人狼議事


160 東京村

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視点:


メモを貼った。


【人】 透明女子会 ヒナコ

[私は煙とともに
聖なる光に包まれて
どこにでもいて
どこにもいない存在になる]

(1) 2015/06/09(Tue) 08時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ひなこは地下のミサから、煙にまぎれて消えていた。
まるで幻だったように。]

(2) 2015/06/09(Tue) 08時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2015/06/09(Tue) 08時頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

[@tin_dorothyというアカウントから、アイリスのフォロワーや今東京で都市伝説や怪奇に関わっている人達に、一斉にリプライが送られた。
@A_i_liceをリプライの文面に含めているので、アイリス関連のことだと予想はつくように。]

ごめんね もうすぐ終わると思う

[こういう言葉だけが。
大抵の人には気にされなかったろうし、気にしないのならかまわなかった。]

(3) 2015/06/09(Tue) 08時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[私はどこにいるんだろうと思えば、どこかにいる。
私は誰なんだろうと思えば、誰かになる。
私はまだ、アイリスを欲しがっていたさかしたひなこでいる。
今は、学校の屋上にいる。
さかしたひなこだからまだ持っているスマートフォンをいじっている。
みんなにお知らせしなきゃって。
それが終わって、着信があったことを見る。(>>106)]

マサシおにいさん……

[何があったんだろう。何かあったんだろう。
(私はでも、アイリスを探さなきゃ。)
大丈夫、どちらもできる。

私は屋上にいながらにして、屋上から消える。
私はどこにでもいけるし、どこにもいない。]

(6) 2015/06/09(Tue) 09時半頃

メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 透明女子会 ヒナコ

[(>>4:133)
着信が一度ぷつりと途切れ、新しくひなこの着信が入ってくる。
トヨタがそれに気づけば、携帯に視線を外すまでいなかった場所にひなこがいて、視界に入るだろう。]

(7) 2015/06/09(Tue) 10時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[同時に私は六町にもいる。リセットされた私は、わかっていても繰り返す。
寂しい団地。虹とパンダの絵。
アイリスが小さい頃に住んでいたのかもしれないし、昔の友達がここにいたのかもしれないし、お金をくれるおじさんの歪な家庭があるのかもしれない。
その家に隠されたコインロッカーの鍵を手にいれる私。
次は、高円寺。]

(8) 2015/06/09(Tue) 13時頃

メモを貼った。


[それは、絵里自身も知らないままに、進行していた。
 街灯とネオンだらけの新宿も、陽が沈めば一気に闇を深める。それが合図だった。
 絵里の中の闇も、街が夜になるように、すぅっと広がる。
 暗い空。暗い街。暗いタクシーの中。どんどん暗さが、絵里を支配する。

 恋人でもない間柄、誰がその瞳を、まじまじと見たりするだろう。
 ましてや、誰がその違和感に気づいたりするだろう。
 絵里の瞳は、黒目がちでは誤魔化しきれないほどに、くろぐろと。
 暗闇の中、見えるものを探してきょろきょろ探る。
 道を探しているように見えたろうか。
 けれど、新宿よりは暗くとも、街灯の灯りが点在するこの街も、今の絵里には眩しすぎる。]


[ふと空を見上げた。真っ暗闇の夜空の中に、ぽつんと小さな月あかり。
 ああ、見えた。まだ見えるものがあった。
 さやかな光を拾いすぎて、明かりを見られなくなった目は、月影を道標。
 野良猫のように、夜の高円寺へ音も無く消えていく。
 LINEの既読は、もうつかない*]


メモを貼った。


【人】 透明女子会 ヒナコ

(>>14)
[携帯を耳に当てた私がマサシお兄さん……トヨタさんの目の前に立つ。
誰もいない新宿の通り。誰もいないはずだけど、私はそこに現れる。]

あ……えっと、お、お久しぶりです

[間の抜けた挨拶になった。
私はまだ、あちら側になった私と、こちら側のギリギリに立っている私とが混在していて。]

