人狼議事


268 オリュース・ロマンスは顔が良い

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[運命なんて言葉を軽く口にしているつもりは無いが、
それでも若さの特権なのかも知れない。
飲み会で、親との喧嘩で何度も使った覚えがある。

それなのに、彼の口から零れる運命は
大きな潮の流れの様に重く
諍う事を許さない音を感じさせる>>2:293]

 運命の星の絵を探していたんですか?

[綺麗だと言う事も忘れていた星空に彼は
何を見出しているのだろう。
それがとても気になった。
そして彼が見渡す自分の絵に、合って欲しいと
切実に願う位には、僕は運命を思っていた]

(13) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 不思議な光景何でしょうね、
 海と空と自分達しかいない世界って。

[船の上で共に星を見る願いは遠巻きに
叶えられそうにないと予感させた>>2:297
それでも傷つかないように言葉を選んでくれたのだと、
丘での出会いの可能性を残してくれた事に感謝する]

(14) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 それじゃあ。
 試してみますか?

 マーケットが終わるまでに。
 何処かの丘で出会えるか。

 あ、一応市が繁盛している時間は
 大体ここにいますから。
 でも閉店時間はまちまちですけど。

[何処かの港よりもずっと近い未来の奇跡。
出会えない可能性の方が遥かに高いのに、
僕は丘での出会いに賭けてみる]

(15) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 もし出会えたら、乾杯はもちろんですけど。

 グスタフさんの見た星を、描いて欲しいんです。

[運命の言霊の力を借りて、魁の絵を指指した。
未完成の魁の星を、彼の手で描き入れて欲しいという
願いは願いと言うには我儘が過ぎるだろうかと
少し上目遣いにはなったけれど。

彼と話すのは全然苦じゃない、むしろ嬉しいのだと
安堵の声>>2:305に髪が大きく揺れる位頷いてみせた]

(16) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 この絵に、グスタフさんが見た
 運命の星を、描き込んでください。

 そしたら、これ、グスタフさんの船に乗せてください。

[それなら良いでしょう?
我儘を押そうとするのは若いからだ。
若いから、彼の言葉を疑う事もしない。
裏切られて初めて気付いて悲しむとしても、
その痛みもきっと大事だと思える位。

            僕は彼を……]

 じゃあ、また。

[周囲でわぁ、と歓声が上がる。
また星が流れたのだろう>>3:3
でも僕は星よりも彼を見ていたくて、
その背が人混みに消えてしまうまで
瞬きすら忘れていたんだ**]

(17) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 00時半頃


─0時過ぎ─

[途切れない夜の侭に日付だけが変わる。
深藍の空には星。先週よりも増えた流星が、背中を押すように降ってくる…ひとつ、ふたつ。]

 …ッと こっちか…?

[生魚の入ったビニール袋をぷらぷらと引っさげて。
今まで足を踏み入れたことのない店の裏手に回る。

細い石畳の道がほんのり街灯に照らされている。
人通りは殆どなく、マーケットの喧騒が嘘みたいに…此処だけは時間を切り取られて静寂と落ち着きの中にある。
息遣いさえも伝わってしまいそうな、ひっそりとした小道を奥に10歩ほど。



其処に、────彼が居た。]


[オレンジに近い赤毛が暗がりの中の街灯に縁取られ、明るい店内で見るよりも仄かに淡く。
ラフな普段着にリュックという出で立ちは、普段の制服姿よりもずっと年若く感じる。
初めて見る私服姿は、プライベートを垣間見た心地になって。少しだけドキドキした。

が何かを放り投げる。
弧を描いて前方に落ちたそれを猫が咥える。
ムシャァという咀嚼音。
そして。]

 …ン? べたべた… が、なンだって?

[よく聞き取れなかった言葉を訊ねる台詞を口にしながら、待ち人のいる奥へ向かう。]

 あーーー  …お待たせ?

