122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 01時半頃
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── 光と闇の狭間で ──
[させない。
私が願ったのは、破壊を止めるための力≪光≫。]
(74) 2014/05/17(Sat) 10時頃
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ソ フィア …… !
[手を伸ばし、親友を抱きしめる。
守りたいから。
彼女が今まで知らなかった一面を持っていることは、 今の私に、考える余裕なんてなくて。
何よりも恐ろしいのは、愛しいこの子を喪うことだから!]
(75) 2014/05/17(Sat) 10時頃
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[制御の効かない無色の波動は、一瞬空まで貫き────……]
(76) 2014/05/17(Sat) 10時頃
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── 祈りと学び舎の街 ソフィエブランシュ ──
[本来ならば、鮮やかな太陽が照らしているだろう時間。
街の一角に、卵のような形の光球があった。]
[ ポ ォン ]
[表面は唐突に、溶けるように消えて、
残されたのは、寄り添うように眠る、二人の少女だけだった。]
(77) 2014/05/17(Sat) 10時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 10時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 10時半頃
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[夢を見ていた。]
[真っ赤な夢を。]
[真っ黒な夢を。]
(84) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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── 五芒星の広場 ──
ん……
[目が覚めた私の頬は、濡れていた。 ひどく悲しい何かがあった気がして、 けれどそれがなにか、わからない。]
……っあ、 ソフィア!? ッ痛、
[ぼんやりした視界に映った、優しい色。 顔と名前が一致した瞬間飛び起きて、全身に走った痛みに顔をしかめる。 すっごく痛い、これ、あの罪人…… ヤンファと戦った、ときの。]
(85) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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[日常の象徴だった制服はあっちこっち切り裂かれてしまっていて、 血が滲んで、洗濯で綺麗にならないかもしれない。 髪だってぐしゃぐしゃ。 そんな私の見た目なんかより、ずっと心配な事があったけれど。]
ソフィア! さっきの、 あの、 ……っ、 大丈夫……?
[飛び起きた瞬間見た表情は、とても苦しそうに見えた。 結構ものを言う私と違って、ソフィアはおとなしい子だから、 言いたいことや辛いことがあっても我慢してしまいがちで。
けど。 私は、ソフィアの力になりたいんだ。]
(86) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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…… ソフィア、あのね……さっきの、ことなんだけど。
[言いづらい。 普通の、一般人だと思っていた親友は…… ……見た通りなら、全く普通ではなくて。 私と真逆の性質を持つ──── 異能者、だ。]
(87) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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…… あの。 私…… 私も、見たと思うけど、……普通じゃ、ないの。
だから、ソフィアがその、特別なチカラを持ってたって、 驚きはしたけど、それでどうっていうこと、ないから。
あのね! こう見えても、全世界監視機関っていう組織の、 骨牌名《カードナンバー》持ち……って言ってもわかんないだろうけど。 ちょっと強い立場っていうか。 だからもし、ソフィアが心細かったら、私を頼ってくれたら…… いやさっきちょっと危なかったけど、
……ああ、さっきは助けてくれてありがとう!
[だめだ、言いたいことが多すぎてしっちゃかめっちゃかだ。]
(88) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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……ねえ、ソフィア。 だから、大丈夫。 ……そんなに心配そうな顔、しないで? ちょっと見た目派手にやられちゃったけどほら、この通り元気だから! さっきみたいな変な奴がきたって、今度は撃退しちゃうから!