あの……ほら、ちゃく、着信があ、あったから

[おにいさん、少し老けたなって思う。]

(15) 2015/06/09(Tue) 21時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[高円寺の駅前でも、別の私。
目当てのコインロッカーを探す私と、どこかのコインロッカーの中から赤ん坊の声。
私はロッカーの中から何かを見つけて、次に向かう。]

(18) 2015/06/09(Tue) 21時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

(>>24)

え……
……ど、どこかで、見たんですか、私

[心配させてしまっていた。
そんな言葉がまず出てしまうあたり、変わらないお兄さんだなと思った。]

ごめんなさい……
でも、あの、も……もう大丈夫、ですから

[私は、少し目立つようになったお腹を撫でて、微笑む。
マサシさんの前でこんな風に笑ったこと、あっただろうか。]
息を荒くして走り疲れたマサシさんとは、対照的に。

(25) 2015/06/09(Tue) 22時頃

 ――…?

 なんでしょう、これ。

[「きさらぎ駅」を出る直前、駅舎の壁に貼られたそれにふと気付く。
太った男の頭が二つくっついた、妙なシール。]

 誰かが貼ったんですかね。昔に。

[シールは色褪せていて、最近貼ったものという感じはしなかった。]


自宅の冷たい床に転がっていた。


スマートフォンを握り、洗面台の前に倒れていた。転倒し、受け身も取らないまま頭を強打したらしく、顔に大きな痣ができていた。


【人】 透明女子会 ヒナコ

(>>28)
[音が取り戻されていく。私の周り以外で。]

あのね……マサシお兄さんも、多分もう、大丈夫で

[通じるか通じないか分からない話を、それでも伝えることにする。]

多分……私のせいなんです……ごめんなさい

私が、半端なものになっちゃったから、隙間が広がったの

[マサシさんから見て私は、瞬きをするごとに見え隠れするようになっている。
少し目を離せば見えなくなるような。]

だから、私に……私とアイリスに近いひととか、もともとそういうのに近かったひとのところに……
……なんて言ったらいいのか

[伝えたかったのはそのことだけじゃなくて。]

(31) 2015/06/09(Tue) 23時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

ええと、だからね……
もう、来ないと思う

あの子も、パパに会いたかっただけだろうから……

[もう行かなくちゃ。
私はもうあんまり、こうしてられるものじゃないから。]

だからね、許してあげて

[あの子は最初から、許すも許さないもないんだろうけど。]

(33) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[私の声は、少しずつ雑踏に紛れて遠くなる。
新宿の光が、私を透かしていく。]

私は間違っちゃったけど

でも だれでも

世界のどこかに許してくれる場所はあるんだよ


[声だけが、あなたに届く。]

だから、いつか、どこかで

自分のことも 許してあげて……

(34) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

ヒナコは、トヨタの前にこれ以降現れないだろう。

2015/06/09(Tue) 23時半頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

[高円寺にいる私は、少し目立つ下腹を撫でながら歩く女子高生で。
探しものをしている。
それは赤ん坊だったか、アイリスだったか、「またきてさんかく」だったか。
暗い夜道。私の周りには音が無い。

ゆったりと歩いている私はそのうちに「またきてさんかく」にたどり着く。]

(38) 2015/06/10(Wed) 00時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2015/06/10(Wed) 00時半頃




[中々に間抜けだ、という彼女の言葉に首だけを軽く後方に傾けた。]

 あー。間抜けかもねぇ。まぁ、死んだかいがあったとも言えるなぁ。

[そっけない扱いにも気にした様子はなく歩みを進める。別になぎさを喜ばせようと思って言ったことではない。逆に馴れ馴れしすぎて警戒されたり、話してくれなくなるのが嫌だっただけだ。]

 え、何、twitter見てたのかよ。ちょっと恥ずかしいじゃん。さっきまで1人だったからホントにビビってたんだよ。
 最初んときは母さんと一緒に電車乗ってたんだけど、きがついたら1人で電車に乗っててさ……
 
 あー、俺のスマホもう電池切れなんだよなあ。モバイルバッテリーとか持ち歩くんだったよホント。
 ってか、なぎささんのスマホはどこにも繋がらないの?
 それこそツイッターは?

