼女にきっと伝わっただろう]

[そうして、セイルズの吐息と彼女の呼吸音が重なり、腕の中の身体と鼓動が交わるのを──一体何分聞いていただろうか]


 ……す、まない。
 冷めてしまったな……


[漸く身を離した時には、時計の針も明らかに進んでしまっていた]


[食事はその後も少し続いたけれど、折角の時間だというのにココアが最初に話し掛けてくれたような会話はあまり出来なくて、そのまま手早く済ませてしまう。彼女が黙ってしまった話以外にも、この家の話だとか、セイルズ自身の話が出来る時間ではあったのに]

[どうやって彼女を引き留めようか──そればかり考えていた]


[だから、食後に取った手段も半ば無理矢理だった。
 珈琲か紅茶かミントティーか、食後の飲み物を尋ねて、後でと言っていた義妹への連絡が済まされたのかどうか確かめないままに、小さなクッキーと共に供した飲み物へは睡眠薬を二錠入れて]


[ただ片付けるだけの時間も、待ってもらう事が不安になっていた。
 だってもし、彼女が出て行ってしまったなら。
 言う通りにしてくれると言ってはくれたけれど、地下の倉庫にいる時は、上の事が良く判らないから──セイルズが見ていないうちに、彼女が最後の支度をしに出掛けることだって、不可能ではないのだ]

[地下に置いていた工具類を上の物置へと移動させ、叔父のベッドをばらして、地下に運び入れて、地下倉庫を人が休める状態にする。半日はかかるであろうその仕事の間、そのままで目を離しているのは耐えられない]


[食器を流し台へと運んだあと、工具箱の所へ行って真っ先に探し出したのは──彼女の足を戒められる、鋼製の鎖だった]*


メモを貼った。


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