[両腕をぐるぐる回してみせる。 正直痛いけど、なんでもないみたいに笑いかけた。]
[親友の顔を曇らせてる本当の理由に、私はまだ、気づけない。]
(89) 2014/05/17(Sat) 13時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 13時半頃
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── 次元統制局 教育担当部長曰く ──
この次元統制局の支部が多く、数が小さい支部ほど精鋭が集まっていることは諸君も知っているだろう。 第一支部ともなると、一人ひとりが「化け物」と呼ばれてもおかしくない実力者が揃っている。 ……もちろん、身体的な能力に限らないが。 何かしらに特化したものが集まる、それが第一支部だ。
……そう。 あの伝説級の業績を残している、≪双鎖官≫も。 彼らの能力は、まさに第一支部の局員として申し分ない。
その性質に関わらず、ね。
(116) 2014/05/17(Sat) 18時半頃
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諸君らが不満に、不安に思う気持ちも十二分に私達は理解しているよ。 けれど、私の権限で彼らをどうにかなんてことはできないんだ。
……彼らは特別扱いされているようでね。 どういう出自なのか、 どうしてあれほどの実力を持っているのか…… 調べても出てこない。 上に聞いても答えはナシ。
きっと何か考えがあってのことだろうがね。 まあ第一支部ならば、指折りの精鋭揃いだ。 何かあっても、すぐに対処できるだろう。
(117) 2014/05/17(Sat) 18時半頃
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そうそう、 今や第四支部の長となっている「ウィリアム・ウェーズリー」も、 支部長に収まる前は第一支部で、最前線で活躍していたね。
黄泉の重戦車《ハーデス・ジャガーノート》。 ……そう、聞いたことはあるだろう?
「星喰い」を御したとか、 龍皇類が尻尾を巻いて逃げたとか、 大地をワンスペルで割ったとか…… 眉唾レベルの噂に事欠かない、
”あの”黄泉の重戦車《ハーデス・ジャガーノート》だ。
(118) 2014/05/17(Sat) 18時半頃
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今の姿からは想像もしづらいだろうな。 ……うん?実際のところ? ああ。それは当人に聞くのが一番だろう。
間違いなく言えることは、二つ。 私が、あの人の背を追って、次元統制局を志願したこと。 それと、
あの人が本気で敵に回ったら、 次元統制局は 崩壊するだろうということ。
(120) 2014/05/17(Sat) 18時半頃
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……まあ、今の彼は、娘馬鹿の子煩悩…… と言われても、仕方ないのかもしれないが、ね。
ほら、満足したら君たちは戻りなさい。 明日の訓練に響くのだから。**
(121) 2014/05/17(Sat) 18時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 18時半頃
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── 五芒星広場 ──
[ソフィアの憂いの理由ははっきりはわからない。 ともあれ、連絡だけはしなくては。
出会ってはいけなかった、関わってはいけなかった、 あの記号持ちの罪人。
連絡すべきは、担当者。]
(133) 2014/05/17(Sat) 19時頃
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『定期外通信。 Jへ。Aより。
裁定結果の伝達。 次元統制局《操鎖官》
コードネーム:ヤンファ は 有罪 である。
Iの記号が刻まれた武器を所持。 桃色の頭髪を二つに結んでいる、雌性体。
迅速な対応が求められる。
──── 裁きの時は来たれり。』
(134) 2014/05/17(Sat) 19時頃
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[送信と同時に目に入った前回の受信分に、思わず眉をしかめる。]
……早まりすぎでしょう……
[まだ猶予があるはずだった、”陽”の終焉。 もはや昇らないと言われた空には、何かの光源が昇ってはいる、が。
誰の術式かしらないが、アレは永遠ではない。 完全に代理になるものでもな ──── ]
っと、 返事はやっ ?!