[他愛のない会話だ。それが続いていく。]


 きさらぎ駅は田舎にある無人駅そのものだった。改札を抜けると簡易な待合室があって、その開けっ放しのドアから覗く外は穴が開いたように真っ暗だ。なぎさと歩みを同じにしようと、その場に立ち止まる。]

 かもなぁ。
 でも逆に、姉にかまって欲しかったのかもねぇ。
 すごいねぇあいりちゃん、私じゃできないよ〜。みたいに、あやしてほしかったんかなぁ。
 自分が話題の中心にいたがる奴だったから。
 あー、なんか大平姉妹が喋ってるとこみてみたかったわ。面白そう。意地の張り合い。

 鏡?そりゃコエーな。
 でもそれも、センベツだったのかもしれないよ。わかんないけど。
 本人に確認しようと思ってももうできねーし、自分に得な方に考えとけば?
 ……ん?


[なぎさが立ち止まった壁につられて目線をやると、そこには太った男が双頭となったシール。()]

 あー?これ力士シールじゃん。昔流行ったやつ。誰が貼ってるかわかんねえっていう。
 なんか、俺がいた店覚えてる?あそこにも貼られててさあ……あれは真新しかったけど。

[薄暗い空間に浮かぶ双頭のシールは、それだけでも気持ちが悪い。そういえば、喫茶『パール』の近くの電柱にも貼られていたような気がする。]

 やだ、いきましょ……。

[考えないようにして、きさらぎ駅を出た。]


[きさらぎ駅を一歩、出る。
 外は真っ暗だが、恐ろしく長い間隔で外灯が点在し、山と思しき方向には飛行機の誘導灯のように灯りが転々と灯っている。
 なぎさは先へ進むだろうか。
 自分は、どうだろう。]

 多分、あっちに言ったらダメだと思う。だから反対の方に……

[その方向を指さすも、言葉が途切れた。]


 なぎささん、あのー……

[唐突に名前を呼ぶ。
 その顔を見ると、妙に神妙な、不安そうな、居心地の悪そうな顔をしている。]

 手ー、つないでくんない……

[半笑いの顔になっているが、至って真面目のようだ。]

 嫌だったら、服の端っこでもいいから、掴まして。
 頼む。
 どっちかが連れてかれたら1人になっちまう。

[きさらぎ駅を出てから、彼は一歩も前に進めなかった。]


メモを貼った。


【人】 透明女子会 ヒナコ

[(>>72)
声をかけられた私は、音も無く招かれるまま店内に入る。
顔を見ても表情は何故かわからないだろう。
半分になったカードを持って、店内をうろうろと。
何か探すように。
話している人の意識からは気配が消え、店内を注視してみれば視界の端に映るかもしれない程度の存在になっている。]

(85) 2015/06/10(Wed) 23時頃



 なかなか臨場感あふれる実況でしたよ。
 思わずフォローしてリアルタイムで見ちゃいました。
 「アイリス」じゃなくて私のアカウントの方で。

[からかうように言いながら、自分のスマホを取り出す。
こちらもバッテリーは残り少ない、2%]

 ツイッターはさっき繋がりましたけど……
 ほとんど誰にもフォローされてない鍵付きアカウントなんですよね……。

[ツイッター公式クライアントを起動し、自分のタイムラインを表示する。]





‏@tin_dorothy>

@MexxxxxaNxxxxa @A_i_lice ごめんね もうすぐ終わると思う

 


 え、
 あ はい。構いませんよ。

[先程までお互いリラックスして会話していたフランクが、駅を出るなり不安そうな様子を見せた事に多少驚くも、特に嫌がる事は無く左手を差し出す。]

 ……少し、急いだ方が良いかもしれません。
 元の場所へ帰りたい気持ちが有るのなら。

[「もうすぐ終わる」から。
そうなると繋がりが薄くなる気がする。きっと。]