[こちらは先程と格好は全く変わらない。オール私服。
ビニール袋を持っていない方の手を、挨拶するようにゆると挙げた。]



 お。ブチ猫じゃン。
 おーおー 食ってるくってる。

[ニヤニヤ笑いながら、魚肉ソーセージをぱくつくブチ猫を観察する。自分のあげた餌ではないものを食べている姿を見るのは、ちょっと新鮮だ。]

 餌やるってこたァ…
 アンタも猫好き?

[と。そこまで口にしてから、────不意に首を捻る。]



 あーーーー  そういや、
 アンタの名前知らねェな オレ。

[あえて名前を呼ぶ関係ではなかったから当然だけど。
今は、こうして…プライベートで会っているのだから、名前くらい、欲張ってもいいだろうか。]

 オレは… シーシャ。


 …アンタは?

[小首を傾げて相手の顔をじっと見つめる。
薄い色素の髪が、さらと揺れた。**]


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

   − それから −

[約束が果たされるか否か。
僕にとって結果を考える余裕すら無かった。
彼の名前を知ったこと、彼と約束出来た事。
この幸運を、感動を、蓋が開いてしまった
箱から出てきた感情をキャンパスに焼き付けたい。

例えこの先会えないとしても、
いつまでも忘れたくない強烈な輝きを残したいと
その夜は仕事が終わってもやはり徹夜していた]

 う、わ……僕、どれだけ恥ずかしいんだよ。

(65) 2019/08/01(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス


[翌日目が覚めた僕はそのまま
もう一度枕に顔を埋めてしまった。
値段も張るとっておきの大きなキャンパスに
微笑んでいる彼がいた。

まだ到底完成品とは言えないが、
冗談だ、と笑った口元。
また来て良いか?と尋ねてくれた時の視線。
焼けた肌、しっかりした骨格を包んだ逞しい筋肉。
潮の香りを纏っているだろう髪。

僕がしっかり焼き付けた顔がそこにあった]

 いや、恥ずかしい恥ずかしい。

[昨夜は勢いのままに描き込んだが、
アップで僕に微笑んでいる絵なんて。
……うん、嬉しいけど恥ずかしい]

(66) 2019/08/01(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス


 もうグスタフさん、この部屋呼べないじゃん。

[呼ぶ機会など無いだろうに、淡い想像が
勝手に浮かんで心臓がうるさすぎる。

これはここで作業は出来ないと早々に諦めて、
アリーさんの仕上げは失礼だけどお店でさせてもらおうと
足を運ぶことにした]

(67) 2019/08/01(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス

 ああ、トレイル、仕事ご苦労様。

[その店で珍しく友人に出会ったが>>54
僕は今が作業のクライマックスだ。

キャンパスの中でアリーさんは真剣に、
それでいて時計の部品を愛おし気に見つめながら
作業台に向かっていた。

修理している時計は大きな太陽の時計。
作業する彼の背景は月明かりの下、
時計の部品は星となり瞬きアリーさんを照らしている。

少しファンタジーを入れたが、星の話が
自分でも気に入っていて取り入れたかったのだ]

(68) 2019/08/01(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス


 ん? なんだトレイル。

 誰かの似顔絵描いて欲しいのか?

[僕も邪魔をしないように、最後の点まで
気を抜かず筆を進め、ふ、と力を抜いたところで
届いたトレイルの質問>>55に顔をあげた]

 記憶ってどっちのだ?
 僕の知っている人って言う意味?

 それともトレイルの記憶から特徴を抜き出して
 似顔絵みたいに描くって事かな?

 僕の記憶からならアレンジが入るかもって言っておく。

 後者についてはやったことは無いよ。

(69) 2019/08/01(Thu) 21時頃

【人】 薬屋 サイラス


[出来ないとは言わない。
挑戦した事のないものは正しく伝えたい]

 でもやりたい、と言うなら描いてもいいよ。

[そしてやった事が無くても、断りたくない。
前へ前へ、進みたいと言う衝動は、
彼に会ってからずっと燃え続けているから**]

(70) 2019/08/01(Thu) 21時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 21時頃


【人】 薬屋 サイラス

  − 時計屋で −

[友人はいつも過不足無い評価をくれると信じている。
才能と言われて>>73、ふふんと鼻を鳴らしながら、
キャンパスに自分のサインを書き込んでいた]

 ……僕が知ってる?