[考え事をしたと思ったら、すぐに届いた通信に思わずビクッとした。 い、いまのソフィアは見てなかった、よね? 強くてしっかりした機関構成員の姿としては、今のは、まずい。]
(135) 2014/05/17(Sat) 19時頃
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っ…… それ、って……
[>>130定期外通信の内容に、驚きが声に出た。 悪の象徴《シンボル》の刻まれた武器。 先ほどの、ヤンファと同じ。 ヤンファと同じ衣服…… 別世界の格好をした、 青い髪の男、って。
該当者が複数いるなら、私が知りたい。]
(150) 2014/05/17(Sat) 19時半頃
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[罪人手配書≪クリミナル・ノート≫ …… 私の異能を反映させた書物。
そう。 私は、本来ならば聞こえない、 聞こえてはならない”罪”を聞き取ることができる。
……罪に限らない、筈なのだけれど。 通信や共鳴の傍受もできることはできるけれど、 ”罪業”の音のほうが、よほど多くてうるさかった。]
(151) 2014/05/17(Sat) 19時半頃
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[耳を傾けようとしなくても入ってくる声に、 いつ頭がおかしくなるのか考えるだけで恐ろしくなる。
前世というものがあるのなら、 私はきっと、よほど悪いことをしたのだろう。
”罪”が頭に響くたび、私のいのちは削れていくのだ。]
(152) 2014/05/17(Sat) 19時半頃
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[書物、というけれど、異能そのものは書物でもない。 記録そのものを指すから、今手元に書はないのだ。
けれど、今その情報は必要なもので。]
…… ……
[息を吸い込み、覚悟を決める。 時計は、霊能具としての力もあるのだと聞いている。 あれなしで”耳”を全力で行使すると、下手をすればそのまま、
……などと、手を抜いていい場面では、ない。]
(165) 2014/05/17(Sat) 19時半頃
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[ 私は、歩み出す。 ]
[ ィィイ ィ …… ィィ …… ]
[ 私にしか聞き取れない、色鮮やかなセカイへと。 ]
(166) 2014/05/17(Sat) 19時半頃
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[ギイィィイイイイイイイイイ!!!!!!]
(167) 2014/05/17(Sat) 20時頃
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づ、 ァあ" !!
[ 頭痛。 頭痛。 頭が割れそうな程の奔流が、 神経を、細胞を引き裂いていきそう、 で 、]
(180) 2014/05/17(Sat) 20時半頃
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[ どれが誰ともわからない声がいくつも ]
[ いや、 違う ]
[ わたしはこの声を、 しっている ]
(181) 2014/05/17(Sat) 20時半頃
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[気づいたら、倒れていた。 酷く熱くて、表面だけが寒い。 ……冷や汗をかいている、らしい。
ソフィア ソフィアは、まだ そこに、 ああだめ、心配をかけてしまう
のろのろと起き上がって、通信を、返さなくては。]
(183) 2014/05/17(Sat) 20時半頃
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『 定期外通信 Jへ
該当者を確認。
次元統制局第一支部所属 葬鎖官
コードネーム:ナユタ 別名称 :ナユタ・カーディネル
生誕時名称 :ナユタ・フォード
所有武装 :SO−BHS 付与概念 :悪業印《シンボル・オブ・アイザック》 』
(184) 2014/05/17(Sat) 20時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 20時半頃
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── 死天使の壊誕《デス・エンジェル・バースデイ》 ──
それは、>>1:323 数十年前に起きた事件の通称。 L.I.F.Eの95%、《全世界監視機関》の87%を死に至らしめた、最悪の厄災。
最も、この名称を使用しているのは、ほぼ人間よりの存在に限られる。
よりセカイの深部に生きるものは、この事件をこう称する
──── すなわち、 >>0:345 幽界大戦《アストラルウォー》。
(209) 2014/05/17(Sat) 21時頃
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吸血天使《ヴァンパイア・アンジェ》の誕生を目的とする一団こそいたものの、それが争いの全てではなかった。 世界の表面だけでなく、水面下も巻き込む激しい闘いは7ヶ月続いた。
数多の屍の中、疲弊する各勢力の間に、立ち上がった人が在った。 始原の書を手にし、焔の獣を使役し、人々を説得した彼の人が求めたのは、ただより多くの人々が生きる道であったと伝えられている。
たとえ吸血天使《ヴァンパイア・アンジェ》が生まれたとしても、それは天使の咎ではない。 一人の命として尊重すると語ったという記録もある。
(211) 2014/05/17(Sat) 21時頃
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彼の名こそ、 B────(記述はここで途切れている)**
(212) 2014/05/17(Sat) 21時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 21時頃
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── 少女の現在 ──
[ソフィアに、大丈夫だからって繰り返して。 一緒に行こうと手を差し伸べようとして、]
………… え?