[手を繋げば、フランクは歩けるようになるだろうか。
歩けるようなら、彼の言う「反対の方」へと向かう。]

 ……私、都会育ちなんですけど、嫁いでから最近まで1年ほどはこんな感じの田舎で生活してたんですよ。

[長い間隔の明かりだけを頼りに、山と原っぱしか見えない風景を見渡しながら言った。]




     トントン


                  トントン


 





               シャン


        シャン


 


 まあ、今にして思えば、そんな何も無い土地に嫁いだのも、あの子から逃げたい気持ちが有ったんでしょうけど。

 でも貴方が言うように、あの子が私にかまってもらいたがってたなら、多分、許せないと思ったでしょうね。
 あの子の事だから……

 死ねばいいのに。

 ……くらいは思われてたかも。


メモを貼った。


【人】 透明女子会 ヒナコ

[一人ずつ、私を見つけていく。
私は音も気配もなくそこに立っている。
私は探しものをしているだけ。
『アイリス』だったか『赤ん坊』だったか。
私に視線を向ければ、途端に私の気配は曖昧になる。
そこにいるのかいないのかもわからないような。

ただ、拾う言葉はあった。]

『あいり』

(106) 2015/06/11(Thu) 00時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

『あいりはもういません』
『わたしももういません』

[私の声は私の口から出ない。私の表情は読み取れない。
私の周りに音はない。言葉としてそれは聞こえていないだろうし、受け取れたかもわからない。
私は視線に晒されれば、それを嫌うように扉から出て行く。開いていない扉を通り抜けて。]

(111) 2015/06/11(Thu) 00時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[私が去っていくと、堀川の荷物から何かの割れる音がした。
アイリスのコンパクトミラー。表面に小さな亀裂が入っている。


鏡面には小さく、かわいらしい文字で、マジックで書かれたような……鏡の厚みの、裏側から映りだしている。
『りーくは もうすぐ おちつきます』
しばらく経つとその文字は消え、新しく浮かび上がる。
『ただ わたしよりまえから ちかづきすぎたひとは』
『わたしには わかりません ごめんなさい』

それ以上は、浮かび上がらない。]

(112) 2015/06/11(Thu) 00時半頃

 ………ありがとー… すげえ助かる。

 [差し出された左手を柔らかく握る。 情けなく手が震えているのが伝わるだろう。]

 ……帰れるのかな、俺……
 正直諦めてるっつーか……

 [そのまま”反対の方”へ、ぶらぶらと歩いて行く。会話をしながら歩くうち、フランクの手の震えは収まり、緊張気味だった声も駅内でのように落ち着いた態度となった。]

 えー、嫁ぎ先田舎ぁ?そりゃ遊ぶとこなくてヒマそう……
 ダンナの実家だったの?


[なぎさの独白を、また最後までゆっくり邪魔せずに聞く。

 ……死ねばいいのに、か。
 当たってるとしたら、さすが姉、ってカンジだけど。

 ……なんだかなぁ。ピンと来ないわ。なんでそんなにおかしくなっちゃえるのか。
 俺は、今まで生きてきて、誰かを殺したいとか、冗談ではあるけど、本気で思ったことねーよ。
 だって………  ッ?!

[さっきまで続いていた会話、続けていたい会話をフランクが途切れさせた。原因は―

 いま、
 いま、太鼓のおと、き、
 きこえなかった………?
 聞こえたよな………?

[後ろのほう、遠くから、かすかに聞こえた。あの、太鼓と、鈴の音が。
 なぎさの手をぎゅうとつかんだまま、歩む足を早める。本当はダッシュで逃げたかったけれど、最初から飛ばしたらいずれ追いつかれる。恐ろしい気持ちを必死で抑え、足早に次の外灯を目指した。]


 私が女子高生だったら、お金取ってましたよ。

[手を繋ぎながら、冗談めかして言う。
繋いだその手が震えていたのには気付いたけれども、口にはしなかった。]

 帰れないと、ここで野垂死にですかね。
 夫の実家は、娯楽が無くとも缶ビールくらいは手に入りましたが……
 ここは本当に、「何も無い」感じがします。
 最後の場所には、あまり……したくないかな。


 まあ、わからないんですけどね。
 あいりが何を考えていたかなんて。

[妹の事に関しては、自分の認識も大概歪んでしまっている。
ピンと来ないと言われれば、それもそうかとも思う。
……と、そこで、会話が途切れた。]

 ……太鼓?