 ふうん。

[それが逆に気になった。
僕が知っていると言うことはオリュースの人だろうか。
いや、突然こんな事を言い出すと言うのは
もしかして毎年来ている観光客とか。

そこでグスタフの顔が浮かんで胸がちくりと
痛んだ事に気付く。
そしてそのままトレイルが八つ当たりしそうだと
言った意味すら>>75もしかしたら僕は
判ってしまったかもしれない]

(76) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 ……なぁ、トレイル。

 もしかして。
 お前、その人の事。

[言いながら僕の脳裏に浮かぶのはただ1人。
同じ言葉を使っていいのだろうか。

問いかけは、きっと僕にも返って来ると判っているのに]

(77) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

『好き』なのか?

[彼を見る事無く聞いて。
謝る彼に首を横に振る。

そしてトレイルと同時に自分に問いかけた答えを
自分で出すしかない]

 ……『好きな人』だよ。

[次に描くのは、いや描いているのは。
朝陽を浴びて微笑みかけてくれている
あの絵を思い出して、ふわり、笑っていた*]

(78) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

― 店の裏手 ―

[分かってるのかー、と愚痴った時、ぶち猫がにゃああと鳴いた。
あれ、通じた?と思ったその時、自分の背後から声が聞こえ、思わず立ち上がり振り返った。]

うわ。
いや、待ってないです。
遅くにすみません。

でも、やっぱり、この猫ですよね、お客様と一緒に居た猫。

[言う傍から、ぶち猫は魚肉ソーセージのかけらを食べ終わると、彼の足元へと寄っていく。
間違いない、彼の連れていた猫だ。

しかし、にやにやしながら、あんたも猫好き?と聞いてくる彼には、返答に困った。
まあ可愛いといえば可愛いが、正直ふつうとしか言いようがない。
自分にとっては好きなのも可愛いのもよほど…

と、言葉に詰まったところで、彼が声を上げる
そして、自分の名前を名乗った。]


シーシャ、さん。

[思わず小さく笑みを浮かべながら俯いて繰り返す。
名前が分かった。
いつも一人で来て、あまり喋らないから、名前を知る機会もなかった。
今日、絶対に聞こうと思っていたら、彼から教えてくれた。

それにしても綺麗な名前だ。
立ち振る舞いや口調は一見街のチンピラだ。
でも名前やその髪は他の人にない流れる様な綺麗さで、
ふとした仕草や挙動は子どものように愛らしい。
全部が全部ちぐはぐだ。
だからこそ彼から目が離せないのだ。

彼が小首を傾げて自分の顔を見つめる。
街灯の光を映す細い髪が、さらりと下へと揺れた。]


…ヒイラギです。

[彼がじっと自分の顔を見るから、自分も目が離せない。
そのまま、黙ったまま、思わず彼の細い髪へと手を伸ばす。

その指が触れるか、触れないか、というところで、遠くで別の猫の喧嘩する激しい声が路地に響いた。
彼の足元に顔をこすり付けて甘えていたぶち猫がばっと顔を上げると、声のした方に向かって駈け出す。

思わず猫の走り去っていく方角へと視線を向けた。
しかし、ぶち猫は振り返りもせず走り去り、路地には自分と、シーシャだけが取り残されていた。]


…行っちゃいましたね。

[暫くののち、呆気にとられたまま彼の方を見て呟いた。]

どうしましょうか?
帰ります?
シーシャさん、明日は仕事じゃないですか?