永遠不可欠の支持者達《Law Integral Followers "Endless"》……
……って、 どうして、ソフィアが、そんな名前を……
[私は、決定的な勘違いをしていたことを、知った。]
(231) 2014/05/17(Sat) 21時半頃
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[その単語は、一般人は知らないもののはずだ。 いや違う、ソフィアは一般人ではなくて異能者で、 だけどそんなはずはない。 そんなはずはないんだ。 あの組織の一員なら私にあんなに良くしてくれるはずがなくて、]
………… 私が…… わたしが、全世界監視機関の一員だと…… ……しらなかった、から……?
[だから、助けてくれたのか。 ああそうだ、辻褄はあう。 あうんだけれど、だからって、 でも。 でも!!]
(232) 2014/05/17(Sat) 21時半頃
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[近づいてはいけない。 そう、命令されている。 あの悪業印《シンボル・オブ・アイザック》と、同じように。]
うそ…… うそ、だよね、ソフィア、
[なんて空虚な言葉だろう。 嘘もなにも、関係者でなければ、その名前すら知るはずがないんだ!]
わたしたち…… 敵同士、 なの……?
[敵対組織と直接ぶつかるのは、”K”の管轄だ。 私は関わるなと命じられていたから、その場に出くわすことも今までなかった。 あの支持者たち……狂信者と聞かされている者達のことを知らなかったから、だから、気づけなかったのだろうか。]
(233) 2014/05/17(Sat) 21時半頃
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[敵と対峙したときは? 教えられた反射で手が前に、 なにかを握る形になる、けれど
けれど。]
……っや、だよ…… ソフィアと、たたかう、なんて……
[光は集まらない。 槌は形成されない。 私の意志が、ないからだ。 私の意志が、かたまっていないから、だ。]
ソフィア、
[学園の中で、こんなに情けない声でこの子を呼んだことってあったっけ。 すがるみたいに、助けを求めるみたいに…… ああ。Aとして、失格だ。]
(237) 2014/05/17(Sat) 21時半頃
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ソフィア。
…… 私たち、 会わなかった、 って、 だめかな……
[ソフィアの顔をみるのが苦しい。 苦しいけれど、目をそらすのが、怖い。]
(238) 2014/05/17(Sat) 21時半頃
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戦いとか、 なかった、の。 ……それで、私たちは、またねって学園で、別れたの……
それじゃ、だめ……?
[わかっている。 こんな甘い言葉、機関の一員として間違っている。 喉の奥の苦いものを飲み込んで、]
もし。 もし、次に会ったら…… そのときは。
その時には、……覚悟、 きめる、 から。
[今は許して欲しいなんて、どの口が言えるんだろう。 口の中がカラカラに乾いて、息苦しかった。]
(242) 2014/05/17(Sat) 22時頃
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── 少女ではないはなし ──
とてもきれいね。
ねえ、 せかいは本当に美しいわ。
ヨーラ、ライト、 あなたたちも、そう思わない?
(345) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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── やはり、少女ではないはなし ──
パルック?
……昨日から、姿を見ないのだけれど…… どうしたのかしら。
(346) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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── これも、少女ではないはなし ──
おれ、 さん?
はじめまして。
私は…… ううん。 名前は長いから、そうね……
アイ。
アイと呼んでくれる?