 え、あ ちょ、ちょっと?

[フランクの足が早まれば、手を繋いだ自身も自然、小走り気味になる。]



     トン     トン


                   シャン

      シャン


                       トン

 


山から遠ざかる方へ歩いていたはずなのに、何故か山に向かっている気がした。


 そんなの全然払うよ。今でも全然払う。なぎささんもまだ若いじゃん。俺31だよ。

[無意識に、子供のようにその手をぎゅっと握る。財布にいくら入ってたっけなあ、と思った。]

 野垂れ死に、とかじゃないと思う。なんていうか、ずっとここで彷徨うっていうか……
 閉じ込められるっていうか……
 ああ、クソ…… 俺だってここから出たい、けど……

[女性であるなぎさが遅れないよう、ある程度の限度を持って走り続ける。その間もあの音が聞こえてくる。]

 はぁっ、な、なぎささんは、聞こえないのか?!
 太鼓と、鈴みたいな音が……!


「おーい。そっちに行ったらあぶないよー。」という声を聞いた。


メモを貼った。


 はぁ  はぁっ、

 太鼓と  鈴? ですか?

[言われて、聴覚に意識を集中する。
急ぎ進む自分とフランクの呼吸音に混じって…]

 ……あ、


[聞こえた。]


[近付いてくる。]




[近付いてきている。]


 ……あ、

 あっち! あっちです!!


[走りながら、フランクと繋いでいない側の手で指し示す。]


 あそこから、逃げられます!


[強く、自信を持って告げながら示す先――…]



[ 暗く、先の見えない「トンネル」が、その口を*開けていた* ]
 


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[はぁ、はぁ。
 抑えていたはずの速度が上がっていく。それでも、手はずっと、離さないでいて。
 それでも音はどんどんと近づいてくる。その時、なぎさが別方向を指差す。

 はぁ?!何を根拠に……!

[そのトンネルは突如そこに現れたように、ぽっかりと口をあけていた。
 入り口があることはわかるのに、向こう側は全く見えない。それどころか、中には非常灯のようなものすらない。ゲームなんかでふと見る、細部までレンダリングされていない虚無の洞窟のようだ。]

 ………行くしかない……?

[もう一度、なぎさの顔を見る。]

 ……行くか。

[小走り気味に、その中へ入る。]


[『きさらぎ駅』に降り立ってから、周りは常に暗かったが、トンネルの中はその比ではなかった。手をのばした先が見えないぐらいの、本当の暗さだ。それでも、つないだ手のお陰で相手の存在は確かめられたし、顔も寄れば窺い見ることができる。
 床は水が漏れているのか、時々浅い水玉を踏んだような音がぱちゃぱちゃとする。
 いつの間にかあの太鼓のような音は聞こえなくなり、必然として走ることを止めていた。ただ、自分と相手の足音しか聞こえなかった。]

[――……つまり、会話が止まっていた。]

[それまで、絶対に会話を途切れさせなかったフランクの声はしない。]


…………ぁ………く……………しな………


[フランクがいる、フランクの口があるだろう高さから、何か言葉がこぼれている。
 歩みの速度に変化はない。]


落下する湖の駐車場は白菜のゴミ箱である.いざ匍匐せよ獏ども敵国のラブコメディは一瞬にして彷徨う蝸牛である.懐かしき駄菓子屋を爆破して自費出版とする幽霊船の靴べらは至極まっとうな音階をとらねばなるまい.ひいてはアンタレスからのお歳暮となるべし.