[問いながらも別れがたく、未練がましい事が勝手に口から出てくる。]

それか、猫、探してみます?
もし、帰るにしても…少し、マーケットへ寄ってみますか?
もう、大分閉まっちゃったところも多そうですけど、今日は大きな市も立っていたようなので。
楽しいかな、と思います。

[あなたと一緒なら、という言葉は飲み込んだ。]**


メモを貼った。


【人】 薬屋 サイラス

[アリーさんの絵が完成すれば、彼に確認を取る]

 どうですか?
 もしこちらで飾るなら、このままお譲りしますし。
 不要でしたら、僕の看板の絵の1つにさせてください。

[申し出にアリーさんはどう答えただろうか。
どのみち数日は乾燥が必要だろうから、
彼の店に置くにしても触れないように注意はするつもり*]

(119) 2019/08/02(Fri) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

[トレイルに期待されたとしても、
あの人の笑顔を見せるわけにはいかない。
彼も知っていたら、いや、もっと別の顔を
知っていると言われた、本当に八つ当たりしそうになるから]

 そのうち、な。

[こう言う時のそのうちは、永遠に来ないそのうちだ。
屋根裏に帰れば描きかけの彼の笑顔が迎えてくれる。

でも今このもやもやした気分で彼の
笑顔に筆を入れたくなかった。

また彼に会えた時、運命の再会があったら。
酒で乾杯出来たら、その時に。

それまで彼の絵には布が掛けられた。
なのに、布の下に彼がいると思うだけで
体温は上昇し続けていた]

(121) 2019/08/02(Fri) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

   − マーケット・3周目 −

[アリーさんの店で、先日のお客さんの
ザーゴさんも見かけたが、彼もお客さんなのだろう。
こうやって良い職人がいると少しずつ広がってくれると
良いと1人ニコニコと笑みを浮かべながら
観光客に声を掛ける。

最後の星を描き入れていない絵はまだ未完成。
色んな言い訳を作ってくれて>>87
それでも全て叶ったら、本当に運命だと
思って描いてくれたらと、持ったまま]

(124) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス


[今日は早じまいで保冷剤とビールを詰め込んだ
バックと共に魁の星を見た丘を目指すつもりだ。

あの丘から見た世界は、夜の闇が空と海と陸を繋いで
境が判らない上に。
星と波の揺らめきと船の灯りが。
全て同じ世界に見えるから。

彼が言った海と同じ光景>>86
僕も見たよと、一緒に見ようと言いたいから]

(125) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 あ、すみません。今日は早めに上がるんで。

[隣の店主に声を掛けられたが、笑顔で躱す。
今日はいつもより持参した絵が少ないから
本腰は入れる気無かったな、と笑われても]
 
 たまには売り手より買い手になりたいですから。

[そうやって賑わいを抜け出して、丘を目指す。
誰もいないのなら、その場で寝転んで。
草の臭いの中、流れる星を数えよう*]

(127) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[気温が一気に下がるわけでは無いが、
昼間よりは涼しい夜風が火照った身体に心地良い。

草や土の感触と、何処まで境の無い宵闇が
目にも身体にも優しく気付けば少しばかり転寝をしていたらしい。

誰かが近付いてくる気配>>138に目を開けると
潮の香りがここまで届いた気がした]

 こんばんは……僕も、こんな風に見上げるなんて
 初めてです。

[見上げた彼の笑顔にまた印象が変わる。
年上相手に行儀が悪いとも思っても
もう少しだけ見上げていたいと起き上がらない]

(158) 2019/08/02(Fri) 07時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ……よく、ここ判りましたね。

 やっぱり運命、ですか?

[彼に釣られるように、いや彼を見れば自然に口元も
目元も優しく緩んでいく。
このまま彼を見つめていたい、見つめながら眠ってしまえば
きっと素敵な夢を見れるだろう。
しかし彼がビールを取り出すなら
僕もいつまでも寝転がってはいられない。
勿体ないなと思いつつ、よいしょと起き上がると
ばっちりと冷えているビールをバックから取り出した。
やはり並んで座ってこんなに間近に彼が見える、
今が夢より良い]

(159) 2019/08/02(Fri) 07時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 運命に、乾杯、で合ってます?