(347) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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── これは、少女のはなし ──
[ 夢はいつだって真っ赤で終わる ]
[ 私のみる夢はみんな、 悪夢《ナイトメア》 ]
(348) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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── そして、少女のはなし ──
そ……
[喉が引きつる。 この子の名前を、 うまく呼べない。
今私は、悪夢《ナイトメア》の中にいるのだろうか。]
(354) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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[言いたいことがたくさん詰まって、声が全部止まってしまった。 唇を開いて、けれど音は出てこない。
>>343目の前に突き立てられた黒いそれは、
彼女の、意志(拒絶)。]
……っ 次 に 会った、ときは……
[やっと出てきた言葉は、反復。 示された現実を、繰り返す、だけ。]
(355) 2014/05/18(Sun) 00時半頃
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私は、 ”A” は
機関の 意志を 裁定、 します
[学園で過ごしたアイリスは いては、いけない。]
(356) 2014/05/18(Sun) 00時半頃
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[顔がこれ以上不細工になる前に。 私は、あのこに背を向ける。 振り向いては、いけない。]
──── っ
[またねは言えない。 さよならが言えない。 捨て台詞さえ言えない無様な私は、 翼も持たないAの逃げる姿は、
さぞ、がっかりするくらい情けなかったんだろう。]
(357) 2014/05/18(Sun) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 00時半頃
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[飛ぶことさえできないA。
逃げながら、 ────私は何から逃げているんだろう
躓くけど、かろうじて転ばず ────人生コケっぱなしなんだけど
ただ、胸を締め付ける痛みだけがうるさくて、 ────これが私の”罪”の音かな
めちゃくちゃに走っていた私は、]
(366) 2014/05/18(Sun) 00時半頃
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── 時計塔 直下 ──
[大きな建物のそばで、うずくまった。]
っく …… ぅ……
[止まらない涙を抱いて、罪人に切り裂かれた痛みを抱えて。]
(368) 2014/05/18(Sun) 00時半頃
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── 同時刻 時計塔 ”悪”の懐 ──
[少女の涙に呼応するように、 喪うことを恐れるかのように、
銀時計は優しい光を灯した。]
(374) 2014/05/18(Sun) 01時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 01時頃
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[子供みたいで、情けない。 うまく止められない涙と嗚咽で息苦しい。 自分のことでいっぱいいっぱいだったから、>>385かけられた声に驚いた。]
っ ──── !!?
だ だれ、 ぅ、
[気配を感じなかった。 感じられないほど自分が鈍っていたのだろうと思うと、 さっきから苦しいほど感じていた情けなさがもっと加速していく。]
ぅー……
[見られたくない。 また滲んだ涙を隠そうと、顔を伏せた。]
(390) 2014/05/18(Sun) 01時半頃
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[けが。 けがも確かに、してるけど。
もぞもぞと動いて、血で汚れていた部分を手で覆って隠す。]
なん、 なんでも、 ない です……
[ぐずっ。]
(392) 2014/05/18(Sun) 01時半頃
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[やってきた人は、 うん。わかる。 この人も、ふつうじゃない。 昨日会った、鳥を連れた人に似ている、と思った。]
ライトニング=ブラン…… ディヴァインレイク教団の、神様……
[ほら、思った通り。 昨日みたいによそ行きモードの私では居られていないけど、 泣きつかれていたおかげか、極端な驚き方はしないですんだ。]
(409) 2014/05/18(Sun) 02時頃
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私は、あ ……
………… A(エース)。 機関の、A。 はじめまして、でしょう …… あ、ちょっとまって、なめたらだめ、きたないから、
[いまいちキマらない。 アイリスとして居たらまた崩れてしまいそうだからって名乗りを選んだのに、馬の鼻先が妙に近かった。]
(410) 2014/05/18(Sun) 02時頃
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|
[ひとまずちょっと下がってもらって、鎧姿を見上げる。]
……はい。 喉とかは、大丈夫、です。
[今ちょっと、泣きすぎて声がかすれているけど。 何もされてないんだから、大丈夫なんだ。 あの子は私に、 ほんとうに、なにもしなかった。]
…… あなたは、どうして、ここに? やっぱり、今この世界が…… 危ないから、救世のために、動いているとか?