喜べよ土手煮.耄碌した文房具を必須科目として白亜紀へ貢献する針山となれ.哀れなる保険調査員は髪留めの谷にミルクティを注ぐ他ない.踊る風船を飼い私はファラオの肖像権を求める.


[その声はフランクのものではなかった。
 低く、くぐもり、絞りだすような男の声。
 もしも、なぎさが恐る恐るその顔を覗いたなら。
 顔は真っ暗に塗りつぶされていて、
 口だけが真っ赤に裂けているのが見えるだろう。]


 消防の行き遅れは太古からの暗示である


[手をずっと繋いでいたはずなのに]


 夏蜜柑の都に取り入る万華鏡ども


[手をずっと繋いでいたのに。]


フランクではないのかもしれない。


お姉ちゃん、どうして私を殺したの?


[男の声ではなく、女性、それも若い女の声でそう聞こえた。]

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?

[フランクの手はがっちりとなぎさの手を掴んでいる。そして、何かに導かれるように、暗示されているように歩みをとめることはしない。]


 ………ぁ、………、ます

[今度は、別の女性の声だ。
 さっきよりも年齢が上のように聞こえるが、
 何と言っているか、聞き取れない。]

 ……を、…………し……す


 ヒ………を  おね………す……


 宏をよろしくお願いします。

[やわらかい、女性の声だった。
 その声を聞いた瞬間、足場を踏み外したかのように、体が落下していくのを感じた。
 わずかな浮遊感のあとに、恐ろしく下へ、下へ落ちていく感覚。
 なぎさは手を離しただろうか。

 ずっと、ずっと落ちていった先――……









 二人の意識はそこで*途切れた*]


メモを貼った。


[ぱつん、とコードが切れて、さんかくは壊れる。
 蓋をすれば道はすっかり閉じてしまって、常闇は箱の中。
 赤ん坊の種は赤く染まって駅のトイレに流されて、帰り道振り向いたら鏡の中に自分が見えた。

 さて、消えた少女は、どこへ行ったのか。]


[駆ける。暗い路地を、走っていく。
 ひたひたひたひた。夜の高円寺を西に向かって走る。
 足音もない。誰かの足元に伸びる影くらいに、静かに、当たり前のように夜に溶ける。
 少女が走っていった先は、自宅だった。
 真っ直ぐに、家路を目指す。真っ暗な家が待っている。

 少女はただ、ふと思ったのだ。
 ああ、水が飲みたいな、と。]


[何が悪かったのか。
 "またきてさんかく"に霊的な何かがあったからか。
 あのパズルが、高円寺へ導いたせいか。
 そもそもの少女の自宅が、すぐそばの荻窪だったせいなのか。
 ――それとも、もう時間の問題だったのか。

 少女はほんの些細なきっかけで、人であることをやめてしまった。
 タクシーの暗さに、最後の一歩ぐぅと目を見開いて。
 代わりに暗いものしか見えなくなって。
 頭の中も、外は眩しい、に支配されて。
 スイッチが切り替わるように、ぱちんと。]


――――


[歩けば、一時間弱はかかる道。
 どれだけの速さで走っているのか、時計を見る目が見えないから、わからない。
 ただ、一種の帰巣本能のようなものに任せて走って、走って、家の目の前についたとき。]

『おかえり』

[頭の上から、やさしい声がした。]


『何をやってるんだ、駄目だろう、こんな遅くに出歩いたりしたら』
『パパ驚いて、今から探しに行こうとしていたんだぞ』

[知っている。この声を知っている。
 最近は怒った声ばかり聞いていたから気持ち悪いけれど、知っている。
 どうして。なんで。外を電車が行く音がした。終電には早すぎる。
 僅かに残った人間の部分が混乱して、ただ呆然と立ち尽くす。
 唯一わかること。声は、怒っていなかった。]

『ほら、入るぞ』

[ドアの開く音に誘われるように、ふらり、足が動く。
 水が欲しい。そうだ水が欲しかった。家に入るのは当たり前だ。]


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ヒナコ
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