 はは、気障すぎて恥ずかしいですかね。

[絵の事なら幾らでも饒舌になれるのに
自分の気持ちを言葉に表現しようとすると
途端に恥ずかしくなってしまう。

きっと、トレイルとの会話で自分から
蓋を開けてしまったからだ。

僕がずっと気付かないようにしていた想いは]

(160) 2019/08/02(Fri) 07時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 あ、仕事終わりに涼しい風に吹かれて
 ビール飲むの、良いですよね。

 好きになりました。

[店を広げている昼間なら、夜だとしても
マーケットなら多くの雑音に消えてもおかしくない声。

2人しかいない、それもこんな距離で
思わず零れた言葉を重ねて方向転換を図る]

(161) 2019/08/02(Fri) 07時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 グスタフさん、星、どんな風に見えます?

[自分から方向転換を図ったものの、
夜風に冷ましてもらった体温が一気に上がり
真横にいるはずの顔を見ていられなくなって。

ビールの瓶に口を付けると星を見る勢いを借りて
ゴクリゴクリと喉を鳴らして飲み下していく**]

(162) 2019/08/02(Fri) 07時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 07時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


─店の裏手─

 ────ッ、

[お客様からシーシャさんに呼び方が変わった瞬間。
今見ている景色がモノクロから色彩豊かな世界に変わったような心地がした。

よく見かける暗い路地の筈なのに。
たった一人が其処に立っているというだけで、
彼が自分の名を呼んでくれるというだけで…
素敵な場所に見えてしまう。

幼い頃に両親を事故で亡くしてから、
この街で独り、なんとか生きてきた。
名前を呼ばれる機会がそもそも少ない。
アイツやテメエで済む環境──それが日常だった。]



 ヒイラギ、…

[教えてもらった名前を声でなぞる。
柔らかいけれど強く耳に残る響き。
やっと知ることが出来たと思うと、にやけてしまいそうで。
どうにか悦びを飲み込んで、口の端を薄っすら緩めるに留める。

綺麗だなと思って。
目が離せなくなって。
初めて店の前で姿を見かけて以来、幾度も店に通った。

そうして今。
互いの名前を知って、呼び合って……

近づく彼の指先を、なんでか当然のように受け入れてしまう自分が居る。]



 !! あッ、いや…

[我に返り、慌てた。
その直後に始まる、猫たちの喧しい喧騒。

猫たちが去り、夢から急に引き摺り起こされたような呆然とした心地でいたら、相手からのお誘いがやってきた。
どうやら────まだ、夢を見ていてもいいらしい。]

 いや…  明日は別に 仕事じゃねェよ。

[さすがにスリを生業にしているとは言えない。]

 アイツらは放っとこうぜ。
 猫は好き勝手動くもンさ。

[傍に居たい時にはいて、居ない時には去る。
そんな身勝手な関係だから、追い掛け回す存在でもない。]



 あァ… 舶来市だっけ。
 よし行こうぜ。

[相手の気が変わる前に出発してしまいたいと、頷いてすぐ歩き出し────躊躇いがちに隣へ手を差し出す。]

 えッと、 …ほら、  ヒト多いからよ、
 
 はぐれたら ヤだし…

[ぽそぽそと言い訳して、照れ臭さごと強引に相手の手を掴んだ。]


─マーケット中心部─

[連れ立って繰り出した深夜のマーケット。
明かりを落として営業終了している店もそこそこあったものの、まだ賑やかな祭りの熱気が街を覆っている。

舶来市への道中、広場では射的や輪投げといった縁日の遊戯を楽しむイベントをやっていたので、寄ってみた。
射的は、これが案外難しく、コルクの弾が明後日の方向に飛んでしまう。『ヘタッピだな、小僧!』なんて店主に笑われるが言い返せない。結局参加賞のラムネをもらった。]

 ふンッ

[悔しいからガリガリ噛んで食べた。隣から笑い声が聞こえたかもしれない。]


[続いて輪投げへ。今度こそはヒイラギにいいところを見せたいと意気込んで。]

 見てろよ…  投げるのは得意なンだ。
 いっつも猫に魚を投げてるからよ────  ッと!