[話を変えながら、ハンカチで顔を拭う。 ポケットに入れていたせいか、シワが目立つし、血の匂いがした。]
(412) 2014/05/18(Sun) 02時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 02時頃
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傷を食べられるって…… 伝説の神馬アレイオーンじゃあるまいし って、そう、なの……?
[>>413訂正されたところには素直に頷いて、 けれど続いたものにそんな馬鹿な、って返そうと思ったら、 馬鹿なのは私の方だった、らしい。
痛みが舌に舐め取られていく。 伝説が目の前にって言い始めたら、湖の守護者様もそうなわけだ。 ぽかんとして、ありがとう、って抜けた声で言うしかなかった。
いくら非日常に生きてる私でも、そうですか、って受け取るにはハードルが高いの。 創世神話クラスだよ……?]
(445) 2014/05/18(Sun) 11時半頃
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[けど。 ああ、癒してくれてありがとう、だけで話が終わるわけでは、ないらしい。
>>414争いの話題に痛む胸を押さえていれば、 >>417話の雲行きが、怪しい。]
……それは、 ……ありがとう、ございます……?
その、湖の守護者様と、湖の闇巫女様は…… ……新しい世界を創る、ということは。
今のこの世界は、どうするおつもりで……?
[探しものが見つかったら、どうなってしまうというのか。]
(446) 2014/05/18(Sun) 11時半頃
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[聞くまでもないこと、かもしれない。 淡々と、アタリマエのことのように告げられるそれが、けれど。 恐ろしい。]
その、探しもの、って……?
[嫌。嫌な予感がする。 それは、今まで戦ってきた私の、本能とも呼べるものなのかもしれない。
けれど同時に、もう一つの声もするのだ。 このひとたちが、
このこたちはきっと、セカイを良いようにしてくれる
問答無用の信頼。 二つの声にかき回されて、なんだかひどく、泣きたくなった。**]
(447) 2014/05/18(Sun) 11時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 12時頃
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[>>472>>473説明は丁寧だった。 丁寧だからわかりやすくて、ぞっとした。 終わりは目の前にあって、ソレを止めるどころか、この相手は。]
…… なにも、 のこらない……
[ビジョンが浮かぶ。 水だ。 たくさんの水が押し寄せてきて、全てを押し流してしまう。 命が飲み込まれて、 よく通った図書館や、喫茶店や、学園や、
ともだち や 、 ]
(517) 2014/05/18(Sun) 19時半頃
|
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………… だめ、
[いつの間にか私は、俯いていた。 頭のなかに浮かんだイメージに思わず口から出ていた言葉を、]
だめ、です……
[繰り返して、教団の信仰対象──── 湖の騎風神を、見た。]
(518) 2014/05/18(Sun) 19時半頃
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今生きる命を、みすみす死なせては…… だめ、です。
[今、私、相当命知らずなことをしているんじゃないだろうか。 思うけれど、 それでは、止まれない。 止まっては、いけない。]
き…… 機関の、 Aとして、も。 Aは、罪の裁定者…… 罪 とは。 無辜の人々の命を奪うことも、 含まれ……
…… ライトクロス・フェルデニング …… あなたのその、決断は ──── 有罪、 だ。
[この理屈は、使命に沿うもの。 それに加えて、と頭に浮かんでくる顔を、追い払って。]
(519) 2014/05/18(Sun) 19時半頃
|
|
あなたが止まらないというのなら……
私は、 機関のAは ……
あなたに、審判を下します。
[呼吸を整える。 手を掲げれば、そこに光は過たず集い、槌を形成した。
今の私は、役目の執行を躊躇わないことの、しるし。]
(520) 2014/05/18(Sun) 19時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 19時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 21時半頃
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え?