[高く弧を描いた輪は、中段の商品を捉えて…すとん!と落ちる。
『当〜〜たりぃ〜〜〜。おめっとさん!』と店主に渡されたのは、片手サイズのクマのぬいぐるみ。
そういえば的を狙うことばかりで商品に意識がいってなかった。
無理やり渡されて思わず固まる。どうしようコレ…。]

 ………………… ほいパス。

[結局ヒイラギに押し付けた。]


[しばらく遊んで。
喉が渇いたのでビールを飲んで。ヒイラギが酒を飲まないなら、ノンアルコールの何かも買って。

なんだか子供に返ったみたいに遊んだ気がする。これもマーケットの魔力だろうか。
気がつけば一緒に居る緊張はゆるゆると解けて。
視線が合えば、最初に会った時よりも自然に笑みを浮かべられた…と思う。

やがて到着した舶来市。]

 へーーーー  いろいろあンな。

[装飾が凝っている万年筆。
複雑な色硝子のペンダント。
謎の亀の置物に、ヒトの形をした瓶の酒。
雑多な品物を無秩序に並べた店が、道の向こうまで連なっている。
だいぶ遅い時間になったので人通りは減っていたが、掘り出し物目当てのガチな客や冷やかしの観光客らで依然賑わいを見せていた。]



 …なンか気になるもんでも あった?

[隣の横顔を伺う。彼はどんなものに興味を示すんだろう。
────商品よりも、寧ろそちらの方が気になった。**]


メモを貼った。


― 路地 ―

[舶来市。
そうだ、大きな市はそれだった。
彼はどこか気が急いているようだ。
こちらの返事も待たずに行こうぜと言って歩き出す。

自分もええ、と返事を返し、彼の隣で歩き出そうとする。
と、そこで、彼からそっと手が差し出された。]

え?

[それに気が付いて、思わず間の抜けた声を上げて彼の顔を見る。
彼は、はぐれたら嫌だから、とか何とか、ぽつぽつと呟いている。
次の瞬間、彼が自分の手を掴むように握った。]




[声にならない。
思わずこっちも彼から目を反らし、そのままひたすら早足で市へ向かって歩き続ける。
でも、暫くのあと、やっと早鐘をうつ心臓の動悸が落ち着いてくると、思わず苦笑して隣を歩く彼に言った。]

シーシャさん。
他の人から見たら、これじゃまるで、僕ら付き合ってるようにしか見えませんよ。


行きましょう。

[改めて、シーシャに微笑むと、2人で夜道を市場へと向かった。]


― 道中 ―

[しかし、である。
彼が魚の入った袋を持っているからだけだとは思えない。
道中、猫を見かけると、ほとんどの猫がシーシャに挨拶するように鳴き、そして中にはあのぶち猫のように足元にすり寄ってくる猫もいる。
彼も魚をあげていただろうか。]

シーシャさん…
猫友めちゃくちゃ多いですね。

[こんなに野良猫に懐かれている人間は、少なくとも自分は初めて見た。
一体普段、どんなふうに、何をしてここで過ごしているのだろう。
不思議に思いながらも、歩みを進めた。]


― マーケット中心部 ―

あ、まだそこそこやってますね。

[もう1時も過ぎようかという時間のはずだが、マーケットの中心部にはまだかなりの明かりが灯っていた。
その中でも縁日の遊戯に興味を持ったらしき彼が、駆けだすように向かって行く。
離された手を少し残念に思いながらも、自分も彼の後を追っていった。

まず彼が目を付けたのは射的だ。
しかし勢い虚しく彼の弾は的には全く当たらず、店主に笑われながらラムネを貰って嫌がらせのようにがりがり食べている。
その姿に思わず声を出して笑ってしまった。]

シーシャさん、凄い勢いで駆けてったのに、残念でしたね。
射的はこうやるんですよ…!