[いま、 誰かに、呼ばれたような]
(583) 2014/05/18(Sun) 22時頃
|
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今の声、
[>>578上。 時計塔の上の方から、声がした、ような。]
それに…… あの、こえは……
[>>580もう一つ。私を呼んだ声は、 上というよりは、 まるで、耳元でささやかれたみたい、で。]
(584) 2014/05/18(Sun) 22時頃
|
|
──────── ナユタ?
[ふと、そんな気がした。 あいつの声はそんなに長い時間聞いたわけじゃないし、 あいつがあんなに弱々しい声をだすなんて思えなくて、 だから自信なんてこれっぽっちもなかったんだけど。]
(585) 2014/05/18(Sun) 22時頃
|
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ぁ、 っ
[駄目だ。よそ見なんかしている場合じゃない。
>>586突撃してくる切っ先の波が、私に向かって飛び込んでくる !?]
っ ”光よ、愛を”────
”光槌”!! 第二形式《ドリーヴ》
[第一形式《アイネ》では足りない。 咄嗟の判断は、第一をすっ飛ばした短縮の上のショートカット。]
(595) 2014/05/18(Sun) 22時半頃
|
|
は ァァ ああ!
[気合を入れろと自分を叱咤。 声は音。 音は波。 そして、光も波だ。
気を入れ放つ、それは場の一幕。
相手の創りだすだけのステージにならないよう、 自分という空間を削りだす。]
(596) 2014/05/18(Sun) 22時半頃
|
|
騎風神さまに、褒めていただけるほど、では。
…… っ
[自分から仕掛けるか、思考の間に、>>616来る。 投擲を見た私は横に飛ぶ。 回避だけでなく、斜めにした槌によるいなしを入れて。]
ぐ、 ……っ!
[槍が私の槌を、槌を構成するエネルギーごと削いでくる。 痛覚をそのまま削られるような痛みに、思わず顔が歪んだ。]
(618) 2014/05/18(Sun) 23時頃
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さ すが、 創世クラスは違う……、 !
[軽い口調は空元気でしかない。 空だけでも元気を出さなくては。
いいながら構えた前へ既に次は迫っていて、]
く、 ”光槌” ──── ”出会いの称賛”《レーヴェル・ガスタ》!!
[詠唱と同時に立てた槌を回転、衝撃波を耐えようとするも。]
(620) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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か、────
[甘くないと痛感する。 盾ごと背後へ、地面を抉りながら押し下げられて。]
…… は、 …… い、っ…… ”光槌 よ、謳え”────
[先ほどのような表層の傷じゃない、重い痛みが私を襲う。
判断ほどの間を挟まない。 削られた槌を再び戻す。
集えと念じ続ければ、光は削れてもまた集まる。 槌そのものは削れない。
問題は、 私の、精神力。]
(621) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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……いいえ。 私は、止まらない。
[目を閉じて開いて。 起こそう。 今の私はアイリスではなく、Aなのだから。]
──── ”私は光に愛される。 私は光を愛し、愛が光を紡ぐ”
[唱え、謳い、重ねる。 私の腕、槌とつながる場所が、光を帯びた。]
(623) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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──── 有 罪 判 決 。
”罪人” を潰すのが、 私。
[腕から胴体へ、私は光を帯びる。]
(624) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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[私は、 光 に な る 。 ]
(625) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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──── ”光槌” ”約束の雨”《ブライ・レアン》
[光《私》を込めて。
光属性の頂点たる騎風神へ、 飛び込み、下から振り抜きの一撃を。]
(628) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 23時半頃
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[唐突に。
>>627その光《力》は、やってきた。]
(648) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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( あたたかい ──── )
[全ては一瞬の出来事。 >>630私の光に重なったそれは、いつもの白だけでなく、 蒼や、他にももっとたくさんの。]
( ああ、 これなら )
(649) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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( これなら、 わたしを ぜんぶ、 こめられる ──── )
[戻ってきた時計に気づくほどの時間はなかったけど。 >>644一瞬の隙。 そこに振り抜きを重ねて、 叩き込む。]
(651) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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[>>647叩く。 けれどそれがトドメには届かない。 あたったと認識する瞬間が、反撃をくらう刹那で。]
──── ッッ!!!