[と、中々遊戯にしては高い金を払い、銃を構えた。]


えっこれおかしくないですか?

[数分後、同じく笑われながらラムネを貰っている自分がいた。

シーシャはさらに、輪投げへと歩を進める。
彼が本当に夢中で、楽しそうで、思わずその姿を見ながら笑みがこぼれる。

と、彼は輪投げに成功し、何かを貰ったようだ。
無言で自分に近づくと、ぎゅっと何かを押し付けてきた。
小さなクマのぬいぐるみだ。
完全に要らないものを押し付けられている。]

はいはい

[もはや子どもの相手をする母親の気分である。
ぬいぐるみを受け取ると、自分のリュックへとしまった。]


[彼は疲れたのか、ビールを飲もうと言う。
自分も付き合って、缶ビールを開けた。
飲みながらも、辺りを見回しながら市を歩き続ける。]

シーシャさん。

[缶ビールを飲みながら、どこかの店をぼんやり眺めていた彼の名前を呼んだ。]


もう、舶来市ですよ。

[彼に微笑むと、少し灯りが多くなっている道の先を指さした。]


― 舶来市 ―

ほんと、結構色々ありますね。

[高いものからがらくたのようなものまで、市にはいろんな舶来品が展示されていた。
まだこれから祭りも長いからだろうか、市として開かれるのは今日だが、暫くは出店で売り続けるのだろう、物も結構たくさん残っているようだ。

見て回っている折、シーシャに気になるもの、を聞かれて、少し考えた。
そして、少しだけ来た道を戻り、少し高級な布製品を売っている出店へと向かった。]


これ。
僕がまだ小さいころに育ったあたりで織られたショールです。
僕、両親居なくなっちゃったんで、母方の祖父と祖母に育てられたんですよね。
内陸の山岳地帯で、川に沿って生える緑を山羊や羊が食む、とてもきれいな場所だった。

でも、今は結構紛争でごたごたしちゃって、別にそこで戦闘が起こってるわけじゃないんですけど、元々いた人のほとんどが街に降りてしまいました。
だから高くなっちゃったっていうのもあるんでしょうけどね。

[布を見ながら呟いた。]

ばあちゃんが昔織っていたのとよく似てる。


[と、何となくしんみりしてしまったので話題を明るい方へと持っていく。]

って言って、まあばあちゃんはもう死んじゃいましたけど、じいちゃんは今も街で元気にやってますよ。
自分も、就職したら国に戻るんで、高校大学と離れてたけど、また会う機会も増えるかな、と思います。

シーシャさんは、何か面白そうなもの見つけましたか?

[思わず人にはあまり話をしないようなことを話してしまった。
彼はどんなものが気になったのだろうか。
彼の顔を軽く覗くように小首を傾げた。]


― 朝方 ―

[そして、そんな時間を過ごすうちに、辺りは明るくなってきた。
もう、夜明けが近い。
さすがに、ほとんどの店の明かりが落ちようとしている。

一応流星群の祭りなのに、びっくりするほど星見てないな。と思わず自分で苦笑してしまう。]

シーシャさん。

[彼は何をしていただろうか。
名前を呼んだ。]

今日、ありがとうございます。
楽しかった。


でも、ほんとはこのお祭り、流星群のお祭りなんですよ。
それで、来週も、マーケットが立つんです。

来週、また、一緒に行ってみませんか。
それで、今度はちゃんと星見ましょう。
ちゃんと祭りを楽しまないと、ですよね。

来週も、こんなに夜遅くて大丈夫なら、ですけど。

[やっぱり気になるのは、彼の生活への影響だった。
自分は学生だからいいが…彼は大丈夫なのだろうか。
街の猫にやけに懐かれている彼、かといって、お金を持っていないわけではない彼。
いつもの彼が、何をしているのか。
それだけが、喉に刺さった小骨のように気にかかった。]**


メモを貼った。


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 22時頃


【人】 薬屋 サイラス

   − 星空を見上げて −

[説明になっているような、なっていないような。
でも『運命』だと言われたら>>198
それを否定する言葉も否定する理由も。
何より否定する気持ちなんて起きるはずがない。

彼もここで再会するのは『運命』だと言ってくれたから]

(223) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 ……僕は流れ星って、空と海と大地を繋ぐ
 1本の糸見たいだって思うんですよね。

 境目が分かれない様に、ずっと隣同士で。
 時々溶け合っているかと思う位。

[瓶が重なる音は爽やかで心地良い。
まだ酒を入れていないのに、酔った様に
普段から思い浮かぶそれを語る。
だがただ何となく語りたいだけじゃない。

帰結するのは結局あなただ]

(225) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 だから流れ星がグスタフさんを、
 この丘に縫い付けてくれたのかなとか
 思っちゃいました。

 グスタフさんが陸を忘れないように
 海と陸を縫い付けてくれる運命の糸が
 空の星の糸だと、いいな、って。

(227) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス


[結局酔った様なふわりとした発言をした後で、
変な話をした、と気付いて居たたまれなさ毎
ビールを喉へと流し込む。

いける口か、と尋ねられれば。
多分、あなたよりは弱いと思うけどと
行儀悪く瓶に着けたままの口角を上げる。

灯りは消え、星だけが頼りになっても
目を放す事の無い彼の動きも瞬きも見えて。

差し出されたサンドウィッチ>>205
ありがたく手を伸ばした]

(228) 2019/08/03(Sat) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

 いただきます。
 ツマミ買うの忘れてましたね。
 今度は僕が買ってきます。

 グスタフさん、何が好きですか?

[そう言えばお腹が空いていた、と
数口でサンドウィッチをハムスターの如く
頬袋に収めながら今度は僕が、と『また』を
予感させる問を投げ]

 ここが、グスタフさんの故郷なんですか!

[少しずつ垣間見えるグスタフさんと言う
人物の輪郭を、聞き漏らすまいと耳に集中しても
意外な事実に目を丸くしてしまう>>205

もしかしたら、僕と彼は何処かで、本当に小さい頃に
通りすがっているかもしれない。
そんな驚きと共に、彼が語る彼を見つめていた]

(229) 2019/08/03(Sat) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス


 僕も。

 オリュースが好きで、変わらなそうで、でも
 ほんのちょっとでも変わっている所が
 見つかった嬉しくて、描き残したくて。

[頷いては語りながら、問いかけなのか
文字通り独り言なのか判らない何故>>207
自然に目は細まり唇が開く]

(230) 2019/08/03(Sat) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス


 それがグスタフさんの
 今の気持ちだからだと思いますよ。

 僕が写真じゃなくて、絵を描きたいのは、
 僕が感じた色で、僕が感じた構図で。

 僕の感情をそのまま表した絵を描きたかったからです。

 だから、綺麗だと感動した時に描いた絵は
 自信を持って綺麗な風景だと言い切れます。

(231) 2019/08/03(Sat) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス


 きっとグスタフさんが変わらないって思っても、
 綺麗だって思ったのは。 

 今のグスタフさんの心が素直に綺麗だって
 思えるんじゃないんでしょうか?

[上手い説明が出来なくて
最後はうーんと首を傾げてしまった。
久しぶりの故郷で望郷から綺麗に見えているのかな、
なんて色々試行錯誤している間は
とても静かな空間で、
一瞬全ての境が消えてしまったかと錯覚した]

(232) 2019/08/03(Sat) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス


 あ、流れ星!!

 グスタフさん、今見ました? 見えました?

[首を傾げている間に流れる星を見つけて
子供の様に興奮して話しかける]
 
 また星が流れますよ、きっと。
 一番大きな星が流れたら。

 あの絵に、運命を描き込んでください。

[すでに酔っ払いと思われているだろうか。
それならそれで、困った酔っ払いだと思って欲しいと
運命を、強請った*]

(233) 2019/08/03(Sat) 00時頃

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