[悲鳴や苦痛の声を上げる余裕もなく。 蹴り飛ばされた私は、そのまま吹き飛んだ。]
(652) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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[ 轟音 ]
(653) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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が、 っ
[時計塔に直撃しなかったと喜ぶべきか? 私は、騎風神が張り巡らせていた武器の中へと叩き込まれた。
刃。切っ先。鈍色の銀。
真横からだったことが幸いなのか、切っ先が全身を貫くまでは至らないものの──── 幾つもの剣が、私へと食い込んでいた。]
(655) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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[普通は。 光に物理攻撃は通らない。
相手は普通じゃなかった。 それだけの話。]
ぃ…… っ、
[けど。けれど。 左腕に、淡い虹色の光と、蒼い光。 ソレが、私がバラバラにならないようにつなぎとめてくれていた。
痛くて痛くて痛くて痛いけど、 私の体はまだ、 動いて いた。]
(658) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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…… は ぁ……っ、
[でも、 時間の問題、らしい。 動けるのはあと、ほんの少し、か。
まだ動かせる左腕で、槌を掴んで。]
だ め…… ねえ、らいと、 騎風神、
[ 無意識にその名前を、紡ぐ。 ]
(662) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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あなたたちも、 このセカイを あいしてくれて いるのよ ね?
[そのことばは、だれのものなんだろう]
(664) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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[ なによ ]
[ ああ、聞き覚えのある声だ ]
[ さっき私をよんでたの、あなただったのね? ]
[ ナユタ ]
[幻聴にしては元気なものだ。 これが走馬灯というやつだろうか。]
(672) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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[ 時計返して、って言うつもりだったのに ]
[ ……なんだ。あるじゃない ]
[ 届けてくれたってわけ? ]
[今口を開くと血でも吐けそう。 心のなかなら、好きに言いたいことを言える。
ええと、会った時は猫かぶってたんだっけ? ごめん、今そんな余裕、ないわ。]
(676) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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か、 っ……!
[>>671私じゃない誰かを、声が呼ぶ。 答えようと開いた口にあふれたものを、地面に吐き出して。]
っの、もう……、
ち がう、わ。
[今の一瞬の自分を、私は思い出せない。 私でない私は、思い出せない。 違和感など覚える間もなく、否定して。]
(682) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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んの 馬鹿、男……っ
[目の前に現れた虹を、つかむ。]
(683) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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るっさい、 !!
[叫び、]
(685) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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私は、
[ああもう。 痛い。苦しい。 喉の奥がかきむしられるみたいなそれを、叫びにかえて。
私は。 いくつかの名が走り抜けるそれを、]
(686) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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わたし、 だ!!!
[どれを名乗るも不似合いなきがして。 無理矢理に、足を前へと。]
(687) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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[いたくてくるしいけど。
このひとにいま、なにもせずにまけるわけには、いかないんだ。
日常を、このセカイを、おわらせたくないから。]
(691) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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虹色の想い≪レインボー・ブレイヴ≫ ────っ
ちからを、かして……っ!!
[あんな馬鹿男までが手をかしてくれるというんだ。 せめて一太刀。 願いが、私の光をあつめて──── 私を刃へと。]
(692) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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虹愛色の大礼想《レインボー・ブラウ・ブレイヴァー》!!
[これが、今の私の精一杯。
自分自身をも刃の一部へと変えて、対峙した光の頂点へ、
斬撃となって飛び込んだ──── !!]
(693) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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[結果まで見届けることは、できない。
私の意識は、光に溶け──── **]
(694) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 00時半頃
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